JP2001310396A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤの製造方法Info
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/52—Unvulcanised treads, e.g. on used tyres; Retreading
- B29D30/66—Moulding treads on to tyre casings, e.g. non-skid treads with spikes
- B29D2030/665—Treads containing inserts other than spikes, e.g. fibers or hard granules, providing antiskid properties
Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 トレッドゴム中の短繊維をタイヤ半径方向に
容易に配向しうる空気入りタイヤの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 短繊維fを含む未加硫のゴム材料Mを押
出して前記短繊維fを実質的に前記押出し方向に配向し
たゴムシートSを成形する。このゴムシートSに、前記
押出し方向と略直角かつゴムシートSの厚さ方向に該厚
さよりも小深さの切り込み10を該ゴムシートSの一方
の面Saと他方の面Sbとに交互に形成する。また前記
ゴムシートSを前記切り込み10を広げる向きに折り曲
げて前記一方の面Saと他方の面Sbとを交互に重ねて
積層する。これにより短繊維fが厚さ方向に配向された
生トレッドゴム体を形成する。この生トレッドゴム体を
用いて前記短繊維fが略タイヤ半径方向に配向された生
カバーを形成しかつ加硫する。
容易に配向しうる空気入りタイヤの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 短繊維fを含む未加硫のゴム材料Mを押
出して前記短繊維fを実質的に前記押出し方向に配向し
たゴムシートSを成形する。このゴムシートSに、前記
押出し方向と略直角かつゴムシートSの厚さ方向に該厚
さよりも小深さの切り込み10を該ゴムシートSの一方
の面Saと他方の面Sbとに交互に形成する。また前記
ゴムシートSを前記切り込み10を広げる向きに折り曲
げて前記一方の面Saと他方の面Sbとを交互に重ねて
積層する。これにより短繊維fが厚さ方向に配向された
生トレッドゴム体を形成する。この生トレッドゴム体を
用いて前記短繊維fが略タイヤ半径方向に配向された生
カバーを形成しかつ加硫する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドゴムにタ
イヤ半径方向に配向された短繊維を含む空気入りタイヤ
を好適に製造しうる空気入りタイヤの製造方法に関す
る。
イヤ半径方向に配向された短繊維を含む空気入りタイヤ
を好適に製造しうる空気入りタイヤの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
氷雪路を走行するスタッドレスタイヤでは、氷上性能を
向上させるために、路面掘り起こし摩擦や粘着摩擦を増
加させる必要があり、従来から、トレッドゴムの氷路面
に対する摩擦係数を上げる種々の研究が試みられてい
る。その一つとして、トレッドゴム中に短繊維を配合す
ることが提案されている。また、トレッドゴム中の短繊
維をタイヤ半径方向に沿って配向させておくと、短繊維
による路面掘り起こし能力が高まり、より高い摩擦力が
得られることが知られている。
氷雪路を走行するスタッドレスタイヤでは、氷上性能を
向上させるために、路面掘り起こし摩擦や粘着摩擦を増
加させる必要があり、従来から、トレッドゴムの氷路面
に対する摩擦係数を上げる種々の研究が試みられてい
る。その一つとして、トレッドゴム中に短繊維を配合す
ることが提案されている。また、トレッドゴム中の短繊
維をタイヤ半径方向に沿って配向させておくと、短繊維
による路面掘り起こし能力が高まり、より高い摩擦力が
得られることが知られている。
【0003】ところで、図11に示すように、トレッド
ゴムgは、通常、カレンダーロールや押出し機によって
帯状に連続して押出し成形される。そのため、流動性を
有するゴム中に配合された短繊維fは、ゴムの流れ方向
に従ってその大部分が押出し方向(タイヤ周方向)に沿
って配向されてしまう。このような、トレッドゴムをそ
のまま用いてタイヤを製造した場合、短繊維はトレッド
ゴムのタイヤ周方向に沿って配向されてしまい、上述の
高い路面掘り起こし能力を十分発揮することができな
い。
ゴムgは、通常、カレンダーロールや押出し機によって
帯状に連続して押出し成形される。そのため、流動性を
有するゴム中に配合された短繊維fは、ゴムの流れ方向
に従ってその大部分が押出し方向(タイヤ周方向)に沿
って配向されてしまう。このような、トレッドゴムをそ
のまま用いてタイヤを製造した場合、短繊維はトレッド
ゴムのタイヤ周方向に沿って配向されてしまい、上述の
高い路面掘り起こし能力を十分発揮することができな
い。
【0004】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、短繊維を含む未加硫のゴム材料を押出
して短繊維を実質的に押出し方向に配向したゴムシート
を成形するとともに、このゴムシートに、前記押出し方
向と略直角かつゴムシートの厚さ方向に該厚さよりも小
深さの切り込みを該ゴムシートの一方の面と他方の面と
に交互に形成し、この切り込みを広げる向きに折り曲げ
て前記一方の面と他方の面とを交互に重ねて積層するこ
とにより、前記短繊維が厚さ方向に配向された生トレッ
ドゴム体を形成する工程を含むことを基本として、トレ
ッドゴム中に短繊維がタイヤ半径方向に配向された空気
入りタイヤを容易に製造しうる空気入りタイヤの製造方
法を提供することを目的としている。
なされたもので、短繊維を含む未加硫のゴム材料を押出
して短繊維を実質的に押出し方向に配向したゴムシート
を成形するとともに、このゴムシートに、前記押出し方
向と略直角かつゴムシートの厚さ方向に該厚さよりも小
深さの切り込みを該ゴムシートの一方の面と他方の面と
に交互に形成し、この切り込みを広げる向きに折り曲げ
て前記一方の面と他方の面とを交互に重ねて積層するこ
とにより、前記短繊維が厚さ方向に配向された生トレッ
ドゴム体を形成する工程を含むことを基本として、トレ
ッドゴム中に短繊維がタイヤ半径方向に配向された空気
入りタイヤを容易に製造しうる空気入りタイヤの製造方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、短繊維を含む未加硫のゴム材料を押出して
前記短繊維を実質的に前記押出し方向に配向したゴムシ
ートを成形するとともに、このゴムシートに、前記押出
し方向と略直角かつゴムシートの厚さ方向に該厚さより
も小深さの切り込みを該ゴムシートの一方の面と他方の
面とに交互に形成する工程と、前記ゴムシートを前記切
り込みを広げる向きに折り曲げて前記一方の面と他方の
面とを交互に重ねて積層することにより、前記短繊維が
厚さ方向に配向された生トレッドゴム体を形成する工程
と、この生トレッドゴム体を用いて前記短繊維が略タイ
ヤ半径方向に配向された生カバーを形成しかつ加硫する
工程とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方
法である。
載の発明は、短繊維を含む未加硫のゴム材料を押出して
前記短繊維を実質的に前記押出し方向に配向したゴムシ
ートを成形するとともに、このゴムシートに、前記押出
し方向と略直角かつゴムシートの厚さ方向に該厚さより
も小深さの切り込みを該ゴムシートの一方の面と他方の
面とに交互に形成する工程と、前記ゴムシートを前記切
り込みを広げる向きに折り曲げて前記一方の面と他方の
面とを交互に重ねて積層することにより、前記短繊維が
厚さ方向に配向された生トレッドゴム体を形成する工程
と、この生トレッドゴム体を用いて前記短繊維が略タイ
ヤ半径方向に配向された生カバーを形成しかつ加硫する
工程とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方
法である。
【0006】前記ゴム材料は、例えばゴム成分100重
量部に対して0.5〜20重量部の短繊維を含むことが
望ましい。また前記切り込みは、その切り込み深さDが
前記ゴムシートの厚さtの40〜95%であることが望
ましい。さらに前記一方の面に形成される切り込みは、
他方の面の切り込みとの間で前記トレッドゴム体の厚さ
と略等しいピッチを隔てることが望ましい。
量部に対して0.5〜20重量部の短繊維を含むことが
望ましい。また前記切り込みは、その切り込み深さDが
前記ゴムシートの厚さtの40〜95%であることが望
ましい。さらに前記一方の面に形成される切り込みは、
他方の面の切り込みとの間で前記トレッドゴム体の厚さ
と略等しいピッチを隔てることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。本発明の空気入りタイヤの製造方法
では、図1に示すような空気入りタイヤを製造すること
ができる。図において、空気入りタイヤ1は、トレッド
部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビード
コア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半
径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層
7とを具えた乗用車用のものを例示している。
に基づき説明する。本発明の空気入りタイヤの製造方法
では、図1に示すような空気入りタイヤを製造すること
ができる。図において、空気入りタイヤ1は、トレッド
部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビード
コア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半
径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層
7とを具えた乗用車用のものを例示している。
【0008】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6
Aから構成されている。前記カーカスコードは、本例で
はポリエステルコードが採用されるが、これ以外にもナ
イロン、レーヨンなどの有機繊維コード、さらにはタイ
ヤの種類に応じてアラミドコードやスチールコードをも
採用しうる。またカーカスプライ6Aは、トレッド部2
からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア
5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびて前記
ビードコア5の廻りで折り返される折返し部6bとを有
し、前記本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビ
ードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴム
からなるビードエーペックス8を充たしてビード部4を
補強する。
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6
Aから構成されている。前記カーカスコードは、本例で
はポリエステルコードが採用されるが、これ以外にもナ
イロン、レーヨンなどの有機繊維コード、さらにはタイ
ヤの種類に応じてアラミドコードやスチールコードをも
採用しうる。またカーカスプライ6Aは、トレッド部2
からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア
5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびて前記
ビードコア5の廻りで折り返される折返し部6bとを有
し、前記本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビ
ードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴム
からなるビードエーペックス8を充たしてビード部4を
補強する。
【0009】前記ベルト層7は、高弾性のコードをタイ
ヤ赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した
少なくとも2枚、本例では内、外2枚のベルトプライ7
A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わ
せて構成し前記カーカス6をタガ締めしている。前記コ
ードは、本例ではスチールコードを採用しているが、ア
ラミド、レーヨン等の他の高弾性の有機繊維コードも必
要に応じて用いることができる。
ヤ赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した
少なくとも2枚、本例では内、外2枚のベルトプライ7
A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わ
せて構成し前記カーカス6をタガ締めしている。前記コ
ードは、本例ではスチールコードを採用しているが、ア
ラミド、レーヨン等の他の高弾性の有機繊維コードも必
要に応じて用いることができる。
【0010】前記ベルト層7のタイヤ半径方向外側には
トレッド面2aをなすトレッドゴム9が配置されてい
る。このトレッドゴム9は、本例ではタイヤ半径方向内
側に配されたベースゴム部9aと、このベースゴム部9
aの外側に配されたキャップゴム部9bとを含むととも
に、ベースゴム部9a、キャップゴム部9bのタイヤ軸
方向の側縁に配された断面略三角形状のウイングゴム部
9cを含むものが例示される。
トレッド面2aをなすトレッドゴム9が配置されてい
る。このトレッドゴム9は、本例ではタイヤ半径方向内
側に配されたベースゴム部9aと、このベースゴム部9
aの外側に配されたキャップゴム部9bとを含むととも
に、ベースゴム部9a、キャップゴム部9bのタイヤ軸
方向の側縁に配された断面略三角形状のウイングゴム部
9cを含むものが例示される。
【0011】本例の空気入りタイヤ1は、前記ベースゴ
ム部9aが短繊維を含まないゴム材料にて構成されてい
る。また前記キャップゴム部9bは、短繊維fを含むゴ
ム材料を用いて形成されるとともに、その短繊維fは略
タイヤ半径方向に配向されている。このような空気入り
タイヤでは、走行によりトレッド面2aのゴム表面が薄
く摩耗しその表面に摩耗速度がゴムよりも遅い短繊維f
の端面が小長さで髭状に露出する。この短繊維fが路面
と接地しかつ路面を掘り起こす働きをなすため、特に滑
りやすい氷路面での摩擦係数が高められ走行性能の大幅
な向上が期待できる。また短繊維fは、路面の細かな凹
凸に追随する柔らかさを保持でき、粘着・凝着摩擦を改
善できる。
ム部9aが短繊維を含まないゴム材料にて構成されてい
る。また前記キャップゴム部9bは、短繊維fを含むゴ
ム材料を用いて形成されるとともに、その短繊維fは略
タイヤ半径方向に配向されている。このような空気入り
タイヤでは、走行によりトレッド面2aのゴム表面が薄
く摩耗しその表面に摩耗速度がゴムよりも遅い短繊維f
の端面が小長さで髭状に露出する。この短繊維fが路面
と接地しかつ路面を掘り起こす働きをなすため、特に滑
りやすい氷路面での摩擦係数が高められ走行性能の大幅
な向上が期待できる。また短繊維fは、路面の細かな凹
凸に追随する柔らかさを保持でき、粘着・凝着摩擦を改
善できる。
【0012】さらに短繊維fを上述のように配向したこ
とにより、接地圧が短繊維fの長手方向に作用するた
め、この短繊維fにより接地面内には局部的に接地圧が
高い部分が疎らに作り出される。従って、例えばタイヤ
空転時などに氷路面とトレッド面との間に発生する水膜
を押しのけるなどワイピング効果が生じ、粘着・凝着摩
擦をさらに改善するとともに、路面引っ掻き・掘りおこ
し摩擦力をも同時に向上させることが可能となる。なお
「短繊維が略タイヤ半径方向に配向される」とは、短繊
維fの実質的な長手方向がタイヤ半径方向に完全に沿う
場合の他、前記短繊維fの長手方向とタイヤ半径方向線
とのなす角度が30度以下である状態を含むものとす
る。
とにより、接地圧が短繊維fの長手方向に作用するた
め、この短繊維fにより接地面内には局部的に接地圧が
高い部分が疎らに作り出される。従って、例えばタイヤ
空転時などに氷路面とトレッド面との間に発生する水膜
を押しのけるなどワイピング効果が生じ、粘着・凝着摩
擦をさらに改善するとともに、路面引っ掻き・掘りおこ
し摩擦力をも同時に向上させることが可能となる。なお
「短繊維が略タイヤ半径方向に配向される」とは、短繊
維fの実質的な長手方向がタイヤ半径方向に完全に沿う
場合の他、前記短繊維fの長手方向とタイヤ半径方向線
とのなす角度が30度以下である状態を含むものとす
る。
【0013】次にこのような空気入りタイヤの製造方法
について説明する。本実施形態では、図2に示すよう
に、先ず短繊維fを含む未加硫のゴム材料Mを、例えば
一対の上、下のローラR1、R2を有するロール押出装
置Aを用いて押出し成形している。これにより、前記ゴ
ム材料M中に含まれる短繊維fを実質的に前記押出し方
向に配向させた小厚さのゴムシートSが成形できる。
について説明する。本実施形態では、図2に示すよう
に、先ず短繊維fを含む未加硫のゴム材料Mを、例えば
一対の上、下のローラR1、R2を有するロール押出装
置Aを用いて押出し成形している。これにより、前記ゴ
ム材料M中に含まれる短繊維fを実質的に前記押出し方
向に配向させた小厚さのゴムシートSが成形できる。
【0014】前記ゴム材料Mは、例えばゴム成分100
重量部に対して短繊維fを0.5〜20重量部を配合す
ることが望ましく、その他適宜必要な添加剤、加硫促進
剤などの薬品が合わせて配合され混練される。前記ゴム
成分としては、ジエン系ゴムが好ましく、例えば天然ゴ
ム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジ
エンゴムなどの1種又は2種以上をブレンドして用いる
ことができる。
重量部に対して短繊維fを0.5〜20重量部を配合す
ることが望ましく、その他適宜必要な添加剤、加硫促進
剤などの薬品が合わせて配合され混練される。前記ゴム
成分としては、ジエン系ゴムが好ましく、例えば天然ゴ
ム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジ
エンゴムなどの1種又は2種以上をブレンドして用いる
ことができる。
【0015】また前記短繊維fとしては、有機物又は無
機物のいずれでも構わないが、路面を傷つける恐れがな
く、かつゴムとの摩耗速度の差が比較的小さいカーボン
ファイバ、グラスファイバ等の非金属の短繊維fを使用
することが、氷路面に対する優れた接地性を確保する上
でも好ましいものとなる。特に前記グラスファイバーま
たはカーポンファイバーは、ゴムを混練りする過程で適
度な長さに折れて短くなるため、ゴム中に均一に分散お
よび配向させやすい点でも好ましい。
機物のいずれでも構わないが、路面を傷つける恐れがな
く、かつゴムとの摩耗速度の差が比較的小さいカーボン
ファイバ、グラスファイバ等の非金属の短繊維fを使用
することが、氷路面に対する優れた接地性を確保する上
でも好ましいものとなる。特に前記グラスファイバーま
たはカーポンファイバーは、ゴムを混練りする過程で適
度な長さに折れて短くなるため、ゴム中に均一に分散お
よび配向させやすい点でも好ましい。
【0016】なお前記短繊維fの配合量が、ゴム成分1
00重量部に対して20重量部を超えるとゴムとの接着
力が低下したり、またトレッドゴムが硬くなるなどの傾
向があり、逆に0.5重量部未満ではトレッド面2aに
十分な路面引っ掻き効果を付与できなくなる傾向があ
る。より好ましくは短繊維fの配合量が、ゴム成分10
0重量部に対して1〜10重量部となるように配合す
る。
00重量部に対して20重量部を超えるとゴムとの接着
力が低下したり、またトレッドゴムが硬くなるなどの傾
向があり、逆に0.5重量部未満ではトレッド面2aに
十分な路面引っ掻き効果を付与できなくなる傾向があ
る。より好ましくは短繊維fの配合量が、ゴム成分10
0重量部に対して1〜10重量部となるように配合す
る。
【0017】また前記短繊維fは、例えばその平均織維
径が1〜100μm、好ましくは3〜50μmの範囲に
属するものが好ましく、かつ短繊維fの平均繊維長さ
は、例えば0.1〜5.0mm、より好ましくは0.1〜
2.0mm程度とするのが望ましい。前記平均繊維径が1
μm未満又は前記短繊維の平均繊維長さが0.1mm未満
であると、短繊維の強度が不足したりまた長さが短すぎ
て氷路での路面掻き取り効果を十分に発揮し得ない傾向
があり、逆に前記平均繊維径が100μmを超えたり又
は平均繊維長さが5.0mmを超えると、短繊維自体の剛
性が過大となったり、さらには形状が長くなりすぎてゴ
ムとの接着性が低下し加硫後に亀裂等が生じやすくな
る。
径が1〜100μm、好ましくは3〜50μmの範囲に
属するものが好ましく、かつ短繊維fの平均繊維長さ
は、例えば0.1〜5.0mm、より好ましくは0.1〜
2.0mm程度とするのが望ましい。前記平均繊維径が1
μm未満又は前記短繊維の平均繊維長さが0.1mm未満
であると、短繊維の強度が不足したりまた長さが短すぎ
て氷路での路面掻き取り効果を十分に発揮し得ない傾向
があり、逆に前記平均繊維径が100μmを超えたり又
は平均繊維長さが5.0mmを超えると、短繊維自体の剛
性が過大となったり、さらには形状が長くなりすぎてゴ
ムとの接着性が低下し加硫後に亀裂等が生じやすくな
る。
【0018】また前記ゴムシートSの厚さt、巾(図示
省略)などは必要に応じ種々定めることができるが、本
例ではゴムシートSの厚さtを1.5mm、巾(押出し方
向と直角な巾)を300mmとしたものを例示している。
なおゴムシートSの厚さtの調節には、上、下のローラ
R1、R2の間隙を変えることなどにより容易に行うこ
とができる。
省略)などは必要に応じ種々定めることができるが、本
例ではゴムシートSの厚さtを1.5mm、巾(押出し方
向と直角な巾)を300mmとしたものを例示している。
なおゴムシートSの厚さtの調節には、上、下のローラ
R1、R2の間隙を変えることなどにより容易に行うこ
とができる。
【0019】次に本実施形態では、切り込み形成装置B
を用いて前記ゴムシートSに、前記押出し方向と略直角
かつゴムシートSの厚さ方向に該厚さよりも小深さの切
り込み10を該ゴムシートSの一方の面Sa(図2では
上面)と他方の面Sb(図2では下面)とに交互に形成
する工程を行う。前記切り込み形成装置Bは、本例では
ゴムシートSの前記一方の面Saに切り込み10aを形
成しうる第1の切り込み具12と、前記ゴムシートSの
前記他方の面Sbに切り込み10bを形成しうる第2の
切り込み具13とを含んで構成されている。
を用いて前記ゴムシートSに、前記押出し方向と略直角
かつゴムシートSの厚さ方向に該厚さよりも小深さの切
り込み10を該ゴムシートSの一方の面Sa(図2では
上面)と他方の面Sb(図2では下面)とに交互に形成
する工程を行う。前記切り込み形成装置Bは、本例では
ゴムシートSの前記一方の面Saに切り込み10aを形
成しうる第1の切り込み具12と、前記ゴムシートSの
前記他方の面Sbに切り込み10bを形成しうる第2の
切り込み具13とを含んで構成されている。
【0020】前記第1、第2の切り込み具12、13
は、本例では前記押出し方向に並んで配されるととも
に、前記ゴムシートSの巾方向にのびかつ図示しないア
クチュエータ等により上下に移動制御可能に配された切
刃12a、13aと、この各切刃12a、13aとはゴ
ムシートSを介して反対側に位置する受けローラ12
b、13bとを具えたものを例示する。このような切り
込み具12、13は、押出し方向に送給されてくるゴム
シートSの一方の面、他方の面に切刃12a、13aを
押圧し、受けローラ12b、13bとの間でゴムシート
を挟むことで所定深さの切り込み10を形成できる。ま
た図2、図3に示す如く、前記ゴムシートSには、押出
し方向と略直角かつゴムシートSの厚さ方向に該厚さよ
りも小深さの切り込み10を該ゴムシートSの一方の面
Saと他方の面Sbとに交互に順次形成する。
は、本例では前記押出し方向に並んで配されるととも
に、前記ゴムシートSの巾方向にのびかつ図示しないア
クチュエータ等により上下に移動制御可能に配された切
刃12a、13aと、この各切刃12a、13aとはゴ
ムシートSを介して反対側に位置する受けローラ12
b、13bとを具えたものを例示する。このような切り
込み具12、13は、押出し方向に送給されてくるゴム
シートSの一方の面、他方の面に切刃12a、13aを
押圧し、受けローラ12b、13bとの間でゴムシート
を挟むことで所定深さの切り込み10を形成できる。ま
た図2、図3に示す如く、前記ゴムシートSには、押出
し方向と略直角かつゴムシートSの厚さ方向に該厚さよ
りも小深さの切り込み10を該ゴムシートSの一方の面
Saと他方の面Sbとに交互に順次形成する。
【0021】次に本実施形態では、前記切り込み10を
形成したゴムシートSを、図4、図5に示すように、該
切り込み10を広げる向きに折り曲げて前記一方の面S
aと他方の面Sbとを交互に重ねて積層する。前記ゴム
シートSの切り込み10は、押出し方向で隣り合う切り
込み10a、10bが互いにゴムシートSの異なる面に
形成されているため、前記切り込み10a、10bを広
げる向きにゴムシートSを折り曲げると、該ゴムシート
Sの一方の面Saを基準とした場合、いわゆる山折り、
谷折りを交互に繰り返しながら積層できる。このような
折り曲げかつ積層を行うことにより、図4、図5に示し
た如く、押出し方向に短繊維を配向したゴムシートSか
ら、前記短繊維fが厚さTの方向に配向された生トレッ
ドゴム体Gを形成することができる。
形成したゴムシートSを、図4、図5に示すように、該
切り込み10を広げる向きに折り曲げて前記一方の面S
aと他方の面Sbとを交互に重ねて積層する。前記ゴム
シートSの切り込み10は、押出し方向で隣り合う切り
込み10a、10bが互いにゴムシートSの異なる面に
形成されているため、前記切り込み10a、10bを広
げる向きにゴムシートSを折り曲げると、該ゴムシート
Sの一方の面Saを基準とした場合、いわゆる山折り、
谷折りを交互に繰り返しながら積層できる。このような
折り曲げかつ積層を行うことにより、図4、図5に示し
た如く、押出し方向に短繊維を配向したゴムシートSか
ら、前記短繊維fが厚さTの方向に配向された生トレッ
ドゴム体Gを形成することができる。
【0022】ここで、前記切り込み10の切り込み深さ
D(図3に示す)が深すぎると、その折り曲げ時にゴム
シートSが切れやすくなり、逆に前記切り込み深さDが
小さすぎるとゴムシートSを折り曲げ難くし精度良く折
り曲げが行えないなど生産性が低下する傾向がある。こ
のような観点より、前記切り込み深さDは、前記ゴムシ
ートの厚さtの例えば40〜95%、より好ましくは5
0〜80%とすることが望ましい。このような切り込み
深さの調節は、前記切り込み形成装置Bの切刃12a、
13aのゴムシートSへの押し込み深さを変えることに
より容易に行うことができる。
D(図3に示す)が深すぎると、その折り曲げ時にゴム
シートSが切れやすくなり、逆に前記切り込み深さDが
小さすぎるとゴムシートSを折り曲げ難くし精度良く折
り曲げが行えないなど生産性が低下する傾向がある。こ
のような観点より、前記切り込み深さDは、前記ゴムシ
ートの厚さtの例えば40〜95%、より好ましくは5
0〜80%とすることが望ましい。このような切り込み
深さの調節は、前記切り込み形成装置Bの切刃12a、
13aのゴムシートSへの押し込み深さを変えることに
より容易に行うことができる。
【0023】また図4、図5から明らかなように、ゴム
シートSの前記一方の面Saに形成される切り込み10
aは、他方の面Sbの切り込み10bとの間で前記トレ
ッドゴム体の厚さTと略等しいピッチPを隔てておくこ
とが望ましいことが分かる。すなわち、切り込み10の
前記ピッチPを適宜調節することにより、このピッチP
に略等しい厚さTの生トレッドゴム体Gを製造すること
ができる。またこのような切り込み10a、10bのピ
ッチPは、例えば図2に示す如く、ゴムシートSが送給
される速度を検知しうる送り速度センサ13を設け、こ
のセンサ13からの検知信号に基づいて切刃12a、1
3aによるゴムシートSへの押圧の間隔を調節すること
などにより容易に行うことができる。
シートSの前記一方の面Saに形成される切り込み10
aは、他方の面Sbの切り込み10bとの間で前記トレ
ッドゴム体の厚さTと略等しいピッチPを隔てておくこ
とが望ましいことが分かる。すなわち、切り込み10の
前記ピッチPを適宜調節することにより、このピッチP
に略等しい厚さTの生トレッドゴム体Gを製造すること
ができる。またこのような切り込み10a、10bのピ
ッチPは、例えば図2に示す如く、ゴムシートSが送給
される速度を検知しうる送り速度センサ13を設け、こ
のセンサ13からの検知信号に基づいて切刃12a、1
3aによるゴムシートSへの押圧の間隔を調節すること
などにより容易に行うことができる。
【0024】またこのようなピッチPは、一定であって
も良いが、図6(A)に示すように、ピッチP1からピ
ッチP2へ変化させることもできる。この場合、同図
(B)に示すように、生トレッドゴム体Gに、予めトレ
ッド面2aに形成される溝に近似した段差17を形成し
ておくこともできる。
も良いが、図6(A)に示すように、ピッチP1からピ
ッチP2へ変化させることもできる。この場合、同図
(B)に示すように、生トレッドゴム体Gに、予めトレ
ッド面2aに形成される溝に近似した段差17を形成し
ておくこともできる。
【0025】次に、このような生トレッドゴム体Gを用
いて前記短繊維fが略タイヤ半径方向に配向された生カ
バーを形成しかつ加硫する工程を行う。生トレッドゴム
体Gは、単独で用いても良いが、本例では図7に示すよ
うに、キャップゴム部9bをなすとともに、ベースゴム
部9aと、ウイングゴム部9c、アンダートレッドゴム
9dなどと予め合わせて帯状のトレッドゴム部材TGを
形成しこれをタイヤの生カバーの成形に用いたものを例
示する。なお図8のようにトレッドゴム部材TGを形成
することもできる。また生カバーの形成は、例えば図9
(A)、(B)に示す如く、円筒状をなす成型用ドラム
Kにカーカスプライ6Aを巻き付け、ビードコア5、ビ
ードエーペックス8などを装着する。その後に、カーカ
スプライ6Aの両端を折り返し、サイドウォールゴムS
Gを張りつけする。しかる後、図9(B)に示すよう
に、ビード部4の間隔を狭めつつ、タイヤの内腔側から
ブラダなどの膨張体jでカーカスプライ6Aをトロイド
状に膨張変形させつつ、リング状に形成されたベルトプ
ライ7A、7B、トレッドゴム部材TGと合体され、タ
イヤの生カバーが形成される。
いて前記短繊維fが略タイヤ半径方向に配向された生カ
バーを形成しかつ加硫する工程を行う。生トレッドゴム
体Gは、単独で用いても良いが、本例では図7に示すよ
うに、キャップゴム部9bをなすとともに、ベースゴム
部9aと、ウイングゴム部9c、アンダートレッドゴム
9dなどと予め合わせて帯状のトレッドゴム部材TGを
形成しこれをタイヤの生カバーの成形に用いたものを例
示する。なお図8のようにトレッドゴム部材TGを形成
することもできる。また生カバーの形成は、例えば図9
(A)、(B)に示す如く、円筒状をなす成型用ドラム
Kにカーカスプライ6Aを巻き付け、ビードコア5、ビ
ードエーペックス8などを装着する。その後に、カーカ
スプライ6Aの両端を折り返し、サイドウォールゴムS
Gを張りつけする。しかる後、図9(B)に示すよう
に、ビード部4の間隔を狭めつつ、タイヤの内腔側から
ブラダなどの膨張体jでカーカスプライ6Aをトロイド
状に膨張変形させつつ、リング状に形成されたベルトプ
ライ7A、7B、トレッドゴム部材TGと合体され、タ
イヤの生カバーが形成される。
【0026】そして、これを金型で加硫することによ
り、図1に示したような空気入りタイヤ1を製造するこ
とができる。なお生トレッドゴム体Gは、前記ゴムシー
トSの折り曲げの軸線(すなわち切り込みの長手方向)
30が図5に示したようにタイヤ周方向に沿ってのびる
ように用いても良いし、また図10に示すように、前記
軸線がタイヤ軸方向に沿うように用いることでも良い。
前者の場合、比較的巾が大のゴムシートSを用いる場合
にはそのまま使用しうるが、巾が小のゴムシートSを用
いたときには、タイヤ周方向に継ぎ合わせてタイヤ1周
分の帯状体を形成することができる。
り、図1に示したような空気入りタイヤ1を製造するこ
とができる。なお生トレッドゴム体Gは、前記ゴムシー
トSの折り曲げの軸線(すなわち切り込みの長手方向)
30が図5に示したようにタイヤ周方向に沿ってのびる
ように用いても良いし、また図10に示すように、前記
軸線がタイヤ軸方向に沿うように用いることでも良い。
前者の場合、比較的巾が大のゴムシートSを用いる場合
にはそのまま使用しうるが、巾が小のゴムシートSを用
いたときには、タイヤ周方向に継ぎ合わせてタイヤ1周
分の帯状体を形成することができる。
【0027】以上本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記の実施形態に限られず種々の形態に変
形し実施することができる。例えば切り込みは、ロール
押出し装置Aの上、下のローラR1、R2の表面に軸方
向にのびる切刃を一体としたものを用いると、ゴムシー
トSの押し出し成形と同時に切り込みを形成する工程を
行うことが可能となる。またロール押出し装置Aに代え
てスクリュー式の押出機を用いても良い。また切り込み
形成装置Bは、上記の実施形態に限定されず、上述のよ
うな切り込みを形成できるものであれば、どのような態
様で構成されていても良い。
が、本発明は上記の実施形態に限られず種々の形態に変
形し実施することができる。例えば切り込みは、ロール
押出し装置Aの上、下のローラR1、R2の表面に軸方
向にのびる切刃を一体としたものを用いると、ゴムシー
トSの押し出し成形と同時に切り込みを形成する工程を
行うことが可能となる。またロール押出し装置Aに代え
てスクリュー式の押出機を用いても良い。また切り込み
形成装置Bは、上記の実施形態に限定されず、上述のよ
うな切り込みを形成できるものであれば、どのような態
様で構成されていても良い。
【0028】
【実施例】タイヤサイズが195/65R15でありか
つ図1に示す構造を具えた乗用車用スタッドレスタイヤ
(実施例品)を本発明の製造方法に従って製造するとと
もに、テスト車両(FR 排気量約2000cm3 )に装
着して外気温−4℃の氷路面上で走行テストを行った。
また短繊維がタイヤ周方向に配向されたタイヤ(比較例
品)についても合わせて試作し、性能を比較した。テス
ト結果などを表1に示す。
つ図1に示す構造を具えた乗用車用スタッドレスタイヤ
(実施例品)を本発明の製造方法に従って製造するとと
もに、テスト車両(FR 排気量約2000cm3 )に装
着して外気温−4℃の氷路面上で走行テストを行った。
また短繊維がタイヤ周方向に配向されたタイヤ(比較例
品)についても合わせて試作し、性能を比較した。テス
ト結果などを表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1において、操縦安定性は、ドライバー
の官能により評価した。またブレーキ性能については、
速度40km/Hからのフルロック制動を行ない車両が呈
するまでの制動距離を測定した。また登坂テストでは、
氷路面の4%勾配の登り坂を登る際の性能をドライバー
の官能により評価している。これらのテストの結果から
実施例品では大幅に氷路での走行性能を高めていること
が確認できる。
の官能により評価した。またブレーキ性能については、
速度40km/Hからのフルロック制動を行ない車両が呈
するまでの制動距離を測定した。また登坂テストでは、
氷路面の4%勾配の登り坂を登る際の性能をドライバー
の官能により評価している。これらのテストの結果から
実施例品では大幅に氷路での走行性能を高めていること
が確認できる。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明では、トレッド
ゴム中で短繊維がタイヤ半径方向に配向することによ
り、氷雪路での走行性能に優れた空気入りタイヤを容易
に製造することができる。
ゴム中で短繊維がタイヤ半径方向に配向することによ
り、氷雪路での走行性能に優れた空気入りタイヤを容易
に製造することができる。
【図1】本実施形態の製造方法により製造された空気入
りタイヤの断面図である。
りタイヤの断面図である。
【図2】本実施形態の製造方法を説明する概念図であ
る。
る。
【図3】ゴムシートの側面図である。
【図4】ゴムシートを折り曲げて積層する状態を例示す
る側面図である。
る側面図である。
【図5】生トレッドゴム体の一例を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図6】(A)はゴムシートの他の例を示す側面図、
(B)はそれを用いた生トレッドゴム体の側面図であ
る。
(B)はそれを用いた生トレッドゴム体の側面図であ
る。
【図7】生トレッドゴム体を用いたトレッドゴム部材を
例示する断面図である。
例示する断面図である。
【図8】トレッドゴム部材の他の例を示す断面図であ
る。
る。
【図9】(A)、(B)は生カバー成型工程を示す略図
である。
である。
【図10】生トレッドゴム体の他の例を示す部分斜視図
である。
である。
【図11】従来のトレッドゴムを示す略図である。
1 空気入りタイヤ 2 トレッド部 9 トレッドゴム 10、10a、10b 切り込み G 生トレッドゴム体 S ゴムシート Sa 一方の面 Sb 他方の面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:14 B29K 105:14 Fターム(参考) 4F201 AA45 AB25 AE08 AH20 BA03 BC01 BC13 BC21 BM06 BM12 BM13 4F212 AA45 AB25 AE08 AH20 VA10 VA11 VC02 VC12 VC22 VC30 VD03 VD20 VL32 4J002 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 DA016 DL006 FA046 FD016 GN01
Claims (4)
- 【請求項1】短繊維を含む未加硫のゴム材料を押出して
前記短繊維を実質的に前記押出し方向に配向したゴムシ
ートを成形するとともに、このゴムシートに、前記押出
し方向と略直角かつゴムシートの厚さ方向に該厚さより
も小深さの切り込みを該ゴムシートの一方の面と他方の
面とに交互に形成する工程と、 前記ゴムシートを前記切り込みを広げる向きに折り曲げ
て前記一方の面と他方の面とを交互に重ねて積層するこ
とにより、前記短繊維が厚さ方向に配向された生トレッ
ドゴム体を形成する工程と、 この生トレッドゴム体を用いて前記短繊維が略タイヤ半
径方向に配向された生カバーを形成しかつ加硫する工程
とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項2】前記ゴム材料は、ゴム成分100重量部に
対して0.5〜20重量部の短繊維を含んでなる請求項
1記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項3】前記切り込みは、その切り込み深さDが前
記ゴムシートの厚さtの40〜95%であることを特徴
とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方
法。 - 【請求項4】前記一方の面に形成される切り込みは、他
方の面の切り込みとの間で前記トレッドゴム体の厚さと
略等しいピッチを隔てることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000128136A JP2001310396A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000128136A JP2001310396A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001310396A true JP2001310396A (ja) | 2001-11-06 |
Family
ID=18637623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000128136A Pending JP2001310396A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001310396A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1375109A2 (en) * | 2002-06-28 | 2004-01-02 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Process for preparing rubber sheet and tread and studless tire using same |
JP2015071287A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-04-16 | バンドー化学株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
JP6276879B1 (ja) * | 2017-02-13 | 2018-02-07 | 中田エンヂニアリング株式会社 | ゴム材料折畳装置及びゴム材料折畳方法 |
WO2020021805A1 (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 中田エンヂニアリング株式会社 | ゴム材料供給装置、及びゴム押出装置 |
JP2022064580A (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-26 | 矢崎総業株式会社 | 熱伝導シート、電子機器及び車載装置、並びに、熱伝導シートの製造方法 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000128136A patent/JP2001310396A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1375109A2 (en) * | 2002-06-28 | 2004-01-02 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Process for preparing rubber sheet and tread and studless tire using same |
EP1375109A3 (en) * | 2002-06-28 | 2005-01-26 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Process for preparing rubber sheet and tread and studless tire using same |
US7122090B2 (en) * | 2002-06-28 | 2006-10-17 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Process for preparing rubber sheet and tread and studless tire using same |
JP2015071287A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-04-16 | バンドー化学株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
JP2017052973A (ja) * | 2013-09-06 | 2017-03-16 | バンドー化学株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
JP6276879B1 (ja) * | 2017-02-13 | 2018-02-07 | 中田エンヂニアリング株式会社 | ゴム材料折畳装置及びゴム材料折畳方法 |
JP2018130826A (ja) * | 2017-02-13 | 2018-08-23 | 中田エンヂニアリング株式会社 | ゴム材料折畳装置及びゴム材料折畳方法 |
WO2020021805A1 (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 中田エンヂニアリング株式会社 | ゴム材料供給装置、及びゴム押出装置 |
JP2022064580A (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-26 | 矢崎総業株式会社 | 熱伝導シート、電子機器及び車載装置、並びに、熱伝導シートの製造方法 |
JP7235708B2 (ja) | 2020-10-14 | 2023-03-08 | 矢崎総業株式会社 | 熱伝導シートの製造方法 |
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