JP3263690B2 - 水田除草用錠剤またはカプセル - Google Patents

水田除草用錠剤またはカプセル

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JP3263690B2 JP2000117598A JP2000117598A JP3263690B2 JP 3263690 B2 JP3263690 B2 JP 3263690B2 JP 2000117598 A JP2000117598 A JP 2000117598A JP 2000117598 A JP2000117598 A JP 2000117598A JP 3263690 B2 JP3263690 B2 JP 3263690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水田除草において薬
剤施用の簡便なる投込み用錠剤又はカプセルを提供し、
またそれにより簡易な薬剤処理方法を提供することにあ
り、さらに該除草用錠剤又はカプセルにおけるスルホニ
ルウレア系除草成分の分解抑制法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水田の除草方法特に水稲作初期〜
中期の除草方法としては除草成分を微粉末固型担体、他
の補助剤と共に製剤した微粒剤、粒剤をそのまま散布す
る方法、水和剤を多量の水に希釈してから散布する方法
が挙げられるが、その他微粉末固型担体を使用しない方
法としては除草成分を有機溶剤に溶解した乳剤をそのま
ま散布する方法、微粉砕した除草成分を水に分散・懸濁
したフロワブル剤をそのまま散布する方法が挙げられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら微粒剤、
粒剤、水和剤の施用に当っては、薬剤を入れた重量のあ
る散布器又は散粒器を持ち乍ら、例えば通常は10アー
ル当り3〜4kgの粒剤を散布するために水田を歩き廻る
ことによるか、或は畦畔から大型のナイアガラホースを
用いることにより、薬剤を万遍なく均一に散布しなけれ
ばならない。従って薬剤の運搬、散布作業は過酷な労力
を必要とするだけでなく、水稲苗もしばしば損傷するた
めその生育上望ましくない。乳剤、フロワブル剤の施用
に当っても、薬剤重量は或程度軽減され大型の散布器を
必要としないものの、一定薬量を吐出する容器を使用す
る必要があり、更に均一な薬剤散布には依然として水田
を歩き廻る必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来方法の前述
の欠点を解決し、特別の薬剤散布器を用いずに簡易な方
法により水田の除草を行なうことができる。すなわち本
発明は、水田に施用した薬量の全量が実質的に田水に溶
解するスルホニルウレア系除草成分、界面活性剤、発泡
剤及び結合剤を含有する水田除草用錠剤又はカプセルに
関し、さらには、水田に施用した薬量の全量が実質的に
田水に溶解するその他除草成分を付加したものを含有す
る水田除草用錠剤又はカプセルに関する。また本発明
は、当該錠剤又はカプセルを10アール当り10〜20
0ケ、かつ該錠剤又はカプセルの総重量が200〜15
00gになるように湛水した水田に施用し、実質的に除
草成分の全量を田水中に溶解、分散せしめる水田除草方
法に関する。また該スルホニルウレア系除草成分の分解
抑制法に関する。
【0005】本発明は、 〔1〕 水田に施用した薬量の全量が実質的に田水に溶
解するスルホニルウレア系除草成分、界面活性剤、発泡
剤及び結合剤を含有することを特徴とする水田除草用錠
剤又はカプセル; 〔2〕 カプセルが、 (1)前記除草成分、界面活性剤、
発泡剤及び結合剤の混合粉砕物又は (2)混合粉砕物を造
粒した顆粒のいずれかを水溶性フィルムにより包んだも
のである前記〔1〕記載の水田除草用錠剤又はカプセ
ル; 〔3〕 錠剤が、 (1)前記除草成分、界面活性剤、発泡
剤及び結合剤の混合粉砕物を、打錠して成型することに
より錠剤化したものであることを特徴とする前記〔1〕
に記載の水田除草用錠剤又はカプセル; 〔4〕 前記錠剤又はカプセルが、水田に施用した薬量
の全量が実質的に田水に溶解するその他除草成分を含有
することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一
に記載の水田除草用錠剤又はカプセル;及び 〔5〕 水田除草用錠剤又はカプセルが10アール当り
10〜200ケ、かつ該錠剤又はカプセルの総重量で2
00〜1500gになるように湛水した水田に施用し、
実質的に除草成分の全量を田水中に溶解、分散せしめ得
るものであることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のい
ずれか一に記載の水田除草用錠剤又はカプセルを提供す
る。
【0006】別の態様では、本発明は、 〔6〕 前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一に記載の水田
除草用錠剤又はカプセルを、湛水した水田に施用し、実
質的に除草成分の全量を田水中に溶解、分散せしめるこ
とを特徴とする水田除草方法; 〔7〕 水田除草用錠剤又はカプセルを10アール当り
10〜200ケ、かつ該錠剤又はカプセルの総重量が2
00〜1500gになるように湛水した水田に施用し、
実質的に除草成分の全量を田水中に溶解、分散せしめる
ことを特徴とする前記〔6〕に記載の方法; 〔8〕 水田除草用錠剤又はカプセルが湛水した水田に
直接施用されることを特徴とする前記〔6〕又は〔7〕
に記載の方法;及び
〔9〕 水稲作初期〜中期の除草であることを特徴とす
る前記〔6〕〜〔8〕のいずれか一に記載の方法を提供
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において“水田に施用した
薬量の全量が実質的に田水に溶解する”と規定したスル
ホニルウレア系除草成分又はその他除草成分とは、実質
的に水稲苗に薬害を与えないが除草効果を奏するに十分
な薬量つまり実用薬量の除草成分を水田に施用し、その
全量が田水に溶解すると仮定したとき、当該除草成分の
田水濃度が除草成分の水に対する溶解度(25℃)以下
である除草成分を意味する。例えばメチル−2−(4,6−
ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファ
モイル)−o−トルイレート(以下A−2と略す)は、
水稲作初期〜中期除草剤の実用薬量として普通10アー
ル当り5〜7.5 g施用され、湛水深5cmと仮定したとき
の田水中における濃度は 0.1〜0.15 ppm( 実用薬量)に
なり、また水への溶解度(25℃)は8ppm であるの
で、本発明で規定したスルホニルウレア系除草成分に該
当する。
【0008】一方、最近水田用除草剤として実用されて
いる除草成分4−(2,4−ジクロロベンゾイル)− 1,3−
ジメチル−5−フェナシルオキシピラゾール(以下ピラ
ゾキシフェンと略す)は、水稲作初期〜中期除草剤の実
用薬量として普通10アール当り180〜300g施用
され、湛水深5cmの田水中における濃度は 3.6〜6ppm
(実用薬量)になり、また水への溶解度(25℃)は0.9
ppm であるので、本発明で規定したその他除草成分に
該当しない。このことは、前記除草成分A−2がピラゾ
キシフェンに比しその含有量が少ないために本発明の錠
剤又はカプセルに製剤し易いだけでなく、製剤品を水田
に施用した場合でも、A−2は溶解度も高いため田水中
に速やかに溶解し広く拡散して均一に分散するのに対
し、ピラゾキシフェンは余り溶解せず分散し難いため、
固型物の状態で水底に沈降することを示している。
【0009】当該スルホニルウレア系除草成分の具体例
としては、例えばN−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イル)アミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2
−クロロ− 2,2−ジフルオロエトキシ−4−イソチアゾ
ールスルホンアミド(以下A−1と略す)、メチル−α
−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイル
スルファモイル)−o−トルイレート(A−2)、N−
〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカル
ボニル〕−4−エトキシカルボニル−1−メチル−5−
ピラゾールスルホンアミド(以下A−3と略す)、N−
(2−クロロイミダゾ〔 1,2−a〕ピリジン−3−イル
スルホニル)−N′−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジ
ニル)ウレア(以下A−4と略す)及び3−(4,6−ジメ
トキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−〔2−
(2−メトキシエトキシ)−フェニルスルホニル〕ウレ
ア(以下A−5と略す)などが挙げられる。
【0010】その他除草成分としては、2−メチルチオ
−4,6 −ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン(以下
B−1と略す)、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−
6−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン
(以下B−2と略す)などのトリアジン類; 3,7−ジク
ロロ−8−キノリンカルボン酸(以下B−3と略す)の
ようなキノリンカルボン酸類;2−クロロ−2',6'−ジ
エチル−N−(2−プロポキシエチル)アセトアニリド
(以下B−4と略す)、N−〔2'−( 3'−メトキシ)−
チエニルメチル〕−N−クロロアセト− 2,6−ジメチル
アニリド(以下B−5と略す)、 2',6'−ジエチル−N
−〔(2−シス−ブテノオキシ)メチル〕−2−クロロ
アセトアニリド(以下B−6と略す)などのアニリド
類;S,S−ジメチル−2−ジフルオロメチル−4−
(2−メチルプロピル)−6−(トリフルオロメチル)
− 3,5−ピリジンジカルボチオエート(以下B−7と略
す)などが挙げられるが、水への溶解性、水稲、雑草へ
の作用効果などを考慮すると、トリアジン類、キノリン
カルボン酸類が望ましい。
【0011】本発明における界面活性剤は、除草成分、
結合剤などに親水性を与えるものであり、例えばドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホサ
クシネート、ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウム、高級アルコール硫酸ナ
トリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、β−
ナフタレンスルン酸ナトリウムホルマリン縮合物、ジナ
フタレンメタンスルホネート、アルキルアリールスルホ
ネート、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム、アル
キルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン系
界面活性剤:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンスチリルフェニルエーテル、ソルビタンモノオレ
ート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンパ
ルミテート、アセチレングリコール、ジグリセリンボラ
ートモノステアレートなどの非イオン系界面活性剤が挙
げられる。界面活性剤はこれらのものを1種或は2種以
上の混合物として使用してもよく、また陰イオン系及び
非イオン系のものの混合物として使用してもよい。
【0012】また、本発明の錠剤又はカプセルの製剤に
おいて、特定の界面活性剤を用いると主なる除草成分で
あるスルホニルウレア系化合物の分解が抑制されること
が判明した。この特定の界面活性剤としては、その構造
中にオキシエチレン基、オキシプロピレン基など、1以
上数十程度のオキシアルキレン基を含まないものであ
り、例えば前述したポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル以外のものなどである。更に、オキシア
ルキレン基を含有する界面活性剤であっても、スルホニ
ルウレア系除草成分の分解を促進しない程度であれば、
その量的範囲内でその他の界面活性剤と併用してもよ
い。
【0013】本発明における発泡剤は、水の存在下にお
いて反応してガスを発生する、酸性物質及びアルカリ性
物質を組合せたものである。酸性物質としては、そのも
の自身が酸性を示すもの或は水に溶解して酸性を示すも
のであって、例えばクエン酸、酒石酸、蓚酸、コハク
酸、マレイン酸、フタル酸、リンゴ酸、アジピン酸など
の有機酸;リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリ
ウム、リン酸二水素アンモニウム、硫酸水素カリウムな
どの水素塩;カリミョウバン、アンモニウムミョウバン
などのミョウバン類;などが挙げられ、アルカリ性物質
としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウムなど
の炭酸塩;重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムなどの重
炭酸塩;過炭酸ナトリウムのような過炭酸塩;などが挙
げられる。
【0014】本発明で用いられる結合剤は各構成成分粒
子を結合するものであって、望ましくは水溶性のもので
あればいずれのものでもよいが、例えばカルボキシメチ
ルセルロース、その塩、デキストリン、ポリエチレング
リコール、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリ
コール、リグニンスルホン酸塩、アラビアゴム、澱粉の
り、その他澱粉類、ショ糖などが挙げられる。また、本
発明における結合剤として、そのもの自身が一般的な結
合剤でなくても、各構成成分粒子を結合する役目を果た
すものであれば適宜使用することもできる。このように
して使用することができるものとしては、例えばステア
リン酸、コハク酸、アジピン酸、リン酸などの酸性物質
及びそれらの塩;炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムな
どのアルカリ性物質;などが挙げられる。
【0015】また結合剤においても前述した界面活性剤
のようにスルホニルウレア系除草成分の分解を抑制させ
るものがある。このようなものとしては、例えばポリエ
チレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリアルキ
レングリコールなどのオキシアルキレン基を含む化合物
以外のものが挙げられる。しかしながら、前述のような
結合剤であっても、スルホニルウレア系除草成分の分解
を促進しない程度であれば、その量的範囲内で用いても
よい。
【0016】界面活性剤、発泡剤及び結合剤の選択に当
っては除草成分の種類、製剤全体の配合割合により異な
るため、実際には試行錯誤的な実験によって適当なもの
を選抜せねばならない。
【0017】本発明の水田除草用錠剤又はカプセルは、
前記スルホニルウレア系除草成分、界面活性剤、発泡剤
及び結合剤からなるもの、また、さらには、前記その他
除草成分を付加したものを含有するものであり、例えば
前記スルホニルウレア系除草成分1重量部に対し、前記
界面活性剤を 0.1〜20重量部、望ましくは1〜10重
量部、さらに望ましくは1〜5重量部、発泡剤を1〜8
00重量部、望ましくは5〜100重量部、さらに望ま
しくは5〜25重量部、並びに結合剤を 0.1〜20重量
部、望ましくは 0.2〜10重量部、さらに望ましくは
0.4〜1.5 重量部の比率で含有するものである。また、
その他除草成分は前記スルホニルウレア系除草成分1重
量部に対し、 0.5〜100重量部配合してもよく、この
場合全ての除草成分に対する前記界面活性剤、発泡剤及
び結合剤の配合比率は前述の範囲と同じでよく、勿論前
述の範囲外のものでも初期の効果を示す限り、本発明に
含まれる。
【0018】本発明の錠剤又はカプセルは前述の成分以
外に固型担体、他の農薬助剤を含有することができる。
また、本発明で規定した前記除草成分の水に対する溶解
性、分散性を大きく損なわない限り本発明の前記除草成
分以外の除草成分、殺菌成分、殺虫成分、植物生育調整
成分、肥料成分なども適宜含有することもできる。固体
担体としてはカオリン、タルク、クレー、ベントナイ
ト、微粉末シリカ、などの鉱物性微粉末;無水硫酸ナト
リウムなどの無機塩類、尿素などの有機物質等が挙げら
れ、他の農薬助剤としては通常使用される溶剤、分解防
止剤、薬害軽減剤、分散安定剤、崩壊剤、乾燥剤などが
挙げられる。それらの使用量は一概に規定することはで
きないが、一般に錠剤又はカプセル全体に占める比率と
して固型担体は 0.1〜50重量部並びに他の農薬助剤は
0.1 〜20重量部である。
【0019】本発明の錠剤又はカプセルは通常、下記の
方法或はそれに準じた方法により容易に製造される。一
般に前記除草成分が固体の場合、水への溶解性及び分散
性を高めるために予め粉砕することにより、粒径が1〜
200μ、望ましくは1〜100μの微細粒子として使
用する。
【0020】錠剤の製造方法としては、例えば除草成
分、界面活性剤、発泡剤及び結合剤を同時に混合するか
或は予め混合した任意の成分にその他残りの成分を混ぜ
ることにより全成分を均一に混合し、粒径1〜200μ
に粉砕し、これを打錠機を用いて通常の方法に従い圧縮
成型することにより錠剤化する。ここで固体担体又は他
の農薬助剤を使用する場合、これを予め除草成分、界面
活性剤と均一に混合し粉砕して水和剤を形成してから発
泡剤及び結合剤と混合する方法などが挙げられる。前述
の錠剤の製造方法は勿論、薬効、製剤性などを考慮し適
宜変更され、適当なものが実施される。錠剤はその製造
方法、打錠機などの相異により、円形板状、長円形板
状、角形板状、棒状、など種々の形状、大きさのものと
して製造される。錠剤の形状によって薬効が大きく影響
されるものでないので、いずれの形状、大きさ、重さの
ものであってもよいが、形状が円形板状で大きさが直径
1〜5cm厚さ 0.2〜3cm、重さが1〜150gのものが
製剤上、薬剤施用上好ましい。
【0021】本発明のカプセルの製造方法としては、例
えば除草成分、界面活性剤、発泡剤及び結合剤を均一に
混合し、必要ならば固体担体又は他の農薬助剤を加えて
それらを均一に混合し、粉砕した粉砕物を粒径1μ〜1.
5 mmに造粒し、この顆粒を水溶性セルロース、ゼラチン
などで作製したカプセルに充填するか或は造粒せずに前
記粉砕物、水和剤をそのままカプセルに充填する。この
カプセルも錠剤の場合と同様の形状、さらには球状、楕
円球状、大きさ、重さがいずれのものでもよいが、形状
が楕円球状で大きさが直径1〜5cm長さ1〜10cm、重
さが1〜150gのものが好ましい。また本発明のカプ
セルについては前述のごとく製剤したもののほかに、前
記粉砕物又は水和剤をカプセル容器に充填せず、そのま
ま水溶性セルロース、ゼラチンなどの水溶性フィルムに
より包んだものも含む。
【0022】本発明の錠剤又はカプセルは、湛水した水
田に施用すると、水との接触によりガスを発生し、除草
成分が田水中に速やかに溶出し、さらに界面活性剤も作
用して、除草成分が水中に拡散して均一に分散する。か
くして本発明の錠剤又はカプセルを水田に投与すると速
やかに実質的に除草成分の全量を田水中に溶解、分散さ
せることができ、例えば数時間〜20数時間後に田水中
に除草成分を均一に分布させることができるので、水稲
に薬害を与えず雑草を万遍なく防除することができる。
【0023】本発明の錠剤又はカプセルを用いて水田の
除草を行なう場合10アール当り10〜200ケ、かつ
錠剤又はカプセルの総重量が200〜1500gになる
ように施用するが、この範囲を大きく逸脱すると薬効、
薬害上望ましくなく、或は散布作業に多大の労力を要す
る。望ましい施用方法については錠剤又はカプセルの製
造方法、大きさ、除草成分、界面活性剤、発泡剤、結合
剤及びその他の添加物の種類、配合割合などの相違によ
り一概に規定できないが、10アール当り除草成分5〜
150gを錠剤又はカプセル1ケに 0.05 〜15g宛分
割し、これを10〜100ケ施用する。かくして錠剤又
はカプセルは10〜100m2に1ケ宛施用すればよく、
従って水田に入らず畦畔から当該面積の水田に投込めば
よいので、散布作業は簡単であり、従来の薬剤施用方法
に比して有利である。
【0024】本発明の錠剤又はカプセルを用いて水田の
除草を行なう場合は、一般に移植水稲の場合稚苗移植5
〜15日後、直播水稲の場合播種10〜20日後の水稲
作初期〜中期に適用したときに最も好ましい効果が得ら
れるが、前記錠剤又はカプセルを施用しても薬効、薬害
上特に支障を来さない限りその他の時期に適用すること
もできる。また本発明の前記錠剤又はカプセルは一旦適
量の水に溶解乃至分散させ、これを水田の局所に施用し
ても薬効、薬害面で望ましい効果が得られる。
【0025】
【実施例】本発明に関する実施例を記載するが、この記
載によって本発明が何ら限定されるものではない。以下
の実施例において「部」は重量基準で表わす。
【0026】(発泡性配合物の調製) 調製例1 コハク酸 42.4 部、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム(商品名;セロゲンPR、第一工業製薬 (株) 製)
5.2部、重炭酸ソーダ 31.4 部及び炭酸ソーダ21.0 部
を均一に混合し、マイクロサンプルミル(AP−S型、
細川工業 (株)製)で微粉化し、発泡性配合物Aを得
た。
【0027】調製例2 上記調製例1において、微粉化前の混合物にさらに色素
(商品名;食用青色1号、ブリリアントブルーFCF、
東京化成 (株) 製)0.5 部を均一に混合し、上記調製例
1の場合と同様にして発泡性配合物Bを得た。
【0028】(錠剤A〜P及び比較錠剤 (a)〜(g) の調
製) 製剤例1 予め乳鉢で粒径5〜10μ程度に摩り潰した除草成分A
−1 0.46部及びその他除草成分B−3 3.34部、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル50%及び微粉
末シリカ50%混合物 (商品名;ディクスゾールW−
92、第一工業製薬 (株) 製)3.8 部並びに前記発泡性
配合物A 92.4 部を混合し、マイクロサンプルミル(同
前)で微粉化して粉砕物を得た。この粉砕物 48.2 g
を、打錠機を用いて圧力150〜160kg/cm2 で2分
間圧縮成型して直径5cm、厚さ 1.6cm の錠剤A(48.0
g)を得た。
【0029】製剤例2 前記製剤例1の粉砕前の混合物に色素(食用青色1号、
同前)を全重量の2%程度加えた以外は前記製剤例1の
場合と同様にして、粉砕物 38.6 gを打錠機を用いて直
径5cm厚さ 1.3 cm の錠剤B(38.4g)を得た。
【0030】製剤例3 前記製剤例1の場合と同様にして、打錠機を用いて粉砕
物 10.7 gを圧縮成型して直径 2.5 cm 、厚さ 0.8 cm
の錠剤C(10.5g)を得た。
【0031】製剤例4 前記製剤例1において、除草成分A−1 1.2 部、その
他除草成分B−3 8.8部、ポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテルサルフェート(商品名;ソルポール50
39、東邦化学工業 (株) 製)3.0 部、ナフタレンスルホ
ン酸ナトリウムホルマリン縮合物(商品名;ラベリンF
AN、第一工業製薬 (株) 製)2.0 部、微粉末シリカ
(商品名;カープレックス、塩野義製薬 (株) 製)6部
及びカオリナイト及びセリサイトの混合粉砕物(商品
名;ジークライト、ジークライト (株) 製)79.0部から
なる水和剤37.9部と前記発泡性配合物A 62.1 部とを用
い前記製剤例1の場合と同様にして、粉砕したもの10.7
gを打錠機を用いて圧縮成型して直径 2.5 cm 、厚さ
0.8 cm の錠剤D(10.5g)を得た。
【0032】製剤例5 前記製剤例4の場合と同様にして粉砕したもの 48.2 g
から直径5cm、厚さ 1.6 cm の錠剤E(48.0g)を得
た。
【0033】製剤例6 前記製剤例1において除草成分A−2 0.52部、その他
除草成分B−3 3.33部、ディクスゾールW−92(同
前)3.85部及び前記発泡性配合物A 92.3 部を用い、前
記製剤例1の場合と同様にして粉砕物 48.2 gから直径
5cm、厚さ 1.6cm の錠剤F(48.0g)を得た。
【0034】製剤例7 前記製剤例1において除草成分A−2 1.35部、その他
除草成分B−3 8.65部、ソルポール5039(同前)3.0
部、ラベリンFAN(同前) 2.0部、カープレックス
(同前) 6.0部及びジークライト(同前) 79.0 部から
なる水和剤38.53部と前記発泡性配合物A61.47 部を用
い、前記製剤例1の場合と同様にして、粉砕物 48.2 g
から直径5cm、厚さ 1.6 cm の錠剤G(48.0g)を得
た。
【0035】製剤例8 前記製剤例1において除草成分A−1 0.455部、その他
除草成分B−3 3.34部、その他除草成分B−1 1.53
部、ディクスゾールW−92 (同前) 5.33部及び前
記発泡性配合物A89.36 部を用い、前記製剤例1の場合
と同様にして、粉砕物 48.2 gから直径5cm、厚さ1.6
cmの錠剤H(48.0g)を得た。
【0036】製剤例9 前記製剤例1において除草成分A−1 0.85部、その他
除草成分B−3 6.27部、その他除草成分B−1 2.87
部、ソルポール5039(同前) 3.0 部、ラベリンFAN
(同前) 2.0部、カープレックス(同前) 6.0部及びジ
ークライト(同前) 79.0 部からなる水和剤53.19 部と
前記発泡性配合物A 46.81部を用い、前記製剤例1の場
合と同様にして、粉砕物 48.2 gから直径5cm、厚さ
1.6 cmの錠剤I(48.0g)を得た。
【0037】比較製剤例1 前記発泡性配合物A 38.08部、ピラゾキシフェン30.96
部及びディクスゾールW−92(同前)30.96 部を混合
し粉砕する以外は前記製剤例2の場合と同様にして、打
錠機を用いて粉砕物 38.6 gを圧縮成型して直径5cm、
厚さ 1.6 cm の比較錠剤 (a)(38.4g)を得た。
【0038】製剤例10〜14及び比較製剤例2〜4 予め乳鉢で摩り潰した除草成分A−3 0.2 部、その他
除草成分B−3 3.3部、下記第1表に示した界面活性
剤 3.5部、前記発泡性配合物B 88.0 部及び酸化マグネ
シウム5部を混合し、再度摩り潰して粉砕物を得た。こ
の粉砕物 4.05gを打錠機を用いて圧力150〜160k
g/cm2 で2分間圧縮成型して直径2cm、厚さ 0.8 cm
の各々の錠剤(4.0 g)を得た。
【0039】
【表1】
【0040】製剤例15 除草成分A−3 0.21部、その他除草成分B−3 3.32
部、ソルゲン90(同前)3.54部、酸化マグネシウム
5.00 部、色素(食用青色1号、同前) 0.44 部及び前
記発泡性配合物A87.49 部を混合し、マイクロサンプル
ミル(同前)で微粉化して粉砕物を得た。この粉砕物
4.05 gを、打錠機を用いて圧力150〜160kg/cm
2 で2分間圧縮成型して直径2cm、厚さ 0.8 cm の錠剤
O(4.0 g)を得た。
【0041】製剤例16 前記製剤例15において、ソルゲン90(同前)をソル
ゲン50(同前)に代える以外は前記製剤例15の場合
と同様にして、直径2cm、厚さ 0.8 cm の錠剤P(4.0
g)を得た。
【0042】製剤例17 予め乳鉢で摩り潰した除草成分A−3 0.22部、その他
除草成分B−3 3.43部、B−7 1.01部、ソルゲン5
0(同前) 4.66 部、酸化マグネシウム 5.00部及び前
記発泡性配合物B 85.68部を混合し再度乳鉢で摩り潰し
て粉砕物を得た。この粉砕物 4.05 gを打錠機を用いて
圧力 150〜160 kg/cm2 で2分間圧縮成型して直径2c
m、厚さ 0.8 cm の錠剤Q(4.0 g)を得た。
【0043】製剤例18 前記製剤例17において、その他除草成分B−7をB−
5 2.90部に、ソルゲン50(同前) 4.66 部を 6.55
部に並びに前記発泡性配合物B 85.68部を 81.90部に代
える以外は前記製剤例17の場合と同様にして、直径2
cm、厚さ0.8 cmの錠剤R(4.0 g)を得た。
【0044】製剤例19 前記製剤例17において、その他除草成分B−7をB−
6 5.21部に、ソルゲン50(同前) 4.66 部を 8.86
部に並びに前記発泡性配合物B 85.68部を 77.28部に代
える以外は前記製剤例17の場合と同様にして、直径2
cm、厚さ 0.8 cm の錠剤S(4.0 g)を得た。
【0045】試験例1(分散性試験−I) 障害物として、円心部に半径 0.5mの円柱を有した半径
3.5mのコンクリート製円形プール(図1)に水深約5
cmで水を入れた。図1に示したとおり、円心から 0.75
m離れたW−1点に前記製剤例で作製した錠剤を施用
し、その施用後4時間経過後に円心から 0.75 m、1.75
m又は 2.75 m離れた各点で水を採取して除草成分の分
散状況を調査した。結果を下記第2表に示す。
【0046】
【表2】
【0047】(注) 錠剤施用4時間後、W−1の点にお
いて本発明区では錠剤の沈澱物は認められなかったが、
対比区では水底に多量の沈澱物が認められた。上記試験
結果からわかるように、対比区では除草成分ピラゾキシ
フェンの均一分散が難しいのに対し、本発明区では除草
成分A−1及びB−3のいずれも均一に分散している。
【0048】試験例2(分散性試験−II) 代掻きした水田圃場に横8m縦6mの試験区を一区画と
して試験区を設け、水深3〜6cmに水を入れた。代掻き
の9日後に前記製剤例で作製した錠剤を1試験区当り1
ケ(図2のW−1地点)投入した。24時間後にW−
1、X及びYの各地点で、田水を採取して除草成分の分
散状況を調べた。なお水田にはワラ屑、雑草片などの多
くの障害物が認められた。
【0049】
【表3】
【0050】(注)試験区 No.5及び6では除草成分B
−1は分析せず、また粒剤A及びBは試験区 No.1及び
2並びに No.5及び6の錠剤にそれぞれ対応し、従来法
により製剤したものである。上記試験結果からわかるよ
うに、本発明区の試験区 No.1、2、5及び6における
除草成分A−1及びB−3の分散性は、比較区の試験区
No.7及び8に比して優るとも劣らないことから、単な
る投込みのみで除草成分の充分な均一分散の結果が得ら
れる。
【0051】試験例3(除草試験−I) 6月7日にトラクターで水田圃場を耕起後、基肥として
粒状化成肥料(N−P2O5−K:14− 10−13)を
10a当り20kg施した。6月12日に入水し、2日後
にトラクターで代掻を行い6月16日に箱育苗した2葉
期の苗(品種:ニホンバレ)を機械移植した。6月20
日にプラスチック畦畔シートを用い 3.5 m×3mの試
験区を2連制で設けた。翌日試験区の端に催芽したミズ
ガヤツリの塊茎を1区当り3ケ植え込んだ。他の雑草は
自然に発生させたが何れも多く発生した。湛水深を5〜
7cmに調整し、6月26日に前記製剤例で作製した錠剤
1ケを試験区の中央に投げ込んだ。比較区には前記錠剤
に対応し、従来の製剤法による粒剤を均一に散布した。
薬剤は除草成分A−1が 0.45 g/a、B−3が3g/
aである。薬剤処理時の各雑草の葉令はノビエが 1.5〜
1.8 葉期、ホタルイ、コナギ、アゼナ及びミズガヤツリ
が 1.5〜2葉期であった。薬剤処理後45日目に水稲及
び雑草の生育状況を肉眼観察し、生育抑制程度を下記の
基準で表わして第4表の結果を得た。
【0052】生育抑制程度 5 : 100% t : 96〜99% 5-4: 91〜95% 5-4: 85〜90% 4-5: 81〜84% 4: 70〜80%
【0053】
【表4】
【0054】本試験結果からわかるように、単なる投込
みのみで水稲に薬害を与えることなく、対比区と同等の
除草効果が得られる。
【0055】試験例4(除草試験−II) 7月17日にトラクターで水田圃場を耕起し7月21日
に入水した。翌日トラクターで代掻後プラスチック畦畔
シートを用い8m×6mの試験区を設けた。7月24日
に催芽したミズガヤツリの塊茎を1区当り24ケ 図3
の×地点に示す位置に植え込んだ。ヒエ及びコナギは自
然に発生させた。7月31日に湛水深を3〜6cmに調整
し、前記製剤例で作製した錠剤を1区当り1ケ又は2ケ
を図3のW−1又はW−2、W−3の各位置に投げ込ん
だ。薬剤処理時の雑草はヒエやコナギが 1.5〜2葉
期、ミズガヤツリが2葉期であった。薬剤処理後30日
目に前記試験例3の場合と同様にして生育抑制程度を求
めて第5表の結果を得た。
【0056】
【表5】
【0057】試験例5(原体経時変化試験) 前記製剤方法で調製された錠剤J〜N及び比較錠剤 (b)
〜(d) の各サンプルを2ケづつ用い、一つを標準サンプ
ルとし、残りの一つをラミネート袋に封入して、54℃
の恒温器内に入れ、7日間保存して虐待試験を行なっ
た。前記標準サンプル及び虐待試験後のサンプルの一部
を取り、サンプル中の活性成分の含有量を液体クロマト
グラフィーによる内部標準法により定量して下記式によ
り経時変化率(分解率)を算出した。
【0058】
【数1】
【0059】これらの結果を第6表に示す。
【0060】
【表6】
【0061】上記の結果からわかるように、ポリオキシ
エチレン基を含む界面活性剤に比し、ポリオキシエチレ
ン基を含まない界面活性剤がスルホニルウレア系除草成
分の安定化をはかることができる。
【0062】試験例6(拡散試験) 縦1m、横4m、高さ20cmの木枠の各試験区を設け、
その底部には水田土壌を均一に敷き、入水、代掻き後水
深5cmとした。後記図4に示すように、短辺の一方の端
(W地点)に前記錠剤O又はPを各々の試験区に投入
し、中央部(X地点、短辺の一方の端より2mの位置)
及び短辺の他方の端(Y地点)において、所定時間(3.
5 時間、1日、2日、4日及び6日)経過後、田水を採
取して除草成分の分散状況(濃度:ppm)を調べた。その
結果を第7表に示す。
【0063】
【表7】
【0064】
【発明の効果】本発明が提供する水田除草用錠剤又はカ
プセルによれば、特別の薬剤散布器を用いずに、水田に
単に投げ込むだけという簡便な方法で種々の雑草を万遍
なく防除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図−1は、円心部に半径 0.5mの水面上に突起
した円柱を有するコンクリート製の円形プールを表わ
し、W−1は錠剤の投入点を、W−1〜3、X−1〜
3、Y−1〜3及びZ−1〜3は水の採取点をそれぞれ
示す図である。
【図2】図−2は、水田圃場を表わし、W−1〜3は錠
剤の投入点を、W−1、X及びYは田水の採取点をそれ
ぞれ示す図である。
【図3】図−3は、水田圃場を表わし、W−1、W−2
及びW−3は錠剤の投入点を、×地点はミズガヤツリの
植込み点をそれぞれ示す図である。
【図4】図−4は、縦1m、横4m、高さ20cmの木枠
の試験区を表わし、W地点は錠剤の投入点を、X及びY
地点は田水の採取点をそれぞれ示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 和之 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石 原産業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 宮治 三喜雄 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石 原産業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 中川 彰 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石 原産業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 吉川 昇 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石 原産業株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−42313(JP,A) 特開 昭53−99327(JP,A) 特開 平3−173802(JP,A) 特開 平1−139582(JP,A) 特開 昭63−45201(JP,A) 特開 昭62−263103(JP,A) 特開 昭62−169702(JP,A) 特開 昭51−88641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/28 A01N 25/34 A01N 43/66 A01N 47/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湛水した水田に直接施用される除草用カ
    プセルであって、該除草用カプセルには、少なくとも
    (1)施用時に薬量の全量が田水に溶解すると仮定したと
    き、除草成分の田水濃度が該除草成分の水に対する溶解
    度(25℃)以下であるスルホニルウレア系除草成分及び
    (2)構造中にオキシアルキレン基を含まない界面活性剤
    、混合粉砕物、顆粒又は水和剤としてカプセルに充填
    させて含有することを特徴とする前記除草用カプセルに
    おけるスルホニルウレア系除草成分の分解抑制法。
  2. 【請求項2】 前記除草成分及び界面活性剤と共に、
    (a) 発泡剤及び (b)結合剤を配合させてあることを特徴
    とする請求項1記載の分解抑制法。
  3. 【請求項3】 カプセルが、(1) 少なくとも前記除草成
    分及び界面活性剤を含有する混合粉砕物(2) 混合粉砕
    物を造粒した顆粒又は(3) 水和剤のいずれかを水溶性フ
    ィルムにより包んだものである請求項1又は2に記載の
    分解抑制法。
  4. 【請求項4】 前記カプセルが、施用時に薬量の全量が
    田水に溶解すると仮定したとき、除草成分の田水濃度が
    該除草成分の水に対する溶解度(25℃)以下であるその
    他除草成分を含有する請求項1〜のいずれか一に記載
    の分解抑制法。
  5. 【請求項5】 水田除草用カプセルが10アール当り1
    0〜200ヶ、かつ該カプセルの総重量で200〜15
    00gになるように湛水した水田に施用するものである
    ことを特徴とする前記請求項1〜のいずれか一に記載
    の分解抑制法。
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