JP2003028001A - エンジンのスロットル制御装置 - Google Patents

エンジンのスロットル制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なAD変換器を用いて高精度の制御を可
能にしたエンジンのスロットル制御装置を得る。 【解決手段】 エンジン制御用の電子式スロットル1、
2の開度を検出するスロットル開度検出手段と、運転状
態に応じてスロットル開度を目標値に制御する手段11
とを備え、スロットル開度検出手段は、スロットル開度
に対応したセンサ電圧を生成するスロットル開度センサ
3と、センサ電圧を複数のオフセット付き電圧V1〜V
4に変換するオフセット手段101〜104と、オフセ
ット付き電圧V1〜V4をAD変換するAD変換器12
と、AD変換されたオフセット付き電圧を加算処理する
加算手段11とを含み、オフセット付き電圧の加算値を
制御用対象のスロットル開度として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば自動車
用のエンジンを制御するための電子式スロットルの制御
装置に関し、特に低分解能の安価なAD変換器を使用し
てスロットル開度の検出精度を向上させたエンジンのス
ロットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンのスロットル制御装置
(たとえば、特開平10−222205号公報参照)に
おいて、電子式スロットルの開度は、車両の運転状態に
応じて適切に演算された目標スロットル開度と一致する
ように制御される。
【0003】このため、制御手段(ECU)は、スロッ
トル開度センサの出力電圧をAD変換し、そのAD変換
値を用いて目標スロットル開度を算出し、電子式スロッ
トルへのフィードバック制御を行う。
【0004】特に、アイドル運転時においては、比較的
低いアイドル回転数を維持するために、エンジンに流入
する空気量を高精度に制御する必要があり、信頼性の高
いスロットル制御が要求される。
【0005】エンジンへの流入空気量を高精度に制御す
るためには、電子式スロットルを高精度に制御すればよ
いが、そのためには、スロットル開度センサの出力電圧
値を高精度に検出する必要がある。
【0006】たとえば、特開平5−263703号公報
には、アイドル回転数領域でスロットル開度センサ電圧
を高精度に検出する方法が開示されており、2種類のス
ロットル開度電圧を検出して、アイドル運転領域と非ア
イドル運転領域とで使用する検出値を切り替える方法が
提案されている。
【0007】しかしながら、上記公報に記載の方法で
は、スロットル開度検出値の切り替え回路などの精度に
よっては、切り替え時に検出値に段差が生じるおそれが
あり、この結果、スロットル制御に悪影響をおよぼす可
能性があった。
【0008】また、高分解能のAD変換器を用いてスロ
ットル開度電圧を高精度に検出する方法も考えられる
が、高分解能のAD変換器が高価であることから、制御
装置全体のコストアップを招くことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジンのスロ
ットル制御装置は以上のように、特開平5−26370
3号公報に記載の装置では、運転状態に応じて検出値を
切り替えるときに検出値に段差が生じるおそれがあり、
スロットル制御に悪影響をおよぼすという問題点があっ
た。
【0010】また、スロットル開度電圧を高精度に検出
するために高分解能のAD変換器を用いた場合には、装
置全体のコストアップを招くという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、スロットル開度検出値を切り替
えずに、且つ安価な低分解能のAD変換器を用いて、高
精度のスロットル開度検出電圧に基づく高精度の制御を
可能にしたエンジンのスロットル制御装置を得ることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエンジン
のスロットル制御装置は、エンジンを制御するための電
子式スロットルと、電子式スロットルのスロットル開度
を検出するためのスロットル開度検出手段と、エンジン
の運転状態に応じてスロットル開度を目標値に制御する
ための制御手段とを備えたエンジンのスロットル制御装
置において、スロットル開度検出手段は、スロットル開
度に対応したセンサ電圧を生成するスロットル開度セン
サと、センサ電圧を複数のオフセット付き電圧に変換す
るオフセット手段と、複数のオフセット付き電圧をAD
変換するAD変換器と、AD変換された複数のオフセッ
ト付き電圧を加算処理する加算手段とを含み、複数のオ
フセット付き電圧の加算値を制御対象のスロットル開度
として検出するものである。
【0013】また、この発明に係るエンジンのスロット
ル制御装置によるオフセット手段は、インピーダンスを
含み、スロットル開度検出手段は、スロットル開度セン
サとオフセット手段との間に挿入されたバッファを含
み、バッファは、スロットル開度センサ側とインピーダ
ンスとを分離したものである。
【0014】また、この発明に係るエンジンのスロット
ル制御装置による加算手段は、AD変換された複数のオ
フセット付き電圧に対して平均化処理を行う平均化手段
を含み、平均化手段により平均化された複数のオフセッ
ト付き電圧の加算値を制御対象のスロットル開度として
検出するものである。
【0015】また、この発明に係るエンジンのスロット
ル制御装置によるオフセット手段は、互いに異なるイン
ピーダンス値を有する複数の抵抗器を含み、AD変換器
は、複数の入力端子を有し、複数の抵抗器の各端子から
出力される複数のオフセット付き電圧を、複数の入力端
子を介して同時に取り込むものである。
【0016】また、この発明に係るエンジンのスロット
ル制御装置によるオフセット手段は、互いに異なるイン
ピーダンス値を有する複数の抵抗器と、複数の抵抗器を
選択的に有効化するための複数のスイッチング手段とを
含み、スロットル開度検出手段は、複数のスイッチング
手段を所定のシーケンスにしたがってオンオフ制御する
ためのスイッチング制御手段を含み、AD変換器は、単
一の入力端子を有し、有効化された抵抗器に応答して出
力される複数のオフセット付き電圧を、単一の入力端子
を介して時系列的に取り込むものである。
【0017】また、この発明に係るエンジンのスロット
ル制御装置によるAD変換器は、複数のオフセット付き
電圧に対するAD変換処理を2回実行し、2回目のAD
変換値を加算手段に入力するものである。
【0018】また、この発明に係るエンジンのスロット
ル制御装置によるAD変換器は、複数のオフセット付き
電圧に対するAD変換処理を、電圧値の小さい順に実行
するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1によるエンジンの
スロットル制御装置のハードウェア(以下、「H/W」
と記す)構成例を示すブロック図である。
【0020】図1において、エンジン(図示せず)の吸
気管には、吸気量を調節するためのスロットルバルブ1
が設けられている。スロットルバルブ1には、スロット
ル開度を制御するためのスロットルアクチュエータとし
て、DCモータ2が設けられている。スロットルバルブ
1およびDCモータ2は、エンジンを制御するための電
子式スロットルを構成している。
【0021】また、スロットルバルブ1には、スロット
ル開度に対応したセンサ電圧を生成するスロットル開度
センサ3が設けられている。ECU(電子式制御ユニッ
ト)10は、スロットル開度センサ3からのセンサ電圧
を取り込むとともに、各種センサ(図示せず)からの検
出情報(運転状態)を取り込み、DCモータ2に対する
駆動制御信号を生成する。
【0022】ECU10は、マイクロコンピュータの本
体を構成するCPU11と、CPU11に含まれるAD
変換器12と、AD変換器12の入力側に挿入された複
数の抵抗器101〜104(オフセット手段)と、スロ
ットル開度センサ3の出力端子とAD変換器12の1つ
の入力端子との間に挿入されたオペアンプ13(バッフ
ァ)とを備えている。
【0023】抵抗器101〜104は、それぞれ抵抗値
R1〜R4のインピーダンスを有し、オペアンプ13の
出力端子とグランドとの間に直列に挿入されている。こ
れにより、抵抗器101〜104の各一端からは、入力
電圧(センサ電圧)から変換された複数のオフセット付
き電圧V1〜V4が生成される。
【0024】オフセット手段は、入力電圧V1を含む複
数のオフセット付き電圧V1〜V4を生成するために、
複数の抵抗器101〜104を含むインピーダンス回路
により構成され、各抵抗器101〜104の一端は、A
D変換器12の各入力端子に接続されている。
【0025】オペアンプ13は、スロットル開度センサ
3側と抵抗器101〜104(オフセット手段)のイン
ピーダンスとを分離しており、各抵抗値R1〜R4の低
減化およびAD変換値の高精度化に寄与している。
【0026】AD変換器12は、オペアンプ13および
抵抗器101〜104を介して入力されるオフセット付
き電圧V1〜V4をデジタル電圧に変換して、CPU1
1の演算処理部に入力する。
【0027】この場合、各抵抗器101〜104は、互
いに異なるインピーダンス値(抵抗値R1〜R4)を有
し、AD変換器12は、各抵抗器101〜104の一端
から出力されるオフセット付き電圧V1〜V4を、複数
の入力端子を介して同時に取り込み、AD変換を並列処
理するようになっている。
【0028】CPU11内の演算処理部は、AD変換さ
れた複数のオフセット付き電圧V1〜V4を加算処理す
る加算手段を含む。また、加算手段は、AD変換された
複数のオフセット付き電圧V1〜V4に対して平均化処
理を行う平均化手段を含み、平均化手段により平均化さ
れた複数のオフセット付き電圧V1〜V4の加算値を制
御対象のスロットル開度として検出する。
【0029】スロットル開度センサ3、オペアンプ1
3、抵抗器101〜104、AD変換器12およびCP
U11内の加算手段は、スロットル開度検出手段を構成
しており、オフセット付き電圧V1〜V4(デジタル変
換後および平均化処理後の各電圧)の加算値を、最終的
な制御対象となる電子式スロットルのスロットル開度と
して検出する。
【0030】さらに、CPU11内の演算処理部は、ス
ロットル制御手段を含み、エンジンの運転状態に応じて
スロットル開度の目標値を演算し、DCモータ2を駆動
制御してスロットル開度を目標値に制御するようになっ
ている。
【0031】このように、スロットル開度センサ3の出
力電圧から複数のオフセット付き電圧V1〜V4に変換
するオフセット手段を設け、オフセット付き電圧V1〜
V4の加算することにより、加算値に基づいて制御対象
のスロットル開度を高精度に検出することができる。
【0032】なお、スロットル開度センサ3からの入力
電圧に対して、抵抗器およびコンデンサからなるローパ
スフィルタ(図示せず)をかける場合、スロットル開度
に対するセンサ電圧のダイナミックレンジを確保するた
めには、各抵抗器101〜104の抵抗値R1〜R4を
大きく設定しなければならない。
【0033】一般に、センサ電圧を複数のオフセット付
き電圧V1〜V4に変換する際に、外部インピーダンス
が増加すると、AD変換器12における入力電圧とAD
変換結果との間にずれが生じることが分かっている。
【0034】したがって、これを回避するために、図1
のように、オペアンプ(バッファ)13を挿入してイン
ピーダンス変換が行われている。これにより、抵抗器1
01〜104の抵抗値R1〜R4を、AD変換器12で
のAD変換に影響を与えない程度の小さい値に設定する
ことができる。
【0035】次に、図2〜図8を参照しながら、AD変
換器12およびCPU11内の加算手段による各処理動
作について、さらに詳細に説明する。まず、AD変換器
12の分解能について説明する。
【0036】一般に、AD変換器12の分解能aは、ビ
ット数で表され、nビット(nは自然数)の分解能と
は、AD変換器12のリファレンス電圧Vrefを用い
て、以下の(1)式で与えられる。
【0037】a=Vref/2n ・・・(1)
【0038】(1)式で与えられる分解能aは、この値
よりも小さい電圧は判別できないことを表している。
【0039】図2はAD変換器12の入力電圧値(アナ
ログ値)VとAD変換値(デジタル値)Zとの関係を示
す説明図であり、AD変換器12の入力電圧値がV1
[V]からV1+a[V]に上昇したときのAD変換値
Z−1、Z、Z+1を示している。
【0040】図2において、(1)式に示す分解能a
[V](nビット)のAD変換器12を用いた場合、A
D変換値(AD変換結果)がZとなる入力電圧をV1
[V]とすると、AD変換値がZ+1となる入力電圧
は、V1+a[V]となる。
【0041】言い換えれば、V1≦V<V1+aの範囲
内の入力電圧VがAD変換された場合に、AD変換結果
として得られるAD変換値は、Z(一定値)となる。
【0042】図3はAD変換器12による入力電圧検出
動作および加算処理による高精度化を示す説明図であ
り、分解能a(nビット)のA/D変換器12を用い
て、分解能a/2(n+1ビット)のAD変換器を使用
した場合と同等の入力電圧検出を可能にした処理動作を
示している。
【0043】図3において、入力電圧VAをAD変換す
るとともに、入力電圧VAに対して−a/2[V]だけ
オフセットを付加した電圧VB(=VA−a/2)をA
D変換し、両者のAD変換値を加算することにより、分
解能a/2(高精度)のAD変換値(VA+VBの結
果)が得られる。
【0044】つまり、オフセット回路を用いて入力電圧
VAからオフセット付き電圧VBを生成し、各電圧値V
AおよびVBをnビットの分解能aでAD変換し、各変
換結果の加算値を制御に用いることにより、分解能a/
2(n+1ビット)のAD変換器による変換値を用いた
場合と同等の制御分解能が得られる。
【0045】また、スロットル開度センサ3からのセン
サ電圧に対して上記演算処理を適用し、−a/2
b[V](bは自然数)ずつオフセットした2b個の電圧
として、分解能a[V](nビット)のAD変換器12
に入力し、それぞれA/D変換して加算することによ
り、n+bビットのAD変換器を用いた場合と同等の精
度で電圧(スロットル開度)を検出することができる。
【0046】このため、ECU10内のインピーダンス
回路(オフセット手段)を用いて、入力電圧V1[V]
から、V2=V1−a/2b[V]、V3=V2−a/
b[V]、V4=V3−a/2b、・・・となるオフセ
ット付き電圧V1、V2、V3、V4、・・・を生成す
る。
【0047】以下、各オフセット付き電圧V1、V2、
V3、V4、・・・をnビットの分解能のAD変換器1
2を用いてAD変換し、さらに、CPU11内の加算手
段およびスロットル制御手段により、AD変換結果の加
算値を用いてDCモータ2およびスロットルバルブ1を
制御する。これにより、n+bビットのAD変換器によ
る変換値を用いて制御する場合と同等の制御分解能が得
られる。
【0048】たとえば、エンジンのアイドル回転数(数
100rpm)を十分に高精度に制御するためには、ス
ロットル開度センサ3からのセンサ電圧を、12ビット
の分解能以上のAD変換器を使用してAD変換すればよ
いことが分かっている。
【0049】ここでは、4個の抵抗器101〜104
(オフセット手段)を用いて、4個のオフセット付き電
圧V1〜V4を生成しているので、アイドル回転数付近
でのスロットル開度を、10ビットのAD変換器12を
用いて、実質的に12ビットの精度で検出する場合につ
いて説明する。
【0050】図4は10ビットのAD変換器12および
加算手段による処理動作を示す説明図であり、4個のオ
フセット付き電圧VA〜VD(V1〜V4に対応)をA
D変換し、各変換結果を加算することにより、12(=
10+2)ビットの変換精度を実現する場合を示してい
る。
【0051】いま、10ビットのAD変換器12のリフ
ァレンス電圧Vrefが5[V]ならば、前述の(1)
式より、AD変換器12の分解能aは、以下の(2)式
で与えられる。
【0052】 a=5/210 ≒4.8[mV] ・・・(2)
【0053】したがって、実質的に12ビットの分解能
で検出するためには、前述の自然数bを2(=12−1
0)と設定し、各オフセット付き電圧V1〜V4のオフ
セットVOFを以下の(3)式のように求める。
【0054】 VOF=a/22 =a/4 ≒1.2[mV] ・・・(3)
【0055】したがって、図4のように、抵抗器101
〜104(図1参照)は、スロットル開度センサ3から
の入力電圧VA(=V1)に基づいて、VB(=V2)
≒VA−1.2[mV]、VC(=V3)≒VB−1.
2[mV]、VD(=V4)≒VC−1.2[mV]か
らなるオフセット付き電圧VB〜VDを生成する。
【0056】また、10ビットのAD変換器12は、各
オフセット付き電圧VA〜VD(V1〜V4)をAD変
換し、加算手段は各AD変換結果を加算し、2ビット分
だけ高分解能のスロットル開度(VA+VB+VC+V
Dの結果に相当)を制御対象として検出する。
【0057】しかしながら、図1に示したオフセット回
路は、入力電圧V1を抵抗器101〜104により分圧
してオフセット付き電圧V2〜V4を生成しているの
で、たとえば入力電圧V1が変動すればオフセット付き
電圧V2も変動してしまい、オフセット付き電圧V2が
正確に上記電圧値V1−1.2[mV]と一致するとは
限らない。
【0058】しかし、アイドル時のみにおいて高精度に
スロットルバルブ1を制御したいのであれば、アイドル
時のスロットル開度センサ3のセンサ電圧付近におい
て、オフセット付き電圧V2〜V4が以下の(4)式で
表されるように、各抵抗器101〜104の抵抗値R1
〜R4を設定すればよい
【0059】 V2≒V1−1.2[mV] V3≒V2−1.2[mV] V4≒V3−1.2[mV] ・・・(4)
【0060】たとえば、アイドル時に検出されるセンサ
電圧が0.7[V]付近であれば、各抵抗値R1〜R4
は、以下の(5)式のように設定される。
【0061】 R1=R2=R3=18[Ω] R4=10[kΩ] ・・・・(5)
【0062】次に、図5のタイミングチャートおよび図
6のフローチャートを参照しながら、AD変換器12に
入力される4つのオフセット付き電圧V1〜V4の割り
込み処理(AD変換処理)について具体的に説明する。
【0063】図5において、AD変換処理は、タイマT
M1の割り込み要求により周期的に実行開始される。な
お、タイマTM1を用いた割り込み処理は、たとえば特
許第3093467号などに参照されるように公知技術
である。
【0064】タイマTM1の設定時間t1(AD変換処
理の実行周期)は、自動車のイグニションキーがONさ
れてCPU11が起動されたときに、一連のイニシャラ
イズ動作の中でセットされる。
【0065】図6はタイマTM1による割り込み処理手
順を具体的に示している。図6において、AD変換器1
2は、まず、タイマTM1を再セットし(ステップM0
1)、入力電圧V1をAD変換する(ステップM0
8)。
【0066】入力電圧V1のAD変換(ステップM0
8)が終了した後、CPU11は、そのAD変換結果Z
1を取り込み(ステップM09)、RAMに格納する
(ステップM10)。
【0067】続いて、オフセット付き電圧V2をAD変
換し(ステップM11)、AD変換終了後、CPU11
は、その変換結果Z2を取り込み(ステップM12)、
RAMに格納する(ステップM13)。
【0068】以下、ステップM14〜M19により、上
記ステップM08〜M13と同様の処理をオフセット付
き電圧V3、V4についても実行し、変換結果Z3、Z
4をRAMに格納する。
【0069】なお、図6のAD変換を実行する際に、最
初にAD変換する電圧V1は、AD変換器12のクロス
トークにより、その前に処理されたAD変換の影響を受
けるおそれがある。
【0070】したがって、AD変換処理を2回実行し
て、実質的にディレイ処理後の値として、2回目(すな
わち、「2度読み」処理後)のAD変換値を加算手段に
入力する方がよい。また、その後に入力されるオフセッ
ト付き電圧V2〜V4のAD変換についても、同様に2
度読み処理してクロストークを回避してもよい。
【0071】さらに、AD変換器12のクロストークに
よる影響を最小にするため、AD変換の処理順序を固定
せずに、任意に入れ替えてもよい。たとえば、各電圧V
1〜V4のうち、最小値を示す電圧V4から、V4→V
3→V2→V1の順にAD変換してもよい。これによ
り、クロストークによる影響を最小にして、検出精度を
さらに向上させることができる。
【0072】次に、図7のタイミングチャートおよび図
8のフローチャートを参照しながら、CPU11内の演
算処理部により認識される最終的なスロットル開度の検
出動作について説明する。
【0073】図7において、CPU11による演算処理
は、まず、タイマTM2の割り込み要求により周期的に
実行開始される。タイマTM2の設定時間t2(CPU
11が認識するスロットル開度の更新演算周期)は、タ
イマTM1と同様に、自動車のイグニションキーがON
されてCPU11が起動されたときに、一連のイニシャ
ライズ動作の中でセットされる。
【0074】各電圧V1〜V4は、前述のように、タイ
マTM1の割り込み処理により、周期t1毎にAD変換
され、変換結果Z1〜Z4がRAMに格納されている。
すなわち、CPU11内のRAMは、周期t1毎のAD
変換に基づく最新の変換結果Z1〜Z4を格納してい
る。
【0075】このとき、CPU11によるスロットル開
度の演算処理において、数回前までのAD変換結果を必
要とするならば、RAMは、数回前までのAD変換結果
を格納できるように割り当てられている。
【0076】図8は各電圧V1〜V4のAD変換結果Z
1〜Z4を移動平均した後に加算する処理手順を具体的
に示している。CPU11内の平均化手段は、4つの変
換結果Z1〜Z4に対して移動平均を求める場合、たと
えば入力電圧V1について、RAMに格納されている最
新のAD変換結果Z1のみならず、前回のAD変換結果
Z1p1、前々回のAD変換結果Z1p2および3回前
のAD変換結果Z1p3を用いて平均化処理を行う。
【0077】図8において、平均化手段は、まず、タイ
マTM2を再セットし(ステップM02)、AD変換結
果Z1、Z1p1、Z1p2、Z1p3をRAMから読
み出し(ステップM20)、その平均値H1を計算する
(ステップM21)。
【0078】これにより、ピークノイズなどによる検出
誤差を抑制することができる。なお、過去の検出データ
値を用いた平均化演算式については、公知技術なのでこ
こでは詳述しない。
【0079】以下、ステップM22〜M27により、上
記ステップM20およびM21と同様の処理を各電圧V
2〜V4についても実行し、平均値H2〜H4を算出す
る。そして、各平均値H1〜H4の加算処理を行い(ス
テップM28)、加算値K(=H1+H2+H3+H
4)をRAMに格納する(ステップM29)。
【0080】このように、オフセット付き電圧V1〜V
4を10ビット(分解能a)のAD変換器12でAD変
換し、さらに平均化した値H1〜H4の加算値Kを最終
的な制御対象のスロットル開度検出値とする。
【0081】これにより、前述のように、10ビットの
AD変換器12を用いて、12ビットのAD変換器を用
いた場合と同等の精度を実現することができ、アイドル
回転数において、高精度でスロットル開度電圧を検出す
ることができる。
【0082】したがって、スロットル開度センサ3の検
出値を切り替えることなく、且つ、分解能の低いAD変
換器12を使用しつつ、高精度にスロットル開度を検出
して、高精度にスロットル開度を制御することができ
る。
【0083】すなわち、CPU11は、加算値Kをスロ
ットル開度に相当するセンサ電圧として認識し、スロッ
トル開度を目標開度と一致させるためにフィードバック
制御を行う。
【0084】なお、目標スロットル開度の演算やスロッ
トル開度のフィードバック制御については、公知技術で
あるうえ、この発明の意図するところでもないので、詳
述を省略する。
【0085】また、ここでは、4個の抵抗器101〜1
04を用いて4個のオフセット付き電圧V1〜V4を生
成したが、任意数(たとえば、8個)の抵抗器(図示せ
ず)を用いて8個のオフセット付き電圧を生成してもよ
い。
【0086】また、この発明の主要要件は、実質的な分
解能向上用の加算手段にあり、オフセット付き電圧V1
〜V4のAD変換値を加算することにあるので、加算手
段以外の要素、たとえば、さらなる精度向上用のオペア
ンプ13やCPU11内の平均化手段などは省略され得
る。
【0087】同様に、AD変換器12内において、クロ
ストークによる悪影響を除去するための2度読み処理手
段や、各電圧値V1〜V4のAD変換順序を設定する手
段なども省略され得る。
【0088】さらに、ここでは、自動車用エンジンを例
にとって説明したが、この発明による制御装置が、自動
車用エンジンに限らず、電子式スロットルを有する任意
のエンジンに適用可能なことは言うまでもない。
【0089】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、AD変換処理時間を短縮するために、各オフセット
付き電圧V1〜V4をAD変換器12に同時に入力して
並列処理するようにしたが、AD変換器の入力端子を単
一化するために、オフセット付き電圧V1〜V4を時系
列的にAD変換器に入力してもよい。
【0090】以下、図9〜図11を参照しながら、オフ
セット付き電圧V1〜V4を時系列的にAD変換器に入
力するように構成したこの発明の実施の形態2について
説明する。
【0091】図9はこの発明の実施の形態2によるエン
ジンのスロットル制御装置のH/W構成例を示すブロッ
ク図であり、前述(図1参照)と同様のものについて
は、同一符号を付して、または符号の後に「A」を付し
て詳述を省略する。
【0092】図9において、ECU10Aは、前述のC
PU11A、AD変換器12Aおよびオペアンプ13に
加えて、抵抗器121〜126およびトランジスタスイ
ッチ(以下、単に「スイッチ」という)SW1〜SW3
と、CPU11A内のI/O14とを備えている。
【0093】この場合、AD変換器12Aは、単一の入
力端子のみを有する。I/O14は、スイッチング制御
手段を構成しており、スイッチSW1〜SW3を、所定
のシーケンスにしたがってオンオフ制御している。
【0094】抵抗器121〜126は、スイッチSW1
〜SW3およびI/O14と関連して、オフセット付き
電圧V1〜V4を生成するためのオフセット手段を構成
している。
【0095】抵抗器121〜126は、互いに異なるイ
ンピーダンス(抵抗値R21〜R26)を有し、スイッ
チSW1〜SW3は、各抵抗器121〜126を選択的
に有効化する。
【0096】抵抗器121〜123は、オペアンプ13
の出力端子とAD変換器12Aの入力端子との間に直列
に挿入されており、他の抵抗器124〜126は、各抵
抗器121〜123の一端に個別に接続されている。ス
イッチSW1〜SW3は、各抵抗器124〜126とグ
ランドとの間にそれぞれ挿入されている。
【0097】I/O14は、各スイッチSW1〜SW3
のON/OFF状態を選択的に制御し、これに応答し
て、抵抗器123の一端からは、オフセット付き電圧V
1〜V4が時系列的に生成される。
【0098】AD変換器12Aは、スイッチSW1〜S
W3のON動作(抵抗器123〜126の有効化)に応
答して生成されるオフセット付き電圧V1〜V4を、単
一の入力端子を介して時系列的に取り込む。
【0099】ここで、各抵抗器121〜126の抵抗値
R21〜R26は、たとえば以下の(6)式のように設
定される。
【0100】 R21=R22=R23=18[Ω] R24=R25=R26=10[kΩ] ・・・・(6)
【0101】すなわち、スイッチSW1〜SW3が全て
OFFされたときには、直列抵抗器121〜123の抵
抗値成分が全て有効となるので、最大電圧値V1が生成
されてAD変換器12Aに入力される。
【0102】また、スイッチSW1のみがONされたと
きには、直列抵抗器121〜123のうち、最も入力側
の抵抗器121の一端がグランドに分岐されるので、2
番目に高い電圧値V2が生成されてAD変換器12Aに
入力される。
【0103】また、スイッチSW2のみがONされたと
きには、直列抵抗器121〜123のうち、2番目の抵
抗器122の一端がグランドに分岐されるので、3番目
に高い電圧値V3が生成されてAD変換器12Aに入力
される。
【0104】さらに、スイッチSW3がONされたとき
には、直列抵抗器121〜123のうち、最も出力側の
抵抗器123の一端がグランドに分岐されるので、最小
電圧値V4が生成されてAD変換器12Aに入力され
る。
【0105】このように、I/O14によりスイッチS
W1〜SW3をシーケンス制御することにより、前述と
同様のオフセット付き電圧V1〜V4を時系列的に生成
させることができ、前述と同様にAD変換することがで
きる。
【0106】次に、図10のフローチャートおよび図1
1のON/OFFパターン説明図を参照しながら、AD
変換器12Aによる割り込み処理(AD変換処理)につ
いて具体的に説明する。図11においては、各入力電圧
V1〜V4に対応したスイッチSW1〜SW3のON/
OFF切り替え状態が示されている。
【0107】図10において、AD変換器12Aは、ま
ず、タイマTM1の割り込み処理により、タイマTM1
を再セットする(ステップM03)。続いて、オフセッ
ト手段から最大電圧値V1が生成されるように、図11
内のパターンP1にしたがって、スイッチSW1〜SW
3を全てOFFに切り替える(ステップM30)。
【0108】次に、AD変換器12Aは、電圧V1をA
D変換し(ステップM31)、変換終了後に、CPU1
1Aは、その変換結果Z1を取り込み(ステップM3
2)、Z1をRAMに格納する(ステップM33)。
【0109】以下、AD変換器12AおよびCPU11
Aは、ステップM34〜M45において、上記ステップ
M30〜M33と同様に、オフセット付き電圧V2〜V
4に対するAD変換処理を実行し、その変換結果Z2〜
Z4をRAMに格納する。
【0110】以下、AD変換結果Z1〜Z4の平均化処
理および加算処理などについては、前述(図8参照)と
同様なので、ここでは説明を省略するが、この場合も前
述と同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
【0111】また、この場合、AD変換器12Aの入力
端子が単一化されて入力端子が削減されるので、コスト
アップを招くことなく、余剰の入力端子を他の制御で使
用することができる。
【0112】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、エン
ジンを制御するための電子式スロットルと、電子式スロ
ットルのスロットル開度を検出するためのスロットル開
度検出手段と、エンジンの運転状態に応じてスロットル
開度を目標値に制御するための制御手段とを備えたエン
ジンのスロットル制御装置において、スロットル開度検
出手段は、スロットル開度に対応したセンサ電圧を生成
するスロットル開度センサと、センサ電圧を複数のオフ
セット付き電圧に変換するオフセット手段と、複数のオ
フセット付き電圧をAD変換するAD変換器と、AD変
換された複数のオフセット付き電圧を加算処理する加算
手段とを含み、複数のオフセット付き電圧の加算値を制
御対象のスロットル開度として検出するようにしたの
で、スロットル開度検出値を切り替えずに、且つ安価な
低分解能のAD変換器を用いて、高精度のスロットル開
度検出電圧に基づく高精度の制御を可能にしたエンジン
のスロットル制御装置が得られる効果がある。
【0113】また、この発明によれば、オフセット手段
は、インピーダンスを含み、スロットル開度検出手段
は、スロットル開度センサとオフセット手段との間に挿
入されたバッファを含み、バッファは、スロットル開度
センサ側とインピーダンスとを分離したので、オフセッ
ト手段のインピーダンスを低減することができ、これに
より、AD変換精度をさらに向上させたエンジンのスロ
ットル制御装置が得られる効果がある。
【0114】また、この発明によれば、加算手段は、A
D変換された複数のオフセット付き電圧に対して平均化
処理を行う平均化手段を含み、平均化手段により平均化
された複数のオフセット付き電圧の加算値を制御対象の
スロットル開度として検出するようにしたので、各種ノ
イズなどによる誤検出を回避して、さらに高精度の制御
を可能にしたエンジンのスロットル制御装置が得られる
効果がある。
【0115】また、この発明によれば、オフセット手段
は、互いに異なるインピーダンス値を有する複数の抵抗
器を含み、AD変換器は、複数の入力端子を有し、複数
の抵抗器の各端子から出力される複数のオフセット付き
電圧を、複数の入力端子を介して同時に取り込むように
したので、AD変換処理を短時間に実行することのでき
るエンジンのスロットル制御装置が得られる効果があ
る。
【0116】また、この発明によれば、オフセット手段
は、互いに異なるインピーダンス値を有する複数の抵抗
器と、複数の抵抗器を選択的に有効化するための複数の
スイッチング手段とを含み、スロットル開度検出手段
は、複数のスイッチング手段を所定のシーケンスにした
がってオンオフ制御するためのスイッチング制御手段を
含み、AD変換器は、単一の入力端子を有し、有効化さ
れた抵抗器に応答して出力される複数のオフセット付き
電圧を、単一の入力端子を介して時系列的に取り込むよ
うにしたので、AD変換器の入力端子を削減して、他の
制御で使用できるようにしたエンジンのスロットル制御
装置が得られる効果がある。
【0117】また、この発明によれば、AD変換器は、
複数のオフセット付き電圧に対するAD変換処理を2回
実行し、2回目のAD変換値を加算手段に入力するよう
にしたので、AD変換器のクロストークによる誤検出を
回避して、さらに高精度の制御を可能にしたエンジンの
スロットル制御装置が得られる効果がある。
【0118】また、この発明によれば、AD変換器は、
複数のオフセット付き電圧に対するAD変換処理を、電
圧値の小さい順に実行するようにしたので、AD変換器
のクロストークによる誤検出を回避して、さらに高精度
の制御を可能にしたエンジンのスロットル制御装置が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエンジンのス
ロットル制御装置のH/W構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1によるnビットのA
D変換器の入力電圧とAD変換結果との関係を示す説明
図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による加算手段を用
いた高精度の電圧検出動作原理を概念的に示す説明図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1による加算手段を用
いたさらに高精度の電圧検出動作を概念的に示す説明図
である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるAD変換動作
(タイマ割り込み動作)を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】 この発明の実施の形態1による具体的なAD
変換処理を具体的に示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1によるCPU(演算
処理部)の移動平均処理動作および加算処理動作を示す
タイミングチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1によるCPU(演算
処理部)の移動平均処理動作および加算処理動作を具体
的に示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2によるエンジンのス
ロットル制御装置のH/W構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態2によるAD変換処
理動作を具体的に示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態2による各オフセッ
ト付き電圧を生成するためのスイッチのON/OFF切
り替え状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スロットルバルブ、2 DCモータ(スロットルア
クチュエータ)、3スロットル開度センサ、10、10
A ECU、11、11A CPU、12、12A A
D変換器、13 オペアンプ、14 I/O、101〜
104、121〜126 抵抗器(オフセット手段)、
SW1〜SW3 トランジスタスイッチ、V1〜V4
オフセット付き電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 310 F02D 41/04 310Z (72)発明者 渡部 晋治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3G065 CA00 DA05 DA15 GA41 HA06 HA21 HA22 KA02 3G084 BA05 DA04 DA13 EA02 EA08 EB25 FA10 3G301 JA20 LA01 NB05 PA11Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを制御するための電子式スロッ
    トルと、 前記電子式スロットルのスロットル開度を検出するため
    のスロットル開度検出手段と、 前記エンジンの運転状態に応じて前記スロットル開度を
    目標値に制御するための制御手段と を備えたエンジンのスロットル制御装置において、 前記スロットル開度検出手段は、 前記スロットル開度に対応したセンサ電圧を生成するス
    ロットル開度センサと、 前記センサ電圧を複数のオフセット付き電圧に変換する
    オフセット手段と、 前記複数のオフセット付き電圧をAD変換するAD変換
    器と、 AD変換された前記複数のオフセット付き電圧を加算処
    理する加算手段とを含み、 前記複数のオフセット付き電圧の加算値を制御対象のス
    ロットル開度として検出することを特徴とするエンジン
    のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記オフセット手段は、インピーダンス
    を含み、 前記スロットル開度検出手段は、前記スロットル開度セ
    ンサと前記オフセット手段との間に挿入されたバッファ
    を含み、 前記バッファは、前記スロットル開度センサ側と前記イ
    ンピーダンスとを分離したことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンのスロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記加算手段は、 AD変換された前記複数のオフセット付き電圧に対して
    平均化処理を行う平均化手段を含み、 前記平均化手段により平均化された前記複数のオフセッ
    ト付き電圧の加算値を前記制御対象のスロットル開度と
    して検出することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のエンジンのスロットル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット手段は、互いに異なるイ
    ンピーダンス値を有する複数の抵抗器を含み、 前記AD変換器は、複数の入力端子を有し、前記複数の
    抵抗器の各端子から出力される前記複数のオフセット付
    き電圧を、前記複数の入力端子を介して同時に取り込む
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか
    に記載のエンジンのスロットル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセット手段は、 互いに異なるインピーダンス値を有する複数の抵抗器
    と、 前記複数の抵抗器を選択的に有効化するための複数のス
    イッチング手段とを含み、 前記スロットル開度検出手段は、前記複数のスイッチン
    グ手段を所定のシーケンスにしたがってオンオフ制御す
    るためのスイッチング制御手段を含み、 前記AD変換器は、単一の入力端子を有し、有効化され
    た前記抵抗器に応答して出力される前記複数のオフセッ
    ト付き電圧を、前記単一の入力端子を介して時系列的に
    取り込むことを特徴とする請求項1から請求項3までの
    いずれかに記載のエンジンのスロットル制御装置。
  6. 【請求項6】 前記AD変換器は、前記複数のオフセッ
    ト付き電圧に対するAD変換処理を2回実行し、2回目
    のAD変換値を前記加算手段に入力することを特徴とす
    る請求項1から請求項5までのいずれかに記載のエンジ
    ンのスロットル制御装置。
  7. 【請求項7】 前記AD変換器は、前記複数のオフセッ
    ト付き電圧に対するAD変換処理を、電圧値の小さい順
    に実行することを特徴とする請求項1から請求項6まで
    のいずれかに記載のエンジンのスロットル制御装置。
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