JPH09194302A - 改良された農薬固形製剤 - Google Patents

改良された農薬固形製剤

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JPH09194302A
JPH09194302A JP2168396A JP2168396A JPH09194302A JP H09194302 A JPH09194302 A JP H09194302A JP 2168396 A JP2168396 A JP 2168396A JP 2168396 A JP2168396 A JP 2168396A JP H09194302 A JPH09194302 A JP H09194302A
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泰典 佐藤
Shinji Yonemura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農薬活性成分の田面水上への浮上率の向上、水
面上に浮上した該活性成分がよりよく水面上を拡展し、
より効果の高い病害虫防除効果、および除草効果を発揮
する新規な農薬固形製剤の提供。 【解決手段】(a)農薬活性成分(b)難水溶性または
非水溶性で農薬活性成分を含有したときに比重が1以下
となる脂肪酸エステル、鉱物質系炭化水素油または合成
不乾性油から選ばれ、かつ沸点が150℃以上の高沸点
溶剤(c)HLBが8以上の非イオン系界面活性剤
(d)水溶性高分子化合物(e)鉱物質粉末よりなるこ
とを特徴とする、改良された農薬固形製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田等に発生する
病害虫、雑草等を防除するため水田に施用する農薬固形
製剤に関するものである。更に詳しくは、本固形製剤を
水田等に施用したとき、農薬活性成分が均一に水面上に
浮上して展開し、有害生物の防除がより効果的に発揮で
きる農薬固形製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農薬固形製剤を水田の水面に
浮遊させる研究は数多く行われてきた。とりわけ、農業
用殺虫剤の分野においては、虫が水面に降りてくる性
質、あるいは水面を出入りする性質を利用し、有効成分
を水面に浮遊させ、いかに害虫をより多くの有効成分と
を接触させるか、といった研究が古くから行われてき
た。
【0003】浮遊性農薬の研究としては、例えば、発泡
させた黒曜石、軽石等の水に浮く軽い担体に農薬活性成
分を保持させ、粒剤自体を浮かせる方法(特公昭44−
8600号公報、同47−1240号公報、同48−1
181号公報、同48−1182号公報、特公平2−5
6323号公報)、比重1以下のプラスチック粒状物に
有効成分を保持させ、粒剤自体を浮かせる方法(特公昭
45−9560号公報、同48−1180号公報、同4
9−24222号公報、特開昭55−139308号公
報)、固形沈降性物質に有効成分と浮遊性物質を被覆
し、水中で有効成分を浮遊させる方法(特公昭48−1
5613号公報、同58−26882号公報)、ロウ状
物質と農薬活性成分を水溶性担体に保持させてなる方法
(特公昭58−28841号公報、特開昭57−387
02号公報)、粒状の一部に炭酸塩と固体酸を用い、炭
酸ガスを発生させ、その力で粒状物を浮上させ水面に有
効成分を拡展させる方法(特公昭47−27930号公
報)、難水溶性または非水溶性農薬活性成分を水溶性担
体とフィルム形成性物質を固体担体に保持させてなる方
法(特開昭63−30281号公報、特開平3−261
701号公報)、難水溶性または非水溶性殺虫性活性成
分と高沸点溶剤を担体に保持させてなる方法(特開昭6
3−17802号公報)、難〜非水溶性農薬活性成分と
固体担体に、C25以下のアルキル基を持つ液状のアル
キルベンゼンを配合してなる方法(特開平3−2793
02号公報)、難水溶性または非水溶性農薬活性成分、
難水溶性または非水溶性で比重が1以下の高沸点溶剤お
よびHLBが6以下の界面活性剤を固体担体に保持して
なる方法(特開平1−254604号公報)、水に実質
的に不溶性のエステル類に予め溶解し、その他の成分と
混合する方法(特開平7−1075号公報)、などがあ
る。
【0004】しかしながら、前記した従来技術は、農薬
活性成分の水面浮上率が悪かったり、浮上しても水面で
の農薬活性成分の拡展が悪かったりして、十分な防除効
果が得られず、必ずしも満足すべき技術とはいいがた
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでは、粒剤を水
田に散布した場合、農薬活性成分の水田水面上への浮上
率、水面上浮上後の水面拡展性などが悪く、防除効果が
十分に発揮できなくなる場合がある。また、除草剤の場
合、活性成分の吸収部位の違いにより、除草活性成分を
田面水上に浮上させた方が、より高い効果を示す場合が
あるが、浮遊性と拡展性についてはまだ十分に改良され
ているとはいえない。
【0006】本発明では、農薬活性成分の田面水上への
浮上率の向上、水面上に浮上した農薬活性成分がよりよ
く水面上を拡展し、より効果の高い病害虫防除効果、お
よび除草効果を発揮する新規な農薬固形製剤の開発を目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決すべく鋭意研究した。その結果、難水溶性
または非水溶性で、必要量の農薬活性成分を溶解しても
比重が1以下の脂肪酸エステル、鉱物質系炭化水素油あ
るいは合成不乾性油から選ばれ、かつ沸点が150℃以
上の高沸点溶剤に農薬活性成分を溶解させ、これとHL
Bが8以上の非イオン界面活性剤とを混合後、水溶性高
分子化合物と鉱物質微粉末と混合して吸着させ、造粒し
て得られた農薬固形製剤は、容易に前記の問題点を解決
しうることを見いだし、本発明を完成させた。
【0008】本発明でいう農薬固形製剤は、水田に処理
した後、田面水中で崩壊し、農薬活性成分と高沸点溶剤
の混合物が、界面活性剤の作用により粒剤などの固形製
剤から放出されて水面上に浮上し、その後速やかに水面
上を拡展する。
【0009】また、本発明でいう農薬固形製剤は、剤形
を特に限定されず、通常の粒剤、丸薬、錠剤など固形の
ものであればいかなる形状でもよく、また、その大きさ
も限定されない。
【0010】この農薬固形製剤を製造する方法として
は、押し出し型造粒機、あるいは一般に転動造粒機とよ
ばれる機械などを用い製造される。
【0011】そして、本発明で得られた農薬固形製剤の
散布量、散布方法などは、含有する農薬活性成分の通常
の防除方法によればいい。
【0012】
【作用】本発明では、農薬活性成分が田面水面上に浮上
拡展して効果を発揮する、農業用殺菌剤、殺虫剤、除草
剤の場合に、効果が顕著に現れる。
【0013】難水溶性または非水溶性で、必要量の農薬
活性成分を溶解した状態で比重が1未満の脂肪酸エステ
ル、鉱物質系炭化水素油あるいは合成不乾性油等の高沸
点溶剤に農薬活性成分を溶解させるが、この場合の高沸
点溶剤は、農薬活性成分を田面水面上に浮上させるため
に作用する。そして、HLBが8以上の非イオン界面活
性剤は、この農薬固形製剤の田面水面上への浮上率向上
に作用すると同時に、田面水面上に均一な油膜を形成さ
せるためにも作用する。
【0014】そして、本発明の浮遊性の農薬固形製剤
は、田面に処理した後は、田面水中で速やかに崩壊し、
農薬活性成分と高沸点溶剤の混合物が水面上へ非常に高
率で浮上し、そして、田面水面上での拡展性も非常によ
い。
【0015】
【実施例】本発明の改良された農薬固形製剤の組成は農
薬活性成分、高沸点溶剤、界面活性剤、水溶性高分子化
合物、鉱物質微粉末の他は特に限定されないが、他には
必要により、吸油性物質、農薬活性成分の安定化剤、物
理性改良剤などから構成される。
【0016】本発明の農薬活性成分は、本発明の使用方
法で防除活性を示すものであれば特定のものに限定され
ることなくいずれも使用でき、また、1種またはそれ以
上併用でき、たとえば次のものが挙げられる。
【0017】殺菌剤の例 バリダマイシンA、フルトラニル、ペンシクロン、ジク
ロメジン、フラメトピル、チフルザミドなど。
【0018】殺虫剤の例 MPP、MEP、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリ
ダフェンチオン、クロルピリホスメチル、バミドチオ
ン、PAP、ジメトエート、エチルチオメトン、ホサロ
ン、PMP、モノクロトホス、ジメチルビンホス、プロ
パホス、アセフェート、DEP、EPN、NAC、MT
MC、MIPC、BPMC、PHC、XMC、エチオフ
ェンカルブ、ベンダイオカルブ、カルボスルファン、ベ
ンフラカルブ、メソミル、オキサミル、チオジカルブ、
シクロプロトリン、エトフェンプロックス、カルタッ
プ、チオシクラム、ベンスルタップ、テブフェノジド、
ブプロフェジン、イミダクロプリド、シラフルオフェ
ン、O−エチル−O−(N−メトキシアセトイミドイ
ル)−フェニルチオノホスホン酸エステル(化合物
A)、など。
【0019】除草剤の例 シハロホップブチル、ジチオピル、など。
【0020】これらの農薬活性成分の製剤中への添加量
は、特に限定されるものではないが、一般的には全量の
0.05〜50%(重量%)であり、農薬活性成分の種
類により、10アール当たりの必要処理量となるように
添加すればよい。
【0021】なお、これらの農薬活性成分の一般名は、
「農薬ハンドブック 1994年版(社団法人 日本植
物防疫協会発行)」などに記載のものである。
【0022】本発明に使用される難水溶性または非水溶
性で沸点が150℃以上の高沸点溶剤は、20℃での水
溶解度が1W/W%以下であればよく、次のものがあげ
られ、1種または2種以上を併用することができる。
【0023】脂肪酸エステルの例 オレイン酸イソブチル、オレイン酸ラウリル、オレイン
酸オレイル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジオレイ
ル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ
−2−エチルヘキシル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジ
トリデシル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシ
ル、トリメリット酸トリイソデシル、3−メトキシブチ
ルアセタート、2−エチルブチルアセタート、2−エチ
ルヘキシルアセタート、シクロヘキシルアセタートな
ど。
【0024】鉱物質系炭化水素油の例 イソパラフィン、流動パラフィンなど。
【0025】合成不乾性油の例 ポリブテンなど。
【0026】高沸点溶剤の使用量としては、農薬活性成
分を溶解後も比重が1未満で、農薬活性成分を溶解した
高沸点溶剤が田面水面上に浮上してくるのに必要な量で
あればいくらでもよいが、好ましくは重量比で農薬活性
成分:高沸点溶剤=1:3〜50である。
【0027】本発明に配合される非イオン界面活性剤と
しては、農薬製剤に通常使用される非イオン性界面活性
剤でHLBが8以上の活性剤ならいずれも使用でき、例
えば次のものが挙げられる。
【0028】アルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリ
オキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシ
エチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどがあり、
1種または2種以上を併用することができる。
【0029】これらの非イオン界面活性剤の添加量は、
少なすぎると農薬活性成分を溶解した高沸点溶剤が粒剤
から離脱せず、農薬活性成分の水面浮上率が低くなり、
多すぎると農薬活性成分を溶解した高沸点溶剤が田面水
中で乳化するため、同じく農薬活性成分の水面浮上率が
低くなる。本発明の粒剤に対しての添加量は、使用する
農薬活性成分、高沸点溶剤、非イオン界面活性剤の種類
によって異なるが、0.01%以上、好ましくは0.1
〜5%である。
【0030】本発明に使用される水溶性高分子化合物と
しては特に限定されないが、ポリビニルアルコール、澱
粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、澱粉加水分解物、デキ
ストリン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン
酸カルシウムなどが挙げられる。
【0031】本発明に使用される鉱物質担体としては、
カオリン、クレー、珪石クレー、タルク、ベントナイ
ト、炭酸カルシウムなどの通常農薬粉剤や粒剤に使用さ
れる担体が使用される。そして、これらは1種でもよい
が2種以上を併用することができる。
【0032】本発明での使用は必須ではないが、吸油能
を高める必要が生じた場合には、吸油性物質を使用する
のがよい。その例としては、ゼオライト、ラジオライ
ト、パーライト、バーミキュライト、非晶質含水珪酸な
どが挙げられる。そして、これらは1種でもよいが2種
以上を併用することができる。
【0033】本発明の農薬固形製剤の調製方法は特に限
定されず、農薬固形製剤を調製する従来より知られた、
押し出し造粒方法、転動造粒方法などで調製できる。例
えば次の工程〜から成る方法によって調製できる。
【0034】工程 農薬活性成分、本発明の高沸点溶
剤および界面活性剤を相溶混合させ、液体原料組成物を
得る。
【0035】工程 この液体原料組成物を、本発明の
水溶性高分子化合物及び鉱物質粉末とよく混合吸着さ
せ、粉末状原料組成物を得る。
【0036】工程 この粉末状原料組成物に適当量の
水を加えて行き、双腕ニーダーにてよく混練後、バスケ
ット型押し出し造粒機にて造粒する。
【0037】工程 造粒後、整粒、乾燥を行い、篩別
し、本発明の改良された農薬固形製剤を得る。
【0038】次に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0039】また、実施例中、「部」とあるのはすべて
重量部を意味する。
【0040】実施例1(粒剤) 化合物A 2.0部、流動パラフィン 10.0部およ
びポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(HL
B=10.0) 0.2部を相溶混合し、非晶質含水珪
酸 10.0部、澱粉加水分解物 10.0部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム 0.5部およびクレー 67.3部
を一緒にハンマーミルで混合し、固体粉末状の原料組成
物を得る。この固体粉末状原料組成物を双腕ニーダーに
投入し、12部の水を加えて双腕ニーダーにてよく混練
後、1.0mmのバスケット型押し出し造粒機にて造粒
し、整粒後乾燥させ、本発明の農薬粒剤 100部を得
た。
【0041】比較例1(粒剤) 実施例1のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテ
ル(HLB=10.0) 0.2部をHLBが8未満の
非イオン性界面活性剤に変更し、その他は実施例1と同
様にして調製して、農薬粒剤 100部を得た。
【0042】比較例2(粒剤) 実施例1の流動パラフィン 10.0部を0部に、そし
てクレー 67.3部を77.3部に変更し、その他は
実施例1と同様にして調製して、農薬粒剤 100部を
得た。
【0043】比較例3(粒剤) 実施例1のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテ
ル(HLB=10.0) 0.2部を0部または0.0
1部に減量し、そしてクレー 67.3部を67.5部
または67.49部に変更し、その他は実施例1と同様
にして調製して、農薬粒剤 100部を得た。
【0044】実施例2(粒剤) MEP 2.0部、流動パラフィン 10.0部および
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(HLB
=10.0) 0.2部を相溶混合し、ラジオライト
15.0部、澱粉加水分解物 10.0部およびクレー
62.8部を実施例1と同様に調製して、本発明の農
薬粒剤 100部を得た。
【0045】実施例3(粒剤) ジチオピル 0.4部、イソパラフィン[出光石油化学
(株)の商品名IPソルベント2835] 5.0部お
よびポリオキシエチレンオレイルエーテル(HLB=
8.8) 0.5部を相溶混合し、澱粉加水分解物 1
0.0部、ラウリル硫酸ナトリウム 0.5部およびク
レー 83.6部を実施例1と同様に調製して、本発明
の農薬粒剤 100部を得た。
【0046】実施例4(粒剤) フルトラニル 2.0部、アジピン酸ジイソデシル 1
0.0部およびポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル(HLB=15.7) 1.0部を相溶混合し、非
晶質含水珪酸 10.0部、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム 10.0部およびクレー 67.0部を実施例1
と同様に調製して、本発明の農薬粒剤100部を得た。
【0047】次に試験例1および試験例2により、本発
明の農薬固形製剤の農薬活性成分の水上浮上率、水面カ
バー率が向上したことを例証する。
【0048】試験例1 農薬活性成分の水面上浮上率試
φ9cmのシャーレに110mlの3度硬水を入れ(シ
ャーレの上縁まで)、実施例1〜4に準じて調製した農
薬粒剤を、農薬活性成分として12mg相当の量を均一
に散粒する。シャーレを25℃の暗室に24時間放置
し、水面上に浮上した油分を、40mlの3度硬水を徐
々に加えながら、φ12.5cmの大型シャーレにオー
バーフローさせて採油する。次に採油したオーバーフロ
ー水を100ml容量のメスフラスコに移し、大型シャ
ーレ内を20mlのアセトニトリルでメスフラスコに洗
い込み、さらに30mlのアセトニトリルを加え、最後
に3度硬水て定容とし、液体クロマトグラフで測定し
た。測定値より算出される農薬活性成分の水面浮上量
と、供試粒剤中の農薬活性成分の全量がシャーレの水面
上に浮上したときの農薬活性成分濃度は理論上120p
pm(12mg/100ml)であることから、農薬粒
剤よりの農薬活性成分の水面浮上率を算出した。
【0049】また、比較のため、比較例1〜3を、実施
例1〜4と同様に処理し、水上浮上率の試験を行った。
【0050】試験例2 農薬活性成分の水面カバー率試
φ9cmのシャーレに100mlの3度硬水を入れ、実
施例1〜4に準じて調製した農薬粒剤3kg/10a相
当量を、均一に散粒する。シャーレを25℃にて6時間
放置し、水面上に浮上した農薬活性成分を含む油分の総
面積が、シャーレ内水面の面積に対してどの程度かを肉
眼観察し、水面カバー率を0〜20%未満、20〜40
%未満、40〜60%未満、60〜80%未満、80〜
100%の5段階で評価した。
【0051】また、比較のため、比較例1〜3を、実施
例1〜4と同様に処理し、水面カバー率試験を行った。
【0052】得られた試験結果を表1に要約して示す。
【0053】表1の試験結果1および試験結果2より、
農薬活性成分の水面浮上率、水面カバー率が高いのは、
実施例と比較例1の比較から、非イオン界面活性剤のH
LBが8以上のとき、実施例と比較例2の比較から、高
沸点溶剤を含有するとき、実施例と比較例3との比較か
ら、好ましい非イオン界面活性剤の添加量は0.05%
以上であることが分かる。
【0054】次に、試験例3により、本発明の農薬粒剤
を水面施用処理したときの殺虫防除作用が向上したこと
を、実施例1および比較例1〜3で例証する。
【0055】試験例3 粒剤の生物効果試験 面積5,000分の1アールのワグネルポットに水田土
壌3kgを入れて湛水し、代かき処理を行った。代かき
(処理)3日後に、水稲(品種:日本晴、3〜4葉期)
の苗を各ポット中央部に5本ずつ移植した。水稲移植2
1日後、実施例1に準じて調製された農薬粒剤を10ア
ールあたり3kg相当量ずつ均一にポット内に散粒し、
各ポットにヒメトビウンカ雌成虫を10頭ずつ放飼し、
1日後、3日後、7日後に生死虫数を調査して死虫率を
算出した。
【0056】試験は、1区1ポット、3連制で行った。
【0057】また、比較のため、比較例1〜3により調
製された粒剤を実施例1と同様に処理し、対照として薬
剤を処理しない無処理区を設定し、生物効果試験を実施
した。
【0058】得られた試験結果を表1に要約して示す。
【0059】表1の試験結果3から分かるように、本発
明の実施例1に準じて調製された農薬粒剤処理区におけ
る死虫率は、いずれも処理1日後で100%であり、速
効的かつ高い殺虫力が認められた。また、水面浮上率、
水面カバー率の劣る比較例1〜3の殺虫力は低かった。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明の改良された農薬固形製剤を用い
ると、次のような効果を有する。 従来の粒剤に比べ、農薬活性成分の水田水面上への浮
上率、水面浮上後の水面拡展性が著しく改善されたた
め、防除効果が十分に発揮できる。 粉剤、水和剤、ゾル剤などを水田に散布する従来の方
法に比べ、飛散による周辺への悪影響が飛躍的に減少す
る。 本発明の農薬粒剤の製造方法、薬剤処理方法は従来技
術をそのまま利用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 57/14 A01N 57/14 E 57/22 57/22 D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)農薬活性成分(b)難水溶性または
    非水溶性で農薬活性成分を含有したときに比重が1以下
    となる脂肪酸エステル、鉱物質系炭化水素油または合成
    不乾性油から選ばれ、かつ沸点が150℃以上の高沸点
    溶剤(c)HLBが8以上の非イオン系界面活性剤
    (d)水溶性高分子化合物(e)鉱物質粉末よりなるこ
    とを特徴とする、改良された農薬固形製剤。
JP2168396A 1996-01-16 1996-01-16 改良された農薬固形製剤 Expired - Lifetime JP2970865B2 (ja)

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