JP2003027025A - 高密着性易剥離組成物及び易剥離装置 - Google Patents

高密着性易剥離組成物及び易剥離装置

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JP2003027025A
JP2003027025A JP2001216949A JP2001216949A JP2003027025A JP 2003027025 A JP2003027025 A JP 2003027025A JP 2001216949 A JP2001216949 A JP 2001216949A JP 2001216949 A JP2001216949 A JP 2001216949A JP 2003027025 A JP2003027025 A JP 2003027025A
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Hiroshi Yamaya
宏士 山家
Yukihiko Aizawa
幸彦 相澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱部品及び放熱部品と放熱材料との間に隙間
を存在させないことにより、良好な放熱効果を発揮で
き、硬化後は放熱性成形シートと同様に再加工可能な、
高密着性易剥離組成物及び易剥離装置を提供する。 【解決手段】下記の成分(A)、(B)、(C)、
(D)を必須成分とし、成分(B)を第1液に配合し、
成分(C)を第2液に配合し、成分(A)及び(D)を
第1液及び第2液の一方又は双方に配合するようにし
た。 (A)主鎖骨格がポリイソブチレンからなり、分子中に
少なくとも1個以上のアルケニル基を有する液状樹脂、
(B)分子中に少なくとも1個以上のヒドロシリル基を
有する炭化水素系化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、
(D)熱伝導性充填材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、硬化性に優れ、そ
の硬化物がエラストマー状物質であり、耐熱性及び耐湿
性に優れる、ヒドロシリル化反応により付加重合硬化す
る易剥離組成物に関し、更に詳細には、電気部品等、諸
工業全般の放熱材として好適に用いることができる高密
着性易剥離組成物、及びその易剥離装置に関する。
【0002】
【関連技術】近年、電子機器は小型化・高密度化に伴
い、発熱部品からの効率的な熱拡散が必要とされてい
る。
【0003】従来、こうした発熱部品とヒートシンクな
どの放熱部品の間には、絶縁性の放熱材料を介在させる
ことが広く行われている。これら放熱性材料としてはシ
リコーンゴム等に熱伝導性充填材を配合した放熱性成形
シートが用いられている。しかしその場合、発熱部品や
放熱部品と放熱材料を貼り合わせる際、発熱部品や放熱
部品と放熱材料との間に隙間が存在し易く、それにより
発熱部品から放熱材料を介して放熱部品への熱伝導が阻
害され所期の放熱効果が得られないという問題や、発熱
部品の温度上昇により発熱部品の性能低下を招く問題が
生じる。なおこれらの放熱性成形シートに柔軟性を与え
低硬度化させることにより、密着性を上げることが提案
されているが、発熱部品及び放熱部品が大面積の場合に
は発熱部品や放熱部品と放熱材料との十分な密着性を得
るには至っていない。さらには有効密着面積を上げる方
法として、放熱性成形シートに貫通孔をあけたもの、あ
るいは放熱性成形シートを間隔を設けて併設したもの等
が提案されているが、それらは次のような問題がある。
即ち前者にあっては放熱性成形シートの歩溜まりが悪
く、更に作業工数が増える。また後者のように間隔を設
けて併設する場合には作業効率が悪く、更に十分な接触
面積が得られず、所期の放熱効果が得られないという問
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで本発明は、かか
る実情に鑑み、鋭意研究を行い、上記の問題を解決する
ためになされたもので、発熱部品及び放熱部品と放熱材
料との間に隙間を存在させないことにより、良好な放熱
効果を発揮でき、硬化後は放熱性成形シートと同様に再
加工可能な、高密着性易剥離組成物及び易剥離装置を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の高密着性易剥離組成物は、下記の成分
(A)、(B)、(C)、(D)を必須成分とし、成分
(B)を第1液に配合し、成分(C)を第2液に配合
し、成分(A)及び(D)を第1液及び第2液の一方又
は双方に配合することを特徴とする。 (A)主鎖骨格がポリイソブチレンからなり、分子中に
少なくとも1個以上のアルケニル基を有する液状樹脂、
(B)分子中に少なくとも1個以上のヒドロシリル基を
有する炭化水素系化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、
(D)熱伝導性充填材。
【0006】前記成分(A)〜(D)に更に成分(E)
天然ワックス及び/又は合成ワックス、を含有せしめる
のが好ましい。
【0007】本発明の易剥離装置は、硬質被着材の上面
に請求項1又は2記載の高密着性易剥離組成物によって
接着された割れ易い被着材を容易に剥離可能にする易剥
離装置であって、支持板と該支持板に取り付けられた膨
張可能な空気袋体を有する空気袋装置とからなり、該空
気袋装置を前記硬質被着材及び割れ易い被着材の端部に
形成された高密着性易剥離組成物の存在しない空隙部に
挿入し、その空気袋体に空気を導入することによって膨
張せしめその膨張力によって前記割れ易い被着材を前記
高密着性易剥離組成物から剥離するようにしたものであ
る。
【0008】前記空気袋装置としては、空気袋体と、該
空気袋体の先端部に設けられた空気導入口と、該空気袋
体の基端部に設けられた空気排出調節弁とから構成する
のが好適である。
【0009】本発明に用いる(A)成分としては、数平
均分子量が500〜60000であり、主鎖骨格がポリ
イソブチレンからなる重合体であり、分子中に1個以上
含有されるアルケニル基としてはヒドロシシル化反応に
対して活性な不飽和炭化水素基であれば用いることがで
き、それ以上の制限はない。具体的には、例えばエピオ
ンEP600A、EP403AもしくはEP203A
(鐘淵化学工業(株)製)等を用いることができる。
【0010】(B)成分としては、分子中に少なくとも
1個以上のヒドロシリル基を有する炭化水素系化合物で
あればよく、特別な制限はないが、1分子中にヒドロシ
リル基が2〜15個のものが好ましい。具体的にはCR
−100(鐘淵化学工業(株)製)等を用いることができ
る。
【0011】(C)成分としては、ヒドロシリル化触媒
として作用するものであれば、特に制限はなく、任意の
ものが用いられる。例えば、白金−ホスフィン錯体、例
えばPt(PPh34、Pt(PBu34;白金−ビニ
ルシロキサン錯体、例えばPtn(ViMe2SiMe2
Vi)n、Pt〔(MeViSiO)4〕m;白金−ホ
スファイト錯体、例えばPt〔P(OPh)34、Pt
〔P(OBu) 34;(式中、Meはメチル基、Buは
ブチル基、Viはビニル基、Phはフェニル基を表し、
n、mは整数を表す。具体的には、例えば、HS−KA
(ヒドロシリル化触媒の商品名、デグサジャパン(株)
製)などがある。
【0012】(D)成分の熱伝導性充填材としては、熱
伝導性を付与する物質であればよく、特に制限はない
が、酸化ベリリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、窒化アルミニウム、窒化硼素、水酸化アルミニウ
ム等が使用される。
【0013】(E)成分の天然ワックス及び/又は合成
ワックスとしては、常温で固体の炭化水素であればよ
く、特に制限はないが、例えば、カルナバワックス、キ
ャンデリラワックス、ライスワックス、木蝋、ホホボ油
等の植物系ワックス、蜜蝋、ラノリン、鯨蝋等の動物系
ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン
等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等の石油ワックス等が用いられる。
具体的には155(パラフィンワックスの商品名、日本
精蝋(株)製)などが用いられる。合成ワックスとして
は、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、
ポリエステルワックス等の合成炭化水素、パラフィンワ
ックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体等
の変性ワックス、硬化ひまし油、硬化ひまし油誘導体等
の水素化ワックス、フィッシャー・トロピシュワック
ス、脂肪族アミド系ワックス、アルコール脂肪酸エステ
ル等が挙げられる。具体的にはCeridust555
1(クラリアントジャパン(株)製)等が好適に用いられ
る。これらの天然ワックス及び合成ワックスは融点及び
製造法の異なる2種以上を併用しても良い。
【0014】本発明の高密着性易剥離組成物の必須成分
である(A)(B)(C)(D)及び好適成分である
(E)の配合割合は、成分(A)100重量部に対し
て、成分(B)0.1〜100重量部、好ましくは0.
01〜1重量部、成分(C)0.005〜5重量部、好
ましくは0.01〜1重量部、成分(D)100〜20
00重量部、好ましくは200〜1000重量部、及び
成分(E)0.1〜2000重量部、好ましくは0.2
〜1000重量部が用いられる。
【0015】本発明の高密着性易剥離組成物は上記
(A)〜(E)成分の他、作業性、ライン適合性、硬化
物硬度を改善するための希釈剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、充填材、顔料等を添加してもよい。
【0016】すなわち、本発明の高密着性易剥離組成物
は、電気分野において、熱を効率的に外部に放熱、拡散
することが重要な部位で、特に発熱部品や放熱部品が大
面積で、従来、放熱性成形シートでは困難であった、発
熱部品や放熱部品と放熱材料との間に隙間を存在させる
ことなく、高密着性を実現できる塗布型放熱材であり、
硬化後は速やかに再加工可能な、易剥離性を有する。
【0017】しかし発熱部品が大面積のガラスパネル
で、放熱部品が大面積のアルミ合金で、しかも製造時に
発熱部品と放熱部品の再加工が必要とされる場合には、
高密着性易剥離組成物はその完全な密着性の為に、再加
工時に非常に大きな負荷を要し、さらにはガラスパネル
の破損の危険性をはらんでいる。このような用途におい
ては本発明の易剥離装置を用いることにより、迅速かつ
安全に発熱部品と放熱部品の再加工が達成される。
【0018】さらに本発明の高密着性易剥離組成物は、
必要な部位に必要な量だけ塗布可能な放熱材として使用
でき、重量削減、コスト削減に寄与でき、製造ラインで
の自動化にも対応できるため、生産効率向上にも貢献で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明装置の実施の形態を
説明するが、これらの実施の形態は例示的に示されるも
ので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形
が可能なことはいうまでもない。
【0020】図1は本発明の易剥離装置の一つの実施の
形態を示す平面図である。同図において、12は本発明
の易剥離装置であり、長尺状の支持板14と、該支持板
14に取り付けられた空気袋装置16を有している。該
支持板14には金属又は硬質プラスチック等から形成さ
れる平板が用いられる。該空気袋装置16は、軟質塩化
ビニル樹脂等の軟質で膨張収縮可能な材料で形成された
空気袋体18を有している。該空気袋体18の先端部に
は先端に空気導入口20を設けた金属製先端取付部22
が取り付けられている。また、該空気袋体18の後端部
には空気排出調節弁24を備えた金属製後端取付部26
が取り付けられている。前記支持板14と空気袋装置1
6とは、先端取付金具28aによって先端取付部22と
支持板14の先端部を接続し、後端取付金具28bによ
って後端取付部26と支持板14の後端部を接続するこ
とによって互いに結合せしめられている。該空気導入口
20から空気を導入することによって空気袋体18は膨
張し、空気排出調節弁24を調節して空気の排気を行え
ば空気袋体18は元の状態まで収縮する。
【0021】図2は上記易剥離装置を用いて被着材に接
着した本発明の高密着性易剥離組成物を剥離する手順を
示す模式的説明図である。上記易剥離装置12の使用方
法を図2によって説明する。まず、金属板等の硬質被着
材30の上面にガラス板等の割れ易い被着材31を本発
明の高密着性易剥離組成物32によって接着してなる構
造物34の端面に上記易剥離装置12を対向して配置す
る〔図2(a)〕。36は被着材30,30の端部に形
成された高密着性易剥離組成物32の存在しない空隙部
である。
【0022】次に、上記空隙部36に該易剥離装置12
を挿入する〔図2(b)〕。この状態で、該空気袋装置
16の空気導入口20に、例えばエアコンプレッサーな
どの空気源から空気を導入すると、該空気袋装置16の
空気袋体18が膨張し、その膨張力によって割れ易い被
着材31は高密着性易剥離組成物32から剥離せしめら
れる〔図2(c)〕。膨張した空気袋体18は、空気排
出調節弁24を調節して排気することによって、元の状
態に収縮する。この空気袋装置16の挿入及び空気袋体
18のやわらかい膨張力によって、ガラス板のように割
れ易い被着材31であっても割れることなく高密着性易
剥離組成物32から容易に剥離され、有効に再利用する
ことが可能となる。
【0023】図1及び図2に示した実施の形態では、支
持板14と空気袋装置16とを並設した例を示したが、
両者は上記した空隙部36の空間に一緒に位置できれば
よいもので、図3に示したように、支持板14の上面に
空気袋装置16を配置する構成を採用することも可能で
ある。図3において、図1と同一又は類似部材は図1と
同一の符号を用いて図示してある。図3における各部材
の構成及び作用は図1と同様であるので再度の説明は省
略する。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明する。以
下の実施例においては、部及び%は特に断りのない限
り、全て重量部で表示する。
【0025】本発明は二液型硬化性組成物に関するもの
で、二種類の液状組成物が必要であるので、説明の都合
上、二液に名称を付ける。
【0026】(実施例1〜5及び比較例1〜3) (第1液の調製)表1に示したように、飽和炭化水素系
重合体としてエピオンEP600A(分子中に少なくと
も1個以上のアルケニル基を有する液状樹脂の商品名、
鐘淵化学工業(株)製)、充填材としてハイジライトH−
32(水酸化アルミニウムの商品名、昭和電工(株)
製)、ダイアナPS−32(プロセス油の商品名、出光
興産(株)製)、ダルトン型万能ミキサーで10分間混合
攪拌した後、100℃で減圧脱泡(10mmHg)しな
がら2時間混合した。該脱水処理後、40℃まで冷却
し、白金触媒0.2重量部を加え、減圧下にて良く混合
し、第1液とした。この高密着性易剥離組成物に脱水剤
としてモレキュラーシーブ3Aを添加して組成物を調整
した。
【0027】(第2液の調製)表1に示したように、飽
和炭化水素系重合体としてエピオンEP600A(分子
中に少なくとも1個以上のアルケニル基を有する液状樹
脂の商品名、鐘淵化学工業(株)製)、充填材としてハイ
ジライトH−32(水酸化アルミニウムの商品名、昭和
電工(株)製)、ダイアナPS−32(プロセス油の商品
名、出光興産(株)製)、及び内成分として種々の配合物
質をそれぞれ所定量ずつ配合し、ダルトン型万能ミキサ
ーで10分間混合攪拌した後、100℃で減圧脱泡(1
0mmHg)しながら2時間混合した。該脱水処理後、
40℃まで冷却し、硬化剤としてCR−100(分子中
に少なくとも1個以上のヒドロシリル基を有する炭化水
素系化合物の商品名、鐘淵化学工業(株)製)を加え、減
圧下にて良く混合し、第2液とした。この高密着性易剥
離組成物に脱水剤としてモレキュラーシーブ3Aを添加
して組成物を調整した。
【0028】(割裂接着試験)上記した第1液と第2液
からなる高密着性易剥離組成物を、その混合比率を1:
1(重量比)として混合し、接着面積が25mm×40
mmで、厚みが1.3mmになるようにアルミニウム合
金5052とガラス板により貼り合わせた。60℃で3
0分間放置養生し、初期試験片を得た。さらに100℃
乾燥機中に30日間放置したものを耐久試験後の試験片
とする。初期状態及び耐久性試験後の試験片を割裂接着
試験により、剥離性評価を行った。その結果を表1に示
した。
【0029】(剥離性試験)上記した第1液と第2液か
らなる高密着性易剥離組成物を、その混合比率を1:1
(重量比)として混合し、厚みが1.3mmになるよう
に200mm×300mmのアルミニウム合金5052
とガラス板により貼り合わせた。60℃で30分間放置
養生し、さらに100℃乾燥中に30日間放置したもの
を剥離性試験片とする。評価方法としては本発明の易剥
離装置及び剥離法Bで行った。剥離法Bとは上記剥離性
試験片のアルミニウム合金5052とガラス板間に、厚
み1mm、幅300mmのアルミニウム合金を約30m
m挿入し、人的に荷重を加え、アルミニウム合金505
2及びガラス板から組成物を剥離する方法である。
【0030】
【表1】
【0031】表1における各配合物質の配合量は重量部
で示され、*1〜*9は次の通りである。 *1:アルケニル基含有ポリイソブチレンポリマー(鐘
淵化学工業(株)製 EPION EP600A) *2:水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 ハイジラ
イトH−32) *3:白金触媒(デグサジャパン(株)製 HS−KA) *4:出光興産(株)製 PS−32 *5:鐘淵化学工業(株)製 CR−100 *6:天然ワックス(日本精蝋(株)製 パラフィンワッ
クス115) *7:合成ワックス(クラリアントジャパン(株)製 C
eridust5551) *8:信越化学工業(株)製 KF−96−100CS *9:東ソー(株)製 ウルトラセン7A55A
【0032】表1に示した結果のように、添加物質とし
てプロセスオイル、天然ワックス及び合成ワックス(実
施例1〜5)を配合した場合には初期割裂強度が2.7
kg/10cm2以下、耐久試験後割裂強度についても
4.4kg/10cm2以下と良好な易剥離性を示し
た。しかしシリコーンオイル(比較例1)を添加した場
合には、初期割裂強度が7.3kg/10cm2、耐久
試験後が15.2kg/10cm2、またエチレン酢酸
ビニル共重合体(比較例2)を添加した場合には、初期
割裂強度が8.2kg/10cm2、耐久試験後が1
7.8kg/10cm2と、高い割裂強度を示した。
【0033】表1に示した結果のように添加物質として
プロセスオイル、天然ワックス及び合成ワックス(実施
例1〜5)を配合した場合には、剥離法Bではガラスを
破損することなく剥離し、本発明の易剥離装置を用いる
と瞬時に剥離した。しかしシリコーンオイル(比較例
1)及びエチレン酢酸ビニル共重合体(比較例2)を添
加した場合には、剥離法Bではガラスが破損したが、易
剥離法を用いると剥離できた。
【0034】
【発明の効果】上述した如く、本発明の高密度性易剥離
組成物によれば、電子、電気及び諸工業全般において、
発熱部品からの効率的な放熱が必要とされる部位におい
て、発熱部品や放熱部品との間に隙間を生じることな
く、高密度性が確保され、高い放熱効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の易剥離装置の一つの実施の形態を示
す平面図である。
【図2】 図1の易剥離装置を用いて被着材に接着した
本発明の高密着性易剥離組成物を剥離する手順を示す模
式的説明図である。
【図3】 本発明の易剥離装置の他の実施の形態を示す
平面図である。
【符号の説明】
12:易剥離装置、14:支持板、16:空気袋装置、
18:空気袋体、20:空気導入口、22:先端取付
部、24:空気排出調節弁、26:後端取付部、28
a:先端取付金具、28b:後端取付金具、30:硬質
被着材、31:割れ易い被着材、32:高密着性易剥離
組成物、34:構造物、36:空隙部。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J040 BA182 DA022 DA112 DA141 GA01 GA30 HA116 HA326 HB30 HC10 HD30 KA14 KA42 LA01 LA07 LA08 NA19 PA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)、(C)、
    (D)を必須成分とし、成分(B)を第1液に配合し、
    成分(C)を第2液に配合し、成分(A)及び(D)を
    第1液及び第2液の一方又は双方に配合することを特徴
    とする高密着性易剥離組成物。 (A)主鎖骨格がポリイソブチレンからなり、分子中に
    少なくとも1個以上のアルケニル基を有する液状樹脂、
    (B)分子中に少なくとも1個以上のヒドロシリル基を
    有する炭化水素系化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、
    (D)熱伝導性充填材。
  2. 【請求項2】 前記成分(A)〜(D)に更に成分
    (E)天然ワックス及び/又は合成ワックス、を含有し
    て成る請求項1記載の高密着性易剥離組成物。
  3. 【請求項3】 硬質被着材の上面に請求項1又は2記載
    の高密着性易剥離組成物によって接着された割れ易い被
    着材を容易に剥離可能にする易剥離装置であって、支持
    板と該支持板に取り付けられた膨張可能な空気袋体を有
    する空気袋装置とからなり、該空気袋装置を前記硬質被
    着材及び割れ易い被着材の端部に形成された高密着性易
    剥離組成物の存在しない空隙部に挿入し、その空気袋体
    に空気を導入することによって膨張せしめその膨張力に
    よって前記割れ易い被着材を前記高密着性易剥離組成物
    から剥離するようにしたことを特徴とする易剥離装置。
  4. 【請求項4】 前記空気袋装置が、空気袋体と、該空気
    袋体の先端部に設けられた空気導入口と、該空気袋体の
    基端部に設けられた空気排出調節弁とからなることを特
    徴とする請求項3記載の易剥離装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013187298A1 (ja) 2012-06-15 2013-12-19 株式会社カネカ 放熱構造体
CN115885122A (zh) * 2020-08-31 2023-03-31 三键有限公司 固化性树脂组合物、燃料电池以及密封方法

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