JP2780050B2 - 不織布用バインダー繊維 - Google Patents

不織布用バインダー繊維

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JP2780050B2 JP1214609A JP21460989A JP2780050B2 JP 2780050 B2 JP2780050 B2 JP 2780050B2 JP 1214609 A JP1214609 A JP 1214609A JP 21460989 A JP21460989 A JP 21460989A JP 2780050 B2 JP2780050 B2 JP 2780050B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不織布用バインダー繊維に関し、さらに詳
しくは、不織布構成繊維間を熱融着によつて結合し不織
布を製造するにおいて用いられる熱融着特性の優れたバ
インダー繊維に関するもので、カーペツト、フエルト、
過材、吸液材等の各種不織布製品のバインダー繊維と
して有用である。
〔従来の技術〕 従来より、この種不織布のバインダー繊維材料とし
て、分岐状低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル
共重合体、並びに高密度ポリエチレン等が用いられてい
るが、前二者においては、低音、短時間での熱融着特性
には優れるものの、溶融紡糸時に切断し易いために高速
での紡糸や高倍率での延伸が困難である等、紡糸特性に
劣るという問題があり、一方、後者においては、紡糸特
性には優れるものの、低温、短時間での熱融着では充分
な融着強度が得られない等、熱融着特性に劣るという問
題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前述の従来技術における問題点を解決すべ
くなされたものであり、従つて、本発明は、紡糸特性に
優れることは勿論のこと、熱融着特性に優れた不織布用
バインダー繊維を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の不織布用バインダー繊維は、エチレンと炭素
数3〜12のα−オレフインとの共重合体であつて、密度
が0.85〜0.91g/cm3、メルトフローレートが3〜100g/10
分、数平均分子量に対する重量平均分子量の比が4以下
である直鎖状低密度ポリエチレンを溶融紡糸してなる。
本発明における直鎖状低密度ポリエチレンは、チーグ
ラー型触媒、カミンスキー型触媒等のイオン重合触媒の
存在下、気相流動床法、溶液法、或いは圧力200kg/cm2
以上、温度150℃以上の高圧イオン重合法等の重合プロ
セスを適用して、エチレンと炭素数3〜12、好ましくは
4〜8のα−オレフイン、例えば、プロピレン、ブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテ
ン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デ
セン−1等、好ましくはブテン−1、ヘキセン−1、4
−メチルペンテン−1、オクテン−1等、とを共重合さ
せることによつて得られるものである。
そして、本発明におけるこの直鎖状低密度ポリエチレ
ンは、密度が0.85〜0.91g/cm3、好ましくは0.87〜0.91g
/cm3、メルトフローレートが3〜100g/10分、好ましく
は5〜50g/10分、数平均分子量Nに対する重量平均分
子量Wの比WNが4以下、好ましくは3.7以下のも
のである。
ここで、密度が0.85g/cm3未満のものは商業的に入手
困難であり、0.91g/cm3を越える場合はバインダー繊維
としての熱融着性が劣ることとなる。また、メルトフロ
ーレートが3g/10分未満の場合は紡糸特性が劣り、100g/
10分を越える場合は繊維自体の強度低下が起こるためバ
インダー繊維としての熱融着特性に問題が生じることと
なる。また、WNが4を越える場合は、溶融紡糸時
にゲル化や酸化劣化が起り易くなつて、紡糸特性が劣る
こととなると共にバインダー繊維としての熱融着特性も
劣ることとなる。
本発明の不織布用バインダー繊維は、前記直鎖状低密
度ポリエチレンを、必要に応じて、繊維用ポリオレフイ
ン材料に通常添加される酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱
加工安定剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、消臭剤、防菌
剤、艶消剤等の添加剤を添加して、公知の方法で溶融紡
糸することによつて製造される。
なお、本発明の不織布用バインダー繊維をバインダー
繊維として用いて不織布を製造するにおいては、例え
ば、木綿、羊毛等の天然繊維、ビスコースレーヨン、酢
酸繊維素繊維等の半合成繊維、ポリオレフイン繊維、ポ
リアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の合
成樹脂等の1種または2種以上の不織布構成繊維に対し
て本発明のバインダー繊維を通常5重量%以上加えて、
一般の不織布製造に用いられる公知の方法、例えばカー
ド法、エアレイ法等によつて不織布となした後、同じく
公知の熱融着処理方法、例えば、熱風ドライヤー、サク
シヨンドラムドライヤー、ヤンキードライヤー等のドラ
イヤー、或いはカレンダーロール、エンボス加工ロール
等を用いる方法によつて熱融着処理する。
〔作用および効果〕
本発明の不織布用バインダー繊維は、特定の直鎖状低
密度ポリエチレンを溶融紡糸してなるので、紡糸特性に
優れることは勿論のこと、熱融着特性に優れたものとな
るのである。
〔実施例〕
実施例1〜6、比較例1〜2 エチレンと、表に示すα−オレフインとの共重合体で
あつて、表に示す密度、メルトフローレート、WN
を有する直鎖状低密度ポリエチレンを、孔径1mmの紡糸
口金を用いて紡糸温度200℃で溶融紡糸して紡出糸繊度1
0デニールの未延伸糸トウとなし、続いてこの未延伸糸
トウを加熱して延伸し、スタツフアボツクス型捲縮機に
より、捲縮数10ケ/インチの機械捲縮を与えた後、繊維
長51mmに切断してステープル状バインダー繊維を製造し
た。
このバインダー繊維を繊度20デニール、繊維長51mmの
ポリプロピレンステープルに表に示す割合で混合し、ロ
ーラーカードに供給して不織布となした後、無荷重下に
おいて熱風貫通型ドライヤーにより105℃で3分間加熱
してバインダー繊維で熱融着結合した不織布(40g/m2
を製造し、不織布強力を測定した。
比較例3〜5 表に示す密度、メルトフローレート、WNを有す
る分岐状低密度ポリエチレン(比較例3)、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(比較例4)、高密度ポリエチレン
(比較例5)を用いた外は、実施例と同様にしてバイン
ダー繊維を製造し、このバインダー繊維を用いて不織布
を製造した。
なお、ここで、密度、メルトフローレート、W
N、紡糸特性、および不織布強力は、以下の方法によ
り測定、評価した。
密度:JIS K6760(密度勾配管法) メルトフローレート:JIS K6760WN: o−ジ−クロルベンゼン溶液中、140℃でゲルパーミエ
ーシヨン・クロマトグラフイーにより測定した数平均分
子量Nに対する重量平均分子量Wの比。
紡糸特性 紡糸性: 東洋精機社製メルトテンシヨンテスターに、ダイ直径2.
1mmのノズルをセツトし、サンプル7gを充填する。温度
を140℃にセツトした後、ピストン棒を毎分5mmの速度で
降下させ、押出される溶融ストランドを異方向に回転す
る半径70mmのロールに通し引き取る。
この時、徐々にロールの回転速度を上昇させてストラ
ンドが切断する時の引き取り速度を紡糸性の目安とす
る。
延伸性: 溶融紡糸後の延伸工程において、延伸倍率が4.0倍以上
でも単糸切れが発生しない場合を○、延伸倍率が4.0倍
以上で単糸切れが発生する場合を×と評価し、延伸性の
目安とする。
不織布強力: JIS L1085(不織布しん地試験方法)に準じ巾5cmの試験
片をつかみ間隔10cm、引張速度30±2cmで測定した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンと炭素数3〜12のα−オレフイン
    との共重合体であつて、密度が0.85〜0.91g/cm3、メル
    トフローレートが3〜100g/10分、数平均分子量に対す
    る重量平均分子量の比が4以下である直鎖状低密度ポリ
    エチレンを溶融紡糸してなる不織布用バインダー繊維。
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EP0696329B1 (en) * 1993-04-27 1998-03-25 The Dow Chemical Company Elastic fibers, fabrics and articles fabricated therefrom
JP4305983B2 (ja) * 1998-11-30 2009-07-29 チッソ株式会社 ポリエチレン系繊維およびこれを用いた不織布

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