JP2003038726A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2003038726A
JP2003038726A JP2001234167A JP2001234167A JP2003038726A JP 2003038726 A JP2003038726 A JP 2003038726A JP 2001234167 A JP2001234167 A JP 2001234167A JP 2001234167 A JP2001234167 A JP 2001234167A JP 2003038726 A JP2003038726 A JP 2003038726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技の興趣が低減することを極力回避するこ
とが可能なスロットマシンを提供すること。 【解決手段】 可変表示装置の表示結果が導出表示され
ることにより1ゲームが終了し、その表示結果に応じて
所定の入賞が発生可能なスロットマシン1において、可
変表示装置の表示結果が導出される前の段階において、
入賞が許容されるか否かを決定する内部抽選処理を行う
とともに、所定の賞が内部抽選処理により当選している
にもかかわらず入賞が発生しなかった場合に、特定遊技
状態(例えばAT状態等)へ移行可能とするか否かの抽
選を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示状態を変化さ
せることが可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定
の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には可変
表示装置の表示結果が導出される前の段階において、入
賞が許容されるか否かが決定されるスロットマシンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスロットマシンとして
は、例えば、外周に複数種の図柄を有する複数のリール
等にて構成された可変表示装置が設けられ、メダルの投
入等による賭数設定後に、前記可変表示装置の可変表示
が開始されることによりゲームが開始され、遊技者がス
トップボタン等を介して可変表示を停止した時に所定の
表示結果となり、この表示結果に基づいて所定の入賞条
件が成立すると、遊技者に所定の遊技価値、例えば所定
枚数のメダルが付与されるようになっている。
【0003】近年、このようなスロットマシンとして
は、入賞の発生状況を平均化させるという目的から、ゲ
ーム開始時において入賞の発生を許容するか否かの内部
抽選を行い、この内部抽選により、入賞の発生が許容さ
れた場合にのみ、所定内容の賞に入賞し得るように前記
可変表示の停止制御を実施するとともに、内部抽選にお
いていずれの入賞の発生も許容されていない場合には、
いずれの賞にも入賞しないように前記可変表示の停止制
御を実施するようにしたものが多数実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
内部抽選を行うスロットマシンにおいては、前記内部抽
選において入賞の発生が許容されているにも関わらず、
例えば、リール上の図柄の配列状況等のその他の要素に
より、実際にはいずれの賞にも入賞しない場合、いわゆ
る取りこぼしが発生する場合があり、このような取りこ
ぼしが頻繁に発生してしまうと、内部抽選によっては一
定の遊技価値を獲得し得る機会が与えられているにも関
わらず、結果的に獲得できる遊技価値が減少してしまう
ばかりか、遊技者から見れば入賞があまり発生しない状
態であり、内部抽選により入賞が許容される確率が低い
と判断されてしまい、遊技の興趣を引き付けておくこと
が困難となるため、遊技の興趣が著しく低減してしまう
という問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、遊技の興趣が低減することを極力回
避することが可能なスロットマシンを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数
を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の
表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了
し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発
生可能なスロットマシンにおいて、遊技状態を遊技者に
とって有利な特別遊技状態に移行させることが可能な遊
技制御手段と、前記可変表示装置の表示結果が導出表示
される前の段階において、前記入賞の発生を許容するか
否かを決定する事前決定手段と、前記事前決定手段の決
定結果に基づき前記可変表示装置の表示制御を行う可変
表示制御手段と、前記可変表示装置の表示結果に基づき
前記入賞が発生したか否かの判定を行う表示結果判定手
段と、前記特別遊技状態とは異なる遊技状態であって、
遊技者にとって有利な遊技状態である特定遊技状態に制
御することが可能な特定遊技状態制御手段と、前記特定
遊技状態制御手段が遊技状態を特定遊技状態に制御する
か否かを決定する特定遊技状態決定手段と、を備え、前
記特定遊技状態決定手段は、前記事前決定手段の決定に
より前記入賞の発生が許容され、かつ前記表示結果判定
手段により当該許容に対応した入賞が発生していないと
判定された場合に、前記特定遊技状態に制御するか否か
の決定を行うことが可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、前記事前決定手段の決定により前記
入賞の発生が許容されているにも関わらず、前記表示結
果判定手段により当該許容に対応した入賞が発生してい
ないと判定された場合、すなわち取りこぼしが発生した
場合において、遊技者にとって有利な特定遊技状態とな
り得る機会が与えられる可能性があるため、遊技者の期
待感を高めることができ、これにより遊技の興趣が低減
してしまうことを極力回避することができる。
【0007】本発明のスロットマシンは、少なくとも前
記特定遊技状態制御手段と特定遊技状態決定手段とが、
前記遊技制御手段とは別個に形成されていることが好ま
しい。このようにすれば、特定の制御手段に処理負荷が
集中することを軽減できる。
【0008】本発明のスロットマシンは、演出手段が実
施する演出を制御する演出制御手段を備え、該演出制御
手段が少なくとも前記特定遊技状態制御手段と特定遊技
状態決定手段とを備えることが好ましい。このようにす
れば、前記特定遊技状態制御手段や特定遊技状態決定手
段を形成するための制御手段を新たに設ける必要がなく
なり、スロットマシンの構成を簡素化できる。
【0009】本発明のスロットマシンは、前記入賞には
異なる複数の入賞態様があり、前記事前決定手段の決定
により前記複数の入賞態様のうち所定の入賞態様による
入賞の発生が許容され、かつ前記表示結果判定手段によ
り前記所定の入賞態様による入賞が発生していないと判
定された場合において、前記特定遊技状態決定手段が特
定遊技状態に制御するか否かの決定を行うことが可能で
あることが好ましい。このようにすれば、特定遊技状態
に制御するか否かの決定を行う頻度を適度に抑制でき
る。
【0010】本発明のスロットマシンは、前記事前決定
手段による決定において前記所定の入賞態様の入賞の発
生が許容される確率が一定であることが好ましい。この
ようにすれば、特定遊技状態に制御するか否かの決定が
一定の確率で実施されるようになる。
【0011】本発明のスロットマシンは、前記許容に対
応した入賞が発生していないと判定された場合におい
て、その旨の報知を行うことが好ましい。このようにす
れば、特定遊技状態に制御するか否かの決定が実施され
る可能性があることを遊技者が認識でき、遊技者の期待
感を高めることができる。
【0012】本発明のスロットマシンは、所定の操作が
行われることにより、前記入賞の発生が許容されている
場合であっても所定の確率で当該許容に対応した入賞を
発生させないようにすることが好ましい。このようにす
れば、遊技者の意志により特定遊技状態に制御するか否
かの決定を実施させることが可能となる。
【0013】本発明のスロットマシンは、前記可変表示
装置は、可変表示する複数列の可変表示部から構成され
ているとともに、前記所定の操作が該可変表示部の所定
の停止順となる停止操作とされており、前記可変表示部
を、前記所定の停止順として該可変表示部が自動停止す
る際の停止順で停止させた場合に前記許容に対応した入
賞を発生させないようにする確率が、他の停止順で停止
させた場合に比較して高確率であることが好ましい。こ
のようにすれば、可変表示部を自動停止順に停止させる
ことで、特定遊技状態に制御するか否かの決定を実施さ
せることが可能となる。
【0014】本発明のスロットマシンは、前記特定遊技
状態は、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される
前の段階において、前記許容された入賞の種類の報知を
行うことが可能な当選状況報知遊技状態であることが好
ましい。このようにすれば、遊技者が入賞が許容されて
いることを認識できるようになり、遊技の興趣を向上さ
せることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】まず、本発明の実施例を図面を用いて説明
すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例で
あるスロットマシンの全体正面図、図2及び図3にはス
ロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。
スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この
筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bとか
ら構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠
装置3(図3参照)の鍵穴3aに挿入した所定のキーを
時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除され
て前面扉2bを開放することができるようになってい
る。
【0017】前面扉2bの前面上部には上部飾り枠4が
設けられており、略逆台形状の上部には遊技効果ランプ
部41、入賞図柄説明パネル5、液晶表示部15がそれ
ぞれ設けられており、略楕円形状の中央部には、遊技パ
ネル6や各種表示部が設けられている。上部飾り枠4の
下部は遊技パネル6から前方に突出するように形成され
ており、この突出部にはメダル投入部34や各種操作ボ
タン35、36a、36b、37、40L、40C、4
0R、及びスタートレバー38等が設けられている。ま
た、上部飾り枠4の中央部の周囲及び下部の左右側に
は、遊技効果ランプ部42〜45がそれぞれ設けられて
いる。
【0018】上部飾り枠4の下方には下部飾り枠7が設
けられており、この枠内にはスロットマシン1の機種名
称等が描かれたタイトルパネル8が設けられている。さ
らに下部飾り枠7の下方には、遊技媒体の一例となるメ
ダルが払出されるメダル払出穴9が設けられているとと
もに、端部に灰皿10が設けられたメダル受皿11が設
けられている。
【0019】上部飾り枠4の上部左右側には、内部に設
けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3、
図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、
12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出
穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ1
37(図3、図4参照)から出力される音を放音する放
音部13が設けられており、これら放音部12a、12
b、13からは、各スピーカ136a、136b、13
7から出力される演出効果を高めるための音声やメロデ
ィ等の効果音が放音されるようになっている。
【0020】遊技パネル6には、スロットマシン1の筐
体2aに内設されたリール51L、51C、51Rを透
視可能な透視窓14と、透視窓14の上方に位置する小
役告知表示部20a、20b、20cと、透視窓14の
左側に位置する1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部2
2、23、3枚賭け表示部24、25と、透視窓14の
右側に位置するゲームオーバー表示部26、リプレイ表
示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部29、
投入指示表示部30と、透視窓14の下側に位置するク
レジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウ
ト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0021】1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部2
2、23、3枚賭け表示部24、25は遊技者がゲーム
に賭けた賭数を表示し、1枚賭け表示部21の内部には
1枚賭けランプ112が、2枚賭け表示部22、23の
内部には2枚賭けランプ113、114、3枚賭け表示
部24、25の内部には3枚賭けランプ115、116
がそれぞれ内蔵されている(図4参照)。各枚賭け表示
部21〜25は、図のように透視窓14に描かれた5つ
の入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’のいず
れかと対応しており、賭数に応じて有効化された入賞ラ
インL1、L2、L2’、L3、L3’を識別可能に報
知する有効ライン表示部と兼用されている。
【0022】遊技パネル6における透視窓14の上部に
設けられた小役告知表示部20a〜20cには、各々異
なる入賞図柄が1つずつ描かれている。具体的には、小
役告知表示部20aには「白7」図柄が、小役告知表示
部20bには「黒7」図柄が、小役告知表示部20cに
は「BAR」図柄が描かれている。これら小役告知表示
部20a〜20cは、所定の小役入賞を発生させること
がスロットマシン1の制御部により許容されているこ
と、すなわち、所定の小役入賞が内部当選していること
を、その小役入賞に対応する入賞図柄が描かれた小役告
知表示部20a〜20cの内部に内蔵された小役告知ラ
ンプ140a〜140c(図4参照)を点灯させること
によって告知するための表示部であり、所定の条件が成
立している場合に限り機能する。この小役告知表示部2
0a〜20cが機能する遊技状態をアシストタイム(As
sist Time)状態(以下AT状態と称する)という。A
T状態は所定の発生条件が成立することに基づいて発生
する。AT状態中のゲームにおいて所定の告知対象の小
役入賞が内部当選するといずれかの表示部が点灯する。
尚、このAT状態については後に詳述する。
【0023】ゲームオーバー表示部26は、後述するビ
ッグボーナスが終了することにより打ち止め状態となっ
た場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を進行させ
ることができない状態となった場合に、その内部に内蔵
されたゲームオーバーランプ117(図4参照)が点灯
する。リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した
場合に、その内部に内蔵されたリプレイランプ119
(図4参照)が点灯する。スタート表示部29は、賭数
が設定されることによりスタート操作をすることが可能
となった場合に、その内部に内蔵されたスタートランプ
118(図4参照)が点灯し、有効なスタート操作が検
出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、
メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵
された投入指示ランプ111(図4参照)が点滅し、最
大の賭数が設定され、かつ、クレジット数が予め定めら
れた上限値に達した場合、ゲームが開始された場合等に
消灯する。
【0024】ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中
にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵さ
れたウェイトランプ139(図4参照)が点灯し、ウェ
イトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイム
は、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規
制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、こ
のウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウ
ェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設
定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲーム
を進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲー
ムの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを
進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲー
ムの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過す
るまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0025】なお、このスロットマシン1では、前回の
ゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例
えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、
前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.
1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された
場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転
が開始される。
【0026】クレジット表示部31は、クレジット数が
表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値と
してスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメ
ダル数であり、メダル投入口へのメダルの投入、及び払
出しのある入賞の発生等によって加算更新され、賭数を
設定したり、精算操作に基づいてメダルを払出したりす
ることによって減算更新される。このスロットマシン1
では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大
でメダル50枚分とされており、この上限値(メダル5
0枚)に達した場合には投入指示表示部30が消灯す
る。そして、上限値を越えるクレジットの加算更新の要
求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル
払出穴9から払出される。
【0027】ゲーム回数表示部32は、ビッグボーナス
中のレギュラーボーナス入賞状況や、レギュラーボーナ
ス中の入賞回数等を表示し、特にビッグボーナスが終了
して打ち止め状態となった際には「END」という文字
を表示して、遊技者に打ち止め状態である旨を報知す
る。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1
に発生した各種の異常を表示するエラー表示器としても
機能する。例えば、制御部により検出される異常種別に
は、「払出しすべきメダルの不足状態」、「メダル詰ま
り」、「払出条件が成立していないにも拘わらず入賞図
柄の組み合わせが導出表示されたこと」等がある。これ
らの異常が制御部により検出された場合、その異常種別
を特定可能なエラーコードが「E−1」や「E−2」等
の態様により表示される。
【0028】ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発
生した入賞に基づいて遊技者に付与されるクレジット数
を入賞がある毎に表示する。
【0029】遊技パネル6から前面側に突出するように
形成された上部飾り枠4の下部上面右側には、メダル投
入口が形成されたメダル投入部34が設けられていると
ともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン3
6a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられて
いる。
【0030】1枚BETボタン36aは、1クレジット
を賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタ
ン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数
(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶され
ている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンであ
る。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンラ
ンプ121aが、また、MAXBETボタン36bの内
部にはBETボタンランプ121bがそれぞれ内蔵され
ており(図4参照)、これらのBETボタンランプ12
1a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて
賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定
不可能な状態の場合に消灯する。
【0031】精算ボタン37は、記憶部に記憶されてい
るクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであ
り、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット
表示部31に表示されているクレジット数が0になるま
で減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダル
がメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0032】上部飾り枠4の下部における前側面には、
スタートレバー38、停止操作部であるストップボタン
40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35
がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲ
ームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定
終了後においてスタートレバー38を操作することによ
り各リール51L、51C、51Rの回転が開始され
る。
【0033】各ストップボタン40L、40C、40R
は、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51
Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、スト
ップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122L
が、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ1
22Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ラ
ンプ122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操
作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応す
るストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効
である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯す
る。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配
列されたストップボタンユニット39は、ビッグボーナ
ス入賞やレギュラーボーナス入賞の内部当選フラグが設
定されている場合に、その内部に内蔵されたボーナス告
知ランプ120(図4参照)が点灯する。
【0034】メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投
入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、
これを解消させる際に操作するボタンである。
【0035】図2に示されるように、筐体2a内略中央
部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状
のリールシート(図8参照)が外周に巻回されたリール
51L、51C、51R(ゲームの進行を実行するため
に用いるゲーム用リール)を有するリールユニット52
からなる可変表示装置50が設けられている。それぞれ
のリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設
けられたステッピングモータからなる電気的駆動源とし
てのリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞ
れ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成
されており、各リール51L、51C、51Rが回転す
ることにより、表示窓14には前記各種図柄が連続的に
変化しつつ表示されるようになっている。
【0036】横方向に並設されたリール51Lとリール
51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間
には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材5
3が設けられており、各リール間から内部が見えないよ
うになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材
53によって視界が仕切られることによって分割される
3つの領域、すなわち、各リールが視認できる3つの領
域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0037】透視窓14の各可変表示部からは、各リー
ルに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が
上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の
上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部
が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れ
て見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0038】各リール51L、51C、51R内には各
リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けら
れており、このリールセンサ56により所定の図柄の停
止位置を導出できるようになっているとともに、各リー
ル51L、51C、51Rにおける特定の表示領域
(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能
な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設
けられており、これら各リールランプ55は、通常時に
おいて透視窓14に表示される各図柄を目立たせるよう
に後方から点灯するバックライトとして機能するように
なっている。
【0039】筐体2aの背板85の上部前面には、後述
するように主に遊技の進行を制御する制御部210や各
種回路が設けられた遊技制御基板200が収納された収
納ケース500が、取外し不能に固定されている。ま
た、可変表示装置50を構成するリールユニット52に
おける前方からみて右側の側板の内面上部には後述する
リール中継基板203が、また、その下部には後述する
リールランプ中継基板204がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0040】筐体2aを前面側からみて右側の側板87
の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後
述する外部出力基板205が取り付けられている。
【0041】リールユニット52の下方には、メダル投
入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータン
ク57が、筐体2aを構成する下板上面に固設された案
内レール58を介して前方に引出し可能に配設されてい
る。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータン
ク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオー
バーフロータンク59が設けられている。このオーバー
フロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセン
サ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留
量が所定量以上となったことを報知できるようになって
いる。
【0042】ホッパータンク57の下方部分にはホッパ
ーモータ62が設けられており、このホッパーモータ6
2が回転することによりホッパータンク57内のメダル
がメダル排出口63から排出される。排出されたメダル
は、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダル
センサ61により検出された後、後述する返却メダル流
路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで
払い出される。なお、ホッパーモータ62は、払出しメ
ダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出され
た時点で停止するように制御されている。
【0043】ホッパータンク57の側部には、メイン電
源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグ
ボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等にお
いて再びゲームを続行可能な状態にリセットするための
第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする
設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自
動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/
OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理
者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作
を行うことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可と
する設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユ
ニット64が配設されている。
【0044】入賞確率は、本実施例では、予め定められ
た入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶し
ており、これを上記設定ボタン67を操作することによ
り任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行う
ことが可能となる。
【0045】図3に示されるように、前面扉2bの裏面
略中央部には、メダル投入部34から投入されたメダル
をホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が
固設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側
には不正メダル排出部72が設けられており、大きさや
厚みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセ
レクタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上
部投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受
皿11に返却されるようになっている。
【0046】不正メダル排出部72の下流側には、流下
するメダル流路を選択的に切り替え可能とする流路切替
ソレノイド107が設けられている。通常時において流
路切替ソレノイド107は励磁されており、流下するメ
ダルは流路を切り替えられることなく流下し、下流側に
設けられた投入メダルセンサ106により検出された
後、ホッパータンク57内に貯留されるようになってい
る。そして例えばクレジット数が50に達している場合
においてメダル投入部34よりメダルが投入されたり、
遊技者にメダルが払出される場合、流路切替ソレノイド
107の励磁が解除されて流路が切替わり、メダルは返
却流路を経て返却メダル流路73に導かれるようになっ
ている。
【0047】前面扉2bの裏面上部には、後述するよう
に遊技に関連する所定の演出やAT抽選処理の実行を制
御する制御部230や各種回路等が設けられている演出
制御基板201が収納された収納ケース550が取外し
不能に固定されている。
【0048】収納ケース550の左右側には、高音用の
スピーカ136a、136bが前述した放音部12a、
12bにそれぞれ臨むように固設されているとともに、
前面扉2bにおける下部所定箇所裏面側には、低音用の
スピーカ137が放音部13に臨むように固設されてお
り、例えばメダルのメダル投入部34への投入、スター
トレバー38の操作、ストップボタン40L、40C、
40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされた場
合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライ
ン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した場
合、あるいはBBやRBが実行されている場合等の各種
遊技状態において、該遊技状態に対応する所定の遊技効
果音等が各スピーカ136a、136b、137から出
力されるようになっている。
【0049】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うため
の操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明す
る。
【0050】ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投
入指示ランプ111が点灯または点滅している時に、メ
ダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を
賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダル
をメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジッ
トを使用することにより設定できるようになっている。
クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、
または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MA
XBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部
31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲーム
において許容される賭数の最大数である「3」だけ減算
表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚
BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部3
1に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示
されてメダル1枚分の賭数が設定される。なお、クレジ
ット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たな
い場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範
囲内に限られる。
【0051】遊技者により1枚のメダルがメダル投入部
34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧
操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段
の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ライ
ンL1が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112
(図4参照)が点灯する。続けて2枚目のメダルがメダ
ル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36
aが2回押圧操作されると賭数が「2」に設定され、
上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭
けランプ113、114が点灯する。続けて3枚目のメ
ダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BET
ボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAX
BETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定
され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、
L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L
2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けラ
ンプ112、2枚賭けランプ113、114、3枚賭け
ランプ115、116が点灯する。なお、賭数が最大数
である「3」に設定された場合には、それを越える賭数
を設定することはできないためBETボタンランプ12
1a、121bは消灯する。
【0052】そして上記のように少なくとも最小数であ
る「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38
の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが
開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作
が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートラ
ンプ118が点灯される。
【0053】なお、このようなメダルやクレジット等の
設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本
数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形
態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効
化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であ
り、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞
ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化され
るようになっていてもよい。
【0054】スタートランプ118が点灯している状態
でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置
50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転
し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化する
ように表示される。前述したようにリール51L、51
C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれ
ば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有
効になり、これらストップボタン40L、40C、40
Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122
L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプが
点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン
40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操
作有効ランプ122L、122C、122Rが消灯する
とともに、対応するリール51L、51C、51Rの回
転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の
上、中、下段に図柄が表示される。
【0055】また、遊技者がストップボタン40L、4
0C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例
えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、5
1C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0056】そして3つのうちいずれか2つのリールの
回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたい
ずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’
上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチ
が成立する。
【0057】さらに全てのリール51L、51C、51
Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいず
れかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上
に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は
入賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜45の内部に
内蔵された遊技効果ランプ130〜134(図4参照)
や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応
するリールランプ55等が点灯するとともに、スピーカ
136a、136b、137から効果音等が出力される
こと等による演出が実行される。そして、入賞内容に対
応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対し
てクレジットとして払出されてクレジット表示部31に
表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレ
ジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダ
ル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数
はペイアウト表示部33に表示される。
【0058】また、特に予め定められた特別図柄の組み
合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあって
は、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状
態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわ
ち大量のメダルを獲得できる特別遊技状態が発生し、後
述するようなビッグボーナス(以下BBと称する)やレ
ギュラーボーナス(以下RBと称する)が遊技者に対し
て遊技価値として付与されるようになっている。
【0059】なお、このように入賞することにより遊技
者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレ
ジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入
賞した場合等において遊技者に対して付与されるBBや
RB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0060】図4は、スロットマシン1に設けられた各
種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロッ
ク図である。また、図5は、遊技制御基板200に設け
られた遊技制御手段並びに事前決定手段、可変表示制御
手段、表示結果判定手段としての制御部210の構成
と、演出制御基板201に設けられた演出制御手段並び
に特定遊技状態制御手段、特定遊技状態決定手段として
の制御部230の構成と、を説明するためのブロック図
である。
【0061】スロットマシン1に設けられた各種基板の
うち、遊技制御基板200によって主に遊技状態が制御
され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演
出制御や後述するAT抽選処理等が実施される。また、
電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が
供給される。この電源基板202には、AC100Vの
電源の供給を受けるための電源コード84と、メインス
イッチ80とが接続されている。
【0062】遊技制御基板200は、演出制御基板20
1、電源基板202、リール中継基板203と配線接続
されているとともに、リール中継基板203を介して外
部出力基板205と、また、演出制御基板201を介し
てリールランプ中継基板204と接続されている。
【0063】遊技制御基板200の制御部210は、遊
技状態がレギュラーボーナス状態であることを示すRB
中信号や、遊技状態がビッグボーナス状態であることを
示すBB中信号、各リール51L、51C、51Rに対
応するリールモータ54L、54C、54Rを制御する
ためのリール制御信号(モータ位相信号)、賭数を設定
するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、
入賞の発生により遊技者に払出されたメダル(クレジッ
ト)数を示すメダルOUT信号などをリール中継基板2
03を介して外部出力基板205からスロットマシン1
の外部に出力する制御を行う。なお、ストップスイッチ
103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示
すストップスイッチ信号は、後述するようにストップス
イッチ103L、103C、103Rから直接出力され
た信号である。
【0064】遊技制御基板200には、各種のスイッ
チ、センサ、ランプ、及び表示器からの配線が接続され
ている。
【0065】例えば、電源基板202に配線接続された
設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセッ
トスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモー
タ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御
基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ
及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部
210に入力される。また、制御部210は、メダルの
払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精
算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立する
と、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数
のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0066】リール中継基板203に配線接続されたリ
ールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ
56は、リール中継基板203によって中継されて遊技
制御基板200に配線接続されており、リールセンサ5
6の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に
入力される。リールランプ55は、リールランプ中継基
板204によって中継されて演出制御基板201に配線
接続されている。遊技制御基板200の制御部210
は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信号の入
力)が成立すると、リールモータ54L、54C、54
Rに制御信号を出力してリールの変動を開始させた後、
表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行する。
【0067】遊技制御基板200に配線接続されたスイ
ッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボ
タン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ10
1はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッ
チであり、スタートスイッチ102はスタートレバー3
8の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストッ
プスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、
右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出
するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタ
ン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセット
スイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキ
ーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するス
イッチである。
【0068】投入メダルセンサ106は、メダル投入部
34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路
切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入され
たメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル
払出穴9側に切り替えるためのソレノイドである。
【0069】ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示
部32を構成する表示器であり、クレジット表示器10
9はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペ
イアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成す
る表示器である。
【0070】投入指示ランプ111は、投入指示表示部
30に内蔵されるランプであり、1枚賭けランプ112
は1枚賭け表示部21に、2枚賭けランプ113、11
4は2枚賭け表示部22、23に、3枚賭けランプ11
5、116は3枚賭け表示部24、25に内蔵されるラ
ンプである。
【0071】ゲームオーバーランプ117は、ゲームオ
ーバー表示部26に内蔵されるランプであり、スタート
ランプ118は、スタート表示部29に内蔵されるラン
プであり、リプレイランプ119は、リプレイ表示部2
7に内蔵されるランプであり、なお、ボーナス告知ラン
プ120はストップボタンユニット39に内蔵されるラ
ンプである。BETボタンランプ121aは1枚BET
ボタン36aに、BETボタンランプ121bはMAX
BETボタン36bに内蔵されるランプである。左操作
有効ランプ122Lは、左ストップボタン40Lに内蔵
されるランプであり、中操作有効ランプ122Cは、中
ストップボタン40Cに内蔵されるランプであり、右操
作有効ランプ122Rは、右ストップボタン40Rに内
蔵されるランプであり、ウェイトランプ139はウェイ
ト表示部28に内蔵されるランプである。
【0072】電源基板202あるいはリール中継基板2
03を介して、あるいはこれらの基板を介することなく
遊技制御基板200に配線接続された各種ランプ及び表
示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210
によって制御される。また、制御部210は、遊技制御
基板200に接続され、または、電源基板202あるい
はリール中継基板203を介して遊技制御基板200に
接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、
遊技状態を制御する。
【0073】特に、制御部210によって制御される
「クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、
ペイアウト表示器110、投入指示ランプ111、1枚
賭けランプ112〜3枚賭けランプ116、スタートラ
ンプ118、リプレイランプ119、ボーナス告知ラン
プ120、ゲームオーバーランプ117、左、中、右操
作有効ランプ122L、122C、122R、ウェイト
ランプ139」は、遊技の進行に関わる情報を報知する
ものであり、それが機能しなければ遊技を行うことに支
障が出るような、いわば“必須報知装置”といえる。こ
れらの“必須報知装置”が遊技状態を制御する制御部2
10によって制御されるために、たとえ、演出制御基板
201が故障したとしても、少なくとも遊技の進行に必
要な情報が遊技者に提供される。このため、遊技者に不
利な状態で遊技が進行してしまうことを防止できる。
【0074】図4を参照して、遊技制御基板200に設
けられた制御部210は、制御動作を所定の手順で実行
することのできるCPU(Central Processing Unit)
211と、CPU211の制御プログラムを格納するR
OM(Read Only Memory)213と、必要なデータの書
き込み及び読み出しができるRAM(Random AccessMem
ory)212と、CPU211と外部回路との信号の整
合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0075】また、遊技制御基板200には、電源投入
時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセッ
ト回路217と、CPU211にクロック信号を与える
クロック発生回路218と、クロック発生回路218か
らのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCP
U211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回
路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生し
ている乱数発生回路221と、乱数発生回路221から
乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バ
ッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基
板200には、各種スイッチからの信号が入力されるス
イッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示
しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊
技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を
保持させるためのバックアップ電源223が設けられて
いる。RAM212には、各種表示器(クレジット表示
器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器
110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、
各種遊技状態等を示す各種設定フラグ、出玉率の設定値
等、遊技に必要な情報が記憶され、停電時にこれらの情
報がバックアップされるために、停電の回復後に、停電
発生前の遊技状態に復帰できる。
【0076】制御部210のROM213には、前記制
御プログラムに加えて、各賞に対応するサンプリング値
の割り当て範囲が、各入賞確率の設定値並びにゲームの
賭数、遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に
対応してそれぞれ登録されているとともに、図6に示す
ように、各賞に対応する入賞図柄の組み合わせやメダル
の払出枚数、入賞に伴い設定される各種設定内容が、各
遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に対応し
てそれぞれ登録されている入賞判定テーブルが記憶され
ている。この入賞判定テーブルには、前述のように各賞
のサンプリング値の割り当て範囲が登録されており、こ
れらサンプリング値の割り当て範囲の設定により、後述
の内部抽選処理において内部当選可能な賞の入賞確率が
設定されるようになっている。例えば、本実施例の入賞
判定テーブルにおいて登録されたサンプリング値の割り
当て範囲の設定においては、各賞の内部当選確率が、図
7に示す確率設定表のように設定されている。尚、図7
には、通常遊技時の場合の内部当選確率を一例として示
す。
【0077】更に、前記ROM213には、所定の賞
(本実施例では後述する黒7−スイカ賞、白7−スイカ
賞、BAR−スイカ賞)の入賞が可能となるための入賞
押し順(左−中−右の押し順(以下順押し)、右−中−
左の押し順(以下逆押し))に対応してサンプリング値
の割り当て範囲が登録されている入賞押し順判定テーブ
ル(図示略)や、各リール51L、51C、51Rの図
柄番号毎に、各リール51L、51C、51Rの停止操
作がなされてから該当するリールが停止するまでに移動
する図柄のコマ数が、遊技状態(通常ゲーム時、BB
時、RB時)や押し順フラグの設定状況、内部当選フラ
グの設定状況、他のリールの回転状況、有効ラインL
1、L2、L2’、L3、L3’上に位置する各リール
51L、51C、51Rの図柄番号等の各種状況に応じ
て各々登録されているリール制御テーブル(図示略)が
記憶されている。
【0078】遊技制御基板200の制御部210から演
出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後
述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220
は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力
を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号
が入力されることを阻止するように機能する。このた
め、遊技制御基板200と演出制御基板201との間に
おいて、遊技制御基板200から演出制御基板201へ
の一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して
遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作
を行わせる不正行為を防止できる。
【0079】演出制御基板201には、演出手段である
遊技効果ランプ130〜134と、液晶表示器135
と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ
136a、136b、137と、タイトルパネル8及び
遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、小役
告知ランプ140a、140b、140cと、がそれぞ
れ接続され、さらに、リールランプ中継基板204を介
してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリ
ールランプ55が接続されている。
【0080】演出制御基板201には、マイクロコンピ
ュータからなる制御部230と、各スピーカ136a、
136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆
動回路235と、液晶表示器135を表示制御するため
の表示駆動回路236と、各種ランプを点灯あるいは点
滅させるためのランプ駆動回路237と、バックアップ
電源238とが搭載されている。
【0081】制御部230は、CPU231と、必要な
データの書き込み、及び書き出しができるRAM232
と、制御プログラムを格納するROM233と、I/O
ポート234と、を含む。RAM232の記憶データは
バックアップ電源238によりバックアップされている
ため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記
憶されていたデータに基づいて演出制御を再開できる。
【0082】制御部230のROM233には、遊技制
御基板200から送信される各種コマンドに基づいてゲ
ーム状態や内部当選状況、入賞押し順の設定状況を特定
可能なデータが登録されたコマンドテーブルが記憶され
ているとともに、前記遊技制御基板200から送信され
る各種コマンドに基づき特定されるゲーム状況に対応し
て演出パターンを定めた演出パターンテーブルが記憶さ
れている。この演出パターンテーブルは、各遊技効果ラ
ンプ130〜134、液晶表示器135、各スピーカ1
36a、136b、137、各蛍光灯138、小役告知
ランプ140a〜140c、別に分類されており、例え
ば所定の遊技状態を示すコマンドを受信した場合、制御
部230はその遊技状態に応じた演出パターンを抽出
し、この抽出した演出パターンに応じて各遊技効果ラン
プ130〜134、液晶表示器135、各スピーカ13
6a、136b、137、各蛍光灯138、小役告知ラ
ンプ140a〜140c、及びリールランプ55等を制
御する。尚、後述するAT状態の発生したゲームにおけ
る内部当選した賞に対応する図柄の報知や入賞押し順の
報知についても、前記演出パターンテーブルに登録され
た演出パターンに基づいて実施される。
【0083】演出制御基板201によって制御される
「各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器13
5、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯
138、小役告知ランプ140a〜140c、及びリー
ルランプ55」は、遊技制御基板200によって制御さ
れる各種表示器などに比較すると、それが機能しなくて
も遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効
果を主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べるもの
である。このため、たとえ、演出制御基板201に故障
が発生したとしても、遊技者に不利な遊技が提供されて
しまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷
が軽減される。
【0084】図5に示されるように、スタートスイッチ
102の検出信号は、スイッチ回路215を介して制御
部210に入力されるとともに、サンプリング回路22
2に入力される。制御部210は、スタートスイッチ1
02の検出信号を受け、モータ回路216を介してリー
ル制御信号を出力する。このリール制御信号はリール中
継基板203を介して各リール51L、51C、51R
別に設けられたリールモータ54L、54C、54Rに
入力される。また、リール制御信号は、リール中継基板
203及び外部出力基板205を介してスロットマシン
1の外部へ出力される。
【0085】これにより、各リール51L、51C、5
1Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路
は、リール中継基板203においてリールモータ54
L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐
されており、外部出力基板205側へ出力されたリール
制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1
の外部へも出力される。このように、外部出力基板20
5から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工
された信号ではなく、リールモータ54L、54C、5
4Rを駆動制御する信号そのものである。
【0086】一方、サンプリング回路222は、スター
トスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで
乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、
その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、
そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納
されている入賞判定テーブルとを参照して、入賞の発生
を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果を
RAM212に記憶させる。これにより、スタート操作
がされたタイミングとほぼ等しいタイミングで、入賞役
の当選の有無が決定される。制御部210は、その後、
入賞役別の当選結果に応じてリールを制御する。
【0087】また、各ストップスイッチ103L、10
3C、103Rから出力されたストップスイッチ信号
は、遊技制御基板200、リール中継基板203、およ
び外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された
後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力さ
れる。さらに、ストップスイッチ103L、103C、
103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、
外部出力基板205を介して外部に出力されるように構
成されている。
【0088】ストップスイッチ信号の入力を受けた制御
部210は、モータ回路216を介してストップスイッ
チ信号に対応するリールモータ54L、54C、54R
を停止させるためのリール制御信号を出力する。このリ
ール制御信号は、リールモータ54L、54C、54R
に入力されるとともに、外部出力基板205を介してス
ロットマシン1の外部へ出力される。
【0089】外部出力基板205から出力される信号
は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可
能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボ
タン40L、40C、40Rの操作から190ms以内
に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する
各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確
認される。このスロットマシン1の場合、各ストップス
イッチ103L、103C、103Rから出力されたス
トップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出
力されるために、各ストップボタン40L、40C、4
0Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で
正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力
されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から
出力されるために、各リール51L、51C、51Rの
始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正
確に把握できる。このため、外部出力基板205から出
力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、4
0C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボ
タン40L、40C、40Rに対応する各リール51
L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った
場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制
御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んで
から外部出力基板205に信号を出力するような構成」
とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工し
て出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実
施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0090】図8には、各リール51L(左リール)、
リール51C(中リール)、リール51R(右リール)
の外周に配列された図柄を示す展開図が示されており、
図中、「左」は左リール51Lの外周に配列された図柄
を示し、「中」は中リール51Cの外周に配列された図
柄を示し、「右」は右リール51Rの外周に配列された
図柄をそれぞれ示している。左リールの左側に示した数
字は図柄番号であり、「1」〜「21」の各図柄番号に
対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイ
カ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム(以下JAC
と称す)」などの図柄が各リール毎に21個ずつ配列さ
れている。
【0091】本実施例におけるスロットマシン1にあっ
ては、可変表示装置50の停止時において、賭数に応じ
て有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L
2’、L3、L3’上に例えば「BAR−BAR−BA
R」の図柄が揃えば、大当たりであるRB(レギュラー
ボーナス)に入賞したことになり、「BAR−BAR−
BAR」の図柄が揃ったことの対価として例えば15枚
のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な
特別遊技状態であるRB(レギュラーボーナス)が発生
し、以下に説明するレギュラーボーナスゲームが遊技価
値として遊技者に対して付与される。このRB中では、
Jac図柄のぞろめが揃うことにより所定枚数のメダル
が払出されるJac入賞が高確率で発生するJacゲー
ムが最大で12回提供されるとともに、このJacゲー
ムが12回実行されるか、あるいはJacゲームが12
回に達する前にJac入賞が8回発生されるか、いずれ
かの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊
技者は12回のJacゲーム中に最大8回のJac入賞
の機会を得ることができる。
【0092】一方、有効化された入賞ラインL1、L
2、L2’、L3、L3’上に、例えば「黒7−黒7−
黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、大当たり
であるBB(ビッグボーナス)に入賞したことになり、
「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図
柄が揃ったことの対価として例えば15枚のメダルが払
出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態
であるBB(ビッグボーナス)が発生し、以下に説明す
る小役ゲームが遊技価値として遊技者に対して付与され
る。具体的に説明すると、このBB中では、小役図柄
(実施例ではベル、プラム)のぞろめが高確率で揃って
所定枚数のメダルの払出しをともなう小役入賞が高確率
で発生する小役ゲームが最大で30回提供されるととも
に、この小役ゲームを30回実行するまで間にJac図
柄のぞろめが揃ってJacIn入賞した場合には、前記
特別遊技状態であるRBが発生して前記レギュラーボー
ナスゲームが提供されるようになっている。このRB
は、BB中における発生可能な最大回数が予め定められ
ており、本実施例では最大で3回発生し得るようになっ
ている。そしてこのBBは、30回の小役ゲームを実行
して終了する場合か、あるいは小役ゲームを30回に実
行する前に3回のRBが提供されて3回目のRBが終了
する場合のうち、少なくともいずれか一方の条件が満た
された時点で終了する。
【0093】また、前記特別遊技状態以外の通常の遊技
状態(通常ゲーム)である場合においては、同種の図柄
が有効化された1つの有効ライン上に揃って所定の賞が
成立した場合には、その図柄の種類に応じて予め定めら
れた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。なお、各
リール51L、51C、51Rに描かれた「チェリー」
の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が
有効な1本の有効ライン上で停止表示された場合には2
枚のメダルが遊技者に付与される。なお、賭数に応じて
有効化された有効ラインが複数本存在する場合におい
て、前述したようにメダルが払出される図柄の組み合わ
せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合
には、各入賞ライン上の図柄の組み合わせによって付与
されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与さ
れるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者
に付与されるメダルの上限が15枚と定められているた
めに、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダ
ルが無効となる。
【0094】本実施例においては、通常遊技状態時にお
いて黒7−黒7−黒7(黒7賞)、白7−白7−白7
(白7賞)、BAR−BAR−BAR(BAR賞)、黒
7−スイカ−スイカ(黒7−スイカ賞)、白7−スイカ
−スイカ(白7−スイカ賞)、BAR−スイカ−スイカ
(BAR−スイカ賞)、チェリー(チェリー賞)、ベル
−ベル−ベル(ベル賞)、またはプラム−プラム−プラ
ム(再遊技;リプレイ)等が入賞の対象となっており、
そのうち黒7、または白7の図柄、及びBARの図柄の
みが遊技者にとって利益の大きな賞である大当たり(B
B、RB)の対象となる特別図柄とされて、その他チェ
リー、ベルまたはプラム(再遊技)は遊技者にとって利
益の小さな賞である小役の対象となる図柄とされてい
る。
【0095】また、本実施例では、白7−スイカ−スイ
カ(白7−スイカ賞)、黒7−スイカ−スイカ(黒7−
スイカ賞)、BAR−スイカ−スイカ(BAR−スイカ
賞)の図柄の組み合わせが、前記AT状態において報知
対象となる賞として使用されている。
【0096】このような各賞の対象となる図柄の組み合
わせ、及び該図柄の組み合わせに対応する払出しメダル
枚数(入賞の発生確率等も含む)は、通常ゲーム時、及
びBB時、RB時に対応してそれぞれ予め定められてお
り、これらの設定内容は前述のようにROM213に記
憶された入賞判定テーブルに登録されている。
【0097】また、本実施例におけるスロットマシン1
は、例えば、ゲームの進行に伴い各種の演出を実施する
とともに、所定の条件に基づいて前記AT状態を発生さ
せるか否かの抽選を行い、この抽選において当選する
と、次回のゲームにおいて遊技者にとって有利な特定遊
技状態としてのAT状態が発生する。このAT状態が発
生したゲームにおいては、内部当選した賞に対応する図
柄が小役告知表示部20a〜20cの点灯により報知さ
れるとともに、内部当選した賞の入賞が可能となるため
の操作手順(ストップボタン40L、40C、40Rの
押し順)が液晶表示部15(液晶表示器135)に表示
されるようになる。
【0098】すなわち、この特定遊技状態であるAT状
態が発生すると、所定の賞(本実施例では黒7−スイカ
賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ賞)が内部抽選に
より内部当選した場合にはその内部当選した賞及び入賞
押し順が遊技者に対して報知されるため、遊技者は報知
された賞に対応する図柄と入賞押し順に従って遊技すれ
ば入賞を発生させることができることになる。
【0099】次に、本実施例における制御部210がゲ
ームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9のフロ
ーチャートに基づいて以下に説明していく。
【0100】まずSa1においては、ゲームスタートに
備えるための初期処理を実行する。具体的には、投入指
示ランプ111を点灯させ、メダルやクレジットを受付
け可能な状態で待機する。特に電源の立ち上げ時等にお
いては、前述した各種装置の接続、及び作動状況、各種
フラグの設定状況を確認し、例えば設定ボタン67の設
定状況に基づく入賞確率の設定や、リール51L、51
C、51Rの初期位置の設定等の種々の設定を実行した
後、投入指示ランプ111を点灯させ、メダルやクレジ
ットを受付け可能な状態で待機する。
【0101】Sa2においては、メダルの賭数が選択さ
れ、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダル
の賭数を設定するBET処理を実行する。具体的には、
投入されたメダル枚数、またはBETボタン36a、ま
たはMAXBETボタン36bの押圧操作によるベット
数に応じて所定の表示ランプ112〜116を順次点灯
させ、1枚以上のメダルが投入された時点、または1枚
BETボタン36a、またはMAXBETボタン36b
の押圧操作により1以上のクレジットが使用された時点
でスタートランプ118を点灯させ、スタートレバー3
8の押圧操作を可能とするとともに、スタートレバー3
8が押圧操作された時点でメダルの賭数を設定し、スタ
ートランプ118を消灯する。
【0102】なお、スタートレバー38の押圧操作がな
されるまでの間において、全ての表示ランプ112〜1
16が点灯された状態からさらにメダル投入があった場
合には、投入されたメダル枚数分に相当する有価価値を
クレジットとしてRAM212に記憶し、これをクレジ
ット表示部31にて表示する。
【0103】また、前回のゲームでリプレイが入賞した
場合には、メダルの投入やBETボタン36a、36b
の入力を無効とし、前記のゲームでの賭数に応じて所定
の表示ランプ112〜116を点灯させるとともに、ス
タートランプ118を点灯させ、スタートレバー38の
押圧操作を可能とするとともに、スタートレバー38が
押圧操作された時点で前回のゲームと同じ賭数を設定
し、スタートランプ118を消灯する。
【0104】Sa3においては、Sa2におけるスター
トレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、
前述したいずれかの賞(BB、RB、その他遊技者にと
って利益の小さな賞である小役)の入賞を許容するか否
かを決定する内部抽選処理を実行する。この内部抽選処
理とは、全てのリール51L、51C、51Rが停止さ
れる前の段階において、いずれかの賞への入賞を許容す
るか否かを決定するために実行されるものである。すな
わち、この抽選により当選したいずれかの賞に該当する
内部当選フラグが設定された場合に限り入賞することが
許容されるのである。すなわち、制御部210はいずれ
かの賞に入賞することを許容するか否かを決定する入賞
の事前決定手段としての機能を有している。
【0105】Sa4においては、Sa3の内部抽選処理
の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転さ
せるリール回転処理を実施する。このリール回転処理に
おいては、リール51L、51C、51R回転中の基準
位置チェックによるエラーチェックは、所定時間毎のタ
イマ割り込みで随時確認される。また、全てのリール5
1L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン
40L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、操作有
効ランプ122L、122C、122Rを点灯するとと
もに、リール停止用のタイマカウントを開始する。
【0106】Sa5においては、遊技者による停止ボタ
ン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各
リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者
によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操
作がなされることなく所定時間である30秒が経過した
ことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた
時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラ
グの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧
操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応
する操作有効ランプ122L、122C、122Rを消
灯するとともに、対応するリール51L、51C、51
Rの回転を停止させるリール停止処理を実施する。
【0107】Sa6においては、Sa5において全ての
リール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判
定した時点で、可変表示装置50に表示された表示内容
と、Sa3において当選し、設定された内部当選フラグ
の内容とを照合して入賞内容の判定を行う入賞判定処理
を実行するとともに、特にいずれかの賞に入賞したと判
定した場合にあっては、入賞内容に対応した各種設定を
実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対
応する払出しメダル枚数、遊技状態、再遊技等の設定が
ある。
【0108】Sa7においては、Sa6において判定さ
れた入賞内容に対応して設定された設定内容に基づく処
理を実行する。具体的には、設定された払出しメダル枚
数分のメダルの払出し処理や、遊技状態の変更(通常遊
技状態から特別遊技状態へ、または特別遊技状態から通
常遊技状態への変更等)処理等を実行する。
【0109】そしてこのステップにおいては、入賞の有
無に関わらず、BB及びRB以外の賞(黒7−スイカ
賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ賞、チェリー賞、
ベル賞、またはリプレイ(再遊技))に該当する内部当
選フラグが設定されている場合はこれをクリアしてゲー
ムを終了する。尚、このように設定されているいずれか
の賞に該当する内部当選フラグは、1回のゲームの終了
とともに解除されるようにしたり、当選した賞に入賞す
るまで継続するように設定することが可能である。本実
施例では、BB及びRBの内部当選フラグは入賞するま
で継続されるように設定され、前述した小役の内部当選
フラグは1ゲーム毎に解除されるように設定されてい
る。なお、各ゲームにおいて実行される入賞の抽選によ
り同時に2種の内部当選フラグが1ゲーム中に同時に設
定されることはないが、BB及びRBの内部当選フラグ
が継続して設定されている間に小役の内部当選フラグが
設定されることはある。
【0110】前記Sa3の内部抽選処理について図10
に基づき詳述すると、まず、乱数発生回路221から発
生される循環した乱数列から、サンプリング回路222
にてスタートレバー38が操作されたタイミング(Sa
2のBET処理が終了してメダルの賭数が設定されたタ
イミング)で入賞決定用乱数値を抽出し(Sb1)、抽
出した乱数値を入賞判定テーブルにおけるサンプリング
値の割り当て範囲と比較して(Sb2)、比較した結果
に基づいて内部当選した賞があるか否かを判定する(S
b3)。
【0111】Sb3の判定において内部当選があると判
定した場合には、内部当選した賞に該当する内部当選フ
ラグの設定を行うとともに(Sb4)、内部当選した賞
の種別等を特定可能な内部当選状況コマンドを演出制御
基板201の制御部230へ送信する(Sb5)。ま
た、Sb3の判定において内部当選がないと判定した場
合には、内部当選がない旨の内部当選状況コマンドを演
出制御基板201の制御部230へ送信する(Sb
5)。
【0112】次いで、内部当選した賞が黒7−スイカ
賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ賞のうちのいずれ
かであるか否かを判定し(Sb6)、この判定において
内部当選した賞が黒7−スイカ賞、白7−スイカ賞、B
AR−スイカ賞のうちのいずれかであると判定した場合
には、入賞押し順を決定するための入賞押し順用乱数値
を抽出し(Sb7)、前記入賞押し順判定テーブルと比
較して(Sb8)、内部当選した賞が入賞可能となる入
賞押し順を順押しまたは逆押しのいずれかに決定すると
ともに、決定した入賞押し順に基づく押し順フラグ(順
押しフラグまたは逆押しフラグ)を設定して(Sb
9)、前記決定した入賞押し順を特定可能な入賞押し順
コマンドを前記制御部230へ送信して処理を終了して
Sa4のリール回転処理に移行する(Sb10)。
【0113】また、Sb6の判定において内部当選した
賞が黒7−スイカ賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ
賞のうちのいずれかでないと判定した場合には、内部当
選した賞がリプレイであるか否かを判定する(Sb1
2)。
【0114】Sb12の判定において、内部当選した賞
がリプレイであると判定した場合は、内部当選した賞が
入賞可能となる押し順を逆押しに決定するとともに、決
定した押し順に基づく押し順フラグ(逆押しフラグ)を
設定して(Sb13)、前記決定した押し順を特定可能
な入賞押し順コマンドを前記制御部230へ送信してS
a4のリール回転処理に移行する(Sb10)。
【0115】また、Sb12の判定において内部当選し
た賞がリプレイでないと判定した場合(いずれの賞も内
部当選していない場合も含む)には、入賞押し順を問わ
ない旨の入賞押し順コマンドを、前記制御部230へ送
信して処理を終了してSa4のリール回転処理に移行す
る(Sb10)。
【0116】このように内部抽選処理においては、前記
入賞判定テーブルに設定された入賞確率にて各種の賞の
内部抽選が行われ、その抽選結果を特定可能な内部当選
状況コマンドが演出制御基板201の制御部230に送
信されるとともに、内部当選した賞が黒7−スイカ賞、
白7−スイカ賞、BAR−スイカ賞のうちのいずれかで
ある場合には、内部当選した賞が入賞可能となる入賞押
し順が順押しまたは逆押しのいずれかに決定され、内部
当選した賞がリプレイである場合には、入賞押し順が逆
押しに決定され、これら決定された入賞押し順を特定可
能な入賞押し順コマンドが演出制御基板201の制御部
230に送信される。尚、それ以外の賞が内部当選した
場合または内部当選した賞がない場合には、特に入賞押
し順は決定されず、入賞押し順を問わない旨の入賞押し
順コマンドが演出制御基板201の制御部230に送信
される。
【0117】尚、本実施例では、内部抽選処理に用いる
乱数として、遊技制御基板200のCPU211の外部
に設けられている乱数発生回路221から生成された乱
数を用いているが、CPU211の内部に乱数発生を行
うことができる回路を設けるようにして、CPU211
内部から乱数を生成するようにしても良い。
【0118】前記Sa5のリール停止処理を図11に基
づき詳述すると、まず、前記Sa4のリール回転処理時
にスタートしたタイマカウントに基づいて、所定時間
(本実施例では30秒間)が経過したか否かを判定する
(Sc1)。Sc1の判定においてリールが回転してか
ら所定時間が経過したと判定した場合には、左・中・右
リール51L、51C、51Rの停止フラグを全て設定
して(Sc8)、左リール停止フラグが設定されている
か否かを判定する(Sc9)。また、前記Sc1の判定
において所定時間が経過していないと判定した場合に
は、ストップボタン40Lの入力に基づいて左リール5
1Lの停止操作があるか否かを判定する(Sc2)。
【0119】Sc2の判定において、前記左リール51
Lの停止操作があると判定した場合には、左リール停止
フラグを設定し(Sc3)、ストップボタン40Cの入
力に基づいて中リール51Cの停止操作があるか否かを
判定する(Sc4)。またSc2の判定において左リー
ル51Lの停止操作がないと判定した場合には、前記中
リール51Cの停止操作があるか否かを判定する(Sc
4)。
【0120】次に、Sc4の判定において、中リール5
1Cの停止操作があると判定した場合には、中リール停
止フラグを設定し(Sc5)、ストップボタン40Rの
入力に基づいて右リール51Rの停止操作があるか否か
を判定する(Sc6)。またSc4の判定において中リ
ール51Cの停止操作がないと判定した場合には、前記
右リール51Rの停止操作があるか否かを判定する(S
c6)。
【0121】次いで、Sc6の判定において右リール5
1Rの停止操作があると判定した場合には、右リール停
止フラグを設定し(Sc7)、左リール停止フラグがあ
るか否かを判定する(Sc9)。また、Sc6の判定に
おいて右リール51Rの停止操作がないと判定した場合
には、左リール停止フラグが設定されているか否かを判
定する(Sc9)。
【0122】次に、前記Sc9の判定において、左リー
ル停止フラグが設定されていると判定した場合には、左
リール51Lが回転中であるか否かを判定する(Sc1
0)。Sc10において左リール51Lが回転中である
と判定した場合には、賭数の設定状況や押し順フラグの
設定状況、内部当選フラグの設定状況、他のリールの回
転状況等の各種状況に該当する前記リール停止制御テー
ブルの登録データ(図柄の移動コマ数)に基づいて左リ
ール51Lを停止し(Sc11)、左操作有効ランプ1
22Lを消灯し(Sc12)、設定されていた左リール
停止フラグをクリアして(Sc13)、中リール停止フ
ラグがあるか否かを判定する(Sc14)。Sc10に
おいて、左リール51Lが回転中でないと判定した場合
には設定されている左リール停止フラグをクリアして
(Sc13)、中リール停止フラグがあるか否かを判定
する(Sc14)。また、Sc9において左リール停止
フラグが設定されていないと判定した場合は、中リール
停止フラグが設定されているか否かを判定する(Sc1
4)。
【0123】次に、Sc14において、中リール停止フ
ラグが設定されていると判定した場合には、中リール5
1Cが回転中であるか否かを判定する(Sc15)。中
リール51Cが回転中であると判定した場合には、左リ
ール51Cと同様に押し順フラグの設定状況、他のリー
ルの回転状況等の各種状況に該当する前記リール停止制
御テーブルの登録データに基づいて中リール51Cを停
止し(Sc16)、中操作有効ランプ122Cを消灯し
(Sc17)、設定されていた中リール停止フラグをク
リアして(Sc18)、右リール停止フラグが設定され
ているか否かを判定する(Sc19)。Sc15におい
て、中リール51Cが回転中でないと判定した場合には
設定されている中リール停止フラグをクリアして(Sc
18)、右リール停止フラグが設定されているか否かを
判定する(Sc19)。また、Sc14において中リー
ル停止フラグが設定されていないと判定した場合は、右
リール停止フラグが設定されているか否かを判定する
(Sc19)。
【0124】次に、Sc19において、右リール停止フ
ラグが設定されていると判定した場合には、右リール5
1Rが回転中であるか否かを判定する(Sc20)。右
リール51Rが回転中であると判定した場合には、左リ
ール51Cと同様に押し順フラグの設定状況、他のリー
ルの回転状況等の各種状況に該当する前記リール停止制
御テーブルの登録データに基づいて右リール51Rを停
止し(Sc21)、右操作有効ランプ122Rを消灯し
(Sc22)、設定されている右リール停止フラグをク
リアして(Sc23)、これで全リール51L、51
C、51Rが停止したか否かを判定する(Sc24)。
【0125】また、Sc20において、右リール51R
が回転中でないと判定した場合には設定されている右リ
ール停止フラグをクリアして(Sc23)、全リール5
1L、51C、51Rが停止したか否かを判定する(S
c24)。
【0126】また、Sc19において、右リール停止フ
ラグが設定されていないと判定した場合には、全リール
51L、51C、51Rが停止したか否かを判定する
(Sc24)。
【0127】次にSc24において、全リール51L、
51C、51Rが停止していると判定した場合は、リー
ル停止処理を終了してSa6の入賞判定処理に移行する
とともに、全リール51L、51C、51Rが停止して
いないと判定した場合は、Sc1へ戻り、上記処理を繰
り返し実行するようになっている。
【0128】具体的には、前述した入賞の抽選によりい
ずれかの賞に該当する内部当選フラグが設定された場合
に限り、その賞に該当する図柄の組み合わせが所定の有
効ライン上に揃うように停止制御し、また、いずれの賞
にも該当する内部当選フラグが設定されていない場合
は、遊技者が目押しを行うことにより3つのリール51
L、51C、51Rのうち2つのリール51が停止され
1つのリール51が回転中である状態において、いずれ
かの賞に該当する入賞の組み合わせのリーチ態様が表示
されることはあっても、最終的には前記賞に該当する図
柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃わない
ように停止制御する。すなわち、入賞の抽選によりいず
れかの賞に当選しない限り上記各賞に入賞することはな
く、また、これにより繰り返し行われるゲーム中におい
て各賞が平均的に発生することになる。
【0129】さらに詳しくは、前記停止フラグが設定さ
れた時点において透視窓14に表示されている表示態様
以外の表示態様を停止表示しようとすることがある。す
なわち、前記停止フラグが設定された時点において、透
視窓14に停止表示しようとする表示態様と、この表示
態様を停止表示すべき位置(透視窓14)とのズレが所
定範囲内である場合に、その表示態様を前記停止表示位
置まで引込んで(リール51を回転させて)停止表示さ
せる引込み制御を実行することがある。これら図柄を引
き込むコマ数は、その際の各種状況や停止操作時の図柄
に基づいてリール停止制御テーブルから特定できるよう
になっており、この特定されたコマ数分の移動が実施さ
れることで引込み制御が実施されるようになっている。
【0130】例えば遊技者により停止ボタン40L、4
0C、40Rの押圧操作がなされて停止フラグが設定さ
れた時点において表示しようとする表示態様を構成する
図柄の一部が、停止表示位置から予め設定された所定の
引込み可能範囲(本実施例ではリールの回転方向を基準
にして、停止表示位置から図柄4個分に相当する範囲)
以内に位置していれば、停止表示しようとする表示態様
が自動的に停止表示位置(透視窓14)に引込まれてい
くことになるので、入賞の抽選によりいずれかの賞が当
選した場合等においてこの引込み制御が実行されると、
当選した賞に該当する図柄を揃えやすくなる。
【0131】また、いずれの賞にも当選していない場合
や前記押し順フラグの設定と異なる押し順にて停止操作
がなされた場合においては、停止操作がなされた際に停
止表示位置の有効ライン上に賞が発生し得る図柄が表示
されていても、引込み制御が実行されて図柄が揃わない
こととなる。尚、前述したような引込み可能範囲は任意
であり、種々に設定変更可能である。
【0132】また、このように前記内部抽選処理におい
て賞が内部当選している場合においても、押し順フラグ
が設定されている場合においては、押し順フラグに基づ
く入賞押し順に一致する順序で停止操作がなされない場
合には、有効ライン上に該当する図柄が揃わないように
制御されており、これにより内部当選確率を高確率に設
定した場合でも入賞押し順を設定することで適宜に入賞
確率を抑制できるばかりか、例えばリプレイが内部当選
している場合においても、遊技者が入賞押し順(本実施
例では逆押し)以外の押し順(順押し)にて停止操作を
行うことで特定の入賞、例えばリプレイを故意に入賞さ
せないようにすることが可能となる。
【0133】また、本実施例では、前述のように停止表
示位置から図柄4個分の範囲に以内に位置する図柄が引
き込み可能であることから、図8に示す図柄の配列によ
れば、例えば、中リール51C並びに右リール51Rで
はリプレイ図柄であるプラムと次のプラムとの間隔が全
て4図柄以内に配列されているため、リプレイが内部当
選した場合において停止操作がなされると、これら中リ
ール51C並びに右リール51Rの停止表示位置にどの
図柄が表示されていても、プラムが必ず引き込まれるよ
うになっているが、左リール51Lにおいては、4番図
柄のプラムと10番図柄のプラムとの間隔が5図柄であ
るため、リプレイが内部当選した場合においても停止表
示位置に5番のスイカが位置する時点で停止操作がなさ
れると、プラムは引き込まれないこととなる。言い換え
れば、リプレイが内部当選されている場合でも、遊技者
が左リール51Lで5番のスイカを狙って停止操作を行
うことにより、リプレイを故意に入賞させないようにす
ることが可能となる。
【0134】次に、前記Sa6の入賞判定処理を図12
に基づき詳述すると、まず、前記有効ライン上の表示さ
れた停止図柄を、前記入賞判定テーブルに登録されてい
る図柄の組み合わせと比較し(Sd1)、入賞が発生し
たか否かを判定する(Sd2)。
【0135】Sd2の判定において入賞が発生したと判
定した場合には、該当する入賞内容に対応した各種設定
(例えば、BB入賞の場合にはBB状態フラグの設定並
びにBBゲームカウントのセット等)並びに払出を行う
メダルの枚数(例えばBB入賞の場合は15枚)を設定
し(Sd3、Sd4)、入賞した旨を示す入賞状況コマ
ンドを演出制御基板201の制御部230へ送信して
(Sd5)、終了してSa6の払出処理に移行する。
【0136】また、Sd2の判定において入賞が発生し
ていない場合、つまり有効ライン上に表示された図柄の
組み合わせが入賞判定テーブルに登録されている図柄の
組み合わせに該当しないと判定した場合には、入賞して
いない旨の入賞状況コマンドを演出制御基板201の制
御部230へ送信して(Sd5)、処理を終了してSa
7の払出処理に移行する。
【0137】次に、前記遊技制御基板から送信される内
部当選状況コマンド並びに入賞押し順コマンド、入賞状
況コマンドの受信に基づいて演出制御基板201の制御
部230が行う処理を図13に基づき説明する。
【0138】まず、通常時、演出制御基板201の制御
部230では、遊技制御基板200から送信される内部
当選状況コマンドの受信待ちの状態である(Se1)。
この状態においてゲームがスタートし、遊技制御基板2
00から内部当選状況コマンドを受信した場合には、受
信した内部当選状況コマンドに基づく内部当選状況を前
記コマンドテーブルにて特定して設定した後、遊技制御
基板200から送信される入賞押し順コマンドの受信待
ちの状態となる(Se2)。
【0139】この状態で遊技制御基板200から入賞押
し順コマンドを受信した場合には、受信した入賞押し順
コマンドに基づく入賞押し順を前記コマンドテーブルに
て特定して設定する。
【0140】次いで、AT中フラグが設定されているか
否かを判定し(Se3)、この判定においてAT中フラ
グが設定されていないと判定した場合には、前記受信し
た内部当選状況コマンドにより設定された内部当選状況
に基づきリプレイが内部当選したか否かを判定する(S
e7)。このSe7の判定においてリプレイが内部当選
していないと判定した場合、すなわちそれ以外の賞が内
部当選したかいずれの賞も内部当選していないと判定し
た場合(内部抽選により内部当選した賞がないと判定し
た場合)には、再びSe1における内部当選状況コマン
ドの受信待ちの状態に戻る。
【0141】また、Se7の判定において内部当選状況
コマンドに基づきリプレイが内部当選したと判定した場
合には、遊技制御基板200から送信される入賞状況コ
マンド待ちの状態となる。この状態において全リール5
1L、51C、51Rが停止して入賞状況が確定し、遊
技制御基板200から入賞状況コマンドを受信した場合
には、受信した入賞状況コマンドにより特定される入賞
状況に基づきリプレイが入賞したか否かを判定する(S
e9)。この判定においてリプレイが入賞したと判定し
た場合には、再びSe1における内部当選状況コマンド
の受信待ちの状態に戻る。
【0142】また、Se9の判定においてリプレイが入
賞しなかったと判定した場合には、リールランプ55を
点灯させてAT状態を発生させるか否かを決定するため
のAT抽選が実施される旨を報知するとともに(Se1
0)、後に詳述するAT抽選処理を実施し(Se1
1)、再びSe1における内部当選状況コマンドの受信
待ちの状態に戻る。また、このAT抽選処理においてA
Tが当選すると、AT中フラグが設定されるようになっ
ている。
【0143】また、前のゲームにおいてAT抽選処理を
実施し、ATが当選してAT中フラグが設定されている
場合には、前記Se3における判定において、Se4へ
移行し、受信した内部当選状況コマンドに基づき内部当
選した賞が黒7−スイカ賞、または白7−スイカ賞、ま
たはBAR−スイカ賞のうちのいずれかであるか否かを
判定する(Se4)。
【0144】この判定において内部当選した賞が黒7−
スイカ賞、または白7−スイカ賞、またはBAR−スイ
カ賞のうちのいずれかであると判定した場合には、遊技
者にとって有利な特定遊技状態であるAT状態にて実施
するAT演出、すなわちこれら内部当選した賞に対応す
る図柄が小役告知表示部20a〜20cを点灯して報知
するとともに、液晶表示部15(液晶表示器135)に
入賞押し順を表示して報知する演出を実施した後(Se
5)、設定されていたAT中フラグをクリアして(Se
6)、再びSe1における内部当選状況コマンドの受信
待ちの状態に戻る。
【0145】また、Se4の判定において内部当選した
賞が黒7−スイカ賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ
賞以外の賞またはいずれの入賞も内部当選していないと
判定した場合には設定されていたAT中フラグをクリア
して(Se6)、再びSe1における内部当選状況コマ
ンドの受信待ちの状態に戻る。
【0146】前記Se11におけるAT抽選処理につい
て図14に基づき詳述すると、前記Se10におけるA
T抽選が実施される旨の報知が実施された後、AT抽選
用乱数値を図示しない乱数発生回路より抽出し(Sf
1)、抽出した乱数値を、ATに当選するか否かを判定
するためのAT当選判定テーブルと比較し(Sf2)、
この比較結果に基づきATに当選したか否かを判定する
(Sf3)。
【0147】Sf3の判定においてATに当選したと判
定した場合には、AT中フラグを設定して(Sf4)、
AT抽選に当選した旨の演出を実行し(Sf5)、AT
抽選処理を終了してSe1における内部当選状況コマン
ドの受信待ちの状態に移行する。
【0148】また、Sf3の判定において、ATに当選
していないと判定した場合には、ATに当選していない
旨の演出を実行し(Sf5)、AT抽選処理を終了して
Se1における内部当選状況コマンドの受信待ちの状態
に移行する。
【0149】これらの処理を具体的に説明すると、通常
ゲーム時においてリプレイが内部当選したが、実際には
プラムの図柄が揃わずリプレイの入賞が発生しなかった
場合(遊技者が各リール51L、51C、51Rを順押
しにて停止した場合や、左リール51Lにプラム以外の
図柄が停止した場合)、すなわちリプレイを取りこぼし
た場合に、AT抽選処理が実施され、このAT抽選処理
においてATが当選すると次回のゲーム以降に遊技者に
とって有利な特定遊技状態であるAT状態が発生可能と
なる。
【0150】次いで、AT状態が発生した際のゲームに
おける内部当選した賞の報知状況を図15(a)〜
(c)に基づいて説明する。
【0151】まず、AT状態が発生したゲームにおい
て、AT対象となる所定の賞、例えば白7−スイカ賞が
内部当選し、入賞押し順が順押しに決定された場合に
は、図15(a)に示すように、「白7」の図柄に対応
する小役告知表示部20aを点灯させるとともに、液晶
表示部15に入賞押し順が順押しである旨のメッセージ
を表示し、左側位置に左リール51Lで停止するべき
「白7」図柄を表示する。
【0152】この状態で、遊技者が液晶表示部15に表
示された内容に従い、「白7」図柄を狙って左リール5
1Lを停止させることで、「白7」図柄が左リール51
Lの可変表示領域に停止する。
【0153】左リール51Lの可変表示領域に「白7」
図柄が停止すると、図15(b)に示すように、液晶表
示部15の中央位置に中リール51Cで停止するべき
「スイカ」図柄を表示する。これに従い遊技者が中リー
ル51Cを停止させることで、「スイカ」図柄が中リー
ル51Cの可変表示領域における白7−スイカ賞が発生
可能な有効ラインL2上に停止する。
【0154】中リール51Cが停止すると、図15
(c)に示すように、液晶表示部15の右側位置に右リ
ール51Rで停止するべき「スイカ」図柄を表示する。
これに従い遊技者が右リール51Rを停止させること
で、「スイカ」図柄が右リール51Rの可変表示領域に
おける白7−スイカ賞が発生可能な有効ラインL2上に
停止し、白7−スイカ賞が入賞することとなる。
【0155】また、中リール51Cと、右リール51R
については、図8に示すように「スイカ」図柄と「スイ
カ」図柄の間隔が最大でも4コマ分となっているので、
どのタイミングでストップボタン40C、40Rが操作
されても、リールの引込み制御で「スイカ」図柄が引き
込まれて白7−スイカ賞が入賞するようになっている。
【0156】このように特定遊技状態であるAT状態が
発生すると、AT対象となる黒7−スイカ賞、白7−ス
イカ賞、BAR−スイカ賞が内部抽選により内部当選し
た場合にはその内部当選した賞及び入賞押し順が遊技者
に対して報知されるため、遊技者は報知された賞に対応
する図柄と入賞押し順に従って遊技すれば入賞を発生さ
せることができることになる。
【0157】このように本実施例のスロットマシン1で
は、AT抽選処理やATの当選結果に基づくAT演出
が、主に遊技の進行を制御する遊技制御基板200の制
御部210とは個別に設けられた演出制御基板201の
制御部230により実施されるようになっており、前記
AT抽選処理やAT演出の制御を遊技制御基板200の
制御部210に実施させる場合に比較して、制御部21
0に処理負荷が集中することを回避できる。
【0158】尚、本実施例ではAT抽選処理やATの当
選結果に基づくAT演出が、主に遊技の進行を制御する
遊技制御基板200の制御部210とは個別に設けられ
た演出制御基板201の制御部230により実施される
ようになっているが、遊技の進行を制御する制御部21
0とは個別に、これらAT抽選処理やATの当選結果に
基づくAT演出の制御を行うための制御部を、遊技制御
基板200に設ける構成としたり、これらAT抽選処理
やATの当選結果に基づくAT演出の制御を行うための
制御部が設けられた制御基板を個別に設けた構成として
も、制御部210に処理負荷が集中することを回避でき
る。
【0159】また、本実施例のスロットマシン1では、
これらAT抽選処理やAT演出の制御を演出制御基板2
01の制御部230が実施するようになっており、これ
により新たにAT制御用の基板や制御部を設けることな
く遊技制御基板200の制御部210における処理負荷
の集中を回避できるばかりか、遊技制御基板200の構
成並びに制御部210が実施する処理プログラムを変更
せずに、演出制御基板201の制御部230が実施する
処理プログラムを変更するのみでAT抽選処理やAT演
出の機能を付加することが可能となる。
【0160】また、本実施例のスロットマシン1では、
通常ゲーム時においてリプレイが内部当選して入賞しな
かった場合、すなわちリプレイの入賞を取りこぼした場
合においてのみ、AT抽選処理を実施する構成とされて
おり、このように、取りこぼしが発生することでAT抽
選処理の対象となる賞の種別を特定の入賞種別(入賞態
様)と設定することで、AT抽選処理を行う回数を適度
に抑制することができ、AT抽選処理が頻繁に発生し、
AT演出が過度に行われることでメダルの払出枚数が極
度に増加してしまうことを回避できるばかりか、AT抽
選処理が頻発して遊技の興趣が低減することを極力回避
することができる。
【0161】尚、本実施例では、通常ゲーム時でのリプ
レイの取りこぼし時においてのみAT抽選処理を実施す
ることで、AT抽選処理の回数を抑制するようにしてい
るが、例えば、取りこぼしが発生した際にAT抽選処理
を行うか否かの抽選を実施し、この抽選に当選したこと
を条件にAT抽選処理を行うようにしても良く、このよ
うにしてもAT抽選処理を行う回数を適度に抑制するこ
とができる。
【0162】また、本実施例のスロットマシン1では、
取りこぼしが発生した際にAT抽選処理の対象となる賞
の種別が、図7に示すように、通常ゲーム時において内
部抽選処理を行う際に、入賞確率の設定値やBET数が
異なっても、常に内部当選確率が一定とされたリプレイ
とされており、このようにすることで前記入賞確率の設
定値やBET数が異なる場合でも均等にAT抽選処理を
実施させることが可能となり、取りこぼしを起こした遊
技者に対して平等にAT抽選処理の機会が付与されるこ
ととなる。
【0163】尚、本実施例ではリプレイの内部当選確率
が一定とされているが、例えばリプレイ以外に内部当選
確率が一定とされた入賞種別の賞が設定されている場合
には、その内部当選確率が一定とされた入賞種別の賞
を、取りこぼしが発生した際にAT抽選処理の対象とな
る賞と設定したり、リプレイとそれ以外の内部当選確率
が一定とされた入賞種別の賞との双方の賞を、取りこぼ
しが発生した際にAT抽選処理の対象となる賞と設定す
るようにしても、前述と同様に均等にAT抽選処理を実
施させることが可能となる。
【0164】また、本実施例のスロットマシン1では、
リプレイの入賞を取りこぼした場合、すなわちAT抽選
処理が実施される場合に、リールランプ55が点灯され
てAT抽選処理が行われる旨が報知されるため、遊技者
がAT抽選処理が行われることを認識でき、AT状態が
発生するかもしれないという遊技者の期待感を高めるこ
とができる。尚、本実施例ではこれらAT抽選処理が行
われる旨の報知をリールランプ55の点灯により実施し
ているが、これらをその他の手段にて実施するようにし
ても良く、例えばその他のランプを点灯または点滅させ
たり、液晶表示器135にその旨を表示させたり、スピ
ーカ136a、136b、137に音や音声を出力させ
たりすることで実施しても良い。
【0165】また、本実施例のスロットマシン1では、
通常ゲーム時においてリプレイが内部当選した場合にお
いても、遊技者がストップボタン40L、40C、40
Rの操作順を順押しに操作するか、若しくはストップボ
タン40Lの操作タイミングを有効ライン上にプラムの
図柄が揃わないタイミング(本実施例では左リール51
Lにおける停止表示位置に5番のスイカが位置するタイ
ミング)にて操作することでリプレイの取りこぼしが発
生する構成とされており、これにより遊技者がストップ
ボタン40L、40C、40Rの操作順を順押しに操作
するか、若しくはストップボタン40Lの操作タイミン
グを有効ライン上にプラムの図柄が揃わないタイミング
にて操作することで故意にAT抽選処理を実施させるこ
とが可能となるばかりか、遊技者がストップボタン40
L、40C、40Rの操作順を逆押しに操作し、かつス
トップボタン40Lの操作タイミングを有効ライン上に
プラムの図柄が揃うタイミングにて操作することで故意
にAT抽選処理を実施させないことが可能となり、遊技
者の意志でこれらAT抽選処理を実施させるか否かを選
択することができるようになる。
【0166】また、本実施例のスロットマシン1では、
通常ゲーム時においてリプレイが内部当選した場合にお
いて、所定時間が経過して自動的に停止する自動停止順
の順序と同じ順押しにて40L、40C、40Rを操作
することで、必ずリプレイの取りこぼしが発生する構成
とされており、この操作順は一般的な遊技者が最も高い
確率で操作する操作順であるため、一般的な遊技者が通
常通りゲームを行うことで、リプレイが内部当選した場
合には必ず取りこぼしが発生し、AT抽選処理が実施さ
れるようになるため、取りこぼし時にAT抽選処理を実
施させる機能を十分に活用することが可能となる。
【0167】尚、本実施例ではリプレイが内部当選した
場合において、常に逆押しの押し順フラグが設定される
ため、順押しにて操作された場合には必ずリプレイの取
りこぼしが発生するようになっているが、リプレイが内
部当選した場合に入賞押し順を順押しまたは逆押しまた
は押し順を問わないかのいずれかに決定するための抽選
を行い、この抽選結果に基づき入賞押し順を決定するよ
うにするとともに、この抽選において逆押しが高確率で
当選するようにしても、リプレイの取りこぼしが高確率
で発生するようになり、取りこぼし時にAT抽選処理を
実施させる機能を十分に活用することが可能となる。
【0168】また、本実施例のスロットマシン1では、
遊技者にとって有利な特定遊技状態として内部当選した
賞に対応する図柄が小役告知表示部20a〜20cの点
灯により報知されるとともに、内部当選した賞の入賞が
可能となるための操作手順(ストップボタンの押し順)
が液晶表示部15(液晶表示器135)に表示されるA
T状態が適用されており、この特定遊技状態であるAT
状態が発生すると、所定の賞(本実施例では黒7−スイ
カ賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ賞)が内部抽選
により内部当選した場合にはその内部当選した賞及び入
賞押し順が遊技者に対して報知されるため、遊技者は報
知された賞に対応する図柄と押し順に従って遊技すれば
入賞を発生させることができ、遊技の興趣を向上させる
ことが可能となるばかりか、これらAT状態の発生に伴
う制御を、前記遊技制御基板200から送信されたコマ
ンドに基づいて演出制御基板201の制御部230が実
施できるため、遊技制御基板200の構成並びに制御部
210が実施する処理プログラムを変更せずに、演出制
御基板201の制御部230が実施する処理プログラム
を変更するのみで遊技者にとって有利な特定遊技状態で
あるAT状態を発生させる機能を付加することが可能と
なる。
【0169】尚、本実施例では遊技者にとって有利な特
定遊技状態として上記のような理由からAT状態を適用
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
少なくとも特別遊技状態であるBBやRBとは異なり、
遊技者にとって有利な遊技状態であれば良く、例えば、
リールが一定期間の範囲で無制御となるCT(チャレン
ジタイム)、内部当選した賞の入賞条件となるストップ
ボタンの押し順が報知されるNT(ナビゲーションタイ
ム)、一定期間の間リプレイの内部当選確率が高確率と
なるRT(リプレイタイム)状態、シングルボーナスや
小役の内部当選確率が高確率となる集中状態等を適用し
ても良く、更にはこれらの遊技状態を組み合わせた遊技
状態を適用しても良い。
【0170】以上説明したように、本実施例のスロット
マシン1では、内部抽選処理においてリプレイが内部当
選しているにも関わらず、入賞判定処理において入賞が
発生しなかった場合、すなわちリプレイを取りこぼした
場合において、遊技者にとって有利な特定遊技状態であ
るAT状態を発生させるか否かを決定するAT抽選処理
が実施されるようになるため、遊技者の期待感を高める
ことができ、これにより遊技の興趣が低減してしまうこ
とを極力回避することができる。
【0171】前記実施例における各要素は、本発明に対
して以下のように対応している。
【0172】本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭
数を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置5
0の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終
了し、該可変表示装置50の表示結果に応じて所定の入
賞が発生可能なスロットマシン1において、遊技状態を
遊技者にとって有利な特別遊技状態(ビッグボーナス
(BB)状態、レギュラーボーナス(RB)状態)に移
行させることが可能な遊技制御手段(制御部210)
と、前記可変表示装置50の表示結果が導出表示される
前の段階において、前記入賞の発生を許容するか否かを
決定する事前決定手段(制御部210)と、前記事前決
定手段(制御部210)の決定結果に基づき前記可変表
示装置50の表示制御を行う可変表示制御手段(制御部
210)と、前記可変表示装置50の表示結果に基づき
前記入賞が発生したか否かの判定を行う表示結果判定手
段(制御部210)と、前記特別遊技状態(BB状態、
RB状態)とは異なる遊技状態であって、遊技者にとっ
て有利な遊技状態である特定遊技状態(AT状態)に制
御することが可能な特定遊技状態制御手段(制御部23
0)と、前記特定遊技状態制御手段(制御部230)が
遊技状態を特定遊技状態(AT状態)に制御するか否か
を決定する特定遊技状態決定手段(制御部230)と、
を備え、前記特定遊技状態決定手段(制御部230)
は、前記事前決定手段(制御部210)の決定により前
記入賞の発生が許容され、かつ前記表示結果判定手段に
より当該許容に対応した入賞が発生していないと判定さ
れた場合に、前記特定遊技状態(AT状態)に制御する
か否かの決定を行うことが可能である。
【0173】本発明の請求項2は、少なくとも前記特定
遊技状態制御手段(制御部230)と特定遊技状態決定
手段(制御部230)とが、前記遊技制御手段(制御部
210)とは別個に形成されている。
【0174】本発明の請求項3は、演出手段(遊技効果
ランプ130〜134、スピーカ136a、136b、
137、液晶表示器135、リールランプ55等)が実
施する演出を制御する演出制御手段(制御部230)を
備え、該演出制御手段(制御部230)が少なくとも前
記特定遊技状態制御手段と特定遊技状態決定手段とを備
える。
【0175】本発明の請求項4は、前記入賞には異なる
複数の入賞態様があり、前記事前決定手段(制御部21
0)の決定により前記複数の入賞態様のうち所定の入賞
態様による入賞の発生が許容され、かつ前記表示結果判
定手段(制御部210)により前記所定の入賞態様によ
る入賞が発生していないと判定された場合において、前
記特定遊技状態決定手段(制御部230)が特定遊技状
態(AT状態)に制御するか否かの決定を行うことが可
能である。
【0176】本発明の請求項5は、前記事前決定手段
(制御部210)による決定において前記所定の入賞態
様の入賞の発生が許容される確率が一定である。
【0177】本発明の請求項6は、前記許容に対応した
入賞が発生していないと判定された場合において、その
旨の報知を行うようになる。
【0178】本発明の請求項7は、所定の操作が行われ
ることにより、前記入賞の発生が許容されている場合で
あっても所定の確率で当該許容に対応した入賞を発生さ
せないようにする。
【0179】本発明の請求項8は、前記可変表示装置5
0は、可変表示する複数列の可変表示部(リール51
L、51C、51R)から構成されているとともに、前
記所定の操作が該可変表示部(リール51L、51C、
51R)の所定の停止順となる停止操作とされており、
前記可変表示部(リール51L、51C、51R)を、
前記所定の停止順として該可変表示部(リール51L、
51C、51R)が自動停止する際の停止順で停止させ
た場合に前記許容に対応した入賞を発生させないように
する確率が、他の停止順で停止させた場合に比較して高
確率である。
【0180】本発明の請求項9は、前記特定遊技状態
が、前記可変表示装置50の表示結果が導出表示される
前の段階において、前記許容された入賞の種類の報知を
行うことが可能な当選状況報知遊技状態(AT状態)で
ある。
【0181】本発明の請求項における特定遊技状態と
は、前記実施例においてAT状態が該当するが、本発明
における特定遊技状態には、前記実施例のAT状態等、
ゲームの進行に基づき遊技者にとって有利となる遊技状
態に加えて、これら遊技者にとって有利な遊技状態が発
生可能な条件が成立した状態、例えば、後述のようにA
T状態を発生させるか否かの決定を行うAT発生抽選処
理が実施される状態、すなわち、AT状態の発生が許容
されている状態等も含まれる。
【0182】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追
加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0183】例えば、前記実施例では、AT抽選処理や
ATの当選結果に基づくAT演出を、演出制御基板20
1に設けられた制御部230が実施しているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、遊技制御基板200
に設けられた制御部210が実施するようにしても良
い。
【0184】また、前記実施例では、取りこぼしが発生
することでAT抽選処理の対象となる賞の種別がリプレ
イとされているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、全ての内部当選した賞の取りこぼしが発生した際
にAT抽選処理を実施するようにしても良いし、いずれ
か1つまたはいくつかの賞に該当する賞の取りこぼしが
発生した際にAT抽選処理を実施するようにしても良
い。更に、これらAT抽選処理の対象となる賞を抽選
し、当選した賞に該当する賞の取りこぼしが発生した際
にAT抽選処理を実施するようにしても良い。
【0185】また前記実施例では、リプレイを取りこぼ
し、AT抽選処理が行われてAT抽選に当選すること
で、次ゲームにおいてAT状態となるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、AT抽選
処理に当選することでAT状態を発生可能な状態とする
とともに、次ゲーム以降のゲームにおいてAT状態を発
生させるか否かを決定するためのAT発生抽選処理を行
い、このAT発生抽選に当選することでAT状態が発生
するようにしても良く、これによりAT抽選処理が行わ
れた次のゲームにおいてAT状態が発生しなくても、そ
れ以降のゲームでAT状態が発生するかもしれないとい
う期待感を持たせることができる。
【0186】また、前記実施例では、AT抽選処理が実
施される場合に、AT抽選処理が行われる旨が報知され
るようになっているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これらAT抽選処理が行われる旨が報知され
ない構成とされていても良い。
【0187】また、前記実施例では、取りこぼしが発生
した際にAT抽選処理の対象となる賞であるリプレイ
や、AT状態が発生した際に報知対象となる黒7−スイ
カ賞、白7−スイカ賞、BAR−スイカ賞以外には特に
入賞押し順が設定されない構成とされているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これら以外の賞にお
いても入賞押し順が設定される構成としても良いし、全
ての賞において入賞押し順が設定される構成としても良
い。
【0188】また、前記実施例では、入賞押し順に基づ
くストップボタン40L、40C、40Rの操作順や左
リール51Lを停止させるタイミングに基づいてAT抽
選処理の対象となるリプレイを取りこぼすことが可能と
されているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、これらのうちいずれか一方の方法、またはその他の
方法でリプレイを取りこぼすことが可能とされていても
良い。
【0189】また、前記実施例では、リプレイの取りこ
ぼしが発生するストップボタン40L、40C、40R
の操作順を順押しとしているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、これらリプレイ等の取りこぼしが発
生する操作順を逆押しや中押し(一番最初にストップボ
タン40Cを操作する操作順)等の変則押しの操作順と
しても良い。
【0190】また、前記実施例では、リプレイの取りこ
ぼしが発生するストップボタン40L、40C、40R
の操作順が、所定時間が経過して自動的に停止する自動
停止順の順序と同じ順押しとされている。この操作順は
一般的な遊技者が最も高い確率で操作する操作順である
ため、一般的な遊技者が通常通りゲームを行うことで、
比較的高確率でリプレイの取りこぼしが発生し、AT抽
選処理が実施され、AT状態が発生し得る可能性が高く
なるため、前記実施例のスロットマシン1に搭載された
AT抽選処理並びにAT状態を発生させるための機能を
十分に発揮できるようになる。
【0191】また、前記実施例では、ストップボタン4
0L、40C、40Rの操作順に基づいて、リプレイを
取りこぼすことが可能とされている。すなわち、前述の
ように遊技者がストップボタン40L、40C、40R
を順押しにて操作するかまたは逆押しにて操作するかに
より、リプレイの取りこぼしを実施するか否かを選択可
能とされており、例えば、リプレイの取りこぼしが発生
しないように操作すれば(逆押しで操作すれば)、メダ
ルの減少率は比較的低いが、AT抽選処理が実施されず
AT状態が発生しないために、急激にメダルが増加する
ことのない状態、すなわちメダルの増減にあまり波のな
いゲームを行うことができるのに対して、リプレイの取
りこぼしが発生するように操作すれば(順押しで操作す
れば)、一時的にメダルが減少するが、リプレイの取り
こぼしによりAT抽選処理が実施され、当選すればAT
状態が発生してメダルが増加する可能性もあり、比較的
メダルの増減に波のあるゲームを行うことができるよう
になり、これらストップボタン40L、40C、40R
の操作順によって遊技者が2つの傾向の異なるゲーム性
にて遊技を行うことが可能となる。
【0192】また、前記実施例では、遊技者にとって有
利な特定遊技状態としてAT状態が適用されているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも特
別遊技状態であるBBやRBとは異なる遊技者にとって
有利な遊技状態であれば良い。
【0193】また、前記実施例では、AT抽選処理が実
施されて当選した場合には次ゲームにおいてのみAT状
態が発生するとともに、次ゲームにおいてAT対象の賞
が内部当選しなかった場合にはAT状態が発生しない構
成とされているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、次ゲームにおいてAT対象の賞が内部当
選しなかった場合にはAT状態の発生を次々回のゲーム
に持ち越す構成としても良い。更に、AT抽選処理にお
いて当選した場合に、複数回のAT状態を発生可能なA
T回数が付与され、付与された回数分のAT状態が発生
可能となる構成としても良い。
【0194】また、このように複数回のAT回数が付与
される場合には、AT回数が残存する状態で、BBまた
はRBに入賞した場合等の所定条件が成立した場合にお
いて、残存するAT回数を0回にクリアするようにして
も良い。また、BBまたはRBの終了後にAT回数を残
存させるようにして、BBまたはRB終了後に再び残存
するAT回数分のAT状態を発生させるようにし、これ
らAT回数のゲームが消化されるまでAT状態を発生さ
せるようにしても良い。
【0195】また、前記実施例では、AT状態において
内部当選した賞に対応する図柄が小役告知表示部20a
〜20cの点灯により報知されるとともに、内部当選し
た賞の入賞が可能となるための操作手順(ストップボタ
ン40L、40C、40Rの押し順)が液晶表示部15
(液晶表示器135)に表示されるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばこ
れら内部当選した賞の報知や操作手順の報知を、演出用
のリールやその他の演出手段、機械的な構造物の動作に
より演出を行う役物等を用いて実施するようにしても良
い。
【0196】また前記実施例では、スロットマシンに使
用される遊技媒体としてメダルを用いているが、これら
遊技媒体をパチンコ球や得点、更には後述する画像式の
スロットマシンにおける画像にて形成されたメダルやパ
チンコ玉等としても良く、これら遊技媒体はゲームにお
いて使用される媒体であれば、その形態が限定されるも
のではない。
【0197】また前記実施例においては、スロットマシ
ンとしてメダル並びにクレジットを使用してゲームを実
施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明
はここれに限定されるものではなく、パチンコ玉を用い
てゲームを行うスロットマシンであるパチロットや、メ
ダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して
遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には
可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマ
シンやパチロットにも適用可能であることはいうまでも
なく、これらスロットマシンの種別が限定されるもので
はない。
【0198】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0199】(a)請求項1項の発明によれば、前記事
前決定手段の決定により前記入賞の発生が許容されてい
るにも関わらず、前記表示結果判定手段により当該許容
に対応した入賞が発生していないと判定された場合、す
なわち取りこぼしが発生した場合において、遊技者にと
って有利な特定遊技状態となり得る機会が与えられる可
能性があるため、遊技者の期待感を高めることができ、
これにより遊技の興趣が低減してしまうことを極力回避
することができる。
【0200】(b)請求項2項の発明によれば、特定の
制御手段に処理負荷が集中することを軽減できる。
【0201】(c)請求項3項の発明によれば、前記特
定遊技状態制御手段や特定遊技状態決定手段を形成する
ための制御手段を新たに設ける必要がなくなり、スロッ
トマシンの構成を簡素化できる。
【0202】(d)請求項4項の発明によれば、特定遊
技状態に制御するか否かの決定を行う頻度を適度に抑制
できる。
【0203】(e)請求項5項の発明によれば、特定遊
技状態に制御するか否かの決定が一定の確率で実施され
るようになる。
【0204】(f)請求項6項の発明によれば、特定遊
技状態に制御するか否かの決定が実施される可能性があ
ることを遊技者が認識でき、遊技者の期待感を高めるこ
とができる。
【0205】(g)請求項7項の発明によれば、遊技者
の意志により特定遊技状態に制御するか否かの決定を実
施させることが可能となる。
【0206】(h)請求項8項の発明によれば、可変表
示部を自動停止順に停止させることで、特定遊技状態に
制御するか否かの決定を実施させることが可能となる。
【0207】(i)請求項9項の発明によれば、遊技者
が入賞が許容されていることを認識できるようになり、
遊技の興趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンを
示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図であ
る。
【図4】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本実施例のスロットマシンにおける回路構成を
示すブロック図である。
【図6】本実施例のスロットマシンにおける入賞判定テ
ーブルを示す図である。
【図7】本実施例のスロットマシンにおける通常ゲーム
時の入賞確率を示す図である。
【図8】本実施例のスロットマシンにおけるリール図柄
の配列状況を示す展開図である。
【図9】本実施例のスロットマシンにおいて遊技制御基
板の制御部が実施するゲームの進行処理を示すフローチ
ャートである。
【図10】図9における内部抽選処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図9におけるリール停止処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図12】図9における入賞判定処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本実施例のスロットマシンにおいて演出制御
基板の制御基板が行う処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図14】図13におけるAT抽選処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図15】(a)〜(c)は、本実施例のスロットマシ
ン1においてAT状態が発生した際のゲームにおける内
部当選した賞の報知状況を示す図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン 2a 筐体 2b 前面扉 3 施錠装置 3a 鍵穴 4 上部飾り枠 5 入賞図柄説明パネル 6 遊技パネル 7 下部飾り枠 8 タイトルパネル 9 メダル払出穴 10 灰皿 11 メダル受皿 12a、12b 放音部 13 放音部 14 透視窓 15 液晶表示部 20a〜20c 小役告知表示部 21 1枚賭け表示部 22、23 2枚賭け表示部 24、25 3枚賭け表示部 26 ゲームオーバー表示部 27 リプレイ表示部 28 ウェイト表示部 29 スタート表示部 30 投入指示表示部 31 クレジット表示部 32 ゲーム回数表示部 33 ペイアウト表示部 34 メダル投入部 35 メダル詰まり解除ボタ
ン 36a 1枚BETボタン 36b MAXBETボタン 37 精算ボタン 38 スタートレバー 39 ストップボタンユニッ
ト 40L、40C、40R ストップボタン(停止
操作部) 41〜45 遊技効果ランプ部 50 可変表示装置 51L、51C、51R リール(可変表示部) 52 リールユニット 53 リール間隠蔽部材 54L、54C、54R リールモータ 55 リールランプ(演出手
段) 56 リールセンサ 57 ホッパータンク 58 案内レール 59 オーバーフロータンク 60 満タンセンサ 61 払出メダルセンサ 62 ホッパーモータ 63 メダル排出口 64 電源ユニット 65 メインスイッチ部 66 第2リセットボタン 67 設定ボタン 68 自動精算選択スイッチ
部 69 打止め選択スイッチ部 70 設定キー挿入部 71 メダルセレクタ 72 不正メダル排出部 73 返却メダル流路 80 メインスイッチ 81 第2リセットスイッチ 82 設定キースイッチ 83 設定スイッチ 84 電源コード 85 背板 86、87 側板 100 1枚BETスイッチ 101 MAXBETスイッチ 102 スタートスイッチ 103L、103C、103R ストップスイッチ 104 精算スイッチ 105 第1リセットスイッチ 106 投入メダルセンサ 107 流路切替ソレノイド 108 ゲーム回数表示器 109 クレジット表示器 110 ペイアウト表示器 111 投入指示ランプ 112 1枚賭けランプ 113、114 2枚賭けランプ 115、116 3枚賭けランプ 117 ゲームオーバーランプ 118 スタートランプ 119 リプレイランプ 120 ボーナス告知ランプ 121a、121b BETボタンランプ 122L、122C、122R 操作有効ランプ 130〜134 遊技効果ランプ(演出
手段) 135 液晶表示器(演出手
段) 136a、136b、137 スピーカ(演出手段) 138 蛍光灯 139 ウェイトランプ 140a〜140c 小役告知ランプ 200 遊技制御基板 201 演出制御基板 202 電源基板 203 リール中継基板 204 リールランプ中継基板 205 外部出力基板 210 制御部(遊技制御手
段、事前決定手段、可変表示制御手段、表示結果判定手
段) 211 CPU 212 RAM 213 ROM 214 I/Oポート 215 スイッチ回路 216 モータ回路 217 初期リセット回路 218 クロック発生回路 219 パルス分周回路 220 バッファ回路 221 乱数発生回路 222 サンプリング回路 223 バックアップ電源 230 制御部(特定遊技状態
制御手段、特定遊技状態決定手段) 231 CPU 232 RAM 233 ROM 234 I/Oポート 235 スピーカ駆動回路 236 表示駆動回路 237 ランプ駆動回路 238 バックアップ電源 500 収納ケース 550 収納ケース L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ゲームに対して賭数を設定することに
    よりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化
    させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示
    されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の
    表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシ
    ンにおいて、遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技
    状態に移行させることが可能な遊技制御手段と、前記可
    変表示装置の表示結果が導出表示される前の段階におい
    て、前記入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決
    定手段と、前記事前決定手段の決定結果に基づき前記可
    変表示装置の表示制御を行う可変表示制御手段と、前記
    可変表示装置の表示結果に基づき前記入賞が発生したか
    否かの判定を行う表示結果判定手段と、前記特別遊技状
    態とは異なる遊技状態であって、遊技者にとって有利な
    遊技状態である特定遊技状態に制御することが可能な特
    定遊技状態制御手段と、前記特定遊技状態制御手段が遊
    技状態を特定遊技状態に制御するか否かを決定する特定
    遊技状態決定手段と、を備え、前記特定遊技状態決定手
    段は、前記事前決定手段の決定により前記入賞の発生が
    許容され、かつ前記表示結果判定手段により当該許容に
    対応した入賞が発生していないと判定された場合に、前
    記特定遊技状態に制御するか否かの決定を行うことが可
    能であることを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記特定遊技状態制御手段と
    特定遊技状態決定手段とが、前記遊技制御手段とは別個
    に形成されている請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 【請求項3】 演出手段が実施する演出を制御する演出
    制御手段を備え、該演出制御手段が少なくとも前記特定
    遊技状態制御手段と特定遊技状態決定手段とを備える請
    求項2に記載のスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記入賞には異なる複数の入賞態様があ
    り、前記事前決定手段の決定により前記複数の入賞態様
    のうち所定の入賞態様による入賞の発生が許容され、か
    つ前記表示結果判定手段により前記所定の入賞態様によ
    る入賞が発生していないと判定された場合において、前
    記特定遊技状態決定手段が特定遊技状態に制御するか否
    かの決定を行うことが可能である請求項1〜3のいずれ
    かに記載のスロットマシン。
  5. 【請求項5】 前記事前決定手段による決定において前
    記所定の入賞態様の入賞の発生が許容される確率が一定
    である請求項4に記載のスロットマシン。
  6. 【請求項6】 前記許容に対応した入賞が発生していな
    いと判定された場合において、その旨の報知を行う請求
    項1〜5のいずれかに記載のスロットマシン。
  7. 【請求項7】 所定の操作が行われることにより、前記
    入賞の発生が許容されている場合であっても所定の確率
    で当該許容に対応した入賞を発生させないようにする請
    求項1〜6のいずれかに記載のスロットマシン。
  8. 【請求項8】 前記可変表示装置は、可変表示する複数
    列の可変表示部から構成されているとともに、前記所定
    の操作が該可変表示部の所定の停止順となる停止操作と
    されており、前記可変表示部を、前記所定の停止順とし
    て該可変表示部が自動停止する際の停止順で停止させた
    場合に前記許容に対応した入賞を発生させないようにす
    る確率が、他の停止順で停止させた場合に比較して高確
    率である請求項7に記載のスロットマシン。
  9. 【請求項9】 前記特定遊技状態は、前記可変表示装置
    の表示結果が導出表示される前の段階において、前記許
    容された入賞の種類の報知を行うことが可能な当選状況
    報知遊技状態である請求項1〜8のいずれかに記載のス
    ロットマシン。
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