JP2003039575A - タイヤ用のゴムシートの製造方法、タイヤ用のゴムシート、及びそれを用いたタイヤ - Google Patents

タイヤ用のゴムシートの製造方法、タイヤ用のゴムシート、及びそれを用いたタイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短繊維の一部が厚さ方向に配向するゴムシー
トを能率良く容易に形成しうる。 【解決手段】 短繊維配合ゴムを押出して短繊維fを押
出し方向に配向した原ゴムシートG0を成形する原シー
ト成形工程S1と、前記原ゴムシートG0に、その厚さ
方向に針10を貫通させて突き刺すことにより短繊維f
の一部を厚さ方向に配向させる針突き刺し工程S2とを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤのトレッド
形成用として好適であり、短繊維を厚さ方向に配向させ
たゴムシートを能率良く容易に形成しうるタイヤ用のゴ
ムシートの製造方法、それによって製造されたタイヤ用
のゴムシート、及びそれを用いたタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】スタッドレスタイヤでは、氷上性能を向
上させるために、路面掘り起こし摩擦や粘着摩擦を増加
させる必要があり、従来から、タイヤトレッドをなすト
レッドゴムの氷路面に対する摩擦係数を上げる種々の研
究が試みられている。その一つとして、トレッドゴム中
に短繊維を配合することが提案されており、特に短繊維
をタイヤ半径方向(トレッドゴムの厚さ方向)に配向さ
せることにより、路面掘り起こし能力が高まり、より高
い摩擦力が得られることが知られている。
【0003】ところで、図6(A)に示すように、トレ
ッドゴムは、通常、カレンダーロールやゴム押出し装置
等によって連続的に押出し成形される帯状の原ゴムシー
トaにより形成される。そのため、ゴム中の短繊維f
は、ゴム流れによって押出し方向(長さ方向)に沿って
配向してしまい、この原ゴムシートaをそのまま用いて
トレッドゴムを製造した場合、短繊維fはタイヤ周方向
に沿って配向してしまうこととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
特願平11−315859号等において、図6(B)に
示すように、非常に薄く押出し成形した原ゴムシートa
を、ジグザグ状に順次折り畳むことを提案している。こ
のものは、短繊維fのほとんどが厚さ方向に配向される
という利点がある。しかし、厚さtを揃えながら均一に
折り畳むのが難しく、作業能率に劣るとともに折り畳ま
れたゴム部材bの形状及び寸法精度を損ねる傾向にあ
る。又このものは、ゴム部材bの内部に空気が混入した
りする恐れもある。
【0005】本発明は、このような状況に鑑み案出され
たもので、その第1の目的は、短繊維が長さ方向に配向
する原ゴムシートから、短繊維の一部が厚さ方向に配向
するゴムシートを、形状や寸法精度を高く確保しなが
ら、かつ空気の混入を抑えながら能率良く容易に形成し
うるタイヤ用のゴムシートの製造方法を提供することに
ある。
【0006】又第2の目的は、トレッド形成用として好
適であり、タイヤに優れた氷上性能等を付与しうるタイ
ヤ用のゴムシートを提供することにある。
【0007】又第3の目的は、前記タイヤ用のゴムシー
トをトレッドゴムに用いることにより、優れた氷上性能
を発揮しうるタイヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、ゴム基材に短繊維を配合し
た短繊維配合ゴムからなるタイヤ用のゴムシートを製造
するタイヤ用のゴムシートの製造方法であって、未加硫
の前記短繊維配合ゴムを押出して短繊維を押出し方向に
実質的に配向した原ゴムシートを成形する原シート成形
工程と、前記原ゴムシートに、この原ゴムシートの厚さ
方向に針を貫通させて突き刺すことにより前記短繊維の
一部を前記厚さ方向に配向させる針突き刺し工程とを含
むことを特徴としている。
【0009】なお、前記針突き刺し工程としては、前記
針の直径が0.4mm以上かつ0.8mm未満のとき、
突刺し数をゴムシートの面積100mm2 当たり180
回以上かつ500回以下とする、或いは、針の直径が
0.8mm以上かつ2.2mm以下のとき、突刺し数を
80回以上かつ450回以下とするのが好ましい。又前
記針突き刺し工程を、前記原ゴムシートの温度が40℃
以上かつ130℃以下のとき行うのが好ましい。
【0010】又請求項5はタイヤ用のゴムシートの発明
であって、前記製造方法によって製造されたことを特徴
としている。このゴムシートは、タイヤトレッド形成用
として好適に使用できる。
【0011】又請求項7は、タイヤの発明であって、前
記タイヤ用のゴムシートを用いたことを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本発明に係わるタイ
ヤ用のゴムシートGを用いてトレッド部2が形成された
タイヤ1の子午断面図である。
【0013】図1において、タイヤ1は、トレッド部2
からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア
5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方
向外側かつトレッド部 2の内部に配されるベルト層7
とを具える。なお同図には、タイヤ1が乗用車用ラジア
ル タイヤである場合を例示している。
【0014】前記カーカス6は、従来と同様、カーカス
コードをタイヤ周方向に対して例えば75°〜90°の
角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプラ
イ6Aから構成される。このカーカスプライ6Aは、ビ
ードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両端に、前
記ビードコア5の廻りで折り返して係止されるプライ折
返し部6bを具えるとともに、前記ビード部4には、前
記ビードコア5からタイヤ半径方向外方にのびる断面三
角形状の補強用のビードエーペックスゴム8が配され
る。
【0015】又前記ベルト層7は、高弾性のベルトコー
ドをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で
配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、
7Bからなり、各ベルトコードがプライ間相互で交差す
るように、傾斜の向きを違えて重置している。
【0016】又前記ベルト層7のタイヤ半径方向外側に
は、本例では、トレッド面2Sをなすキャップゴム層9
aと、その半径方向内側に配されるベースゴム層9bと
からなるトレッド形成用のトレッドゴム9が配される。
【0017】そして、本実施形態では、前記キャップゴ
ム層9aを、ゴム基材に短繊維fを配合した短繊維配合
ゴムからなるゴムシートGによって形成している。この
ゴムシートGは、配合する短繊維fの一部、例えば10
〜30%が厚さ方向に配向してなり、以下に示す製造方
法によって作成される。
【0018】詳しくは、前記製造方法は、図2に示すよ
うに、(1) 未加硫の前記短繊維配合ゴムを押出し、
短繊維fを押出し方向に実質的に配向した原ゴムシート
G0を成形する原シート成形工程S1と、(2) 前記
原ゴムシートG0に、その厚さ方向に針10を貫通させ
て突き刺し、これにより前記短繊維fの一部を前記厚さ
方向に配向させる針突き刺し工程S2と、を含んで構成
される。
【0019】なお前記原シート成形工程S1は、従来的
な押出し工程であり、例えばカレンダーロールやゴム押
出し装置等を用いて、短繊維配合ゴムを押出すことによ
り、キャップゴム層9aとして要求される所定の断面形
状(サイズを含む)を有する帯状の原ゴムシートG0を
成形する。この原ゴムシートG0では、短繊維fは、押
出し時のゴム流れにより、押出し方向に実質的に配向し
ている。
【0020】次に、針突き刺し工程S2は、針10を、
前記原ゴムシートG0に、その厚さ方向に多数回に亘っ
て突き刺し、これにより前記短繊維fの一部を前記厚さ
方向に配向させる工程である。
【0021】これは、図3に誇張して示すように、針1
0を原ゴムシートG0に突き刺すとき、針10の周りに
は突き刺し方向のゴム流れKが局部的に生じ、これによ
って短繊維fが厚さ方向に配向すると考えられる。
【0022】従って、配向のためには、できるだけ多く
の突き刺しを、位置を違えて均一に行うことが好ましい
が、過度の突き刺しは、ゴム表面にクレーター状の大き
な凹凸を形成してしまい、加硫成型時に、この凹凸部に
空気が残ってべアー等を発生させる等、外観品質の低下
を招く恐れがある。
【0023】又本発明者の研究の結果、厚さ方向の配向
率Yは、針10の直径Dにも大きく影響し、針が細すぎ
ると、ゴム流れKが十分に発生せず、配向が起こりにく
いこともわかった。なお図4に、突き刺しの回数(突き
刺し数)Nと、配向率Yと、針10の直径Dとの関係を
示す実験結果の一例を示す。この実験では、原ゴムシー
トG0として、ゴム基材100重量部中に、短繊維f
(繊維径10μm、繊維長さ400μm)が20重量部
配合した厚さが4mmのものを用いた。原ゴムシートG
0の温度は25℃である。突き刺し数Nは、面積100
mm2 当たりの回数であり、針10が同じ位置に刺さら
ないように位置を違えて突き刺している。又針10の直
径Dは、図3に示す如く、ゴム内に刺さる部分のうち最
も太い部分の太さをいい、通常は、テーパ状の先端部1
0Aを越え一定太さの胴部10Bの少なくとも一部がゴ
ム内に進入するまで突き刺すのが良い。
【0024】図4に示すように、針突き刺し工程S2で
は、 ・ 配向率Yの上限は、針10の直径Dに応じてそれぞ
れ定まり、この上限値以上は突き刺し数Nを増やしても
配向率Yの上昇は見込めない; ・ 針10の直径Dが0.4〜2.2mmの範囲に、配
向率Yの上限が最大となる太さが存在する; ・ 針10が細すぎると、配向の効果が現れるまでに、
ある程度の突き刺し数Nが必要となる;等の傾向が認め
られる。
【0025】従って、針突き刺し工程S2では、 針10の直径Dを0.4mm以上かつ0.8mm未
満、しかも突刺し数Nを、ゴムシートの面積100mm
2 当たり180回以上かつ500回以下とするか、 針10の直径Dを0.8mm以上かつ2.2mm以
下、しかも突刺し数Nを、ゴムシートの面積100mm
2 当たり80回以上かつ450回以下とするのが好まし
い。
【0026】なお針10の直径Dが0.4mmより小、
或いは2.2mmより大では、配向率Yが上限値のとき
にも11%程度(図4の場合)にとどまるなど、十分な
配向率Yの確保が期待できなくなる。さらに、直径Dが
0.4mmより小では、細すぎて強度不足傾向となり、
作業中に折れる恐れを招き、又2.2mmより大では、
太すぎてゴム表面の凹凸が大きくなりべアー等が発生し
やすくなる。
【0027】又直径Dが0.4mm以上かつ0.8mm
未満において突き刺し数Nが180回より小、或いは直
径Dが0.8mm以上かつ2.2mm以下において突き
刺し数Nが80回より小のとき、配向率Yを十分に確保
できない場合が出でくる。逆に、直径Dが0.4mm以
上かつ0.8mm未満において突き刺し数Nが500回
より大、或いは直径Dが0.8mm以上かつ2.2mm
以下において突き刺し数Nが450回より大のときに
は、ゴム表面が粗くなりべアー等が発生しやすくなる。
【0028】又配向率Yを高めるためには、前記原ゴム
シートG0のゴムの温度が40℃以上かつ130℃以下
であり、ゴム流動性に優れている間に前記針突き刺し工
程S2を行うのが好ましく、特に前記温度が40〜10
0℃の間に行うのがより好ましい。
【0029】なお本願では、前記製造方法で用いる短繊
維配合ゴムについては、特に規制されないが、タイヤに
通常用いる短繊維配合ゴム、即ち、繊維径5〜100μ
m、繊維長200〜400μmの短繊維を、ゴム基材1
00重量部中に、1〜40重量部配合させたものが好適
に使用できる。
【0030】又このような製造方法で得たゴムシートG
は、その表面の少なくとも一部に、前記範囲の突刺し数
Nで突き刺された領域Rを含んでいれば良いが、この配
向による効果をタイヤに反映させるためには、図5
(A)、(B)に示すように、ゴムシートGの表面の少
なくとも50%以上、好ましくは70%以上を前記領域
Rで形成する。このとき、前記領域Rは、点在させて
も、また長さ方向に連続させることもできる。
【0031】又前記ゴムシートGは、タイヤのトレッド
形成用として使用する以外に、サイドウォール形成用な
ど、種々の部位に用いることができる。
【0032】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0033】
【実施例】繊維径(10μm)、繊維長さ(400μ
m)の短繊維を20重量部配合した厚さ4mmの原ゴム
シートに対して、針突き刺し工程を行い、その時の厚さ
方向への配向率の変化を表1に示す。なお針突き刺し工
程は、原ゴムシートの温度が25℃のとき行った。
【0034】(1)配向率:ゴムが短繊維の配向方向に
膨潤しにくいという特性を利用し、各サンプルの膨潤前
後における厚さの比、即ち厚さ方向の膨潤率を計算し
た。そして、前記原ゴムシートの厚さ方向の膨潤率の値
を配向率0、又原ゴムシートを裁断して短繊維の配向を
厚さ方向に並べ替えたシートを作成し、その厚さ方向の
膨潤率の値を配向率100とし、これらから各サンプル
の膨潤率を配向率に換算した。
【0035】
【表1】
【0036】同様の原ゴムシートを用い、針突き刺し工
程時の原ゴムシートの温度を変化させ、各温度での配向
率を測定し、その結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、前述した針突き刺
し工程を含んでいるため、短繊維が長さ方向に配向する
原ゴムシートから、短繊維の一部が厚さ方向に配向する
ゴムシートを、形状や寸法精度を高く確保しながら、か
つ空気の混入を抑えながら能率良く容易に形成しうる。
【0039】又このような、ゴムシートをトレッドゴム
に用いることにより、ベアー等の発生を抑え、外観品質
の低下を抑制しながら、タイヤの走行性能、特に氷上性
能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるゴムシートがトレッドゴムとし
て使用された場合のタイヤの一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】原シート成形工程および針突き刺し工程を概念
的に示す線図である。
【図3】針突き刺し工程による短繊維の配向原理を誇張
して示す断面図である。
【図4】配向率Yと突き刺し数Nと針の直径Dとの関係
を示す線図である。
【図5】(A)、(B)は、ゴムシートを例示する平面
図である。
【図6】(A)、(B)は、従来技術の問題点を説明す
る線図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 10 針 f 短繊維 G ゴムシート G0 原ゴムシート S1 原シート成形工程 S2 針突き刺し工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム基材に短繊維を配合した短繊維配合ゴ
    ムからなるタイヤ用のゴムシートを製造するタイヤ用の
    ゴムシートの製造方法であって、 未加硫の前記短繊維配合ゴムを押出して短繊維を押出し
    方向に実質的に配向した原ゴムシートを成形する原シー
    ト成形工程と、 前記原ゴムシートに、この原ゴムシートの厚さ方向に針
    を貫通させて突き刺すことにより前記短繊維の一部を前
    記厚さ方向に配向させる針突き刺し工程とを含むことを
    特徴とするタイヤ用のゴムシートの製造方法。
  2. 【請求項2】前記針突き刺し工程は、前記針の直径を
    0.4mm以上かつ0.8mm未満、しかも突刺し数
    を、ゴムシートの面積100mm2 当たり180回以上
    かつ500回以下とすることを特徴とする請求項1記載
    のタイヤ用のゴムシートの製造方法。
  3. 【請求項3】前記針突き刺し工程は、前記針の直径を
    0.8mm以上かつ2.2mm以下、しかも突刺し数
    を、ゴムシートの面積100mm2 当たり80回以上か
    つ450回以下としたことを特徴とする請求項1記載の
    タイヤ用のゴムシートの製造方法。
  4. 【請求項4】前記針突き刺し工程は、前記原ゴムシート
    の温度が40℃以上かつ130℃以下のとき行うことを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のタイヤ用のゴ
    ムシートの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの方法により製造
    されたタイヤ用のゴムシート。
  6. 【請求項6】前記ゴムシートはトレッド形成用のゴムシ
    ートであることを特徴とする請求項5記載のタイヤ用の
    ゴムシート。
  7. 【請求項7】請求項5又は6記載のタイヤ用のゴムシー
    トを用いてなるタイヤ。
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Cited By (1)

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