JP2010148183A - アウトレットボックスの防火措置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置が容易で施工作業性にも優れ、火災の炎等の延焼防止効果に優れたアウトレットボックスの防火措置構造を提供すること。
【解決手段】壁に密着設置されたアウトレットボックスの構造であって、背面板および前記背面板の外周に接合された側面板により囲まれた空間を有するアウトレットボックスの側面板端面を壁側に向けて、前記アウトレットボックスが壁面に密着設置され、電線ケーブル類が、前記アウトレットボックスの背面板および側面板の少なくとも一方に形成された貫通孔を挿通し、前記貫通孔の全ての隙間が、耐熱シール材および不燃材の少なくとも一方により閉塞密閉されていることを特徴とする、アウトレットボックスの防火措置構造。
【選択図】図3

Description

本発明は、屋内配線に用いられるアウトレットボックスの防火措置構造に関する。
建物の中空壁等に取り付けられるコンセントやスイッチ等の多くはプラスチック製の部品を含むため、火災が発生するとこれらのコンセントやスイッチ等が溶融変形し、火災の炎が前記中空壁内部に侵入することがある。
火災の炎が中空壁内部に侵入すると、コンセントやスイッチ等に接続されている中空壁内部の電線ケーブル等を伝わって延焼が生じる問題がある。
この問題に対応するため、室内に設けられたコンセントやスイッチ等の背面、すなわち中空壁等の内部側にアウトレットボックスを設けた構造が提案されている。このアウトレットボックスの電線導入孔を塞ぐように熱発泡性耐火材シートを設けることにより、室内で火災が発生し、コンセントやスイッチ等が溶融、変形した場合であっても、前記アウトレットボックスにより電線ケーブル等への延焼を防止することができるとされる(特許文献1)。
しかし複数の電線ケーブルが前記アウトレットボックスの一つの電線導入孔に設置されている場合には電線ケーブル同士の隙間を熱発泡性耐火材シートにより塞ぐことが容易ではなく、この隙間を通じて前記アウトレットボックスの内外へ延焼が生じる問題もある。
この点につき、円筒状の可撓電線管内部に電線ケーブルを挿通させる一方、アウトレットボックスに取付具を設置しておきこの取付具に前記可撓電線管を連結することにより、電線ケーブルを前記アウトレットボックスへ導入する構造が提案されている(特許文献2)。
この構造であれば電線ケーブルは前記アウトレットボックスまたは可撓電線管に収納されているため、前記可撓電線管に対して延焼防止策を講じておけば複数の電線ケーブルを使用した場合でも複数の電線ケーブル同士に隙間が発生することは特に問題とならない。
特許第2945272号公報 特開2008−167550号公報
ところが本発明者らが検討したところ、前記アウトレットボックスの電線導入孔を塞ぐための熱発泡性耐火材シートを設けた場合や、電線ケーブルを収納するための可撓電線管を設けた場合であっても前記アウトレットボックスに達した火災の炎等の延焼防止効果が十分ではないことを突き止めた。
本発明の目的は、設置が容易で施工作業性にも優れ、火災の炎等の延焼防止効果に優れたアウトレットボックスの防火措置構造を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討した結果、アウトレットボックスの背面板および側面板の少なくとも一方に形成された全ての貫通孔の隙間を、耐熱シール材および不燃材料の少なくとも一方により閉塞密閉したアウトレットボックスの防火措置構造が本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1]壁面に密着設置されたアウトレットボックスの構造であって、
背面板および前記背面板の外周に接合された側面板により囲まれた空間を有するアウトレットボックスの側面板端面を壁側に向けて、前記アウトレットボックスが壁に密着設置され、
電線ケーブル類が、前記アウトレットボックスの背面板および側面板の少なくとも一方に形成された貫通孔を挿通し、
前記貫通孔の全ての隙間が、耐熱シール材および不燃材の少なくとも一方により閉塞密閉されていることを特徴とする、アウトレットボックスの防火措置構造を提供するものである。
また本発明は、
[2]前記電線ケーブル類が挿通している貫通孔の隙間が耐熱シール材により閉塞密閉され、
前記電線ケーブル類が挿通していない貫通孔の隙間が不燃材により閉塞密閉されている、上記[1]に記載のアウトレットボックスの防火措置構造を提供するものである。
また本発明は、
[3]地面に対して垂直方向に設置された中空壁の内部壁面に密着設置されたアウトレットボックスが、下記(1)および(2)の少なくとも一方の構造を有する、上記[1]または[2]に記載のアウトレットボックスの防火措置構造を提供するものである。
(1)前記アウトレットボックスの側面板の外部上面から貫通孔を挿通する電線ケーブル類の周囲に対し前記側面板の外部上面側に耐熱シール材が配置された構造
(2)前記アウトレットボックスの側面板の外部下面から貫通孔を挿通する電線ケーブル類の周囲に対し前記側面板の内部下面側に耐熱シール材が配置された構造
また本発明は、
[4]前記電線ケーブル類が可撓電線管内に挿通され、
前記可撓電線管が、前記可撓電線管の末端に設置された掛止具と前記アウトレットボックスの貫通孔に設置された掛止受具との掛止により密着設置され、
前記アウトレットボックス空間内の前記電線ケーブル類と前記掛止受具との隙間が耐熱シール材により閉塞密閉されている、上記[1]に記載のアウトレットボックスの防火措置構造を提供するものである。
また本発明は、
[5]前記アウトレットボックスが、壁に形成された開口部を隙間なく覆う、上記[1]〜[4]のいずれかに記載のアウトレットボックスの防火措置構造。
本発明のアウトレットボックスの防火措置構造によれば、建物の室内側等で火災等が発生しコンセントやスイッチ等が溶融変形した場合でも、アウトレットボックスに形成された全ての貫通孔の隙間が閉塞密閉されていることからアウトレットボックス内で火災の炎が止まり、延焼を防止することができる。
また、アウトレットボックスの外部から火災の炎が接近した場合でも全ての貫通孔の隙間が閉塞密閉されているため炎がアウトレットボックス内部へ侵入することができず、アウトレットボックス側から建物の室内側等への延焼を防止することができる。
また本発明に使用するアウトレットボックスは簡潔な構造を有するため設置が容易であり、施工性に優れる。
以下に図面を参照しつつ、本発明の鉄骨被覆構造の実施形態について説明する。
最初に本発明に使用するアウトレットボックスについて説明する。
図1は本発明に使用するアウトレットボックスを例示した模式斜視図である。
背面板5の外周に上側面板2、横側面板3および下側面板4が隙間無く接合されることによりアウトレットボックス1が形成されている。このアウトレットボックス1内部には背面板5、上側面板2、横側面板3および下側面板4により囲まれた直方体形状の空間が存在していて、この空間に外部から電線ケーブル類を導入することができる。
前記上側面板2、横側面板3および下側面板4からなる側面板と、前記背面板5とは直角に接合されていてもよいし、曲面を含むように接合されていてもよい。
また前記上側面板2、横側面板3および下側面板4のそれぞれの端面に鍔板6が接合されている。前記鍔板6の中央には図1に例示する様に長方形の開口部が設けられていて、その周囲に枠体7が接合されている。
前記鍔板6は前記アウトレットボックス1を壁面(図示せず)に容易に密着設置させることができるように接合されたものであり、開口部を有するものである。前記鍔板6に形成されたボルト孔10により前記アウトレットボックス1を埋込ボルト等の固定手段を用いて壁面に密着設置することができる。
前記枠体7は壁に形成された長方形開口部の内径にほぼ合致する大きさを有しているため、前記アウトレットボックス1を容易に壁に取り付けることができる。
また前記枠体7により形成される前記アウトレットボックス1の開口部は、前記アウトレットボックス1が設置される壁の反対側に設けられたスイッチ板、配電盤、コンセント板等(図示せず)により閉塞される。
前記上側面板2には貫通孔8が形成されている。なお、使用しない貫通孔は不燃材9により閉塞密閉されている。図1では前記上側面板2の内側に不燃材9が配置されていて、貫通孔が閉塞密閉されている。
本発明に使用するアウトレットボックス1は耐火性を備えたものであれば特に限定はないが、例えば、無機製、金属製等のものが使用される。
無機製のものとしては、例えば、セラミック製、陶磁器製等のものが挙げられる。
また金属製のものとしては、例えば、鉄製、アルミニウム製、銅製等の他、二種以上の金属を含む合金製ものが挙げられる。
本発明に使用するアウトレットボックス1は軟鉄鋼製のものが好ましく、熱間圧延軟鉄鋼板により形成されているものであればさらに好ましい。前記熱間圧延軟鉄鋼板はJIS G3131に規定されているものであればさらに好ましい。
図2は本発明に使用するアウトレットボックスの背面板側の状態を例示した模式背面図である。なお参照符号の意味は図1の場合と同様である。
図2に例示した様に、前記アウトレットボックス1の背面板5には貫通孔11,12が形成されている。これらの貫通孔としては、例えば、前記アウトレットボックス1の背面板5を壁に固定する必要が生じた際のボルト孔、前記アウトレットボックス1を鋼板プレス成形等により大量製造する際に効率よく製造するための孔等が挙げられる。
これらの孔を耐熱シール材や不燃材により閉塞密閉することにより、前記アウトレットボックス1の外部で火災等が発生した場合でも、炎がこれらの貫通孔11,12を通じて侵入することを防止できる。
前記耐熱シール材としては、例えば、JISA5758により規定されている建築用シーリング材、JIS A6024により規定されている建築補修用注入エポキシ樹脂シーリング材、JISA6914により規定されている石膏ボード用目地処理材、モルタル、パテ等を挙げることができる。前記耐熱シール材は、施工性の観点からクロロプレンゴム等のゴム物質に充填材、難燃剤等を配合してなるパテ等であれば好ましい。
また不燃材としては、無機繊維、熱膨張性材料、金属等が挙げられる。
前記無機繊維としては、例えば、ロックウール、ガラスウール、シリカ繊維、アルミナ繊維等の無機繊維が挙げられる。
前記熱膨張性材料としては、例えば、住友スリ―エム社製のファイアバリア(クロロプレンゴムとバーミキュライトを含有する樹脂組成物からなる熱膨張性耐火材、膨張率:3倍、熱伝導率:0.20kcal/m・h・℃)、三井金属塗料社のメジヒカット(ポリウレタン樹脂と熱膨張性黒鉛を含有する樹脂組成物からなる熱膨張性耐火材、膨張率:4倍、熱伝導率:0.21kcal/m・h・℃)、積水化学工業社製フィブロック(エポキシ系熱膨張性耐火材、ブチルゴム系熱膨張性耐火材等)等を入手して使用することができる。
また前記金属としては、例えば、鉄製、アルミニウム製、銅製等の他、二種以上の金属を含む合金製ものが挙げられる。
前記不燃材の形状は、アウトレットボックス1に形成された貫通孔11,12の形状に合わせて適宜選択されるが、例えば、ブロック状、シート状、テープ状等のものを使用することができる。
次に実施例により、前記アウトレットボックスを使用した本発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。
なお、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
図3は、実施例1のアウトレットボックスの防火措置構造を説明するための模式要部断面図である。
図3に示す様に、中空壁22の内側から前記中空壁22の開口部に合わせてアウトレットボックス1が埋込ボルト13により隙間なく密着設置されている。これにより前記中空壁22の開口部は前期アウトレットボックス1により隙間なく覆われている。
なお実施例1に使用するアウトレットボックス1の形状は先に説明した図1の場合と同様である。
前記アウトレットボックス1に形成された貫通孔を挿通して前記アウトレットボックス1内部に電線ケーブル類20が導入されている。
本発明に使用する電線ケーブル類としては、例えば、電力線用ケーブル、アンテナ線用ケーブル、光ファイバーケーブル等が挙げられる。電線ケーブル類は単芯もしくは2芯以上のものを使用することができる。
電力線用ケーブル、アンテナ線用ケーブル等は銅等の金属配線をポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ガラス繊維等の絶縁体により被覆されたものを使用することが好ましい。
光ファイバーケーブルは、光ファイバーが合成樹脂製のもの、ガラス製のもの等を使用することができる。
前記中空壁22開口部には中空壁22の外側から、例えば、コンセント等を備えた電源盤、スイッチ等を備えた配電盤、コンピュータネットワークを相互に接続する通信機器盤等が設置され、これらの電源盤、配電盤、通信機器盤等に電線ケーブル類を接続することができる。
図3に示す様に、本実施例ではコンセント等を備えた電源盤50が支持金具51により中空壁22に設置されていて、前記電源盤50および支持金具51を覆うように樹脂製プレート52が設置されている。
前記アウトレットボックス1の側面板の外部上面から貫通孔を挿通する電線ケーブル類20の周囲に対し前記アウトレットボックス1側面板の外部上面側に耐熱シール材21が配置されている。
このため、中空壁の外側で火災等が発生し、前記アウトレットボックス1に火災による炎が侵入した場合でも前記アウトレットボックス1の外部へ前記電線ケーブル類20を伝わって延焼することを防止することができる。
前記アウトレットボックス1が密着設置されている中空壁22とは反対側の中空壁22の開口部を前記電線ケーブル類20が挿通している。
この開口部には耐熱シール材23が充填されていて、前記中空壁22と前記電線ケーブル類20とが隙間無く閉塞されている。また前記中空壁22の外側と前記電線ケーブル類20の外周に熱膨張性耐火材シート24が貼付されている。
図4は中空壁に垂直な平面で電線ケーブル類を切断し、上側からアウトレットボックスを見下ろした状態を示した模式断面図である。
前記アウトレットボックス1の上側面板2に三つの貫通孔8が形成されていて、この貫通孔8を電線ケーブル類20,25が挿通している。
図4に示した通り、前記貫通孔8を挿通する電線ケーブル類20,25は一本に限定されず、前記貫通孔を挿通することのできる本数の電線ケーブル類20,25を挿通させることができる。
また電線ケーブル類20の周囲に耐熱シール材21が配置されていて、貫通孔8の隙間が閉塞されている。
図5は、図4の一点破線A,Aに沿ってアウトレットボックスの背面板を中空壁方向に切断した断面の内部を示した模式要部断面図である。
図5に示した様に前記アウトレットボックス1の側面板の外部上面から貫通孔8を挿通する電線ケーブル類20の周囲に対して前記側面板の外部上面側に耐熱シール材21が配置されている。この耐熱シール材21は前記貫通孔8と前記電線ケーブル類20との隙間の全てを閉塞している。
図6は、アウトレットボックス1を背面板方向から観察した模式背面図である。
図6に例示される様に、アウトレットボックス1の背面板5に形成された貫通孔11,12が不燃材26により閉塞密閉されている。
前記貫通孔11,12を不燃材26により閉塞密閉する手段としては、例えば前記不燃材26が鉄片である場合には前記アウトレットボックス1の背面板5に溶接する手段等、前記不燃材26が熱膨張性耐火材シートの場合には前記熱膨張性耐火材シート自体に粘着性を持たせて貼着する手段、耐熱接着剤により接着する手段等を挙げることができる。
図7は、アウトレットボックスの背面板に対する不燃材の配置状態を説明するための模式断面図である。
図7に示される様に、前記不燃材26はアウトレットボックス1の背面板5の外側面に配置してもよいし、内側面に配置してもよいし、ならびに外側面および内側面の双方に配置してもよい。
実施例1のアウトレットボックス1の防火措置構造では、前記アウトレットボックスの側面板および背面板の全ての貫通孔の隙間が耐熱シール材および不燃材により閉塞密閉されている。
このため前記アウトレットボックスの内部または外部に火災による炎が達した場合であっても他方への延焼を防止することができる。
図8は、実施例2のアウトレットボックスの防火措置構造を説明するための模式要部断面図である。
実施例1の場合では前記アウトレットボックス1の上側面板に形成された貫通孔を挿通して前記アウトレットボックス1内部に上側から電線ケーブル類20が導入されているのに対し、実施例2の場合では前記アウトレットボックス1の下側面板に形成された貫通孔を挿通して前記アウトレットボックス1内部に下側から電線ケーブル類20が導入されている点が異なる。
また前記アウトレットボックス1の側面板の外部下面から貫通孔を挿通する電線ケーブル類20の周囲に対し前記側面板の内部下面側に耐熱シール材21が配置されている。
図9は、先の図5の場合と同様に背面板を中空壁方向に切断した断面の内部を示した模式要部断面図である。
図9に示した様に前記アウトレットボックス1の側面板の外部下面から貫通孔8を挿通する電線ケーブル類20の周囲に対して前記側面板の内部上面側に耐熱シール材21が配置されている。この耐熱シール材21は前記貫通孔8と前記電線ケーブル類20との隙間の全てを閉塞している。その他の点は実施例1の場合と同様である。
実施例2の様に、前記耐熱シール材21をアウトレットボックス1の内部に配置することにより、火災の熱により前記耐熱シール材21がアウトレットボックス1から剥離脱落することを防止することができる。
図10は、実施例3のアウトレットボックスの防火措置構造を説明するための模式要部断面図である。
実施例1の場合では電線ケーブル類20が直接アウトレットボックス1を挿通する構造であったが、実施例3の場合では、前記電線ケーブル類20等が可撓電線管30内を挿通している点が異なる。
前記可撓電線管30は合成樹脂製で自由に曲げることができるものであり、市販品を適宜選択して使用することができる。前記可撓電線管30はJIS C8411に準拠するものであれば好ましい。
前記可撓電線管30のアウトレットボックス側末端には円形の掛止具40が耐熱接着剤等により固定されている。
一方、前記アウトレットボックス1の貫通孔に円形の掛止受具41が隙間無く密着設置されている。前記掛止具40と前記掛止受具41がはめ合わされて掛止することにより、前記可撓電線管40の末端を前記アウトレットボックス1に密着して設置する。前記掛止具40と前記掛止受具41とはそれぞれ配線コネクターとして市販されているもの等を使用することができる。
前記アウトレットボックス内の前記掛止受具41と前記電線ケーブル類20との隙間は、耐熱シール材21により閉塞密閉されている。その他は実施例1の場合と同様である。
実施例3のアウトレットボックスの防火措置構造の場合、複数の電線ケーブル類20等を使用する場合でも前記可撓電線管30により前記可撓電線管30毎に複数の電線ケーブル類20等を一つにまとめることができるため施工作業性に優れる。また実施例1の場合と同様に前記アウトレットボックスの背面板および側面板の全ての貫通孔が耐熱シール材、不燃材により閉塞密閉されているため、前記アウトレットボックスの内部または外部に火災による炎が達した場合であっても他方への延焼を防止することができる。
本発明に使用するアウトレットボックスを例示した模式斜視図である。 本発明に使用するアウトレットボックスの背面板側の状態を例示した模式背面図である。 実施例1のアウトレットボックスの防火措置構造を説明するための模式要部断面図である。 中空壁に垂直な平面で電線ケーブル類を切断し、上側からアウトレットボックスを見下ろした状態を示した模式断面図である。 アウトレットボックスの背面板を中空壁方向に切断した断面の内部を示した模式要部断面図である。 アウトレットボックスを背面板方向から観察した模式背面図である。 アウトレットボックスの背面板に対する不燃材の配置状態を説明するための模式断面図である。 実施例2のアウトレットボックスの防火措置構造を説明するための模式要部断面図である。 背面板を中空壁方向に切断した断面の内部を示した模式要部断面図である。 実施例3のアウトレットボックスの防火措置構造を説明するための模式要部断面図である。
符号の説明
1 アウトレットボックス
2 上側面板
3 横側面板
4 下側面板
5 背面板
6 鍔板
7 枠体
8 貫通孔
9 不燃材
10 ボルト孔
11,12 貫通孔
13 埋込ボルト
20,25 電線ケーブル類
21,23 耐熱シール材
22 中空壁
24 熱膨張性耐火材シート
26 不燃材
30 可撓電線管
40 掛止具
41 掛止受具
50 電源盤
51 支持金具
52 樹脂製プレート

Claims (5)

  1. 壁面に密着設置されたアウトレットボックスの構造であって、
    背面板および前記背面板の外周に接合された側面板により囲まれた空間を有するアウトレットボックスの側面板端面を壁側に向けて、前記アウトレットボックスが壁面に密着設置され、
    電線ケーブル類が、前記アウトレットボックスの背面板および側面板の少なくとも一方に形成された貫通孔を挿通し、
    前記貫通孔の全ての隙間が、耐熱シール材および不燃材の少なくとも一方により閉塞密閉されていることを特徴とする、アウトレットボックスの防火措置構造。
  2. 前記電線ケーブル類が挿通している貫通孔の隙間が耐熱シール材により閉塞密閉され、
    前記電線ケーブル類が挿通していない貫通孔の隙間が不燃材により閉塞密閉されている、請求項1に記載のアウトレットボックスの防火措置構造。
  3. 地面に対して垂直方向に設置された中空壁の内部壁面に密着設置されたアウトレットボックスが、下記(1)および(2)の少なくとも一方の構造を有する、請求項1または2に記載のアウトレットボックスの防火措置構造。
    (1)前記アウトレットボックスの側面板の外部上面から貫通孔を挿通する電線ケーブル類の周囲に対し前記側面板の外部上面側に耐熱シール材が配置された構造
    (2)前記アウトレットボックスの側面板の外部下面から貫通孔を挿通する電線ケーブル類の周囲に対し前記側面板の内部下面側に耐熱シール材が配置された構造
  4. 前記電線ケーブル類が可撓電線管内に挿通され、
    前記可撓電線管が、前記可撓電線管の末端に設置された掛止具と前記アウトレットボックスの貫通孔に設置された掛止受具との掛止により密着設置され、
    前記アウトレットボックス空間内の前記電線ケーブル類と掛止具との隙間が耐熱シール材により閉塞密閉されている、請求項1に記載のアウトレットボックスの防火措置構造。
  5. 前記アウトレットボックスが、壁に形成された開口部を隙間なく覆う、請求項1〜4のいずれかに記載のアウトレットボックスの防火措置構造。
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