JP2003055106A - 粒状殺虫組成物 - Google Patents

粒状殺虫組成物

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JP2003055106A
JP2003055106A JP2001240193A JP2001240193A JP2003055106A JP 2003055106 A JP2003055106 A JP 2003055106A JP 2001240193 A JP2001240193 A JP 2001240193A JP 2001240193 A JP2001240193 A JP 2001240193A JP 2003055106 A JP2003055106 A JP 2003055106A
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JP
Japan
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granular
insecticidal composition
insecticidal
water
substance
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JP2001240193A
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English (en)
Inventor
Futohiro Shigemura
太博 重村
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Sumika Enviro Science Co Ltd
Original Assignee
Shinto Fine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自然水中への溶脱を少なくし、地下水汚染など
の可能性を減少させた殺虫組成物を提供する。 【解決手段】25℃における水溶解度100ppm以上
である殺虫原体を含有し、ケイ素系高分子のワックスな
ど水不溶性の膜物質で被覆してなる粒状殺虫組成物。ま
た膜物質の原料が融点40℃〜100℃のワックス、特
に一般式SinOn-1(OR1)2n+1・R2[R1は
メチル基またはエチル基を、R2はC18以下のアルキ
ル基または分子量2000以下のポリエチレンオキサイ
ドを、nは2〜20の整数を表す]のアルコキシシリケ
ート誘導体であり、殺虫原体がネオニコチノイド系化合
物である粒状殺虫組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、25℃における水
溶解度が100ppm以上である殺虫原体を含有し、か
つ膜物質で被覆されてなる粒状殺虫組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シロア
リ類を防除するためには、広く液剤の床下への散布がな
されているが、水溶性の高い殺虫原体を用いるとリーチ
ングにより地下水汚染の可能性があり、また残効性にも
欠け、必ずしも充分な防除効果が得られるとは言えなか
った。また、農業場面では粒剤が広く使用されている
が、粒剤施用の目的は作物の根から薬剤を取り込ませる
ことにある。そのため農薬原体は水溶性のものが用いら
れることが多い。しかしながら、水溶性の高い農薬原体
を含有する粒剤を用いると地下水や表面水を汚染する可
能性があった。これらの問題を解決するために、マイク
ロカプセルやパルス放出性農薬製剤等が提案されてい
た。しかしながら、それらの大部分の被覆材は土壌中で
残留し、環境に負荷を与えることになっていた。そこ
で、地下水汚染がなく、長期間安定的に害虫を防除する
のに適し、かつ被覆材が環境中に残留しない粒状殺虫組
成物を提供することが本発明の課題である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記課題
を解決する方法について鋭意検討した結果、水溶性の殺
虫原体を用い、通常の方法により粒剤を調製した後、膜
で被覆することにより、目的の組成物を得ることを見出
し本発明に至った。ここで水溶性とは殺虫原体の25℃
での水に対する溶解度が100ppm以上のものをい
う。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明組成物には、25℃におけ
る水溶解度が100ppm以上である殺虫原体が必須で
あり、一般には当該殺虫原体を鉱物質に吸着させたり、
鉱物質と結合剤を水で混練成形して粒剤としてから用い
る。本発明組成物に用いる25℃における水溶解度が1
00ppm以上である殺虫剤としては、例えば、アセフ
ェート、メチダチオン、ジメトエート等の有機リン剤、
メトルカルブ、メソミル等のカーバメート剤、イミダク
ロプリド、ニテンピラム、アセタミプリド等のネオニコ
チノイド系殺虫剤等をあげることができるが、これらに
限定されることはない。
【0005】本発明組成物に用いる粒剤の製造は主とし
て練込押出し造粒法、含浸法及び被覆法の3つの方法で
行われる。練込押出し造粒法は、クレー、タルク、ベン
トナイトなどの微粉末担体で有効成分を希釈し、リグニ
ンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、デンプ
ン等の粘結助剤、必要に応じて造粒助剤、安定剤、有効
成分溶脱調節剤および水を加えて、練合し、0.7〜1.
5mmの多孔板より押出し成形して乾燥、整粒するもの
である。混練には、ニーダー、ナウタミキサー等、押出
造粒機には、バスケット型(たて型)と、スクリュー押
出し型(横型)が、多用されている。乾燥には、流動層
乾燥機、気流乾燥機を用い、篩別整粒にはジャイロシフ
ター、モーゲンセンサイザーなどが多く使用されてい
る。含浸法、及び被覆法は、鉱物原石、あるいは植物質
茎葉などを破砕整粒した粒状物を原料担体として、これ
に有効成分を浸みこませたり、表面に塗り付けて製剤す
る方法であって、練込法に対し吹付法とも呼ばれてい
る。粒状担体に多孔質の吸収性のものを用い、液状とし
た有効成分を浸みこませたのが含浸剤である。ベントナ
イト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライト、軽
石、あるいはコーンコブ、ウォールナットシェルなどの
粒状物が用いられている。練込法と含浸法のそれぞれの
特徴を生かして、あらかじめ有効成分を含まない空粒を
練込法で調整し、これに有効成分を含浸する方法も行わ
れている。ケイ砂、炭酸カルシウム等の非吸収性の粒状
担体を用い、その表面に適当なバインダーと共に有効成
分を塗布したものが被覆法による粒剤である。
【0006】本発明組成物は前記の方法で製造した粒剤
を適当な膜物質で被覆して製造する。膜物質の原料とし
ては、融点が40℃〜100℃のワックス、または一般
式SinOn-1(OR1)2n+1・R2[式中R1は
メチル基またはエチル基を表し、R2は炭素数18以下
のアルキル基または分子量2000以下のポリエチレン
オキサイドを表し、nは2〜20の整数を表す]で示さ
れるアルコキシシリケート誘導体等があげられる。被覆
する方法は特に限定されず、パンコーティング法、通気
式コーティング装置による方法及び流動コーティング法
等を用いることができる。
【0007】次に製剤例及び実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明がこれらによって限定されることは
ない。
【0008】
【製剤例1】市販のイミダクロプリド1%粒剤(商品名
アドマイヤー1粒剤、日本バイエルアグロケム社製)2
00gと融点47℃のワックス40gを粉砕したもの
を、ナス型フラスコ内に入れ、それを約60℃で湯せん
しながらエバポレーターで2時間回転させた後、常温で
冷却し、目的の粒状組成物を得た。
【0009】
【製剤例2〜13】殺虫剤の膜物質の原料、それらの量
及び製造温度を変えるのみで、製剤例1と同様に粒状組
成物を表1のように得た。
【表1】粒状組成物実施例 * 一般式においてnが5、R1がエチル、R2が分子量5
00のポリエチレンオキサイドで示される化合物
【0010】
【実施例1】被膜した粒剤中の薬剤の溶脱試験 製剤例1及び2で製造した粒剤および被覆していない市
販のイミダクロプリド1%粒剤10gを蒸留水200g
中に入れ、5時間後に、その水を3ml取り出し、イミ
ダクロプリドの水中溶解度の測定を液体クロマトグラフ
ィーで行った。結果を表2に示す。
【0011】
【表2】実施例1の測定結果
【0012】
【実施例2】被膜した粒剤の殺虫効力試験 図1に示す実験装置を用いて、ガラス円筒の一方に市販
の軽石、石川ライト農3号(石川ライト工業社製)を敷
き、他方にアカマツ砕片を入れる。ガラス管の中央部に
薬剤を3mm詰め、残りは石川ライト農3号を詰めた。
石川ライト農3号を敷いたガラス円筒中にイエシロアリ
(Coptotermes formosanus)の
職蟻を50頭放して観察を行った。結果を表3に示し
た。
【0013】
【図1】実験装置
【0014】
【表3】イエシロアリに対する効果
【0015】
【発明の効果】本発明粒状殺虫組成物を用いることによ
って、殺虫成分の溶脱が少なくかつ害虫を防除すること
ができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 57/10 A01N 57/10 E 57/28 57/28 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】25℃における水溶解度が100ppm以
    上である殺虫原体を含有し、かつ膜物質で被覆されるこ
    とを特徴とする粒状殺虫組成物。
  2. 【請求項2】膜物質の原料が融点40℃〜100℃のワ
    ックスであることを特徴とする請求項1に記載の粒状殺
    虫組成物。
  3. 【請求項3】膜物質の原料が一般式SinOn-1(O
    R1)2n+1・R2[式中R1はメチル基またはエチ
    ル基を表し、R2は炭素数18以下のアルキル基または
    分子量2000以下のポリエチレンオキサイドを表し、
    nは2〜20の整数を表す]で示されるアルコキシシリ
    ケート誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の
    粒状殺虫組成物。
  4. 【請求項4】殺虫原体がネオニコチノイド系化合物であ
    ることを特徴とする請求項1〜3に記載の粒状殺虫組成
    物。
JP2001240193A 2001-08-08 2001-08-08 粒状殺虫組成物 Pending JP2003055106A (ja)

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