JP2003154062A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2003154062A
JP2003154062A JP2001357003A JP2001357003A JP2003154062A JP 2003154062 A JP2003154062 A JP 2003154062A JP 2001357003 A JP2001357003 A JP 2001357003A JP 2001357003 A JP2001357003 A JP 2001357003A JP 2003154062 A JP2003154062 A JP 2003154062A
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JP
Japan
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internal winning
prize
game
predetermined
internal
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JP2001357003A
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Masato Kosuge
真人 小菅
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の期待感を高めることで、興趣の向上
を図ることができるスロットマシンを提供すること。 【解決手段】 1ゲームに対して賭数を設定することに
よりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化
させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示
されることにより1ゲームが終了するスロットマシンに
おいて、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される
前の段階において、所定の賞の発生を許容するか否かを
決定する事前決定手段を備え、前記事前決定手段の決定
結果に応じて前記所定の賞の発生を許容する旨を示す内
部当選フラグが設定されるとともに、BB賞またはRB
賞の入賞を許容する内部当選フラグは、対応した賞が発
生しなかった場合であって、かつ所定条件の成立(遊技
状態がST状態であり、かつストック(持越)抽選に当
選すること)により次ゲーム以降へ持ち越される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1ゲームに対して
賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとと
もに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置
の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了
するスロットマシンに関し、特には所定の賞が許容され
るか否かが事前決定されるとともに、この事前決定の結
果に基づいて所定の賞の発生を許容する旨を示す内部当
選が設定されるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスロットマシンとして
は、ゲーム開始時において所定の賞(例えばビッグボー
ナスやレギュラーボーナス、小役の入賞等)の発生を許
容するか否かの内部抽選を行い、この内部抽選により、
所定の賞の発生が許容された場合すなわち内部当選した
場合にのみ、対応する賞の発生が可能とされたスロット
マシンが多数実用化されており、このようなスロットマ
シンでは、発生した場合に獲得できる価値は高いが当選
確率は低い賞、例えばビッグボーナスやレギュラーボー
ナス等が内部当選した場合であって、該当する賞が発生
しない場合にはその賞の発生を許容する内部当選を次の
ゲーム以降に持ち越すことで、次のゲーム以降であって
も持ち越した内部当選に基づく賞を発生させることが可
能なものが一般的である。
【0003】また、近年においては、ビッグボーナスや
レギュラーボーナス等の内部当選が既に持ち越されてい
る場合にも、この持ち越されている内部当選とは別個
に、新たに成立したビッグボーナスやレギュラーボーナ
ス等の内部当選を更に持ち越すことが可能なスロットマ
シン、すなわち複数の内部当選を貯留することが可能な
スロットマシンが一部実用化されている。
【0004】一方、ビッグボーナスやレギュラーボーナ
ス等が内部当選しても、該当する賞が発生しない場合に
はその賞の発生を許容する内部当選を次のゲーム以降に
持ち越すことはなく、そのゲーム限りで無効となるスロ
ットマシンも一部実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような各種のスロットマシンにおいては、内部当選の
持越または内部当選の貯留をするか否かが一義的に決定
されている。すなわち持越または貯留が可能なスロット
マシンでは、持越または貯留が可能な賞が内部当選すれ
ば、これらの内部当選は、対応する入賞が発生するまで
必ず持ち越されるか貯留されるのに対し、持越または貯
留を行わないスロットマシンでは、全ての内部当選がそ
のゲーム限りで無効とされる。このため、これら従来の
スロットマシンにおいては、ゲーム性が単調化すること
で遊技者の期待感を高めることができず興趣が低減して
しまうという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたものであり、遊技者の期待感を高めることで、興趣
の向上を図ることができるスロットマシンを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数
を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の
表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了す
るスロットマシンにおいて、前記可変表示装置の表示結
果が導出表示される前の段階において、所定の賞の発生
を許容するか否かを決定する事前決定手段を備え、前記
事前決定手段の決定結果に応じて前記所定の賞の発生を
許容する旨を示す内部当選が設定されるとともに、前記
内部当選のうち予め定められた内部当選は、対応した賞
が発生しなかった場合であって、かつ所定条件の成立に
より次ゲーム以降へ持ち越されることを特徴としてい
る。この特徴によれば、予め定められた内部当選が設定
されたにも関わらず、対応した賞が発生しなかった場合
には、所定条件の成立により前記設定された内部当選を
持ち越すことが可能となり、内部当選が持ち越されるか
もしれないという期待感を高めることができるため、遊
技の興趣を向上することができる。
【0008】本発明のスロットマシンは、前記予め定め
られた内部当選を持ち越すことを許容するか否かを決定
する内部当選持越抽選手段を備え、前記所定条件は前記
内部当選持越抽選手段により前記予め定められた内部当
選を持ち越すことを許容すると決定された場合に成立す
ることが好ましい。このようにすれば、内部当選持越抽
選手段の抽選により予め定められた内部当選を持ち越す
か否かが決定されるため、内部当選が持ち越されるかも
しれないという期待感を高めることができ、遊技の興趣
を向上することができる。
【0009】本発明のスロットマシンは、前記予め定め
られた内部当選を持ち越すことが可能な内部当選持越遊
技状態に移行可能とされており、前記所定条件は遊技状
態が前記内部当選持越遊技状態である場合に成立するこ
とが好ましい。このようにすれば、遊技状態により予め
定められた内部当選を持ち越すか否かが決定されるた
め、内部当選が持ち越されるかもしれないという期待感
を高めることができ、遊技の興趣を向上することができ
る。
【0010】本発明のスロットマシンは、前記予め定め
られた内部当選を持ち越すことを許容するか否かを決定
する内部当選持越抽選手段を備えるとともに、前記予め
定められた内部当選を持ち越すことが可能な内部当選持
越遊技状態に移行可能とされており、前記所定条件は、
遊技状態が前記内部当選持越遊技状態である場合であっ
て、かつ前記内部当選持越抽選手段により前記予め定め
られた内部当選を持ち越すことを許容すると決定された
場合に成立することが好ましい。このようにすれば、遊
技状態と内部当選持越抽選手段の抽選により予め定めら
れた内部当選を持ち越すか否かが決定されるため、内部
当選が持ち越されるかもしれないという期待感を高める
ことができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0011】本発明のスロットマシンは、前記持ち越さ
れた内部当選によって発生が許容されている所定の賞
は、毎ゲーム発生可能とされることが好ましい。このよ
うにすれば、内部当選が持ち越されている状態であれ
ば、持ち越されている内部当選に対応した賞が毎ゲーム
発生可能となるため、遊技の興趣を向上することができ
る。
【0012】本発明のスロットマシンは、前記持ち越さ
れた内部当選によって発生が許容されている所定の賞
は、前記内部当選持越遊技状態の終了後に発生可能とさ
れることが好ましい。このようにすれば、内部当選持越
遊技状態の終了後に持ち越された内部当選に対応する賞
が発生可能となるため、遊技者の期待感を持続させるこ
とができる。
【0013】本発明のスロットマシンは、前記持ち越さ
れた内部当選によって発生が許容されている所定の賞を
発生可能とするか否かを決定する内部当選発生抽選手段
を備え、前記持ち越された内部当選によって発生が許容
されている所定の賞は、前記内部当選発生抽選手段によ
り前記持ち越された内部当選によって発生が許容されて
いる所定の賞を発生可能とすると決定された場合に発生
可能とされることが好ましい。このようにすれば、内部
当選発生抽選手段の抽選により持ち越された内部当選に
対応する賞が発生可能となるか否かが決定されるため、
遊技者の期待感を持続させることができる。
【0014】本発明のスロットマシンは、前記予め定め
られた内部当選が持ち越されている場合に、該持ち越さ
れている内部当選により発生が許容されている所定の賞
と同一種類の所定の賞の発生を許容する旨を示す内部当
選を更に持ち越すことが可能とされていることが好まし
い。このようにすれば、既に予め定められた内部当選が
持ち越されている場合でも持ち越されている内部当選に
より発生が許容されている賞と同一種類の賞の発生を許
容する旨を示す内部当選を更に持ち越すことが可能とな
るため、このような場合でも遊技者の期待感を持続させ
ることができる。
【0015】本発明のスロットマシンは、前記予め定め
られた内部当選が持ち越されている場合に、該持ち越さ
れている内部当選により発生が許容されている所定の賞
とは異なる種類の所定の賞の発生を許容する旨を示す内
部当選を更に持ち越すことが可能とされていることが好
ましい。このようにすれば、既に予め定められた内部当
選が持ち越されている場合でも持ち越されている内部当
選により発生が許容されている賞とは異なる種類の賞の
発生を許容する旨を示す内部当選を更に持ち越すことが
可能となるため、このような場合でも遊技者の期待感を
持続させることができる。
【0016】本発明のスロットマシンは、1ゲームに対
して賭数を設定することによりゲームが開始可能となる
とともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示
装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが
終了するスロットマシンにおいて、前記可変表示装置の
表示結果が導出表示される前の段階において、所定の賞
の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段を備
え、前記事前決定手段の決定結果に応じて前記所定の賞
の発生を許容する旨を示す内部当選が設定されるととも
に、前記内部当選のうち予め定められた内部当選は、対
応した賞が発生しなかった場合に次ゲーム以降へ持ち越
され、前記予め定められた内部当選が持ち越されている
場合に、所定条件の成立により更に前記予め定められた
内部当選が持ち越されて貯留されることを特徴としてい
る。この特徴によれば、予め定められた内部当選が持ち
越されている場合にも、所定条件の成立により更に予め
定められた内部当選を持ち越すこと、すなわち内部当選
が貯留されるようになり、内部当選が貯留されるかもし
れないという期待感を高めることができるため、遊技の
興趣を向上することができる。
【0017】本発明のスロットマシンは、前記内部当選
の貯留を許容するか否かを決定する内部当選貯留抽選手
段を備え、前記所定条件は前記内部当選貯留抽選手段に
より前記内部当選の貯留を許容すると決定された場合に
成立することが好ましい。このようにすれば、内部当選
貯留抽選手段の抽選により予め定められた内部当選を貯
留するか否かが決定されるため、内部当選が貯留される
かもしれないという期待感を高めることができ、遊技の
興趣を向上することができる。
【0018】本発明のスロットマシンは、前記内部当選
の貯留が可能な内部当選貯留遊技状態に移行可能とされ
ており、前記所定条件は遊技状態が前記内部当選貯留遊
技状態である場合に成立することが好ましい。このよう
にすれば、遊技状態により予め定められた内部当選を貯
留するか否かが決定されるため、内部当選が貯留される
かもしれないという期待感を高めることができ、遊技の
興趣を向上することができる。
【0019】本発明のスロットマシンは、前記内部当選
の貯留を許容するか否かを決定する内部当選貯留抽選手
段を備えるとともに、前記内部当選の貯留が可能な内部
当選貯留遊技状態に移行可能とされており、前記所定条
件は、遊技状態が前記内部当選貯留遊技状態である場合
であって、かつ前記内部当選貯留抽選手段により前記内
部当選の貯留を許容すると決定された場合に成立するこ
とが好ましい。このようにすれば、遊技状態と内部当選
貯留抽選手段の抽選により予め定められた内部当選を貯
留するか否かが決定されるため、内部当選が貯留される
かもしれないという期待感を高めることができ、遊技の
興趣を向上することができる。
【0020】本発明のスロットマシンは、前記貯留され
た内部当選によって発生が許容されている所定の賞は、
毎ゲーム発生可能とされることが好ましい。このように
すれば、内部当選が貯留されている状態であれば、貯留
されている内部当選に対応した賞が毎ゲーム発生可能と
なるため、遊技の興趣を向上することができる。
【0021】本発明のスロットマシンは、前記貯留され
た内部当選によって発生が許容されている所定の賞は、
前記内部当選貯留遊技状態の終了後に発生可能とされる
ことが好ましい。このようにすれば、内部当選貯留遊技
状態の終了後に貯留された内部当選に対応する賞が発生
可能となるため、遊技者の期待感を持続させることがで
きる。
【0022】本発明のスロットマシンは、前記貯留され
た内部当選によって発生が許容されている所定の賞を発
生可能とするか否かを決定する内部当選発生抽選手段を
備え、前記貯留された内部当選によって発生が許容され
ている所定の賞は、前記内部当選発生抽選手段により前
記貯留された内部当選によって発生が許容されている所
定の賞を発生可能とすると決定された場合に発生可能と
されることが好ましい。このようにすれば、内部当選発
生抽選手段の抽選により貯留された内部当選に対応する
賞が発生可能となるか否かが決定されるため、遊技者の
期待感を持続させることができる。
【0023】本発明のスロットマシンは、通常遊技状態
よりも多くの遊技価値を獲得可能な特別遊技状態に移行
可能とされており、前記予め定められた内部当選は、前
記特別遊技状態に移行可能な賞の発生を許容する旨を示
す内部当選であることが好ましい。このようにすれば、
持ち越されている内部当選または貯留されている内部当
選に対する期待感を一層高めることができる。
【0024】本発明のスロットマシンは、前記予め定め
られた内部当選を持ち越している場合または貯留してい
る場合に、その旨を報知する報知手段を備えることが好
ましい。このようにすれば、予め定められた内部当選の
持越状況または貯留状況を遊技者が認識できるため、興
趣を一層向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0026】まず、本発明の実施例を図面を用いて説明
すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例で
あるスロットマシンの全体正面図、図2及び図3にはス
ロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。
スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この
筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bとか
ら構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠
装置3(図3参照)の鍵穴3aに挿入した所定のキーを
時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除され
て前面扉2bを開放することができるようになってい
る。
【0027】前面扉2bの前面上部には上部飾り枠4が
設けられており、略逆台形状の上部には遊技効果ランプ
部41、入賞図柄説明パネル5、液晶表示部15(報知
手段)がそれぞれ設けられており、略楕円形状の中央部
には、遊技パネル6や各種表示部が設けられている。上
部飾り枠4の下部は遊技パネル6から前方に突出するよ
うに形成されており、この突出部には遊技媒体であるメ
ダルを投入可能なメダル投入部34や各種操作ボタン3
5、36a、36b、37、40L、40C、40R、
及びスタートレバー38等が設けられている。また、上
部飾り枠4の中央部の周囲及び下部の左右側には、遊技
効果ランプ部42〜45がそれぞれ設けられている。
【0028】上部飾り枠4の下方には下部飾り枠7が設
けられており、この枠内にはスロットマシン1の機種名
称等が描かれたタイトルパネル8が設けられている。さ
らに下部飾り枠7の下方には、遊技媒体の一例となるメ
ダルが払出されるメダル払出穴9が設けられているとと
もに、端部に灰皿10が設けられたメダル受皿11が設
けられている。
【0029】上部飾り枠4の上部左右側には、内部に設
けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3、
図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、
12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出
穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ1
37(図3、図4参照)から出力される音を放音する放
音部13が設けられており、これら放音部12a、12
b、13からは、各スピーカ136a、136b、13
7から出力される演出効果を高めるための音声やメロデ
ィ等の効果音が放音されるようになっている。
【0030】遊技パネル6には、スロットマシン1の筐
体2aに内設されたリール51L、51C、51Rを透
視可能な透視窓14と、透視窓14の上方に位置するボ
ーナス告知表示部20a、フラグストック表示部20b
(報知手段)、ST状態表示部20cと、透視窓14の
左側に位置する1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部2
2、23、3枚賭け表示部24、25と、透視窓14の
右側に位置するゲームオーバー表示部26、リプレイ表
示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部29、
投入指示表示部30と、透視窓14の下側に位置するク
レジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウ
ト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0031】1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部2
2、23、3枚賭け表示部24、25は遊技者がゲーム
に賭けた賭数を表示し、1枚賭け表示部21の内部には
1枚賭けランプ112が、2枚賭け表示部22、23の
内部には2枚賭けランプ113、114、3枚賭け表示
部24、25の内部には3枚賭けランプ115、116
がそれぞれ内蔵されている(図4参照)。各枚賭け表示
部21〜25は、図1に示すように透視窓14に描かれ
た5つの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’
のいずれかと対応しており、賭数に応じて有効化された
入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’を識別可
能に報知する有効ライン表示部と兼用されている。
【0032】遊技パネル6における透視窓14の上部に
設けられたボーナス告知表示部20aは、後述するよう
にビッグボーナス(BB)賞またはレギュラーボーナス
(RB)賞が内部当選した場合に、その内部に内蔵され
たボーナス告知ランプ140a(図4参照)が点灯す
る。また、フラグストック表示部20bは、後述する内
部当選持越遊技状態並びに内部当選貯留遊技状態として
のストックタイム(ST)状態においてBB賞またはR
B賞が内部当選し、その旨を示す内部当選フラグの次ゲ
ーム以降への持越が決定された場合、すなわち内部当選
フラグがストック(貯留)された場合に、その内部に内
蔵されたフラグストックランプ140b(図4参照)が
点灯する。また、ST状態表示部20cは、遊技状態が
前記ストックタイム(ST)状態である場合に、その内
部に内蔵されたST状態ランプ140c(図4参照)が
点灯する。
【0033】ゲームオーバー表示部26は、後述するビ
ッグボーナス(BB)が終了することにより打ち止め状
態となった場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を
進行させることができない状態となった場合に、その内
部に内蔵されたゲームオーバーランプ117(図4参
照)が点灯する。リプレイ表示部27は、リプレイ入賞
が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイラン
プ119(図4参照)が点灯する。スタート表示部29
は、賭数が設定されることによりスタート操作をするこ
とが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスター
トランプ118(図4参照)が点灯し、有効なスタート
操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部
30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内
部に内蔵された投入指示ランプ111(図4参照)が点
滅し、最大の賭数が設定され、かつ、クレジット数が予
め定められた上限値に達した場合、ゲームが開始された
場合等に消灯する。
【0034】ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中
にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵さ
れたウェイトランプ139(図4参照)が点灯し、ウェ
イトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイム
は、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規
制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、こ
のウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウ
ェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設
定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲーム
を進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲー
ムの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを
進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲー
ムの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過す
るまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0035】なお、このスロットマシン1では、前回の
ゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例
えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、
前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.
1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された
場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転
が開始される。
【0036】クレジット表示部31は、クレジット数が
表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値と
してスロットマシン1内部の記憶部(RAM212)に
記憶されているメダル数であり、メダル投入口へのメダ
ルの投入、及び払出しのある入賞の発生等によって加算
更新され、賭数を設定したり、精算操作に基づいてメダ
ルを払出したりすることによって減算更新される。この
スロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価
値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この
上限値(メダル50枚)に達した場合には投入指示表示
部30が消灯する。そして、上限値を越えるクレジット
の加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越える
メダルがメダル払出穴9から払出される。
【0037】ゲーム回数表示部32は、ビッグボーナス
(BB)中のレギュラーボーナス(RB)入賞状況や、
レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示し、特にビッ
グボーナスが終了して打ち止め状態となった際には「E
ND」という文字を表示して、遊技者に打ち止め状態で
ある旨を報知する。さらにゲーム回数表示部32は、ス
ロットマシン1に発生した各種の異常を表示するエラー
表示器としても機能する。例えば、制御部により検出さ
れる異常種別には、「払出しすべきメダルの不足状
態」、「メダル詰まり」、「払出条件が成立していない
にも拘わらず入賞図柄の組み合わせが導出表示されたこ
と」等がある。これらの異常が制御部により検出された
場合、その異常種別を特定可能なエラーコードが「E−
1」や「E−2」等の態様により表示される。
【0038】ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発
生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数を
入賞がある毎に表示する。
【0039】遊技パネル6から前面側に突出するように
形成された上部飾り枠4の下部上面右側には、メダル投
入口が形成されたメダル投入部34が設けられていると
ともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン3
6a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられて
いる。
【0040】1枚BETボタン36aは、1クレジット
を賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタ
ン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数
(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶され
ている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンであ
る。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンラ
ンプ121aが、また、MAXBETボタン36bの内
部にはBETボタンランプ121bがそれぞれ内蔵され
ており(図4参照)、これらのBETボタンランプ12
1a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて
賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定
不可能な状態の場合に消灯する。
【0041】精算ボタン37は、記憶部に記憶されてい
るクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであ
り、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット
表示部31に表示されているクレジット数が0になるま
で減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダル
がメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0042】上部飾り枠4の下部における前側面には、
スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、
40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けら
れている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際
に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてス
タートレバー38を操作することにより各リール51
L、51C、51Rの回転が開始される。
【0043】各ストップボタン40L、40C、40R
は、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51
Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、スト
ップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122L
が、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ1
22Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ラ
ンプ122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操
作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応す
るストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効
である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯す
る。
【0044】メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投
入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、
これを解消させる際に操作するボタンである。
【0045】図2に示されるように、筐体2a内略中央
部には、複数種の図柄(本実施例では、「黒7」、「白
7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリ
ー」、「プラム」)が印刷された透光性を有する帯状の
リールシートが外周に巻回されたリール51L、51
C、51R(ゲームの進行を実行するために用いるゲー
ム用リール)を有するリールユニット52からなる可変
表示装置50が設けられている。それぞれのリール51
L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたステ
ッピングモータからなるリールモータ54L、54C、
54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、
停止するように構成されており、各リール51L、51
C、51Rが回転することにより、表示窓14には前記
各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになって
いる。
【0046】横方向に並設されたリール51Lとリール
51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間
には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材5
3が設けられており、各リール間から内部が見えないよ
うになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材
53によって視界が仕切られることによって分割される
3つの領域、すなわち、各リールが視認できる3つの領
域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0047】透視窓14の各可変表示部からは、各リー
ルに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が
上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の
上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部
が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れ
て見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0048】各リール51L、51C、51R内には各
リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けら
れており、このリールセンサ56により所定の図柄の停
止位置を導出できるようになっているとともに、各リー
ル51L、51C、51Rにおける特定の表示領域
(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能
な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設
けられており、これら各リールランプ55は、通常時に
おいて透視窓14に表示される各図柄を目立たせるよう
に後方から点灯するバックライトとして機能するように
なっている。
【0049】筐体2aの背板85の上部前面には、後述
するように主に遊技の進行を制御する制御部210や各
種回路が設けられた遊技制御基板200が収納された収
納ケース500が、取外し不能に固定されている。ま
た、可変表示装置50を構成するリールユニット52に
おける前方からみて右側の側板の内面上部には後述する
リール中継基板203が、また、その下部には後述する
リールランプ中継基板204がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0050】筐体2aを前面側からみて右側の側板87
の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後
述する外部出力基板205が取り付けられている。
【0051】リールユニット52の下方には、メダル投
入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータン
ク57が、筐体2aを構成する下板上面に固設された案
内レール58を介して前方に引出し可能に配設されてい
る。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータン
ク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオー
バーフロータンク59が設けられている。このオーバー
フロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセン
サ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留
量が所定量以上となったことを報知できるようになって
いる。
【0052】ホッパータンク57の下方部分にはホッパ
ーモータ62が設けられており、このホッパーモータ6
2が回転することによりホッパータンク57内のメダル
がメダル排出口63から排出される。排出されたメダル
は、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダル
センサ61により検出された後、後述する返却メダル流
路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで
払い出される。なお、ホッパーモータ62は、払出しメ
ダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出され
た時点で停止するように制御されている。
【0053】ホッパータンク57の側部には、メイン電
源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグ
ボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等にお
いて再びゲームを続行可能な状態にリセットするための
第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする
設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自
動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/
OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理
者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作
を行うことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可と
する設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユ
ニット64が配設されている。
【0054】入賞確率は、本実施例では、予め定められ
た入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶し
ており、これを上記設定ボタン67を操作することによ
り任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行う
ことが可能となる。
【0055】図3に示されるように、前面扉2bの裏面
略中央部には、メダル投入部34から投入されたメダル
をホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が
固設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側
には不正メダル排出部72が設けられており、大きさや
厚みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセ
レクタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上
部投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受
皿11に返却されるようになっている。
【0056】不正メダル排出部72の下流側には、流下
するメダル流路を選択的に切替可能とする流路切替ソレ
ノイド107が設けられている。通常時において流路切
替ソレノイド107は励磁されており、流下するメダル
は流路を切り替えられることなく流下し、下流側に設け
られた投入メダルセンサ106により検出された後、ホ
ッパータンク57内に貯留されるようになっている。そ
して例えばクレジット数が50に達している場合におい
てメダル投入部34よりメダルが投入されたり、遊技者
にメダルが払出される場合、流路切替ソレノイド107
の励磁が解除されて流路が切替わり、メダルは返却流路
を経て返却メダル流路73に導かれるようになってい
る。
【0057】前面扉2bの裏面上部には、後述するよう
に遊技に関連する所定の演出の実行を制御する制御部2
30や各種回路等が設けられている演出制御基板201
が収納された収納ケース550が取外し不能に固定され
ている。
【0058】収納ケース550の左右側には、高音用の
スピーカ136a、136bが前述した放音部12a、
12bにそれぞれ臨むように固設されているとともに、
前面扉2bにおける下部所定箇所裏面側には、低音用の
スピーカ137が放音部13に臨むように固設されてお
り、例えばメダルのメダル投入部34への投入、スター
トレバー38の操作、ストップボタン40L、40C、
40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされた場
合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライ
ン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した場
合、或いはビッグボーナスやレギュラーボーナスが実行
されている場合等の各種遊技状態において、該遊技状態
に対応する所定の遊技効果音等が各スピーカ136a、
136b、137から出力されるようになっている。
【0059】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うため
の操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明す
る。
【0060】ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投
入指示ランプ111が点灯または点滅している時に、メ
ダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を
賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダル
をメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジッ
トを使用することにより設定できるようになっている。
クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、
または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MA
XBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部
31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲーム
において許容される賭数の最大数である「3」だけ減算
表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚
BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部3
1に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示
されてメダル1枚分の賭数が設定される。なお、クレジ
ット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たな
い場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範
囲内に限られる。
【0061】遊技者により1枚のメダルがメダル投入部
34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧
操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段
の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ライ
ンL1が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112
(図4参照)が点灯する。続けて2枚目のメダルがメダ
ル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36
aが2回押圧操作されると賭数が「2」に設定され、
上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭
けランプ113、114が点灯する。続けて3枚目のメ
ダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BET
ボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAX
BETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定
され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、
L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L
2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けラ
ンプ112、2枚賭けランプ113、114、3枚賭け
ランプ115、116が点灯する。なお、賭数が最大数
である「3」に設定された場合には、それを越える賭数
を設定することはできないためBETボタンランプ12
1a、121bは消灯する。
【0062】そして上記のように少なくとも最小数であ
る「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38
の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが
開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作
が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートラ
ンプ118が点灯される。
【0063】なお、このようなメダルやクレジット等の
設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本
数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形
態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効
化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であ
り、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞
ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化され
るようになっていてもよい。
【0064】スタートランプ118が点灯している状態
でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置
50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転
し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化する
ように表示される。前述したようにリール51L、51
C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれ
ば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有
効になり、これらストップボタン40L、40C、40
Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122
L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプが
点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン
40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操
作有効ランプ122L、122C、122Rが消灯する
とともに、対応するリール51L、51C、51Rの回
転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の
上、中、下段に図柄が表示される。
【0065】また、遊技者がストップボタン40L、4
0C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例
えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、5
1C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0066】そして3つのうちいずれか2つのリールの
回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたい
ずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’
上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチ
が成立する。
【0067】さらに全てのリール51L、51C、51
Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいず
れかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上
に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は
入賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜45の内部に
内蔵された遊技効果ランプ130〜134(図4参照)
や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応
するリールランプ55等が点灯するとともに、スピーカ
136a、136b、137から効果音等が出力される
こと等による演出が実行される。そして、入賞内容に対
応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対し
てクレジットとして払出されてクレジット表示部31に
表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレ
ジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダ
ル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数
はペイアウト表示部33に表示される。
【0068】また、特に予め定められた特別図柄である
黒7図柄や白7図柄、BAR図柄の揃目が表示されて大
当たり入賞であるBB賞やRB賞が入賞した場合にあっ
ては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技
状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すな
わち大量のメダルを獲得できる特別遊技状態であるビッ
グボーナス(以下BBと称する)やレギュラーボーナス
(以下RBと称する)が遊技価値として付与されるよう
になっている。
【0069】尚、このように入賞することにより遊技者
に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジ
ット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞
した場合等において遊技者に対して付与されるBBやR
B等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0070】本実施例におけるスロットマシン1にあっ
ては、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ライン
L1、L2、L2’、L3、L3’上に例えば「BAR
−BAR−BAR」の図柄が揃えば、大当りであるRB
賞に入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」
の図柄が揃ったことの対価として例えば15枚のメダル
が払出されるとともに、多くの遊技価値を獲得可能な遊
技状態である特別遊技状態としてのRB(レギュラーボ
ーナス)状態が発生し、以下に説明するレギュラーボー
ナスゲームが遊技価値として遊技者に対して付与され
る。このRB中では、プラム図柄のぞろめが揃うことに
より所定枚数のメダルが払出されるJac賞の入賞が高
確率で発生するJacゲームが最大で12回提供される
とともに、このJacゲームが12回実行されるか、あ
るいはJacゲームが12回に達する前にJac賞の入
賞が8回発生されるか、いずれかの条件が満たされた時
点で終了する。したがって、遊技者は12回のJacゲ
ーム中に最大8回のJac賞の入賞の機会を得ることが
できる。
【0071】一方、有効化された入賞ラインL1、L
2、L2’、L3、L3’上に、例えば「黒7−黒7−
黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、大当りで
あるBB賞に入賞したことになり、「黒7−黒7−黒
7」または「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの
対価として例えば15枚のメダルが払出されるととも
に、多くの遊技価値を獲得可能な遊技状態である特別遊
技状態としてのBB(ビッグボーナス)状態が発生し、
以下に説明する小役ゲームが遊技価値として遊技者に対
して付与される。具体的に説明すると、このBB中で
は、小役図柄(実施例ではスイカ、ベル、プラム)のぞ
ろめが高確率で揃って所定枚数のメダルの払出しをとも
なう小役の入賞が高確率で発生する小役ゲームが最大で
30回提供されるとともに、この小役ゲームを30回実
行するまで間にプラム図柄のぞろめが揃ってJacIn
賞が入賞した場合には、前述のRB状態が発生してレギ
ュラーボーナスゲームが提供されるようになっている。
このRBは、BB中における発生可能な最大回数が予め
定められており、本実施例では最大で3回発生し得るよ
うになっている。そしてこのBBは、30回の小役ゲー
ムを実行して終了する場合か、あるいは小役ゲームを3
0回に実行する前に3回のRBが提供されて3回目のR
Bが終了する場合のうち、少なくともいずれか一方の条
件が満たされた時点で終了する。
【0072】また、前記特別遊技状態以外の通常遊技状
態(通常ゲーム)である場合においては、同種の図柄が
有効化された1つの有効ライン上に揃って所定の賞が成
立した場合には、その図柄の種類に応じて予め定められ
た所定枚数のメダルが遊技者に付与される。なお、各リ
ール51L、51C、51Rに描かれた「チェリー」の
図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有
効な1本の有効ライン上で停止表示された場合には2枚
のメダルが遊技者に付与される。なお、賭数に応じて有
効化された有効ラインが複数本存在する場合において、
前述したようにメダルが払出される図柄の組み合わせが
複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合に
は、各入賞ライン上の図柄の組み合わせによって付与さ
れるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与され
るのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に
付与されるメダルの上限が15枚と定められているため
に、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダル
が無効となる。
【0073】本実施例においては、通常遊技状態におい
て黒7−黒7−黒7(黒7(BB)賞)、白7−白7−
白7(白7(BB)賞)、BAR−BAR−BAR(B
AR(RB)賞)、スイカ−スイカ−スイカ(スイカ
賞)、チェリー(チェリー賞)、ベル−ベル−ベル(ベ
ル賞)、またはプラム−プラム−プラム(再遊技;リプ
レイ)等が入賞の対象となっており、そのうち黒7、ま
たは白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとっ
て利益の大きな賞である大当り入賞(BB賞、RB賞)
の対象となる特別図柄とされて、その他スイカ、チェリ
ー、ベルまたはプラム(再遊技)は遊技者にとって利益
の小さな賞である通常入賞としての小役入賞の対象とな
る図柄とされている。
【0074】このような各賞の対象となる図柄の組み合
わせ、及び該図柄の組み合わせに対応する払出しメダル
枚数(入賞の発生確率等も含む)は、通常ゲーム時、及
びBB時、RB時に対応してそれぞれ予め定められてお
り、これらの設定内容は後述する制御部210のROM
213に記憶された入賞判定テーブルに登録されてい
る。
【0075】図4は、スロットマシン1に設けられた各
種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロッ
ク図である。また、図5は、遊技制御基板200に設け
られた事前決定手段並びに内部当選持越抽選手段、内部
当選貯留抽選手段、内部当選発生抽選手段としての制御
部210の構成と、演出制御基板201に設けられた制
御部230の構成と、を説明するためのブロック図であ
る。
【0076】スロットマシン1に設けられた各種基板の
うち、遊技制御基板200によって主に遊技状態が制御
され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演
出制御等が実施される。また、電源基板202にはスロ
ットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基
板202には、AC100Vの電源の供給を受けるため
の電源コード84と、メインスイッチ80とが接続され
ている。
【0077】遊技制御基板200は、演出制御基板20
1、電源基板202、リール中継基板203と配線接続
されているとともに、リール中継基板203を介して外
部出力基板205と、また、演出制御基板201を介し
てリールランプ中継基板204と接続されている。
【0078】遊技制御基板200の制御部210は、遊
技状態がRB状態であることを示すRB中信号や、遊技
状態がBB状態であることを示すBB中信号、各リール
51L、51C、51Rに対応するリールモータ54
L、54C、54Rを制御するためのリール制御信号
(モータ位相信号)、賭数を設定するために用いられた
メダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により遊技
者に払出されたメダル(クレジット)数を示すメダルO
UT信号などをリール中継基板203を介して外部出力
基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御
を行う。なお、ストップスイッチ103L、103C、
103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信
号は、後述するようにストップスイッチ103L、10
3C、103Rから直接出力された信号である。
【0079】遊技制御基板200には、各種のスイッ
チ、センサ、ランプ、及び表示器からの配線が接続され
ている。
【0080】例えば、電源基板202に配線接続された
設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセッ
トスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモー
タ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御
基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ
及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部
210に入力される。また、制御部210は、メダルの
払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精
算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立する
と、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数
のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0081】リール中継基板203に配線接続されたリ
ールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ
56は、リール中継基板203によって中継されて遊技
制御基板200に配線接続されており、リールセンサ5
6の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に
入力される。リールランプ55は、リールランプ中継基
板204によって中継されて演出制御基板201に配線
接続されている。遊技制御基板200の制御部210
は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信号の入
力)が成立すると、リールモータ54L、54C、54
Rに制御信号を出力してリールの変動を開始させた後、
表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行する。
【0082】遊技制御基板200に配線接続されたスイ
ッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボ
タン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ10
1はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッ
チであり、スタートスイッチ102はスタートレバー3
8の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストッ
プスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、
右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出
するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタ
ン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセット
スイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキ
ーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するス
イッチである。
【0083】投入メダルセンサ106は、メダル投入部
34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路
切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入され
たメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル
払出穴9側に切り替えるためのソレノイドである。
【0084】ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示
部32を構成する表示器であり、クレジット表示器10
9はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペ
イアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成す
る表示器である。
【0085】ボーナス告知ランプ140aは、ボーナス
告知表示部20aに内蔵されるランプであり、フラグス
トックランプ140bはフラグストック表示部20bに
内蔵されるランプであり、ST状態ランプ140cはS
T状態表示部20cに内蔵されるランプである。
【0086】投入指示ランプ111は、投入指示表示部
30に内蔵されるランプであり、1枚賭けランプ112
は1枚賭け表示部21に、2枚賭けランプ113、11
4は2枚賭け表示部22、23に、3枚賭けランプ11
5、116は3枚賭け表示部24、25に内蔵されるラ
ンプである。
【0087】ゲームオーバーランプ117は、ゲームオ
ーバー表示部26に内蔵されるランプであり、スタート
ランプ118は、スタート表示部29に内蔵されるラン
プであり、リプレイランプ119は、リプレイ表示部2
7に内蔵されるランプである。
【0088】BETボタンランプ121aは1枚BET
ボタン36aに、BETボタンランプ121bはMAX
BETボタン36bに内蔵されるランプである。
【0089】左操作有効ランプ122Lは、左ストップ
ボタン40Lに内蔵されるランプであり、中操作有効ラ
ンプ122Cは、中ストップボタン40Cに内蔵される
ランプであり、右操作有効ランプ122Rは、右ストッ
プボタン40Rに内蔵されるランプであり、ウェイトラ
ンプ139はウェイト表示部28に内蔵されるランプで
ある。
【0090】電源基板202あるいはリール中継基板2
03を介して、あるいはこれらの基板を介することなく
遊技制御基板200に配線接続された各種ランプ及び表
示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210
によって制御される。また、制御部210は、遊技制御
基板200に接続され、または、電源基板202あるい
はリール中継基板203を介して遊技制御基板200に
接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、
遊技状態を制御する。
【0091】特に、制御部210によって制御される
「クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、
ペイアウト表示器110、ボーナス告知ランプ140
a、フラグストックランプ140b、ST状態ランプ1
40c、投入指示ランプ111、1枚賭けランプ112
〜3枚賭けランプ116、スタートランプ118、リプ
レイランプ119、ゲームオーバーランプ117、左、
中、右操作有効ランプ122L、122C、122R、
ウェイトランプ139」は、遊技の進行に関わる情報を
報知するものであり、それが機能しなければ遊技を行う
ことに支障が出るような、いわば“必須報知装置”とい
える。これらの“必須報知装置”が遊技状態を制御する
制御部210によって制御されるために、たとえ、演出
制御基板201が故障したとしても、少なくとも遊技の
進行に必要な情報が遊技者に提供される。このため、遊
技者に不利な状態で遊技が進行してしまうことを防止で
きる。
【0092】遊技制御基板200に設けられた制御部2
10は、図5に示すように、制御動作を所定の手順で実
行することのできるCPU(Central Processing Uni
t)211と、CPU211の制御プログラムを格納す
るROM(Read Only Memory)213と、必要なデータ
の書き込み及び読み出しができるRAM(Random Acces
s Memory)212と、CPU211と外部回路との信号
の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0093】また、遊技制御基板200には、電源投入
時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセッ
ト回路217と、CPU211にクロック信号を与える
クロック発生回路218と、クロック発生回路218か
らのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCP
U211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回
路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生し
ている乱数発生回路221と、乱数発生回路221から
乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バ
ッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基
板200には、各種スイッチからの信号が入力されるス
イッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示
しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊
技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を
保持させるためのバックアップ電源223が設けられて
いる。RAM212には、各種表示器(クレジット表示
器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器
110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、
各種遊技状態等を示す各種設定フラグ、出玉率の設定値
等、遊技に必要な情報が記憶され、停電時にこれらの情
報がバックアップされるために、停電の回復後に、停電
発生前の遊技状態に復帰できる。
【0094】制御部210のROM213には、前記制
御プログラムに加えて、各賞に対応するサンプリング値
の割り当て範囲が、各入賞確率の設定値並びにゲームの
賭数、遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に
対応してそれぞれ登録されているとともに、各賞に対応
する入賞図柄の組み合わせやメダルの払出枚数、入賞に
伴い設定される各種設定内容が、各遊技状態(通常ゲー
ム時、BB時、RB時)別に対応してそれぞれ登録され
ている入賞判定テーブル(図示略)が記憶されている。
この入賞判定テーブルには、前述のように各賞のサンプ
リング値の割り当て範囲が登録されており、これらサン
プリング値の割り当て範囲の設定により、後述の内部抽
選処理において内部当選可能な賞の入賞確率が設定され
るようになっている。また、前記ROM213には、後
述するストック(持越)抽選やST抽選、ST終了抽選
等に使用される各種抽選テーブル(図示略)が記憶され
ている。
【0095】更に、前記ROM213には、各リール5
1L、51C、51Rの図柄番号毎に、各リール51
L、51C、51Rの停止操作がなされてから該当する
リールが停止するまでに移動する図柄のコマ数が、遊技
状態(通常遊技状態、BB状態、RB状態、ST状態)
や内部当選フラグの設定状況、他のリールの回転状況、
有効ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に位置
する各リール51L、51C、51Rの図柄番号等の各
種状況に応じて各々登録されているリール制御テーブル
(図示略)が記憶されている。
【0096】遊技制御基板200の制御部210から演
出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後
述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220
は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力
を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号
が入力されることを阻止するように機能する。このた
め、遊技制御基板200と演出制御基板201との間に
おいて、遊技制御基板200から演出制御基板201へ
の一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して
遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作
を行わせる不正行為を防止できる。
【0097】演出制御基板201には、演出手段である
遊技効果ランプ130〜134と、液晶表示器135
と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ
136a、136b、137と、タイトルパネル8及び
遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、がそ
れぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板204
を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されてい
るリールランプ55が接続されている。
【0098】演出制御基板201には、制御部230
と、各スピーカ136a、136b、137から音を出
力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示器
135を表示制御するための表示駆動回路236と、各
種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回
路237と、バックアップ電源238とが搭載されてい
る。
【0099】制御部230は、CPU231と、必要な
データの書き込み、及び書き出しができるRAM232
と、制御プログラムを格納するROM233と、I/O
ポート234と、を含む。RAM232の記憶データは
バックアップ電源238によりバックアップされている
ため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記
憶されていたデータに基づいて演出制御を再開できる。
【0100】制御部230のROM233には、遊技制
御基板200から送信される各種コマンドに基づいてゲ
ーム状態や内部当選状況、残存するクレジット数等を特
定可能なデータが登録されたコマンドテーブルが記憶さ
れているとともに、前記遊技制御基板200から送信さ
れる各種コマンドに基づき特定されるゲーム状況に対応
して演出パターンを定めた演出パターンテーブルが記憶
されている。この演出パターンテーブルは、各遊技効果
ランプ130〜134、液晶表示器135、各スピーカ
136a、136b、137、各蛍光灯138別に分類
されており、例えば所定の遊技状態を示すコマンドを受
信した場合、制御部230はその遊技状態に応じた演出
パターンを抽出し、この抽出した演出パターンに応じて
各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、
各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯13
8、及びリールランプ55等を制御する。
【0101】演出制御基板201によって制御される各
遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、各
スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯13
8、リールランプ55は、遊技制御基板200によって
制御される各種表示器などに比較すると、それが機能し
なくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、
演出効果を主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べ
るものである。このため、たとえ、演出制御基板201
に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供
されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御
の負荷が軽減される。
【0102】図5に戻って、スタートスイッチ102の
検出信号は、スイッチ回路215を介して制御部210
に入力されるとともに、サンプリング回路222に入力
される。制御部210は、スタートスイッチ102の検
出信号を受け、モータ回路216を介してリール制御信
号を出力する。このリール制御信号はリール中継基板2
03を介して各リール51L、51C、51R別に設け
られたリールモータ54L、54C、54Rに入力され
る。また、リール制御信号は、リール中継基板203及
び外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部
へ出力される。
【0103】これにより、各リール51L、51C、5
1Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路
は、リール中継基板203においてリールモータ54
L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐
されており、外部出力基板205側へ出力されたリール
制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1
の外部へも出力される。このように、外部出力基板20
5から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工
された信号ではなく、リールモータ54L、54C、5
4Rを駆動制御する信号そのものである。
【0104】一方、サンプリング回路222は、スター
トスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで
乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、
その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、
そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納
されている入賞判定テーブルとを参照して、入賞の発生
を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果を
RAM212に記憶させる。これにより、スタート操作
がされたタイミングとほぼ等しいタイミングで、後述の
内部抽選処理が実施され、入賞役の当選の有無が決定さ
れる。制御部210は、その後、入賞役別の当選結果に
応じてリールを制御する。
【0105】また、各ストップスイッチ103L、10
3C、103Rから出力されたストップスイッチ信号
は、遊技制御基板200、リール中継基板203、およ
び外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された
後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力さ
れる。さらに、ストップスイッチ103L、103C、
103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、
外部出力基板205を介して外部に出力されるように構
成されている。
【0106】ストップスイッチ信号の入力を受けた制御
部210は、モータ回路216を介してストップスイッ
チ信号に対応するリールモータ54L、54C、54R
を停止させるためのリール制御信号を出力する。このリ
ール制御信号は、リールモータ54L、54C、54R
に入力されるとともに、外部出力基板205を介してス
ロットマシン1の外部へ出力される。
【0107】外部出力基板205から出力される信号
は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可
能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボ
タン40L、40C、40Rの操作から190ms以内
に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する
各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確
認される。このスロットマシン1の場合、各ストップス
イッチ103L、103C、103Rから出力されたス
トップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出
力されるために、各ストップボタン40L、40C、4
0Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で
正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力
されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から
出力されるために、各リール51L、51C、51Rの
始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正
確に把握できる。このため、外部出力基板205から出
力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、4
0C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボ
タン40L、40C、40Rに対応する各リール51
L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った
場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制
御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んで
から外部出力基板205に信号を出力するような構成」
とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工し
て出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実
施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0108】次に、本実施例における制御部210がゲ
ームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図6のフロ
ーチャートに基づいて以下に説明していく。
【0109】まずSa1においては、ゲームスタートに
備えるための初期設定を実行する。特に電源の立ち上げ
時等においては、前述した各種装置の接続、及び作動状
況を確認するとともに、バックアップデータの有無を確
認し、バックアップデータが存在する場合には、電源断
前の状態に復帰させる処理を実施する。
【0110】Sa2においては、賭数が選択され、スタ
ートレバー38が押圧操作された時点で賭数を確定する
BET処理を実行する。具体的には、メダルやクレジッ
トを受付け可能な状態で待機し、1枚以上のメダルが投
入された時点、または1枚BETボタン36a、または
MAXBETボタン36bの押圧操作により1以上のク
レジットが使用された時点でスタートレバー38の押圧
操作を可能とするとともに、スタートレバー38が押圧
操作された時点でメダルの賭数を確定し、ゲームが開始
される。また、前回のゲームでリプレイが入賞した場合
には、前回のゲームと同数の賭数が設定され、スタート
レバー38の押圧操作を可能とするとともに、スタート
レバー38が押圧操作された時点で賭数を確定し、ゲー
ムが開始される。
【0111】尚、スタートレバー38の押圧操作がなさ
れるまでの間において、最大賭数(本実施例では3BE
T)が設定された状態からさらにメダル投入があった場
合には、投入されたメダル枚数分に相当する有価価値を
クレジットとしてRAM212に記憶し、これをクレジ
ット表示部31にて表示する。
【0112】Sa3においては、Sa2におけるスター
トレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、
前述したいずれかの賞(BB、RB、その他遊技者にと
って利益の小さな賞である小役)の入賞を許容するか否
かを決定する内部抽選処理を実行する。この内部抽選処
理とは、全てのリール51L、51C、51Rが停止さ
れる前の段階において、いずれかの賞への入賞を許容す
るか否かを決定するために実行されるものである。すな
わち、この抽選により当選したいずれかの賞に該当する
内部当選フラグがセットされた場合に限り入賞すること
が許容されるのである。すなわち、制御部210はいず
れかの賞に入賞することを許容するか否かを決定する事
前決定手段としての機能を有している。
【0113】Sa4においては、Sa3の内部抽選処理
の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転さ
せるリール回転処理を実施する。このリール回転処理に
おいては、リール51L、51C、51R回転中の基準
位置チェックによるエラーチェックは、所定時間毎のタ
イマ割り込みで随時確認される。また、全てのリール5
1L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン
40L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、操作有
効ランプ122L、122C、122Rを点灯するとと
もに、リール停止用のタイマカウントを開始する。
【0114】Sa5においては、遊技者による停止ボタ
ン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各
リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者
によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操
作がなされることなく所定時間である30秒が経過した
ことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた
時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラ
グの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧
操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応
する操作有効ランプ122L、122C、122Rを消
灯するとともに、対応するリール51L、51C、51
Rの回転を停止させるリール停止処理を実施する。
【0115】また、本実施例では、前述した内部抽選処
理によりいずれかの賞に該当する内部当選フラグがセッ
トされている場合に限り、その賞に該当する図柄の組み
合わせが所定の有効ライン上に揃うように停止制御し、
また、いずれの賞にも該当する内部当選フラグがセット
されていない場合は、最終的に前記賞に該当する図柄の
組み合わせが有効化された有効ライン上に揃わないよう
に停止制御する。すなわち、内部抽選処理によりいずれ
かの賞に内部当選しない限り上記各賞に入賞することは
なく、また、これにより繰り返し行われるゲーム中にお
いて各賞が平均的に発生することになる。
【0116】更に、本実施例では、遊技状態が、特別遊
技状態であるBBまたはRBに移行可能なBB賞または
RB賞の入賞を許容する内部当選フラグのストック(持
越)が可能な内部当選持越遊技状態並びに内部当選貯留
遊技状態としてのST状態である場合には、内部抽選処
理によりこれらBB賞またはRB賞が内部当選し、これ
らの入賞を許容する内部当選フラグがセットされても、
最終的にこれらBB賞またはRB賞に該当する図柄(白
7、黒7の揃目またはBARの揃目)の組み合わせが有
効化された有効ライン上に揃わないように停止制御す
る。すなわち、遊技状態がST状態の場合には、BB賞
またはRB賞に入賞することはなく、これら各賞は、後
述するストック(持越)抽選に当選することでストック
(持越)され、ST状態が終了することで初めて有効な
内部当選フラグとして機能し、これらストック(持越)
された内部当選フラグに対応した賞に該当する図柄の組
み合わせが所定の有効ライン上に揃うように停止制御さ
れることとなる。
【0117】Sa6においては、Sa5において全ての
リール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判
定した時点で、可変表示装置50に表示された表示内容
と、Sa3において当選し、セットされている内部当選
フラグの内容等とを照合して入賞内容の判定を行う入賞
判定処理を実行するとともに、特にいずれかの賞に入賞
したと判定した場合にあっては、入賞内容に対応した各
種設定を実行する。この設定内容としては、例えば入賞
内容に対応する払出しメダル枚数、遊技状態、再遊技等
の設定がある。
【0118】Sa7においては、Sa6において判定さ
れた入賞内容に対応して設定された設定内容に基づく処
理を実行する。具体的には、設定された払出しメダル枚
数分のメダルの払出処理や、遊技状態の変更(通常遊技
状態から特別遊技状態へ、または特別遊技状態から通常
遊技状態への変更等)処理等を実行する。
【0119】次いでSa3の内部抽選処理について図7
に示すフローチャートに基づき詳述する。まず、スター
トレバー38が操作されたタイミングで、サンプリング
回路222にて乱数発生回路221から発生される循環
した乱数列から入賞決定用乱数値を抽出し(Sb1)、
抽出した乱数値を入賞判定テーブルと比較して(Sb
2)、比較した結果に基づいて内部当選した賞があるか
否かを判定する(Sb3)。
【0120】Sb3において内部当選した賞があると判
定した場合には、内部当選した賞の種類を入賞判定テー
ブルにて特定し、内部当選した賞の入賞を許容する内部
当選フラグをRAM212に設けられた通常領域にセッ
トする(Sb4)。尚、この通常領域にセットされた内
部当選フラグは、次ゲーム以降のゲームに持ち越される
ことはなく、後述するように当該ゲームの入賞判定処理
において対応する賞が入賞したか否かに関わらずクリア
されるようになっている。
【0121】次いで、当該ゲームの遊技状態がST状態
でるかを判定する(Sb5)。当該ゲームの遊技状態が
ST状態であるか否かは、ST状態である旨を示すST
フラグの有無により確認される。
【0122】Sb5において当該ゲームの遊技状態がS
T状態であると判定した場合には、Sb4で通常領域に
セットされた内部当選フラグを参照し、BBまたはRB
へ移行可能なBB賞またはRB賞のいずれかの入賞を許
容する内部当選フラグが設定されているかを判定する
(Sb6)。
【0123】Sb6においてBB賞またはRB賞のいず
れかの入賞を許容する内部当選フラグが設定されている
と判定した場合には、内部当選したBB賞またはRB賞
の入賞を許容する内部当選フラグをストック(持越)す
るか否かを決定するためのストック(持越)抽選を行い
(Sb7)、当選したか否かを判定する(Sb8)。具
体的には、ストック(持越)抽選用の乱数値を抽出し、
この抽出した乱数値とストック(持越)抽選用テーブル
とを比較することで、当選したか否かが確認される。
【0124】Sb8においてストック(持越)抽選に当
選したと判定した場合には、内部当選したBB賞または
RB賞を許容する内部当選フラグをRAM212に設け
られたストック領域にセットする(Sb9)。この際、
BB賞またはRB賞を許容する内部当選フラグがストッ
ク(持越)された旨が液晶表示部15に表示されるとと
もに、フラグストック表示部20bが点灯されて、その
旨が報知されるようになっている。
【0125】尚、ストック領域にセットされた内部当選
フラグは、次ゲーム以降のゲームに持ち越すこと、すな
わち当該ゲームが終了してもクリアされずにセットされ
た状態を維持することが可能とされているとともに、既
に内部当選フラグが設定されている場合でも、それとは
別個に内部当選フラグが設定可能とされている。また、
ストック領域にセットされた内部当選フラグは、通常遊
技状態においてのみ有効とされる。すなわちストック領
域にBB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラ
グがセットされている場合でも、ST状態(STフラグ
がセットされている状態)のゲームではこれら内部当選
フラグにより許容されるBB賞またはRB賞が入賞しな
いように制御される。
【0126】尚、Sb3において内部当選した賞がない
と判定した場合や、Sb5において当該ゲームの遊技状
態がST状態でないと判定した場合、Sb6において内
部当選した賞がBB賞またはRB賞でないと判定した場
合、Sb7のストック(持越)抽選に当選していないと
判定した場合には、その時点で、Sa4のリール回転処
理に移行するようになっている。
【0127】次いでSa6の入賞判定処理を図8のフロ
ーチャートに基づき詳述する。まず、有効ライン上に表
示された停止図柄を、入賞判定テーブルに登録されてい
る図柄の組み合わせと比較して(Sc1)、入賞が発生
したか否かを判定する(Sc2)。
【0128】Sc2において入賞が発生したと判定した
場合には、該当する入賞内容に対応した各種設定(例え
ば、BB入賞の場合にはBB状態フラグの設定並びにB
Bゲームカウンタのセット等)並びに払出を行うメダル
の枚数(例えばBB入賞の場合は15枚)を設定する
(Sc3)。
【0129】次いで、当該ゲームの遊技状態がST状態
でるかを判定する(Sc4)。当該ゲームの遊技状態が
ST状態でるか否かは、ST状態である旨を示すSTフ
ラグの有無により確認される。
【0130】Sc4において当該ゲームの遊技状態がS
T状態ではないと判定した場合には、BB賞またはRB
賞が入賞したか、すなわち黒7賞、白7賞、BAR賞の
いずれかの賞が入賞したかを判定する(Sc5)。
【0131】Sc5においてBB賞またはRB賞が入賞
したと判定した場合には、この入賞がストックされてい
るBB賞またはRB賞のいずれかの入賞を許容する内部
当選フラグに基づくものであるかを判定する(Sc
6)。すなわちストック領域にセットされている内部当
選フラグに基づく入賞であるかが確認される。
【0132】Sc6においてBB賞またはRB賞の入賞
がストックされている内部当選フラグに基づく入賞では
ないと判定した場合、すなわち通常領域にセットされて
いる内部当選フラグ(当該ゲームの内部抽選処理におい
てセットされた内部当選フラグ)に基づく入賞である場
合には、BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選
フラグのストック(持越)が可能なST状態に移行する
か否かを決定するためのST抽選を行い(Sc7)、当
選したか否かを判定する(Sc8)。具体的には、ST
抽選用の乱数値を抽出し、この抽出した乱数値とST抽
選用テーブルとを比較することで、当選したか否かが確
認される。
【0133】Sc8においてST抽選に当選したと判定
した場合には、遊技状態がST状態である旨を示すST
フラグをセットし(Sc9)、その後通常領域にセット
されている内部当選フラグを全てクリアして(Sc1
1)、Sa7の払出処理に移行する。
【0134】また、Sc8においてBB賞またはRB賞
の入賞がストックされている内部当選フラグに基づく入
賞であると判定した場合には、ストック領域にセットさ
れている内部当選フラグから該当する内部当選フラグを
クリアし(Sc10)、その後通常領域にセットされて
いる内部当選フラグを全てクリアして(Sc11)、S
a7の払出処理に移行する。
【0135】また、Sc4において当該ゲームの遊技状
態がST状態であると判定した場合、すなわちSTフラ
グがセットされている場合には、前述したSa2の内部
抽選処理において通常領域にセットされた内部当選フラ
グを参照し、BB賞またはRB賞のいずれかの入賞を許
容する内部当選フラグが設定されているかを判定する
(Sc12)。
【0136】Sc12においてBB賞またはRB賞のい
ずれかの入賞を許容する内部当選フラグが設定されてい
ると判定した場合には、ST状態を終了するか否か、す
なわち、それまでにストック領域にセットされている内
部当選フラグに基づくBB賞またはRB賞を入賞可能と
するか否かを決定するためのST終了抽選を行い(Sc
13)、当選したか否かを判定する(Sc14)。具体
的には、ST終了抽選用の乱数値を抽出し、この抽出し
た乱数値とST終了抽選用テーブルとを比較すること
で、当選したか否かが確認される。
【0137】Sc14においてST終了抽選に当選した
と判定した場合には、遊技状態がST状態である旨を示
すSTフラグをクリアし(Sc15)、その後通常領域
にセットされている内部当選フラグを全てクリアして
(Sc11)、Sa7の払出処理に移行する。
【0138】尚、Sc5においてBB賞またはRB賞が
入賞していないと判定した場合、Sc8においてST抽
選に当選していないと判定した場合、Sc12において
BB賞またはRB賞のいずれかの入賞を許容する内部当
選フラグが設定されていないと判定した場合、Sc14
においてST終了抽選に当選していないと判定した場合
には、通常領域にセットされている内部当選フラグを全
てクリアして(Sc11)、Sa7の払出処理に移行す
る。
【0139】次いで図6〜図8に示した制御部210の
処理に基づくスロットマシン1のゲームの進行状況を図
9のフローチャートに基づいて説明する。
【0140】まず、遊技状態が通常遊技状態のゲーム
(Sd1)においてBB賞またはRB賞の入賞を許容す
る内部当選フラグが成立し(Sd2)、当該ゲームで成
立した内部当選フラグに対応するBB賞またはRB賞の
いずれかが入賞すると(Sd3)、BB賞またはRB賞
の入賞を許容する内部当選フラグをストック(持越)す
ることが可能なST状態に移行するか否かを決定するた
めのST抽選が行われる(Sd5)。尚、BB賞または
RB賞の入賞を許容する内部当選フラグの成立ゲームで
対応するBB賞またはRB賞が入賞しなければ、そのゲ
ームの終了とともに内部当選フラグはクリアされる(S
d4)。すなわち、通常遊技状態では、BB賞またはR
B賞の入賞を許容する内部当選フラグは次ゲーム以降に
持ち越されることはない。
【0141】次いで、BB賞またはRB賞のいずれかに
入賞した場合に行われるST抽選に当選した場合には、
入賞したBB賞またはRB賞に基づくBB状態またはR
B状態が終了することで、遊技状態がST状態に移行す
る(Sd6)。尚、ST抽選に当選しない場合には通常
遊技状態が継続する。
【0142】ST抽選に当選することで移行したST状
態(Sd6)のゲームでBB賞またはRB賞の入賞を許
容する内部当選フラグが成立した場合には(Sd7)、
この成立した内部当選フラグをストックするか否か、す
なわち通常遊技状態ではゲームの終了とともにクリアさ
れる内部当選フラグを次ゲーム以降に持ち越すか否かを
決定するためのストック(持越)抽選が行われる(Sd
8)。
【0143】ストック(持越)抽選に当選した場合に
は、成立したBB賞またはRB賞の入賞を許容する内部
当選フラグはストック(持越)される(Sd9)。この
際、既に成立した内部当選フラグと同一種類もしくは異
なる種類内部当選フラグがストック(持越)されている
場合にも、これら既にストック(持越)されている内部
当選フラグとは別個に、新たに成立した内部当選フラグ
もストック(持越)されるようになっている。また、B
B賞またはRB賞を許容する内部当選フラグがストック
(持越)された場合には、その旨が液晶表示部15に表
示されるとともに、フラグストック表示部20bが点灯
されて報知されるようになっている。尚、ストック(持
越)抽選に当選しなかった場合には、成立したBB賞ま
たはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグが当該ゲー
ムの終了とともにクリアされる(Sd10)。
【0144】また、ST状態において、BB賞またはR
B賞の入賞を許容する内部当選フラグが成立した場合に
は、内部当選フラグがストック(持越)されるか否かに
関わらず、リール停止制御により対応するBB賞または
RB賞は入賞しないように制御される。すなわち、ST
状態においてBB賞またはRB賞が内部当選しても入賞
することはない。尚、ST状態であっても、BB賞また
はRB賞以外の小役が内部当選した場合には、対応する
小役の入賞は可能である。
【0145】次いで、前述したストック(持越)抽選の
終了後、内部当選フラグがストック(持越)されたか否
かに関わらず、ST状態を終了して通常遊技状態に移行
するか否かを決定するためのST終了抽選が行われる
(Sd11)。
【0146】このST終了抽選に当選した場合には、遊
技状態がST状態から通常遊技状態に移行する。この
際、BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラ
グがストック(持越)されている場合には、これらスト
ック(持越)されている内部当選フラグが有効化され
(Sd12)、対応するBB賞またはRB賞が入賞可能
な状態となる。これらストックされている内部当選フラ
グは対応する賞が入賞するまで持ち越されるようになっ
ており、対応する賞の入賞を条件にクリアされるように
なっている。また、ST終了抽選に当選しなかった場合
には、再びBB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグが成立し、その際行われるST終了抽選に当選
するまではST状態が継続することとなる。尚、本実施
例ではST終了抽選に当選することでST状態が終了す
るようになっているが、例えば、ST状態の継続ゲーム
数が消化されることでST状態が終了するようにしても
良い。
【0147】以上説明したように、本実施例のスロット
マシン1においては、BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグがセットされたにも関わらず、対応
したBB賞またはRB賞が入賞しなかった場合には、所
定条件の成立(本実施例では遊技状態がST状態であ
り、ストック(持越)抽選に当選すること)によりセッ
トされた内部当選フラグをストックすること、すなわち
次ゲーム以降に持ち越すことが可能となり、内部当選が
持ち越されるかもしれないという期待感を高めることが
できるため、遊技の興趣を向上することができる。
【0148】また、本実施例のスロットマシン1におい
ては、BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フ
ラグが既にストック(持越)されている場合にも、所定
条件の成立(本実施例では遊技状態がST状態であり、
ストック(持越)抽選に当選すること)によりセットさ
れた内部当選フラグを更にストックすること、すなわち
既にセットされている内部当選とは別個に次ゲーム以降
に持ち越すことが可能となり、内部当選が貯留されるか
もしれないという期待感を高めることができるため、遊
技の興趣を向上することができる。
【0149】尚、本実施例のスロットマシン1において
は、遊技状態がST状態であり、ストック(持越)抽選
に当選することにより所定条件が成立し、所定の賞であ
るBB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグ
のストック(持越)が行われるようになっているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ボーナ
ス間のゲーム数が所定のゲーム数に到達した場合や、前
回のボーナスから所定のゲーム数以内の場合、BB賞や
RB賞更には所定の小役を所定回数取りこぼした場合、
遊技時間(稼働時間やゲームを開始してからの時間)が
所定時間に到達した場合、メダルの差枚数(純増枚数ま
たは純減枚数)が所定枚数に到達した場合、所定の小役
が連続して入賞した場合等の条件の成立により、所定の
賞の入賞を許容する内部当選フラグのストック(持越)
が行われるようにしても良い。
【0150】また、本実施例では、既に持ち越されてい
る内部当選フラグにより許容される入賞と同一種類の入
賞を許容する内部当選フラグが成立した場合に、この成
立した内部当選フラグが更に持ち越されるようになって
おり、このように既に内部当選フラグが持ち越されてい
る状態であっても、更に同一種類の内部当選フラグが持
ち越されるかもしれないという期待感を持続させること
ができることから好ましいが、本発明はこれに限定され
るものではなく、既に持ち越されている内部当選フラグ
により許容される入賞と同一種類の入賞を許容する内部
当選フラグが成立した場合には、成立した内部当選フラ
グを持ち越さないようにしても良い。
【0151】また、本実施例では、既に持ち越されてい
る内部当選フラグにより許容される入賞とは異なる種類
の入賞を許容する内部当選フラグが成立した場合に、こ
の成立した内部当選フラグが更に持ち越されるようにな
っており、このように既に内部当選フラグが持ち越され
ている状態であっても、更に異なる種類の内部当選フラ
グが持ち越されるかもしれないという期待感を持続させ
ることができることから好ましいが、本発明はこれに限
定されるものではなく、既に持ち越されている内部当選
フラグにより許容される入賞と異なる種類の入賞を許容
する内部当選フラグが成立した場合には、成立した内部
当選フラグを持ち越さないようにしても良い。
【0152】また、本実施例のスロットマシン1では、
遊技状態が内部当選持越遊技状態並びに内部当選貯留遊
技状態としてのストックタイム(ST)状態の場合であ
って、かつ内部当選持越抽選手段並びに内部当選貯留抽
選手段としての制御部210が行うストック(持越)抽
選に当選した場合に、BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグのストック(持越)が行われるよう
になっており、これら内部当選フラグのストック(持
越)が当該ゲームの遊技状態と抽選とにより決定される
ため、内部当選フラグが持ち越されるかもしれないとい
う期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上するこ
とができる。
【0153】尚、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、ST状態であれば一義的にBB賞またはR
B賞の入賞を許容する内部当選フラグをストック(持
越)するようにしたり、通常遊技状態であってもストッ
ク(持越)抽選を行い、この抽選に当選した場合にBB
賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグをスト
ック(持越)するようにしても良い。
【0154】また、本実施例のスロットマシン1では、
ST状態のゲームにおいてストック(持越)されたBB
賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグは、S
T状態が終了した場合に有効化され、これら内部当選フ
ラグに対応するBB賞またはRB賞の入賞を発生させる
ことが可能となるため、これらストック(持越)されて
いる内部当選フラグに対する遊技者の期待感を持続させ
ることができる。
【0155】尚、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部
当選フラグがストック(持越)されている場合には、こ
れらストック(持越)されている内部当選フラグに対応
するBB賞またはRB賞を入賞可能とするか否かを決定
するための抽選を行い、この抽選に当選することで、ス
トック(持越)されている内部当選フラグを有効化し、
対応するBB賞またはRB賞を入賞可能な状態とするよ
うにしても良い。このようにストックされているストッ
ク(持越)されている内部当選フラグに対応する入賞が
発生可能となるか否かを抽選により決定することで、遊
技者の期待感を持続させることができる。
【0156】更には、BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグがストック(持越)されている場合
には、これらストック(持越)されているBB賞または
RB賞の入賞を許容する内部当選フラグに対応するBB
賞またはRB賞を毎ゲーム入賞可能な状態とするように
しても良い。これによりストック(持越)されている内
部当選フラグに対応する入賞が毎ゲーム発生可能となる
ため、遊技の興趣を向上することができる。
【0157】また、本実施例のスロットマシン1におい
ては、BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フ
ラグがストック(持越)されている場合には、その旨が
液晶表示部15に表示されるとともに、フラグストック
表示部20bが点灯されて報知されるようになってお
り、ストック(持越)されている内部当選フラグに対す
る期待感を一層高めることができる。尚、本発明はこれ
に限定されるものではなく、内部当選フラグのストック
(持越)状況を報知しない構成としても良い。
【0158】また、本実施例のスロットマシン1におい
ては、ストック(持越)可能とされる内部当選フラグと
して、遊技者が多くの遊技価値を獲得可能な特別遊技状
態であるBB状態やRB状態へ移行する契機となるBB
賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグが適用
されており、ストック(持越)されている内部当選フラ
グに対する期待感を一層高めることができる。尚、本実
施例では、ストック(持越)可能とされる内部当選フラ
グとして小役やリプレイ等の入賞を許容する内部当選フ
ラグが適用されるようにしても良い。更には、演出制御
基板201の制御部230により制御される後述のAT
やNT等のサブゲームの発生を許容する内部当選フラグ
が適用されるようにしても良い。
【0159】また、本実施例のスロットマシン1におい
ては、事前決定手段として遊技制御基板200の制御部
210が適用されているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、演出制御基板201の制御部2
30が後述のATやNT等のサブゲームを実施する場合
には、これらサブゲームの実施を許容するか否かを決定
する制御部230が事前決定手段として適用されるよう
にしても良い。この場合には、制御部230によりサブ
ゲームの実施を許容すると決定された場合に、その旨を
示す内部当選フラグが設定されるとともに、この内部当
選フラグに基づくサブゲームが実施されず、所定条件が
成立した場合にサブゲームの実施を許容する旨の内部当
選フラグがストック(持越)されることとなる。
【0160】また、本実施例では特別遊技状態としてビ
ッグボーナス(BB)状態またはレギュラーボーナス
(RB)状態が適用されているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、本発明における特別遊技状態とし
て、例えば、内部当選状況が報知されるAT(アシスト
タイム)状態やリールが一定期間の範囲で無制御となる
CT(チャレンジタイム)、内部当選した賞の入賞条件
となるストップボタンの押し順が報知されるNT(ナビ
ゲーションタイム)、一定期間の間リプレイの内部当選
確率が高確率となるRT(リプレイタイム)状態、シン
グルボーナスや小役の内部当選確率が高確率となる集中
状態等を適用しても良く、更にはこれらの遊技状態を組
み合わせた遊技状態を適用しても良い。
【0161】前記実施例における各要素は、本発明に対
して以下のように対応している。
【0162】本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭
数を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置5
0の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終
了するスロットマシン1において、前記可変表示装置5
0の表示結果が導出表示される前の段階において、所定
の賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段
(制御部210)を備え、前記事前決定手段(制御部2
10)の決定結果に応じて前記所定の賞の発生を許容す
る旨を示す内部当選(内部当選フラグ)が設定されると
ともに、前記内部当選(内部当選フラグ)のうち予め定
められた内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容す
る内部当選フラグ)は、対応した賞(BB賞またはRB
賞)が発生しなかった場合であって、かつ所定条件の成
立により次ゲーム以降へ持ち越される。
【0163】本発明の請求項2は、前記予め定められた
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)を持ち越すことを許容するか否かを決定する
内部当選持越抽選手段(制御部210)を備え、前記所
定条件は前記内部当選持越抽選手段(制御部210)に
より前記予め定められた内部当選(BB賞またはRB賞
の入賞を許容する内部当選フラグ)を持ち越すことを許
容すると決定された場合に成立する。
【0164】本発明の請求項3は、前記予め定められた
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)を持ち越すことが可能な内部当選持越遊技状
態(ST状態)に移行可能とされており、前記所定条件
は遊技状態が前記内部当選持越遊技状態(ST状態)で
ある場合に成立する。
【0165】本発明の請求項4は、前記予め定められた
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)を持ち越すことを許容するか否かを決定する
内部当選持越抽選手段(制御部210)を備えるととも
に、前記予め定められた内部当選(BB賞またはRB賞
の入賞を許容する内部当選フラグ)を持ち越すことが可
能な内部当選持越遊技状態(ST状態)に移行可能とさ
れており、前記所定条件は、遊技状態が前記内部当選持
越遊技状態(ST状態)である場合であって、かつ前記
内部当選持越抽選手段(制御部210)により前記予め
定められた内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグ)を持ち越すことを許容すると決定
された場合に成立する。
【0166】本発明の請求項5は、前記持ち越された内
部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選
フラグ)によって発生が許容されている所定の賞(BB
賞またはRB賞)は、毎ゲーム発生可能とされる。
【0167】本発明の請求項6は、前記持ち越された内
部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選
フラグ)によって発生が許容されている所定の賞(BB
賞またはRB賞)は、前記内部当選持越遊技状態(ST
状態)の終了後に発生可能とされる。
【0168】本発明の請求項7は、前記持ち越された内
部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選
フラグ)によって発生が許容されている所定の賞(BB
賞またはRB賞)を発生可能とするか否かを決定する内
部当選発生抽選手段(制御部210)を備え、前記持ち
越された内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容す
る内部当選フラグ)によって発生が許容されている所定
の賞(BB賞またはRB賞)は、前記内部当選発生抽選
手段(制御部210)により前記持ち越された内部当選
(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラ
グ)によって発生が許容されている所定の賞(BB賞ま
たはRB賞)を発生可能とすると決定された場合に有効
とされる。
【0169】本発明の請求項8は、前記予め定められた
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)が持ち越されている場合に、該持ち越されて
いる内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内
部当選フラグ)により発生が許容されている所定の賞
(BB賞またはRB賞)と同一種類の所定の賞(BB賞
またはRB賞)の発生を許容する旨を示す内部当選(内
部当選フラグ)を更に持ち越すことが可能とされてい
る。
【0170】本発明の請求項9は、前記予め定められた
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)が持ち越されている場合に、該持ち越されて
いる内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内
部当選フラグ)により発生が許容されている所定の賞
(BB賞またはRB賞)とは異なる種類の所定の賞の発
生を許容する旨を示す内部当選(内部当選フラグ)を更
に持ち越すことが可能とされている。
【0171】本発明の請求項10は、1ゲームに対して
賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとと
もに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置
50の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが
終了するスロットマシン1において、前記可変表示装置
50の表示結果が導出表示される前の段階において、所
定の賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段
(制御部210)を備え、前記事前決定手段(制御部2
10)の決定結果に応じて前記所定の賞の発生を許容す
る旨を示す内部当選(内部当選フラグ)が設定されると
ともに、前記内部当選(内部当選フラグ)のうち予め定
められた内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容す
る内部当選フラグ)は、対応した賞(BB賞またはRB
賞)が発生しなかった場合に次ゲーム以降へ持ち越さ
れ、前記予め定められた内部当選(BB賞またはRB賞
の入賞を許容する内部当選フラグ)が持ち越されている
場合に、所定条件の成立により更に前記予め定められた
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)が持ち越されて貯留(ストック)される。
【0172】本発明の請求項11は、前記内部当選(B
B賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグ)の
貯留(ストック)を許容するか否かを決定する内部当選
貯留抽選手段(制御部210)を備え、前記所定条件は
前記内部当選貯留抽選手段(制御部210)により前記
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)の貯留を許容すると決定された場合に成立す
る。
【0173】本発明の請求項12は、前記内部当選(B
B賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグ)の
貯留(ストック)が可能な内部当選貯留遊技状態(ST
状態)に移行可能とされており、前記所定条件は遊技状
態が前記内部当選貯留遊技状態(ST状態)である場合
に成立する。
【0174】本発明の請求項13は、前記内部当選(B
B賞またはRB賞の入賞を許容する内部当選フラグ)の
貯留(ストック)を許容するか否かを決定する内部当選
貯留抽選手段(制御部210)を備えるとともに、前記
内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部当
選フラグ)の貯留(ストック)が可能な内部当選貯留遊
技状態(ST状態)に移行可能とされており、前記所定
条件は、遊技状態が前記内部当選貯留遊技状態(ST状
態)である場合であって、かつ前記内部当選貯留抽選手
段(制御部210)により前記内部当選(BB賞または
RB賞の入賞を許容する内部当選フラグ)の貯留(スト
ック)を許容すると決定された場合に成立する。
【0175】本発明の請求項14は、前記貯留(ストッ
ク)された内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグ)によって発生が許容されている所
定の賞(BB賞またはRB賞)は、毎ゲーム発生可能と
される。
【0176】本発明の請求項15は、前記貯留(ストッ
ク)された内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグ)によって発生が許容されている所
定の賞(BB賞またはRB賞)は、前記内部当選貯留遊
技状態(ST状態)の終了後に発生可能とされる。
【0177】本発明の請求項16は、前記貯留(ストッ
ク)された内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容
する内部当選フラグ)によって発生が許容されている所
定の賞(BB賞またはRB賞)を発生可能とするか否か
を決定する内部当選発生抽選手段(制御部210)を備
え、前記貯留(ストック)された内部当選(BB賞また
はRB賞の入賞を許容する内部当選フラグ)によって発
生が許容されている所定の賞(BB賞またはRB賞)
は、前記内部当選発生抽選手段(制御部210)により
前記貯留された内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を
許容する内部当選フラグ)によって発生が許容されてい
る所定の賞(BB賞またはRB賞)を発生可能とすると
決定された場合に有効とされる。
【0178】本発明の請求項17は、通常遊技状態より
も多くの遊技価値を獲得可能な特別遊技状態(BB状態
またはRB状態)に移行可能とされており、前記予め定
められた内部当選(内部当選フラグ)は、前記特別遊技
状態(BB状態またはRB状態)に移行可能な賞(BB
賞またはRB賞)の発生を許容する旨を示す内部当選
(内部当選フラグ)である。
【0179】本発明の請求項18は、前記予め定められ
た内部当選(BB賞またはRB賞の入賞を許容する内部
当選フラグ)を持ち越している場合または貯留している
場合に、その旨を報知する報知手段(液晶表示部15、
フラグストック表示20b)を備える。
【0180】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追
加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0181】例えば、前記実施例では、ゲームの進行に
伴い実施される演出の制御を、演出制御基板201に設
けられた制御部230が実施しているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、遊技制御基板200に設け
られた制御部210が実施するようにしても良い。
【0182】また、前記実施例では、スロットマシンと
してメダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可
能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はこ
これに限定されるものではなく、パチンコ玉を用いてゲ
ームを行うスロットマシンであるパチロットや、メダル
が外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技
可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変
表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシン
やパチロットにも適用可能であることはいうまでもな
く、これらスロットマシンの種別が限定されるものでは
ない。
【0183】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0184】(a)請求項1項の発明によれば、予め定
められた内部当選が設定されたにも関わらず、対応した
賞が発生しなかった場合には、所定条件の成立により前
記設定された内部当選を持ち越すことが可能となり、内
部当選が持ち越されるかもしれないという期待感を高め
ることができるため、遊技の興趣を向上することができ
る。
【0185】(b)請求項2項の発明によれば、内部当
選持越抽選手段の抽選により予め定められた内部当選を
持ち越すか否かが決定されるため、内部当選が持ち越さ
れるかもしれないという期待感を高めることができ、遊
技の興趣を向上することができる。
【0186】(c)請求項3項の発明によれば、遊技状
態により予め定められた内部当選を持ち越すか否かが決
定されるため、内部当選が持ち越されるかもしれないと
いう期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上する
ことができる。
【0187】(d)請求項4項の発明によれば、遊技状
態と内部当選持越抽選手段の抽選により予め定められた
内部当選を持ち越すか否かが決定されるため、内部当選
が持ち越されるかもしれないという期待感を高めること
ができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0188】(e)請求項5項の発明によれば、内部当
選が持ち越されている状態であれば、持ち越されている
内部当選に対応した賞が毎ゲーム発生可能となるため、
遊技の興趣を向上することができる。
【0189】(f)請求項6項の発明によれば、内部当
選持越遊技状態の終了後に持ち越された内部当選に対応
する賞が発生可能となるため、遊技者の期待感を持続さ
せることができる。
【0190】(g)請求項7項の発明によれば、内部当
選発生抽選手段の抽選により持ち越された内部当選に対
応する賞が発生可能となるか否かが決定されるため、遊
技者の期待感を持続させることができる。
【0191】(h)請求項8項の発明によれば、既に予
め定められた内部当選が持ち越されている場合でも持ち
越されている内部当選により発生が許容されている賞と
同一種類の賞の発生を許容する旨を示す内部当選を更に
持ち越すことが可能となるため、このような場合でも遊
技者の期待感を持続させることができる。
【0192】(i)請求項9項の発明によれば、既に予
め定められた内部当選が持ち越されている場合でも持ち
越されている内部当選により発生が許容されている賞と
は異なる種類の賞の発生を許容する旨を示す内部当選を
更に持ち越すことが可能となるため、このような場合で
も遊技者の期待感を持続させることができる。
【0193】(k)請求項10項の発明によれば、予め
定められた内部当選が持ち越されている場合にも、所定
条件の成立により更に予め定められた内部当選を持ち越
すこと、すなわち内部当選が貯留されるようになり、内
部当選が貯留されるかもしれないという期待感を高める
ことができるため、遊技の興趣を向上することができ
る。
【0194】(l)請求項11項の発明によれば、内部
当選貯留抽選手段の抽選により予め定められた内部当選
を貯留するか否かが決定されるため、内部当選が貯留さ
れるかもしれないという期待感を高めることができ、遊
技の興趣を向上することができる。
【0195】(m)請求項12項の発明によれば、遊技
状態により予め定められた内部当選を貯留するか否かが
決定されるため、内部当選が貯留されるかもしれないと
いう期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上する
ことができる。
【0196】(n)請求項13項の発明によれば、遊技
状態と内部当選貯留抽選手段の抽選により予め定められ
た内部当選を貯留するか否かが決定されるため、内部当
選が貯留されるかもしれないという期待感を高めること
ができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0197】(o)請求項14項の発明によれば、内部
当選が貯留されている状態であれば、貯留されている内
部当選に対応した賞が毎ゲーム発生可能となるため、遊
技の興趣を向上することができる。
【0198】(p)請求項15項の発明によれば、内部
当選貯留遊技状態の終了後に貯留された内部当選に対応
する賞が発生可能となるため、遊技者の期待感を持続さ
せることができる。
【0199】(q)請求項16項の発明によれば、内部
当選発生抽選手段の抽選により貯留された内部当選に対
応する賞が発生可能となるか否かが決定されるため、遊
技者の期待感を持続させることができる。
【0200】(r)請求項17項の発明によれば、持ち
越されている内部当選または貯留されている内部当選に
対する期待感を一層高めることができる。
【0201】(s)請求項18項の発明によれば、予め
定められた内部当選の持越状況または貯留状況を遊技者
が認識できるため、興趣を一層向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンを
示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図であ
る。
【図4】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本実施例のスロットマシンにおける回路構成を
示すブロック図である。
【図6】本実施例のスロットマシンにおいて遊技制御基
板の制御部が実施するゲームの進行処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6における内部抽選処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図8】図6における入賞判定処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図9】本実施例のスロットマシンにおけるゲームの進
行状況を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン 2a 筐体 2b 前面扉 3 施錠装置 3a 鍵穴 4 上部飾り枠 5 入賞図柄説明パネル 6 遊技パネル 7 下部飾り枠 8 タイトルパネル 9 メダル払出穴 10 灰皿 11 メダル受皿 12a、12b 放音部 13 放音部 14 透視窓 15 液晶表示部 20a ボーナス告知表示部 20b フラグストック表示部 20c ST状態表示部 21 1枚賭け表示部 22、23 2枚賭け表示部 24、25 3枚賭け表示部 26 ゲームオーバー表示部 27 リプレイ表示部 28 ウェイト表示部 29 スタート表示部 30 投入指示表示部 31 クレジット表示部 32 ゲーム回数表示部 33 ペイアウト表示部 34 メダル投入部 35 メダル詰まり解除ボタ
ン 36a 1枚BETボタン 36b MAXBETボタン 37 精算ボタン 38 スタートレバー 40L、40C、40R ストップボタン 41〜45 遊技効果ランプ部 50 可変表示装置 51L、51C、51R リール 52 リールユニット 53 リール間隠蔽部材 54L、54C、54R リールモータ 55 リールランプ 56 リールセンサ 57 ホッパータンク 58 案内レール 59 オーバーフロータンク 60 満タンセンサ 61 払出メダルセンサ 62 ホッパーモータ 63 メダル排出口 64 電源ユニット 65 メインスイッチ部 66 第2リセットボタン 67 設定ボタン 68 自動精算選択スイッチ
部 69 打止め選択スイッチ部 70 設定キー挿入部 71 メダルセレクタ 72 不正メダル排出部 73 返却メダル流路 80 メインスイッチ 81 第2リセットスイッチ 82 設定キースイッチ 83 設定スイッチ 84 電源コード 85 背板 86、87 側板 100 1枚BETスイッチ 101 MAXBETスイッチ 102 スタートスイッチ 103L、103C、103R ストップスイッチ 104 精算スイッチ 105 第1リセットスイッチ 106 投入メダルセンサ 107 流路切替ソレノイド 108 ゲーム回数表示器 109 クレジット表示器 110 ペイアウト表示器 111 投入指示ランプ 112 1枚賭けランプ 113、114 2枚賭けランプ 115、116 3枚賭けランプ 117 ゲームオーバーランプ 118 スタートランプ 119 リプレイランプ 121a、121b BETボタンランプ 122L、122C、122R 操作有効ランプ 130〜134 遊技効果ランプ 135 液晶表示器 136a、136b、137 スピーカ 138 蛍光灯 139 ウェイトランプ 140a フラグストックランプ 140b ボーナス告知ランプ 140c ST状態ランプ 200 遊技制御基板 201 演出制御基板 202 電源基板 203 リール中継基板 204 リールランプ中継基板 205 外部出力基板 210 制御部 211 CPU 212 RAM 213 ROM 214 I/Oポート 215 スイッチ回路 216 モータ回路 217 初期リセット回路 218 クロック発生回路 219 パルス分周回路 220 バッファ回路 221 乱数発生回路 222 サンプリング回路 223 バックアップ電源 230 制御部 231 CPU 232 RAM 233 ROM 234 I/Oポート 235 スピーカ駆動回路 236 表示駆動回路 237 ランプ駆動回路 238 バックアップ電源 500 収納ケース 550 収納ケース L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ゲームに対して賭数を設定することに
    よりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化
    させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示
    されることにより1ゲームが終了するスロットマシンに
    おいて、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される
    前の段階において、所定の賞の発生を許容するか否かを
    決定する事前決定手段を備え、前記事前決定手段の決定
    結果に応じて前記所定の賞の発生を許容する旨を示す内
    部当選が設定されるとともに、前記内部当選のうち予め
    定められた内部当選は、対応した賞が発生しなかった場
    合であって、かつ所定条件の成立により次ゲーム以降へ
    持ち越されることを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記予め定められた内部当選を持ち越す
    ことを許容するか否かを決定する内部当選持越抽選手段
    を備え、前記所定条件は前記内部当選持越抽選手段によ
    り前記予め定められた内部当選を持ち越すことを許容す
    ると決定された場合に成立する請求項1に記載のスロッ
    トマシン。
  3. 【請求項3】 前記予め定められた内部当選を持ち越す
    ことが可能な内部当選持越遊技状態に移行可能とされて
    おり、前記所定条件は遊技状態が前記内部当選持越遊技
    状態である場合に成立する請求項1に記載のスロットマ
    シン。
  4. 【請求項4】 前記予め定められた内部当選を持ち越す
    ことを許容するか否かを決定する内部当選持越抽選手段
    を備えるとともに、前記予め定められた内部当選を持ち
    越すことが可能な内部当選持越遊技状態に移行可能とさ
    れており、前記所定条件は、遊技状態が前記内部当選持
    越遊技状態である場合であって、かつ前記内部当選持越
    抽選手段により前記予め定められた内部当選を持ち越す
    ことを許容すると決定された場合に成立する請求項1に
    記載のスロットマシン。
  5. 【請求項5】 前記持ち越された内部当選によって発生
    が許容されている所定の賞は、毎ゲーム発生可能とされ
    る請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 【請求項6】 前記持ち越された内部当選によって発生
    が許容されている所定の賞は、前記内部当選持越遊技状
    態の終了後に発生可能とされる請求項3または4に記載
    のスロットマシン。
  7. 【請求項7】 前記持ち越された内部当選によって発生
    が許容されている所定の賞を発生可能とするか否かを決
    定する内部当選発生抽選手段を備え、前記持ち越された
    内部当選によって発生が許容されている所定の賞は、前
    記内部当選発生抽選手段により前記持ち越された内部当
    選によって発生が許容されている所定の賞を発生可能と
    すると決定された場合に発生可能とされる請求項1〜4
    のいずれかに記載のスロットマシン。
  8. 【請求項8】 前記予め定められた内部当選が持ち越さ
    れている場合に、該持ち越されている内部当選により発
    生が許容されている所定の賞と同一種類の所定の賞の発
    生を許容する旨を示す内部当選を更に持ち越すことが可
    能とされている請求項1〜7のいずれかに記載のスロッ
    トマシン。
  9. 【請求項9】 前記予め定められた内部当選が持ち越さ
    れている場合に、該持ち越されている内部当選により発
    生が許容されている所定の賞とは異なる種類の所定の賞
    の発生を許容する旨を示す内部当選を更に持ち越すこと
    が可能とされている請求項1〜8のいずれかに記載のス
    ロットマシン。
  10. 【請求項10】 1ゲームに対して賭数を設定すること
    によりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変
    化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表
    示されることにより1ゲームが終了するスロットマシン
    において、前記可変表示装置の表示結果が導出表示され
    る前の段階において、所定の賞の発生を許容するか否か
    を決定する事前決定手段を備え、前記事前決定手段の決
    定結果に応じて前記所定の賞の発生を許容する旨を示す
    内部当選が設定されるとともに、前記内部当選のうち予
    め定められた内部当選は、対応した賞が発生しなかった
    場合に次ゲーム以降へ持ち越され、前記予め定められた
    内部当選が持ち越されている場合に、所定条件の成立に
    より更に前記予め定められた内部当選が持ち越されて貯
    留されることを特徴とするスロットマシン。
  11. 【請求項11】 前記内部当選の貯留を許容するか否か
    を決定する内部当選貯留抽選手段を備え、前記所定条件
    は前記内部当選貯留抽選手段により前記内部当選の貯留
    を許容すると決定された場合に成立する請求項10に記
    載のスロットマシン。
  12. 【請求項12】 前記内部当選の貯留が可能な内部当選
    貯留遊技状態に移行可能とされており、前記所定条件は
    遊技状態が前記内部当選貯留遊技状態である場合に成立
    する請求項10に記載のスロットマシン。
  13. 【請求項13】 前記内部当選の貯留を許容するか否か
    を決定する内部当選貯留抽選手段を備えるとともに、前
    記内部当選の貯留が可能な内部当選貯留遊技状態に移行
    可能とされており、前記所定条件は、遊技状態が前記内
    部当選貯留遊技状態である場合であって、かつ前記内部
    当選貯留抽選手段により前記内部当選の貯留を許容する
    と決定された場合に成立する請求項10に記載のスロッ
    トマシン。
  14. 【請求項14】 前記貯留された内部当選によって発生
    が許容されている所定の賞は、毎ゲーム発生可能とされ
    る請求項10〜13のいずれかに記載のスロットマシ
    ン。
  15. 【請求項15】 前記貯留された内部当選によって発生
    が許容されている所定の賞は、前記内部当選貯留遊技状
    態の終了後に発生可能とされる請求項12または13に
    記載のスロットマシン。
  16. 【請求項16】 前記貯留された内部当選によって発生
    が許容されている所定の賞を発生可能とするか否かを決
    定する内部当選発生抽選手段を備え、前記貯留された内
    部当選によって発生が許容されている所定の賞は、前記
    内部当選発生抽選手段により前記貯留された内部当選に
    よって発生が許容されている所定の賞を発生可能とする
    と決定された場合に発生可能とされる請求項10〜13
    のいずれかに記載のスロットマシン。
  17. 【請求項17】 通常遊技状態よりも多くの遊技価値を
    獲得可能な特別遊技状態に移行可能とされており、前記
    予め定められた内部当選は、前記特別遊技状態に移行可
    能な賞の発生を許容する旨を示す内部当選である請求項
    1〜16のいずれかに記載のスロットマシン。
  18. 【請求項18】 前記予め定められた内部当選を持ち越
    している場合または貯留している場合に、その旨を報知
    する報知手段を備える請求項1〜17のいずれかに記載
    のスロットマシン。
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