JP2003040906A - メタクリル樹脂板の製造方法 - Google Patents

メタクリル樹脂板の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を向上させながら、未反応のメタクリ
ル酸メチルをできるだけ減少させ、欠陥のないメタクリ
ル樹脂板の製造方法を提供する。 【解決手段】 メタクリル酸メチルを含むシロップを鋳
型に注入して重合硬化させてメタクリル樹脂板を製造す
る方法において、シロップに10時間半減期温度が50
〜58℃の範囲内である第1の過酸化物開始剤と、1時
間半減期温度が85〜95℃の範囲内である第2の過酸
化物開始剤とを添加して、シロップを75〜90℃の範
囲内で重合率が80〜95質量%になるまで重合させた
後、91℃〜140℃の範囲内で更に重合させて板状物
とし、その板状物を鋳型から剥離させることを特徴とす
るメタクリル樹脂板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクリル樹脂板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋳型を用いたメタクリル樹脂
板の製造方法に好適な重合開始剤が提案されている。例
えば、10時間半減期温度が80℃以下、好ましくは6
0℃以下の低温活性型の重合開始剤を使用すると、短時
間でメタクリル樹脂板が得られることが知られている。
【0003】しかしながら、低温活性型の重合開始剤を
単独で使用すると、メタクリル樹脂板における未反応の
メタクリル酸メチル含有量を減少させることが困難で、
メタクリル樹脂板の物性を悪化させることがある。そこ
で、この問題を解決するために、低温活性型の重合開始
剤と、高温活性型の重合開始剤とを併用する方法が提案
されている。
【0004】それらを併用する方法としては、特公平4
−82004号公報に75〜100℃の温度において5
分間の半減期を有する低温活性化型の過酸化物開始剤
と、105〜125℃において1分間の半減期を有する
高温活性型の過酸化物開始剤とを併用する方法が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法によって短時間でメタクリル樹脂板を製造すること
はできるが、厚さが3mm以上の厚いメタクリル樹脂板
を製造する際には、一般的な除熱手段を用いても重合発
熱を十分には除熱できず、重合温度が高くなりすぎる場
合がある。重合温度が高くなりすぎた場合には、メタク
リル樹脂板内部に気泡が発生したり、高温活性型重合開
始剤の分解が促進されすぎて、重合後期においてその残
存量が激減するため、メタクリル樹脂板における未反応
のメタクリル酸メチルが増加する場合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、生
産性を向上させながら、未反応のメタクリル酸メチルを
できるだけ減少させ、欠陥のないメタクリル樹脂板の製
造方法を提供するべく鋭意検討した結果、本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち本発明の要旨は、メタクリル酸メ
チルを含むシロップを鋳型に注入して重合硬化させてメ
タクリル樹脂板を製造する方法において、シロップに1
0時間半減期温度が50〜58℃の範囲内である第1の
過酸化物開始剤と、1時間半減期温度が85〜95℃の
範囲内である第2の過酸化物開始剤とを添加して、シロ
ップを75〜90℃の範囲内で重合率が80〜95質量
%になるまで重合させた後、91℃〜140℃の範囲内
で更に重合させて板状物とし、その板状物を鋳型から剥
離させることを特徴とするメタクリル樹脂板の製造方法
にある。
【0008】第1及び第2の過酸化物開始剤の少なくと
も一方が、パーオキシエステル類であることが好まし
い。
【0009】第1の過酸化物開始剤の添加量がシロップ
1g当り0.2×10-6〜20.0×10-6molであ
ることが好ましい。
【0010】第2の過酸化物開始剤の添加量がシロップ
1g当り0.1×10-6〜4.0×10-6molである
ことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法に用いるシロッ
プはメタクリル酸メチル(以下、適宜「MMA」とい
う)を含む。MMAを含む重合性原料を、重合開始剤の
存在下、その一部を重合させることによってシロップを
製造することができる。重合性原料は、MMAと共重合
可能な他の単量体を含む重合性原料でもよい。重合性原
料100質量%中、MMAの含有量は60質量%以上で
あることが好ましい。
【0012】MMAと共重合可能な他の単量体として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリ
ル酸エステル;メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のMMA以
外のメタクリル酸エステル;酢酸ビニル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、スチレン等が挙げられる。
【0013】重合性原料には、必要に応じて連鎖移動剤
を添加することもできる。連鎖移動剤としては、アルキ
ル基または置換アルキル基を有する第1級、第2級また
は第3級のメルカプタン、例えば、n−ブチルメルカプ
タン、i−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン、s−ブチルメルカプ
タン、s−ドデシルメルカプタン、t−ブチルメルカプ
タン等が挙げられる。連鎖移動剤の添加量は特に限定さ
れないが、重合性原料100質量%中、0.01〜0.
1質量%の範囲内であることが好ましい。
【0014】シロップの製造は重合性原料を70〜14
0℃の温度範囲内で10〜40質量%の重合率になるま
で重合することが好ましい。シロップを製造する反応器
としては公知の管型、槽型などのものが使用できる。重
合方法としてはバッチ式もしくは連続式で行う方法が挙
げられる。
【0015】またメタクリル酸メチル単位を有する重合
体を、メタクリル酸メチルを含む単量体に溶解させてシ
ロップを製造することもできる。
【0016】次に、本発明の製造方法では、シロップに
10時間半減期温度が50〜58℃の範囲内である第1
の過酸化物開始剤と、1時間半減期温度が85〜95℃
の範囲内である第2の過酸化物開始剤とを添加する。
【0017】10時間半減期温度が50〜58℃の範囲
内である第1の過酸化物開始剤としては、t−ヘキシル
パーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレー
ト、t−ブチルパーオキシネオヘキサノエート等のパー
オキシエステル類;2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド、o−メチルベンゾイルパーオキサイドなどの
ジアシル類が挙げられる。10時間半減期温度は52℃
以上であることが好ましい。また56℃以下であること
が好ましい。これらのなかでもメタクリル樹脂板に顔料
を含有させて着色する際の発色性が良好であるためパー
オキシエステル類が好ましく、t−ヘキシルパーオキシ
ピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート等が特に
好ましい。
【0018】第1の過酸化物開始剤の代わりに10時間
半減期温度が50℃未満の過酸化物開始剤を添加したシ
ロップは、20〜30℃の室温においても重合が徐々に
進行し、シロップの粘度上昇が生じる。これを防ぐため
にはシロップを15℃以下、好ましくは10℃以下に冷
却する必要が生じるため、多大な設備投資が必要になり
好ましくない。一方、10時間半減期が58℃を超える
過酸化物開始剤を使用すると、重合速度が遅く、生産性
が低い。
【0019】1時間半減期温度が85〜95℃の範囲内
である第2の過酸化物開始剤としては、t−ヘキシルパ
ーオキシ2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキ
シ2−エチルヘキサネート等のパーオキシエステル類、
4−メチルベンゾイルパーオキサイド、m−トルオイル
ベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド
等のジアシル類が挙げられる。1時間半減期温度は88
℃以上であることが好ましい。また93℃以下であるこ
とが好ましい。これらのなかでもメタクリル樹脂板に顔
料を含有させて着色する際の発色性が良好であるためパ
ーオキシエステル類が好ましく、t−ヘキシルパーオキ
シ2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシ2−
エチルヘキサネート等が特に好ましい。
【0020】第2の過酸化物開始剤は高温活性型である
ため、単独で使用するとシロップの重合が遅くなり、生
産性が向上しない。しかしながら前記の第一の過酸化物
開始剤と第2の過酸化物開始剤とを併用することによっ
て、91℃〜140℃の範囲内での更なる重合時にメタ
クリル樹脂板における未反応のメタクリル酸メチル含有
量を減少させることができる。第二の過酸化物開始剤の
代わりに1時間半減期温度が85℃未満の過酸化物開始
剤を添加すると75〜90℃の範囲内の重合において必
要以上に重合速度が早くなりメタクリル樹脂板の内部に
気泡が発生しやすくなる。一方、1時間半減期が95℃
を超える過酸化物開始剤を添加すると91℃〜140℃
の範囲内での更なる重合時に、過酸化物開始剤の分解が
進まず、メタクリル樹脂板における未反応のメタクリル
酸メチルが減らない。
【0021】また、パーオキシエステル類以外のパーオ
キサイド、例えばジアシル類やジカーボネート類はパー
オキシエステル並みの生産性向上が図れるが、着色板製
板時に例えばグリーン系染料など特定の着色剤の色調を
大幅に退色させる場合があるので、十分配慮をしなけれ
ばならない。
【0022】なお、アゾビスジメチルバレロニトリルの
ようなアゾ系の重合開始剤を多量に用いると、重合速度
を早くすることができるが、得られたメタクリル樹脂板
には多数の気泡が発生したり、メタクリル樹脂板を加熱
成形する際に発泡しやすくなる等の問題がおきることが
ある。
【0023】第1の過酸化物開始剤の添加量は、シロッ
プ1g当り0.2×10-6〜20.0×10-6molで
あることが好ましい。0.4×10-6mol以上である
ことがより好ましく、1.0×10-6mol以上である
ことが更に好ましい。16.0×10-6mol以下であ
ることがより好ましく、12.0×10-6mol以下で
あることが更に好ましい。添加量が低すぎると、メタク
リル樹脂板の生産性が低い。添加量が高すぎると、メタ
クリル樹脂板に気泡が発生しやすくなる。
【0024】第2の過酸化物開始剤の添加量は、シロッ
プ1g当り0.1×10-6〜4.0×10-6molであ
ることが好ましい。0.2×10-6mol以上であるこ
とがより好ましく、0.4×10-6mol以上であるこ
とが更に好ましい。2.5×10-6mol以下であるこ
とがより好ましく、2.0×10-6mol以下であるこ
とが更に好ましい。添加量が低すぎると、添加する効果
がない。添加量が高すぎると、メタクリル樹脂板に気泡
が発生しやすくなる。
【0025】過酸化物開始剤の添加量は、目的とする樹
脂板の厚さによって適宜決定することができる。
【0026】次にシロップを鋳型に注入して、重合硬化
させる。
【0027】まず最初に、シロップを75〜90℃の範
囲内で重合率が80〜95質量%になるまで重合させた
後、91〜140℃の範囲内で更に重合させて板状物と
する。ここで各温度の範囲とは、シロップを重合させる
雰囲気温度の範囲のことである。
【0028】75〜90℃の範囲内での重合時間は5分
〜1時間程度が好ましい。
【0029】91〜140℃の範囲内での更なる重合に
おいては、重合率を96質量%以上、好ましくは99質
量%以上とする。その重合時間は、3分〜2時間程度が
好ましい。
【0030】重合時の加熱方法としては、水浴加熱、蒸
気加熱、温風加熱、電熱加熱、赤外線加熱、電磁誘導加
熱等の公知の方法を用いることができる。
【0031】更に重合させた板状物を鋳型から剥離させ
てメタクリル樹脂板を製造することができる。その剥離
させる際の温度は鋳型表面で70〜110℃の範囲内で
あることが好ましい。
【0032】製造されたメタクリル樹脂板におけるメタ
クリル酸メチル含有量が多い場合には、メタクリル樹脂
板の強度、耐熱性等の物性が悪化する。従って、メタク
リル酸メチル含有量は低いほど好ましい。0.7質量%
以下が好ましく、0.5質量%以下が更に好ましい。ま
たシロップがメタクリル酸メチル以外の単量体を含む場
合には、製造されたメタクリル樹脂板におけるその単量
体含有量も低いほど好ましい。
【0033】本発明の製造方法において用いられる鋳型
としては、強化ガラス板、クロムメッキ板、ステンレス
板等の板状体と軟質塩化ビニル樹脂製のガスケットとか
ら構成された鋳型が挙げられる。また、所定の間隔をも
って対向して同一方向へ走行する一対のエンドレスベル
トと、2本のガスケットとから構成された鋳型も挙げら
れる。2本のガスケットは、一対のエンドレスベルトと
同方向へ走行するガスケットであって、それぞれのガス
ケットが一対のエンドレスベルトにその両側端部付近で
挟まれた状態であることが好ましい。
【0034】本発明の製造方法によって得られるメタク
リル樹脂板の厚みは1〜12mm程度であることが好ま
しい。なお、メタクリル樹脂板の原料であるシロップに
は、更に必要に応じて各種の添加剤、例えば紫外線吸収
剤、光安定剤、酸化安定剤、可塑剤、染料、顔料、離型
剤、アクリル系多層ゴム等を添加することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお実施例および比較例における各物性は下記
の方法で測定した。
【0036】[メタクリル酸メチル等の単量体含有量の
測定]製造されたメタクリル樹脂板を粉砕した樹脂0.
3gを、ジメチルホルムアミド10mlと、内部標準と
するイソプロピルアルコール0.01mlとに添加後、
一昼夜静置した。その液を試料とし、これに含まれるメ
タクリル酸メチル等の単量体含有量を、ガスクロマトグ
ラフによって定量した。なお、分析は以下の装置および
条件で行った。またメタクリル酸メチル、アクリル酸n
−ブチルの定量限界は、0.01質量%である。
【0037】装置:HP−6850(Hewlett
Packard社製) カラム:HP−1(Hewlett Packard社
製) カラム温度:50℃ サンプル注入量:1μリットル 検出器:フレームイオン化検出器 [重合ピークの測定]ガスケットを通してシロップ中に
1.5mm径の熱電対を挿入し、シロップ内部の温度を
測定し、その温度が極大値を示した時の温度および重合
開始時からの時間を測定した。
【0038】[メタクリル樹脂板中の気泡]メタクリル
樹脂板中の気泡は、肉眼にてその有無を確認し、下記の
ように評価した。
【0039】○:メタクリル樹脂板の面積900cm
当たり、気泡0個 △:メタクリル樹脂板の面積900cm当たり、気泡
1〜2個 ×:メタクリル樹脂板の面積900cm当たり、気泡
3個以上 [実施例1、2、比較例1〜6] (1)シロップの製造 シロップA 0.05質量%の2,2´−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)を含有するメタクリル酸メチルを重
合槽に供給し、重合槽の内液を充分に均一に撹拌して、
温度を100℃に維持して10分間重合を行った。この
操作により重合体含有率が20質量%であり、粘度が
1.5Pa・sのシロップを得た。
【0040】シロップB 0.016質量%の2,2´−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)と、0.2質量%のn−ドデシル
メルカプタン、4質量%のアクリル酸ブチルを含有する
メタクリル酸メチルを重合槽に供給し、重合槽の内液を
充分に均一に撹拌して、加圧下で温度を130℃に維持
して10分間重合を行った。この操作により重合体含有
率が28質量%であり、粘度が1.2Pa・sのシロッ
プを得た。
【0041】(2)メタクリル樹脂板の製造 (1)で得られたシロップに対して、表1に示す種類及
び量の過酸化物開始剤等の重合開始剤を添加し、そのシ
ロップを真空中で脱気した後、長さ30cm×幅30c
m×厚み1.5mmのステンレス板2枚と、軟質塩化ビ
ニル製ガスケットとからなる鋳型に注入して重合を行
い、厚さ5mmのメタクリル樹脂板を製造した。
【0042】重合は、まず85℃の水浴中で重合ピーク
がでるまで重合させた後、鋳型を水浴中から取り出し
て、130℃の空気浴中で15分間更に重合させて、鋳
型を90℃まで冷却し、鋳型からメタクリル樹脂板を剥
離させた。得られたメタクリル樹脂板の評価結果を表1
に示す。
【0043】なお、実施例及び比較例において使用した
過酸化物開始剤等の重合開始剤の半減期温度等の物性値
を表2に示す。
【0044】
【表1】
【表2】 なお、表中の75〜90℃の範囲内での重合後の重合率
は、この範囲内での重合終了後、鋳型を水浴中から取り
出して氷水中で急冷し、鋳型から重合物を剥離させた
後、重合物の残存モノマーを測定して重合率を求めた。
【0045】本発明の製造方法は比較例と比べて重合ピ
ークが発現する時間はほとんど同じであり、且つ、メタ
クリル樹脂板内には気泡の発生がなく、メタクリル酸メ
チルや他の単量体含有量も低かった。
【0046】
【発明の効果】本発明によって、生産性が高く、物性も
優れたメタクリル樹脂板が製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 33:12 C08L 33:12 Fターム(参考) 4F071 AA33 AE06 BA09 BB01 BB12 BC01 4J011 AA05 AB02 AC03 BA01 BA07 FB05 FB13 GA03 GB01 GB03 4J015 BA03 BA06 BA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸メチルを含むシロップを鋳
    型に注入して重合硬化させてメタクリル樹脂板を製造す
    る方法において、シロップに10時間半減期温度が50
    〜58℃の範囲内である第1の過酸化物開始剤と、1時
    間半減期温度が85〜95℃の範囲内である第2の過酸
    化物開始剤とを添加して、シロップを75〜90℃の範
    囲内で重合率が80〜95質量%になるまで重合させた
    後、91℃〜140℃の範囲内で更に重合させて板状物
    とし、その板状物を鋳型から剥離させることを特徴とす
    るメタクリル樹脂板の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の過酸化物開始剤の少なく
    とも一方が、パーオキシエステル類である請求項1に記
    載のメタクリル樹脂板の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の過酸化物開始剤の添加量がシロッ
    プ1g当り0.2×10-6〜20.0×10-6molで
    ある請求項1または2に記載のメタクリル樹脂板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 第2の過酸化物開始剤の添加量がシロッ
    プ1g当り0.1×10-6〜4.0×10-6molであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載のメタクリル樹脂板の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 鋳型が、所定の間隔をもって対向して同
    一方向へ走行する一対のエンドレスベルトと、2本のガ
    スケットとから構成された鋳型である請求項1〜4のい
    ずれかに記載のメタクリル樹脂板の製造方法。
  6. 【請求項6】 製造されたメタクリル樹脂板におけるメ
    タクリル酸メチル含有量が0.7質量%以下である請求
    項1〜5のいずれかに記載のメタクリル樹脂板の製造方
    法。
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