JP2003047418A - とろろ素麺の製造方法 - Google Patents

とろろ素麺の製造方法

Info

Publication number
JP2003047418A
JP2003047418A JP2001238801A JP2001238801A JP2003047418A JP 2003047418 A JP2003047418 A JP 2003047418A JP 2001238801 A JP2001238801 A JP 2001238801A JP 2001238801 A JP2001238801 A JP 2001238801A JP 2003047418 A JP2003047418 A JP 2003047418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodle
water
noodles
materials
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001238801A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Nagafune
邦昭 永船
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001238801A priority Critical patent/JP2003047418A/ja
Publication of JP2003047418A publication Critical patent/JP2003047418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)
  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造中、素麺同士がくっつかないようにする
ことにある。 【解決手段】 通常の素麺の製造工程の「油返し」と
「ほそめ」の工程において、ローラR11、R12、R13
14、R21、R22、R23を通過させる際、「油返し」で
は、麺材3の表面に綿実油4を滴下した後の最後の4番
目のローラR14を通過した直後、盥2に入れる前に、ま
た、「ほそめ」では、最後の3番目のローラR23を通過
した直後、盥6に移す前に麺材3の表面に1リットル当
たり2グラム乃至4グラムの「とろろ粉」を含ませた水
5を滴下する。水5は油に弾かれて微細な水玉になった
後、それに含まれたとろろ粉の粘着性によって麺材3の
表面に付着し、その水玉が麺材3の間に介在して麺材3
同士の間に隙間を作って、盥2、6に移した際、麺材3
がくっつくのを阻止し、次の工程に移ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通常の素麺に
「とろろ」が含まれた「とろろ素麺」の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】素麺は冬期に製造され、小麦粉を塩で練
ったものを何回も引き伸ばして約2日間かけて製造す
る。その後、「素麺蔵」で2〜3年間の長期熟成を経て
出荷される。その長期熟成までの製造工程は以下のよう
なものであり、それぞれ独特の名称が付いている。その
名称を括弧で囲んで示し、以下、工程順に簡単に説明す
る。
【0003】(1)「なかだて」:原材料の小麦粉を練
るための塩水を用意する工程であり、翌日までの気温と
湿度を予測して、それらが高めの時には塩の量を増やす
等の工夫をして、概ね、11〜13%の濃度の塩水を作
る。
【0004】(2)「こね」:「なかだて」で作った塩
水を小麦粉に加え、ミキサ内で所定時間(通常、約30
分間)こねる。
【0005】(3)「団子踏み」:前記「こね」に続い
て、円錐形の錘(200〜250Kg)を押しつけなが
ら、さらに約1時間以上こねてゆく。こうして、原料を
休ませてからさらに15分間捏ね、ローラによって厚さ
5cm、直径3mの「のし餅状」に延ばす。この工程に
おいて小麦粉からグルテンが出て、弾性と粘性が発現さ
れる。
【0006】(4)「いたぎ」:餅状になった原料を、
盥の中で幅15cmの渦巻き状に切断する。
【0007】(5)「油返し」:図1(a)に示すよう
に、盥1に入っている原料を四組のローラR11、R12
13、R14に通しながら別の盥2に移す途中、それらの
ローラR11、R12、R13、R14により、原料3を厚さ5
mmの帯状に延ばし、続いて、直径3cm程の太さの棒
状にする。さらに、それらのローラR11、R12、R13
14で送る途中、細くなった麺材3の表面に綿実油4を
滴下する。これは麺材3の表面の乾燥を防ぐのと、次に
盥2に移した際に、そこで麺材3同士がくっつかないよ
うにするためである。すなわち、麺材3は渦巻き状の形
で盥2に移されるので、この綿実油4の滴下がなけれ
ば、麺材3同士がくっついてしまうからである。
【0008】(6)「うまし」:盥2の中に渦巻き状の
形で移された麺材3を4時間ねかせて熟成させる。
【0009】(7)「ほそめ」:図1(b)に示すよう
に、間に1時間ずつの熟成をはさみながら、麺材3を3
回に分けて三組のローラR21、R22、R23に通し、直径
7mmになるまで延ばす。図中、符号6で示すものは盥
である。
【0010】なお、(a)、(b)の一点鎖線で囲んだ
部分の内容については、この発明に係わる事柄であり、
後述の実施形態の項で説明する。
【0011】以下、前記した長期熟成に入るまでには、
まだ残りの工程があるが、それらについては、以下に述
べる本発明の本質とは無関係の内容であるので、説明は
省略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、健康食品ブ
ームとも相まって、「とろろ」を含んだ食料品が世に多
く出回っており、特に、「うどん」や「そば」といった
麺類に「とろろ」を含んだものが多く出回っている。
【0013】しかしながら、これまで、同じ麺類ながら
上記「素麺」に「とろろ」が含まれた「とろろ素麺」な
るものは、世に出回ってはいない。それは以下の理由に
よる。
【0014】とろろ素麺を製造しようとすれば、先ず、
通常の素麺の場合と同じ原料の小麦粉と塩水に「とろ
ろ」の粉を加えて、上記した通常の素麺と同じ製造工程
を辿って製造するのであるが、「とろろ素麺」の場合、
その含まれている「とろろ」によって、元々くっつき易
い素麺が、さらにくっつき易い状態になっているので、
上記「油返し」の工程で綿実油を滴下していても、盥の
中に渦巻き状に移すと、その隣接するもの同士がくっつ
くので、素麺を盥の中から取り出すことができず、取り
出せても麺同士がくっついているので、次の工程に進め
ることができなかった。
【0015】こうして、これまでは「とろろ素麺」が製
造できず、それが、「とろろ素麺」が世に出回っていな
い主たる理由である。
【0016】ちなみに、「うどん」や「そば」は麺帯を
ロールカッタ等で切断して麺線とするので、上記のよう
に引き伸ばして製造してゆく素麺のように、途中で盥に
収納して互いがくっつく、といったことがない。
【0017】そこで、この発明の課題は、とろろ素麺を
製造してゆく工程で、素麺同士がくっつかないようにし
て、「とろろ素麺」が製造できるようにすることにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、通常の素麺の製造工程の「油返し」の
工程において、ローラによって麺材を送る際、麺材の表
面に油を滴下した直後、水と混ざって粘性を発現する粉
体を含ませた水を前記麺材の表面に滴下するようにした
のである。
【0019】先ず、本願発明者は、盥の中に渦巻き状に
移されてくっついてしまう「とろろ素麺」の麺材をくっ
つかないようにするために、「油返し」でローラによっ
て送られる麺材に綿実油を滴下した後、麺材の表面に水
を滴下するようにしたのである。
【0020】これは、その滴下した水が麺材の表面の綿
実油で弾かれて生ずる微小な水玉を麺材に付着させて、
その水玉の介在によって麺と麺の間に隙間を作って麺同
士を離そうとしたためである。
【0021】しかしながら、水は綿実油に弾かれて水玉
になっても、相手が油であるので、麺材の表面に思うよ
うに定着することがなく、その水玉の作用によって麺の
くっつきを阻止することはできなかった。そこで、その
生じた水玉を麺材の表面に定着させるべく、上記したよ
うに、水の中に「とろろ粉」を含ませるようにしたので
ある。
【0022】こうすると、その水は油に弾かれて水玉に
なるだけでなく、それに含まれる「とろろ粉」の粘性に
よって麺材の表面に定着するようになるので、当初の目
論見通り、無数の微細な水玉がとろろの表面に定着し
て、その微小な水玉が隣接する麺同士の間に介在して、
麺同士のくっつきを阻止するようになったのである。
【0023】その際、水に含ませる粉体は「とろろ粉」
に限らず、他の粉体でもよい。要は、油に弾かれて生じ
た無数の水玉を麺材の表面に定着させる粘着性を有する
ものであればよい。
【0024】しかしながら、最近、多く出回っている人
工の添加物等は人体に悪影響を与えるものが多いので、
自然食品たる素麺の特性を生かすべく、後述の実施形態
のように、とろろ粉のような自然物を含ませることが好
ましく、そうすれば、それは、元々原材料として含まれ
る「とろろ粉」を使用することでもあるので、無駄がな
い。
【0025】
【発明の実施の形態】この実施形態では、上記したよう
に、図1(a)に示す通常の素麺の製造工程の「油返
し」における4連のローラR11、R12、R13、R14を通
過させる際の2番目と3番目のローラR12、R13の間で
麺材3の表面に綿実油4を滴下した後、最後の4番目の
ローラR14を通過した直後、一点鎖線で囲んで示したよ
うに、盥2に入れる前に、麺材3の表面に1リットル当
たり2グラム乃至4グラムの「とろろ粉」を含ませた水
5を滴下した。
【0026】また、このとろろ粉を含ませた水5の滴下
は、この実施形態では、図1(b)に示した「ほそめ」
の工程で3連のローラR21、R22、R23を通す際にも行
い、その際も、「油返し」の工程のローラR11、R12
13、R14の通過の際と同じように、一点鎖線で囲んで
示したごとく、最後の3番目のローラR23を通過した直
後、盥2に移す前に行った。ちなみに、この「ほそめ」
の工程では綿実油4は滴下しない。
【0027】こうして、前記したように、とろろ粉を含
んだ水5は麺材3表面の油に弾かれて微細な水玉になっ
た後、それに含まれたとろろ粉の粘着性によって麺材3
の表面に付着し、その水玉が麺の間に介在して麺同士の
間に隙間を作るので、盥2に移した際、麺がくっつかず
に次の工程に移ることができる。
【0028】なお、この実施形態では、前記したよう
に、自然食品たる素麺の特性を生かすべく、とろろ粉を
含ませたのであり、元々原材料として含まれる「とろろ
粉」を利用したので、無駄がない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、「油
返し」の工程において、ローラによって麺材を送る際、
油を滴下した後、さらに「とろろ粉」を含ませた水を前
記麺材に滴下するようにしたので、とろろ素麺同士がく
っつかないという効果があり、「とろろ素麺」のスムー
スな製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)に「油返し」、(b)に「ほそめ」の工
程の、それぞれの主要部を模式的に示したものである。
【符号の説明】
1、2、6 盥 3 麺材 4 綿実油 5 とろろ粉を含んだ水 R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23 ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の素麺材料にとろろ粉を含ませたも
    のを原材料とし、その原材料を、通常の素麺の製造工程
    に沿って製造してゆくとろろ素麺の製造方法において、 前記通常の素麺の製造工程の「油返し」において、ロー
    ラによって麺材を送る際、麺材の表面に油を滴下した直
    後、水と混ざって粘性を発現する粉体を含ませた水を前
    記麺材の表面に滴下するようにしたことを特徴とすると
    ろろ素麺の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記粉体がとろろ粉であることを特徴と
    する請求項1に記載のとろろ素麺の製造方法。
JP2001238801A 2001-08-07 2001-08-07 とろろ素麺の製造方法 Pending JP2003047418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238801A JP2003047418A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 とろろ素麺の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238801A JP2003047418A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 とろろ素麺の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003047418A true JP2003047418A (ja) 2003-02-18

Family

ID=19069663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001238801A Pending JP2003047418A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 とろろ素麺の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003047418A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103461411A (zh) * 2013-09-10 2013-12-25 杨明德 面皮涂油工艺、面皮连续化生产自动涂油装置
CN107259513A (zh) * 2017-08-04 2017-10-20 绩溪瀚徽农业开发有限公司 一种红薯粉丝的加工设备及方法
CN113491277A (zh) * 2020-08-11 2021-10-12 青岛海科佳智能装备科技有限公司 双通道自动搓圆、压型、盘盆的设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103461411A (zh) * 2013-09-10 2013-12-25 杨明德 面皮涂油工艺、面皮连续化生产自动涂油装置
CN107259513A (zh) * 2017-08-04 2017-10-20 绩溪瀚徽农业开发有限公司 一种红薯粉丝的加工设备及方法
CN113491277A (zh) * 2020-08-11 2021-10-12 青岛海科佳智能装备科技有限公司 双通道自动搓圆、压型、盘盆的设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003047418A (ja) とろろ素麺の製造方法
CN102342423B (zh) 一种大米饺子皮的制作方法
DE69712103T2 (de) Verfahren zur herstellung eines bäckerei-produktes
KR102089798B1 (ko) 흑임자를 포함하는 떡의 제조방법
KR100383895B1 (ko) 다시마를 주성분으로 하는 건강보조식품 제조방법
JP3668379B2 (ja) 米を原料とする麺の製造方法
JPH04316452A (ja) 植物性蛋白を含有する錠菓
RU2131668C1 (ru) Способ изготовления печенья
KR960005055B1 (ko) 보리 가공면 제조방법
KR100479130B1 (ko) 다색(多色)국수 제조방법 및 그 국수
JPH0947245A (ja) そばの製造法
AU2002330417B2 (en) Pastry
JPH0636718B2 (ja) 複合チユ−インガムおよびその製法
JP2002084997A (ja) 生麺の製造方法
JP3361081B2 (ja) 麺類及びその製造方法
EP1733626B1 (en) Biscuit comprising spun cotton candy
JP2004065205A (ja) 変り麺の製造方法
JPH01101853A (ja) 麺の製造方法
JP2579574B2 (ja) 蕎麦饅頭及びその製造法
JPS6359861A (ja) 輪状二層構造麺
KR200305713Y1 (ko) 복층(複層)구조를 가진 유색(有色)국수
JPH06165651A (ja) 蜜柑麺の製造方法
JPS61104757A (ja) 金箔入り麹の製造方法
KR20020086399A (ko) 복층(複層)구조를 가진 유색(有色)국수
JPS58165751A (ja) 乾麺の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106