JP2003049561A - 金属管柱基部構造体 - Google Patents
金属管柱基部構造体Info
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Abstract
る金属管柱基部構造体に関し、金属管柱の基部における
破断・折損を防止する。 【解決手段】 金属管柱と、該金属管柱の下部に嵌装さ
れ、該金属管柱を拘持する外装支持管と、該外装支持管
外面の円周方向に設けられた少なくとも4箇所以上の縦
リブと、該縦リブと前記金属管柱の下端部とがそれぞれ
載置して固設され、かつ、所要数のアンカー取付穴を有
するベースプレートと、を有することを特徴とする金属
管柱基部構造体とする。
Description
の基部構造体に関し、特に街路や高架道路などの道路の
路傍、または、公園などに設置し、照明用および標識用
やカメラ、マイクロフォン、スピーカ等の設備設置用等
として適用される金属管柱の基部構造体に関する。
どによって横方向への繰り返しの応力が加えられる。そ
の応力に対抗して金属管柱の倒壊を防ぐため、補強材と
して所要数の縦リブが設けられている。金属管柱は、数
メートルの高さ位置に照明灯や標識等の比較的軽量の設
備を保持するものであり、その外径は概ね5〜50cm程度
とされる。
材とは異なり、上方からの大きな荷重が掛からないた
め、たとえば鋼管柱の場合、(社)建設電気技術協会の
道路照明器材仕様書等の基準に定められるように、肉厚
3〜9mm程度のものが使用されている。一般に、金属管
柱は風雨に曝される場所で使用されるため、風力や交通
振動などによって横方向への荷重が掛かったときに、そ
の基部において折損し倒壊することのないように十分な
強度を保持できる設計がなされている。また、金属管柱
の外径は、一般的に1/100 〜1/75程度のテーパが設
けられており、先端が先細りとなったテーパ管とされて
いる。
を図4に示す。図4に示すように、金属管柱1の下端部
には、金属管柱1を支持するベースプレート5が係設し
て接合されている。ここで、金属管柱1は、例えば、ベ
ースプレート5に穿設された穴に嵌挿され、2bで示す箇
所を円周方向に溶接して接合される。ただし、金属管柱
1とベースプレート5の接合方法としては、金属管柱1
の下端部とベースプレート5の上面部とを溶接接合する
ようにしているものもある。
のため所要数のアンカー取付穴6が穿設されている。さ
らに、ベースプレート5から金属管柱1の下部にかけて
は、縦方向に所要数の縦リブ4が配設されている。この
縦リブ4は、金属管柱1にかかる四方からの荷重に耐え
る構造とする必要があることから、金属管柱の円周方向
等間隔に少なくとも4個、場合によっては6ないし8個
設けられる。なお、縦リブ4と、金属管柱1およびベー
スプレート5とは、溶接接合されるのが一般的である。
柱が使用されるが、用途や設置環境に応じてアルミ管柱
等の種々の金属管柱が用いられる。
交通振動などによって常時、繰り返してかかる横荷重の
ため、長年の使用によって、特に縦リブの上端溶接部
(図4に示す2aの位置)に疲労に基づく亀裂が発生する
可能性が高いという問題があった。これは、金属管柱に
横荷重がかかると、それによって発生する応力が、この
上端の溶接部2aに集中し、縦リブ上端部の隅肉溶接止端
部である溶接部2aが応力集中部3ともなってしまうため
である。
近傍に発生する応力集中を緩和し、疲労等に基づく亀裂
の発生を防止し、金属管柱の耐久性向上を可能とした金
属管柱基部構造体の提供を目的とする。
例として、金属管柱の基部に設けた縦リブ近傍に発生す
る応力について、FEM(有限要素法)を用いた数値解
析を実施した。その結果、縦リブ上端部には、縦リブの
ない場合に比べて約4倍程度の応力集中が発生すること
が明らかとなった。
ているため、溶接欠陥がある場合には、上記の応力集中
が発生すると、その応力集中に起因して亀裂が発生しや
すくなる。また、溶接欠陥が無い場合であっても、応力
が繰り返しかかる結果、疲労破壊が生じる可能性が高く
なる。このような応力集中は、すでに説明したように鋼
管柱基部の構造に由来することが知られている。すなわ
ち、一般に金属管柱基部において同様の応力集中が生じ
る。
構造を工夫することで、応力集中を緩和して疲労破壊の
発生を大幅に低減できることを見いだした。すなわち、
本発明は、下記各項記載の金属管柱基部構造体によって
上記課題を解決したのである。 (1) 金属管柱と、該金属管柱の下部に嵌装され、該
金属管柱を拘持する外装支持管と、を有することを特徴
とする金属管柱基部構造体。 (2) 前記外装支持管による金属管柱の拘持が、摩擦
接合によるものであることを特徴とする上記(1)に記
載の金属管柱基部構造体。 (3) 前記金属管柱の内面側に、前記外装支持管が外
装する範囲の少なくとも一部に対応して重なる内装支持
管を密接固定したことを特徴とす上記(1)または
(2)に記載の金属管柱基部構造体。 (4) 前記内装支持管の上端部に、前記金属管柱の内
面側に接触しない内挿延長管部を具備したことを特徴と
する上記(3)に記載の金属管柱基部構造体。 (5) 外装支持管外面の円周方向に設けられた少なく
とも4箇所以上の縦リブと、該縦リブと前記金属管柱の
下端部とがそれぞれ載置して固設され、かつ、所要数の
アンカー取付穴を有するベースプレートと、をさらに有
することを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれ
かに記載の金属管柱基部構造体。 (6) 外装支持管外面に設けられた支持部材と、該支
持部材を支持し、かつ、壁面に取付け可能なベースプレ
ートと、をさらに有することを特徴とする上記(1)な
いし(4)のいずれかに記載の金属管柱基部構造体。 (7) 金属管柱と、該金属管柱の下部を嵌挿する内外
装支持管一体型ベースプレートと、該内外装支持管一体
型ベースプレートの嵌挿部に挟挿して前記金属管柱を固
定するくさびと、を有することを特徴とする金属管柱基
部構造体。 (8) 前記内外装支持管一体型ベースプレートの内装
支持管側の上端部に、前記金属管柱の内面側に接触しな
い内挿延長管部を具備したことを特徴とする上記(7)
に記載の金属管柱基部構造体。 (9) 金属管柱と、該金属管柱の下部内面を密着支持
する内装支持管と、を有することを特徴とする金属管柱
基部構造体。 (10) 前記金属管柱の下部外面の円周方向に、少なく
とも4箇所以上の縦リブを設けてなることを特徴とする
上記(9)に記載の金属管柱基部構造体。
適な実施の形態を、鋼管柱を例として、図1、図2に示
す部分断面図に基づいて説明する。ここで、図1、図2
ではそれぞれ左半分を断面図として示している。まず、
図1に基づき説明する。
れている。また、外装支持管10の外面には所要数の縦リ
ブ4を付設して接合している。一方、鋼管柱1の下端部
はベースプレート5の上に溶接接合されずに載置されて
いる。縦リブ4は、円周方向等間隔に少なくとも4箇所
以上設けられるが、4〜8箇所に設けることを好適とす
る。なお、8箇所を超える個数の縦リブ4を設置しても
機能的には問題ないものの、コスト的には不利となる。
るような場合にはベースプレートは壁面に取付け可能な
縦型のプレートと、このプレートと外装管とを結合して
支持する支持部材とを有する形態が取られる。図11はそ
の例であり、外装管外面に支持部材を高さ方向2ヶ所以
上設けて鋼管柱を立設させている。なお、図11におい
て、41は(側壁用)外装管支持部材、42は(側壁用)プ
レート、43は締結用のボルト、44は側壁部である。
ないエンドプレートを鋼管柱下端に溶接しておくことで
鋼管柱の支持がより安定化する。図1の例においては、
外装支持管10に付設した縦リブ4とベースプレート5を
溶接接合することと、鋼管柱1の下端はベースプレート
5の上に溶接接合されずに載置されていることを特徴と
する。そして、外装支持管10は、鋼管柱1に焼きばめ、
あるいは、圧入して嵌装し、摩擦接合によって保持する
ことを特徴とする。尚、圧入の際、鋼管柱1の内面側に
座屈防止として内装管を設けてもよい。又、摩擦接合力
を増すため、更にボルト等による固定を加えても、ま
た、図12に示すようにクサビ17等を用いて固定してもよ
い。図1における各部材の溶接部を、図3(a)に×印
で模式的に示す。
合せずに摩擦接合とすることで、鋼管柱基部の応力の高
い部分での溶接を避けることができ、また、鋼管柱1に
加わる応力が外装支持管10全周の広い範囲に均等に伝わ
り、その力を分散することができるのである。外装支持
管10の高さは、鋼管柱1の下端部の外径をDとして、1
D〜4Dとすることを好適とする。1D未満であると、
横方向の応力がかかったときに、外装支持管上端部に相
当する鋼管柱の位置に応力が集中することになり、この
部位での亀裂、破断が起きる可能性があるからである。
また、4Dを超える高さまで外装支持管を設置すること
については、応力集中緩和の効果は認められるものの、
その効果は4D相当の場合と大差なく、外装支持管の材
料費を考慮すると、4D程度の高さまでで十分である。
(t)に対し1.5 〜3t位とし、外装支持管にかかる応
力そのものを低くする。次に、図2に基づき、本発明の
他の実施の形態について説明する。図2では、外装支持
管10の下端側とベースプレート5の間に間隙を設けたこ
とが特徴である。図2に示す実施の形態における溶接部
の位置を図3(b)に模式的に示す。
レート5、および、縦リブ4下部とベースプレート5を
溶接接合し、一方、外装支持管10は、鋼管柱1に焼きば
め、あるいは、圧入して嵌装し、摩擦接合によって保持
することを特徴とする。また、縦リブ4の側部と鋼管柱
1との間にも間隙を設けておき、両者は接合しない。以
上説明したように、本発明によって、縦リブにかかって
いた応力集中を分散させることができるようになり、鋼
管柱の折損事故につながる恐れのある鋼管柱の亀裂を大
幅に低減することができるようになった。
般的に行われている溶接接合として説明したが、これに
限定されるものではなく、リベット、ボルト等を用いて
の接合であっても良いことは言うまでもない。また、外
装支持管と縦リブを一体構造として成形するようにして
もよい。図5は、外装支持管とベースプレート、およ
び、内装支持管を鋳鋼等で一体的に形成した内外装支持
管一体型ベースプレート15を適用した例を示す。この例
では、内外装支持管一体型ベースプレート15の内部に鋼
管柱1の基部を嵌挿し載置する座を形成しておき、鋼管
柱1をその内部に差込み、くさび16で固定することで鋼
管柱1を固定する。くさび16は、SS400 相当の鋼材を使
用することを好適とし、くさびの上端に抜け止めのボル
ト(図示せず)等を設けることもできる。
と対応する位置に、鋼管柱1の内面と接触するように内
装支持管20を設けた例を示す。内装支持管20は、外装支
持管10が鋼管柱1を外側から拘持し、さらに好適には、
摩擦力で支持するのに対して、鋼管柱1の内面側からも
支持することで鋼管柱1を内外面から挟み込んで固定す
るものである。内装支持管20は、その下部を溶接部21と
して鋼管柱1の内面と溶接接合して固定することが好適
である。このように、内装支持管20を設けることで、鋼
管柱1の応力伝達部での溶接を解消できるうえ、さら
に、鋼管柱基部の断面を厚くすることができ、強度の向
上を図ることができる。
持管10の位置と少なくとも一部が対応していなければな
らない。好適には、鋼管柱1の最下端の外径をDとし
て、内装支持管20と外装支持管10の対応が1D以上とな
るようにする。内装支持管20の材質は、普通鋼等、適宜
選択することができ、特に限定しない。 SS400相当の鋼
材の場合、鋼管柱の厚さをtとして、 1.5t〜3t程度
の厚さとすれば十分である。
持管20の上部に、鋼管柱1の内面側に接触しない小径の
パイプである内挿延長管部20a を繋合して内包させるこ
とを好適とする。こうすることで、鋼管柱基部の応力集
中部等で万一亀裂が生じた場合に、鋼管柱自体が倒壊す
ることを防止可能となる。すなわち、鋼管柱の亀裂部位
よりも上部が倒れようとしても、内包されている内挿延
長管部に支えられ、直ちに倒壊することを防止すること
ができる。そのため、完全に倒壊する前に、亀裂の入っ
た鋼管柱を撤去し、交換することができ、鋼管柱の倒壊
事故を大幅に減少することができる。この完全倒壊を防
止するには、内挿延長管部の長さを1D以上とすること
が好適である。
繋合位置は、図7に示すように外装管10の上端部よりも
上側としても良く、また、図8に示すように、外装管10
の上端部よりも下側としても良い。また、図9に示すよ
うに、図5で説明した内外装支持管一体型ベースプレー
ト15の内装支持管側に内挿延長管部15a を繋合しても同
様の機能を発揮することができる。
る内装支持管20を設けるとともに、鋼管柱1下部外面に
縦リブ4を設けた鋼管柱基部構造を示す。この構造で
は、内装支持管20により鋼管柱1を密着させることで、
摩擦接合により鋼管柱1と内装支持管20とを一体として
外力に対抗させることができ、鋼管柱本体にかかる応力
が板厚の増加分だけ減少させることができる。そのた
め、鋼管柱下部外面に縦リブを溶接しても、溶接部分が
強度上のネックポイントにならないように設計できる。
鋼管柱下部の直径をDとしたときに、鋼管柱外面に設け
る縦リブの上端の溶接止端部に対応する位置を含めて、
上下方向にDの範囲を含むように設けることが好まし
い。この範囲に内装支持管を密着支持させることで、縦
リブの上端に発生する応力集中を効果的に低減できる。
従って、図13では、内装支持管を鋼管柱の下部内面に溶
接して固定した例を示しているが、必ずしも内装支持管
を溶接する必要はなく、摩擦力で十分に保持することが
できる。
を増すなどすることで、金属管柱下部外面の縦リブを使
用せず、金属管柱と内装支持管のみの構造とすることも
可能である。このような構造とすることで、外観をリブ
のないすっきりとした形状とすることができて、デザイ
ンのバリエーションを多様にできるという利点がある。
厚さをtとしたときに、1.5 t〜3t程度とすれば良
い。1.5 t未満であると、鋼管柱本体にかかる応力を低
減する効果が小さくなる。また、3tを超えて内装支持
管の厚さを大きくしても材料コストの増加に対する応力
低減の効果が小さくなるためである。以上の説明では、
金属管柱として鋼管柱を用いた例を示したが、金属管柱
にかかる応力は、金属管柱下部の基部構造に依存すると
ころが大きいため、鋼管のみならず、アルミ管等の金属
管からなる柱体の基部構造について共通している。な
お、本発明の金属管柱基部構造体においては、金属管柱
を形成する金属と、外装支持管、内装支持管等の金属は
同じものとすることを好適とするが、異種金属で構成す
ることも可能であることは言うまでもない。
るため、図10に示す疲労試験機を用いた疲労試験を実施
した。なお、金属管としては、鋼管を適用した。図10の
疲労試験機で実施した試験の概要について説明する。ま
ず、試験を行う鋼管柱基部構造体、すなわち、試験体30
を横にし、その底部を反力壁31に固設する。なお、図10
に示す試験体30は、リブを鋼管柱に直付けした従来の鋼
管柱基部構造体である。
し、加振治具35に連結した50t油圧サーボ式の油圧加振
機34で振動を与えて疲労試験を行う。ここで、試験体30
の応力集中点である着目箇所Sには、図示しない応力集
中ゲージを貼付する。この応力集中ゲージは、2mmピッ
チの5素子の歪みゲージから構成され、各歪みゲージの
測定値から応力集中値を計測するものである。
ら20mmの上下位置に計測用歪みゲージ32を貼付し、ま
た、100mm の上下位置に制御用歪みゲージ33を貼付す
る。そして、まず、100mm の位置の歪ゲージの値をモニ
タしながら、油圧加振機34で試験体30に圧力を加え、そ
のモニタ値が、例えば、200 MPaとなる時の制御用歪み
ゲージ33の値を基準値として記録する。この時の制御用
歪みゲージの応力値(ここでは、200 MPaとしている)
を加振振幅応力とよぶ。
として、所定の加振振幅応力となるように加振を行な
う。ここで、加振周期は、0.5 〜3Hz程度である。以上
の疲労試験では、計測用歪みゲージ32の値を継続してモ
ニタし、その計測値が所定値となった時点の加振回数を
求めることで疲労強度の推定を行う。一般に、継手など
の疲労強度を評価する際には、疲労試験で亀裂が発生す
る位置、すなわち、応力集中部の位置でのノミナル応力
を使用する。この場合のノミナル応力とは、その位置で
応力集中がなかった場合にかかる応力のことで、実際の
疲労試験では、応力集中の影響のない位置の応力を測定
し、その値を応力集中部(亀裂発生位置)の位置に換算
した値をノミナル応力値として使用する。
加振回数をベースとし、別途求めておいたS−N曲線上
でフィッティングを行い、200 万回加振時点での推定疲
労強度を算出している。なお、ここでは、S−N曲線に
ついての説明は省略する。ここで、試験は、リブを鋼管
柱に直付けした従来の鋼管柱基部構造の試験体(従来
例)と、外装管を鋼管柱外面に摩擦接合した外装管方式
の鋼管柱基部構造の試験体(本発明例)について実施し
た。その結果を表1に示す。
万回の加振を行った時点で、計測用歪みゲージ32の応力
値が試験開始時の95%となった。また、この時点で、応
力集中点に亀裂が認められた。これをS−N曲線状でフ
ィッティングすることで、 200万回時点推定疲労強度と
して34MPaの値をえた。なお、従来例での鋼管柱の径は
188mmφである。
柱を用いた本発明例において、ノミナル応力値を 259M
Paとした場合、加振回数 148万回で計測用歪みゲージ32
の応力値が試験開始時の95%となった。このデータを基
にS−N曲線状でのフィッティングを行い、 200万回時
点推定疲労強度の算出を行った結果、 234MPaの値を得
た。
定疲労寿命の比較をした結果を表2に示す。
いる日本鋼構造協会の「鋼構造物の疲労設計指針」によ
ると、応力と疲労寿命の関係として、疲労寿命は(疲労
強度/振幅応力)の3乗に比例するといわれている。こ
のことから、前記試験結果を基に従来例に対する本発明
例の鋼管柱基部構造は疲労強度で 6.9倍であることか
ら、疲労寿命で 300倍以上であることが推定できる。
の著しい耐久性向上を達成した。
であった金属管柱基部に縦リブを設けた際の縦リブ上端
部での応力集中を大幅に緩和することが可能となり、金
属管柱基部での破断・折損事故を激減することが可能と
なった。又、外装支持管部を有する構成では、応力集中
部に金属管柱自身の溶接部がないため、溶接による金属
管柱の組織の変化、硬度の増加、残留応力等がなく、金
属管柱の耐久性を大幅に向上させることができた。
管柱外面に縦リブを溶接しても板厚増加の効果で応力集
中を緩和でき、金属管柱の耐久性を大幅に向上させるこ
とができた。
ある。
図である。
であり、(a)は図1、(b)は図2に対応する。
断面図である。
例を示す部分断面図である。
部分断面図である。
部分断面図である。
る。
部構造体の例を示す斜視図である。
びを用いた例を示す部分断面図である。
持管と縦リブを用いた金属管柱基部構造体を例示する部
分断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 金属管柱と、該金属管柱の下部に嵌装さ
れ、該金属管柱を拘持する外装支持管と、を有すること
を特徴とする金属管柱基部構造体。 - 【請求項2】 前記外装支持管による金属管柱の拘持
が、摩擦接合によるものであることを特徴とする請求項
1に記載の金属管柱基部構造体。 - 【請求項3】 前記金属管柱の内面側に、前記外装支持
管が外装する範囲の少なくとも一部に対応して重なる内
装支持管を密接固定したことを特徴とする請求項1また
は2に記載の金属管柱基部構造体。 - 【請求項4】 前記内装支持管の上端部に、前記金属管
柱の内面側に接触しない内挿延長管部を具備したことを
特徴とする請求項3に記載の金属管柱基部構造体。 - 【請求項5】 外装支持管外面の円周方向に設けられた
少なくとも4箇所以上の縦リブと、該縦リブと前記金属
管柱の下端部とがそれぞれ載置して固設され、かつ、所
要数のアンカー取付穴を有するベースプレートと、をさ
らに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載の金属管柱基部構造体。 - 【請求項6】 外装支持管外面に設けられた支持部材
と、該支持部材を支持し、かつ、壁面に取付け可能なベ
ースプレートと、をさらに有することを特徴とする請求
項1ないし4のいずれかに記載の金属管柱基部構造体。 - 【請求項7】 金属管柱と、該金属管柱の下部を嵌挿す
る内外装支持管一体型ベースプレートと、該内外装支持
管一体型ベースプレートの嵌挿部に挟挿して前記金属管
柱を固定するくさびと、を有することを特徴とする金属
管柱基部構造体。 - 【請求項8】 前記内外装支持管一体型ベースプレート
の内装支持管側の上端部に、前記金属管柱の内面側に接
触しない内挿延長管部を具備したことを特徴とする請求
項7に記載の金属管柱基部構造体。 - 【請求項9】 金属管柱と、該金属管柱の下部内面を密
着支持する内装支持管と、を有することを特徴とする金
属管柱基部構造体。 - 【請求項10】 前記金属管柱の下部外面の円周方向に、
少なくとも4箇所以上の縦リブを設けてなることを特徴
とする請求項9に記載の金属管柱基部構造体。
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