JP2008231881A - 外壁のはく落防止構造及びはく落防止工法 - Google Patents

外壁のはく落防止構造及びはく落防止工法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に透明部材によるはく落防止層を形成することで補修前の外壁に意匠性が与えられていた場合の美観を活かすようにする。
【解決手段】コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体1の表面又は該コンクリート躯体1上に形成された仕上材層2の表面に、透明な樹脂8と、その樹脂8が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物9とを含んで構成される略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成したものである。これにより、補修前の外壁に意匠性が与えられていた場合、例えば仕上材層2が形成されていた場合に、上記はく落防止層3を通して既存仕上材層2が見え、その美観を活かすことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面の浮き部分のはく落を防止する外壁のはく落防止技術に関し、詳しくは、外壁の表面に透明部材によるはく落防止層を形成することで補修前の外壁に意匠性が与えられていた場合の美観を活かすようにするはく落防止構造及びはく落防止工法に係るものである。
土木構造物並びに公共建築物及び集合住宅等の大型建築物は、鉄筋コンクリート構造物が主であり、その外壁は、打放しのコンクリート躯体のままで使用される外、コンクリート躯体上にモルタル等の下地層が形成され、その上に塗材やタイル等の仕上材によって仕上げられて使用される。ところが、これらの外壁は、長期間使用されるうちに、浮きやひび割れ、欠損等を生じて、外壁のはく落事故が発生することがあった。そこで、この外壁のはく落事故を防止するために、従来からはく落防止構造が工夫されてきた。
従来の外壁剥落防止構造は、例えば、適度な孔径の小孔が多数開口した繊維素材からなるメッシュシートを、外壁上に適宜のアンカー手段により固定し、該メッシュシートの表面にポリマーセメントを塗布して構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、他の外壁のはく落防止構造は、コンクリート構造物表面に、シート状に配列した繊維束間に少なくとも辺長の一つが2mm以上で、繊維基材の最小幅以下の空隙を有している繊維基材を、1mm厚みの硬化体の可視光透過度が0.1より大きい接着剤を用いて接着してなり、該繊維基材を通してコンクリート構造物表面が目視観察可能に構成されていた(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−52365号公報(第3図) 特許第3764324号(図1、図2)
しかし、特許文献1に記載の外壁剥落防止構造においては、外壁上に繊維素材からなるメッシュシートを適宜のアンカー手段により固定し、該メッシュシートの表面にポリマーセメントを塗布して外壁の剥落防止をすることができるが、外表面に塗布されたポリマーセメントが透明材料ではないので、補修前の躯体コンクリートの外壁に意匠性を有する仕上材層が形成されていた場合に、該既存仕上材層が見えなくなり、その美観を活かすことができないものであった。したがって、上記ポリマーセメントの表面に、改めて新規仕上材層を形成する必要があった。このことから、外壁の剥落防止の工期が長くなり、コストも増大するという問題があった。
また、特許文献2に記載の外壁のはく落防止構造においては、少なくとも辺長の一つが2mm以上で、繊維基材の最小幅以下の空隙を有している繊維基材を通してコンクリート構造物表面が目視観察可能ではあるが、上記繊維基材が必ずしも透明ではないことと、繊維束間にて辺長の一つが2mm以上の空隙を通して観察することとから、コンクリート構造物表面の目視観察が容易かつ確実に実行できるわけではない。また、補修前の躯体コンクリートの外壁に意匠性を有する仕上材層が形成されていた場合に、その美観を十分に活かすことができないことがあった。さらに、繊維基材は辺長の一つが2mm以上の空隙(即ち、一辺の長さが2mm以上の網の目)を有しているので、その空隙によってはく落防止層の平滑性を保つのが困難になると共に、強度が低くなってはく落防止性能(耐荷重性)が低下することがあった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、外壁の表面に透明部材によるはく落防止層を形成することで補修前の外壁に意匠性が与えられていた場合の美観を活かすようにするはく落防止構造及びはく落防止工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による外壁のはく落防止構造は、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、透明な樹脂と、その樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物とを含んで構成される略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層として形成したものである。
このような構成により、透明な樹脂と、その樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物とを含んで構成される略透明な繊維強化プラスチックを、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、はく落防止層として形成したことで、外壁の表面に透明部材によるはく落防止層を形成する。
そして、上記透明な樹脂は、アクリルシリコン系樹脂とされている。この場合、アクリルシリコン系樹脂は、樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物に対して含浸性が良いので、上記有機物繊維から成る織物によく含浸して略透明な繊維強化プラスチックが形成される。
また、上記有機物繊維から成る織物は、網目状に形成されている。この場合、網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、透明な樹脂が十分含浸して略透明になり、且つはく落防止性能(耐荷重性が大きい)を有しているので、透明な樹脂との組み合わせにより、略透明な繊維強化プラスチックが形成される。
さらに、上記網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、15〜100メッシュ/インチの粗さに形成されている。この場合、15〜100メッシュ/インチの粗さで網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、透明な樹脂の含浸性が良く、且つはく落防止層の平滑性を保つことができるので、透明な樹脂との組み合わせにより、略透明な繊維強化プラスチックが形成される。
また、上記有機物繊維から成る織物は、ポリエステル製又はナイロン製とされている。この場合、ポリエステル製又はナイロン製の有機物繊維から成る織物は、織物としての強度が高く、また、透明な樹脂との密着性がよいので、はく落防止性能が向上する。
さらにまた、上記はく落防止層の上から、コンクリート躯体に達するアンカーピンを打設し、該はく落防止層を上記コンクリート躯体に対して一体的に結合させてもよい。これにより、はく落防止層の上から、コンクリート躯体に達するアンカーピンを打設し、該はく落防止層を上記コンクリート躯体に対して一体的に結合させることで、はく落防止層をコンクリート躯体に対してより強固に固定する。
そして、上記アンカーピンは、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成され、上記はく落防止層の上からコンクリート躯体に打設した状態で後端部側からの棒状部材の打ち込みにより上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体に固定するものとしてもよい。これにより、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成されたアンカーピンを、上記はく落防止層の上からコンクリート躯体に打設した状態で後端部側から棒状部材を打ち込んで上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体に固定することで、はく落防止層をコンクリート躯体に対してより強固に固定すると共に、中空筒状のアンカーピンを介してコンクリート躯体と外気とが直接触れるようにして該コンクリート躯体からの湿気放散を適度に保つようにする。
また、本発明による外壁のはく落防止工法は、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、透明な樹脂を層状に塗布する工程と、この透明な樹脂層の上にその樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物を層状に貼り付ける工程と、さらに上記有機物繊維から成る織物層の上に該有機物繊維から成る織物層を覆うように透明な樹脂を層状に塗布する工程と、その後、上記層状に積層された透明な樹脂と上記有機物繊維から成る織物とを乾燥、硬化させて略透明な繊維強化プラスチックを構成してはく落防止層を形成する工程と、を行うものである。
このような方法により、外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、透明な樹脂を層状に塗布し、この透明樹脂層の上に樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物を層状に貼り付け、さらに上記有機物繊維から成る織物層の上に該有機物繊維から成る織物層を覆うように透明な樹脂を層状に塗布し、その後、上記層状に積層された透明な樹脂と上記有機物繊維から成る織物とを乾燥、硬化させて略透明な繊維強化プラスチックを構成してはく落防止層を形成することにより、外壁の表面に透明部材によるはく落防止層を形成する。
請求項1に係る外壁のはく落防止構造によれば、透明な樹脂と、その樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物とを含んで構成される略透明な繊維強化プラスチックを、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、はく落防止層として形成したことで、外壁の表面に透明部材によるはく落防止層を形成することができる。これにより、補修前の外壁に意匠性が与えられていた場合、例えば仕上材層が形成されていた場合に、略透明な繊維強化プラスチックによるはく落防止層を通して既存仕上材層が見え、その既存仕上材層の美観を活かすことができる。したがって、上記略透明な繊維強化プラスチックの表面に、改めて新規仕上材層を形成する必要がなく、外壁のはく落防止の工期を短縮でき、コストも低減することができる。
また、請求項8に係る外壁のはく落防止工法によれば、外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、透明な樹脂を層状に塗布し、この透明樹脂層の上に樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物を層状に貼り付け、さらに上記有機物繊維から成る織物層の上に該有機物繊維から成る織物層を覆うように透明な樹脂を層状に塗布し、その後、上記層状に積層された透明な樹脂と上記有機物繊維から成る織物とを乾燥、硬化させて略透明な繊維強化プラスチックを構成してはく落防止層を形成することにより、外壁の表面に透明部材によるはく落防止層を形成することができる。これにより、補修前の外壁に意匠性が与えられていた場合、例えば仕上材層が形成されていた場合に、略透明な繊維強化プラスチックによるはく落防止層を通して既存仕上材層が見え、その既存仕上材層の美観を活かすことができる。したがって、上記略透明な繊維強化プラスチックの表面に、改めて新規仕上材層を形成する必要がなく、外壁のはく落防止の工期を短縮でき、コストも低減することができる。
そして、請求項2又は9に係る発明によれば、アクリルシリコン系樹脂は、樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物に対して含浸性が良いので、上記有機物繊維から成る織物によく含浸して略透明な繊維強化プラスチックが形成される。したがって、略透明な繊維強化プラスチックによるはく落防止層を通して例えば既存仕上材層が見え、その既存仕上材層の美観を活かすことができる。また、アクリルシリコン系樹脂は、耐候性が良いので、略透明な繊維強化プラスチックが紫外線による劣化で黄変することがなく、ひび割れやチョーキングもほとんど発生しない。
また、請求項3又は10係る発明によれば、網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、透明な樹脂が十分含浸して略透明になり、且つはく落防止性能(耐荷重性が大きい)を有しているので、透明な樹脂との組み合わせにより、略透明な繊維強化プラスチックが形成される。したがって、略透明な繊維強化プラスチックによるはく落防止層を通して例えば既存仕上材層が見え、その既存仕上材層の美観を活かすと共に、はく落防止機能を向上することができる。
さらに、請求項4又は11に係る発明によれば、15〜100メッシュ/インチの粗さで網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、透明な樹脂の含浸性が良く、且つはく落防止層の平滑性を保つことができるので、透明な樹脂との組み合わせにより、略透明な繊維強化プラスチックが形成される。したがって、略透明な繊維強化プラスチックによるはく落防止層を通して例えば既存仕上材層が見え、その既存仕上材層の美観を活かすと共に、はく落防止機能を向上することができる。
さらにまた、請求項5又は12に係る発明によれば、ポリエステル製又はナイロン製の有機物繊維から成る織物は、織物としての強度が高く、また、透明な樹脂との密着性がよいので、はく落防止性能が向上する。
また、請求項6又は13に係る発明によれば、はく落防止層の上から、コンクリート躯体に達するアンカーピンを打設し、該はく落防止層を上記コンクリート躯体に対して一体的に結合させることで、はく落防止層をコンクリート躯体に対してより強固に固定することができる。したがって、はく落防止層が安定して保持され、点検やメンテナンスのサイクルを長くして保守を容易とすることができる。
さらに、請求項7又は14に係る発明によれば、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成されたアンカーピンを、はく落防止層の上からコンクリート躯体に打設した状態で後端部側から棒状部材を打ち込んで上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体に固定することで、はく落防止層をコンクリート躯体に対してより強固に固定すると共に、中空筒状のアンカーピンを介してコンクリート躯体と外気とが直接触れるようにして該コンクリート躯体からの湿気放散を適度に保つことができる。したがって、上記コンクリート躯体から放散される湿気によりはく落防止層と仕上材層との間の界面圧力の上昇によって上記はく落防止層と仕上材層との界面がはく離するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による外壁のはく落防止構造の実施形態を示す断面図である。この外壁のはく落防止構造は、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面の浮き部分のはく落を防止するもので、コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体1上に形成された仕上材層2の表面に、透明部材から成るはく落防止層3が形成されている。
上記コンクリート躯体1は、コンクリート構造物の外壁の主要部をなすもので、所定の厚さの鉄筋コンクリート作りとされている。
上記コンクリート躯体1の上には、既存の仕上材層2が形成されている。この仕上材層2は、上記コンクリート躯体1の上を覆って外表面の美観を整えたり、意匠性を与えたりするもので、コンクリート躯体1のすぐ上には浮きを調整するための下地モルタル4が塗布され、この下地モルタル4の上には後述のタイル6を貼り付けるためのタイル貼付けモルタル5が塗布され、このタイル貼付けモルタル5によってタイル(例えば磁器質タイル)6が貼り付けられ、最後に、隣り合うタイル6,6間の目地部に目地詰め用モルタル7が充填されて仕上げられている。
ここで、本発明においては、上記仕上材層2の表面に、透明部材から成るはく落防止層3が形成されている。このはく落防止層3は、上記仕上材層2の下地モルタル4やタイル貼付けモルタル5及びタイル6に発生する浮き部分のはく落を防止するもので、透明な樹脂8と、その樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物9とを含んで構成される略透明な繊維強化プラスチックから成る。上記透明な樹脂8は、アクリルシリコン系樹脂である。また、上記透明な樹脂8が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物9は、網目状に形成されている。さらに、その網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、15〜100メッシュ/インチの粗さとされている。なお、メッシュ/インチとは、長さ1インチ(25.4mm)当たりの糸の本数を表し、例えば15メッシュ/インチは1インチに糸が15本あることを示している。そして、15メッシュ/インチの粗さとは網目の一辺が1.7mmのものを言い、100メッシュ/インチの粗さとは網目の一辺が0.25mmのものを言う。
上記透明な樹脂8としてアクリルシリコン系樹脂を選択したのは、アクリルシリコン系樹脂は、上記有機物繊維から成る織物9に対して含浸性が良く透明性が得られることと、耐候性が良いことからである。
アクリルシリコン系樹脂としては、エマルジョン型や溶剤型が市販されているが、溶剤型のアクリルシリコン系樹脂は、上記有機物繊維から成る織物9に対して含浸性が良く、透明性が得られることを見出した。この溶剤型のアクリルシリコン系樹脂は、主剤と硬化剤とからなる2液混合型であり、主剤は、反応性シリル基を含有するもので、加水分解性シリル基を有する重合性単量体とその他の重合性単量体とを共重合したアクリルシリコン系樹脂を主成分とし、硬化剤は、反応性シリル基の硬化触媒を含有するもので、少なくとも加水分解性シリル基の脱水縮合触媒として有機スズ化合物が配合されているものである。アクリルシリコン系樹脂には、側鎖中に水酸基を導入し、架橋剤としてイソシアネートを用いるものも市販されており、必要に応じてこれを使用することができる。
また、アクリルシリコン系樹脂は、耐候性が良く、紫外線による劣化で黄変することがなく、ひび割れやチョーキングもほとんど発生しないことを見出した。なお、アクリルシリコンに由来する耐候性を損なわない限り、例えば、アクリルシリコン系樹脂主剤にポリオールやエポキシ硬化剤を配合し、アクリルシリコン系樹脂硬化剤にイソシアネートやエポキシ樹脂を配合して、混合する際にアクリルシリコン系樹脂以外の他の硬化形態を導入することもできる。
そして、上記有機物繊維から成る織物9として網目状に形成されているものを選択したのは、網目状に形成された有機物繊維から成る織物9は、上記透明な樹脂8が十分含浸して透明性が得られ、かつはく落防止性能(耐荷重性が大きい)を有しているからである。網目状に形成された有機物繊維から成る織物9は、容易な含浸作業性、良好な透明性の観点から、15〜100メッシュ/インチの粗さのものが好ましい。更に好ましくは、20〜80メッシュの網目状の有機物繊維織物であり、最も好ましくは、30〜60メッシュの網目状の有機物繊維織物である。網目状の有機物繊維織物は、必要に応じて2層以上積層しても良い。なお、織物のメッシュとして15〜100メッシュ/インチの粗さのものを選択するのは、15メッシュより粗いとはく落防止層3の平滑性を保つのが困難となって外壁の美観を損ねることがあるからであり、100メッシュより細かいと透明な樹脂8の含浸性が悪くなって実用上の含浸作業性が低下するからである。
そして、上記有機物繊維から成る織物9は、ポリエステル製又はナイロン製とされている。ポリエステル製又はナイロン製の有機物繊維から成る織物9は、織物としての強度が高く、また、透明な樹脂との密着性がよいので、はく落防止性能が向上するからである。なお、ポリエステル製又はナイロン製だけに限られず、ポリエチレン製又はポリプロピレン製を始めとして、アクリルシリコン系樹脂に含浸して略透明になるものであれば、どのような組成の有機物繊維織物を使用してもよい。
このような状態で、図1に示すように、透明な樹脂8としてのアクリルシリコン系樹脂と、その樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物9とを、例えば3層状に積層して略透明な繊維強化プラスチックが形成されている。そして、この略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として、上記仕上材層2の表面に形成している。この場合、既存の仕上材層2の表面に、まず1層目の透明な樹脂8を層状に塗布し、その上に2層目として網目状に形成された有機物繊維から成る織物9を層状に貼り付け、さらにその上に3層目として透明な樹脂8を層状に塗布して、最終的に略透明な繊維強化プラスチック(3)を形成してもよい。或いは、予め、透明な樹脂8と網目状に形成された有機物繊維から成る織物9とを例えば3層状に積層して略透明な繊維強化プラスチックを形成し、その略透明な繊維強化プラスチックを上記仕上材層2の表面に接着等により固定してもよい。
なお、図1においては、コンクリート躯体1上に既存の仕上材層2が形成された状態で、該仕上材層2の表面に略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成したものとしたが、本発明はこれに限られず、仕上材層2が形成されていないコンクリート躯体1の表面に直接、略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成してもよい。
図2は、本発明による外壁のはく落防止構造の他の実施形態を示す断面図である。この実施形態は、上記はく落防止層3の上から、コンクリート躯体1に達するアンカーピン10を打設し、該はく落防止層3を上記コンクリート躯体1に対して一体的に結合させたものである。この場合、はく落防止層3の上から、仕上材層2のタイル6の目地部に、例えばハンマードリルを用いてコンクリート躯体1に達するまで穴11を穿設した後、注入口を有するアンカーピン10を上記穴11の入口からワッシャー12を通して挿入し、このアンカーピン10の先端部内側に配置させている拡張子を、該アンカーピン10の注入口から打込み棒を打ち込んでその先端部を拡開させて、上記アンカーピン10をコンクリート躯体1に固定すればよい。これにより、上記はく落防止層3をコンクリート躯体1に対してより強固に固定することができる。したがって、はく落防止層3が安定して保持され、点検やメンテナンスのサイクルを長くして保守を容易とすることができる。
ここで、上記アンカーピン10は、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成され、上記はく落防止層3の上からコンクリート躯体1に打設した状態で後端部側からの棒状部材(打込み棒)の打ち込みにより上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体1に固定するものとしてもよい。この場合は、はく落防止層3をコンクリート躯体1に対してより強固に固定すると共に、中空筒状のアンカーピン10を介してコンクリート躯体1と外気とが直接触れるようにして該コンクリート躯体1からの湿気放散を適度に保つことができる。したがって、上記コンクリート躯体1から放散される湿気によりはく落防止層3と仕上材層2との間の界面圧力の上昇によって上記はく落防止層3と仕上材層2との界面がはく離するのを防止することができる。
なお、図2においては、コンクリート躯体1上に既存の仕上材層2が形成された状態で、該仕上材層2の表面に略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成した場合について示したが、本発明はこれに限られず、仕上材層2が形成されていないコンクリート躯体1の表面に直接、略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成した場合についても、該はく落防止層3の上から、コンクリート躯体1に達するアンカーピン10を打設し、該はく落防止層3を上記コンクリート躯体1に対して一体的に結合させてもよい。
次に、上記のような構成の外壁のはく落防止構造を施工するはく落防止工法について、図3を参照して説明する。まず、図3(a)は、本発明による外壁のはく落防止構造を施工する前のコンクリート構造物の外壁を示す断面図である。このコンクリート構造物の外壁は、図1に示すと同様に、コンクリート構造物の外壁の主要部をなすコンクリート躯体1の上に、既存の仕上材層2が形成されている。この仕上材層2は、上記コンクリート躯体1の上を覆って外表面の美観を整えたり、意匠性を与えたりするもので、コンクリート躯体1のすぐ上には浮きを調整するための下地モルタル4が塗布され、この下地モルタル4の上にはタイル6を貼り付けるためのタイル貼付けモルタル5が塗布され、このタイル貼付けモルタル5によってタイル(例えば磁器質タイル)6が貼り付けられ、最後に、隣り合うタイル6,6間の目地部に目地詰め用モルタル7が充填されて仕上げられている。
このようなコンクリート構造物の外壁に対して、まず、図3(b)に示すように、コンクリート躯体1上に形成された仕上材層2の表面に、アクリルシリコン系樹脂から成る透明な樹脂8aを層状に塗布する。このとき、透明な樹脂8aを、仕上材層2の表面のタイル6に対して、例えばペイントローラー等で塗布する。これにより、アクリルシリコン系樹脂から成る透明な樹脂8aが、タイル6及び目地詰め用モルタル7に染み込んで仕上材層2の表面に固着される。上記のようにペイントローラー等で塗布するには、アクリルシリコン系樹脂に適切な作業性がなくてはならない。
ここで、適切な作業性とは、上記ペイントローラーで既存仕上材層2上にアクリルシリコン系樹脂を塗布し、或いは、網目状に形成された有機物繊維から成る織物9に対してアクリルシリコン系樹脂が含浸するのに十分な流動性を有し、一方、後工程の網目状の有機物繊維から成る織物9を貼り付けるのに十分な塗布厚が確保できるダレ止め性、いわゆるチクソトロピックがなければならない。溶剤型のアクリルシリコン系樹脂は、上述の流動性については満足するものの、ダレが大きく、そのままでは使用に適さない。そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、溶剤型のアクリルシリコン系樹脂に表面処理された疎水性シリカを配合することで、透明性を維持しつつ、ペイントローラーでの塗布性、網目状に形成された有機物繊維から成る織物9の貼り付け作業中のダレ止め性、上記有機物繊維から成る織物9に対する良好な含浸性を付与することが可能であることを見出した。なお、上述の表面処理された疎水性シリカを添加したアクリルシリコン系樹脂を施工後に、必要に応じてトップコートとして、紫外線吸収剤や光安定剤などの耐候性付与剤、疎水性シリカなどのダレ止め剤、アクリル微粒子やシリカなどの艶消し剤、及び、消泡剤やレベリング剤などの流動性改質剤を適宜配合したアクリルシリコン系樹脂を塗布することで、表面の仕上がりをより高めることができる。
次に、図3(c)に示すように、上記塗付された透明樹脂層(8a)の上にその樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物9を層状に貼り付ける。このとき、該貼り付けられた網目状の有機物繊維から成る織物9の隙間から透明樹脂層(8a)として塗付されたアクリルシリコン系樹脂を十分染み出させるように、脱泡ローラーやゴム製へら等を用いて押圧し、含浸させる。
次に、図3(d)に示すように、上記貼り付けられた網目状の有機物繊維から成る織物層(9)の上に該網目状の有機物繊維から成る織物層(9)を覆うように透明な樹脂8bを層状に塗布する。このとき、透明な樹脂8bを、網目状の有機物繊維から成る織物層(9)に対して、例えばペイントローラー等で塗布し、ゴム製へら又は左官鏝等により平滑に仕上げる。
その後、図3(d)の状態で、上記層状に積層された透明な樹脂8a,8bと網目状の有機物繊維から成る織物9とを乾燥、硬化させて略透明な繊維強化プラスチックを構成してはく落防止層3を形成する。これにより、図1に示すと同様の構成の外壁のはく落防止構造が形成される。
さらにその後、図3(e)に示すように、上記のように形成されたはく落防止層3の上から、コンクリート躯体1に達するアンカーピン10を打設し、該はく落防止層3を上記コンクリート躯体1に対して一体的に結合させてもよい。この場合、はく落防止層3の上から、仕上材層2のタイル6の目地部に、例えばハンマードリルを用いてコンクリート躯体1に達するまで穴11を穿設した後、注入口を有するアンカーピン10を上記穴11の入口からワッシャー12を通して挿入し、このアンカーピン10の先端部内側に配置させている拡張子を、該アンカーピン10の注入口から打込み棒を打ち込んでその先端部を拡開させて、上記アンカーピン10をコンクリート躯体1に固定する。これにより、図2に示すと同様の構成の外壁のはく落防止構造が形成される。
この場合も、図2において説明したと同様に、上記アンカーピン10は、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成され、上記はく落防止層3の上からコンクリート躯体1に打設した状態で後端部側からの棒状部材(打込み棒)の打ち込みにより上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体1に固定するものとしてもよい。そして、同じく上記コンクリート躯体1から放散される湿気によりはく落防止層3と仕上材層2との間の界面圧力の上昇によって上記はく落防止層3と仕上材層2との界面がはく離するのを防止することができる。
図4は、コンクリート躯体1に対するアンカーピン10の打設状態の変形例を示す断面図である。前述の図3(e)においては、はく落防止層3の上からコンクリート躯体1に対してアンカーピン10を打設したものとしたが、これに限られず、図4(a)に示すように、コンクリート躯体1の上に既存の仕上材層2が形成された状態にてはく落防止層3を施工する前に、上記仕上材層2のタイル6の上からアンカーピン10を打設してもよい。また、図4(b)に示すように、既存の仕上材層2の表面にアクリルシリコン系樹脂から成る透明な樹脂8aを層状に塗布した後にて網目状の有機物繊維から成る織物9を層状に貼り付ける前に、上記透明樹脂層(8a)の上からアンカーピン10を打設してもよい。さらに、図4(c)に示すように、上記透明樹脂層(8a)の上に網目状の有機物繊維から成る織物9を層状に貼り付けた後にて透明な樹脂8bを層状に塗布する前に、上記有機物繊維から成る織物9の上からアンカーピン10を打設してもよい。
なお、前述の図3(a)〜(e)においては、コンクリート躯体1上に既存の仕上材層2が形成された状態で、該仕上材層2の表面に略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成したものとしたが、本発明はこれに限られず、仕上材層2が形成されていないコンクリート躯体1の表面に直接、略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成してもよい。このとき、図3(e)の工程では、仕上材層2が形成されていないコンクリート躯体1の表面に直接、略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層3として形成した状態で、そのはく落防止層3の上から、コンクリート躯体1に達するアンカーピン10を打設し、該はく落防止層3を上記コンクリート躯体1に対して一体的に結合させることとなる。
本発明による外壁のはく落防止構造の実施形態を示す断面図である。 上記外壁のはく落防止構造の他の実施形態を示す断面図である。 本発明による外壁のはく落防止構造を施工するはく落防止工法の実施形態を示す工程説明図である。 コンクリート躯体に対するアンカーピンの打設状態の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1…コンクリート躯体
2…仕上材層
3…はく落防止層
4…下地モルタル
5…タイル貼付けモルタル
6…タイル
7…目地詰め用モルタル
8…透明な樹脂(アクリルシリコン系樹脂)
9…有機物繊維から成る織物
10…アンカーピン

Claims (14)

  1. コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、透明な樹脂と、その樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物とを含んで構成される略透明な繊維強化プラスチックをはく落防止層として形成したことを特徴とする外壁のはく落防止構造。
  2. 上記透明な樹脂は、アクリルシリコン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の外壁のはく落防止構造。
  3. 上記有機物繊維から成る織物は、網目状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の外壁のはく落防止構造。
  4. 上記網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、15〜100メッシュ/インチの粗さに形成されていることを特徴とする請求項3記載の外壁のはく落防止構造。
  5. 上記有機物繊維から成る織物は、ポリエステル製又はナイロン製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の外壁のはく落防止構造。
  6. 上記はく落防止層の上から、コンクリート躯体に達するアンカーピンを打設し、該はく落防止層を上記コンクリート躯体に対して一体的に結合させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の外壁のはく落防止構造。
  7. 上記アンカーピンは、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成され、上記はく落防止層の上からコンクリート躯体に打設した状態で後端部側からの棒状部材の打ち込みにより上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体に固定するものであることを特徴とする請求項6記載の外壁のはく落防止構造。
  8. コンクリート構造物の外壁としてのコンクリート躯体の表面又は該コンクリート躯体上に形成された仕上材層の表面に、透明な樹脂を層状に塗布する工程と、
    この透明な樹脂層の上にその樹脂が含浸して略透明になる有機物繊維から成る織物を層状に貼り付ける工程と、
    さらに上記有機物繊維から成る織物層の上に該有機物繊維から成る織物層を覆うように透明な樹脂を層状に塗布する工程と、
    その後、上記層状に積層された透明な樹脂と上記有機物繊維から成る織物とを乾燥、硬化させて略透明な繊維強化プラスチックを構成してはく落防止層を形成する工程と、
    を行うことを特徴とする外壁のはく落防止工法。
  9. 上記透明な樹脂は、アクリルシリコン系樹脂であることを特徴とする請求項8記載の外壁のはく落防止工法。
  10. 上記有機物繊維から成る織物は、網目状に形成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の外壁のはく落防止工法。
  11. 上記網目状に形成された有機物繊維から成る織物は、15〜100メッシュ/インチの粗さに形成されていることを特徴とする請求項10記載の外壁のはく落防止工法。
  12. 上記有機物繊維から成る織物は、ポリエステル製又はナイロン製であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の外壁のはく落防止工法。
  13. 上記はく落防止層の上から、コンクリート躯体に達するアンカーピンを打設し、該はく落防止層を上記コンクリート躯体に対して一体的に結合させることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の外壁のはく落防止工法。
  14. 上記アンカーピンは、先端部に孔やスリットを穿設すると共に先端部内側には拡張子を配置させた中空の筒状に形成され、上記はく落防止層の上からコンクリート躯体に打設した状態で後端部側からの棒状部材の打ち込みにより上記拡張子の先端部を拡開させて上記コンクリート躯体に固定するものであることを特徴とする請求項13記載の外壁のはく落工法。
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