JP2003056590A - プロペラシャフト用等速自在継手 - Google Patents

プロペラシャフト用等速自在継手

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JP2003056590A JP2002072409A JP2002072409A JP2003056590A JP 2003056590 A JP2003056590 A JP 2003056590A JP 2002072409 A JP2002072409 A JP 2002072409A JP 2002072409 A JP2002072409 A JP 2002072409A JP 2003056590 A JP2003056590 A JP 2003056590A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量コンパクト化と共にスタブシャフトの組
み付け性を改善する。 【解決手段】 複数の直線状トラック溝39を形成した
カップ状大径部47と大径部47から一体に形成された
中空状小径部48を有する外輪35と、外輪35のトラ
ック溝39と対向する複数の直線状トラック溝38を凸
球状外周面に形成した内輪34と、内外輪34,35の
トラック溝38,39間に介在してトルクを伝達する複
数のボール36と、ボール36を保持して内外輪34,
35間の環状空間内に収容されたケージ37とを備え、
外輪35の大径部47の開口端部からスタブシャフト3
2を挿入してその軸部40を内輪34にトルク伝達可能
に嵌合させ、外輪35の大径部47の開口端部とスタブ
シャフト32の軸部40に、継手内部を密封するブーツ
33を装着し、内輪34の奥側端面55が、スタブシャ
フト32の軸部圧入時に外輪35の大径部47の底面5
6に当接可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロペラシャフト用
等速自在継手に関し、詳しくは、4WD車やFR車など
においてトランスミッションからディファレンシャルへ
回転駆動力を伝達するプロペラシャフトに用いられる等
速自在継手に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばFR車では、エンジン、クラッ
チ、変速機(トランスミッション)が前方に、減速歯車
装置(ディファレンシャル)、駆動車軸が後方にそれぞ
れあるため、この間の動力伝達にプロペラシャフトを用
いるのが一般的である。また、FRベースの4WD車で
は、図10に示すようにリアプロペラシャフト6とフロ
ントプロペラシャフト3が必要である。これらプロペラ
シャフトは、トランスミッションとディファレンシャル
(以下、単にデフと称す)間の相対位置変化による長さ
と角度変化に対応できる構造とするために等速自在継手
を具備する。
【0003】通常、車両全体の重量軽減という観点か
ら、軽量で、しかも回転バランスおよび振動特性がよい
レブロ型(あるいはクロスグルーブ型)と称される摺動
型等速自在継手が組み込まれている。このレブロ型等速
自在継手は、衝突時の軸方向衝撃によるトランスミッシ
ョンとデフ間の軸方向変位を吸収できる構造を具備す
る。図11はレブロ型等速自在継手12の一例を示し、
その等速自在継手12は、内輪13、外輪14、ボール
15およびケージ16を主要な構成要素としている。
【0004】内輪13は、その外周面に複数のトラック
溝17が形成されている。この内輪13の中心部に形成
された孔にスタブシャフト19の軸部20を嵌合させ、
内輪13の孔内周面とスタブシャフト19の軸部20の
外周面に形成されたセレーション21,22による嵌合
でもってトルク伝達可能としている。また、そのスタブ
シャフト19の軸端部に輪溝を形成し、その輪溝に装着
されたスナップリング23によりスタブシャフト19が
内輪13に軸方向に位置決め固定されている。
【0005】外輪14は内輪13の外周に位置し、内周
面に内輪13のトラック溝17と同数のトラック溝18
が形成されている。内輪13のトラック溝17と外輪1
4のトラック溝18は軸線に対して反対方向に角度をな
している。対をなす内輪13のトラック溝17と外輪1
4のトラック溝18との交叉部にボール15が組み込ま
れている。内輪13と外輪14の間にケージ16が配置
され、ボール15はケージ16のポケット内に保持され
ている。外輪14は、中空部24を有するコンパニオン
フランジ25に、エンドキャップ26を挟み込んだ状態
でボルト挿通孔27を利用してボルト締結される。エン
ドキャップ25は等速自在継手12に充填したグリース
の漏洩を防ぐと共に異物の侵入を防止するためのもので
ある。
【0006】また、外輪14とスタブシャフト19との
間には密封装置が装着されている。この密封装置はブー
ツ28と金属製のブーツアダプタ29とからなる。ブー
ツ28は小端部と大端部を有し、中間にてV字形に折り
返した格好になっている。ブーツアダプタ29は円筒形
で、一端に外輪14の外周面と嵌合するフランジを有
し、コンパニオンフランジ25およびエンドキャップ2
6と共にボルトでもって外輪14に固定される。ブーツ
28の小端部はスタブシャフト19に取り付けてブーツ
バンド11で締め付けられている。ブーツ28の大端部
はブーツアダプタ29の端部を加締めて保持されてい
る。
【0007】なお、前記コンパニオンフランジ25の等
速自在継手12と反対側には、図示しないが、スタブシ
ャフト(図示せず)を介してチューブが連結されると共
に、前記等速自在継手12側のスタブシャフト19にも
チューブが連結され、一方のチューブを等速自在継手を
介してトランスミッションに装着し、他方のチューブを
等速自在継手を介してデフに装着することによりプロペ
ラシャフトが車両に組み付けられる。
【0008】この等速自在継手12の組立要領は、以下
のような手順で行われる。まず、等速自在継手12側の
スタブシャフト19にブーツバンド11、ブーツ28お
よびブーツアダプタ29を挿入した上で、内輪13、外
輪14、ケージ16およびボール15を予め組み付け、
アッセンブリの前記内輪13にスタブシャフト19を圧
入してセレーション嵌合させ、スナップリング23で固
定する。そして、ブーツアダプタ29をアッセンブリの
外輪14に圧入し、ブーツ28の小端部をブーツバンド
11でスタブシャフト19に締め付け固定する。一方、
エンドキャップ26を外輪14に圧入すると共にコンパ
ニオンフランジ25を結合させ、エンドキャップ26、
コンパニオンフランジ25および前記ブーツアダプタ2
9をボルト(図示せず)により外輪14に締結固定す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の等速自在継手12では、コンパニオンフランジ25
と等速自在継手12の外輪14とをボルトにより締結す
る構造であるため、前記外輪14にボルト挿通孔27を
設ける必要があることから、外輪14の外径が大きくな
り、重量アップとなる。このように等速自在継手12の
外径が大きくなると、車両への取付け箇所における周囲
部品との干渉の点で制約を受け易くなる。また、等速自
在継手12の重量アップは、プロペラシャフトの高速回
転を阻害することにもなる。
【0010】また、等速自在継手12の組立において、
内輪13、外輪14、ケージ16およびボール15から
なるアッセンブリに対して、その内輪13にスタブシャ
フト19を圧入する際、コンパニオンフランジ25への
組み付け前であることから、ボール15およびケージ1
6間に過大な力が加わらないようにするためには、内輪
13を支持治具などにより軸方向へ移動することを規制
した状態でスタブシャフト19の軸部20を内輪13の
孔に圧入する必要がある。
【0011】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、軽量コンパク
ト化と共にスタブシャフトの組み付け性を改善し得るプ
ロペラシャフト用等速自在継手を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、円筒状内周面に軸方向
に延びる複数の直線状トラック溝を形成したカップ状の
外輪と、その外輪のトラック溝と対向する複数の直線状
トラック溝を凸球状外周面に形成した内輪と、それら内
外輪のトラック溝間に介在してトルクを伝達する複数の
ボールと、そのボールを保持して前記内外輪間の環状空
間内に収容されたケージとを備え、前記外輪の開口端部
からスタブシャフトを挿入してその軸部を前記内輪にト
ルク伝達可能に嵌合させ、前記外輪の開口端部と前記ス
タブシャフトの軸部に、継手内部を密封するブーツをそ
れぞれ装着したプロペラシャフト用等速自在継手におい
て、前記内輪の奥側端面が、スタブシャフトの軸部圧入
時に外輪の底面に当接可能としたことを特徴とする。
【0013】ここで、内輪とスタブシャフトとのトルク
伝達可能な嵌合は、例えば、前記内輪の内周面とスタブ
シャフトの外周面のそれぞれにセレーションを形成し、
両者をセレーション嵌合させることにより達成される。
また、前記内輪の奥側端面とは、外輪の開口端部に対し
て奥側に位置する端面を意味し、その外輪の底面と対向
する位置関係にある。
【0014】本発明では、前記等速自在継手の外輪と従
来のコンパニオンフランジとを一体化したことにより、
外輪自体の軽量コンパクト化だけでなく、継手全体の軽
量コンパクト化を実現することができ、等速自在継手の
車両への取付け上、周囲部品との干渉を容易に回避する
ことができ、高速回転に適したプロペラシャフト用等速
自在継手を提供できる。
【0015】この等速自在継手の軽量コンパクト化と共
に、内輪の奥側端面が、スタブシャフトの軸部圧入時に
外輪の底面に当接可能としたことにより、等速自在継手
の組立において、その等速自在継手のアッセンブリに対
して内輪にスタブシャフトを圧入する際、内輪の奥側端
面が外輪の底面に当接して軸方向への移動が規制される
ので、ボールおよびケージ間に過大な力が加わらず、ス
タブシャフトの組み付け性を改善することができる。こ
こで、アッセンブリとは外輪に内輪、ボールおよびケー
ジを組み込んだものを意味する。
【0016】なお、スタブシャフトの軸部圧入時に、ケ
ージの奥側端部が外輪の底面に当接するようであれば、
ボールおよびケージ間に過大な力が加わることになるの
で、この不具合を回避するため、内輪の奥側端部を延長
することにより、その内輪の奥側端面のみが、外輪の底
面に当接可能とする必要がある。
【0017】前記等速自在継手としては、内輪の外周面
と外輪の内周面の各々にトラック溝を交叉状の配置で設
け、両トラック溝の交叉部分にボールを組み込み、その
ボールを前記内輪の外周面と前記外輪の内周面との間に
配置し、凹球状内周面を有するケージにより保持した構
造を具備したレブロ型等速自在継手が好適である。
【0018】前記構成における等速自在継手は、前記ケ
ージの端部内径を前記内輪の外径よりも大きくした構造
を有するタイプに適用可能である。この種の等速自在継
手は、ノンフロートタイプと称されるもので、ケージの
最小内径が内輪の最大外径よりも大きいため、車両衝突
時の軸方向衝撃がスタブシャフトまたは外輪に加わった
場合、内輪、ボールおよびケージからなる内輪周り部品
の軸方向スライド幅を十分に確保することができ、大き
な軸方向変位を吸収するできる利点がある。
【0019】また、外輪を、カップ状の大径部とその大
径部から一体に形成された中空状の小径部からなる構造
とし、その小径部の内周面にセレーションを形成すれ
ば、前記等速自在継手のブーツ側と反対側に位置するス
タブシャフトを容易に連結することが可能となる。
【0020】さらに、前記構成において、スタブシャフ
トの軸端部に環状溝を形成すると共に、前記内輪の端部
に前記環状溝と対向する段部を形成し、これら環状溝と
段部によって形成された環状空間内に、断面が円形をな
す縮径可能な有端リングを装着した構造とすることが望
ましい。スタブシャフトの軸端部を内輪に圧入するに際
しては、その軸端部の環状溝に有端リングを予め装着す
る。このスタブシャフトの内輪への圧入時、前記有端リ
ングは縮径した状態で内輪の孔に押し込まれて内輪の段
部に達した時点で拡径し、スタブシャフトが内輪に対し
て軸方向に固定される。
【0021】ここで、スタブシャフトの軸端部の環状溝
と対向する内輪の段部を、前記スタブシャフトの軸端部
が内輪端部から突出しない位置に形成すれば、外輪の底
面をフラットにすることができ、外輪の外形を単純化し
て外輪の全長を短くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に詳述す
る。なお、この実施形態は、摺動型等速自在継手の一例
として、ノンフロートタイプのレブロ型(あるいはクロ
スグルーブ型)等速自在継手、特に、通常のレブロ型等
速自在継手よりもトラック溝の交差角を小さくした高速
回転に好適なハイスピードタイプのレブロ型等速自在継
手である。
【0023】なお、プロペラシャフトに使用する等速自
在継手としては、車両全体の重量軽減という観点から、
継手重量の回転バランスや振動特性がよく、軽量なレブ
ロ型等速自在継手が好ましいが、ハイスピードタイプ以
外の通常のレブロ型等速自在継手も適用可能である。ま
た、実施形態のレブロ型等速自在継手は、ケージの最小
内径が内輪の最大外径よりも大きい構造を具備したノン
フロートタイプであるが、ケージの最小内径が内輪の最
大外径よりも小さい構造を具備したフロートタイプのレ
ブロ型等速自在継手にも適用可能である。
【0024】ここで、この等速自在継手は、FRベース
の4WD車において、トランスミッション2とリアデフ
7間の相対位置変化による長さと角度変化に対応できる
構造を持つリアプロペラシャフト6(図10参照)に適
用可能であり、その他、4WD車のトランスミッション
2とフロントデフ4間に配置されたフロントプロペラシ
ャフト3、FR車のトランスミッションとデフ間に配置
されたプロペラシャフトとしても適用可能である。図1
0の4WD車の駆動系統において、エンジン1の出力
は、トランスミッション2を経ると、一方ではフロント
プロペラシャフト3を介してフロントデフ4から前輪5
へ伝達され、他方ではリアプロペラシャフト6を介して
リアデフ7から後輪8へ伝達される。
【0025】この実施形態は、図1に示すように前記摺
動型等速自在継手であるレブロ型等速自在継手31(L
J)にスタブシャフト32とブーツ33を取り付けた構
成を具備し、前記等速自在継手31は、内輪34、外輪
35、ボール36およびケージ37とで主要部が構成さ
れている。なお、図2は、図1の外輪35と形状が異な
る外輪35’を有する実施形態を示す。
【0026】内輪34は、その凸球状外周面に複数のト
ラック溝38が形成されている。この内輪34の中心部
に形成された孔にスタブシャフト32の軸部40を嵌合
させ、その孔の内周面とスタブシャフト32の軸部40
の外周面に形成されたセレーション41,42による嵌
合でもってトルク伝達可能としている。そのスタブシャ
フト32の軸端部に、断面が円形をなす縮径可能な有端
リング、例えば丸サークリップ43を装着し、この丸サ
ークリップ43によりスタブシャフト32を内輪34に
軸方向に位置決め固定している。つまり、スタブシャフ
ト32の軸端部に環状溝44を形成すると共に、前記内
輪34の端部に前記環状溝44と対向する段部45を形
成し、これら環状溝44と段部45によって形成された
環状空間内に前記丸サークリップ43を装着するように
している。
【0027】外輪35,35’は内輪34の外周に位置
し、円筒状内周面に内輪34のトラック溝38と同数の
トラック溝39が形成されている。内輪34のトラック
溝38と外輪35,35’のトラック溝39は軸線に対
して反対方向に角度をなしている。対をなす内輪34の
トラック溝38と外輪35,35’のトラック溝39と
の交叉部にボール36が組み込まれている。内輪34と
外輪35,35’の間の環状空間内にケージ37が配置
され、ボール36はケージ37のポケット46内で保持
されている。
【0028】図1に示す実施形態の外輪35は、前記内
輪34、ケージ37およびボール36からなる内輪周り
部品が収容されたカップ状の大径部47と、その大径部
47から軸方向に延びる中空状の小径部48とを一体に
成形したもので、その大径部47と小径部48との境界
部分の内周にエンドキャップ49を圧入した構造を有す
る。このエンドキャップ49は、等速自在継手31に充
填したグリースの漏洩を防ぐと共に異物の侵入を防止す
るためのものである。
【0029】なお、図2に示す実施形態の外輪35’
は、大径部47から軸方向に延びる中空状の小径部48
を有しない点で、図1に示す実施形態の外輪35と異な
る。この外輪35’の底面には、スタブシャフト32を
内輪34に圧入する際にそのスタブシャフト32の軸端
部が収納配置される凹穴60が形成されている。
【0030】ところで、各トラック溝38,39が軸線
に対してなす角度(以下、トラック交叉角と称す)は図
3に符号αで示される。また、図4に示すようにトラッ
ク溝38,39の横断面形状はゴシックアーチ状であ
り、したがって、ボール36との接触は所定の接触角
(β:以下、トラック接触角という。)をもったアンギ
ュラコンタクトとなっている。
【0031】ここで、レブロ型等速自在継手31は、そ
の構造上、トラック交叉角αとトラック接触角βから決
まる限界作動角をもっており、この限界作動角以上で運
転すると、異常摩耗を生じたり異音を発生したりするこ
とが一般的に知られているが、プロペラシャフト用等速
自在継手の場合、高速回転で使用されるため、その焼付
問題から最大作動角が制限され、実用的な最大作動角は
10°〜13°である。
【0032】そこで、プロペラシャフト用として好適な
レブロ型等速自在継手(LJ)では、内輪34と外輪3
5,35’の実用的な最大作動角が10°〜13°で、
トラック接触角βが35°〜45°に対し、内輪34の
トラック溝38および外輪35,35’のトラック溝3
9のトラック交叉角αを7°〜12°の範囲に設定して
いる。
【0033】また、図1及び図2に示すように外輪3
5,35’とスタブシャフト32との間には密封装置が
装着されている。この密封装置はブーツ33と金属製の
ブーツアダプタ50とからなる。ブーツ33は小端部と
大端部を有し、中間にて断面V字形に折り返した形状を
有する。ブーツアダプタ50は円筒形で、一端に外輪3
5,35’の開口端外周面とOリング51を介して嵌合
されたフランジ部を有し、そのフランジ部の端部を外輪
35,35’の溝部52に配置して加締めることにより
外輪35,35’に固定される。ブーツ33の小端部
は、スタブシャフト32の軸部40に設けられたブーツ
溝53に取り付けてブーツバンド54で締め付けられて
いる。ブーツ33の大端部はブーツアダプタ50の端部
を加締めて保持されている。
【0034】この等速自在継手31の組立要領は、以下
のような手順で行われる。まず、等速自在継手側のスタ
ブシャフト32にブーツ33およびブーツアダプタ50
を挿入した上で、外輪35,35’の開口端部からスタ
ブシャフト32を挿入し、前記外輪35,35’に対し
て内輪34、ケージ37およびボール36を予め組み付
けたアッセンブリの前記内輪34にスタブシャフト32
の軸部40を圧入する。この圧入によりスタブシャフト
32の軸部外周面に形成されたセレーション42と内輪
34の内周面に形成されたセレーション41とを嵌合さ
せる。
【0035】このスタブシャフト32を内輪34に圧入
するに際しては、スタブシャフト32の軸端部の環状溝
44に丸サークリップ43を予め装着する。その丸サー
クリップ43は縮径した状態で内輪34の孔に押し込ま
れて内輪34の段部45に達した時点で拡径することに
より、スタブシャフト32が内輪34に対して軸方向に
固定される。そして、ブーツアダプタ50をアッセンブ
リの外輪35,35’に圧入し、ブーツ33の小端部を
スタブシャフト32のブーツ溝53に取り付けてブーツ
バンド54で締め付け固定する。
【0036】このスタブシャフト32の内輪34への圧
入時、図5及び図6に示すようにそのスタブシャフト3
2の圧入により内輪34、ボール36およびケージ37
の内輪周り部品が外輪35,35’の奥側へ移動する
が、そのボール36とケージ37とが干渉する前に、内
輪34の奥側端面55が外輪35,35’の底面56に
当接することにより、前記内輪周り部品の軸方向への移
動が規制される。これによって、外輪35,35’の底
面56で内輪34を支持しながらスタブシャフト32を
その内輪34に圧入することができるので、その圧入時
にボール36およびケージ37間に過大な力が加わらな
い。スタブシャフト32の軸端部は、図1の実施形態の
場合、外輪35の小径部48に形成された孔に収納配置
され、図2の実施形態の場合、外輪35’の底面56に
形成された凹穴60に収納配置される。
【0037】なお、図1の実施形態の場合、外輪35の
小径部48に形成された孔の内周面にセレーション57
を形成している。この小径部48の孔にスタブシャフト
(図示せず)の軸部を嵌合させ、その孔の内周面に形成
されたセレーション57とスタブシャフトの軸部の外周
面に形成されたセレーションとの嵌合でもってトルク伝
達可能とする。
【0038】前述したスタブシャフト32と内輪34と
の固定構造と同様、外輪35の小径部48にセレーショ
ン嵌合されたスタブシャフトの軸端部に、例えば丸サー
クリップを装着し、この丸サークリップによりスタブシ
ャフトを外輪35に軸方向に位置決め固定する。つま
り、スタブシャフトの軸端部に環状溝を形成すると共
に、前記外輪35のセレーション端部に前記環状溝と対
向する段部58を形成し、これら環状溝と段部58によ
って形成された環状空間内に前記丸サークリップを装着
するようにしている。
【0039】また、外輪35の小径部48には、図示し
ないが、前述したスタブシャフト(図示せず)を介して
チューブが連結されると共に、前記内輪34側のスタブ
シャフト32にもチューブが連結され、一方のチューブ
を等速自在継手を介してトランスミッションに装着し、
他方のチューブを等速自在継手を介してデフに装着する
ことによりプロペラシャフトが車両に組み付けられる。
【0040】図7は図2の実施形態における外輪35’
と形状が異なる外輪35’’を有する他の実施形態を示
す。この実施形態では、スタブシャフト32の軸端部の
環状溝44と対向する内輪34の段部45’を、前記ス
タブシャフト32の軸端部が内輪34の奥側端面55か
ら突出しない位置に形成している。
【0041】ここで、図8に示すようにスタブシャフト
32の内輪34への圧入時、内輪34、ボール36およ
びケージ37の内輪周り部品が外輪35’’の奥側へ移
動してボール36とケージ37とが干渉する前に、内輪
34の奥側端面55が外輪35’’の底面56に当接す
ることにより、内輪周り部品の軸方向への移動が規制さ
れる。この時、スタブシャフト32の軸端部が内輪34
の奥側端面55から突出していないので、外輪35’’
の底面56’をフラットにすることができる。その結
果、外輪35’’の外形を単純化できてコスト低減が図
れると共に、図2の実施形態における外輪35’と比較
した場合、凹穴60を形成する必要がない点で、外輪3
5’’の全長〔n<m(図7及び図2参照)〕を短くす
ることができて軽量コンパクト化及びコスト低減化が図
れる。
【0042】この内輪34の段部を、スタブシャフト3
2の軸端部が内輪34の奥側端面55から突出しない位
置に形成する形態としては、図9(a)に示すように内
輪34の段部45’を軸方向に座ぐり状に深く形成した
り、同図(b)(c)に示すように内輪34の段部4
5’’を、その内輪34の内径面の中央寄りに設けられ
た環状溝の一部として形成したりすればよい。なお、同
図(b)と(c)の形態の相違点は、スタブシャフト3
2について、内輪34とスタブシャフト32とのがたつ
きを防止するための肩止め61を、内輪34の端部と対
応する部位に形成しているか否かである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、摺動型等速自在継手の
外輪と従来のコンパニオンフランジとを一体化したこと
により、外輪自体の軽量コンパクト化だけでなく、継手
全体の軽量コンパクト化を実現することができると共
に、内輪の奥側端面が、スタブシャフトの軸部圧入時に
外輪の底面に当接可能としたことにより、等速自在継手
の組立において、その等速自在継手のアッセンブリに対
して内輪にスタブシャフトを圧入する際、内輪が外輪の
底面に当接して軸方向への移動が規制されるので、ボー
ルおよびケージ間に過大な力が加わらず、スタブシャフ
トの組み付け性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロペラシャフト用等速自在継手
の実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態におけるプロペラシャフ
ト用等速自在継手を示す断面図である。
【図3】図1及び図2の等速自在継手におけるトラック
交叉角αを説明するための平面図である。
【図4】図1及び図2の等速自在継手におけるトラック
接触角βを説明するための拡大断面図である。
【図5】図1の等速自在継手の組立において、スタブシ
ャフトを圧入する状態を示す断面図である。
【図6】図2の等速自在継手の組立において、スタブシ
ャフトを圧入する状態を示す断面図である。
【図7】図2の等速自在継手を改善した他の実施形態に
おける等速自在継手を示す断面図である。
【図8】図7の等速自在継手の組立において、スタブシ
ャフトを圧入する状態を示す断面図である。
【図9】(a)は図7の要部拡大断面図、(b)は
(a)の構造の変形例を示す断面図、(c)は(b)の
構造の変形例を示す断面図である。
【図10】四輪駆動車の駆動系統の概略平面図である。
【図11】プロペラシャフト用等速自在継手の従来例を
示す断面図である。
【符号の説明】
31 等速自在継手 32 スタブシャフト 33 ブーツ 34 内輪 35 外輪 36 ボール 37 ケージ 38,39 トラック溝 40 軸部 43 有端リング(丸サークリップ) 44 環状溝 45 段部 47 外輪の大径部 48 外輪の小径部 55 内輪の奥側端面 56 外輪の底面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状内周面に軸方向に延びる複数の直
    線状トラック溝を形成したカップ状の外輪と、その外輪
    のトラック溝と対向する複数の直線状トラック溝を凸球
    状外周面に形成した内輪と、それら内外輪のトラック溝
    間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、そのボ
    ールを保持して前記内外輪間の環状空間内に収容された
    ケージとを備え、前記外輪の開口端部からスタブシャフ
    トを挿入してその軸部を前記内輪にトルク伝達可能に嵌
    合させ、前記外輪の開口端部と前記スタブシャフトの軸
    部に、継手内部を密封するブーツをそれぞれ装着したプ
    ロペラシャフト用等速自在継手において、前記内輪の奥
    側端面が、スタブシャフトの軸部圧入時に外輪の底面に
    当接可能としたことを特徴とするプロペラシャフト用等
    速自在継手。
  2. 【請求項2】 前記内輪の外周面と外輪の内周面の各々
    にトラック溝を交叉状の配置で設け、両トラック溝の交
    叉部分にボールを組み込み、そのボールを前記内輪の外
    周面と前記外輪の内周面との間に配置して凹球状内周面
    を有するケージにより保持した構造を具備したことを特
    徴とする請求項1に記載のプロペラシャフト用等速自在
    継手。
  3. 【請求項3】 前記ケージの端部内径を前記内輪の外径
    よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のプロペラシャフト用等速自在継手。
  4. 【請求項4】 前記外輪は、カップ状の大径部とその大
    径部から一体に形成された中空状の小径部とからなり、
    その小径部の内周面にセレーションを形成したことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプロペラシ
    ャフト用等速自在継手。
  5. 【請求項5】 前記スタブシャフトの軸端部に環状溝を
    形成すると共に、前記内輪の端部に前記環状溝と対向す
    る段部を形成し、これら環状溝と段部によって形成され
    た環状空間内に、断面が円形をなす縮径可能な有端リン
    グを装着し、前記スタブシャフトと内輪とを軸方向に固
    定したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載のプロペラシャフト用等速自在継手。
  6. 【請求項6】 前記外輪はフラットな底面を有し、スタ
    ブシャフトの軸端部の環状溝と対向する内輪の段部を、
    前記スタブシャフトの軸端部が内輪端部から突出しない
    位置に形成したことを特徴とする請求項5に記載のプロ
    ペラシャフト用等速自在継手。
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