JPH05262606A - 水田用除草固体製剤 - Google Patents

水田用除草固体製剤

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JPH05262606A
JPH05262606A JP4201258A JP20125892A JPH05262606A JP H05262606 A JPH05262606 A JP H05262606A JP 4201258 A JP4201258 A JP 4201258A JP 20125892 A JP20125892 A JP 20125892A JP H05262606 A JPH05262606 A JP H05262606A
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JP
Japan
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generic name
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water
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Application number
JP4201258A
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English (en)
Inventor
Naoki Matsumoto
直樹 松本
Fumiko Tada
文子 多田
Hiroyuki Fukushin
弘之 福新
Koichi Suzuki
宏一 鈴木
Yuta Shirai
雄太 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記の、、、、の各物質を含有して
なる水中分散性の優れた水田用除草固体製剤。 スルホニルウレア系除草活性化合物、鉱物質微粉およ
び常温で固状のパラフィンワックスからなる造粒物。 デンプンまたはデンプン誘導体。 固体酸。 アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩また
は炭酸水素塩。 界面活性剤。 【効果】本発明の効果は、従来の粒剤、水性乳懸濁製
剤、乳剤の欠点を解決し、水田のなかに入ることなく畦
畔からの投込み散布を可能にすることによって、散布者
の労力を軽減することにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な水田用除草固体
製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より湛水下水田において使用されて
きた除草剤の製剤形態としては、そのまま手軽に散布で
きるという利点によって、粒剤および田植前原液散布用
乳剤が主流である。粒剤は一般に10ア−ルあたり3〜
4kg施用されるが、近年、除草剤の省力散布について
の要望が高まっており、製剤の施用量を減ずるための少
量散布剤が必要になってきている。近年、このような観
点より10ア−ルあたり500ml〜1000mlを施用す
る水性の懸濁あるいは乳濁製剤が開発されるようになっ
てきている。
【0003】しかしながら水性の懸濁あるいは乳濁製剤
は長期保存中に分離、ハ−ドケ−キング等を生じやすい
点、高粘度のために容器から完全に製剤が排出しにくい
点、また適用できる除草活性成分も水溶解度が低く、か
つ水に対して化学的に安定なものに限定されるという点
で問題点を有していた。また、田植前原液散布用乳剤と
してオキサジアゾン乳剤が10ア−ルあたり500ml施
用の少量散布剤として普及している。しかしながら乳剤
は、有機溶剤に起因する薬害、引火性、臭気、人畜小動
物に対する毒性等の問題点を有していた。さらには、水
性の懸濁あるいは乳濁製剤、乳剤のようないわゆる液剤
は、散布者が水田の内部に入って薬剤を処理しなければ
ならないため、多くの労力が必要であるという問題点を
有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の粒剤、水性乳懸濁製剤、乳剤の上述
のような欠点を解決し、水田のなかに入ることなく畦畔
からの投込み散布を可能にすることによって、散布者の
労力を軽減することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明について以下に詳
細に説明する。本発明は、下記の、、、、の
各物質を含有してなる水中分散性の優れた水田用除草固
体製剤に関するものである。 スルホニルウレア系除草活性化合物、鉱物質微粉およ
び常温で固状のパラフィンワックスからなる造粒物。 デンプンまたはデンプン誘導体。 固体酸。 アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩また
は炭酸水素塩。 界面活性剤。
【0006】本発明において得られた水田用除草固体製
剤は、水中に投入後、固体酸とアルカリ金属もしくはア
ルカリ土類金属の炭酸塩または炭酸水素塩との反応によ
り生成する炭酸ガスの放出とデンプンの崩壊により除草
剤高活性成分が浮上、分散する。その結果、従来の施用
量よりも少ない施用量でも従来の製剤と同等の効果を得
ることが可能である。
【0007】本発明において使用しうるスルホニルウレ
ア系除草活性成分としては、特に限定されるものではな
いが、例えば次式: QーSO2NHCONH−R (式中、Qは、各種の置換基で置換されていてもよいフ
ェニル基、ベンジル基、イミダゾピリジン基、もしくは
複素環基を示し、Rは、各種の置換基で置換されていて
もよいピリミジル基もしくはトリアジル基を示す。)で
表される誘導体が挙げられ、具体的には例えばメチル
α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバ
モイルスルファモイル)−O−トルアート(一般名ベン
スルフロンメチル)、エチル 5−(4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)
−1−メチルピラゾール−4−カルボキシレート(一般
名ピラゾスルフロンエチル)、1−(4,6−ジメトキ
シ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−〔2−
(2−メトキシエトキシ)フェニルスルホニル〕ウレア
(一般名シノスルフロン)、N−(2−クロロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−3−イルスルホニル)−N’
−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)ウレア
(一般名イマゾスルフロン)などが挙げられる。スルホ
ニルウレア系除草活性化合物の含有量は、特に限定され
るものではないが、本発明の固体製剤に対し、この含有
量は0.1〜5重量%であることが好ましい。
【0008】スルホニルウレア系除草活性化合物は、そ
の除草活性が極めて高く、固体製剤中における含有量は
少ないために、通常の方法で施用すると、その活性化合
物が速やかに水田水中へ溶解され、そのために水稲の薬
害が生じたり、漏水によって活性化合物が水田より流亡
してしまう。したがって、水田水中への溶出をできるだ
け少量ずつ除々に行うようにすることが重要であり、そ
のために、スルホニルウレア系除草活性化合物、鉱物質
微粉および常温で固状のパラフィンワックスからなる造
粒物とする必要性がある。
【0009】その製造方法は以下のとおりである。常温
で固状のパラフィンワックスを、その融点以上に加熱溶
融し、スルホニルウレア系除草活性化合物および鉱物質
微粉を均一に混合し造粒して微粒の造粒物を得る。鉱物
質微粉は特に限定されるものではなく、例えばクレー、
タルク、ベントナイト、珪藻土、炭酸カルシウム、ホワ
イトカーボンなどが挙げられる。この微粉は特に限定さ
れるものではないが、微粒子および粒状のものを意味す
る。
【0010】常温で固体のパラフィンワックスとして
は、特に限定されるものではないが例えば、通常の石油
系固形パラフィンワックス、木蝋、蜜蝋、カルナバ蝋な
どが挙げられ、好ましくは石油系固形パラフィンワック
スであり、イソパラフィン、ノルマルパラフィンまたは
これらの混合物でその融点の範囲が50〜95℃のもの
が適当である。造粒物の粒径とは、放出制御の機能を左
右する重要な要因であり、20ミクロン〜1,000ミ
クロンの範囲が適当である。また造粒物中のスルホニル
ウレア系除草活性化合物の含有量は1〜50重量%の範
囲が適当である。
【0011】また除草対象となる雑草の種類に応じて以
下の除草剤活性成分を1種類あるいは2種類以上混合し
てもよい。以下にその例を述べる。 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチ
ル−5−ピラゾリル−p−トルエンスルホネート(一般
名ピラゾレート)、2−〔4−(2,4−ジクロロベン
ゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−イルオキ
シ〕アセトフェノン(一般名ピラゾキシフェン)、2−
〔4−(2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3
−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ〕−4−メチル
アセトフェノン(一般名ベンゾフェナップ)、1−
(α,α−ジメチルベンジル)−3−(パラトリル)尿
素(一般名ダイムロン)、(RS)−2−ブロモ−N−
(α,α−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチルブチ
ルアミド(一般名ブロモブチド)、α−(2−ナフトキ
シ)プロピオンアニリド(一般名ナプロアニリド)、
(RS)−2−(2,4−ジクロロ−m−トリルオキ
シ)プロピオンアニリド(一般名クロメプロップ)、
2,4,6−トリクロルフェニル−4’−ニトロフェニ
ルエーテル(一般名CNP)、2,4−ジクロルフェニ
ル−3’−メトキシ−4’−ニトロフェニルエーテル
(一般名クロメトキシニル)、5−(2,4−ジクロル
フェノキシ)−2−ニトロ安息香酸メチル(一般名ビフ
ェノックス)、5−ターシャリーブチル−3−(2,4
−ジクロル−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾリン−2−オン(一般名オキサジアゾ
ン)、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−N−メ
チルアセトアニリド(一般名メフェナセット)、2−ク
ロル−2’−6’−ジエチル−N−(ブトキシメチル)
アセトアニリド(一般名ブタクロール)、S,S’−ジ
メチル 2−ジフルオロメチル−4−イソブチル−6−
トリフルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボチオエ
ート(一般名ジチオピル)、(Z)−N−ブト−2−エ
ニルオキシメチル−2−クロロ−2’,6’−ジエチル
アセトアニリド(一般名ブテナクロ−ル)、2−クロル
−2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチ
ル)アセトアニリド(一般名:プレチラクロール)、2
−3−ジヒドロ−3,3−ジメチルベンゾフラン−5−
イル エタンスルホネート(一般名ベンフレセ−ト)、
O−3−ターシャリーブチルフェニル 6−メトキシ−
2−ピリジル(メチル)チオカーバメイト(一般名ピリ
ブチカルブ)、S−(4−クロルベンジル)−N,N−
ジエチルチオカーバメート(一般名ベンチオカ−ブ)、
S−1−メチル−1−フェニルエチル ピペリジン−1
−カルボチアート(一般名ジメピペレ−ト)、S−ベン
ジル 1,2−ジメチルプロピル(エチル)チオカーバ
メート(一般名エスプロカルブ)、S−エチルヘキサヒ
ドロ−1H−アゼピン−1−カルボチオエート(一般名
モリネート)、O−エチル−O−(3−メチル−6−ニ
トロフェニル)セコンダリーブチルホスホロアミドチオ
エート(一般名ブタミホス)、3,7−ジクロロキノリ
ン−8−カルボン酸(一般名キンクロラック)、(1R
S,2SR,4SR)−1,4−エポキシ−p−メンス
−2−イル 2−メチルベンジル エーテル(一般名シ
ンメスリン)、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチル
アミノ)−s−トリアジン(一般名シメトリン)、O,
O−ジイソプロピル−2−(ベンゼンスルホンアミド)
エチルジチオホスフェート(一般名SAP)、2−メチ
ルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプ
ロピルアミノ)−s−トリアジン(一般名ジメタメトリ
ン)、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソプロピルア
ミノ)−s−トリアジン(一般名プロメトリン)2−ア
ミノ−3−クロル−1,4−ナフトキノン(一般名AC
N)、2−メチル−4−クロルフェノキシ酪酸(一般名
MCPB) 2−メチル−4−クロルフェノキシ酢酸(一般名MC
P) 2’,3’−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズア
ニリド、1−(2−クロロベンジル)−3−(α、α−
ジメチルベンジル)尿素、N−[2’−(3’−メトキ
シ)−チエニルメチル]−N−クロロアセト−2,6−
ジメチルアニリド、n−ブチル−(R)−2−〔4−
(2−フルオロ−4−シアノフェノキシ)フェノキシ〕
プロピネート、3−N−(2−フルオロ−4−クロロ−
5−シクロペンチルオキシフェニル)−5−イソプロピ
リデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン。
【0012】本発明において使用されるデンプンあるい
はデンプン誘導体としては、コムギデンプン、コメデン
プン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン等の
デンプン、デキストリン、ヒドロキシプロピルスター
チ、部分アルファー化デンプン、カルボキシメチルスタ
ーチナトリウム等のデンプン誘導体が挙げられるが特に
限定されるものではない。
【0013】本発明において使用される固体酸は、特に
限定されるものではないが、例えばクエン酸、フマル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マロン酸、コハク酸
等が挙げられる。アルカリ金属もしくはアルカリ土類金
属の炭酸塩または重炭酸塩としては、特に限定されるも
のではないが、一例を挙げれば、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸カリウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類
金属塩等が挙げられる。
【0014】また界面活性剤は、一般に湿潤剤、分散剤
として農薬製剤において用いられているもので良い。好
ましいものとしては、アニオン系界面活性剤があり、そ
の中でポリカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸
塩、縮合リン酸塩などが挙げられる。具体的に列挙すれ
ば下記のとおりである。各種のポリカルボン酸塩、アル
キルナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸
塩、ラウリル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸エステル塩、トリポリリン酸塩等が挙
げられ、その塩としてアルカリ金属塩、アンモニウム塩
あるいはアミン塩等が挙げられる。
【0015】これらの界面活性剤は、単独で用いても良
いし、2種以上を混合して用いても良いが、その選択や
配合比は使用する除草活性成分の性質に適合するように
決定することが必要である。また必要に応じ、賦形剤、
滑剤、結合剤、吸収性微粉末、分解防止剤、着色剤、吸
湿剤等を用いることができる。
【0016】本発明の固体製剤とは、特に限定されるも
のではないが、粉状製剤、顆粒剤あるいは錠剤が好まし
い。粉状製剤の製造方法としては、上記の成分を均一に
混合、粗粉砕して得られる。顆粒剤および錠剤は、上記
の成分を均一に混合、粗粉砕した後、油圧プレス機のよ
うなもので圧縮成型して得られる。さらに工業的には、
顆粒剤は、上記の成分を均一に混合、粗粉砕した後、乾
式の加圧ロール、例えばコンパクティングマシンやブリ
ケッティングマシンで加圧成型し、粗粉砕して100〜
4000μm、好ましくは200〜3000μmの粒径
にふるい分けて得られる。錠剤の製造方法は、上記の成
分を均一に混合、粗粉砕した後、ブリケッティングマシ
ンあるいはタブレッティングマシンにより加圧成型して
得られる。あるいは、上記の顆粒剤を使用して、ブリケ
ッティングマシンあるいはタブレッティングマシンによ
り得られる。
【0017】顆粒剤は、一般の農薬粒剤と同様に手撒き
や散粒機によって均一に散布することができる。また粉
状製剤や顆粒剤の場合には、ポリビニルアルコール、メ
チルセルロース、ポリエチレングリコール誘導体等を素
材とした高分子フィルムあるいは水溶性紙に粉状製剤や
顆粒剤を所定量内包し、畦畔より投げ込み散布しても良
い。錠剤の大きさは特に限定されるものではないが、畦
畔より投げ込み散布する場合、0.5〜200g/錠が
好ましい。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げて説明するが、本
発明はこれらの例のみに限定されるものではない。な
お、部とあるのはすべて重量部を示す。 実施例1 あらかじめジェットオ−マイザ−( (株) セイシン企業
製)で微粉砕化したピラゾスルフロンエチル(一般名)
7部を、約80℃で溶融した石油系パラフィンワックス
(融点69〜72℃)100部の中に少しずつ添加し、
ホモミキサー((株) 特殊機化工製)で混合撹拌しピラ
ゾスルフロンエチルを均一に分散させた。ついで微粉末
のクレー63部を少しずつ添加し、撹拌して分散させ
た。
【0019】これらの混合物を60℃まで冷却し、これ
を直径0.5mmスクリーンの押出し造粒機にて造粒
し、これをコロプレックス(槙野産業株式会社製)で粉
砕し、106ミクロンの篩を通過したものを造粒物(造
粒物A)とした。トウモロコシデンプン62.7部、ク
エン酸一水和物7部、無水炭酸ナトリウム11部、リグ
ニンスルホン酸ナトリウム2部、ステアリン酸マグネシ
ウム0.2部を混合後、ハイスピードミキサーで粉砕し
た混合物に造粒物Aを17.1部加え、万能混合機(
(株) ダルトン)で混合した。その混合物を、直径30
mmの臼に10gを充填し、その上に杵を入れ、油圧プ
レスにより圧縮成型して、直径が30mm、厚みが1.
10cmの本発明の錠剤を得た。
【0020】実施例2 あらかじめジェットオーマイザー((株)セイシン企業
製)で微粉砕化したオキサジアゾン(一般名)10部、
トウモロコシデンプン52.7部、クエン酸一水和物7
部、無水炭酸ナトリウム11部、リグニンスルホン酸ナ
トリウム2部、ステアリン酸マグネシウム0.2部を混
合後、ハイスピードミキサーで粉砕した混合物に造粒物
Aを17.1部加え、万能混合機((株)ダルトン)で
混合した。その混合物を直径30mmの臼に10gを充
填し、その上に杵を入れ、油圧プレスにより圧縮成型し
て、直径が30mm、厚みが1.08cmの本発明の錠
剤を得た。
【0021】比較例1 乳糖51.1部、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム5部、クエン酸一水和物10.8部、無水炭酸ナトリ
ウム13.8部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部、
ステアリン酸マグネシウム0.2部を混合後、ハイスピ
ードミキサーで粉砕した混合物に造粒物Aを17.1部
加え、万能混合機( (株) ダルトン)で混合した。その
混合物を、直径30mmの臼に10gを充填し、その上
に杵を入れ、油圧プレスにより圧縮成型して、直径が3
0mm、厚みが1.08cmの錠剤を得た。
【0022】比較例2 あらかじめジェットオーマイザー((株)セイシン企業
製)で微粉砕化したピラゾスルフロンエチル(一般名)
0.7部、トウモロコシデンプン79.1部、クエン酸
一水和物7部、無水炭酸ナトリウム11部、リグニンス
ルホン酸ナトリウム2部、ステアリン酸マグネシウム
0.2部を混合後、ハイスピードミキサーで粉砕した混
合物を、直径30mmの臼に10gを充填し、その上に
杵を入れ、油圧プレスにより圧縮成型して、直径が30
mm、厚みが1.08cmの錠剤を得た。
【0023】比較例3 造粒物A1.71部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム1.0部、ベントナイト30部、リグニンスルホン
酸ナトリウム1.5部、タルク65.79部を万能混合
機( (株) ダルトン)で混合し、更に適量の水を加えて
混練し、直径0.9mmのスクリ−ンを装着した押出し
式造粒機(不二パウダル(株)製BR−200)を用い
て造粒した。その造粒物を50℃にて乾燥して粒剤を得
た。
【0024】比較例4 あらかじめジェットオーマイザー((株)セイシン企業
製)で微粉砕化したオキサジアゾン(一般名)1部、造
粒物A1.71部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム1.5部、ポリアクリル酸ナトリウム1部、ベントナ
イト30部、クレー64.79部を万能混合機((株)
ダルトン)で混合し、更に適量の水を加えて混練し、つ
いで口径0.9mmのスクリーンを装着した押出し式造
粒機(不二パウダル(株)BR−200)を用いて造粒
した。その造粒物を50℃にて乾燥して、粒剤を得た。
【0025】試験例1 水中分散性試験 5リッターのビーカーに水道水を3リッター入れ、これ
を25℃に保ち、これに錠剤を静かに落とし、投入後の
錠剤の発泡、崩壊、分散状況を観察し、完全に錠剤の原
型がなくなるまでの時間を測定する。この結果は第1表
に示す。
【0026】
【表1】 第1表 水中分散性の評価 ─────────────────────────────────── 水中での挙動 錠剤の原型がなくなるまでの時間 ─────────────────────────────────── 実施例1 150秒で発泡と分散終了 150秒 水全体が濁る 水底に粉の沈積なし 実施例2 約200秒で発泡と分散終了 約200秒 水全体が濁る 水底に粉の沈積ほとんどなし 比較例1 120秒で発泡終了するが 約20分 錠剤の原型をとどめる 水全体に分散しない ─────────────────────────────────── 次に、実施例および比較例で得た製剤の除草効果および
水稲に対する安全性についての試験を以下の方法で行な
った。
【0027】試験例2 30アールの水田で代かきを行い、田植機で水稲の稚苗
を移植した。水田をプラスチック製の波板で、その30
アールの水田の一部を、図1のような1区画1アール
(12.5×8m)に仕切り、田植後7日目に実施例と
比較例で得られた錠剤あるいは粒剤を下記のような方法
で処理した。処理時の田面水の深さは、約4cmであっ
た。
【0028】更に、防除効果および水稲に対する薬害を
調査するために、上記の1区画1アールを、糸を張るこ
とによって、同一面積の24個の小区画に分けた。実施
例1、2および比較例1、2の錠剤は、上記図1の〇印
の箇所に、1アールあたり3錠を処理した。比較例3、
4の粒剤は、1アールあたり300gを手で均一に処理
した。
【0029】使用した水田の主要雑草は、コナギであっ
た。田植後40日目に、コナギに対する防除効果および
水稲に対する薬害の調査を2×2.08mの区画(1〜
24の区画)ごとに行い、下記の基準に従って評価し
た。 判定基準 5 : 完全枯死あるいは90%以上の抑制 4 : 70〜90%の抑制 3 : 40〜70%の抑制 2 : 20〜40%の抑制 1 : 5〜20%の抑制 0 : 5%以下の抑制 抑制の程度は、肉眼による観察調査から求めた。
【0030】結果を第2表に示す。但し、第2表中の記
号は以下の意味を表す。 A:水稲、B:コナギ。
【0031】
【表2】 第2表 除草効果および水稲への影響 ────────────────────────────────── 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 区画 A B A B A B A B A B A B ────────────────────────────────── 1 0 5 0 5 0 4 0 5 0 5 0 5 2 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 3 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 4 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 6 0 5 0 5 0 4 0 5 0 5 0 5 7 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 8 0 5 0 5 1 5 1 5 0 5 0 5 9 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 10 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 11 0 5 0 5 1 5 1 5 0 5 0 5 12 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 13 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 14 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 15 0 5 0 5 1 5 1 5 0 5 0 5 16 0 5 0 5 1 5 1 5 0 5 0 5 17 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 18 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 19 0 4 0 5 0 4 0 4 0 5 0 5 20 0 5 0 5 0 4 0 4 0 5 0 5 21 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 22 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 23 0 5 0 5 0 4 0 4 0 5 0 5 24 0 4 0 5 0 4 0 4 0 5 0 5 ──────────────────────────────────
【0032】
【発明の効果】本発明の水田用除草固体製剤は、水田畦
畔から手軽に投込み散布できるという利点を有してお
り、水中分散性においても優れているため、高い除草効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水田をプラスチック製の波板で1区画1アール
(12.5×8m)に仕切られた説明図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 59:00 61:00 63:00) (72)発明者 鈴木 宏一 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470日産化 学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 白井 雄太 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470日産化 学工業株式会社生物科学研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の、、、、の各物質を含
    有してなる水中分散性の優れた水田用除草固体製剤。 スルホニルウレア系除草活性化合物、鉱物質微粉およ
    び常温で固状のパラフィンワックスからなる造粒物。 デンプンまたはデンプン誘導体。 固体酸。 アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩また
    は炭酸水素塩。 界面活性剤。
JP4201258A 1991-07-30 1992-07-28 水田用除草固体製剤 Pending JPH05262606A (ja)

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