JP7131074B2 - 管構造物の取り付け構造および管構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、管構造物の取り付け構造および管構造物に関し、特に、テーパー管を用いた管構造物の取り付け構造および管構造物に関する。
例えば道路や公園などに照明や標識を設置するための支柱に用いられるテーパー鋼管が知られている。テーパー鋼管は、ほぼ全長にわたるテーパー形状、すなわち長さ方向の一端側に行くに従って次第に先細る形状を有する鋼管であり、例えば特許文献1に記載されているようなスピニング加工によって製造される。ここで、例えば特許文献2の図4等に記載されているように、このようなテーパー鋼管の従来の基礎構造では、テーパー鋼管の下端がベースプレートに溶接され、ベースプレートの上面およびテーパー鋼管の下部側面に補強のための縦リブが溶接されていた。
これに対して、特許文献2の図1等では、テーパー鋼管の下部に取り付けられる外装支持管に縦リブを溶接し、外装支持管とテーパー鋼管との間は摩擦接合とした構造が提案されている。この場合、テーパー鋼管と縦リブとが直接的には溶接されないことによって、従来の基礎構造での溶接部への応力集中を防止することができる。なお、特許文献2の図5等では、外装支持管とベースプレートとを鋳鋼で連続的に形成し、外装支持管とテーパー鋼管との間をくさびで固定する構造も提案されている。
特開平10-24323号公報 特開2003-49561号公報
しかしながら、特許文献2に記載された基礎構造の場合、テーパー鋼管の外側に外装支持管が取り付けられるため、外装支持管の上端はテーパー鋼管との接合部に雨水が溜まりやすい構造になる。上記の通り、テーパー鋼管は屋外の設備に使用されることが多いため、このような接合部の構造は、雨水などの環境条件の影響を受けやすいという点で不利である。
そこで、本発明は、テーパー管を用いた管構造物において、応力集中を防止し、かつ環境条件の影響を低減することが可能な、新規かつ改良された管構造物の取り付け構造および管構造物を提供することを目的とする。
本発明のある観点による管構造物の取り付け構造は、全長にわたってテーパー形状を有するテーパー管と、本体部、および本体部から突出してテーパー管の内周面側に圧入される管状突出部を含む台座とを備える。管状突出部の外周面はテーパー管の内周面に対応するテーパー形状を有し、管状突出部の外径は外周面のテーパー形状によってテーパー管の端部開口の内径よりも大きい第1の外径から端部開口の内径よりも小さい第2の外径まで変化する。
上記のような形状を有する管状突出部をテーパー管の内周面側に圧入することによって、台座とテーパー管とを確実に支圧接合することができる。支圧接合ではテーパー管と他の部材との間に溶接部が形成されないため、溶接部への応力集中が発生しない。また、テーパー管と管状突出部との接合部は雨水が溜まりにくい構造である。
上記の取り付け構造において、台座の本体部と管状突出部とは連続的に形成されてもよい。
例えば鋳造などによって、台座の本体部と管状突出部とを連続的に形成した場合、台座の各部分の間に溶接部が形成されないため、溶接部への応力集中が発生しない。
上記の取り付け構造において、管状突出部の肉厚は、本体部とは反対側の端部に向かって薄くなっていてもよい。
上記のように管状突出部の肉厚を変化させることによって、管状突出部と本体部との接続部に作用する応力を低減させながら、台座の重量を低減させることができる。
上記の取り付け構造は、管状突出部の内周面に取り付けられる電気部品をさらに備えてもよい。
テーパー鋼管と台座とを接合する前に管状突出部の内周面に電気部品を取り付けておくことによって、テーパー管の周面に開口部を形成する必要がなくなり、開口部における応力集中を防止することができる。
上記の取り付け構造において、管状突出部は、本体部とは反対側の端部で外周面に続いて形成される斜角面を備えていてもよい。さらに、この場合、管状突出部は、斜角面に接続され外周面に沿って管状突出部の長手方向に延びる溝を有していてもよい。
これにより、斜角面が、テーパー管の内周面を伝ってきた水滴を管状突出部の外周面側に誘導しようとするため、内周面側に流入することを可及的に抑止することができる。また、溝を設けた場合は、斜角面に溜まった水滴をテーパー管の外部に排出することができるため、水滴による台座や電気部品への影響を低減することができる。
上記の取り付け構造において、本体部は、ベースプレートであってもよい。
ベースプレートは、例えば基礎または地盤などに取り付けられる。この場合、取り付け構造は管構造物の基礎構造として機能する。
上記の取り付け構造において、台座は、複数の部分に分割されていてもよい。
台座を複数の部分に分割することによって、各部分の寸法が小さくなり、台座の製造や運搬が容易になる。
本発明の別の観点によれば、上記の取り付け構造を含む管構造物が提供される。
以上説明したように、本発明によれば、テーパー管を用いた管構造物において、応力集中を防止し、かつ環境条件の影響を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る基礎構造の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る基礎構造の縦断面図である。 図2に示される基礎構造のIII-III線における断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る鋼管構造物の例を示す図である。 本発明の実施形態において台座が複数の部分に分割される第1の例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態において台座が複数の部分に分割される第1の例を示す横断面図である。 図5Aおよび図5Bに示された例の変形例を示す図である。 図5Aおよび図5Bに示された例の別の変形例を示す図である。 図5Aおよび図5Bに示された例の別の変形例を示す図である。 本発明の実施形態において台座が複数の部分に分割される第2の例を示す縦断面図である。 図7に示された例の変形例を示す図である。 図7に示された例の変形例を示す図である。 図8Aに示される2つの部分が互いに係合した状態を示す図である。 図7に示された例の別の変形例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基礎構造の縦断面図である。図1に示される基礎構造1は、テーパー鋼管2と、台座3とによって構成される。テーパー鋼管2は全長にわたって一様なテーパー形状を有する。具体的には、本実施形態において、テーパー鋼管2は、長さ方向の一端側(図1における上端側)に行くに従って次第に縮径する形状を有する。なお、テーパー鋼管2の肉厚は、全長にわたってほぼ一定である。テーパー鋼管2の管壁が長手軸に対してなす角度θを、以下ではテーパー鋼管2のテーパー角度ともいう。一方、台座3は、本体部であるベースプレート4と、ベースプレート4から突出する管状突出部5を含む。図示されているように、管状突出部5はテーパー鋼管2に圧入され、管状突出部5の外周面51とテーパー鋼管2の内周面2aとの間に作用する支圧力および摩擦力によってテーパー鋼管2と台座3とが接合される。
ここで、本実施形態において、台座3は鋳鋼や鋳鉄などを用いて連続的に形成され、ベースプレート4と管状突出部5との間は丸みをつけた接続部6を介して連続している。ここで、本明細書において、「連続的」は、単に複数の部分の形状が連続していることを意味するのではなく、複数の部分の材料組成が連続していることをも意味する。例えば、ベースプレート4と管状突出部5とを含む台座3を鋳造で形成した場合、ベースプレート4および管状突出部5の材料組成は連続する。このように台座3を連続的に形成することによって、例えばベースプレート4と管状突出部5との間に溶接などによる材料組成の不連続部が形成されず、台座3内での応力集中を防止することができる。鋳造の場合には、全体の材料組成が略均一となっているため、台座3の全体において応力集中が発生しにくい。また、鋳造では製造される部品の形状の自由度が高いため、例えば後述するような管状突出部5の内周面52の形状などを一体性を確保しながらも自由に設計することができる。
上記のようなテーパー鋼管2と台座3との間の支圧力および摩擦力による接合を可能にするために、管状突出部5の外周面51は、テーパー鋼管2に対応するテーパー形状、すなわち、管状突出部5のベースプレート4とは反対側の端部(図1における上端部)に行くに従って次第に先細る形状を有する。外周面51が管状突出部5の長手軸(ベースプレート4に対して垂直な軸)に対してなす角度θを、以下では外周面51のテーパー角度ともいう。本実施形態において、外周面51のテーパー角度θは、テーパー鋼管2のテーパー角度θにほぼ等しいか、あるいはテーパー角度θよりもわずかに小さい。
管状突出部5の外径は、上記のような外周面51のテーパー形状によって、管状突出部5の下端(接続部6との境界)における第1の外径Dから、管状突出部5の上端における第2の外径Dまで変化する。ここで、第1の外径Dはテーパー鋼管2の端部開口の内径dよりも大きく、第2の外径Dは端部開口の内径dよりも小さい。このような構造のために、管状突出部5をテーパー鋼管2の端部開口から適切な深さまで圧入したときに、テーパー鋼管2または管状突出部5のいずれか、または両方が弾性変形する。弾性変形の復元力を利用することによって、テーパー鋼管2の内周面2aと管状突出部5の外周面51との間の力の伝達を効率的なものとすることができる。
一方、管状突出部5の内周面52は、外周面51とは異なりテーパー形状を有さない。図示された例において、管状突出部5の内周面52はストレート形状を有する。つまり、管状突出部5の内径dは、管状突出部5の下端(接続部6との境界)から上端まで一定である。これによって、管状突出部5の上端部(ベースプレート4とは反対側の端部)における肉厚は、下端部(ベースプレート4側の端部)における肉厚よりも薄くなり、結果として、管状突出部5は、全体として下端部から上端部に行くに従って次第に薄肉となる。このようにして、管状突出部5の下端部にかかる応力を低減させながら、台座3の重量を低減させることができる。また、図示された例では、管状突出部5の内径dが下端から上端まで一定であることによって、管状突出部5の内側に上端の開口から見て引っ込んだ部分がなくなり、鋳造による台座3の製造が容易になる。
なお、上記と同様の効果を得るために、管状突出部5の内周面52は、外周面51のテーパー形状とは逆の(つまり、図中の上向きに開いた漏斗形の)テーパー形状を有してもよい。あるいは、内周面52がテーパー形状を有さない場合において、管状突出部5の内径は下端から上端まで一定ではなく、途中に形成される段差などによって上端における内径が下端における内径よりも大きくなっていてもよい。このような場合にも、管状突出部5の上端部における肉厚は、下端部における肉厚よりも薄くなる。
加えて、基礎構造1において、管状突出部5の内周面52には、電気部品7が取り付けられる。例えばテーパー鋼管2が照明や標識などを設置するための支柱として用いられる場合、上部に設置される照明装置などの機器に接続される電気部品7を基礎構造1に取り付ける必要が生じる。例えば、テーパー鋼管の外側に外装支持管が取り付けられる(つまり、テーパー鋼管が外装支持管の内側に挿入される)基礎構造の場合、外装支持管の内側に電気部品を取り付けることはできないため、テーパー鋼管の内側に電気部品が取り付けられる。この場合、テーパー鋼管の端部開口から電気部品を差し入れて取り付けることは困難であるため、電気部品を取り付けるための開口部がテーパー鋼管の周面に形成される。しかしながら、開口部では応力集中が発生しやすいため、可能な限り開口部を減らすことが望ましい。本実施形態に係る基礎構造1では、テーパー鋼管2が管状突出部5の外側に位置するため、テーパー鋼管2と台座3とを接合する前に、管状突出部5の内周面52に電気部品7を取り付けることができ、電気部品7の取り付けのためにテーパー鋼管2に形成される開口部を減らすことができる。
以上で説明したような本発明の第1の実施形態によれば、基礎構造1において、テーパー鋼管2と台座3とを確実に支圧接合することができる。支圧接合ではテーパー鋼管2と他の部材との間に溶接部が形成されないため、溶接部への応力集中が発生しない。また、本実施形態によれば、テーパー鋼管2と管状突出部5との接合部分においては、テーパー鋼管2の内周面と管状突出部5の外周面との境界部分の外方側の端部が雨水の溜まりにくい方向(下方)に向いているため、雨水などの環境条件の影響を低減することができる。
また、本実施形態によれば、台座3のベースプレート4と管状突出部5とが鋳鋼を用いて連続的に形成されるため、台座3の各部分の間にも溶接部が形成されず、従って溶接部への応力集中が発生しない。さらに、本実施形態によれば、台座3の管状突出部5の肉厚を上端部に向かって薄くすることによって、管状突出部5の下端部にかかる応力を低減させながら、台座3の重量を低減させることができる。また、本実施形態では、管状突出部5の内周面52に電気部品を取り付け、テーパー鋼管2に形成される開口部を減らすこともできる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る基礎構造の縦断面図である。図3は、図2に示される基礎構造のIII-III線における断面図である。上記の第1の実施形態との相違として、図2および図3に示される基礎構造11では、管状突出部5の上端部(ベースプレート4とは反対側の端部)で、外周面51に続いて斜角面53が形成される。さらに、基礎構造11では、外周面51に沿って管状突出部5の長手方向に延びる溝54が形成されている。図2に示されるように、溝54は、斜角面53に接続され、テーパー鋼管2に覆われていない管状突出部5の下端付近まで延びる。図3に示されるように、管状突出部5の外周面51には、周方向に等間隔で配置される4つの溝54が形成される。なお、図示された溝54の数は一例であり、他の例ではより多い数の、またはより少ない数の溝54が形成されてもよい。また、周方向における溝54の間隔は、必ずしも等間隔でなくてもよい。さらに、溝54については、必ずしも設けなくてもよい。なお、上記以外の部分について、本実施形態に係る基礎構造11の構成は第1の実施形態に係る基礎構造1と同様である。
斜角面53は、外周面51のテーパー角度θよりも大きいテーパー角度θのテーパー形状を有することによって、管状突出部5の上端部に斜角(bevel)を形成する。このような斜角が形成されることによって、例えば雨水などに由来しテーパー鋼管2の上部から内周面2aを伝ってきた水滴が管状突出部5の外周面51側に誘導され、さらに溝54を伝ってテーパー鋼管2あるいは管状突出部5の外部に排出される。これによって、水滴が管状突出部5の内側に溜まったり、電気部品7が水滴の影響を受けたりすることを防止できる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る鋼管構造物の例を示す図である。図4に示される照明灯30では、テーパー鋼管2が支柱として用いられている。照明灯30は、上述した第1の実施形態と同様の基礎構造1を構成するテーパー鋼管2および台座3と、テーパー鋼管2の上部に取り付けられる腕木31と、腕木31の先端に取り付けられる照明装置32とを含む。なお、このような照明灯30の構成は一例であり、他にも様々な構成が可能である。例えば、腕木31が設けられずに、テーパー鋼管2の上部に直接的に照明装置32が取り付けられてもよい。また、テーパー鋼管2の上端に曲管が接続され、その先端に照明装置32が取り付けられてもよい。
上記のような照明灯30では、テーパー鋼管2が支柱として用いられることによって、支柱基部における応力集中が低減され、疲労損傷が効果的に防止される。具体的には、テーパー鋼管2の管径が上部で小さくなっていることによって、テーパー鋼管2の重量が低減される。また、上空の風がテーパー鋼管2に及ぼす風荷重も、テーパー鋼管2の管径が上部で小さくなっていることによって低減される。その一方で、テーパー鋼管2の管径が下部で大きくなっていることによって、上記の風荷重や車両走行による振動荷重、地震荷重などのためにテーパー鋼管2の下端部にかかる応力を低減させることができる。
なお、本発明の実施形態に係る鋼管構造物の例は、上記の第3の実施形態に係る照明灯には限られず、例えば標識など、従来からテーパー鋼管が用いられてきた各種の鋼管構造物を含む。なお、鋼管構造物において、テーパー鋼管は必ずしも柱として用いられなくてもよく、例えば梁として用いられてもよい。この場合、台座は、壁面などに取り付けられる本体部と、本体部から水平方向に突出する管状突出部とを含んでもよい。つまり、上述した第1および第2の実施形態に係る基礎構造は、本発明の実施形態に係る鋼管構造物の取り付け構造の一例であり、他にも様々な形態の鋼管構造物の取り付け構造に本発明を適用することができる。また、上記の例では照明灯30が第1の実施形態に係る基礎構造1を含むものとして説明したが、第2の実施形態に係る基礎構造11を含む照明灯を構成することも同様に可能である。
(台座が複数の部分に分割される例)
図5Aおよび図5Bは、上述したような本発明の実施形態において台座が複数の部分に分割される第1の例を示す断面図である。それぞれの図の関係はVA-VA線およびVB-VB線で示されている。図示された例では、台座3が、管状突出部5の軸線を含む面で2つの部分3a,3bに分割される。2つの部分3a,3bのそれぞれは、分割されたベースプレート4a,4bと、分割された管状突出部5a,5bを含む。台座3の2つの部分3a,3bは、例えば溶接などによって予め接合されていてもよいし、管状突出部5がテーパー鋼管2(図1などを参照)に圧入されるまで接合されていなくてもよい。管状突出部5の外周面51とテーパー鋼管2の内周面2aとの間の鋼管半径方向に作用する支圧力は、台座3の2つの部分3a,3bを互いに向かって押し付ける方向に作用するため、溶接などを用いなくても2つの部分3a,3bが接合された状態を維持することが可能である。
上記のように溶接などを用いずに台座3の2つの部分3a,3bを接合する場合、接合面3aa,3baに止水材を塗布してもよい。管状突出部5の部分で接合面3aa,3baに止水材を塗布することによって、例えば雨水などに由来しテーパー鋼管2の上部から内周面2aを伝ってきた水滴が接合面3aa,3baの間の隙間を伝って管状突出部5の内側に浸入することを防止できる。また、ベースプレート4の部分で接合面3aa,3baに止水材を塗布することによって、ベースプレート4側から雨水などが接合面3aa,3baの間の隙間を伝って管状突出部5の内側に浸入することを防止できる。なお、止水材は、例えば水膨張性を有するエラストマーであり、例えば天然ゴム、またはクロロプレンゴムに、澱粉系、セルロース系、ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系などの高分子物質を配合したものなどを用いることができる。
図5Cは、図5Aおよび図5Bに示された例の変形例を示す図である。図5Cに示される例では、台座3が、管状突出部5の軸線を含む面で4つの部分3c,3d,3e,3fに分割される。4つの部分3c~3fのそれぞれは、分割されたベースプレート4c,4d,4e,4fと、分割された管状突出部5c,5d,5e,5fとを含む。なお、その他の点については、図5Aおよび図5Bに示された例と同様であるため、重複した説明は省略する。
図6Aおよび図6Bは、図5Aおよび図5Bに示された例の別の変形例を示す図である。それぞれの図の関係はVIA-VIA線およびVIB-VIB線で示されている。図示された例では、台座3が、図5Aおよび図5Bの例と同様に2つの部分3a,3bに分割される。ただし、この例では、2つの部分3a,3bの接合面3aa,3baに互いに対応する形状の突条3abおよび溝3bbが形成される。突条3abおよび溝3bbを互いに係合させることによって、溶接などを用いずに台座3の2つの部分3a,3bを接合する場合に、管状突出部5をテーパー鋼管2に圧入させるときに2つの部分3a,3bが組み合わされた状態を維持することが容易になる。また、管状突出部5およびベースプレート4のそれぞれにおいて、水滴や雨水が管状突出部5の内側に浸入することを防止できる。加えて、この例でも突条3abおよび溝3bbを含む2つの部分3a,3bの接合面3aa,3baに止水材を塗布してもよい。
図7は、本発明の実施形態において台座が複数の部分に分割される第2の例を示す縦断面図である。図示された例では、台座3が、管状突出部5の軸線に対して垂直な面で2つの部分3p,3qに分割される。一方の部分3pは、ベースプレート4と、分割された管状突出部5pとを含む。他方の部分3qは、分割された管状突出部5qを含む。台座3の2つの部分3p,3qは、例えば溶接などによって予め接合されていてもよいし、管状突出部5がテーパー鋼管2(図1などを参照)に圧入されるまで接合されていなくてもよい。接合面3pa,3qaがテーパー鋼管2の下端よりも上になっていれば、管状突出部5の外周面51とテーパー鋼管2の内周面2aとの間の鋼管半径方向に作用する支圧力は、台座3の2つの部分3p,3qを互いに向かって押し付ける方向に作用するため、溶接などを用いなくても2つの部分3p,3qが接合された状態を維持することが可能である。上記の例と同様に、溶接などを用いずに2つの部分3p,3qを接合する場合、接合面3pa,3qaに止水材を塗布してもよい。
図8Aおよび図8Bは、図7に示された例の変形例を示す図である。それぞれの図の関係はVIIIA-VIIIA線およびVIIIB-VIIIB線で示されている。図8Cは、図8Aに示される2つの部分が互いに係合した状態を示す図である。図示された例では、台座3が、図7の例と同様に2つの部分3p,3qに分割される。ただし、この例では、図8Aに示されるように、2つの部分3p,3qに、互いに対応する形状の溝部3pbおよび鉤部3qbが形成される。溝部3pbは、管状突出部5の内周面に形成され、接合面3paと平行に、すなわち管状突出部5の周方向に延びる。図8Bに示されるように、接合面3paと溝部3pbとの間は、4ヶ所に形成される切り欠き部3pcで連通している。鉤部3qbは、切り欠き部3pcに対応する4ヶ所に形成される。切り欠き部3pcを通して鉤部3qbを挿入した後、部分3qを部分3pに対して管状突出部5の軸線回りに回転させることによって、鉤部3qbを溝部3pbに係合させることができる。このように溝部3pbおよび鉤部3qbを用いて2つの部分3p,3qを互いに係合させることによって、テーパー鋼管2に対する曲げ、すなわち管状突出部5の軸線に対して垂直な方向の応力に対抗して2つの部分3p,3qが接合された状態を維持することができる。
図9は、図7に示された例の別の変形例を示す図である。図示された例では、台座3が、図7の例と同様に2つの部分3p,3qに分割される。ただし、この例では、2つの部分3p,3qの接合面3pa,3qaにフランジ3pd,3qdが形成され、フランジ3pd,3qdはボルト3peおよびナット3qeによって互いに締結されている。この例では、複数組のボルト3peおよびナット3qeを配置することによって、2つの部分3p,3qの間を溶接することなく、テーパー鋼管2に対する圧縮または引張(管状突出部5の軸線方向の応力)、曲げ(管状突出部5の軸線に対して垂直な方向の応力)、および回転(管状突出部5の軸線回りのモーメント)に対抗して、2つの部分3p,3qが接合された状態を維持することができる。
上記の例のように台座3を複数の部分に分割することによって、各部分の寸法が小さくなり、台座3の製造や運搬が容易になる。なお、台座3が複数の部分に分割される場合も、第1から第3の実施形態の例と同様に、テーパー鋼管2と台座3とを確実に摩擦接合および支圧接合することができる。台座3の複数の部分の間は溶接されてもよいが、テーパー鋼管2と他の部材との間には溶接部を形成されないため、溶接部への応力集中は発生しにくい。また、台座3の複数の部分の間を密着させたり、上述したような係合構造を設けたり、接合面に止水材を塗布したりすることによって、管状突出部5の内側に水滴や雨水が浸入することを防止できるため、第1から第3の実施形態の例と同様に雨水などの環境条件の影響を低減することができる。また、ベースプレート4と管状突出部5との境界以外で台座3を複数の部分に分割することによって、第1から第3の実施形態の例と同様にベースプレート4と管状突出部5とを鋳鋼を用いて連続的に形成し、溶接部への応力集中を低減することができる。また、管状突出部5の肉厚を上端部に向かって薄くすることによって管状突出部5の下端部にかかる応力を低減させながら台座3の重量を低減させることができ、管状突出部5の内周面に電気部品を取り付けてテーパー鋼管2に形成される開口部を減らすことができる点も第1から第3の実施形態の例と同様である。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲はこれらの実施形態に限定されることなく、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が想到しうるところに従って変更または修正された実施形態を含む。
例えば、上記の実施形態ではテーパー鋼管が全長にわたって一様なテーパー形状を有するものとして説明されたが、例えばテーパー角度がテーパー鋼管の長さ方向について変化してもよい。この場合、台座の管状突出部の外周面は、管状突出部が圧入されるテーパー鋼管の端部付近に対応するテーパー形状を有する。また、テーパー鋼管は、部分的に、例えば基礎構造とは反対側の端部などにおいて、テーパー形状を有さなくてもよい。
また、例えば、上記の実施形態ではテーパー鋼管と鋳鋼によって形成される台座とを含む基礎構造について説明したが、テーパー管および台座の材料は鋼には限られず、上記の実施形態で説明したような弾性変形が発生する材料であればどのようなものであってもよい。また、テーパー管と台座とが異なる材料で形成されてもよい。
また、例えば、上記の実施形態では台座のベースプレートと管状突出部とが鋳造によって連続的に形成されるものとして説明したが、ベースプレートと管状突出部とは鋳造以外の方法によって連続的に形成されてもよい。
1,11…基礎構造、2…テーパー鋼管、3…台座、4…ベースプレート、5…管状突出部、51…外周面、52…内周面、53…斜角面、54…溝、7…電気部品、30…照明灯。

Claims (8)

  1. 管構造物の取り付け構造であって、
    全長にわたってテーパー形状を有するテーパー管と、
    本体部、および前記本体部から突出して前記テーパー管の内周面側に圧入される管状突出部を含む台座と
    を備え、
    前記管状突出部の外周面は、前記テーパー管の内周面に対応するテーパー形状を有し、
    前記管状突出部の外径は、前記外周面のテーパー形状によって、前記テーパー管の端部開口の内径よりも大きい第1の外径から、前記端部開口の内径よりも小さい第2の外径まで変化し、
    前記端部開口は、前記本体部から離隔しており、
    前記本体部は、ベースプレートである、取り付け構造。
  2. 前記台座の前記本体部と前記管状突出部とは、連続的に形成される、請求項1に記載の取り付け構造。
  3. 前記管状突出部の肉厚は、前記本体部とは反対側の端部に向かって薄くなる、請求項1または2に記載の取り付け構造。
  4. 前記管状突出部の内周面に取り付けられる電気部品をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の取り付け構造。
  5. 前記管状突出部は、前記本体部とは反対側の端部で前記外周面に続いて形成される斜角面を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の取り付け構造。
  6. 前記管状突出部は、前記斜角面に接続され前記外周面に沿って前記管状突出部の長手方向に延びる溝を有している、請求項5に記載の取り付け構造。
  7. 前記台座は、複数の部分に分割されている、請求項1~のいずれか1項に記載の取り付け構造。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の取り付け構造を含む管構造物。
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