JP2003048419A - キャビンの構造 - Google Patents
キャビンの構造Info
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Abstract
性体を介装することによって、ダクト部品を用いずにダ
クトを形成し、部品点数を減少させ、組立性を改善する
ことができる空気調和機を取り付けるキャビンの構造を
提案する。 【解決手段】 走行機体の運転部を覆うキャビン12に
空気調和機31を配置する構成において、キャビン12
の天井前部に空気調和機31を配置し、該天井を構成す
るインナールーフ32とアウタールーフ30との間にス
ペーサ26・26を介装した。
Description
ンの構成に関し、特に、キャビンに配置するエアコンや
換気扇等の空気調和機から吐出する空気を導くダクト、
及び、空気調和機に空気を導入するダクトの構成に関す
る。
で覆い、該キャビンにエアコンや換気扇等の空気調和機
を設ける技術は公知となっている。この技術は、キャビ
ンの天井を覆うルーフを室内側に配置されるインナール
ーフと、このインナールーフの上方に位置されるアウタ
ールーフとから構成し、インナールーフとアウタールー
フとの間に空気調和機とダクト部品とを配置するように
したものである。
おいて、インナールーフとアウタールーフとの間には断
熱材等を介装し、空気調和機の吐出側にはダクトを連通
して、キャビン内の所定位置に送風できるようにしてい
たが、ダクトを配置するために構造が複雑となっコスト
アップとなっていた。そこで本発明は、インナールーフ
とアウタールーフとの間にウレタン等のスペーサを介装
し、該スペーサにダクトを形成することによって、ダク
ト専用部品をなくして、部品点数を減少させ、組立性を
改善するものである。
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
転部を覆うキャビンの天井の前後一側に空気調和機を配
置し、前後他側に吸入口を配置し、該吸入口と空気調和
機の間におけるキャビンの天井を構成するインナールー
フとアウタールーフとの間に帯状のスペーサを介装して
ダクトを形成したものである。
タンで構成し、前記スペーサを配置する位置のアウター
ルーフに正面断面視凹状の溝を形成したものである。
面に、ダクトの一部を形成するリブを一体的に成形した
ものである。
面と、インナールーフの空気調和機収納凹部の側部の上
面とを支持プレートにて連設したものである。
入口の間に内外気切換手段を設け、該切換手段を外気導
入口を閉ざす外気遮断板と内気導入口を閉ざす内気遮断
板と、両遮断板を連結するヒンジから構成したものであ
る。
る。図1は本発明のキャビンを装備したトラクタの側面
図、図2はキャビンの上部の平面断面図、図3はキャビ
ンの上部の側面断面図、図4はキャビンの上後部の側面
断面図、図5はキャビン上部の正面断面図、図6は別実
施例のキャビン上部の正面断面図、図7は別実施例のキ
ャビン上前部の側面断面図、図8は別実施例のキャビン
上部の正面断面図、図9は内外気切換手段の側面断面
図、図10は内外気切換手段の正面図、図11は別実施
例の空気調和機の平面断面図、図12は後面ガラス取付
部の側面図、図13はキャビン下部の側面断面図であ
る。
を装備したトラクタの全体構成について説明する。エン
ジンフレーム1にフロントアクスルケースを介して前輪
2・2が支承され、該エンジンフレーム1の後部にクラ
ッチハウジングを介してミッションケース6が配置さ
れ、該ミッションケース6の両側にリアアクスルケース
を介して後輪3・3が支承されている。該ミッションケ
ース6の後部にトップリンク、ロワーリンク等からなる
作業機装着装置を介して作業機を装着できるようにして
いる。また、該ミッションケース6の前下部に前輪駆動
出力軸が前方に突出されて、ユニバーサルジョイント、
伝動軸等を介して前輪2・2を駆動できるようにしてい
る。
ン5が載置され、該エンジン5はボンネット4によって
覆われている。該ボンネット4の後部にはダッシュボー
ド11が配置され、該ダッシュボード11上に操作パネ
ル18や操向ハンドル19が配置され、その後方に座席
15が配置され、これらダッシュボード11や座席15
等の運転部はキャビン12によって覆われる構成として
いる。該キャビン12はキャビンフレームとして前支柱
13をエンジンフレーム1より、後支柱14をミッショ
ンケース6よりそれぞれ立設して、上部には梁を横設し
て、天井はルーフ16により覆い、前面はフロントガラ
ス、側面はドア17・17、後面は後面ガラス21よっ
て覆っている。また、後支柱14の下部には方向指示器
9が設けられている。
31を配設する構成を図2乃至図11より説明する。キ
ャビン12の天井部おいて、前後一側(本実施例では前
部)に空気調和機31が配置され、前後他側(後部)に
空気の導入部が配置されている。該キャビン12の天井
はインナールーフ32とアウタールーフ30とにより構
成されており、該インナールーフ32とアウタールーフ
30の間に空気調和機31が配置され、該インナールー
フ32の前部には空気調和機31を収納するための凹部
32aが形成されている。なお、インナールーフ32と
アウタールーフ30は合成樹脂により構成することがで
きるが、アウタールーフ30をブロー成形又は回転成形
等の樹脂ではなく、板金で構成することによって、ルー
フ16全体を薄く形成することができる。
図2及び図5より説明する。天井部の左右中央後部には
外気導入口61と内気導入口62が設けられ、ダクトを
介して空気調和機31の吸入側と連通されている。空気
調和機31はファン45と熱交換器46からなり、コン
プレッサーが図示しないエンジン5近傍に配置されてい
る。そして、空気導入ダクトが左右中央に前後方向に配
置され、その両側に吹き出しダクトが形成されている。
そして、空気導入ダクトを形成するために、空気調和機
31の両側から内気導入口62へ向けてウレタンや発泡
材等よりなる帯状のスペーサ26・26が機体の前後方
向に略平行に配置され、該スペーサ26・26をインナ
ールーフ32とアウタールーフ30との間に取り付け
て、空気調和機31の空気導入用ダクト27を形成して
いる。これによって、インナールーフ32とアウタール
ーフ30との間の狭い空間でも、空気導入用ダクト27
を形成することができる。また、空気導入用の専用のダ
クト部品が不要となるとともに、スペーサ26・26の
面積を大きくすることにより、アウタールーフ30の断
熱材として利用することができるため、部品点数を減少
させ、組立性の改善することができる。
フ40との間においてはスペーサ28・28を取り付け
て空気導入用ダクト36を形成することもできる。図6
に示す如く、アウタールーフ40の剛性を高めるため
に、アウタールーフ40には凹状の溝部40a・40a
が機体の前後方向に設けられている。そして、該溝部4
0aと空気調和機31上面との間にスペーサ28・28
を取り付けることにより、スペーサ28・28の圧縮性
を高めて漏れを防止し、空気導入用ダクト36を形成し
ている。
記空気調和機31上面にリブ37を一体的に成形し、該
リブ37上にスペーサ28・28を配置することによっ
て、空気導入用ダクト36のシール性を高めることがで
きる。
が漏れないように支持用プレート41が空気調和機31
上面と収納凹部32aの後部上面32bに貼設してい
る。図7及び図8に示す如く、前記前支柱13・13と
後支柱14・14の上部間に梁43・43が架設され、
該梁43・43の左右中途部上で支持プレート41が該
梁43・43間に横設され、該支持プレート41前部に
空気調和機31の後部が固定され、該支持プレート41
後部がインナールーフ32の後部上面32bを固定して
いる。そして、該支持プレート41上面とアウタールー
フ30との間に正面視L字状に形成したプレートからな
るダクト形成部材44・44を取り付けることにより空
気導入用ダクト42を形成している。このように構成す
ることによって、空気調和機31を固定するために必要
な支持プレート41を利用して空気導入用ダクト42を
形成できるとともに、インナールーフ32を固定できる
ため、部品点数を減少させることができる。
ビン12の天井を構成するアウタールーフ30の左右中
央後部は後支柱14よりも後方へ延出しており、該アウ
タールーフ30の突出部30aの下方を外気導入口61
としている。該突出部30aの下面が下部プレート34
によって覆われている。なお、アウタールーフ30の後
端は後輪3・3の後端よりも前方に位置させて、全長が
長くならないようにしている。前記下部プレート34は
アウタールーフ30の突出部30aに溶接、又は組み付
けられており、該下部プレート34の中央部には外気を
導入するための開口35が設けられている。該開口35
には外気導入フィルター33が取り付けられている。
ウタールーフ30後部には内外気切換手段が設けられて
おり、該切換手段により内気循環と外気導入を切換可能
としている。該切換手段は、固定プレート50と、レバ
ー51と、回動プレート52と、内外気切換板53とか
ら構成され、座席15上方に配置されて、操作し易い位
置に配置されている。該固定プレート50が前記下部プ
レート34の下面に固設されて、前下方へ延出されて、
該固定プレート50の下部側面より支点軸54が突設さ
れおり、該支点軸54にレバー51の中途部が回転自在
に支持されている。また、固定プレート50の中央部に
は前記支点軸54を中心とした円弧状の長孔50aが開
口され、前記レバー51の先端に固着されて側方へ突出
されたピン55が該長孔50aに沿って摺動可能に挿通
されている。
軸56が貫通挿入され、図示しない他側の固定プレート
との間に横架され、該固定プレート50左側面で回動プ
レート52が回動軸56に回動自在に軸支されている。
該回動プレート52下部には、前記ピン55が挿入係合
されており、レバー51の回動によりピン55が長孔5
0aを摺動して、回動プレート52が回転軸56を支点
に回動するようにしている。また、該回動プレート52
には取付穴が設けられており、該取付穴にバネ57の一
端が係止されている。また、前記固定プレート50にも
取付穴が設けられ、該取付穴にバネ57の他端が係止さ
れている。こうして、レバー51を回動したときにバネ
57のバネ力が死点を超えることにより、固定プレート
50に対して回動プレート52を上方または下方へ回動
するように付勢するようになり、回動位置で保持できる
ようにしている。
と内気遮断板59とから構成され、該外気遮断板58と
内気遮断板59がヒンジ60により接続されている。該
外気遮断板58の一側が正面視L字上に形成された回動
プレート52後面に固設され、内気遮断板59の一側が
回動プレート52に戴置されている。こうして、図10
に示す如く、レバー51を下方に回動させた状態では、
外気導入口61は外気遮断板58が上方へ回動して閉ざ
し、空気導入用ダクト34にインナールーフ32に設け
られた内気導入口62より、内気導入フィルター63を
介して内気のみを導入できるようにしている。
レバー51に挿入固着されたピン55が長孔50aに沿
って下方へ摺動するとともに、回転プレート52が回転
軸56を支点として下方へ回動する。従って、回転プレ
ート52に固設された外気遮断板58が下方へ回動し、
該外気遮断板58に固定されたヒンジ60が開いて内気
遮断板59が最下位置に回動することにより、内気導入
口62を閉ざし、空気導入用ダクト34に外気のみを導
入することが可能となり、アウタールーフ30とインナ
ールーフ32との間の狭い空間でも内外気の切換を行う
ことができるようにしている。
ン天井の前後中央部両側には吹出し口65が設けられて
いる。該吹出し口65は座席15の斜め前上方に配置さ
れ、ファンからの風によって、オペレーターに向かって
風を前方斜め方向から吹出させるようにしている。これ
によって、空気調和機31と吹出し口65の間の距離を
短くして吹出しダクトの全長を短くすることができると
ともに、オペレーターが座席15に着座した状態では頭
部側方にスペースを確保することができるため、キャビ
ン12内の圧迫感を改善することができる。吹き出しダ
クトは前記スペーサ26とアウタールーフ30とインナ
ールーフ32の間に構成することができる。
は、図11に示す如く、ダクト72を一体的に成形する
こともでき、風を吹出すためのダクト部品が不必要とな
り、部品点数を減少できるとともに、空気調和機71と
ダクトのシール性を改善することができる。
ガラス21について説明する。図12に示す如く、前記
後支柱14の上部間には梁22が架設されており、該梁
22の後部に第一ヒンジ23が配設されている。該第一
ヒンジ23に第二ヒンジ24の基部側プレート24aが
回動軸23aによって回動可能に支持され、先端側プレ
ート24bが後面ガラス21上端に固定されている。該
第二ヒンジ24はそれぞれL字状に構成した基部側プレ
ート24aと先端側プレート24bが回動軸25によっ
て枢支され、後面ガラス21を閉じた状態で該回動軸2
5側が後方に突出するように構成している。該回動軸2
5と前記回動軸23aを回動支点として後面ガラス21
が回動するようにしている。29はワイパーである。
させると、図2の如くに後面ガラス21´は、支持部材
24がヒンジ23の回動軸23aを回動支点として上方
へ回動するとともに、該支持部材24の後面ガラス21
に固定された他端部24bが回動軸25を回動支点とし
て上方へ回動する。このとき、回動軸25が回動軸23
aよりも下方に位置するために、回動軸25を中心とし
た回動によって後面ガラス21は上方へ持ち上げられる
ことがなく、前記アウタールーフ30の後方への突出部
に、外気導入フィルター33等が設けられていても、後
面ガラス21を水平の角度まで回動することができる。
このように、後面ガラス21が水平の状態となれば高い
位置とすることができて、トラクタ後部に装着したロー
タリー等の作業機を上昇させた際に、後面ガラス21と
作業機の干渉を防止することができ、又作業機の深さ調
節等の操作を容易に行うことができる。
は、防振ゴム74等の弾性部材を介して機体に固定され
ており、機体の振動が該キャビン12に伝達されにく
く、また、キャビン12内の騒音を低減するように構成
されている。該防振ゴム74が取り付けられたキャビン
フロア75には、該防振ゴム74側方にスペース76が
形成されている。そして、前記後支柱14及び柱79の
内部とインナパネルとの間には空気調和機の冷媒を送る
ためのホース77・78が挿通されており、さらに該ホ
ース77・78が前記スペース76にまで挿通されてい
る。このように構成することによって、ホース77・7
8を保護しながら、キャビン12の前方までホース77
・78を配置することができるとともに、機体の組立性
を改善することができる。なお、前記スペース76に配
置するものは空気調和機31のホース77・78に限ら
れるものではなく、ワイヤーハーネス等を配置すること
もできる。
以下に示すような効果を奏する。
転部を覆うキャビンの天井の前後一側に空気調和機を配
置し、前後他側に吸入口を配置し、該吸入口と空気調和
機の間におけるキャビンの天井を構成するインナールー
フとアウタールーフとの間に帯状のスペーサを介装して
ダクトを形成したので、インナールーフとアウタールー
フとの間の狭い空間でも、吹込みダクトを形成すること
ができる。また、吹込み用のダクト部品が不要となると
ともに、スペーサの面積を大きくすることにより、アウ
タールーフの断熱材として利用することができるため、
部品点数を減少させ、組立性の改善することができる。
タンで構成し、前記スペーサを配置する位置のアウター
ルーフに正面断面視凹状の溝を形成したので、アウター
ルーフの剛性を高めることができ、スペーサの圧縮性を
高めて、空気導入用ダクトを形成することができる。
面に、ダクトの一部を形成するリブを一体的に成形した
ので、空気導入用ダクトのシール性を高めることがで
き、空気調和機の上ケースの剛性を高めることもでき
る。
面と、インナールーフの空気調和機収納凹部の側部の上
面とを支持プレートにて連設したので、空気調和機を固
定するために必要な支持プレートを利用して空気導入用
ダクトを形成できるとともに、インナールーフを固定で
きるため、部品点数を減少させることができる。
入口の間に内外気切換手段を設け、該切換手段を外気導
入口を閉ざす外気遮断板と内気導入口を閉ざす内気遮断
板と、両遮断板を連結するヒンジから構成したので、簡
単な構成で、アウタールーフとインナールーフとの間の
狭い空間でも内外気の切換を行うことができる。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 走行機体の運転部を覆うキャビンの天井
の前後一側に空気調和機を配置し、前後他側に吸入口を
配置し、該吸入口と空気調和機の間におけるキャビンの
天井を構成するインナールーフとアウタールーフとの間
に帯状のスペーサを介装してダクトを形成したことを特
徴とするキャビンの構造。 - 【請求項2】 前記スペーサをウレタンで構成し、前記
スペーサを配置する位置のアウタールーフに正面断面視
凹状の溝を形成したことを特徴とする請求項1記載のキ
ャビンの構造。 - 【請求項3】 前記空気調和機の上面に、ダクトの一部
を形成するリブを一体的に成形したことを特徴とする請
求項1記載のキャビンの構造。 - 【請求項4】 前記空気調和機の上面と、インナールー
フの空気調和機収納凹部の側部の上面とを支持プレート
にて連設したことを特徴とする請求項1記載のキャビン
の構造。 - 【請求項5】 前記吸入口と外気導入口の間に内外気切
換手段を設け、該切換手段を外気導入口を閉ざす外気遮
断板と内気導入口を閉ざす内気遮断板と、両遮断板を連
結するヒンジから構成したことを特徴とする請求項1記
載のキャビンの構造。
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