JP2783312B2 - 圧着端子製造方法 - Google Patents
圧着端子製造方法Info
- Publication number
- JP2783312B2 JP2783312B2 JP5340743A JP34074393A JP2783312B2 JP 2783312 B2 JP2783312 B2 JP 2783312B2 JP 5340743 A JP5340743 A JP 5340743A JP 34074393 A JP34074393 A JP 34074393A JP 2783312 B2 JP2783312 B2 JP 2783312B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- crimp terminal
- metal
- manufacturing
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属の円柱体から圧着
端子を製造する方法に関する。
端子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特に強電用の配線に用いられ
る圧着端子としては、電線を挿入して圧着するための円
筒部分と、この円筒部分の一端から延出されたリング状
又はU字状のコンタクトとを有するものが用いられてい
る。
る圧着端子としては、電線を挿入して圧着するための円
筒部分と、この円筒部分の一端から延出されたリング状
又はU字状のコンタクトとを有するものが用いられてい
る。
【0003】このような圧着端子は、図2に示すような
工程によって製造されている。すなわち、同図(a)に
示すように、銅などの導電性の良好な金属板を打ち抜い
てプレス加工することにより、両側部11、11を直角
に折り曲げられた板部12と、この板部12に連接され
たリング状のコンタクト13とを有する金属部材を成形
する。
工程によって製造されている。すなわち、同図(a)に
示すように、銅などの導電性の良好な金属板を打ち抜い
てプレス加工することにより、両側部11、11を直角
に折り曲げられた板部12と、この板部12に連接され
たリング状のコンタクト13とを有する金属部材を成形
する。
【0004】次に、同図(b)に示すように、この金属
部材の上記両側部11、11を曲げ加工して円筒状に成
形する。
部材の上記両側部11、11を曲げ加工して円筒状に成
形する。
【0005】更に、同図(c)に示すように、円筒状に
曲げ加工された両側部11、11の突き合わせ部分を、
銀ロウ14で溶接する。
曲げ加工された両側部11、11の突き合わせ部分を、
銀ロウ14で溶接する。
【0006】最後に、同図(d)に示すように、さび止
めのため、表面をスズメッキし、圧着端子15が完成す
る。
めのため、表面をスズメッキし、圧着端子15が完成す
る。
【0007】この圧着端子15は、同図(e)に示すよ
うに、電線16の芯線17を、円筒状に成形された両側
部11、11の内部に挿入され、図示しない圧着機によ
って圧着されることにより、圧着部11a、11aにて
芯線17をしっかりと把持した状態で、電線16に接続
される。
うに、電線16の芯線17を、円筒状に成形された両側
部11、11の内部に挿入され、図示しない圧着機によ
って圧着されることにより、圧着部11a、11aにて
芯線17をしっかりと把持した状態で、電線16に接続
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧着端子製造方法では、銀ロウ付けが必要とされる
ため、製造作業性が悪く、製造コストが高くなるという
問題があった。
来の圧着端子製造方法では、銀ロウ付けが必要とされる
ため、製造作業性が悪く、製造コストが高くなるという
問題があった。
【0009】また、端子を圧着したとき、図2(e)に
おける両側部11、11の突き合わせ部分11bが割れ
ることがあり、このため、圧着後に再度上記突き合わせ
部分11bを銀ロウ付けする必要があった。
おける両側部11、11の突き合わせ部分11bが割れ
ることがあり、このため、圧着後に再度上記突き合わせ
部分11bを銀ロウ付けする必要があった。
【0010】したがって、本発明の目的は、銀ロウ付け
を必要とすることなく、作業性よく製造することがで
き、端子を圧着した際に割れが生じることがないように
した圧着端子製造方法を提供することにある。
を必要とすることなく、作業性よく製造することがで
き、端子を圧着した際に割れが生じることがないように
した圧着端子製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による圧着端子製造方法は、所定長さに切断
された金属の円柱体の一方の端面に、軸方向に沿って前
記円柱体の途中まで孔を開ける工程と、この孔に芯金を
挿入して、前記円柱体の前記孔の開いていない部分を、
軸方向に対してほぼ直交する方向から押し潰して、所定
の大きさに圧延する工程と、この圧延された部分を目的
とするコンタクトの形状に打ち抜く工程と、前記芯金を
更に押し込んで前記圧延によって形成された開口部に残
ったバリを除去する工程とを含むことを特徴とする。
め、本発明による圧着端子製造方法は、所定長さに切断
された金属の円柱体の一方の端面に、軸方向に沿って前
記円柱体の途中まで孔を開ける工程と、この孔に芯金を
挿入して、前記円柱体の前記孔の開いていない部分を、
軸方向に対してほぼ直交する方向から押し潰して、所定
の大きさに圧延する工程と、この圧延された部分を目的
とするコンタクトの形状に打ち抜く工程と、前記芯金を
更に押し込んで前記圧延によって形成された開口部に残
ったバリを除去する工程とを含むことを特徴とする。
【0012】この場合、上記において、前記圧延工程の
際、前記円柱体の前記孔が形成された部分の外周を固定
クランプで保持し、この固定クランプに前記芯金を挿通
させて前記孔に挿入することが好ましい。
際、前記円柱体の前記孔が形成された部分の外周を固定
クランプで保持し、この固定クランプに前記芯金を挿通
させて前記孔に挿入することが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の圧着端子製造方法によれば、銀ロウ付
けの工程が必要なくなり、プレス加工などの機械加工の
みで圧着端子を製造できるので、製造工程を自動化しや
すく、材料費も安くなって、製造コストを低減すること
ができる。
けの工程が必要なくなり、プレス加工などの機械加工の
みで圧着端子を製造できるので、製造工程を自動化しや
すく、材料費も安くなって、製造コストを低減すること
ができる。
【0014】また、製造された端子の圧着部分は、銀ロ
ウなどで溶接された部分がない、完全一体的な金属円筒
で形成されているので、電線を挿入して圧着しても割れ
を生じることがなく、圧着後の銀ロウ付けなどの作業は
全く不要となる。
ウなどで溶接された部分がない、完全一体的な金属円筒
で形成されているので、電線を挿入して圧着しても割れ
を生じることがなく、圧着後の銀ロウ付けなどの作業は
全く不要となる。
【0015】したがって、本発明によれば、電線との接
続が確実になされる、信頼性の高い圧着端子を、低コス
トで量産的に製造することが可能となる。
続が確実になされる、信頼性の高い圧着端子を、低コス
トで量産的に製造することが可能となる。
【0016】
【実施例】図1には、本発明による圧着端子製造方法
の、ムク材を使用した一実施例が示されている。なお、
図1において、(a)〜(d)の左側は概略斜視図、右
側は断面図であり、(e)、(f)は得られた圧着端子
の平面図である。
の、ムク材を使用した一実施例が示されている。なお、
図1において、(a)〜(d)の左側は概略斜視図、右
側は断面図であり、(e)、(f)は得られた圧着端子
の平面図である。
【0017】すなわち、同図(a)に示すように、ま
ず、導電性の高い金属、例えば銅、銀、アルミニウムな
どからなる所定長さの金属の円柱体(ムク材)41が用
意される。この円柱体41は、目的とする端子の規格に
合わせて、所定の長さ及び直径とされる。
ず、導電性の高い金属、例えば銅、銀、アルミニウムな
どからなる所定長さの金属の円柱体(ムク材)41が用
意される。この円柱体41は、目的とする端子の規格に
合わせて、所定の長さ及び直径とされる。
【0018】前記円柱体41の一方の端面から、ポンチ
42を軸方向に打ち込み、軸長の途中まで伸びる孔43
を形成する。ただし、ポンチ42の代わりに、ドリル等
を用いて切削することにより、孔43を形成することも
できる。
42を軸方向に打ち込み、軸長の途中まで伸びる孔43
を形成する。ただし、ポンチ42の代わりに、ドリル等
を用いて切削することにより、孔43を形成することも
できる。
【0019】次に、同図(b)に示すように、円柱体4
1の孔43が形成された部分の外周を固定クランプ44
で保持する。また、固定クランプ44に挿入された芯金
45の頭部をスプリング46を圧縮させながら押して、
その先端を円柱体41の孔43に挿入する。この状態で
上型パンチ47を下型48に向けて下降し、円柱体41
の孔43が形成されていない部分49を第1プレスして
押し潰す。
1の孔43が形成された部分の外周を固定クランプ44
で保持する。また、固定クランプ44に挿入された芯金
45の頭部をスプリング46を圧縮させながら押して、
その先端を円柱体41の孔43に挿入する。この状態で
上型パンチ47を下型48に向けて下降し、円柱体41
の孔43が形成されていない部分49を第1プレスして
押し潰す。
【0020】更に、同図(c)に示すように、孔43が
形成されていない部分49を、更に強く第2プレスして
所定の大きさに押し広げる。このとき、孔43の先端が
上型パンチ47によってカットされて開口するが、その
際、開口部の下縁部にバリ50が残る。
形成されていない部分49を、更に強く第2プレスして
所定の大きさに押し広げる。このとき、孔43の先端が
上型パンチ47によってカットされて開口するが、その
際、開口部の下縁部にバリ50が残る。
【0021】そこで、同図(d)に示すように、芯金4
5の頭部を更に押して、孔43の開口部に残ったバリ5
0を削り取って排出する。
5の頭部を更に押して、孔43の開口部に残ったバリ5
0を削り取って排出する。
【0022】最後に、同図(e)に示すように、押し広
げられた部分49を、トリミングして、中央に丸孔51
を有するコンタクト52を成形する。あるいは、同図
(f)に示すように、トリミング加工により、U字形を
なすコンタクト53になるように成形してもよい。
げられた部分49を、トリミングして、中央に丸孔51
を有するコンタクト52を成形する。あるいは、同図
(f)に示すように、トリミング加工により、U字形を
なすコンタクト53になるように成形してもよい。
【0023】こうして得られた圧着端子は、例えば銅な
どを材料とした場合には、さび止めのため、スズメッキ
等を施してもよい。
どを材料とした場合には、さび止めのため、スズメッキ
等を施してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレス加工などの機械加工のみで圧着端子を製造できる
ので、圧着端子を低コストで量産的に製造することがで
きる。また、得られた端子の圧着部分は、溶接部分のな
い金属円筒で形成されているので、電線を挿入して圧着
しても割れを生じることがなく、圧着後の銀ロウ付けな
どの作業が不要となり、信頼性が向上する。
プレス加工などの機械加工のみで圧着端子を製造できる
ので、圧着端子を低コストで量産的に製造することがで
きる。また、得られた端子の圧着部分は、溶接部分のな
い金属円筒で形成されているので、電線を挿入して圧着
しても割れを生じることがなく、圧着後の銀ロウ付けな
どの作業が不要となり、信頼性が向上する。
【図1】本発明による圧着端子製造方法の一実施例を示
す工程図である。
す工程図である。
【図2】従来の圧着端子製造方法の一例を示す工程図で
ある。
ある。
【符号の説明】4 1 円柱体 42 ポンチ 43 孔 44 固定ブロック 45 芯金 47 上型パンチ 48 下型パンチ 49 孔の開いていない部分 50 バリ 51 丸孔 52 コンタクト 53 コンタクト
Claims (2)
- 【請求項1】 所定長さに切断された金属の円柱体の一
方の端面に、軸方向に沿って前記円柱体の途中まで孔を
開ける工程と、この孔に芯金を挿入して、前記円柱体の
前記孔の開いていない部分を、軸方向に対してほぼ直交
する方向から押し潰して、所定の大きさに圧延する工程
と、この圧延された部分を目的とするコンタクトの形状
に打ち抜く工程と、前記芯金を更に押し込んで前記圧延
によって形成された開口部に残ったバリを除去する工程
とを含むことを特徴とする圧着端子製造方法。 - 【請求項2】 前記圧延工程の際、前記円柱体の前記孔
が形成された部分の外周を固定クランプで保持し、この
固定クランプに前記芯金を挿通させて前記孔に挿入する
請求項1記載の圧着端子製造方法。」
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340743A JP2783312B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 圧着端子製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340743A JP2783312B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 圧着端子製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161448A JPH07161448A (ja) | 1995-06-23 |
JP2783312B2 true JP2783312B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=18339881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5340743A Expired - Lifetime JP2783312B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 圧着端子製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783312B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030038968A (ko) * | 2001-11-09 | 2003-05-17 | 문인석 | 단자의 연속성형 장치 |
JP5300136B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2013-09-25 | 矢崎総業株式会社 | 圧着端子及び圧着構造 |
JP5718303B2 (ja) * | 2012-11-21 | 2015-05-13 | 古河電気工業株式会社 | 圧着端子、接続構造体、コネクタ及び接続構造体の製造方法 |
WO2014129636A1 (ja) * | 2013-02-22 | 2014-08-28 | 古河電気工業株式会社 | 圧着端子、圧着端子の製造方法および製造装置 |
CN104272535B (zh) | 2013-02-22 | 2019-03-19 | 古河电气工业株式会社 | 压接端子的制造方法、压接端子及线束 |
JP6610392B2 (ja) | 2016-04-07 | 2019-11-27 | 住友電装株式会社 | 導体の接続構造およびワイヤハーネス |
CN108838277A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-11-20 | 森邦电气有限公司 | 一种sc端子生产模具以及生产方法 |
CN114160677A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-03-11 | 乐清市嘉韵电器有限公司 | 一种sc接线端子自动化模具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4882384A (ja) * | 1972-01-21 | 1973-11-02 | ||
JPS61225786A (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-07 | 株式会社日立製作所 | 電線接続用圧着端子の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP5340743A patent/JP2783312B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07161448A (ja) | 1995-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4654068B2 (ja) | 接合電線と接合電線の加工方法,回転電機の固定子と回転電機の固定子の製造方法及び接合電線製造装置 | |
US6976889B2 (en) | Method and structure for connecting a terminal with a wire | |
EP2290747A1 (en) | Metal terminal fitting and electric wire with terminal | |
JP2783312B2 (ja) | 圧着端子製造方法 | |
JP3419555B2 (ja) | ピン型端子およびその製造方法 | |
JP3971138B2 (ja) | 全周加締め接続用端子の接続方法 | |
JPH0837079A (ja) | 接続端子の切断・圧着装置 | |
US3857995A (en) | Electrical connector | |
JPH0677470B2 (ja) | 圧接コンタクトの製法 | |
EP3525288A1 (en) | Tip structure of flat wire and method for manufacturing the tip structure | |
JP2700304B2 (ja) | 圧着又は圧縮端子の製造方法 | |
JPH10261442A (ja) | 圧接端子及び圧接端子の製造方法 | |
US4296985A (en) | Integral electrical contact and method of making same | |
JPS61173481A (ja) | スパークプラグ用の複合中心電極の製造方法 | |
JPS61225786A (ja) | 電線接続用圧着端子の製造方法 | |
JP3765777B2 (ja) | 溶接方法及び溶接端子 | |
JPH07226281A (ja) | 圧着端子の製造方法 | |
US4873765A (en) | Method of making an electrical connector | |
JP3610805B2 (ja) | 棒型圧着端子 | |
JP2611998B2 (ja) | 口金ピンとリード線の接続方法 | |
JP2700303B2 (ja) | 圧着又は圧縮端子の製造方法 | |
JP4332391B2 (ja) | リード端子付き抵抗器の製造方法 | |
JPS605510Y2 (ja) | 棒状插込端子 | |
GB2110128A (en) | Electrical connector terminal for use in the connector and method of producing same | |
JPS5893121A (ja) | ダブルコンタクト複合電気接点の製造方法 |