JP2003026949A - 顔料分散剤、顔料分散組成物、及び着色感光性組成物 - Google Patents
顔料分散剤、顔料分散組成物、及び着色感光性組成物Info
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- JP2003026949A JP2003026949A JP2001214459A JP2001214459A JP2003026949A JP 2003026949 A JP2003026949 A JP 2003026949A JP 2001214459 A JP2001214459 A JP 2001214459A JP 2001214459 A JP2001214459 A JP 2001214459A JP 2003026949 A JP2003026949 A JP 2003026949A
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Abstract
し、光透過性にも優れ、フタロシアニン系顔料の分散に
好適な顔料分散剤、ならびに該顔料分散剤を含有し、顔
料の分散性、流動性等に優れ、着色力が高く、アルカリ
現像適性にも優れ、塗料、印刷インキ等に好適な顔料分
散組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるモノマーの
うち少なくとも1種を、共重合成分として含有する共重
合体を含む顔料分散剤、ならびに有機溶媒中に、少なく
とも顔料と前記顔料分散剤とが分散されてなる顔料分散
組成物である。下記一般式(I)中、R1は、水素原
子、又は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。R2
は、単結合、又は2価の連結基を表す。Xは、−CO
−、−C(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)
−、又はフェニレン基を表す。Aは、置換もしくは無置
換の含窒素複素環基を表す。 【化1】
Description
るモノマーを共重合成分として含有する共重合体からな
る顔料分散剤、該顔料分散剤と顔料とが分散されてなる
顔料分散組成物、及び該顔料分散組成物を含有する着色
感光性組成物に関し、更に詳しくは、顔料同士の凝集を
効果的に防止し該顔料の良好な分散を実現する顔料分散
剤、顔料の分散性、流動性等に優れ、かつ、着色力も優
れ、塗料、印刷インキ、カラー表示板等の広い範囲で好
適に使用し得る顔料分散組成物、及び、カラープルーフ
等の基体上の多色画像の形成や、液晶カラーディスプレ
イ等に使用されるカラーフィルタの製造、フォトマスク
等に好適に使用し得る着色感光性組成物に関する。
色力とを示し、多くの分野で広く使用されてきている。
しかし、顔料をより微細化していくと、該顔料の分散液
は高粘度を示すことが多い。このため、この顔料分散液
を工業的規模で調製した場合は、該顔料分散液の分散機
からの取り出しが困難となったり、パイプラインによる
輸送ができなくなったり、更には貯蔵中にゲル化して使
用不能となる、等の問題がある。
物は、例えば、カラープルーフやカラーフィルタ等を作
製するための画像形成材料として有用である。前記顔料
としては、前述のように鮮明な色調と高い着色力が求め
られる。前記着色感光性組成物を用いて着色画像を形成
するには、感光性組成物の層を基板上に形成し、露光、
現像を行う。この現像の際、現像液としては、環境上の
問題から、有機溶剤よりアルカリ性水溶液を使用するこ
とが多く、着色感光性層はアルカリ性水溶液に可溶であ
ることが要求される。また、着色感光性組成物の塗布液
の溶媒(即ち顔料の分散媒体)としては塗布後の乾燥の
観点から、有機溶剤を使用するのが好ましい。従って、
着色感光性組成物に使用される結合剤(バインダ)は、
酸性基を有し、かつ適当な有機溶媒に溶解することが必
要である。着色感光性組成物においては、通常、顔料は
このような酸性基を有するバインダ中に分散されてい
る。
り形成される層は極めて薄く、かつ薄い膜厚で高い着色
濃度を示すことが要求されることから、有機溶媒に可溶
の酸性基を有するバインダ中に、顔料を高度に微細化、
分散させることが必要となる。
晶ディスプレイ等に使用されるカラーフィルタを製造す
る場合、着色材を赤(R)、緑(G)、青(B)の各画
素部に配置する方法としては、染色法、印刷法、電着
法、顔料分散法等が実用化されているが、品質、製造安
定性等の点で優れる顔料分散法が広く採用されている。
前記顔料分散法においては、前記着色感光性組成物の塗
布液を透明基板上に塗布して着色感光性層を設け、パタ
ーン露光した後、現像して第一色目の画素パターンを形
成し、これを複数回繰り返して、該透明基板上に複数色
の画素パターンを形成する。
るため、該顔料の微細化が十分でない場合には、該顔料
により光が散乱、吸収され、光透過率が低下してしま
う。更に、該顔料による光の散乱、複屈折等で偏光軸が
回転し、液晶表示装置のコントラストも低下してしま
う、等の問題もある(1990年第7回色彩光学コンフ
ァレンス、512色表示10.4”サイズTFT−LC
D用カラーフィルタ、植木、小関、福永、山中)。この
ため、前記着色感光性組成物においては、前記顔料を高
度に微細化した状態で分散させておくことが必要とされ
る。
た顔料分散液、あるいは着色感光性組成物を得るため、
種々の分散剤を使用することが知られている。該分散剤
は、ポリマー系分散剤と低分子化合物分散剤とに大別で
き、前記ポリマー系分散剤としては、ポリアクリル酸
塩、マレイン酸ナトリウムオレフィン共重合体、末端カ
ルボキシル基含有ポリエステル(特公昭54−3400
9号公報)、テトラキス(2−ヒドロキシアルキル)エ
チレンジアミンを出発物質とする酸性基及び/又は塩基
性基を有するポリエステル(特開平2−245231号
公報)、マクロモノマー(末端にエチレン性不飽和基を
有するオリゴマー)、水酸基を有するモノマー、カルボ
キシ基含有モノマー及びこれら以外のモノマーの4種か
らなる共重合体(特開平8−259876号公報)等が
知られており、また、前記低分子化合物分散剤として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン、アルキルジアミン、アルカノールアミン
誘導体(米国特許第3536510号)等が知られてい
る。
54号公報、特開平5−273411号公報、特開平8
−259876号公報の各公報には、カラーフィルタ
ー、カラープルーフ等の材料としての着色感光性組成物
に、マクロモノマー(末端にエチレン性不飽和基を有す
るオリゴマー)を含む共重合体を使用することによっ
て、顔料粒径が小さく、分散安定性に優れた顔料分散液
が得られることが開示されている。
重合体は、顔料に対する吸着を促進する官能基を含有し
ないため、分散剤としても単独では機能せず、他の分散
剤との併用が必要であるという問題がある。該マクロモ
ノマーを含む共重合体を分散剤として用いた場合、高分
子分散剤に見られる増粘作用については小さくて良好で
あるが、顔料の微粒子効果が十分でなく、分散性も十分
でないという問題がある。
は、顔料に対する吸着を促進する官能基として、グラフ
ト部に酸性基を含有する該マクロモノマーを含む共重合
体を顔料分散剤として用いることで、分散性の向上を図
っている。しかしながら、グラフト部による立体反発効
果が低下するため分散性が十分でないという問題があ
る。これに対し、特開平10−339949号公報で
は、該マクロモノマーに加え、主鎖部に窒素原子含有基
及びエチレン性不飽和二重結合を有するモノマーを共重
合成分として含む共重合体を分散安定剤として用いるこ
とで、顔料との相互作用(吸着)を促進するとともに、
グラフト部の効果的な立体反発により、顔料の分散性を
高めることを可能とした。
剤)としては、顔料の分散性、流動性、及び安定性等に
おいてさらなる性能の改善が求められており、これらの
機能を満たす顔料分散剤、該顔料分散剤及び顔料を含む
顔料分散組成物、及び該顔料分散組成物を用いた着色感
光性組成物は、未だ提供されていないのが現状である。
また、カラーフィルタ等における青(B)画素、及び緑
(G)画素の着色顔料として用いられるフタロシアニン
系顔料に対して好適な顔料分散剤を見出すことが、従来
より求められていた。
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、第1に、顔料を凝集させず
該顔料の安定かつ良好な分散性、流動性を実現し、かつ
光透過性にも優れ、特にフタロシアニン系顔料の分散に
好適な顔料分散剤を提供することを目的とする。本発明
は、第2に、前記顔料分散剤を含有し、顔料の分散性、
流動性等に優れ、かつ着色力が高く、アルカリ現像適性
にも優れ、塗料、印刷インキ、カラー表示板等の広い範
囲で好適に使用し得る顔料分散組成物を提供することを
目的とする。本発明は、第3に、前記顔料分散組成物を
含有し、着色力が高く、アルカリ現像適性に優れ、カラ
ープルーフ等、基体上の多色画像の形成や、液晶カラー
ディスプレイ等に使用されるカラーフィルタの製造など
に好適に使用し得る着色感光性組成物を提供することを
目的とする。
ける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、 <1> 下記一般式(I)で表されるモノマーのうち少
なくとも1種を、共重合成分として含有する共重合体を
含むことを特徴とする顔料分散剤である。
原子、又は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。R
2は、単結合、又は2価の連結基を表す。Xは、−CO
−、−C(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)
−、又はフェニレン基を表す。Aは、置換もしくは無置
換の含窒素複素環基を表す。 <2> 前記一般式(I)におけるAが、置換もしくは
無置換の、ピリジル基、イミダゾリル基、ピラゾリル
基、トリアゾリル基、及びテトラゾリル基の中から選択
される前記<1>に記載の顔料分散剤である。
性不飽和二重結合を有する重合性オリゴマーを共重合成
分として含有する前記<1>又は<2>に記載の顔料分
散剤である。
前記<1>から<3>のいずれかに記載の顔料分散剤と
が分散されてなることを特徴とする顔料分散組成物であ
る。
である前記<4>に記載の顔料分散組成物である。
顔料分散組成物、酸性基を有するバインダーポリマー、
エチレン性不飽和二重結合を二個以上有する多官能モノ
マー、及び光重合開始剤を含有することを特徴とする着
色感光性組成物である。
分散組成物、及び着色感光性組成物について説明する。
ここではまず、本発明の顔料分散剤について詳しく説明
する。
記一般式(I)で表されるモノマーのうち少なくとも1
種を、共重合成分として含有する共重合体を含むことを
特徴とする。
原子、又は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。R
2は、単結合、又は2価の連結基を表す。Xは、−CO
−、−C(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)
−、又はフェニレン基を表す。Aは、置換もしくは無置
換の含窒素複素環基を表す。
一般式(I)において、R1は、水素原子、又は置換も
しくは無置換のアルキル基を表す。前記アルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、フェニル基、ベン
ジル基等を挙げることができ、その中でも、メチル基が
好ましい。前記アルキル基は、置換基を有していてもよ
く、該置換基としては、例えば、ハロゲン原子(塩素原
子、臭素原子等)、カルボキシル基、エステル基、エー
テル基、チオエーテル基等が好適に挙げられ、その中で
も、ハロゲン原子が好ましい。
合、又は2価の連結基を表す。前記2価の連結基として
は、複素原子を介していてもよい炭素数1〜12の置換
もしくは無置換のアルキレン基を表し、例えば、メチレ
ン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、ヘキサメチレン基、−CH2CH2O−、−CH2C
H2OCH2CH2O−、−(CH2)3O(CH2)3−O
−等を挙げることができ、その中でも、エチレン基、ト
リメチレン基、−CH2CH2O−が好ましい。前記一般
式(I)で表されるモノマーにおいて、前記R2は、後
述する含窒素複素環基を導入する際の所謂スペーサーと
して機能する観点から、好ましい。
−、−C(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)
−、又はフェニレン基を表し、その中でも、−C(=
O)O−、−CONH−、フェニレン基が好ましい。
しくは無置換の含窒素複素環基を表す。Aとしては、置
換もしくは無置換の、ピリジル基、イミダゾリル基、ピ
ラゾリル基、トリアゾリル基、及びテトラゾリル基の中
から選択されることが好ましい。前記含窒素複素環基
は、置換基を有していてもよく、該置換基としては、例
えば、ハロゲン原子、カルボキシル基、エステル基、エ
ーテル基、水酸基、アミノ基、アミド基、チオール基、
チオエーテル基等が挙げられる。前記含窒素複素環基
は、顔料、特にフタロシアニン系有機顔料に対する吸着
基として優れており、該顔料の分散性を高める観点か
ら、好ましく用いられる。また、スペーサーとして機能
する前記R2を介して、該含窒素複素環基を導入するこ
とにより、さらに顔料の分散性に対する効果が高まって
いる。
マーの好ましい具体例(モノマー1〜モノマー18)を
示すが、本発明はこれらの具体例に限定されるものでは
ない。
で表されるモノマーのうち少なくとも1種を、共重合成
分として含有する共重合体を含むことを特徴とする。前
記共重合体においては、前記一般式(I)で表されるモ
ノマーは、1種単独で共重合成分として含まれてもよ
く、2種以上が共重合成分として含まれていてもよい。
前記共重合体において、前記一般式(I)で表されるモ
ノマーに由来する繰り返し単位は、3〜70質量%の割
合で含有されるのが好ましく、5〜50質量%の割合で
含有されるのがより好ましく、10〜40質量%の割合
で含有されるのが特に好ましい。この範囲内であれば、
該共重合体を含む顔料分散剤を用いることにより、顔料
の凝集を伴うことなく、安定な顔料分散液を得ることが
できる。
る重合性オリゴマー>本発明の顔料分散剤において、前
記一般式(I)で表されるモノマーのうち少なくとも1
種を共重合成分として含有する共重合体は、さらに、末
端にエチレン性不飽和二重結合を有する重合性オリゴマ
ー(以下、「マクロモノマー」と、称する場合があ
る。)を共重合成分として含有するのが、好ましい。
する重合性オリゴマー(マクロモノマー)は、ポリマー
鎖部分とその末端のエチレン性不飽和二重結合を有する
基の部分とからなる。前記エチレン性不飽和二重結合を
有する基は、ポリマー鎖の一個の末端(以下、「片末
端」と称する場合がある。)にのみ有することが好まし
い。
する重合性オリゴマーの分子量としては、ポリスチレン
換算の数平均分子量(Mn)が1000〜20000で
あるのが好ましく、2000〜10000であるのがよ
り好ましい。前記数平均分子量が、1000〜2000
0であれば、顔料分散剤としての十分な立体反発効果を
保持できると共に、立体効果による、顔料への吸着時間
の増大も防げる。
する重合性オリゴマーにおいて、前記ポリマー鎖部分と
しては、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン、ア
クリロニトリル、酢酸ビニル及びブタジエンからなる群
より選ばれる少なくとも一種のモノマーから形成される
単独重合体あるいは共重合体であることが一般的であ
り、これらの中でも、アルキル(メタ)アクリレートの
単独重合体あるいは共重合体、又はポリスチレンが好適
に挙げられる。
する重合性オリゴマーにおいて、前記エチレン性不飽和
二重結合を有する基としては、(メタ)アクリロイル
基、ビニル基が好ましく、特に(メタ)アクリロイル基
が好ましい。
飽和二重結合を有する重合性オリゴマーは、置換基で置
換されていてもよく、該置換基としては、特に制限はな
いが、例えば、ハロゲン原子などが挙げられる。
不飽和二重結合を有する重合性オリゴマーの中でも、下
記一般式(II)で表される重合性オリゴマー(マクロモ
ノマー)が好ましい。
は、各々独立に、水素原子又はメチル基を表す。R
22は、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキ
レン基を表す。Yは、フェニル基、炭素原子数1〜4の
アルキル基を有するフェニル基、又は−COOR24(こ
こで、R24は、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル
基、又は炭素数7〜10のアリールアルキル基を表
す。)を表す。nは10〜200を表す。
レン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。また、
前記Yの中でも、フェニル基又は−COOR24(ここ
で、R 24は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。)が好
ましい。
する重合性オリゴマーの好ましい具体例としては、ポリ
スチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n
−ブチル(メタ)アクリレート、及びポリ−i−ブチル
(メタ)アクリレート等の、分子の片末端に(メタ)ア
クリロイル基が結合したポリマーが好適に挙げられる。
する重合性オリゴマーとしては、市販品であってもよ
く、適宜合成したものであってもよい。前記市販品とし
ては、例えば、片末端メタクリロイル化ポリスチレンオ
リゴマー(Mn=6000、商品名:AS−6,東亜合
成化学(株)製)、片末端メタクリロイル化ポリメチル
メタクリレートオリゴマー(Mn=6000、商品名:
AA−6,東亜合成化学(株)製)、片末端メタクリロ
イル化ポリ−n−ブチルアクリレートオリゴマー(Mn
=6000、商品名:AB−6,東亜合成化学(株)
製)などが挙げられる。
おいて、前記末端にエチレン性不飽和二重結合を有する
重合性オリゴマーに由来する繰り返し単位は、20〜9
9質量%の割合で含有されるのが好ましく、20〜90
質量%の割合で含有されるのがより好ましい。前記含有
率が20〜99質量%であれば、顔料分散剤としての十
分な立体反発と、顔料への十分な吸着力が得られ、分散
液の粘度の上昇を抑えることができる。
剤に含まれる前記共重合体は、前記一般式(I)で表さ
れるモノマー及び前記重合性オリゴマーと、更にこれら
と共重合可能な他のモノマーとの共重合体であることも
好ましい。このような共重合成分となり得る他のモノマ
ーの具体例としては、不飽和カルボン酸、芳香族ビニル
化合物、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メ
タ)アクリル酸アルキルアリールエステル、グリシジル
(メタ)アクリレート、カルボン酸ビニルエステル、シ
アン化ビニル、脂肪族共役ジエンが好適に挙げられ、そ
の中でも、不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル、(メタ)アクリル酸アルキルアリールエ
ステル、及びカルボン酸ビニルエステルがより好まし
い。
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイ
ン酸及びフマル酸が好ましい。前記芳香族ビニル化合物
の中でも、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、及
びビニルトルエンが好ましい。前記(メタ)アクリル酸
アルキルエステルの中でも、例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート及びi−ブチル(メタ)アクリレ
ートが好ましい。前記(メタ)アクリル酸アルキルアリ
ールエステルの中でも、例えば、ベンジル(メタ)アク
リレートが好ましい。前記カルボン酸ビニルエステルの
中でも、例えば、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニルが
好ましい。前記シアン化ビニルの中でも、例えば、(メ
タ)アクリロニトリル及びα−クロロアクリロニトリル
が好ましい。前記脂肪族共役ジエンの中でも、例えば、
1、3−ブタジエン及びイソプレンが好ましい。
おいて、前記共重合成分となり得る他のモノマーに由来
する繰り返し単位は、0〜70質量%の割合で含有され
るのが好ましく、0〜50質量%の割合で含有されるの
がより好ましい。
る前記共重合体は、前記一般式(I)で表されるモノマ
ー、即ち、含窒素複素環及びエチレン性不飽和二重結合
を有するモノマーと、好ましくは前記末端にエチレン性
不飽和二重結合を有する重合性オリゴマーと、必要に応
じて共重合可能なその他のモノマーとの重合反応により
形成される。従って、前記共重合体は、例えば、図1で
表されるような構造をとる。図1において、1は、重合
性オリゴマーのエチレン性不飽和二重結合の基に相当す
る部分で重合反応により単結合となっている。2は、こ
の基に接続する重合性オリゴマーのポリマー鎖である。
3は、一般式(I)で表されるモノマーのモノマー単位
であり、該モノマーが重合反応により重合性オリゴマー
と結合して形成されたものである。
体の重量平均分子量(Mw)としては、3000〜10
0000であるのが好ましく、5000〜50000で
あるのが特に好ましい。この重量平均分子量は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ(キャリア:テトラヒ
ドロフラン)により測定されるポリスチレン換算重量平
均分子量である。
重合体の好ましい具体例(1〜29)を以下に示すが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。前
記共重合体の好ましい具体例としては、(1)モノマー
1/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メタ)アクリ
レート共重合体、(2)モノマー1/片末端メタクリロ
イル化ポリスチレン共重合体、(3)モノマー1/片末
端メタクリロイル化ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレ
ート共重合体、(4)モノマー1/片末端メタクリロイ
ル化メチル(メタ)アクリレート及びヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートの共重合体の共重合体、(5)モ
ノマー1/片末端メタクリロイル化n−ブチル(メタ)
アクリレートとヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
の共重合体の共重合体、(6)モノマー1/片末端メタ
クリロイル化2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
及びヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの共重合体
の共重合体、(7)モノマー1/片末端メタクリロイル
化スチレン及びアクリロニトリルの共重合体の共重合
体、(8)モノマー1/片末端メタクリロイル化ポリエ
チレングリコール共重合体、(9)モノマー1/片末端
メタクリロイル化ポリプロピレングリコール共重合体、
(10)モノマー1/片末端メタクリロイル化ポリε−
カプロラクトン共重合体、(11)モノマー1/片末端
メタクリロイル化メチル(メタ)アクリレート/片末端
メタクリロイル化ポリエチレングリコール共重合体、
(12)ポリアリルアミン/片末端メタクリロイル化ポ
リメチル(メタ)アクリレート共重合体、(13)ポリ
アリルアミン/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メ
タ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリエチレ
ングリコール共重合体、(14)モノマー2/片末端メ
タクリロイル化ポリメチル(メタ)アクリレート共重合
体、(15)モノマー3/片末端メタクリロイル化ポリ
メチル(メタ)アクリレート共重合体、(16)モノマ
ー4/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メタ)アク
リレート共重合体、(17)モノマー5/片末端メタク
リロイル化ポリメチル(メタ)アクリレート共重合体、
(18)モノマー6/片末端メタクリロイル化ポリメチ
ル(メタ)アクリレート共重合体、(19)モノマー7
/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メタ)アクリレ
ート共重合体、(20)モノマー8/片末端メタクリロ
イル化ポリメチル(メタ)アクリレート共重合体、(2
1)モノマー9/片末端メタクリロイル化ポリメチル
(メタ)アクリレート共重合体、(22)モノマー10
/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メタ)アクリレ
ート共重合体、(23)モノマー11/片末端メタクリ
ロイル化ポリメチル(メタ)アクリレート共重合体、
(24)モノマー12/片末端メタクリロイル化ポリメ
チル(メタ)アクリレート共重合体、(25)モノマー
13/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メタ)アク
リレート共重合体、(26)モノマー14/片末端メタ
クリロイル化ポリメチル(メタ)アクリレート共重合
体、(27)モノマー15/片末端メタクリロイル化ポ
リメチル(メタ)アクリレート共重合体、(28)モノ
マー2/片末端メタクリロイル化ポリメチル(メタ)ア
クリレート/片末端メタクリロイル化ポリエチレングリ
コール共重合体、(29)モノマー10/片末端メタク
リロイル化ポリメチル(メタ)アクリレート/片末端メ
タクリロイル化ポリエチレングリコール共重合体等が挙
げられるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
重合体は、前記一般式(I)で表されるモノマー、好ま
しくは前記重合性オリゴマー、必要に応じて共重合成分
となり得る他のモノマーを、溶媒中でラジカル重合させ
ることにより得ることができる。その際、一般にラジカ
ル重合開始剤が使用されるが、さらに連鎖移動剤(例え
ば、2−メルカプトエタノール、及びドデシルメルカプ
タン)も使用することができる。
もに、その他の成分として公知の分散剤を含んでいても
よい。その場合、前記共重合体と公知の分散剤との質量
比が、99:1〜10:90(前記共重合体:公知分散
剤)の範囲、好ましくは99:1〜30:70の範囲で
使用されるのが、好ましい。
ンアミド、デカンアミド、ドデカンアミド、N−ドデシ
ルヘキサデカンアミド、N−オクタデシルプロピオアミ
ド、N,N−ジメチルドデカンアミド及びN,N−ジヘ
キシルアセトアミド等のアミド化合物、ジエチルアミ
ン、ジヘプチルアミン、ジブチルヘキサデシルアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルメタンアミン、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン及びトリオクチルアミ
ン等のアミン化合物、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、N,N,N’,
N’−(テトラヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノ
エタン、N,N,N’−トリ(ヒドロキシエチル)−
1,2−ジアミノエタン、N,N,N’,N’−テトラ
(ヒドロキシエチルポリオキシエチレン)−1、2−ジ
アミノエタン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン及び1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ン等のヒドロキシ基を有するアミン等を挙げることがで
き、その他にニペコタミド、イソニペコタミド、ニコチ
ン酸アミド等の化合物を挙げることができる。また市販
品として、シゲノックス−105(商品名、ハッコール
ケミカル社製)を挙げることができる。
合体とともに、下記一般式(III)または下記一般式(I
V)で表わされるアミン化合物を含むことが好ましい。
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよい
アルキル基、又は置換基を有していてもよいアラルキル
基を表し、R31及びR32は、互いに結合して窒素原子を
含んだ5員又は6員の飽和環を形成してもよい。該飽和
環は、更に酸素原子、硫黄原子、窒素原子から選択され
る1〜3個の原子を含んでもよい。R33は、アルキレン
基、又はエーテル結合を含むアルキレン基を表す。X3
は、−CON(Y31)(Y32)、−OCON(Y31)
(Y32)、−N(Y33)CO(Y34)又は−N(Y33)
CON(Y31)(Y32)で表せる基を表す。Y31、
Y32、Y32、Y34は、各々独立に、水素原子、置換基を
有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよいア
ラルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基
を表す。
R46、R47は、各々独立に、水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよい
アラルキル基を表し、R41、R42、R46、R47は、各々
独立に、互いに結合して窒素原子を含んだ5員又は6員
の飽和環を形成してもよい。該飽和環は、更に酸素原
子、硫黄原子、及び窒素原子から選択される1〜3個の
原子を含んでもよい。R 44、R45は、アルキレン基又は
エーテル結合を含むアルキレン基を表す。Z4は、−C
ON(Y41)−、−OCON(Y41)−又は−N
(Y42)CON(Y43)−で表せる基を表す。Y41、Y
42、Y43は一般式(III)におけるY31、Y32、Y33と
順に同じ意味を表す。前記化合物として、例えばビス
(2−(1−モルホリノ)エチル)テレフタルアミドを
挙げることができる。
ては、各種界面活性剤が挙げられる。界面活性剤の使用
は、分散安定性の向上の観点から有効である。前記界面
活性剤としては、例えば、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、燐酸エステル塩に代表されるアニオン系界面活性
剤、アミン塩に代表されるカチオン系界面活性剤、アミ
ノカルボン酸、ベタイン型に代表される両性界面活性剤
等が好適に挙げられる。
に好適に使用することができ、後述する本発明の顔料分
散組成物及び着色感光性組成物に特に好適に使用するこ
とができる。
散組成物について説明する。本発明の顔料分散組成物
は、有機溶媒中に、少なくとも顔料と、前記顔料分散剤
とが分散されてなることを特徴とする。前記顔料として
は、有機顔料が好ましい。また、本発明の顔料分散組成
物は、後述する着色感光性組成物の作製に好適に用いら
れる。
能な顔料について説明する。前記顔料としては、有機顔
料が好ましく挙げられる。該有機顔料としては、例え
ば、黄色顔料、オレンジ顔料、赤色顔料、バイオレット
顔料、青色顔料、緑色顔料、ブラウン顔料、黒色顔料、
などが好ましい。
ピグメントイエロー20、C.I.ピグメントイエロー
24、C.I.ピグメントイエロー12、C.Iピグメ
ントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー83,
C.I.ピグメントイエロー86、C.I.ピグメント
イエロー93、C.I.ピグメントイエロー109、
C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメン
トイエロー117、C.I.ピグメントイエロー12
5、C.I.ピグメントイエロー137、C.I.ピグ
メントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー1
39、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピ
グメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー
148、C.Iピグメントイエロー153、C.I.ピ
グメントイエロー、C.I.ピグメントイエロー15
4、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピグ
メントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー1
85、等が好適に挙げられる。
I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレ
ンジ43、C.I.ピグメントオレンジ51、C.I.
ピグメントオレンジ55、C.I.ピグメントオレンジ
59、C.I.ピグメントオレンジ61、C.I.ピグ
メントオレンジ71、等が好適に挙げられる。
ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレッド97、
C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメント
レッド123、C.I.ピグメントレッド149、C.
I.ピグメントレッド168、C.I.ピクメントレッ
ド177、C.I.ピグメントレッド180、C.I.
ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド2
15、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグ
メントレッド217、C.I.ピグメントレッド22
0、C.I.ピグメンレッド223、C.I.ピグメン
トレッド224、C.I.ピグメントレッド226、
C.I.ピグメントレッド227、C.I.ピグメント
レッド228、C.I.ピグメントレッド240、C.
I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレ
ッド209、C.I.ピグメントレッド146、C.
I.ピグメントレッド11、C.I.ピグメントレッド
81、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグ
メントレッド213、C.I.ピグメントレッド27
2、C.I.ピグメントレッド270、C.I.ピグメ
ントレッド255、C.I.ピグメントレッド264、
C.I.ピグメントレッド254、等が好適に挙げられ
る。
C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメ
ントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレッ
ト29、C.I.ピグメントバイオレット30、C.
I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピクメンド
バイオレット40、C.I.ピグメントバイオレット5
0、等が好適に挙げられる。
ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー1
5:6、C.I.ピグメントブルー22、C、I.ピグ
メントブルー60、C.I.ピグメントブルー64、な
どが好適に挙げられる。
ピグメントグリーン7、C.I.ピクメントグリーン3
6、などが挙げられる。前記ブラウン顔料としては、例
えば、C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグ
メントブラウン25、C.I.ピグメントブラウン2
6、などが挙げられる。前記黒色顔料としては、例え
ば、C.I.ピグメントブラック7、などが挙げられ
る。
し、2種以上を併用してもよい。本発明においては、前
記顔料の中でも、フタロシアニン系顔料が好ましく、例
えば、ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー
139、ピグメントイエロー185、ピグメントイエロ
ー83、などの酸性基を有する顔料が好ましく、ピグメ
ントイエロー138、ピグメントイエロー139、ピグ
メントイエロー185、ピグメントレッド254、ピグ
メントグリーン36、ピグメントブルー15などが特に
好ましい。
能な前記有機溶媒について説明する。前記有機溶剤とし
ては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択す
ることができ、例えば、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエ
ーテル及びこれらの酢酸エステル類;酢酸エチル、酢酸
n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢
酸i−ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;メチルエチルケ
トン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノンなどのケトン類;エタノール、プロパノール、ブ
タノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等の
アルコール類、などが挙げられる。
2種以上を併用してもよい。これらの中でも、アルキレ
ングリコールモノアルキルエーテル類、及びその酢酸エ
ステル類、酢酸エステル類、メチルエチルケトン、など
が好ましい。
溶媒中に、少なくとも前記顔料と、前記顔料分散剤とが
分散されてなる。即ち、本発明の顔料分散組成物は、前
記顔料分散剤の働きにより、顔料が有機溶媒中で十分に
分散され、安定した状態にあるものを意味する。さらに
詳しくは、顔料分散剤による分散とは、二次粒子の状態
で一般に存在する顔料粒子をほぐして一次粒子の状態に
し、再凝集を防止することを意味する。本発明の顔料分
散剤は、顔料への吸着部位と、該顔料が一次粒子の形態
に分散された後での再凝集を防ぐ立体反発部位とを有す
るグラフト型分散剤であり、単独で使用しても十分に優
れた分散効果を発揮する。また、本発明の顔料分散剤に
よる顔料の分散は、該顔料分散剤と、顔料との直接の混
合により効果的に達成され、顔料以外に分散され得る粒
子ができるだけ存在しない状態で行うのが好ましい。こ
のような状態で顔料の分散を行うと、本発明の顔料分散
剤が該顔料粒子の周囲に瞬時に吸着し、該顔料粒子が良
好に分散し、良好に流動し、該顔料粒子同士の凝集が効
果的に抑制される。一方、顔料粒子以外に分散され得る
粒子が存在した状態で顔料の分散を行うと、本発明の顔
料分散剤が、目的とする顔料粒子の表面に吸着せず、他
の粒子表面に吸着し、該顔料分散剤の顔料分散効果が損
なわれることがる。したがって、例えば、感光材料等を
製造する場合等において、顔料を良好に分散させた状態
で該感光材料等中に含有させるには、該顔料と本発明の
顔料分散剤とを早い時期に混合しておくのが好ましく、
感光層用塗布液等の調製時等の遅い時期に本発明の顔料
分散剤を添加・混合するのは好ましくない。
体が、有機顔料粒子に吸着し、顔料が分散している状態
の模式図を図2に示す。図2において、一般式(I)で
表されるモノマー単位、即ち、含窒素複素環を含むモノ
マー単位3における窒素原子は、有機顔料粒子4の表面
に吸着し、重合性オリゴマーのポリマー鎖2が有機顔料
粒子4から突き出て、有機顔料粒子の周辺を覆ってい
る。
性感光性組成物として使用する際、共に用いられる酸性
基を有するバインダーポリマーの酸性基と、前記モノマ
ー単位3における含窒素複素環との間で、塩を形成した
り、強い分子間力が働いたりする場合が多いが、重合性
オリゴマーのポリマー鎖2の存在により、このような挙
動を抑制し、むしろ分散後の安定性を向上させ、含窒素
複素環による分散性向上の効果も高めていると考えられ
る。本発明の顔料分散剤は、一般の窒素原子含有基を有
するポリマー系分散剤に比較して、有機顔料を分散させ
る際の増粘作用がより小さく、有機顔料の分散性を向上
させる効果も向上している。特に酸性の有機顔料に対し
て分散性向上の効果が大きい。
有量としては、全固形分あたり通常5〜80質量%であ
り、10〜70質量%が好ましい。前記含有量が、5〜
80質量%であれば、顔料分散組成物の粘度の上昇を伴
わずに、十分な着色力を得ることができる。
ける含有量としては、前記顔料100質量部に対し、通
常、0.1〜200質量部であり、1〜50質量部が好
ましい。前記含有量が、0.1〜200質量部であれ
ば、顔料分散組成物の粘度の上昇を伴うことがなく、ま
た、カラーフィルター等の作製の際において、色度を得
るための塗布膜の厚みの調整も容易に行える。
る含有量としては、前記顔料100質量部に対し、通
常、10〜2000質量部であり、20〜1000質量
部が好ましい。前記含有量が、10〜2000質量部で
あれば、顔料分散組成物の粘度が上昇することもなく、
また、貯蔵時のスペースも小さくてすむ。
料分散組成物は、例えば、以下の方法により調製するこ
とができる。 1)前記顔料と前記顔料分散剤とを予め混合して得られ
る組成物を、前記有機溶剤(又はビヒクル)に添加して
分散させる方法 2)前記有機溶剤(又はビヒクル)に、前記顔料と前記
顔料分散剤とを別々に添加して分散させる方法 3)前記顔料と前記顔料分散剤とを予め別々に前記有機
溶剤(又はビヒクル)に分散し、得られた分散体を混合
する方法(この場合、前記顔料分散剤を前記有機溶剤の
みで分散してもよい) 4)前記有機溶剤(又はビヒクル)に前記顔料を分散し
た後、得られた分散体に前記顔料分散剤を添加する方法
ときに顔料を分散させている媒質の部分をいい、液状で
あって前記顔料と結合して塗膜を固める成分(バイン
ダ)と、これを溶解希釈する成分(前記有機溶剤)とを
含む。
としては、特に制限はなく、例えば、ニーダー、ロール
ミル、アトライタ、スーパーミル、ディゾルバ、ホモミ
キサー、サンドミル、などの公知の分散機が挙げられ
る。
着色感光性組成物について説明する。本発明の着色感光
性組成物は、前記顔料分散組成物、酸性基を有するバイ
ンダーポリマー、エチレン性不飽和二重結合を二個以上
有する多官能モノマー、及び光重合開始剤を含有するこ
とを特徴とする。
散組成物と、感光性組成物とを混合することにより得ら
れる。本発明において使用できる感光性組成物の材料と
しては、公知の、例えば特開平3−282404号公報
に記載されている感光性組成物をすべて使用することが
できる。例えば、ネガ型ジアゾ樹脂とバインダからなる
感光性組成物、光重合性組成物、アジド化合物とバイン
ダとからなる感光性組成物、桂皮酸型感光性組成物等を
挙げることができる。これらの中でも、前記感光性組成
物としては、光重合性組成物が好ましい。また、前記感
光性組成物としては、一般に、アルカリ水溶液により現
像可能なものと、有機溶剤により現像可能なものとが知
られているが、公害防止、労働安全性等の点でアルカリ
水溶液により現像可能なものが好ましい。
二重結合を二個以上有する多官能モノマーと、光重合性
開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて酸性基を有
するバインダーポリマーを含有していてもよい。
記顔料の分散安定性、及びより良好なアルカリ現像性と
を付与するために、酸性基を有するバインダーポリマー
を前記光重合性組成物中に含んでいてもよく、例えば、
メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体、メタ
クリル酸/メチルメタクリレート共重合体などの(メ
タ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重
合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、及びスチレ
ン/無水マレイン酸共重合体とアルコール類との反応
物、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用して
もよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中で
も、顔料分散性に優れ、多官能モノマー、光重合開始剤
との相溶性に優れ、アルカリ現像液溶解性、有機溶剤溶
解性、強度、軟化温度等が適当であるものが好ましく、
具体的には(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体が好ましい。
重量平均分子量としては、5000〜200000が好
ましい。前記重量平均分子量が、5000〜20000
0であれば、着色感光性組成物の粘度の上昇を伴わず、
塗布膜の形成上の問題も発生しない。
前記着色感光性組成物における含有量としては、全固形
分に対して、20〜80質量%程度である。前記含有量
が、20〜80質量%であれば、塗布膜の形成上の問題
が発生せず、他の素材の能力も発揮される。
する多官能モノマー>前記エチレン性不飽和二重結合を
二個以上有する多官能モノマーとしては、例えば、特開
昭60−258539号公報に記載されているような公
知の(メタ)アクリル酸エステル、ウレタン(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリル酸アミド、アリル化合
物、ビニルエステル、などが挙げられる。これらは1種
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート(DPHA)等の(メタ)アクリル酸エステルが
好ましい。
官能モノマーの前記着色感光性組成物における含有量と
しては、全固形分に対し、10〜60質量%が好まし
い。前記含有量が、10〜60質量%であれば、露光時
における硬化力が不足することがなく、他の素材の能力
も発揮される。
は、波長が約300〜500nmに少なくとも約50の
分子吸光係数を有する化合物を少なくとも1種使用する
のが好ましく、このような化合物としては、例えば、特
開平2−48664号公報、特開平1−152449号
公報、及び特開平2−153353号公報に記載されて
いるような、芳香族ケトン類、ロフィン2量体、ベンゾ
イン、ベンゾインエーテル類、ポリハロゲン類、などが
挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、
2種以上を併用してもよい。これらの中でも、4,4’
−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンと2−(o−
クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2
量体の組み合わせ、及び4−[p−(N,N−ビス(エ
トキシカルボニルメチル)アミノ)−ブロモフェニル]
−2,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジ
ン]が好ましい。
における含有量としては、着色感光性組成物の固形分に
対し、0.2〜10質量%が好ましい。前記含有量が、
0.2〜10質量%であれば、適度な露光感度が得られ
る。
料分散組成物と、前記感光性組成物とを、適宜選択した
条件、手法に従って混合することにより調製することが
できる。
成>本発明の着色感光性組成物を用いた着色画像の形成
は、例えば、前記顔料分散組成物を含む塗布液を、支持
体上に塗布、乾燥して該顔料分散組成物による層を形成
し、該層に画像様に露光し、現像する方法により行うこ
とができる。また、仮支持体上に形成された前記顔料分
散組成物による層を、別の支持体上に転写し、その上に
公知であるポジ型又はネガ型の感光性樹脂組成物の層を
形成して、露光・現像した後、未露光の前記感光性樹脂
組成物の層と共に、同じ領域の前記顔料分散組成物の層
を除去する方法等でも行うことができる。
形成は、基本的には、下記(1)〜(3)の工程により
行うことができる。 (1)前記顔料分散組成物を調製した後、これを用いて
前記着色感光性組成物を調製する工程 (2)得られた着色感光性組成物を基板上に塗布し乾燥
して、又は、別の仮支持体上に塗布し乾燥して形成した
層を基板上に転写して、着色感光性組成物による層を形
成する工程 (3)基板上に形成された着色感光性組成物による層を
露光、現像し、パターンを形成する工程
タの製造は、前記(2)及び(3)の工程を繰り返し行
い、2色目以降のパターンを組み合わせることにより行
うことができる。転写法によるカラーフィルタの製造方
法は、例えば、特開平4−208940号公報、特開平
5−72724号公報、特開平5−80503号公報、
特開平5−173320号公報等に記載されている。
ティック板等の透明材料が一般に用いられる。前記基板
と前記着色感光性組成物との密着力を向上させるため
に、市販の各種シランカップリング剤等を前記着色感光
性組成物に添加するか、あるいはあらかじめ前記基板を
カップリング処理しておいてもよい。
への塗布は、スピンコータ、ロールコータ、バーコー
タ、カーテンコータ等の公知の塗布手段を用いて行うこ
とができる。
性組成物による層を、前記基板上に転写する方法として
は、常圧下又は減圧下でヒートロールラミネータを用い
る方法が好適に挙げられる。
ては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又
は炭酸塩、炭酸水素塩、アシモニア水、4級アンモニウ
ム塩の水溶液、等が挙げられる。これらは1種単独で使
用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの
中でも、炭酸ナトリウム水溶液が特に好ましい。
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
分散組成物に含まれる共重合体の合成例を以下に示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 −モノマー1の合成− 3−ピリジンプロパノール13.7質量部、トリエチル
アミン15.2質量部、N,N−ジメチルアセトアミド
50質量部を三口フラスコに導入し、氷浴中、攪拌しな
がらメタクリル酸クロリド12.5質量部を30分かけ
て滴下した。一晩室温で放置した後、酢酸エチル100
質量部を加え、分液ロート中で水100質量部、次いで
飽和食塩水50質量部で洗浄した。溶媒を減圧留去し、
黄色液状組成物を得た。それを減圧蒸留〔67Pa
(0.5mmHg)〕により精製することで無色油状生
成物(モノマー1)10.3質量部を得た。収率は50
%であった。
パノール13.7質量部を、1−(3−アミノプロピ
ル)イミダゾール12.5質量部に変更した以外は、モ
ノマー1の合成と同様にして、無色油状生成物(モノマ
ー10)7.7質量部を得た。収率は40%であった。
ート(数平均分子量:6000、商品名:マクロモノマ
ーAA−6、東亜合成化学工業(株)製)54質量部、
1−メトキシ−2−プロピルアセテート126質量部を
窒素置換した三口フラスコに導入し、スリーワンモータ
にて攪拌し、窒素をフラスコ内に流しながら加熱して、
フラスコ内を78℃まで昇温する。別に調製した、下記
モノマー溶液Aをそれぞれ2時間かけて同時に滴下し
た。 〔モノマー溶液Aの組成〕 モノマー1 12.3質量部 2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル) 0.09質量部 (商品名:V−65;和光純薬(株)製) 1−メトキシ−2−プロピルアセテート 28.7質量部
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(商品名;V
−65)0.17質量部をフラスコ内の溶液中に添加
し、さらにフラスコ内を78℃で2時間保持し、その後
加熱して90℃に30分間保った。次いで、フラスコ内
の溶液を室温まで冷却し、ポリマー溶液を得た。ポリマ
ー溶液は、固形分が30質量%であり、重合収率は98
%であった。得られたポリマー〔共重合体(1)〕の重
量平均分子量は、20000であった。重量平均分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(C−R
4A;島津製作所(株)製)により測定した。
るポリメチルメタクリレート54質量部を、末端にメタ
クリロイル基を有するポリメチルメタクリレート40.
7質量部と、メトキシポリエチレングリコールメタクリ
レート(商品名;ブレンマーPME−4000、日本油
脂(株)製)13.3質量部の混合物に変更した以外は
同様の方法で、ポリマー溶液を得た。ポリマー溶液は、
固形分が30質量%で、重合収率は98%であった。ま
た、得られたポリマー〔共重合体(11)〕の重量平均
分子量は20000であった。
マー溶液Bに変更した以外は同様の方法で、下記ポリマ
ー溶液を得た。 〔モノマー溶液Bの組成〕 モノマー10 11.5質量部 2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.09質量部 (商品名;V−65、和光純薬(株)製) 1−メトキシ−2−プロピルアセテート 29.5質量部
で。重合収率は98%であった。得られたポリマー〔共
重合体(22)〕の重量平均分子量は、20000であ
った。
るポリメチルメタクリレート54質量部を、末端にメタ
クリロイル基を有するポリメチルメタクリレート40.
7質量部とメトキシポリエチレングリコールメタクリレ
ート(商品名;ブレンマーPME−4000、日本油脂
(株)製)13.3質量部の混合物に変更した以外は同
様の方法で、ポリマー溶液を得た。ポリマー溶液は、固
形分が30質量%で、重合収率は98%であった。得ら
れたポリマー〔共重合体(29)〕の重量平均分子量
は、20000であった。
散液を調製した。 C.I.ピグメントグリーン36 8.28g 本発明の共重合体(合成例1の化合物) 8.28g 1−メトキシ−2−プロピルアセテート 63.44g
(アイガー社製)で、直径0.65mmのジルコニアビ
ーズを用い、周速9m/sで9時間分散し、緑色顔料分
散液を作製した。
の化合物の代わりに前記合成例2の化合物を使用した以
外は、実施例1と同様の方法で、緑色顔料分散液を調製
した。
化合物の代わりに前記合成例3の化合物を使用した以外
は、実施例1と同様の方法で、緑色顔料分散液を調製し
た。
の化合物の代わりに前記合成例4の化合物を使用した以
外は、実施例1と同様の方法で、緑色顔料分散液を調製
した。
ピグメントグリーン36の代わりにC.I.ピグメント
ブルー15:6を使用した以外は、実施例1と同様の方
法で、青色顔料分散液を調製した。
の化合物の代わりに、4−ビニルピリジンとメチルメタ
クリレートとの共重合体(質量比:15/85、重量平
均分子量:20000)を使用した以外は、実施例1と
同様にして緑色顔料分散液を調製した。
の化合物の代わりに、下記の共重合体を使用した以外は
同様の方法で、緑色顔料分散液を調製した。前記の合成
例1において、前記モノマー液Aの代わりに、下記のモ
ノマー溶液Cを用いて、同様の方法で共重合体(ポリマ
ー溶液)を得た。 〔モノマー溶液Cの組成〕 ジメチルアミノエチルメタクリレート 9.4質量部 片末端にメタクリロイル基を有するポリメチルメタクリレート 54質量部 (数平均分子量:6000、商品名:マクロモノマーAA−6、 東亜合成化学工業(株)製) 1−メトキシ−2−プロピルアセテート 148重量部
がって評価した。 (1)粘度測定:得られた顔料分散液を、E型粘度計を
用いて粘度を測定、増粘の程度を評価した。
散液をガラス基板上に膜厚6μmに塗布し、サンプルを
作製した。2枚の偏光板の間にこのサンプルを置き、偏
光軸が平行のときと垂直のときとの透過光量を測定し、
その比をコントラストとした(「1990年第7回色彩光学
コンファレンス、512色表示10.4”サイズTFT
−LCD用カラーフィルター、植木、小関、福永、山
中」を参考にした)。
調製した緑色顔料分散液85gを加えて混合し、カラー
フィルタ作製用緑色感光性組成物を調製した。
で調製した緑色顔料分散液の代わりに、実施例2で調製
した緑色顔料分散液を使用した以外は、実施例6と同様
の方法で、カラーフィルタ作製用緑色感光性組成物を調
製した。
で調製した緑色顔料分散液の代わりに、実施例3で調製
した緑色顔料分散液を使用した以外は、実施例6と同様
の方法で、カラーフィルタ作製用緑色感光性組成物を調
製した。
で調製した緑色顔料分散液の代わりに、実施例4で調製
した緑色顔料分散液を使用した以外は、実施例6と同様
の方法で、カラーフィルタ作製用緑色感光性組成物を調
製した。
1で調製した緑色顔料分散液の代わりに、実施例5で調
製した緑色顔料分散液を使用した以外は、実施例6と同
様の方法で、カラーフィルタ作製用緑色感光性組成物を
調製した。
調製した緑色顔料分散液の代わりに、比較例1で調製し
た緑色顔料分散液を使用した以外は、実施例6と同様の
方法で、カラーフィルタ作製用緑色感光性組成物を調製
した。
調製した緑色顔料分散液の代わりに、比較例2で調製し
た緑色顔料分散液を使用した以外は、実施例6と同様の
方法で、カラーフィルタ作製用緑色感光性組成物を調製
した。
組成物について、前記と同様にして粘度を測定し、下記
のようにしてカラーフィルタを作製し、前記と同様にそ
のコントラストを測定した。ガラス基板上にカラーフィ
ルタ作製用緑色感光性組成物をスピナーで塗布し、10
0℃で2分間乾燥させて、約2μmの膜を形成した。次
いで窒素気流下、超高圧水銀灯で露光した後、1%炭酸
ナトリウム水溶液で現像した。得られたカラーフィルタ
のコントラストを前記と同様に測定した。
ならびに緑色感光性組成物の評価結果を表1に示す。
た顔料分散液は、粘度が低く、カラーフィルタを作製し
た場合に高いコントラストが得られることが確認され
た。高いコントラストは、顔料粒子が微細化されている
ためと考えられる。
料の安定かつ良好な分散性、流動性を実現し、かつ光透
過性にも優れ、特にフタロシアニン系顔料の分散に好適
な顔料分散剤を提供することができる。また、本発明に
よると、前記顔料分散剤を含有し、顔料の分散性、流動
性等に優れ、かつ着色力が高く、アルカリ現像適性にも
優れ、塗料、印刷インキ、カラー表示板等の広い範囲で
好適に使用し得る顔料分散組成物を提供することができ
る。さらに、本発明によると、前記顔料分散組成物を含
有し、着色力が高く、アルカリ現像適性に優れ、カラー
プルーフ等、基体上の多色画像の形成や、液晶カラーデ
ィスプレイ等に使用されるカラーフィルタの製造などに
好適に使用し得る着色感光性組成物を提供することがで
きる。
造を示す模式図である。
顔料表面に吸着し、顔料が分散している状態を示す模式
図である。
結合の基に相当する部分 2… 重合性オリゴマーのポリマー鎖 3… 一般式(I)で表されるモノマーのモノマー単位 4… 顔料粒子
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるモノマーの
うち少なくとも1種を、共重合成分として含有する共重
合体を含むことを特徴とする顔料分散剤。 【化1】 前記一般式(I)において、R1は、水素原子、又は置
換もしくは無置換のアルキル基を表す。R2は、単結
合、又は2価の連結基を表す。Xは、−CO−、−C
(=O)O−、−CONH−、−OC(=O)−、又は
フェニレン基を表す。Aは、置換もしくは無置換の含窒
素複素環基を表す。 - 【請求項2】 前記一般式(I)におけるAが、置換も
しくは無置換の、ピリジル基、イミダゾリル基、ピラゾ
リル基、トリアゾリル基、及びテトラゾリル基の中から
選択される請求項1に記載の顔料分散剤。 - 【請求項3】 前記共重合体が、末端にエチレン性不飽
和二重結合を有する重合性オリゴマーを共重合成分とし
て含有する請求項1又は2に記載の顔料分散剤。 - 【請求項4】 有機溶媒中に、少なくとも顔料と請求項
1から3のいずれかに記載の顔料分散剤とが分散されて
なることを特徴とする顔料分散組成物。 - 【請求項5】 前記顔料が、フタロシアニン系顔料であ
る請求項4に記載の顔料分散組成物。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載の顔料分散組成
物、酸性基を有するバインダーポリマー、エチレン性不
飽和二重結合を二個以上有する多官能モノマー、及び光
重合開始剤を含有することを特徴とする着色感光性組成
物。
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