JP3227793B2 - 農薬錠剤およびその製法 - Google Patents

農薬錠剤およびその製法

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JP3227793B2
JP3227793B2 JP15185792A JP15185792A JP3227793B2 JP 3227793 B2 JP3227793 B2 JP 3227793B2 JP 15185792 A JP15185792 A JP 15185792A JP 15185792 A JP15185792 A JP 15185792A JP 3227793 B2 JP3227793 B2 JP 3227793B2
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雅男 小川
敏朗 大坪
重典 津田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡性の農薬錠剤およ
びその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡性製剤としては、特公昭45
−24360号、特公昭47−27930号、特公昭5
0−20128号公報等に記載の粉剤、粒剤、錠剤等が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発泡性の錠剤は散布時
の省力化が図れる反面、粉剤、粒剤等に比較して水中崩
壊分散性に乏しい等の課題を抱えており、水中崩壊分散
性の良い錠剤の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
状況に鑑み、鋭意検討した結果、有害生物防除活性成分
または植物生長調節活性成分である農薬活性成分、界面
活性剤、炭酸塩および固体酸を含有する錠剤化された農
薬組成物を製造する際に、炭酸塩として粒径74μm〜
2000μmの粒子を50%以上含有するアルカリ金属
の炭酸塩を使用することにより、得られる農薬錠剤の水
中崩壊分散性が良くなることを見出し本発明に至った。
【0005】即ち、本発明はa)有害生物防除活性成分
または植物生長調節活性成分である農薬活性成分、b)
界面活性剤、c)粒径74μm〜2000μmの粒子を
50%以上含有するアルカリ金属の炭酸塩およびd)固
体酸を含有する組成物を錠剤化することを特徴とする農
薬錠剤の製法および該製法により得られる組成物(以
下、本発明錠剤と記す。)に関するものである。
【0006】本発明において、用いられる農薬活性成分
である有害生物防除活性成分または植物生長調節活性成
分は特に限定されないが、例えば次に示すような化合物
およびそれらの活性な異性体または該混合物が挙げられ
る。以下、化合物番号と共に化合物例を示す。
【0007】(1) α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル 2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチラ
ート (2) (S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブ
チラート (3) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート (4) 3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジク
ロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシラート (5) 3−フェノキシベンジル クリサンテマート
【0008】(6) 3−フェノキシベンジル (1
R)−クリサンテマート (7) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート (8) α−シアノ−3−(4−ブロモフェノキシ)ベ
ンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート (9) α−シアノ−3−(4−フルオロフェノキシ)
ベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート (10) α−シアノ−3−(3−ブロモフェノキシ)
ベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート
【0009】(11) α−シアノ−3−(4−クロロ
フェノキシ)ベンジル 3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト (12) α−シアノ−3−フェノキシベンジル クリ
サンテマート (13) α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1
R)−クリサンテマート (14) α−シアノ−3−(4−ブロモフェノキシ)
ベンジル 2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブ
チラート (15) α−シアノ−3−(3−ブロモフェノキシ)
ベンジル 2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブ
チラート
【0010】(16) α−シアノ−3−(4−クロロ
フェノキシ)ベンジル 2−(4−クロロフェニル)−
3−メチルブチラート (17) α−シアノ−3−(4−フルオロフェノキ
シ)ベンジル 2−(4−クロロフェニル)−3−メチ
ルブチラート (18) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(4−ブロモフェニル)−3−メチルブチラート (19) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチルブチラ
ート (20) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)−3−メチルブ
チラート
【0011】(21) α−シアノ−4−フルオロ−3
−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト (22) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(2−クロロ−4−トリフルオロメチルアニリノ)−3
−メチルブチラート (23) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(4−ジフルオロメトキシフェニル)−3−メチルブチ
ラート (24) α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(S)−2−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−3
−メチルブチラート (25) シアノ−(5−フェノキシ−2−ピリジル)
メチル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート
【0012】(26) α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル 2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テ
トラブロモエチル)シクロプロパンカルボキシラート (27) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,
2−ジメチル−3−(1,2−ジクロロ−2,2−ジブ
ロモエチル)シクロプロパンカルボキシラート (28) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 1−
(4−エトキシフェニル)−2,2−ジクロロシクロプ
ロパンカルボキシラート (29) α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,
2−ジメチル−3−(2−クロロ−2−トリフルオロメ
チルビニル)シクロプロパンカルボキシラート (30) 2−(4−エトキシフェニル)−2−メチル
プロピル 3−フェノキシベンジル エーテル
【0013】(31) 2−(4−エトキシフェニル)
−3,3,3−トリフルオロプロピル3−フェノキシベ
ンジル エーテル (32) 2−メチル−3−フェニルベンジル (1
R,トランス)−2,2−ジメチル−3−(2−クロロ
−2−トリフルオロメチルビニル)シクロプロパンカル
ボキシラート (33) 2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチ
ルベンジル (1R,トランス)−2,2−ジメチル−
3−(2−クロロ−2−トリフルオロメチルビニル)シ
クロプロパンカルボキシラート (34) 3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド
メチル クリサンテマート (35) 3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド
メチル (1R)−クリサンテマート
【0014】(36) 3−アリル−2−メチル−4−
オキソシクロペント−2−エンイルクリサンテマート (37) 3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロ
ペント−2−エンイル(1R)−クリサンテマート (38) (S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2
−プロピニル)シクロペント−2−エンイル (1R)
−クリサンテマート (39) 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
(1R)−クリサンテマート (40) 5−ベンジル−3−フリルメチル クリサン
テマート
【0015】(41) 5−ベンジル−3−フリルメチ
ル (1R)−クリサンテマート (42) α−シアノ−3−(4−ブロモフェノキシ)
ベンジル 3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート (43) O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−
ニトロフェニル) ホスホロチオエート (44) O,O−ジメチル S−〔1,2−ジ(エト
キシカルボニル)エチル〕 ホスホロジチオエート (45) O,O−ジメチル O−(4−シアノフェニ
ル) ホスホロチオエート
【0016】(46) O,O−ジメチル S−(α−
エトキシカルボニルベンジル) ホスホロジチオエート (47) O,O−ジエチル O−(2−イソプロピル
−4−メチル−6−ピリミジニル) ホスホロチオエー
ト (48) O,O−ジメチル O−〔3−メチル−4−
(メチルチオ)フェニル〕 ホスホロチオエート (49) O−(4−ブロモ−2,5−ジクロロフェニ
ル) O,O−ジエチルホスホロチオエート (50) 2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾオ
キサホスホリン−2−スルフィド
【0017】(51) O,O−ジメチル O−(2,
4,5−トリクロロフェニル) ホスホロチオエート (52) O,O−ジエチル O−(3,5,6−トリ
クロロ−2−ピリジル)ホスホロチオエート (53) O,O−ジメチル O−(3,5,6−トリ
クロロ−2−ピリジル)ホスホロチオエート (54) O,O−ジメチル O−(4−ブロモ−2,
5−ジクロロフェニル)ホスホロチオエート (55) ジメチル 2,2−ジクロロビニルホスフェ
ート
【0018】(56) O,S−ジメチル N−アセチ
ルホスホロアミドチオエート (57) O−(2,4−ジクロロフェニル) O−エ
チル S−プロピル ホスホロジチオエート (58) O,O−ジメチル S−(5−メトキシ−
1,3,4−チアジアゾリン−2−オン−3−イルメチ
ル) ホスホロジチオエート (59) ジメチル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒ
ドロキシエチルホスホネート (60) O−エチル O−(4−ニトロフェニル)
ベンゼンホスホノチオエート
【0019】(61) O,O−ジメチル S−(N−
メチルカルバモイルメチル) ホスホロジチオエート (62) 2−sec−ブチルフェニル N−メチルカ
ーバメート (63) 3−メチルフェニル N−メチルカーバメー
ト (64) 3,4−ジメチルフェニル N−メチルカー
バメート (65) 2−イソプロポキシフェニル N−メチルカ
ーバメート
【0020】(66) 1−ナフチル N−メチルカー
バメート (67) 2−イソプロピルフェニル N−メチルカー
バメート (68) O,O−ジエチル S−〔2−(エチルチ
オ)エチル〕 ホスホロジチオエート (69) S−メチル N−〔(メチルカルバモイル)
オキシ〕チオアセトイミデート (70) トランス−5−(4−クロロフェニル)−N
−シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチアゾリジ
ン−3−カルボキサミド
【0021】(71) 2,3−ジヒドロ−2,2−ジ
メチル−7−ベンゾフラニル N−ジブチルアミノチオ
−N−メチルカーバメート (72) N,N,−ジメチル−1,2,3−トリチア
ン−5−イルアミン (73) 1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−
(N,N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸塩 (74) エチル N−〔2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メ
チル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニナ
ート (75) 1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ
−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェ
ニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア
【0022】(76) 1−(3,5−ジクロロ−2,
4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ
ベンゾイル)ウレア (77) 1−〔3,5−ジクロロ−4−(1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル〕−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア (78) エチル 2−(4−フェノキシフェノキシ)
エチルカーバメート (79) 2−tert−ブチル−5−(4−tert
−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3
(2H)−オン (80) 1−〔4−(2−クロロ−4−トリフルオロ
メチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル〕−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア
【0023】(81) tert−ブチル (E)−α
−(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4
−イルメチレンアミノオキシ)−p−トルエート (82) 3,7,9,13−テトラメチル−5,11
−ジオキサ−2,8,14−トリチア−4,7,9,1
2−テトラアザペンタデカ−3,12−ジエン−6,1
0−ジオン (83) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン (84) 5−エトキシ−3−トリクロロメチル−1,
2,4−チアジアゾール (85) O,O−ジイソプロピル S−ベンジル ホ
スホロチオラート
【0024】(86) O−エチル S,S−ジフェニ
ル ジチオホスフェート (87) ポリオキシン (88) ブラストサイジンS (89) 3,4−ジクロロプロピオンアニリド (90) イソプロピル N−(3−クロロフェニル)
カーバメート
【0025】(91) S−エチル N,N−ジプロピ
ルチオールカーバメート (92) 3−メトキシカルボニルアミノフェニル N
−(3−メチルフェニル)カーバメート (93) N−メトキシメチル−2−クロロ−2’,
6’−ジエチルアセトアニリド (94) 2,6−ジニトロ−N,N−ジプロピル−4
−トリフルオロメチルアニリン (95) S−(4−クロロベンジル) N,N−ジエ
チルチオールカーバメート
【0026】(96) S−エチル N,N−ヘキサメ
チレンチオールカーバメート (97) N−(1,1,3−トリメチル−2−オキサ
−4−インダニル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド (98) 3’−イソプロポキシ−2−(トリフルオロ
メチル)ベンズアニリド (99) ジイソプロピル 1,3−ジチオラン−2−
イリデンマロネート (100) 1,2,5,6−テトラヒドロピロロ
[3,2,1−i,j]キノリン−4−オン
【0027】(101) 3−アリルオキシ−1,2−
ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシド (102) 5−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[3,4−b]ベンゾチアゾール (103) 1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−
2−チオウレイド)ベンゼン (104) 1−(4−クロロベンジル)−1−シクロ
ペンチル−3−フェニルウレア (105) バリダマイシンA
【0028】(106) 6−(3,5−ジクロロ−4
−メチルフェニル)−3(2H)−ピリダジノン (107) カスガマイシン塩酸塩 (108) メチル 1−(ブチルカルバモイル)ベン
ズイミダゾール−2−カーバメート (109) 3−(3,5−ジクロロフェニル)−N−
イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−
カルボキサミド (110) 3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−
メチル−5−ビニル−1,3−オキサゾリジン−2,4
−ジオン
【0029】(111) エチレンビスジチオカルバミ
ン酸マンガン (112) エチレンビスジチオカルバミン酸マンガン
および亜鉛 (113) N−(トリクロロメチルチオ)シクロヘキ
サ−4−エン−1,2−ジカルボキシミド (114) 3’−イソプロポキシ−2−メチルベンズ
アニリド (115) 3−ヒドロキシ−5−メチルイソオキサゾ
ール
【0030】(116) テトラクロロイソフタロニト
リル (117) 1,1’−イミノジ(オクタメチレン)ジ
グアニジン (118) 1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−
ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタノン (119) (E)−4−クロロ−2−(トリフルオロ
メチル)−N−〔1−(イミダゾール−1−イル)−2
−プロポキシエチリデン〕アニリン (120) メチル N−(メトキシアセチル)−N−
(2,6−ジメチルフェニル)アラニナート
【0031】(121) 3−クロロ−N−(3−クロ
ロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−2,6
−ジニトロ−4−メチルアニリン (122) N−ブトキシメチル−2−クロロ−2’,
6’−ジエチルアセトアニリド (123) O−エチル O−(5−メチル−2−ニト
ロフェニル)−sec−ブチル ホスホロアミドチオエ
ート (124) エチル N−クロロアセチル−N−(2,
6−ジエチルフェニル)グリシナート (125) 2−〔1−メチル−2−(4−フェノキシ
フェノキシ)エトキシ〕ピリジン
【0032】(126) (E)−1−(4−クロロフ
ェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オー
ル (127) 1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジ
メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ペンタン−3−オール (128) 2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベン
ジル)−3,3−ジメチルブタンアミド (129) 1−(1−メチル−1−フェニルエチル)
−3−(p−トリル)ウレア (130) 2−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリ
【0033】(131) 2−(2,4−ジクロロ−3
−メチルフェノキシ)プロピオンアニリド (132) 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−
1,3−ジメチル−5−ピラゾリル p−トルエンスル
ホナート (133) 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−
1,3−ジメチル−5−フェナシルオキシピラゾール (134) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベン
ゾイル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルフェナ
シルオキシ)ピラゾール (135) 2,4,6−トリクロロフェニル 4−ニ
トロフェニル エーテル
【0034】(136) 2,4−ジクロロフェニル
3−メトキシ−4−ニトロフェニルエーテル (137) 2,4−ジクロロフェニル 3−メトキシ
カルボニル−4−ニトロフェニル エーテル (138) 2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−
N−メチルアセトアニリド (139) 2’,3’−ジクロロ−4−エトキシメト
キシベンズアニリド (140) 5−tert−ブチル−3−(2,4−ジ
クロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−
オキサジアゾール−2(3H)−オン
【0035】(141) 2−アミノ−3−クロロ−
1,4−ナフトキノン (142) メチル 2−〔3−(4,6−ジメトキシ
ピリミジン−2−イル)ウレイドスルホニルメチル〕ベ
ンゾエート (143) 3,7−ジクロロキノリン−8−カルボン
酸 (144) エチル 5−〔3−(4,6−ジメトキシ
ピリミジン−2−イル)ウレイドスルホニル〕−1−メ
チルピラゾール−4−カルボキシラート (145) 3−クロロ−2−〔4−クロロ−2−フル
オロ−5−(2−プロピニルオキシ)フェニル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール
【0036】(146) O−(4−tert−ブチル
フェニル) N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−N
−メチルチオノカーバメート (147) O−(3−tert−ブチルフェニル)
N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオ
ノカーバメート (148) O−(4−クロロ−3−エチルフェニル)
N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチ
オノカーバメート (149) O−(4−ブロモ−3−エチルフェニル)
N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチ
オノカーバメート (150) O−(3−tert−ブチル−4−クロロ
フェニル) N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−N
−メチルチオノカーバメート
【0037】(151) O−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル) N−(6−メトキシ−2−ピリジル)−
N−メチルチオノカーバメート (152) 1−(2−クロロベンジル)−3−(α,
α−ジメチルベンジル)ウレア (153) N−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
2−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシイ
ミド (154) O−(2,6−ジクロロ−4−メトキシフ
ェニル) O,O−ジメチル ホスホロチオエート (155) 1−エチル−1,4−ジヒドロ−6,7−
メチレンジオキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン
【0038】(156) (E)−1−(2,4−ジク
ロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3
−オール (157) イソプロピル 3,4−ジエトキシフェニ
ルカーバメート (158) N−〔4−クロロ−2−フルオロ−5−
(1−メチル−2−プロピニルオキシ)フェニル〕−
3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド (159) N−〔4−クロロ−2−フルオロ−5−
(ペンチルオキシカルボニルメトキシ)フェニル〕−
3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド (160) 7−フルオロ−6−(3,4,5,6−テ
トラヒドロフタルイミド)−4−(2−プロピニル)−
3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン−3(2
H)−オン
【0039】(161) 2−〔1−(エトキシイミ
ノ)エチル〕−3−ヒドロキシ−5−〔2−〔4−(ト
リフルオロメチル)フェニルチオ〕エチル〕−2−シク
ロヘキセン−1−オン (162) 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,
6−ジフルオロベンゾイル)ウレア (163) イソプロピル (2E,4E)−11−メ
トキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジ
エノエート (164) 2−tert−ブチルイミノ−3−イソプ
ロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−1,3,5−チアジアジン−4−オン (165) 2−フェノキシ−6−(ネオペンチルオキ
シメチル)ピリジン
【0040】(166) 3−クロロ−2−〔7−フル
オロ−4−(2−プロピニル)−3,4−ジヒドロ−
1,4−ベンゾオキサジン−3(2H)−オン−6−イ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾ
ール (167) 4’−クロロ−2’−(α−ヒドロキシベ
ンジル)イソニコチン酸アニリド (168) 6−(ベンジルアミノ)プリン (169) 5−クロロ−3−メチル−4−ニトロ−1
H−ピラゾール (170) 2−クロロエチルトリメチルアンモニウム
クロリド
【0041】(171) 2−(3−クロロフェノキ
シ)プロピオン酸 (172) 3−(4−クロロフェニル)−1,1−ジ
メチルウレア (173) 2,4−ジクロロフェノキシ酢酸 (174) 3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,
1−ジメチルウレア (175) 1,1’−エチレン−2,2’−ビピリジ
ニウム ジブロミド
【0042】(176) マレイン酸ヒドラジド (177) 2,4−ジニトロ−6−sec−ブチルフ
ェノール (178) 2,4−ジメチル−5−(トリフルオロメ
チルスルホニルアミノ)アセトアニリド (179) 6−(フルフリルアミノ)プリン (180) βーヒドロキシエチルヒドラジン
【0043】(181) 3−インドール酢酸 (182) 3−メチル−5−(1−ヒドロキシ−4−
オキソ−2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン
−1−イル) シス、トランス−2,4−ペンタジエン
酸 (183) 1−ナフトキシ酢酸 (184) 7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン−2,3−ジカルボン酸 モノアルキルアミン塩 (185) 1−フェニル−3−〔4−(2−クロロピ
リジル)〕ウレア
【0044】(186) 5−クロロ−1H−インダゾ
ール−3−イル酢酸ナトリウム (187) S,S−ジメチル 2−(ジフルオロメチ
ル)−4−(2−メチルプロピル)−6−(トリフルオ
ロメチル)ピリジン−3,5−ジカルボチオアート (188) 3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)−1−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)フェニルスルホニル〕ウレア (189) エキソ−1−メチル−4−(1−メチルエ
チル)−2−(2−メチルフェニルメトキシ)−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプタン (190) 2’,6’−ジエチル−N−〔(2−シス
−ブテノキシ)メチル〕−2−クロロアセトアニリド
【0045】(191) 2,3−ジヒドロ−3,3−
ジメチル−5−ベンゾフラニル エタンスルホナート (192) 2’,6’−ジメチル−N−(3−メトキ
シ−2−テニル)−2−クロロアセトアニリド (193) 1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]
ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメ
トキシ−2−ピリミジニル)ウレア (194) 3−イソプロピル−1H−2,1,3−ベ
ンゾチアジアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキ
シド (195) 2−(1−エトキシイミノブチル)−5−
〔2−(エチルチオ)プロピル〕−3−ヒドロキシシク
ロヘキサ−2−エン−1−オン
【0046】(196) 2’,6’−ジエチル−N−
(2−プロポキシエチル)−2−クロロアセトアニリド (197) 1,1’−ジメチル−4,4’−ビピリジ
ニウム ジクロリド(198) S−(1−メチル−1
−フェニルエチル) ピペリジン−1−カルボチオアー
ト (199) S−(2−メチル−1−ピペリジンカルボ
ニルメチル) O,O−ジプロピル ジチオホスフェー
ト (200) S−ベンジル N−エチル−N−(1,2
−ジメチルプロピル)チオールカーバメート
【0047】(201) 2−クロロ−4−エチルアミ
ノ−6−イソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン (202) 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルア
ミノ)−1,3,5−トリアジン (203) アンモニウム ホモアラニン−4−イル
(メチル)ホスフィナート (204) 2−クロロ−4,6−ビス(エチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジン (205) L−2−アミノ−4−〔(ヒドロキシ)
(メチル)ホスフィノイル〕ブチリル−L−アラニル−
L−アラニンナトリウム
【0048】(206) イソプロピルアンモニウム
N−(ホスホノメチル)グリシナート (207) トリメチルスルホニウム N−(ホスホノ
メチル)グリシナート (208) 2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−
(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−1,3,5−ト
リアジン (209) コハク酸2,2−ジメチルヒドラジド (210) 3−〔2−(3,5−ジメチル−2−オキ
ソシクロヘキシル)−2−ヒドロキシメチル〕グルタル
イミド
【0049】本発明において、農薬活性成分(以下、活
性成分と記す。)の融点が70℃未満の場合は、湿式法
シリカの焼成品または乾式法シリカを添加することが好
ましい。即ち、必須成分である活性成分、界面活性剤、
粒径74μm〜2000μmの粒子を50%以上含有す
るアルカリ金属の炭酸塩および固体酸の他に、上記のシ
リカ、乾燥剤、水溶性担体、水溶性高分子、鉱物質担
体、溶媒、滑沢剤、崩壊剤等を必要に応じて混合する。
【0050】本発明において、農薬活性成分はそれぞれ
一種単独または二種以上を混合して用いることができ、
混合して用いる場合、混合比は任意に選択することがで
きる。これらの活性成分の含有量は成分の種類によって
異なるが、一般には本発明錠剤の全重量に対して0.0
1〜80重量%、好ましくは0.1〜50重量%であ
る。尚、これらの活性成分が液体の場合または溶媒に溶
解させて用いられる場合は、溶媒を含む液状分の含有量
が、本発明錠剤の全重量に対して60重量%を超えると
吸油剤である湿式法シリカの焼成品または乾式法シリカ
の効果が不充分となることから、この液状分の含有量は
通常0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重
量%である。
【0051】該湿式法シリカの焼成品または乾式法シリ
カの添加量は、液状活性成分または溶媒に溶解させて用
いられる場合はその全液状分に対して、通常50〜20
0重量%、好ましくは60〜100重量%である。用い
られる湿式法シリカの焼成品としては、例えばトクシー
ルGU−N、トクシールU、トクシールGU、トクシー
ルN(徳山曹達社製)、カープレックス#80、カープ
レックス#67、カープレックス#1120、カープレ
ックス#100、カープレックス22S、カープレック
スFPS−1、カープレックスFPS−2、カープレッ
クスFPS−3、カープレックスFPS−4(いずれも
塩野義製薬社製)、ニップシール(日本シリカ社製)、
Ultrasil(Degussa社製)等の合成含水
酸化珪素(湿式法シリカ)を700〜900℃、好まし
くは800〜900℃で焼成したものが用いられる。ま
た、市販のカープレックスCS−5、カープレックスC
S−7、ファインシールP−8(徳山曹達社製)等をそ
のまま用いても良い。一方、乾式法シリカとしては、乾
式法で得られる軽質無水珪酸、例えばAEROSIL2
00、AEROSIL300(いずれもDegussa
社製)が用いられる。
【0052】さらに、活性成分の融点が0〜70℃の場
合は、製造時の粘度を下げさらに低温で保存した際の活
性成分の結晶化を防ぐために、必要により溶媒を添加す
る。該溶媒としては、通常、不揮発性または低揮発性の
有機溶媒が用いられる。このような粘度調節および活性
成分の結晶化防止の目的で用いられる溶媒としては、活
性成分と均一に混合するもの、例えばフェニルキシリル
エタン等の芳香族炭化水素類、ケトン類、エステル類、
植物油、鉱物油、流動パラフィン、平均分子量200〜
600程度の室温で液状を呈するポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ールメチルエーテル等のグリコールエーテル類およびそ
のアセテート、アルキルベンゼン、メチルナフタレンの
他にアジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジトリデシル、
フタル酸ジアルキル等のエステル類が挙げられ、特にフ
ェニルキシリルエタン、グリコールエーテル類、グリコ
ールエーテル類のアセテート、アルキルベンゼン、メチ
ルナフタレン、エステル類が好ましい。なお、活性成分
の融点にかかわらず、有効成分の水中拡散性を向上させ
たり効力を向上させる目的で該溶媒を添加することもで
きる。この際の溶媒としては、活性成分と均一に混合
し、なおかつ比重が 1.0以下のものが活性成分を浮遊さ
せて水中拡散性を向上させる目的からより好ましい。
【0053】該溶媒の添加量は活性成分に対して、通常
10〜1000重量%、好ましくは30〜200重量%
である。活性成分の融点が0℃以下の場合でも、製造時
の粘度を下げるために必要により上記の溶媒を加えても
よい。
【0054】本発明において用いられる界面活性剤とし
ては、該活性成分、湿式法シリカの焼成品等を乳化およ
び分散させ得るものが用いられ、例えばアルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リ
グニンスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エス
テル塩、カルボキシル基を有する共重合体のアルカリ金
属塩、脂肪酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、
ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソル
ビタンアルキルエステル等のノニオン性界面活性剤など
を挙げることができる。また、必要に応じてカチオン性
界面活性剤、両イオン性界面活性剤等を用いてもよい。
これらの界面活性剤は、一種単独でまたは二種以上を混
合して用いられる。用いられる界面活性剤の量は、本発
明組成物の全重量に対して通常0.1〜70重量%、好
ましくは1〜40重量%、より好ましくは3〜20重量
%である。
【0055】本発明において用いられるアルカリ金属の
炭酸塩としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが挙げら
れ、該炭酸塩は粒径74μm〜2000μmの粒子を5
0%以上、好ましくは70%以上含有するものである
が、特に打錠前に混合する際の均一性を良くするために
粒径1000μm以上の粒子を5%以下、好ましくは3
%以下含有するものを用いるのが良い。尚、上記のアル
カリ金属炭酸塩は一種単独でまたは二種以上を任意の割
合に混合して用いられる。
【0056】また、本発明において用いられる固体酸と
しては、例えばクエン酸、コハク酸、マレイン酸、フマ
ル酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、アジピ
ン酸、ホウ酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素
カリウム、安息香酸、スルファミン酸、サリチル酸、ア
スコルビン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、ソルビ
ン酸、ニコチン酸、フェニル酢酸等が挙げられるが、特
にマレイン酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、ホウ
酸、リンゴ酸、酒石酸が好ましい。これらの酸は一種単
独でまたは二種以上を任意の割合に混合して用いられ
る。
【0057】用いられる炭酸塩および固体酸の量は、そ
の合計量が本発明錠剤の全重量に対して通常5〜90重
量%、好ましくは10〜70重量%、より好ましくは2
0〜60重量%である。また炭酸塩と固体酸との重量比
は通常1:10〜10:1、好ましくは1:5〜5:
1、より好ましくは1:3〜3:1の範囲内である。
【0058】本発明において用いられる乾燥剤、水溶性
担体、水溶性高分子、鉱物質担体、滑沢剤、崩壊剤とし
ては以下のようなものが挙げられる。
【0059】まず乾燥剤としては、酸化ホウ素、メタホ
ウ酸、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化カルシウム、アルミン酸ナトリウム等が挙げ
られる。
【0060】水溶性担体としては、尿素、乳糖、硫安、
ショ糖、食塩、芒硝等が挙げられる。
【0061】水溶性高分子としては、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース、メチルエチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、平均分子量6000〜200
00のポリエチレングリコール等が挙げられる。
【0062】鉱物質担体としては、カオリンクレー、珪
藻土、酸性白土、活性白土、ろう石、モンモリロナイト
クレー、パイロフィライト、タルク、アタパルジャイト
クレー、ベントナイト、セリサイト等が挙げられる。さ
らに、滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、酸
化チタン等が挙げられ、崩壊剤としては、微結晶セルロ
ース等が挙げられる。
【0063】これらの水溶性担体、水溶性高分子、鉱物
質担体、滑沢剤、崩壊剤を添加する場合、その添加量は
本発明組成物の全重量に対して通常0.1〜50重量
%、好ましくは0.5〜20重量%である。
【0064】その他、本発明錠剤には適宜、安定化剤、
効力増強剤、着色剤、香料、ビルダー等を含有させるこ
ともできる。
【0065】本発明錠剤は、活性成分、界面活性剤、粒
径74μm〜2000μmの粒子を50%以上含有する
アルカリ金属の炭酸塩および固体酸、さらに必要により
シリカ、乾燥剤、水溶性担体、水溶性高分子、鉱物質担
体、滑沢剤、崩壊剤を加え、ジュースミキサー、リボン
ミキサー、ヘンシェルミキサー、タンブラーミキサーま
たはV型混合機等の混合機等を用いてよく混合した後、
一定量を臼等に入れて打錠することにより得られるが、
工業的には打錠機(タブレッティングマシン)またはブ
リケッティングマシンで成型して一定重量の錠剤を連続
的に得るのが好ましい。この際、打錠機の下杵および上
杵の入りを調節したり、ブリケッティングマシンの供給
速度、ロール圧力やロール回転数を調節することによ
り、錠剤の密度を 1.1〜1.7 g/cm3 、好ましくは、
1.2〜 1.6g/cm3 とすることが好ましい。
【0066】また、錠剤化する前に、本発明組成物の構
成成分の一部または全てをローラーコンパクター、スラ
ッグマシーン等で30Kg/cm2 以上好ましくは50Kg/cm2
以上の圧力をかけて成型した後解砕して得た顆粒状造粒
物を、打錠機またはブリケッティングマシンで錠剤化す
ることもできる。この際、本発明組成物のうち、粒径74
〜2000μmの粒子を50%以上含有するアルカリ金属の炭
酸塩を除く組成物の一部または全てを用いて顆粒状造粒
物を得ることが好ましい。このとき、顆粒状造粒物の粒
径は70%以上が100〜3000μmの間に含まれて
ることが好ましく、より好ましくは70%以上が100
〜2000μmの間に含まれていることである。特に、
顆粒状造粒物の最大粒径は5000μm以下であること
が好ましい。
【0067】尚、本発明において農薬活性成分の融点が
70℃以上の場合は、活性成分のみまたは活性成分と界
面活性剤とを混合したものを、予めジェットマイザー、
ピンミル、ハンマーミル等の乾式粉砕機で粉砕して平均
粒径が30μm以下、好ましくは10μm以下とした後
上記と同様の方法により製造するのが有利である。
【0068】このようにして得られる錠剤の形状は、円
盤型でふちどりのないもの、隅角のもの、隅丸のもの、
レンズ型でその曲率の浅いものから深いものまで、ピロ
ウ型、アーモンド型、フィンガー型、三角形、四角形、
五角形、カプセル状のもの等種々可能であるが、その重
量は一錠当り5g〜100g程度が好ましい。
【0069】本発明錠剤はそのまま湛水下水田、川、
池、沼、堀、畑地、芝生、果樹園、非農耕地などに施用
するか、水で適当な希釈倍率に希釈して使用する。本発
明錠剤を湛水下水田に施用する場合、その施用量は活性
成分の種類や量により異なるが、通常10アール当り約
50〜2000g、好ましくは約500〜1000gで
ある。
【0070】本発明錠剤をそのまま施用する場合は、通
常なんら特殊な器具を必要としない。例えば、施用者が
水田に入り、均一にまたは水田の1ケ所以上の地点に本
発明錠剤を施用したり、水田に入ることなく畦の辺や水
田の水口に施用したり、畦から投入することにより活性
成分を水田全体にいきわたらせることができる。また、
船やボートで池、堀、沼、川等に入って本発明錠剤を投
入したり、ヘリコプター、飛行機、ラジコンの飛行機等
を用いて空中から散布することもできる。さらに本発明
錠剤を湛水下水田に施用する場合、田植機の上から手で
投入したり、田植機から一定距離ごとに落下させるよう
にしても良い。
【0071】本発明錠剤を湛水下水田に施用する場合、
その施用時期は活性成分の種類により異なるが、通常代
掻き直後から出穂後2週間程度までの間である。特に除
草活性成分を含有する本発明錠剤の施用時期は、一般に
代掻き直後から田植え後約15日までの間である。
【0072】本発明錠剤は、湛水下水田、池、川等に施
用した時炭酸ガスを発生して移動し、活性成分が水中に
速やかにかつ均一に拡散するので、有害生物(病害虫、
病害菌、雑草等)防除活性成分が有害生物に対し、また
は植物生長調節活性成分が作物に対し充分な効果を発揮
し、しかも均一に拡散するので、作物に対する薬害の軽
減という点でも優れたものである。また、本発明錠剤は
水田に施用される場合、従来の施用量(例えば粒剤の場
合10アール当り3000〜4000g)に比べて、そ
の施用量を大幅に低減化できるため、製品の製造、輸
送、保管および省力散布の面からも利用価値の高いもの
である。さらに、本発明錠剤を水で希釈して使用する場
合、水中で炭酸ガスを発生して、崩壊、分散、乳化など
が容易な為、取り扱いが便利である。
【0073】
【実施例】次に、製造例、比較例および試験例を挙げて
本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例
のみに限定されるものではない。尚、製造例および比較
例の部は重量部を表す。
【0074】まず、本発明錠剤の製造例を示す。 製造例1 化合物(128)9部およびカープレックスCS−7
(塩野義製薬製湿式法シリカの焼成品)2部をジュース
ミキサーを用いてよく混合した後遠心粉砕機で粉砕し
た。これを、コールターカウンターTAII型(コールタ
ーエレクトロニクス社製)を用いて平均粒子径を測定し
たところ7.2μmであった。一方、化合物(123)
10.5部およびカープレックスCS−7 9部を乳鉢
中乳棒で混合した後、さらにジュースミキサーでよく混
合した。次に、上記の化合物(128)とカープレック
スCS−7との粉砕品11部、化合物(123)とカー
プレックスCS−7との粉砕品19.5部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックスCS−7
=1:1の噴霧乾燥品(ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムの水溶液にカープレックスCS−7を分散後、
スプレードライヤーで噴霧乾燥して粉末としたもの)1
0部、デモールSN−B(花王株式会社製ナフタレンス
ルホン酸ソーダのホルマリン縮合物)3部、1000〜
710μmに分級した炭酸ナトリウム(徳山曹達製重灰
を篩い分けしたもの)25部、マレイン酸25部および
乳糖6.5部を低速回転でジュースミキサーで混合し
た。得られた混合物5gを直径30mmの打錠成型器に入
れ、500kg/cm2 の圧力で打錠して錠剤(直径30m
m、厚さ6mm、密度1.18)を得た。
【0075】製造例2 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに710〜500μmに分
級した炭酸ナトリウム25部を用いた以外は製造例1と
同様の操作を行い、錠剤(直径30mm、厚さ6mm、
密度1.18)を得た。 製造例3 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに500〜350μmに分
級した炭酸ナトリウム25部を用いた以外は製造例1と
同様の操作を行い、錠剤(直径30mm、厚さ6mm、
密度1.18)を得た。 製造例4 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに350〜250μmに分
級した炭酸ナトリウム25部を用いた以外は製造例1と
同様の操作を行い、錠剤(直径30mm、厚さ6mm、
密度1.18)を得た。 製造例5 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに250〜149μmに分
級した炭酸ナトリウム25部を用いた以外は製造例1と
同様の操作を行い、錠剤(直径30mm、厚さ6mm、
密度1.18)を得た。
【0076】製造例6 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに、粒径149μm以上の
粒子の割合が96.8%で、1000μm以上の粒子の
割合が0.6%でかつ2000μm以上の粒子の割合が
0%である炭酸ナトリウム(徳山曹達製重灰)25部を
用いた以外は製造例1と同様の操作を行い、錠剤(直径
30mm、厚さ6mm、密度1.18)を得た。 製造例7 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに、粒径149μm以上の
粒子の割合が94.8%で、1000μm以上の粒子の
割合が0.2%でかつ2000μm以上の粒子の割合が
0%である炭酸ナトリウム(旭硝子製重灰)25部を用
いた以外は製造例1と同様の操作を行い、錠剤(直径3
0mm、厚さ6mm、密度1.18)を得た。 製造例8 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに、粒径74μm以上の粒
子の割合が77.8%でかつ1000μm以上の粒子の
割合が0%である炭酸ナトリウム(旭硝子製軽灰)25
部を用いた以外は製造例1と同様の操作を行い、錠剤
(直径30mm、厚さ6mm、密度1.18)を得た。 製造例9 製造例6の打錠前の混合物をローラーコンパクターTF
−MINI型(フロイント産業株式会社製乾式造粒機)
を用いて50kg/cm2 の圧力でシート状造粒物とした
後、2000μmのスクリーンの付いたブレーカー(フ
ロイント産業株式会社製解砕機)で解砕して顆粒状造粒
物を得た。得られた顆粒状造粒物は粒径が2000〜1
05μmの粒子の割合が92.6%でかつ2830μm
以上の粒子の割合が0%であった。次に該顆粒状造粒物
5gを直径30mmの打錠成型器に入れ、500kg/cm2
の圧力で打錠して錠剤(直径30mm、厚さ5mm、密
度1.41)を得た。
【0077】製造例10 まず、化合物(128)9部およびドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム:カープレックスCS−7=1:1
の噴霧乾燥品2部をヘンシェルミキサーでよく混合した
後、ジェットマイザーで粉砕した。これをコールターカ
ウンターTAII型を用いて平均粒子径を測定したところ
3.0μmであった(以下、これを化合物(128)の粉
砕プレミックスと記す。)。一方、化合物(123)1
0.5部およびカープレックスCS−7 8部をビーカー
中スパーテルよく混合した(以下、これを化合物(12
3)のプレミックスと記す。)。次に、上記化合物(1
28)の粉砕プレミックス11部、化合物(123)のプ
レミックス18.5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム:カープレックスCS−7=1:1の噴霧乾燥品13
部およびマレイン酸(日本触媒化学工業社製)25部を高
速回転のヘンシェルミキサーでよく混合した後、ローラ
ーコンパクターTF−MINI型を用いて50Kg/cm2
圧力でシート状造粒物とした後、1410μmのスクリーン
の付いたブレーカー(解砕機)で解砕して、顆粒状造粒
物を得た。この顆粒状造粒物は 105〜2000μmの粒子割
合が86.4%であり、2000μm以上の粒子割合が0%であ
った。該顆粒状造粒物67.5部に局方タルク(丸石製薬社
製)5部、 149μm以上の粒子割合が96.8%、1000μm
以上の粒子割合が 0.6%でありかつ2000μm以上の粒子
割合が0%である炭酸ナトリウム27.5部を加えて袋混合
した。次に、この混合物50gを直径50mmの臼と杵が付い
た打錠機(菊水製作所製7A−SM型:下杵の深さは混
合物が入るように調製:杵は隅角の深さが2mmで角度が
30°)に手で量り込み、錠剤の厚みが約18mmとなるよう
に上杵を調節して打錠し、隅角で円盤状の錠剤(直径5
0mm、厚さ18mm、密度1.42)を得た。
【0078】製造例11 製剤例10において混合物25gを打錠機に入れ、錠剤の
厚みを約9mmとなるように調節する以外は製造例10と
同様の操作を行い、25gの隅角で円盤状の錠剤(直径5
0mm、厚さ9mm、密度1.42)を得た。 製造例12 製造例10においてマレイン酸および炭酸ナトリウムの
量を各々17.5部および35部とする以外は製造例10と同
様の操作を行い、一錠が50gの隅角で円盤状の錠剤(直
径50mm、厚さ18mm、密度1.42)を得た。 製造例13 製造例10における化合物(128)の粉砕プレミック
ス11部、化合物(123)のプレミックス18.5部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックスC
S−7=1:1の噴霧乾燥品 0.5部、MORWET E
FW(DESOTO社製界面活性剤) 7.5部およびマレ
イン酸20部を高速回転のヘンシェルミキサーでよく混合
した後、ローラーコンパクターTF−MINI型を用い
て50Kg/cm2 の圧力でシート状造粒物とした後、1410μ
mのスクリーンの付いたブレーカーで解砕して、顆粒状
造粒物を得た。この顆粒状造粒物は 105〜2000μmの粒
子割合が89.7%でありかつ2000μm以上の粒子割合が0
%であった。この該顆粒状造粒物57.5部に局方タルク10
部、 149μm以上の粒子割合が96.8%、1000μm以上の
粒子割合が 0.6%でありかつ2000μm以上の粒子割合が
0%である炭酸ナトリウム32.5部を加えて袋混合した。
次に、この混合物50gを製造例10と同様に直径50mmの
打錠機に手で量り込み、錠剤の厚みが約18mmとなるよう
に上杵を調節して打錠し、隅角で円盤状の錠剤(直径5
0mm、厚さ18mm、密度1.42)を得た。
【0079】製造例14 製造例10における化合物(128)の粉砕プレミック
ス11部、化合物(123)のプレミックス18.5部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックスC
S−7=1:1の噴霧乾燥品 0.5部、MORWET E
FW 7.5部、マレイン酸20部および酸化ほう素(U.
S.BORAX社製)5部を高速回転のヘンシェルミキ
サーでよく混合した後、ローラーコンパクターTF−M
INI型を用いて50Kg/cm2 の圧力でシート状造粒物と
した後、1410μmのスクリーンの付いたブレーカーで解
砕して顆粒状造粒物を得た。この顆粒状造粒物は 105〜
2000μmの粒子割合が88.5%でありかつ2000μm以上の
粒子割合が0%であった。この該顆粒状造粒物62.5部に
局方タルク5部、 149μm以上の粒子割合が96.8%、10
00μm以上の粒子割合が 0.6%でありかつ2000μm以上
の粒子割合が0%である炭酸ナトリウム32.5部を加えて
袋混合した。次に、この混合物50gを製造例10と同様
に直径50mmの打錠機に手で量り込み、錠剤の厚みが約18
mmとなるように上杵を調節して打錠し、隅角で円盤状の
錠剤(直径50mm、厚さ18mm、密度1.42)を
得た。 製造例15 化合物(97)6部およびマレイン酸2部をヘンシェル
ミキサーでよく混合した後、ジェットマイザーで粉砕し
た。これをコールターカウンターTAII型を用いて平均
粒子径を測定したところ 3.1μmであった(以下、これ
を化合物(97)の粉砕プレミックスと記す。)。上記
化合物(97)の粉砕プレミックス8部、パインデック
ス♯2(松谷化学社製加工澱粉)22部、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノラウレート1部、マレイン酸28部お
よび酸化ほう素10部を高速回転のヘンシェルミキサーで
よく混合した後、 149μm以上の粒子割合が96.8%、10
00μm以上の粒子割合が 0.6%でありかつ2000μm以上
の粒子割合が0%である炭酸ナトリウム31部を加え、ヘ
ンシェルミキサーを用いて低速回転でよく混合した。次
に、この混合物50gを直径50mmの臼と杵が付いた打錠機
に手で量り込み、錠剤の厚みが約19mmとなるように上杵
を調節して打錠し、隅角で円盤状の錠剤(直径50m
m、厚さ19mm、密度1.34)を得た。
【0080】製造例16 製造例15における化合物(97)の粉砕プレミックス
8部、カープレックスCS−7 0.7部、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート1部およびマレイン酸
44部を高速回転のヘンシェルミキサーでよく混合した
後、 149μm以上の粒子割合が96.8%、1000μm以上の
粒子割合が 0.6%でありかつ2000μm以上の粒子割合が
0%である炭酸ナトリウム46.3部を加え、ヘンシェルミ
キサーを用いて低速回転でよく混合した。次に、この混
合物50gを直径50mmの臼と杵が付いた打錠機に手で量り
込み、錠剤の厚みが約17mmとなるように上杵を調節して
打錠し、隅角で円盤状の錠剤(直径50mm、厚さ17
mm、密度1.50)を得た。 製造例17 製造例16において、錠剤の厚みを約18mmとする以外は
製造例16と同様の操作を行い、隅角で円盤状の錠剤
(直径50mm、厚さ18mm、密度1.42)を得
た。 製造例18 製造例16において、錠剤の厚みを約18.5mmとする以外
は製造例16と同様の操作を行い、隅角で円盤状の錠剤
(直径50mm、厚さ18.5mm、密度1.38)を
得た。 製造例19 製造例16において、錠剤の厚みを約19mmとする以外は
製造例16と同様の操作を行い、隅角で円盤状の錠剤
(直径50mm、厚さ19mm、密度1.34)を得
た。
【0081】製造例20 製造例15における化合物(97)の粉砕プレミックス
8部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カープ
レックスCS−7=1:1の噴霧乾燥品5部、マレイン
酸28部、局方タルク2部およびろう石27部を高速回転の
ヘンシェルミキサーでよく混合した後、 149μm以上の
粒子割合が96.8%、1000μm以上の粒子割合が 0.6%で
ありかつ2000μm以上の粒子割合が0%である炭酸ナト
リウム30部を加え、ヘンシェルミキサーを用いて低速回
転でよく混合した。次に、この混合物50gを直径50mmの
臼と杵が付いた打錠機に手で量り込み、錠剤の厚みが約
18.5mmとなるように上杵を調節して打錠し、隅角で円盤
状の錠剤(直径50mm、厚さ18.5mm、密度1.
38)を得た。 製造例21 製造例10における化合物(128)の粉砕プレミック
ス55部、局方タルク1部、マレイン酸22部を高速回転の
ヘンシェルミキサーでよく混合した後、 149μm以上の
粒子割合が96.8%、1000μm以上の粒子割合が 0.6%で
ありかつ2000μm以上の粒子割合が0%以上である炭酸
ナトリウム22部を加え、ヘンシェルミキサーを用いて低
速回転でよく混合した。次に、この混合物50gを直径50
mmの臼と杵が付いた打錠機に手で量り込み、錠剤の厚み
が約21mmとなるように上杵を調節して打錠し、隅角で円
盤状の錠剤(直径50mm、厚さ21mm、密度1.2
1)を得た。 製造例22 製造例21において、錠剤の厚みを約21.5mmとする以外
は製造例21と同様の操作を行い、隅角で円盤状の錠剤
(直径50mm、厚さ21.5mm、密度1.19)を
得た。
【0082】次に比較例を示す。 比較例1 製造例1において、1000〜710μmに分級した炭
酸ナトリウム25部のかわりに、45μm以下の粒子の
割合が100%である炭酸ナトリウム(徳山曹達製軽灰
を遠心粉砕機で粉砕したもの)25部を用いた以外は製
造例1と同様の操作を行い、錠剤を得た。
【0083】比較例2 比較例1の打錠前の混合物をジェットマイザーで粉砕し
た。この粉砕物は、45μmの篩いを全て通過し、コー
ルターカウンターTAII型を用いて平均粒子径を測定し
たところ3.0μmであった。この粉砕物5gを直径3
0mmの打錠成型器に入れ、500kg/cm2 の圧力で打錠
して錠剤を得た。
【0084】次に試験例を示す。 試験例1 製造例1〜9および比較例1、2で得られた各々の錠剤
1個(5g)を、25℃のイオン交換水1000ccの
入ったビーカー中に投入し、錠剤が完全に崩壊、分散し
て溶解するまでの時間を測定した。その結果を表1に示
す。
【0085】
【表1】
【0086】試験例2 水田を代掻きし、2日後に3葉期のイネを田植えした。
また、水田を縦2m、横15mに波板で仕切り、ポット
で発芽させたイヌホタルイおよびヒエを縦の中央部を結
ぶ線に沿って3m間隔で植え込んだ。田植えの3日後に
(水田の水深は約10cm)、製造例6で得た錠剤6個
即ち30g(1kg/10a相当量)を中央にスポット
処理したところ、これらの錠剤は約10分で完全に崩壊
分散し、試験区内に拡散した。このときイヌホタルイお
よびヒエは1.5葉期であった。薬剤処理後3日目、7
日目、14日目、21日目および42日目に薬害を、ま
た、42日目に除草効果を調査したところ、薬害は全く
認められず、イヌホタルイおよびヒエは完全枯死してい
た。
【0087】試験例3 水田を代掻し、2日後に3葉期のイネを田植えした。ま
た、この時同時に水田を縦5m、横8mに波板で仕切っ
た。田植え3日後(水田の水深は約10cm)に製造例7で
得た試験組成物8個すなわち40g(1Kg/10a 相当量)
を中央にスポット処理したところ、これらの錠剤は約10
分で完全に崩壊分散し、試験区内にほぼ均一に拡散し
た。一方、比較例2で得た組成物8個も同様にスポット
施用したところ、錠剤が完全に崩壊分散するのに75分を
要した。薬剤処理1日後に、施用部位から左右2mごと
の地点(試験区の横に沿って)より内径 10.83cmのステ
ンレスパイプを用いて水および土壌を回収し、そこに含
まれる化合物(128)の量をガスクロマトグラフィー
にて分析した。その結果を表2に示す。
【0088】
【表2】
【0089】試験例4 試験例10〜14で得られた錠剤1個を、約20℃の水道
水が水深約5cmとなるように入った縦約70cm、横約 115
cmのとろ箱の中央にスポット施用したところ、いずれの
錠剤も15〜50分で完全に崩壊分散し、とろ箱中にほぼ均
一に拡散した。
【0090】試験例15〜20で得られた錠剤1個を、
約25℃の水道水が水深約5cmとなるように入った縦約70
cm、横約 115cmのとろ箱の中央にスポット施用したとこ
ろ、いずれの錠剤も10〜40分で完全に崩壊分散しとろ箱
中にほぼ均一に拡散した。
【0091】
【発明の効果】本発明の農薬製剤は、散布時の省力化に
適した錠剤型をしており、かつ水中崩壊分散性や水中拡
散性に優れたものであり、病害虫、雑草等の防除剤およ
び植物生長調節剤として安定した効果を示すものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−290801(JP,A) 特開 平3−163004(JP,A) 特開 昭59−219205(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/16 A01N 25/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)有害生物防除活性成分または植物成長
    調節活性成分である農薬活性成分、b)界面活性剤、
    c)炭酸塩およびd)固体酸を含有する錠剤化された農
    薬組成物において、炭酸塩として粒径74μm〜200
    0μmの粒子を50%以上含有するアルカリ金属の炭酸
    塩を使用して得られ、かつ錠剤の密度が1.1〜1.7
    g/cm3であることを特徴とする農薬錠剤。
  2. 【請求項2】錠剤の密度が1.2〜1.6g/cm3
    ある請求項1に記載の農薬錠剤。
  3. 【請求項3】a)有害生物防除活性成分または植物成長
    調節活性成分である農薬活性成分、b)界面活性剤、
    c)粒径74μm〜2000μmの粒子を50%以上含
    有するアルカリ金属の炭酸塩およびd)固体酸を含有す
    る組成物を錠剤化することを特徴とする農薬錠剤の製
    法。
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