JP2003049318A - 結晶性高分子延伸物の製造方法 - Google Patents

結晶性高分子延伸物の製造方法

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JP2003049318A JP2001236276A JP2001236276A JP2003049318A JP 2003049318 A JP2003049318 A JP 2003049318A JP 2001236276 A JP2001236276 A JP 2001236276A JP 2001236276 A JP2001236276 A JP 2001236276A JP 2003049318 A JP2003049318 A JP 2003049318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 融着、毛羽の発生、延伸切れなどのない品質
の良好な結晶性高分子延伸物を、生産性よく安価に製造
する工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】 両端が加圧水でシールされた容器内に延
伸媒体としての加圧飽和水蒸気が入れられている延伸槽
を用い、結晶性高分子物質からなる被延伸物を前記延伸
槽における加圧水シール部に導き、さらに延伸槽に導入
し加圧飽和水蒸気により直接加熱して延伸処理する方法
において、前記被延伸物が導かれる加圧水シール部にお
ける加圧水の温度を40℃以上に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶性高分子延伸
物の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、融
着、毛羽の発生、延伸切れなどのない品質の良好な結晶
性高分子延伸物を、生産性よく安価に製造する工業的に
有利な方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維,樹脂フィルム,樹脂シート等
の結晶性高分子製品の物性は、その内部構造(結晶性高
分子の微細構造)の影響を強く受け、当該内部構造は延
伸や熱処理によって比較的容易に変化する。そして、未
延伸物よりも延伸物の方が実用上好ましい物性を有して
いることが多く、より高倍率で延伸した方が強度,ヤン
グ率等の物性に優れた延伸物が得られる。このため、結
晶性高分子製品、特に合成繊維,樹脂フィルム,樹脂シ
ート等を得る場合には、通常、延伸処理が施される。ま
た、延伸処理後に必要に応じて熱処理が施される。
【0003】結晶性高分子製品を得る際の延伸方法とし
ては種々の方法が知られているが、例えば延伸合成繊維
を得る際には、金属加熱ロールや金属加熱板等を用いて
の接触加熱延伸、あるいは温水,常圧〜0.2MPa程
度の水蒸気,遠赤外線等を用いての非接触加熱延伸等の
延伸方法が適用されている。
【0004】ところで、結晶性高分子の微細構造の変化
は延伸条件に大きく左右され、その結果として結晶性高
分子製品の物性もまた延伸条件に大きく左右されるわけ
であるが、無理に延伸しようとすると延伸切れ等の不具
合が生じる。
【0005】本発明者らは、高強度な結晶性高分子延伸
物を製造する工業的な方法として、先に、両端が通常室
温(20〜25℃程度)の加圧水でシールされた容器内
に、延伸媒体として、0.2MPa程度以上の加圧飽和
水蒸気が充填されてなる延伸槽を用い、結晶性高分子物
質を延伸処理する方法を見出した。
【0006】例えば、結晶性高分子物質として、ポリプ
ロピレン系繊維単一を延伸処理する場合、未延伸糸を樹
脂の融点未満のなるべく高い温度において、低変形速度
で高倍率に延伸するほど、高強度なポリプロピレン系繊
維が得られるわけであるが、この延伸方法においては、
繊維がシール加圧水を通過した際に、繊維の温度が一旦
下がると共に、加圧水により繊維表面には水分が付着
し、この水分が存在している状態の下で、被延伸物を延
伸処理することから、ドラフト変形によって内部発熱が
生じても、被延伸物の表面の温度が、加圧飽和蒸気の温
度よりも高温になることが抑制され、被延伸物の表面が
溶融状態になりにくい方法であり、高倍率の延伸を可能
にしている。
【0007】この方法は、従来の結晶性高分子物質の延
伸処理方法に比べて、高延伸倍率の品質の良好な延伸物
を効率よく製造し得る優れた方法であるが、繊維表面に
存在する水分の温度が室温程度では、斑をつくる可能性
があることが考えられる。すなわち、繊維束(トウ)の
上の一部分に室温程度の水分が存在する場所と、存在し
ない場所では高圧蒸気延伸槽で設定した温度に上がるま
でに繊維トウに時間差が生じ、変形する際に斑ができる
可能性がある。このような斑を生じると、延伸しても融
着したり、毛羽や単糸切れなどが発生し、品質低下や生
産性低下をもたらす原因となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、本発明者らが先に見出した方法をさらに
改良し、融着、毛羽の発生、延伸切れなどのない品質の
良好な結晶性高分子延伸物を、生産性よく安価に製造す
る工業的に有利な方法を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、被延伸物が導
入される延伸槽の加圧水シール部における加圧水の温度
をある温度以上に設定することにより、その目的を達成
し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、(1)両端が加圧水
でシールされた容器内に延伸媒体としての加圧飽和水蒸
気が入れられている延伸槽を用い、結晶性高分子物質か
らなる被延伸物を前記延伸槽における加圧水シール部に
導き、その表面に水分を付着させたのち、延伸槽に導入
し加圧飽和水蒸気により直接加熱して延伸処理する方法
において、前記被延伸物が導かれる加圧水シール部にお
ける加圧水の温度を40℃以上に保持することを特徴と
する結晶性高分子延伸物の製造方法、(2)結晶性高分
子物質からなる被延伸物を、加圧飽和水蒸気により直接
加熱して延伸処理する前に、該延伸処理の温度よりも低
い温度で予備延伸処理する上記(1)項に記載の方法、
(3)予備延伸槽と本延伸槽が、連続して延伸設備ライ
ンに配置されている上記(1)または(2)項に記載の
方法、
【0011】(4)結晶性高分子物質からなる比延伸物
が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ4−メチルペ
ンテン−1、ポリオキシメチレン、プロピレンとα−オ
レフィンとの共重合体およびエチレンとブテン−1との
共重合体の中から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹
脂からなるものである上記(1)、(2)または(3)
項に記載の方法、および(5)結晶性高分子物質からな
る被延伸物が、単一系未延伸繊維又は鞘芯複合系未延伸
繊維である上記(1)ないし(4)項のいずれか1項に
記載の方法、を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の結晶性高分子延伸物の製
造方法において、被延伸物として用いられる結晶性高分
子物質としては特に制限はなく、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリ
オキシメチレンなどのホモポリマーや、プロピレンとα
−オレフィン(例えばエチレン、ブテン−1など)との
共重合体、エチレンとブテン−1との共重合体などのコ
ポリマーを挙げることができる。これらは1種を単独で
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、その形態としては、例えば繊維用の未延伸
糸、未延伸フィルム、未延伸シート、梱包用バンドの未
延伸物、梱包用テープの未延伸物などが挙げられる。
【0013】本発明においては、被延伸物として、単一
系未延伸繊維および鞘芯複合系未延伸繊維のいずれも好
ましく用いることができる。被延伸物が単一系未延伸繊
維の場合には、特にポリプロピレン系未延伸繊維を好ま
しく用いることができる。このポリプロピレン系未延伸
繊維としては、アイソタクチックポリプロピレン系樹脂
からなるものが好適である。中でもアイソタクチックペ
ンタッド分率(IPF)が、好ましくは85%以上、よ
り好ましくは90%以上のものが有利である。また、分
子量分布の指標であるQ値(重量平均分子量/数平均分
子量Mw/Mn比)は5未満、メルトインデックスMI
(温度230℃、荷重21.18N)は1〜50g/1
0分の範囲が好ましい。上記IPFが85%未満では立
体規則性が不充分で結晶性が低く、得られる延伸繊維に
おける強度などの物性に劣る。
【0014】なお、アイソタクチックペンタッド分率
(IPF)(一般にmmmm分率ともいわれる)は、任
意の連続する5つのプロピレン単位で構成される炭素−
炭素結合による主鎖に対して、側鎖である5つのメチル
基がいずれも同方向に位置する立体構造の割合を示すも
のであって、同位体炭素核磁気共鳴スペクトル(13C−
NMR)にけるPmmmm(プロピレン単位が5個連続して
アイソタクチック結合した部位における第3単位目のメ
チル基に由来する吸収強度)およびPw(プロピレン単
位の全メチル基に由来する吸収強度)から、式 IPF(%)=(Pmmmm/Pw)×100 によって求めることができる。
【0015】また、このポリプロピレン系未延伸繊維に
用いられるポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独
重合体であってもよいし、プロピレンとα−オレフィン
(例えばエチレン、ブテン−1など)との共重合体であ
ってもよい。
【0016】一方、被延伸物が鞘芯複合系未延伸繊維の
場合には、芯材としては結晶性プロピレン系重合体が好
ましく用いられる。この結晶性プロピレン系重合体とし
ては、例えば結晶性を有するアイソタクチックプロピレ
ン単独重合体、エチレン単位の含有量の少ないエチレン
−プロピレンランダム共重合体、プロピレン単独重合体
からなるホモ部とエチレン単位の含有量の比較的多いエ
チレン−プロピレンランダム共重合体からなる共重合部
とから構成されたプロピレンブロック共重合体、さらに
前記プロピレンブロック共重合体における各ホモ部また
は共重合部が、さらにブテン−1などのα−オレフィン
を共重合したものからなる結晶性プロピレン−エチレン
−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。これらの
中で、特に前記のアイソタクチックポリプロピレン系樹
脂が好適である。
【0017】また、鞘材としては、上記結晶性プロピレ
ン系重合体以外のオレフィン系重合体、例えば高密度、
中密度、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレ
ンなどのエチレン系重合体、プロピレンと他のα−オレ
フィンとの共重合体、具体的にはプロピレン−ブテン−
1ランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−
1ランダム共重合体、ポリ4−メチルペンテン−1など
を用いることができる。これらのオレフィン系重合体
は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよいが、これらの中で、特に強度の点から
高密度ポリエチレンが好適である。
【0018】この鞘成分として用いられるオレフィン系
重合体のメルトインデックスMI(温度190℃、荷重
21.18N)は、1〜40g/10分の範囲が好まし
い。また、この複合未延伸繊維における鞘材と芯材との
比率としては特に制限はないが、断面積比において7
0:30ないし40:60の範囲が好ましくは、強度を
上げる目的であれば、芯材の比率を高めるのが好まし
い。
【0019】本発明の方法においては、両端が加圧水で
シールされた容器内に延伸媒体としての加圧飽和水蒸気
が入れられている延伸槽を用い、前述の結晶性高分子物
質からなる被延伸物を延伸処理するが、この加圧飽和水
蒸気中での延伸処理を行う前に、所望により予備延伸処
理を行ってもよい。
【0020】この予備延伸工程においては、続いて行わ
れる本延伸工程における延伸温度よりも低い温度で被延
伸物の延伸処理が行われる。この予備延伸処理方法とし
ては、例えば一般的に知られている金属加熱ロールや金
属加熱板などを用いた接触加熱延伸、あるいは温水、常
圧〜0.2MPa程度の水蒸気や熱風などの加熱流体、
遠赤外線などの熱線を用いた非接触加熱延伸などの方法
を適用することができる。さらに、本延伸工程で使用す
る高圧蒸気延伸槽と同じシステムにより、本延伸工程に
おける延伸温度よりも低い温度で予備延伸処理すること
も可能である。
【0021】この予備延伸工程における延伸倍率として
は、本延伸処理を含めた全延伸倍率の25〜90%の範
囲が適しており、予備延伸装置のシステム、延伸状態な
どによって、延伸条件を適宜選択すればよい。特に、予
備延伸処理を1段で行ったのち、本延伸処理を行う2段
階延伸の場合、予備延伸倍率は、全延伸倍率の25〜8
5%の範囲が好ましく、さらに35〜80%の範囲が好
ましい。また、該予備延伸処理は1段階で行ってもよい
し、2段以上の多段階で行なってもよく、多段階で行う
場合には、延伸温度を一定とし、予備延伸倍率を多段階
にする方法や、延伸温度に勾配を与えながら、延伸倍率
を多段階にする方法を用いることができる。
【0022】一方、本延伸工程は、結晶性高分子物質か
らなる被延伸物または前述の予備延伸工程で得られた結
晶性高分子物質の予備延伸処理物(以下、これらを被本
延伸処理物と称す。)を、加圧飽和水蒸気により直接加
熱して、本延伸処理する工程である。
【0023】ここで、本延伸処理するには、例えば下記
の装置を用い、被本延伸処理物を延伸処理する方法を採
用することができる。すなわち、延伸装置として、被本
延伸処理物を導入するための被本延伸処理物導入孔と本
延伸処理物を引き出すための本延伸処理物引き出し孔を
有する気密性容器からなり、かつ絶対圧が好ましくは1
50kPa以上の加圧飽和水蒸気を充填した延伸槽が用
いられる。この延伸槽においては、被本延伸処理物導入
孔および本延伸処理物引き出し孔には、それぞれ延伸槽
内の加圧水蒸気が洩出するのを防止するために、加圧水
を利用した漏出防止機構が設けられている。
【0024】まず、被本延伸処理物を、被本延伸処理物
導入孔に設けられた漏出防止機構における加圧水中に導
き、該被本延伸処理物の表面に水分を付着させたのち、
これを被本延伸処理物導入孔から延伸槽内に導き、本延
伸処理する。
【0025】本発明においては、前記の漏出防止機構に
おける加圧水の温度を40℃以上に保持することが必要
である。この加圧水の温度が40℃未満では、繊維トウ
が変形する際に斑ができる可能性があり、その結果延伸
物は、融着、毛羽、単糸切れなどが発生し、品質が低下
するおそれがある上、延伸切れによる生産性の低下をも
たらすおそれがある。この加圧水の好ましい温度は60
〜130℃、特に好ましくは80〜110℃の範囲であ
る。該加圧水を上記範囲の温度に保持する方法として
は、例えば該加圧水専用のタンクおよび高温高圧ポンプ
を設置し、タンク内の水をヒーターなどで所定温度に加
熱し、前記漏出防止機構に循環供給する方法などを用い
ることができる。また、被本延伸処理物がこの加圧水中
を通過するのに要する時間は、概ね0.1秒以上とする
のが有利である。本延伸処理は1段階で行ってもよい
し、2段以上の多段で行ってもよい。
【0026】本延伸処理物は、本延伸処理物引き出し孔
から引き出されて、該引き出し孔に設けられた漏出防止
機構における加圧水中に導かれ、速やかに冷却される。
この際、本延伸処理物が水中を通過するのに要する時間
は、概ね0.2秒以上とするのが有利である。
【0027】上記本延伸処理には、通常絶対圧150k
Pa以上の加圧飽和水蒸気(温度約110℃以上)が用
いられる。この加圧飽和水蒸気の絶対圧が150kPa
未満では、延伸温度が約110℃未満と低いので、高倍
率延伸および高速延伸を行うことが困難となり、実用的
でない。また、加圧飽和水蒸気の圧は、結晶性高分子物
質が軟化しない範囲であれば、高い方が基本的には好ま
しいが、あまり高すぎると延伸装置の設備費が高くつ
き、経済的に不利となる。延伸倍率、延伸速度および経
済性などを考慮すると、この加圧飽和水蒸気の好ましい
絶対圧は、温度が115〜180℃程度、好ましくは1
20〜170℃の範囲になるような値である。
【0028】本延伸倍率は、被本延伸処理物の繊度に応
じて適宜選定されるが、通常全延伸倍率が4.0〜2
0.0倍、好ましくは5.5〜15.0倍になるように
選定される。また、本延伸速度は、一般に50〜500
m/分程度である。
【0029】前記本延伸処理に用いられる延伸装置の具
体例としては、以下に示す構造のものを挙げることがで
きる。すなわち、被本延伸処理物を導入するための被本
延伸処理物導入孔と本延伸処理物を引き出すための本延
伸処理物引き出し孔を有する気密性容器からなり、かつ
延伸媒体として加圧飽和水蒸気が充填されている延伸槽
部と、当該延伸槽部における上記被本延伸処理物導入孔
側に密接配置されている第1の加圧水槽部と、前記の延
伸槽部における本延伸処理物引き出し孔側に密接配置さ
れている第2の加圧水槽部と、前記第1の加圧水槽部の
外側から当該第1の加圧水槽部内,前記の被本延伸処理
物導入孔,前記の延伸槽部内,前記の本延伸処理物引き
出し孔および前記第2の加圧水槽部内を経由して前記第
2の加圧水槽の外へ本延伸処理物を導くことができるよ
うに前記第1の加圧水槽部および前記第2の加圧水槽部
それぞれに形成されている透孔と、前記第1の加圧水槽
部内に被本延伸処理物を送り込むための被本延伸処理物
送出機構と、この送出機構による被本延伸処理物の送り
込み速度よりも高速で前記第2の加圧水槽部から本延伸
処理物を引き出すための本延伸処理物引き出し機構とを
有している延伸装置が挙げられる。
【0030】上記の延伸槽部は、所望の絶対圧(好まし
くは、150kPa以上)を有する加圧飽和水蒸気を延
伸媒体として使用し得るだけの気密性および強度を有
し、かつ、所望の大きさ(長さ)を確保できるものであ
ればよい。
【0031】また、上記第1の加圧水槽部は、延伸槽部
に形成されている被本延伸処理物導入孔から加圧飽和水
蒸気が延伸槽部の外に漏出するのを防止するためのもの
であると同時に、被本延伸処理物を加圧水中に導いて当
該被本延伸処理物の表面に水分を付着させるためのもの
であり、当該第1の加圧水槽部には延伸槽部内の加圧飽
和水蒸気と同等乃至は僅かに高い絶対圧を有する加圧水
が貯留される。一方、上記第2の加圧水槽部は、前記の
本延伸処理物引き出し孔から加圧飽和水蒸気が延伸槽部
の外に漏出するのを防止するためのものであると同時
に、本延伸処理物引き出し孔から引き出された本延伸処
理物を加圧水中に導いて冷却するためのものであり、当
該第2の加圧水槽部内にも延伸槽部内の加圧飽和水蒸気
と同等乃至は僅かに高い絶対圧を有する加圧水が貯留さ
れる。これら第1の加圧水槽部および第2の加圧水槽部
は、それぞれ延伸槽部の外側に配置されている。
【0032】延伸槽部,第1の加圧水槽部および第2の
加圧水槽部は、それぞれ別個に形成されたものをこれら
が所定の関係となるように密接配置したものであっても
よいし、単一の容器または筒体を所定間隔で仕切ること
によって形成されたものであってもよい。また、延伸槽
部と第1の加圧水槽部とは、これらの間の隔壁を共有す
るものであってもよい。同様に、延伸槽部と第2の加圧
水槽部とは、これらの間の隔壁を共有するものであって
もよい。
【0033】被本延伸処理物は、第1の加圧水槽部の外
側から当該第1の加圧水槽部内を経由して上記の被本延
伸処理物導入孔から延伸槽部内に入る。したがって、第
1の加圧水槽部の容器壁の所望箇所には、被本延伸処理
物を第1の加圧水槽部内に引き込むための透孔(以下
「透孔A」という。)および被本延伸処理物を第1の加
圧水槽部から引き出すための透孔(以下「透孔B」とい
う。)が設けられている。
【0034】同様に、延伸槽部内に送り込まれた被本延
伸処理物が延伸されたことによって生じた本延伸処理物
は、延伸槽部に設けられている上記の本延伸処理物引き
出し孔から第2の加圧水槽部内を経由して当該第2の加
圧水槽部の外へ引き出されなければならないので、第2
の加圧水槽部の容器壁の所望箇所には、前記の本延伸処
理物を延伸槽部内から第2の加圧水槽部内に引き込むた
めの透孔(以下「透孔C」という。)および前記の本延
伸処理物を第2の加圧水槽部内から引き出すための透孔
(以下「透孔D」という。)が設けられている。
【0035】上記の被本延伸処理物導入孔,本延伸処理
物引き出し孔,透孔A,B,C,Dは、これらの孔を被
本延伸処理物または本延伸処理物が通過する際に当該被
本延伸処理物または本延伸処理物と容器壁との接触が起
こらないように形成されていると共に配置されているこ
とが好ましく、また、これらの孔から延伸槽部内の加圧
飽和水蒸気ができるだけ噴出しないように設計されてい
ることが好ましい。
【0036】上記の延伸装置を構成している被本延伸処
理物送出機構は、被本延伸処理物を第1の加圧水槽部内
へ一定の速度で送り込むためのものであり、この送出機
構は第1の加圧水槽部の外側に設けられている。また、
本延伸処理物引き出し機構は、第2の加圧水槽部を経由
してきた本延伸処理物を被本延伸処理物送出機構による
被本延伸処理物の送り込み速度より高速で第2の加圧水
槽部から一定の速度の下に引き出すためのものであり、
これによって、主として延伸槽部内で被本延伸処理物が
延伸される。当該本延伸処理物引き出し機構は第2の加
圧水槽部の外側に設けられている。
【0037】被本延伸処理物送出機構による被本延伸処
理物の送り込み速度と本延伸処理物引き出し機構による
本延伸処理物の引き出し速度とは、所望の生産速度の下
に所定の延伸倍率の本延伸処理物が得られるように適宜
選択される。被本延伸処理物送出機構および本延伸処理
物引き出し機構としては、従来延伸処理に使用されてい
る各種のローラを用いることができる。
【0038】なお、上述した延伸装置を構成している各
加圧水槽内の加圧水が漏水することを抑制するために
は、透孔A、Dを水没させるよう緩衝水槽部を各加圧水
槽部の外側に設けることが好ましい。本発明の方法にお
いては、所望により設けられる前述の予備延伸槽と本延
伸槽は、一般に、紡糸工程と延伸工程が別々に設けられ
た製造方法(アウトライン方式)、紡糸工程と延伸工程
が連続して設けられた製造方法(インライン方式)にか
かわらず、連続して延伸設備ラインに配置される。
【0039】このようにして得られた結晶性高分子延伸
繊維は、フィラメント、ショートカットチョップおよび
ステープルファイバーのいずれの繊維形態を有するもの
であってもよい。
【0040】本発明の方法で得られる結晶性高分子延伸
繊維は様々な用途に用いることができる。具体的には、
繊維形態をフィラメントとした場合、例えば織布タイプ
のフィルター(ろ材),筒体ケースに繊維を直接ワイン
ディングしたカートリッジタイプのフィルター(ろ
材),編み加工したネット(建築用),織り加工したシ
ート(建築用シート基材),ロープ,ベルト等の材料繊
維として利用することができる。また、繊維形態をショ
ートカットチョップとした場合、例えば自動車タイヤ用
補強繊維,コンクリート用補強繊維、抄紙不織布用繊維
等として利用することができる。そして、繊維形態をス
テープルファイバーとした場合、例えば自動車用フロア
ーカーペット,2次電池用のセパレータ,フィルター
(ろ材)、フエルトマット等として使用される不織布の
材料繊維として利用することができる。
【0041】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。
【0042】なお、未延伸繊維および延伸繊維の物性
は、下記の方法により測定した。 (1)単糸の繊度(dTex) JIS L 1015の振動法により測定した。 (2)繊維強度,ヤング率、伸度 JIS L 1015によりつかみ間隔20mm,引張速
度20mm/分の定速伸長形条件で引張破断試験を行っ
て測定した。
【0043】実施例1 ポリプロピレン単一系繊維の延伸 (1)未延伸ポリプロピレン繊維の作製 アイソタクチックポリプロピレン樹脂〔日本ポリケム社
製「SA02」、メルトインデックス(MI):22g
/10分、Q値:3.6〕を原料として用い、ホール径
が0.4mmで、ホール数が504の紡糸ノズルを備え
た溶融紡糸装置によって、シリンダー温度300℃、ノ
ズル温度285℃、巻取り速度550m/分の条件で溶
融紡糸を行い、単糸繊度が11.1dTexの未延伸糸
を作製した。
【0044】(2)単一系繊維の延伸 予備延伸槽(1段)および本延伸槽が連続して配置され
た延伸装置を用意した。本延伸槽は、中央部に透孔を有
するシリコーンゴムパッキンを筒体の両端および内部
(それぞれ4箇所)に配置することによって延伸槽部
(全長12.5m)、第1の加圧水槽部および第2の加
圧水槽部が形成されており、第1の加圧水槽の外側に予
備延伸糸送出し手段としてのローラが、また第2の加圧
水槽の外側に繊維引き出し手段としてのローラがそれぞ
れ配設されている。
【0045】本延伸槽においては、温度153℃の加圧
飽和水蒸気を延伸槽部に充填し、当該延伸槽部の内圧よ
りわずかに高い圧力の加圧水を第1の加圧水槽部および
第2の加圧水槽部にそれぞれ貯留させた。まず、上記
(1)で得た未延伸糸を、予備延伸槽にて、90℃の温
水で4.0倍に予備延伸処理したのち、本延伸槽にて、
第1の加圧水槽部の加圧水温度(以下、シール水温度と
称す。)を50℃、70℃および90℃に変えて、それ
ぞれ延伸速度(延伸糸の引き出し速度)が105m/
分、112m/分および112m/分となるように本延
伸処理を行った(予備延伸槽導入速度および予備延伸糸
送出し速度は、いずれもそれぞれ15.0m/分および
60.0m/分である。)。
【0046】各シール水温度における全延伸倍率、最大
延伸倍率(λmax、延伸切れが発生する倍率)および全
延伸倍率/λmax(対λmax比と称す。)を以下に示す。
【0047】 シール水温度 全延伸倍率 λmax 対λmax比 50℃ 7.0倍 7.3倍 0.95 70℃ 7.5倍 7.8倍 0.96 90℃ 7.5倍 7.8倍 0.96 なお、シール水温度が90℃の場合は、延伸速度が13
0m/分でも7.5倍延伸が可能であるが、70℃では
延伸不可能であった。また、各延伸繊維の物性を表1に
示す。
【0048】比較例1 実施例1(1)と全く同様にして、単糸繊度が11.1
dTexの未延伸糸を作製した。次に、実施例1(2)
と同一の延伸装置を用い、予備延伸槽にて、90℃の温
水で4.0倍に予備延伸処理したのち、シール水温度3
0℃、加圧飽和水蒸気温度153℃にて、延伸速度が1
00m/分となるように本延伸処理を行った(予備延伸
槽導入速度および予備延伸糸送出し速度は、それぞれ1
5.0m/分および60.0m/分である。)。全延伸
倍率6.7倍、λmax7.0倍、対λmax比0.95であ
った。延伸繊維の物性を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】なお、各シール水温度における延伸可能速
度(λ延伸速度)と安定延伸倍率は、予備延伸槽導入速
度を15.0m/分と固定した場合、以下のとおりであ
る。 シール水温度 λ延伸速度 延伸倍率 30℃ 100m/分 6.7倍 50℃ 110m/分 7.0倍 70℃ 120m/分 7.5倍 90℃ 140m/分 7.5倍
【0051】実施例2 ポリエチレン/ポリプロピレン複合系繊維の延伸 (1)複合系(PE/PP系)未延伸糸の作製 鞘材として、高密度ポリエチレン「120YK」[出光
石油化学(株)製、MI=20g/10分、Q値=4.
8]を、芯材としてポリプロピレン「Y2005GP」
[出光石油化学(株)製、MI=20g/10分、Q値
=4.8]を用い、径0.4mmのホール1000個を
有する複合系繊維用ノズルを備えた複合紡糸装置によ
り、シリンダー温度250℃、ノズル温度255℃に
て、巻取り速度550m/分の条件で紡糸し、単糸繊度
4.4dTexの複合系未延伸糸を作製した。
【0052】(2)複合系繊維の延伸 実施例1(2)と同一の延伸装置を用いて延伸処理を行
った。本延伸槽においては、温度123℃の加圧飽和水
蒸気を延伸槽部に充填し、当該延伸槽部の内圧よりわず
かに高い圧力の加圧水を第1の加圧水槽部および第2の
加圧水槽部にそれぞれ貯留させた。まず、上記(1)で
得た複合系未延伸糸を、予備延伸槽にて、90℃の温水
で4.0倍に予備延伸処理したのち、本延伸槽にて、シ
ール水温度を40℃、50℃、70℃および90℃に変
えて、それぞれ延伸速度(延伸糸の引き出し速度)が8
2.5n/分、82.5m/分、87.0m/分および
97.5m/分となるように本延伸処理を行った(予備
延伸槽導入速度および予備延伸糸送出し速度は、いずれ
もそれぞれ15.0m/分および60.0m/分であ
る。)。
【0053】各シール水温度における全延伸倍率、λma
xおよび対λmax比を以下に示す。 シール水温度 全延伸倍率 λmax 対λmax比 40℃ 5.5 5.8倍 0.95 50℃ 5.8 6.2倍 0.95 70℃ 6.2 6.5倍 0.94 90℃ 6.5 6.7倍 0.97 また、各延伸繊維の物性を表2に示す。
【0054】比較例2 実施例2(1)と全く同様にして、単糸繊度が4.4d
Texの複合系未延伸糸を作製した。次に、実施例2
(2)と同一の延伸装置を用い、予備延伸槽にて、90
℃の温水で4.0倍に予備延伸処理したのち、シール水
温度30℃、加圧飽和水蒸気温度122℃にて、延伸速
度が82.5m/分となるように本延伸処理を行った
(予備延伸槽導入速度および予備延伸糸送出し速度は、
それぞれ15.0m/分および60.0m/分であ
る。)。全延伸倍率5.5倍、λmax5.8倍、対λmax
比0.95であった。延伸繊維の物性を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】以上の結果、シール水温度を高くするに伴
い、延伸倍率が向上すると共に、繊維物性も向上する。
すなわち、品質向上および生産性向上を図るには、同じ
被延伸物を使用する場合にはシール水温度を高めるのが
簡単で有利であることが分かる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、融着、毛羽の発生、延
伸切れなどのない品質の良好な結晶性高分子延伸物を、
生産性よく安価に製造することができる。また、様々な
過酷な条件変更(例えば繊度変更、延伸速度変更など)
においても、品質の良好な結晶性高分子延伸物を安定し
て製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が加圧水でシールされた容器内に延
    伸媒体としての加圧飽和水蒸気が入れられている延伸槽
    を用い、結晶性高分子物質からなる被延伸物を前記延伸
    槽における加圧水シール部に導き、その表面に水分を付
    着させたのち、延伸槽に導入し加圧飽和水蒸気により直
    接加熱して延伸処理する方法において、前記被延伸物が
    導かれる加圧水シール部における加圧水の温度を40℃
    以上に保持することを特徴とする結晶性高分子延伸物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 結晶性高分子物質からなる被延伸物を、
    加圧飽和水蒸気により直接加熱して延伸処理する前に、
    該延伸処理の温度よりも低い温度で予備延伸処理する請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 予備延伸槽と本延伸槽が、連続して延伸
    設備ラインに配置されている請求項1または2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 結晶性高分子物質からなる被延伸物が、
    ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ4−メチルペンテ
    ン−1、ポリオキシメチレン、プロピレンとα−オレフ
    ィンとの共重合体およびエチレンとブテン−1との共重
    合体の中から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂か
    らなるものである請求項1、2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 結晶性高分子物質からなる被延伸物が、
    単一系未延伸繊維又は鞘芯複合系未延伸繊維である請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
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