JP2003046369A - 弾性表面波フィルタ、通信装置 - Google Patents

弾性表面波フィルタ、通信装置

Info

Publication number
JP2003046369A
JP2003046369A JP2001228673A JP2001228673A JP2003046369A JP 2003046369 A JP2003046369 A JP 2003046369A JP 2001228673 A JP2001228673 A JP 2001228673A JP 2001228673 A JP2001228673 A JP 2001228673A JP 2003046369 A JP2003046369 A JP 2003046369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acoustic wave
surface acoustic
wave filter
idt
comb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001228673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3685102B2 (ja
Inventor
Yuichi Takamine
裕一 高峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001228673A priority Critical patent/JP3685102B2/ja
Priority to TW091115436A priority patent/TWI264870B/zh
Priority to KR10-2002-0044189A priority patent/KR100482669B1/ko
Priority to EP02291909A priority patent/EP1280274B1/en
Priority to CNB021271380A priority patent/CN1230983C/zh
Priority to US10/205,983 priority patent/US6816036B2/en
Publication of JP2003046369A publication Critical patent/JP2003046369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3685102B2 publication Critical patent/JP3685102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6433Coupled resonator filters
    • H03H9/6436Coupled resonator filters having one acoustic track only
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Balance-unbalance or balance-balance networks
    • H03H9/0028Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices
    • H03H9/0033Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices having one acoustic track only
    • H03H9/0042Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices having one acoustic track only the balanced terminals being on opposite sides of the track
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/125Driving means, e.g. electrodes, coils
    • H03H9/145Driving means, e.g. electrodes, coils for networks using surface acoustic waves
    • H03H9/14544Transducers of particular shape or position
    • H03H9/14576Transducers whereby only the last fingers have different characteristics with respect to the other fingers, e.g. different shape, thickness or material, split finger
    • H03H9/14582Transducers whereby only the last fingers have different characteristics with respect to the other fingers, e.g. different shape, thickness or material, split finger the last fingers having a different pitch

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各平衡信号端子210、211間の平衡度を
改善した弾性表面波フィルタ及び通信装置を提供する。 【解決手段】 各IDT204、205、206を、弾
性表面波の伝搬方向に沿って設ける。フロートバランス
タイプとなるように、各平衡信号端子210、211を
IDT205にそれぞれ接続して設ける。各IDT20
4、205、206における、弾性表面波の伝搬方向の
中央部であって、上記伝搬方向に対し垂直に想定した仮
想軸222に対して左右非対称となるように各IDT2
04、205、206を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ特性を有
すると共に、特に平衡−不平衡変換機能を有する弾性表
面波フィルタ、及びそれを用いた通信装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、近年の携帯電話機の小型化、軽量
化に対する技術的進歩は目覚しいものがある。これを実
現するための手段として、各構成部品の削減、小型化は
もとより、複数の機能を複合した部品の開発も進んでき
た。このような状況を背景に、携帯電話機のRF段に使
用する弾性表面波フィルタに平衡−不平衡変換機能、い
わゆるバラン(balun)の機能を有するものも近年盛んに
研究され、GSM方式(Global System for Mobile com
munications)などを中心に使用されるようになってき
た。
【0003】バランとは、平行二線式フィーダのような
平衡線路と同軸ケーブルのような不平衡線路とを直接接
続すると、不平衡電流が流れ給電線(フィーダ)自体が
アンテナとして動作してしまい望ましくないので、不平
衡電流を阻止し、平衡線路と不平衡線路とを整合する回
路をいう。
【0004】このような平衡−不平衡変換機能を備えた
弾性表面波フィルタに関する特許も、幾つか出願されて
いる。入力インピーダンスと出力インピーダンスがほぼ
等しい、平衡−不平衡変換機能を備えた弾性表面波フィ
ルタとしては、図19に示すような構成が広く知られて
いる。
【0005】図19に示す弾性表面波フィルタでは、圧
電基板100上に、くし型電極部(すだれ状電極とも呼
ばれ、Inter-Digital Transducer、以下、IDTとい
う)101が設けられ、そのIDT101の左右(弾性
表面波の伝搬方向に沿った)に各IDT102、103
が配置されている。
【0006】さらに、上記弾性表面波フィルタにおいて
は、これらの各IDT101、102、103を左右か
ら挟み込むように、弾性表面波を反射して変換効率を向
上させるための各リフレクタ104、105がそれぞれ
配置されており、また、各平衡信号端子106、10
7、及び不平衡信号端子108が設けられている。
【0007】このような弾性表面波フィルタは、3ID
Tタイプの縦結合共振子型弾性表面波フィルタと呼ば
れ、各IDT101、102、103間での弾性表面波
を用いた変換により平衡−不平衡変換機能を有するもの
である。
【0008】平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波
フィルタでは、不平衡信号端子と平衡信号端子のそれぞ
れの端子との間の通過帯域内での伝送特性において、振
幅特性が等しく、かつ位相が180度反転していること
が要求され、それぞれ平衡信号端子間の振幅平衡度及び
位相平衡度と呼んでいる。
【0009】振幅平衡度及び位相平衡度は、前記平衡−
不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタを3ポート
のデバイスと考え、例えば不平衡入力端子を第一ポー
ト、平衡出力端子のそれぞれを第二ポート、第三ポート
としたとき、振幅平衡度=〔A〕、A=|20log
(S21)|−|20log(S31)|、位相平衡度
=B−180、B=|∠S21−∠S31|にてそれぞ
れ定義される。なお、S21は第一ポートから第二ポー
トへの伝達係数を、S31は第一ポートから第三ポート
への伝達係数を示しており、また、上記各式中の||は
絶対値を示すためのものである。
【0010】このような平衡信号端子間の平衡度につい
ては、理想的には弾性表面波フィルタの通過帯域内で振
幅平衡度が0dB、位相平衡度が0度とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
に示す従来の構成においては、平衡信号端子間の平衡度
が劣化するという問題があった。その理由は幾つか考え
られるが、平衡信号端子106に接続されている電極指
とIDT102のシグナル電極指の距離(図21の10
9)と、平衡信号端子107に接続されている電極指と
IDT103のシグナル電極指の距離(図21の11
0)とが、電極指のピッチで決まる波長の0.5倍異な
ることが挙げられる。
【0012】これにより平衡信号端子106と107そ
れぞれに接続されている電極指の総容量が異なる、電気
と弾性表面波の変換効率が異なるといった弊害が発生
し、結果、平衡度の悪化につながっていた。図20のよ
うに図19の平衡信号端子107をアースに接続して平
衡信号端子106から出力される周波数に対する振幅特
性と、図21のように平衡信号端子106をアースに接
続して平衡信号端子107から出力される振幅特性の差
を図22に示す。2つの振幅特性は大きく異なってお
り、この差が平衡度の悪化につながっている。
【0013】本発明の目的は、平衡信号端子間の平衡度
悪化の一因である上記の平衡信号端子間の差を是正する
ことで、平衡信号端子間の平衡度が良好な、平衡−不平
衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ及びそれを用い
た通信装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波フィ
ルタは、以上の課題を解決するために、圧電基板上に、
入力電気信号を弾性表面波に変換して出力し、伝搬して
くる弾性表面波を出力電気信号に変換して出力するID
Tを弾性表面波の伝搬方向に沿って複数有するIDT連
設体が設けられ、IDT連設体に接続される平衡信号端
子が設けられ、IDT連設体は、IDT連設体における
弾性表面波の伝搬方向の中央部であって、上記伝搬方向
に対して垂直となる仮想軸を挟んで非対称であることを
特徴としている。上記平衡信号端子はフロートバランス
タイプ(電気的中性点を有さないタイプ)が好ましい。
【0015】上記弾性表面波フィルタにおいては、前記
IDT連設体は、奇数個のIDTを有し、前記仮想軸
は、複数あるIDTのうち中央に位置するIDTの中心
部に弾性表面波の伝搬方向に対して垂直に設定されてい
てもよい。
【0016】上記弾性表面波フィルタでは、前記IDT
連設体の互いに隣り合うIDT同士の距離が、前記仮想
軸を挟んで非対称である箇所を有していてもよい。
【0017】上記弾性表面波フィルタにおいては、前記
IDT連設体のピッチに対する電極指幅の比(dut
y)が、前記仮想軸を挟んで非対称である箇所を有して
いてもよい。
【0018】上記弾性表面波フィルタでは、前記IDT
連設体のピッチが、前記仮想軸を挟んで非対称である箇
所を有していてもよい。
【0019】上記弾性表面波フィルタにおいては、前記
IDT連設体は2つのIDTが互いに隣り合う箇所に周
囲の電極指よりピッチの小さい電極指を数本設けた狭ピ
ッチ電極指部を有し、上記狭ピッチ電極指部のピッチ
が、前記仮想軸を挟んで非対称である箇所を有していて
もよい。
【0020】上記構成によれば、IDTを弾性表面波の
伝搬方向に沿って複数有するIDT連設体を設けたの
で、特定の周波数帯域を通過させ、それ以外を抑制する
フィルタ機能を発揮できる。
【0021】また、上記構成では、IDT連設体に接続
される平衡信号端子をフロートバランスタイプ(電気的
中性点を有さないタイプ)にて設けたので、平衡−不平
衡変換機能を発揮できると共に、IDT連設体における
弾性表面波の伝搬方向の中央部であって、かつ、上記伝
搬方向に対して垂直となる仮想軸を比較的容易に設定す
ることが可能となる。
【0022】そして、上記構成においては、IDT連設
体を、上記仮想軸を挟んで非対称、例えば、互いに隣り
合うIDT同士の距離が、前記仮想軸を挟んで非対称、
または、IDT連設体のdutyが、前記仮想軸を挟ん
で非対称、または、IDT連設体に設けた狭ピッチ電極
指部を、前記仮想軸を挟んで非対称に設定することで、
平衡度、特に位相平衡度を改善できる。
【0023】これらにより、上記構造は、フィルタ機能
を発揮できると共に、平衡度、特に位相平衡度が改善さ
れた平衡−不平衡変換機能を発揮できて、携帯電話等の
通信装置に好適に適用できる。
【0024】上記弾性表面波フィルタでは、前記IDT
連設体に対し、直列及び並列の少なくとも一方にて、弾
性表面波共振子が少なくとも1つ接続されていることが
好ましい。上記構成によれば、弾性表面波共振子をさら
に接続したことにより、フィルタ機能を向上できる。
【0025】本発明の通信装置は、前記の課題を解決す
るために、上記の何れかに記載の弾性表面波フィルタを
有することを特徴としている。上記構成によれば、フィ
ルタ機能を発揮できると共に、平衡度、特に位相平衡度
が改善された平衡−不平衡変換機能を発揮できる弾性表
面波フィルタを用いたので、通信機能を向上できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の各形態について図
1ないし図19に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0027】(実施の第一形態)本発明に係る実施の第
一形態の弾性表面波フィルタは、図1に示すように、圧
電基板20上において、縦結合共振子型の、弾性表面波
フィルタ部(IDT連設体)201と、上記弾性表面波
フィルタ部201に対し、直列接続された弾性表面波共
振子202と弾性表面波共振子203とがフォトリソグ
ラフィー法等により形成されたアルミニウム(Al)電
極(箔)により形成されている。圧電基板20の素材と
しては、40±5°YcutX伝搬LiTaO3 が挙げ
られる。以後の実施の各形態の弾性表面波フィルタで
は、PCS(Personal CommunicationSystem) 受信用の
弾性表面波フィルタを例にとって説明している。
【0028】弾性表面波フィルタ部201では、IDT
205を弾性表面波の伝搬方向に沿って左右から挟み込
むように各IDT204、206が形成され、それらの
両側に各リフレクタ207、208が形成されている。
【0029】IDTは、帯状の基端部(バスバー)と、
その基端部の一方の側部から直交する方向に延びる複数
の、互いに平行な帯状の電極指とを備えた電極指部を2
つ備えており、上記各電極指部の電極指の側部を互いに
対面するように互いの電極指間に入り組んだ状態にて上
記各電極指部を有するものである。
【0030】よって、IDTでは、2つの電極指部に対
し各基端部(バスバー)を介して入力電気信号に基づく
電位差が生じると、その部分の圧電基板20の表面上に
弾性表面波が発生し、その弾性表面波は各電極指の幅方
向(各電極指の長手方向に対し直交する方向)の双方向
に圧電基板20の表面上を伝搬する。一方、電気信号が
入力されていないIDTでは、伝搬してきた弾性表面波
により圧電基板20の表面上に発生した電位差を各電極
指によって検出し、出力電気信号に変換して出力でき
る。
【0031】このようなIDTでは、各電極指の長さや
幅、隣り合う各電極指の間隔、互いの電極指間での入り
組んだ状態の対面長さを示す交叉幅を、それぞれ設定す
ることにより信号変換特性や、通過帯域の設定が可能と
なっている。上記各リフレクタは、伝搬してきた弾性表
面波を反射するためのものである。
【0032】さらに、弾性表面波フィルタ部201にお
いては、図1を見るとわかるように、互いに隣り合うI
DT204とIDT205との対向部分の数本の電極指
(狭ピッチ電極指)のピッチを、IDT204及びID
T205の他の部分の電極指よりも小さくしている(図
1の213の箇所)。同様に、互いに隣り合うIDT2
05とIDT206との対向部分の数本の電極指(狭ピ
ッチ電極指)のピッチを、IDT205及びIDT20
6の他の部分の電極指よりも小さくしている(図1の2
14の箇所)。これにより、弾性表面波フィルタ部20
1では、挿入損失を低減できる。
【0033】また、各平衡信号端子210、211が、
中央のIDT205の各電極指部に対しそれぞれ接続さ
れて設けられている。これにより、弾性表面波フィルタ
部201は、アース電位を電気的中性点として有さな
い、フロートバランスタイプとなっている。不平衡信号
端子209が、IDT204とIDT206の一方の電
極指部に対しそれぞれ接続されて設けられている。ID
T204とIDT206の他方の電極指部はアースに接
続されている。
【0034】このように各平衡信号端子210、211
及び不平衡信号端子209を接続することで、弾性表面
波フィルタ部201においては、平衡−不平衡変換機能
を備えることが可能となる。つまり、各平衡信号端子2
10、211に、平衡電気信号が入力されると、不平衡
信号端子209から不平衡電気信号が出力される一方、
不平衡信号端子209に不平衡電気信号が入力される
と、各平衡信号端子210、211から平衡電気信号が
出力されることになる。
【0035】前述の弾性表面波共振子202と弾性表面
波共振子203は、シグナルライン212を介して、不
平衡信号端子209と各IDT204、206との間に
直列接続されている。ちなみに図1では図を簡潔にする
ために電極指の本数を実際より少なく示している。
【0036】さらに、アースライン221が、シグナル
ライン212と平衡信号端子210の間に、上記両者間
に橋絡的に入る容量を低減するためのシールドパターン
として設けられている。
【0037】そして、実施の第一形態の弾性表面波フィ
ルタでは、弾性表面波の伝搬方向にて互いに隣り合うI
DT204及びIDT205の間隔と、やはり弾性表面
波の伝搬方向にて互いに隣り合うIDT205及びID
T206の間隔が互いに異なるように各IDT204、
205、206は設定されている。すなわち、実施の第
一形態の弾性表面波フィルタにおいては、弾性表面波フ
ィルタ部201の中央部にあるIDT205における、
弾性表面波の伝搬方向の中心部であって、かつ、弾性表
面波の伝搬方向に対して垂直に仮想軸222を想定した
場合、この仮想軸222を挟んで左右非対称な構造とな
っていることになる。
【0038】縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部2
01の詳細な設計は、狭ピッチ電極指のピッチで決まる
波長をλI2 (図1の213、214の箇所)、その他
の電極指のピッチで決まる波長をλI1 とすると、 交叉幅W:60.6λI1 IDT本数(204、205、206の順):29
(4)/(4)45(4)/(4)29本(カッコ内は
ピッチを小さくした電極指の本数) IDT波長λI1 :2.06μm、λI2 :1.88μ
m リフレクタ波長λR:2.07μm リフレクタ本数:100本 IDT−IDT間隔:0.500λI2 (図1の21
9)、0.484λI2 (図1の220) 波長λI1 と波長λI2 の電極指に挟まれた箇所の間隔
(図1の215、216、217、218):0.25
0λI1 +0.250λI2 IDT−リフレクタ間隔:0.470λR duty:0.60(IDT、リフレクタ共)電極膜
厚:0.080λI1 弾性表面波共振子202の詳細な設計を、以下に示す。 交叉幅W:49.1λ IDT本数:401本 波長λ(IDT、リフレクタ共):2.04μm リフレクタ本数:30本 IDT−リフレクタ間隔:0.50λ duty:0.60(IDT、リフレクタ共) 電極膜厚:0.080λ 弾性表面波共振子203の詳細な設計を、以下に示す。 交叉幅W:40.6λ IDT本数:241本 波長λ(IDT、リフレクタ共):1.97μm リフレクタ本数:30本 IDT−リフレクタ間隔:0.50λ duty:0.60(IDT、リフレクタ共) 電極膜厚:0.084λ 上記の「間隔」とは、2本の電極指の,幅方向での中心
間距離のことである。
【0039】図2に、実施の第一形態の構成での、周波
数に対する平衡信号端子間の振幅平衡度、図3に位相平
衡度のグラフを示す。図4に示す比較例としての弾性表
面波フィルタでは、IDT204及びIDT205の間
隔とIDT205及びIDT206の間隔が同じである
弾性表面波フィルタ部201aを用いた。比較例の構成
での振幅平衡度、位相平衡度も、図2、図3に合わせて
示した。
【0040】図4の比較例の構成は実施の第一形態に対
して、IDT204とIDT205の間隔とIDT20
5とIDT206の間隔を異ならせていない以外は、全
く同じ構成である。ただし、圧電基板20については用
いているが記載を省略している。
【0041】PCS受信用フィルタにおける通過帯域の
周波数範囲は1930MHz〜1990MHzである。
この範囲での振幅平衡度は、比較例では−0.75〜+
2.30dB(偏差3.05dB、偏差が小さいほど振
幅平衡度がよい)であるのに対し、実施の第一形態では
−0.80〜+2.30dB(偏差3.10dB)と若
干悪化しているものの、位相平衡度は、比較例では−
7.0〜+5.5度(偏差12.5度、偏差が小さいほ
ど位相平衡度がよい)であるに対し、実施の第一形態で
は−4.0〜+5.5度(偏差9.5度)と、約3.0
度位相平衡度が改善している。
【0042】これはIDT204及びIDT205の間
隔と、IDT205及びIDT206の間隔とを互いに
異ならせることで、各平衡信号端子210、211につ
ながっている電極指の総容量や、電気信号と弾性表面波
の変換効率を是正したことによる効果である。このとき
伝送特性は、図6に示すように、通過帯域内にわずかな
不要なリップル(A)が入っているが、それ以外は比較
例とほぼ同じ特性が得られている(図5は比較例の伝送
特性、図6は実施の第一形態の伝送特性)。
【0043】IDT−IDT間隔を弾性表面波フィルタ
部201の左右で互いに異ならせる場合、大きく異なら
せると通過帯域内の不要リップルAが大きくなるという
問題があるので、実施の第一形態の効果を得るためのI
DT−IDT間隔の調整は、この不要リップルが大きく
ならない、望ましくは通過帯域内偏差に関する市場要求
である1.0dBよりも大きくならない範囲で行うこと
がよい。
【0044】以上説明したように実施の第一形態では、
平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタにお
いて、左右でIDT−IDT間隔を異ならせて、弾性表
面波フィルタ部201の中央部にあるIDT205の中
心部であって、かつ、弾性表面波の伝搬方向に対して垂
直な仮想軸222に対して左右非対称な構造にすること
で、比較例の弾性表面波フィルタよりも平衡信号端子間
の位相平衡度が改善された弾性表面波フィルタが得られ
る。
【0045】なお、実施の第一形態では、3つの各ID
T204、205、206を有する縦結合共振子型の弾
性表面波フィルタ部201を1つ用い、弾性表面波フィ
ルタ部201に2つの弾性表面波共振子202、203
を直列接続した構成である、縦結合共振子型の弾性表面
波フィルタの中央部のIDT205から平衡信号を得る
構成で説明したが、本発明はこの構成に限らず、どのよ
うな構成の平衡信号端子を有する弾性表面波フィルタに
おいても、同様な効果が得られる。
【0046】例えば図7のように4つのIDTを有する
縦結合共振子型の弾性表面波フィルタにおいても、互い
に隣り合うIDT−IDTの各間隔301、302を互
いに異ならせることで、弾性表面波フィルタ部の中央部
であって、弾性表面波の伝搬方向に対して垂直に仮想軸
303を設けた場合、この仮想軸303を挟んで左右非
対称な構造になるので、実施の第一形態と同様な効果が
得られる。
【0047】また、それ以上の数のIDTを有する弾性
表面波フィルタにおいても、同様な効果が得られること
も明らかである。例えば、弾性表面波共振子を弾性表面
波フィルタ部201に対し並列接続した場合や、図8の
ように不平衡信号端子209を、縦結合共振子型の弾性
表面波フィルタ部の各IDT304、306のそれぞれ
互いに逆側から入力(出力)した場合や、縦結合共振子
型の弾性表面波フィルタ部を2段縦続接続した場合で
も、例えば図8の仮想軸322を挟んで左右非対称な構
造と設定することで、同様な効果が得られる。
【0048】実施の第一形態では40±5°YcutX
伝搬LiTaO3 からなる圧電基板20を用いたが、効
果が得られる原理からもわかる通り、本発明は、上記圧
電基板20に限らず、64°〜72°YcutX伝搬L
iNbO3 、41°YcutX伝搬LiNbO3 などか
らなる圧電基板でも同様な効果が得られる。
【0049】(実施の第二形態)図9に、本発明に係る
実施の第二形態の構成を示す。実施の第二形態では、図
4に示す比較例の構成に対して、IDT402の不平衡
信号端子409に接続されている側の電極指のduty
を、0.60から0.50に変更した点のみ異なる。す
なわち、弾性表面波フィルタ401の中央部にあるID
T403の中心部に弾性表面波の伝搬方向に対して垂直
な仮想軸420を想定した場合、この仮想軸420に対
して左右非対称な構造になっていることになる。その他
の構成は、比較例の構成とすべて同じである。
【0050】図10に、実施の第二形態の構成での、周
波数に対する各平衡信号端子410、411間の振幅平
衡度、図11に位相平衡度のグラフを示す。比較例とし
て、図4の比較例の構成での振幅平衡度、位相平衡度も
図10、図11に合わせて示す。
【0051】実施の第二形態ではIDT402の不平衡
信号端子409に接続されている側の電極指のduty
を変更しているので、比較来の構成より、通過周波数帯
域が約1MHz高くなる。
【0052】図10、図11では実施の第二形態と比較
例との比較がしやすいように、実施の第二形態の周波数
を実際より1MHz低く表示している。PCS受信用フ
ィルタにおける通過帯域の周波数範囲において振幅平衡
度は、比較例では−0.75dB〜+2.30dB(偏
差3.05dB)であるのに対し、実施の第二形態では
−0.75〜dB+2.25dB(偏差3.00dB)
と約0.05dB改善している。
【0053】また位相平衡度は、比較例では−7.0度
〜+5.5度(偏差12.5度)であるに対し、実施の
第二形態では−4.5度〜+5.0度(偏差9.5度)
と、約3.0度位相平衡度が改善している。これはID
T402の不平衡信号端子409に接続されている側の
電極指のdutyを小さく設定することにより、各平衡
信号端子410、411につながっている電極指の総容
量や、電気と弾性表面波の変換効率を是正したことによ
る効果である。このとき通過帯域内の伝送特性は、比較
例とほぼ同じ特性が得られている(図5:比較例の伝送
特性、図12:実施の第二形態の伝送特性)。
【0054】以上説明したように実施の第二形態では、
平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタにお
いて、IDT402の不平衡信号端子409に接続され
ている側の電極指のdutyを小さくすることで、弾性
表面波フィルタ401の中央部にあるIDT403の中
心部に弾性表面波の伝搬方向に対して垂直な仮想軸42
0に対して左右非対称な構造にすることで、比較例の弾
性表面波フィルタよりも平衡信号端子410、411間
の平衡度が改善された弾性表面波フィルタが得られる。
【0055】実施の第二形態ではシグナル電極のdut
yのみを変更したが、これはシグナル電極、アース電極
の関係なくdutyを変更して左右非対称な構造にする
ことで、実施の第二形態と同様な効果が得られる。また
実施の第二形態ではdutyを小さく変更したが、例え
ばIDT404のdutyを変更する場合、逆にdut
yを大きくなるように変更する方が、平衡度が改善され
る。このようにdutyの変更は、変更するIDTによ
って大きくなる場合や小さくなる場合がある。
【0056】(実施の第三形態)次に、本発明に係る実
施の第三形態の構成を説明する。実施の第三形態の構成
は、図4の比較例の構成に対し、図13に示すように、
図4のIDT204のピッチを、0.01μmだけ小さ
くしたIDT204aを有する弾性表面波フィルタ部2
01bを用いた以外同じである。すなわち、弾性表面波
フィルタ部201bは、その中央部にあるIDT205
の中心部に弾性表面波の伝搬方向に対して垂直に仮想軸
を想定した場合、この仮想軸に対して左右非対称な構造
になっていることになる。
【0057】図14に、実施の第三形態の構成での、周
波数に対する平衡信号端子間の振幅平衡度、図15に位
相平衡度のグラフを示す。比較として、図4の比較例の
構成での振幅平衡度、位相平衡度も図14、図15に合
わせて示す。
【0058】実施の第三形態ではIDT204のピッチ
を、0.01μmだけ小さくしたIDT204aを用い
ているので、比較例の構成より周波数が約1MHz高く
なる。図14、図15では実施の第三形態と比較例の比
較がしやすいように、実施の第三形態の周波数を実際よ
り1MHz低く表示している。
【0059】PCS受信用の弾性表面波フィルタにおけ
る通過帯域の周波数範囲において、振幅平衡度は、比較
例では−0.75dB〜+2.30dB(偏差3.05
dB)であるのに対し、実施の第三形態では−0.75
dB〜+2.40dB(偏差3.15dB)と若干悪化
しているが、位相平衡度は、比較例では−7.0度〜+
5.5度(偏差12.5度)であるに対し、実施の第三
形態では−3.5度〜+6.0度(偏差9.5度)と、
約3.0度位相平衡度が改善している。
【0060】これはIDT204のピッチを小さくした
IDT204aを用いていることにより、各平衡信号端
子210、211につながっている電極指の総容量や、
電気と弾性表面波の変換効率を是正したことによる効果
である。
【0061】このとき通過帯域内の伝送特性は、わずか
に通過帯域幅が比較例より狭くなっているものの、ほぼ
比較例と同じ特性が得られている(図5:比較例の伝送
特性、図16:実施の第三形態の伝送特性)。
【0062】以上説明したように実施の第三形態では、
平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタにお
いて、IDT204のピッチを小さくしたIDT204
aを用いていることで、弾性表面波フィルタ部201b
の中央部にあるIDT205の中心部に弾性表面波の伝
搬方向に対して垂直な仮想軸に対して左右非対称な構造
にすることで、比較例の弾性表面波フィルタよりも平衡
信号端子210、211間の位相平衡度が改善された弾
性表面波フィルタが得られる。
【0063】実施の第三形態ではピッチを小さく変更し
たが、例えばIDT206のピッチを変更する場合、逆
にピッチを大きく変更する方が、平衡度が改善される。
このようにピッチの変更は、変更するIDTによって大
きくなる場合や小さくなる場合がある。
【0064】また、図17に示すように、狭ピッチ電極
指部のピッチをIDT204とIDT205が隣り合う
箇所とIDT205とIDT206が隣り合う箇所で互
いに異ならせてもよい。例えば、図4に示すIDT20
4の狭ピッチ電極指部のピッチを小さく設定したIDT
204bと、図4に示すIDT205におけるIDT2
04b側の狭ピッチ電極指部のピッチを小さく設定した
IDT205aを有する弾性表面波フィルタ部201c
を用いた以外は、図4と同様の構成とする。
【0065】それゆえ、上記構成では、IDT205a
が隣り合う箇所のピッチを、弾性表面波フィルタ部20
1cの中央部にあるIDT205aの中心部で、弾性表
面波の伝搬方向に対して垂直に想定した仮想軸に対して
左右非対称な構造となっている。上記構造とすることで
も、比較例の弾性表面波フィルタよりも平衡信号端子2
10、211間の平衡度が改善された弾性表面波フィル
タが同様に得られる。
【0066】以上の様に、本発明の弾性表面波フィルタ
では、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って複数
のIDTを有し、平衡信号入力端子または平衡信号出力
端子を有する弾性表面波フィルタであり、前記弾性表面
波フィルタは電気的中性点を有さず(フロートバランス
タイプ)、前記弾性表面波フィルタにおける各IDTの
中央部に弾性表面波の伝搬方向に対して垂直に仮想軸を
想定した場合、この仮想軸に対して前記弾性表面波フィ
ルタが左右非対称であることを特徴とすることで、平衡
信号端子間の平衡度(特に位相平衡度)を改善した弾性
表面波フィルタが得られる。
【0067】このとき、前記弾性表面波フィルタは奇数
個のIDTを有し、前記複数あるIDTのうち中央に位
置するIDTの中心部に弾性表面波の伝搬方向に対して
垂直に仮想軸を想定した場合、この仮想軸に対して左右
非対称な構造を有することが望ましい。
【0068】左右非対称な構造を有するようにする手段
としては、(1)前記弾性表面波フィルタの隣り合うI
DT同士の距離が、前記弾性表面波の伝搬方向に対して
垂直に設けた仮想軸に対して左右非対称である箇所を有
する、(2)前記弾性表面波フィルタの複数あるIDT
のdutyが、前記弾性表面波の伝搬方向に対して垂直
に設けた仮想軸に対して左右非対称である箇所を有す
る、(3)前記弾性表面波フィルタの複数あるIDTの
ピッチが、前記弾性表面波の伝搬方向に対して垂直に設
けた仮想軸に対して左右非対称である箇所を有する、
(4)前記弾性表面波フィルタは2つのIDTが隣り合
う箇所に周囲の電極指よりピッチの小さい電極指を数本
設けた狭ピッチ電極指部を有し、前記弾性表面波フィル
タの狭ピッチ電極指部のピッチが、前記弾性表面波の伝
搬方向に対して垂直に設けた仮想軸に対して左右非対称
である箇所を有するなどの構成、方法が有効である。
【0069】また、本発明の弾性表面波フィルタでは、
通過帯域外の減衰量を大きくする上では、直列、もしく
は並列、あるいはその両方に、弾性表面波共振子を少な
くとも1つ以上接続することが望ましい。
【0070】さらに、上記では、実施の第一ないし第三
形態に記載の特徴を個々に設けた例を挙げたが、それら
をどのように組み合わせて用いても、同様な効果を発揮
できることは明らかである。
【0071】次に、上記実施の第一ないし第三形態の何
れかに記載の弾性表面波フィルタを用いた通信装置につ
いて図18に基づき説明すると、上記通信装置600
は、受信を行うレシーバ側(Rx側)として、アンテナ
601、アンテナ共用部/RFTopフィルタ602、
アンプ603、Rx段間フィルタ604、ミキサ60
5、1stIFフィルタ606、ミキサ607、2nd
IFフィルタ608、1st+2ndローカルシンセサ
イザ611、TCXO(temperature compensatedcryst
al oscillator(温度補償型水晶発振器))612、デ
バイダ613、ローカルフィルタ614を備えて構成さ
れている。
【0072】Rx段間フィルタ604からミキサ605
へは、図18に二本線で示したように、バランス性を確
保するために各平衡信号にて送信することが好ましい。
【0073】また、上記通信装置600は、送信を行う
トランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ601
及び上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ602を
共用するとともに、TxIFフィルタ621、ミキサ6
22、Tx段間フィルタ623、アンプ624、カプラ
625、アイソレータ626、APC(automatic powe
r control (自動出力制御))627を備えて構成され
ている。
【0074】そして、上記のRx段間フィルタ604、
1stIFフィルタ606、TxIFフィルタ621、
Tx段間フィルタ623には、上述した本実施の第一な
いし第三形態に記載の弾性表面波フィルタが好適に利用
できる。
【0075】本発明に係る弾性表面波フィルタは、フィ
ルタ機能と共に不平衡−平衡変換機能を備え、その上、
各平衡信号間の位相特性が理想により近いという優れた
特性を有するものである。よって、上記弾性表面波フィ
ルタを有する本発明の通信装置は、伝送特性を向上でき
るものとなっている。
【0076】
【発明の効果】本発明の弾性表面波フィルタは、以上の
ように、圧電基板上に、弾性表面波の伝搬方向に沿って
複数のIDTを有するIDT連設体が設けられ、IDT
連設体に接続される平衡信号端子が設けられ、IDT連
設体は、IDT連設体における弾性表面波の伝搬方向の
中央部であって、上記伝搬方向に対して垂直となる仮想
軸を挟んで非対称な構成である。
【0077】それゆえ、上記構造は、IDT連設体を、
上記仮想軸を挟んで非対称に設定することにより、平衡
度、特に位相平衡度を改善できるので、フィルタ機能を
発揮できると共に、平衡度、特に位相平衡度が改善され
た平衡−不平衡変換機能を発揮できて、携帯電話等の通
信装置に好適に適用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の第一形態の弾性表面波フィ
ルタの概略構成図である。
【図2】上記実施の第一形態と比較例での振幅平衡度の
差を示すグラフである。
【図3】上記実施の第一形態と比較例での位相平衡度の
差を示すグラフである。
【図4】上記比較例としての弾性表面波フィルタの概略
構成図である。
【図5】上記比較例の周波数−伝送特性を示すグラフで
ある。
【図6】上記実施の第一形態の周波数−伝送特性を示す
グラフである。
【図7】上記実施の第一形態の一変形例を示す概略構成
図である。
【図8】上記実施の第一形態の他の変形例を示す概略構
成図である。
【図9】本発明に係る実施の第二形態の弾性表面波フィ
ルタの概略構成図である。
【図10】上記実施の第二形態と比較例での振幅平衡度
の差を示すグラフである。
【図11】上記実施の第二形態と比較例での位相平衡度
の差を示すグラフである。
【図12】上記実施の第二形態の周波数−伝送特性を示
すグラフである。
【図13】本発明に係る実施の第三形態の弾性表面波フ
ィルタの概略構成図である。
【図14】上記実施の第三形態と比較例での振幅平衡度
の差を示すグラフである。
【図15】上記実施の第三形態と比較例での位相平衡度
の差を示すグラフである。
【図16】上記実施の第三形態の周波数−伝送特性を示
すグラフである。
【図17】上記実施の第三形態の一変形例を示す概略構
成図である。
【図18】本発明の通信装置の要部ブロック図である。
【図19】平衡−不平衡変換機能を有する、従来の弾性
表面波フィルタの概略構成図である。
【図20】上記従来の弾性表面波フィルタにおける平衡
信号端子の一方をアースに接続した概略構成図である。
【図21】上記従来の弾性表面波フィルタにおける平衡
信号端子の他方をアースに接続した概略構成図である。
【図22】上記図20と図21との構成の周波数−振幅
特性の差を示すグラフである。
【符号の説明】
20 圧電基板 204、205、206 IDT(くし型電極部) 210、211 平衡信号端子 222 仮想軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に、入力電気信号を弾性表面波
    に変換して出力し、伝搬してくる弾性表面波を出力電気
    信号に変換して出力するくし型電極部を弾性表面波の伝
    搬方向に沿って複数有するくし型電極部連設体が設けら
    れ、 くし型電極部連設体に接続される平衡信号端子が設けら
    れ、 くし型電極部連設体は、くし型電極部連設体における弾
    性表面波の伝搬方向の中央部であって、上記伝搬方向に
    対して垂直となる仮想軸を挟んで非対称であることを特
    徴とする弾性表面波フィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の弾性表面波フィルタにおい
    て、 前記くし型電極部連設体は、奇数個のくし型電極部を有
    し、 前記仮想軸は、複数あるくし型電極部のうち中央に位置
    するくし型電極部の中心部に弾性表面波の伝搬方向に対
    して垂直に設定されていることを特徴とする弾性表面波
    フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の弾性表面波フィル
    タにおいて、 前記くし型電極部連設体の互いに隣り合うくし型電極部
    同士の距離が、前記仮想軸を挟んで非対称である箇所を
    有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れかに記載の弾性表
    面波フィルタにおいて、 前記くし型電極部連設体のピッチに対する電極指幅の比
    が、前記仮想軸を挟んで非対称である箇所を有すること
    を特徴とする弾性表面波フィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れかに記載の弾性表
    面波フィルタにおいて、 前記くし型電極部連設体のピッチが、前記仮想軸を挟ん
    で非対称である箇所を有することを特徴とする弾性表面
    波フィルタ。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れかに記載の弾性表
    面波フィルタにおいて、 前記くし型電極部連設体は2つのくし型電極部が互いに
    隣り合う箇所に周囲の電極指よりピッチの小さい電極指
    を数本設けた狭ピッチ電極指部を有し、 上記狭ピッチ電極指部のピッチが、前記仮想軸を挟んで
    非対称である箇所を有することを特徴とする弾性表面波
    フィルタ。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れかに記載の弾性表
    面波フィルタにおいて、 前記くし型電極部連設体に対し、直列及び並列の少なく
    とも一方にて、弾性表面波共振子が少なくとも1つ接続
    されていることを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れかに記載の弾性表
    面波フィルタを有することを特徴とする通信装置。
JP2001228673A 2001-07-27 2001-07-27 弾性表面波フィルタ、通信装置 Expired - Lifetime JP3685102B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228673A JP3685102B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 弾性表面波フィルタ、通信装置
TW091115436A TWI264870B (en) 2001-07-27 2002-07-11 Surface acoustic wave filter and communication device
KR10-2002-0044189A KR100482669B1 (ko) 2001-07-27 2002-07-26 탄성 표면파 필터 및 통신 장치
EP02291909A EP1280274B1 (en) 2001-07-27 2002-07-26 Surface acoustic wave filter and communications apparatus
CNB021271380A CN1230983C (zh) 2001-07-27 2002-07-26 声表面波滤波器和通信装置
US10/205,983 US6816036B2 (en) 2001-07-27 2002-07-26 Surface acoustic wave filter and communication apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228673A JP3685102B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 弾性表面波フィルタ、通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003046369A true JP2003046369A (ja) 2003-02-14
JP3685102B2 JP3685102B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=19061143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001228673A Expired - Lifetime JP3685102B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 弾性表面波フィルタ、通信装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6816036B2 (ja)
EP (1) EP1280274B1 (ja)
JP (1) JP3685102B2 (ja)
KR (1) KR100482669B1 (ja)
CN (1) CN1230983C (ja)
TW (1) TWI264870B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005031971A1 (ja) * 2003-09-25 2005-04-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波フィルタ及び通信機
KR100852498B1 (ko) * 2006-03-31 2008-08-18 이준 도광판을 이용한 양면 광고판넬
KR100858420B1 (ko) * 2006-08-18 2008-10-27 이준 멀티도광판을 이용한 광고판넬
US7518470B2 (en) 2005-11-30 2009-04-14 Kyocera Corporation Surface acoustic wave element, surface acoustic wave device and communication device including the same

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6828879B2 (en) * 2001-02-16 2004-12-07 Sanyo Electric Co., Ltd. Longitudinal coupled multiple mode surface acoustic wave filter
JP3864850B2 (ja) * 2001-08-09 2007-01-10 株式会社村田製作所 弾性表面波フィルタ、通信装置
DE10213277A1 (de) * 2002-03-25 2003-10-16 Epcos Ag Multiport-Resonatorfilter
JP3952907B2 (ja) * 2002-08-28 2007-08-01 株式会社村田製作所 弾性表面波装置、通信装置
US7112912B2 (en) * 2004-03-16 2006-09-26 Tdk Corporation Surface acoustic wave device and branching filter
US7158763B2 (en) * 2003-05-02 2007-01-02 P. J. Edmonson Ltd. Multi-IDT SAW hybrid communication system
EP1729415B1 (en) * 2004-08-23 2014-04-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Balanced surface acoustic wave filter
CN101971496B (zh) * 2008-03-14 2013-11-06 松下电器产业株式会社 弹性波滤波器、使用其的双工器以及电子设备
US7821360B2 (en) * 2008-08-28 2010-10-26 Northrop Grumman Systems Corporation Multi-channel surface acoustic wave filter device with voltage controlled tunable frequency response
JP5056952B2 (ja) * 2008-11-04 2012-10-24 株式会社村田製作所 弾性波フィルタ装置および、それを備えるモジュール
JP2010251964A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Murata Mfg Co Ltd 弾性波フィルタ及び通信機
JP2012065272A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 弾性波デバイス
DE102010046794B4 (de) * 2010-09-28 2015-07-16 Epcos Ag Mit akustischen Wellen arbeitendes Filter mit verringerten Nichtlinearitäten
JP6558445B2 (ja) * 2015-11-18 2019-08-14 株式会社村田製作所 弾性波フィルタ、デュプレクサ及び弾性波フィルタモジュール
CN108496308B (zh) * 2016-01-29 2021-11-16 京瓷株式会社 弹性波谐振器、弹性波滤波器、分波器及通信装置
JP2021141500A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 株式会社村田製作所 弾性波フィルタ装置およびそれを用いたマルチプレクサ

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3001349B2 (ja) * 1993-05-19 2000-01-24 日本電気株式会社 弾性表面波フィルタ
JPH06338756A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Fujitsu Ltd 共振子型弾性表面波フィルタ
JPH0750548A (ja) * 1993-05-31 1995-02-21 Canon Inc 弾性表面波素子
JP3139225B2 (ja) 1993-07-08 2001-02-26 株式会社村田製作所 弾性表面波フィルタ
JP3393945B2 (ja) * 1995-01-10 2003-04-07 東洋通信機株式会社 縦結合2重モードsawフィルタ
JPH09205342A (ja) * 1996-01-26 1997-08-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性表面波フィルタ
JPH09246901A (ja) * 1996-03-06 1997-09-19 Toshiba Corp 弾性表面波共振子フィルタ
JP3917708B2 (ja) 1996-04-02 2007-05-23 松下電器産業株式会社 表面弾性波フィルタ
EP0800270B1 (en) * 1996-04-02 2003-09-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave filter
JP3239064B2 (ja) * 1996-05-28 2001-12-17 富士通株式会社 弾性表面波装置
DE19638370C2 (de) * 1996-09-19 2001-06-13 Epcos Ag Oberflächenwellenfilter für unsymmetrische/symmetrische und symmetrische/symmetrische Betriebsweise
JPH10190394A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Murata Mfg Co Ltd 弾性表面波共振子フィルタ
JP3266846B2 (ja) * 1998-01-20 2002-03-18 東洋通信機株式会社 反射反転型弾性表面波変換器及びフィルタ
US6259336B1 (en) * 1998-05-27 2001-07-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Surface acoustic wave filter device
US6255915B1 (en) * 1999-05-10 2001-07-03 Research In Motion Limited Differential surface acoustic wave filter having balanced outputs
EP1104100B1 (en) * 1999-06-03 2013-04-03 Panasonic Corporation Saw filter
JP3435640B2 (ja) * 2000-05-22 2003-08-11 株式会社村田製作所 縦結合共振子型弾性表面波フィルタ
JP3358615B2 (ja) * 2000-06-26 2002-12-24 株式会社村田製作所 縦結合共振子型弾性表面波フィルタ
JP3391347B2 (ja) * 2000-06-26 2003-03-31 株式会社村田製作所 縦結合共振子型弾性表面波フィルタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005031971A1 (ja) * 2003-09-25 2005-04-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. 弾性表面波フィルタ及び通信機
US7190242B2 (en) 2003-09-25 2007-03-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave filter and communication unit
US7518470B2 (en) 2005-11-30 2009-04-14 Kyocera Corporation Surface acoustic wave element, surface acoustic wave device and communication device including the same
KR100852498B1 (ko) * 2006-03-31 2008-08-18 이준 도광판을 이용한 양면 광고판넬
KR100858420B1 (ko) * 2006-08-18 2008-10-27 이준 멀티도광판을 이용한 광고판넬

Also Published As

Publication number Publication date
EP1280274A3 (en) 2010-03-03
EP1280274A2 (en) 2003-01-29
EP1280274B1 (en) 2012-07-25
KR20030010558A (ko) 2003-02-05
US6816036B2 (en) 2004-11-09
CN1230983C (zh) 2005-12-07
US20030025576A1 (en) 2003-02-06
CN1400735A (zh) 2003-03-05
KR100482669B1 (ko) 2005-04-13
JP3685102B2 (ja) 2005-08-17
TWI264870B (en) 2006-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6815868B2 (en) Surface acoustic wave apparatus and communication unit
JP3685102B2 (ja) 弾性表面波フィルタ、通信装置
US7876176B2 (en) Acoustic wave filter device and duplexer
JP3384403B2 (ja) 弾性表面波装置、通信装置
KR20020081147A (ko) 탄성표면파 필터 장치 및 통신 장치
JP3826816B2 (ja) 弾性表面波装置
JP3873807B2 (ja) 弾性表面波装置、通信装置
JP2003069383A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP2004343573A (ja) 弾性表面波装置、通信機
EP2254244B1 (en) Balance filter and duplexer
JP3864850B2 (ja) 弾性表面波フィルタ、通信装置
US20020063612A1 (en) Surface acoustic wave filter
JP2003060484A (ja) 弾性表面波装置
JP2002374147A (ja) 弾性表面波装置、通信装置
JP2003069384A (ja) 縦結合共振子型弾性表面波フィルタ、およびそれを用いた通信機装置
JP3820954B2 (ja) 弾性表面波装置、通信装置
JP3969347B2 (ja) 弾性表面波装置、通信装置
JP3478280B2 (ja) 弾性表面波フィルタ、通信装置
JP3454260B2 (ja) 弾性表面波フィルタ、通信装置
JP2002314362A (ja) 弾性表面波フィルタ、通信装置
JP2004112591A (ja) 弾性表面波フィルタ、通信装置
JP2015119450A (ja) 弾性表面波装置、通信装置
JP2005223810A (ja) 弾性表面波装置、通信機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050307

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3685102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term