JP2003040372A - スプレー容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレー容器の使用時におけるノズルの不測
の回動を制止すること。 【解決手段】 スプレー容器１０であって、押ボタン１
３とロングノズル１４の枢着部に、ロングノズル１４を
該ロングノズル１４の回動方向で間欠的に制止する回動
制止手段３０を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はスプレー容器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】スプレー容器として、容器本体に設けた
キャップに噴射操作のための押ボタンを結合し、押ボタ
ンにノズルを枢着し、ノズルを容器本体に沿う待機位置
から使用位置へと回動できるものがある（特開昭57-119
763）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ノズルが押ボタンに対
し自由に回動してしまう。このため、スプレー容器の使
用時に、ノズルが身体等に軽く触れただけで、該ノズル
が不測の回動を生じ、内容物を目的部位に噴射できなく
なる。

【０００４】本発明の課題は、スプレー容器の使用時に
おけるノズルの不測の回動を制止することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、容器
本体に設けたキャップに噴射操作のための押ボタンを結
合し、押ボタンにノズルを枢着し、ノズルを容器本体に
沿う待機位置から使用位置へと回動できるスプレー容器
であって、押ボタンとノズルの枢着部に、ノズルを該ノ
ズルの回動方向で間欠的に制止する回動制止手段を設け
たものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】スプレー容器１０は、図１に示す
如く、有底細長円筒状の容器本体１１に薬剤、液剤等の
内容物を収容し、容器本体１１の開口部に設けたキャッ
プ１２に噴射操作のための押ボタン１３を結合し、押ボ
タン１３に細長棒状のロングノズル１４の基端部を枢着
し、ロングノズル１４を容器本体１１に沿う待機位置か
ら使用位置へと回動できる。ここで、ロングノズル１４
とは、所望の患部に内容物を確実に塗布するための部材
をいい、その先端にある吐出部が容器本体１１より大き
く離れるように構成してある。該ノズル１４は、5cm以
上の長さを有することが好ましく、本実施形態の場合、
約12cmである。また、携帯性を考慮すると容器１０の全
長と同等又はそれ以下であることが好ましい。

【０００７】スプレー容器１０はポンプ付容器、エアゾ
ール容器等から構成され、押ボタン１３をキャップ１２
の中に押込む噴射操作により、容器本体１１の内容物を
ロングノズル１４から噴射し、ロングノズル１４が指向
せしめられる喉、脇の下等の身体の患部に内容物を確実
に塗布できる。

【０００８】以下、ロングノズル１４の回動及びその制
止構造について説明する。ロングノズル１４は、図１、
図２、図４に示す如く、ノズルベース２１にノズルチュ
ーブ２２を接合して構成される。ロングノズル１４は、
押ボタン１３との枢着部で、ノズルベース２１の嵌合軸
２３の環状突部２３Ａを押ボタン１３の環状凹部１３Ａ
に回動可能に圧入してある。図２において、２４は押ボ
タン１３からロングノズル１４に連通する内容物の通路
である。押ボタン１３とロングノズル１４は、環状突部
２３Ａを環状凹部１３Ａに圧入する状態で、環状突部２
３Ａの先端面を環状凹部１３Ａの底面に密着することに
より、通路２４を密封する。

【０００９】ロングノズル１４は、押ボタン１３との枢
着部に回動静止手段３０を設けられ、押ボタン１３に対
する回動方向で間欠的に制止される。回動制止手段３０
は、押ボタン１３の環状凹部１３Ａの側傍で、該環状凹
部１３Ａの外周側に設けられる多段状凹部３１（図２、
図３）と、ロングノズル１４の環状突部２３Ａの側傍
で、該環状突部２３Ａの外周側に設けられる突部３２
（図２、図４）からなる。ロングノズル１４の突部３２
は、ノズルベース２１に片持支持されて嵌合軸２３の直
径方向に弾発するばね片状をなし、押ボタン１３の多段
状をなして隣り合う凹部３１のそれぞれに順に弾発的に
係脱し、いずれかの凹部３１に係合した状態で該ロング
ノズル１４の押ボタン１３に対する自由な回動を制止す
る。尚、金型成形上の観点から多段状となすように設け
た凹部３１は押ボタン１３側に設けるのが好ましい。

【００１０】ロングノズル１４が押ボタン１３に対し待
機位置に制止されたとき、ノズルベース２１に設けてあ
るストッパ部２１Ａがキャップ１２の上縁に衝合し（図
１）、ノズルベース２１と一体の押ボタン１３をキャッ
プ１２の中に押込む噴射操作が阻止される。

【００１１】スプレー容器１０によれば、回動制止手段
３０を備えたことにより以下の作用がある。

【００１２】押ボタン１３に対するロングノズル１４
の回動位置を回動制止手段３０により間欠的に制止でき
る。従って、スプレー容器１０の使用時に、ロングノズ
ル１４が身体等に軽く触れることがあっても、該ロング
ノズル１４は回動制止手段３０により不測の回動を制止
され、内容物を目的部位に噴射できる。かかる効果はノ
ズルが長くなる程、顕著である。

【００１３】回動制止手段３０が押ボタン１３の側の
多段状凹部３１と、ロングノズル１４の側の突部３２と
からなり、この突部３２を隣り合う凹部３１のそれぞれ
に順に弾発的に係合し得るように構成したから、回動制
止手段３０の構成を簡易化し耐久性を向上できる。

【００１４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、スプレー
容器の使用時におけるロングノズルの不測の回動を制止
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１はスプレー容器を示す斜視図である。

【図２】図２はスプレー容器のノズル回動制止手段を示
す模式図である。

【図３】図３は押ボタンの凹部を示す斜視図である。

【図４】図４はロングノズルの突部を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０ スプレー容器 １１ 容器本体 １２ キャップ １３ 押ボタン １４ ロングノズル（ノズル） ３０ 回動制止手段 ３１ 凹部 ３２ 突部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体に設けたキャップに噴射操作の
   ための押ボタンを結合し、押ボタンにノズルを枢着し、
   ノズルを容器本体に沿う待機位置から使用位置へと回動
   できるスプレー容器であって、 押ボタンとノズルの枢着部に、ノズルを該ノズルの回動
   方向で間欠的に制止する回動制止手段を設けたスプレー
   容器。
2. 【請求項２】 前記回動制止手段が、押ボタンとノズル
   の一方側に多段状をなすように設けた凹部と、他方側に
   設けた凸部からなり、凸部は多段状をなして隣り合う凹
   部のそれぞれに順に弾発的に係合し得る請求項１に記載
   のスプレー容器。