JP2003041683A - 中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音・防火構造及び処理方法 - Google Patents
中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音・防火構造及び処理方法Info
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Abstract
ボックス16が設置され、耐火ボード14の配線ボックス前
面に対応する位置に開口部18が形成されている箇所の、
遮音性と防火性を向上させる。 【解決手段】 配線ボックス16の外側をシート状耐熱シ
ール材28で覆うと共に、このシート状耐熱シール材28の
前端縁を、前記開口部18の周りで耐火ボード14の内面に
密接させる。配線ボックス16の周壁の外側に位置するシ
ート状耐熱シール材28を不燃性接着テープで押さえ巻き
する。シート状耐熱シール材28は外面に剥離性シートが
張り付けられた状態とする。
Description
膏ボードや珪酸カルシウム板等)で構成される中空壁
の、内部に配線ボックス(アウトレットボックスやスイ
ッチボックス等)が設置された箇所の遮音・防火構造
と、その構造を得るための遮音・防火処理方法に関する
ものである。
量鉄骨を柱とし、その両面に石膏ボード等の耐火ボード
を張り付けて構成される中空壁(乾式間仕切り壁)が普
及している。この中空壁は施工が簡単で、コストが安い
という利点がある。このような中空壁にコンセントやス
イッチを取り付ける場合には、中空壁の内部にアウトレ
ットボックス等の配線ボックスを設置し、耐火ボードの
配線ボックス前面開口部に対応する位置に開口部を形成
し、配線ボックス内に電気配線を引き込んだ後、耐火ボ
ードの開口部を通して必要な配線接続処理を行い、その
後コンセントやスイッチを取り付けて耐火ボードの開口
部を外面から塞ぐようにしている。
であるが、上記のように中空壁にコンセントやスイッチ
を取り付けると、室内で火災が発生した場合、コンセン
トやスイッチのプラスチック製部品が燃焼して、配線ボ
ックス内に火が入り、さらに配線ボックスの開口部や隙
間などを通して中空壁内に火災が広がる危険性がある。
これを防止するために既に防火型の配線ボックスが開発
されている。従来の防火型配線ボックスは、金属製配線
ボックスの内面又は外面に熱発泡性耐火材シートを張り
付けたもので、火災発生時にはこの熱発泡性耐火材シー
トが膨張して延焼を防止するようになっている(特許第
2945272号公報)。
ボードで構成される中空壁は耐火性だけでなく遮音性も
良好であるが、前記のように中空壁内に配線ボックスを
設置した箇所では、耐火ボードに形成した開口部を通し
て音が漏れ、遮音性が低下するという問題がある。例え
ばビジネスホテルなどでは、この音漏れの問題は利用者
に不快感を与える。従来提案されている防火型配線ボッ
クスは、必要な防火性能は備えているが、遮音性には考
慮がはらわれていない。
鑑み、耐火ボードで構成される中空壁の配線ボックス設
置箇所を防火性能と遮音性能を兼ね備えた構造にするこ
とと、その構造にするための遮音・防火処理方法を提供
することにある。
め本発明は、耐火ボードで構成された中空壁内に配線ボ
ックスが設置され、前記耐火ボードの配線ボックス前面
開口部に対応する位置に開口部が形成されている箇所に
おいて、前記配線ボックスの外面、内面又は内外両面
を、遮音性を有する耐火性材料で覆ったことを特徴とす
るものである。
ているため、それ自体は防火性能も遮音性能も低いが、
上記のような構成にすると、配線ボックス設置箇所の防
火性能だけでなく、遮音性能も向上させることができ
る。遮音性を有する耐火性材料は、配線ボックスの外面
又は内面に張り付けられるシートの形態であることが好
ましいが、配線ボックスの外面又は内面に塗布された塗
料の形態、配線ボックスの外側又は内側に装着できるよ
うに予め成形された箱の形態などであってもよい。
線ボックスの前面と耐火ボードの開口部の周りの内面と
の間の隙間を塞いでおくことが好ましい。これは次のよ
うな理由による。
は一般に、耐火ボードを張り付ける前に所定の位置に配
線ボックスを固定し、その後、耐火ボードを張り付けて
から、耐火ボードの配線ボックス前面開口部に対応する
位置に開口部を形成するという手順がとられる。つまり
配線ボックスと耐火ボードは別々に支持部材に取り付け
られるため、配線ボックスの前面と耐火ボードの内面と
の間には若干の隙間ができるのが普通である。この隙間
を塞いでおくことにより、防火性能、遮音性能をより向
上させることができる。前記の隙間を塞ぐには、耐火性
材料で塞ぐこともできるし、配線ボックスの前面を耐火
ボードの開口部の周りの内面に接触させる(配線ボック
スの位置決めを正確にする)ことで塞いでもよい。
耐火性材料は、遮音性能を高めるため、ある程度比重の
大きいものであることが好ましく、具体的には比重が1.
0〜4.0の範囲にあることが好ましい。耐火性材料の比重
は、耐火性材料に金属粉(タングステン粉等)や各種無
機充填材(炭酸カルシウム、金属水和物、タルク等)を
加えることにより調整することができる。また耐火性材
料の厚さは遮音・防火性能を考慮して設定される。耐火
性材料としては、低倍率の発泡体を使用することもでき
るが、その場合は厚さを厚くすればよい。
ましくは、耐火ボードで構成された中空壁内に配線ボッ
クスが設置され、前記耐火ボードの配線ボックス前面開
口部に対応する位置に開口部が形成されている箇所にお
いて、前記配線ボックスの外面、内面又は内外両面を、
遮音性を有するシート状耐熱シール材で覆うと共に、こ
のシート状耐熱シール材の前端縁を、前記耐火ボードの
開口部の周りの内面に接触させたことを特徴とするもの
である。
ると、耐火ボードの開口部がシート状耐熱シール材によ
って塞がれた状態となる。耐熱シール材は柔軟性のある
パテ状のもので、従来から防火壁を電線が貫通する箇所
などで防火のために穴内の隙間を埋めるものとして使用
されてきたものである。本発明ではこの耐熱シール材を
適当な厚さ(3〜5mm程度)のシート状にしたものを使
用する。耐熱シール材は比重も大きく(1.8程度)、遮
音性を有している。したがって上記のようにシート状耐
熱シール材を設けると、配線ボックス設置箇所の遮音性
を向上させることができる。
を設けると、配線ボックスの穴やスリット、配線ボック
ス前面と耐火ボードの開口部の周りの内面との間の隙間
がシート状耐熱シール材で塞がれ、また配線ボックス内
の熱が外に逃げ難くなるため、火災で配線ボックス内に
火が入った場合でも、配線ボックス外(すなわち中空壁
内)に火災が広がるのを遅らせることができる。つまり
配線ボックス設置箇所の防火性能を向上させることがで
きる。
ボックスの外面をシート状耐熱シール材で覆う場合は、
シート状耐熱シール材の配線ボックスの周壁の外側に位
置する部分を不燃性接着テープで押さえ巻きしておくこ
とが好ましい。このようにすると、シート状耐熱シール
材が配線ボックスから剥がれて脱落することがなくな
り、遮音性、防火性を確実に維持することができる。
配線ボックスの外面を覆うシート状耐熱シール材は、外
面に剥離性シートが張り付けられたままになっているこ
とが好ましい。シート状耐熱シール材は粘着性があり、
変形しやすいため、両面に剥離性シートを張り付けた状
態で運搬、保管され、使用現場で剥離性シートを剥がし
て使用される。配線ボックスを覆うときに、両面の剥離
性シートを剥がしてしまうと、シート状耐熱シール材が
伸びたり千切れたりすることがあり、また長期的にはシ
ート状耐熱シール材のだれが生じて厚さが不均等になる
おそれがある。上記のようにシート状耐熱シール材の外
面側の剥離性シートを張り付けたままの状態にしておけ
ば、剥離性シートによりシート状耐熱シール材が補強さ
れ、上記のような問題を解消できる。
は、配線ボックスの外面、内面又は内外両面を遮音性を
有する耐火性材料で覆い、この配線ボックスを中空壁の
内部となる所定の位置に設置し、その後、耐火ボードを
張り付けて中空壁を構成し、耐火ボードを張り付けた後
又は張り付ける前に耐火ボードの配線ボックス前面開口
部に対応する位置に開口部を形成し、かつ耐火ボードを
張り付ける際又は張り付けた後に前記配線ボックスの前
面と耐火ボードの開口部の周りの内面との間の隙間を塞
ぐことを特徴とするものである。これにより前記のよう
な遮音・防火構造を得ることができる。
は、好ましくは、配線ボックスの外面、内面又は内外両
面をシート状耐熱シール材で覆うと共に、このシート状
耐熱シール材の前端縁を配線ボックスの前端縁より前方
に張り出させ、この状態で配線ボックスを中空壁の内部
となる所定の位置に設置し、その後、耐火ボードを張り
付けて中空壁を構成するときに、耐火ボードで前記シー
ト状耐熱シール材の前端縁を押圧変形させることによ
り、シート状耐熱シール材の前端縁を耐火ボードの内面
に接触させ、かつ耐火ボードを張り付けた後又は張り付
ける前に耐火ボードの配線ボックス前面開口部に対応す
る位置に開口部を形成することを特徴とするものであ
る。
て、配線ボックスの外面をシート状耐熱シール材で覆っ
た場合は、シート状耐熱シール材の配線ボックスの周壁
の外側に位置する部分を不燃性接着テープで押さえ巻き
することが好ましい。
て、配線ボックスの外面をシート状耐熱シール材で覆う
場合は、外面に剥離性シートが張り付けられたままのシ
ート状耐熱シール材を使用することが好ましい。
図面を参照して詳細に説明する。
態を示す。図において、10は軽量鉄骨12よりなる支柱の
両面に石膏ボード等の耐火ボード14を張り付けて構成さ
れた中空壁、16は中空壁10の内部に設置された金属製配
線ボックス(アウトレットボックス等)、18は耐火ボー
ド14の配線ボックス16に対応する位置に形成された開口
部、20は開口部18を外側から塞ぐように取り付けられた
コンセント、22は中空壁10内に配管された自己消火性樹
脂よりなる電線管、24は電線管22の端部を配線ボックス
16に接続するコネクタ、26は電線管22内に配線されて端
部が配線ボックス16内に引き出された電線である。電線
26の端部はコンセント24に接続されている。
壁の外面)をシート状耐熱シール材28で覆われた状態
で、支持金具30にボルトナット32により固定されてい
る。支持金具30は配線ボックス16が所定の位置に設置さ
れるように軽量鉄骨12に取り付けられている。シート状
耐熱シール材28の前端縁は開口部18の周りで耐火ボード
14の内面に接触している。このため耐火ボード14と配線
ボックス16の間に隙間Sがあっても、この隙間Sはシー
ト状耐熱シール材28で塞がれることになる。なおシート
状耐熱シール材18は、パテ状の耐熱シール材をシート状
にしたもので、例えば株式会社古河テクノマテリアルの
「ヒートメルシート」(商品名)等を使用することがで
きる。
14の開口部18が配線ボックス16の外側から遮音性を有す
るシート状耐熱シール材18で塞がれた状態となるので、
配線ボックス16設置箇所の遮音性が向上する。またコン
セント24側の部屋で火災が発生してコンセント24が燃
え、配線ボックス16内に火が入ったとしても、配線ボッ
クス16と耐火ボード14の隙間Sがシート状耐熱シール材
18で塞がれ、また配線ボックス16内の熱が外に逃げ難く
なっているため、火災が配線ボックス16の外、つまり中
空壁10内に広がるのを遅らせることができる。
ックス16の周壁の外側に位置する部分には不燃性接着テ
ープ(接着剤付きアルミテープ等)で押さえ巻きを施し
ておくことが好ましく(後述)、またシート状耐熱シー
ル材18は外面に剥離性シートを張り付けた状態にしてお
くことが好ましい(後述)。
音・防火構造は次のようにして組み立てられる。まず図
2に示すように、配線ボックス16の外面全面をシート状
耐熱シール材28で覆う。このとき、シート状耐熱シール
材28の前端縁を配線ボックス16の前端縁より前方に張り
出させるようにする。
シール材28は、図3に示すように、両面に離型紙などの
剥離性シート34が張り付けられている。この剥離性シー
ト34はシート状耐熱シール材28の品質を目視で確認でき
るように透明であることが好ましい。また配線ボックス
16を覆う前のシート状耐熱シール材28は配線ボックス16
の外面を容易に覆えるようにするため、予め幅の広い十
字形(箱を展開した形)に形成しておくことが好まし
い。
ール材28で配線ボックス16の外面を覆うときは、片面の
剥離性シート34のみを剥がし、残された剥離性シート34
を外側にして図2のように配線ボックス16の外面に張り
付ける。このようにすると軟質のシート状耐熱シール材
28が伸びたり千切れたりせず、シート状耐熱シール材28
を配線ボックス16の外面に容易に張り付けることができ
る。シート状耐熱シール材28の外面の剥離性シート34
は、シート状耐熱シール材28を配線ボックス16の外面に
張り付けた後もそのまま残しておく。これはシート状耐
熱シール材28のだれを防止し、シート状耐熱シール材28
の厚さを長期的にほぼ均一に保つためである。
ール材18の配線ボックス16の周壁の外側に位置する部分
に、接着剤付きアルミテープのような不燃性接着テープ
36で押さえ巻きを施す。これにより、配線ボックス16の
取付け作業中にシート状耐熱シール材18が剥がれたり、
火災時に配線ボックス18の温度が上昇してシート状耐熱
シール材18が配線ボックス16から剥がれて脱落したりす
るのを防止できる。
覆った状態の配線ボックス18を、耐火ボードを張り付け
る前の軽量鉄骨12(図1参照)に支持金具30を介して取
り付ける。次に配線ボックス16の周壁の一部不連続環状
スリット38で囲まれた円板40(図2参照)を取り除き、
かつその部分の不燃性接着テープ36及びシート状耐熱シ
ール材28をカッターで切除し、電線管接続用の穴をあけ
る。この穴に所定のルートに配管された電線管22の端部
をコネクタ24により接続する。このあと軽量鉄骨12の両
面に耐火ボード14を張り付ける。すると、配線ボックス
16の前端縁から前方に張り出していたシート状耐熱シー
ル材28の前端縁が耐火ボード14により押圧変形させら
れ、耐火ボード14の内面に接触する。その後、耐火ボー
ド14の配線ボックス16に対応する位置に開口部18を形成
する。なお開口部18は耐火ボード14を軽量鉄骨12に張り
付ける前に予め形成しておいてもよい。
部をコンセント20に接続し、開口部18を外側から塞ぐよ
うにコンセント20を取り付ければ、図1のような遮音・
防火構造を得ることができる。
ス設置箇所の遮音・防火構造について遮音性能、防火性
能を試験した結果を説明する。軽量鉄骨12は厚さ0.6mm
で60×45mm角、耐火ボード14は厚さ12.5mmの強化石膏ボ
ード2枚張り、配線ボックス16は119×119×44mmの鋼製
アウトレットボックス(JIS規格品)、シート状耐熱シ
ール材28は厚さ3mmのヒートメルシート(比重1.78)で
外面に剥離性シート34付き、厚さ50μのアルミ接着テー
プで1周押さえ巻き、電線管22及びコネクタ24は自己消
火性樹脂製、電線26は1.6mmφ2心VVケーブル、コン
セント20はカバープレートが樹脂製である。遮音性能試
験、防火性能試験とも、配線ボックス16の背面側に耐火
ボードがない状態(つまり耐火ボード14はコンセント20
側のみ)で行った。
17併用による室間音圧レベル差測定により行った。試験
体は、(A)耐火ボード14に開口部がないもの(比較
例)、(B)耐火ボード14に開口部18が形成され、裸の
配線ボックス16が取り付けられているもの(従来構
造)、(C)耐火ボード14に開口部18が形成され、シー
ト状耐熱シール材28で覆われた配線ボックス16が設置さ
れているもの(本発明構造)の三種である。図4
(a)、(b)に遮音性能の試験結果を示す。この結果
によれば、本発明構造Cは開口部のない耐火ボードAと
ほぼ同等の遮音性能を有することが明らかである。
耐火試験を行った。(B)の試験体では17分で耐火ボー
ド裏面への延焼が発生したが、(C)の試験体では34分
まで耐火ボード裏面への延焼を遅らせることができた。
これにより配線ボックスの外面をシート状耐熱シール材
で覆うことにより防火性能が向上することも確認され
た。
の実施形態が図1の実施形態と異なる点は、配線ボック
ス16の内面にシート状耐熱シール材28が張り付けられて
いることと、配線ボックス16の前面と耐火ボード14の開
口部18の周りの内面との間の隙間Sが、その両面間にシ
ート状耐熱シール材28aを挟み込むことにより塞がれて
いることである。上記以外の構成は図1と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。こ
のような構造でも、図1の実施形態と同様の遮音性能、
防火性能を得ることができる。ちなみに図6は図5の構
造について遮音性能を試験した結果である。試験条件は
前記実施形態の場合と同じである。図5の構造でも開口
部のない耐火ボード(無開口)とほぼ同等の遮音性能を
有することが確認された。また防火性能試験でも前記実
施形態の場合と同等の結果が得られている。
す。この実施形態が図1の実施形態と異なる点は、シー
ト状耐熱シール材28の前端縁を配線ボックス16の前面側
に折り曲げ、折り曲げた前端縁を、配線ボックス16の前
面と耐火ボード14の開口部18の周りの内面とで挟み付け
たものである。上記以外の構成は図1と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。こ
のような構造でも、図1の実施形態と同様の遮音性能、
防火性能を得ることができる。
面又は外面をシート状耐熱シール材で覆う場合を説明し
たが、遮音性を有する耐火性材料としてはシート状耐熱
シール材以外のものを使用することもできる。例えば図
8に示すように、射出成形等により遮音性を有する耐火
性材料で箱42を形成し、この箱42を配線ボックス16の外
側に被せた状態で、図1と同様に中空壁内に設置するよ
うにしてもよい。また配線ボックスを、遮音性を有する
耐火性材料の溶液(塗料)に浸漬し、乾燥させて、配線
ボックスの内外両面を遮音性を有する耐火性材料で覆
い、これを図1と同様に中空壁内に設置してもよい。
耐火ボードで構成された中空壁の、配線ボックスを設置
した箇所の遮音性能及び防火性能を共に向上させること
ができる。このため施工性がよく、コストが安く、しか
も遮音性能及び防火性能が良好な間仕切り壁を構成する
ことができる。
示す、(A)は垂直断面図、(B)は水平断面図。
の外面をシート状耐熱シール材で覆った状態を示す一部
切開側面図。
しい例を示す斜視図。
と従来の構造についての遮音性能の試験結果を示すグラ
フ。
を示す、(A)は垂直断面図、(B)は水平断面図。
示すグラフ。
図。
視図。
ックス等) 18:開口部 20:コンセント 22:電線管 24:コネクタ 26:電線 28:シート状耐熱シール材 30:支持金具 34:剥離性シート 36:不燃性接着テープ
Claims (10)
- 【請求項1】 耐火ボードで構成された中空壁内に配線
ボックスが設置され、前記耐火ボードの配線ボックス前
面開口部に対応する位置に開口部が形成されている箇所
において、前記配線ボックスの外面、内面又は内外両面
を、遮音性を有する耐火性材料で覆ったことを特徴とす
る中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音・防火構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の構造であって、配線ボッ
クスの前面と耐火ボードの開口部の周りの内面との間の
隙間を塞いだことを特徴とする中空壁の配線ボックス設
置箇所の遮音・防火構造。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の構造であって、遮
音性を有する耐火性材料は比重が1.0〜4.0の範囲にある
ことを特徴とする中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音
・防火構造。 - 【請求項4】 耐火ボードで構成された中空壁内に配線
ボックスが設置され、前記耐火ボードの配線ボックス前
面開口部に対応する位置に開口部が形成されている箇所
において、前記配線ボックスの外面、内面又は内外両面
を、遮音性を有するシート状耐熱シール材で覆うと共
に、このシート状耐熱シール材の前端縁を、前記耐火ボ
ードの開口部の周りの内面に接触させたことを特徴とす
る中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音・防火構造。 - 【請求項5】 請求項4記載の構造であって、配線ボッ
クスの外面を覆うシート状耐熱シール材は、配線ボック
スの周壁の外側に位置する部分が不燃性接着テープで押
さえ巻きされていることを特徴とする中空壁の配線ボッ
クス設置箇所の遮音・防火構造。 - 【請求項6】 請求項4又は5記載の構造であって、配
線ボックスの外面を覆うシート状耐熱シール材は、外面
に剥離性シートが張り付けられたままになっていること
を特徴とする中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音・防
火構造。 - 【請求項7】 配線ボックスの外面、内面又は内外両面
を遮音性を有する耐火性材料で覆い、この配線ボックス
を中空壁の内部となる所定の位置に設置し、その後、耐
火ボードを張り付けて中空壁を構成し、耐火ボードを張
り付けた後又は張り付ける前に耐火ボードの配線ボック
ス前面開口部に対応する位置に開口部を形成し、かつ耐
火ボードを張り付ける際又は張り付けた後に前記配線ボ
ックスの前面と耐火ボードの開口部の周りの内面との間
の隙間を塞ぐことを特徴とする中空壁の配線ボックス設
置箇所の遮音・防火処理方法。 - 【請求項8】 配線ボックスの外面、内面又は内外両面
をシート状耐熱シール材で覆うと共に、このシート状耐
熱シール材の前端縁を配線ボックスの前端縁より前方に
張り出させ、この状態で配線ボックスを中空壁の内部と
なる所定の位置に設置し、その後、耐火ボードを張り付
けて中空壁を構成するときに、耐火ボードで前記シート
状耐熱シール材の前端縁を押圧変形させることにより、
シート状耐熱シール材の前端縁を耐火ボードの内面に接
触させ、かつ耐火ボードを張り付けた後又は張り付ける
前に耐火ボードの配線ボックス前面開口部に対応する位
置に開口部を形成することを特徴とする中空壁の配線ボ
ックス設置箇所の遮音・防火処理方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の方法であって、配線ボッ
クスの外面をシート状耐熱シール材で覆った場合は、シ
ート状耐熱シール材の配線ボックスの周壁の外側に位置
する部分を不燃性接着テープで押さえ巻きすることを特
徴とする中空壁の配線ボックス設置箇所の遮音・防火処
理方法。 - 【請求項10】 請求項8又は9記載の方法であって、
配線ボックスの外面をシート状耐熱シール材で覆う場合
は、外面に剥離性シートが張り付けられたままのシート
状耐熱シール材を使用することを特徴とする中空壁の配
線ボックス設置箇所の遮音・防火処理方法。
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JP2001153697 | 2001-05-23 | ||
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