JP2003049649A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2003049649A
JP2003049649A JP2001236863A JP2001236863A JP2003049649A JP 2003049649 A JP2003049649 A JP 2003049649A JP 2001236863 A JP2001236863 A JP 2001236863A JP 2001236863 A JP2001236863 A JP 2001236863A JP 2003049649 A JP2003049649 A JP 2003049649A
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cooling
cooling air
front cover
cover
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JP2001236863A
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Hideyuki Izumi
秀之 泉
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械に関し、建設機械に搭載される複数
個の冷却装置の配設構造,冷却空気ダクトを設けること
により上記の冷却装置の清掃,エンジンルームの温度上
昇の低減,騒音の漏洩の低減,コンパクト化について、
上記建設機械の機能を有機的に且つ総体的に改良する。 【解決手段】 複数個の冷却装置Rの側部方向に左右又
は上下に並列に配設した冷却装置を冷却ファン20によ
り導入された冷却空気により冷却した冷却空気の少なく
とも一部を、エンジンルーム12のエンジンフロンカバ
ーと兼用するエンジンフロントカバー兼用仕切部材60
により変向させ有機的に導入してエンジンルーム12,
エンジン22,過給機32等を効果的に冷却し、エンジ
ン22の稼動騒音を低減すると共に、上記冷却空気の流
通騒音を低減する。又複数個の冷却装置Rを並列に配設
し、冷却装置Rのそれぞれのインレットパイプとアウト
レットパイプとを適切に配設して、建設機械の小型化を
図り、建設機械の機能を有機的且つ総体的に改良するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に搭載さ
れる冷却装置を冷却する冷却ファン又は上記冷却装置の
後方に配設された略密閉型エンジンルームを構成するエ
ンジンカバ−と間隙を存して配設されるエンジンフロン
トカバー兼用仕切部材と上記の冷却ファン又は冷却装置
との間の間隙を介して冷却空気を導入する冷却空気ダク
トを設け、上記の冷却装置の清掃,略密閉型エンジンル
ームの温度上昇の低減,騒音漏洩の低減,コンパクト化
について、建設機械の機能を有機的に且つ総体的に改良
した建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械には、例えばダム,トンネル,
道路,上下水道等の土砂の掘削作業や建造物等の解体作
業等を行なう油圧ショベルがある。上記油圧ショベルは
下部走行体,上記下部走行体上に旋回可能に枢支された
上部旋回体,上記上部旋回体の前部に設けられた作業装
置とから構成されている。
【0003】上記の上部旋回体には通常作業機のオペレ
ータ室用のキャブが設けられているが、ミニ油圧ショベ
ルには上記キャブがなくオペレータが着席するシートだ
けのものがある。更に、上部旋回体のフレーム上には、
エンジン,油圧ポンプ,冷却装置,バッテリ,コントロ
ールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が設けられて
いる。
【0004】上記建設機械は、上記下部走行体による走
行,上記上部旋回体による旋回,上記作業装置による掘
削等の作業を行なうが、上記の作業は油圧モータ,油圧
シリンダから構成される油圧アクチュエータによって行
なわれる。又、図12に示したようにエンジン03によ
り作動する上記油圧ポンプ05により油圧が上記アクチ
ュエータに供給されるように構成されている。
【0005】又、エンジン03,ラジエータ06,油圧
ポンプ05,油圧ポンプ05から供給される圧油の方向
を切り換える方向切換弁等の機器は、上記上部旋回体に
配設されている。上記上部旋回体にはカバー01で覆わ
れたエンジンルーム02が設けられ、このエンジンルー
ム02内にはエンジン03が設けられ、エンジン03を
冷却するラジエータ06,作動油を冷却するオイルクー
ラ010,エンジン03の燃焼室に供給する空気を冷却
するインタクーラ08,凝縮器012が配設されてい
る。
【0006】上記のインタクーラ08,オイルクーラ0
10,ラジエータ06,エアコンの凝縮器012は、冷
却水や作動油や凝縮器012の被冷却媒体を冷却するた
めの冷却装置Rであり、これらの冷却装置R対して冷却
空気を流通させて冷却装置Rの被冷却媒体を冷却するエ
ンジン03や電動機で駆動される冷却ファン014が配
設されている。
【0007】又、エンジンルーム02を構成するカバー
01には、外気を導入する外気導入口01aとエンジン
ルーム02内から上記で導入され冷却装置Rを冷却した
後、更にエンジン03,油圧ポンプ05,方向切換弁等
を冷却し高温になった空気を、冷却ファン014により
外部に排出するための排出口01bとが設けられてい
る。
【0008】そして、エンジンルーム02を構成するカ
バー01の外気の導入口01aから冷却空気を導入し、
エンジンルーム02内を矢印のように空気流が発生して
上記のエンジン03及び油圧ポンプ05,方向切換弁等
を冷却して排出口01bから排出される。一方、図12
に示した場合には、オイルクーラ010,ラジエータ0
6の順に熱交換器が、図13(A),(B),(C)に
示したように直列に重合するように配設されている。
【0009】そして、車体中央に設けられる、図示しな
いコントロールバルブから上記それぞれの稼動を行なっ
た高温油をオイルクーラ010に送りオイルクーラ01
0で冷却された低温油が作動油タンクに戻されている。
従って、オイルクーラ010の後方にラジエータ06が
あるため,オイルクーラ010の冷媒用の配管06A,
06Bは、図13(A)〜(C)のように熱交換器(ラ
ジエータ06)の側部に跨るように配設され,冷却装置
Rの側方及び前方にデッドスペース(死空間)DS1及
びDS2が生じ上記スペースの有効活用がされていな
い。
【0010】又、図14,図15に示した実施形態の場
合には,上記のオイルクーラ010の上流側にインタク
ーラ08が配設される場合であるが、この場合にはイン
タクーラの配管018,019が、図14,図15に示
すようにオイルクーラ010,ラジエータ06の上部側
又は左右の側部側を跨ぐように配設されデッドスペース
DS3,DS4が発生し,上記スペースの有効活用がさ
れていない。
【0011】又、図12に2点鎖線で示したようにイン
タクーラ08が設けられている場合には、例えば.エン
ジンルーム02内に設けられる冷却装置Rに対しての冷
却空気の流れは、上流側から凝縮器012,インタクー
ラ08,オイルクーラ010,ラジエータ06の順に流
れる。又、インタクーラ08はエンジン03への吸入空
気を過給する過給機016で圧縮された空気を冷却する
ためのものであり、このためエンジンルーム02の外部
にフィルタ装置017が配設され、これにより塵埃等の
侵入が防止されている。
【0012】そして、過給機016はエンジン03の排
気ガスのエネルギーでタービンを回転させて、吸入空気
を圧縮するものであり、この圧縮により温度が上昇する
ので、吸気効率を向上させるためエンジン03に供給す
る前に冷却する必要がある。そして、インタクーラ08
が設けられるのは、この吸入空気を冷却するためのもの
であり、一般的に常温で約40〜70℃程度にまで冷却
される場合が多い。
【0013】又、インタクーラ08の冷却媒体(冷媒)
は、他の熱交換器(冷却装置)よりも低い温度にまで冷
却しなければならない上、オイルクーラ010やラジエ
ータ06の放熱量が比較的大きいので、インタクーラ0
8は、図12,図14,図15に示したように一般に空
気流の最上流側或いはラジエータ06よりも上流側に配
設される。
【0014】又、過給機016は、図12に示したよう
に上記のようにエンジン03の部位に配置されなければ
ならないことから、過給機016とインタクーラ08と
の間及びインタクーラ08とエンジン03との間には、
圧縮空気を流通させる配管018,019が接続されて
いる。このように、上記冷却装置Rが重合されて配管さ
れる時には、図12,図14,図15に示したようにイ
ンタークーラ08の冷媒用の配管018,019がオイ
ルクーラ010,ラジエータ06の上又は左右の側面
を、本実施形態の場合には上部の側面(上記側部)(図
14)、又は左右側面(上記側部)(図15)の近傍を
跨いで配管されているが、インタクーラ08の配管01
8,019(通常、直径Dの円形配管を適用されてい
る)の直径Dの面積分だけ、左右の側部の側面近傍の幅
方向、又は上記上部側面近傍の高さ方向に、図14,図
15に示したように上記の冷媒用の配管018,019
を通過させるための収容スペース(デッドスペース)D
S3及び上記DS3の2倍のDS4(DS3+DS3)
ができる。
【0015】更に、従来の上記冷却装置の上記冷媒用配
管の配設について詳細に説明すると、図12,図15に
示したようにそれぞれの車幅方向の幅の寸法が増大す
る。図15に示したようにキャブ008とカウンタウエ
イト0010との距離Lが与えられた場合、インタクー
ラの配管がラジエータ06,オイルクーラ010の側面
に配設されると、この場合のデッドスペースDS4はデ
ッドスペースDS3の長さLaの2倍の上記長さ2La
(左右の合計で2Laの長さ)が生じる。
【0016】又、図15に示したインタクーラ08の上
記冷媒用の配管018,019を、図14に示したよう
にラジエータ06又はオイルクーラ010の上部の側部
(側面)の近傍に配設した場合には、インタクーラ08
の配管018,019の直径DだけデッドスペースDS
3によりエンジンフードが高くなり、後方視界性や外観
(見栄え)が低下する。
【0017】一方、図12に示した従来装置のエンジン
ルーム02内に配設された冷却装置R,冷却ファン01
4,エンジン03はエンジンルーム02内に開放的に配
設されており、上記冷却装置の前面の全面積が開放さ
れ、その後方に冷却ファン014が配設されているの
で、上記冷却空気の流通騒音や冷却ファン014やエン
ジン03の稼動騒音がエンジンルーム02の外部に、そ
のまま騒音として漏洩している。
【0018】又、過給機016はエンジン03の部位に
配置されなければならないことから、過給機016とイ
ンタクーラ08との間及びインタクーラ08とエンジン
03との間には、圧縮空気を流通させる配管018,0
19が接続されている。上記冷却装置は上記の理由のよ
うに、例えば凝縮器012,インタクーラ08,オイル
クーラ010,ラジエータ06の順に、且つ冷却効率を
あげるため、できるだけ上記冷却装置Rの各々の相互間
を近接するように配設されているが、上記塵埃の多い作
業現場では、凝縮器012,インタクーラ08,オイル
クーラ010,ラジエータ06に塵埃等が付着するた
め、この塵埃等が付着した場合には、比較的頻繁に清掃
しなければ上記作業を続行することができない。
【0019】又、インタクーラ08,オイルクーラ01
0,ラジエータ06の順に配設されている場合には、上
記油圧ショベルのエンジンルーム02内の狭い空間で
の、特に小旋回機の小型油圧ショベルのエンジンルーム
02内の狭い空間での上記オイルクーラ010の旋回が
困難になる場合も生じる。又インタクーラ08とオイル
クーラ010又はラジエータ06とが重合するように配
設される場合には、インタクーラ08が邪魔になりオイ
ルクーラ010を清掃することができない。
【0020】そこで、ラジエータ06又はオイルクーラ
010を軽量なアルミ合金製にして容易に上方に引き抜
きインタクーラ08の後方を開けて、インタクーラ08
を、例えばエアージェットのノズルにより清掃し、又、
上記で引き抜いたラジエータ06又はオイルクーラ01
0を清掃した後、元の部位に戻し装着することもある。
又インタクーラ08の空気の吸排用の配管の直径が大き
く、一般に上記上部旋回体上にインタクーラ08を固定
的に配設されているので、上記のような作業が必要にな
る。
【0021】又、上記したように、図15に示した従来
の建設機械では上記の冷却装置R,エンジン03,油圧
ポンプ05をエンジンルーム02内に冷却装置Rの広い
冷却空気流通路の面積を有するコアを介して開放的に連
通される冷却空気通路に配設されているので、上記広い
面積からエンジン03,冷却ファン014の騒音が外部
に漏洩され騒音の原因になっている恐れがある。そし
て、この騒音の漏洩を低減するために上記エンジンを密
閉エンジンルーム内に配設すると、密閉エンジンルーム
内の温度の上昇を避けることができない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の建設機械の作動騒音を低減するために上記エン
ジンを密閉エンジンルーム内に配設すると、密閉エンジ
ンルーム内の温度の上昇を避けることができない。又逆
に上記エンジンを開放的に配設すると温度上昇は低減で
きるが、上記騒音の漏洩は増大してしまう恐れがある。
又冷却装置Rの清掃を怠れば、フィンの目詰まりにより
冷却装置Rの冷却空気の流通が減少するので、冷却効率
が落ち、更に上記目詰まりにより冷却空気の流通が悪く
なり流通抵抗が増大して、上記冷却空気の流通騒音が増
大し、冷却ファンの回転騒音が増大する恐れがある。そ
して、上記建設機械の過酷な作業ができないばかりか、
ラジエータ06又はオイルクーラ010の清掃のため、
ラジエータ06又はオイルクーラ010の引抜き及び装
着の作業に工数と時間を要し、結果的に作業効率が低下
すると共に、又上記目詰まりにより更に騒音の増大の原
因になっている恐れがあり、上記したように冷却装置R
の大型化する恐れがある。
【0023】又、図12,図13に示したようにオイル
クーラ010とラジエータ06とを直列に重合するよう
に配設すると、図13(C)に示したように熱交換器R
の側方及び前方にデッドスペースDS1,DS2が生
じ,上記デッドスペースDS2には冷媒用配管06A,
06Bがあるために工具箱を設置する等有効活用ができ
ず,又キャブ008と熱交換器R(オイルクーラ010
とラジエータ06)との間の上記デッドスペースDS1
が生じ冷却能力の向上のために熱交換器Rの容量を上げ
るなど,有効活用ができない。
【0024】又、図14に示したようにインタークーラ
018の冷媒用配管018,019をラジエータ06又
はオイルクーラ010の上方に配設すると、インターク
ーラ08の冷媒用配管018,019の直径Dだけデッ
ドスペースDS3が生じてエンジンフードが高くなり,
後方視界性及び外観(見栄え)が低下する。又、図15
に示したようにラジエータ06又はオイルクーラ010
の側方に配設すると、インタークーラ08の冷媒用配管
018,019の直径Dだけ上記デッドスペースDS4
の長さは2倍の長さ2La(左右両側分の合計の長さ2
La)が生じ、上記建設機械の前後方向の長さが長くな
り大型化する。
【0025】本発明は、上記のような課題に鑑み創案さ
れたもので、上記の複数個の冷却装置の側部方向に左右
又は上下に並列に配設した冷却装置を冷却ファンにより
導入された冷却空気により効果的に冷却した冷却空気の
少なくとも一部を、エンジンルームを構成するエンジン
フロンカバーと兼用するエンジンフロントカバー兼用仕
切部材により変向させ有機的に効果的に導入して上記エ
ンジンルーム,エンジン,過給機等を効果的に冷却し、
上記のエンジンの稼動騒音を低減すると共に、上記冷却
空気の流通騒音を低減する。又複数個の冷却装置を並列
に配設し、上記冷却装置のそれぞれのインレットパイプ
とアウトレットパイプとを適切に配設して、建設機械の
小型化を図る建設機械の機能を有機的且つ総体的に改良
した建設機械を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械は、複数個の冷却装置を並列に配設
した冷却装置と、上記冷却装置を冷却する冷却ファン
と、上記冷却ファンと間隔を存して配設されエンジンが
収納されるエンジンルームと、上記冷却ファンと間隔を
存して配設される上記エンジンルームを構成するエンジ
ンカバーのエンジンフロントカバーと兼用するように設
けられたエンジンフロントカバー兼用仕切部材とを備
え、上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材は上記冷
却ファンにより取入れられる冷却空気の少なくとも一部
を上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材の自身の外
周方向に変向させるように導入し上記エンジンルームを
構成するエンジンカバーと上記自身の外周との間にでき
る間隙のうちの少なくとも一つの間隙で上記冷却空気の
冷却空気流通路を構成するようにしたことを特徴として
いる。
【0027】請求項2記載の本発明の建設機械は、請求
項1記載の構成において、上記冷却ファンにより取入れ
られ上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材で変向さ
れて流れた冷却空気は、上記エンジンカバーを構成する
エンジンアッパカバーと上記エンジンフロントカバー兼
用仕切部材との間の間隙にできる冷却空気流通路,上記
エンジンカバーのエンジンサイドカバーと上記エンジン
フロントカバー兼用仕切部材との間の間隙にできる冷却
空気流通路,上記エンジンカバーのエンジンアンダカバ
ーと上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材との間の
間隙にできる冷却空気流通路のうちの少なくともいずれ
か一つの冷却空気流通路を流れ上記のエンジンルーム,
エンジンを冷却するように構成されていることを特徴と
している。
【0028】請求項3の本発明の建設機械は、請求項1
又は2記載の構成において、上記エンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材は上記エンジンルームに上記エンジンカ
バ−と間隙を存して配設され上記自身の内面側に上記エ
ンジンを配設し、上記冷却ファンにより導入される冷却
空気を上記冷却空気流通路を介して導入し上記のエンジ
ンルーム,エンジンを冷却するように構成されているこ
とを特徴としている。
【0029】請求項4の本発明の建設機械は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記エンジ
ンフロントカバー兼用仕切部材の外周辺より上記エンジ
ンの側壁に沿って突設するように配設されたエンジンフ
ロントカバー兼用仕切部材片を備え、上記エンジンフロ
ントカバー兼用仕切部材片の内側に上記エンジンの少な
くとも一部を囲繞し、上記冷却ファンからの冷却空気を
上記エンジンカバーと上記エンジンフロントカバー兼用
仕切部材との上記間隙で構成される上記冷却空気流通路
を介して導入し上記のエンジンルーム,エンジンを冷却
するように構成されていることを特徴としている。
【0030】請求項5の本発明の建設機械は、請求項4
記載の構成において、上記エンジンフロントカバー兼用
仕切部材は上記のエンジンルーム内で上記エンジンの少
なくとも一部を囲繞するようにコ字状又は凹状に構成さ
れていることを特徴としている。請求項6の本発明の建
設機械は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記のエンジンフロントカバー兼用仕切部材,
エンジンカバーのうちの少なくともいずれか一方に吸音
材が設けられていることを特徴としている。
【0031】請求項7の本発明の建設機械は、請求項
1,2,6,12のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記冷却ファンは軸流ファン又は斜軸流ファン又は
遠心ファンのうちの少なくとも一つで構成されているこ
とを特徴としている。請求項8の本発明の建設機械は、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成において、上
記複数個の冷却装置の各々の冷却装置の冷媒給排用の配
管を同一側に配設する配管手段と、上記冷却装置の冷却
ファンと、上記の冷却ファンと間隔を存して配設された
略密閉型エンジンルームと、上記冷却ファンにより導入
される冷却空気を上記自身の外周方向に変向させる上記
エンジンフロントカバー兼用仕切部材と、上記のエンジ
ンフロントカバー兼用仕切部材とエンジンカバーとの間
隙で構成され上記冷却空気が流通する冷却空気流通路と
を特徴としている。
【0032】請求項9の本発明の建設機械は、請求項
1,2,8のいずれか1項に記載の構成において、上記
のエンジン,複数個の冷却装置からなる冷却装置を搭載
した建設機械において、上記複数個の冷却装置を並列に
配設し、上記複数個の冷却装置のうちの少なくともいず
れか一つの冷却装置の側部に上記冷却装置の冷媒用配管
を配設する配設部が設けられ、上記配設部を通過する上
記配管の少なくとも一部分が扁平状に形成された扁平部
と上記配管の少なくとも一部が没入するように上記配設
部に設けられた窪み部とのうちの少なくともいずれか一
方が設けられていることを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の建設機械を油圧ショ
ベルに適用した場合の一実施形態を示す概略側面図、図
2は図1の2A−2A線矢視の平面を示す概略説明図、
図3は図2の矢印3Aを示す概略説明図、図4は図2に
示したエンジンカバーとエンジンフロントカバー兼用仕
切部材との間隙で構成される冷却空気ダクトの冷却空気
流通路の平面図を示す拡大概略説明図、図5は図4の立
体斜視図を示すもので、(A)は上記冷却空気流通路を
示す概略斜視説明図、(B)は図5(A)の矢印5Bを
示す概略説明図、図6は図5に示した上記冷却空気流通
路を構成する種種の冷却空気流通路の組合わせによる冷
却空気の流れを示す概略説明図であり、図6(A)は図
3の上記冷却空気流通路が上方にのみ設けられる場合の
側面視を示す概略説明図、図6(B)は図3の上記冷却
空気流通路が下方にのみ設けられる場合の側面視を示す
概略説明図、図6(C)は図3の上記冷却空気流通路を
上下の両方に設けたもので、図6(A),(B)とを組
合わせた場合を示す概略説明図、図7は図6と同様に、
図5に示した上記冷却空気流通路の種々の組合せによる
冷却空気の流れを示す概略説明図であり、図7(D)は
図3の上記冷却空気流通路が右方にのみに設けられる場
合の平面視を示す概略説明図、図7(E)は図7(D)
の上記冷却空気流通路が左右両方に設けられる場合の平
面視を示す概略説明図、図7(F)は図6(A)と図7
(D)の組合わせたもので上記冷却空気流通路が上方及
び右方の両方に設けられる場合の前面視を示す概略説明
図、図8は図3の矢視8Aを示す拡大略斜視を示す概略
説明図、(B)は図8(A)の配管の扁平部の拡大図を
示す概略説明図、図9は図8(A)に示したオイルクー
ラ,ラジエータ,インタクーラの同一側に配設された上
記それぞれの冷却媒体給排用の配管の配設状態を示す概
略説明図、図10は図3に示した冷却装置を示す拡大斜
視を示す概略説明図であり、(A)は並列に配設された
ラジエータ,オイルクーラ,インタクーラの拡大斜視図
を示す概略説明図、(B)は図10(A)の正面図を示
す概略説明図、(C)は図2のキャブ,冷却装置,カウ
ンタウエイトの部位を示す概略拡大平面図である。
【0034】図1に示したように、建設機械である、例
えば油圧ショベルPは、上部旋回体2と下部走行体4と
作業装置6とから構成されている。上記の上部旋回体2
の前端部にはオペレータ室用のキャブ8が設けられ、後
端部にはカウンタウエイト10が設けられ、更に上部旋
回体2のフレーム上には、図2,図3に示したように油
圧ショベルPのカウンタウエイト10に於ける前側に冷
却装置室CRと吸込式の略密閉型エンジンルーム12と
が設けられている。
【0035】この略密閉型エンジンルーム12は、略密
閉型に限られるものではなく通常適用されているエンジ
ンの周囲を仕切板等のエンジンカバーで囲繞されるエン
ジンルームであってもよく.その密閉度の割合によって
騒音の漏洩の度合いが相違するが、上記の冷却効率,騒
音の低減を図ることができる。図8において、上記の複
数個の冷却装置Rのインタクーラ14,オイルクーラ1
6,ラジエータ18を上記油圧ショベルの左右方向又は
上下方向に並列するように,本実施形態の場合には左右
方向に並列するように配設されている。
【0036】そして、図2,図3に示したように冷却装
置室CRには、冷却装置Rと上記冷却装置Rを冷却する
冷却ファン20とが収納されている。冷却ファン20の
後方に配設され略密閉されるように形成されエンジン2
2が配設される略密閉型エンジンルーム12が設けられ
ている。又、図4,図5,図6に示したように上記冷却
ファン20と間隔を存して、本実施形態の場合には冷却
ファン20の後方に設けられ略密閉型エンジンルーム1
2を構成するエンジンカバーCのエンジンフロントカバ
ーC1と兼用するように構成されるエンジンフロントカ
バー兼用仕切部材60が設けられている。上記冷却ファ
ン20により取入れられる冷却空気の少なくとも一部を
上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材60の上下左
右の自身の外周方向に変向させるように導入し上記略密
閉型エンジンルーム12を構成するエンジンカバーCと
上記自身の外周との間にできるの冷却空気流通路CDが
形成される間隙のうちの少なくとも一つの上記間隙によ
り冷却空気流通路CDを構成するエンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材60とを備えている。上記エンジンフロ
ントカバー兼用仕切部材60は上記略密閉型エンジンル
ーム12の側壁を構成するエンジンカバ−Cと、本実施
形態の場合にはエンジンフロントカバーC1と兼用する
ように構成されており、このエンジンフロントカバー兼
用仕切部材60の自身の内側に上記エンジン22の少な
くとも一部を囲繞し、エンジンフロントカバー兼用仕切
部材60のエンジンフロントカバー兼用仕切部材本体6
0sの外周と上記エンジンカバーCとの間隙で形成され
る冷却空気流通路CDを介して上記冷却ファン20で取
入れられる冷却空気を案内し上記の略密閉型エンジンル
ーム12,エンジン22等を冷却する冷却空気ダクトD
を構成している。
【0037】又、図3,図5に示したように、上記冷却
ファン20で取入れられる上記エンジン22のエンジン
フロントカバーC1と兼用のエンジンフロントカバー兼
用仕切部材60のエンジンフロントカバー兼用仕切部材
本体60sと冷却ファン20との間の前部冷却空気流通
路CD1を構成する間隙に流れた冷却空気の少なくとも
一部は、エンジンフロントカバー兼用仕切部材本体60
sに当たり変向され、又直接、上記エンジンアッパカバ
ーC2とエンジンフロントカバー兼用仕切部材60との
間の上部冷却空気流通路CD2を構成する間隙、上記エ
ンジンサイドカバーC3,C4と上記エンジンフロント
カバー兼用仕切部材60との間の左部及び右部冷却空気
流通路CD3,CD4を構成する間隙、上記エンジンア
ンダカバーC5とエンジンフロントカバー兼用仕切部材
60との間の冷却空気流通路CD5を構成する間隙のう
ちの少なくともいずれか一つの上記間隙からなる冷却空
気流通路CDに流れエンジン22,過給器32等を冷却
するように構成されているものである。
【0038】上記のように本実施形態の場合には、図5
に示したようにエンジンフロントカバー兼用仕切部材本
体60sの上記外周辺である、上辺6U,左右辺6L、
6R、下辺6UDとエンジンルーム12のエンジンカバ
ーC1〜C5との間の全ての上記間隙にできる上記すべ
ての冷却空気流通路CD(CD1〜CD5)から供給さ
れエンジン22の略全外周を設計仕様に応じて適宜冷却
し、図3に示したように空気導入口1aから供給された
冷却空気は略密閉型エンジンルーム12の排出口1b,
1c,1d,1eのうちの少なくともいずれか一つ排出
口より排出されるように構成され、上記のそれぞれの排
出口1b〜1eにはエンジンルーム12内の騒音の漏洩
を遮断する遮音部材DFが設けられている。
【0039】又、図5に示したように上記のエンジンフ
ロントカバー兼用仕切部材60の外周辺の上辺6U,左
右辺6L,6R,下辺6UDより上記エンジン22の側
壁に沿って突出するエンジンフロントカバー兼用仕切部
材片70が設けられる各々のアッパ,左右,アンダのエ
ンジンフロントカバー兼用仕切部材片70U,70L,
70R,70UDが設けられている。上記エンジンフロ
ントカバー兼用仕切部材片70の内側にエンジン22の
少なくとも一部を囲繞し、上記エンジンフロントカバー
C1(60s)からの冷却空気を上記エンジンカバーC
とエンジンフロントカバー兼用仕切部材60との上記間
隙で形成される冷却空気流通路CDを介して導入し上記
の略密閉型エンジンルーム12,エンジン22を冷却す
る上記冷却空気ダクトDが構成されている。上記冷却装
置Rを冷却し略密閉型エンジンルーム12に流入しエン
ジン22を冷却した冷却空気は、図3に示したように略
密閉型エンジンルーム12に設けられた排出口1b〜1
eのうちの少なくと一つの排出口から排出されるように
構成されている。
【0040】上記実施形態では、図3に示したように空
気導入口1aから供給された冷却空気は、図5(A),
(B)示したようにエンジンフロントカバー兼用仕切部
材本体60sに当たり変向されて上記の各々の冷却空気
流通路CD2〜CD5ヘ流れる場合について説明した
が、冷却空気通路CDは設計仕様等により設定される冷
却空気流通路C2〜C5を適宜必要に応じて適用すれば
よいものである。上記の冷却空気流通路CD2〜CD5
のうちの適宜の組合わせて適用する場合について、冷却
空気流通路CD2〜CD5の各々の組合せによる作用効
果の相違について、図6,図7により説明する。
【0041】上記のエンジンフロントカバー兼用仕切部
材60における冷却空気流通路CDの開口個所を示すも
ので、図6(A)は略密閉型エンジンルーム12の側面
視であり、油圧ポンプ24を接続されたエンジン22を
収容する略密閉型エンジンルーム12のエンジンアッパ
カバーC2、エンジンサイドカバーC3,C4,エンジ
ンアンダカバーC5、エンジンリアカバーC6、エンジ
ンフロントカバー兼用仕切部材60を有している。又エ
ンジン22の排気管に接続されたマフラ38に接続され
た排気管40はエンジンアッパカバーC2の貫通孔を介
して大気中に排出されている。上記構成において冷却空
気ダクトDの開口は上方部のみの開口であり、エンジン
アッパカバーC2とエンジンフロントカバー兼用仕切部
材60の外周との間の上部冷却空気流通路CD2の開口
が開口しているものである。エンジンアッパカバーC2
の冷却ファン20側の先端部C2aがエンジンフロント
カバー兼用仕切部材本体60sの位置より突出するよう
に配設され排出口1dが設けられている。従って、冷却
ファン20からの冷却空気は上記のようにエンジンフロ
ントカバー兼用仕切部材本体60sにより変向され、図
6(A)に示したように矢印Y1のようにその一部は排
出口1dから排出され、一部は先端部C2aの裏面に当
たり内方に傾斜するガイド部60aに案内され矢印Y2
のように流れ略密閉型エンジンルーム12,エンジン2
2,エンジン22の上方に配設される過給器32,マフ
ラ38等を冷却して下方に設けられた排出口1eから遮
音部材DFを介して排出される。
【0042】又、図6(B)は上記のエンジンフロント
カバー兼用仕切部材60における冷却空気流通路CDの
開口個所を示すもので、略密閉型エンジンルーム12の
側面視であり、油圧ポンプ24を接続されたエンジン2
2を収容する略密閉型エンジンルーム12のエンジンア
ッパカバーC2、エンジンサイドカバーC3,C4,エ
ンジンアンダカバーC5、エンジンリアカバーC6、エ
ンジンフロントカバー兼用仕切部材60を有し、エンジ
ン22の排気管に接続されたマフラ38に接続された排
気管40はエンジンアッパカバーC2のを貫通孔を介し
て大気中に排出されている。上記構成において下部冷却
空気流通路CD5の開口は下方部のみ開口するものであ
り、エンジンアンダカバーC5とエンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材本体60sの下辺6UDとの間に上記上
部冷却空気流通路CD5の開口が開口しているものであ
る。エンジンアンダカバーC5の冷却ファン20側の先
端部C5aはエンジンフロントカバー兼用仕切部材60
のエンジンフロントカバー兼用仕切部材本体60sの位
置より突出するように配設されている。従って、冷却フ
ァン20からの冷却空気本体60sにより変向され、図
6(A)に示したように矢印Y1のようにその一部は排
出口1dから排出され、一部は先端部C5aの裏面に当
たり内方に傾斜するガイド部60aに案内され矢印Y5
のように流れ,上記のように略密閉型エンジンルーム1
2,エンジン22,過給機32,マフラ38等を効率よ
く冷却して略密閉型エンジンルーム12の下部に設けら
れた排出口1eから排出される。
【0043】上記のエンジン22の下方は配管等が集ま
っているため流通抵抗が増大して、冷却空気の流通を阻
害しているが、例えば冷却空気を円滑に流すガイド板を
設けて流通抵抗を低減するなど必要に応じて設計仕様に
沿って活用すれば、上記冷却の作用効果を奏することが
できる。図6(C)は、図6(A),図6(B)の場合
を組合わせたものであり、上記の上部冷却空気流通路C
D2,下部冷却空気流通路CD5を有するもので、上記
多量の冷却空気が矢印Y2,Y5のように流れ、略密閉
型エンジンルーム12,エンジン22,過給機32,マ
フラ38等を冷却して排出口1eから排出される。この
場合には上記の上部冷却空気流通路CD2,下部冷却空
気流通路CD5の両方から上記冷却空気が供給されるの
で、多くの上記冷却空気を略密閉型エンジンルーム12
に供給されるが、上記両方の冷却空気流通路CDの開口
部から騒音の漏洩が大きくなり騒音レベルが上昇するた
め、上記の冷却効果と騒音低減との組合わせて有機的に
上記双方の利点を適用すれば所望の効果を得ることがで
きる。
【0044】又、図7(D)は略密閉型エンジンルーム
12の平面視であり、上記のエンジンフロントカバー兼
用仕切部材60における左部又は右部の片方のみの冷却
空気流通路CDの開口個所を示すもので、本実施形態の
場合は右部冷却空気流通路CD4を有する場合である。
上記のように油圧ポンプ24を接続されたエンジン22
を収容する略密閉型エンジンルーム12のエンジンアッ
パカバーC2、エンジンサイドカバーC3,C4,エン
ジンアンダカバーC5、エンジンリアカバーC6、エン
ジンフロントカバー兼用仕切部材60を有し、エンジン
22の排気管に接続されたマフラ38に接続された排気
管40はエンジンアッパカバーC2の貫通孔を介して大
気中に排出されている。上記構成において、エンジンサ
イドカバーC4とエンジンフロントカバー兼用仕切部材
60の外周との間に上部冷却空気流通路CD4の開口が
開口しているものである。エンジンサイドカバーC3,
C4の冷却ファン20側の先端部C3a,C4aがエン
ジンフロントカバー兼用仕切部材本体60sより冷却フ
ァン20側ヘ突出するように配設されている。従って、
冷却ファン20からの冷却空気は上記のようにエンジン
フロントカバー兼用仕切部材本体60sにより変向さ
れ、図6(A)に示したように矢印Y1のようにその一
部は上記の排出口1dから排出され、一部は先端部C4
aの裏面に当たり内方に傾斜するガイド部60bに案内
され矢印Y4のように流れ略密閉型エンジンルーム1
2,エンジン22,過給機32,マフラ38等を冷却し
てエンジンルーム12の下方に設けられた排出口1eか
ら排出される。
【0045】又、図7(E)は、略密閉型エンジンルー
ム12の平面視であり、図7(D)の場合の左右の上記
の左部冷却空気流通路CD3、右部冷却空気流通路CD
4を有するもので、冷却空気Y3,Y4のように流れ、
略密閉型エンジンルーム12,エンジン22,過給器3
2,マフラ38等を冷却して上記の排出口1eから排出
される。この場合には上記の左部冷却空気流通路CD
3,右部冷却空気流通路CD4から上記冷却空気が供給
されるので,多くの上記冷却空気を略密閉型エンジンル
ーム12に供給されるが、上記両方の空気ダクトの開口
部から騒音の漏洩が大きくなり騒音レベルが上昇するた
め、上記の冷却効果と騒音低減との組合わせて有機的に
上記双方の利点を適用すれば所望の効果を得ることがで
きる。
【0046】又、図7(F)は、略密閉型エンジンルー
ム12の前面視であり、図5(B)の冷却空気流通路C
Dを構成する上下部・左右部の冷却空気流通路C2〜C
5を組合わせる場合で、本実施形態の場合は上部冷却空
気流通路CD2と右部冷却空気流通路CD4とを有する
もので、上記のように矢印Y2,Y4のように流れ、略
密閉型エンジンルーム12,エンジン22,過給器3
2,マフラ38等を冷却して上記の排出口1eから排出
される。この場合には上記の上部冷却空気流通路CD
2,右部冷却空気流通路CD4から上記冷却空気が供給
されるので、多くの上記冷却空気をエンジンルーム12
に供給されるが、上記両方の上部及び右部冷却空気流通
路CD2,CD4の開口部から騒音の漏洩が大きくなり
騒音レベルが上昇するため、上記の冷却効果と騒音低減
との組合わせて有機的に上記双方のの利点を設計仕様に
応じて適用すれば所望の効果を得ることができる。
【0047】又、上記の本実施形態の場合は上部冷却空
気流通路CD2と右部冷却空気流通路CD4とを有する
場合であったが、これに限られるものではなく、上部冷
却空気流通路CD2と左部冷却空気流通路CD3とを組
合わせる場合、下部冷却空気流通路CD5と右部冷却空
気流通路CD4とを組合せる場合、下部冷却空気流通路
CD5と左部冷却空気流通路CD3とを組合せる場合
も、上記冷却空気が上記対応する矢印Y2〜Y5及び矢
印Y1のように流れ、上記の図7(F)に示した場合と
略同様の作用効果を奏することができるものであり、更
に上部冷却空気流通路CD2と左・右部冷却空気流通路
CD3,CD4との組合わせる場合、下部冷却空気流通
路CD5と左・右部冷却空気流通路CD3,CD4との
組合わせる場合にも、上記冷却空気が上記対応する矢印
Y2〜Y5のように流れ、上記に示した場合と略同様の
作用効果を奏することができる。
【0048】又、本実施形態ではエンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材60は、図5(A),(B)に二点鎖線
示したようにエンジン22少なくとも一部を囲繞する左
右のエンジンフロントカバー兼用仕切部材片70L,7
0Rによりコ字状に構成されたものや、エンジンフロン
トカバー兼用仕切部材本体60s、アッパエンジンフロ
ントカバー兼用仕切部材片70U、左右のサイドエンジ
ンフロントカバー兼用仕切部材片70L,70R、アン
ダエンジンフロントカバー兼用仕切部材片70UDによ
り凹状に構成されたものを示したが、これに限られるも
のではなく、冷却空気の流れ方向を変向できるものであ
ればよく、例えば板状のものであってもよい。
【0049】又、図4に示したようにエンジンカバー
C,エンジンフロントカバー兼用仕切部材60の表裏の
少なくともいずれか一箇所に,本実施形態では上記各部
位の表裏にサンドイッチ状に上記冷却空気の流通路に吸
音材65が設けられ冷却空気の流通騒音,エンジンの稼
動騒音等を吸収して騒音の低減を効果的に行っている。
更に、図5に示したようにエンジンフロントカバーC1
とエンジンフロントカバー兼用仕切部材本体60sとの
間の間隙で構成される前部冷却空気流通路CD1、エン
ジンアッパカバーC2とエンジンフロントカバー兼用仕
切部材60との間の間隙で構成される上部冷却空気流通
路CD2、エンジンサイドカバーC3,C4とエンジン
フロントカバー兼用仕切部材都60との間の間隙で構成
される左部及び右部冷却空気流通路CD3,CD4、エ
ンジンアンダカバーC5とエンジンフロントカバー兼用
仕切部材60との間の間隙で構成される下部冷却空気流
通路CD5のうちの少なくともいずれか一つの冷却空気
流通路CDが設けられ略密閉型エンジンルーム12,エ
ンジン22を冷却するための冷却空気ダクトDを構成し
ている。
【0050】又、上記の略密閉型エンジンルーム12に
連設される冷却装置Rは、本実施形態では、図6,図
7,図8(A),図8(B)に示したように、例えばイ
ンタクーラ14,オイルクーラ16,ラジエータ18が
建設機械の前後方向又は左右方向,上下方向のいずれか
の方向に並列に配設されるが、本実施形態では上記建設
機械の前後方向に配設(冷却装置Rの側部側の方向に並
列に配設)されている。
【0051】そして、図9示したようにラジエータ1
8,オイルクーラ16,インタクーラ14のそれぞれの
アッパタンクUT及びロア―タンクLTの各々のインレ
ットパイプ(配管)18i,16i,34及びアウトレ
ットパイプ18o,16o,36は同一側(エンジン側)
に配置されている。上記各々のパイプ18i,16i,
34及び18o,16o,36に接続される各々の部位へ
の連結配管18pi、18po、16pi、16po,34p
i,36poを設けることにより、反対側(熱交換器前
面側)の作動油の配管が不要となる。
【0052】即ち、図10(C)に示したようにデッド
スペースDS2がなくなると、同じスペース内に大型の
熱交換器が設置できるようになり、冷却性能を向上させ
ることができる。又、図10(C)に示したデッドスペ
ースDS2がなくなると熱交換器の前が広くなり工具を
設置できるなど利便性が向上する。又同性能の熱交換器
を使用する場合は、デッドスペースDS1がなくなるた
め、キャブ8又は作動油タンクHT又は燃料タンクFT
等の少なくともいずれか一つとカウンタウエイト10と
の距離Lを縮小し車体の小型化が可能になる。
【0053】上記実施形態の上記の略密閉型エンジンル
ーム12は、上記のように構成されているので、図3に
示したようにエンジン22及び冷却ファン20が稼働す
るとカバー1の外気導入口1aから冷却空気が導入され
冷却装置Rであるインタクーラ14,オイルクーラ16,
ラジエータ18を有機的に且つ効率よく冷却した後、図
3〜図7で説明したように冷却空気流通路CDを介して
略密閉型エンジンルーム12に供給され、略密閉型エン
ジンルーム12,エンジン22,過給機32,油圧ポン
プ24等を冷却して、例えばエンジンアッパカバーC
2,エンジンアンダカバーC5に設けられた排出口1b
〜1eのうちの少なくともいずれか一箇所の排出口から
遮音部材DFを介して排出される。又排出口は設計仕様
により決定されるエンジンカバーCの部位に設けられて
も上記実施形態のような作用効果を奏することができ
る。
【0054】この時、上記ラジエータ18,オイルクー
ラ16,インタクーラ14及び図8に2点鎖線で示した
適宜設けられる凝縮器19等は冷却ファン20により効
率良く冷却されるが、例えば特に建造物の解体作業等の
作業現場では毎日、場合によっては一日のうちに複数
回、上記冷却装置Rの清掃を頻繁に行なう必要がある。
上記清掃作業を行なう場合には、上記実施形態の冷却装
置Rの構成が役立つものである。
【0055】即ち、ラジエータ18,オイルクーラ1
6,インタクーラ14等の複数の冷却装置Rのように並
列に配列されているので、オイルクーラ16,ラジエー
タ18とインタクーラ14等を取付けられているそのま
まの状態で、直接エアージェットのノズルで吹き飛ばす
ことによりインタクーラ14,オイルクーラ16,ラジ
エータ18等を容易に清掃することができる。上記の凝
縮器19については、コアの数も少なく、コアの密度を
小さく容量,形状を小型なので、図8に示したように並
列に配列された冷却装置Rのいずれかと重合するように
配設されるものでもよい。
【0056】又、例えばインタクーラ14の配管34,
36は、図8,図9に二点鎖線で示したように、例えば
インタクーラ14の左側の側部,上側の上部に配設し、
上記配管34、36の一部を扁平部PLに構成すればコ
ンパクトにすることができる。即ち、この扁平部PL
は、図8,図9示したように扁平管部55a,55bに
形成して、この扁平管部の外形寸法の厚みHtを略上記
の円形状の配管34,36の直径PDよりも小さくなる
ように構成されているので、建設機械はコンパクトに造
ることができる。
【0057】更に、図3に示したように上記複数の冷却
装置Rの冷媒用配管を全て冷却装置Rの同一側に配設す
ることもできるが、上記の冷却装置の配管を冷却装置R
の側部に設ける場合には、図8,図9に示したように、
例えば並列に配設した上記の複数個の冷却装置Rのうち
の少なくともいずれか一つの冷却装置の側部に上記冷却
装置へ給排させる冷媒用の配管を配設する窪み部Vを設
け、上記の窪み部Vに扁平部PLを取付ければ更にコン
パクトにすることができる。
【0058】又、図9に2点鎖線で示した図8(A)の
応用例の場合には、上記したようにラジエータ18の上
方のアッパタンクUTの上部及びロアタンクLTの下部
に上記窪み部Vを設け、この窪み部Vにインタクーラ1
4の配管34,36の扁平管部55a,55bを設け、
高さ方向のデッドスペースを低減すると、(1):エン
ジン22の高さが、図10(C)に示したように低減さ
れキャブ後方の視界性が改善される。又(2):車体全
体の外観(見栄え)が向上させることができる。又上記
扁平管部55a,55bをオイルクーラ16,ラジエー
タ18,インタクーラー14,凝縮器19の側部(上
下,左右の側方のいずれでもよい)に着脱可能に又は固
定的にボルトBK1,ナットBK2,バンドによる螺合
や接着材等により配設されている。
【0059】そして、冷却装置の配管14i,16i,
18i,34及び14o,16o,18o,36のそれぞ
れに連結配管14pi,16pi,18pi,34pi
及び14po,16po,18po,36poが接続さ
れバンBDブラケットBK,ナットBK2等により締結
されている。又、上記実施形態では、扁平管55a,5
5bをオイルクーラ16,ラジエータ18の側部に設け
られた配設部Uを通過する上記配管34,36の一部分
を扁平状に設けられた扁平部PLで構成されたものにつ
いて説明したが、図8(A)に示したように扁平管部5
5a,55bを使用しない場合であっても、上記配設部
Uは、図8(A)に示したように上記配管34,36の
少なくとも一部が没入するように配設するものでもよ
い。又、図8(A)に示したように扁平管部55a,5
5bを使用しない場合であっても、配管34,36をア
ッパタンクUT上部の配設部Uに設けられた窪み部V
に、それぞれ並列に配設すれば、上記実施形態と同様の
作用効果を奏することができる。
【0060】更に、上記の扁平管部55a,55b及び
窪み部Vの両方を適用すれば、上記窪み部Vに上記配管
の扁平管部55a,55bを没入するように配設するこ
とができるので、更にコンパクトに構成することができ
る作用効果を奏することができる。又、上記冷却ファン
20は軸流ファン又は斜軸流ファン又は遠心ファンを適
宜適用することにより冷却効率を向上させ、コンパクト
に構成することができるが、上記冷却ファンからの少な
くとも一部の冷却空気を上記冷却空気流通路CDに流入
するように、図6,図7に示したようにガイド60a,
60b等が設けられ、更に冷却空気の導入を効率よく行
われるので、冷却効率を向上することができる。
【0061】又、上記実施形態では、油圧ショベルに搭
載されるエンジン22が横置きの場合について説明した
が、これに限られるものではなく、例えばエンジン22
が縦置きに搭載される場合であっても上記実施形態と同
様の作用効果を奏することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械によれば、複数個の冷却装置を並列に配
設した冷却装置と、上記冷却装置を冷却する冷却ファン
と、上記冷却ファンと間隔を存して配設されエンジンが
収納されるエンジンルームと、上記冷却ファンと間隔を
存して配設される上記エンジンルームを構成するエンジ
ンカバーのエンジンフロントカバーと兼用するように設
けられたエンジンフロントカバー兼用仕切部材とを備
え、上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材は上記冷
却ファンにより取入れられる冷却空気の少なくとも一部
を上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材の自身の外
周方向に変向させるように導入し上記エンジンルームを
構成するエンジンカバーと上記自身の外周との間にでき
る間隙のうちの少なくとも一つの間隙で上記冷却空気の
冷却空気流通路を構成するようにしたので、上記複数個
の冷却装置を並列に配設した冷却装置を効果的に冷却し
た冷却空気は、上記冷却ファンにより導入され上記エン
ジンフロントカバー兼用仕切部材で流通方向が変向され
上記冷却空気流通路を介して上記のエンジンルーム,エ
ンジンを効率よく冷却し、且つ上記エンジンフロントカ
バー兼用仕切部材により稼動騒音,冷却空気の流通騒音
を遮ることができ、騒音の漏洩を低減することができ
る。又上記複数個の冷却装置全体をコンパクトに構成
し、上記冷却ファンにより効果的に冷却効率を向上させ
ると共に、コストを廉価にすることができる。
【0063】又、上記冷却装置を効率よく冷却した後の
上記冷却空気を上記冷却空気流通路へ有機的に効率よく
導入して、上記エンジンルーム,エンジン,過給機等を
効果的に冷却し、上記騒音の低減を図ることができる。
請求項2記載の本発明の建設機械によれば、請求項1記
載の構成において、上記冷却ファンにより取入れられ上
記エンジンフロントカバーと上記エンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材で変向されて流れた冷却空気は、上記エ
ンジンカバーを構成するエンジンアッパカバーと上記エ
ンジンフロントカバー兼用仕切部材との間の間隙にでき
る冷却空気流通路,上記エンジンカバーのエンジンサイ
ドカバーと上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材と
の間の間隙にできる冷却空気流通路,上記エンジンカバ
ーのエンジンアンダカバーと上記エンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材との間の間隙にできる冷却空気流通路の
うちの少なくともいずれか一つの冷却空気流通路を流れ
上記のエンジンルーム,エンジンを冷却するように構成
されているので、請求項1の効果に加え、上記各々の冷
却空気流通路を設計仕様により設定される上記冷却空気
流通路の組合せを選定して、所望の上記冷却効率及び上
記騒音の低減を効果的に達成することができる。
【0064】請求項3の本発明の建設機械によれば、請
求項1又は2記載の構成において、上記エンジンフロン
トカバー兼用仕切部材は上記エンジンルームに上記エン
ジンカバ−と間隙を存して配設され上記自身の内面側に
上記エンジンを配設し、上記冷却ファンにより導入され
る冷却空気を上記冷却空気流通路を介して導入し上記の
エンジンルーム,エンジンを冷却するように構成されて
いるので、請求項1又は2の効果に加え、上記のエンジ
ンカバー,エンジンフロントカバー兼用仕切部材により
上記エンジンの稼動騒音が上記開口から漏洩するのを低
減させることができる。
【0065】請求項4の本発明の建設機械によれば、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記
エンジンフロントカバー兼用仕切部材の外周辺より上記
エンジンの側壁に沿って突設するように配設されたエン
ジンフロントカバー兼用仕切部材片を備え、上記エンジ
ンフロントカバー兼用仕切部材片の内側に上記エンジン
の少なくとも一部を囲繞し、上記冷却ファンからの冷却
空気を上記エンジンカバーと上記エンジンフロントカバ
ー兼用仕切部材との上記間隙で構成される上記冷却空気
流通路を介して導入し上記のエンジンルーム,エンジン
を冷却するように構成されているので、請求項1〜3の
いずれかの効果に加え、上記冷却装置を冷却し上記エン
ジンルームに流入した冷却空気は上記エンジンフロント
カバー兼用仕切部材片で円滑に案内され、上記のエンジ
ンルーム,エンジンを冷却した冷却空気を上記エンジン
ルームに設けられた排出口から排出することができ、上
記冷却効果を増大させると共に、上記エンジンフロント
カバー兼用仕切部材片により囲繞されるので、更に騒音
の漏洩を低減させることができる。
【0066】請求項5の本発明の建設機械によれば、請
求項4記載の構成において、上記のエンジンフロントカ
バー兼用仕切部材片は上記のエンジンルーム内で上記エ
ンジンの少なくとも一部を囲繞するようにコ字状又は凹
状に構成されているので、請求項4の効果に加え、上記
のコ字状又は凹状のエンジンフロントカバー兼用仕切部
材により所望の部位を集中的に冷却し、且つ上記騒音の
漏洩を低減させることができる。
【0067】請求項6の本発明の建設機械によれば、請
求項1〜5のいずれかに記載の構成において、上記のエ
ンジンフロントカバー兼用仕切部材,エンジンカバーの
うちの少なくともいずれか一方に吸音材が設けられてい
るので、請求項1〜5のいずれかの効果に加え、上記の
エンジン稼動騒音や冷却空気の流通騒音を吸収し低騒音
の建設機械を得ることができる。
【0068】請求項7の本発明の建設機械によれば、請
求項1,2,6,12のいずれかに記載の構成におい
て、上記冷却ファンは軸流ファン又は斜軸流ファン又は
遠心ファンのうちの少なくとも一つで構成されているの
で、請求項1,2,6,12のいずれかの効果に加え、
軸流ファン又は遠心ファンを適宜適用することにより冷
却効率を向上させ、コンパクトに構成することができ
る。
【0069】請求項8の本発明の建設機械によれば、請
求項1〜7のいずれか1項記載の構成において、上記複
数個の冷却装置の各々の冷却装置の冷媒給排用の配管を
同一側に配設する配管手段と、上記冷却装置の冷却ファ
ンと、上記冷却ファンと間隔を存して配設された略密閉
型エンジンルームと、上記冷却ファンにより導入される
冷却空気を上記自身の外周方向に変向させるエンジンフ
ロントカバー兼用仕切部材と、上記のエンジンフロント
カバー兼用仕切部材とエンジンカバーとの間隙で構成さ
れ上記冷却空気が流通する冷却空気流通路とを備えてい
るので、請求項1〜7のいずれかの効果に加え、上記の
ラジエータ,オイルクーラ,インタクーラのそれぞれの
アッパタンク及びロア―タンクの各々のインレットパイ
プ及びアウトレットパイプは同一側(エンジン側)に配
置されており、反対側(熱交換器前面側)の作動油の配
管が不要となる。
【0070】上記作動油の配管が不要になった冷却装置
の前面側に示したデッドスペースがなくなると、同じス
ペース内に大型の冷却装置が設置できるようになり、冷
却性能を向上させることができる。又上記のデッドスペ
ースがなくなると熱交換器の前が広くなり工具を設置で
きるなど利便性が向上する。又、同性能の冷却装置を使
用する場合は、デッドスペースがなくなるため、キャブ
又は作動油タンク又は燃料タンクとカウンタウエイトと
の距離を縮小し車体の小型化が可能になる。
【0071】又、上記配管手段により上記冷却装置の清
掃を容易にできるようにすると共にし、上記冷却装置を
冷却した上記冷却空気を有機的に配設された上記冷却フ
ァンにより導入し上記エンジンフロントカバー兼用仕切
部材で流通方向が変向せしめて、上記冷却空気流通路を
介して上記のエンジンルーム,エンジンを効率よく冷却
することができる。更に、上記のエンジンカバー,エン
ジンフロントカバー兼用仕切部材により稼動騒音,冷却
空気の流通騒音が遮られ騒音の漏洩を低減することがで
き、建設機械をコンパクトに構成することができる。
【0072】請求項9の本発明の建設機械によれば、請
求項1,2,8のいずれかに記載の構成において、上記
のエンジン,複数個の冷却装置からなる冷却装置を搭載
した建設機械において、上記複数個の冷却装置を並列に
配設し、上記複数個の冷却装置のうちの少なくともいず
れか一つの冷却装置の側部に上記冷却装置の冷媒用配管
を配設する配設部が設けられ、上記配設部を通過する上
記配管の少なくとも一部分が扁平状に形成された扁平部
と上記配管の少なくとも一部が没入するように上記配設
部に設けられた窪み部とのうちの少なくともいずれか一
方が設けられているので、請求項1,2,8のいずれか
の効果に加え、上記冷却装置の冷却用配管の直径が低減
でき、上記建設機械をコンパクトに構成することがで
き、且つ後方の視界をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械を油圧ショベルに適用した場
合の一実施形態を示す側面を示す概略側面図である。
【図2】図1の2A−2A線矢視の平面を示す概略説明
図である。
【図3】図2の矢視3Aを示す概略説明図である。
【図4】図2に示したエンジンカバーとエンジンフロン
トカバー兼用仕切部材との間隙で構成される冷却空気ダ
クトの冷却空気流通路の平面図を示す拡大概略説明図で
ある。
【図5】図4の立体斜視図を示すもので、(A)は上記
冷却空気流通路の概略斜視説明図、(B)は図5(A)
の矢印5Bを示す概略説明図である。
【図6】図5に示した上記冷却空気流通路を構成する種
種の冷却空気流通路の組合わせによる冷却空気の流れを
示す概略説明図であり、図6(A)は図3の上記冷却空
気流通路が上方にのみ設けられる場合の側面視を示す概
略説明図、図6(B)は図3の上記冷却空気流通路が下
方にのみ設けられる場合の側面視を示す概略説明図、図
6(C)は上記冷却空気流通路を上下の両方に設けたも
ので、図6(A),(B)とを組合わせた場合を示す概
略説明図である。
【図7】図6と同様に、図5に示した上記冷却空気流通
路の種々の組合せによる冷却空気の流れを示す概略説明
図であり、図7(D)は図3の上記冷却空気流通路が右
方にのみに設けられる場合の平面視を示す概略説明図、
図7(E)は図7(D)の上記冷却空気流通路が左右両
方に設けられる場合の平面視を示す概略説明図、図7
(F)は図6(A)と図7(D)の組合わせたもので上
記冷却空気流通路が上方及び右方の両方に設けられる場
合の前面視を示す概略説明図である。
【図8】図3の矢視8Aを示す拡大略斜視を示すもの
で、(A)は左右方向に並列に配設されたインタクー
ラ,オイルクーラ,ラジエータを示す概略斜視説明図、
(B)は図8(A)の配管の扁平部の拡大図を示す概略
説明図である。
【図9】図8(A)に示したオイルクーラ,ラジエー
タ,インタクーラの同一側に配設された上記それぞれの
冷却媒体給排用配管の配設状態を示す概略説明図であ
る。
【図10】図8に示した冷却装置を示す拡大斜視を示す
概略説明図であり、(A)は並列に配設されたラジエー
タ,オイルクーラ,インタクーラとの拡大斜視図を示す
概略説明図、(B)は図10(A)の正面図を示す概略
説明図、(C)は図2のキャブ,冷却装置,カウンタウ
エイトの部位を示す概略拡大平面図である。
【図11】冷却装置の冷却に遠心ファンを適用した場合
の、図3と同様の状態を示す概略説明図である。
【図12】従来油圧ショベルのエンジンルームの縦断面
を示す概略説明図である。
【図13】図12の冷却装置の拡大斜視を示すもので、
(A)は上記冷却装置の斜視を示す概略説明図、(B)
は図13(A)の正面を示す概略説明図、(C)は図1
3(B)の平面図を示す概略説明図である。
【図14】その他の従来例を示す、図12と同様の状態
を示す冷却装置の拡大斜視を示す概略説明図である。
【図15】図14の変形例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 カバー 1a 空気導入口 1b〜1e 排出口 2 上部旋回体 4 下部走行体 6 作業装置 10 カウンタウエイト 12 略密閉型エンジンルーム 14 インタクーラ 16 オイルクーラ 17a 配管 17b 配管 18 ラジエータ 18a 仕切 19 凝縮器 20 冷却ファン 22 エンジン 24 油圧ポンプ 32 過給機 38 マフラ 40 排気管 50 開口 55 扁平管 55a 扁平管部 55b 扁平管部 60 エンジンフロントカバー兼用仕切部材 60s エンジンフロントカバー兼用仕切部材本
体 62 取付手段 70L 左部のエンジンフロントカバー兼用仕切
部材片 70R 右部のエンジンフロントカバー兼用仕切
部材片 70U アッパエンジンフロントカバー兼用仕切
部材片 70UD アンダエンジンフロントカバー兼用仕切
部材片 BK ブラケット BD バンド BK1 ボルト BK2 ナット C エンジンカバー CD 冷却空気流通路 PL 扁平部 R 冷却装置 U 配設部 V 窪み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 77/13 F02B 77/13 L

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の冷却装置を並列に配設した冷却
    装置と、上記冷却装置を冷却する冷却ファンと、上記冷
    却ファンと間隔を存して配設されエンジンが収納される
    エンジンルームと、上記冷却ファンと間隔を存して配設
    される上記エンジンルームを構成するエンジンカバーの
    エンジンフロントカバーと兼用するように設けられたエ
    ンジンフロントカバー兼用仕切部材とを備え、上記エン
    ジンフロントカバー兼用仕切部材は上記冷却ファンによ
    り取入れられる冷却空気の少なくとも一部を上記エンジ
    ンフロントカバー兼用仕切部材の自身の外周方向に変向
    させるように導入し上記エンジンルームを構成するエン
    ジンカバーと上記自身の外周との間にできる間隙のうち
    の少なくとも一つの間隙で上記冷却空気の冷却空気流通
    路を構成するようにしたことを特徴とする、建設機械。
  2. 【請求項2】 上記冷却ファンにより取入れられ上記エ
    ンジンフロントカバー兼用仕切部材で変向されて流れた
    冷却空気は、上記エンジンカバーのエンジンアッパカバ
    ーと上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材との間の
    間隙にできる冷却空気流通路,上記エンジンカバーのエ
    ンジンサイドカバーと上記エンジンフロントカバー兼用
    仕切部材との間の間隙にできる冷却空気流通路,上記エ
    ンジンカバーのエンジンアンダカバーと上記エンジンフ
    ロントカバー兼用仕切部材との間の間隙にできる冷却空
    気流通路のうちの少なくともいずれか一つの冷却空気流
    通路を流れ上記のエンジンルーム,エンジンを冷却する
    ように構成されていることを特徴とする、請求項1記載
    の建設機械。
  3. 【請求項3】 上記エンジンフロントカバー兼用仕切部
    材は上記エンジンルームに上記エンジンカバ−と間隙を
    存して配設され上記自身の内面側に上記エンジンを配設
    し、上記冷却ファンにより導入される冷却空気を上記冷
    却空気流通路を介して導入し上記のエンジンルーム,エ
    ンジンを冷却するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 上記エンジンフロントカバー兼用仕切部
    材の外周辺より上記エンジンの側壁に沿って突設するよ
    うに配設されたエンジンフロントカバー兼用仕切部材片
    を備え、上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材片の
    内側に上記エンジンの少なくとも一部を囲繞し、上記冷
    却ファンからの冷却空気を上記エンジンカバーと上記エ
    ンジンフロントカバー兼用仕切部材との上記間隙で構成
    される上記冷却空気流通路を介して導入し上記のエンジ
    ンルーム,エンジンを冷却するように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    建設機械。
  5. 【請求項5】 上記エンジンフロントカバー兼用仕切部
    材は上記のエンジンルーム内で上記エンジンの少なくと
    も一部を囲繞するようにコ字状又は凹状に構成されてい
    ることを特徴とする、請求項4記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 上記のエンジンフロントカバー兼用仕切
    部材,エンジンカバーのうちの少なくともいずれか一方
    に吸音材が設けられていることを特徴とする、請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の建設機械。
  7. 【請求項7】 上記冷却ファンは軸流ファン又は斜軸流
    ファン又は遠心ファンのうちの少なくとも一つで構成さ
    れていることを特徴とする、請求項1,2,6,12の
    いずれか1項に記載の建設機械。
  8. 【請求項8】 上記複数個の冷却装置の各々の冷却装置
    の冷媒給排用の配管を同一側に配設する配管手段と、上
    記冷却装置の冷却ファンと、上記の冷却ファンと間隔を
    存して配設された略密閉型エンジンルームと、上記冷却
    ファンにより導入される冷却空気を上記自身の外周方向
    に変向させる上記エンジンフロントカバー兼用仕切部材
    と、上記のエンジンフロントカバー兼用仕切部材とエン
    ジンカバーとの間隙で構成され上記冷却空気が流通する
    冷却空気流通路とを備えていることを特徴とする、請求
    項1〜7のいずれか1項に記載建設機械。
  9. 【請求項9】 上記のエンジン,複数個の冷却装置から
    なる冷却装置を搭載した建設機械において、上記複数個
    の冷却装置を並列に配設し、上記複数個の冷却装置のう
    ちの少なくともいずれか一つの冷却装置の側部に上記冷
    却装置の冷媒用配管を配設する配設部が設けられ、上記
    配設部を通過する上記配管の少なくとも一部分が扁平状
    に形成された扁平部と上記配管の少なくとも一部が没入
    するように上記配設部に設けられた窪み部とのうちの少
    なくともいずれか一方が設けられていることを特徴とす
    る、請求項1,2,8のいずれか1項記載の建設機械。
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KR102402533B1 (ko) 2016-04-07 2022-05-27 캐터필러 에스에이알엘 건설 장비 냉각 시스템의 배치 구조

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