JPH05208901A - 発泡性農薬組成物およびその製造法 - Google Patents

発泡性農薬組成物およびその製造法

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JPH05208901A
JPH05208901A JP35819791A JP35819791A JPH05208901A JP H05208901 A JPH05208901 A JP H05208901A JP 35819791 A JP35819791 A JP 35819791A JP 35819791 A JP35819791 A JP 35819791A JP H05208901 A JPH05208901 A JP H05208901A
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JP35819791A
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Hideo Morinaka
秀夫 森中
Noritoshi Niimi
範敏 新美
Kazuo Sekiya
和夫 関谷
Kenji Tsuzuki
建治 続木
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】湿気の影響を受けにくく、長期間保存しても水
中投入時の炭酸ガスの発生量の低下が少なく、かつ実用
上問題の無い発泡性農薬組成物を提供する。 【構成】1種または2種以上の農薬有効成分、室温で固
体のポリエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコールから選ばれた1種以上のグ
リコール、炭酸塩および固体酸とからなる発泡性農薬組
成物であり、これらを加熱混合した後、冷却固化するこ
とにより製造することができる。 【効果】湛水下の水田に直接投入散布するのに適した製
剤であり、また適当量の水を用いた希釈散布にも適した
発泡性農薬組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡性農薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】農薬の製剤形態としては、粉剤,粒剤,
水和剤,乳剤およびフロアブル等があり、有効成分の性
状,目的および使用場面に応じてそれぞれ使用されてい
る。上記の各種製剤以外に、特公昭47−27930号
公報および特開平3−128301号公報には、水田用
発泡性除草剤が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
47−27930号公報に記載の粒剤は、製造時に有効
成分,界面活性剤,炭酸塩,固体酸および鉱物質担体を
水の存在下に混和した後に造粒するため、造粒乾燥後に
は炭酸ガスの発生量が非常に少なくなるという重大な欠
点が認められた。また特公昭47−27930号公報お
よび特開平3−128301号公報に記載の錠剤は、い
ずれもわずかの湿気(水分)の影響により反応して炭酸
ガスを発生する極めて不安定なものであり、空気中で保
存すると数日間で発泡性能が低下するのみならず、たと
え密封包装した場合でも、長期間保存中に発生する炭酸
ガスにより包装が膨張し、外観を損ねて商品価値を低下
させ、さらに使用時には発泡性能が低下して満足な結果
が得られないという重大な欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、発泡性農
薬組成物で湿気の影響を受けにくく、長期間保存しても
水中に投入時の炭酸ガスの発生量の低下が少なく、かつ
実用上問題の無いものを開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(a)1
種または2種以上の農薬有効成分、(b)炭酸塩、
(c)固体酸、(d)室温で固体のポリエチレングリコ
ール,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ールから選ばれた1種以上のグリコール、とからなる発
泡性農薬組成物(以下、本発明組成物という。)、
(a)1種または2種以上の農薬有効成分、(b)炭酸
塩、(c)固体酸、(d)室温で固体のポリエチレング
リコール,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコールから選ばれた1種以上のグリコール、とを加熱
混合した後、冷却固化する発泡性農薬組成物の製造法
(以下、本発明製造法(2)という。)、(a)1種ま
たは2種以上の農薬有効成分、(b)炭酸塩、(c)固
体酸、(d)室温で固体のポリエチレングリコール,ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから
選ばれた1種以上のグリコール、の各成分からなる組成
物の製造法で、(a)の少なくとも一部と、(b)およ
び(c)の少なくとも片方と、(d)の少なくとも一部
とを加熱混合し、次いで冷却した後に粉砕し、これに各
成分の残りがあればその残りの成分を混合して製造する
発泡性農薬組成物の製造法(以下、本発明製造法(3)
という。)、(a)1種または2種以上の農薬有効成
分、(b)炭酸塩、(c)固体酸、(d)室温で固体の
ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコールから選ばれた1種以上のグリコ
ール、の各成分からなる組成物の製造法で、(b)およ
び(c)の少なくとも片方と、(d)の少なくとも一部
とを加熱混合し、次いで冷却した後に粉砕し、これに各
成分の残りの成分を混合して製造する発泡性農薬組成物
の製造法(以下、本発明製造法(2)という。)、を提
供するものである。
【0005】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明組成物は、発泡性農薬組成物で湿気
の影響を受けにくく、長期間保存しても水中に投入時の
炭酸ガスの発生量の低下が少なく、かつ実用上問題の無
いものである。また、本発明組成物は、湛水下の水田に
直接投入散布するのに適した製剤であり、適当量の水を
用いた希釈散布にも適している。本発明組成物を湛水下
の水田に直接投入散布する場合、有効成分の種類あるい
は含有量によらず水田に投入した際の水中拡散性が良
く、水田に投入した際に生じることのある投入地点周辺
の土壌表面の薬剤処理跡が少なく、しかも薬剤処理跡が
生じた場合でも短時間で拡散して後に残ることが少な
く、また組成物投入地点とそこから離れた地点とで薬効
にほとんど差が無い優れた性能を示す。本発明組成物を
適当量の水に希釈して散布する場合、有効成分の種類あ
るいは含有量によらず、希釈水中に投入した際に容易に
分散して懸垂性の良好な散布液を得ることができる。こ
の場合、適当な大きさに成型することにより、取扱が簡
単で薬剤希釈時の計量を容易にすることができる。また
従来用いられている水和剤の場合には、水希釈前の薬剤
の計量にやや難がある上、希釈時の微粉末の飛散に起因
する作業環境への悪影響等の問題点を有しており、さら
に乳剤の場合には多量の有機溶剤による毒性,刺激性,
悪臭,引火性等の種々の問題点を有しているが、本発明
組成物はこれらの問題点の無い優れた製剤である。
【0007】本発明組成物に用いる農薬有効成分として
は、特に限定はなく、除草剤,殺菌剤,殺虫剤,植物生
長調節剤等の農薬有効成分を用いることができ、必要に
応じてこれらのものを数種類含有することもできる。ま
た、肥料等の有効成分を含有してもよい。
【0008】例えば除草剤有効成分としては、O−4−
tert−ブチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジル
(メチル)チオカルバマート[有効成分No.1]、O
−3−tert−ブチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリ
ジル(メチル)チオカルバマート[一般名:ピリブチカ
ルブ,有効成分No.2]、O−4−クロロ−3−エチ
ルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジル(メチル)チ
オカルバマート[有効成分No.3]、O−4−ブロモ
−3−エチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジル
(メチル)チオカルバマート[有効成分No.4]、3
−tert−ブチル−4−クロロフェニル=6−メトキシ−
2−ピリジル(メチル)カルバマート[有効成分No.
5]、O−4−トリフルオロメチルフェニル=6−メト
キシ−2−ピリジル(メチル)チオカルバマート[有効
成分No.6]、S−(4−クロロベンジル)−N,N
−ジエチルチオカーバメート[一般名:ベンチオカー
ブ,有効成分No.7]、S−1−メチル−1−フェニ
ルエチル=ピペリジン−1−カルボチオアート[一般
名:ジメピペレート,有効成分No.8]、S−ベンジ
ル=1,2−ジメチルプロピル(エチル)チオカルバマ
ート[一般名:エスプロカルブ,有効成分No.9]、
S−エチルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボ
チオエート[一般名:モリネート,有効成分No.1
0]、3−メトキシカルボニルアミノフェニル−N−
(3’−メチルフェニル)カーバメート[一般名:フェ
ンメディファム,有効成分No.11]、イソプロピル
−N−(3−クロロフェニル)カーバメート[一般名:
IPC,有効成分No.12]等のカーバメート系有効
成分;1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(パラ
トリル)尿素[一般名:ダイムロン,有効成分No.1
3]、1−(2−クロロベンジル)−3−(α,α−ジ
メチルベンジル)尿素[試験名:JC−940,有効成
分No.14]、3−(3,4−ジクロロフェニル)−
1−メトキシ−1−メチル尿素[一般名:リニュロン,
有効成分No.15]、3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1,1−ジメチル尿素[一般名:DCMU,有効
成分No.16]等の尿素系有効成分;(RS)−2−
ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジル)−3,3−
ジメチルブチルアミド[一般名:ブロモブチド,有効成
分No.17]、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキ
シ−N−メチルアセトアニリド[一般名:メフェナセッ
ト,有効成分No.18]、2’,3’−ジクロロ−4
−エトキシメトキシベンズアニリド[試験名:HW−5
2,有効成分No.19]、N−〔2’(3’−メトキ
シ)−チエニルメチル〕−N−クロロアセト−2,6−
ジメチルアニリド[試験名:NSK−850,有効成分
No.20]、2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N
−(ブトキシメチル)アセトアニリド[一般名:ブタク
ロール,有効成分No.21]、2−クロロ−2’,
6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)アセト
アニリド[一般名:プレチラクロール,有効成分No.
22]、N−((Z)−2−ブテニルオキシメチル)−
2−クロロ−2’,6’−ジエチルアセトアニリド[一
般名:ブテナクロール,有効成分No.23]、2−ク
ロロ−2’,6’−ジエチル−N−(メトキシメチル)
アセトアニリド[一般名:アラクロール,有効成分N
o.24]、2−クロロ−2’−エチル−N−(2−メ
トキシ−1−メチルエチル)−6’−メチルアセトアニ
リド[一般名:メトラクロール,有効成分No.2
5]、3,4−ジクロロプロピオンアニリド[一般名:
DCPA,有効成分No.26]、等のアミド系有効成
分;α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド[一般
名:ナプロアニリド,有効成分No.27]、(RS)
−2−(2,4−ジクロロ−m−トリルオキシ)プロピ
オンアニリド[一般名:クロメプロップ,有効成分N
o.28]、2−メチル−4−クロロフェノキシ酪酸エ
チル[一般名:MCPB,有効成分No.29]、2−
メチル−4−クロルフェノキシチオ酢酸−S−エチル
[一般名:フェノチオール,有効成分No.30]、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸エチル[一般名:2,
4−PA,有効成分No.31]、ブチル=(RS)−
2−〔4−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオ
キシ)フェノキシ〕プロピオナート[一般名:フルアジ
ホップ,有効成分No.32]等のフェノキシ系有効成
分;4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−ピラゾリル−p−トルエンスルホネート
[一般名:ピラゾレート,有効成分No.33]、2−
〔4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメ
チルピラゾール−5−イルオキシ〕アセトフェノン[一
般名:ピラゾキシフェン,有効成分No.34]、2−
〔4−(2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3
−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ〕−4−メチル
アセトフェノン[一般名:ベンゾフェナップ,有効成分
No.35]、5−ベンジルオキシ−4−(2,4−ジ
クロロベンゾイル)−1−メチルピラゾール[試験名:
NC−310,有効成分No.36]等のピラゾール系
有効成分;2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミ
ノ)−s−トリアジン[一般名:シメトリン,有効成分
No.37]、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソプ
ロピルアミノ)−s−トリアジン[一般名:プロメトリ
ン,有効成分No.38]、2−メチルチオ−4−エチ
ルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−
s−トリアジン[一般名:ジメタメトリン,有効成分N
o.39]、2−クロロ−4−エチルアミノ−6−イソ
プロピルアミノ−s−トリアジン[一般名:アトラジ
ン,有効成分No.40]、2−クロロ−4,6−ビス
(エチルアミノ)−s−トリアジン[一般名:CAT,
有効成分No.41]等のトリアジン系有効成分;2,
4,6−トリクロロフェニル−4’−ニトロフェニルエ
ーテル[一般名:CNP,有効成分No.42]、2,
4−ジクロロフェニル−3’−メトキシ−4’−ニトロ
フェニルエーテル[一般名:クロメトキシニル,有効成
分No.43]、5−(2,4−ジクロロフェノキシ)
−2−ニトロ安息香酸メチル[一般名:ビフェノック
ス,有効成分No.44]、2−クロロ−4−トリフル
オロメチルフェニル=4−ニトロ−3−(テトラヒドロ
ピラン−3−イルオキシ)フェニル=エーテル[試験
名:MT−124,有効成分No.45]等のジフェニ
ルエーテル系有効成分;2−アミノ−3−クロロ−1,
4−ナフトキノン[一般名:ACN,有効成分No.4
6]等のキノン系有効成分;2,6−ジクロロベンゾニ
トリル[一般名:DBN;有効成分No.47]等のニ
トリル系有効成分;(±)−2−(1−エトキシイミノ
ブチル)−5−〔2−(エチルチオ)プロピル〕−3−
ヒドロキシシクロヘキサ−2−エノン[一般名:セトキ
シジム;有効成分No.48]等のシクロヘキサン系有
効成分;O−エチル−O−(3−メチル−6−ニトロフ
ェニル)セコンダリーブチルホスホロアミドチオエート
[一般名:ブタミホス,有効成分No.49]、O,O
−ジイソプロピル−2−(ベンゼンスルホンアミド)エ
チルジチオホスフェート[一般名:SAP,有効成分N
o.50]、S−(2−メチル−1−ピペリジル−カル
ボニルメチル)−O,O−ジ−n−プロピルジチオホス
フェート[一般名:ピペロホス,有効成分No.5
1]、N−(ホスホノメチル)グリシンのイソプロピル
アミン塩[一般名:グリホサート,有効成分No.5
2]、アンモニウム=DL−ホモアラニン−4−イル
(メチル)ホスフィナート[一般名:グルホシネート,
有効成分No.53]、L−2−アミノ−4−〔(ヒド
ロキシ)(メチル)ホスフィノイル〕ブチリル−L−ア
ラニル−L−アラニンのナトリウム塩[一般名:ビアラ
ホス,有効成分No.54]等のリン系有効成分;N−
(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−
ジニトロアニリン[一般名:ペンディメタリン;有効成
分No.55]、α,α,α−トリフルオロ−2,6−
ジニトロ−N,N−ジプロピル−パラ−トルイジン[一
般名:トリフルラリン;有効成分No.56]等のジニ
トロアニリン系有効成分;メチル=α−(4,6−ジメ
トキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイ
ル)−O−トルアート[一般名:ベンスルフロンメチ
ル,有効成分No.57]、5−〔(4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−イル)アミノカルボニルアミノスル
ホニル〕−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチ
ルエステル[一般名:ピラゾスルフロンエチル,有効成
分No.58]、3−(4,6−ジメトキシ−1,3,
5−トリアジン−2−イル)−1−〔2−(2−メトキ
シエトキシ)フェニルスルホニル〕ウレア[一般名:シ
ノスルフロン,有効成分No.59]、1−(2−クロ
ロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−3−イルスルホニ
ル)−3−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)
尿素[試験名:TH−913,有効成分No.60]、
N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ア
ミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2−クロロ−
2,2−ジフルオロエトキシ−4−イソチアゾールスル
ホンアミド[有効成分No.61]等のスルホニルウレ
ア系有効成分;5−tert−ブチル−3−(2,4−ジク
ロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾリン−2−オン[一般名:オキサジアゾン,
有効成分No.62]、3,7−ジクロロ−8−キノリ
ンカルボン酸[一般名:キンクロラック,有効成分N
o.63]、3−クロロ−2−〔2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−(1−プロピニルオキシ)フェニル〕−4,
5,6,7−テトラハイドロ−2H−インダゾール[試
験名:S−275,有効成分No.64]、S,S−ジ
メチル=2−ジフルオロメチル−4−(2−メチルプロ
ピル)−6−トリフルオロメチル−3,5−ピリジンカ
ルボチオエート[一般名:ジチオピル,有効成分No.
65]、3−クロロ−4−メチル−6−(N−2−クロ
ロ−2−プロペニル−N−フェニルアミノ)ピリダジン
[試験名:MT−128,有効成分No.66]、エキ
ソ−1−メチル−4−(1−メチルエチル)−2−
〔(2−メチルフェニル)メトキシ〕−7−オキサビシ
クロ〔2,2,1〕ヘプタン[一般名:シンメスリン,
有効成分No.67]、2,3−ジヒドロ−3,3−ジ
メチルベンゾフラン−5−イル−エタンスルフォネート
[一般名:ベンフレセート,有効成分No.68]等の
複素環系有効成分等を用いることができる。
【0009】植物調節剤有効成分としては、例えば、
4’−クロロ−2’−(α−ヒドロキシベンジル)イソ
ニコチンアニリド[一般名:イナベンフィド,有効成分
No.69]、(E)−(RS)−1−(4−クロロフ
ェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オー
ル[一般名:ウニコナゾール,有効成分No.70]、
(2RS,3RS)−1−(4−クロロフェニル)−
4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ペンテン−3−オール[一般名:パク
ロブトラゾール,有効成分No.71]、6−(N−ベ
ンジルアミノ)プリン[一般名:ベンジルアミノプリ
ン,有効成分No.72]等の複素環系有効成分等を用
いることができる。
【0010】殺菌剤有効成分としては、例えば、O,O
−ジイソプロピル−S−ベンジルチオホスフェート[一
般名:IBP,有効成分No.73]、O−エチル−
S,S−ジフェニルジチオホスフェート[一般名:ED
DP,有効成分No.74]等の有機リン系有効成分;
α,α,α−トリフルオロ−3’−イソプロポキシ−O
−トルアニリド[一般名:フルトラニル,有効成分N
o.75]、3’−イソプロポキシ−2−メチルベンズ
アニリド[一般名:メプロニル,有効成分No.76]
等のアミド系有効成分;1−(4−クロロベンジル)−
1−シクロペンチル−3−フェニル尿素[一般名:ペン
シクロン,有効成分No.77]等の尿素系有効成分;
メチル=N−(2−メトキシアセチル)−N−(2,6
−キシリル)−DL−アラニナート[一般名:メタラキ
シル,有効成分No.78]等のアシルアラニン系有効
成分;N−トリクロロメチルチオテトラヒドロフタルイ
ミド[一般名:キャプタン,有効成分No.79]、テ
トラクロロイソフタロニトリル[一般名:TPN,有効
成分No.80]、4,5,6,7−テトラクロロフタ
リド[一般名:フサライド,有効成分No.81]等の
ハロゲン系有効成分;1,2−ビス(3−メトキシカル
ボニル−2−チオウレイド)ベンゼン[一般名:チオフ
ァネートメチル,有効成分No.82]等のベンゾイミ
ダゾール系有効成分;3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリ
ジン−1−カルボキサミド[一般名:イプロジオン,有
効成分No.83]、3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−5−メチル−5−ビニル−2,4−オキサゾリジ
ンジオン[一般名:ビンクロゾリン,有効成分No.8
4]、N−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2−ジ
メチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシド[一般
名:プロシミドン,有効成分No.85]等のジカルボ
キシイミド系有効成分;3−アリルオキシ−1,2−ベ
ンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシド[一般名:プ
ロベナゾール,有効成分No.86]、ジイソプロピル
−1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネート[一
般名:イソプロチオラン,有効成分No.87]、1,
2,5,6−テトラヒドロピロロ〔3,2,1−ij〕
キノリン−4−オン[一般名:ピロキロン,有効成分N
o.88]、1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−
ジメチル−1−(1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブタノン[一般名:トリアジメホン,有効成
分No.89]、(E)−4−クロロ−α,α,α−ト
リフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2−
プロポキシエチリデン)−o−トルイジン[一般名:ト
リフルミゾール,有効成分No.90]、5−メチル−
1,2,4−トリアゾロ〔3,4−b〕ベンゾチアゾー
ル[一般名:トリシクラゾール,有効成分No.9
1]、6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)
−3(2H)−ピリダジノン[一般名:ジクロメジン,
有効成分No.92]等の複素環系有効成分等を用いる
ことができる。
【0011】殺虫剤有効成分としては、例えば、O,O
−ジメチル−O−〔3−メチル−4−(メチルチオ)フ
ェニル〕チオホスフェート[一般名:MPP,有効成分
No.93]、(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6)−ジエチルチオホスフェート[一般名:ダイ
アジノン,有効成分No.94]、O,O−ジメチル−
O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチ
オエート[一般名:クロルピリホスメチル,有効成分N
o.95]、O,O−ジエチル−S−2−(エチルチ
オ)エチルホスホロジチオエート[一般名:エチルチオ
メトン,有効成分No.96]、3−(ジメトキシホス
フィニルオキシ)−N−メチル−シス−クロトンアミド
[一般名:モノクロトホス,有効成分No.97]、2
−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)ビニルジ
メチルホスフェート[一般名:ジメチルビンホス,有効
成分No.98]、O,O−ジメチル−O−p−シアノ
フェニルチオホスフェート[一般名:CYAP,有効成
分No.99]、O,O−ジエチル−O−(5−フェニ
ル−3−イソキサゾリル)ホスホロチオエート[一般
名:イソキサチオン,有効成分No.100]、O,O
−ジエチル−O−(3−オキソ−2−フェニル−2H−
ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート[一般名:
ピリダフェンチオン,有効成分No.101]、ジメチ
ルジカルベトキシエチルジチオホスフェート[一般名:
マラソン,有効成分No.102]、ジメチルジチオホ
スホリルフェニル酢酸エチル[一般名:PAP,有効成
分No.103]、O,O−ジメチル−S−(N−メチ
ルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート[一般名:
ジメトエート,有効成分No.104]、ジメチル−
2,2−ジクロロビニルホスフェート[一般名:DDV
P,有効成分No.105]、O,O−ジプロピル−O
−4−メチルチオフェニルホスフェート[一般名:プロ
パホス,有効成分No.106]等の有機リン系有効成
分;1−ナフチル−N−メチルカーバメート[一般名:
NAC,有効成分No.107]、2−イソプロピルフ
ェニル−N−メチルカーバメート[一般名:MIPC,
有効成分No.108]、2−セコンダリーブチルフェ
ニル−N−メチルカーバメート[一般名:BPMC,有
効成分No.109]、2−イソプロポキシフェニル−
N−メチルカーバメート[一般名:PHC,有効成分N
o.110]、3,4−キシリル−N−メチルカーバメ
ート[一般名:MPMC,有効成分No.111]、
1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジ
メチルアミノ)プロパン塩酸塩[一般名:カルタップ,
有効成分No.112]、S−メチル−N−〔(メチル
カルバモイル)オキシ〕チオアセトイミデート[一般
名:メソミル,有効成分No.113]、等のカーバメ
ート系有効成分;(RS)−α−シアノ−3−フェノキ
シベンジル=(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−
エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラート
[一般名:シクロプロトリン,有効成分No.11
4]、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロ
ピル=3−フェノキシベンジル=エーテル[一般名:エ
トフェンプロックス,有効成分No.115]等のピレ
スロイド系有効成分;5−ジメチルアミノ−1,2,3
−トリチアンシュウ酸塩[一般名:チオシクラム,有効
成分No.116]、2−ターシャリーブチルイミノ−
3−イソプロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアジン−4−オ
ン[一般名:ブプロフェジン,有効成分No.11
7]、trans−5−(4−クロロフェニル)−N−
シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチアゾリジン
−3−カルボキサミド[一般名:ヘキシチアゾクス,有
効成分No.118]、3,6−ビス(2−クロロフェ
ニル)−1,2,4,5−テトラジン[一般名:クロフ
ェンテジン,有効成分No.119]等の複素環系有効
成分;1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5
−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニ
ル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)尿素[一
般名:クロルフルアズロン,有効成分No.120]等
の尿素系有効成分;S,S’−2−ジメチルアミノトリ
メチレン=ジ(ベンゼンチオスルホナート)[一般名:
ベンスルタップ,有効成分No.121]等の芳香環系
有効成分等を用いることができる。
【0012】本発明組成物において用いることのできる
農薬有効成分が、上記の有効成分に限定されるものでな
いことは、言うまでもない。これらの農薬有効成分は、
防除の対象とする雑草の草種,病害虫の種類等に応じて
一種だけ単独で、あるいは二種以上混合して配合しても
よく、混合する場合の配合比も任意に選択できる。本発
明組成物中に含まれる農薬有効成分の合計含有割合も適
宜選択できるが、好ましくは重量比で60%以下の範囲
で適宜選択することが望ましい。なお、前記有効成分N
o.は、以下の記載に引用される。
【0013】本発明組成物で用いる炭酸塩としては、例
えば炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸リチウム,炭
酸アンモニウム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,
炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウム,炭酸水素アン
モニウム,セスキ炭酸ナトリウム,セスキ炭酸カリウ
ム,セスキ炭酸アンモニウム等の、アルカリ金属,アル
カリ土類金属,アンモニア等の炭酸塩,炭酸水素塩,セ
スキ炭酸塩をあげることができる。これらの炭酸塩は一
種または二種以上混合して使用してもよく、混合する場
合の比率も自由に選択できる。また、本発明組成物中の
添加量は適宜選択できるが、好ましくは全重量の5〜4
5%の範囲で選択することができる。
【0014】本発明組成物で用いる固体酸としては、例
えばクエン酸,コハク酸、マレイン酸,乳酸,フマル
酸,酒石酸,シュウ酸,マロン酸,リンゴ酸,アジピン
酸,p−トルエンスルホン酸,スルファミン酸,ホウ
酸,リン酸二水素ナトリウム,リン酸二水素カリウム等
をあげることができる。これらの固体酸は一種または二
種以上混合して使用してもよく、混合する場合の比率も
自由に選択できる。また、本発明組成物中の添加量は適
宜選択できるが、好ましくは全重量の5〜45%の範囲
で選択することができる。
【0015】本発明組成物では、室温で固体のポリエチ
レングリコール,ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レングリコールから選ばれた1種以上のグリコールを含
有する。これらのグリコールは室温で固体であれば特に
制限は無く、種々のものから適宜選択して使用すること
ができる。また必要に応じて、これら室温で固体のグリ
コールに、さらに室温で液状ないしペースト状の他のポ
リエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコールを添加して使用することもでき
る。
【0016】本発明組成物で用いるポリエチレングリコ
ールとしては、例えば平均分子量が1000〜2500
0程度のものを挙げることができ、具体例としては、P
EG1000,PEG1540,PEG2000,PE
G4000,PEG6000,PEG10000,PE
G20000等を例示することができる。ポリエチレン
グリコールは上記具体例の名称で市販されているものお
よび、例えばPEG4000S,PEG4000N,P
EG6000S,PEG6000P(以上、三洋化成工
業(株)商品)等の商品名で市販されているものを使用
することができる。
【0017】本発明組成物で用いるポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコールは、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックポリマーとも呼ばれ、
次式HO(C2 4 O)x (CH(CH3 )CH2 O)
y (C2 4 O)z H(式中、x,y,zは正の整数を
示す。)で表わされ、室温で固体であれば、x,y,z
については特に制限はなく種々のものを用いることがで
き、また分子量についても特に制限はなく種々のものを
用いることができる。ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコールは例えば、プロノン208(日本油
脂(株)商品)、エパン485,エパン680,エパン
785,エパンU−105,エパンU−108(以上、
第一工業製薬(株)商品)、ライオノールPF−78
(ライオン(株)商品)、エマルゲンPP−290(花
王(株)商品)、ニューポールPE−68,ニューポー
ルPE−78,ニューポールPE−88,ニューポール
PE−108(以上、三洋化成工業(株)商品)等の商
品名で市販されているものを用いることができる。
【0018】本発明組成物で用いる、室温で固体のポリ
エチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコールから選ばれた1種以上のグリコール
の本発明組成物中の添加量は適宜選択できるが、好まし
くは全重量の5〜80%程度の範囲で選択することが望
ましい。
【0019】本発明組成物には、必要に応じて界面活性
剤を添加することができる。添加できる界面活性剤とし
ては、特に制限はなく、従来より農薬製剤分野において
使用されている種々のアニオン性界面活性剤,非イオン
性界面活性剤等を用いることができる。
【0020】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキルスルホン酸,アルファオレフィンスルホン酸,
リグニンスルホン酸,アルキルベンゼンスルホン酸,ア
ルキルナフタレンスルホン酸,アルキルアリルスルホン
酸ホルマリン縮合物,ナフタレンスルホン酸ホルマリン
縮合物,ジアルキルスルホサクシネート等のスルホン酸
系界面活性剤およびそれらの塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルサルフェート,ポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテルサルフェート,ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテルサルフェート,ポリオキシエ
チレンフェニルアルキルアリルエーテルサルフェート,
ポリオキシアルキレングリコールサルフェート,高級ア
ルコールサルフェート,脂肪酸エステルサルフェート,
フェニルフェノール(EO)硫酸塩等のサルフェート系
界面活性剤およびそれらの塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルホスフェート,ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルホスフェート,フェニルフェノール(EO)リ
ン酸エステル塩,ポリオキシエチレンフェニルアルキル
アリルエーテルホスフェート,高級アルコールホスフェ
ート,ポリオキシエチレントリベンジルフェノールホス
フェート等のホスフェート系界面活性剤およびそれらの
塩、高級脂肪酸塩、ポリカルボン酸型界面活性剤および
それらの塩等をあげることができる。上記各界面活性剤
におけるそれらの塩としては、ナトリウム,カリウム,
マグネシウム,カルシウム,アンモニウム,エタノール
アミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン,
種々のアミン類等の塩が含まれる。
【0021】非イオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル,ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテル,ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンフェニルア
ルキルアリルエーテル,ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル,アルキンジオール(アセチレングリコール),アル
キニレンポリオキシエチレンジオール,ソルビタン脂肪
酸エステル,アルキルアリールエーテルホルマリン縮合
物,脂肪酸グリセリンエステル,ショ糖脂肪酸エステル
等をあげることができる。
【0022】これらの界面活性剤は本発明組成物に一種
または二種以上混合して使用してもよく、混合する場合
の比率も自由に選択できる。また、本発明組成物中の添
加量は適宜選択でき、好ましくは20%以内の範囲で選
択することができる。
【0023】本発明組成物には、必要に応じて各種水溶
性高分子化合物を使用することができる。使用し得る水
溶性高分子化合物としては、特に制限はなく、種々の天
然物,合成品あるいは半合成品を用いることができ、例
えば、グアーガム,ローカストビーンガム,クインスシ
ードガム,タラガム,トラガカントガム,カラヤガム,
ザンサンガム(キサンタンガム),ラムザンガム,ウェ
ランガム,カラギーナン,アラビアガム等のヘテロ多糖
類等の種々のガム類、アルギン酸ナトリウム,アルギン
酸アンモニウム,アルギン酸プロピレングリコールエス
テル等のアルギン酸誘導体、ポリビニルアルコール,ポ
リビニルピロリドン,ポリビニルメタアクリレート,ポ
リアクリル酸,ポリアクリル酸ナトリウム,ポリアクリ
ルアミド等の合成有機高分子化合物、デキストリン,ペ
クチン,ゼラチン,カゼイン,ニカワ,アルブミン,デ
ンプン等の天然物高分子化合物、メチルセルロース,カ
ルボキシメチルセルロース,カルボキシエチルセルロー
ス,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース等のセルロース誘導体、カルボキシメチルス
ターチナトリウム,ヒドロキシエチルスターチ等のスタ
ーチ誘導体等を例示することができる。また、本発明組
成物に添加する際の添加量も自由に選択することができ
る。
【0024】本発明組成物には、必要に応じて水溶性あ
るいは水不溶性の担体等の補助剤を用いることができ
る。用いることのできる補助剤としては、例えば乳糖,
スターチ,サッカロース,デキストリン,尿素等の水溶
性あるいは水分散性有機化合物類、塩化ナトリウム,塩
化カリウム,硫酸ナトリウム,塩化アンモニウム,硫酸
アンモニウム,硝酸アンモニウム,塩化カルシウム,リ
ン酸ナトリウム,リン酸カリウム,酢酸ナトリウム,酢
酸アンモニウム等の無機あるいは有機塩類、パルミチン
酸,ステアリン酸,ミリスチン酸等の高級脂肪酸類もし
くはそれらのマグネシウム,カルシウム,カリウム,ア
ルミニウム等の種々の塩類、カオリン,タルク,クレ
ー,ベントナイト,ホワイトカーボン,シリカゲル,バ
ーミキュライト,雲母,ケイソウ土,酸性白土,カオリ
ナイト,軽石粉等の鉱物性粉末類、石油樹脂,クマロン
樹脂,エステルガム,ポリ塩化ビニール等の樹脂類、結
晶性セルロース等をあげることができる。これらの補助
剤を本発明組成物に添加する際の添加量は自由に選択す
ることができる。さらに、防菌防黴剤あるいは着色剤の
様な種々の他の成分を配合してもよい。
【0025】本発明組成物には必要に応じて各種有機溶
剤を添加することができる。例えばキシレン,エチルベ
ンゼン,トリメチルベンゼン,メチルエチルベンゼン,
プロピルベンゼン,イソプロピルベンゼン,ジエチルベ
ンゼン,sec-ブチルベンゼン,tert−ブチルベンゼン,
ペンチルベンゼン,トリエチルベンゼン,tert- ブチル
トルエン,ポリエチルベンゼン,ジアミルベンゼン,ジ
イソプロピルベンゼン,シメン,アミルナフタレン,テ
トラリン,デカリン,流動パラフィン,芳香族石油ナフ
タ,軽ソルベントナフタ,重ソルベントナフタ等の炭化
水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ウ
ッドテレピン,ピネン,ジペンテン,リモネン,メンタ
ン,松根油,植物精油等のテルペン系化合物類、ミリス
チルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコ
ール,オレイルアルコール,デカノール,ドデカノール
等のアルコール類、アニソール,フェネトール,ブチル
フェニルエーテル,メチルアニソール,ジヘキシルエー
テル等のエーテル類、酢酸,オレイン酸,ラウリン酸,
ミリスチン酸,パルミチン酸,アジピン酸,マレイン
酸,セバシン酸,フタル酸,トリメリット酸等のカルボ
ン酸類のベンジルエステル,メチルエステル,エチルエ
ステル,プロピルエステル,イソプロピルエステル,ブ
チルエステル,2−エチルヘキシルエステル,オレイル
エステル,デシルエステル,イソブチルエステル,イソ
デシルエステル,オクチルエステル,ノニルエステル,
イソノニルエステル,ドデシルエステル,トリデシルエ
ステル等のエステル類、ナタネ油,トウモロコシ油,ゴ
マ油,タイズ油,メンジツ油,ヒマワリ油,キリ油,エ
ノ油,アマニ油,コメヌカ油等の植物油類、スピンドル
油,マシン油等の鉱物油類等をあげることができ、これ
らの中から適宜選択することができる。これらの有機溶
剤は一種または二種以上混合して使用してもよく、混合
する場合の比率も自由に選択できる。また、本発明組成
物中の添加量は自由に選択することができる。
【0026】前記本発明製造法(2)〜(4)の各工程
における各成分の添加順序および添加時期は、適宜選択
することができる。また、前記の界面活性剤,各種水溶
性高分子化合物,水溶性ないし水不溶性の担体等の補助
剤あるいは各種有機溶剤等の各種補助成分を添加する場
合の添加順序および添加時期も、適宜選択することがで
きる。本発明組成物で使用する農薬有効成分が固体であ
る場合には、必要に応じて農薬有効成分のみを、または
その他成分の一部と混合して、例えばエアーミル,ピン
ミル,ハンマーミル,ジェットミル等の乾式粉砕機であ
らかじめ粉砕した後に使用することができる。乾式粉砕
する場合には、農薬有効成分の粉砕程度は好ましくは平
均粒径で1ミクロン程度以上の範囲から適宜選択するこ
とができる。また農薬有効成分以外の各成分も、同様に
あらかじめ粉砕して使用することができる。本発明組成
物で使用する農薬有効成分が液体であるか、溶媒等に溶
解あるいは分散している場合もしくは溶媒を使用する場
合には、必要に応じてこれらの液体ないし分散液を例え
ば炭酸塩あるいはホワイトカーボン等の粉末状担体と混
合した後に使用することができる。本発明製造法(2)
〜(4)において、加熱混合する際の温度は各成分を混
合できる程度であればよく、配合処方等により適宜選択
できるが、通常50℃〜100℃程度の範囲が適当であ
る。
【0027】本発明製造法(2)では、例えば農薬有効
成分と、室温で固体のポリエチレングリコール,ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選ば
れた1種以上のグリコール,炭酸塩,固体酸および各種
補助剤等のその他の成分の、全部あるいは一部を加熱混
合して、さらに農薬有効成分およびその他の成分の一部
を加熱混合して残りがある場合にはこれらの残りの成分
を添加混合した後、冷却することにより均質な固体状の
塊として製造することができる。この場合、加熱混合状
態の組成物は、特定の型に流し込むか充填する、ねりな
がら固める、適当な温度の時に加工成型,切断,解砕,
造粒または整粒する等の、各種方法を用いて成型するこ
とができる。
【0028】本発明製造法(3)および(4)では、加
熱混合状態の混合物は、必要に応じて特定の型に流し込
むか充填する,ねりながら固める,適当な温度の時に加
工成型あるいは切断する等の操作を行った後、適当な温
度の時に粉砕を行うことができる。この粉砕する際の温
度は目的に応じて適宜選択することができる。本発明製
造法(3)および(4)では、加熱混合し次いで冷却し
た後に粉砕するが、この際の粉砕程度は粗粉砕から微粉
砕まで適宜選択することができる。また各成分の残りが
ある場合、この残りの成分はそのまま加えてもよく、こ
の残りの成分だけを一旦別に加熱混合し次いで冷却した
後に粉砕して加えることもできる。この場合の粉砕程度
も上記と同様に適宜選択することができる。これらの粉
砕物はそれぞれ混合前に造粒および/または整粒して用
いてもよい。造粒および/または整粒した後の平均粒径
等は適宜選択することができる。本発明製造法(3)お
よび(4)では、前記のごとく加熱混合し、次いで冷却
した後に粉砕し、これに各成分の残りがあればその残り
の成分を混合した後に、打錠機,造粒機,整粒機等を用
いて種々の大きさおよび形状に成型することができる。
さらに打錠後に目的に応じて種々の大きさおよび形状に
加工してもよい。打錠機,造粒機,整粒機等を用いる場
合、圧力等の成型条件は適宜選択することができる。
【0029】本発明組成物はカプセルに調製することも
できる。カプセルの製造方法としては、例えば前記のご
とく農薬有効成分およびその他の成分を加熱混合した後
の未成型品、または必要に応じて成型,解砕,造粒,整
粒等の方法で得られた成型品,粒状ないし粗粒状調製物
を、適当な温度の時にポリビニルアルコール,水溶性セ
ルロース,ゼラチン等で作製したカプセルに充填する
か、あるいはポリビニルアルコール,水溶性セルロー
ス,ゼラチン等で作製したフィルムに包み込んでもよ
い。
【0030】本発明組成物は目的に応じて、種々の形状
および大きさに調製できる。本発明組成物の形状として
は、円盤型,レンズ型,ピロー型,アーモンド型,フィ
ンガー型,三角柱型,四角柱型,五角柱型,六角柱型,
円柱型,球型,楕円球型等、種々のものから適宜選択で
きる。本発明組成物の大きさは、目的および採用する形
状により適宜選択できるが、例えば円盤型および円柱型
であれば直径約1mm〜8cm,厚さ約1mm〜8cm
程度のものが好ましく、また球型であれば直径約1mm
〜8cm程度のものが好ましい。
【0031】本発明組成物を湛水下の水田に直接投入す
る場合には、一般的には10アール当りの散布量は20
0〜3000g程度が適当である。散布個数および大き
さは有効成分の種類,散布量あるいは目的に応じて適宜
選択することができる。特に、10アール当りの散布量
を200〜1500g,10アール当り散布個数が5〜
50個かつ1個当りの重量が好ましくは4〜300g程
度、さらに好ましくは10〜100g程度の範囲になる
様に調製することが可能であり、この場合通常10アー
ル当り3000〜4000gを散布している従来の粒剤
に比較して散布量を相当低減でき、すなわち散布労力を
低減することができる。本発明組成物は湛水下の水田に
直接投入することができ、この場合散布は容易である。
例えば、散布者が水田に入るかあるいは入らずに畦畔か
ら、水田に適当な間隔でまたは均一に本発明組成物を投
入することにより、水田全体で高い効果を得ることがで
きる。また水田の水口に投入することにより、農薬有効
成分を水田全体に行きわたらせることも可能である。さ
らに航空機による空中からの散布も可能である。本発明
組成物を水希釈散布に用いる場合には、10アール当り
の散布に用いる量が50〜1000g程度になる様に調
製するのが適当である。また、希釈水量も適宜選択でき
るが、通常10アール当り1〜200リットル程度が適
当である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を組成物の製剤の実施例および
比較例で説明する。実施例および比較例中で、「部」は
重量部を示す。なお、本発明がこれら実施例に限定され
るものでないことは言うまでもない。
【0033】実施例1 化合物No.2 6部,ニューポールPE68(前出)
5部,ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル5
部,ポリエチレングリコール20000 10部,炭酸
ナトリウム29部,コハク酸45部を加熱混合後、型に
流し込んで冷却し、重量50g,直径約40mmの円柱
状の発泡性農薬組成物を得た。 実施例2 化合物No.18 10部,ニューポールPE78(前
出)10部,ポリオキシエチレンフェニルアルキルアリ
ルエーテル3部,炭酸水素カリウム45部,マレイン酸
32部を加熱混合後、型に流し込んで冷却し、重量20
g,直径約30mmの円柱状の発泡性農薬組成物を得
た。 実施例3 化合物No.2 12部,ニューポールPE108(前
出)5部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
2部,ポリエチレングリコール6000 35部,炭酸
ナトリウム20部,フマル酸26部を加熱混合後、冷却
しながら成型して、重量100g,直径約80mm,周
囲の厚さ約10mm,中心部の厚さ約16mmの円盤状
の発泡性農薬組成物を得た。
【0034】実施例4 化合物No.2 30部,ニューポールPE68 10
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル5部,
ポリエチレングリコール20000 20部,炭酸ナト
リウム15部,フマル酸20部を加熱混合後冷却しなが
ら成型し、重量10g,直径約25mmの球状の発泡性
農薬組成物を得た。 実施例5 化合物No.2 4部,ニューポールPE68 30
部,ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル4
部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム
塩5部,ポリエチレングリコール6000 47部,炭
酸水素ナトリウム5部,マレイン酸5部を加熱混合後冷
却しながら成型し、重量75g,直径約50mmの円柱
状の発泡性農薬組成物を得た。 実施例6 化合物No.2 6部,ニューポールPE108 1
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル1部,
ポリエチレングリコール20000 20部,炭酸水素
ナトリウム20部,アジピン酸20部,無水硫酸ナトリ
ウム32部を加熱混合後、型に流し込んで冷却し、重量
50g,直径約40mmの円柱状の発泡性農薬組成物を
得た。
【0035】実施例7 化合物No.2 6部,ニューポールPE68 5部,
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル4部,アル
キルアリルエーテルサルフェートアンモニウム塩4部,
ポリエチレングリコール20000 25部,炭酸水素
ナトリウム10部,マレイン酸10部,無水硫酸ナトリ
ウム36部を加熱混合後、冷却しながら成型し、直径高
さとも約5mm程度のほぼ円柱状の発泡性農薬組成物を
得た。 実施例8 化合物No.2 60部,ニューポールPE78 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル4部,
アルキルアリルエーテルサルフェートアンモニウム塩6
部,ポリエチレングリコール20000 15部,炭酸
水素ナトリウム5部,マレイン酸5部を加熱混合後、型
に流し込んで冷却し、重量5g,直径約30mmの円盤
状の発泡性農薬組成物を得た。 実施例9 化合物No.7 21部,化合物No.42 36部,
ニューポールPE685部,ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル3部,ポリエチレングリコール600
0 12部,炭酸水素ナトリウム12部,コハク酸11
部を加熱混合後冷却しながら成型し、重量100g,直
径約53mmの球状の発泡性農薬組成物を得た。
【0036】実施例10 化合物No.71 2部,ニューポールPE68 10
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部,
ポリエチレングリコール4000 32部,炭酸ナトリ
ウム24部,マレイン酸30部を加熱混合後冷却しなが
ら成型し、重量50g,直径約42mmの球状の発泡性
農薬組成物を得た。 実施例11 化合物No.86 24部,ニューポールPE68 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部,
ポリエチレングリコール4000 29部,炭酸ナトリ
ウム15部,アジピン酸25部を加熱混合後冷却しなが
ら成型し、重量50g,直径約42mmの球状の発泡性
農薬組成物を得た。 実施例12 化合物No.108 12部,ニューポールPE68
5部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2
部,ポリエチレングリコール6000 32部,炭酸ナ
トリウム20部,フマル酸29部を加熱混合後冷却しな
がら成型し、重量50g,直径約42mmの球状の発泡
性農薬組成物を得た。
【0037】実施例13 ポリエチレングリコール20000 10部,炭酸ナト
リウム29部,コハク酸45部を加熱混合して冷却後に
粉砕整粒した後、これにあらかじめピンミル160Z型
[富士産業(株)製]にて乾式粉砕を行った化合物N
o.2 6部,ニューポールPE68 5部,ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテル5部を加えて混合
したものを打錠機で打錠して、重量50g,直径約40
mmの円柱状の発泡性の農薬組成物を得た。 実施例14 化合物No.18 10部,ニューポールPE78 1
0部,ポリオキシエチレンフェニルアルキルアリルエー
テル3部,炭酸水素カリウム45部を加熱混合して冷却
後に粉砕整粒し、これにマレイン酸32部を加えて混合
したものを打錠機で打錠して、重量20g,直径約30
mmの円柱状の発泡性の農薬組成物を得た。 実施例15 化合物No.2 12部,ニューポールPE108 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部,
ポリエチレングリコール6000 20部,フマル酸2
6部を加熱混合したものと、これとは別にポリエチレン
グリコール6000 15部,炭酸ナトリウム20部を
加熱混合したものとをそれぞれ冷却し、別々に粉砕製粒
した後に混合して打錠機で打錠し、さらに一部を削り取
ることにより、重量100g,直径約80mm,周囲の
厚さ約11mm,中心部の厚さ約16mmの円盤状の発
泡性の農薬組成物を得た。
【0038】実施例16 化合物No.2 30部,ニューポールPE68 10
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル5部,
ポリエチレングリコール20000 10部,フマル酸
20部を加熱混合したものと、これとは別に炭酸ナトリ
ウム15部,ポリエチレングリコール20000 10
部を加熱混合したものとをそれぞれ冷却し、別々に粉砕
整粒した後に混合して打錠機で打錠し、さらに一部を削
り取ることにより重量10g,直径約25mmの球状の
発泡性の農薬組成物を得た。 実施例17 ニューポールPE68 30部,ポリエチレングリコー
ル6000 27部,炭酸水素ナトリウム5部,マレイ
ン酸5部を加熱混合して冷却後に粉砕し、これにあらか
じめピンミル160Z型にて乾式粉砕を行った化合物N
o.2 4部,ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ
ーテル4部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナ
トリウム塩5部,ポリエチレングリコール6000 2
0部を加えて混合したものを打錠機で打錠して、重量7
5g,直径約50mmの円柱状の発泡性の農薬組成物を
得た。 実施例18 化合物No.2 6部,ニューポールPE108 1
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル1部,
ポリエチレングリコール20000 10部,炭酸水素
ナトリウム20部,無水硫酸ナトリウム16部を加熱混
合したものと、これとは別にポリエチレングリコール2
0000 10部,アジピン酸20部,無水硫酸ナトリ
ウム16部を加熱混合したものとをそれぞれ冷却し、別
々に粉砕整粒した後に混合して打錠機で打錠して、重量
50g,直径約40mmの円柱状の発泡性の農薬組成物
を得た。
【0039】実施例19 化合物No.2 6部,ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル4部,アルキルアリルエーテルサルフェー
トアンモニウム塩4部,ポリエチレングリコール200
00 30部,炭酸水素ナトリウム10部,マレイン酸
10部を加熱混合して冷却後に粉砕し、これに無水硫酸
ナトリウム36部を加えて混合してたものを打錠機で打
錠し、さらに整粒することにより直径約5mmの球状の
発泡性の農薬組成物を得た。 実施例20 化合物No.2 60部,ニューポールPE78 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル4部,
アルキルアリルエーテルサルフェートアンモニウム塩6
部,ポリエチレングリコール20000 15部,炭酸
水素ナトリウム5部を加熱混合して冷却後に粉砕し、こ
れにマレイン酸5部を加えて混合したものを打錠機で打
錠して、重量5g,直径約30mmの円盤状の発泡性の
農薬組成物を得た。 実施例21 化合物No.7 21部,ニューポールPE68 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部,
ポリエチレングリコール6000 11部,炭酸水素ナ
トリウム10部,コハク酸11部を加熱混合して冷却後
に粉砕し、これにあらかじめピンミル160Z型にて乾
式粉砕を行った化合物No.42 36部,ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル4部を加えて混合した
ものを打錠機で打錠し、次いで一部を削り取ることによ
り重量100g,直径約54mmの球状の発泡性の農薬
組成物を得た。
【0040】実施例22 化合物No.2 6部,ニューポールPE108 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル3部,
ポリエチレングリコール6000 29部,マレイン酸
24部を加熱混合して冷却後に粉砕し、これにポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル3部,SP#150
(東ソー(株)商品)10部,炭酸ナトリウム20部の
混合物を加え、混合した後に打錠機で打錠して、重量5
0g,直径約40mmの円柱状の発泡性の農薬組成物を
得た。 実施例23 化合物No.71 2部,ニューポールPE68 10
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部,
ポリエチレングリコール4000 32部,炭酸ナトリ
ウム24部を加熱混合して冷却後に粉砕し、これにマレ
イン酸30部を加えて混合したものを打錠機で打錠し
て、重量50g,直径約40mmの円柱状の発泡性の農
薬組成物を得た。 実施例24 化合物No.86 24部,ニューポールPE68 5
部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2部,
ポリエチレングリコール4000 15部,アジピン酸
25部を加熱混合したものと、これとは別に炭酸ナトリ
ウム15部,ポリエチレングリコール4000 14部
を加熱混合したものとをそれぞれ冷却し、別々に粉砕し
た後に混合して打錠機で打錠して、重量50g,直径約
40mmの円柱状の発泡性の農薬組成物を得た。 実施例25 化合物No.108 12部,ニューポールPE68
5部,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2
部,ポリエチレングリコール6000 22部,炭酸ナ
トリウム20部を加熱混合して冷却後に粉砕し、フマル
酸29部,ポリエチレングリコール6000 10部を
加えて混合したものを打錠機で打錠して、重量50g,
直径約40mmの円柱状の発泡性の農薬組成物を得た。
【0041】比較例1 化合物No.2 6部,ベントナイト30部,クレー2
9部,ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム5部,炭酸
水素ナトリウム20部,クエン酸10部を混合粉砕し
た。さらに水10部を加えてよく混練し、直径1mmの
スクリーンのついた押し出し造粒機により造粒後に整粒
し、60℃で流動乾燥して粒剤を得た。 比較例2 化合物No.2 6部,ベントナイト34部,硫酸アル
ミニウム5部,可溶性デンプン5部,ポリオキシエチレ
ンスチリルフェニルエーテル5部,リグニンスルホン酸
ナトリウム5部,炭酸水素ナトリウム25部,シュウ酸
15部を混合粉砕した。この粉砕物を打錠機を用いて打
錠することにより、重量50g,直径40mmの円柱状
の成型品を得た。 比較例3 化合物No.2 6部,リグニンスルホン酸ナトリウム
24部,炭酸水素ナトリウム35部,マレイン酸35部
を混合粉砕した。この粉砕物を打錠機を用いて打錠する
ことにより、重量50g,直径40mmの円柱状の成型
品を得た。
【0042】比較例4 化合物No.2 6部,ポリオキシエチレンスチリルフ
ェニルエーテル2部,リグニンスルホン酸ナトリウム2
2部,炭酸水素ナトリウム35部,マレイン酸35部を
混合粉砕した。この粉砕物を打錠機を用いて打錠するこ
とにより、重量50g,直径40mmの円柱状の成型品
を得た。 比較例5 化合物No.86 24部,リグニンスルホン酸ナトリ
ウム16部,炭酸水素ナトリウム30部,マレイン酸3
0部を混合粉砕した。この粉砕物を打錠機を用いて打錠
して、重量50g,直径40mmの円柱状の成型品を得
た。 比較例6 化合物No.108 12部,リグニンスルホン酸ナト
リウム18部,炭酸水素ナトリウム35部,マレイン酸
35部を混合粉砕した。この粉砕物を打錠機を用いて打
錠して、重量50g,直径40mmの円柱状の成型品を
得た。
【0043】次に、前記実施例および比較例で作製した
発泡性農薬組成物について行った試験例を以下に示す。 試験例1 前記実施例および比較例で作製した各製剤を以下の条件
で保存後、各10gを25℃の水に投入して発泡状況を
下記基準に従い観察評価した。製剤が10gより大きい
場合はナイフを用いて10gの塊を削り取って試験に用
いた。 保存条件1:製剤作製直後 保存条件2:無包装のまま空気中に室温で7日間保存 保存条件3:アルミラミネートフィルムを用いて密封
し、40℃,湿度90%の恒温恒湿器中に30日間保存 なお、保存条件3では保存後の包装の膨張状況を下記基
準に従って観察評価した。
【0044】発泡状況評価基準 評価 発泡状況 ○ 激しく発泡 □ 穏やかに発泡 △ わずかに発泡 × ほとんど発泡せず 包装の膨張評価基準 評価 ○ 包装に異常を認めず × 包装が膨張 得られた結果を表1と表2に示した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】試験例2 水田を耕起し、代かきを行った後、田植機を用いて3葉
期の水稲苗(品種:ヤマホウシ)を移植した。その後、
畦畔板を用いて10×10mの区画を作成し、区画内全
面にノビエの種子を播種した。翌日より試験期間中、3
〜4cmの湛水を保った。水稲苗移植7日後(ノビエ
1.5葉期)に、区画の中央部に前記実施例および比較
例で作製した各製剤の所定量を投入した。一部の薬剤は
5lの水に希釈してスプレーを用いて均一に散布した。
各製剤は、製剤作製直後から無包装で空気中に室温で7
日間保存した後のものを用いた。散布の7日後に、製剤
投入地点の処理跡を下記基準に従い観察評価した。薬剤
処理1カ月後に、水稲に対する薬害および除草効果を下
記基準に従い観察評価した。なお除草効果は製剤投入部
周辺および区画の四隅部分周辺で評価し、薬害は製剤投
入部周辺で評価した。試験は2連で行い、2つの区画の
平均を求めた。
【0048】処理跡評価基準評価基準 評価 処理跡状態 無 処理跡無し 微 わずかに処理跡が残る 少 少し処理跡が残る 中 中程度処理跡が残る 多 処理跡が多く残る 除草効果判定基準 評価 5 100%防除(残草量 0%) 4 80%防除(残草量 20%) 3 60%防除(残草量 40%) 2 40%防除(残草量 60%) 1 20%防除(残草量 80%) 0 0%防除(残草量100%) 水稲薬害判定基準 評価 薬害程度 無 無害 微 微小害 小 小害 中 中害 大 大害 枯死 枯死 得られた結果を表3と表4に示した。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】試験例3 水田を耕起し、代かきを行った後、田植機を用いて3葉
期の水稲苗(品種:ヤマホウシ)を移植した。その後、
畦畔板を用いて10×10mの区画を作成した。翌日よ
り試験期間中、3〜4cmの湛水を保った。水稲苗移植
20日後に、区画の中央部に前記実施例および比較例で
作製した各製剤の所定量を投入した。各製剤は、製剤作
製直後から無包装で空気中に室温で7日間保存した後の
ものを用いた。散布の7日後に、製剤投入地点の処理跡
の様子を前記試験例2の基準に従い観察評価した。圃場
とは別に、2000分の1アールのワグネルポットに水
田土壌をつめ、湛水条件で水稲苗を移植育成後、いもち
病菌胞子を接種して発病させたポットを用意した。薬剤
散布2日後に、このワグネルポットを試験区画内に9カ
所均等に設置した。ワグネルポット設置2週間後に、い
もち病防除効果を試験例2の基準に準じて観察評価した
[5(100%防除)〜0(0%防除)]。防除効果は
製剤投入部周辺および区画の四隅部分周辺で評価した。
試験は2連で行い、2つの区画の平均を求めた。得られ
た結果を表5に示した。
【0052】
【表5】
【0053】試験例4 水田を耕起し、代かきを行った後、田植機を用いて3葉
期の水稲苗(品種:ヤマホウシ)を移植した。その後、
畦畔板を用いて10×10mの区画を作成し、翌日より
試験期間中、3〜4cmの湛水を保った。水稲苗移植3
0日後に、区画の中央部に前記実施例および比較例で作
製した各製剤の所定量を投入した。各製剤は、製剤作製
直後から無包装で空気中に室温で7日間保存した後のも
のを用いた。散布の7日後に、製剤投入地点の処理跡の
様子を前記試験例2の基準に従い観察評価した。薬剤処
理7日後に、うんか類による水稲の被害程度を観察にて
調査し、防除効果を試験例2の基準に準じて評価した
[5(100%防除)〜0(0%防除)]。防除効果は
製剤投入部周辺および区画の四隅部分周辺で評価した。
試験は2連で行い、2つの区画の平均を求めた。得られ
た結果を表6に示した。
【0054】
【表6】
【0055】
【発明の効果】これまでの実施例および比較例を用いた
試験例から明らかな様に、本発明組成物は発泡性農薬組
成物で湿気の影響を受けにくく、長期間保存しても水中
投入時の炭酸ガスの発生量の低下が少なく、かつ実用上
問題の無いものである。本発明組成物は、湛水下の水田
に直接投入散布するのに適した製剤であり、また適当量
の水を用いた希釈散布にも適している。以上のごとく、
本発明組成物は優れた特徴を有しており、実用性の大き
いものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1種または2種以上の農薬有効成
    分、(b)炭酸塩、(c)固体酸、(d)室温で固体の
    ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキ
    シプロピレングリコールから選ばれた1種以上のグリコ
    ール、とからなることを特徴とする発泡性農薬組成物。
  2. 【請求項2】(a)1種または2種以上の農薬有効成
    分、(b)炭酸塩、(c)固体酸、(d)室温で固体の
    ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキ
    シプロピレングリコールから選ばれた1種以上のグリコ
    ール、とを加熱混合した後、冷却固化することを特徴と
    する発泡性農薬組成物の製造法。
  3. 【請求項3】(a)1種または2種以上の農薬有効成
    分、(b)炭酸塩、(c)固体酸、(d)室温で固体の
    ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキ
    シプロピレングリコールから選ばれた1種以上のグリコ
    ール、の各成分からなる組成物の製造法で、(a)の少
    なくとも一部と、(b)および(c)の少なくとも片方
    と、(d)の少なくとも一部とを加熱混合し、次いで冷
    却した後に粉砕し、これに各成分の残りがあればその残
    りの成分を混合して製造することを特徴とする発泡性農
    薬組成物の製造法。
  4. 【請求項4】(a)1種または2種以上の農薬有効成
    分、(b)炭酸塩、(c)固体酸、(d)室温で固体の
    ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレンポリオキ
    シプロピレングリコールから選ばれた1種以上のグリコ
    ール、の各成分からなる組成物の製造法で、(b)およ
    び(c)の少なくとも片方と、(d)の少なくとも一部
    とを加熱混合し、次いで冷却した後に粉砕し、これに各
    成分の残りの成分を混合して製造することを特徴とする
    発泡性農薬組成物の製造法。
JP35819791A 1991-12-04 1991-12-27 発泡性農薬組成物およびその製造法 Pending JPH05208901A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000053501A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Kumiai Chem Ind Co Ltd 無水硫酸ナトリウム含有粒状組成物およびその製造法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000053501A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Kumiai Chem Ind Co Ltd 無水硫酸ナトリウム含有粒状組成物およびその製造法

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