JP2003056157A - 壁面の改修方法 - Google Patents

壁面の改修方法

Info

Publication number
JP2003056157A
JP2003056157A JP2001244047A JP2001244047A JP2003056157A JP 2003056157 A JP2003056157 A JP 2003056157A JP 2001244047 A JP2001244047 A JP 2001244047A JP 2001244047 A JP2001244047 A JP 2001244047A JP 2003056157 A JP2003056157 A JP 2003056157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall surface
mortar
base
wall face
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001244047A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhisa Kurauchi
晴久 倉内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2001244047A priority Critical patent/JP2003056157A/ja
Publication of JP2003056157A publication Critical patent/JP2003056157A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存壁面を防水性に優れた美麗なタイル張り
壁面に簡単に改修することができる壁面の改修方法を提
供する。 【解決手段】 コンクリート等よりなる躯体1にモルタ
ル2を介してモルタル3が張り付けられ、これによって
既存壁面が構成されている。この既存壁面に有機系接着
剤を所定厚みに塗着して下地20を形成する。下地20
が硬化した後、躯体1にまで達するようにピンや釘等の
固定用金具21を打ち込み、下地20を躯体1に固定す
る。その後、張り付け用の有機系接着剤22を用いてタ
イル23を下地20に張り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、既存外壁等の既
存壁面をタイル張りにより改修するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】外壁がモルタルの吹付け仕上げやサイデ
ィング材などによって仕上げられたものである場合、経
年的に表面が劣化し、美観が損なわれてくることがあ
る。例えば、吹き付けたモルタル層が部分的に浮き上が
ったり、サイディング表面の塗装が部分的に剥れてくる
ことがある。
【0003】このような場合、劣化した部分を剥離除去
した後、タイルを張り付けて美麗な外観を得るようにし
た改修が行われることがあるが、モルタルの浮きやサイ
ディング塗装剥れなどの劣化部分を除去するのにかなり
手間がかかると共に、除去作業時に大量に塵埃が発生す
る。
【0004】劣化部分を除去することなく既存外壁をタ
イル張りに改修する方法として、特開平9−31719
9号公報に、ネット組織体をアンカーで固定し、セメン
ト系モルタル等の張付材料によってタイルを張り付ける
工法が記載されている。
【0005】図2は同号公報に記載の方法を示す断面図
であり、コンクリート等よりなる建築物の躯体壁面にモ
ルタル2を介してタイル3が張り付けられ、このタイル
3によって既存壁面が構築されている。この既存壁面が
劣化してきた場合に、次のようにして改修を行う。
【0006】まず、この既存壁面を高圧洗浄等により清
掃した後、左官用モルタル4をコテ塗りする。次にこの
モルタル4の上に薄くモルタル5をコテ塗りした後、ネ
ット組織体6を重ね、転圧ローラーで押え付ける。次い
でワッシャ8を介してアンカーピン7を打ち込む。な
お、アンカーピン7を打ち込むのに先立って、ドリルに
よってアンカー用の穴を穿孔しておく。その後、下地モ
ルタル6を塗り、張り付けモルタル10を介してタイル
11を張り付ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−31799
号のようにネット組織体を既存外壁に固定してタイル張
りする工法にあっては、特殊なネット組織体が必要であ
ると共に、該ネット組織体を既存外壁に留め付けるため
に多数のアンカーを既存外壁に打つ必要があり、手間が
かかる。
【0008】また、モルタル下地は透水性を有するた
め、モルタル壁面に亀裂が入っているときには、亀裂か
らの漏水を防止できない。さらに、モルタルでは白華が
生じ易い。
【0009】本発明は、改修施工が容易であると共に、
白華もなく、既存壁面に亀裂が存在していても漏水が防
止される壁面の改修方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の壁面の改修方法
は、既存壁面にタイル張り改修を施す壁面の改修方法に
おいて、該既存壁面に有機系接着剤を塗着した後、硬化
させて接着剤による下地を形成し、この下地の上に有機
系接着剤によってタイルを張り付けることを特徴とする
ものである。
【0011】かかる壁面の改修方法により改修された壁
面は、下地が有機系接着剤によって構成されているた
め、既存壁面に亀裂が存在していても漏水が確実に防止
される。また、この有機系接着剤は既存壁面への付着強
度も十分に高いので、改修後のタイル張り壁面の下地強
度も十分に高い。また、躯体の動きによる下地の剥離も
十分に防止される。
【0012】この有機系接着剤よりなる下地の上に有機
系接着剤によってタイルを張り付けており、セメント系
モルタルを用いていないので、白華も防止される。ま
た、タイルの張り付け強度も十分に高い。
【0013】本発明では、接着剤混入有機系接着剤にに
より下地を形成することにより、下地の強度を高めるこ
とができる。
【0014】また、本発明では、下地を釘やピンなどの
固定用金具によって既存壁面の躯体に固定することによ
り、既存壁面のタイルやモルタル等に浮きが存在してい
ても、下地の設置強度を十分に高いものとすることがで
きる。
【0015】本発明では、タイル張り付け用の有機系接
着剤を有色のものとし、空目地とすることが好ましい。
このようにすれば、目地詰めを行わないので施工が簡単
であると共に、深目地調の立体感に富むタイル張り改修
壁面とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して実施の形態
について説明する。
【0017】この実施の形態においても、コンクリート
等よりなる躯体1にモルタル2を介してモルタル3が張
り付けられ、これによって既存壁面が構成されている。
【0018】この既存壁面が劣化してきた場合や、模様
替えを行う場合などには次のようにして改修を行う。
【0019】まず、この既存壁面即ちタイル張り壁面に
有機系接着剤を所定厚み(例えば1〜10mm)に塗着
して下地20を形成する。この下地20を形成するため
の有機系接着剤には、必要に応じ長さが0.5〜30m
m程度のガラス繊維、パルプ、ナイロン等の有機繊維を
5〜200重量%程度混入して下地の強度を高めるよう
にしてもよい。
【0020】この下地20が硬化した後、躯体1にまで
達するようにピンや釘等の固定用金具21を打ち込み、
下地20を躯体1に固定するのが好ましい。ピンや釘等
を打ち込むときには、ワッシャを通して打ち込むのが好
ましい。
【0021】その後、張り付け用の有機系接着剤22を
用いてタイル23を下地20に張り付ける。この実施の
形態では、接着剤22として黒やグレーなど有色とくに
暗色のものを採用すると共に、タイル23間の目地を空
目地としている。
【0022】このように、この実施の形態によるとセメ
ント系モルタルを全く用いることなく改修を行うことが
でき、改修施工が容易であり、施工バラツキもない。と
くに、この実施の形態では空目地としており、目地詰め
作業を省いているので、改修施工がきわめて簡単であ
る。また、セメント系モルタルを用いていないので改修
による壁面の重量増加も少ない。
【0023】この改修された壁面は、タイル張りの美麗
なものである。また、この下地20は、既存壁面の種類
に関りなく既存壁面への付着強度が高いと共に、ピンや
釘等の金具によって躯体1に固定されているので、モル
タル2やタイル3に浮きが存在する場合でも、下地20
は躯体1に対ししっかりと固定されている。この下地2
0は、有機系接着剤よりなるものであるから、漏水が確
実に防止される。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、既存壁面
を防水性に優れた美麗なタイル張り壁面に簡単に改修す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 モルタル 3 タイル 6 ネット組織体 9,10 モルタル 11 タイル 20 下地 22 接着剤 23 タイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存壁面にタイル張り改修を施す壁面の
    改修方法において、 該既存壁面に有機系接着剤を塗着した後、硬化させて接
    着剤による下地を形成し、この下地の上に有機系接着剤
    によってタイルを張り付けることを特徴とする壁面の改
    修方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記下地を形成する
    ための接着剤中に繊維を含有させることを特徴とする壁
    面の改修方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、接着剤により
    前記下地を形成した後、この下地を固定用金具によって
    躯体に固定することを特徴とする壁面の改修方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、タイル張り付け用の接着剤は有色であり、タイルを
    空目地施工することを特徴とする壁面の改修方法。
JP2001244047A 2001-08-10 2001-08-10 壁面の改修方法 Abandoned JP2003056157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244047A JP2003056157A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 壁面の改修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244047A JP2003056157A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 壁面の改修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003056157A true JP2003056157A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19074042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001244047A Abandoned JP2003056157A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 壁面の改修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003056157A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106351411A (zh) * 2016-10-28 2017-01-25 广州机施建设集团有限公司 钢板剪力墙的砂浆保护结构的施工方法及砂浆保护结构
JP2017078280A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 株式会社竹中工務店 改修工法
JP2018025038A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 セメダイン株式会社 建築物の外壁改修工法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078280A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 株式会社竹中工務店 改修工法
JP2018025038A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 セメダイン株式会社 建築物の外壁改修工法
CN106351411A (zh) * 2016-10-28 2017-01-25 广州机施建设集团有限公司 钢板剪力墙的砂浆保护结构的施工方法及砂浆保护结构
CN106351411B (zh) * 2016-10-28 2019-03-01 广州机施建设集团有限公司 钢板剪力墙的砂浆保护结构的施工方法及砂浆保护结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4289627B2 (ja) 既設仕上げ壁の落下防止構造及び落下防止工法
JP2008231881A (ja) 外壁のはく落防止構造及びはく落防止工法
JP2832430B2 (ja) 建物の外壁補修工法
JP2002364095A (ja) 外断熱工法
JP2003056157A (ja) 壁面の改修方法
JP4971627B2 (ja) 基礎の補修方法
JP2006348687A (ja) 内外装壁のタイル剥落防止工法
CN205976290U (zh) 一种复合保温一体板锚固托挂结构
JP2002220886A (ja) タイル張り外断熱工法
JP4044459B2 (ja) 既設構築物の改修構築工法
JP5746114B2 (ja) 内外装用タイルひび割れ修復時に於けるタイル剥落防止及び防水工法
JP3913611B2 (ja) 内外装用タイル貼り面の割れ修復工法
JP2003097020A (ja) 既存外壁の改修方法
JPH0781409B2 (ja) 剥落防止用ネットを用いた外壁補修工法
JPH11303361A (ja) タイル張り壁面の改修工法
JP4726437B2 (ja) 基礎コンクリートの改善方法
CN108331278A (zh) 一种仿古建筑墙体的施工方法
JP2011208418A (ja) 天井alc版剥落防止工法
JP4598922B2 (ja) 防水兼用化粧材接着仕上げ工法
CN212358992U (zh) 一种办公楼架空地板的大理石铺贴设计结构
JP2005002687A (ja) 鉄筋コンクリート構造物の改修方法
CN111335667B (zh) 一种外墙保温砂浆修缮结构及其修缮工艺
JP3065644U (ja) 建造物の外装構造
JPH0333360A (ja) タイル貼外装工法
JP3898271B2 (ja) タイル貼り工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070808