JPH09143001A - 安定化された水性乳化懸濁状農薬組成物およびその製造法 - Google Patents

安定化された水性乳化懸濁状農薬組成物およびその製造法

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JPH09143001A
JPH09143001A JP8249701A JP24970196A JPH09143001A JP H09143001 A JPH09143001 A JP H09143001A JP 8249701 A JP8249701 A JP 8249701A JP 24970196 A JP24970196 A JP 24970196A JP H09143001 A JPH09143001 A JP H09143001A
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寛治 明石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間の貯蔵下や低温・高温条件下における品
質劣化が抑制された水性乳化懸濁状農薬組成物の提供。 【解決手段】農薬活性成分、界面活性剤、グリコール類
および尿素を含有する水性乳化懸濁状組成物およびその
製造法。 【効果】本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物は、低温お
よび高温の条件下においてもクリーム化せず、粒子径が
変化しない。したがって、長期間の貯蔵下や低温・高温
条件下においても品質劣化が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬活性成分、界
面活性剤、グリコール類および尿素を含有する複合組成
物であって、長期間の貯蔵下および低温・高温の条件下
において安定な水性乳化懸濁状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】それぞれ異なる活性を持つ2つ以上の有
効成分を混合して使用することは、散布作業の省力化な
どのメリットを生じるが、有効成分の持つ様々な化学物
性により、長期的に安定な混合製剤化は、容易でないこ
とが多い。有効成分の混合が可能であっても、施用目的
にかなった剤型にできず、実用的な剤型とすることが困
難な場合さえある。混合製剤化が困難な例の一つとし
て、水に難溶性の液状農薬活性成分と水に難溶性の固体
農薬活性成分といった2種類の異なる化学物性を有する
農薬成分の液状混合製剤化が挙げられる。上記活性成分
の製剤化は、両成分とも高濃度に溶解させ得る有機溶剤
が存在すれば、これに溶解させ、乳剤として物理化学的
安定性の高い製剤化が可能である。しかしながら、環境
および人体などに対する安全性が重要視されている今日
の情勢では、有機溶剤を用いて製剤化をはかることは好
ましいとは言えない。また、安全性の高い有機溶剤で、
目的とする活性成分を高濃度に溶解するものが存在すれ
ば乳剤化も可能ではあるが、このような有機溶剤が存在
しないことも多く、その場合、乳剤としての製剤化は不
可能である。適当な有機溶剤が見つからない場合は、水
を分散媒とし、液状または固体である農薬活性成分を、
界面活性剤の作用で乳化または懸濁させる方法が考えら
れる。
【0003】このような剤型は、一般に水性乳化懸濁状
組成物(以下、サスポエマルジョンと略称する場合があ
る)と呼ばれている。しかしながら、この剤型は長期間
の貯蔵下、または低温・高温の条件下においての物理化
学的安定性を確保することが難しく、長期間の貯蔵にお
いては、水層の分離度合いが大きくなりがちで、これが
著しい場合にはハードケーキを生じたり、凝集および沈
澱物の生成などによってクリーム化する場合もある。ま
た、低温下においては凍結してクリーム化したり、高温
下においてもクリーム化する場合もあるため、このよう
な剤型での製剤化は一般に困難であると考えられてき
た。例えば、特開平6−92801では、水を分散媒と
して、常温で液状の水難溶性除草活性成分、常温で固体
の水難溶性除草活性成分、エトキシ化スチリルフェニル
エーテルなどの除草活性成分の乳化および分散作用を担
う界面活性剤、およびベントナイトなどのチキソトロピ
ー剤を含有する水性乳化懸濁状除草剤組成物が記載され
ている。また、特開平5−85903では、水不溶性の
固体植物保護用活性物質、シュクログリセリド、非イオ
ン性表面活性剤などの特定の界面活性剤および水を含有
する水性サスポエマルジョンが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2つの異なる化学物性
を有する物質、例えば、水に難溶性の液状農薬活性成分
と水に難溶性の固体農薬活性成分を有効成分として含有
する水性乳化懸濁状組成物は、長期間の貯蔵下または低
温・高温の条件下において、物理的、化学的に不安定で
あり、必ずしも満足できるものではない。水に難溶性を
示す液状農薬活性成分を、水中に均一に分散させる方法
としては、界面活性剤の作用により乳化させる方法があ
り、一方、水に難溶性を示す固体農薬活性成分を同様
に、水中に均一に分散させる方法としては、微粒子化し
た農薬活性成分を界面活性剤の作用により懸濁させる方
法がある。この方法を用いて混合製剤化する場合には、
乳化系と懸濁系が混在することになるが、物理化学的安
定性を得るためには、各々の系が互いの安定性を阻害す
るものであってはならない。そこで、活性成分や乳化ま
たは懸濁に用いる界面活性剤などが両系の安定性を阻害
せず、乳化粒子あるいは懸濁粒子ができるかぎり微小で
あって、相分離がなく、クリーム化せず、安定性が良好
な製剤の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、水難溶性
の液状農薬活性成分の乳化剤として特定の界面活性剤を
添加し、かつ凍結防止などを目的として尿素を添加して
水難溶性の液状農薬活性成分を含有する乳化液を調製
し、一方、凍結防止などを目的としてグリコール類また
は(および)尿素を添加して水難溶性の固体農薬活性成
分を含有する懸濁液を調製し、次いで、これらに所望に
より合成ゴムラテックスを加えて混合することによっ
て、長期間の貯蔵下または低温・高温の条件下におい
て、物理的、化学的に安定である水性乳化懸濁状組成物
を得ることができることを見いだした。本発明者らは、
この知見に基づいて、さらに研究を重ねた結果、本発明
を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)農薬活性成
分、界面活性剤、グリコール類および尿素を含有するこ
とを特徴とする安定化された水性乳化懸濁状農薬組成
物、(2)農薬活性成分が液状の農薬活性成分である第
(1)項記載の農薬組成物、(3)農薬活性成分が液状
の農薬活性成分および固状の農薬活性成分の混合物であ
る第(1)項記載の農薬組成物、(4)農薬活性成分が
水難溶性の農薬活性成分である第(1)項記載の農薬組
成物、(5)グリコール類および尿素がそれぞれ組成物
全体に対して約1〜30重量%である第(1)項記載の
農薬組成物、(6)農薬活性成分がフェリムゾン、フサ
ライドおよびトリシクラゾールから選ばれる1種以上で
ある第(1)項記載の農薬組成物、(7)農薬活性成分
がシラフルオフェンである第(1)項記載の農薬組成
物、(8)さらに合成ゴムラテックスを含有する第
(1)項記載の農薬組成物、(9)グリコール類、尿素
および合成ゴムラテックスがそれぞれ組成物全体に対し
て約1〜30重量%である第(8)項記載の農薬組成
物、(10)水,尿素,界面活性剤および少なくとも1
種以上の液状の農薬活性成分を含有する乳化液と、水,
グリコール類,界面活性剤および少なくとも1種以上の
固状の農薬活性成分を含有する懸濁液とを混合すること
を特徴とする水性乳化懸濁状農薬組成物の製造法、およ
び(11)グリコール類および尿素を含有することを特
徴とする水性乳化組成物の安定化剤を提供する。
【0007】本発明の農薬組成物における農薬活性成分
としては、特に限定されないが、殺虫剤、殺菌剤、除草
剤などの農薬分野で広く用いられている農薬活性成分を
用いることができる。該農薬活性成分は、室温において
液状の農薬活性成分であってもよいし、固状の農薬活性
成分であってもよく、さらには、液状の農薬活性成分と
固状の農薬活性成分とを組み合わせて用いてもよい。液
状の農薬活性成分としては、常温で液状の農薬活性成分
であってもよいし、溶媒類(例えば、ラウリル酸アミ
ル,ミリスチン酸アミルなどの脂肪酸エステル類、コハ
ク酸ジエステル,アジピン酸ジブチルなどの脂肪酸ジエ
ステル類、トリブチルホスフェート,トリアミルホスフ
ェートなどのリン酸エステル類、ジエチルベンゼン,ジ
イソプロピルベンゼンなどのアルキルベンゼン類、フェ
ニルキシリルエタン,トリキシリルエタンなどのジフェ
ニルメタン類、フタル酸ジメチル,フタル酸ジオクチル
などの安息香酸エステル類など)に溶解して液状とした
農薬活性成分であってもよい。固状の農薬活性成分とし
ては、常温で固状の農薬活性成分が好ましい。また、該
農薬活性成分は、水難溶性の農薬活性成分であってもよ
いし、水溶性の農薬活性成分であってもよい。水難溶性
の農薬活性成分としては、例えば、25℃で水に対して
約1000ppm以下の溶解度を有する農薬活性成分な
どが用いられる。水溶性の農薬活性成分としては、例え
ば、25℃で水に対して約1000ppm以上の溶解度
を有する農薬活性成分などが用いられる。本発明の農薬
組成物においては、上記の農薬活性成分の中から少なく
とも1種の水難溶性の農薬活性成分が用いられる。特
に、1種または2種以上の水難溶性の液状農薬活性成分
と1種または2種以上の水難溶性の固状農薬活性成分と
を組み合わせて用いるのが好ましい。この場合、水溶性
の農薬活性成分であって、本発明の農薬組成物に添加す
ることによって水難溶性となる農薬活性成分は、本発明
の農薬組成物において水難溶性の農薬活性成分として使
用することができる。
【0008】本発明の農薬組成物に使用される農薬活性
成分としては、例えば、下記のものを挙げることができ
る。 〔水難溶性の液状農薬活性成分〕 (1)殺虫剤 (a)カーバメイト系:フラチオカルブ(furathiocar
b)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカル
ブ(benfuracarb)など。 (b)合成ピレスロイド系:シフルトリン(cyfluthri
n)、シハロトリン(cyhalothrin)、フェンバレレート
(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinat
e)、フルバリネート(fluvalinate)、シラフルオフェ
ン(silafluofen)、シクロプロトリン(cycloprothri
n)、アレスリン(allethrin)など。 (c)有機リン系:MPP;フェンチオン(fenthio
n)、MEP;フェニトロチオン(fenitrothion)、プ
ロパホス(propaphos)、シアノホス(cyanophos)、プ
ロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprofo
s)、プロフェノホス(profenofos)、エチルチオメト
ン(disulfoton)、チオメトン(thiometon)、PA
P;フェントエート(phenthoate)、マラソン(malath
ion)、ピラクロホス(pyraclofos)、BRP;ナレッ
ド(naled)、CVP;クロルフェンビンホス(chlorfe
nvinphos)、ピリミホスメチル(pirimiphosmethyl)、
ダイアジノン(diazinon)、エトリムホス(etrimfo
s)、イソキサチオン(isoxathion)など。 (2)殺菌剤 (a)有機リン系:エジフェンホス(edifenphos)、イ
プロベンホス(iprobenfos)など。 (3)除草剤 (a)酸アミド系:プレチラクロール(pretilachlor)
など。 (b)カルバメート系:チオベンカルブ(thiobencar
b)など。 (c)その他:ピリブチカルブ(pyributicarb)、ベン
スライド(bensulide)など。
【0009】〔水難溶性の固状農薬活性成分〕 (1)殺虫剤 (a)カーバメイト系:MIPC;イソプロカルブ(is
oprocarb)、BPMC;フェノブカルブ(fenobucar
b)、MPMC;キシリルカルブ(xylylcarb)、XM
C、NAC;カルバリル(carbaryl)、ベンダイオカル
ブ(bendiocarb)、カルボフラン(carbofuran)など。 (b)合成ピレスロイド系:シペルメトリン(cypermet
hrin)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、エト
フェンプロックス(ethofenprox)、レスメトリン(res
methrin)など。 (c)有機リン系:EPN、シアノフェンホス(cyanof
enphos)、CVMP;テトラクロルビンホス(tetrachl
orvinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ホサ
ロン(phosalone)、クロルピリホスメチル(chlorpyri
fos-methyl)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、ピリ
ダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(qui
nalphos)、DMTP;メチダチオン(methidathio
n)、サリチオン(dioxabenzofos)など。 (d)有機塩素系:ベンゾエピン(endosulfan)など。 (e)その他:ベンスルタップ(bensultap)、ブプロ
フェジン(buprofezin)、フルフェノクスロン(flufen
oxuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、クロ
ルフルアズロン(chlorfluazuron)、イミダクロプリド
(imidacloprid)など。
【0010】(2)殺菌剤 (a)N−ヘテロ環系エルゴステロール阻害剤:トリフ
ルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforin
e)など。 (b)カルボキシアミド系:メプロニル(mepronil)、
フルトラニル(flutoluanil)、ペンシクロン(pencycu
ron)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)など。 (c)ジカルボキシイミド系:イプロジオン(iprodion
e)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、プロシミドン
(procymidone)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)
など。 (d)ベンゾイミダゾール系:ベノミル(benomyl)な
ど。 (e)ポリハロアルキルチオ系:キャプタン(captan)
など。 (f)有機塩素系:フサライド(fthalide)、TPN;
クロロタロニル(chlorothalonil)など。 (g)硫黄系:ジネブ(zineb)、マンネブ(maneb)な
ど。 (h)その他:ジクロメジン(diclomezin)、トリシク
ラゾール(tricyclazole)、イソプロチオラン(isopro
thiolane)、プロベナゾール(probenazole)、アニラ
ジン(anilazine)、オキソリニック酸(oxolinic aci
d)、フェリムゾン(ferimzone)、フラメトピル(fura
metpyr)など。
【0011】(3)除草剤 (a)スルホニル尿素系:イマゾスルフロン(imazosul
furon)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、ベンス
ルフロンメチル(bensulfuron-methyl)など。 (b)トリアジン系:シメトリン(simetryn)、ジメタ
メトリン(dimethametryn)など。 (c)尿素系:ダイムロン(dymron)など。 (d)酸アミド系:プロパニル(propanil)、メフェナ
セット(mefenacet)など。 (e)カルバメート系:スエップ(swep)など。 (f)ダイアゾール系:オキサジアゾン(oxadiazo
n)、ピラゾレート(pyrazolate)など。 (g)ジニトロアニリン系:トリフルラリン(triflura
lin)、プロジアミン(prodiamine)など。 (h)その他:ジチオピル(dithiopyr)、シハロホッ
プブチル(cyhalofopbutyl)など。
【0012】〔水溶性の農薬活性成分〕 (i)殺虫剤 (a)カーバメイト系 PHC,プロポキスル(propoxur)、MTMC;メトル
カルブ(metolcarb)、エチオフェンカルブ(ethiofenc
arb)、ピリミカーブ(pirimicarb)、メソミル(metho
myl)など。 (b)有機リン系 アセフェート(acephate)、ESP;オキシデプロポス
(oxydeprofos)、ジメトエート(dimethoate)、バミ
ドチオン(vamidothion)、DEP;トリクロルホン(t
richlorfon)、DDVP;ジクロルボス(dichlorvos)
など。 (c)その他 チオシクラム(thiocyclam)、ニテンピラム(nitenpyr
am)、カルタップ塩酸塩(cartap)など。 (ii)殺菌剤 (a)抗生物質剤 カスガマイシン(kasugamycin)、ミルディオマイシン
(mildiomycin)、バリダマイシンA(validamycin A)
など。 (b)その他 ピロキロン(pyroquilon)、ジメチリモール(dimethir
imol)など。
【0013】本発明の農薬組成物においては、上記の農
薬活性成分の中から使用目的に適した化合物を任意に組
み合わせて用いることができるが、上記の農薬活性成分
に限定されるわけではない。本発明の農薬組成物におい
ては、上記の農薬活性成分の中でも、1種または2種以
上の水難溶性の殺虫性の液状農薬活性成分と、1種また
は2種以上の水難溶性の殺菌性の固状農薬活性成分とを
組み合わせて用いるのが好ましい。水難溶性の殺虫性の
液状農薬活性成分としては、例えば、シラフルオフェン
などが好ましく、水難溶性の殺菌性の固状農薬活性成分
としては、例えば、フェリムゾン、フサライド、トリシ
クラゾールなどが好ましい。水難溶性の固状農薬活性成
分と水難溶性の液状農薬活性成分との組み合わせの好ま
しい例としては、例えば、シラフルオフェンとフェリム
ゾン、シラフルオフェンとフサライド、シラフルオフェ
ンとトリシクラゾール、シラフルオフェンとフェリムゾ
ンとフサライド、シラフルオフェンとフェリムゾンとト
リシクラゾールなどが好ましく、特にシラフルオフェン
とフェリムゾンとフサライド、シラフルオフェンとフェ
リムゾンとトリシクラゾールなどが好適である。本発明
の農薬組成物に水溶性の農薬活性成分を添加する場合、
該水溶性の農薬活性成分としては、例えば、バリダマイ
シンAなどが好ましい。本発明の農薬組成物における農
薬活性成分の含有量は、組成物全体に対して通常約0.
1〜70重量%、好ましくは約1〜50重量%である。
より具体的には、本発明の農薬組成物における水難溶性
の液状農薬活性成分の含有量は、組成物全体に対して通
常約0.1〜50重量%、好ましくは約1〜40重量%
である。水難溶性の固状農薬活性成分の含有量は、組成
物全体に対して通常約0.1〜50重量%、好ましくは
約1〜40重量%である。水溶性の農薬活性成分の含有
量は、組成物全体に対して通常約0.1〜50重量%、
好ましくは約1〜30重量%である。
【0014】本発明の農薬組成物において、界面活性剤
としては、通常の水性乳化懸濁状組成物に用いられるも
のであれば何れのものでもよく、非イオン性界面活性
剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤など
いずれの界面活性剤であってもよい。本発明の農薬組成
物において、界面活性剤は、通常組成物全量に対して約
1〜30重量%、好ましくは約1〜20重量%用いる。
本発明の農薬組成物は、後述するように水難溶性の液状
農薬活性成分を含有する乳化液と、水難溶性の固状農薬
活性成分を含有する懸濁液とを混合して製造することが
できるので、乳化液の調製に際しては乳化剤として使用
される乳化用界面活性剤を、また懸濁液の調製に際して
は湿潤分散剤として使用される湿潤分散用界面活性剤を
用いることが好ましい。すなわち、本発明の農薬組成物
中には、乳化剤として使用される界面活性剤と湿潤分散
剤として使用される界面活性剤を添加するのが好まし
い。
【0015】乳化剤として使用される界面活性剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックポリマー〔例えば、ニューポールPE-108
(商品名、三洋化成工業(株))など〕、ポリオキシエ
チレンジスチレン化フェニルエーテル〔例えば、ノイゲ
ンEA-177、ノイゲンEA-87(いずれも商品名、
第一工業製薬(株))など〕、ポリオキシエチレンフェ
ニルフェノールエーテル硫酸塩〔例えば、アグリゾール
FL-2017(商品名、花王(株))など〕、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル〔例えば、ノニポ
ール120(商品名、三洋化成工業(株))など〕など
であり、組成物全体に対して通常約0.1〜10重量
%、好ましくは約0.5〜5重量%添加することができ
る。上記の乳化用界面活性剤の中でも、特に、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー〔例
えば、ニューポールPE-108(商品名、三洋化成工
業(株))など〕、ポリオキシエチレンジスチレン化フ
ェニルエーテル〔例えば、ノイゲンEA-177(商品
名、第一工業製薬(株))など〕、ポリオキシエチレン
フェニルフェノールエーテル硫酸塩〔例えば、アグリゾ
ールFL-2017(商品名、花王(株))など〕など
が好ましい。
【0016】湿潤分散剤として使用される界面活性剤と
しては、例えば、ポリオキシエチレンジスチレン化フェ
ニルエーテル〔例えば、ノイゲンEA-177、ノイゲ
ンEA-87(いずれも商品名、第一工業製薬(株))
など〕、ポリオキシエチレンオレイルエーテル〔例え
ば、エマルミン140(商品名、三洋化成工業(株))
など)〕などであり、組成物全量に対して通常約1〜1
0重量%、好ましくは約2〜5重量%添加することがで
きる。上記の湿潤分散用界面活性剤の中でも、特に、ポ
リオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル〔例え
ば、ノイゲンEA-177(商品名、第一工業製薬
(株))など〕などが好ましい。
【0017】本発明の農薬組成物に使用されるグリコー
ル類および尿素は、通常、凍結防止剤として用いられる
ものである。グリコール類としては、例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、グリセリンなどが用いられ、特にエチレングリ
コールなどが好ましい。グリコール類および尿素は、そ
れぞれ組成物全体に対して通常約1〜50重量%、好ま
しくは約1〜30重量%、より好ましくは約5〜20重
量%添加することができる。本発明の農薬組成物におい
て、凍結防止剤の中でもグリコール類および尿素を組み
合わせて使用することにより、安定性が向上する。本発
明の農薬組成物には、必要に応じて、一般に水性乳化懸
濁状組成物に使用される添加剤を含有せしめることがで
きる。例えば、消泡剤〔例えば、アンチホームE-20
(商品名、花王(株))など〕を組成物全体に対して通
常約0.05〜0.5重量%、防腐剤〔例えば、p−ヒ
ドロキシ安息香酸n−ブチル(和光純薬(株))、ソル
ビン酸カリウム、ソルビン酸など〕を組成物全体に対し
て通常約0.1〜3重量%、ベントナイト、セピオライ
トなどの粘土鉱物〔例えば、クニピアF(商品名、クニ
ミネ工業(株))など〕などの懸濁安定剤を組成物全体
に対して通常約0.05〜5重量%添加することができ
る。
【0018】次に、本発明の水性乳化組成物の安定化剤
に用いられるグリコール類としては、例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、グリセリンなどが用いられ、特にエチレングリ
コールなどが好ましい。本発明の水性乳化組成物の安定
化剤におけるグリコール類および尿素は、それぞれ組成
物全体に対して通常約1〜99重量%、好ましくは約1
〜60重量%、より好ましくは約5〜40重量%添加す
ることができる。本発明の水性乳化組成物の安定化剤に
おけるグリコール類と尿素の含有割合は、通常約1:5
0〜50:1、好ましくは1:30〜30:1、より好
ましくは1:4〜4:1である。本発明の水性乳化組成
物の安定化剤には、必要に応じて、一般の水性乳化組成
物の安定化剤に使用される添加剤を含有せしめることが
できる。例えば、防腐剤〔例えば、p−ヒドロキシ安息
香酸n−ブチル(和光純薬(株))、ソルビン酸カリウ
ム、ソルビン酸など〕を組成物全体に対して通常約0.
1〜3重量%、ベントナイト、セピオライトなどの粘土
鉱物〔例えば、クニピアF(商品名、クニミネ工業
(株))など〕などの懸濁安定剤を組成物全体に対して
通常約0.05〜5重量%添加することができる。ま
た、本発明の農薬組成物には、クリーム化をさらに抑制
するために、所望により任意の合成ゴムラテックスを含
有せしめることができる。そのような合成ゴムラテック
スとしては、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、メ
チルメタクリレート−スチレン−ブタジエンゴムラテッ
クス、エチレン−プロピレンゴムラテックス、ブタジエ
ンゴムラテックス、イソプレンゴムラテックス、シリコ
ンゴムラテックスなどが挙げられる。なかでも、ブタジ
エンを主体とした合成ゴムラテックスが好ましい。その
ようなブタジエンを主体とした合成ゴムラテックスとし
ては、ブタジエンの単独重合体またはブタジエンを35
モル%以上含む、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、
ビニルアルコール、アクリル酸エステル、メタアクリル
酸エステルなどとの共重合体(例えば、ブタジエンゴム
ラテックス、スチレン−ブタジエンゴムラテックス(ブ
タジエン35モル%以上)(例、CROSLENESK-72(武田
薬品工業(株))など)、メチルメタクリレート−スチレ
ン−ブタジエンゴムラテックス(ブタジエン35モル%
以上)など)が挙げられる。合成ゴムラテックスは、組
成物全体に対して通常約1〜30重量%、好ましくは約
1〜20重量%、より好ましくは約2〜20重量%添加
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の農薬組成物は、それ自体
公知あるいはそれに準じる方法にしたがって製造するこ
とができるが、例えば、水,界面活性剤および少なくと
も1種の液状農薬活性成分(好ましくは、水難溶性の液
状農薬活性成分)を含有する乳化液と、水,界面活性
剤,グリコール類および少なくとも1種以上の固状農薬
活性成分(好ましくは、水難溶性の固状農薬活性成分)
を含有する懸濁液を、別々に乳化または粉砕した後、両
液にさらに所望により合成ゴムラテックスを加えて混合
して、水性乳化懸濁状組成物とすることができる。より
具体的には、水,尿素,乳化用界面活性剤および少なく
とも1種以上の水難溶性の液状農薬活性成分を含有する
混合液を湿式粉砕して得られる乳化液と、水,グリコー
ル類,分散用界面活性剤および少なくとも1種以上の水
難溶性の固状農薬活性成分、さらに必要に応じて尿素を
含有する混合液を湿式粉砕して得られる懸濁液と、さら
に所望により合成ゴムラテックスとを混合することによ
って本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物を製造すること
ができる。液状農薬活性成分を含有する乳化液について
は、まず所定量の水に尿素を溶解させ、次に乳化剤用の
界面活性剤を溶解させた後に、液状農薬活性成分を加
え、混合する。これを湿式粉砕機、例えばマイクロフル
イダイザーを用いて、湿式粉砕を行なうことにより、平
均粒子径が2μm以下の均一で安定なエマルジョンが得
られる。
【0020】固状農薬活性成分を含有する懸濁液につい
ては、所定量の水に必要に応じて尿素を溶解させた後
に、ベントナイトなどの分散剤を加えて分散させ、懸濁
液(分散剤)用の界面活性剤を溶解させる。これにグリ
コール類、防腐剤、消泡剤、水難溶性の固状農薬活性成
分、界面活性剤を加え、混合する。これを湿式粉砕機、
例えばダイノミルを用いて、湿式粉砕を行なうことによ
り、平均粒子径が3μm以下の均一で安定な懸濁粒子が
得られる。この場合、懸濁液中におけるグリコール類の
含有量が約1〜10重量%程度(好ましくは、1〜5重
量%程度)の場合は、懸濁液中に尿素を添加するのが好
ましい。得られる乳化剤と懸濁液を所定の割合で混合し
撹拌することによって、安定な水性乳化懸濁状組成物を
得ることができる。乳化剤および懸濁剤における各成分
の含有量は、最終的に上記した組成物全量に対する含有
量になるように選択して調製することができる。以上の
ようにして得られる本発明の水性乳化懸濁状組成物は、
低粘度でありながら、長期間貯蔵した後や、低温または
高温下で貯蔵した後でも、層分離が小さく、ハードケー
キを生じにくい。また、凝集や沈澱物の生成などによる
クリーム化も起こりにくく、高い安定性を示す安全な農
薬組成物である。本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物の
使用方法は、農薬活性成分の種類、対象害虫などによっ
て異なるが、公知の使用方法、例えば育苗箱処理、作物
の茎葉散布、虫体散布、水田の水中施用あるいは土壌処
理などにより使用することができる。そして、その施用
量は、施用時間、施用場所、施用方法等に応じて広範囲
に変えることができるが、一般には10アール当たり農
薬活性成分が通常1〜500g、好ましくは5〜200
gとなるように施用する。
【0021】次に、本発明の水性乳化組成物の安定化剤
は、グリコール類および尿素、さらには必要に応じて、
一般の水性乳化組成物の安定化剤に使用される添加剤
(例えば、防腐剤、懸濁安定剤など)、増量剤(例え
ば、乳糖、ぶどう糖などの糖類)を混合して、粉剤、散
剤、錠剤、粒剤、顆粒剤などの固形剤とすることができ
る。また、これらの成分を水、有機溶媒などの液体溶媒
に溶解して液剤とすることもできる。本発明の水性乳化
組成物の安定化剤は、水性乳化懸濁状組成物、乳化剤な
どの水性乳化農薬組成物や水性乳化医薬組成物を安定に
することができ、該組成物の長期貯蔵、低温・高温下で
の貯蔵を可能にする。本発明の水性乳化組成物の安定化
剤は、対象とする組成物の種類、組成物中の活性成分の
種類などによって異なるが、通常、水性乳化組成物全体
に対してグリコール類および尿素がそれぞれ約1〜50
重量%、好ましくは約1〜30重量%、より好ましくは
約5〜20重量%となるように添加することができる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の具体的な参考例、実施例お
よび実験例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本
発明がこれらの例に限定されるものではない。以下の実
施例、比較例における「部」は全て「重量部」を示す。
【0023】
【参考例1】 (1)乳化液の調製 ニューポールPE-108(ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンブロックポリマー、三洋化成工業
(株))3部を水50.4部に混合し、マグミキサーで
撹拌して完全に溶解させた。これにシラフルオフェン4
6.6部を加え混合した。この混合物をマイクロフルイ
ダイザー(Microfluidics Corp.、7000PSI)を用いて湿
式粉砕した。 (2)懸濁液の調製 クニピアF(クニミネ工業(株))1.1部を水40.
7部に混合し、マグミキサーで撹拌して均一に分散さ
せ、ノイゲンEA-177(ポリオキシエチレンジスチ
レン化フェニルエーテル、第一工業製薬(株))3.6
部を添加し、更に撹拌した。これにエチレングリコール
7部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.14部、
アンチホームE−20(花王(株))0.28部を加え
混合し、フェリムゾン23.8部、フサライド23.3
部を加え、撹拌した。この混合物をダイノミル(シンマ
ルエンタープライズ製、1.0mmガラスビーズ、充填率
80%、周速15m/s)を用いて、湿式粉砕した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液71.4部、水3.6部を混合
し、マグミキサーで撹拌した。
【0024】
【参考例2】 (1)乳化液の調製 ニューポールPE-108(ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンブロックポリマー、三洋化成工業
(株))3部を水50.4部に混合し、マグミキサーで
撹拌して完全に溶解させた。これにシラフルオフェン4
6.6部を加え混合した。この混合物をマイクロフルイ
ダイザー(Microfluidics Corp.、7000PSI)を用いて湿
式粉砕した。 (2)懸濁液の調製 クニピアF(クニミネ工業(株))1.1部を水33.
7部に混合し、マグミキサーで撹拌して均一に分散さ
せ、ノイゲンEA-177(ポリオキシエチレンジスチ
レン化フェニルエーテル、第一工業製薬(株))3.6
部を添加し、更に撹拌した。これにエチレングリコール
14部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.14
部、アンチホームE−20(花王(株))0.28部を
加え混合し、フェリムゾン23.8部、フサライド2
3.3部を加え、撹拌した。この混合物をダイノミル
(シンマルエンタープライズ製、1.0mmガラスビー
ズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて、湿式粉砕
した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液71.4部、水3.6部を混合
し、マグミキサーで撹拌した。
【0025】
【参考例3】 (1)乳化液の調製 尿素20部を水30.4部に混合し、マグミキサーで撹
拌して完全に溶解させ、これにニューポールPE-10
8(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、三洋化成工業(株))3部を添加し、更に撹
拌した。これにシラフルオフェン46.6部を加え混合
した。この混合物をマイクロフルイダイザー(Microflu
idics Corp.、7000PSI)を用いて湿式粉砕した。 (1)懸濁液の調製 尿素7部を水40.7部に混合し、マグミキサーで撹拌
して完全に溶解させた。これにクニピアF(クニミネ工
業(株))1.1部を加え、均一に分散させ、ノイゲン
EA-177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニ
ルエーテル、第一工業製薬(株))3.6部を添加し、
更に撹拌した。これにp−ヒドロキシ安息香酸n−ブチ
ル0.14部、アンチホームE−20(花王(株))
0.28部を加え混合し、フェリムゾン23.8部、フ
サライド23.3部を加え、撹拌した。この混合物をダ
イノミル(シンマルエンタープライズ製、1.0mmガラ
スビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて、湿
式粉砕した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液71.4部、水3.6部を混合
し、マグミキサーで撹拌した。
【0026】
【実施例1】 (1)乳化液の調製 尿素20部を水30.4部に混合し、マグミキサーで撹
拌して完全に溶解させ、これにニューポールPE-10
8(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、三洋化成工業(株))3部を添加し、更に撹
拌した。これにシラフルオフェン46.6部を加え混合
した。この混合物をマイクロフルイダイザー(Microflu
idics Corp.、7000PSI)を用いて湿式粉砕した。 (2)懸濁液の調製 尿素7部を水33.7部に混合し、マグミキサーで撹拌
して完全に溶解させた。これにクニピアF(クニミネ工
業(株))1.1部を加え、均一に分散させ、ノイゲン
EA-177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニ
ルエーテル、第一工業製薬(株))3.6部を添加し、
更に撹拌した。これにエチレングリコール7部、p−ヒ
ドロキシ安息香酸n−ブチル0.14部、アンチホーム
E−20(花王(株))0.28部を加え混合し、フェ
リムゾン23.8部、フサライド23.3部を加え、撹
拌した。この混合物をダイノミル(シンマルエンタープ
ライズ製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速
15m/s)を用いて、湿式粉砕した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液71.4部、水3.6部を混合
し、マグミキサーで撹拌した。
【0027】
【実施例2】 (1)乳化液の調製 尿素20部を水30.4部に混合し、マグミキサーで撹
拌して完全に溶解させ、これにニューポールPE-10
8(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、三洋化成工業(株))3部を添加し、更に撹
拌した。これにシラフルオフェン46.6部を加え混合
した。この混合物をマイクロフルイダイザー(Microflu
idics Corp.、7000PSI)を用いて湿式粉砕した。 (2)懸濁液の調製 クニピアF(クニミネ工業(株))1.1部を水33.
7部に混合し、マグミキサーで撹拌して均一に分散さ
せ、ノイゲンEA-177(ポリオキシエチレンジスチ
レン化フェニルエーテル、第一工業製薬(株))3.6
部を添加し、更に撹拌した。これにエチレングリコール
14部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.14
部、アンチホームE−20(花王(株))0.28部を
加え混合し、フェリムゾン23.8部、フサライド2
3.3部を加え、撹拌した。この混合物をダイノミル
(シンマルエンタープライズ製、1.0mmガラスビー
ズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて、湿式粉砕
した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液71.4部、水3.6部を混合
し、マグミキサーで撹拌した。
【0028】
【実施例3】 (1)乳化液の調製 尿素20部を水30.9部に混合し、マグミキサーで撹
拌して完全に溶解させ、これにノイゲンEA-177
(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、
第一工業製薬(株))2部、アグリゾールFL-201
7(ポリオキシエチレンフェニルフェノールエーテル硫
酸塩、花王(株))0.5部を添加し、更に撹拌した。
これにシラフルオフェン46.6部を加え混合した。こ
の混合物をマイクロフルイダイザー(Microfluidics Co
rp.、7000PSI)を用いて湿式粉砕した。 (2)懸濁液の調製 尿素7部を水33.7部に混合し、マグミキサーで撹拌
して完全に溶解させた。これにクニピアF(クニミネ工
業(株))1.1部を加え、均一に分散させ、ノイゲン
EA-177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニ
ルエーテル、第一工業製薬(株))3.6部を添加し、
更に撹拌した。これにエチレングリコール7部、p−ヒ
ドロキシ安息香酸n−ブチル0.14部、アンチホーム
E−20(花王(株))0.28部を加え混合し、フェ
リムゾン23.8部、フサライド23.3部を加え、撹
拌した。この混合物をダイノミル(シンマルエンタープ
ライズ製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速
15m/s)を用いて、湿式粉砕した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液71.4部、水3.6部を混合
し、マグミキサーで撹拌した。
【0029】
【実施例4】 (1)乳化液の調製 尿素20部を水32.8部に混合し、マグミキサーで撹
拌して完全に溶解させ、これにニューポールPE−10
8(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、三洋化成工業(株))3部を添加し、さらに
撹拌した。これにシラフルオフェン44.2部を加え混
合した。この混合物をマイクロフルイダイザー(Microf
luidics Corp.、15000PSI)を用いて湿式粉砕した。 (2)懸濁液の調製 尿素7部を水27.3に混合し、マグミキサーで撹拌し
て完全に溶解させた。これにクニピアF(クニミネ工業
(株))0.7部を加え、均一に分散させ、ノイゲンE
A−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニル
エーテル、第一工業製薬(株))3.6部を添加し、さ
らに撹拌した。これにエチレングリコール7部、p−ヒ
ドロキシ安息香酸n−ブチル0.14部、アンチホーム
E−20(花王(株))0.28部を加え混合し、フェ
リムゾン23.8部、フサライド23.3部を加え、撹
拌した。この混合物をダイノミル(シンマルエンタープ
ライズ製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速
15m/s)を用いて、湿式粉砕した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液66.5部、CROSLENE
SK−72(ブタジェン−スチレンゴム)、武田薬品工
業(株))5部、水3.5部を混合し、マグミキサーで
撹拌した。
【0030】
【実施例5】 (1)乳化液の調製 実施例4(1)と同様の方法により乳化液を調製した。 (2)懸濁液の調製 実施例4(2)と同様の方法により懸濁液を調製した。 (3)サスペマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液66.5部、CROSLENE
SK−72(ブタジエン−スチレンゴム、武田薬品工業
(株))5部、デモールEP(特殊ポリカルボン酸型高
分子活性剤、花王(株))0.5部、トキサノンGR−
30(ポリアクリル酸ナトリウム、三洋化成工業
(株))3部を混合し、マグミキサーで撹拌した。
【0031】
【実施例6】 (1)乳化液の調製 実施例4(1)と同様の方法により乳化液を調製した。 (2)懸濁液の調製 尿素7部を水27.4部に混合し、マグミキサーで撹拌
して完全に溶解させた。これにAEROSIL COK
84(日本アエロジル(株))0.58部を加え、均一
に分散させ、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレ
ジスチレン化フェニルエーテル、第一工業製薬(株))
3.6部を添加し、さらに撹拌した。これにエチレグリ
コール7部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1
4部、アンチホームE−20(花王(株))0.28部
を加え混合し、フェリムゾン23.8部、フサライド2
3.3部を加え、撹拌した。この混合物をダイノミル
(シンマルエンタープライズ製、1.0mmガラスビー
ズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕し
た。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液66.5部、CROSLENE
SK−72(ブタジエン−スチレンゴム、武田薬品工業
(株))5部、デモールEP(特殊ポリカルボン酸型高
分子活性剤、花王(株))0.5部、トキサノンGR−
30(ポリアクリル酸ナトリウム、三洋化成工業
(株))3部を混合し、マグミキサーで撹拌した。
【0032】
【実施例7】 (1)乳化液の調製 実施例4(1)と同様の方法により乳化液を調製した。 (2)懸濁液の調製 尿素7部、乳糖7部を水22部に混合し、マグミキサー
で撹拌して完全に溶解させた。これにクニピアF(クニ
ミネ工業(株))1.12部を加え、均一に分散させ、
ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレジスチレン化
フェニルエーテル、第一工業製薬(株))4.2部、ア
グリゾールFL−2017(ポリオキシエチレンフェニ
ルフェノール硫酸塩、花王(株))7部、ラベリンFM
−L(β−ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン
縮合物、第一工業製薬(株))1.12部を添加し、さ
らに撹拌した。これにエチレングリコール7部、p−ヒ
ドロキシ安息香酸n−ブチル0.14部、アンチホーム
E−20(花王(株))0.28部を加え混合し、フェ
リムゾン23.7部、トリシクラゾール12.5部を加
え、撹拌した。この混合物をダイノミル(シンマルエン
タープライズ製、1.0mmガラスビーズ、充填率80
%、周速15m/s)を用いて、湿式粉砕した。 (3)サスポエマルジョンの調製 乳化液25部、懸濁液66.5部、CROSLENE
SK−72(ブタジエン−スチレンゴム、武田薬品工業
(株))5部、デモールEP(特殊ポリカルボン酸型高
分子活性剤、花王(株))0.5部、トキサノンGR−
30(ポリアクリル酸ナトリウム、三洋化成工業
(株))3部を混合し、マグミキサーで撹拌した。
【0033】
【試験例1】凍結試験 実施例1〜3および参考例1〜3で得られた水性乳化懸
濁状農薬組成物を用いて凍結試験を行なった。各水性乳
化懸濁状農薬組成物20mlをガラス瓶に入れ、−20
℃で21日間保存して、凍結の有無を確認し、凍結した
サンプルの解凍後の状態を肉眼で判定した。また、レー
ザー回折式粒度分布測定装置(SYMPATECHEROS & RODO
S)を使用して、90%粒子径を測定した。得られた結
果を〔表1〕に示す。
【0034】
【表1】 表1より、本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物は、低温
条件下においてもクリーム化せず、粒子径が変化しない
ことが分かった。
【0035】
【試験例2】加熱試験 実施例1および参考例1で得られた水性乳化懸濁状農薬
組成物を用いて加熱試験を行なった。各水性乳化懸濁状
農薬組成物20mlをガラス瓶に入れ、40℃で5週間
保存し、レーザー回折式粒度分布測定装置(SYMPATEC H
EROS & RODOS)を使用して、90%粒子径を測定した。
得られた結果を〔表2〕に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2より、本発明の水性乳化懸濁状農薬組
成物は、高温の条件下においてもクリーム化せず、粒子
径が変化しないことが分かった。
【0038】
【発明の効果】本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物は、
低温および高温の条件下においてもクリーム化せず、粒
子径が変化しない。したがって、長期間の貯蔵下や低温
・高温条件下でも品質劣化を抑制することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/54 A01N 43/54 D 43/90 104 43/90 104 53/00 53/00 55/00 55/00 D

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬活性成分、界面活性剤、グリコール類
    および尿素を含有することを特徴とする安定化された水
    性乳化懸濁状農薬組成物。
  2. 【請求項2】農薬活性成分が液状の農薬活性成分である
    請求項1記載の農薬組成物。
  3. 【請求項3】農薬活性成分が液状の農薬活性成分および
    固状の農薬活性成分の混合物である請求項1記載の農薬
    組成物。
  4. 【請求項4】農薬活性成分が水難溶性の農薬活性成分で
    ある請求項1記載の農薬組成物。
  5. 【請求項5】グリコール類および尿素がそれぞれ組成物
    全体に対して約1〜30重量%である請求項1記載の農
    薬組成物。
  6. 【請求項6】農薬活性成分がフェリムゾン、フサライド
    およびトリシクラゾールから選ばれる1種以上である請
    求項1記載の農薬組成物。
  7. 【請求項7】農薬活性成分がシラフルオフェンである請
    求項1記載の農薬組成物。
  8. 【請求項8】さらに合成ゴムラテックスを含有する請求
    項1記載の農薬組成物。
  9. 【請求項9】グリコール類、尿素および合成ゴムラテッ
    クスがそれぞれ組成物全体に対して約1〜30重量%で
    ある請求項8記載の農薬組成物。
  10. 【請求項10】水,尿素,界面活性剤および少なくとも
    1種以上の液状の農薬活性成分を含有する乳化液と、
    水,グリコール類,界面活性剤および少なくとも1種以
    上の固状の農薬活性成分を含有する懸濁液とを混合する
    ことを特徴とする水性乳化懸濁状農薬組成物の製造法。
  11. 【請求項11】グリコール類および尿素を含有すること
    を特徴とする水性乳化組成物の安定化剤。
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