JP3873807B2 - 弾性表面波装置、通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルタ機能と共に平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置、およびそれを用いた通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯電話機といった通信装置の小型化、軽量化に対する技術的進歩は目覚しいものがある。これを実現するための手段として、各構成部品の削減、小型化はもとより、複数の機能を複合した部品の開発も進んできた。
【0003】
このような状況を背景に、携帯電話機のRF段に使用する弾性表面波装置に平衡−不平衡変換機能、いわゆるバランの機能を兼ね備えたものも近年盛んに研究され、GSMなどを中心に使用されるようになっており、今後もPCS、DCSなどにも使用される可能性が非常に高い。
【0004】
このような平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置は、特開平6−204781号公報や特開平11−145772号公報に開示されている。上記弾性表面波装置としては、例えば図4に示すような構成が広く用いられている。図4で示す弾性表面波装置は、圧電基板上(圧電基板は省略)に図5に示す弾性表面波フィルタ3と、上記弾性表面波フィルタ3とは位相が180度異なる図6に示す弾性表面波フィルタ4とを有している。
【0005】
弾性表面波フィルタ3は、中央のくし型電極部(以下、IDTと記す)32の左右(弾性表面波の伝搬方向に沿って)にIDT31とIDT33を配置し、これらのIDT31、32、33を挟み込むように反射器14と反射器15とがそれぞれ配置された、三つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
【0006】
弾性表面波フィルタ4は、中央のIDT42の左右にIDT41とIDT43を配置し、これらのIDT41、42、43を挟み込むように反射器14と反射器15が配置された、三つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
【0007】
弾性表面波フィルタ3と弾性表面波フィルタ4とは、中央のIDT32、IDT42が互いに位相が180度異なるように設定、つまり、IDT32の電極指部32a、32bとIDT42の電極指部42a、42bの極性を互いに逆に設定することで、位相を180度異ならせている。
【0008】
IDT31の電極指部31bおよびIDT33の電極指部33bに接続された端子が一方の平衡端子6である。IDT41の電極指部41bおよびIDT43の電極指部43bに接続された端子が他方の平衡端子7である。IDT32の電極指部32bおよびIDT42の電極指部42aに接続された端子が不平衡端子5である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置においては、不平衡信号端子と平衡信号端子のそれぞれの端子との間の通過帯域内での伝送特性において、振幅特性が等しく、かつ位相が180度異なり、また通過帯域外では振幅特性、位相特性とも等しいことが要求される。
【0010】
振幅平衡度及び位相平衡度は、前記平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置を3ポートのデバイスと考え、例えば不平衡入力端子を第一ポート、平衡出力端子のそれぞれを第二ポート、第三ポートとしたとき、振幅平衡度=|A|、A=|20log(S21)|−|20log(S31)|、位相平衡度=|B−180|、B=|∠S21−∠S31|にてそれぞれ定義される。なお、S21は第一ポートから第二ポートへの伝達係数を、S31は第一ポートから第三ポートへの伝達係数を示している。このような平衡信号端子間の平衡度については、理想的には弾性表面波装置の通過帯域内で振幅平衡度が0dB、位相平衡度が0度とされている。
【0011】
しかしながら、図4に示す、従来の弾性表面波装置では、理想平衡度とのずれが存在し、そのずれのレベルは実際に使用する上で問題となるレベルであった。すなわち、従来の弾性表面波装置における、弾性表面波フィルタ3では、三つのIDT(IDT31、IDT32、IDT33)の境界箇所の最外電極指が属する各電極指部31a、32a、33aが何れも、接地されている。
【0012】
一方、従来の弾性表面波装置における、弾性表面波フィルタ4では、三つのIDT(IDT41、IDT42、IDT43)の境界箇所の最外電極指が属する、IDT42の電極指部42aは信号端子である不平衡端子5に接続され、IDT41、IDT43の各電極指部41a、43aは接地されている。
【0013】
そのため、弾性表面波フィルタ3のIDT31、32、33の境界箇所では、接地された電極指部31a、32a、33aがそれぞれ隣り合っているため、弾性表面波は励振されないが、弾性表面波フィルタ4のIDT41、42、43の境界箇所では、不平衡端子5に接続されている電極指部42aが、接地されている電極指部41a、43aに対して電位差を発生するため、弾性表面波は励振される。
【0014】
これにより、弾性表面波フィルタ3と弾性表面波フィルタ4とでは、互いに隣り合う各IDTの境界箇所において、弾性表面波の励振の有無の相違があるため、フィルタ特性が大きく異なる。このことは、上記従来の弾性表面波装置においては、平衡度、特に通過帯域内の平衡度が大きく悪化するという問題を生じている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では二つの弾性表面波フィルタのフィルタ特性が大きく異なるという問題を解決するため、IDTの境界箇所における電極指の極性の並びの組合せを変えることにより、二つの弾性表面波フィルタのフィルタ特性を近づけ、平衡度、特に通過帯域内の平衡度が改善された、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置、およびそれを用いた通信装置を提供することを目的としている。
【0016】
本発明の弾性表面波装置は、上記課題を解決するために、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って形成された少なくとも二つのくし型電極部を有する第1及び第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを備え、第1及び第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタは、極性が互いに反転したくし型電極部を有することで位相が180度異なっており、かつ、第1の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでは、くし型電極部におけるすべての境界箇所において、隣り合っているいずれか一方の最外電極指が信号端子に接続されると共に、他方の最外電極指が接地端子に接続され、第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでは、くし型電極部におけるすべての境界箇所において、隣り合っている両方の最外電極指が信号端子に接続されていることを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って形成された少なくとも二つのくし型電極部を有するので、圧電基板やくし型電極部によって決まる通過帯域および非通過帯域が設定されて、フィルタ機能を発揮できる。また、以上の弾性表面波フィルタを平衡−不平衡変換機能を有するように設けたので、平衡端子や不平衡端子といった信号端子を備えている。
【0018】
その上、上記構成では、互いに隣り合う各くし型電極部における、各最外電極指の少なくとも一方の電極指を、信号端子に接続したから、互いに隣り合う各最外電極指の双方が接地されることを回避できる。よって、上記構成においては、互いに隣り合う各最外電極指の双方が接地されることに起因する、各くし型電極部間の特性差を低減できて、各平衡端子間での平衡度を改善することが可能となる。
【0021】
上記弾性表面波装置においては、弾性表面波フィルタが、縦結合共振子型に設定されている。
【0022】
上記構成によれば、弾性表面波フィルタが、縦結合共振子型くし型電極部を有しているので、平衡−不平衡変換機能をより容易に実現できる。
【0023】
上記弾性表面波装置においては、位相が互いに180度異なる二つの弾性表面波フィルタを有していている。上記構成によれば、位相が互いに180度異なる二つの弾性表面波フィルタにより、平衡−不平衡変換機能をより確実に実現でき、複数の弾性表面波フィルタによって、非通過帯域の減衰量を大きくできて、フィルタ特性を向上できる。
【0024】
本発明の通信装置は、前記の課題を解決するために、上記の何れかに記載の弾性表面波装置を有することを特徴としている。上記構成によれば、フィルタ機能と平衡−不平衡変換機能とを備えて複合化されているので、小型化でき、その上、平衡度が改善されていて、伝送特性に優れ、通信性能も向上できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の各形態について図1ないし図22に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0026】
図1に、本発明の実施の第一形態に係る弾性表面波装置Aの構成を示す。なお、以後の実施の各形態では、DCS(Digital Communication System) 受信用フィルタを例に挙げて説明する。実施の第一形態に係る弾性表面波装置Aでは、図1ないし3に示すように、例えば40±5°YcutX伝搬LiTaOからなる圧電基板60上に、一以上の、例えば二個の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ1、2がフォトリソグラフィー法等により形成されたアルミニウム(Al)電極(箔)によって設けられている。各弾性表面波フィルタ1、2は、弾性表面波の伝搬方向に沿って配置することが好ましい。これにより、小型化できる。
【0027】
弾性表面波フィルタ1は、少なくとも二つ、より好ましくは三つのIDT11、12、13をこの順にて弾性表面波の伝搬方向に沿って有し、さらにIDT11、12、13を挟むように反射器14、15を備えている。弾性表面波フィルタ2は、少なくとも二つ、より好ましくは三つのIDT21、22、23をこの順にて弾性表面波の伝搬方向に沿って有し、さらにIDT21、22、23を挟むように反射器14、15を備えている。
【0028】
IDT11、12、13、21、22、23(以下、IDT11等という)は、帯状の基端部(バスバー)と、その基端部の一方の側部から直交する方向に延びる複数の、互いに平行な電極指とを備えた電極指部を二つ備えており、上記各電極指部の電極指の側部を互いに対面するように互いの電極指間に入り組んだ状態にて上記各電極指部を有するものであり、それぞれ、奇数本の総電極指数を備えている。
【0029】
このようなIDT11等では、各電極指の長さや幅、隣り合う各電極指の間隔、互いの電極指間での入り組んだ状態の対面長さを示す交叉幅を、それぞれ設定することにより信号変換特性や、通過帯域の設定が可能となっている。また、後述する他のIDTも同様の構成や機能を有するものとする。
【0030】
反射器は、それに伝搬してきた弾性表面波を反射して、伝搬してきた方向に戻す機能を有している。つまり、反射器は、一対の帯状の基端部(バスバー)と、それらの基端部の一方の側部から、上記基端部の長手方向に対し直交する方向に延びて、上記各基端部を連結する、複数の、互いに平行な電極指とを圧電基板60上に備えている。
【0031】
これにより、反射器は、伝搬してくる弾性表面波により励起され、その励起電気信号により発生した弾性表面波により、進行してくる弾性表面波を相殺すると共に、上記弾性表面波の伝搬方向と逆方向の新たな弾性表面波を発生するように設定されている。よって、反射器は、伝搬してくる弾性表面波を疑似的に反射するようになっている。
【0032】
弾性表面波フィルタ1の構成は、IDT12を左右から(弾性表面波の伝搬方向に沿って)挟み込むように各IDT11、13が形成され、その両側に各反射器14、15が形成されている。よって、各IDT11、12、13や各反射器14、15の電極指の長手方向は、弾性表面波の伝搬方向に対しほぼ直交するように設定されている。
【0033】
また、上記弾性表面波装置Aでは、IDT12と各IDT11、13とが隣り合う箇所、および IDT22と各IDT21、23とが隣り合う箇所において、数本の電極指(狭ピッチ電極指)のピッチを、IDTの他の部分の電極指のピッチよりも小さく設定している(図1ないし3の11c、12c、12d、13c、21c、22c、22d、23cの箇所)。これにより、挿入損失を低減している。
【0034】
さらに、IDT12、22の互いに遠い方の隣り合う箇所(図1ないし3に示す、11cと12cとの間の箇所)におけるIDT−IDT間隔を、他の隣り合う箇所(図1ないし3に示す、12dと13cとの間、21cと22cとの間、22dと23cとの間の箇所)より広く設定している。
【0035】
その上、IDT12およびIDT22は、弾性表面波の伝搬方向を対称軸として互いに線対称の関係つまり反転してそれぞれ配置されている。これらよって、IDT12とIDT22とは、互いに位相が180度相違するように設定されている。これにより、平衡−不平衡変換機能を発揮できる。ちなみに図1ないし3では図を簡潔にするために電極指の本数を少なく示している。
【0036】
IDT11は、総電極数が奇数であるので、電極指部11aと、電極指部11aより電極指の数が少ない電極指部11bを有している。IDT11では、弾性表面波の伝搬方向の両端の電極指(最外電極指)は、電極指部11aとなる。また、IDT13でも同様に、総電極数が奇数であるので、電極指部13aと、電極指部13aより電極指の数が少ない電極指部13bを有している。よって、IDT13では、弾性表面波の伝搬方向の両端の電極指(最外電極指)は、電極指部13aとなる。
【0037】
そして、上記弾性表面波装置Aにおいては、互いに隣り合うIDTにおける、隣り合った最外電極指の少なくとも一方の電極指が、信号端子に接続されている。言い換えると、互いに隣り合うIDTにおける、互いに対面する電極指が、それらの間にて弾性表面波を励振可能に設定されている。
【0038】
このような構成について、具体的説明すると以下の通りである。まず、弾性表面波フィルタ1における、電極指部11aおよび電極指部13aは、平衡端子6に接続され、電極指部11bおよび電極指部13bは、それぞれアースに接続されている。
【0039】
弾性表面波フィルタ2についても、IDT21、23における、多い方の電極指部21a、23aが他方の平衡端子7に接続され、IDT22がIDT12と後述するように相違する以外は弾性表面波フィルタ1と同様である。
【0040】
IDT12は、総電極数が奇数であるので、電極指部12aと、電極指部12aより電極指の数が少ない電極指部12bを有している。よって、IDT12では、弾性表面波の伝搬方向の両端の電極指(最外の電極指)は、電極指部12aとなる。電極指部12aは、不平衡端子5に接続されている。電極指部12bは、アースに接続されている。また、IDT22は、総電極数が奇数であるので、電極指部22aと、電極指部22aより電極指の数が少ない電極指部22bを有している。よって、IDT22では、弾性表面波の伝搬方向の両端の電極指(最外の電極指)は、電極指部22aとなる。電極指部22aは、アースに接続されている。電極指部22bは、不平衡端子5に接続されている。
【0041】
よって、上記弾性表面波装置Aでは、互いに隣り合うIDTの各最外電極指において、少なくとも一方は信号端子としての不平衡端子5または平衡端子6、7に接続されることになる。
【0042】
次に、比較のための、従来の弾性表面波装置(第一従来例)を示す図4の弾性表面波装置Bに用いた弾性表面波フィルタ3(図5で示す弾性表面波フィルタ)、及び弾性表面波フィルタ3の電極極性が反転することによって構成される、他の三つの弾性表面波フィルタについて、説明する。
【0043】
弾性表面波フィルタ3は三つのIDTを有する縦結合共振子型弾性表面波フィルタであり、前述したように中央のIDT32の左右にIDT31、IDT33を弾性表面波が伝搬する方向に配置し、さらに左右のIDT31、33の両側に反射器14、反射器15を配置した構造である。
【0044】
図6に示す弾性表面波フィルタ4は、図5の弾性表面波フィルタ3の中央のIDT32の極性を反転させたIDT42を、IDT32に代えた以外は同一の構造で、図5に記載の弾性表面波フィルタ3とは位相が180度異なったものとなっている。前述した図2に記載の弾性表面波フィルタ1は、図5の三つのIDT(IDT31、IDT32、IDT33)全ての極性を反転させた三つのIDT11、12、13を備えた構造であり、図5と位相は同じである。
【0045】
前述した図3は図6の三つのIDT(IDT41、IDT42、IDT43)全て極性を反転させた構造であり、図6と位相は同じである。別の見方では、図3と図5は、互いに左右IDTの極性が反転しているため位相が180度異なり、図2と図6も同様に、互いに左右IDTの極性が反転しているため位相が180度異なっているとも言える。
【0046】
よって、図2と図5で示す弾性表面波フィルタと、図3と図6で示す弾性表面波フィルタは位相が互いに180度異なっていることになる。それらの関係を以下の表1にまとめた。
【0047】
【表1】
Figure 0003873807
【0048】
そのため、ここで示した4つの弾性表面波フィルタの中から、互いに位相の180度異なる弾性表面波フィルタを組み合わせることによって、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置を構成することができる。
【0049】
例えば、図5に示す弾性表面波フィルタ3と、図6に示す弾性表面波フィルタ4を組み合わせると、図4で示した従来を示す弾性表面波装置B(後述する他の従来例と区別するために以下では、第一従来例と記す)が構成される。
【0050】
同様に、図5に示す弾性表面波フィルタ3と図3に示す弾性表面波フィルタ2を組み合わせることによって図7で示す弾性表面波装置C(第二従来例)が、図2で示す弾性表面波フィルタ1と図6で示す弾性表面波フィルタ4を組合せることによって、図8で示す実施の第二形態の弾性表面波装置Dが、図2で示す弾性表面波フィルタ1と図3で示す弾性表面波フィルタ2とを組み合わせることによって図1に示す実施の第一形態の弾性表面波装置Aがそれぞれ構成される。
【0051】
ここで、4つの弾性表面波フィルタ(図2で示す弾性表面波フィルタ1、図3で示す弾性表面波フィルタ2、図5で示す弾性表面波フィルタ3、図6で示す弾性表面波フィルタ4)それぞれのフィルタ特性を比較した。4つの弾性表面波フィルタの詳細な設計は以下の通りである。
【0052】
ここで、4つの弾性表面波フィルタ1−4の設計は電極指の極性のみが異なる以外は全く同じであるので、弾性表面波フィルタ1を例に挙げて、それらの詳細について説明する。また、IDTとIDTの境界付近に位置する電極指(波長:λ)は、他の部分のIDTの電極指(波長:λ)と比較して波長を短くしてある(λ>λ)。
【0053】
以後、DCS受信用フィルタを例に取り、本発明の作用、効果等を説明していく。
交叉幅W :44.2λ
IDT本数(11/12/13の順):22(3)/(3)33(3)/(3)22、カッコ内の本数は、波長の短い電極指(λ)の本数
IDT波長λ :2.15μm
IDT波長λ :1.93μm
リフレクタ波長λR:2.18μm
リフレクタ本数 :150本
IDT(λ)−IDT(λ)間隔:0.25λ1 +0.25λ
IDT(λ)−IDT(λ)問隔:0.50λ
IDT(λ)−リフレクタ間隔:0.49λ
IDT(λ) Duty :0.63
IDT(λ) Duty :0.60
リフレクタ Duty :0.57
電極膜厚 :0.093λ
図9は、4つの弾性表面波フィルタ1−4の通過帯域付近の減衰量をそれぞれ示すグラフである。弾性表面波フィルタ3(図9中、破線)のみが、帯域幅が狭く、特に通過帯域の高域側にて、他の三つの弾性表面波フィルタ1、2、4と特性が大きく異なることが分かる。この通過帯域の高域側は、IDTとIDTとの境界箇所で発生する弾性表面波の励振によるものであるため、このIDTとIDTとの境界箇所で発生する弾性表面波の励振が無い弾性表面波フィルタ3では、通過帯域の高域側が欠けたような特性になる。
【0054】
これら4つの弾性表面波フィルタ1−4から互いに位相が180度異なる弾性表面波フィルタを組み合わせることによって構成される、平衡−不平衡変換機能を有した弾性表面波装置は、先に示したように、4種類(図1で示す弾性表面波装置A、図4で示す弾性表面波装置B、図7で示す弾性表面波装置C、図8で示す弾性表面波装置D)考えられる。
【0055】
この4つの構成において、それぞれの弾性表面波装置を構成している二つの弾性表面波フィルタの通過帯域内付近の振幅差(絶対値表示)を図10〜図13に示す。図中の点線はDCS受信システムの必要帯域(1805MHz〜1880MHz)を示している。また、図10が第一従来例での振幅差を示している。
【0056】
下記の表2は、図10〜図13に示したDCS受信システムの必要帯域内での、振幅差の最大値を示したものである。この振幅差の最大値で評価すると、第一従来例の構成(図4で示す弾性表面波装置B)での振幅差は、図10では、通過帯域内において、最大約1.2dBとなっているが、本発明の構成(実施の第一形態:図1で示す弾性表面波装置A)では、振幅差は最大約0.6dBと小さくなっており(図13)、平衡度が改善されていることが分かる。
【0057】
また、第一従来例と同様に帯域幅の狭い弾性表面波フィルタ3を含む図7で示す弾性表面波装置C(第二従来例)の構成では振幅差が最大約1.5dB(図11)となった。一方、図1で示す弾性表面波装置Aと同様に弾性表面波フィルタ3を含まず、弾性表面波フィルタ1を含む図8で示す弾性表面波装置Dの構成(実施の第二形態)では振幅差の最大値が約0.8dB(図12)となり、平衡度が改善されていることが分かる。
【0058】
また、これらの改善効果における優位性は、基板やIDT本数等の設計パラメータにより逆転するものではなかった。
【0059】
【表2】
Figure 0003873807
【0060】
以上の結果より、弾性表面波フィルタ1、弾性表面波フィルタ2、弾性表面波フィルタ3、弾性表面波フィルタ4の中から、互いに位相が180度異なる弾性表面波フィルタを2つを組み合わせて、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置を構成する4つの組み合わせは2つに分類できる。
【0061】
一方は、第一および第二の従来例のように、IDTとIDTの境界箇所において、接地された電極指が並ぶ弾性表面波フィルタ3を含む組み合わせ(図4で示す弾性表面波装置B、図7で示す弾性表面波装置C)である。
【0062】
他方は、本発明の実施の第一形態、実施の第二形態のように、IDTとIDTの境界箇所において、接地された電極指が並ぶ弾性表面波フィルタ3を含まずに、弾性表面波フィルタ1を含む組み合わせ(弾性表面波装置A、弾性表面波装置D)である。
【0063】
図10〜図13で確認できるように、前者で構成される弾性表面波装置B、Cよりも、後者で構成される弾性表面波装置A、Dの方が、通過帯域内の振幅差が小さい。
【0064】
このように、図1(実施の第一形態)、図8(実施の第二形態)の構造にすることによって、図4(第一従来例)と比較し、弾性表面波装置を構成している二つの弾性表面波フィルタの振幅差が小さくなる。
【0065】
この効果の原因について以下に述べる。第一従来例の構成である図4は、弾性表面波フィルタ3と、それとは位相が180度異なる弾性表面波フィルタ4とによって、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置Bが構成されている。
【0066】
一方、実施の第一形態の構成である図1では、弾性表面波フィルタ1と、それとは位相が180度異なる弾性表面波フィルタ2とによって、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置Aが構成されている。
【0067】
また、弾性表面波フィルタ3と弾性表面波フィルタ1は電極指の全ての極性が反転しており、同様に弾性表面波フィルタ2と弾性表面波フィルタ4も電極指の全ての極性が反転している。
【0068】
ここで注目するのは、IDTとIDTの境界箇所の電極指の極性である。第一従来例を構成している弾性表面波フィルタ3では、IDTとIDTの境界箇所で隣り合っている最外電極指が属する電極指部31a、32a、33aはいずれも接地されているため、IDTとIDTの境界箇所では、接地された電極指が並んでいることになり、弾性表面波は励振しない。
【0069】
一方、弾性表面波フィルタ4では、IDTとIDTの境界箇所で隣り合っている最外電極指が属する左IDT41の電極指部41aおよび右IDT43の電極指部43aは接地されているが、中央のIDT42の電極指部42aは信号端子である不平衡端子5に接続されているため、IDTとIDTの境界箇所では、接地された電極指と信号端子に接続された電極指が並び、弾性表面波は励振する。
【0070】
そのため、弾性表面波フィルタ3と弾性表面波フィルタ4では、このIDTとIDTの境界付近での弾性表面波の励振の有無の相違があるため、フィルタ特性が大きく異なり、振幅差が大きくなる。
【0071】
一方、図1を構成する、弾性表面波フィルタ1では、IDTとIDTの境界箇所で隣り合っている最外電極指が属する電極指部11a、12a、13aは信号端子である不平衡端子5または平衡端子6に接続されているため弾性表面波は励振する。
【0072】
弾性表面波フィルタ2では、IDTとIDTの境界箇所で隣り合っている電極指が属する中央IDT22の電極指部22aは接地され、左IDT21の電極指部21a、右IDT23の電極指部23aは信号端子に接続されており、IDTとIDTの境界箇所では接地された電極指と信号端子に接続された電極指が並ぶことから、弾性表面波は励振する。
【0073】
そのため、弾性表面波フィルタ1、弾性表面波フィルタ2のいずれのIDTとIDTの境界箇所においても、弾性表面波は励振する。そのため、第一従来例と比較して二つの弾性表面波フィルタの特性が近づき、振幅差が第一従来例と比較して小さくなる。
【0074】
実施の第二形態を示す図8においても同様で、構成している二つの弾性表面波フィルタ(弾性表面波フィルタ1と弾性表面波フィルタ4)は、いずれもIDTとIDTの境界箇所において、接地された各最外電極指が並ぶことが回避されているため、二つの弾性表面波フィルタ1、4の特性が近づき、振幅差が第一従来例と比較して小さくなっている。
【0075】
本発明では、このように、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置を形成する弾性表面波フィルタが、IDTとIDTの境界箇所において、接地された電極指が並んでいない構造とすることで、第一や第二の従来例と比較して二つの弾性表面波フィルタの振幅差が小さくなり、平衡度、特に通過帯域内で振幅平衡度の優れた、弾性表面波装置を得ることができる。
【0076】
また、別の効果として、帯域幅の狭い弾性表面波フィルタ3を含まない構造とすることで、第一や第二の従来例と比較して、より広帯域化に有利な、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置を得ることができる。
【0077】
次は、実際に平衡−不平衡変換機能を有した弾性表面波装置を構成したときの、振幅平衡度特性、減衰特性、帯域幅を比較してみる。図4で示す弾性表面波装置Bを基本構成とした図14で示す弾性表面波装置Eを第三従来例として挙げた。一方、図1で示す弾性表面波装置Aを基本構成とした図15で示す弾性表面波装置Fを実施の第三形態として挙げた。弾性表面波装置Eと弾性表面波装置Fとについて、両者を比較した。
【0078】
第三従来例を示す図14、実施の第三形態を示す図15は、それぞれ基本構成である図4で示す弾性表面波装置B、図1で示す弾性表面波装置Aに対し、第1のトラップ51、第2のトラップ52を付加した構成である。
【0079】
これらのトラップ51、52は、IDTとそれを左右から挟む各反射器からなり、通過帯域外の減衰量を確保するために付加したものである。第三従来例、実施の第三形態とも付加したトラップの設計、接続方法は同じである。第1のトラップ51の詳細な設計は以下の通りである。
交叉幅W :19.4λ
IDT対数 :120
IDT波長λ :2.08μm
リフレクタ波長λR :2.08μm
リフレクタ本数 :30本
IDT−リフレクタ間隔:0.50λ
IDT Duty :0.60
リフレクタ Duty :0.60
電極膜厚 :0.096λ
第2のトラップ52の詳細な設計は以下の通りである。
交叉幅W :36.5λ
IDT対数 :120
IDT波長λ :2.05μm
リフレクタ波長λR :2.05μm
リフレクタ本数 :30本
IDT−リフレクタ間隔:0.50λ
IDT Duty :0.60
リフレクタ Duty :0.60
電極膜厚 :0.098λ
実施の第三形態である図15で示す弾性表面波装置Fでは、弾性表面波フィルタ1と平衡端子6と間、弾性表面波フィルタ2と平衡端子7との間に対し、それぞれ、第1のトラップ51が直列接続されており、弾性表面波フィルタ1と不平衡端子5と間、弾性表面波フィルタ2と不平衡端子5と間に対し、それぞれ、第2のトラップ52が直列接続されている。言い換えると、不平衡端子5側からは、各第2のトラップ52、52が並列接続されていることになる。
【0080】
このような構成によって、平衡−不平衡変換機能を有した弾性表面波装置Fが構成されている。また、第三従来例である図14で示す弾性表面波装置Eも同様な構成にてトラップ51、52が付加されており、平衡−不平衡変換機能を有している。
【0081】
図15で示した実施の第三形態での、通過帯域内(1805MHz〜1880MHz)付近の振幅平衡度を図16に、減衰量を図17に示す。また、比較のために、図14で示す第三従来例での特性も併せて示す。
【0082】
図16の振幅平衡度を比較すると、第三従来例では通過帯域の高域側で約3.5dBとなっているが、実施の第三形態の通過帯域の高域側では約1dBにまで改善している。通過帯域内の周波数領域全体で比較しても、第三従来例では約3.5dBであったものが、実施の第三形態では、2.5dBにまで改善している。このように、実施の第三形態においては、振幅平衡度、特に通過帯域の高域側の振幅平衡度が大きく改善されている。
【0083】
また、図17の減衰量を比較した図で明らかな様に、別の効果として、第三従来例と比較して実施の第三形態では通過帯域幅が拡大している(4dB帯域幅で、第三従来例が94MHz、実施の第三形態が100MHz)。
【0084】
なお、実施の第三形態では、40±5度YcutX伝搬LiTaO基板を用いたが、本発明はこの基板に限らず、64度〜72度YcutX伝搬LiNbO、41度YcutX伝搬LiNbOなどの基板であっても同様な効果が得られる。
【0085】
さらに、実施の第三形態では、図1の弾性表面波装置Aを基本構造としたが、同様に図8の弾性表面波装置Dを基本構造にしても、同様な効果が得られる。実施の第三形態では三つのIDT型の縦結合型共振子の弾性表面波フィルタを二個用いた弾性表面波装置を例としたが、弾性表面波フィルタ数は二個に限らず図18のように弾性表面波フィルタを四つ用いた弾性表面波装置G(実施の第四形態)、図19のように弾性表面波フィルタのIDTの数が三つではなく五つの弾性表面波装置H(実施の第五形態)、その他IDTの数が二以上含まれる弾性表面波フィルタから構成される弾性表面波装置でも、互いに隣り合う最外電極指の双方が接地(アース)されることを回避されるように設定されれば同様な効果が得られる。各弾性表面波フィルタの設計は所望の周波数特性を得るため、任意に交叉幅やIDT本数などを変更したり、必要に応じてトラップ等を増減、変更しても同様な効果が得られる。
【0086】
次に、本発明の参考例1について説明する。図20は、参考例1の平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置Jを示す図である。図20は、三つのIDTを有する縦結合共振子型の弾性表面波フィルタが一つからなる構造であり、中央のIDT71の左右(弾性表面波が伝搬する方向)にIDT11、IDT13を配置し、さらに左右IDT11、13の両側に反射器14と反射器15を配置した構造である。
【0087】
不平衡端子5は、IDT71の電極指部71aに接続されている。一方の平衡端子6は、IDT11の電極指部11aに接続されている。他方の平衡端子7は、IDT13の電極指部13aに接続されている。参考例1における特徴としては、不平衡端子5に接続されている中央のIDT71の総電極指の本数を偶数本に設定することで中央のIDT71の左右に対称に配置されたIDT11、IDT13にて互いに位相を180度変えることができ、かつ、互いに隣り合う最外電極指の双方が接地されていることを回避できて、平衡−不平衡変換機能を有し、平衡度が改善された、弾性表面波装置を構成できる。
【0088】
次に、参考例2として、図21に示した平衡−不平衡変換機能を有した弾性表面波装置Kについて説明する。図20と異なる点は、中央のIDT81を奇数本とし、左右IDTの何れかの、例えばIDT11に代えて前述のIDT31を用いて、電極指部の極性を反転させることで、平衡−不平衡変換機能を有した、弾性表面波装置Kを得ている。
【0089】
図20の弾性表面波装置JのIDTとIDTの境界箇所にて互いに隣り合う最外電極指の極性に注目すると、中央IDT71と左IDT11の境界箇所の最外電極指が属する電極指部11aと電極指部71aはいずれも信号端子に接続されている。
【0090】
また、中央IDT71と右IDT13の境界箇所の最外電極指が属する電極指部71bは接地されているが電極指部13aは信号端子に接続されている。よって、IDTとIDTの境界箇所では、接地されている電極指が並んでいないため、実施の第一形態と同様に、平衡度が優れ、かつ広帯域なフィルタ特性が得られる。
【0091】
また、参考例2である図21の構成においては、中央IDT81と左IDT31の境界箇所の最外電極指が属する電極指部31aは接地されているが、電極指部81aは信号端子に接続され、中央IDT81と右IDT13の境界箇所の最外電極指が属する電極指部13a、電極指部81aはいずれも信号端子に接続されている。
【0092】
そのため、参考例1の図20と同様にIDTとIDTの境界箇所では、接地されている電極指が並んでおらず、実施の第一形態と同様に、平衡度が優れ広帯域なフィルタ特性が得られる。
【0093】
実施の第一形態と同様に、基板材料は40±5度YcutX伝搬LiTaO基板に限らず、64度〜72度YcutX伝搬LiNbO、41度YcutX伝搬LiNbOなどの基板であっても同様な効果が得られる。
【0094】
IDTの数においても三つに限らず、また、設計は所望の周波数特性を得るため、任意に交叉幅やIDT本数などを変更したり、必要に応じてトラップ等を付加しても同様な効果が得られる。
【0095】
次に、本発明に係る通信装置を図22に基づき説明する。図22に示すように、上記通信装置100は、受信を行うレシーバ側(Rx側)として、アンテナ101、アンテナ共用部/RFTopフィルタ102、アンプ103、Rx段間フィルタ104、ミキサ105、1stIFフィルタ106、ミキサ107、2ndIFフィルタ108、1st+2ndローカルシンセサイザ111、TCXO(temperature compensated crystal oscillator(温度補償型水晶発振器))112、デバイダ113、ローカルフィルタ114を備えて構成されている。
【0096】
Rx段間フィルタ104からミキサ105へは、図22に二本線で示したように、バランス性を確保するために各平衡信号にて送信することが好ましい。
【0097】
また、上記通信装置100は、送信を行うトランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ101および上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ102を共用するとともに、TxIFフィルタ121、ミキサ122、Tx段間フィルタ123、アンプ124、カプラ125、アイソレータ126、APC(automaticpower control (自動出力制御))127を備えて構成されている。
【0098】
そして、上記のRx段間フィルタ104、1stIFフィルタ106、TxIFフィルタ121、Tx段間フィルタ123には、上述した本実施の第一ないし第七形態に記載の弾性表面波装置が好適に利用できる。
【0099】
本発明に係る弾性表面波装置は、フィルタ機能と共に不平衡−平衡変換機能を備え、その上、各平衡信号間の振幅特性や位相特性が理想により近いという優れた特性を有するものである。
【0100】
よって、上記弾性表面波装置を有する本発明の通信装置は、上記弾性表面波装置を用いたことにより、使用周波数帯域が大きくなるに伴い小型化できると共に、平衡信号−不平衡信号間の優れた変換機能により伝送特性を向上できるものとなっている。
【0101】
なお、上記弾性表面波装置では、弾性表面波フィルタが、三つのくし型電極部を有していることが望ましい。上記構成によれば、弾性表面波フィルタが、三つのくし型電極部を有しているので、平衡−不平衡変換機能をより容易に実現できる。
【0102】
また、上記弾性表面波装置では、弾性表面波フィルタは、三つのくし型電極部を弾性表面波が伝搬する方向に沿って備え、中央のくし型電極部が不平衡端子に接続され、かつ、左右のくし型電極部が平衡端子に接続され、左右のくし型電極部の位相が互いに180度異なっていてもよい。
【0103】
上記構成によれば、左右のくし型電極部の位相を互いに180度異ならせたので、一つの弾性表面波フィルタにて平衡−不平衡変換機能を実現できるので、上記構成を、簡素化できる。
また、本発明の他の弾性表面波装置は、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って形成された少なくとも二つのくし型電極部を有する第1及び第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを備え、第1及び第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタは、極性が互いに反転したくし型電極部を有することで位相が180度異なっており、かつ、第1の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでは、くし型電極部におけるすべての境界箇所において、対面する各電極指間にて弾性表面波を励振可能に設定される構成であってもよい。
上記構成によれば、互いに隣り合う各くし型電極部における、対面する各電極指を、上記各電極指の間にて弾性表面波を励振可能に設定したので、上記各電極指の間にて弾性表面波が励振しないことに起因する、各くし型電極部間の特性差を低減できて、各平衡端子間での平衡度を改善することが可能となる。
【0104】
【発明の効果】
以上のように、本発明の弾性表面波装置は、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波装置を構成する弾性表面波フィルタの、IDTとIDTの境界箇所のすべてにおける最外電極指の少なくてもどちらか一方の電極指が信号端子に接続し、接地された電極指が並ぶことを回避した構造とすることで、平衡−不平衡変換機能を有すると共に、平衡度、特に通過帯域内の振幅平衡度を改善できるという効果を奏する。
【0105】
さらに、上記構成では、別の効果として、従来例と比較して、広帯域化を図れるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の第一形態における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図2】 上記弾性表面波装置の一方の弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図3】 上記弾性表面波装置の他方の弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図4】 第一従来例の弾性表面波装置の概略構成図である。
【図5】 上記弾性表面波装置の一方の弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図6】 上記弾性表面波装置の他方の弾性表面波フィルタの概略構成図である。
【図7】 第二従来例の弾性表面波装置の概略構成図である。
【図8】 本発明に係る実施の第二形態における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図9】 図2、図3、図5、図6に記載の四つの弾性表面波フィルタの減衰量を比較するためのグラフである。
【図10】 図5および図6に記載の各弾性表面波フィルタにおける、通過帯域での振幅差を示すグラフである。
【図11】 図3および図5に記載の各弾性表面波フィルタにおける、通過帯域での振幅差を示すグラフである。
【図12】 図2および図6に記載の各弾性表面波フィルタにおける、通過帯域での振幅差を示すグラフである。
【図13】 図2および図3に記載の各弾性表面波フィルタにおける、通過帯域での振幅差を示すグラフである。
【図14】 第三従来例の弾性表面波装置の概略構成図である。
【図15】 本発明に係る実施の第三形態における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図16】 第三従来例と実施の第三形態の振幅平衡度を比較するためのグラフである。
【図17】 第三従来例と実施の第三形態の減衰量を比較するためのグラフである。
【図18】 本発明に係る実施の第四形態における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図19】 本発明に係る実施の第五形態における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図20】 本発明の参考例1における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図21】 本発明の参考例2における弾性表面波装置の概略構成図である。
【図22】 本発明に係る弾性表面波装置を用いた通信装置の要部ブロック図である。
【符号の説明】
5 不平衡端子(信号端子)
6、7 平衡端子(信号端子)
11、12、13、21、22、23 IDT(くし型電極部)
60 圧電基板

Claims (3)

  1. 圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って形成された少なくとも二つのくし型電極部を有する第1及び第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを備え、
    第1及び第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタは、極性が互いに反転したくし型電極部を有することで位相が180度異なっており、
    かつ、第1の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでは、くし型電極部におけるすべての境界箇所において、隣り合っているいずれか一方の最外電極指が信号端子に接続されると共に、他方の最外電極指が接地端子に接続され、
    第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでは、くし型電極部におけるすべての境界箇所において、隣り合っている両方の最外電極指が信号端子に接続されていることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 弾性表面波フィルタが、三つのくし型電極部を有していることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の弾性表面波装置を有することを特徴とする通信装置。
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