JPH0688997B2 - スルホンアミド系化合物及びその塩、それらを含有する除草組成物並びにそれらの製造方法 - Google Patents

スルホンアミド系化合物及びその塩、それらを含有する除草組成物並びにそれらの製造方法

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JPH0688997B2
JPH0688997B2 JP1850687A JP1850687A JPH0688997B2 JP H0688997 B2 JPH0688997 B2 JP H0688997B2 JP 1850687 A JP1850687 A JP 1850687A JP 1850687 A JP1850687 A JP 1850687A JP H0688997 B2 JPH0688997 B2 JP H0688997B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、下記一般式(I)で表わされるスルホンアミ
ド系化合物及びその塩、それらを有効成分として含有す
る除草組成物並びにそれらの製造方法に関する。
一般式(I): (式中、X1、X2及びX3は水素原子又はハロゲン原子であ
り、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子であり、Rはメチル基
又はメトキシ基である)。
〔従来の技術〕
イソチアゾールスルホンアミド系化合物が除草剤として
有用であることは、特開昭58-219179号公報において前
記化合物が広く一般式で示されていることにより、概念
的に知られている。しかしながら該公報には本発明化合
物は具体的に開示されておらず、また前記スルホンアミ
ド系化合物の水稲用除草剤としての適用性も明記されて
いない。また特開昭59-1480号及び特開昭60-48988号公
報によってもスルホンアミド系化合物の除草剤としての
有用性は知られているが、これら公報類より開示されて
いるものは、特に、前記スルホンアミド系化合物のイソ
チアゾール核の5位において前者が置換基を何ら有さな
い点で、また後者が本発明化合物の該当する置換基とそ
の種類を異にする点で、それぞれ本発明化合物と明瞭に
化学構造を異にする。
〔発明の目的〕
本発明は新規なスルホンアミド系化合物及びその塩、そ
れらを有効成分とする除草組成物並びにそれらの製造方
法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明は、以下一般式(I)で表わされるスルホンアミ
ド系化合物及びその塩、それらを有効成分として含有す
る除草組成物並びにそれらの製造方法である。
一般式(I): (式中、X1、X2及びX3は水素原子又はハロゲン原子であ
り、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子であり、Rはメチル基
又はメトキシ基である)。
本発明者等は、前記スルホンアミド系化合物に着目し
て、その化学構造と植物に対する生理活性との関係につ
いて種々検討を行なっていたところ、イソチアネート環
の3位にハロゲン原子で置換されてもよいメチル基を有
し、かつ、その5位に2,2,2−トリハロゲノエトキシ基
を有し、さらにその4位のスルホニルウレア鎖に特定の
ピリミジニル基を有する特定の前記スルホンアミド系化
合物が、極めて優れた除草効果を示すこと、特に水田に
繁茂する有害雑草を水稲に殆ど薬害を与えることなく、
選択的に、かつ低薬量で防除できることを見出し、本発
明をなすに至った。
前記一般式で示される本発明の化合物において、ハロゲ
ン原子(X1〜3、Y1〜3)としては弗素、塩素、臭素及び
沃素が例示される。
前記一般式(I)において、X1、X2及びX3は水素原子又
は弗素原子の場合が望ましく、水素原子の場合がさらに
望ましい。Y1、Y2及びY3は塩素原子又は弗素原子の場合
が望ましく、弗素原子の場合がさらに望ましい。
前記スルホンアミド系化合物の塩は、一般式(I)の化
合物と塩基性の塩形成物質との塩であり、具体的には、
例えばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、マ
グネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩或い
はメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミンな
どの置換又は無置換のアミン塩が挙げられる。
前記一般式(I)で表わされるスルホンアミド系化合物
は、例えば次のような方法で製造できる。
一般式(II): 〔式中、Q1は−CX1X2X3基(X1、X2、及びX3は水素原子又
はハロゲン原子である)であり、Q2は−CH2CY1Y2Y3
(Y1、Y2及びY3はハロゲン原子である)であり、R1は−N
H2基、−NCO基、 (R3はアルキル基、アルケニル基又はフェニル基であ
る)又は である〕で表わされるイソチアゾール系化合物と、 一般式(III): (式中、Rは前述の通りであり、R2は−NH2基、−NCO
基、 (R3は前述の通りである)又は であり、R1が−NH2基の場合R2は−NCO基、 であり、R2が−NH2基の場合R1は−NCO基、 である)で表わされるピリミジン系化合物とを反応さ
せ、次いで所望により塩基性の塩形成物質で処理する。
ここでいう塩基性の塩形成物質による処理は通常の方法
で行ないうる。
次に、上記の製法について具体的に例示する。
更に、別法として次の反応が挙げられる。
前記製法〔K〕において用いられるMOCNのMはナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネ
シウムなどのアルカリ土類金属、トリエチルアミンなど
のアミン類を意味する。
前記〔A〕〜〔M〕の反応は、必要に応じて溶媒の存在
下で行なわれる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類:ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、トリクロロエタン、ヘキサン、シクロヘキサンな
どの環状又は非環状脂肪族炭化水素類:ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類:アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン類:アセトニトリル、プロピオニト
リル、アクリロニトリルなどのニトリル類:ジメチルス
ルホキシド、スルホランなどの非プロトン性極性溶媒:
酢酸エチルなどのエステル類などが挙げられる。
前記〔C〕〜〔F〕の反応においては、必要に応じて反
応を促進させるための触媒として、1,4−ジアザビシク
ロ〔2.2.2〕オクタンを添加してもよい。また、前記
〔A〕及び〔B〕の反応において、必要に応じて反応を
促進させるために、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7
−ウンデセンを添加してもよい。さらに、前記〔D〕及
び〔F〕の反応においては、必要に応じてトリエチルア
ミンなどの塩基を添加してもよい。
前記製法〔A〕〜〔K〕中、工業的には製法〔C〕〜
〔F〕が好ましい。
前記反応式中の一般式(II−1)で表わされる原料化合
物は、例えば、次のような方法で製造することが示され
る。
(1)5−ハロゲノ−3−メチルイソチアゾール及びβ
−イミノチオカルボン酸系化合物を出発原料とする場合
を下記第1ルートに示す。
(注)の工程では1)NaNO2、AcOH、H3PO4及びHClを
作用させた後、2)CuCl(又はCuCl2)、SO2及びAcOHを
作用させる。NH2−Bu(t)或いはNH−Bu(t)中のBu
(t)はターシャリブチル基を表わす。また、AcOHは酢
酸を表わす。
(2)3−メチルイソチアゾール及び3−ブロモイソチ
アゾールを出発原料とする場合を下記第2ルートに示
す。
(注)の工程ではClSO3H又は発煙硫酸を作用させ、
の工程では発煙硝酸を作用させる。また、n−BuLiはノ
ルマルブチルリチウムを表わす。
(3)Q1がCH2F基、CHF2基及びCF3基である一般式(II
−1)で表わされる化合物を製造する場合を下記第3ル
ートに示す。
(注)Et2NSF3は三弗化ジエチルアミノ硫黄を、BPOは過
酸化ベンゾイルをそれぞれ表わす。
また、一般式(II−2)〜(II〜4)で表わされる原料
化合物は、例えば、次のような方法で製造することが示
される(第4ルート) (注)DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを表わす。MOCN
は前記製法〔K〕の場合と同じ。
Q2中のハロゲン変換を行なう場合を下記する。
前記反応式中の一般式(III−1)、(III−3)及び
(III−4)で表わされる原料化合物は下記の通り、一
般式(III−2)で表わされる化合物から容易に誘導で
きる。
なお、別法〔G〕〜〔M〕で使用する原料物質は、ここ
に記載された前記一般式(II−1)、(III−1)、(I
II−2)及び(III−3)の各化合物の製造方法に準じ
て製造することが示される。
前記一般式(I)で表わされるスルホンアミド系化合物
を製造する際経由する中間体を前述したが、この中で一
般式(II)で表わされる化合物の代表例を第1表に示
す。
一般式(II): 次に本発明化合物の合成例を下記する。
合成例1.N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)アミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホン
アミド(化合物No.1)の合成 〔I〕3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−4−イソチアゾールスルホンアミドの合成 a法: (1)5−ブロモ−3−メチルイソチアゾール50.0gに3
0%発煙硫酸200gを水冷下に30分間にわたって滴下し、
次いで反応液を170〜180℃に加熱して、5.5時間反応さ
せた。
反応終了後、反応物を氷水1.5l中へ注ぎ、炭酸カルシウ
ムでpH7に調整した。生成した硫酸カルシウムを濾別
し、濾液に2N−硫酸200mlを加え、加温した後再び濾過
し、得られた濾液の水を留去して、5−ブロモ−3−メ
チル−4−イソチアゾールスルホン酸66.3gを得た。
(2)前記工程(1)で得た5−ブロモ−3−メチル−
4−イソチアゾールスルホン酸66.0gにオキシ塩化リン1
79.0gを10分間にわたって滴下し、次いで反応液を還流
温度まで加熱して4時間反応させた。
反応終了後、反応物を冷却し、氷水1中へ注ぎ、攪拌
後クロロホルム500mlで2回抽出し、抽出層を水洗し、
無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、クロロホルムを留
去し、さらに減圧蒸留して、沸点120〜125℃/100mmHgの
5−ブロモ−3−メチル−4−イソチアゾールスルホニ
ルクロライド39.3gを得た。
(3)28%アンモニア水585mlに前記工程(2)で得た
5−ブロモ−3−メチル−4−イソチアゾールスルホニ
ルクロライド39.0gを1,4−ジオキサン195mlに溶解した
溶液を約1時間にわたって氷水で冷却して5℃以下に保
持しながら滴下し、反応させた。
反応終了後、反応物を食塩水250ml中へ注ぎ、酢酸エチ
ル250mlで抽出した。抽出層を乾燥し、酢酸エチルを留
去し、得られた残渣をメタノールで再結晶して、融点14
8〜150℃の5−ブロモ−3−メチル−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド27.5gを得た。
(4)窒素気流下で2,2,2−トリフルオロエタノール49.
2gと金属ナトリウム5.5gとを30分間攪拌し、1,4−ジオ
キサン90mlを加え、90〜100℃で1.5時間攪拌した。次い
で前記工程(3)で得た5−ブロモ−3−メチル−4−
イソチアゾールスルホンアミド27.0gを加え、還流温度
で3.5時間反応させた。
反応終了後、反応物を冷却し、ジクロロメタン350ml中
へ注ぎ、次いで濃塩酸20ml及び食塩水350mlを加え、分
液して得られた抽出層を乾燥し、ジクロロメタンを留去
し、得られた粘稠性物質をエタノールで再結晶して、融
点148〜149℃の3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミド20.3
gを得た。
b法: (1)5−ブロモ−3−メチル−4−イソチアゾールス
ルホニルクロライド15.0gのジクロロメタン80ml溶液
に、ターシャリーブチルアミン39.6gをジクロロメタン1
00mlに溶解した溶液を氷冷下に30分間にわたって滴下
し、滴下後室温で1.5時間反応させた。
反応終了後、反応物を冷水150ml中に注ぎ、分液して得
られたジクロロメタン層を乾燥し、ジクロロメタンを留
去して、融点118〜123℃のN−ターシャリーブチル−5
−ブロモ−3−メチル−4−イソチアゾールスルホンア
ミド16.1gを得た。
(2)窒素気流下で2,2,2−トリフルオロエタノール40m
lと金属ナトリウム1.9gとを15分間攪拌し、次いで前記
工程(1)で得られたN−ターシャリーブチル−5−ブ
ロモ−3−メチル−4−イソチアゾールスルホンアミド
5.0gを加え、還流温度で18時間反応させた。
反応終了後、反応物を冷却し、酢酸エチル64mlと冷水64
mlの混合溶液中へ注ぎ、抽出層を水洗し、乾燥し、酢酸
エチルを留去して油状のN−ターシャリーブチル−3−
メチル−5−(2,2,2,−トリフルオロエトキシ)−4−
イソチアゾールスルホンアミド6.1gを得た(ここで得ら
れる油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製して得られるものの融点は87〜90℃である)。
(3)前記工程(2)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−4−イソチアゾールスルホンアミド6.1gとトリフ
ルオロ酢酸70mlとを還流温度で19時間攪拌で反応させ
た。
反応終了後、反応物を冷却し、酢酸エチル78mlと冷水78
mlの混合溶液中へ注ぎ、抽出層を水及び炭酸カリウム水
溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、酢
酸エチルを留去し、得られた油状物をジクロロメタンと
ノルマルヘキサンとの混合溶媒で結晶化させ、3−メチ
ル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソ
チアゾールスルホンアミド4.2gを得た。
〔II〕目的物(化合物No.1)の合成 a法: ホスゲン3.96gを酢酸エチル46.04gに溶解させた溶液に
前記〔I〕のa法工程(4)で得た3−メチル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド5.52g、トリエチルアミン8.08g及び酢
酸エチル50mlの溶液を冷却下30分間にわたって0〜3℃
に保持しながら滴下した。
次いで、2−アミノ−4,6−ジメトキシピリミジン6.2g
を加え、15分後さらにトリエチルアミン4.04gを滴下
し、1時間反応させた。
反応終了後、反応物をトリエチルアミン20gを含む水500
ml中へ注ぎ、塩酸でpH3に調整して、白色沈澱を析出さ
せ、濾過して得られた沈澱を水洗し、重炭酸ナトリウム
水溶液で洗浄し、酢酸エチルエステルで精製して融点19
9〜200℃の目的物4.5gを得た。
b法: (1)ホスゲン9.9gを溶解させた酢酸エチル溶液49.5g
に2−アミノ−4,6−ジメトキシピリミジン7.75g、トリ
エチルアミン20.2g及び酢酸エチル77.5gの溶液を冷却下
60分間にわたって10〜12℃に保持しながら滴下し、その
後10〜15℃で16時間攪拌下に反応させた。
反応終了後、反応物から減圧下50℃以下で酢酸エチル及
びホスゲンを留去し、室温まで冷却した。
(2)前記工程(1)で得られたものに酢酸エチル200m
l及び2−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)イソチアゾール−4−スルホンアミド9.66gを加
え、さらにトリエチルアミン5.3gを滴下し、1時間反応
させた。
反応終了後、反応物について前記目的物の合成例a法と
同様の後処理を施して、目的物15.2gを得た。
c法: (1)クロロベンゼン80gにホスゲン15.0gを室温で吹き
込み、これに2−アミノ−4,6−ジメトキシピリミジン1
5.5gのクロロベンゼン250ml溶液を50〜55℃で攪拌下に
滴下した。その後、この反応温度で1時間反応させた。
反応終了後、反応物から析出した結晶を濾別後、クロロ
ベンゼンを留去し、次いで減圧蒸留を行い、2−イソシ
アナート−4,6−ジメトキシピリミジン3.0gを得た。
(2)前記工程(1)で得られた2−イソシアナート−
4,6−ジメトキシピリミジンを用いて、前記工程〔II〕
のb法の(2)の方法に準じて目的物を得られる。
合成例2.N−〔(4−メチル−6−メトキシピリミジン
−2−イル)アミノカルボニル〕−3−メチル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド(化合物No.2)の合成 〔1〕3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−4−イソチアゾールスルホンアミドの合成 (1)2,2,2−トリフルオロエタノール30mlに金属ナト
リウム0.8gを溶解させ、これに5−ブロモ−3−メチル
−4−ニトロイソチアゾール4.0g、酸化第2銅0.7g及び
ヨウ化カリウム16mgを加え、加熱還流下に30分間反応さ
せた。
反応終了後、反応混合物を水200mlの中へ注ぎ、酢酸エ
チルで抽出し、抽出層を水洗乾燥し、酢酸エチルを減圧
留去した。残渣物をノルマルヘキサン/エーテル混合溶
媒で再結晶し、融点63〜64℃の3−メチル−4−ニトロ
−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)イソチアゾー
ル3.6gを得た。
(2)前記工程(1)で得た3−メチル−4−ニトロ−
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)イソチアゾール
3.3gを酢酸50mlに溶解させ、還元鉄3.8gを加えて5分間
加熱還流下反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中へ注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出層を炭酸カリウム水溶液、ついで水で洗浄
した後、乾燥し、酢酸エチルを減圧留去した。残渣物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物
質の4−アミノ−3−メチル−5−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)イソチアゾール2.1gを得た。
(3)前記工程(2)で得た4−アミノ−3−メチル−
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)イソチアゾール
2.1gに酢酸5ml、85%リン酸6ml及び濃塩酸3mlを加え、
これに−20〜−10℃で亜硝酸ナトリウム0.77gの2ml水溶
液を滴下した。この溶液を−5℃で30分間攪拌し、つい
で塩化第1銅0.3gを含有する亜硫酸ガスを飽和させた酢
酸溶液30mlに−10〜−5℃で徐々に滴下した。
滴下後、0〜5℃で1時間攪拌した。
反応終了後、反応物を氷水中に注ぎ、ジクロロメタンで
抽出した。抽出層を水で充分に洗浄し、乾燥後溶媒を減
圧留去し、油状の塩化3−メチル−5−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホニル1.
2gを得た。
(4)前記工程(3)で得られた塩化3−メチル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホニル1.2gを10mlのテトラヒドロフランに溶解さ
せた溶液を28%アンモニア水12mlに氷冷下加え、ついで
室温に戻し3時間攪拌した。
反応終了後、反応物を水200ml中に投入し、酢酸エチル
で抽出し、抽出層を水洗、乾燥して溶媒を減圧留去し
た。残渣物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、融点149〜150℃の3−メチル−5−(2,2,2−ト
ロフルオロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホンア
ミド0.66gを得た。
〔II〕目的物(化合物No.2)の合成 3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−
4−イソチアゾールスルホンアミド233mgを20mlのアセ
トニトリルに溶解し、トリエチルアミン88mgを加えた
後、フェニルN−(4−メチル−6−メトキシピリミジ
ン−2−イル)カーバメート230mgを添加した。続いて
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン20mgを
加え、室温で2時間攪拌し、反応させた。
反応終了後、反応物を水100ml中へ注ぎ、更に濃塩酸を
滴下し、酸性(pH3)にすると白色結晶が析出した。こ
の結果を濾過、減圧乾燥して融点159〜161℃の目的物16
5mgを得た。
合成例3.N−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルア
ミノカルボニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリク
ロロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミド
(化合物No.3)の合成 〔I〕3−メチル−5−(2,2,2−トリクロロエトキ
シ)−4−イソチアゾールスルホンアミドの合成 (1)5−ブロモ−3−メチル−4−ニトロイソチアゾ
ール8.9g、2,2,2−トリクロロエタノール12g及び無水テ
トラヒドロフラン100mlの混合溶液を氷水で冷却しなが
ら、60%水素化ナトリウム3.2gを小量づつ加え、0℃で
30分間攪拌反応させた。
反応終了後、反応物を水300mlの中へ注ぎ、酢酸エチル
で抽出し、抽出層を水洗し、乾燥し、酢酸エチルを減圧
留去した。次いで得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、融点60〜61℃の3−メチル−
4−ニトロ−5−(2,2,2−トリクロロエトキシ)イソ
チアゾール8.7gを得た。
(2)前記工程(1)で得られた3−メチル−4−ニト
リロ−5−(2,2,2−トリクロロエトキシ)イソチアゾ
ール8.7gを酢酸200mlに溶解し、70℃に加熱して還元鉄
8.3gを少量づつ添加した。次いで、放冷下に2.25時間攪
拌し、反応させた。
反応終了後、反応物を水400ml中へ注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出層を炭酸カリウム水溶液で、次いで水で洗
浄した後、乾燥し、酢酸エチルを減圧留去した。得られ
た残渣物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、融点50〜60℃の4−アミノ−3−メチル−5−(2,
2,2−トリクロエトキシ)イソチアゾール3.9gを得た。
(3)前記工程(2)で得られた4−アミノ−3−メチ
ル−5−(2,2,2−トリクロロエトキシ)イソチアゾー
ル3.6gに酢酸8.3ml、85%リン酸10.9ml及び濃塩酸5.7ml
を加え、そこへ−10℃で亜硝酸ナトリウム1.03gの3ml水
溶液を滴下した。この溶液を0℃で2時間攪拌し、次い
で塩化第1銅0.41gを含有する亜硫酸ガスを飽和させた
酢酸53ml中に−10〜−5℃で徐々に滴下した。滴下後、
0〜5℃で1時間攪拌し、更に室温で30分間攪拌し、反
応させた。
反応終了後、反応物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出層を水で充分に洗浄し、乾燥後溶媒を減圧留去
した。次いで得られた残渣物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、融点71〜74℃の塩化3−メチル
−5−(2,2,2−トリクロロエトキシ)−4−イソチア
ゾールスルホニル2.3gを得た。
(4)前記工程(3)で得られた塩化3−メチル−5−
(2,2,2−トリクロロエトキシ)−4−イソチアゾール
スルホニル2.2gをアセトン50mlに溶解させ、これに炭酸
水素ナトリウム0.54gを加えた。上記混合液を−30〜−4
0℃に冷却し、28%アンモニア水1mlを加えた後徐々に室
温に戻し、1.5時間攪拌し、反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中へ注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出層を水洗、乾燥して溶媒を減圧留去した。
得られた残渣物にエーテル/n−ヘキサン=1/1の混合溶
媒10mlを加えると結晶化して融点140〜142℃の3−メチ
ル−5−(2,2,2−トリクロロエトキシ)−4−イソチ
アゾールスルホンアミド1.3gを得た。
〔II〕目的物(化合物No.3)の合成 前記合成例3の工程〔I〕(4)で得られた3−メチル
−5−(2,2,2−トリクロロエトキシ)−4−イソチア
ゾールスルホンアミド200mg及びフェニルN−4,6−ジメ
トキシピリミンジン−2−イル)カーバメート177mgを
アセトニトリル20mlに溶解し、室温で1,8−ジアザピシ
クロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン103mgを加え、15時間攪
拌し、反応させた。
反応終了後、反応物を水100ml中に注ぎ、濃塩酸を滴下
して酸性にすると白色結晶が析出した。この結晶を濾過
し、減圧乾燥して融点176〜180℃の目的物270mgを得
た。
合成例4.N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)アミノカルボニル〕−3−ジフルオロメチル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド(化合物No.8)の合成 〔I〕3−ジフルオロメチル−5−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミドの
合成 (1)前記合成例2の工程〔I〕(3)と同様の方法で
得られた塩化3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)−4−イソチアゾールスルホニル3.7gのジク
ロロメタン10ml溶液に室温でターシャリーブチルアミン
9.1gを加え、還流温度で30分間反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を水洗し、乾燥して溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、融点87〜90℃のN−ターシャリーブチル
−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−4−イソチアゾールスルホンアミド2.2gを得た。
(2)前記工程(1)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−4−イソチアゾールスルホンアミド1.06g、N−
ブロモスクシンイミド1.14g及び過酸化ベンゾイル50mg
を無水四塩化炭素−無水ベンゼン(9:1混合溶媒50ml)
中還流温度で23時間光照射して反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出し、抽出層を炭酸カリウム水溶液で洗浄し、乾燥し
た後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、融点135〜138℃
のN−ターシャリーブチル−3−ジブロモメチル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド0.5gを得た。
(3)前記工程(2)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−ジブロモメチル−5−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミド1.55g
のエタノール溶液6mlと硝酸銀0.6gの水溶液10mlとを混
合し、還流温度で20分間反応させ、次いで硝酸銀0.6gを
加えて、さらに還流温度で1時間反応させた。
反応終了後、反応物を水300ml中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を乾燥し、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、油状のN−ターシャリーブチル−3−ホルミル−
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ〕−4−イソチア
ゾールスルホンアミド1.2gを得た。
(4)前記工程(3)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−ホルミル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−4−イソチアゾールスルホンアミド1.1gをジクロ
ロメタン10mlに溶解し、−70℃で三フッ化ジエチルアミ
ノ硫黄1.5mlを加え、この混合液を徐々に室温に戻し、
3時間攪拌下に反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中へ注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、融点105〜106℃のN−ターシャリーブチル−
3−ジフルオロメチル−5−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ−4−イソチアゾールスルホンアミド0.7gを得
た。
(5)前記工程(4)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−ジフルオロメチル−5−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)4−イソチアゾールスルホンアミド0.7gに
トリフルオロ酢酸8mlを加え、還流温度で2時間反応さ
せた。
反応終了後、反応物を水200ml中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣物をエーテル/ヘキサン混合溶媒で処理し
て融点102〜104℃の3−ジフルオロメチル−5−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ−4−イソチアゾールスルホ
ンアミド0.13gを得た。
〔II〕目的物(化合物No.8)の合成 前記合成例4の工程〔I〕(5)で得られた3−ジフル
オロメチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−
4−イソチアゾールスルホンアミド0.08gを用いて、前
記合成例3の工程〔II〕の方法に準じて反応を行い、融
点200〜202℃の目的物0.11gを得た。
合成例5.N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)アミノカルボニル〕−3−フルオロメチル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド(化合物No.7)の合成 〔I〕3−フルオロメチル−5−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミドの合
成 (1)N−ターシャリーブチル−3−ホルミル−5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾー
ルスルホンアミド1.0gのメタノール溶液20mlを10〜15℃
で水素化ホウ素カリウム72mgのメタノール/0.2N−水酸
化ナトリウム水溶液(8ml/2ml)に加え、室温で15時間
攪拌しながら反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、融点113〜116℃のN−ターシャリーブチル−
3−ヒドロキシメチル−5−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミド0.54gを
得た。
(2)前記工程(1)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−ヒドロキシメチル−5−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミド0.51
gを塩化メチレン20mlに溶解し、これに−70℃で三フッ
化ジエチルアミノ硫黄0.47gの塩化メチレン溶液2mlを加
え、徐々に室温まで戻し、15時間攪拌下に反応させた。
反応終了後、反応物を水300mlに注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。抽出層を乾燥した乾燥した後溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、油状のN−ターシャリーブチル−3−フロ
オロメチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−
4−イソチアゾールスルホンアミド0.44gを得た。
(3)前記工程(2)で得られたN−ターシャリーブチ
ル−3−フルオロメチル−5−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)−4−イソチアゾールスルホンアミド0.44g
にトリフルオロ酢酸15mlを加え、室温で15時間攪拌下に
反応させた。
反応終了後、反応物を水200ml中へ注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を乾燥した後溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、融点70〜73℃の3−フルオロメチル−5−(2,2,
2−フルオロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホン
アミド0.30gを得た。
〔II〕目的物(化合物No.7)の合成 前記合成例5の工程〔I〕(3)で得られた3−フルオ
ロメチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4
−イソチアゾールスルホンアミド0.105gを用いて、前記
合成例3の工程〔II〕の方法に準じて反応を行い、融点
199〜201℃の目的物0.138gを得た。
前記一般式(I)に包含される本発明化合物の例を下記
第2表に示す。
一般式(I): 前記一般式(I)で表わされるスルホンアミド系化合物
の塩としては例えば次のものが挙げられる。
合成例No.9 N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)アミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2,2,
2−トリクロロエトキシ)−4−イソチアゾールスルホ
ンアミドのモノメチルアミン塩 融点165〜167℃ 化合物No.10 N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)アミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2−
クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ)−4−イソチアゾ
ールスルホンアミドのモノメチルアミン塩 融点169〜171℃ 化合物No.11 N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)アミノカルボニル〕−3−メチル−5−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)−4−イソチアゾールスル
ホンアミドのカルシウム塩 融点229〜232℃ 本発明のスルホンアミド系化合物及びその塩は後記試験
例にみる通り、除草組成物の有効成分として使用した場
合に優れた除草効果を示す。特に水田に繁茂する有害雑
草、例えばホタルイ、ミズガヤツリ、タマガヤツリ、マ
ツバイ、クログワイなどのカヤツリグサ科、ウリカワ、
オモダカ、ヘラオモダカなどのオモダカ科、コナギなど
のミズアオイ科、アゼナなどのゴマノハグサ科、キカシ
グサなどのミソハギ科、ヒエのようなイネ科などの雑
草、を水稲に薬害を与えることなく選択的にかつ低薬量
で防除できる。また、それら有害雑草が、比較的生育の
進んだものであっても防除できるので、水田用除草組成
物として好適なものである。更には、畑地における有害
雑草をも防除できるので好ましいものである。
本発明の除草組成物の適用範囲は、前述の農耕地以外
に、果樹園、桑園、山林、農道、グランド、工場敷地な
ど多岐にわたり、また適用方法も土壌処理、茎葉処理を
適宜選択できる。
本発明の除草組成物を施用する場合、通常は担体、必要
に応じて希釈剤、溶剤、乳化剤、展着剤、界面活性剤な
どの各種補助剤と混合して、粒剤、水和剤、乳剤、液
剤、水溶剤などに製剤して使用する。
製剤に使用する補助剤としては、珪藻土、消石灰、炭酸
カルシウム、滑石、ホワイトカーボン、タルク、カオリ
ン、ベントナイト、ジークライト、クレー、澱粉などの
固型担体;水、トルエン、キシレン、ソルベントナフ
サ、ジオキサン、アセトン、イソホロン、メチルイソブ
チルケトン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−
2−ピロリドン、アルコールなどの溶剤;アルキル硫酸
ソーダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、リグニン
スルホン酸ソーダ、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレングリコー
ルアルキルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステルなどの展着剤、界面活性剤
などが挙げられるが、もちろんこれらのみに限定される
ものではない。
有効成分化合物と農薬用補助剤との適当な配合重量比は
一般に0.02:99.98〜90:10、望ましくは0.03:99.97〜60:
40である。有効成分化合物の使用適量は、気象条件、土
壌条件、薬剤の製剤形態、対象雑草の種類、施用時期な
どの相違により一概に規定できないが、一般に1アール
当りの施用有効成分量としては0.05〜50g、望ましくは
0.1〜30gである。本発明除草剤は、他の農薬、肥料、土
壌、薬害軽減剤などと混用或いは併用することができ、
この場合に一層優れた効果、作用性を示すことがある。
他の除草剤と混用或いは併用する場合、その混合相手除
草剤の有効成分としては、例えば次のようなものが挙げ
られる。
2,4−ジクロロフェニル−3′−メトキシ−4′−トリ
フェニルエーテル、2,4−ジクロロフェニル−3′−メ
トキシカルボニル−4′−ニトロフェニルエーテル、2
−クロロ−2′,6′−ジエチル−N−(ブトキシメチ
ル)アセトアニリド、2−クロロ−2′,6′−ジエチル
−N−(プロポキシエチル)アセトアニリド、S−
〔(2−メチル−1−ピペリジル)−カルボニルメチ
ル〕−O,O−ジ−n−プロピルジチオホスフェート、S
−(4−クロロベンジル)−N,N−ジエチルチオールカ
ーバメート、S−エチル−ヘキサヒドロ−1H−アゼピン
−1−カーボチオエート、S−(1−メチル−1−フェ
ネチル)ピペリジン−1−カーボチオエート、S−ベン
ジル−N−エチル−N−(1,2−ジメチルプロピル)チ
オカーバメート、2−ナフチル−N−メチル−N−(2
−メトキシ−6−ピリジル)チオカーバメート、O−
(メタ−ターシャリーブチルフェニル)−N−メチル−
N−(6−メトキシピリジン−2−イル)−チオカーバ
メート、5−ターシャリーブチル−3−(2,4−ジクロ
ロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾリン−2−オン、2−ベンズチアーゾール−2−イ
ルオキシ酢酸 N−メチルアニリド、4−(2,4−ジク
ロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−フェナシルオ
キシピラゾール、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−
1,3−ジメチルピラゾール−5−イル−p−トルエンス
ルホネート、4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾ
イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルフェナシル
オキシ)ピラゾール、3,7−ジクロロ−8−キノリンカ
ルボン酸。
本発明除草組成物と他の除草性化合物と混用或いは併用
する場合、その配合比は気象条件、土壌条件、薬剤の製
剤形態、施用時期、施用方法などの相違により一概に規
定できないが、一般式(1)のイソチアゾール系化合物
及びその塩1重量部当り、混合相手除草性化合物0.1〜2
00重量部、望ましくは0.5〜100重量部であり、施用適量
は1アール当りの総有効成分化合物量として1〜100gで
あり、望ましくは2〜50gである。
また、その場合適当な薬剤の施用時期は普通、雑草発生
前から3〜4葉期の間であり、移植水稲田の場合は一般
に水稲移植前から移植後20日前後である。尚、施用に際
して前記有効成分化合物は通常の薬薬製剤法に準じて前
記のような各種補助剤と配合し、例えば乳剤、水和剤、
粒剤などの形態に製剤されるが、有効成分化合物を一緒
に混合、製剤してもよいし、或いは別々に製剤したもの
をさらに混合してもよい。
次に本発明除草組成物の試験例を記載する。
試験例1. 1/10,000アールポットに水田土壌を詰め、ホタルイの種
子並びにウリカワの塊茎を植え、湿潤状態に保った。ホ
タルイが0.5〜1葉期に生育した後、約3cmに湛水し、所
定化合物の水和剤を水で希釈し、所定量をピペットで滴
下処理した。薬剤処理20〜21日後に生育状態を肉眼で観
察し、下記の規準(1〜5の5点法)に基づいて生育抑
制程度を評価し下記第3表の結果を得た。
生育抑制程度 5:完全な枯死状態〜1:無処理区と同等の生育 試験例2. 1/10.000アールポットに水田土壌を入れて飽水させた
後、ヒエの種を播種し、軽く覆土して、畑状態で発芽さ
せた。子葉鞘が出現したときに湛水して水深3cmとし、
所定化合物の水和剤を水で希釈し、所定量をピペットで
滴下処理した。薬剤処理16〜22日後に生育状態を肉眼で
観察し、前記試験例1の規準に基づいて評価し、下記第
3表に結果を得た。
試験例3. 1/10,000アールポットに水田土壌を詰め入水後代掻を行
い、翌日2.5葉期の水稲(品種:日本晴)をポット当り
1本づつ移植した。移植後4日目に所定化合物の水和剤
を水を希釈し、所定量をピペットで滴下処理した。薬剤
処理21〜35日後に生育状態を肉眼で観察し、前記試験例
1の規準に基づいて評価し、下記第3表の結果を得た。
試験例4. 1/1,700アールプラスチックケースに水田土壌を詰め、
入水して水田状態とし、ノビエ、ホタルイ及びコナギの
種子を播種すると共にクログワイ及びオモダカの塊茎を
植込んだ。その後プラスチックケースを屋外に置きノビ
エが2葉期に達したときに、各薬剤の粒剤を所定量にな
るように施用した。
薬剤処理後1ヶ月後に生育状態を肉眼で観察し、前記試
験例1の場合と同様にして生育抑制程度を評価し、その
結果を第4表に示す。
化合物A:3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸 B:S−〔(2−メチル−1−ピペリジル)−カル
ボニルメチル〕−0,0−ジ−n−プロピルジチオホスフ
ェート C:S−ベンジル−N−エチル−N−(1,2−ジメチ
ルプロピル)チオカーバメート D:2−ナフチル−N−メチル−N−(2−メトキ
シ−6−ピリジル)チオカーバメート E:2−ベンズチアゾール−2−イルオキシ酢酸N
−メチルアニリド F:2−クロロ−2′,6′−ジエチル−N−(プロ
ポキシエチル)アセトアニリド その他の本発明化合物、例えば本発明化合物No.2〜10な
ども、化合物No.1の場合と同様に他の薬剤との混合施用
による優れた除草効果が得られる。
試験例5 屋外の0.36m2角コンクリートポットに水田土壌を詰め入
水し、代掻を行なった。2.5葉期の水稲苗(品種:日本
晴)をポット当り9株(3本/株)移植した。水深を5c
mに保ち、移植後6日目に各薬剤の粒剤を所定量になる
ように施用した。薬剤処理の翌日より3cm/8時間/日の
条件で2日間に亘って漏水させた。処理後55日目に茎葉
部を切断し9株平均の茎数及び茎葉重を求め、それらを
対無処理区比で表した。その結果を第5表に示す。
次に本発明除草性組成物の製剤例を記載する。
製剤例1. (1)ジークライト 78 重量部 (2)ラベリンS 2 重量部 (商品名:第一工業製薬製) (3)ソルポール5039 5 重量部 (商品名:東邦化学工業製) (4)カープレックス 15 重量部 (商品名:塩野義製薬製) 以上(1)〜(4)の成分の混合物と本発明化合物No.2
とを9:1の重量割合で混合して水和剤を得る。
製剤例2. (1)本発明化合物No.1 0.08重量部 (2)ソルボール5146 6 重量部 (商品名:東邦化学工業製) (3)ノイゲンEA-112 2 重量部 (商品名:第一工業製薬製) (4)ジークライト 25 重量部 (5)ベントナイト 66.92重量部 以上(1)〜(5)を少量の水と共に混練、粒状に押し
出し成型し乾燥して粒剤とする。
製剤例3. (1)本発明化合物No.3 0.1重量部 (2)3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸 1 重量部 (3)リグニンスルホン酸カルシウム 3 重量部 (4)ベントナイト 44 重量部 (5)ジークライト 51.9重量部 上記(1)〜(5)を混合し、粉砕、造粒して粒剤を得
る。
製剤例4. (1)本発明化合物No.5 3 重量部 (2)3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸 20 重量部 (3)ジークライト 52 重量部 (4)ホワイトカーボン 20 重量部 (5)ナフタレンスルホン酸ソーダとホルムアルデヒド
との縮合物 3 重量部 (6)ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルの
硫酸塩 3 重量部 以上(1)〜(6)を混合、粉砕して水和剤を得る。
製剤例5. 〔A〕 (1)本発明化合物No.1 0.08重量部 (2)ベントナイト 40 重量部 (3)ジークライト 56.92重量部 (4)リグニンスルホン酸カルシウム 3 重量部 上記(1)〜(4)を混合、粉砕、造粒して粒剤〔A〕
を得る。
〔B〕
(1)3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸 1 重
量部 (2)ベントナイト 40 重量部 (3)ジークライト 56 重量部 (4)リグニンスルホン酸カルシウム 3 重量部 上記(1)〜(4)を混合、粉砕、造粒して粒剤〔B〕
を得る。
前記粒剤〔A〕及び〔B〕を1:1の重量割合で混合して
粒剤を得る。
製造例6. (1)水溶性デンプン 75 重量部 (2)リグニンスルホン酸ソーダ 5 重量部 (3)本発明化合物No.9 20 重量部 以上(1)〜(3)の各成分を混合して、水溶剤を得
る。
製剤例7. (1)ニューライト 97 重量部 (商品名:日本耐火原料(株)製) (2)ディスクゾールW−92 2 重量部 (商品名:第一工業製薬剤) (3)本発明化合物No.8 1 重量部 以上(1)〜(3)の各成分を混合、粉砕して粉剤を得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下原田 洋 滋賀県草津市西渋川2丁目3番1号 石原 産業株式会社中央研究所内 (72)発明者 吉田 常象 滋賀県草津市西渋川2丁目3番1号 石原 産業株式会社中央研究所内 (72)発明者 池口 雅彦 滋賀県草津市西渋川2丁目3番1号 石原 産業株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: (式中、X1、X2及びX3は水素原子又はハロゲン原子であ
    り、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子であり、Rはメチル基
    又はメトキシ基である)で表わされるスルホンアミド系
    化合物及びその塩。
  2. 【請求項2】一般式: 〔式中、X1、X2及びX3は水素原子又はハロゲン原子であ
    り、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子であり、R1は−NH2基、
    −NCO基、 (R3はアルキル基、アルケニル基又はフェニル基であ
    る)又は である〕で表わされるイソチアゾール系化合物と、 一般式: 〔式中、Rはメチル基又はメトキシ基であり、R2は−NH
    2基、−NCO基、 (R3は前述の通りである)又は であり、R1が−NH2基の場合R2は−NCO基、 であり、R2が−NH2基の場合はR1は−NCO基、 である〕で表わされるピリミジン系化合物とを反応さ
    せ、次いで所望により塩基性の塩形成物質で処理するこ
    とを特徴とする 一般式: (式中、X1、X2、X3、Y1、Y2、Y3及びRは前述の通りであ
    る)で表わされるスルホンアミド系化合物及びその塩の
    製造方法。
  3. 【請求項3】一般式: (式中、X1、X2及びX3は水素原子又はハロゲン原子であ
    り、Y1、Y2及びY3はハロゲン原子であり、Rはメチル基
    又はメトキシ基である)で表わされるスルホンアミド系
    化合物又はその塩を有効成分として含有することを特徴
    とする除草組成物。
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