JP3167006B2 - 水中拡展性粒状農薬および水中拡展化剤 - Google Patents

水中拡展性粒状農薬および水中拡展化剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中拡展性につい
て改良された粒状農薬に関する。更に詳しくは、湛水下
の水田に散粒したときに、田面水中で農薬活性成分が粒
剤から速やかに放出されて拡散し、短時間で水中濃度が
均一となる粒状農薬に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農薬活性成分の防除効果を引
き出すために、活性成分をいかに粒剤より放出させるか
という研究が多くなされている。その例として次のもの
があげられる。
【0003】ベントナイトなどの増量剤の膨潤力を利
用し、粒剤をより早く、広く崩壊拡展させて、農薬活性
成分を水中に拡散させる方法、あるいは、界面活性剤、
油状物質、その他補助剤を利用し、より広く均一に拡散
させて効果を引き出そうとする方法、などがある。
【0004】特に、最近では油状物質を用いた製剤検討
が盛んに行われている。その例として次のものがあげら
れる。
【0005】茎葉吸収型水田用除草活性化合物の1重
量部に、比重0.8〜1未満で粘度が300cps以
下、水不溶のエステル系油状液体1〜50重量部および
比重1以上、水不溶の微細固体担体1〜18重量部から
なる田植後の水田の湛水下処理において優れた除草効果
を発揮する水田除草用粒剤組成物に関するもの(特開平
5−65201号公報)。
【0006】水に難溶または不溶の農薬活性成分と炭
素数が25以下のアルキル基を持つ油状のアルキルベン
ゼンおよび固形担体とからなる水面浮遊性農薬粒剤に関
するもの(特開平3−279302号公報、特開平3−
279306号公報)。
【0007】見かけ比重が1より小さい粒核に、農薬
有効成分および空気、水界面張力を変化させる物質を油
状物質で被覆することで該製剤が水面上を走行し、田面
全体にむらなくいきわたる農薬粒剤に関するもの(特開
平5−155703号公報)。
【0008】水溶解度が1000ppm以下である除
草活性成分を、界面活性剤を含有する高沸点溶剤中に分
散もしくは溶解させて混合物を得て、該混合剤と鉱物質
微粉と界面活性剤とを押し出し造粒することにより得ら
れる水中溶出、分散性に優れた水田用除草粒剤に関する
もの(特開平5−17304号公報)など。
【0009】しかしながら、いずれの方法も充分な効果
が得られていない。さらに、最近では、作業者および薬
剤処理地周辺の住民に対する異臭の問題があげられる
が、農薬製剤に使用する油状液体のほとんどが強い臭い
を持っていること、あるいは、油状液体の引火点など、
環境衛生および危険物としての危険性などの点でいろい
ろな制約を受けるなどの問題点も多く、まだ充分満足で
きるというものではない。
【0010】また、アルキルナフタレンを用いた技術と
して、特開平7−196402号公報には、アルキルナ
フタレンを主成分とする溶剤に、有機リン系化合物から
なる殺虫、殺菌剤を溶解、分散させた油状製剤に関する
ものが報告されている。
【発明が解決しようとする課題】従来の農薬粒剤では、
農薬活性成分の田面水中での溶出、拡散がまだ不充分で
ある。したがって、より速やかに、より広く均一に拡散
する粒剤の開発が望まれている。また、製剤中に使用さ
れる油状液体についても無臭のものが望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
粒状農薬の良好なる水中拡散性の改善を目的に鋭意研究
の結果、農薬活性成分とイソプロピルナフタレン系溶剤
および固体担体とからなる粒状農薬が優れた水中拡散性
を有することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0012】本発明に係る農薬活性成分とは、通常水田
に使用されるものであれば特に限定されるものではな
く、その1種または2種以上を併用してもよい。その例
をあげれば、次のものがある。
【0013】(殺虫剤の例)MPP、MEP、ピリミホ
スメチル、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフェ
ンチオン、クロルピリホスメチル、バミドチオン、マラ
ソン、PAP、ジメトエート、エチルチオメトン、PM
P、モノクロトホス、BRP、CVMP、ジメチルビン
ホス、プロパホス、DEP、EPN、NAC、MTM
C、MIPC、BPMC、PHC、、MPMC、XM
C、ベンダイオカルブ、カルボスルファン、ベンフラカ
ルブ、チオジカルブ、シクロプロトリン、エトフェンプ
ロックス、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタッ
プ、ブプロフェジン、など。
【0014】(殺菌剤の例)塩基性硫酸銅、塩基性塩化
銅、水酸化第二銅、有機硫黄ニッケル塩、チウラム、キ
ャプタン、TPN、フサライド、IBP、EDDP、チ
オファネートメチル、ベノミル、イプロジオン、メプロ
ニル、フルトラニル、テクロフタラム、ペンシクロン、
メタラキシル、トリフルミゾール、ブラストサイジン
S、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシン
A、オキシテトラサイクリン、ヒドロキシイソキサゾー
ル、メタスルホカルブ、MAF、MAFE、ベンチアゾ
ール、フェナジンオキシド、ジクロメジン、プロベナゾ
ール、イソプロチオラン、トリシクラゾール、ピロキロ
ン、オキソリニック酸、グアザチン、など。
【0015】(除草剤の例)2,4−D、MCP、MC
PB、フェノチオール、クロメプロップ、ナプロアニリ
ド、CNP、クロメトキシニル、ビフェノックス、MC
C、ベンチオカーブ、エスプロカルブ、モリネート、ジ
メピペレート、DCPA、ブタクロール、プレチラクロ
ール、ブロモブチド、メフェナセット、ダイムロン、ベ
ンスルフロンメチル、シメトリン、プロメトリン、ジメ
タメトリン、ベンタゾン、オキサジアゾン、ピラゾレー
ト、ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、トリフルラ
リン、ピペロホス、ACN、など。
【0016】(植物調節剤の例)イナベンフィド、オキ
シエチレンドコサノール、ニコチン酸アミド、ベンジル
アミノプリン、など。
【0017】これらの農薬活性成分の粒剤中への添加量
は、特に限定されるものではないが、一般的には粒剤全
量の0.01〜50%(重量%)であり、農薬活性成分
の種類により、10アール当りの必要散布量となるよう
に添加すればよい。
【0018】なお、これらの農薬活性成分名は、「農薬
ハンドブック」(1994年版、社団法人 日本植物防
疫協会発行)に記載の一般名である。
【0019】本発明に係るイソプロピルナフタレン系溶
剤とは、次の一般式で表されるものを好適に用いること
ができる。
【0020】
【化3】 (式中、mは0〜2、nは1〜2の整数を表し、これら
の置換基の位置は問わない。)
【0021】そして、これに含まれる好適な具体例を示
せば、モノメチルモノイソプロピルナフタレン、ジイソ
プロピルナフタレン、ジメチルモノイソプロピルナフタ
レン、ジメチルジイソプロピルナフタレン、などであ
る。そして、これらは1種でもよいが、2種以上を併用
することができる。製剤中へのこれらの添加量は、農薬
活性成分1重量部に対して0.02〜50重量部の範
囲、好ましくは0.05〜30重量部の範囲で粒状農薬
製剤中に用いることが望ましい。
【0022】なお、上記したイソプロピルナフタレン系
溶剤は、石油ナフサ、灯油等の留分を接触改質生成油中
に含まれるメチルナフタレン、ジメチルナフタレンなど
を蒸留等により分離し、これをイソプロピル化すること
により得られる。そして、これらは通常モノ体とジ体の
混合物として得られる。これを単離してもよいが、その
まま混合物として用いることができる。
【0023】また、上記した方法で自ら製造して用いて
もよいが、上記化学名あるいは、例えば「KMC−11
3」(ジイソプロピルナフタレンを含むもので、呉羽化
学工業株式会社製の商品名)などの種々の商品名で市販
されているイソプロピルナフタレンをそのまま用いるこ
とができる。
【0024】本発明に係る固体担体とは、無機担体でも
有機担体でもよく、農薬製剤に一般に用いられるもので
あれば特に限定はされない。例えば次のようなものが挙
げられる。
【0025】(無機担体)クレー、ベントナイト、タル
ク、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ジークライト、
セリサイト、酸性白土、珪石、ケイソウ土、軽石、パー
ライト、ゼオライト、バーミキュライト、塩化カリウ
ム、尿素、ホワイトカーボン、硫酸アンモニウム、硫酸
ナトリウム、硫酸マグネシウム、など。
【0026】(有機担体)グルコース、マルトース、シ
ュークロース、ラクトース、デキストリン、デンプン、
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレン
オキサイド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、アラビアゴ
ム、キサンタンガム、など。
【0027】これらの無機担体または有機担体は、1種
または2種以上を併用することができる。この場合、無
機担体と有機担体を併用してもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】上記のような本発明に係る粒状農
薬は、例えば、農薬活性成分、前記一般式で表されるイ
ソプロピルナフタレン系溶剤および固体担体と、必要に
より界面活性剤、粘結剤および農薬活性成分の安定化
剤、物理性改良剤などの補助剤を混合し、加水混練し、
押し出し造粒機を用いて造粒後、乾燥、整粒すればよ
い。粒径は特に限定されるものではなく、0.1〜10
mmの範囲で適宜調製すればよい。
【0029】本発明で使用できる界面活性剤としては、
一般に使用されるものであれば特に限定されず、従来既
知の非イオン性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イ
オン性界面活性剤、両性界面活性剤などを挙げることが
できる。
【0030】このうち特に非イオン性界面活性剤、陰イ
オン界面活性剤が好ましく用いられる。
【0031】非イオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル(例:ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、ポリオキ
シアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアル
キレート、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキ
シエチレンフェニルエーテルポリマー、などが挙げられ
る。
【0032】陰イオン界面活性剤としては、具体的に
は、例えば、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリール
スルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールホスフェート、ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテルサルフェート、などが挙げられ
る。
【0033】また、陽イオン界面活性剤および両性界面
活性剤としては、具体的には、例えば、アルキルアミン
類、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミン
オキサイド、などが挙げられる。
【0034】本発明においては、得られる粒状農薬中に
おけるこれらの界面活性剤の含有量が1〜30重量%と
なるような量で、1種または2種以上組み合わせて用い
ることができる。
【0035】なお、本発明において使用できる界面活性
剤は、上記例に限定されるものではない。
【0036】本発明で使用できる結合剤は特に限定され
るものではないが、例えば次のようなものが挙げられ
る。
【0037】澱粉、デキストリン、セルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルデンプン、プルラ
ン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、グアーガ
ム、ローカストビーンガム、アラビアゴム、キサンタン
ガム、ゼラチン、カゼイン、ビニルアルコール、ポリエ
チレンオキサイド、ポリエチレングリコール、エチレン
・プロピレンブロックポリマー、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリビニルピロリドン、など。
【0038】本発明では、これらの物質の1種または2
種以上を併用することができる。添加量は特に限定され
ないが、効果と経済性から考えて製剤中に0.1〜40
重量部が望ましい。
【0039】本発明において使用できる補助剤は、上記
の例示のみに限定されるものではない。
【0040】
【実施例】次に、本発明の粒状農薬について、実施例に
より更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施
例により何ら限定されるものではない。
【0041】なお、以下の実施例および比較例において
「部」とは、すべて「重量部」の意味である。
【0042】実施例1 MEP 2部、BPMC 3部およびジメチルモノイソ
プロピルナフタレン10部を混合溶解させ、この混合液
15部を、あらかじめハンマーミル(不二パウダル株式
会社製)で粉砕混合した、ホワイトカーボン 10部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム 1部、ポリビニルアルコール 0.
5部およびクレー 71.5部の粉体混合物に添加し、
水 10部を加えて、双腕ニーダー(不二パウダル株式
会社製)で混練混合後、穴径1.0mmのスクリーンを
用いたバスケット型押し出し造粒機(日本薬業株式会社
製)で造粒し、更に流動層乾燥機(不二パウダル株式会
社製)で乾燥し、粒状農薬を得た。
【0043】実施例2 MIPC 4部、ジメチルジイソプロピルナフタレン
10部およびポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テル 2部をTKホモミキサー(特殊機化工業株式会社
製)により、2000rpmで5分間撹拌混合し、この
混液16部を、あらかじめハンマーミルで粉砕混合し
た、ホワイトカーボン 10部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム 2部、プルラン 2部およびベントナイト 70部
の粉体混合物に添加し、水 12部を加えて、双腕ニー
ダーで混練混合後、穴径1.0mmのスクリーンを用い
たバスケット型押し出し造粒機で造粒し、更に流動層乾
燥機で乾燥し、粒状農薬を得た。
【0044】実施例3 プロベナゾール 30部、モノメチルモノイソプロピル
ナフタレン 1.5部、ラウリル硫酸ナトリウム 3
部、リグニンスルホン酸ナトリウム 5部、ホワイトカ
ーボン 5部およびクレー 55.5部をハンマーミル
で粉砕混合し、更に水 10部を加えて、双腕ニーダー
で混練混合後、穴径1.0mmのスクリーンを用いたバ
スケット型押し出し造粒機で造粒後、更に流動層乾燥機
で乾燥し、粒状農薬を得た。
【0045】実施例4 フェノチオール 1.0部およびジイソプロピルナフタ
レン 30部を混合溶解させ、この混合液16部を、あ
らかじめハンマーミルで粉砕混合した、ホワイトカーボ
ン 15部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
2部、可溶性デンプン 3部およびクレー 64部の粉
体混合物に添加し、更に水 12部を加えて双腕ニーダ
ーで混練混合後、穴径1.0mmのスクリーンを用いた
バスケット型押し出し造粒機で造粒後、更に流動層乾燥
機で乾燥し、粒状農薬を得た。
【0046】実施例5 フェノチオール 1.4部およびジメチルイソプロピル
ナフタレン 30部を混合溶解させ、この混合液16部
を、あらかじめハンマーミルで粉砕混合した、シメトリ
ン 1.5部、ホワイトカーボン 15部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム 2部、リグニンスルホン
酸ナトリウム 5部、可溶性デンプン3部およびベント
ナイト 57.5部の粉体混合物に添加し、更に水 1
0部を加えて双腕ニーダーで混練混合後、穴径1.0m
mのスクリーンを用いたバスケット型押し出し造粒機で
造粒後、更に流動層乾燥機で乾燥し、粒状農薬を得た。
【0047】実施例6 実施例5のジメチルモノイソプロピルナフタレン 30
部をジイソプロピルナフタレン 30部におきかえて、
粒状農薬を得た。
【0048】比較例1 実施例1のジメチルモノイソプロピルナフタレン 10
部をクレー 10部におきかえて粒状農薬を得た。
【0049】比較例2 実施例2のジメチルジイソプロピルナフタレン 10部
をベントナイト 10部におきかえて粒状農薬を得た。
【0050】比較例3 実施例3のモノメチルモノイソプロピルナフタレン
1.5部をクレー 1.5部におきかえて粒状農薬を得
た。
【0051】比較例4 実施例4のジイソプロピルナフタレン 15部をクレー
15部におきかえて粒状農薬を得た。
【0052】比較例5 実施例5のジメチルジイソプロピルナフタレン 15.
3部をベントナイト15.3部におきかえて粒状農薬を
得た。
【0053】比較例6 市販のフェノチオール(0.7%)とシメトリン(1.
5%)の混合粒剤を試験区中央1か所へ処理した。
【0054】比較例7 市販のフェノチオール(0.7%)とシメトリン(1.
5%)の混合粒剤を試験区全体へ均一処理した。
【0055】試験例1(拡散性試験) 一区画の面積が9m2(3m×3m)の試験区(湛水深
5cm)を作り、その中央(A点)に実施例1に準じて
調製した試料27〜7.2gを処理した。また、比較剤
として用いた粒剤は、水田全面に散布および区中央(A
点)1か所への処理の2つの方法について行った。
【0056】処理1.5時間後および3時間後に、試験
区の中央(A点)および4隅(B〜E点の各地点)につ
いての水深5cm〜水面までの水をおのおの20mlず
つ採取し、水中への農薬活性成分濃度をHPLCにて分
析した。
【0057】なお、水の採取は、内径1cm長さ8cm
のガラス管を用い、田面水へガラス管を深さ5cmまで
静かに入れ、ガラス管上部にゴム栓をし、静かに引き抜
き、田面水約4mlを採取する。この操作を5回くり返
し、1地点あたり合計20mlの水を採取する。結果は
表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】試験例2(殺草効果および水稲薬害試験) 水田に1区100m2(10m×10m)の大きさの試
験区を作り、タイヌビエ種子(30g)、ホタルイ種子
(10g)、アゼナ種子(3g)、コナギ種子(3g)
をおのおの試験区全面に均一に播種し、代かきを行った
後、水稲(品種:日本晴2葉期苗)を機械移植した。こ
れらの雑草が2〜3葉期に達したとき、実施例5〜6に
準じて調製した粒状農薬を10アール当りの農薬活性成
分としての使用量が表2に示した量となるように試験区
中央を目標に投入した。
【0060】調査は薬剤処理30日後に行い、試験区の
中央(A点)および4隅(B〜E点)の5か所から計5
2中に生き残った雑草を抜き取り、その乾燥重量
(g)を測定し、次式により5区平均の除草率(%)を
求めた。
【0061】また、水稲に対する薬害程度については、
下記基準により達観調査した。結果を表2に示す。
【0062】
【数1】
【0063】
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】本発明の粒状農薬を湛水下の水田へ散布
すると、粒剤が数時間のうちに崩壊して、農薬活性成分
が水中に溶出し、拡展するようになる。
【0066】したがって、一定間隔をあけて散布すれ
ば、水中を拡展して均一な濃度となり、優れた防除活性
を示すようになる。
【0067】また、本発明で用いる溶剤は臭気等の問題
もないので、安心して用いることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/12 A01N 25/02 A01N 25/08 A01N 37/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬活性成分、次式で表されるイソプロピ
    ルナフタレン系溶剤および固体担体よりなることを特徴
    とする、水中拡展性粒状農薬。 【化1】 (式中、mは0〜2、nは1〜2の整数を表し、これら
    の置換基の位置は問わない。)
  2. 【請求項2】次式で表されるイソプロピルナフタレン系
    溶剤からなることを特徴とする、粒状農薬の水中拡展化
    剤。 【化2】 (式中、mは0〜2、nは1〜2の整数を表し、これら
    の置換基の位置は問わない。)
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