JP2003033859A - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

シリンダブロックの製造方法

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Yasuhiro Nakao
靖宏 中尾
Hiroto Shoji
広人 庄子
Aritoshi Sugaya
有利 菅谷
Takashi Kato
崇 加藤
Takaharu Echigo
隆治 越後
Soji Matsuura
聡司 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アルミニウム基複合材を時効硬化型アル
ミニウム合金で製造し、この複合材を用いてライナを造
る工程と、このライナを溶体化処理する工程と、溶体化
処理したライナをアルミニウム合金の溶湯で鋳包み、シ
リンダブロックを鋳造する工程と、このライナ付きシリ
ンダブロックの鋳物を人工時効処理する工程と、からな
るシリンダブロックの製造方法。 【効果】 シリンダブロックを人工時効処理する工程で
は、シリンダブロックをT5処理することができると同
時に、ライナをT6処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウム基複合
材製のライナを鋳包んだシリンダブロックの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダブロックにアルミニウム基複合
材製のライナを鋳包む技術には、例えば、特開平7−3
05125号公報「内燃機関用のシリンダーライナー」
に示されたものがある。この内燃機関用のシリンダーラ
イナーは、ダイカスト装置で鋳包まれるものである。
【0003】ここで、ライナーおよびシリンダブロック
の製造要領を簡単に説明する。なお、次の内容は、同公
報の段落番号[0008]および[0034]の要約で
ある。まず、アルミニウム合金の溶湯に炭化けい素粒子
を混合し、この混合した溶湯を金型鋳造手段に充填し、
ライナーを鋳造する。その次に、ライナーをT5処理す
る。T5処理した後、ライナーをダイカスト金型に嵌
め、ダイカスト金型にアルミニウム合金の溶湯を充填
し、シリンダーブロックの鋳物を製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の通りシリン
ダーブロックを鋳造した場合、後工程でシリンダーブロ
ックを熱処理すると、ライナーの機械的特性が低下す
る。すなわち、シリンダーブロック自身をT5処理(J
IS H 0001)することで、シリンダーブロック
の特性を向上させることができるが、シリンダーブロッ
ク自身をT5処理するために、例えば、200℃前後の
温度に数時間保持すると、既にT5処理したライナーは
焼鈍され、硬度が低下する。つまり、硬くしたライナー
が、軟らかくなる。その結果、ライナーの強度が低下
し、シリンダーブロックを組み付けた際に、ライナー端
面のシート面に押し付けるガスケットによって、シート
面が塑性変形する虞れがあった。
【0005】また、上記公報のライナーは、鋳造品であ
り、素材の生産性は比較的よいが、後工程で鋳肌を所定
の精度に仕上げる必要があり、後加工を含めるとライナ
ーの生産性は低下する。
【0006】そこで、本発明の目的は、時効硬化型アル
ミニウム基複合材製のライナを鋳包んだシリンダブロッ
クをT5処理すると同時に、ライナを硬化させ、また、
時効硬化型アルミニウム基複合材製のライナの生産性を
高くするシリンダブロックの製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、アルミニウム基複合材製のライナを鋳包
んだシリンダブロックの製造方法であって、アルミニウ
ム基複合材を時効硬化型アルミニウム合金で製造し、こ
の複合材を用いてライナを造る工程と、このライナを溶
体化処理する工程と、溶体化処理したライナをアルミニ
ウム合金の溶湯で鋳包み、シリンダブロックを鋳造する
工程と、このライナ付きシリンダブロックの鋳物を人工
時効処理する工程と、からなる。ライナを溶体化処理す
る工程では、ライナを溶体化処理することで、後工程の
熱処理と組合せて、ライナをT6処理する。
【0008】シリンダブロックを人工時効処理する工程
では、人工時効処理によってシリンダブロックをT5処
理し、シリンダブロックに所望の機械的性質を付与す
る。また、シリンダブロックを人工時効処理する工程で
は、シリンダブロックを加熱すると、ライナの温度は上
昇するので、ライナをT6処理することができる。すな
わち、シリンダブロックのT5処理とライナのT6処理
を同時に実施して、同時にシリンダブロックとライナの
機械的性質を向上させる。
【0009】請求項2は、ライナを造る工程では、押出
し成形によってライナを成形することを特徴とする。押
出し成形によってライナの精度を向上させ、後工程の仕
上げを容易にする。すなわち、ライナに用いる時効硬化
型アルミニウム基複合材は塑性変形がしやすい複合材料
なので、押出し成形法を採用することができ、時効硬化
型アルミニウム基複合材製のライナの生産性は向上す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るシリンダブロックの製
造方法のフローチャートであり、STはステップを示
す。 ST01:アルミニウム基複合材を時効硬化型アルミニ
ウム合金で製造し、この複合材を用いてライナを造る。 ST02:このライナを溶体化処理する。 ST03:溶体化処理したライナをアルミニウム合金の
溶湯で鋳包み、シリンダブロックを鋳造する。 ST04:シリンダブロックの鋳物を人工時効処理す
る。 次に、ST01〜ST04を具体的に説明する。
【0011】図2は本発明に係るアルミニウム基複合材
の製造装置の概要構造図であり、アルミニウム基複合材
製造装置10は、雰囲気炉11と、この雰囲気炉11に
付属した加熱装置12と、雰囲気炉11に不活性ガスを
供給するガス供給装置13と、雰囲気炉11内を減圧す
る真空ポンプ14とからなる。15及び16は坩堝(る
つぼ)である。詳しくは、加熱装置12は、例えば、制
御装置21と、温度センサ22と、加熱コイル23とか
らなり、ガス供給装置13は、アルゴンガス(Ar)2
4のボンベ25と、窒素ガス(N2)26のボンベ27
と、これらのボンベ25,27のガスを雰囲気炉11へ
供給する管28と、この管28に設けた圧力ゲージ29
とからなる。
【0012】坩堝15は酸化物系セラミックスであると
ころの多孔質アルミナ(Al23)31及びアルミニウ
ム合金41を入れる容器であり、坩堝16はマグネシウ
ム(Mg)42を入れる容器である。マグネシウム(M
g)42はマグネシウム合金でもよい。アルミニウム合
金41は、Al−Mg−Si系合金の一種であるJIS
−A6061(以下、A6061と略記する。)で、時
効硬化型アルミニウム合金である。
【0013】図3(a)〜(d)は本発明に係るライナ
の製造工程の第1説明図であり、(a)〜(c)は浸透
までの過程を模式的に示す。 (a):まず、酸化物系セラミックスであるアルミナ
(Al23)31とともに、アルミニウム合金41及び
マグネシウム(Mg)42を炉内に納める。具体的に
は、坩堝15にアルミナ31を入れ、アルミナ31にア
ルミニウム合金41を載せ、坩堝16にマグネシウム4
2を入れる。
【0014】次に、雰囲気炉11内の酸素を除去するた
めに雰囲気炉11内を真空引きし、一定の真空度に達し
たら、真空ポンプ14を止め、雰囲気炉11にアルゴン
ガス(Ar)24を矢印の如く供給し、加熱コイル2
3で矢印の如く多孔質アルミナ31、アルミニウム合
金41及びマグネシウム42の加熱を開始する。
【0015】雰囲気炉11内の温度を温度センサ22で
検出しつつ昇温(自動)する。所定温度(例えば、約7
50℃〜約900℃)に達する過程で、アルミニウム合
金41は溶解する。同時に、マグネシウム(Mg)42
は矢印の如く蒸発する。その際、雰囲気炉11内はア
ルゴンガス(Ar)24の雰囲気下にあるので、アルミ
ニウム合金41及びマグネシウム(Mg)42が酸化す
ることはない。
【0016】(b):次に、雰囲気炉11内を加圧し、
窒化マグネシウム44の作用でアルミナ(Al23)3
1を還元し、アルミナ31の多孔質にアルミニウム合金
41の溶湯を浸透させてアルミニウム基複合材ビレット
45を製造する。具体的には、雰囲気炉11に窒素ガス
(N2)26を矢印の如く供給しつつ加圧(例えば、
大気圧+約0.5kg/cm2)し、雰囲気炉11内の
雰囲気を窒素ガス(N2)26に置換する。
【0017】雰囲気炉11内が窒素ガス(N2)26の
雰囲気になると、窒素ガス26は、マグネシウム(M
g)42と反応して窒化マグネシウム(Mg32)44
を生成する。この窒化マグネシウム44はアルミナ(A
23)31を還元するので、アルミナ31は濡れ性が
よくなる。その結果、アルミナ31の多孔質にアルミニ
ウム合金41の溶湯が浸透する。アルミニウム合金41
が凝固してアルミニウム基複合材ビレット45が完成す
る。浸透過程において、雰囲気炉11内を加圧雰囲気下
にすると、浸透が速くなり、短時間でアルミニウム基複
合材ビレット45を製造することができる。なお、雰囲
気炉11内を真空ポンプ14で減圧し、減圧窒素雰囲気
下でも短時間で浸透させることができる。
【0018】(c):アルミニウム基複合材ビレット4
5(以下「ビレット45」と略記する。)は、酸化物系
セラミックスであるアルミナ31にアルミニウム合金4
1が浸透したもので、塑性変形がしやすい複合材料であ
る。 (d):最後に、ビレット45をNC(数値制御)旋盤
46で所定寸法に切削加工する。寸法は下流工程の押出
しプレスに合せる。
【0019】図4は本発明に係るライナの製造工程の第
2説明図である。次いで、加熱したビレット45を押出
す。ビレット45を予め加熱した押出しプレス51のコ
ンテナ52に挿入し、ラム53で押出すことにより、ダ
イス54とマンドレル55の間を通して、押出し材56
に成形する。
【0020】図5は本発明に係るライナの製造工程の第
3説明図である。その次に、押出し成形した押出し材5
6をカッタ57で所定長さLに切断加工し、時効硬化型
アルミニウム基複合材製のライナ61を形成する。その
際、ライナ61の端面62,62を切断すると同時に仕
上げる。
【0021】このように、ライナを造る工程では、押出
し成形によってライナ61を成形するので、ライナ61
の内外面の寸法精度や表面粗さの精度を向上させること
ができ、後工程のライナの仕上げは容易なる。すなわ
ち、ライナ61に用いる時効硬化型アルミニウム基複合
材は塑性変形がしやすい複合材料なので、押出し成形法
を採用し、ライナ61を連続して造ることができ、時効
硬化型アルミニウム基複合材製のライナの生産性を高め
ることができる。
【0022】図6は本発明に係るライナの溶体化処理の
説明図である。引き続いて、ライナ61,61を熱処理
装置65で溶体化処理する。具体的には、熱処理装置6
5は、加熱手段66と、冷却手段67(水67a)とを
有する。加熱手段66内にライナ61,61を配置し、
ライナ61,61を所定の温度条件で加熱する。温度条
件は、例えば、保持温度を510℃〜530℃、保持時
間を2時間に設定するとともに、昇温速度など他の項目
を任意に設定する。
【0023】続けて、保持温度に保持したライナ61,
61を冷却手段67の水67aに矢印の如く入れ、ラ
イナ61,61を急冷することで、焼入れを行う。この
作業で、溶体化処理は完了する。続けて、ライナ61,
61を取り出し、鋳造工場に搬送する。
【0024】なお、この溶体化処理は、ライナ61にT
6処理(JIS H 0001)を施すためのものであ
り、工程を「溶体化処理」→「時効処理」とし、溶体化
処理の操作に焼入れを含めた。
【0025】このように、ライナ61を溶体化処理する
ことで、後工程の熱処理と組合せて、ライナ61をT6
処理することができ、ライナ61を硬化させることがで
きるとともに、所望の機械的性質を得ることができる。
【0026】図7は本発明に係るシリンダブロックの鋳
造工程の説明図である。ライナ61・・・(・・・は複数を示
す。以下同様。)をシリンダブロックの鋳型71内にセ
ットし、アルミニウム合金の溶湯を充填する。具体的に
は、まず、ライナ61・・・をライナ支持部材72・・・に取
付け、ライナ支持部材72・・・を鋳型71内の鋳包み材
取付け部73・・・に嵌め込むことで、ライナ61・・・のセ
ットは完了する。
【0027】続いて、鋳型71に注湯し、溶体化処理し
たライナ61・・・をアルミニウム合金の溶湯で鋳包み、
シリンダブロックを鋳造する。この場合、鋳型71を取
付けたダイカスト機74のスリーブ75内の溶融アルミ
ニウム合金を所定の圧力で鋳型71のキャビティ76に
充填する。アルミニウム合金は、例えば、Al−Si−
Cu系合金の一種であるJIS−ADC12を用いる。
溶融アルミニウム合金が凝固した後、シリンダブロック
の鋳物であるシリンダブロック77(図8参照)を取り
出す。
【0028】図8は本発明に係るシリンダブロックの熱
処理工程の説明図である。最後に、ライナ61・・・を鋳
包んだシリンダブロック77を熱処理する。具体的に
は、シリンダブロック77を熱処理炉78に搬入すると
ともに、熱処理炉78に所定の熱処理条件を設定し、こ
の条件通りにシリンダブロック77を昇温することで、
人工時効処理を行う。熱処理条件は、例えば、温度を1
80℃〜230℃、保持時間を4時間に設定するととも
に、昇温速度など他の項目を任意に設定する。
【0029】このように、シリンダブロック77を人工
時効処理する工程では、人工時効処理によってシリンダ
ブロック77をT5処理(JIS H 0001)する
ことができ、シリンダブロック77に所望の機械的性質
を付与することができる。
【0030】また、シリンダブロック77を人工時効処
理する工程では、シリンダブロック77を加熱すると、
シリンダブロック77に鋳包んだライナ61・・・はシリ
ンダブロック77とともに加熱され、ライナ61・・・の
温度は上昇するので、ライナ61・・・をT6処理するこ
とができる。
【0031】すなわち、時効硬化型アルミニウム基複合
材製のライナ61・・・を鋳包んだシリンダブロック77
をT5処理すると同時に、ライナ61・・・を硬化させる
ことができる。
【0032】図9は、シリンダブロックの人工時効処理
とライナの硬度の関係を示したグラフであり、横軸を人
工時効処理時間(H)とし、縦軸をライナの硬度(HR
B)としたものである。
【0033】条件は、シリンダブロックにライナを鋳包
んだ後、ライナ付きシリンダブロックを220℃で4時
間保持した。ライナの材質はライナ61と同じである。
破線は、T6処理したライナ(硬度:HRB70)を用
いた、比較例である。実線は、溶体化処理したライナ
(硬度:HRB43)を用いた、実施例である。
【0034】比較例は、保持時間0.3時間で硬度が急
に低下し、その後、保持時間に硬度が比例して低下し
(HRB70→40)、軟化する。従って、強度は低下
する。実施例は、保持時間1.2時間の間で、保持時間
に硬度がほぼ比例して上がり(HRB43→68)、硬
化する。従って、強度は高まる。
【0035】尚、本発明の実施の形態に示した図7の鋳
造工程の際に、充填した溶融アルミニウム合金とライナ
61は接触し、ライナ61の温度は上昇するが、短時間
なので、焼鈍されて軟化する程の影響は受けない。ライ
ナ61の形状は一例である。シリンダブロック77は、
水冷直列4気筒のエンジンの一部であるが、シリンダブ
ロックの形状は任意である。図3に示したアルミニウム
基複合材の製造方法は一例である。アルミニウム基複合
材の構成は任意であり、例えば、アルミナ(Al23
の粉末をアルミニウム合金の溶湯に分散させたものでも
よい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、アルミニウム基複合材製のライナ
を鋳包んだシリンダブロックの製造方法は、アルミニウ
ム基複合材を時効硬化型アルミニウム合金で製造し、こ
の複合材を用いてライナを造る工程と、このライナを溶
体化処理する工程と、溶体化処理したライナをアルミニ
ウム合金の溶湯で鋳包み、シリンダブロックを鋳造する
工程と、このライナ付きシリンダブロックの鋳物を人工
時効処理する工程と、からなる。ライナを溶体化処理す
る工程では、ライナを溶体化処理することで、後工程の
熱処理と組合せて、ライナをT6処理することができ、
所望の機械的性質を得ることができる。
【0037】シリンダブロックを人工時効処理する工程
では、人工時効処理によってシリンダブロックをT5処
理することができ、シリンダブロックに所望の機械的性
質を付与することができる。
【0038】また、シリンダブロックを人工時効処理す
る工程では、シリンダブロックを加熱すると、シリンダ
ブロックに鋳包んだライナはシリンダブロックとともに
加熱され、ライナの温度は上昇するので、ライナをT6
処理することができる。すなわち、時効硬化型アルミニ
ウム基複合材製のライナを鋳包んだシリンダブロックを
T5処理すると同時に、ライナを硬化させることができ
る。
【0039】請求項2は、ライナを造る工程では、押出
し成形によってライナを成形するので、ライナの精度を
向上させることができ、後工程のライナの仕上げは容易
なる。すなわち、ライナに用いる時効硬化型アルミニウ
ム基複合材は塑性変形がしやすい複合材料なので、押出
し成形法を採用することができ、ライナを連続して造る
ことができ、時効硬化型アルミニウム基複合材製のライ
ナの生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダブロックの製造方法のフ
ローチャート
【図2】本発明に係るアルミニウム基複合材の製造装置
の概要構造図
【図3】本発明に係るライナの製造工程の第1説明図
【図4】本発明に係るライナの製造工程の第2説明図
【図5】本発明に係るライナの製造工程の第3説明図
【図6】本発明に係るライナの溶体化処理の説明図
【図7】本発明に係るシリンダブロックの鋳造工程の説
明図
【図8】本発明に係るシリンダブロックの熱処理工程の
説明図
【図9】シリンダブロックの人工時効処理とライナの硬
度の関係を示したグラフ
【符号の説明】
61…ライナ、77…シリンダブロックの鋳物(シリン
ダブロック)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/04 C22F 1/04 A F02F 1/00 F02F 1/00 C D F16J 10/04 F16J 10/04 // C22F 1/00 602 C22F 1/00 602 611 611 612 612 627 627 630 630C 651 651B 682 682 (72)発明者 菅谷 有利 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 加藤 崇 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 越後 隆治 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 松浦 聡司 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA26 FA00 GA00 GA02 GA21 HA07 3J044 AA18 BA04 CC05 DA09 EA01 EA04 4E029 AA06 CA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム基複合材製のライナを鋳包
    んだシリンダブロックの製造方法であって、 前記アルミニウム基複合材を時効硬化型アルミニウム合
    金で製造し、この複合材を用いてライナを造る工程と、 このライナを溶体化処理する工程と、 溶体化処理したライナをアルミニウム合金の溶湯で鋳包
    み、シリンダブロックを鋳造する工程と、 このライナ付きシリンダブロックの鋳物を人工時効処理
    する工程と、からなるシリンダブロックの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ライナを造る工程では、押出し成形
    によってライナを成形することを特徴とする請求項1記
    載のシリンダブロックの製造方法。
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