JPH08268805A - 空中散布用の農薬粒状水和剤およびそれを用いた空中散布方法 - Google Patents

空中散布用の農薬粒状水和剤およびそれを用いた空中散布方法

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JPH08268805A
JPH08268805A JP9597395A JP9597395A JPH08268805A JP H08268805 A JPH08268805 A JP H08268805A JP 9597395 A JP9597395 A JP 9597395A JP 9597395 A JP9597395 A JP 9597395A JP H08268805 A JPH08268805 A JP H08268805A
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granular wettable
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JP9597395A
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Yoshihiko Nabeya
佳彦 鍋谷
Masaki Akiyama
正樹 秋山
Shinji Yonemura
伸二 米村
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湛水下水田に空中散布するに適した農薬粒状
水和剤およびそれを用いた空中散布方法を提供する。 【構成】 農薬粒状水和剤が農薬活性成分、界面活性
剤、粘結剤、無機担体または有機担体からなり、水中に
分解させたときの平均粒子径が10μm以下であり、か
つ25μm以下の粒子が80%以上としたことを特徴と
する、空中散布用の農薬粒状水和剤および該水和剤を湛
水下水田に空中散布する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、湛水下水田にヘリコプ
ター等により空中散布するに適した農薬粒状散布剤およ
びそれを用いた空中散布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農薬のヘリコプター、無線操縦によるヘ
リコプター(ラジコンヘリと略称されている。)、小型
軽量飛行機などによる空中散布は、地上散布に比べて短
時間で広範囲に散布できることから、省力性と経済性の
面で優れている。そのため、湛水下水田での病害虫防除
や除草に広く利用されている。空中散布される農薬剤型
としては水和剤、フロアブル剤、乳剤、粒剤、微粒剤、
粉剤などがある。そして、これらの水和剤、フロアブル
剤、乳剤は、水に希釈してあるいは水で希釈せずに高濃
度液の製剤をそのまま空中散布される。これらの散布方
法は、病害虫の発生する作物の茎葉部に付着させるよう
に行われるものであり、湛水下水田への農薬散布を目的
としたものではない。しかもこれらの散布方法では、散
布液の液滴粒子が小さいため、散布時に風による目的地
以外への飛散、漂流が避けられない。その結果、薬剤の
利用効率が悪く、また周辺作物に薬害を与えたり、環境
汚染を引き起こすなどの問題がある。
【0003】また、湛水下水田へ粒剤を空中散布する方
法としては、例えば、プロベナゾール含有粒剤を用いる
方法が知られている。この粒剤を用いる方法は、水に希
釈することなく直接散布されるが、粒子径が大きいた
め、前記した飛散漂流の問題は少ないが、均一散布が難
しく、散布ムラができることが多い。また、これらの農
薬製剤は粒子径が大きいため、水中での崩壊性と分散性
が十分とはいえない。したがって、空中散布に使用でき
る農薬粒剤としては、水溶解度が非常に高い農薬活性成
分を含有する場合などに限られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】農薬の空中散布は省力
的であるため、散布時の飛散漂流がなく、幅広い薬剤が
使え、しかも高い防除効果が得られる剤型の開発が望ま
れているのが実情である。このような事情にあって、本
発明は水和剤を粒状に製剤化した粒状水和剤に注目し、
その空中散布剤としての適用技術を提供せんとするにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、本来、水で
希釈して薬剤処理する目的で開発された粒状水和剤を、
直接空中散布することで前記した課題を解決することを
見いだした。すなわち、粒状水和剤の組成が農薬活性成
分、界面活性剤、粘結剤、無機担体または有機担体から
なり、この粒状水和剤を水で希釈分散させたときの平均
分散粒子径(以下、単に「平均粒子径」という。)が1
0μ以下で、かつ25μm以下の粒子の割合が80%以
上となるように製剤化した農薬粒状水和剤が空中散布剤
として有用であるとの知見を得た。この農薬粒状水和剤
を湛水下水田に対して空中散布すれば、農薬活性成分の
湛水下水田中への良好な拡散が得られ、前記した散布ム
ラが多少あっても水中への拡散により、これらの問題を
解決し得ることを見いだした。また、平均粒子径が10
μmより大きく、あるいは25μ以下の粒子の割合が8
0%よりも少ないと水中への分散性が悪く、所望の効果
が得られない。
【0006】なお、平均粒子径と粒度分布は、後記の試
験例の方法により測定した。
【0007】次に本発明の農薬粒状水和剤について具体
的に説明する。本発明の農薬活性成分は、殺虫剤、殺菌
剤、除草剤、植物成長調整剤など一般に農薬として使用
されるものであればよく、またこれらの1種または2種
以上を併用してもよい。このような農薬活性成分として
は、例えば次のものがあげられる。
【0008】殺虫剤の例 ダイアジノン、モノクロトホス、MIPC、PHC、シ
クロプロトリン、エトフェンプロックス、カルタップ、
カルボスルファン、ベンフラカルブ、ベンスルタップな
ど。
【0009】殺菌剤の例 フサライド、IBP、カスガマイシン、フルトラニル、
ペンシクロン、バリダマイシン、プロベナゾール、イソ
プロチオラン、ピロキロンなど。
【0010】除草剤の例 2,4PA、MCP、MCPB、MCPP、フェノチオ
ール、クロメプロップ、ナプロアニド、CNP、クロメ
トキシニル、ビフェノックス、ベンチオカーブ、エスプ
ロカルブ、モリネート、ジメペピレート、ピリブチカル
ブ、ブタクロール、プレチラクロール、ブロモブチド、
メフェナセット、ダイムロン、ベンスルフロンメチル、
ピラゾスルフロンエチル、シメトリン、ジメタメトリ
ン、ベンタゾン、オキサジアゾン、ピラゾレート、ピラ
ゾキシフェン、ベンゾフェナップ、ジチオピル、ピペロ
ホス、ブタミホス、テニルクロール、ACN、シンメチ
リン、ベンフレセートなど。
【0011】これらの農薬活性成分の製剤中への添加量
は特に限定されるものではないが、一般的には製剤全量
の0.01〜90重量%、好ましくは0.1〜60重量
%である。
【0012】なお、これらの農薬活性成分名は「農薬ハ
ンドブック 1994年版」(社団法人 日本植物防疫
協会発行)に記載の一般名である。
【0013】本発明に使用する界面活性剤としては、非
イオン界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン界
面活性剤、両性界面活性剤があり、具体的には次のもの
が使用できる。
【0014】非イオン性界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレー
ト、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポ
リオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオ
キシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー
など。
【0015】陰イオン性界面活性剤 リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸
塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフ
ェニルエーテルサルフェートなど。
【0016】陽イオン性界面活性剤 アルキルアミン塩など。
【0017】両性界面活性剤 第4級アンモニウム塩アルキルベタイン、アミンオキサ
イドなど。
【0018】なお、本発明で使用できる界面活性剤は、
これらに限定されるものではなく、これらの1種または
2種以上を併用してもなんら問題ない。また、これらの
界面活性剤の添加量は特に限定されないが、効果、経済
性より製剤中に0.1〜30重量部が望ましい。
【0019】なお、本発明で使用できる粘結剤は、特に
限定されるものではないが、例えば次のようなものがあ
げられる。
【0020】澱粉、デキストリン、セルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルデンプン、プルラ
ン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、グアーガ
ム、ローカストビーンガム、アラビアゴム、キサンタン
ガム、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、エチ
レン・プロピレンブロックポリマー、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリビニルピロリドンなど。
【0021】これらの1種または2種以上を併用するこ
とができる。また、これらの粘結剤の添加量は特に限定
されないが、効果、経済性より製剤中に0.1〜40重
量部が望ましい。
【0022】本発明に使用する無機担体または有機担体
は特に限定されないが、例えば次のようなものがあげら
れる。
【0023】無機担体 クレー、ベントナイト、タルク、炭酸カルシウム、炭酸
ナトリウム、ジークライト、セリサイト、酸性白土、珪
石、ケイソウ土、軽石、ゼオライト、バーミキュライ
ト、塩化カリウム、尿素、ホワイトカーボン、硫酸アン
モニウム、硫酸ナトリウム、パーライト、硫酸マグネシ
ウムなど。
【0024】有機担体 グルコース、マルトース、シュークロース、ラクトース
など。
【0025】これらの無機担体または有機担体は1種ま
たは2種以上を併用することができる。また、無機担体
と有機担体を併用してもよい。
【0026】また、補助剤として、防腐防かび剤、溶
剤、農薬活性成分の安定化剤として酸化防止剤、紫外線
防止剤、結晶析出防止剤などをおのおの必要に応じて添
加してもよいが、ここに例示した補助剤に限定されるも
のではない。
【0027】例えば、本発明に使用できる溶剤として
は、アジピン酸イソブチル、アジピン酸ジオレイル、ア
ジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジエチルヘキシル、フ
タル酸ジデシル、トリメリット酸2−エチルヘキシル、
トリメット酸トリイソデシルなどの多塩基酸アルコール
エステル、2−エチルヘキサン酸セチル、ヤシ脂肪酸セ
チル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、オレイ
ン酸メチル、オレイン酸オクチルなどの脂肪酸アルコー
ルエステル、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモ
ノオレエートなどの多価アルコール脂肪酸エステル、オ
クチルアルコール、ラウリルアルコールなどの高級アル
コール、1,2−ジメチル−4−エチルベンゼン、メチ
ルナフタレン、1−フェニル−1−キシリルエタン、1
−キシリル−1,3−ジフェニルブタンなどの芳香族炭
化水素、などが使用できる。
【0028】本発明の農薬粒状水和剤の調製法は特に限
定されないが、次の方法によって、調製できる。
【0029】例えば、農薬活性成分を界面活性剤、粘結
剤、無機担体あるいは有機担体と、必要があれば防腐防
かび剤、農薬活性成分の安定化剤と混合し、加水混練
後、押し出し造粒機にて造粒後、乾燥し、整粒すればよ
い。
【0030】また、加水しながら転動造粒機にて造粒
し、乾燥、整粒してもよい。更に水添加前の粉体混合物
を水に分散させ、噴霧造粒機により造粒してもよく、ま
た、粉体混合物を流動させながら粘結剤溶液あるいは農
薬活性成分などをスプレーして造粒する流動層造粒機に
より造粒してもよい。
【0031】また、本発明の農薬粒状水和剤を得るに
は、常温で水に溶けない固体の農薬活性成分、担体、そ
の他の補助剤は、あらかじめ平均粒子径10μm以下で
あり、かつ25μm以下の粒子が80%以上の粒度分布
となるようなものを使用するか、あるいはこれらの粒径
および粒度分布に含まれない農薬活性成分、担体などを
用いたときは、前記した条件にあうように粉砕して用い
てもよい。
【0032】また、常温で水に溶けない液体の農薬活性
成分については、界面活性剤を用いて乳化させ、水中で
の乳化粒子の平均粒径が25μm以下の粒子が80%以
上の粒度分布となるようにすればよく、常温で水に溶け
ない固体の農薬活性成分であっても、有機溶剤に溶か
し、界面活性剤を用いることによって、その乳化粒子の
平均粒子径が10μm以下かつ25μm以下の粒子が8
0%以上となるようにしてもよい。
【0033】
【作用】本発明において、農薬活性成分は、農作物の病
害虫防除活性、除草活性を示し、また、界面活性剤は、
粒状水和剤を水で希釈したときその分散粒子が一次粒子
に分散するように作用し、また、粘結剤は粒状水和剤の
水中崩壊性をよくするための賊形剤として作用を有す
る。
【0034】
【実施例】次に実施例で本発明をさらに具体的に説明す
るが、本発明は、これらに限定されるものではない。以
下に部とあるのはすべて重量部を意味する。
【0035】実施例1 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 5部、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル 1部、プルラン
3部およびゼオライト 84.4部をハンマーミル
(不二パウダル株式会社製)で混合する。その後、この
混合物100部に対して水10部を添加し、双腕ニーダ
ー(不二パウダル株式会社製)で混練混合する。次いで
1.0mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機(日
本薬業株式会社製)で造粒し、更に流動層乾燥機(不二
パウダル株式会社製)で乾燥後篩別し、粒径1.41〜
0.71mmの粒状水和剤を得た。得られた粒状水和剤
の平均粒子径は10μmで、25μm以下粒子は80%
であった。
【0036】実施例2 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム 10部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム 3部、可溶化デンプン 10
部およびケイソウ土70.4部をハンマーミルで混合す
る。その後、この混合物 100部に対して水14部を
添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次いで1.0m
m径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、更
に流動層乾燥機にて乾燥後篩別し、粒径1.41〜0.
71mmの粒状水和剤を得た。得られた粒状水和剤の平
均粒子径は8.1μmで、25μm以下粒子は85%で
あった。
【0037】実施例3 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、ポ
リオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 3部、β
−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
塩 10部、デキストリン 10部、ジークライト 7
0.4部をハンマーミルで混合する。その後、この混合
物100部に対して12部の水を添加し、双腕ニーダー
で混練混合する。次いで1.0mm径のスクリーンを付
けた押し出し造粒機で造粒し、流動層乾燥機にて乾燥後
篩別し、粒径1.41〜0.71mmの粒状水和剤を得
た。得られた粒状水和剤の平均粒子径は6.0μmで、
25μm以下の粒子は92%であった。
【0038】実施例4 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム 7部、カルボキシ
メチルセルロース 5部、塩化カリウム 79.4部を
ハンマーミルで混合する。その後、この混合物100部
に対して水6部を添加後、双腕ニーダーで混練混合す
る。次いで1.0mm径のスクリーンを付けた押し出し
造粒機で造粒し、更に流動層乾燥機にて乾燥後篩別し、
粒径1.41〜0.71mmの粒状水和剤を得た。得ら
れた粒状水和剤の平均粒子径は4.8μmで、25μm
以下粒子は97%であった。
【0039】実施例5 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム 5部、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム 5部、プルラン 2部、クレー
21.4部および硫酸マグネシウム 60部をハンマ
ーミルで混合する。その後、この混合物100部に対し
て水10部を添加後、双腕ニーダーで混練混合する。次
いで1.0mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機
で造粒し、更に流動層乾燥機にて乾燥後篩別し、粒径
1.41〜0.71mmの粒状水和剤を得た。得られた
粒状水和剤の平均粒子径は5.2μmで、25μm以下
粒子は98%であった。
【0040】比較例1 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 3部、ポリビ
ニルアルコール 3部、クレー 87.4部をハンマー
ミルで混合する。その後、この混合物100部に対して
水13部を添加し、双腕ニーダーで混練混合する。次い
で1.0mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で
造粒し、更に流動層乾燥機にて乾燥後篩別し、粒径1.
41〜0.71mmの粒状水和剤を得た。得られた粒状
水和剤の平均粒子径は12.1μmで、25μm以下粒
子は65%であった。
【0041】比較例2 フェノチオール 2.1部、シメトリン 4.5部、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 3部、カルボ
キシメチルセルロース 10部、クレー 80.4部を
ハンマーミルで混合する。その後、この混合物100部
に対して水13部を添加し、双腕ニーダーで混練混合す
る。次いで1.0mm径のスクリーンを付けた押し出し
造粒機で造粒し、流動層乾燥機で乾燥後篩別し、粒径
1.41〜0.71mmの粒状水和剤を得た。得られた
粒状水和剤の平均粒子径は16.3μmで、25μm以
下粒子は54%であった。
【0042】比較例3 市販のフェノチオール(0.7%)・シメトリン(1.
5%)粒剤
【0043】比較例4 市販のフェノチオール(0.7%)・シメトリン(1.
5%)粒剤
【0044】次に試験例により本発明の有用性を示す。
【0045】試験例1(水中分散性試験) 100ml容量の有栓シリンダー(高さ約25cm)に
20℃の3°硬水99.9mlを入れ、シリンダーの入
口の水面に粒状水和剤0.1g(約70粒)をゆっくり
と入れる。そしてこの粒子がシリンダー底部に到達する
までの水中での崩壊の仕方について観察し、次の3段階
に分けて評価した。結果は表1に示す。
【0046】
【0047】試験例2(崩壊性試験) 試験例1の方法で粒状水和剤を入れたシリンダー(底部
に粒状水和剤が到達したもの)を用い、このシリンダー
底部に粒状水和剤が到達してから1分後にシリンダーを
倒立させ、すべての粒子が崩壊するまでの倒立回数を計
測した。
【0048】なお、倒立とは、有栓シリンダーを180
°回転し、次いで元の状態に戻す操作を約2秒間で1回
の割合で行うことを意味する。
【0049】結果は表1に示す。
【0050】試験例3(平均粒子径、粒度分布の測定) 99.9mlのイオン交換水の入った100ml容量の
ビーカーに粒状水和剤0.1gを入れ、超音波洗浄器
(BRANSON社製)に10分間かけて粒子を分散さ
せる。その分散液をコールターカウンター(Coult
er Electronics INC製)粒度分布測
定機で測定し、粒子の体積中位径[「農薬科学用語辞
典」第254頁(社団法人 日本植物防疫協会 平成6
年6月15日発行)]および粒度分布を求めた。
【0051】そして、体積中位径を平均分散粒径と表示
した。また、粒度分布については、25μm以下の歩合
を%で表示した。その結果は表1のとおりである。
【0052】
【表1】
【0053】試験例3(殺草効果および水稲薬害試験) 水田に1区100m2(10m×10m)の大きさの試
験区を作り、タイヌビエ種(30g)、ホタルイ種子
(10g)、アゼナ種子(3g)コナギ種子(3g)を
おのおの試験区全面に均一に播種し、代かきを行った
後、水稲(品種:日本晴2葉期苗)を機械移植した。こ
れらの雑草が2〜3葉期に達したとき、実施例1に準じ
て調製した粒状水和剤を10アール当りの農薬活性成分
としての使用量が表2に示した量となるように、高さ4
mの位置より散布ムラを想定し、試験区中央を目標に投
入した。
【0054】調査は薬剤処理30日後に行い、試験区の
中央および4隅の5か所から計5m2中に生き残った雑
草を抜き取り、その乾燥重量(g)を測定し、次式によ
り5区平均の除草率(%)を求めた。
【0055】また、水稲に対する薬害程度については、
下記基準により達観調査した。結果を表2に示す。
【0056】
【数1】
【0057】薬害程度 0:なし 1:僅少 2:小 3:中 4:大 5:極大(枯死)
【0058】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 39/04 A01N 39/04 Z 43/70 43/70

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬粒状水和剤が農薬活性成分、界面活性
    剤、粘結剤、無機担体または有機担体からなり、水中に
    分解させたときの平均粒子径が10μm以下であり、か
    つ25μm以下の粒子の割合が80%以上であることを
    特徴とする、空中散布用の農薬粒状水和剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の農薬粒状水和剤を湛水下
    水田に空中散布することを特徴とする、農薬製剤の空中
    散布方法。
JP9597395A 1995-03-30 1995-03-30 空中散布用の農薬粒状水和剤およびそれを用いた空中散布方法 Pending JPH08268805A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1326496A4 (en) * 2000-08-22 2004-06-23 Agres Ltd COMPOSITION RELEASING A SUBSTANCE AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
EP3644740A4 (en) * 2017-05-10 2021-05-19 Vadakekuttu, Thankapan AGRICULTURAL COMPOSITIONS

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