JPH11192459A - 基板水洗方法および該方法を使用する基板処理装置 - Google Patents

基板水洗方法および該方法を使用する基板処理装置

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JPH11192459A
JPH11192459A JP23281298A JP23281298A JPH11192459A JP H11192459 A JPH11192459 A JP H11192459A JP 23281298 A JP23281298 A JP 23281298A JP 23281298 A JP23281298 A JP 23281298A JP H11192459 A JPH11192459 A JP H11192459A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない純水使用量で、しかも短時間で基
板を洗浄することができる基板水洗方法を提供する。 【解決手段】 第1または第2の薬液処理部10B,1
0CでCAROで薬液処理された複数の基板をシャワー
水洗処理部10Dに搬送し、これらの基板に純水をシャ
ワー状に供給して基板表面上の付着物を水洗除去してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア水と過
酸化水素水との混合溶液、塩酸と過酸化水素水との混合
溶液、および硫酸と過酸化水素水との混合溶液などの薬
液によって薬液処理された複数の基板を一括して水洗処
理する基板水洗方法、および該方法を使用する基板処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置用の半導体ウエハや液
晶表示用のガラス基板などを用いた精密電子基板(以
下、単に「基板」という)の製造プロセスにおいては、
アンモニア水と過酸化水素水との混合溶液、塩酸と過酸
化水素水との混合溶液、および硫酸と過酸化水素水との
混合溶液などの薬液によって基板に対して所定の薬液処
理を施した後、純水による水洗処理を行っている。この
基板水洗方法としては、従来より、純水がオーバーフロ
ーしている処理槽に基板を浸漬させて洗浄する方法、い
わゆるオーバーフロー方式の基板水洗方法が知られてい
る。
【0003】図9はオーバーフロー方式の基板水洗装置
を示す図である。この基板水洗装置101では、純水1
02を貯留するための処理槽103が設けられている。
この処理槽103の底部には、処理槽103内に純水1
02を供給する左右一対のノズル109が設けられ、さ
らに、これらのノズル109に図示を省略する純水供給
ユニットが接続されている。このため、基板104の水
洗処理時には、純水供給ユニットから純水が圧送されて
ノズル109の内管113から外管111を通じて処理
槽103内に純水102が供給されるとともに、このよ
うな純水102の供給が継続的に行われることにより、
純水102が処理槽103の上部開口部のオーバーフロ
ー面を介してオーバーフローするようになっている。
【0004】また、この装置101では、複数の基板1
04を3本のアーム部材107で保持しながら処理槽1
03に対して昇降するハンドリング機構105が設けら
れている。したがって、このハンドリング機構105に
よって薬液処理が施された基板104を上記のようにし
てオーバーフロー状態にある処理槽103に浸漬させる
と、基板104への付着物(薬液や薬液処理によって発
生した汚染物質(パーティクル)など)が基板104の
表面から純水中に脱落し、オーバーフロー面を越えてオ
ーバーフローして処理槽103の外に排出されて複数の
基板104の水洗処理が一括して行われる。また、上記
のようにして水洗処理が完了すると、ハンドリング機構
105が上昇して、水洗処理が施された基板104が処
理槽103から引き上げられる。
【0005】ところで、複数の基板を一括して水洗処理
する方法としては、上記したオーバーフロー方式の基板
水洗方法以外に、オーバーフローと急速排液をシーケン
シャルに組み合わせた機能水洗方式の基板水洗方法が従
来より知られている。
【0006】図10は機能水洗方式の基板水洗装置を示
す図である。この基板水洗装置201では、純水202
を貯留するための処理槽203が設けられている。この
処理槽203の底部では、その略中央部に純水202を
供給するための供給口208が設けられるとともに、側
端部に純水202を排液する排液口209が設けられて
いる。そして、これら供給口208および排液口209
に、図示を省略する給排液ユニットが接続されており、
この給排液ユニットによって供給口208を通じて処理
槽203内に純水202が連続的に供給されると、純水
202が処理槽203の上部開口部のオーバーフロー面
を介してオーバーフローするようになっている。また、
給排液ユニットによって排液口209を通じて処理槽2
03内の純水202の排液を開始すると、純水202が
急速に処理槽203の外に排液されるようになってい
る。
【0007】また、この装置201では、先に説明した
オーバーフロー方式の基板水洗装置と同様に、複数の基
板204を3本のアーム部材207で保持しながら処理
槽203に対して昇降するハンドリング機構205が設
けられており、このハンドリング機構205によって薬
液処理が施された基板204を上記のようにしてオーバ
ーフロー状態にある処理槽203に浸漬させることで、
基板204への付着物(薬液や薬液処理によって発生し
た汚染物質(パーティクル)など)が基板104の表面
から純水202内に脱落させる。そして、基板浸漬後、
純水202を急速排液して付着物を含む純水202を処
理槽203の外に排出する。それに続いて、基板204
を処理槽203内に位置させたままで、給排液ユニット
によって処理槽203内に純水202を連続供給してオ
ーバーフローさせて基板204の表面から付着物を純水
202内に脱落させた後、再度、急速排液して脱落させ
た付着物を純水202とともに処理槽203から排出す
る。このような一連の動作(オーバーフローおよび急速
排液)を数回繰り返して基板204への付着物を素早く
水洗除去する。
【0008】また、上記のようにして急速排液した時、
基板204が一時的に空気中に曝され、部分的に乾燥す
るおそれがあるため、処理槽203の上方左右側にシャ
ワーノズル210を配置し、急速排液時のみ、これらの
シャワーノズル210から純水を基板204に向けてシ
ャワー状に吐出させることで、基板204の乾燥を防止
している。なお、このシャワーノズル210から吐出さ
れる純水の水量は基板乾燥を防止するのに必要な程度に
止まり、かかる純水によって基板204の水洗処理は実
質的に行われていない。
【0009】なお、上記のようにして水洗処理が完了す
ると、ハンドリング機構205が上昇して、水洗処理が
施された基板204が処理槽203から引き上げられ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
では、薬液処理された複数の基板を一括して洗浄するた
めに、処理槽で純水をオーバーフローさせながら、当該
処理槽内に複数の基板を浸漬して基板への付着物を取り
除いている。このため、水洗処理のために多量の純水が
必要となるとともに、処理時間が長くなっていた。特
に、図10に示した機能水洗方式では、オーバーフロー
に急速排液が組み合わされて、図9に示したオーバーフ
ロー方式の基板水洗方法に比べて処理時間が幾分短縮さ
れるものの、大幅に改善されるというものではなく、よ
り短時間で洗浄することができる基板水洗方法が従来よ
り望まれている。
【0011】また、図10の機能水洗方式では、急速排
液時での基板乾燥を防止するために専用のシャワーノズ
ル210を設けているため、基板洗浄の目的以外に余分
な純水が必要となり、純水の使用量を増大させて水洗処
理コストの上昇の要因となっている。また、シャワーノ
ズル210を付設する分だけ、装置構成が複雑となり、
かかる基板水洗方法を適用した装置のコストを上昇させ
ている。
【0012】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、より少ない純水使用量で、しかも短
時間で基板を洗浄することができる基板水洗方法を提供
することを第1の目的とする。
【0013】また、この発明は、上記基板水洗方法にか
かる発明の実施に適した基板処理装置を提供することを
第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる基板水
洗方法は、上記第1の目的を達成するため、薬液によっ
て薬液処理された複数の基板に対して純水をシャワー状
に供給して基板表面の付着物を水洗除去している(請求
項1)。
【0015】また、前記薬液としては、アンモニア水と
過酸化水素水との混合溶液(請求項2)、塩酸と過酸化
水素水との混合溶液(請求項3)、および硫酸と過酸化
水素水との混合溶液(請求項4)などを使用することが
できる。
【0016】一方、この発明にかかる基板処理装置は、
上記第2の目的を達成するため、複数の基板を薬液によ
って薬液処理する薬液処理部と、前記薬液処理部の上方
に配置され、前記薬液処理部によって薬液処理された複
数の基板に対して純水をシャワー状に供給して基板表面
の付着物を水洗除去するシャワー水洗処理部と、前記薬
液処理部と前記シャワー水洗処理部との間に配置された
開閉自在な仕切部材と、開成された前記仕切部材を通過
して前記薬液処理部と前記シャワー水洗処理部との間で
複数の基板を往復移動させるハンドリング部とを備えて
おり、前記仕切部材は閉成することで前記薬液処理部と
前記シャワー水洗処理部との間を仕切り、前記シャワー
水洗処理部から前記薬液処理部に、純水、および基板表
面から脱落した付着物が侵入するのを規制するように構
成している(請求項5)。
【0017】また、前記薬液処理部は薬液として貯留す
る処理槽を有しており、前記ハンドリング部によって前
記処理槽中の薬液に基板を浸漬させて薬液処理するよう
に構成されている。ここで、処理槽に貯留する薬液とし
ては、アンモニア水と過酸化水素水との混合溶液(請求
項6)、塩酸と過酸化水素水との混合溶液(請求項
7)、および硫酸と過酸化水素水との混合溶液(請求項
8)などを使用することができる。
【0018】また、処理チャンバを設け、当該処理チャ
ンバ内に、前記薬液処理部と、前記シャワー水洗処理部
と、前記仕切部材とを収納するように構成してもよく、
水洗処理に供された純水、および基板表面から水洗除去
された付着物を前記処理チャンバの下方部から排出可能
となっている(請求項9)。
【0019】さらに、前記仕切部材については、その上
面が前記薬液処理部の外側に向かって低くなるように傾
斜させる(請求項10)ことで、水洗処理に供された純
水、および基板表面から水洗除去された付着物が仕切部
材の上面に落下すると、それらは仕切部材の傾斜した上
面に案内されて前記薬液処理部の外側に流下して純水、
および基板表面から脱落した付着物が薬液処理部に侵入
するのが規制されている。なお、仕切部材の上面の傾斜
角度については、5〜15゜が好ましい(請求項1
1)。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる基板水
洗方法の一実施形態を適用可能な基板処理装置を示す平
面図である。この図に示す基板処理装置は、基板として
半導体ウエハを複数種類の処理液(薬液および純水)に
一括して浸漬させたり、純水をシャワー状に供給して水
洗したりする装置であって、基板の投入部2と、投入部
2によって投入された複数の半導体ウエハに薬液処理や
水洗処理などの一連の各種処理を施す処理ユニット1
と、処理ユニット1による各種処理後の基板を取出す基
板の取出部3とを備えている。
【0021】基板の投入部2には、基板を収納したキャ
リアケースを受け入れて載置する受入部分4が設けられ
ており、図外の搬送装置によりこの受入部分4に基板を
収納したキャリアケースが搬入されるようになってい
る。なお、本実施形態では、1つのキャリアケースに2
5枚の基板を収納するようになっており、各基板は、キ
ャリアケース内にその面を対向させた状態で一列に並べ
られて収納されている。
【0022】また、受入部分4の後側(同図では上側)
には、処理ユニット1に基板を搬入するまでの間キャリ
アケースを待機させる待機部分5が並べて設けられ、こ
れら受入部分4及び待機部分5の側方(同図では左側)
に移送ロボット6が配設されている。
【0023】移送ロボット6は、同図に破線で示すよう
に、受入部分4に対向するポジションPaと待機部分5
に対向するポジションPbとにわたって移動可能となっ
ており、受入部分4に搬入されたキャリアケースを待機
部分5へと移載するように構成されている。
【0024】投入部2と処理ユニット1との間には、待
機部分5に対向して基板取出機構部12が配設され、こ
れら待機部分5と基板取出機構部12との間に移送ロボ
ット14が移動可能に配設されている。移送ロボット1
4は、待機部分5と基板取出機構部12との間に介在す
るポジションPdとシャトルロボット17の投入部2側
の移動端に対応するポジションPcとにわたって移動可
能となっており、待機部分5から基板取出機構部12
へ、また、基板取出機構部12からシャトルロボット1
7へとキャリアケースを受け渡すように構成されてい
る。
【0025】基板取出機構部12は、キャリアケースを
載置する二つの載置部を有し、これら載置部に、上端に
基板の支持部を具備したアーム部材をそれぞれ昇降可能
に備えている。そして、処理前の基板が収納されたキャ
リアケースが各載置部にセットされると、アーム部材が
キャリアケース底部に形成された開口部分を介して上昇
端位置まで変位し、これにより基板を一括支持してケー
ス上方に持ち上げるようになっている。
【0026】処理ユニット1には、複数の半導体ウエハ
を搬送する搬送ロボット16aのチャックを純水で洗浄
した後でチャックを乾燥させるためのチャック水洗部1
0Aと、基板に対して薬液および水洗処理の一連の処理
を施すための処理部10B〜10Gと、基板を乾燥させ
る乾燥部10Hとが投入部2側の端部から順に並べて設
けられるとともに、これら処理部10A等の側方(同図
では下方)に、基板取出機構部12および処理部10A
〜10Fにアクセス可能な搬送ロボット16aと、処理
部10F〜10Hにアクセス可能な搬送ロボット16b
と、処理部10Hおよび基板収納機構部13にアクセス
可能な搬送ロボット16cとが配置されている。なお、
この実施形態では、処理部10B〜10Gを以下のよう
に構成している。
【0027】処理部10B:第1の薬液処理部(CAR
O処理部) この処理部10Bには、薬液としての硫酸と過酸化水素
水との混合溶液(以下「CARO」という)を貯留する
処理槽(図示省略)が設けられており、搬送ロボット1
6aが基板取出機構部12においてキャリアケース上方
に持ち上げられた複数の基板を一括保持した後、この処
理槽に搬入すると、CAROによって複数の基板に対す
る薬液処理が一括して行われる。
【0028】処理部10C:第2の薬液処理部(CAR
O処理部) この処理部10Cは上記処理部10Bと同一構成を有し
ており、搬送ロボット16aによって基板取出機構部1
2においてキャリアケース上方に持ち上げられた複数の
基板が処理部10Cに設けられた処理槽に搬入すると、
CAROによる薬液処理が行われる。このように、同一
の薬液処理を行う第1および第2の薬液処理部10B,
10Cを設けたのは、CAROによる薬液処理(CAR
O処理)が他の処理部10D〜10Gに比べて時間がか
かるため、処理時間を短縮すべく並行してCARO処理
を行うためである。
【0029】処理部10D:シャワー水洗処理部 図2は処理部10Dを搬送ロボット16a側の上方位置
から見下ろした図であり、また図3は処理部10Dの全
体構成を示す概略断面図である。これらの図に示すよう
に、この処理部10Dの内部には、複数の基板Wを3本
のアーム部材21で保持可能に構成されたハンドリング
機構20が設けられており、第1または第2の薬液処理
部10B,10Cで薬液処理された複数の基板Wを搬送
ロボット16aがその薬液処理部10B,10Cから搬
出し、処理部10Dのハンドリング機構20に収容する
ことができるようになっている。
【0030】また、処理部10Dの上方開口部の左右両
端側に基板Wの配列方向(図2の前後方向;図3の紙面
に対して垂直な方向)と平行に延びるノズル配管31が
配設されるとともに、各ノズル配管31の側壁から複数
のシャワーノズル32がハンドリング機構20に向けて
取り付けられている。これらのノズル配管31は、図3
に示すように、純水供給管路33によって純水タンク3
4に接続されており、この純水供給管路33に介挿され
たポンプ35を作動させると、純水タンク34内に貯留
されている純水がポンプ35および同じく純水供給管路
33に介挿されたフィルタ36を介してノズル配管31
に圧送される。そのため、搬送ロボット16aによって
第1または第2の薬液処理部10B,10Cからハンド
リング機構20に基板Wを搬送した後で、上記のように
ハンドリング機構20によって保持されている複数の基
板Wに向けて各ノズル32から純水がシャワー状に供給
されて基板Wの表面上の付着物(CAROおよびCAR
O処理によって発生した物質(パーティクル)など)が
水洗除去される。
【0031】さらに、この処理部10Dの底面部には排
液管37が接続されており、ノズル32から吐出された
純水および基板表面から脱落した付着物が排液管37を
介して処理部10Dから装置外部に速やかに排出され
る。
【0032】処理部10E:第3の薬液処理部(HF−
1処理) この処理部10Eには、薬液としてのフッ酸(HF)を
貯留する処理槽(図示省略)が設けられており、搬送ロ
ボット16aがシャワー水洗処理部10Dからシャワー
水洗処理された複数の基板を搬出した後、この処理槽の
ハンドリング機構(図示省略)に搬入すると、フッ酸に
よって複数の基板に対する薬液処理(HF−1処理)が
一括して行われる。
【0033】処理部10F:オーバーフロー方式水洗処
理部 この処理部10Fでは、図9で示したと同様に、純水を
貯留するための処理槽が設けられるとともに、処理槽の
底部側からその内部に向けて純水が供給されて、処理槽
の上部開口部のオーバーフロー面を介してオーバーフロ
ーするようになっている。そして、搬送ロボット16a
が第3の薬液処理部10Eからフッ酸による薬液処理が
行われた複数の基板を搬出した後、この処理槽のハンド
リング機構(図示省略)に搬送すると、基板表面上の付
着物(フッ酸およびフッ酸による薬液処理によって発生
した物質(パーティクル)など)が水洗除去される。
【0034】処理部10G:オーバーフロー方式の最終
水洗処理部 処理部10Gは、水洗処理部10Fと同様に、オーバー
フロー方式の水洗処理部となっており、水洗処理部10
Fでの水洗処理を受けた基板を別の搬送ロボット16b
が水洗処理部10Fから搬出した後、この処理槽のハン
ドリング機構(図示省略)に搬送すると、処理部10H
での水洗処理によっても水洗除去できずに残っていた付
着物が水洗除去されて基板の精密水洗処理が行われる。
【0035】そして、上記のようにして一連の薬液およ
び水洗処理が完了すると、複数の基板は搬送ロボット1
6bによって最終水洗処理部10Gから搬出され、乾燥
部10Hに搬入されて乾燥された後、さらに別の搬送ロ
ボット16cによって乾燥部10Hから取出され、基板
収納機構部13上方にまで搬送される。
【0036】このようにして基板が搬送されてきた基板
収納機構部13では、基板取出機構部12と同様に、キ
ャリアケースを載置する二つの載置部と、これら載置部
に設けられる昇降可能なアーム部材とが設けられてお
り、処理後の基板をキャリアケース内に収納するように
構成されている。具体的には、各載置部に空のキャリア
ケースがセットされた状態で搬送ロボット16cにより
処理後の基板が基板収納機構部13上方にセットされる
と、アーム部材が上昇端位置まで変位して基板を一括支
持し、その後、アーム部材が下降端位置まで変位するこ
とによって基板を各キャリアケースに収納するようにな
っている。
【0037】移送ロボット15は、基板収納機構部13
に対向するポジションPfとシャトルロボット17の取
出部3側の移動端に対応するポジションPeとにわたっ
て移動可能となっており、基板収納機構部13から取出
部3へ、また、シャトルロボット17から基板収納機構
部13へとキャリアケースを受け渡すように構成されて
いる。
【0038】基板の取出部3には、処理後の基板を収納
したキャリアケースを載置する送出部分7が設けられて
おり、この送出部分7が基板収納機構部13に対向して
配設されている。
【0039】以上のように構成された基板処理装置で
は、第1または第2の薬液処理部10B,10CでCA
ROにより薬液処理された複数の基板をシャワー水洗処
理部10Dに搬送し、これらの基板に純水をシャワー状
に供給して基板表面上の付着物を水洗除去しているた
め、より少ない純水使用量で、しかも短時間で基板を洗
浄することができる。その効果の顕著性については、後
の実施例において、具体例を示すとともに、オーバーフ
ロー方式(図9)および機能水洗方式(図10)の比較
例と比較しながら詳述する。
【0040】なお、上記実施形態では、薬液としてCA
ROを使用して薬液処理した後にシャワー水洗して基板
表面に付着したCAROおよび当該薬液処理(CARO
処理)によって発生した物質(パーティクル)を水洗除
去しているが、薬液としてはCAROに限定されるもの
ではなく、アンモニア水と過酸化水素水との混合溶液
(SC−1)や、塩酸と過酸化水素水との混合溶液(S
C−2)などを使用して基板の薬液処理した後でシャワ
ー水洗する基板処理方法においても同様の効果が得られ
る。
【0041】また、上記実施形態では、フッ酸(HF)
による薬液処理後に、オーバーフロー方式の水洗処理部
10Fによって水洗処理しているが、この水洗処理部1
0Fを処理部10Dと同様に構成してシャワー水洗する
ようにしてもよく、シャワー水洗に変更することで処理
部10Fでの純水使用量を低減できるとともに、処理時
間も短縮することができる。
【0042】また、上記実施形態では、処理部10Dに
基板を搬送した後で、純水をシャワー状に供給してシャ
ワー水洗しているが、基板搬入と同時に、あるいはそれ
に先立ってシャワー状の純水を処理部10Dに供給し始
めて基板をシャワー水洗するようにしてもよい。
【0043】また、上記実施形態では、キャリアケース
から基板を取出し、搬送ロボット16a〜16cで複数
の基板を搬送する、いわゆるキャリアレス方式の基板処
理装置に本発明を適用しているが、本発明の適用対象は
このキャリアレス方式に限定されるものでなく、キャリ
アケースから基板を取出し、専用のキャリアに移し替え
当該キャリアとともに基板を各処理部に搬送する、いわ
ゆるキャリア方式の基板処理装置にも本発明を適用する
ことができる。また、処理ユニット1を構成する処理部
の種類や数も上記実施形態に限定されるものではなく、
薬液処理部における薬液処理が行われた後、基板を水洗
処理部に搬送して水洗する構成を有する基板処理装置全
般に本発明を適用することができ、この水洗処理部でシ
ャワー水洗することで上記実施形態と同様の効果が得ら
れる。
【0044】さらに、上記実施形態では、複数の処理部
を設けて搬送ロボットによって基板を順次処理部に搬送
しながら基板処理する装置に本発明を適用しているが、
同一の処理部で薬液処理および水洗処理する、いわゆる
ワンバス方式の基板処理装置にも本発明を適用すること
ができる。すなわち、この基板処理装置に、処理部10
Dと同様に、複数のシャワーノズルを有するノズル配管
を配設し、薬液処理した後、純水タンク内に貯留されて
いる純水をノズル配管に圧送して複数の基板に向けて各
ノズルから純水をシャワー状に供給し、基板の表面上の
付着物を水洗除去するように構成することで、上記実施
形態と同様の効果が得られる。
【0045】ところで、薬液処理後の基板に対する水洗
処理を上記シャワー水洗方式で行うか、あるいは従来例
の如くオーバーフロー方式(図9)や機能水洗方式(図
10)で行うかを問わず、図1に示すように、水洗処理
を含めたすべての処理部を一直線状に水平配列すると、
基板処理装置装置が占有する床面積(フットプリント)
も処理部の数に比例して増大するという問題がある。
【0046】しかしながら、上記したシャワー水洗方式
により薬液処理後の基板に対する水洗処理を行う場合に
は、オーバーフロー方式(図9)や機能水洗方式(図1
0)で水洗処理を行う場合に比べて次のような利点があ
り、上記問題を解消することができる。すなわち、従来
例の水洗方式では水洗処理部に純水を貯留するための処
理槽を配置する必要があり、薬液処理部と水洗処理部と
を平面視において並列配置する必要があった。これに対
し、本発明にかかる基板水洗方法では、薬液によって薬
液処理された基板に対して純水をシャワー状に供給して
基板表面の付着物を水洗除去するため、水洗処理部に純
水を貯留するための処理槽を必ずしも設けることを要さ
ず、例えば図1の基板処理装置における薬液処理部10
B,10Cの上方にシャワー水洗処理部10Dを積層配
置することが可能となり、その積層配置した分だけ基板
処理装置による占有床面積を減少させることができる。
以下、かかる積層構造を有する基板処理装置について図
4〜図8を参照しつつ詳述する。
【0047】図4は、この発明にかかる基板水洗方法を
適用可能な基板処理装置の他の実施形態を示す破断正面
図である。また、図5は、図4の基板処理装置の側面図
である。これらの図に示すように、この実施形態にかか
る基板処理装置では、各薬液処理部10B,10Cの上
方位置にシャワー水洗処理部10D,10Dがそれぞれ
配置されるとともに、薬液処理部10B,10Cと、シ
ャワー水洗処理部10D,10Dとの間に仕切部材4
0,40が配置されている。なお、仕切部材40を挟ん
で薬液処理部10Bとシャワー水洗処理部10Dとが積
層配置されたサブユニットSU1と、仕切部材40を挟
んで薬液処理部10Cとシャワー水洗処理部10Dとが
積層配置されたサブユニットSU2とは同一構成である
ため、ここではサブユニットSU1についてのみ説明す
る。
【0048】このサブユニットSU1では、薬液処理部
10Bと、仕切部材40と、シャワー水洗処理部10D
とが、この順序で下方から上方に向けて処理チャンバ5
0に収納されている。また、この処理チャンバ50内に
は、後述するようにして仕切部材40を通過して薬液処
理部10Bとシャワー水洗処理部10Dとの間で基板W
を往復移動させるハンドリング機構20が配置されてお
り、処理チャンバ50の上方開口51を介して搬送ロボ
ット(図1の符号16a)によって複数の未処理基板W
がハンドリング機構20に渡された後、まず薬液処理部
10Bに搬送されて薬液処理がなされ、それに続いてシ
ャワー水洗処理部10Dに搬送されて水洗処理された
後、ハンドリング機構20から搬送ロボットに渡されて
他の処理部10Eに搬送される。
【0049】このハンドリング機構20は、図5に示し
ように、リフター本体22の下方端から基板Wの配列方
向(同図の左右方向)と略平行に延びる3本のアーム部
材21で複数の基板Wを保持可能となっている。また、
リフター本体22はリフター上下機構部23によって上
下駆動されるように構成されており、リフター本体22
の上下移動に応じてアーム部材21により保持されてい
る基板Wを一括して上下方向に移動可能となっている。
このリフター上下機構部23は、具体的には、上下方向
に離隔配置された2つのプーリ23a,23bに掛け渡
されたタイミングベルト23cをモータ23dによって
駆動し、当該タイミングベルト23cの一部に固着され
たロッド23eを上下移動させるように構成されてお
り、モータ23dの回転駆動力をロッド23eの上下直
線運動に変換している。そして、そのロッド23eの先
端部には、リフター本体22の上端部が固着されてお
り、モータ23dの回転方向に応じてリフター本体22
が上下移動する。
【0050】このリフター本体22が最も低い位置(図
5の実線位置)に移動してくると、アーム部材21に保
持された基板Wが一括して薬液処理部10Bの処理槽3
01に浸漬されて薬液処理される。この処理槽301
は、薬液としてCARO(硫酸と過酸化水素水との混合
溶液)を貯留するものであり、略直方体の容器であっ
て、その上部に基板W群の出し入れを許容する開口30
2を備えている。また、処理槽301の底部両側には、
処理槽301内にCAROを供給する薬液供給管303
が配設されている。さらに、処理槽301の上部周囲に
は、基板W群の処理中に処理槽301から溢れ出た処理
液を回収するオーバーフロー槽304が設けられてお
り、オーバーフロー槽304で回収した薬液を循環使用
している。ただし、薬液処理部の構成はこの薬液循環使
用タイプに限定されるものではなく、薬液処理ごとに使
用済みの薬液を排液するタイプのものであってもよい。
【0051】処理槽301の開口302の上方には、図
2および図3に示したシャワー水洗処理部10Dと同一
構成のシャワー水洗処理部が配置されている。なお、そ
の構成はすでに説明した通りであるため、ここでは同一
符号を付して構成の説明を省略する。
【0052】上記のように積層配置された薬液処理部1
0Bとシャワー水洗処理部10Dとの間には、開閉自在
な仕切部材40が設けられている。具体的には、仕切部
材40は観音開きする一対の開閉部材40a,40bか
ら構成されており、開閉駆動機構41によって図4の2
点鎖線で示すように開閉部材40a,40bを開成する
ことでハンドリング機構20によって仕切部材40を通
過して薬液処理部10Bとシャワー水洗処理部10Dと
の間で複数の基板Wを往復移動させることができる一
方、閉成することで薬液処理部10Bとシャワー水洗処
理部10Dとを仕切っている。
【0053】また、この実施形態における特徴的な構成
として、仕切部材40の上面は処理槽301の外側に向
かって傾斜している。具体的には、観音開きする一対の
開閉部材40a,40bの上面のそれぞれは、閉成状態
で突き合わされた遊端側から、各々の基端側に向かって
低くなるように傾斜している。また、開閉部材40a,
40bの各基端側は、オーバーフロー槽304の外側ま
で延び出ている。
【0054】次に開閉駆動機構41の構成について説明
するが、開閉部材40a,40bの各々の開閉駆動機構
41は同様の構成であるので、以下では開閉部材40a
を例にとって説明する。開閉部材40aの基端部両側
は、屈曲した一対の支持アーム411の遊瑞にそれぞれ
連結固定されている。各支持アーム411の基瑞は支軸
412を介して処理チャンバ50の側壁に揺動自在に支
持されている。一方の支軸412は処理チャンバ50の
側壁を貫通して導出されている。処理チャンバ50外へ
導出された支軸412は、図6に示すように、アーム4
13の一端に連結固定され、このアーム413の他端は
処理チャンバ50の側壁に配設されたエアーシリンダ4
14のロッドにピン結合されている。
【0055】以上のように構成された開閉部材40a,
40bの各開閉駆動機構41のエアーシリンダ414の
ロッドが伸縮することにより、開閉部材40a,40b
は、図4に実線で示す閉成状態と、2点鎖線で示す開成
状態とに切り換えられる。すなわち、基板Wを処理槽3
01へ出し入れするとき以外は、開閉部材40a,40
bは閉成状態になっている。また、開成状態において、
開閉部材40a,40bは、処理槽301の開口302
の上方を大きく開いて、処理槽301への基板W群を出
し入れするときの邪魔にならないようになっている。
【0056】次に、上記のように構成されたサブユニッ
トSU1における基板処理動作について説明する。ま
ず、搬送ロボット(図1の符号16a)が未処理の基板
WをサブユニットSU1に搬送してくると、予め処理チ
ャンバ50の開口51の上方位置(図5の2点鎖線位
置)まで上昇したアーム部材21に未処理基板Wを受け
渡す。そして、アーム部材21で基板Wを保持したまま
リフター本体22が降下し、最も低い位置(図5の実線
位置)まで移動する。この降下移動の際、アーム部材2
1に保持されている基板W群は処理チャンバ50の開口
51、シャワー水洗処理部10Dおよび開成状態にある
仕切部材40を通過した後、仕切部材40の開閉部材4
0a,40bが図4に実線で示す閉成状態に切り換えら
れるとともに、基板W群は薬液処理部10Bの処理槽3
01中の薬液(CARO)に浸漬され、薬液処理が開始
される。
【0057】そして、薬液処理が完了すると、仕切部材
40の開閉部材40a,40bが図4に2点鎖線で示す
閉成状態に切り換えられた後、リフター本体22が上昇
し、仕切部材40を通過して図5の1点鎖線で示すよう
にシャワー水洗処理部10Dまで移動する。それに続い
て、仕切部材40の開閉部材40a,40bが図4に実
線で示す閉成状態に切り換えられてシャワー水洗処理部
10Dによる水洗処理の準備が完了する。
【0058】すると、アーム部材21によって保持され
ている複数の基板Wに向けて各ノズル32から純水がシ
ャワー状に供給されて基板Wの表面上の付着物(CAR
OおよびCARO処理によって発生した物質(パーティ
クル)など)が水洗除去される。このとき、リフター本
体22を上下方向に揺動させると、水洗処理の効率が向
上し、より少ない量の純水で、また、より短時間で水洗
処理を行うことができる。また、リフター本体22を揺
動させると同時あるいはその代わりに、ノズル配管31
を揺動させたり、ノズル32自体を揺動させたりして
も、同様の効果が得られる。
【0059】このようにしてシャワー水洗処理を実行す
ると、ノズル32から供給された純水、および基板表面
から脱落した付着物は薬液処理部10B側に落下する
が、薬液処理部10Bの上方位置に配置された仕切部材
40によって薬液処理部10Bへの侵入が規制される。
すなわち、純水や脱落した付着物は仕切部材40の開閉
部材40a,40bの上面に落下した後、開閉部材40
a,40bの傾斜した上面に案内されて薬液処理部10
Bの外側に流下し、処理チャンバ50の下方部に集めら
れる。そして、処理チャンバ50の下方部に接続された
ドレン配管52を介して装置外部に排出される。
【0060】こうしてシャワー水洗処理が完了すると、
リフター本体22はさらに上昇して搬送ロボットとの受
渡し位置(図5の2点鎖線位置)まで上昇し、搬送ロボ
ットとの間で処理済みの基板Wの受渡しを行い、次に未
処理基板Wの搬入に備える。
【0061】以上のように、この実施形態にかかる基板
処理装置は、先に説明した基板水洗方法を使用するもの
であり、先の実施形態と同様に、より少ない純水使用量
で、しかも短時間で基板を洗浄することができるという
効果を奏する。
【0062】また、薬液処理部10Bの上方位置にシャ
ワー水洗処理部10Dを重ね合わせているため、その分
だけ基板処理装置が占有する床面積を減少させることが
できる。
【0063】さらに、開閉部材40a,40bの上面を
上記のように傾斜させることにより、開閉部材40a,
40b上に落下した純水や脱落した付着物はその上面に
沿って薬液処理部10Bの外側に流出し、開閉部材40
a,40bの突き合わせ間隙部Gを介して薬液処理部1
0Bに侵入するのを効果的に防止することができる。
【0064】なお、開閉部材40a,40bの上面の傾
斜角度は特に限定されないが、水平線に対して5〜15
゜の範囲が好ましい。なんとなれば、開閉部材40a,
40bの上面の傾斜角度が5゜未満であると純水や脱落
した付着物を流下案内する効果が小さくなる一方、開閉
部材40a,40bの上面の傾斜角度が15゜を超える
と、開閉部材40a,40bの背丈が高くなりすぎて、
基板処理装置のコンパクト化の点で好ましくないからで
ある。
【0065】また、落下した純水などを円滑に流下案内
するために、開閉部材40a,40bの少なくとも上面
を撥水性にすることが好ましい。開閉部材40a,40
bを、例えばフッ素系樹脂で構成することにより、その
上面を撥水性にすることができる。そうすることによ
り、開閉部材40a,40bの上面の傾斜角度を小さく
することができ、開閉部材40a,40bの高さを抑え
ることができる。
【0066】さらに、本実施形態では、シャワー水洗処
理部10Dから落下してくる純水などが開閉部材40
a,40bの突き合わせ間隙部Gの真上に落下する可能
性もあることを考慮して、次のような構成を採用してい
る。以下、図7を参照して説明する。図7は開閉部材4
0a,40bの突き合わせ部(図4の領域A)の拡大図
である。すなわち、開閉部材40a,40bは、両開閉
部材40a,40bの突き合わせ間隙部Gを覆うよう
に、一方の開閉部材40bの遊端側の上端縁42が前方
に迫り出すように構成されている。このような構成にす
ることにより、突き合わせ間隙部Gの真上から純水など
の液滴Pが落下しても、同図中に2点鎖線で示すよう
に、この液滴Pは迫り出した上端縁42で受け止められ
た後、開閉部材40bの傾斜した上面に沿って流下案内
されるので、突き合わせ間隙部Gに液滴が侵入すること
がない。
【0067】また、開閉部材40a,40bの突き合わ
せ間隙部Gへの液滴の侵入を防止する構成としては、図
7に示した例の他に、例えば図8に示すような構成を採
ることも可能である。この例では、一方の開閉部材40
bの遊端側に凸形状のカバー部材43を取り付けて、開
閉部材40a,40bの突き合わせ間隙部Gを覆ってい
る。
【0068】なお、図4および図5に示した実施形態で
は、薬液処理部10B,10Cのそれぞれの上方にシャ
ワー水洗処理部10Dを積層配置しているが、水洗処理
部10Fの代わりに薬液処理部10Eの上方位置にシャ
ワー水洗処理部10Dを配置してもよく、この場合、よ
り少ない純水使用量で、しかも短時間で基板を洗浄する
ことができるとともに、床面における水洗処理部10F
の設置スペースが不要となるため、基板処理装置が占有
する床面積をさらに減少させることができる。
【0069】また、薬液処理部10B,10Cと、シャ
ワー水洗処理部10Dとを仕切るための仕切部材40を
観音開きの開閉部材40a,40bで構成したが、1つ
の開閉部材で薬液処理部10B,10Cと、シャワー水
洗処理部10Dとの間を開閉自在に構成してもよい。ま
た、3つ以上の開閉部材で仕切部材40を構成するよう
にしてもよい。さらに、仕切部材40で仕切った際に、
シャワー水洗処理部10Dからの純水、および基板表面
から脱落した付着物を処理チャンバ50の下方部に案内
し、当該下方部からドレン配管52を介して装置外部に
排出するように構成しているが、仕切部材40を閉成し
た際に、シャワー水洗処理部10Dと薬液処理部10
B,10Cとを完全に仕切り、その仕切られたシャワー
水洗処理空間から純水、および基板表面から脱落した付
着物を排出するように構成してもよい。
【0070】
【実施例】次に本発明の実施例を示すが、本発明はもと
より下記実施例によって制限を受けるものではなく、前
後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施
することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の
技術的範囲に含まれる。
【0071】実施例 図1に示す基板処理装置の第1の薬液処理部(CARO
処理部)10BでCAROによる薬液処理を8インチ半
導体ウエハ(基板)に施した後、シャワー水洗処理部1
0Dに搬送し、30(リットル/分)の割合で、5分
間、純水をシャワー状に供給した後、処理部10Dから
引き上げ、乾燥部10Hで乾燥させた後、粒径が0.1
2μm以上のパーティクルの個数を調べた処、そのパー
ティクルレベルは「35」であった。
【0072】比較例1 処理部10Dの位置に図9のオーバーフロー方式の基板
水洗装置を配置し、第1の薬液処理部(CARO処理
部)10BでCAROによる薬液処理を8インチ半導体
ウエハ(基板)に施した後、この基板水洗装置に搬送
し、次の手順で水洗処理した。
【0073】20(リットル/分)の割合で処理槽1
03に純水を供給し続ける、なお、スローリークについ
ては4(リットル/分)に設定している、 処理槽103に純水が貯留され、オーバーフロー状態
になった後で、CARO処理が施された半導体ウエハを
処理槽103に投入する、 20(リットル/分)の割合で、15分間、オーバー
フロー状態の処理槽103内に浸漬させる。
【0074】こうした一連の水洗処理が完了した後、処
理槽103から半導体ウエハを引き上げ、乾燥部10H
で乾燥させた後、粒径が0.12μm以上のパーティク
ルの個数を調べた処、そのパーティクルレベルは「5
0」であった。
【0075】比較例2 処理部10Dの位置に図10の機能水洗方式の基板水洗
装置を配置し、第1の薬液処理部(CARO処理部)1
0BでCAROによる薬液処理を8インチ半導体ウエハ
(基板)に施した後、この基板水洗装置に搬送し、次の
手順で水洗処理した。
【0076】処理槽203に純水を供給して処理槽2
03に純水を貯留した後、さらに純水供給を続けてオー
バーフロー状態にする、 CARO処理が施された半導体ウエハを処理槽203
に投入する、 20(リットル/分)の割合で、1分間、オーバーフ
ロー状態を継続する、 急速排液しながら、シャワーノズル210から15
(リットル/分)の割合で、純水を供給する、 処理槽203から純水が排液されると、再度急速排液
を停止し、処理槽203に純水を貯留した後、さらに純
水供給を続けてオーバーフロー状態にする、 上記〜の処理を5回繰り返す。
【0077】こうした一連の水洗処理が完了した後、処
理槽203から半導体ウエハを引き上げ、乾燥部10H
で乾燥させた後、粒径が0.12μm以上のパーティク
ルの個数を調べた処、そのパーティクルレベルは「5
0」であった。
【0078】上記した実施例、比較例1および比較例2
において基板投入から水洗処理完了までにかかる処理時
間、純水使用量および処理後のパーティクルレベルを表
にまとめると、次の通りである。
【0079】
【表1】
【0080】同表から明らかなように、実施例によれ
ば、より少ない純水使用量で、しかも短時間で半導体ウ
エハを洗浄することができ、比較例1および比較例2に
対して優れた効果が得られる。また、処理後のパーティ
クルレベルを比較しても、純水使用量および処理時間も
比較例よりも少ないにもかかわらず、実施例によれば、
パーティクルレベルを低減することができ、より精密な
水洗効果が得られることが明らかである。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる基板水
洗方法によれば、薬液処理された複数の基板に対して純
水をシャワー状に供給して基板表面の付着物を水洗除去
しているため、より少ない純水使用量で、しかも短時間
で基板を洗浄することができる。
【0082】また、この発明にかかる基板処理装置によ
れば、薬液処理部の上方にシャワー水洗処理部を配置
し、薬液処理部によって薬液処理された複数の基板に対
して純水をシャワー状に供給して基板表面の付着物を水
洗除去するようにしているので、より少ない純水使用量
で、しかも短時間で基板を洗浄することができるととも
に、薬液処理部の上方位置にシャワー水洗処理部を重ね
合わせた分だけ基板処理装置が占有する床面積を減少さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板水洗方法の一実施形態を
適用可能な基板処理装置を示す平面図である。
【図2】シャワー水洗処理部を前方上方位置から見下ろ
した図である。
【図3】図2のシャワー水洗処理部の全体構成を示す概
略断面図である。
【図4】この発明にかかる基板水洗方法を適用可能な基
板処理装置の他の実施形態を示す破断正面図である。
【図5】図4の基板処理装置の側面図である。
【図6】開閉部材の開閉駆動機構を示した図である。
【図7】開閉部材の突き合わせ部の拡大断面図である。
【図8】開閉部材の突き合わせ部の変形例を示した拡大
断面図である。
【図9】オーバーフロー方式の基板水洗装置を示す図で
ある。
【図10】機能水洗方式の基板水洗装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 処理ユニット 10B,10C 薬液処理部(CARO処理部) 10D シャワー水洗処理部 20 ハンドリング機構 21 アーム部材 22 リフター本体 40 仕切部材 40a,40b 開閉部材 50 処理チャンバ 301 処理槽 W 基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液によって薬液処理された複数の基板
    に対して純水をシャワー状に供給して基板表面の付着物
    を水洗除去することを特徴とする基板水洗方法。
  2. 【請求項2】 前記薬液として、アンモニア水と過酸化
    水素水との混合溶液を使用して薬液処理する請求項1記
    載の基板水洗方法。
  3. 【請求項3】 前記薬液として、塩酸と過酸化水素水と
    の混合溶液を使用して薬液処理する請求項1記載の基板
    水洗方法。
  4. 【請求項4】 前記薬液として、硫酸と過酸化水素水と
    の混合溶液を使用して薬液処理する請求項1記載の基板
    水洗方法。
  5. 【請求項5】 複数の基板を薬液によって薬液処理する
    薬液処理部と、 前記薬液処理部の上方に配置され、前記薬液処理部によ
    って薬液処理された複数の基板に対して純水をシャワー
    状に供給して基板表面の付着物を水洗除去するシャワー
    水洗処理部と、 前記薬液処理部と前記シャワー水洗処理部との間に配置
    された開閉自在な仕切部材と、 開成された前記仕切部材を通過して前記薬液処理部と前
    記シャワー水洗処理部との間で複数の基板を往復移動さ
    せるハンドリング部とを備え、 前記仕切部材は閉成することで前記薬液処理部と前記シ
    ャワー水洗処理部との間を仕切り、前記シャワー水洗処
    理部から前記薬液処理部に純水、および基板表面から脱
    落した付着物が侵入するのを規制することを特徴とする
    基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記薬液処理部は、アンモニア水と過酸
    化水素水との混合溶液を薬液として貯留する処理槽を有
    しており、 前記ハンドリング部によって前記処理槽中の薬液に基板
    を浸漬させて薬液処理する請求項5記載の基板処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記薬液処理部は、塩酸と過酸化水素水
    との混合溶液を薬液として貯留する処理槽を有してお
    り、 前記ハンドリング部によって前記処理槽中の薬液に基板
    を浸漬させて薬液処理する請求項5記載の基板処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記薬液処理部は、硫酸と過酸化水素水
    との混合溶液を薬液として貯留する処理槽を有してお
    り、 前記ハンドリング部によって前記処理槽中の薬液に基板
    を浸漬させて薬液処理する請求項5記載の基板処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記薬液処理部と、前記シャワー水洗処
    理部と、前記仕切部材とを収納する処理チャンバをさら
    に備え、 水洗処理に供された純水、および基板表面から水洗除去
    された付着物を前記処理チャンバの下方部から排出可能
    に構成された請求項5ないし9のいずれかに記載の基板
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記仕切部材は、その上面が前記薬液
    処理部の外側に向かって低くなるように傾斜している請
    求項5ないし9のいずれかに記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記仕切部材の上面の傾斜角度は5〜
    15゜である請求項10記載の基板処理装置。
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