JP2003028287A - 無段変速機を備えた車両の制御装置 - Google Patents

無段変速機を備えた車両の制御装置

Info

Publication number
JP2003028287A
JP2003028287A JP2001217126A JP2001217126A JP2003028287A JP 2003028287 A JP2003028287 A JP 2003028287A JP 2001217126 A JP2001217126 A JP 2001217126A JP 2001217126 A JP2001217126 A JP 2001217126A JP 2003028287 A JP2003028287 A JP 2003028287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
road
vehicle
continuously variable
variable transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001217126A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001217126A priority Critical patent/JP2003028287A/ja
Publication of JP2003028287A publication Critical patent/JP2003028287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路上の一時的な外乱要因に適切に対応して
無段変速機のトルク容量を制御することにより、無段変
速機の損傷や耐久性の低下を防止する。 【解決手段】 トルク容量を変更できる無段変速機を備
えた車両の制御装置であって、自車両の位置を検出する
位置検出手段と、道路に関する情報を記憶している道路
情報記憶手段と、前記位置検出手段で検出された自車両
の位置より前方の道路に関する前記道路情報記憶手段で
記憶されている情報に基づいて前記トルク容量を制御す
るトルク容量制御手段(ステップS3,S7,S10)
と、前記道路情報記憶手段に記憶している道路に関する
情報を更新する道路情報更新手段(ステップS11,S
16)とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトやパワー
ローラなどのトルクの伝達を媒介するトルク伝達部材
を、プーリーやディスクなどの回転部材に直接もしくは
間接的に接触させ、接触圧力すなわち挟圧力に応じてト
ルク容量が変化する無段変速機を備えた車両の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の無段変速機では、回転部材とト
ルク伝達部材との間のトルク伝達位置を連続的に変化さ
せることができるようにするために、その回転部材の表
面を滑らかな曲面としている。その曲面とトルク伝達部
材との間で必要十分なトルクが伝達されるようにするた
めに、ベルト式の無段変速機においては、固定シーブと
可動シーブとからなるプーリーによってベルトを挟み付
け、伝達するべきトルクに応じた摩擦力をプーリーとベ
ルトとの間に生じさせるように挟圧力を設定している。
また、パワーローラを使用したトロイダル型(トラクシ
ョン式)の無段変速機では、入力ディスクおよび出力デ
ィスクとパワーローラとの間に介在する油膜のせん断力
が、伝達するべきトルクに応じたせん断力となるよう
に、各ディスクによるパワーローラの挟圧力を設定して
いる。
【0003】無段変速機においてトルク伝達部材を挟み
付ける挟圧力は、要は、伝達するべきトルクに基づいて
決まる圧力以上であればよい。しかしながら、挟圧力が
必要以上に高いと、無段変速機での動力の伝達効率が低
下するうえに、無段変速機の耐久性が低下する。さらに
は、挟圧力を油圧によって設定するように構成してあれ
ば、油圧ポンプでの動力損失が増大し、結局は、無段変
速機を搭載している車両の燃費が悪化する。したがっ
て、無段変速機における最も好ましい挟圧力は、回転部
材とトルク伝達部材との間で過剰な滑りが生じない範囲
で可及的に低い圧力である。
【0004】しかしながら、車両が走行する路面の状態
は、工事や落下物による凹凸があったり、水や雪で滑り
易くなっているなど、一定ではないから、駆動輪がグリ
ップ力を瞬間的に失って空転(スリップ)し、その直後
に接地してグリップ力を回復する事態が生じることがあ
る。このような場合、エンジンなどの動力源から駆動輪
に到る駆動系統に大きい慣性力が作用する。また、車両
の走行中には、アクセルペダルを急激かつ大きく踏み込
む急加速操作や、ブレーキペダルを急激かつ大きく踏み
込む急制動操作などがおこなわれることがあり、このよ
うな場合にも、駆動系統に大きいトルクが作用する。そ
のため、無段変速機における上述した挟圧力あるいはト
ルク容量を一定に維持していたのでは、無段変速機に作
用するトルクに相対的に過大になって無段変速機におけ
る回転部材とトルク伝達部材との間で過剰な滑りが生じ
ることがある。
【0005】従来、駆動輪のスリップに起因する無段変
速機におけるベルトの滑りを防止するための装置とし
て、特開平4−285361号公報に記載された装置が
知られている。この公報に記載された装置は、駆動輪の
加速度を常時検出し、その加速度の変化幅が所定値を越
えた場合に、ベルトの挟圧力を増大させるように構成さ
れている。したがって、駆動輪のスリップに起因して無
段変速機に作用するトルクが一時的に増大した場合に
は、それに応じてベルト挟圧力が高くなるので、ベルト
の滑りを防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
た装置は、走行中に駆動系統に作用するトルクがいわゆ
る突発的に増大する事態を検出し、それに応じて挟圧力
を増大させる装置であり、したがって駆動輪のスリップ
とほぼ同時に挟圧力を増大させる必要がある。しかしな
がら、無段変速機における挟圧力を設定するために一般
的に使用される機構、特に油圧による機構は、不可避的
な応答遅れをもっているので、駆動系統に作用するトル
クの増大に対して、挟圧力の増大が遅れる場合がある。
そのため、従来の装置のように、駆動輪のスリップを検
出したことに基づいて挟圧力を増大させる制御では、挟
圧力の相対的な不足によって滑りが発生し、これが原因
で無段変速機が損傷する可能性があった。
【0007】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、自車両の前方の一時的もしくは突
発的な事態を含む道路状況に備えて無段変速機のトルク
容量を調整することのできる制御装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記の目的を達成するために、落下物や工事などの
一時的もしくは突発的な状況を含む道路に関する情報に
基づいて無段変速機のトルク容量を制御し、かつその道
路に関する情報の追加および消去を含む道路情報の更新
をおこなうように構成したことを特徴とするものであ
る。より具体的には、請求項1の発明は、トルク容量を
変更できる無段変速機を備えた車両の制御装置におい
て、自車両の位置を検出する位置検出手段と、道路に関
する情報を記憶している道路情報記憶手段と、前記位置
検出手段で検出された自車両の位置より前方の道路に関
する前記道路情報記憶手段で記憶されている情報に基づ
いて前記トルク容量を制御するトルク容量制御手段と、
前記道路情報記憶手段に記憶している道路に関する情報
を更新する道路情報更新手段とを有することを特徴とす
る制御装置である。
【0009】したがって請求項1の発明では、自車両の
位置が検出されると、その位置より前方の道路に関する
情報に基づいて無段変速機のトルク容量が制御される。
そして、そのトルク容量の制御の基礎となる前方の道路
に関する情報が更新され、その結果、最新の情報に基づ
いてトルク容量が制御される。そのため、道路工事や落
下物などの道路の本来の属性に関係しない状況の変化が
生じている場合にも、自車両がその箇所に到る以前に、
その状況に適切に対応してトルク容量が設定される。そ
の結果、道路の状況の変化に伴って無段変速機に大きい
トルクが一時的に作用することがあっても、無段変速機
における過剰な滑りが回避もしくは抑制される。さら
に、上記のような道路の状況の変化が解消された場合、
すなわち道路工事の終了や落下物の除去などの新たな変
化が生じた場合、そのような変化を含む道路に関する情
報の更新がおこなわれるので、トルク容量を増大させる
必要のない箇所でトルク容量の増大制御がおこなわれる
などの事態が未然に回避される。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
における前記道路情報更新手段が、前記車両が通過する
ことによって前記無段変速機に作用するトルクが一時的
に増大する外乱要因を含む所定距離の区間を前記道路に
関する情報として前記道路情報記憶手段に追加する追加
手段と、その追加した情報を所定の条件が成立したこと
に基づいて消去する消去手段とを含むことを特徴とする
制御装置である。
【0011】したがって請求項2の発明では、無段変速
機に作用するトルクを一時的に増大させる外乱要因が、
その外乱要因を含む所定距離の区間として、新たに記憶
される。そのため、その区間に車両が進入することによ
り無段変速機のトルク容量が変化させられるので、外乱
要因に予め備えたトルク容量の制御が可能になり、外乱
要因を通過する際に無段変速機に作用するトルクが増大
しても、無段変速機に過大な滑りが生じることが防止も
しくは抑制される。また、その外乱要因を含む区間が道
路情報として新たに記憶されるので、再度その道路を車
両が通過する場合には、事前に無段変速機のトルク容量
が増大させられる。さらに、その追加した道路情報は、
所定の条件の成立によって消去されるので、無駄に道路
情報を記憶していたり、無駄にトルク容量を制御したり
することが回避される。
【0012】さらに、請求項3の発明は、請求項1もし
くは2の発明において、前記道路に関する更新するべき
情報を検知する更新情報検知手段を更に備えていること
を特徴とする制御装置である。
【0013】したがって請求項3の発明では、自車両の
前方の道路に関する情報を検知し、予め記憶している道
路に関する情報を、その検知した情報に基づいて更新す
ることができる。なお、道路に関する情報を検知する手
段は、車両に備えられているセンサーもしくはそのセン
サーで得たデータに基づいて演算する手段、データ通信
によって外部から情報を取り入れる手段、手動操作で情
報を入力する手段などのいずれであってもよい。
【0014】またさらに請求項4の発明は、請求項3の
発明における前記追加手段が、前記更新情報検知手段で
検知された情報のある道路を前記車両が走行して該情報
と同一の情報を検出した場合に、前記更新情報検知手段
で検知された道路に関する情報を前記道路情報記憶手段
に記憶している道路に関する情報に追加するように構成
されていることを特徴とする制御装置である。
【0015】したがって請求項4の発明では、道路に関
する新たな情報が検知された場合、その情報によって直
ちに道路情報の更新がおこなわれずに、車両が実際に走
行してその新たな情報と同様の情報が検出された場合
に、記憶して保持する道路情報の更新がおこなわれる。
そのため、記憶している道路情報の正確性が向上する。
【0016】そして、請求項5の発明は、請求項3の発
明において、前記更新情報検知手段が検知した道路に関
する更新すべき情報を含む区間に前記車両が進入した場
合に、前記トルク容量をその更新すべき情報に適した容
量に設定する手段を更に備えている制御装置である。
【0017】したがって請求項5の発明では、無段変速
機に掛かるトルクが一時的に増大するなどの無段変速機
のトルク容量の制御に対して外乱要因となる情報が自車
両の前方にあることが検知された場合、あるいはその外
乱要因が解消したことの情報が検知された場合、前記記
憶している情報に基づくトルク容量の制御と同様の制御
が実行される。そのため、記憶している情報が更新され
る以前であっても、無段変速機のトルク容量が適正化さ
れ、無段変速機に過剰な滑りが生じたり、あるいは無段
変速機のトルク容量を不必要に増大させるなどの不都合
が回避される。
【0018】そしてまた、請求項6の発明は、請求項3
の発明において、前記消去手段が、前記追加された情報
のある道路を前記車両が走行して該情報と同一の情報を
検出しなかったことに基づいて前記追加した情報を前記
道路情報記憶手段から消去するように構成されているこ
とを特徴とする制御装置である。
【0019】したがって請求項6の発明では、一時的に
変化した道路の状況が元に戻った場合、その変化に基づ
いて追加された道路に関する情報が消去される。その結
果、道路の状況が復旧しているにも拘わらず、無段変速
機のトルク容量の制御が繰り返されることが回避され
る。
【0020】請求項7の発明は、請求項2の発明におけ
る前記消去手段が、前記道路に関する情報が追加された
後の経過時間もしくは前記車両の走行距離に基づいて、
前記追加された情報を消去するように構成されているこ
とを特徴とする制御装置である。
【0021】したがって請求項7の発明では、一旦走行
することによりその走行した道路に関する情報が追加さ
れても、その道路を長期に亘って再度走行しない場合に
は、その追加された情報が消去される。そのため、不必
要な情報もしくは実情とは異なってしまった情報などを
長期に亘って保持することがなくなり、記憶手段の負担
が軽減される。
【0022】また、請求項8の発明は、請求項2の発明
において、前記追加した情報を消去するための前記所定
の条件が、追加された情報毎に異なっていることを特徴
とする制御装置である。
【0023】したがって請求項8の発明では、追加した
情報を消去するための条件が、その情報の内容に応じて
異なっているので、必要な情報を消去してしまったり、
あるいは反対に不要な情報を長期に亘って記憶して保持
していたりすることが回避される。
【0024】さらに、請求項9の発明は、請求項1の発
明において、前記前方の道路に関する情報が、前記位置
検出手段で検出された自車両の位置から、予め設定され
た目的地までの走行予定道路に関する情報であることを
特徴とする制御装置である。
【0025】したがって、請求項9の発明では、目的地
を設定しておくことにより、現在位置からその目的まで
の走行予定道路が求められるとともに、その走行予定道
路に関する情報に基づいてトルク容量が設定される。そ
のため、目的地まで走行する間において、その走行予定
道路に適合したトルク容量が設定され、無段変速機での
過剰な滑りが防止もしくは抑制される。
【0026】そして、請求項10の発明は、請求項1の
発明において、更新した道路に関する情報を車両の外部
にデータ通信によって発信する発信手段を更に備えてい
ることを特徴とする制御装置である。
【0027】したがって請求項10の発明では、各車両
が道路に関する情報の検知のための手段として機能す
る。その結果、道路に関する情報の検知の範囲が拡大
し、多様かつ広汎な情報を得ることが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を具体例に基づい
て説明する。先ず、この発明で対象とする無段変速機を
備えた車両の駆動系統およびその制御系統について説明
すると、図5に示す例は、無段変速機としてベルト式の
ものを用いた例である。すなわち、ベルト式の無段変速
機1が、前後進切換機構2を介して動力源3に連結され
ている。
【0029】その動力源3は、内燃機関、あるいは内燃
機関と電動機、もしくは電動機などによって構成され、
要は、走行のための動力を発生する駆動装置である。な
お、以下の説明では、動力源3をエンジン3と記す。ま
た、前後進切換機構2は、エンジン3の回転方向が一方
向に限られていることに伴って採用されている機構であ
って、入力されたトルクをそのまま出力し、また反転し
て出力するように構成されている。
【0030】図5に示す例では、前後進切換機構2とし
てダブルピニオン型の遊星歯車機構が採用されている。
すなわち、サンギヤ4と同心円上にリングギヤ5が配置
され、これらのサンギヤ4とリングギヤ5との間に、サ
ンギヤ4に噛合したピニオンギヤ6とそのピニオンギヤ
6およびリングギヤ5に噛合した他のピニオンギヤ7と
が配置され、これらのピニオンギヤ6,7がキャリヤ8
によって自転かつ公転自在に保持されている。そして、
二つの回転要素(具体的にはサンギヤ4とキャリヤ8
と)を一体的に連結する前進用クラッチ9が設けられ、
またリングギヤ5を選択的に固定することにより、出力
されるトルクの方向を反転する後進用ブレーキ10が設
けられている。
【0031】無段変速機1は、従来知られているベルト
式無段変速機と同じ構成であって、互いに平行に配置さ
れた駆動プーリー11と従動プーリー12とのそれぞれ
が、固定シーブと、油圧式のアクチュエータ13,14
によって軸線方向に前後動させられる可動シーブとによ
って構成されている。したがって各プーリー11,12
の溝幅が、可動シーブを軸線方向に移動させることによ
り変化し、それに伴って各プーリー11,12に巻掛け
たベルト15の巻掛け半径(プーリー11,12の有効
径)が連続的に変化し、変速比が無段階に変化するよう
になっている。そして、上記の駆動プーリー11が前後
進切換機構2における出力要素であるキャリヤ8に連結
されている。
【0032】なお、従動プーリー12における油圧アク
チュエータ14には、無段変速機1に入力されるトルク
に応じた油圧(ライン圧)が、図示しない油圧ポンプお
よび油圧制御装置を介して供給されている。したがっ
て、従動プーリー12における各シーブがベルト15を
挟み付けることにより、ベルト15に張力が付与され、
各プーリー11,12とベルト15との挟圧力(接触圧
力)が確保されるようになっている。言い換えれば、挟
圧力に応じたトルク容量が設定される。これに対して駆
動プーリー11における油圧アクチュエータ13には、
設定するべき変速比に応じた圧油が供給され、目標とす
る変速比に応じた溝幅(有効径)に設定するようになっ
ている。
【0033】無段変速機1の出力部材である従動プーリ
ー12がギヤ対16およびディファレンシャル17に連
結されている。さらにそのディファレンシャル17が左
右の駆動輪18に連結されている。
【0034】上記の無段変速機1およびエンジン3を搭
載した車両の動作状態(走行状態)を検出するために各
種のセンサーが設けられている。すなわち、エンジン3
の回転数を検出して信号を出力するエンジン回転数セン
サー19、駆動プーリー11の回転数を検出して信号を
出力する入力回転数センサー20、駆動輪18の回転数
を検出して信号を出力する車輪回転数センサー21が設
けられている。また、特には図示しないが、アクセルペ
ダルの踏み込み量を検出して信号を出力するアクセル開
度センサー、スロットルバルブの開度を検出して信号を
出力するスロットル開度センサー、ブレーキペダルが踏
み込まれた場合に信号を出力するブレーキセンサーなど
が設けられている。
【0035】上記の前進用クラッチ9および後進用ブレ
ーキ10の係合・解放の制御、および前記ベルト15の
挟圧力(すなわち無段変速機1のトルク容量)の制御、
さらには変速比の制御をおこなうために、変速機用電子
制御装置(CVT−ECU)22が設けられている。こ
の電子制御装置22は、一例としてマイクロコンピュー
タを主体として構成され、入力されたデータおよび予め
記憶しているデータに基づいて所定のプログラムに従っ
て演算をおこない、前進や後進あるいはニュートラルな
どの各種の状態、および要求される挟圧力の設定、なら
びに変速比の設定などの制御を実行するように構成され
ている。
【0036】変速機用電子制御装置22は、更に、挟圧
力もしくはトルク容量の制御に対する外乱要因を検出す
る機能を備えている。この外乱要因とは、無段変速機1
に作用するトルクが急激にかつ大きく変化する状態が生
じる道路もしくは路面の状況である。
【0037】具体的には、前記従動プーリー12におけ
る油圧アクチュエータ14に供給する油圧が、無段変速
機1に入力されるトルクに応じた油圧(ライン圧)に制
御されており、これは、定速走行もしくは緩やかな加減
速を伴う準定常状態での制御である。したがって、無段
変速機1に作用するトルクが急激には変化しないことを
前提とした制御であり、これに対して駆動輪18がスリ
ップした後に急激にグリップ力を回復するなどの非定常
状態を生じさせる道路状況は、外乱要因となる。
【0038】したがって、外乱要因とは、低μ路、窪
地、段差、凹凸のある悪路、道路工事に伴う荒れた路
面、道路上の落下物など、駆動輪18のスリップや空転
が生じかつその直後に駆動輪18がグリップ力を回復す
る状態を生じさせる要因である。また、無段変速機1に
入力される正トルクの急激な増大や無段変速機1に対し
て出力側から入力される負トルクの急激な増大も外乱要
因となり、これらの要因に関する情報は、後述するエン
ジン用電子制御装置23やアンチロックブレーキシステ
ム(ABS)用電子制御装置24からの信号として得ら
れる。
【0039】ここで、変速機用電子制御装置22に入力
されているデータあるいは信号の例を示すと、無段変速
機1の入力回転数(駆動プーリー11の回転数)Ninの
信号、無段変速機1の出力回転数No の信号が入力され
ている。また、上記の無段変速機1は、パーキングレン
ジやリバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレ
ンジなどの走行ポジションをシフト装置(図示せず)に
よって選択するように構成されており、そのシフト装置
によって選択されたポジションの信号が、変速機用電子
制御装置22に入力されている。
【0040】また、エンジン3を制御するエンジン用電
子制御装置(E/G−ECU)23が設けられており、
そのエンジン用電子制御装置23からは、エンジン回転
数Ne の信号、エンジン(E/G)負荷の信号、スロッ
トル開度信号、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み
量であるアクセル開度信号などが入力されている。さら
に、車輪のロックを回避するアンチロックブレーキシス
テムのための電子制御装置(ABS−ECU)24が設
けられており、この電子制御装置24からは、ブレーキ
信号、ABS作動信号、車輪回転速度信号などが入力さ
れている。
【0041】さらに、図5に示す車両にはナビゲーショ
ン装置25が備えられている。ナビゲーション装置25
は、自車両の位置を検出する機能、検出した自車両の位
置を地図情報に重ね合わせて表示する機能、その地図情
報における道路についての情報を出力する機能、入力さ
れた目的地までの推奨経路(走行予定路)を探索して表
示する機能、その推奨経路に沿って走行するように分岐
点などで音声案内する機能、道路についての情報を更新
する機能を備えている。これに加えて、図5に示すナビ
ゲーション装置25は、外部の施設もしくは設備との間
で各種のデータを送受信するデータ通信装置26および
道路情報を手動操作で入力する手動入力装置27を更に
備えている。
【0042】なお、自車両の位置を検出する機能は、人
工衛星を利用したGPS(Global Positioning Syste
m)あるいはジャイロを利用した自律航法さらには予め
決められた複数の基地から発信される信号を受信する時
間差で位置を検出するシステムなどによって、地球上で
の自車両の位置を検出する機能である。また、地図情報
は、磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体にデジタ
ル信号として予め記憶させた情報であり、これを読み取
って液晶ディスプレーなどの表示装置に表示する。その
表示範囲は、検出された自車両の位置を中心とした所定
の範囲である。さらに、出力される道路情報は、舗装路
・非舗装路の区別(悪路か否かの区別)、高度、登降坂
の区別、低μ路か否かの区別、曲線の場合の曲率半径、
高速道路か否かの区別、道路名称、市街地否かの区別な
どの道路の属性に関する情報、および渋滞の有無、工事
の有無、落下物の有無、窪みの有無、路面摩擦係数を低
下させる流出物の有無などの一時的もしくは突発的な情
報である。
【0043】入力された目的地までの推奨経路を探索す
る機能は、予め定めてある基準に従って車両前方の目的
地までの走行路を選択して表示する機能である。このよ
うな推奨経路が決まることにより、分岐点では進行する
べき道路が判明し、その進行方向が音声で案内される。
推奨経路が探索された場合には、その推奨経路について
の道路情報が出力される。その道路情報は、データ通信
もしくは手動操作で入力された情報をもって更新され、
あるいは変速機用電子制御装置22から送信される信号
に基づいて更新される。
【0044】そしてまた、図5に示す車両は、レーダな
どの自車両の前方の障害物などの道路情報を検出する前
方センサー28を備えている。この前方センサー28の
検出信号は、車両の各部の制御に利用することができ、
その一例として急制動や障害物への乗り上げなどに備え
た無段変速機1のベルト挟圧力を上昇させるべく、変速
機用電子制御装置22に入力されている。
【0045】この発明の制御装置は、上述した駆動系統
および制御系統を前提もしくは対象として、無段変速機
1におけるトルク容量、より具体的にはベルト15の挟
圧力を制御する。ベルト15の挟圧力は、定常状態ある
いは準定常状態では、過剰な滑りが生じない範囲で可及
的に低い圧力に制御される。その制御目標は、理想的に
は、滑りが生じる直前の状態である。このような挟圧力
制御に対して、駆動輪18のスリップもしくは空転の後
のグリップ力の回復や、制動およびその解放の繰り返し
などは、無段変速機1に作用するトルクが急激に変化す
るので、外乱要因となる。
【0046】そこで、このような外乱要因を道路に関す
る情報としてナビゲーション装置25から取得してトル
ク容量の制御が実行され、またトルク容量の実行および
不実行に基づいてナビゲーション装置25に記憶してい
る情報が更新される。以下、この発明の制御装置による
制御例を説明する。
【0047】図1に示す制御例では、先ず、マーキング
区間の走行中か否かが判断される(ステップS1)。こ
のマーキング区間とは、前述したトルク容量の制御に対
する外乱要因を含む予め定めた所定の範囲である。その
例を図2に模式的に示してあり、ナビゲーション装置2
5が記憶している地図情報における所定の道路の特定の
一箇所を指定して外乱要因Do が存在していることを入
力すると、その外乱要因Do を中心とした所定の範囲W
が、マーキング区間として設定され、記憶される。
【0048】その外乱要因の入力は、前述したナビゲー
ション装置25におけるデータ通信装置26や手動入力
装置27を利用しておこなわれ、あるいはまた変速機用
電子制御装置22からの外乱情報として入力される。そ
の場合、外乱要因はそれが存在する位置を特定する地図
情報と合わせて記憶される。
【0049】また、マーキング区間Wを走行しているか
否かの判断は、ナビゲーション装置25によって自車両
の位置を検出し、その位置と、マーキング区間Wを含む
地図情報とを照合することにより、判断することができ
る。
【0050】外乱要因を含むマーキング区間Wに進入し
て走行していることによりステップS1で肯定的に判断
された場合には、フラグSが“1”にセットされる(ス
テップS2)。また、挟圧力を増大させる挟圧力アップ
指令が出力される(ステップS3)。すなわち、ナビゲ
ーション装置25によって検出した自車両の位置がマー
キング区間W内である場合、ナビゲーション装置25か
ら変速機用電子制御装置22に挟圧力のアップ要求が出
力され、それに基づいて変速機用電子制御装置22が挟
圧力アップ指令を出力する。その結果、前述した従動プ
ーリー12における油圧アクチュエータ14に供給する
油圧が高くなってベルト15の挟圧力が上昇し、無段変
速機1でのトルク容量が増大する。
【0051】その後、駆動輪18のスリップが生じたか
否か、すなわちタイヤスリップの判定が有ったか否かが
判断される(ステップS4)。これは、例えば前記車輪
回転数センサー21からの信号に基づいて判断すること
ができる。
【0052】このステップS4で否定的に判断された場
合には、悪路の判定が有ったか否かが判断される(ステ
ップS5)。これは、駆動輪18の回転変化が小刻みに
繰り返し生じたか否かによって判断でき、したがって例
えば前記車輪回転数センサー21からの信号に基づいて
判断することができる。
【0053】このステップS5で否定的に判断された場
合には、ABSの作動判定が有ったか否かが判断される
(ステップS6)。前記外乱要因が低μ路である場合、
制動に起因するタイヤのスリップに伴って制動力を解除
する方向にABSが作動する。したがってステップS6
の判断は、ABS用の電子制御装置24が発する信号に
基づいて判断することができる。
【0054】前記マーキング区間Wにおける外乱要因D
o が実際に存在していれば、その内容に応じてステップ
S4ないしステップS6のいずれかで肯定的な判断が成
立する。その場合、挟圧力アップ指令が出力される(ス
テップS7)。なお、既に挟圧力アップ指令が出力され
ている場合には、このステップS7によって、挟圧力を
増大させる制御が継続させられる。
【0055】上記のステップS4ないしステップS6の
いずれかで肯定的に判断された場合、駆動輪18が空転
した後にその回転数が車速に相当する回転数に急激に低
下し、あるいはABSによって繰り返し制動およびその
解除が繰り返されるので、無段変速機1にはその出力側
から大きいトルクが入力される。しかしながら、上記の
ように既に挟圧力が増大させられているので、無段変速
機1で過剰な滑りが生じることがなく、無段変速機1の
損傷が未然に回避される。
【0056】ついで、フラグSについて判断される(ス
テップS8)。上記のようにマーキング区間Wを走行中
であれば、フラグSが“1”にセットされているので、
この場合、リターンする。
【0057】一方、マーキング区間Wを通り抜けた場合
やマーキング区間Wに進入していない場合には、ステッ
プS1で否定的に判断される。この場合は、フラグSが
“0”にセットされ(ステップS9)、また外乱要因の
存在に起因して挟圧力を増大させてあれば、その挟圧力
を元の圧力に戻す挟圧力復帰指令が出力される(ステッ
プS10)。その後、ステップS4に進む。
【0058】マーキング区間Wを外れて走行している状
態では、記憶している道路情報に前述した外乱要因が存
在しないから、基本的には、上記のステップS4ないし
ステップS6のいずれでも否定的に判断される。しかし
ながら、道路工事や落下物などの一時的な外乱要因が生
じており、しかもその外乱要因が道路情報として自車両
に入力されていない場合には、その外乱要因を通過する
際に上記のステップS4ないしステップS6のいずれか
で肯定的に判断される。すなわち、駆動輪18のスリッ
プが生じたり、あるいは車輪の回転数が小刻みにかつ繰
り返し変動したり、さらにはABSが作動する。その場
合には、上述した場合と同様に、ステップS7に進ん
で、挟圧力アップ指令が出力され、無段変速機1のトル
ク容量が増大させられる。これは、外乱要因を検出する
ことに伴うトルク容量の増大制御に相当する。
【0059】この場合、前述したステップS9でフラグ
Sが“0”にセットされているので、挟圧力アップ指令
に続くステップS8では、フラグSについて“0”と判
断される。そして、ナビゲーション装置25の地図上に
マーキングが施される(ステップS11)。このマーキ
ングとは、フラグSが“0”の状態で上記のステップS
4ないしステップS6のいずれかで肯定的に判断された
場合、その判断の原因となった外乱要因を、その位置を
示す地図データと合わせてナビゲーション装置25に新
たな道路情報として記憶させる操作である。したがっ
て、図2に示すような新たなマーキング区間Wが設定さ
れることになる。言い換えれば、道路情報が更新され
る。
【0060】ついで、カウンターCi に所定値N(例え
ば2もしくは3)が設定される(ステップS12)。こ
のカウンターCi は、新たに設定されたマーキング区間
W毎に設けられ、その参照符号の添字はそのことを表し
ている。またこのカウンターCi に設定される値Nは、
新たに記憶させた道路情報の消去条件をなすものであ
り、常時一定値が採用され、あるいは外乱要因毎に、す
なわち新たな道路情報毎に異なる値が設定される。
【0061】ところで、ステップS6で否定的に判断さ
れれば、タイヤスリップおよび悪路判定ならびにABS
作動のいずれもが判定されず、外乱要因が検出されなか
ったことになる。その場合には、フラグSについて判断
される(ステップS13)。フラグSが“0”であれ
ば、前述したマーキング区間W以外の外乱要因が存在し
ないとされている箇所を走行している状態で、いずれの
外乱要因も検出されなかったことになる。したがってこ
の場合は、特に制御をおこなうことなくリターンする。
【0062】これに対してフラグSが“1”になってい
た場合は、外乱要因が存在しているとされているマーキ
ング区間Wを走行しているにも拘わらず、外乱要因が検
出されなかったことになる。したがってこの場合は、カ
ウンターCi がディクリメントされる(ステップS1
4)。ついで、そのカウンターCi の値が“0”になっ
たか否かが判断される(ステップS15)。このステッ
プS15で否定的に判断された場合にはリターンする。
【0063】これに対して同一のマーキング区間Wを複
数回通過し、その都度、外乱要因が検出されずに上記の
ステップS6で否定的に判断されると、カウンターCi
が“1”ずつ減算されてついには“0”になり、ステッ
プS15で肯定的に判断される。その場合、前述した新
規のマーキングが解除される(ステップS16)。すな
わちタイヤのスリップが生じるなどのことによって新た
に検出された外乱要因が、その後に既に存在しなくなっ
ていれば、その外乱要因として記憶された道路情報が消
去される。したがってステップS15ではマーキングの
消去条件の成立を判断していることになる。このような
道路に関する情報の変更も道路情報の更新に相当する。
【0064】なお、マーキングが解除された場合、それ
に先立って挟圧力を増大させる制御が実行されていた場
合には、挟圧力の復帰制御をおこなう。
【0065】したがって上記の制御をおこなうこの発明
の制御装置によれば、道路工事や落下物、一時的もしく
は季節的な路面摩擦係数の低下などのいわゆる外乱要因
が生じると、これが道路に関する情報として追加され
る。そのため、道路の本来の属性に関係しない一時的も
しくは突発的な外乱要因のある道路区間を再度通行する
場合、その外乱要因に到達する以前に無段変速機1のベ
ルト挟圧力すなわちトルク容量が増大させられる。その
ため、外乱要因を通過する際にタイヤスリップや跳ね上
がりによる空転などが生じても、無段変速機1における
ベルト15に過剰な滑りが生じることが回避される。
【0066】また、外乱要因に起因して新たに追加され
た情報は、その外乱要因が存在しなくなった場合に、道
路に関する情報の記憶手段から消去される。そのため、
外乱要因が存在しないにも拘わらず、挟圧力(トルク容
量)を増大させることが回避され、その結果、無段変速
機1の耐久性が向上し、また燃費の悪化を防止すること
ができ、さらには道路情報の記憶手段に要求される記憶
容量を低下させることができる。
【0067】図5に示す車両は、前述したように、デー
タ通信装置26を備えていて、自車両の外部から道路情
報を含む各種のデータを受信することができ、また自車
両で検出して得たデータを外部に送信することができ
る。この機能を利用して前述したマーキング区間Wと同
様に、挟圧力(すなわちトルク容量)を増大させること
が好ましい区間を、外部から得ることができる。そのよ
うな外部から得た情報に基づいて挟圧力を制御する場合
の制御例を図3に示してある。
【0068】図3に示す例は、上述した図1に示す制御
例におけるステップS9の次に、自車両の外部からの情
報による挟圧力アップ区間に自車両が入っているか否か
を判断するプロセス(ステップS91)と、ステップS
12の次に、更新した道路情報を外部に発信するプロセ
ス(ステップS121)を追加し、かつそれに伴う変更
を施した例である。
【0069】すなわち、マーキング区間Wの走行中では
ないことが判断されてフラグSが“0”に設定(ステッ
プS9)されると、外部から得られた道路情報による挟
圧力アップの区間に入っているか否かが判断される(ス
テップS91)。このような外部情報は、車両同士の間
でのデータ通信、サインポストなどの道路側設備からの
データ通信、所定の情報センターからのデータ通信など
によって与えられる。また、このようないわゆる外部情
報は、新たな道路情報としてナビゲーション装置25に
直ちに記憶されずに、道路情報を更新しないまま保持さ
れる。言い換えれば、更新すべき道路情報を検知した状
態にとどまる。
【0070】このステップS91で否定的に判断されれ
ば、ステップS10に進んで、図1に示す制御例で説明
したのと同様の処理が実行される。これに対して外部情
報による挟圧力アップ区間に自車両が入っていることに
よりステップS91で肯定的に判断された場合には、ス
テップS3に進んで挟圧力アップ指令が出力される。す
なわち無段変速機1のトルク容量が増大させられる。以
降、ステップS4に進む。すなわち予め記憶しているマ
ーキング区間Wを走行している場合と同様の制御が実行
される。
【0071】そして、ステップS4ないしステップS6
のいずれかで肯定的に判断されたことによって、ステッ
プS8に到った場合、フラグSが“0”に設定されてい
ることにより、ステップS11の処理が実行される。す
なわち、外部情報で得られた挟圧力アップ区間が、ナビ
ゲーション装置25の地図上にマーキングされる。この
時点で初めて、外部情報による道路情報の更新(すなわ
ち追加)が実行される。したがって図3に示す例では、
外部情報による挟圧力アップ区間を自車両で実際に走行
して外乱要因を検出し、その区間に外乱要因が存在する
ことを確認した後に、記憶している道路情報を更新する
ことになる。そのため、記憶している道路情報が正確な
ものとなる。
【0072】図3におけるステップS11での道路情報
の追加・更新は、ナビゲーション装置25で記憶してい
るマーキング区間W以外を走行している際に前述したい
わゆる外乱要因を検出した場合に実行される。これは、
新たな道路情報を取得したことになるので、これを広汎
に知らせて有効利用するために、他車両や所定の情報セ
ンターなどの自車両に対して外部の設備に発信する(ス
テップS121)。なお、この道路情報の発信は、新た
な道路情報の提供のためにおこなわれるのであるから、
ステップS16でマーキングを解除した場合にも、その
解除情報を発信する。
【0073】したがって図3に示す制御例では、外乱要
因の情報源が多様になるので、道路上もしくは路面にお
ける外乱要因を、より的確に把握してトルク容量を適切
に制御し、かつ無段変速機1における過剰な滑りを防止
もしくは抑制することができる。
【0074】この発明の制御装置による他の制御例を図
4に示してある。ここに示す例は、図1に示す制御例に
おけるステップS9の次に、前述した前方センサー28
により得られた障害物などの道路情報に基づいて設定さ
れる挟圧力アップ必要区間に自車両が入っているか否か
を判断するプロセス(ステップS92)を追加し、かつ
それに伴う変更を施した例である。
【0075】すなわち、マーキング区間Wの走行中では
ないことが判断されてフラグSが“0”に設定(ステッ
プS9)されると、前方センサー28で得られた情報に
基づく挟圧力アップ必要区間に自車両の現在位置が入っ
ているか否かが判断される(ステップS92)。このよ
うな挟圧力アップ必要区間は、自車両が前方の障害物や
車両に接近して急制動がおこなわれる可能性のある区間
として設定され、あるいは障害物や窪みあるいは段差な
どの路面状況に対処するべくトルク容量を事前に増大さ
せるのに必要とする区間として設定される。また、この
ようないわゆる道路情報の一種である前方情報は、新た
な道路情報としてナビゲーション装置25に直ちに記憶
されずに、記憶している道路情報を更新しないまま保持
される。言い換えれば、更新すべき道路情報を検知した
状態にとどまる。
【0076】このステップS92で否定的に判断されれ
ば、ステップS10に進んで、図1に示す制御例で説明
したのと同様の処理が実行される。ステップS92で肯
定的に判断された場合には、ステップS3に進んで挟圧
力アップ指令が出力される。すなわち無段変速機1のト
ルク容量が増大させられる。以降、ステップS4に進
む。すなわち予め記憶しているマーキング区間Wを走行
している場合と同様の制御が実行される。
【0077】そして、ステップS4ないしステップS6
のいずれかで肯定的に判断されたことによって、ステッ
プS8に到った場合、フラグSが“0”に設定されてい
ることにより、ステップS11の処理が実行される。す
なわち、前方センサー28で得られた情報に基づく挟圧
力アップ必要区間が、ナビゲーション装置25の地図上
にマーキングされる。この時点で初めて、前方センサー
28で得た情報による道路情報の更新(すなわち追加)
が実行される。したがって図4に示す例では、前方セン
サー28による挟圧力アップ必要区間を実際に走行して
自車両で外乱要因を検出し、その区間に外乱要因が存在
することを確認した後に、記憶している道路情報を更新
することになる。そのため、記憶している道路情報が正
確なものとなる。
【0078】したがって図4に示す制御例では、外乱要
因の情報源が多様になるので、道路上もしくは路面にお
ける外乱要因を、より的確に把握してトルク容量を適切
に制御し、かつ無段変速機1における過剰な滑りを防止
もしくは抑制することができる。
【0079】なお、図3および図4に示す制御例では、
外部情報や前方センサー28による情報を、いわゆる検
知情報として保持しておき、直ちには記憶している情報
を更新しないように構成したが、この発明では、これら
の情報をもって記憶している道路情報を直ちに更新する
こととしてもよい。その場合、このような情報について
の消去条件を、前記所定値Nを小さい数値にするなど、
消去しやすい軽度の条件とすることにより、前記の情報
が誤っていた場合の不都合を緩和することが好ましい。
【0080】また、上述した各制御例で述べたマーキン
グ区間や挟圧力アップ区間あるいは挟圧力アップ必要区
間は、ナビゲーション装置25で得られる自車両の現在
位置に対する前方の道路における区間とすることがで
き、さらに目的地を設定して推奨経路を探索した場合に
は、その推奨系路上での区間とすることができる。
【0081】さらに、上記の各制御例では、自車両が走
行してもその走行区間における外乱要因を検出しないこ
とをもって、マーキングあるいは追加された道路情報を
消去することとしたが、これら替えて、あるいはこれと
併せて、外部からのデータ通信による情報によって消去
するようにしてもよい。あるいはまた、道路情報を追加
する更新をおこなってからの経過時間や走行距離に基づ
いて、追加した道路情報を消去するように構成してもよ
い。このようにすれば、一回走行したものの、その後長
期に亘って走行しない道路もしくは区間における一時的
もしくは突発的な道路情報を無益に記憶して保持するな
どの必要がなくなり、記憶装置に対する負荷が軽減され
る。
【0082】ここで、上記の具体例とこの発明との関係
を簡単に説明すると、図5に示すナビゲーション装置2
5もしくはナビゲーション装置25が備えている機能的
手段が、この発明における位置検出手段、道路情報記憶
手段、道路情報更新手段、追加手段、消去手段に相当す
る。特に上述したステップS11およびステップS16
の機能的手段が、この発明の道路情報更新手段に相当
し、そのうちのステップS11の機能的手段が、この発
明の追加手段に相当し、かつステップS16の機能的手
段が、この発明の消去手段に相当する。また、データ通
信装置26および手動入力装置27ならびに前方センサ
ー28、および図1に示すステップS4ないしステップ
S6の機能的手段が、この発明の更新情報検知手段に相
当する。さらに前記データ通信装置26が、この発明の
発信手段に相当する。そして、変速機用電子制御装置2
2およびこれによって実行される上記のステップS3,
S7,S10の各機能的手段が、この発明のトルク容量
制御手段に相当する。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、道路工事や落下物などの道路の本来の属性に関
係しない状況の変化が生じている場合にも、自車両がそ
の箇所に到る以前に、その状況に適切に対応してトルク
容量を設定できるので、道路の状況の変化に伴って無段
変速機に大きいトルクが一時的に作用することがあって
も、無段変速機における過剰な滑りを回避もしくは抑制
し、無段変速機の損傷を未然に回避することができる。
また、上記のような道路の状況の変化が解消された場
合、すなわち道路工事の終了や落下物の除去などの新た
な変化が生じた場合、そのような変化を含む道路に関す
る情報の更新がおこなわれるので、トルク容量を増大さ
せる必要のない箇所でトルク容量の増大制御がおこなわ
れるなどの事態を未然に回避することができる。
【0084】また、請求項2の発明によれば、無段変速
機に作用するトルクを一時的に増大させる外乱要因が、
その外乱要因を含む所定距離の区間として、新たに記憶
されるため、その区間に車両が進入することにより無段
変速機のトルク容量が変化させられ、その結果、外乱要
因に予め備えたトルク容量の制御が可能になり、外乱要
因を通過する際に無段変速機に作用するトルクが増大し
ても、無段変速機に過大な滑りが生じることを防止もし
くは抑制し、無段変速機の損傷や耐久性の低下を回避す
ることができる。また、その外乱要因を含む区間が道路
情報として新たに記憶されるので、再度その道路を車両
が通過する場合には、事前に無段変速機のトルク容量が
増大させられ、さらに、その追加した道路情報は、所定
の条件の成立によって消去されるので、無駄に道路情報
を記憶していたり、無駄にトルク容量を制御したりする
ことを回避することができる。
【0085】さらに、請求項3の発明によれば、自車両
の前方の道路に関する情報を検知し、予め記憶している
道路に関する情報を、その検知した情報に基づいて更新
することが可能になる。
【0086】またさらに請求項4の発明によれば、道路
に関する新たな情報が検知された場合、その情報によっ
て直ちに道路情報の更新がおこなわれずに、車両が実際
に走行してその新たな情報と同様の情報が検出された場
合に、記憶して保持する道路情報の更新がおこなわれる
ため、記憶している道路情報の正確性を向上させること
ができる。
【0087】そして、請求項5の発明によれば、無段変
速機に掛かるトルクが一時的に増大するなどの無段変速
機のトルク容量の制御に対して外乱要因となる情報が自
車両の前方にあることが検知された場合、あるいはその
外乱要因が解消したことの情報が検知された場合、前記
記憶している情報に基づくトルク容量の制御と同様の制
御が実行されるため、記憶している情報が更新される以
前であっても、無段変速機のトルク容量が適正化され、
無段変速機に過剰な滑りが生じたり、あるいは無段変速
機のトルク容量を不必要に増大させるなどの不都合を回
避することができる。
【0088】そしてまた、請求項6の発明によれば、一
時的に変化した道路の状況が元に戻った場合、追加され
た道路に関する情報が、その変化に基づいて消去される
ので、道路の状況が復旧しているにも拘わらず、無段変
速機のトルク容量の制御が繰り返されることを回避する
ことができる。
【0089】請求項7の発明によれば、一旦走行するこ
とによりその走行した道路に関する情報が追加されて
も、その道路を長期に亘って再度走行しない場合には、
その追加された情報が消去されるため、不必要な情報も
しくは実情とは異なってしまった情報などを長期に保持
することがなくなり、記憶手段の負担を軽減することが
できる。
【0090】また、請求項8の発明によれば、追加した
情報を消去するための条件が、その情報の内容に応じて
異なっているので、必要な情報を消去してしまったり、
あるいは反対に不要な情報を長期に亘って記憶して保持
していたりすることを回避できる。
【0091】さらに、請求項9の発明によれば、目的地
を設定しておくことにより、現在位置からその目的まで
の走行予定道路が求められるとともに、その走行予定道
路に関する情報に基づいてトルク容量が設定されるた
め、目的地まで走行する間において、その走行予定道路
に適合したトルク容量が設定され、無段変速機での過剰
な滑りを防止もしくは抑制することができる。
【0092】そして、請求項10の発明によれば、各車
両が道路に関する情報の検知のための手段として機能す
る。その結果、道路に関する情報の検知の範囲が拡大
し、多様かつ広汎な情報を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の制御装置による制御の一例を説明
するためのフローチャートである。
【図2】 マーキング区間を模式的に示す図である。
【図3】 この発明の制御装置による制御の他の例を説
明するためのフローチャートである。
【図4】 この発明の制御装置による制御の更に他の例
を説明するためのフローチャートである。
【図5】 この発明に係る車両の駆動系統および制御系
統を模式的に示す図である。
【符号の説明】 1…無段変速機、 3…エンジン(動力源)、 18…
駆動輪、 22…変速機用電子制御装置(CVT−EC
U)、 23…エンジン用電子制御装置(E/G−EC
U)、 24…アンチロックブレーキシステム用電子制
御装置(ABS−ECU)、 25…ナビゲーション装
置、 26…データ通信装置、 27…手動入力装置、
28…前方センサー。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:06 F16H 63:06 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA13 NA01 NB01 PA59 PA63 RB25 RB26 SA36 VA18W VA32Z VA37Z VB02Z VB03Z VB16Z VB17Z VC01Z VE03W VE05W VE07W VE08W

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク容量を変更できる無段変速機を備
    えた車両の制御装置において、 自車両の位置を検出する位置検出手段と、 道路に関する情報を記憶している道路情報記憶手段と、 前記位置検出手段で検出された自車両の位置より前方の
    道路に関する前記道路情報記憶手段で記憶されている情
    報に基づいて前記トルク容量を制御するトルク容量制御
    手段と、 前記道路情報記憶手段に記憶している道路に関する情報
    を更新する道路情報更新手段とを有することを特徴とす
    る無段変速機を備えた車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記道路情報更新手段は、前記車両が通
    過することによって前記無段変速機に作用するトルクが
    一時的に増大する外乱要因を含む所定距離の区間を前記
    道路に関する情報として前記道路情報記憶手段に追加す
    る追加手段と、その追加した情報を所定の条件が成立し
    たことに基づいて消去する消去手段とを含むことを特徴
    とする請求項1に記載の無段変速機を備えた車両の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記道路に関する更新するべき情報を検
    知する更新情報検知手段を更に備えていることを特徴と
    する請求項1もしくは2に記載の無段変速機を備えた車
    両の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記追加手段は、前記更新情報検知手段
    で検知された情報のある道路を前記車両が走行して該情
    報と同一の情報を検出した場合に、前記更新情報検知手
    段で検知された道路に関する情報を前記道路情報記憶手
    段に記憶している道路に関する情報に追加するように構
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の無段変
    速機を備えた車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記更新情報検知手段が検知した道路に
    関する更新すべき情報を含む区間に前記車両が進入した
    場合に、前記トルク容量をその更新すべき情報に適した
    容量に設定する手段を更に備えている請求項3に記載の
    無段変速機を備えた車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記消去手段は、前記追加された情報の
    ある道路を前記車両が走行して該情報と同一の情報を検
    出しなかったことに基づいて前記追加した情報を前記道
    路情報記憶手段から消去するように構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載の無段変速機を備えた車両
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記消去手段は、前記道路に関する情報
    が追加された後の経過時間もしくは前記車両の走行距離
    に基づいて、前記追加された情報を消去するように構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の無段変速
    機を備えた車両の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記追加した情報を消去するための前記
    所定の条件が、追加された情報毎に異なっていることを
    特徴とする請求項2に記載の無段変速機を備えた車両の
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記前方の道路に関する情報が、前記位
    置検出手段で検出された自車両の位置から、予め設定さ
    れた目的地までの走行予定道路に関する情報であること
    を特徴とする請求項1に記載の無段変速機を備えた車両
    の制御装置。
  10. 【請求項10】 更新した道路に関する情報を車両の外
    部にデータ通信によって発信する発信手段を更に備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機を備
    えた車両の制御装置。
JP2001217126A 2001-07-17 2001-07-17 無段変速機を備えた車両の制御装置 Pending JP2003028287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001217126A JP2003028287A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 無段変速機を備えた車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001217126A JP2003028287A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 無段変速機を備えた車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003028287A true JP2003028287A (ja) 2003-01-29

Family

ID=19051507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001217126A Pending JP2003028287A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 無段変速機を備えた車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003028287A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7229373B2 (en) * 2003-02-27 2007-06-12 Jatco Ltd Engine torque control system
JP2010261570A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機の制御装置
JP2011094751A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Honda Motor Co Ltd 無段変速機の制御装置
JP2013204616A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2016200514A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転速度計測装置、変速機制御システム及びプログラム
JP2018017389A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 ダイハツ工業株式会社 車両用制御装置
JP2019011840A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 ジヤトコ株式会社 車両制御装置および車両制御方法
JP2019202774A (ja) * 2019-07-09 2019-11-28 株式会社ユピテル システム及びプログラム
JP2020006927A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 ジヤトコ株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2020008154A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 ジヤトコ株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2020159424A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ダイハツ工業株式会社 車両の制御装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04244657A (ja) * 1991-01-30 1992-09-01 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機のシフトロック制御装置
JPH04277363A (ja) * 1991-02-28 1992-10-02 Toyota Motor Corp 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JPH05319066A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Nissan Motor Co Ltd サスペンション制御装置
JPH07192194A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nissan Motor Co Ltd 車載制御システムの制御目標変更装置
JPH09249053A (ja) * 1996-03-13 1997-09-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用制御装置
JPH10169486A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JPH1151682A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Alpine Electron Inc ナビゲーション装置
JPH11311321A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Aisin Aw Co Ltd 車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2000319815A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Nippon Hodo Co Ltd 舗装の路面情報化方法
JP2000352460A (ja) * 1999-06-14 2000-12-19 Hitachi Ltd 自動変速機の制御装置および制御方法
JP2001067600A (ja) * 1999-08-27 2001-03-16 Honda Motor Co Ltd 車間距離計測装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04244657A (ja) * 1991-01-30 1992-09-01 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機のシフトロック制御装置
JPH04277363A (ja) * 1991-02-28 1992-10-02 Toyota Motor Corp 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JPH05319066A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Nissan Motor Co Ltd サスペンション制御装置
JPH07192194A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nissan Motor Co Ltd 車載制御システムの制御目標変更装置
JPH09249053A (ja) * 1996-03-13 1997-09-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用制御装置
JPH10169486A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JPH1151682A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Alpine Electron Inc ナビゲーション装置
JPH11311321A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Aisin Aw Co Ltd 車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2000319815A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Nippon Hodo Co Ltd 舗装の路面情報化方法
JP2000352460A (ja) * 1999-06-14 2000-12-19 Hitachi Ltd 自動変速機の制御装置および制御方法
JP2001067600A (ja) * 1999-08-27 2001-03-16 Honda Motor Co Ltd 車間距離計測装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7229373B2 (en) * 2003-02-27 2007-06-12 Jatco Ltd Engine torque control system
JP2010261570A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機の制御装置
JP2011094751A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Honda Motor Co Ltd 無段変速機の制御装置
US8738246B2 (en) 2009-10-30 2014-05-27 Honda Motor Co., Ltd. CVT control apparatus
JP2013204616A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2016200514A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転速度計測装置、変速機制御システム及びプログラム
JP2018017389A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 ダイハツ工業株式会社 車両用制御装置
JP2019011840A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 ジヤトコ株式会社 車両制御装置および車両制御方法
JP2020006927A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 ジヤトコ株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2020008154A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 ジヤトコ株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2020159424A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ダイハツ工業株式会社 車両の制御装置
JP2019202774A (ja) * 2019-07-09 2019-11-28 株式会社ユピテル システム及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3203976B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
EP2738412B1 (en) Vehicle control device
US8965644B2 (en) System and method of controlling shifting for vehicle
CN104057955B (zh) 确定驾驶员的长期驾驶倾向的系统和方法
JP3456399B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
CN103347757A (zh) 通过使用预测环境和驾驶员行为信息来优化燃油经济性的系统和方法
JP2000322695A (ja) 車両制御装置
JP2003028287A (ja) 無段変速機を備えた車両の制御装置
JP2006282073A (ja) 車両制御装置,車両制御システム及び車両制御方法
JP5297647B2 (ja) 車両用制御装置
DE102006017261A1 (de) Navigationssystem für ein Fahrzeug
US20200378777A1 (en) Method and apparatus for optimizing navigation routing for trailering
JP3515182B2 (ja) エンジン制御装置
CN112918475A (zh) 一种用于车辆的自动巡航控制方法及自动巡航系统
JP3488319B2 (ja) 車両用運転支援装置
CN105774812A (zh) 确定驾驶趋势的方法及利用该方法控制换挡的系统
JP2000120859A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3750240B2 (ja) 車両の制御装置
JP3740769B2 (ja) 車両の制御装置
JP4258091B2 (ja) 車両用無段変速機の制御装置
JP3139417B2 (ja) 車両制御装置
JPH10169765A (ja) 運転指向判定装置
JP3607978B2 (ja) 車両の制御装置
JPH09240321A (ja) 車両の制御装置
JPH05322591A (ja) 自動変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100827

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101005