JP2003041399A - 連続搬送バレルメッキ装置 - Google Patents

連続搬送バレルメッキ装置

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JP2003041399A
JP2003041399A JP2002070093A JP2002070093A JP2003041399A JP 2003041399 A JP2003041399 A JP 2003041399A JP 2002070093 A JP2002070093 A JP 2002070093A JP 2002070093 A JP2002070093 A JP 2002070093A JP 2003041399 A JP2003041399 A JP 2003041399A
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晃 小野寺
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隆司 櫻井
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純 工藤
Masahiko Konno
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ部品の電解メッキ、チップ部品とメデ
ィアの分離、洗浄等の作業が自動的に行われるようにし
て人の作業を削減し、かつメッキ品質の向上を図り所要
時間の短縮ができる連続搬送バレルメッキ装置を提供す
る。 【解決手段】 バレルユニット5を用いるバレルメッキ
装置部1,2,3と、バレルメッキ装置部1,2,3で
のバレルメッキ処理が終了したバレルユニット5を受け
取り、バレルユニット5からチップ部品とメディアを取
り出して、メディアは通過可能であるがチップ部品は通
過させない洗浄用ポット30に移し替える受渡装置部2
0と、前記受渡装置部20からポット30を受け取り、
それに洗浄液を噴射してポット30からメディアを落下
させて分離しチップ部品を洗浄する分離洗浄装置部25
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品の外部
電極(端子電極)の形成等を行うにときに利用するチッ
プ部品のバレルメッキ装置に関するものであり、特に、
チップ部品の外部電極のバレル電解メッキ処理及びその
後の洗浄処理を連続的に実行する連続搬送バレルメッキ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ部品の端子電極を形成する
バレルメッキ装置として、メッキ液を入れたメッキ浴槽
内にバレルユニットを浸漬させる構成が知られている。
そのメッキ浴槽はメッキする金属毎に異なり複数を用い
る。また、洗浄工程を含めてバレルメッキ装置として
は、メッキ前洗浄及びメッキ浴槽間洗浄、そうして最終
洗浄を行う。メッキ浴槽は各々単独であり、洗浄も単独
である。バレルユニットにチップ部品とメッキ用メディ
ア(電解メッキのために使用する金属球体)を収容し、
所定のメッキが完了するとバレルユニットのバレルユニ
ットが有するバレルからチップ部品とメディアを取り出
し、次の工程においてチップ部品とメディアを分離する
とともに洗浄する。そのバレルメッキ装置と分離・洗浄
する工程は人の作業を介して仲介される。そのために人
の作業に伴う時間及びコストが掛かり、このためにメッ
キ品質の向上や所要時間の短縮が求められる状況にあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記の点に鑑み、チップ部品を収容するバレルユニ
ットをバレルメッキ装置部内で搬送し、また、そのバレ
ルユニットのバレルから分離洗浄装置部に用いる洗浄用
ポットに自動的に移し替える構成として、人の作業を削
減し、かつメッキの品質を向上し所要時間の短縮ができ
る連続搬送バレルメッキ装置を提供することにある。
【0004】本発明の第2の目的は、さらに、分離洗浄
装置部でメディア分離及びチップ部品洗浄が自動的に行
われる構成とし、チップ部品をバレルに収容してバレル
メッキ装置部に投入すると、チップ部品の外部電極に電
解メッキし、チップ部品とメディアを分離し洗浄して、
チップ部品の外部電極へのメッキが自動的に行われるよ
うにして人の作業を削減し、かつメッキの品質を向上し
所要時間の短縮ができる連続搬送バレルメッキ装置を提
供することにある。
【0005】また、複数のバレルメッキ装置部の配置を
工夫することで省設置スペースとした連続搬送バレルメ
ッキ装置を提供することをもう一つの目的とする。
【0006】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係る連続搬送バレルメッキ装
置は、チップ部品とメディアを収納するバレルと、該バ
レル内に収納するチップ部品とメディアに電気的に接触
する電極と、該電極を当該バレル外部に導出した集電器
とを有するバレルユニットと、該バレルユニットが浸さ
れるメッキ液を貯留したメッキ浴槽と、該メッキ浴槽内
にて前記バレルユニットを横方向に移動させる搬送手段
と、前記集電器が接触する給電器とを有していて、前記
給電器を通して前記集電器に通電してバレルメッキ処理
を行うバレルメッキ装置部と、該バレルメッキ装置部で
のバレルメッキ処理が終了したバレルユニットをバレル
移送手段により受け取り、当該バレルユニットからチッ
プ部品とメディアを取り出して、メディアは通過可能で
あるがチップ部品は通過させない筒状メッシュを有する
洗浄用ポットに移し替える受渡装置部とを備えたことを
特徴としている。
【0008】本願請求項2の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、チップ部品とメディアを収納するバレル
と、該バレル内に収納するチップ部品とメディアに電気
的に接触する電極と、該電極を当該バレル外部に導出し
た集電器とを有するバレルユニットと、該バレルユニッ
トが浸されるメッキ液を貯留したメッキ浴槽と、該メッ
キ浴槽内にて前記バレルユニットを横方向に移動させる
搬送手段と、前記集電器が接触する給電器とを有してい
て、前記給電器を通して前記集電器に通電してバレルメ
ッキ処理を行うバレルメッキ装置部と、該バレルメッキ
装置部でのバレルメッキ処理が終了したバレルユニット
をバレル移送手段により受け取り、当該バレルユニット
からチップ部品とメディアを取り出して、メディアは通
過可能であるがチップ部品は通過させない筒状メッシュ
を有する洗浄用ポットに移し替える受渡装置部と、前記
受渡装置部にてチップ部品とメディアが収容された前記
洗浄用ポットをポット移送手段から受け取り、当該洗浄
用ポットに洗浄液を噴射して当該洗浄用ポットからメデ
ィアを落下させて分離するとともにチップ部品を洗浄す
る分離洗浄装置部とを備えたことを特徴としている。
【0009】本願請求項3の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項1又は2において、前記バレルメ
ッキ装置部が複数配置され、各バレルメッキ装置部は互
いに異なるメッキ液を貯留するものであり、各バレルメ
ッキ装置部後段に前記バレルユニットを洗浄液で洗浄す
る洗浄部が設けられているとともに、前段のバレルメッ
キ装置部から該洗浄部へ、当該洗浄部から後段のバレル
メッキ装置部へ前記バレルユニットを移し替える移替手
段が設けられていることを特徴としている。
【0010】本願請求項4の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項1,2又は3において、前記バレ
ルメッキ装置部の一部は下段位置に、残りのバレルメッ
キ装置部は上段位置に配置され、下段位置と上段位置間
のバレルユニットの昇降移動をエレベータ機構で行うこ
とを特徴としている。
【0011】本願請求項5の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項1,2,3又は4において、前記
搬送手段が前記バレルユニットを間欠搬送するものであ
り、前記給電器は前記バレルユニットが停止する所定停
止位置毎に設けられていることを特徴としている。
【0012】本願請求項6の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項1,2,3,4又は5において、
前記バレルユニットが前記電極を持つ電極構造体を備
え、該電極構造体は、前記バレルの筒体内部を軸方向に
伸びる中心棒と、該中心棒に対して放射方向に伸びる電
極棒と、該電極棒の先端部に露出して設けられた前記電
極とを有し、前記中心棒及び電極棒は前記電極に導通す
る金属導体の表面に絶縁被覆を設けたものであり、軸方
向に垂直な断面が上端に向けて幅の狭くなった刃先形状
となっている山形部を前記中心棒外周の上側に軸方向に
設けていることを特徴としている。
【0013】本願請求項7の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項6において、前記バレルが、前記
筒体と、前記筒体の両側開口に各々設けられた蓋とを備
え、一方の蓋は前記筒体に固定され、他方の蓋は中心部
に前記筒体の外側から内側に導通する前記電極構造体を
ほぼ水平に保持して備え、かつ前記他方の蓋は前記筒体
の開口に対して着脱自在であることを特徴としている。
【0014】本願請求項8の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項6又は7において、前記山形部の
軸方向に垂直な断面が二等辺三角形であって、該二等辺
三角形の頂点が前記山形部の最上端となっていることを
特徴としている。
【0015】本願請求項9の発明に係る連続搬送バレル
メッキ装置は、請求項1,2,3,4,5,6,7又は
8において、前記受渡装置部は、前記バレルメッキ処理
が終了したバレルユニットのチップ部品及びメディアを
収納したバレルの蓋を開けてから、開口を下向きにし
て、当該バレルから落下したチップ部品及びメディアを
液体中で待機している前記洗浄用ポットの開口に落下さ
せることを特徴としている。
【0016】本願請求項10の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項9において、前記受渡装置部
が、前記バレルメッキ処理が終了したバレルユニットの
バレルの蓋を開ける蓋開け手段と、該蓋開け手段で蓋を
開けられたバレルの開口を下に向けるバレル支持手段
と、前記蓋を開けられたバレルから落下したチップ部品
及びメディアを受ける漏斗と、該漏斗を通って落下した
チップ部品及びメディアを受け取る位置に洗浄用ポット
の開口が位置するように当該ポットを支えるポット支持
手段と、前記漏斗及び前記洗浄用ポットが浸るように液
体を満たすことのできる液槽とを備え、前記蓋を開けら
れたバレルからチップ部品及びメディアを前記漏斗へ落
下させるときに前記漏斗の少なくともチップ部品及びメ
ディアを受ける面が前記液槽内の液体中に浸っているこ
とを特徴としている。
【0017】本願請求項11の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項9又は10において、前記受渡
装置部における前記液体が洗浄液であり、前記分離洗浄
装置部における洗浄液の供給源を共用していることを特
徴としている。
【0018】本願請求項12の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項2,3,4,5,6,7,8,
9,10又は11において、前記分離洗浄装置部がメデ
ィア分離後の前記洗浄用ポットに空気流を当てることで
当該洗浄用ポット内のチップ部品を乾燥させる乾燥手段
を有していることを特徴としている。
【0019】本願請求項13の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項2,3,4,5,6,7,8,
9,10,11又は12において、前記バレルユニット
移送手段が第1のロボットアームであり、前記ポット移
送手段が第2のロボットアームであることを特徴として
いる。
【0020】本願請求項14の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項1乃至13のいずれかにおい
て、前記メッキ浴槽には前記バレルの下方位置にアノー
ドが配され、前記アノードに給電する給電用接続導体は
前記電極を前記集電器に導出した側の反対側にて前記ア
ノードに接続されていることを特徴としている。
【0021】本願請求項15の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項14において、前記アノードが
矩形板状であり、前記バレルの筒体の軸方に平行に配置
されていることを特徴としている。
【0022】本願請求項16の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項15において、前記バレルユニ
ットの複数箇所の停止位置に対応して前記アノードがそ
れぞれ配置されていることを特徴としている。
【0023】本願請求項17の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項14,15又は16において、
前記アノードの角部を覆う絶縁部材を設け、前記アノー
ドの角部を電気的に絶縁したことを特徴としている。
【0024】本願請求項18の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項17において、前記アノードは
矩形板状であり、前記バレルの筒体の軸方向に平行な当
該アノードの両縁部における少なくとも上側角部が前記
絶縁部材で覆われていることを特徴としている。
【0025】本願請求項19の発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置は、請求項17又は18において、前記絶
縁部材は前記アノードの縁部に嵌合する断面コ字状であ
ることを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0027】図1乃至図3は本発明に係る連続搬送バレ
ルメッキ装置の実施の形態であって、全体構成を示す。
【0028】これらの図において、1はCuの電解メッ
キを施す第1バレルメッキ装置部、2はNiの電解メッ
キを施す第2バレルメッキ装置部、3はSnの電解メッ
キを施す第3バレルメッキ装置部である。
【0029】バレル内にチップ部品及びメッキ用メディ
ア(電解メッキのために使用する金属球体)を収納した
バレルユニット5(図4乃至図7で後述する)を第1バ
レルメッキ装置部1に供給するために図2のようにバレ
ルユニット供給部6が設置されている。バレルユニット
供給部6はローラーコンベアの先端部にバレルユニット
5を第1バレルメッキ装置部1に移し替える移し替え手
段が設けられたものである。
【0030】第1バレルメッキ装置部1と第2バレルメ
ッキ装置部2との間にはCuのメッキ液を洗浄して落と
す第1洗浄部11が、第2バレルメッキ装置部2と第3
バレルメッキ装置部3との間にはNiのメッキ液を洗浄
して落とす第2洗浄部12が、第3バレルメッキ装置部
3の後段にはSnのメッキ液を洗浄して落とす第3洗浄
部13が配置され、この後段にバレルユニット5を傾斜
状態で洗浄する傾斜洗浄部14が配置されている。この
傾斜洗浄部14は後述の受渡装置部20へのバレルユニ
ット5の取り出し位置となる。
【0031】前記第1バレルメッキ装置部1と第1洗浄
部11と第2バレルメッキ装置部2とはメッキ部架台1
0の下段位置に1列に配置されているが、第2洗浄部1
2と第3バレルメッキ装置部3と第3洗浄部13と傾斜
洗浄部14とは架台10の上段位置に1列に配置されて
いる。このため、下段位置の第2バレルメッキ装置部2
からバレルユニット5を上段位置に引き上げるエレベー
タ機構15が設置されている。
【0032】受渡装置部20はバレルユニットの取り出
し位置となる傾斜洗浄部14に近接して設置されてお
り、つまり受渡装置部架台21がメッキ部架台10に連
結されており、最後の第3バレルメッキ装置部3でのバ
レルメッキ処理して傾斜洗浄部14での洗浄が終了した
バレルユニット5をバレル移送手段により受け取り、当
該バレルユニットからチップ部品とメッキ用メディアを
取り出して、メディアは通過可能であるがチップ部品は
通過させない筒状メッシュを有する洗浄用ポット30
(図14及び図15で後述する)に移し替える動作を自
動的に実行するものである。
【0033】前記受渡装置部20に並行してチップ部品
及びメッキ用メディアが取り出された空のバレルユニッ
ト5を排出して置くためのバレルユニット排出部7が図
3のように設置されている。このバレルユニット排出部
7はローラーコンベアであり、その上に載置されたバレ
ルユニット5を排出方向に移送するものである。
【0034】前記受渡装置部20に隣接して分離洗浄装
置部25が設置されている。つまり、分離洗浄装置部架
台26が受渡装置部架台21に連結されている。この分
離洗浄装置部25は、前記受渡装置部20にてチップ部
品とメッキ用メディアが収容された洗浄用ポット30を
ポット移送手段から受け取り、当該洗浄用ポットに洗浄
液を噴射して当該洗浄用ポットからメディアを落下させ
て分離するとともにチップ部品を洗浄し、乾燥する工程
を自動的に実行するものである。
【0035】また、分離洗浄装置部25に並行して空の
洗浄用ポット30を受渡装置部20に供給するための洗
浄用ポット供給部8が図2のように設置されている。
【0036】図4乃至図7は、本実施の形態において、
バレルメッキ処理を実行するために用いるバレルユニッ
ト5を示す。水平方向を回転中心軸とするバレルユニッ
ト5は、各バレルメッキ装置部1,2,3のメッキ浴槽
にバレルユニット5を次々と連続的に投入して搬送し、
各々のバレルユニット5が収容するチップ部品の外部電
極に効率よくメッキする構成に用いられるものであり、
バレル40、ユニット側板43,44及び連結棒45等
を有している。連結棒45はバレルユニット5の持ち上
げ個所として機能する。
【0037】このバレルユニット5はバレル40を回転
自在に備えるもので、バレル40は、略円筒状の筒体5
1として、樹脂製の骨組でなるかごを構成し、骨組が構
成する複数の開口を塞ぐように樹脂製の網を取り付け、
筒体51の両側開口に樹脂製の蓋52,53を取り付け
て基本的な容器を構成するものである。前記網のメッシ
ュはバレル40に収納しバレルメッキするチップ部品や
共に収納するメディアが通過しない値とする。前記蓋5
2は筒体51に対して開閉自在な開閉蓋であり、蓋53
は筒体51に対し常時固定とする。
【0038】樹脂製の蓋52,53は中心に穴を備え、
開閉蓋52には樹脂製フランジ55を取り付け、蓋53
には樹脂製軸部56を取り付ける。軸部56はユニット
側板44に嵌着されたブッシュ57により回転自在に支
持される。
【0039】前記ユニット側板43には円筒支持部材6
0が固着され、これに嵌合して金属導体64,65,6
6を有する電極構造体61の樹脂被覆された基部である
軸部が固定的に支持されている。また、電極構造体61
の軸部の外周にブッシュ62が嵌められ、ブッシュ62
の外側に前記蓋52側のフランジ55が回転自在に嵌合
している。従って、ユニット側板43,44でバレル4
0が回転自在に保持されることになる。なお、電極構造
体61の金属導体64は中心の金属棒であって絶縁被覆
された中心棒をなし、これと直交する方向に所定の間隔
を有し複数本の金属導体65が金属導体64に固着して
あり、絶縁被覆された電極棒をなし、さらに金属導体6
5の先端部、つまり電極棒の先端部は内部電極として露
出した金属導体66となっていて、バレル40内に収容
されたチップ部品及びメディアに電気的に接触するよう
になっている。
【0040】前記金属導体64,65は図9及び図31
(B)のように樹脂製絶縁被覆67で被覆されている。
それらの表面に施された樹脂製絶縁被覆67は、例えば
耐熱性の塩化ビニール等であり、この絶縁被覆67の部
材に対応して山形部68を構成する部材も同材質の耐熱
性塩化ビニール等の樹脂を用いる。樹脂製絶縁被覆67
と山形部68は樹脂溶接して固着する。樹脂溶接は周知
の手段を用いて行う。断面が円形である中心棒となる金
属導体64の絶縁被覆67部分の外周は基本的に円周で
あり、特に電極棒となる金属導体65(図9参照)の突
出がない絶縁被覆67部分の上部は長手方向に全て円周
面である。山形部68は長手方向(軸方向)が中心棒の
絶縁被覆67部分の長さとほぼ同じ長さとし、かつ長手
方向に直交する断面は上端が尖った刃先形状となるよう
に、図31(B)のように頂点68aが鋭角の三角形
(ここでは二等辺三角形を示す)とし、加えて底辺部だ
けが前記絶縁被覆67に合致する部分円周凹面としてい
る。その山形部68の底辺部を樹脂製絶縁被覆67の上
部に合致して当接させて、当接部分の外周を樹脂溶接し
て固着する。溶接方法は、樹脂製絶縁被覆67及び山形
部68が例えば耐熱性の塩化ビニールである場合、同じ
耐熱性の塩化ビニールでなる溶接棒と加熱手段を用いて
行うのがよい。そうして、溶接しただけでは表面が凸凹
しておりヤスリ仕上げなどして滑らかにする。
【0041】バレルユニット5はメッキ浴槽81に投入
されて、そのバレル40部分が浴槽内のメッキ液に浸
り、後述の回転駆動用チェーン92からスプロケット4
6が駆動力を受けて回転しながらメッキ処理が行われる
のであるが、その際、チップ部品とメディアはバレル2
の回転方向に内面との摩擦で上方に持ち上げられるが、
チップ部品とメディアはバレル2の下方に重力の作用で
落下しようとし、摩擦と重力の作用がバランスする個所
に集合する。しかし、一部のチップ部品とメディアはバ
レル40の内周を最上部に向かって持ち上げられ、上部
から電極構造体61の外周を覆う樹脂製被覆67部分に
落下してくる。図31(A)のように山形部68が無い
場合、中心棒となる金属導体64の樹脂製被覆67の上
部にチップ部品Cが載ったままとなり、メッキされずに
残ってメッキ不良となるが、本実施の形態の図31
(B)のように、中心棒となる金属導体64の樹脂製被
覆67の上部に山形部68を固着してあると、断面が上
下方向に頂点30aを最上部とする二等辺三角形として
あり、山形部68側面が急斜面であるため、落下してく
るチップ部品Cとメディアは付着しないで落下する。落
下以外の要因で山形部68に当接するチップ部品とメデ
ィアも付着しないで落下し、再びバレル40の下方で集
合に加わることになる。従って、メッキされずに残るチ
ップ部品を無くすことができる。
【0042】なお、山形部68について長手方向に直交
する断面は二等辺三角形として図示したが、二等辺三角
形に限らず、断面は電極構造体61の中心棒部分の樹脂
製被覆67から上部に尖った頂点を有し、尖った頂点か
ら中心棒の横幅に向かって傾斜する面を備えればよく、
この面が傾斜した平面に限らず任意の曲面であってもよ
い。総じて山形部68は刃先形状であると言うことがで
きる。
【0043】バレル40内に露出する内部電極としての
金属導体66は、金属導体65、金属導体64を経て電
極構造体61の左端に導出され、ここでリード線70の
一端に接続される。リード線70の他端はユニット側板
43の上部に設けられた集電器71に接続される。すな
わち、ユニット側板43の上端に庇状集電ベース74が
固着され、ここに集電器71が設置され、該集電器71
は底面が円弧状面の接触部となった集電子72をU字状
板ばね部材73を介して庇状集電ベース74に固着する
構造を複数個(図示は2個)備える。各集電子72は庇
状集電ベース74の下方位置となり、それぞれにリード
線70の他端が接続される。つまり、バレル40内部に
露出している電極構造体61の内部電極が集電器71の
各集電子72に導出されたことになる。また、各集電子
72はU字状板ばね部材73でそれぞれ独立に支持さ
れ、それぞれ弾性力で下方に付勢されている。各集電子
72は良導電性金属部材、例えば銅、銅合金等である。
【0044】なお、リード線70と電極構造体61との
接続部分はカバー75で水密に覆われるとともに、リー
ド線70も保護管76で覆われる。これはバレルユニッ
ト5をメッキ浴槽に浸したときに前記接続部分及びリー
ド線70がメッキ液に直接触れないようにするためであ
る。
【0045】また、前記蓋52側のフランジ55にはバ
レル40を回転させるための駆動力を受けるスプロケッ
ト46が固着されている。また、ユニット側板43,4
4の下端にはユニット座47が固着されており、各ユニ
ット座47が各バレルメッキ装置部1,2,3のメッキ
浴槽側の搬送手段上に載るようになっている。
【0046】なお、前記バレル40の一方の蓋53は筒
体51に固定であるが、他方の蓋52は中心部に前記筒
体51の外側から内側に導通する前記電極構造体61を
水平に保持して備え、かつ蓋52は前記筒体51の開口
に対して着脱自在である。
【0047】次に、図8及び図9で第1乃至第3バレル
メッキ装置部1,2,3の構成について説明する。これ
らのバレルメッキ装置部1,2,3はメッキ液の組成及
びメッキ用アノードの金属材質が異なること以外は実質
的に同じ構成であり、バレルユニット5が浸されるメッ
キ液82を貯留したメッキ浴槽81と、該メッキ浴槽8
1内にてバレルユニット5を横方向に移動させる搬送手
段としての搬送機構90と、バレルユニット5側の集電
器71が接触する給電器110とを有していて、前記給
電器110を通して前記集電器71に通電してバレルメ
ッキ処理を行うようになっている。
【0048】図8及び図9において、メッキ部架台10
は複数の梁を組み合わせてなり、メッキ浴槽81や搬送
手段としての搬送機構90や給電器110や複数個のバ
レルユニット5が載る骨組みである。
【0049】バレルユニット5は矢印Dのようにメッキ
浴槽81の一端から投入し、メッキ浴槽81中のメッキ
液82に浸漬されたバレルユニット5は該メッキ浴槽8
1中を図8の矢印Sの如く右方向に間欠的に進行し他端
から矢印Uのように取り出される構成である。
【0050】メッキ浴槽81は上部が開口する長方形の
樹脂製容器である。メッキ浴槽81は長手方向にバレル
ユニット5が一列に進行する空間と、バレルユニット5
を間欠的に進行させる搬送機構90が組み込まれ、さら
にメッキ液82をバレルユニット5が有するバレル40
の大部分又は全部が浸る液面となるように貯留する。
【0051】バレルユニット5の搬送機構90は、各バ
レルユニット5を横方向に間欠的に移動させるチェーン
91を用いた第1の無端帯機構と、各バレルユニット5
のバレル40を自転させるチェーン92を用いた第2の
無端帯機構と、これらに付随する機構とを有している。
【0052】第1の無端帯機構の無端帯としてのチェー
ン91はメッキ浴槽81内に回転自在に支持されたスプ
ロケット93A,93B間に張架されている。メッキ浴
槽81の上方に支持されたベース94上には搬送モータ
95が設置され、一方のスプロケット93Aの取付軸は
図示しないスプロケット、チェーン96を介してモータ
95により回転駆動されるようになっている。前記チェ
ーン91はバレルユニット5側のユニット座47を保持
するホルダー100を備えている。すなわち、チェーン
91にアタッチメントとしてホルダー100がバレルユ
ニット5を該チェーン91に搬送させる所定の間隔で取
り付けられる。1個のバレルユニット5に対してホルダ
ー100のアタッチメント101、102の1組が対応
する。チェーン91は図8の手前と裏側(バレルユニッ
トの右側と左側を支持するため)に計2連を備えるの
で、1個のバレルユニット5は計4個のアタッチメント
で保持される構成である。
【0053】第2の無端帯機構の無端帯としてのチェー
ン92はメッキ浴槽81内に回転自在に支持されたスプ
ロケット97A,97B間に張架されている。メッキ浴
槽81の上方に支持されたベース94上にはバレル回転
モータ98が設置され、一方のスプロケット97Aの取
付軸は図示しないスプロケット、チェーン99を介して
モータ98により回転駆動されるようになっている。前
記チェーン92は図4に示したバレルユニット5側のバ
レル40と一体のスプロケット46に係合し、バレル4
0を自転させるようになっている。
【0054】停止位置(給電ステーションとなる)のバ
レルユニット5の集電器71に接触してメッキ電流を供
給する給電器110を説明する。バレルユニット5の投
入位置と取り出し位置以外にバレルユニット5の停止位
置は数箇所乃至十数箇所(必要とするメッキ膜厚等によ
り相違する)あり、これらの停止位置にあるバレルユニ
ット5の集電器71にそれぞれ接触するように複数個の
給電器110が架台10側にて固定支持された給電ベー
ス111に組み付けられる。
【0055】図9に示すように、給電器110は、給電
ベース111に対して固定された電気的絶縁部材でなる
保持板112上に給電レール113を固定配置したもの
であり、給電レール113はバレルユニット5側集電器
71の下側配置となり、給電レール113上面がバレル
ユニット5側の集電子72の接触面となる導体が露出し
た平坦面に形成されている。給電レール113は良導電
性金属板材、例えば銅、銅合金等である。給電レール1
13はメッキ用電源のマイナス側に引出線114を介し
て接続される。
【0056】図8及び図9において、メッキ浴槽81の
内側底面に電気的な絶縁部材でなる複数の台115を設
ける。そうして、台115に支持させてメッキ用金属部
材でなるアノード116を載置する。アノード116に
一端を固定した給電用接続導体としての引出線117を
外部に引き出してメッキ用電源のプラス側に接続する。
但し、引出線117は、前記内部電極としての金属導体
66を前記集電器71に導出した側の反対側にて前記ア
ノード116に接続する。これは、前記電極構造体61
やアノード116の内部抵抗の影響を受けにくくし、チ
ップ部品の外部電極のメッキ状態のばらつきを解消する
ためである。ここで、アノード116は、バレルユニッ
ト5の各停止位置に対応させてそれぞれ配置する。つま
り、個々の停止位置で停止中の1個のバレルユニット5
の真下位置に1個のアノード116を配置する。なお、
メッキ液82に浸漬される引出線は例えばTi等の不溶
性金属を用いる。Cuの電解メッキを実行する第1バレ
ルメッキ装置部1ではアノード116の材質はCuであ
り、Niの電解メッキを実行する第2バレルメッキ装置
部2ではアノード116の材質はNiであり、Snの電
解メッキを実行する第3バレルメッキ装置部3ではアノ
ード116の材質はSnである。
【0057】図8の搬送手段のチェーン91が循環する
と矢印Dのようにメッキ浴槽81に投入されたバレルユ
ニット5は矢印の方向に間欠的に進行する。つまり、投
入後のバレルユニット5は各停止位置に順次間欠移送さ
れる。一方、図8のバレル回転モータ98の回転はチェ
ーン92を循環させている。チェーン92が循環すると
バレルユニット5に対して図4のスプロケット46が回
転し、バレル40を回転させる。従って、バレルユニッ
ト5は図8の矢印の方向に間欠搬送されながらバレル4
0を別に回転(自転)することになる。回転方向はチェ
ーン92の循環方向とバレルユニット5の搬送速度によ
る相対関係で決まる。
【0058】各停止位置に間欠送りされたバレルユニッ
ト5の集電器71の集電子72は、対応する給電器11
0の給電レール113に接触するようになる。各バレル
ユニット5が停止している期間において、メッキ用電源
より通電が開始され、陰極側は給電レール113、集電
子72を経てバレル40内の内部電極への接続が行わ
れ、陽極側はアノード116が引出線117を介して既
に接続されているので、バレル内の内部電極とアノード
116間のメッキ液の存在により、バレル40に収納さ
れたチップ部品の外部電極はメディアを介しあるいは直
接に内部電極と接触し、メッキ液によりCuやNiやS
nがメッキされる。
【0059】この際、メッキ析出量は、メッキ浴槽81
内を間欠搬送される個々のバレルユニット5についての
電流値と通電時間の積の総和を個々のバレルユニット毎
に制御することで最適化される。
【0060】メッキ浴槽81に投入されたバレルユニッ
ト5は間欠搬送されながら各停止位置を経て図8に示す
メッキ浴槽81の右端の取り出し位置に至る。右端の取
り出し位置に至ったバレルユニット5は後述する移替手
段が当該バレルユニット5の連結棒45を把持し、持ち
上げて次の工程であるバレルメッキ装置部後段の洗浄部
11,12,13の水洗槽に移し替える。つまり、第1
バレルメッキ装置部1のバレルメッキ処理が終了したバ
レルユニット5であれば、第1洗浄部11に、第2バレ
ルメッキ装置部2のバレルメッキ処理が終了したバレル
ユニット5であれば、第2洗浄部12に、第3バレルメ
ッキ装置部3のバレルメッキ処理が終了したバレルユニ
ット5であれば、第3洗浄部13に移し替える。
【0061】次に、図10及び図11で第1乃至第3洗
浄部11,12,13の構成について説明する。これら
の洗浄部11,12,13は同じ構成であり、バレルユ
ニット5が1個毎入る3つの区画121,122,12
3を有する水洗槽120を有している。各区画にはバレ
ルユニット5が載置される台座125が設置されてい
る。水洗槽120には台座125上に載置されたバレル
ユニット5のバレル40全体が浸る洗浄水124が満た
されている。そして、各区画121,122,1123
に配置されたバレルユニット5のチップ部品及びメッキ
用メディアに付着した前段のバレルメッキ装置部のメッ
キ液を洗浄水で洗浄して落とす。つまり、次段のバレル
メッキ装置部のメッキ液を汚染しないようにする。
【0062】図12及び図13はバレルメッキ装置部
1,2,3から後段の洗浄部11,12,13へ、洗浄
部11,12から後段のバレルメッキ装置部2,3へバ
レルユニット5を移し替える移替手段としてのピック・
アンド・プレース機構130を示す。このピック・アン
ド・プレース機構130は、メッキ部架台10の天井部
に固定された横方向レール131に沿って横移動する本
体132と、本体132の垂直レール133で上下にス
ライド自在な昇降スライダ134と、これに取り付けら
れたピックアップアーム134aとを有している。ピッ
クアップアーム134aの先端部は図4乃至図6に示す
バレルユニット5の連結棒45に係合するようになって
いる。
【0063】昇降スライダ134の昇降駆動は、本体1
32の上下に支持されたプーリー135A,135B間
にベルト135Cを張架し、このベルト135Cに昇降
スライダ134を固定しておき、上部プーリー135A
をモータ136で回転駆動することにより実行する。同
様に、本体132の横移動もレール131の両端部側に
固定支持したプーリー137A,137B間にベルト1
37Cを張架し、このベルト137Cに本体132を固
定しておき、ベルト137Cをモータ138で走行駆動
することで実行可能である。
【0064】このようなピック・アンド・プレース機構
130は架台10の必要箇所にそれぞれ配置され、これ
を用いて、第1バレルメッキ装置部1のバレルメッキ処
理が終了したバレルユニット5を第1洗浄部11の水洗
槽120の区画121に、同様に第2バレルメッキ装置
部2のバレルメッキ処理が終了したバレルユニット5を
第2洗浄部12の水洗槽120の区画121に、第3バ
レルメッキ装置部3のバレルメッキ処理が終了したバレ
ルユニット5を第3洗浄部13の水洗槽120の区画1
21に移し替える。
【0065】また、各洗浄部11,12,13において
は、後段のバレルメッキ装置部にバレルユニット5を受
け入れる余地が発生する毎に、水洗槽120の区画12
3からバレルユニット5を前記ピック・アンド・プレー
ス機構130で取り出して後段のバレルメッキ装置部に
移し替える。そして、ピック・アンド・プレース機構1
30にて区画122のバレルユニット5を区画123
へ、区画121のバレルユニット5を区画122に順次
移送し、空きとなった区画121に前段のバレルメッキ
装置部からバレルユニット5を受け入れる。
【0066】最後段のバレルメッキ装置部、つまり第3
バレルメッキ装置部3のバレルメッキ処理が終了したバ
レルユニット5はピック・アンド・プレース機構130
により第3洗浄部13に移し替えられ、さらに第3洗浄
部13での洗浄処理が終了したバレルユニット5は図1
乃至図3に示す傾斜洗浄部14(バレルユニット5の取
り出し位置)に移し替えられる。
【0067】受渡装置部20は、第3バレルメッキ装置
部3でバレルメッキ処理して傾斜洗浄部14での洗浄が
終了したバレルユニット5をバレル移送手段により受け
取り、当該バレルユニットからチップ部品とメッキ用メ
ディアを取り出して洗浄用ポット30に移し替えるもの
であるが、その受渡装置部20の説明の前に、洗浄用ポ
ット30の構造について図14及び図15を用いて説明
する。
【0068】図14及び図15に示すように、洗浄用ポ
ット30は、円筒状メッシュポット31を有する。この
メッシュポット31はステンレス鋼線の網を円筒状に
し、円筒網の両端を塞ぐ円盤状の蓋32A,32Bを装
着したものである。図14のように蓋32Aは円筒網の
一端に固着され、蓋32Aの外側には当該蓋32Aの中
心に円筒網に平行な軸33が固着され、軸33の端部に
蓋32Aと面を平行にしてスプロケット34が固着され
ている。メッシュポット31の中心とスプロケット34
の回転中心は同心である。
【0069】前記蓋32Bは前記円筒網の他方にワンタ
ッチで着脱自在なワンタッチ蓋である。図15に示すよ
うに、蓋32Bには複数本の放射状ピン35が設けられ
ており、円筒網端部に固着された環状部材36の内周溝
36aに突出状態の放射状ピン35が係合するようにな
っている。放射状ピン35は引き込み方向にばね38で
付勢されている。蓋32Bの中央部にはワンタッチのロ
ック解除部材39が設けられており、ロック解除部材3
9のテーパー面39aが放射状ピン35の基端に当接す
るようになっている。ロック解除部材39は底面側のコ
イルばね39bにて突出方向に付勢されている。
【0070】従って、ロック解除部材39に外力が加わ
らない状態では、図14に図示の状態であり、ロック解
除部材39のテーパー面39aによって放射状ピン35
がばね38の弾性力に抗して突出方向に駆動されて環状
部材36の内周溝36aに係合している。ロック解除部
材39を押せば、テーパー面39aの位置が放射状ピン
35から外れて放射状ピン35はばね38によって引き
込み方向に駆動され、放射状ピン35と環状部材36と
の係合が外れ、蓋32Bを離脱させることができる。逆
に蓋32Bを装着するときはロック解除部材39を押し
た状態で円筒網端部の環状部材36に嵌合すればよい。
なお、蓋32Aと環状部材36とは補強用ピン37で連
結されている。
【0071】このように構成された洗浄用ポット30
は、ワンタッチ蓋32Bを開けた状態にてバレルユニッ
ト5のバレルからチップ部品とメッキ用メディアをその
まま移し入れ、その後ワンタッチ蓋32Bを閉めること
で、その内部にチップ部品とメディアとを収容保持でき
る。洗浄用ポット30のサイズは、例えば円筒網の外径
100mm×長さ200mmで容量が1570ccとし、チ
ップ部品とメディアの合計で800ccを収容するので
約半分の内容量になる。
【0072】図16乃至図23で受渡装置部20につい
て説明する。図16及び図17は受渡装置部全体の正断
面図及び平面図を示し、図18及び図19はその受渡装
置部の要部構成の正断面図及び平面図を示す。この受渡
装置部20は、受渡装置部架台21上に設置されたバレ
ル移送手段としてのロボットアーム22にて第3バレル
メッキ装置部3の後段側のバレルユニット取り出し位置
である傾斜洗浄部14からメッキ済チップ部品及びメッ
キ用メディアを収納したバレルユニット5を取り出し、
後述する機構にてバレル40の内容物、つまりメッキ済
チップ部品及びメッキ用メディアを図14及び図15に
示した洗浄用ポット30に移し替えるものである。な
お、ロボットアーム22はバレル排出手段としても機能
し、空になったバレルユニット5を図3のバレルユニッ
ト排出部7に移送する。
【0073】一方、新規の(空の)洗浄用ポット30の
供給手段及びメッキ済チップ部品及びメッキ用メディア
が移し替えられた洗浄用ポット30の分離洗浄装置部2
5への排出手段としてロボットアーム23が前記架台2
1上に設けられている。
【0074】各ロボットアーム22,23自体は汎用の
装置を用いるが、そのアタッチメントに関しては本装置
に適用する構成にしてある。左側のロボットアーム22
のアタッチメント22aはバレルユニット5を把持する
ためのものであり、右側のロボットアーム23のアタッ
チメント23aは洗浄用ポット30を把持するためのも
のである。
【0075】受渡装置部20は、第1及び第2のロボッ
トアーム22,23の他に、メッキ済チップ部品及びメ
ッキ用メディアを収納したバレルユニット5のバレル4
0の開閉蓋52を開ける蓋開け手段140と、バレルユ
ニット5を載置する載置台171を有していて、蓋開け
手段140で開閉蓋52を開けられたバレル40の開口
を傾斜させて下に向けるバレル支持手段170と、前記
開閉蓋52を開けられたバレル40から落下したメッキ
済チップ部品及びメッキ用メディアを受ける漏斗190
と、該漏斗を通って落下したメッキ済チップ部品及びメ
ッキ用メディアを受け取る位置に洗浄用ポット30を支
えるポット支持手段200と、前記漏斗190及び洗浄
用ポット30が浸るように衝撃緩和用液体としても機能
する洗浄水Wを満たすことのできる液槽210と、洗浄
用ポットを前記漏斗下方の液槽内位置と液槽外位置との
間で移送するポット移送手段220とを備えている。前
記衝撃緩和用液体を兼ねた洗浄水Wとして、第1乃至第
3洗浄部11,12.13、傾斜洗浄部14や分離洗浄
装置部25と共用して洗浄水を循環し用いるのが好都合
である。
【0076】図20のように、バレルユニットを載置す
る載置台171は、架台21上に立設された固定台24
で軸支された回転軸172と一体となって回転可能であ
り、回転軸172は歯車等の伝動機構を介して傾斜駆動
用モータ173により0°〜135°の範囲で回転駆動
される。また、載置台171はバレル40を載せたとき
にこれを回転自在に支える空転テーブル171aを上側
に有している。回転軸172の回転角0°では載置台1
71の載置面(空転テーブル上面)は水平であり、回転
角135°でその載置面は斜め下向きとなる。
【0077】載置台171上にはバレル40の一端(下
側)の円形リング53a(蓋53の外周)を回転自在に
保持するように先端部がローラーとなった保持チャック
174が設けられている。保持チャック174はエアー
シリンダ176で前後に動くものであり、前進時にバレ
ル40を落下しないように保持(挟持)する。また、載
置台171に立設された支柱177の上端には、バレル
40の他端(上側)の円形リング52aを回転自在に支
持するように当接ローラー178が枢着されている。ま
た、載置台171に立設された支柱179の上端には、
エアーシリンダ183が取り付けられ、このピストンロ
ッド側にモータ取付板180が固着され、ここにバレル
回転駆動モータ181が設置されるとともに前記円形リ
ング52aを回転駆動するための駆動ローラー182が
枢着されている。駆動ローラー182は歯車機構等の伝
動機構を介してモータ181で回転駆動される。そし
て、エアーシリンダ183の伸びた状態で駆動ローラー
182はバレル側円形リング52aに圧接する。その圧
接位置は当接ローラー178の当接位置の正反対側であ
る。
【0078】前記蓋開け手段140は前記載置台171
の載置面上に載置されたバレルユニット5のバレル40
から開閉蓋52を回転して外すものであり、架台21の
上部に固定の支持フレーム141、支持フレーム141
で垂直に固定支持されるガイドロッド142、及びガイ
ドロッド142に昇降自在に嵌合している昇降台143
を有している。さらに、支持フレーム141には前記ガ
イドロッド142に平行にボール螺子軸144が軸支さ
れ、支持フレーム141に固定の昇降用モータ145に
よってボール螺子軸144はベルト等の伝動機構を介し
回転駆動される。前記昇降台143にはボール螺子軸1
44に螺合するボール螺子ナット146が取り付けられ
ており、昇降用モータ145を回転することで昇降台1
43は昇降駆動される。
【0079】昇降台143には蓋開け用回転軸147が
軸支されており、この下部に蓋開け用回転部148が固
着され、バレル40の開閉蓋52(又は開閉蓋52に一
体の部材)に係合する蓋保持チャック149が回転部1
48に設けられている。蓋保持チャック149はエアー
シリンダ150で前後に動くものであり、前進時に開閉
蓋52を保持(挟持)する。前記回転軸147は昇降台
143に取り付けられた蓋開け用モータ151にて歯車
機構等の伝動機構を介し回転駆動される。
【0080】従って、バレル40を保持チャック174
で保持し、かつローラー178,182でバレル40を
挟持してバレル回転駆動モータ181の回転停止状態と
しておき、昇降台143を下降位置とし、蓋保持チャッ
ク149で開閉蓋52を保持した状態で前記蓋開け用モ
ータ151を回転駆動することで、バレル40の開閉蓋
52を外すことができる。また、その後昇降台143を
上昇させることで、図22に示すように開閉蓋52と一
体の電極構造体61(金属導体62,63及び内部電極
となる金属導体64)をバレル40の本体の外に引き出
すことができる。この図22の状態では、1対の半円筒
カバー160にて電極構造体61を囲み、洗浄水噴射ノ
ズル161から洗浄水(通常、液槽210内の洗浄水W
と同じ)のシャワーを噴射して電極構造体61に付着し
たメッキ済チップ部品及びメッキ用メディアを洗い流し
てバレル40の本体内に落下させることができる。な
お、半円筒カバー160の下部にはチップ部品やメディ
アを確実にバレル40の本体内に戻すためのガイド16
0aが一体化されている。
【0081】図16及び図18の仮想線のように、開閉
蓋52を外した後のバレル40を斜め下を向けた状態で
は、その内容物であるメッキ済チップ部品及びメッキ用
メディアは漏斗190を通して洗浄用ポット30の開口
よりその内部に入れられるのであるが、一部の内容物が
バレル40の内側に付着している恐れがあり、そのため
載置台171と一体に傾動するエアーシリンダ165の
先端に洗浄水噴射ノズル166が取り付けられ、バレル
40の内面に洗浄水(通常、液槽210内の洗浄水Wと
同じ)をシャワー状に噴射できるようになっている。
【0082】図21のように、前記架台21上には衝撃
緩和用液体としても機能する洗浄水Wを満たした液槽2
10が設置されている。また、液槽210の外側位置に
て漏斗支持アーム211が架台21に固定され、このア
ーム211に固定の昇降用エアーシリンダ212のピス
トンロッド側に漏斗190がその液槽210の上縁に近
い高さで支持されている。液槽210の底部には途中に
開閉バルブ214を設けた排液管213が接続され、そ
の管213の下端は排液路216に導かれている。ま
た、液槽210から溢れた洗浄水を受ける樋状部217
と排液路216間も排液管218で接続されている。
【0083】図18、図21等に示すように、漏斗19
0を通って落下したメッキ済チップ部品及びメッキ用メ
ディアを受け取る位置に洗浄用ポット30を支えるポッ
ト支持手段200は、架台21側にて支持された支持枠
201と、該支持枠201で軸支された回転駆動軸20
2と、回転駆動軸202の下端部に固着されたポット支
持テーブル203とを有している。ポット支持テーブル
203は、180°毎に、つまり2箇所に洗浄用ポット
30を立てて保持するポット受座203aを有してい
る。
【0084】支持枠201上にはテーブル回転モータ2
04が設置され、このモータ204によって歯車機構等
の伝動機構を介し回転駆動軸202が回転駆動される。
位置P1にある一方のポット受座203aは漏斗190
の下方位置にて停止し、その受座203a上に載置され
た洗浄用ポット30の開口が漏斗190の下方に位置す
るように位置決めする。
【0085】前記漏斗190は、昇降用エアーシリンダ
212の下降位置で液槽210の衝撃緩和用液体として
も機能する洗浄水Wに浸っている状態(少なくともメッ
キ済チップ部品及びメッキ用メディアを受ける面が前記
洗浄水W中に浸っている状態)であり、上昇位置では前
記ポット支持テーブル203に載置された洗浄用ポット
30の移動を妨げないように上昇位置となる。なお、図
23のように、上昇位置の漏斗190の内面に洗浄水噴
射ノズル215から洗浄水(通常、液槽210内の洗浄
水Wと同じ)をシャワー状に噴射して漏斗190上に残
っていたメッキ済チップ部品及びメッキ用メディアを洗
浄用ポット30に入れるようにする。
【0086】洗浄用ポットを漏斗下方の液槽210内位
置と液槽210外位置との間で移送するポット移送手段
220は、架台21に垂直に立設固定される複数本のガ
イド軸221と、これらのガイド軸221の上部に取り
付けられた支持板222と、ガイド軸221によって昇
降自在に支持される昇降部材223と、ガイド軸221
と平行に設けられたボール螺子軸224と、これを伝動
機構を介し回転駆動する駆動用モータ225と、昇降部
材223に枢着されて所定範囲で回動する回動アーム2
36と、回動アーム236の先端部下側に取り付けられ
た開閉チャック227とを有している。前記昇降部材2
23はボール螺子軸224に螺合するボール螺子ナット
を有しており、前記モータ225を回転させることで昇
降部材223は昇降する。開閉チャック227はエアー
シリンダにて開閉動作を行うものであり、閉じたときに
洗浄用ポット30の着脱式蓋32Bを含む上端部を保持
(挟持)できる構造である。
【0087】前記架台21上には所定の高さで液槽21
0外位置であるポット仮置き台230が設置されてい
る。この仮置き台230には、ロボットアーム23で図
17の新規(空の)洗浄用ポット供給部8の所定供給位
置から新規の(空の)洗浄用ポット30を把持して移載
することができる。また、漏斗190の下方位置から外
れた方の位置P2にある受座203aからポット移送手
段220のチャック227でメッキ済チップ部品及びメ
ッキ用メディアが移し替えられた洗浄用ポット30を取
り出し、ポット仮置き台230に載置することができ
る。
【0088】なお、前記チャック227は洗浄用ポット
30のワンタッチ着脱式蓋32Bのロック解除部材39
を押圧することで着脱式蓋32Bとポット30の本体と
の係合を外す機能を併せ持ち、着脱式蓋32Bの付いた
新規の洗浄用ポット30を位置P2の受座203aに載
置後、チャック227は着脱式蓋32Bを外して持ち帰
る。また、ポット支持テーブル203の回転により位置
P1から位置P2に移されたメッキ済チップ部品及びメ
ッキ用メディアを収容した洗浄用ポット30に対しては
チャック227は持っていた着脱式蓋32Bを装着して
からポット仮置き台230に移送する。
【0089】右側のロボットアーム23はポット仮置き
台230に載置された洗浄用ポット30(メッキ済チッ
プ部品及びメッキ用メディアを収容したもの)を分離洗
浄装置部25のポット受入位置Qに移送する。ポット仮
置き台230が空くとロボットアーム23は図17の洗
浄用ポット供給部8から新規の洗浄用ポット30(着脱
式蓋32Bのついたもの)をポット仮置き台230に移
送する。
【0090】次に、受渡装置部20の全体的な動作説明
を行うと、まず、ロボットアーム22にて第3洗浄部1
3後段の最後尾のステーションである傾斜洗浄部14か
らメッキ済チップ部品及びメッキ用メディアを収納した
バレルユニット5を取り出し、バレル支持手段170の
載置台171上に移載する。
【0091】載置台171上に上向きに置かれたバレル
ユニット5に対して蓋開け手段140にてバレル40の
開閉蓋52を開ける。すなわち、図20の蓋保持チャッ
ク149にて開閉蓋52を保持して回転させることで開
閉蓋52を解放する。
【0092】そして、蓋保持チャック149が設けられ
た昇降台143を上昇させることで、図22に示すよう
に開閉蓋52と一体の内部電極を含む電極構造体61を
バレル40の本体の外に引き出し、1対の半円筒カバー
160にて電極構造体61を囲み、洗浄水噴射ノズル1
61から洗浄水(通常、液槽210内の洗浄水Wと同
じ)のシャワーを噴射して電極構造体61に付着したメ
ッキ済チップ部品及びメッキ用メディアを洗い流してバ
レル40の本体内に落下させる。
【0093】一方、ロボットアーム23は図17の洗浄
用ポット供給部8から新規の洗浄用ポット30(着脱式
蓋32Bのついたもの)をポット仮置き台230に移送
し、この上に載置された洗浄用ポット30をさらにポッ
ト移送手段220のチャック227で保持して液槽21
0内におけるポット支持テーブル203の位置P2の受
座203aに載置する。チャック227はその洗浄用ポ
ット30から着脱式蓋32Bを外し、当該着脱式蓋32
Bを保持して待機位置に復帰する。位置P2の受座20
3aに置かれた上部が開口した洗浄用ポット30は前記
テーブル203の半回転(180°回転)で位置P1に
移送されて漏斗190の下方位置となる。なお、位置P
2の空きとなった受座203aには次の新規の洗浄用ポ
ット30が移送される。
【0094】前述のように電極構造体61に付着したメ
ッキ済チップ部品及びメッキ用メディアを洗い流した
後、載置台171を回転し、図16や図18仮想線のよ
うにバレル40を斜め下向きに傾斜させる。これにより
バレル40の内容物は漏斗190を通してその下方に待
機した洗浄用ポット30の開口に入る。このとき、漏斗
190は下降位置でメッキ済チップ部品及びメッキ用メ
ディアを受ける面が液槽210に満たされた衝撃緩和用
液体としても機能する洗浄水Wに浸っている状態であ
り、メッキ済チップ部品及びメッキ用メディアは洗浄水
Wで落下速度が低下し、漏斗190に当たるときの衝撃
が緩和されることになる。この結果、メッキ済チップ部
品の割れ、欠け等の破損を防止できる。なお、バレル4
0内面に付着したメッキ済チップ部品及びメッキ用メデ
ィアはバレル40を回転させながら洗浄水噴射ノズル1
66でバレル内側に向け洗浄水(通常、液槽210内の
洗浄水Wと同じ)をシャワー状に出して漏斗190上に
落下させる。
【0095】内容物の無くなったバレル40を持つバレ
ルユニット5は載置台171が水平位置に復帰すること
で上向きとなり、蓋開け手段140にて保持されていた
開閉蓋52がバレル40に装着された後、ロボットアー
ム22にて図17のバレルユニット排出部7に排出され
る。
【0096】漏斗190上に残ったメッキ済チップ部品
及びメッキ用メディアは図23のように、上昇位置とし
た漏斗190の内面に洗浄水噴射ノズル215から洗浄
水(通常、液槽210内の洗浄水Wと同じ)をシャワー
状に噴射して洗浄用ポット30内に落下させる。
【0097】バレル40の内容物が移し替えられた位置
P1の洗浄用ポット30は、ポット支持テーブル203
の半回転で位置P2となり、着脱式蓋32Bを持って待
機していたチャック227が下降して洗浄用ポット30
の着脱式蓋32Bを装着してからポット仮置き台230
に移載する。そして、ポット仮置き台230上のメッキ
済チップ部品及びメッキ用メディアを収容した洗浄用ポ
ット30はロボットアーム23にて分離洗浄装置部25
のポット受入位置Qに移送する。ポット仮置き台230
があくとロボットアーム23は図17の洗浄用ポット供
給部8から新規の洗浄用ポット30(着脱式蓋32Bの
ついたもの)をポット仮置き台230に移送する。
【0098】図24乃至図30を用いて分離洗浄装置部
25について説明する。図24は分離洗浄装置部25の
主要部全体構成を示す正断面図、図25は平面図であ
る。この分離洗浄装置部25は、ポット受入位置Qで受
け入れた洗浄用ポット30を間欠搬送し、移送される洗
浄用ポット30内のメッキ済チップ部品及びメッキ用メ
ディアを洗浄水(例えば、前段では工業用水、後段では
純水)により洗浄するとともに、メディアは洗浄用ポッ
ト30の外部に落下させ、洗浄用ポット30内にメッキ
済チップ部品のみが残るようにする処理を行う。
【0099】バレル電解メッキ処理において、チップ部
品とメッキ用メディアはバレル内に一緒に収容されてい
るが、前述したように、受渡装置部20において、分離
洗浄乾燥処理の前に、バレルから図14及び図15に示
した洗浄用ポット30にチップ部品とメディアは入れ替
えられている。図26の洗浄用ポット30の模式図に示
すように、洗浄用ポット30のサイズが、例えば円筒網
の外径100mm×長さ200mmで容量が1570ccで
あるとすると、チップ部品CとメディアMの合計で80
0ccを収容するので約半分の内容量になる。
【0100】分離洗浄装置部25は、分離洗浄装置部架
台26上にメディア分離部250、超音波洗浄部26
0、純水リンス部270及び乾燥部280を備えてお
り、チップ部品CとメディアMを入れた専用の洗浄用ポ
ット30を受け取り、メディア分離部250によって始
めにチップ部品CとメディアMを洗浄しながら分離し、
超音波洗浄部260にてチップ部品Cを超音波洗浄し、
純水リンス部270にてチップ部品Cを純水で洗浄し、
乾燥部280でチップ部品Cを乾燥し、専用の洗浄用ポ
ット30からチップ部品Cを取り出す次の工程に対し、
この洗浄用ポット30を受け渡すまでを1パスで自動的
に行う構成である。
【0101】例えば、チップ部品Cは寸法が長さ1.6
mm、幅0.8mm、厚さ0.8mmを製品1608と呼ぶこ
とにする、製品とメディアサイズの関係について、製品
1608に対して、メディアMは形状が球形で外径0.
57mmを選択しメディアサイズφ0.57と呼ぶことに
する。洗浄用ポット30は円筒状のメッシュポット31
を有し、このメッシュポット31はメディアサイズφ
0.57が通過し製品1608が通過しないメッシュで
構成する。チップ部品Cの寸法が異なるとメディアMの
形状やサイズを変更し、洗浄用ポット30のメッシュポ
ット31のメッシュを変更することになる。
【0102】洗浄用ポット30を搬送しながらチップ部
品CとメディアMを分離し、その後に乾燥までの一連の
自動化を図るためには、メディアMの分離、チップ部品
Cの洗浄、乾燥まで洗浄用ポット30を共用することが
重要であり、洗浄用ポット30は上記工程を通して使用
できる専用のメッシュポットを具備している。
【0103】この洗浄用ポット30に対して、バレルか
らチップ部品CとメディアMをそのまま移し入れワンタ
ッチ蓋32Bを閉めたものが、受渡装置部20により分
離洗浄装置部25の入口(ポット受入位置Q)に載置さ
れ、ここから分離洗浄装置部25の搬送チェーン27
A,27Bに載せることで一連の分離、洗浄、乾燥プロ
セスが完了できるようになっている。
【0104】図24及び図25に示す如く、分離洗浄装
置部25はその架台26に各機構を組み付けて構成して
ある。架台26に固定する軸受28が軸支する軸29
と、軸29に嵌着するスプロケットは複数組が備えられ
る。図25の複数のスプロケット290A間には洗浄用
ポット30を回転駆動するための回転用チェーン291
が張架されている。また、軸29の両側に設けられたス
プロケット290B,290C間には洗浄用ポット30
を搬送する一対の搬送用チェーン27A,27Bが張架
されている。つまり、搬送用チェーンは図24の手前か
らチェーン27A,27Bと複数が備えられる。この状
態は、図24に対し直交する方向からチェーン27A,
27B上の洗浄用ポット30を見て示す図14により詳
しく示され、洗浄用ポット30のメッシュポット31の
両側に搬送チェーン27A,27Bが位置するように設
定している。搬送チェーン27A,27Bは対向する位
置のリンク軸を延長するステーピン27Pで一体化さ
れ、搬送チェーン27A,27Bは複数のステーピン2
7Pを梯子のような形態に備える。そうして、搬送チェ
ーン27Aは複数のスプロケット290Bで、搬送チェ
ーン27Bは複数のスプロケット290Cで、各々張架
されている。回転用チェーン291は図14に示す如く
洗浄用ポット30が備えるスプロケット34に係合す
る。搬送チェーン27A,27Bを連結するステーピン
27Pは両端にローラ295A,295Bを回転自在に
支持し、隣り合うローラ295Aの2個と、隣り合うロ
ーラ295Bの2個で計4個が1つの洗浄用ポット30
を回転自在に支持する構成である。これらの搬送チェー
ン27A,27B等を含む機構が搬送機構をなしてい
る。
【0105】また、走行する回転用チェーン291にて
前記洗浄用ポット30側スプロケット34を回転させる
と、軸33から蓋32Aを経てメッシュポット31に回
転力が伝わり、結局、洗浄用ポット30は一体にローラ
295A,295Bに回転自在に支持され回転すること
になる。これらの回転用チェーン291を含む機構が洗
浄用ポット30を回転させる回転駆動手段をなしてい
る。
【0106】図24の左端の洗浄用ポット受入側には洗
浄用ポット30を搬送チェーン27A,27B上に自動
載置するためのローダー300が設置されている。
【0107】また、図24において架台26右端にモー
タ298,299が固定されている。モータ298の出
力軸に固着したスプロケットと軸29に固着したスプロ
ケット間にチェーンを張架して、モータ298の出力軸
が回転すると搬送チェーン27A,27Bが循環する仕
組みとする。モータ299の出力軸に固着したスプロケ
ットと軸29Aに固着したスプロケット間にチェーンを
張架して、モータ299の出力軸が回転すると回転用チ
ェーン291が循環する仕組みとする。
【0108】架台26の上方に複数のチェーンガイドが
固定される。チェーンガイドは図24の手前から直交す
る方向にチェーンガイド293A,293Bと備えら
れ、チェーンガイド293Aは図24の手前において横
一列に複数個が配置され、チェーンガイド293Bは図
24の奥側において横一列に複数個が配置される。チェ
ーンガイド293Aは搬送チェーン27Aを支持し、チ
ェーンガイド293Bは搬送チェーン27Bを支持す
る。
【0109】図24に示すように、分離洗浄装置部25
は矢印Pの方向に洗浄用ポット30を搬送する構成であ
るが、搬送される洗浄用ポット30に対し行われるプロ
セス用の構成を順に説明する。なお、本実施の形態では
洗浄用ポット30の搬送は間欠搬送であるものとする。
【0110】図27及び図28に示すように、メディア
Mを分離排出するメディア分離部250がポット搬送方
向よりみて最前位置に配置されている。このメディア分
離部250はシャワー部251を備えている。シャワー
部251はシャワーノズル252を備え、シャワーノズ
ル252は噴出口253を備えていて、洗浄水を噴出す
る噴出手段を構成している。噴出口253は洗浄用ポッ
ト30の円筒方向に延長する長方形で細長い開口であ
り、例えば洗浄水を下方の洗浄用ポット30の円筒方向
全長にわたりナイフエッジ状に噴出する。図28のよう
に矢印P1方向に間欠搬送される洗浄用ポット30の下
方にはメディアMや洗浄水の排出路254を配置する。
排出路254は漏斗状のシュート255と排出口256
でなり、シュート255でメディアMや洗浄水を受けて
排出口256から洗浄水分離部257に排出する。図2
8は矢印TでメディアMや洗浄水が移動することを示す
が、排出口256の真下に洗浄水分離部257を配置す
るか、排出口256にダクトやパイプを接続する構成と
すれば真下に位置しなくてもよい。いずれにしても、排
出口256から排出されたメディアMや洗浄水は全て洗
浄水分離部257に至る構成である。
【0111】シャワー部251での条件として例えば、
メッシュポット31を有する洗浄用ポット30の回転数
を25〜30rpmとし、噴出口253のスリット寸法は
幅0.8〜1.0mm×長さ250mmとし、噴出する洗浄
水量は50リットル/分以上とし、分離に要する時間を
180秒とすると、ほぼ完全に洗浄用ポット30からメ
ディアMを分離することが可能である。シャワー部25
1により分離されたメディアMが、約4分毎に2.5k
g(容量にして500cc以上)ずつ排出されることに
なり、図28のようにシュート255で受け止めて洗浄
水と同時に排出口256から排出し、洗浄水分離部25
7のメッシュ篭258内に導いてメディアMを残し洗浄
水は通過させて水切りする構成である。メッシュ篭25
8は円筒網の内周に螺旋状ヒレ259を設けたものであ
り、かつ円筒網はその円筒中心を回転中心として回転駆
動されるようになっている。回転するメッシュ篭258
内に洗浄水とともに導入されたメディアMはメッシュ篭
258により通過を阻止され、メッシュ篭258内側の
螺旋ヒレ259の働きで篭左端方向に移送され、水タン
ク301の横に併設されたメディア回収箱302内に次
々に落下する。洗浄水はメッシュ篭258を通過して下
方の水タンク301に戻る。図28に示すように、水タ
ンク301内の水をポンプ303で汲み上げてシャワー
ノズル252に供給する。つまり、水タンク301の下
方にパイプ304が接続し、パイプ304の他端にポン
プ303が接続し、ポンプ303の出口に接続したパイ
プ305を通してシャワーノズル252に水を供給する
ようになっている。
【0112】なお、後述するが水タンク301内の水は
超音波洗浄部260と純水リンス部270でも使用する
ため、水タンク301に補給する水は純水とする。
【0113】図28に示すように、洗浄用ポット30の
搬送方向よりみてメディア分離部250の後に超音波洗
浄部260と純水リンス部270とが設けられている。
超音波洗浄部260において、矢印P2の方向に間欠搬
送されながら回転するメッシュポット31を有する洗浄
用ポット30に対し超音波洗浄する構成であり、洗浄槽
261は4側面の角筒形状に底262を備える容器であ
って、上面の開口と下方の排水口263を備える。さら
に、洗浄用ポット30の搬送路において開口264,2
65を備え、開口264を開閉するシャッター266
と、開口265を開閉するシャッター267とを備え
る。シャッター266,267は開口264,265の
上部に枢支され、仮想線266’,267’に示す位置
まで揺動して開閉する。シャッター266,267は図
示しない駆動手段(例えば空庄あるいは油圧あるいは電
動等)で開閉する構成である。間欠走行する搬送チェー
ン27A,27Bでシャッター266,267の開いて
いるときに洗浄槽261内に1つの洗浄用ポット30を
送り込んだ後、シャッター266,267を閉めると洗
浄槽261は上面の開口以外は下方の排水口263が開
口するだけである。排水口263はスリット状で所定の
流量を通過させるが、水タンク301から所定量の水を
ポンプ303で補給することで洗浄槽261内の水位を
保つ。つまり、水タンク301の下方にパイプ304が
接続し、パイプ304の他端にポンプ303が接続し、
ポンプ303の出口にパイプ305が接続する循環系に
おいて、洗浄槽261に所定の量の水を補給することで
水位を保つ構成である。シャッター266,267を開
く前には水補給を止めて開口の下辺以下に水位を下げて
から開くようにする。
【0114】超音波洗浄部260は、洗浄槽261に対
して、例えば洗浄用ポット30の搬送経路の下側に超音
波振動子268を配置する。但し、超音波振動子の個数
及び配置は超音波洗浄が有効に行われる範囲で任意であ
る。超音波振動子268は図示しない駆動電源に接続さ
れており、駆動電源(超音波発振器)から電力を供給す
ると振動し、洗浄槽261に所定の水位を保ち収容され
た水に超音波振動を与える。所定の位置の洗浄用ポット
30は超音波振動子268から最も効率的に超音波振動
を受ける位置にあり、洗浄用ポット30内のチップ部品
Cを効果的に振動させてチップ部品Cから付着物を除去
し、また、純水置換によりより高度な洗浄をする。洗浄
用ポット30を各々次の位置に搬送する前にはポンプ3
03を止めて洗浄槽261の水位を下げ、シャッター2
66,267を仮想線の位置に開いてから洗浄用ポット
30を各々次の位置に搬送し、各々次の位置に洗浄用ポ
ット30が停止するとシャッター266,267を閉じ
てからポンプ303を運転し、洗浄槽261に所定の量
の水を供給し水位を所定の位置に回復する。このためポ
ンプ303と超音波振動子268は間欠的な運転をする
ことになる。なお、前記洗浄槽261の排水口263か
ら出た水は漏斗状のシュート255、洗浄水分離部25
7を経て水タンク301に戻るようになっている。
【0115】純水リンス部270と純水の循環処理系に
ついて説明すると、純水リンス部270は前記シャワー
ノズルとは異なるスプレーノズル271を備える。スプ
レーノズル271は洗浄用ポット30の円筒に平行なパ
イプ272と、ポット円筒方向に沿ってパイプ272の
長手方向に配列された複数個の噴射口273とを備え、
加圧された純水がパイプ272に供給されると噴射口2
73から洗浄用ポット30に噴射する構成であり、噴射
により洗浄用ポット30が純水でリンスシャワーされ、
チップ部品Cの表面は純水置換される。噴射後の水は漏
斗状のシュート255、洗浄水分離部257を経て水タ
ンク301に戻るようになっている。洗浄用ポット30
は搬送チェーン27A,27Bの間欠走行により矢印P
3の方向に搬送され超音波洗浄部260から純水リンス
部270に搬入され、リンスシャワーを受けた後、次の
位置に送り出される。
【0116】前記水タンク301には純水を補給する
が、メディア分離部250、超音波洗浄部260及び純
水リンス部270で循環使用するため、回収した水は幾
分汚れている可能性がある。メディア分離部250及び
超音波洗浄部260ではポンプ303で水タンク301
内の水を直接汲み上げて使用可能であるが(必要ならば
汚染物質を除去するフィルターを通す)、純水リンス部
270では純水のリンスシャワーをかける必要上、水タ
ンク301の水を直接使用することはできない。このた
め、水タンク301の最下方にパイプ310が接続し、
パイプ310の他端にポンプ311が接続し、ポンプ3
11の吐出口にパイプ312が接続し、パイプ312の
他端にUV殺菌部313が接続し、UV殺菌部313の
出口にパイプ314を介して10μmのフィルター31
5が接続し、フィルター315の出口にパイプ316を
介してイオン交換器317が接続し、イオン交換器31
7の出口にパイプ318を介して1μmのフィルター3
19が接続し、フィルター319の出口にパイプ320
が接続し、パイプ320の他端はスプレーノズル271
のパイプ272に接続する構成とする。パイプ272は
パイプ320の接続を除き複数個の噴射口273が外部
に開口するのみであり、ポンプ311で加圧された純水
がパイプ272に循環すると噴射口273から洗浄用ポ
ット30に噴射する。タンク301からの水がポンプ3
11で循環する途中のUV殺菌部313はUV殺菌灯で
水を照射してバクテリア等を死滅させ、フィルター31
5,319は、洗浄工程で水が除去し含有した塵、バク
テリア等の死菌、ポンプの発塵等の微粒子を除去し、イ
オン交換器317は使用済み水に含有するイオンを除去
して純水リンス部270に純水として供給する。なお、
水タンク301に新しい純水330の所定量を補給し、
純水の循環系と循環処理系に保有される純水の量を常に
所定量に保つようにする。
【0117】図29に示すように乾燥部280は、洗浄
用ポット30を矢印P4の方向に搬送する搬送チェーン
27A,27Bに沿い、エアブロー部281,282を
備えている。そのエアーブロー部281におけるエアー
供給の構成は、大気の取込口にサクションフィルター2
84を備えるブロアー285と、ブロアー285のエア
ー出口に接続するパイプ286と、パイプ286の他端
に微粒子の除去等に有効なエアーフィルターであるヘパ
フィルター287が接続し、ヘパフィルタ287の出口
にパイプ288が接続する。パイプ288はエアープロ
一部281でパイプ288A,288B,288Cに分
岐する。エアーブロー部281はエアーブローノズル3
31,332とスポットノズル333を備え、パイプ2
88Aに接続するエアーブローノズル331は噴気口3
41を備え、パイプ288Bに接続するエアーブローノ
ズル332は噴気口342を備える。噴気口341,3
42は洗浄用ポット30の円筒方向に長いノズルスリッ
トであり、例えばノズルスリットの寸法として幅0.5
mmで長さが350mmとすることができ、上方から下方の
洗浄用ポット30に向かってエアーブロー(空気流)3
51,352を噴出する構成である。また、パイプ28
8Cに接続するスポットノズル333は噴気口343を
備え、洗浄用ポット30の円筒方向に複数個が配置さ
れ、上方から下方の洗浄用ポット30に向かってエアー
ブロー353を噴出する構成である。
【0118】エアーブロー部282はエアーブロー部2
81の後段に配置されており、洗浄用ポット30の配置
された室360の全体に前記ヘパフィルタ287を通過
したエアーを通過させて洗浄用ポット30内のチップ部
品Cを乾燥させている。
【0119】前記エアーブロー部281,282は洗浄
用ポット30の搬送経路下方にエアー及び水滴の排出路
361を備える。排出路361はエアーブロー部281
下方に漏斗状をしており、下端に排出口362を有し、
排出路361の途中位置に受け網363が配置される。
排出口362は排出パイプ364を通して前記水タンク
301に接続されている。排出路361を下降した水滴
は受け網363を通過して排出口362に至り、排出パ
イプ364を経て水タンク301に戻る。洗浄用ポット
30は乾燥部280に至っても僅かながらメディアMが
残存している可能性があり、洗浄用ポット30に上方か
らエアーブローすると水滴と共に残存するメディアMも
落下する。この落下するメディアMを受け止めるのが受
け網363であり、水滴だけが下方の排出口362に降
下してメディアMを回収することになる。また、乾燥に
おける条件として例えば、メッシュポット31を有する
洗浄用ポット30を25〜30rpmで回転させながら、
エアブロー部281において180秒の乾燥時間を設け
たところ、120秒ほどから急速に乾燥しはじめ180
秒では完璧に乾燥することが確認された。さらにエアー
ブロー部282で洗浄用ポット30全体に送風すること
で乾燥を一層確実にしている。
【0120】図30は分離洗浄装置部25の工程を示す
フローチャートであり、これにより分離洗浄装置部25
の全体的な動作説明を行う。
【0121】分離洗浄装置部25に洗浄用ポット30を
投入すると、図24のローダー300で搬送チェーン2
7A,27Bを有する搬送機構上に載置され、まずメデ
ィア分離部250に間欠搬送され、ここのシャワー部2
51において洗浄用ポット30を回転させながら洗浄水
を噴射して洗浄用ポット30からメディアMを分離す
る。メディアMは図28の洗浄水分離部257が有する
メッシュ篭258を介してメディア回収箱302内に回
収される。洗浄水はメッシュ篭258を通過して水タン
ク301に戻る。なお、シャワー部251への洗浄水の
供給は水タンク301の水をポンプ303で汲み上げる
ことにより行う。
【0122】洗浄用ポット30は搬送機構によりメディ
ア分離部250から図28の超音波洗浄部260のシャ
ッター266,267が開いた状態において洗浄槽26
1内に導入される。洗浄用ポット30が洗浄槽261内
に入るとシャッター266,267が閉じ、洗浄槽26
1内に洗浄水が満たされ、超音波振動子268より超音
波を放射し、洗浄用ポット30内のチップ部品Cに超音
波振動を与えることで超音波洗浄が行われる。なお、前
記洗浄槽261への洗浄水の供給は水タンク301の水
をポンプ303で汲み上げることにより行う。
【0123】超音波洗浄の終了した洗浄用ポット30は
洗浄槽261内の水位を下げ、シャッター266,26
7を開いた状態にて搬送機構により純水リンス部270
に移送される。純水リンス部270においては図28の
スプレーノズル271から洗浄用ポット30に純水を噴
射して洗浄し、チップ部品Cの表面を純水置換する。ス
プレーノズル271への純水の供給はポンプ311で水
タンク301の水を汲み上げ、UV殺菌部313、10
μmのフィルター315、イオン交換器317、1μm
のフィルター319を通して行う。
【0124】純水リンス部270を出た洗浄用ポット3
0は、搬送機構の間欠搬送により乾燥部280のエアブ
ロー部281,282の順に移送され、サクションフィ
ルター284を持つブロアー285よりヘパフィルター
287を介して送風し、エアーブローによってチップ部
品Cは乾燥させられる。その後、洗浄用ポット30が搬
送機構の排出側端に移送され、さらに図2の洗浄用ポッ
ト排出部9に移載される。
【0125】次に第1バレルメッキ部1乃至分離洗浄装
置部25に至る全体の動作説明を行う。
【0126】図2のバレルユニット供給部6からメッキ
部架台10の下段位置にある第1バレルメッキ部1にピ
ック・アンド・プレース機構によりバレルユニット5が
供給されると、第1バレルメッキ部1はそのメッキ浴槽
のメッキ液にバレルユニット5のバレル40部分を浸漬
けながら間欠搬送し、Cuの電解メッキ処理を行う。そ
の後、第1バレルメッキ部1と第2バレルメッキ部2間
のピック・アンド・プレース機構130にて第1バレル
メッキ部1から第1洗浄部11に移し替える。
【0127】第1洗浄部11にてメッキ液を洗浄水で落
とした後、ピック・アンド・プレース機構130によっ
て第2バレルメッキ部2にバレルユニット5を移し替
え、ここでNiの電解メッキ処理を行う。その後、エレ
ベータ機構15で下段位置の第2バレルメッキ部2のバ
レルユニット5を架台10の上段位置に引き上げ、さら
に第3バレルメッキ部3前段のピック・アンド・プレー
ス機構130にて第2バレルメッキ部2から第2洗浄部
12に移し替える。
【0128】第2洗浄部12にてメッキ液を洗浄水で落
とした後、ピック・アンド・プレース機構130によっ
て第3バレルメッキ部3にバレルユニット5を移し替
え、ここでSnの電解メッキ処理を行う。その後、第3
バレルメッキ部3の後段位置のピック・アンド・プレー
ス機構130にて第3バレルメッキ部3から第3洗浄部
13に移し替えてメッキ液を洗浄水で落とし、さらに傾
斜洗浄部14に移し替えてバレルユニット5を傾斜状態
として洗浄水で洗浄する。
【0129】図16及び図17のように、受渡装置部2
0は、ロボットアーム22にて傾斜洗浄部14からメッ
キ済みチップ部品及びメディアを収容したバレルユニッ
ト5を取り出し、バレル支持手段170の載置台171
上に載置し、蓋開け手段140でバレルユニット5の蓋
をあけ、さらに載置台171を下向きに傾斜させてバレ
ルユニット5のバレル40から液槽210内の洗浄水W
に浸っている漏斗190を通して洗浄水W中で待機して
いる洗浄用ポット30の開口にメッキ済みチップ部品及
びメディアを移し替える。メッキ済みチップ部品及びメ
ディアを収容した洗浄用ポット30は着脱式蓋32Bを
装着されてポット仮置き台230に置かれる。その後、
ロボットアーム23にて分離洗浄装置部25のポット受
入位置Qに移送する。
【0130】図24及び図25のように、分離洗浄装置
部25のポット受入位置Qに載置されたメッキ済みチッ
プ部品及びメディアを収容した洗浄用ポット30は、間
欠搬送動作を行う搬送用チェーン27A,27Bに載置
され、メディア分離部250による洗浄水のシャワーを
洗浄用ポット30にかけることで、メディアをポット外
部に落下させて分離する。その後、洗浄用ポット30は
超音波洗浄部260にて超音波による洗浄を受け、さら
に純水リンス部270にて純水のリンスシャワーを受け
て内部のチップ部品を洗浄し、チップ部品表面を純水置
換する。その後、乾燥部280のエアーブローにより洗
浄用ポット30内のチップ部品を乾燥させる。
【0131】なお、第1乃至第3洗浄部11,12,1
3、傾斜洗浄部14、受渡装置部20内の液槽210及
び各ノズルへの洗浄水の供給経路は図示しないが、分離
洗浄装置部25の水タンク301を洗浄水の供給源とし
て共用する。
【0132】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0133】(1) バレルメッキ装置部1,2,3によ
るバレルユニット5を用いたチップ部品の電解メッキ処
理、受渡装置部20によるバレルユニット5からチップ
部品及びメディアの洗浄用ポット30への移し替え、洗
浄用ポット30を用いた分離洗浄装置部25によるメデ
ィアの分離、チップ部品の洗浄水による洗浄、乾燥処理
を自動化できる。このため、従来人手に頼っていたメッ
キ浴槽間のバレルの移し替えや、チップ部品とメディア
との分離作業等を無人化でき、省力化及びメッキ品質の
向上、作業時間の短縮、ひいては量産性の改善を図るこ
とができる。
【0134】(2) 各バレルメッキ装置部1,2,3は
互いに異なる金属の電解メッキを行う設定であり、チッ
プ部品の外部電極に応じた多層金属メッキ処理が可能で
ある。
【0135】(3) バレルメッキ装置部1,2,3の配
置は2階建て構造としたので、省設置スペースとなる。
例えば、Cu,Ni,Snの3種のメッキを行う場合、
バレルメッキ装置の長さが単なる平面配置であると約2
0mとなるものを本実施の形態の構成とすることで約8
m程度に縮小でき、設置床面積も約36mから約21
とほぼ6割にすることが可能である。
【0136】(4) バレルメッキ装置部1,2,3の後
段に配置する洗浄部11,12,13の水洗槽120、
受渡装置部20の液槽210及び各ノズルに対する洗浄
水の供給は、分離洗浄装置部25における水タンク30
1内の洗浄水を共通に利用できる。このため、給水系統
の簡素化を図ることができる。
【0137】(5) 各バレルメッキ装置部は、バレルユ
ニット5をメッキ浴槽81内で間欠搬送し、停止時のみ
通電する構成であり、バレルユニット5を継続移動させ
ながら通電する構成に比較して通電電流のばらつきを少
なくできる。
【0138】(6) 各バレルユニット5が備えるバレル
40の回転に伴い上方に持ち上げられたチップ部品が途
中から落下し、そのチップ部品が電極構造体61の上部
に落下しても、電極構造体61の上部に長手方向に直交
する断面が刃先形状の山形部68を備え、チップ部品が
載る面を無くして傾斜面としており、チップ部品が載置
し付着することがなく、全てのチップ部品の外部電極に
メッキを施すことができる。この結果、メッキ不良品を
生じることなく、良好なメッキ品質を保ちバラツキが小
さいチップ部品の外部電極メッキができる。さらに、山
形部68の長手方向に直交する断面が二等辺三角形で、
該二等辺三角形の頂点が山形部68の上端となる形状と
することで、頂点の両側の傾斜を同じにして、チップ部
品の付着を効果的に防止でき、かつ山形部68の製造も
容易とすることができる。
【0139】(7) 各バレルメッキ装置部において、バ
レルユニット5の電極構造体61を構成する金属導体6
4,65,66もアノード116も内部抵抗を有する電
導体であり、電極構造体61の導出側とアノード116
の引出線117の導出側が一致していると、それらの導
出側に近い位置のメッキ電流密度と、導出側から遠い位
置のメッキ電流密度にその内部抵抗が影響する。しか
し、本実施の形態の図9ではバレル40内の内部電極の
導出側にアノード導出側を位置させないので、内部抵抗
の影響を相殺することができる。従って、バレル40内
においてどこに位置するチップ部品であってもメッキの
状態に相違がなく、チップ部品の外部電極の形成におけ
る品質を阻害することがなく、ひいてはチップ部品の外
部電極の品質のばらつきを低減可能である。
【0140】(8) 受渡装置部20において、バレルユ
ニット5のバレル40から洗浄用ポット30にメッキ済
チップ部品及びメッキ用メディアを移し替える際に、ポ
ット30と漏斗190を衝撃緩和用液体としても機能す
る洗浄水Wの中に位置させて落下の衝撃を和らげ、チッ
プ部品とメディアの損傷を防止することが可能になる。
【0141】(9) バレル40の開口を下向きとする前
に、バレル40の蓋側に取り付けられた電極構造体61
部分に洗浄水を噴射して当該電極構造体部分に付着して
いたメッキ済チップ部品及びメッキ用メディアを当該バ
レル40内に落下させる構成を具備するとともに、バレ
ル40開口を下向きにした状態で該バレル内に洗浄水を
噴射して当該バレル内側に付着していたメッキ済チップ
部品及びメッキ用メディアを落下させる構成を具備す
る。このため、バレル40内にメッキ済チップ部品及び
メッキ用メディアを残さずにバレルユニット5を排出で
き、空となったバレルユニット5をバレルメッキ装置部
において直ちに利用できる。
【0142】(10) チップ部品とメディアとを収容する
メッシュポット31を有する洗浄用ポット30につい
て、チップ部品の最大長さ寸法よりも小さい最大長さ寸
法のメディアを選択し、かつメッシュポット31はメデ
ィアが通過するがチップ部品は通過しないメッシュで構
成するようにしたので、メディア分離部250において
噴出口から洗浄用ポット30に向けて洗浄水を噴出し、
洗浄水によりメッシュポット31からメディアを通過さ
せて排出し、メッシュポット31内にチップ部品を残留
させることにより、比較的に簡単な構成で効率よくチッ
プ部品とメディアとを分離できる効果が得られる。その
際、洗浄用ポット30を回転させることで、メディア分
離をいっそう確実かつ効率的に行うことができる。
【0143】(11) チップ部品とメディアとを収容する
メッシュポット31を有する洗浄用ポット30を一定の
方向に搬送する搬送機構と、洗浄用ポット30が搬送さ
れる方向に順に、メディア分離部250と、超音波洗浄
部260と、純水リンス部270と、乾燥部280とを
備え、洗浄用ポット30が間欠的にかつ一定の水平方向
(横方向)に搬送される構成であり、搬送方向と異なる
例えば上下方向に洗浄用ポット30を移動させる動作を
余分に行う必要がなく、洗浄用ポット30の搬送や移動
に伴う無駄が生じない。
【0144】(12) 分離洗浄装置部25において、超音
波洗浄部260で容器内のチップ部品Cを超音波洗浄す
るため、チップ部品Cから汚染物質を確実に除去でき
る。また、超音波洗浄部260の洗浄槽261は入口、
出口にシャッターを有するので、洗浄用ポット30を水
平移動させることで洗浄槽261に搬入、搬出できる。
【0145】(13) 分離洗浄装置部25において、純水
リンス部270では洗浄用ポット30内のチップ部品に
純水のリンスシャワーをかけるので、チップ部品表面に
汚染物質が残存するのを防止できる。
【0146】(14) 分離洗浄装置部25において、乾燥
部280のエアブロー部281では高速エアーブローに
より洗浄用ポット内のチップ部品に付着した水滴を吹き
飛ばすことができ、チップ部品表面の水滴が付着した状
態で乾燥させたときに発生しやすい汚れやしみの発生を
回避できる。
【0147】なお、バレルメッキ装置部の個数は、必要
とされるチップ部品の外部電極の構造に対応させて増減
できる。
【0148】また、受渡装置部20における洗浄水は通
常、工業用水や純水であるが、それらに洗剤等を添加し
たものであってもよく、水以外の液体を使用することも
可能である。
【0149】また、分離洗浄装置部25において、メデ
ィア分離部250のシャワー部は1つのステーションと
したが、複数ステーションとしてもよい。
【0150】図32及び図33は本発明の他の実施の形
態であって、各バレルメッキ装置部におけるアノードに
付随する構造の改良を示す。この場合、横方向に間欠搬
送されるバレルユニット5のそれぞれの停止位置で停止
中の1個のバレルユニット5の真下位置に、1個の矩形
板状アノード116を配置する点は上記実施の形態と同
じであるが、バレル40の筒体51の軸方向に平行な当
該アノード116の両縁部が絶縁部材118で覆われ、
電気的に絶縁されている。換言すれば、アノード116
はバレルユニット5が搬送される方向になる両辺に絶縁
部材118を備え、該絶縁部材118は断面がコ字形状
をしている。絶縁部材118の材質はメッキ液に侵され
なくて絶縁性が得られるものがよく、プラスチックス類
が適しており、例えば塩化ビニール等を用いることがで
きる。
【0151】前記絶縁部材118は断面コ字状であり、
アノード116の両方の縁部に嵌合して装着するが、さ
らに固定を確実にするために、絶縁部材118のコ字状
の下辺部に螺子穴を設け、螺子穴に樹脂製(例えばPE
EKと呼ばれるポリエステルエーテルケトン)ボルト1
19(例えば十字穴付なべ小螺子)を螺着して絶縁部材
118をアノード縁部に固着、保持させる。図32及び
図33に図示のように、隣接するバレルユニット5に対
するアノード116にも同様に絶縁部材118をそれぞ
れ装着、固定する。いずれのアノード116も方形の角
が絶縁部材118で覆われた構成となる。とくに上側の
角が覆われることが重要である。なお、絶縁部材118
のコ字状横部分の幅Wは例えば15mm程度とする。
【0152】両縁部に絶縁部材118を取り付けたアノ
ード116はメッキ浴槽81の内側底面上に電気的な絶
縁部材でなる複数の台115にて支持される。
【0153】なお、その他の構成は前述の実施の形態と
同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明
を省略する。
【0154】この実施の形態において、矩形板状アノー
ド116に対して、バレル2の筒体11の軸方向に平行
な当該アノード116の両縁部に断面コ字状絶縁部材1
18を装着し、コ字状横部分の幅Wを15mmとして、チ
ップ部品の外部電極にメッキを形成し評価して見たとこ
ろ、その変動係数が10%前後であった。アノード11
6のような電極板は、角でメッキ電流分布が強く内部面
は弱いことが知られており、絶縁部材118はこの電流
分布の強弱を無くすあるいは弱める働きをする。また、
隣接するアノード116相互の影響も遮断するあるいは
弱める働きをする。それらの結果、従来は変動係数が1
8〜26%も生じた工程において、生産の効率を落とす
ようなゆっくりした所要時間でメッキをしなくても、本
実施の形態では変動係数が10%前後と大幅に改善す
る。条件によっては変動係数を数%程度に抑制可能であ
り、バレルメッキ装置と分離・洗浄する工程を自動化し
て効率よくメッキするための障害を取り除くことができ
る。
【0155】なお、図32及び図33の実施の形態で
は、矩形板状アノードの両縁部に断面コ字状の絶縁部材
を取り付けたが、メッキ電流密度が大きくなるのはアノ
ードの上側角部(バレルへの距離が近い方の角部)であ
るから、該上側角部を覆うような断面逆L字状の絶縁部
材をアノードの両縁部に設ける構造とすることも可能で
ある。但し、取り付けの確実性の点では断面コ字状絶縁
部材の方が優れている。
【0156】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る連続
搬送バレルメッキ装置によれば、チップ部品を収容する
バレルユニットをバレルメッキ装置部内で搬送する構成
とし、また、そのバレルユニットのバレルから分離洗浄
装置部に用いる洗浄用ポットに自動的に移し替えること
ができる。さらに、分離洗浄装置部では前記洗浄用ポッ
トを用いてバレル分離及びチップ部品洗浄が自動的に行
われる構成としたので、チップ部品をバレルに収容して
バレルメッキ装置部に投入すると、チップ部品の外部電
極に電解メッキし、チップ部品とメディアを分離し洗浄
して、チップ部品の外部電極へのメッキが自動的に行わ
れる。これにより、人の作業を削減し、かつメッキの品
質を向上させ、所要時間の短縮が可能となる。例えば、
タクトタイムは従来のバレルメッキ装置の1/2程度に
短縮でき、生産効率を2倍以上に高めることができる。
また、無人稼働可能時間も従来装置では10分程度であ
ったものが、1時間前後と大幅に長くできる。
【0158】さらに、複数のバレルユニット装置部の配
置を立体的配置にする場合、バレルユニット装置部の設
置床面積の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続搬送バレルメッキ装置の実施
の形態であって、全体構成の正面図である。
【図2】全体構成の下段(1階)部分の平断面図であ
る。
【図3】全体構成の上段(2階)部分の平断面図であ
る。
【図4】本実施の形態で用いるバレルユニットの正断面
図である。
【図5】同平面図である。
【図6】同左側面図である。
【図7】前記バレルユニットのバレル部分の横断面図で
ある。
【図8】本実施の形態におけるバレルメッキ装置部の正
断面図である。
【図9】前記バレルメッキ装置部の横断面図である。
【図10】本実施の形態における洗浄部の正断面図であ
る。
【図11】同横断面図である。
【図12】本実施の形態におけるピック・アンド・プレ
ース機構の正面図である。
【図13】同側面図である。
【図14】本実施の形態で用いる洗浄用ポットの側断面
図である。
【図15】搬送チェーンに載置された前記洗浄用ポット
を示す背面図である。
【図16】本実施の形態における受渡装置部であって一
部を断面とした正面図である。
【図17】同平面図である。
【図18】前記受渡装置部の要部構成の正断面図であ
る。
【図19】同じく要部構成の平面図である。
【図20】前記受渡装置部におけるメッキ用バレルの支
持手段及び蓋開け手段を示す側面図である。
【図21】前記受渡装置部における液槽及びその周辺機
構の正断面図である。
【図22】前記受渡装置部において電極構造体(内部電
極)に液体を噴射する工程の説明図である。
【図23】前記受渡装置部において漏斗上のメッキ済チ
ップ部品及びメッキ用メディアに液体を噴射する工程の
説明図である。
【図24】本実施の形態における分離洗浄装置部の全体
構成を示す正断面図である。
【図25】同平面図である。
【図26】チップ部品及びメディアを収容した状態の前
記洗浄用ポットを示す模式図である。
【図27】前記分離洗浄装置部において、前記洗浄用ポ
ットからメディアを分離するメディア分離部を示す説明
図である。
【図28】前記分離洗浄装置部におけるメディア分離
部、超音波洗浄部及び純水リンス部を示す説明図であ
る。
【図29】前記洗浄用ポットに向かいエアーブローする
乾燥部を示す説明図である。
【図30】前記分離洗浄装置部の工程を示すフローチャ
ートである。
【図31】前記バレルユニットの電極構造体を示し、
(A)は中心棒上に山形部が無い場合の側面図、(B)
は中心棒上に山形部が無い場合の側面図である
【図32】本発明の他の実施の形態であって、アノード
に付随した構成を改良したバレルメッキ装置部を示す要
部正面図である。
【図33】同じく要部平面図である。
【符号の説明】
1,2,3 バレルメッキ装置部 5 バレルユニット 6 バレルユニット供給部 7 バレルユニット排出部 11,12,13 洗浄部 14 傾斜洗浄部 15 エレベータ機構 20 受渡装置部 22,23 ロボットアーム 25 分離洗浄装置部 30 洗浄用ポット 32A,32B,52,53 蓋 39 ロック解除部材 40 バレル 43,44 ユニット側板 45 連結棒 51 筒体 61 電極構造体 70 リード線 71 集電器 72 集電子 73 板ばね部材 81 メッキ浴槽 82 メッキ液 90 搬送機構 91,92 チェーン 100 ホルダー 110 給電器 111 給電ベース 113 給電レール 116 アノード 118 絶縁部材 130 ピック・アンド・プレース機構 140 蓋開け手段 170 バレル支持手段 171 載置台 190 漏斗 200 ポット支持手段 210 液槽 220 ポット移送手段 230 ポット仮置き台 250 メディア分離部 260 超音波洗浄部 270 純水リンス部 280 乾燥部 301 水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 21/00 C25D 21/00 F 21/08 21/08 (72)発明者 小野寺 晃 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 (72)発明者 櫻井 隆司 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 (72)発明者 工藤 純 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 (72)発明者 今野 正彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ部品とメディアを収納するバレル
    と、該バレル内に収納するチップ部品とメディアに電気
    的に接触する電極と、該電極を当該バレル外部に導出し
    た集電器とを有するバレルユニットと、該バレルユニッ
    トが浸されるメッキ液を貯留したメッキ浴槽と、該メッ
    キ浴槽内にて前記バレルユニットを横方向に移動させる
    搬送手段と、前記集電器が接触する給電器とを有してい
    て、前記給電器を通して前記集電器に通電してバレルメ
    ッキ処理を行うバレルメッキ装置部と、 該バレルメッキ装置部でのバレルメッキ処理が終了した
    バレルユニットをバレル移送手段により受け取り、当該
    バレルユニットからチップ部品とメディアを取り出し
    て、メディアは通過可能であるがチップ部品は通過させ
    ない筒状メッシュを有する洗浄用ポットに移し替える受
    渡装置部とを備えたことを特徴とする連続搬送バレルメ
    ッキ装置。
  2. 【請求項2】 チップ部品とメディアを収納するバレル
    と、該バレル内に収納するチップ部品とメディアに電気
    的に接触する電極と、該電極を当該バレル外部に導出し
    た集電器とを有するバレルユニットと、該バレルユニッ
    トが浸されるメッキ液を貯留したメッキ浴槽と、該メッ
    キ浴槽内にて前記バレルユニットを横方向に移動させる
    搬送手段と、前記集電器が接触する給電器とを有してい
    て、前記給電器を通して前記集電器に通電してバレルメ
    ッキ処理を行うバレルメッキ装置部と、 該バレルメッキ装置部でのバレルメッキ処理が終了した
    バレルユニットをバレル移送手段により受け取り、当該
    バレルユニットからチップ部品とメディアを取り出し
    て、メディアは通過可能であるがチップ部品は通過させ
    ない筒状メッシュを有する洗浄用ポットに移し替える受
    渡装置部と、 前記受渡装置部にてチップ部品とメディアが収容された
    前記洗浄用ポットをポット移送手段から受け取り、当該
    洗浄用ポットに洗浄液を噴射して当該洗浄用ポットから
    メディアを落下させて分離するとともにチップ部品を洗
    浄する分離洗浄装置部とを備えたことを特徴とする連続
    搬送バレルメッキ装置。
  3. 【請求項3】 前記バレルメッキ装置部が複数配置さ
    れ、各バレルメッキ装置部は互いに異なるメッキ液を貯
    留するものであり、各バレルメッキ装置部後段に前記バ
    レルユニットを洗浄液で洗浄する洗浄部が設けられてい
    るとともに、前段のバレルメッキ装置部から該洗浄部
    へ、当該洗浄部から後段のバレルメッキ装置部へ前記バ
    レルユニットを移し替える移替手段が設けられている請
    求項1又は2記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  4. 【請求項4】 前記バレルメッキ装置部の一部は下段位
    置に、残りのバレルメッキ装置部は上段位置に配置さ
    れ、下段位置と上段位置間のバレルユニットの昇降移動
    をエレベータ機構で行う請求項1,2又は3記載の連続
    搬送バレルメッキ装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は前記バレルユニットを間
    欠搬送するものであり、前記給電器は前記バレルユニッ
    トが停止する所定停止位置毎に設けられている請求項
    1,2,3又は4記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  6. 【請求項6】 前記バレルユニットは前記電極を持つ電
    極構造体を備え、該電極構造体は、前記バレルの筒体内
    部を軸方向に伸びる中心棒と、該中心棒に対して放射方
    向に伸びる電極棒と、該電極棒の先端部に露出して設け
    られた前記電極とを有し、前記中心棒及び電極棒は前記
    電極に導通する金属導体の表面に絶縁被覆を設けたもの
    であり、軸方向に垂直な断面が上端に向けて幅の狭くな
    った刃先形状となっている山形部を前記中心棒外周の上
    側に軸方向に設けている請求項1,2,3,4又は5記
    載の連続搬送バレルメッキ装置。
  7. 【請求項7】 前記バレルは、前記筒体と、前記筒体の
    両側開口に各々設けられた蓋とを備え、一方の蓋は前記
    筒体に固定され、他方の蓋は中心部に前記筒体の外側か
    ら内側に導通する前記電極構造体をほぼ水平に保持して
    備え、かつ前記他方の蓋は前記筒体の開口に対して着脱
    自在である請求項6記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  8. 【請求項8】 前記山形部の軸方向に垂直な断面が二等
    辺三角形であって、該二等辺三角形の頂点が前記山形部
    の最上端となっている請求項6又は7記載の連続搬送バ
    レルメッキ装置。
  9. 【請求項9】 前記受渡装置部は、前記バレルメッキ処
    理が終了したバレルユニットのチップ部品及びメディア
    を収納したバレルの蓋を開けてから、開口を下向きにし
    て、当該バレルから落下したチップ部品及びメディアを
    液体中で待機している前記洗浄用ポットの開口に落下さ
    せる請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の連
    続搬送バレルメッキ装置。
  10. 【請求項10】 前記受渡装置部は、前記バレルメッキ
    処理が終了したバレルユニットのバレルの蓋を開ける蓋
    開け手段と、該蓋開け手段で蓋を開けられたバレルの開
    口を下に向けるバレル支持手段と、前記蓋を開けられた
    バレルから落下したチップ部品及びメディアを受ける漏
    斗と、該漏斗を通って落下したチップ部品及びメディア
    を受け取る位置に洗浄用ポットの開口が位置するように
    当該ポットを支えるポット支持手段と、前記漏斗及び前
    記洗浄用ポットが浸るように液体を満たすことのできる
    液槽とを備え、 前記蓋を開けられたバレルからチップ部品及びメディア
    を前記漏斗へ落下させるときに前記漏斗の少なくともチ
    ップ部品及びメディアを受ける面が前記液槽内の液体中
    に浸っている請求項9記載の連続搬送バレルメッキ装
    置。
  11. 【請求項11】 前記受渡装置部における前記液体が洗
    浄液であり、前記分離洗浄装置部における洗浄液の供給
    源を共用している請求項9又は10記載の連続搬送バレ
    ルメッキ装置。
  12. 【請求項12】 前記分離洗浄装置部がメディア分離後
    の前記洗浄用ポットに空気流を当てることで当該洗浄用
    ポット内のチップ部品を乾燥させる乾燥手段を有してい
    る請求項2,3,4,5,6,7,8,9,10又は1
    1記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  13. 【請求項13】 前記バレルユニット移送手段が第1の
    ロボットアームであり、前記ポット移送手段が第2のロ
    ボットアームである請求項2,3,4,5,6,7,
    7,8,9,10,11又は12記載の連続搬送バレル
    メッキ装置。
  14. 【請求項14】 前記メッキ浴槽には前記バレルの下方
    位置にアノードが配され、前記アノードに給電する給電
    用接続導体は前記電極を前記集電器に導出した側の反対
    側にて前記アノードに接続されている請求項1乃至13
    のいずれかに記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  15. 【請求項15】 前記アノードは矩形板状であり、前記
    バレルの筒体の軸方に平行に配置されている請求項14
    記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  16. 【請求項16】 前記バレルユニットの複数箇所の停止
    位置に対応して前記アノードがそれぞれ配置されている
    請求項15記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  17. 【請求項17】 前記アノードの角部を覆う絶縁部材を
    設け、前記アノードの角部を電気的に絶縁した請求項1
    4,15又は16記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  18. 【請求項18】 前記アノードは矩形板状であり、前記
    バレルの筒体の軸方向に平行な当該アノードの両縁部に
    おける少なくとも上側角部が前記絶縁部材で覆われてい
    る請求項17記載の連続搬送バレルメッキ装置。
  19. 【請求項19】 前記絶縁部材は前記アノードの縁部に
    嵌合する断面コ字状である請求項17又は18記載の連
    続搬送バレルメッキ装置。
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