JP2980960B2 - 水田除草投込み用錠剤またはカプセル - Google Patents

水田除草投込み用錠剤またはカプセル

Info

Publication number
JP2980960B2
JP2980960B2 JP2235040A JP23504090A JP2980960B2 JP 2980960 B2 JP2980960 B2 JP 2980960B2 JP 2235040 A JP2235040 A JP 2235040A JP 23504090 A JP23504090 A JP 23504090A JP 2980960 B2 JP2980960 B2 JP 2980960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
herbicidal
paddy field
water
methyl
herbicidal component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2235040A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03173802A (ja
Inventor
康夫 小川
史雄 木村
明 木村
和之 前田
三喜雄 宮治
昇 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16941066&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2980960(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Ishihara Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Publication of JPH03173802A publication Critical patent/JPH03173802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2980960B2 publication Critical patent/JP2980960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は水田除草において薬剤施用の簡便なる投込み
用錠剤又はカプセルを提供し、またそれにより簡易な薬
剤処理方法を提供することにある。
「従来の技術」 従来、水田除草方法特に水稲作初期〜中期の除草方法
としては除草成分を微粉末固型担体、他の補助剤と共に
製剤した微粒剤、粒剤をそのまま散布する方法、水和剤
を多量の水に希釈してから散布する方法が挙げられる
が、その他微粉末固型担体を使用しない方法としては除
草成分を有機溶剤に溶解した乳剤をそのまま散布する方
法、微粉砕した除草成分を水に分散・懸濁したフロワブ
ル剤をそのまま散布する方法が挙げられる。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら微粒剤、粒剤、水和剤の施用に当って
は、薬剤を入れた重量のある散布器又は散粒器を持ち乍
ら、例えば通常は10アール当り3〜4kgの粒剤を散布す
るために水田を歩き廻ることによるか、或は畦畔から大
型のナイアガラホースを用いることにより、薬剤を万遍
なく均一に散布しなければならない。従って薬剤の運
搬、散布作業は過酷な労力を必要とするだけでなく、水
稲苗もしばしば損傷するためその生育上望ましくない。
乳剤、フロワブル剤の施用に当っても、薬剤重量は或程
度軽減され大型の散布器を必要としないものの一定薬量
を吐出する容器を使用する必要があり、更に均一な薬剤
散布には依然として水田を歩き廻る必要がある。本発明
は従来方法の前述の欠点を解決し、特別の薬剤散布器を
用いずに簡易な方法により、水田の除草を行なうことに
ある。
「発明の開示」 本発明は、水田に施用した薬量の全量が実質的に田水
に溶解する除草成分、界面活性剤並びに結合剤を含有す
ることを特徴とする水田除草用錠剤又はカプセルであ
り、また当該錠剤又はカプセルを10アール当り10ヶ〜20
0ヶ、かつ錠剤又はカプセルの総重量が200〜1,500gにな
るように、湛水した水田に施用し、実質的に除草成分の
全量を田水中に溶解、分散せしめることを特徴とする水
田除草方法である。
本発明において、水田に施用した薬量の全量が実質的
に田水に溶解すると規定した除草成分とは次のことを意
味する。即ち実質的に水稲苗に薬害を与えないが除草効
果を奏するに十分な薬量つまり実用薬量の除草成分を水
田に施用し、その全量が田水に溶解すると仮定したと
き、当該除草成分の田水濃度が除草成分の水に対する溶
解度(25℃)以下である除草成分を意味する。当該除草
成分の具体例としては例えばN−[(4,6−ジメトキシ
ピリミジン−2−イル)アミノカルボニル]−3−メチ
ル−5−(2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ−4
−イソチアゾールスルホンアミド(A−1)、メチル−
α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモ
イルスルファモイル)−o−トルイレート(A−2)、
N−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミ
ノカルボニル]−4−エトキシカルボニル−1−メチル
−5−ピラゾールスルホンアミド、N−(2−クロロイ
ミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−
N′−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)ウレ
ア、3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−
イル)−1−[2−(2−メトキシエトキシ)−フェニ
ルスルホニル〕ウレアなどのスルホンアミド類;2−メチ
ルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン
(A−5)、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−
(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジンな
どのトリアジン類;3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボ
ン酸(A−3)のようなキノリンカルボン酸類;2−クロ
ロ−2′,6′−ジエチル−N−(2−プロポキシエチ
ル)アセトアニリド、2−クロロ−2′,6′−ジエチル
−N−(ブトキシメチル)アセトアニリド、2−ベンゾ
チアゾール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリ
ド、N−[2′−(3′−メトキシ)−チエニルメチ
ル]−N−クロロアセト−2,6−ジメチルアニリド、
2′,6′−ジエチル−N−[(2−シス−ブテノオキ
シ)メチル]−2−クロロアセトアニリドなどのアニリ
ド類;エキソ−1−メチル−4−(1−メチルエチル)
−2−[(2−メチルフェニル)メトキシ−7−オキサ
ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、S,S−ジメチル−2−ジフ
ルオロメチル−4−(2−メチルプロピル)−6−(ト
リフルオロメチル)−3,5−ピリジンジカルボチオエー
ト、2−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(2,2,2−ト
リクロロエチル)オキシランなどが挙げられるが、水へ
の溶解性、水稲、雑草への作用効果などを考慮すると、
スルホンアミド類、トリアジン類、キノリンカルボン酸
類が望ましい。前記除草成分に関しては、例えば除草成
分A−2は水稲作初期〜中期除草剤の実用薬量として普
通10アール当り5〜7.5g施用されるが、その場合湛水深
5cmと仮定したとき田水濃度は0.1〜0.15ppmになり、一
方A−2の溶解度(25℃)は8ppmであるので、A−2は
本発明の除草成分に該当する。しかしながら、除草成分
4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5
−フェナシルオキシピラゾール(A−4)は水稲作初期
から中期除草剤の実用薬量として普通10アール当り180
〜300g施用され、湛水深5cmの田水濃度は3.6〜6ppmにな
るがA−4の溶解度(25℃)は0.9ppmであるのでA−4
は本発明の除草成分に該当しない。このことに関して
は、前記除草成分A−2はA−4に比し錠剤又はカプセ
ルへの含有量が少ないために製剤し易いだけでなく、製
剤品を水田に施用した場合でも、A−2は田水中に速や
かに溶解し広く拡散して均一に分散するのに対し、A−
4は固型物の状態で水底に沈降、余り溶解せず分散し難
いためである。
本発明で用いられる界面活性剤は除草成分、結合剤な
どに親水性を与えるものであり、例えばドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホサクシネー
ト、ラウリル硫酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
サルフェート、β−ナフタレンスルホン酸ナトリウムホ
ルマリン縮合物、ジナフタレンメタンスルホネート、ア
ルキルアリルスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン系界面活性剤:
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、ソルビタンモノステアレ
ート、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ソルビタンモノオレート、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンスチリ
ルフェニルエーテルなどの非イオン系界面活性剤が挙げ
られる。界面活性剤はこれらのものを1種或は2種以上
の混合物として使用してもよく、また陰イオン系及び非
イオン系のものの混合物として使用してもよい。
また本発明で用いられる結合剤は除草成分の粒子を結
合するものであって望ましくは水溶性のものであり、例
えばカルボキシメチルセルロース、その塩、ステアリン
酸、その塩、デキストリン、ポリエチレングリコール、
澱粉類などが挙げられる。界面活性剤及び結合剤の使用
は必須であるが、それらの選択に当っては除草成分の種
類、製剤全体の配合割合により異なるため、実際には試
行錯誤的な実験によって適当なものを選抜されねばなら
ない。
本発明の水田除草用錠剤又はカプセルは前記除草成
分、界面活性剤及び結合剤を含有するものであり、例え
ば前記除草成分を1重量部に対し、界面活性剤を0.1〜2
0重量部並びに結合剤を0.1〜20重量部の比率で含有する
ものであるが、勿論前述の範囲のものでも所期の効果を
示す限り、本発明に含まれる。また、本発明の錠剤又は
カプセルは前述の3成分以外に酸性物質、発泡剤、固型
担体、他の農薬助剤を含有することができる。更に本発
明の前記除草成分の水に対する溶解性、分散性を大きく
損なわない限り本発明の前記除草成分以外の除草成分、
殺菌成分、殺虫成分、植物生育調整成分、肥料成分など
も適宜含有することもできる。酸性物質としてはクエン
酸、酒石酸、蓚酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、
リンゴ酸、アジピン酸などの有機酸;リン酸二水素ナト
リウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素アンモニ
ウム、硫酸水素カリウムなど水素塩が挙げられ、発泡剤
としては水又は酸と反応してガスを発生するものであっ
て、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩;重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウムなどの重炭酸塩;過炭酸ナトリウム
のような過炭酸塩;カルシウムカーバイド、炭酸アンモ
ニウムなどが挙げられる。また固型担体としてはカオリ
ン、タルク、クレー、ベントナイト、微粉末シリカ、ジ
ークライトなどの鉱物性微粉末;無水硫酸ナトリウム、
尿素などが挙げられ、他の農薬助剤としては通常使用さ
れる溶剤、分解防止剤、薬害軽減剤、分散安定剤、崩壊
剤、乾燥剤などが挙げられる。それらの使用量は一概に
規定することはできないが、一般に錠剤又はカプセル全
体に占める比率として酸性物質は10〜50重量部、発泡剤
は10〜90重量部、固型担体は0.1〜90重量部並びに他の
農薬助剤は0.1〜20重量部である。酸性物質及び発泡剤
を使用した場合、水に対する除草成分の溶解性及び分散
性が向上するのでそれらの使用は好ましい。
本発明の錠剤又はカプセルは通常、医薬分野で実施さ
れる方法或はそれに準じた方法により容易に製造され
る。一般に、前記除草成分が担体の場合、水への溶解性
及び分散性を高めるために予め粉砕することにより、粒
径が1〜200μ、望ましくは1〜100μの微細粒子として
使用する。錠剤の製造方法としては、例えば、除草成分
と界面活性剤と結合剤とを3成分同時に混合するか或は
予め混合した2成分に他の1成分を混ぜることにより3
成分を均一に混合し、粒径1〜200μに粉砕し、これを
打錠機を用いて通常の方法に従い圧縮成型することによ
り錠剤化する。ここで酸性物質又は発泡剤を使用する場
合、これらを予め結合剤と均一に混合し粉砕してから除
草成分及び界面活性剤と混合する方法、また固体担体又
は他の農薬助剤を使用する場合、これを予め除草成分、
界面活性剤と均一に混合し粉砕して水和剤を形成してか
ら結合剤と混合する方法などが挙げられる。前述の錠剤
の製造方法は勿論、薬効、製剤性などを考慮し適宜変更
され、適当なものが実施される。錠剤はその製造方法、
打錠機などの相異により、円形板状、長円形板状、角形
板状、棒状、楕円球状など種々の形状、大きさのものと
して製造される。錠剤の形状によって薬効が大きく影響
されるものでないので、いずれの形状、大きさ、重さの
ものであってもよいが、形状がタブレット状で大きさが
直径1〜5cm厚さ0.2〜3cm、重さ1〜150gのものが製剤
上、薬剤施用上好ましい。
本発明のカプセルの製造方法としては、例えば除草成
分、界面活性剤及び結合剤を均一に混合し、必要ならば
酸性物質、固体担体又は他の農薬助剤を加えてそれらを
均一に混合し、粉砕した粉砕物を粒径1μ〜1.5mmに造
粒し、この顆粒をポリビニルアルコール、水溶性セルロ
ース、ゼラチンなどで作製したカプセルに充填するか或
は造粒せずに前記粉砕物、水和剤をそのままカプセルに
充填する。このカプセルも錠剤の場合と同様形状、大き
さ、重さがいずれのものでもよいが、形状が楕円球状で
大きが直径1〜10cm長さ1〜10cm、重さ1〜150gのもの
が好ましい。また本発明のカプセルについては前述のご
とく製剤したものの他に、前記粉砕物又は水和剤をカプ
セル容器に充填せず、そのままポリビニルアルコール、
水溶性セルロース、ゼラチンなどの水溶性フィルムによ
り包んだものも含む。
本発明の錠剤又はカプセルは、湛水した水田に施用す
ると、普通一旦水底に沈降するが、水との接触により除
草成分が田水中に速やかに溶出、水柱を拡散して均一に
分散する。酸性物質及び発泡剤を使用した錠剤又はカプ
セルは水底に沈降後ガスの発生により水中乃至水面に浮
遊し、その崩壊が速まり、除草成分の溶解性、分散性も
一層促進される。また水田においては昼夜の気温差、水
深の違いなどにより田水に対流が生じるので、それによ
って除草成分の分散は促進される。かくして本発明では
薬剤投与後速やかに実質的に除草成分の全量を田水中に
溶解、分散させることができ、例えば数時間〜数日間後
に田水中に除草成分を均一に分散させることができるの
で、水稲に薬害を与えず雑草を万遍なく防除することが
できる。
本発明においては錠剤又はカプセルを10アール当り10
ケ〜200ヶ、かつ錠剤又はカプセルの総重量が200〜1,50
0gになるように施用するが、この範囲を大きく逸脱する
と薬効、薬害上望ましくなく、或は散布作業に多大の労
力を要する。望ましい施用方法については錠剤又はカプ
セルの製造方法、大きさ、除草成分、界面活性剤、結合
剤及びその他の添加物の種類、配合割合などの相違によ
り一概に規定できないが、10アール当り除草成分5〜15
0gを錠剤又はカプセル1ケに0.05〜15g宛分割し、これ
を10ヶ〜100ヶ施用する。かくして錠剤又はカプセルは1
0〜100m2に1ヶ宛施用すればよく、従って水田に入らず
畦畔から当該面積の水田に投込めばよいので、散布作業
は簡単であり、従来の薬剤施用方法に比して有利であ
る。
本発明は、一般に移植水稲の場合稚苗移植5日〜15日
後、直播水稲の場合播種10日〜20日後の水稲作初期〜中
期に適用したときに最も好ましい効果が得られるが、前
記錠剤又はカプセルを施用しても薬効、薬害上特に支障
を来さない限りその他の時期に適用することもできる。
また本発明の前記錠剤又はカプセルは一旦適量の水に溶
解乃至分散させ、これを水田の局所に施用しても薬効、
薬害面で望ましい効果が得られる。
本発明に関する実施例を記載するが、この記載によっ
て本発明が何ら限定されるものではない。
「実施例」 例1(製剤例) 各製剤例で用いられた成分とその略名を下記する。各
成分の使用量は重量基準で表わす。
除草成分(A) A−1:N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
アミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2−クロロ−
2,2−ジフルオロエトキシ)−4−イソチアゾールスル
ホンアミド A−2:メチル−α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イルカルバモイルスルファモイル)−o−トルイレー
ト A−3:3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸 A−4:4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチ
ル−5−フェナシルオキシピラゾール A−5:2−メチルチオ4,6−ビス(エチルアミノ)−s−
トリアジン 界面活性剤(B) B−1:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル50%
及び微粉末シリカ50%混合物(商品名、デイクスゾー
ル:第一工業製薬製造) B−2:ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサ
ルフェート(商品名、ソルポール5039:東邦化学工業製
造) B−3:ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合
物(商品名、ラベリンFAN:第一工業製薬製造) 酸性物質(C) C−1:コハク酸 発泡剤(D) D−1:重炭酸ソーダ D−2:炭酸ソーダ 結合剤(E) E−1:カルボキシメチルセルロースナトリウム(商品
名、セロゲン−PR:第一工業製薬製造) 固型担体(F) F−1:微粉末シリカ(商品名、カープレックス:塩野義
製薬製造) F−2:ジークライト その他(G) G−1:色素(商品名、食用青色1号(ブリリアントブル
ーFCF):試薬使用(東京化成)) 製剤例イ−a− C−1 42.4部、E−1 5.2部、D−1 31.4部及
びD−2 21.0部を均一に混合し粉砕して配合物を得
た。予め乳鉢で粒径5〜10μ程度に摩り潰したA−1
0.46%及びA−3 3.34%とB−1 3.8%と前記配合
物92.4%とを混合し、マイクロサンプルミル(AP−S
型、細川工業製造)で微粉化して粉砕物を得た。この粉
砕物48.2gを、打錠機を用いて圧力150〜160kg/cm2で2
分間圧縮成型して直径5cm、厚さ1.6cmの錠剤1ヶ(48.0
g)を得た。
製剤例イ−a− 前記製剤例イ−a−の粉砕前の混合物に色素G−1
を全重量の2%程度加えた以外は前記製剤例イ−a−
の場合と同様にして、粉砕物38.6gを打錠機を用いて直
径5cm厚さ1.3cmの錠剤1ヶ(38.4g)を得た。
製剤例イ−b 前記配合物としてE−1 5.2部、D−1 73.8部及
びD−2 21.0部の組成を有するものを用いる以外は前
記製剤例イ−a−の場合と同様にして、打錠機を用い
て粉砕物38.6gを圧縮成型して直径5cm、厚さ1.6cmの錠
剤1ヶ(38.4g)を得た。
製剤例イ−c 前記製剤例イ−a−の配合物と同じ組成を有する配
合物38.08%、A−4 30.96%及びB−1 30.96%を
混合し粉砕する以外は前記製剤例イ−a−の場合と同
様にして、打錠機を用いて粉砕物38.6gを圧縮成型して
直径5cm、厚さ1.6cmの錠剤1ヶ(38.4g)を得た。
製剤例イ−d 前記製剤例イ−a−の場合と同様にして実施し、打
錠機を用いて粉砕物10.7gを圧縮成型して直径2.5cm、厚
さ0.8cmの錠剤1ケ(10.5g)を得た。
製剤例イ−e 前記製剤例イ−a−において、A−1 1.2部、A
−3 8.8部、B−2 3.0部、B−3 2.0部、F−1
6部及びF−2 79.0部からなる水和剤37.9%と前記
配合物62.1%とを用い前記製剤例イ−a−の場合と同
様にして実施し、打錠機を用いて粉砕したもの10.7gを
圧縮成型して直径2.5cm、厚さ0.8cmの錠剤1ヶ(10.5
g)を得た。
製剤例イ−f 前記製剤例イ−eの場合と同様にして実施し、粉砕し
たもの48.2gから直径5cm、厚さ1.6cmの錠剤1ヶ(48.0
g)を得た。
製剤例イ−g 前記製剤例イ−a−においてA−2 0.52%、A−
3 3.33%、B−1 3.85%及び前記配合物92.3%を用
い、前記製剤例イ−a−Aの場合と同様にして実施し、
粉砕物48.2gから直径5cm、厚さ1.6cmの錠剤1ヶ(48.0
g)を得た 製剤例イ−h 前記製剤例イ−a−においてA−2 1.35部、A−
3 8.65部、B−2 3.0部、B−3 2.0部、F−1
6.0部及びF−2 79.0部からなる水和剤38.53%と前記
配合物61.47%を用い、前記製剤例イ−a−の場合と
同様にして実施し、粉砕物48.2gから直径5cm、厚さ1.6c
mの錠剤1ヶ(48.0g)を得た。
製剤例イ−i 前記製剤例イ−a−においてA−1 0.455%、A
−3 3.34%、A−5 1.53%、B−1 5.33%及び前
記配合物89.36%を用い、前記製剤例イ−a−の場合
と同様にして実施し、粉砕物48.2gから直径5cm、厚さ1.
6cmの錠剤1ヶ(48.0g)を得た。
製剤例イ−j 前記製剤例イ−a−においてA−1 0.85部、A−
3 6.27部、A−5 2.87部、B−2 3.0部、B−3
2.0部、F−1 6.0部及びF−2 79.0部からなる水
和剤53.19%と前記配合物46.81%を用い、前記製剤例イ
−a−の場合と同様にして実施し、粉砕物48.2gから
直径5cm、厚さ1.6cmの錠剤1ヶ(48.0g)を得た。
例ロ(分散性試験−I) 障害物として、円心部に半径0.5mの円柱を有した半径
3.5mのコンクリート製円形プール(図1)に水深約5cm
で水を入れた。図1に示したとおり、円心から0.75m離
れたW−1点に前記製剤例で作成した錠剤を投入し、所
定時間経過後に円心から0.75m、1.75m又は2.75m離れた
各点で水を採取して除草成分の分散状況を調査した。
例ハ(分散製試験−II) 後記例ホ(除草試験−II)の試験区と同一の試験区を
用いた。
代掻きした水田圃場に横8m縦6mの試験区を一区画とし
て試験区を設け、水深3〜6cmに水を入れた。代掻きの
9日後に前記製剤例で作製した錠剤を1試験区当り1ヶ
(図2のW−1地点)又は2ヶ(図2のW−2及びW−
3地点)投入した。2ヶ施用の各錠剤は1ヶ施用のそれ
に比し同様の製剤方法を経由するが厚さは1/2である。2
4時間後にW−1、X及びYの各地点で、田水を採取し
て除草成分の分散状況を調べた。なお水田にはワラ屑、
雑草片などの多くの障害物が認められた。
例ニ(除草試験−I) 6月7日にトラクターで水田圃場を耕起後、基肥とし
て粒状化成肥料(N−P2O5−K:14−10−13)を10a当り2
0kg施した。6月12日に入水し、2日後にトラクターで
代掻を行い6月16日に箱育苗した2葉期の苗(品種:ニ
ホンバレ)を機械移植した。
6月20日にプラスチック畦畔シートを用い3.5m×3mの
試験区を2連制で設けた。翌日試験区の端に催芽したミ
ズガヤツリの塊茎を1区当り3ヶ植え込んだ。他の雑草
は自然に発生させたが何れも多く発生した。
湛水深を5〜7cmに調整し、6月26日に前記製剤例で
作製した錠剤1ヶを試験区の中央に投げ込んだ。比較区
には前記錠剤に対応し、従来の製剤法による粒剤を均一
に散布した。薬剤は除草成分A−1が0.45g/a、A−3
が3g/aである。薬剤処理時の各雑草の葉令はノビエが1.
5〜18葉期、ホタルイ、アゼナ及びミズガヤツリが1.5〜
2葉期であった。薬剤処理後45日目に水苗及び雑草の成
育状況を肉眼観察し、成育抑制程度を下記の基準で表わ
して表4の結果を得た。
成育抑制程度 5:100% t:96〜99% 5−4:91〜95% 5−4:85〜90% 4−5:81〜84% 4:70〜80% 例ホ(除草試験−II) 7日17日にトラクターで水田圃場を耕起し7月21日に
入水した。翌日トラクターで代掻後プラスチック畦畔シ
ートを用い8m×6mの試験区を設けた。7月24日に催芽し
たミズガヤツリの塊茎を1区当り24ヶ 図3の×地点に
示す位置に植え込んだ。ヒエ及びコナギは自然に発生さ
せた。7月31日に湛水深を3〜6cmに調整し、前記製剤
例で作製した錠剤を1区当り1ヶ又は2ヶを図3のW−
1又はW−2、W−3の各位置に投げ込んだ。薬剤処理
時の雑草はヒエやコナギが1.5〜2葉期、ミズガヤツリ
が2葉期であった。薬剤処理後30日目に前記例ニの場合
と同様にして生育抑制程度を求めて表−5の結果を得
た。
【図面の簡単な説明】
図−1はコンクリート製の円形プールを示し、円心の半
径0.5mは水面上に突起した円柱であり、W−1地点は錠
剤の投入点であり、W−1〜3、X−1〜3、Y−1〜
3及びZ−1〜3の地点は水の採取点である。図−2は
水田圃場を示し、W−1〜3は錠剤の投入点であり、W
−1、X及びYは田水の採取点である。図−3は水田圃
場を示し、W−1、W−2及びW−3は錠剤の投入点で
あり、×地点はミズガヤツリの植込み点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮治 三喜雄 滋賀県草津市西渋川2丁目3番1号 石 原産業株式会社中央研究所内 (72)発明者 吉川 昇 滋賀県草津市西渋川2丁目3番1号 石 原産業株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−190887(JP,A) 特開 昭63−264508(JP,A) 特開 平3−128301(JP,A) 特開 平3−193705(JP,A) 特開 平3−223203(JP,A) 特公 昭47−27930(JP,B1) 特公 昭51−46816(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/26 A01N 25/08 A01N 25/34 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湛水下水田への施用時に薬量の全量が田水
    に溶解すると仮定したとき、除草成分の田水濃度が該除
    草成分の水に対する溶解度(25℃)以下である除草成
    分、界面活性剤並びに結合剤を、粉砕物又は顆粒として
    カプセルに充填させて含有する水田除草用カプセルを湛
    水した水田に直接施用することを特徴とする水田除草方
    法。
  2. 【請求項2】カプセルが、(1)前記除草成分、界面活
    性剤及び結合剤の混合粉砕物又は(2)混合物粉砕物を
    造粒した顆粒のいずれかを水溶性フィルムにより包んだ
    ものである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記カプセルが発泡剤を含有するものであ
    る請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記除草成分がN−[(4,6−ジメトキシ
    ピリミジン−2−イル)アミノカルボニル]−3−メチ
    ル−5−(2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ−4
    −イソチアゾールスルホンアミド、メチル−α−(4,6
    −ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルフ
    ァモイル)−o−トルイレート、N−[(4,6−ジメト
    キシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル]−4−
    エトキシカルボニル−1−メチル−5−ピラゾールスル
    ホンアミド、N−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピ
    リジン−3−イルスルホニル)−N′−(4,6−ジメト
    キシ−2−ピリミジニル)ウレア、3−(4,6−ジメト
    キシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−[2−
    (2−メトキシエトキシ)−フェニルスルホニル]ウレ
    ア、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s
    −トリアジン、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6
    −(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジ
    ン、3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸、2−ク
    ロロ−2′,6′−ジエチル−N−(2−プロポキシエチ
    ル)アセトアニリド、2−クロロ−2′,6′−ジエチル
    −N−(ブトキシメチル)アセトアニリド、2−ベンゾ
    チアゾール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリ
    ド、N−[2′−(3′−メトキシ)−チエニルメチ
    ル]−N−クロロアセト−2,6−ジメチルアニリド、
    2′,6′−ジエチル−N−[(2−シス−ブテノオキ
    シ)メチル]−2−クロロアセトアニリド、エキソ−1
    −メチル−4−(1−メチルエチル)−2−(2−メチ
    ルフェニル)メトキシ−7−オキサビシクロ[2,2,1]
    ヘプタン、S,S−ジメチル−2−ジフルオロメチル−4
    −(2−メチルプロピル)−6−(トリフルオロメチ
    ル)−3,5−ピリジンジカルボチオエート及び2−(3,5
    −ジクロロフェニル)−2−(2,2,2−トリクロロエチ
    ル)オキシランからなる群から選ばれた少なくとも一種
    以上のものである請求項1、2又は3に記載の方法。
  5. 【請求項5】カプセルを、10アール当り10ヶ〜200ヶ、
    かつカプセルの総重量が200〜1500gになるように湛水し
    た水田に直接施用することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の方法。
JP2235040A 1989-09-07 1990-09-05 水田除草投込み用錠剤またはカプセル Expired - Lifetime JP2980960B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23254989 1989-09-07
JP1-232549 1989-09-07

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12767699A Division JP3245574B2 (ja) 1989-09-07 1999-05-07 水田除草方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03173802A JPH03173802A (ja) 1991-07-29
JP2980960B2 true JP2980960B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=16941066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2235040A Expired - Lifetime JP2980960B2 (ja) 1989-09-07 1990-09-05 水田除草投込み用錠剤またはカプセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2980960B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2033181B1 (es) * 1989-09-07 1994-04-01 Ishihara Sangyo Kaisha Una tableta o capsula de herbicida para su aplicacion en arrozales.
JPH05163102A (ja) * 1991-12-12 1993-06-29 Mikasa Kagaku Kogyo Kk 水田用農薬およびその製法
US6218336B1 (en) 1999-10-26 2001-04-17 Applied Carbochemicals Enhanced herbicides

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146816B1 (ja) * 1966-02-23 1976-12-11
JPH0688997B2 (ja) * 1986-02-07 1994-11-09 石原産業株式会社 スルホンアミド系化合物及びその塩、それらを含有する除草組成物並びにそれらの製造方法
JPH0784366B2 (ja) * 1987-04-20 1995-09-13 石原産業株式会社 除草組成物
JP2924071B2 (ja) * 1989-04-18 1999-07-26 住友化学工業株式会社 水田用除草剤
GB9016783D0 (en) * 1989-09-01 1990-09-12 Ici Plc Agrochemical compositions
ES2033181B1 (es) * 1989-09-07 1994-04-01 Ishihara Sangyo Kaisha Una tableta o capsula de herbicida para su aplicacion en arrozales.

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03173802A (ja) 1991-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009013127A (ja) 除草剤組成物
JP2980960B2 (ja) 水田除草投込み用錠剤またはカプセル
JP2980959B2 (ja) 水田除草用錠剤またはカプセル
JP3514476B2 (ja) 湛水下水田用農薬固形製剤の使用方法
JPH09194302A (ja) 改良された農薬固形製剤
JPS6245501A (ja) 湛水下の水田における除草剤の散布方法
JP2008266170A (ja) 除草剤組成物
JP3245574B2 (ja) 水田除草方法
JP3245588B2 (ja) 水田除草方法
JPS63107901A (ja) 湛水下水田の除草剤組成物
JP2000319103A (ja) 水面浮遊性粒状農薬製剤及びその製造法
JPH09118602A (ja) 水面浮上性農薬製剤
JP3215683B2 (ja) 水田除草用錠剤またはカプセル
WO2001047355A1 (fr) Agents granulaires dispersibles dans l'eau, et procede de preparation correspondant
JP3263690B2 (ja) 水田除草用錠剤またはカプセル
JPH01211504A (ja) 固状農薬組成物
JPH0723284B2 (ja) 殺生用粒剤組成物
JPH04297404A (ja) 水田除草用錠剤またはカプセル
JPH04279503A (ja) 水田害虫防除用錠剤またはカプセル
JP3486436B2 (ja) 除草剤組成物
JP2000186004A (ja) 二重被覆型農薬粒剤
JPH08268805A (ja) 空中散布用の農薬粒状水和剤およびそれを用いた空中散布方法
JPH0570304A (ja) 水田害虫防除用錠剤またはカプセル
JP3167006B2 (ja) 水中拡展性粒状農薬および水中拡展化剤
JPH0616502A (ja) 水田用の固形農薬組成物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term