JP2003036898A - 全周加締め接続用端子とその接続方法 - Google Patents

全周加締め接続用端子とその接続方法

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JP2003036898A JP2001223974A JP2001223974A JP2003036898A JP 2003036898 A JP2003036898 A JP 2003036898A JP 2001223974 A JP2001223974 A JP 2001223974A JP 2001223974 A JP2001223974 A JP 2001223974A JP 2003036898 A JP2003036898 A JP 2003036898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線との電気的接触性及び固定強度を向上さ
せる。 【解決手段】 電線挿入孔5を有する電線接続部2を備
え、電線接続部を全周加締めする全周加締め接続用端子
1で、電線挿入孔内に電線長手方向の接触用突部6を設
けた。接触用突部6は電線挿入孔5の中心に位置する。
接触用突部6は円柱状である。接触用突部6は電線挿入
孔5の1/3程度の初期長さHである。全周加締め接続
用端子1を電線10の芯線部11に接続させる全周加締
め接続用端子の接続方法で、電線挿入孔5に芯線部11
を挿入し、接触用突部6を芯線部の内部に進入させた状
態で、電線接続部2を全周加締め手段で全周に渡って均
一に径方向に加締める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばロータリス
ウェージ加工機を用いて電線接続部に電線の芯線部を全
周に渡って均一に加締め接続させる全周加締め接続用端
子とその接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源用や電気自動車用等の大径の
電線に対して、その芯線部を円筒状の電線接続部内に挿
入した状態で周方向等配に加締める形態の端子が採用さ
れている。図8は、その端子の一形態として、特公昭5
0−43746号公報に記載された加締め接続用端子の
電線接続部41を上下一対の加締め型42,42で六角
形状に加締めて電線の芯線部43に接続させる状態を示
すものである。
【0003】各加締め型42の各辺には突部44が設け
られ、端子の電線接続部41は加締め型42の各辺で六
角形状に加締められると共に、各突部44で電線径方向
に押圧されて、凹んだ状態に加締められる。これによ
り、端子と電線との電気的接続と固定とが行われる。端
子の他方には、相手側の雄端子(図示せず)に対する雌
型の電気接触部(図示せず)が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加締め接続用端子とその接続方法(接続構造)にあ
っては、上下方向すなわち一対の加締め型42の押圧方
向の加締め力P1が大きいのに対し、左右両側の加締め
力P2が減少しやすく、それによって端子の接続部の両
側部分で電線の芯線部43との間に隙間を生じやすく、
電気的接触性が悪化するという懸念があった。その場合
には、電気抵抗が増大し、通電効率が落ちると共に、接
続部が加熱するといった問題を生じてしまう。
【0005】これらの問題を解消すべく、本出願人は先
に特願2000−317982でスウェージ加工で全周
加締め接続用端子(図示せず)の電線接続部を全周に渡
って均一に加締める方法を提案しているが、スウェージ
加工等によって電線の芯線部と端子の電線接続部との電
気的接触性をさらに向上させると共に、電線の固定強度
を向上させるべく、全周加締め接続用端子とその接続方
法の改良が切望されていた。
【0006】本発明は、上記した点に鑑み、スウェージ
加工等による全周加締めで電線の芯線部との電気的接触
性及び固定強度を高めることのできる形態の全周加締め
接続用端子とその接続方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る全周加締め接続用端子は、
電線挿入孔を有する電線接続部を備え、該電線接続部を
全周加締めする全周加締め接続用端子において、前記電
線挿入孔内に電線長手方向の接触用突部が設けられたこ
とを特徴とする。上記構成により、電線挿入孔内に電線
の芯線部(複数本の素線で構成されている)を挿入した
際に、芯線部内に接触用突部が進入し、その状態で全周
加締め手段で電線接続部を全周に渡って均一に径方向に
加締めることで、芯線部の各素線が接触用突部の外周面
に強く押圧されて密着し、芯線部と電線接続部との接触
面積が増大する。芯線部は電線接続部と接触用突部との
間の環状の空間内で強く挟持固定される
【0008】本発明の請求項2に係る全周加締め接続用
端子は、請求項1記載に係る全周加締め接続用端子にお
いて、前記接触用突部が前記電線挿入孔の中心に位置す
ることを特徴とする。上記構成により、全周加締め手段
で電線接続部を加締めた際に、接触用突部が芯線部を介
して全周に渡って均一に押圧され、接触用突部と芯線部
の各素線とが隙間を生じることなく均一な力で密着す
る。
【0009】本発明の請求項3に係る全周加締め接続用
端子は、請求項1又は2に係る全周加締め接続用端子に
おいて、前記接触用突部が円柱状であることを特徴とす
る。上記構成により、芯線部の各素線の中心と接触用突
部の中心と、素線と接触用突部との接点とが同一直線上
に位置し、各素線が接触用突部の全周に渡って径方向に
均一な力で密着する。
【0010】本発明の請求項4に係る全周加締め接続用
端子は、請求項1〜3の何れか1項に係る全周加締め接
続用端子において、前記接触用突部が前記電線挿入孔の
1/3程度の初期長さであることを特徴とする。上記構
成により、電線挿入孔に芯線部を挿入した際に、芯線部
内に接触用突部が各素線を分けてスムーズに進入し、且
つ電線接続部の全周加締め時に接触用突部が各素線で径
方向に押圧されて電線接続部と共に軸方向に伸長し、初
期の電線挿入孔の1/2程度の長さになり、芯線部との
十分な接触長さが確保される。
【0011】本発明の請求項5に係る全周加締め接続用
端子の接続方法は、請求項1〜4の何れか1項に係る全
周加締め接続用端子を電線の芯線部に接続させる全周加
締め接続用端子の接続方法であって、前記電線挿入孔に
前記電線の芯線部を挿入し、前記接触用突部を該芯線部
の内部に進入させた状態で、前記電線接続部を全周加締
め手段で全周に渡って均一に径方向に加締めることを特
徴とする。上記構成により、上記請求項1〜4に係る発
明と同様な作用効果が発揮される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1(a)(b)は、本発
明に係る全周加締め接続用端子の一実施形態を示すもの
である。電線は接続前の挿入状態を鎖線で示している。
【0013】この全周加締め接続用端子1は、好ましく
は銅やアルミ及びそれらの合金を材料として、長手方向
の一方に円筒状の電線接続部2、他方に相手側の雄端子
(図示せず)に対する円筒形の電気接触部3をそれぞれ
形成し、それらの境部にくびれた小径部4を形成すると
共に、電線接続部2の断面円形の電線挿入孔(内部空
間)5の中央に円柱形の小径な接触用突部6を底面7a
から一体に突出形成したことを特徴とするものである。
【0014】電線接続部2は円筒形の周壁8と、周壁8
に続く小径部4の内側の基壁(底壁)7とで構成され、
基壁7の底面7aの中央に接触用突部6が突設されてい
る。接触用突部6の軸中心は電線接続部8の軸心すなわ
ち電線挿入孔5の中心と一致している。
【0015】一例として、電線接続前における電線挿入
孔5の長さ(深さ)Lは15mm、接触用突部6の長さ
Hは電線挿入孔5の長さLの1/3である5mm、周壁
8の外径は11mm、周壁8の内径は7mm、接触用突
部6の外径は周壁8の肉厚と同じ2mmに設定される。
【0016】これはあくまでも一例であり、電線径の大
小に応じて各部の寸法は適宜設定される。但し、接触用
突部6の長さは電線挿入孔5の長さ以下であることが必
要であり、好ましくは電線挿入孔5の長さの半分以下、
電線挿入孔5の長さの1/3程度であることが、電線接
続部2内への電線10の芯線部11の挿入性及び芯線部
11と接触用突部6との接触性の観点から好ましい。
【0017】電線10の芯線部11は必要に応じて予め
撚りをほぐしておき、あるいは撚りのない芯線部11を
使用し、好ましくは芯線部11の先端を末広がりに広げ
ておくことで、接触用突部6が芯線部11内にスムーズ
に進入可能である。電線接続部2の開口内周縁にはテー
パ状のガイド面取り13を形成しておき、必要に応じて
内面テーパ状のガイド治具(図示せず)を用いて、電線
接続部2内にスムーズに末広がりの芯線部11を挿入可
能である。
【0018】接触用突部6の加工方法としては、一例と
して、先ず大径のドリル(図示せず)を用いて電線接続
部2の電線挿入孔5を長手方向中間部まで切削加工し、
次いで小径のドリル(図示せず)を用いて電線接続孔5
を基壁7の底面7aまで環状に切削加工し、環状の空間
5aの内側に円柱状の接触用突部6を形成させる。その
他、鋳造や鍛造等の手法で電線接続部2内に接触用突部
6を一体成型することも可能である。
【0019】以下に全周加締め接続用端子1の接続方法
の一形態を説明する。先ず、図1に鎖線で示す如く電線
10の芯線部11を端子1の電線接続部2内に挿入す
る。電線10は絶縁被覆電線であり、銅製の芯線部11
と、芯線部11を覆う絶縁樹脂製の被覆部12とで構成
されている。芯線部11は複数本の素線で構成されてい
る。所望長さに切断された電線10の端末の絶縁被覆部
12をカッタ等で皮剥きして芯線部11の一部を露出さ
せ、その露出部を電線接続部2内に挿入する。
【0020】その状態で回転鍛造機であるロータリスウ
ェージ加工機を用いて電線接続部2を全周に渡って均一
に電線径方向に加締める。図2にロータリスウェージ加
工機の加工部15の一形態を示す。このロータリスウェ
ージ加工による接続方法は先に出願人が特願2000−
317982で提案したものであり、図2で符号2は端
子1の円筒状の電線接続部、11は電線10の芯線部、
16は外周リング、17はローラ、18はスピンドル、
19はハンマ(バッカ)、20はダイスをそれぞれ示し
ている。
【0021】図2で図示しないモータの駆動でスピンド
ル18が回転し、それに伴ってダイス20とハンマ19
が矢印C方向に一体に回転し、ハンマ19の山型のカム
面19aの頂部がローラ17に接した時に、ダイス20
が矢印Dの如く内向きに閉じて端子1の電線接続部2を
径方向に叩き(圧縮し)、カム面19aの裾部がローラ
17に接しつつダイス20が遠心力で矢印Eの如く外側
に開く。
【0022】この動作が短いピッチで繰り返されること
により、電線接続部2の加締めが全周に渡って均一に行
われ、電線10の芯線部11に対して電線接続部2の内
向きの内部応力が均一に作用する。これにより、芯線部
11を構成する各素線がほぼハニカム状に変形して相互
に隙間なく密着し、且つ芯線部11と電線接続部2との
間が隙間なく周方向に均一に密着する。
【0023】上記ロータリスウェージ加工機はあくまで
も一形態であり、例えばハンマ19やダイス20の数を
上下一対にしたり、ボール17の数を増やしたりするこ
とは適宜行われる。また、これらロータリスウェージ加
工は接続方法の一例であり、それ以外の手法で端子1と
電線10を全周方向から塑性変形させて加圧接続するよ
うにしてもよい。
【0024】図2のスウェージ加工で端子1と電線10
を接続した状態を図3に示す。図3の如く端子1の電線
接続部2は径方向に圧縮されて図1(b)の初期状態よ
りも小径化されると共に、長手方向に伸長して電線接続
部2の全長L1が少し長くなる。電線10の芯線部11
は電線接続部2の周壁8で径方向に圧縮され、それに伴
って中心の接触用突部6が径方向に圧縮されてやや小径
化されつつ長手方向に延ばされる。接触用突部6の長さ
1は例えば初期の電線挿入孔5の長さHの1/2程度
になる。接触用突部6の外周面に芯線部2の各素線が食
い込むようにして密着し、芯線部11に対する接触面積
が増大すると共に、電線10の機械的な抜き出し強度が
高まる。
【0025】これにより、接触用突部6を用いない周壁
8だけの電線接続部2の場合に較べて電気抵抗が低減さ
れ、通電効率が高まると共に、電線10の引張力に対す
る電線固定力が高まり、電気的接続の信頼性が向上す
る。
【0026】図4(a)の如く接触用突部6を用いた場
合と図4(b)の如く接触用突部6を用いない場合と
で、電線10の芯線部11に対する電線接続部2,2’
の接触面積を同一とした場合には、接触用突部6の表面
積の分だけ周壁8の長さをL3からL2の如く短くするこ
とができ、端子1の全長の短縮による小型化が可能とな
る。図4(b)の電線接続部2’の長さL3よりも図4
(a)の電線接続部2の長さL2を短く設定できる訳で
ある。
【0027】上記実施形態においては、接触用突部6を
円柱形として、芯線部11の各素線との密着性を高めて
いるが、接触用突部6を四角柱や三角柱等の角柱形とす
ることも可能である。また、接触用突部6の先端をテー
パ状に尖らせて、芯線部11内への挿入性を高めること
も可能である。また、電線接続部2内に電線10の芯線
部11と絶縁被覆部12とを同時に挿入した状態で全周
加締めすることも可能である。この場合は、電線接続孔
5を二段に形成することが好ましい。
【0028】図5(a)は本発明に係る全周加締め接続
用端子の他の実施形態(参考例)を図5(b)の既存例
(特願2000−317982で提示のもの)と比較し
て示すものである。(a)(b)共に電線を加締め接続
する前の端子の初期状態を示している。
【0029】図5(a)の全周加締め接続用端子21
は、図5(b)の全周加締め接続用端子22に較べて電
線接続部23内の電線挿入孔24の底部のテーパ部25
が深いことを特徴とするものである。テーパ部25は円
錐形に形成され、周壁26の内周面に交差して続いてい
る。テーパ部25と周壁26の内周面との交差角θは例
えば60゜程度ないしそれ以上であることが好ましい。
【0030】通常、孔明け用のドリル(図示せず)の刃
先角度(交差角に対応する角度)は30゜程度であるか
ら、特殊形状のドリルを用いてテーパ部25を加工する
か、あるいは鍛造や鋳造で電線挿入孔24と一体的にテ
ーパ部25を形成することが好ましい。既存の端子22
のテーパ部25’の交差角度θ1は30゜程度である。
【0031】テーパ部25は後半の電線接続部23と前
半の電気接触部27との境の小径な基壁28に穿設され
ている。電気接触部27は内部に相手側の雄端子(図示
せず)に対する例えば別体の弾性接触部(図示せず)を
有している。この構成は前記図1の実施形態と同様であ
る。
【0032】図5(a)の端子21の電線接続部23を
前述のロータリスウェージ加工機の加工部15(図2)
で全周に渡って均一に圧縮すると、図6(a)の如く電
線29の芯線部30が電線接続部23のテーパ部25内
に進入し、芯線部30が矢印Fの如く軸方向の前後両側
に伸長する。
【0033】図5(b)の端子22の電線接続部23’
を同じくロータリスウェージ加工機で全周に渡って均一
に圧縮した場合には、図6(b)の如く電線29の芯線
部30の先端30aがすぐに電線挿入孔24のテーパ部
25’の底面に当接し、芯線部30の伸びが矢印Fの如
く一方向(電線挿入孔24’の開口方向)のみに規制さ
れる。
【0034】このように、図6(a)の形態によれば、
芯線部30が電線接続部23と一体的に軸方向の前後両
側に伸びるから、図6(b)の形態に較べて芯線部30
と電線接続部23との接触面積が増大し、前記実施形態
と同様に電気抵抗が低減され、通電効率が高まり、電気
的接続の信頼性が向上する。
【0035】そして、図7(a)(b)の如く、深いテ
ーパ部25の電線挿入孔24を有する電線接続部23
と、浅いテーパ部25’ないしは全くテーパ部のない電
線挿入孔24’を有する電線接続部23’とを電線29
の芯線部30に同一の接触面積で接触させた場合に、図
7(a)の如く深いテーパ部25の電線接続部23の長
さGを図7(b)の電線接続部23の長さG1よりも短
くすることができ、端子21の長手方向の小型化を図る
ことができる。
【0036】なお、図1の接触用突部6を用いた電線接
続部2に図5の深いテーパ部25を形成するようにする
ことも可能である。この場合、テーパ部25の最も深い
底部から接触用突部6が電線長手方向に突出することに
なる。この形態によれば、二つの実施形態の相乗効果で
電線10の芯線部11に対する電線接続部2の接触面積
が一層増大し、上記実施形態の効果が一層確実に発揮さ
れる。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電線挿入孔内に電線の芯線部を挿入した際に、芯線
部内に接触用突部が進入し、その状態で全周加締め手段
で電線接続部を全周に渡って均一に径方向に加締めるこ
とで、芯線部の各素線が接触用突部の外周面に強く押圧
されて密着し、芯線部と電線接続部との接触面積が増大
するから、端子と電線との接続部の電気抵抗が低減さ
れ、通電効率が高まり、より高い電圧の電流を流すこと
ができるようになる。また、芯線部に対して既存の全周
加締め接続用端子と同じ接触面積とすれば、接触用突部
の接触面積の分だけ電線接続部の長さを短くでき、端子
の長手方向の小型化が可能となる。また、芯線部が電線
接続部と接触用突部との間の環状の空間内で挟持される
から、電線の固定力が増大し、たとえ電線に強い引張力
が作用しても、芯線部が電線接続部から抜け出すことが
ない。これらにより、電気的接続の信頼性が向上する。
【0038】請求項2記載の発明によれば、全周加締め
手段で電線接続部を加締めた際に、接触用突部が芯線部
を介して全周に渡って均一に押圧され、接触用突部と芯
線部の各素線とが隙間を生じることなく均一な力で密着
するから、接触用突部を無理に変形させたり、素線を破
断させることなく、電気的接続の信頼性を高めることが
できる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、芯線部の各
素線の中心と接触用突部の中心と、素線と接触用突部と
の接点とが同一直線上に位置し、各素線が接触用突部の
全周に渡って径方向に均一な力で隙間なく密着するか
ら、電気的接続の信頼性が高まる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、電線挿入孔
に芯線部を挿入した際に、芯線部内に接触用突部が各素
線を分けてスムーズに進入するから、接続作業が容易化
する。また、電線接続部の全周加締め時に接触用突部が
各素線で径方向に押圧されて電線接続部と共に軸方向に
伸長し、初期の電線挿入孔の1/2程度の長さになり、
芯線部との十分な接触長さが確保されるから、電気的接
触性と電線保持強度が保証される。
【0041】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1〜4に係る発明と同様な作用効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る全周加締め接続用端子の
一実施形態を示す斜視図、(b)は同じく要部を断面と
した側面図である。
【図2】全周加締め接続用端子をロータリスウェージ加
工機で電線と接続する状態の一形態を示す正面図であ
る。
【図3】全周加締め接続用端子を電線に接続した状態を
示す要部を断面とした側面図である。
【図4】(a)の本発明の全周加締め接続用端子と
(b)の既存の全周加締め接続用端子とを同じ接触面積
で電線の芯線部に接続させた場合の長さの比較例を示す
要部断面図である。
【図5】(a)は全周加締め接続用端子の他の実施形態
(参考例)を示す要部を断面とした側面図、(b)は既
存の全周加締め接続用端子を示す要部を断面とした側面
図である。
【図6】(a)は他の実施形態の全周加締め接続用端子
を電線に接続した状態を示す要部を断面とした側面図、
(b)は既存の全周加締め接続用端子を電線に接続した
状態を示す要部を断面とした側面図である。
【図7】(a)の他の実施形態の全周加締め接続用端子
と(b)の既存の全周加締め接続用端子とを同じ接触面
積で電線の芯線部に接続させた場合の長さの比較例を示
す要部断面図である。
【図8】従来の加締め接続用端子とその接続方法の一形
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 全周加締め接続用端子 2 電線接続部 5 電線挿入孔 6 接触用突部 10 電線 11 芯線部 15 ロータリスウェージ加工機の加工部(全周加締め
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E063 CB01 CB03 CC06 5E085 BB02 BB12 CC03 DD13 EE02 EE11 EE23 EE24 FF01 FF19 HH06 HH31 HH32 JJ36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線挿入孔を有する電線接続部を備え、
    該電線接続部を全周加締めする全周加締め接続用端子に
    おいて、前記電線挿入孔内に電線長手方向の接触用突部
    が設けられたことを特徴とする全周加締め接続用端子。
  2. 【請求項2】 前記接触用突部が前記電線挿入孔の中心
    に位置することを特徴とする請求項1記載の全周加締め
    接続用端子。
  3. 【請求項3】 前記接触用突部が円柱状であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の全周加締め接続用端子。
  4. 【請求項4】 前記接触用突部が前記電線挿入孔の1/
    3程度の初期長さであることを特徴とする請求項1〜3
    の何れか1項に記載の全周加締め接続用端子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の全周
    加締め接続用端子を電線の芯線部に接続させる全周加締
    め接続用端子の接続方法であって、前記電線挿入孔に前
    記芯線部を挿入し、前記接触用突部を該芯線部の内部に
    進入させた状態で、前記電線接続部を全周加締め手段で
    全周に渡って均一に径方向に加締めることを特徴とする
    全周加締め接続用端子の接続方法。
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