JP2003028285A - Pto機構付きクラッチ自動制御式車両 - Google Patents
Pto機構付きクラッチ自動制御式車両Info
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Abstract
ラッチ自動制御式車両を提供する。 【解決手段】 変速クラッチ及びPTO機構の連結/遮
断を制御する制御部16に、PTO機構30を変速機T
/Mに連結して走行中にシフトレバー操作が行われたと
き、PTO機構30を遮断するPTO遮断判定手段を設
けた。
Description
を連結する変速クラッチを自動制御するクラッチ自動制
御式車両に係り、特に、快適にPTO機構を使用可能な
PTO機構付きクラッチ自動制御式車両に関するもので
ある。
と変速機との間に、ロックアップクラッチを具備した流
体継手と湿式摩擦クラッチとを直列に設け、これら流体
継手及び湿式摩擦クラッチを制御部によって自動制御す
るものである。変速機には運転室内のシフトレバーによ
るマニュアル操作を伝達する機構が設けられるが、クラ
ッチを操作するペダルはなく、シフトレバーのシフトノ
ブにスイッチが内蔵され、このスイッチの状態からドラ
イバの操作意図を制御部が判断し、アクチュエータを用
いてクラッチを制御する。即ち、ドライバがシフトレバ
ーで変速操作をしようとすると、制御部が湿式摩擦クラ
ッチを断にして変速操作を可能にする。そして、ドライ
バの変速操作が終了したところで、制御部が湿式摩擦ク
ラッチを接にする。湿式摩擦クラッチは、専ら変速のた
めに使用されるので、変速クラッチと呼ぶこともある。
ラッチが断の状態では、クリープによる動力伝達を行う
ことができるもので、特に発進時の半クラッチに効果を
発揮する。ロックアップクラッチが接の状態では、エン
ジンと変速クラッチとを直結したのと同等の状態になる
ので、発進後はロックアップクラッチを接に制御し、伝
達効率を高めることができる。停車するときは、ロック
アップクラッチを断に制御する。
チ断の応答が遅れるとギア入れに抵抗が生じて不快にな
るので、シフトノブに力が入ってスイッチの状態が変化
すると、制御部が直ちに変速クラッチを断に制御する。
つまり、変速機がニュートラルになったときには、変速
クラッチは断になる。
のように外部負荷(車両走行負荷以外の負荷、PTOま
たはパワーテイクオフとも言う)を備えた車両では、外
部負荷に駆動力を取り出すためのPTO機構が変速機に
対して連結/遮断自在に設けられる。従って、変速機を
ニュートラルにし、PTO機構を変速機に連結すると、
車両は走行せずPTOのみが駆動される。PTO機構を
遮断し、変速機をいずれかのギア段に入れると、PTO
は駆動されず車両が走行する。
式車両では、変速機がニュートラルになれば、変速クラ
ッチが断に制御される。このためPTO機構を変速機に
連結したのみでは、PTOを駆動することができない。
このことから、クラッチ自動制御式車両にPTO機構を
付加するには、新規な制御手順を与えてやる必要があ
る。
TOを駆動し、走行に際してはPTOを停止するのが望
ましいが、ユーザからは業務の都合上、PTOを駆動し
たままで発進できることが要望されている。例えば、ゴ
ミ集積場所から直ぐ隣のゴミ集積場所に移動するとき、
ゴミの取り込みを継続しながら走行する場合がある。ま
た、ダンプカーで荷台を起こしながら前進して砂利を散
布する場合がある。
やPTO機構に無理な負担がかからないよう、新規な制
御手順を与えてやる必要がある。
は、変速機にシンクロ機構がされており、変速の際に嵌
合されようとするギア同士の回転数を徐々に近付けて円
滑なギア入れができるようになっている。しかし、通常
の車両走行の負荷に加えてPTOの負荷が存在すると、
変速の際にシンクロ機構に過大な負荷がかかることにな
り、不具合の原因となる。従って、シンクロ機構の保護
を考慮した制御手順が望まれる。
し、PTOを快適に使用できるPTO機構付きクラッチ
自動制御式車両を提供することにある。
に本発明は、エンジンに変速クラッチを介して変速機が
連結され、その変速機の出力軸に車輪の駆動系が連結さ
れると共に、外部負荷に駆動力を取り出すためのPTO
機構が前記変速機に対して連結/遮断自在に設けられ、
前記変速クラッチをシフトレバー操作に応じて自動制御
するPTO機構付きクラッチ自動制御式車両において、
前記変速クラッチ及びPTO機構の連結/遮断を制御す
る制御部に、前記PTO機構を前記変速機に連結して走
行中にシフトレバー操作が行われたとき、PTO機構を
遮断するPTO遮断判定手段を設けたものである。
バー操作により前記変速機がニュートラルになると直ち
に前記PTO機構を遮断してもよい。
図面に基づいて詳述する。
る制御部に関係する要部を示す。制御部を構成するエン
ジンコントロールユニット(ECU)16に、PTO機
構の連結/遮断を要求するPTOスイッチ27が接続さ
れている。PTOスイッチ27は、運転室内の適宜な箇
所に設置されている。PTOスイッチ27は、押してい
るときだけオンするモメンタリスイッチであり、オン操
作は、PTOの停止中には駆動要求を意味し、PTOの
駆動中には停止要求を意味する。ECU16内には図示
しないCPUからの指令によって導通/遮断するスイッ
チング素子41が設けられており、このスイッチング素
子41の出力にPTOリレー42のコイルが接続されて
いる。PTOリレー42のメーク接点にはPTOバルブ
43が接続されている。このPTOバルブ43は、後述
するPTOクラッチ32を連結/遮断するアクチュエー
タに油圧を提供するものである。44は、車両の電源を
表している。
装置を示す。図示するように、エンジンEと変速機T/
Mとの間にクラッチ機構1が設けられ、クラッチ機構1
は動力伝達方向上流側に設けられた流体継手(フルード
カップリング)2と、その下流側に直列に設けられた湿
式摩擦クラッチとしての湿式多板クラッチ3とからなっ
ている。この湿式摩擦クラッチ3を変速クラッチ3と呼
ぶことは既に述べたとおりである。なお、ここでいう流
体継手2とはトルクコンバータを含む広い概念であり、
現に本実施形態においてもトルクコンバータを用いてい
る。本装置が適用される車両はトラック等の比較的大型
の車両である。エンジンEはディーゼルエンジンであ
る。
ク軸)に接続されたポンプ4と、ポンプ4に対向されク
ラッチ3の入力側に接続されたタービン5と、タービン
5とポンプ4との間に介設されたステータ6とを有す
る。そして流体継手2と並列してロックアップクラッチ
7が設けられ、これはポンプ4とタービン5との断接を
行って流体継手2をロックアップ可能とする。湿式多板
クラッチ3は、その入力側が入力軸3aを介してタービ
ン5に接続され、出力側が変速機T/Mのインプットシ
ャフト8に接続され、流体継手2と変速機T/Mとの間
を断接する。
と、これと同軸に配置されたアウトプットシャフト9
と、これらに平行に配置されたカウンタシャフト10と
を有する。インプットシャフト8には、入力主ギヤ11
が設けられている。アウトプットシャフト9には、1速
主ギヤM1と、2速主ギヤM2と、3速主ギヤM3と、
4速主ギヤM4と、リバース主ギヤMRとが夫々軸支さ
れていると共に、6速主ギヤM6が固設されている。カ
ウンタシャフト10には、入力主ギヤ11に噛合する入
力副ギヤ12と、1速主ギヤM1に噛合する1速副ギヤ
C1と、2速主ギヤM2に噛合する2速副ギヤC2と、
3速主ギヤM3に噛合する3速副ギヤC3と、4速主ギ
ヤM4に噛合する4速副ギヤC4と、リバース主ギヤM
RにアイドルギヤIRを介して噛合するリバース副ギヤ
CRとが固設されていると共に、6速主ギヤM6に噛合
する6速副ギヤC6が軸支されている。
シャフト9に固定されたハブH/R1にスプライン噛合
されたスリーブS/R1を、リバース主ギヤMRのドグ
DRにスプライン噛合すると、アウトプットシャフト9
がリバース回転し、上記スリーブS/R1を1速主ギヤ
M1のドグD1にスプライン噛合すると、アウトプット
シャフト9が1速相当で回転する。そして、アウトプッ
トシャフト9に固定されたハブH/23にスプライン噛
合されたスリーブS/23を、2速主ギヤM2のドグD
2にスプライン噛合すると、アウトプットシャフト9が
2速相当で回転し、上記スリーブS/23を3速主ギヤ
M3のドグD3にスプライン噛合すると、アウトプット
シャフト9が3速相当で回転する。
れたハブH/45にスプライン噛合されたスリーブS/
45を、4速主ギヤM4のドグD4にスプライン噛合す
ると、アウトプットシャフト9が4速相当で回転し、上
記スリーブS/45を入力主ギヤ11のドグD5にスプ
ライン噛合すると、アウトプットシャフト9が5速相当
(直結)で回転する。そして、カウンタシャフト10に
固定されたハブH6にスプライン噛合されたスリーブS
6を、6速副ギヤC6のドグD6にスプライン噛合する
と、アウトプットシャフト9が6速相当で回転する。上
記各スリーブは、図示しないシフトフォークおよびシフ
トロッドを介して、運転室内のシフトレバーによってマ
ニュアル操作される。つまり変速機T/Mはマニュアル
式である。
即ち、図示省略するが、オイルが満たされたクラッチケ
ーシング内で、入力側と出力側とにそれぞれ複数枚ずつ
互い違いにクラッチプレートがスプライン噛合され、こ
れらクラッチプレート同士をクラッチピストンにより押
し付け合い、或いは解放して、クラッチの接続・分断を
行うものである。クラッチピストンはクラッチスプリン
グにより常に断側に付勢されると共に、これを上回る油
圧がクラッチピストンに付加されたときクラッチ3が締
結される。クラッチ締結力ないしクラッチのトルク容量
は与えられる油圧に応じて増大される。
連結/遮断自在に設けられている。本実施形態では、カ
ウンタシャフト10に平行に配置された補助シャフト3
1に、カウンタシャフト10の4速副ギヤC4に噛合す
るPTO副ギヤP1が固設され、この補助シャフト31
がPTOクラッチ32の入力側に接続されている。PT
Oクラッチ31の出力側がPTO出力軸33に接続さ
れ、このPTO出力軸33が図示しない外部負荷に接続
されている。PTOクラッチ31は、電磁クラッチ、油
圧クラッチ、スライディングメッシュなどで実現するこ
とができる。このPTOクラッチ31をアクチュエータ
によって駆動することにより、PTO機構30を変速機
T/Mに対して連結/遮断し、外部負荷を駆動したり停
止したりすることができる。PTO機構30が回転を取
り出す変速機T/M内の箇所は4速副ギヤC4に限ら
ず、インプットシャフト8に対して常時連動する箇所な
らどこでもよい。
ための電子制御装置を図3を用いて説明する。ECU1
6にはクラッチソレノイドバルブCSVの他、本装置を
電子制御するために様々なスイッチやセンサが接続され
ている。これにはエンジン回転数を検出するためのエン
ジン回転センサ18、クラッチ3の入力側の回転数即ち
タービン5の回転数を検出するためのタービン回転セン
サ19、変速機T/Mの回転数、代表的には入力副ギヤ
12の回転数を検出するための変速機回転センサ20、
及び車速を検出するための車速センサ21が含まれる。
これらのセンサは図2にも示される。特にECU16は
変速機回転センサ20の出力と、入力主ギヤ11及び入
力副ギヤ12のギヤ比とから、インプットシャフト8の
回転数を計算し、これをクラッチ3の出力側回転数とす
る。即ちクラッチ出力側回転数を検出するための手段が
変速機回転センサ20となる。
キが作動中か否かを検出するためのパーキングブレーキ
スイッチ22、フットブレーキが作動中か否かを検出す
るためのフットブレーキスイッチ23、及び変速機のギ
ヤポジションを検出するためのギヤポジションセンサ2
4も接続される。
接続されている。即ち、本実施形態ではドライバーによ
る変速操作の開始時期を検出するため、或いはクラッチ
断を開始するタイミングを決定するため、運転室のシフ
トレバーにおいて、レバーに対しシフトノブが僅かにシ
フト方向に揺動可能に取り付けられており、これらレバ
ーとシフトノブとの間にノブスイッチ25が設けられて
いる。そしてドライバーによる変速操作時、レバーの動
作に先立ってシフトノブが揺動すると、ノブスイッチ2
5がONとなり、これを合図にクラッチ断を開始するよう
になっている。具体的構成は特開平11−236931
号公報に示されたものと同様である。
公報に示されたような坂道発進補助装置(HSA;Hill Star
t Aid)が設けられており、その装置の手動ON/OFFを行う
ため運転室にHSAスイッチ26が設けられ、HSAス
イッチ26がECU16に接続されている。PTOスイ
ッチ27については、既に図1で説明したとおりであ
る。
動及び制御方法を説明する。
を流体継手2、湿式多板クラッチ3、変速機T/Mとい
う順で伝達する。ロックアップクラッチ7は原則として
発進後は常にON(接)され、停車時及び発進時にOFF
(断)される。従って発進時はAT車のように流体継手
2のクリープを利用でき、摩擦クラッチを電子的に発進
制御するものに比べ制御が簡単になると共に、走行中は
流体継手2がロックアップされるのでスリップによるロ
スを防止できる。湿式多板クラッチ3は変速の度毎に断
接される。これは通常のMT車と同様である。
について詳しく述べると、ロックアップクラッチ7は比
較的低車速である所定速度(本実施形態では約10km/h)
以上で接とされる。正確には、ロックアップクラッチ接
は、各ギヤ段においてインプットシャフト回転数が所定
回転数(本実施形態では一律900rpm)以上に達すると接
とされる。発進段(例えば多用される発進段である2
速)で発進し、インプットシャフト回転数がその所定回
転数(900rpm)に達すると、ロックアップクラッチが接
とされ、このときの車速が低車速(約10km/h)である。
がギヤニュートラルで停止中、ドライバーが発進しよう
としてシフトレバーを発進段に操作しようとしたとす
る。するとシフトレバーにおいて、レバーの動作に先立
ってシフトノブが揺動することによりノブスイッチ25
がONされ、これを合図にクラッチ3が分断される。そし
て引き続きシフトレバーが操作されることによって変速
機T/Mが発進段にギヤインされ、これがギヤポジショ
ンセンサ24によって検出されるとクラッチ3が接続さ
れる。この接続によってタービン5が駆動輪側から止め
られるので、タービン5に対しポンプ4が滑動し、クリ
ープ力が発生するようになる。従って後はブレーキを離
したりアクセルを踏み込んだりすれば車両が動き出すの
である。
る。車両が所定ギヤ段で走行中、ドライバーが変速しよ
うとしてシフトレバーを次の変速段に操作しようとした
とする。するとレバーの動作に先立ってシフトノブが揺
動し、ノブスイッチ25がONされ、これを合図にクラッ
チ3が分断される。そして引き続きシフトレバーが操作
されることによって変速機T/Mが次の変速段にギヤイ
ンされ、これがギヤポジションセンサ24によって検出
されるとクラッチ3が接続される。これによって変速が
完了する。この変速中ロックアップクラッチ7はONのま
まで、エンジン動力がそのままクラッチ3に伝達され
る。
対して連結する条件について説明する。本発明では、以
下の8つの条件が全て成立したとき、PTOバルブ43
を駆動して外部負荷に駆動力を取り出す。即ち、 車速センサ21が正常である。
い。
い。
ある。
る。 の各条件についての論理式&&&&&&
&を用いる。&は論理積を表す。PTO駆動判定手段
は、この論理式を実行する。この論理式が成立したと
き、ECU16内のスイッチング素子41をオンにし、
PTOリレー42をメークする。各条件の詳細は次のと
おり。
回転センサ18、19、20が検出している回転数に対
してクラッチ状態、ギア比などを考慮して対比するか、
電圧レベルを監視するなどして車速センサ21が正常か
異常かを判定する。車速センサ21が異常のときにはP
TO駆動は禁止し、正常のときのみ許可する。
ンサ21が検出する車速が0km/hであることをもっ
て判断する。車両が停車しているときのみ、PTO駆動
を許可する。
m未満であれば、アイドルと判断してPTO駆動を許可
する。これは、高回転のエンジンに急激に負荷が印加さ
れないようにするためである。
mを超えていれば、エンジンが停止していないと判断し
てPTO駆動を許可する。これは、エンジンが停止かそ
れに近い低回転のときに負荷が印加されないようにする
ためである。
2、RはPTO許可ギアである。ギヤポジションセンサ
24が検出するギア段がPTO許可ギアであれば、低速
段発進またはバックをしようとしているか、もしくは発
進の意思がないと判断してPTO駆動を許可する。
が外部負荷を駆動しようとする意図を察知するものであ
る。
するためのヒステリシス条件であり、前回のPTO作動
が終了してから、例えば、1秒以上経過するまではPT
Oスイッチ27がオンでも駆動要求を受け付けないとい
うものである。
などの非常状態から脱出するために使用するものである
から、非常用スイッチがオフのときのみPTO駆動を許
可する。
基づき制御部16は変速クラッチの接制御及びPTO機
構の連結を決定する。制御部16は、PTO機構を連結
させた後、変速クラッチを接に制御する。
件(解除条件)について説明する。解除の場合は、以下
の7つの条件による論理式が成立したとき、PTOバル
ブ43を開放して外部負荷への駆動力を停止する。即
ち、 PTO作動中が所定時間経過した。
である。
る。
る。
さい。 の各条件についての論理式&{||(&)|
|}を用いる。&は論理積を表し、|は論理和を表
す。PTO遮断判定手段は、この論理式を実行する。従
って、が成立している状態で、、、のいずれ
か、または、及びが成立すると、ECU16内のス
イッチング素子41をオフにし、PTOリレー42をブ
レークする。各条件の詳細は次のとおり。
するためのヒステリシス条件であり、PTO作動が開始
してから、例えば、1秒以上経過するまではPTOスイ
ッチ27がオンでも遮断要求を受け付けないというもの
である。
5、6はPTO不許可ギアである。ギヤポジションセン
サ24が検出するギア段がPTO不許可ギアであれば、
ドライバが高速段での発進又は高速段へのシフトアップ
を試みたと判断してPTO駆動を停止する。
が外部負荷を停止しようとする意図を察知するものであ
る。
車速が所定速、例えば、2km/h以上であると、P
TO駆動走行中に変速を試みたと判断してPTOを停止
するものである。
を停止する。
200rpm以下では、エンストと判断しPTOを停止
する。
基づき制御部16は変速クラッチの断制御及びPTO機
構の遮断を決定する。制御部16は、変速クラッチを断
に制御した後、PTO機構を遮断する。
説明する。まず、車両を停車させるとき、制御部16は
ロックアップクラッチ7を断に制御し、エンジンをアイ
ドルにする。このとき、制御部16は変速クラッチ3を
断に制御する。また、シフトレバー操作によって変速機
T/Mがニュートラルになった場合も、制御部16は変
速クラッチ3を断に制御する。
Mがニュートラルになっているとき、ドライバがPTO
スイッチ27をオンにすると、前記連結条件の論理が成
立するので、制御部16は、まず、PTOバルブ43を
オンにしてPTO機構30を変速機T/Mに連結する。
そして、変速クラッチ3を接に制御する。流体継手2の
クリープにより変速クラッチ3の入力軸3aが回転して
いるので、変速クラッチ3が接になるとインプットシャ
フト8も回転するが、変速機T/Mがニュートラルであ
るからアウトプットシャフト9は回転せず車両は発進し
ない。一方、PTO機構30が変速機T/Mのカウンタ
シャフト10に連結されているので、PTO出力軸33
が回転し、外部負荷に駆動力が伝達される。即ち、PT
Oが駆動される。
負荷を使用する作業が終了してドライバがPTOスイッ
チ27をオンにすると、前記解除条件の論理&が成
立するので、制御部16は、変速クラッチ3を断に制御
し、PTO機構30を遮断する。これによりPTOは停
止する。
イバが2速以下で発進しようとしてシフトレバーを操作
した場合は、前記解除条件の論理が不成立であるから、
PTO機構30は遮断されない。ただし、シフトレバー
操作の開始から完了までは、変速クラッチ3が断に制御
されるため、PTOは一時的に停止する。シフトレバー
操作が完了すると、変速クラッチ3が接に制御されるの
で、PTOが再開され、同時に発進が開始される。この
ことは、例えば、ゴミ収集車において、あるゴミ集積場
所でのゴミの取り込みを継続しながら別のゴミ集積場所
への移動を開始することを可能にし、業務効率を高める
ことに貢献する。
フトレバーを操作した場合は、前記解除条件の論理&
が成立するため、PTO機構30は遮断される。
た場合、制御部16が変速クラッチ3を接続にしたまま
で車両が停車する。ドライバがシフトレバー操作をしな
ければ、変速機T/Mは同じギア段を維持し、変速クラ
ッチ3は接を維持する。ここで、ドライバがPTOスイ
ッチ27をオンにすると、前記連結条件の論理が成立す
るので、制御部16は、前記同様に、PTOバルブ43
をオンにしてPTO機構30を変速機T/Mに連結す
る。流体継手2のクリープにより変速機T/Mの出力側
にも力は発生するが、ドライバがブレーキペダルを踏ん
でいる限り車両は発進しないし、外部負荷は駆動されな
い。ドライバがブレーキペダルを外し、アクセルペダル
を踏むことで、車両発進とPTO駆動とが同時に可能に
なる。これは、あるゴミ集積場所へ低速で到着した(或
いは到着時にシフトダウンした)とき、ブレーキで一時
的に停車し、そのままゴミを取り込みながら発進する場
合に有効である。
が変速を試みると、前記解除条件の論理&&が成
立するので、PTO機構30は遮断される。変速クラッ
チ3はシフトレバー操作の完了後、接に制御されるの
で、変速は達成される。これにより、前例のゴミ収集車
において、移動を開始した後、ゴミの取り込みが終了し
たとき、PTOスイッチ27を操作することなくシフト
アップの操作によって自動的にPTOを停止させること
ができ、運転操作が快適になる。
の各ドグD1〜D5にはスリーブとの間にシンクロ機構
が設けられている。ドライバがシフトレバーを操作する
と、変速機T/Mは一旦、ニュートラルの状態を経て、
いずれかのギア段のシンクロ機構を作用させて噛み合い
を達成する。制御部16は、変速機T/Mがニュートラ
ルに変わると直ちに変速クラッチ3を断にし、PTO機
構30を遮断する。従って、シンクロ機構が作用し始め
る頃には、変速機T/MからPTOの負荷が除去されて
いる。これにより、変速の際にはシンクロ機構に過大な
負荷がかかることがなくなる。
る。
速を試みると、ギアがニュートラルに抜けたところでP
TOが停止することになるので、シンクロ機構が過大な
負荷から保護される。
動停止できるので、運転操作が快適になる。
部の回路図である。
ッチ自動制御式車両における動力伝達装置の構造図であ
る。
ッチ自動制御式車両における電子制御装置の入出力構成
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンに変速クラッチを介して変速機
が連結され、その変速機の出力軸に車輪の駆動系が連結
されると共に、外部負荷に駆動力を取り出すためのPT
O機構が前記変速機に対して連結/遮断自在に設けら
れ、前記変速クラッチをシフトレバー操作に応じて自動
制御するPTO機構付きクラッチ自動制御式車両におい
て、前記変速クラッチ及びPTO機構の連結/遮断を制
御する制御部に、前記PTO機構を前記変速機に連結し
て走行中にシフトレバー操作が行われたとき、PTO機
構を遮断するPTO遮断判定手段を設けたことを特徴と
するPTO機構付きクラッチ自動制御式車両。 - 【請求項2】 前記PTO遮断判定手段は、前記シフト
レバー操作により前記変速機がニュートラルになると直
ちに前記PTO機構を遮断することを特徴とする請求項
1記載のPTO機構付きクラッチ自動制御式車両。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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