JP2003081948A - アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物、顔料分散剤、及びこれを含む顔料分散組成物並びに着色感光性組成物 - Google Patents

アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物、顔料分散剤、及びこれを含む顔料分散組成物並びに着色感光性組成物

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JP2003081948A
JP2003081948A JP2001277177A JP2001277177A JP2003081948A JP 2003081948 A JP2003081948 A JP 2003081948A JP 2001277177 A JP2001277177 A JP 2001277177A JP 2001277177 A JP2001277177 A JP 2001277177A JP 2003081948 A JP2003081948 A JP 2003081948A
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JP2001277177A
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Tomohiro Kodama
知啓 児玉
Akinori Fujita
明徳 藤田
Sachiko Arai
幸子 新居
Akihiko Takeda
明彦 竹田
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に無色のアシルアセチルアミノベンゾ
イミダゾロン化合物、実質的に無色であって、安定かつ
良好な顔料分散性、流動性を実現し、光透過性に優れる
顔料分散剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されることを特徴
とするアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合
物、及び該化合物を含む顔料分散剤〔R1:アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基;R
2:低級ジアルキルアミノ基又は5員若しくは6員の含
窒素飽和ヘテロ環で置換されたアルキル基又はアリール
基;X1,X2:単結合、酸素、硫黄、NH、OCO、C
ONH、CO2、OCONH、NHCONH;A:単結
合、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基(酸
素、窒素、エステル、アミド、ウレタン、ウレアで遮断
されていてもよい)〕である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アシルアセチルア
ミノベンゾイミダゾロン化合物及びこれを用いた顔料分
散剤、及び塗料、印刷インキ、カラー表示板(カラーフ
ィルタ等)等の広い分野で好適な顔料分散組成物、並び
にカラープルーフ等の基体上の多色画像の形成や、液晶
カラーディスプレイ等に使用されるカラーフィルタの製
造等に好適な着色感光性組成物に関し、詳しくは、アゾ
色素骨格を有しない新規なアシルアセチルアミノベンゾ
イミダゾロン化合物、及び該アシルアセチルアミノベン
ゾイミダゾロン化合物を含有しかつ非着色の顔料分散
剤、顔料分散組成物並びに着色感光性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、顔料は、鮮明な色調と高い着
色力とを示し、多くの分野で広く使用されてきている。
これらの顔料の中でも実用上重要なものは、一般に、微
細な粒子のものが多く、該顔料の凝集を防ぎ微細化する
ことによって鮮明な色調と高い着色力とが得られる。し
かし、顔料をより微細化していくと、該顔料の分散液は
高粘度を示すことが多い。このため、この顔料分散液を
工業的規模で調製した場合は、該顔料分散液の分散機か
らの取り出しが困難となったり、パイプラインによる輸
送ができなくなったり、更には貯蔵中にゲル化して使用
不能となる、等の問題がある。
【0003】ところで、前記顔料を含有する着色感光性
組成物は、液晶ディスプレイ等に用いるカラーフィルタ
の材料等として有用であり、該着色感光性組成物を用い
てカラーフィルタを製造する場合、品質、製造安定性等
の点で優れる顔料分散法が広く採用されている。この顔
料分散法においては、前記着色感光性組成物の塗布液を
透明基板上に塗布して着色感光性層を設け、パターン露
光した後、現像して第一色目の画素パターンを形成し、
これを複数回繰り返して、該透明基板上に複数色の画素
パターンを形成する。
【0004】しかし、ここでは着色材として顔料を用い
るため、該顔料の微細化、分散状態が十分でない場合に
は、該顔料により光が散乱、吸収され、光透過率が低下
してしまう、あるいは更に、該顔料による光の散乱、複
屈折等で偏光軸が回転し、液晶表示装置のコントラスト
も低下してしまう、等の問題がある(1990年第7回
色彩光学コンファレンス、512色表示10.4”サイ
ズTFT−LCD用カラーフィルタ、植木、小関、福
永、山中)。このため、前記着色感光性組成物において
は、前記顔料を高度に微細化した状態で分散させておく
ことが必要とされる。
【0005】また、鮮明な色調と高い着色力とを示す顔
料を含有した着色感光性組成物は、例えばカラープルー
フやカラーフィルタ等を作製するための画像形成材料と
しても有用である。該着色感光性組成物を用いて着色画
像を形成する場合も、一般に、着色感光性組成物の塗布
液を基板上に塗布して層形成した後、露光・現像を行う
が、該現像時に用いる現像液としては、環境に与える影
響の少ないアルカリ性水溶液を使用することが多く、前
記層(即ち、着色感光性組成物中の結合剤(バインダ
ー))は、前記アルカリ性水溶液に可溶であることが要
求される。その一方、着色感光性組成物の塗布液に用い
られる溶媒(顔料の分散媒)としては、塗布後の乾燥の
容易さから有機溶剤が有効である。このため、前記着色
感光性組成物中の結合剤は、酸性基を有し、しかも適当
な有機溶媒に溶解し得る性質を有することが好適であ
り、該着色感光性組成物において、顔料は、酸性基を有
し前記性質を有する結合剤中に分散される。
【0006】したがって、流動性、分散性等に優れた顔
料分散物(組成物)あるいは着色感光性組成物を得るた
め、種々の分散剤を使用することが知られている。この
分散剤は、ポリマー系分散剤と低分子化合物分散剤とに
大別される。前記ポリマー系分散剤としては、ポリアク
リル酸塩、マレイン酸ナトリウムオレフィン共重合体、
末端カルボキシル基含有ポリエステル(特公昭54−3
4009号公報)、テトラキス(2−ヒドロキシアルキ
ル)エチレンジアミンを出発物質とする酸性基及び/又
は塩基性基を有するポリエステル(特開平2−2452
31号公報)、マクロモノマー(末端にエチレン性不飽
和基を有するオリゴマー)、水酸基を有するモノマー、
カルボキシ基含有モノマー及びこれら以外のモノマーの
4種からなる共重合体(特開平8−259876号公
報)等が知られている。また、前記低分子化合物分散剤
としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、アルキルジアミン、アルカノール
アミン誘導体(米国特許第3536510号)等が知ら
れており、顔料母核を導入した分散剤の例も、特公平5
−72943号公報、特開平8−48890号公報に記
載されている。
【0007】しかし、従来より用いられてきた分散剤
は、前記顔料母核が導入された分散剤等のようにそれ自
体着色を有するものがほとんどであり、したがって、カ
ラーフィルタや画像形成材料として用いる場合には、そ
の着色に更に所望の色相を加えて実用上使用可能な範囲
で調整され用いられてきたのが実情である。ところが、
近年のカラー画像に求められる画像特性は高く、特にカ
ラーフィルタでは、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各色
の色純度の更なる向上が求められていた。
【0008】このような状況のもと、無色の顔料分散剤
も提案されており、例えば、特開平11−199796
号公報、同10−46043号公報、同9−31351
号公報、同9−272811号公報等では、それ自体無
色の分散剤が記載されている。しかしながら、最近のカ
ラーフィルタ用途に要求される高い光透過率を得るため
に顔料を超微粒化し分散する系では、室温あるいは加熱
下で放置すると、経時により分散液の粘度が上昇してし
まい、安定に保持できない、即ち分散安定性の点で問題
があった。また、特開平8−48890号公報、同10
−265697号公報等にも、それ自体無色となり得る
分散剤が開示されているが、いずれにおいても前記同様
に顔料を超微粒化し分散する系では、経時での分散安定
性が十分でなく粘度上昇のない分散液を得ることは困難
であった。
【0009】更に、顔料を含む着色感光性組成物を用い
て層を形成する場合には、一般に極めて薄層に形成する
ことができ、しかも高い着色濃度を示すことが要求され
る。このような点でも、上述のように、有機溶媒可溶性
で酸性基を持つ結合剤中であっても、顔料を高度に微細
化した状態で凝集することなく安定に分散させ得ること
が必要とされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カラーフィ
ルタ用途など、顔料を超微粒子状に分散し高い光透過率
を得る系であっても、顔料の分散性、流動性等に特に優
れ、かつ分散後の分散安定性が良好であり、しかも顔料
の色相を実用上損なわず顔料種に依存しない汎用性のあ
る非着色の顔料分散物、並びにそれを含む顔料分散組成
物及び着色感光性組成物は、未だ提供されていないのが
現状である。したがって、本発明は、前記従来における
諸問題を解決し、下記目的を達成することを課題とす
る。即ち、
【0011】本発明は、実質的に無色で新規なアシルア
セチルアミノベンゾイミダゾロン化合物を提供すること
を目的とする。また、本発明は、実質的に無色であっ
て、顔料凝集がなく、顔料の安定かつ良好な分散性、流
動性を実現し、しかも光透過性にも優れる顔料分散剤を
提供すること、該顔料分散剤を含有し、顔料の分散性、
流動性等及び着色濃度に優れ、しかも顔料の色相を損な
うことなく、色相純度や着色色相および光透過性に特に
優れ、アルカリ現像適性を有して塗料、印刷インキ、カ
ラー表示板等の広い範囲において好適な顔料分散組成物
を提供すること、並びに、該顔料分散組成物を含有し、
着色濃度のみならず色相純度や着色色相および光透過性
に特に優れ、アルカリ現像適性を有してカラープルーフ
等の多色画像の形成やカラーフィルタの製造等に好適な
着色感光性組成物を提供すること、を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、顔料分散
用の分散剤に関する検討を重ねた結果、以下の知見を得
た。即ち、酸性基を有する結合剤中に有機顔料を分散さ
せる場合、前記酸性基と有機顔料との間の分子間力に起
因し増粘する傾向がある。特にカラーフィルタ用途な
ど、高い光透過率を得る必要のある系では顔料を超微粒
子状に分散する必要があるが、この場合の粘度は更に上
昇傾向を示す。また、顔料による着色色相をそのまま利
用するためには分散剤自体に着色のないことが不可避で
ある。以上の知見に基づき、前記課題を達成するための
具体的手段は以下の通りである。
【0013】<1> 下記一般式(1)で表されること
を特徴とするアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン
化合物である。
【0014】
【化3】
【0015】〔一般式(1)中、R1は、アルキル基、
アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基を表し、
2は、低級ジアルキルアミノ基又は5員若しくは6員
の含窒素飽和ヘテロ環で置換されたアルキル基、低級ジ
アルキルアミノ基又は5員若しくは6員の含窒素飽和ヘ
テロ環で置換されたアリール基を表す。X1及びX2は、
それぞれ独立に単結合、−O−、−S−、−NH−、−
OCO−、−CONH−、−CO2−、−OCONH
−、−NHCONH−を表し、互いに同一でも異なって
いてもよい。Aは、単結合、アルキレン基、アリーレン
基、アラルキレン基を表し、これらは各々酸素、窒素、
エステル、アミド、ウレタン、ウレアで遮断されていて
もよい。〕
【0016】前記一般式(1)で表されるアシルアセチ
ルアミノベンゾイミダゾロン化合物が、下記一般式
(2)又は(3)で表されるアシルアセチルアミノベン
ゾイミダゾロン化合物であることが好ましい。該一般式
(2)又は(3)の詳細については後述の記載と同義で
ある。
【0017】<2> 前記<1>に記載のアシルアセチ
ルアミノベンゾイミダゾロン化合物を含有することを特
徴とする顔料分散剤である。
【0018】<3> アシルアセチルアミノベンゾイミ
ダゾロン化合物が、下記一般式(2)又は(3)で表さ
れるアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物よ
り選択される少なくとも一種である前記<2>に記載の
顔料分散剤である。
【0019】
【化4】
【0020】〔一般式(2)及び(3)中、R1は、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基を表す。R3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立に水
素原子、アルキル基を表し、互いに同一でも異なってい
てもよく、R3とR4、及び/又は、R5とR6はそれぞれ
互いに結合して環を形成してもよい。Aは、単結合、ア
ルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基を表し、こ
れらは各々酸素、窒素、エステル、アミド、ウレタン、
ウレアで遮断されていてもよい。A2及びA3は、それぞ
れ独立にアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基
を表し、互いに同一でも異なっていてもよく、酸素、窒
素、エステル、アミド、ウレタン、ウレアで遮断されて
いてもよい。X1及びX2は、それぞれ独立に単結合、−
O−、−S−、−NH−、−OCO−、−CONH−、
−CO2−、−OCONH−、−NHCONH−を表
す。一般式(3)中、X3及びX4は、それぞれ独立に単
結合、−O−、−NH−、−S−、−CONH−、−N
HCO−、−CO2−、−OCO−、−OCONH−、
−NHCO2−、−NHCONH−を表す。X1、X2
3及びX4は、互いに同一でも異なっていてもよい。〕
【0021】<4> 波長400nm以上でのモル吸光
係数が1000未満である前記<2>又は<3>に記載
の顔料分散剤である。 <5> 前記<2>〜<4>のいずれかに記載の顔料分
散剤と、顔料と、を有機溶剤中に分散してなることを特
徴とする顔料分散組成物である。 <6> 酸性基を有するバインダーポリマーを含有する
前記<5>に記載の顔料分散組成物である。 <7> 前記<5>に記載の顔料分散組成物と、酸性基
を有するバインダーポリマーと、エチレン性不飽和二重
結合を二個以上有する多官能モノマーと、光重合開始剤
とを含有することを特徴とする着色感光性組成物であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各々について詳細
に説明する。 <アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物>本
発明のアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物
は、実質的に無色の化合物であって、顔料を、流動性を
損なわず、微粒かつ均一に分散させ得、その分散安定性
も良好な分散剤として機能し得る化合物である。本発明
において、「実質的に無色」とは、色相(BGR等)の
色純度を低下させるような着色、即ち可視域に吸収がな
く、光透過性に優れること、具体的には波長400nm
以上にモル吸光係数1000以上の吸収を有しないこと
を指す(本明細書中において同様とする。)。具体的に
は、下記一般式(1)で表される。
【0023】
【化5】
【0024】前記一般式(1)中のR1は、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基を表
す。前記アルキル基は、直鎖状、分岐状のアルキル基等
のいずれであってもよく、炭素数1〜10のアルキル基
が好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がより好まし
く、無置換でも置換されていてもよい。置換されている
場合の置換基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ
基、クロロ基、ブロモ基、アセチル基、アセチルオキシ
基、フェノキシ基、フェニル基、4−メトキシフェニル
基等が挙げられる。
【0025】前記アルキル基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、
2―エチルヘキシル基、メトキシエチル基、アセトキシ
エチル基、フェノキシエチル基、クロロメチル基等が好
適に挙げられる。
【0026】前記アリール基は、炭素数6〜20のアリ
ール基が好ましく、炭素数6〜10のアリール基がより
好ましく、無置換でも置換されていてもよい。置換され
ている場合の置換基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、ヘキシルオ
キシ基、クロロ基、ブロモ基、アセチル基、アセチルオ
キシ基等が挙げられる。
【0027】前記アリール基としては、例えば、フェニ
ル基、ナフチル基、3−メチルフェニル基、4−クロロ
フェニル基、ペンタクロロフェニル基、2−クロロナフ
チル基、4−メトキシフェニル基、3−エトキシフェニ
ル基、4−ジエチルアミノフェニル基、4−ブトキシフ
ェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、4−エトキ
シカルボニルフェニル基、4−シアノフェニル基、4−
ニトロフェニル基等が好適に挙げられる。
【0028】前記アルコキシ基は、炭素数1〜10のア
ルコキシ基が好ましく、炭素数1〜6のアルコキシ基が
より好ましく、無置換でも置換されていてもよい。置換
されている場合の置換基としては、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、クロロ基、ブロモ基、アセチル基、ア
セチルオキシ基、フェノキシ基、フェニル基、クロロフ
ェニル基等が挙げられる。前記アルコキシ基としては、
メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ
基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、ドデシ
ルオキシ基、メトキシエトキシ基、4−アセトキシブト
キシ基等が挙げられる。
【0029】前記アリールオキシ基は、炭素数6〜20
のアリールオキシ基が好ましく、炭素数6〜10のアリ
ールオキシ基がより好ましく、無置換でも置換されてい
てもよい。置換されている場合の置換基としては、例え
ば、メチル基、エチル基、アミル基、メトキシ基、ブト
キシ基、ノニルオキシ基、クロロ基、ブロモ基、アセチ
ル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、アセチルオ
キシ基等が挙げられる。前記アリールオキシ基として
は、例えば、フェノキシ基、4−メトキシフェニルオキ
シ基、3−クロロフェニルオキシ基、2,4−ジメチル
フェニルオキシ基等が挙げられる。
【0030】前記R1の中でも、メチル基、エチル基、
n−ブチル基、t−ブチル基、フェニル基、4−メトキ
シフェニル基、メトキシ基、ブトキシ基、ドデシルオキ
シ基が特に好ましい。
【0031】前記一般式(1)中のR2は、低級ジアル
キルアミノ基で置換されたアルキル基、5員若しくは6
員の含窒素飽和ヘテロ環で置換されたアルキル基、低級
ジアルキルアミノ基で置換されたアリール基、5員若し
くは6員の含窒素飽和ヘテロ環で置換されたアリール基
を表す。
【0032】前記低級ジアルキルアミノ基で置換された
アルキル基、5員若しくは6員の含窒素飽和ヘテロ環で
置換されたアルキル基は、未置換での炭素数が1〜12
のアルキル基が置換されたものが好ましく、例えば、ジ
エチルアミノメチル基、2−ジメチルアミノエチル基、
3−ジメチルアミノプロピル基、4−ジメチルアミノ−
1−メチルブチル基、6−ジメチルアミノヘキシル基、
2−ジエチルアミノエチル基、3−ジエチルアミノプロ
ピル基、6−ジエチルアミノヘキシル基、4−ジメチル
アミノ−2−メチルブチル基、2−ジブチルアミノエチ
ル基、2−ジイソプロピルアミノエチル基、3−モルホ
リノプロピル基、2−ピペリジノエチル基、6−ピロリ
ジノヘキシル基、等が挙げられる。
【0033】前記低級ジアルキルアミノ基で置換された
アリール基、5員若しくは6員の含窒素飽和ヘテロ環で
置換されたアリール基は、未置換での炭素数が6〜12
のアリール基(ヘテロ環であってもよい。)が置換され
たものが好ましく、例えば、2−ジメチルアミノフェニ
ル基、4−N,N−ビス(3’−ジエチルアミノプロピ
ルアミノカルボニルメチル)アミノフェニル基、4−ジ
ブチルアミノフェニル基、4−(2’−ジエチルアミノ
エチルアミノカルボニル)フェニル基、3−(3’−ジ
エチルアミノプロピルアミノ)フェニル基、2−ジメチ
ルアミノメチルオキシフェニル基、3,4−ビス(6’
−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フェニル基、3,5
−ビス(3’−ジエチルアミノプロピルアミノカルボニ
ル)フェニル基、3,5−ビス(3’−ジエチルアミノ
プロピルオキシカルボニル)フェニル基、3,5−ビス
(6’−ジメチルアミノヘキシルオキシカルボニル)フ
ェニル基、3−(3’−ジエチルアミノプロピルアミノ
カルボニル)フェニル基、3,5−ビス(4’−ジエチ
ルアミノ−1’−メチルブチルアミノカルボニル)フェ
ニル基、3,5−ビス(3’,5’−ビス(3''−ジエ
チルアミノプロピルアミノカルボニル)フェニルアミノ
カルボニル)フェニル基、3,5−ビス(2’−ピペリ
ジノエチルオキシカルボニル)フェニル基、3,5−ビ
ス(2’−ピロリジノエチルオキシカルボニル)フェニ
ル基;
【0034】3,5−ビス(3’−ジメチルアミノプロ
ピルアミノ)トリアジノ基、3,5−ビス(2’−ジエ
チルアミノエチルアミノ)トリアジノ基、3,5−ビス
(3’−ジメチルアミノプロピルオキシ)トリアジノ
基、3,5−ビス(3’−ジエチルアミノプロピルアミ
ノ)トリアジノ基、3,5−ビス(3’−ジエチルアミ
ノプロピルオキシ)トリアジノ基、3,5−ビス(6’
−ジメチルアミノヘキシルオキシ)トリアジノ基、3,
5−ビス(4’−ジエチルアミノ−2’−メチルブチル
アミノ)トリアジノ基、3,5−ビス(6’−ジエチル
アミノヘキシルオキシ)トリアジノ基、3,5−ビス
(2’−モルホリノエチルオキシ)トリアジノ基、等が
挙げられる。
【0035】前記R2の中でも、6−ジエチルアミノヘ
キシル基、3−ジエチルアミノプロピル基、4−ジメチ
ルアミノ−1−メチルブチル基、3−モルホリノプロピ
ル基、6−ピロリジノヘキシル基、4−N,N−ビス
(3’−ジエチルアミノプロピルアミノカルボニル)メ
チルアミノフェニル基、4−ジブチルアミノフェニル
基、3−(3’−ジエチルアミノプロピルアミノ)フェ
ニル基、3,4−ビス(6’−ジメチルアミノヘキシル
オキシ)フェニル基、3,5−ビス(3’−ジエチルア
ミノプロピルアミノカルボニル)フェニル基、3,5−
ビス(3’−ジエチルアミノプロピルオキシカルボニ
ル)フェニル基、3,5−ビス(6’−ジメチルアミノ
ヘキシルオキシカルボニル)フェニル基、3,5−ビス
(4’−ジエチルアミノ−2’−メチルブチルアミノカ
ルボニル)フェニル基、3,5−ビス(3’,5’−ビ
ス(3''−ジエチルアミノプロピルアミノカルボニル)
フェニルアミノカルボニル)フェニル基、3,5−ビス
(3’−ジメチルアミノプロピルアミノ)トリアジノ
基、3,5−ビス(3’−ジメチルアミノプロピルオキ
シ)トリアジノ基、3,5−ビス(3’−ジエチルアミ
ノプロピルアミノ)トリアジノ基、3,5−ビス(3’
−ジエチルアミノプロピルオキシ)トリアジノ基、3,
5−ビス(4’−ジエチルアミノ−1’−メチルブチル
アミノ)トリアジノ基、3,5−ビス(6’−ジエチル
アミノヘキシルオキシ)トリアジノ基がより好ましい。
【0036】前記一般式(1)中のX1及びX2は、それ
ぞれ独立に単結合、−O−、−S−、−NH−、−OC
O−、−CONH−、−CO2−、−OCONH−、−
NHCONH−を表し、X1とX2とは互いに同一であっ
てもよいし、異なっていてもよい。上記のうち、前記X
1としては、合成の容易の点で、単結合、−O−、−S
−、−OCO−が好ましく、単結合、−O−が特に好ま
しい。また、前記X2としては、合成が容易な点、官能
基変換のしやすさの点で、単結合、−O−、−NH−、
−CONH−、−NHCONH−が好ましく、単結合、
−O−、−NH−、−CONH−が特に好ましい。
【0037】前記一般式(1)中のAは、単結合、アル
キレン基、アリーレン基、アラルキレン基を表し、該ア
ルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基は、無置換
でも置換されていてもよく、例えば−CH2−O−CH2
−等のように、それぞれ酸素、窒素、エステル、アミ
ド、ウレタン、ウレアで遮断されていてもよい。前記A
で表される基としては、例えば、メチレン基、エチレン
基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、へ
キサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン
基、−C24OC24−、フェニレン基、−CH26
4−、キシリレン基、−C64C(CH3)264−、−
612CONHC64−、C48CO264−、C8
16CONHC64−、−C64CONH−、−C64
OC 36−、−C64CH2−等が好適に挙げられる。
【0038】中でも特に、単結合、メチレン基、プロピ
レン基、ブチレン基、へキサメチレン基、オクタメチレ
ン基、フェニレン基、キシリレン基、−C612CON
HC64−、−C48CO264−、−C816CON
HC64−、−C64CONH−、−C64OC3
6−、−C64CH2−が好ましい。
【0039】以下に、前記一般式(1)で表されるアシ
ルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物の具体例
(例示化合物(1)〜(33))を示す。但し、本発明
においてはこれらに制限されるものではない。尚、例示
化合物中の、「Me」は「CH 3」を、「Et」は「C2
5」を、「Bu」は「C49」を、各々表す。
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】前記一般式(1)で表されるアシルアセチ
ルアミノベンゾイミダゾロン化合物の中でも、後述する
一般式(2)又は(3)で表されるアシルアセチルアミ
ノベンゾイミダゾロン化合物が特に好ましい。これら一
般式(2)及び(3)についての詳細は後述する。
【0045】本発明のアシルアセチルアミノベンゾイミ
ダゾロン化合物の合成は、特に制限なく、一般に、活性
メチレン部位への求電子置換反応、あるいはハロゲン化
に続く求核置換反応等により好適に行うことができる。
例えば、前記例示化合物(1)及び(25)の具体的な
方法として、下記実施例に示すようにして行うことがで
きる。また、他の例示化合物についてもこれらの方法に
準じて合成することができる。
【0046】<顔料分散剤>本発明の顔料分散剤は、実
質的に無色の、前記本発明のアシルアセチルアミノベン
ゾイミダゾロン化合物を含有してなり、必要に応じて、
適宜選択した他の成分を含有してもよい。 −アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物 アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物として
は、前記一般式(1)で表される化合物が好適であり、
詳細については既述の通りである。本発明の顔料分散剤
においては、前記一般式(1)で表される化合物の中で
も、特に下記一般式(2)又は(3)で表されるアシル
アセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物が好ましい。
【0047】
【化10】
【0048】前記一般式(2)及び(3)中のR1は、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基を表し、既述の一般式(1)中のR1で表されるア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基とそれぞれ同義であり、その好ましい態様も同様であ
る。
【0049】前記一般式(2)及び(3)中のR3
4、R5及びR6は、それぞれ独立に水素原子、アルキ
ル基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく、アル
キル基の方が好適である。前記アルキル基は、直鎖状、
分岐状、環状のアルキル基等のいずれであってもよく、
炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6
のアルキル基がより好ましく、無置換でも置換されてい
てもよい。
【0050】前記R3〜R6で表されるアルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基、アミル基、イソアミル基、ネオペンチル基、ヘキ
シル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、2―エチルヘ
キシル基、ノニル基、3,5,5−トリメチルヘキシル
基、デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、メトキシ
メチル基、メトキシエチル基、フェノキシエチル基、ジ
メチルアミノプロピル基、ジメチルアミノヘキシル基、
ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基、
ジブチルアミノメチル基、4−ジメチルアミノ−1−メ
チルブチル基、アセトキシエチル基、フェノキシエチル
基、ベンジル基、クロロメチル基、3−クロロフェニル
エチル基等が挙げられる。
【0051】また、R3及びR4の組合せ、及び/又は、
5及びR6の組合せにおいて、各組合せの両基が互いに
結合して窒素原子と共に環を形成してもよい。互いに結
合されて、窒素原子と連結し環を形成し得る基(連結
基)としては、例えば、−C48−、−C510−、−
24OC24−等が挙げられる。
【0052】中でも、前記R3〜R6としては、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、アミル基、イソアミル基、ネオペン
チル基、ヘキシル基、2―エチルヘキシル基、ヘキサデ
シル基、メトキシメチル基、フェノキシエチル基、ジメ
チルアミノプロピル基、ジメチルアミノヘキシル基、ジ
エチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基、4
−ジメチルアミノ−1−メチルブチル基、アセトキシエ
チル基、フェノキシエチル基、ベンジル基が特に好まし
い。
【0053】前記一般式(2)及び(3)中のX1及び
2は、既述の一般式(1)中のX1及びX2とそれぞれ
同義であり、その好ましい態様も同様である。前記一般
式(3)中のX3及びX4は、それぞれ独立に単結合、−
O−、−NH−、−S−、−CONH−、−NHCO
−、−CO2−、−OCO−、−OCONH−、−NH
CO2−、−NHCONH−を表す。前記X1とX2とX3
とX4とは、互いに同一であってもよい。
【0054】上記のうち、前記X3としては、合成容易
の点で、−O−、−NH−が好ましく、−NH−が特に
好ましい。また、前記X2としては、合成が容易な点、
官能基変換のしやすさの点で、単結合、−O−、−NH
−、−CONH−、−NHCONH−が好ましく、単結
合、−O−、−NH−、−CONH−が特に好ましい。
【0055】前記一般式(2)及び(3)中のAは、既
述の一般式(1)中のAと同義であり、その好ましい態
様も同様であり、各々酸素、窒素、エステル、アミド、
ウレタン、ウレアで遮断されていてもよい。前記一般式
(2)及び(3)中のA2及びA3は、それぞれ独立にア
ルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基を表し、互
いに同一でも異なっていてもよく、これらは前記A同様
に、それぞれ酸素、窒素、エステル、アミド、ウレタ
ン、ウレアで遮断されていてもよい。
【0056】前記A2又はA3としては、例えば、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタ
メチレン基、へキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オ
クタメチレン基、−CH(CH3)C36−、−C24
24−、−(C24O)224−、フェニレン基、−
CH264−、キシリレン基、−C612CONHC6
4−、−C48CO264−、−C816CONHC6
4−、−C64CONH−、−C64OC36−、−
64CH2−等が挙げられる。
【0057】中でも特に、メチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、へキサメ
チレン基、−CH(CH3)C36−、−C24OC24
−、−C612CONHC64−、−C48CO264
−、−C64CONH−、−C64OC36−が好まし
い。
【0058】前記一般式(2)又は(3)で表されるア
シルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物の合成
は、既述の一般式(1)における場合と同様に行える。
一般式(2)又は(3)で表される化合物の例示は既述
の通りである。
【0059】前記一般式(1)〜(3)で表されるアシ
ルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物の顔料分散
剤中における含有量としては、少なくとも10質量%以
上が好ましい。前記含有量が10質量%未満であると、
顔料の分散性及び分散後の分散安定性が不十分となるこ
とがあり、得られる顔料分散物の流動性が低下すること
がある。
【0060】−他の成分− 本発明の顔料分散剤は、前記一般式(1)〜(3)で表
されるベンゾイミダゾロン化合物の群より選択される一
種若しくは複数種のみを含んでいてもよいし、必要に応
じて適宜選択した他の成分を更に含んでいてもよい。前
記他の成分としては、公知の分散剤が挙げられ、具体的
には、ノナノアミド、デカンアミド、ドデカンアミド、
N−ドデシルヘキサデカンアミド、N−オクタデシルプ
ロピオアミド、N,N−ジメチルドデカンアミド及び
N,N−ジヘキシルアセトアミド等のアミド化合物、ジ
エチルアミン、ジヘプチルアミン、ジブチルヘキサデシ
ルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルメタンア
ミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン及びトリオ
クチルアミン等のアミン化合物、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,
N,N’,N’−(テトラヒドロキシエチル)−1,2
−ジアミノエタン、N,N,N’−トリ(ヒドロキシエ
チル)−1,2−ジアミノエタン、N,N,N’,N
‘−テトラ(ヒドロキシエチルポリオキシエチレン)−
1,2−ジアミノエタン、1,4−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン及び1−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジシ等のヒドロキシ基を有するアミン、その
他、ペコタミド、イソニペコタミド、ニコチン酸アミド
等の化合物、等が挙げられる。これらは、市販品であっ
てもよいし、適宜合成したものであってもよく、該市販
品としては、例えばシゲノックス−105(商品名、ハ
ッコールケミカル社製)等が挙げられる。
【0061】前記他の成分の顔料分散剤における含有量
としては、0〜90質量%が好ましく、0〜70質量%
がより好ましい。前記含有量が90質量%を超えると、
顔料分散剤としての性能が十分に発揮されないことがあ
る。
【0062】また、本発明の顔料分散剤は、更に、下記
一般式(I)又は(II)で表されるアミン化合物を含有して
いてもよい。
【0063】一般式(I)
【化11】
【0064】前記一般式(I)において、R31及びR32
は、それぞれ独立に水素原子、又は置換基を有していて
もよいアルキル基若しくはアラルキル基を表し、これら
は互いに結合して窒素原子を含む5員乃至6員の飽和環
を形成してもよい。この飽和環は、更に酸素原子、硫黄
原子及び窒素原子から選択される1〜3個の原子を含ん
でもよい。R33は、アルキレン基、又はエーテル結合を
含むアルキレン基を表す。X3は、−CON(Y31)
(Y32)、−OCON(Y31)(Y32)、−N(Y33)CO(Y
34)、又は−N(Y33)CON(Y31)(Y32)を表す。
31、Y32、Y33及びY34は、それぞれ独立に水素原
子、又は置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル
基若しくはアリール基を表す。
【0065】一般式(II)
【化12】
【0066】前記一般式(II)において、R41、R42
46及びR47は、それぞれ独立に水素原子、又は置換基
を有していてもよいアルキル基若しくはアラルキル基を
表し、これらは互いに結合して窒素原子を含む5員乃至
6員の飽和環を形成してもよい。この飽和環は、更に酸
素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1〜3個
の原子を含んでもよい。R44及びR45は、それぞれ独立
にアルキレン基、又はエーテル結合を合むアルキレン基
を表す。Z4は、−CON(Y41)−、−OCON(Y41)
−又は−N(Y42)CON(Y43)−、を表す。Y41、Y42
及びY43は、前記一般式(I)におけるY31、Y32及び
33と順に同義である。
【0067】前記一般式(I)又は(II)で表されるアミン
化合物の具体例としては、ビス(2−(1−モルホリ
ノ)エチル)テレフタルアミド、等が好適に挙げられ
る。
【0068】また、本発明の顔料分散剤は、各種界面活
性剤を含有していてもよく、該界面活性剤を含有してい
ると分散安定性の向上に有効である。該界面活性剤とし
ては、例えば、アルキルナフタレンスルホン酸塩、燐酸
エステル塩に代表されるアニオン系界面活性剤、アミン
塩に代表されるカチオン系界面活性剤、アミノカルボン
酸、ベタイン型に代表される両性界面活性剤、等が挙げ
られる。
【0069】本発明の顔料分散剤による顔料の分散は、
該顔料分散剤と、顔料との直接の混合により効果的に達
成され、顔料以外に分散され得る粒子ができるだけ存在
しない状態で行うのが好ましい。このような状態で顔料
の分散を行うと、本発明の顔料分散剤が該顔料粒子の周
囲に瞬時に吸着し、該顔料粒子が良好に分散し、良好に
流動し、該顔料粒子同士の凝集が効果的に抑制される。
一方、顔料粒子以外に分散され得る粒子が存在した状態
で顔料の分散を行うと、本発明の顔料分散剤が、目的と
する顔料粒子の表面に吸着せず、他の粒子表面に吸着
し、該顔料分散剤の顔料分散効果が損なわれることがあ
る。したがって、例えば、感光材料等を製造する場合等
において、顔料を良好に分散させた状態で該感光材料等
中に含有させるには、該顔料と本発明の顔料分散剤とを
早い時期に混合し、分散前、又は分散中に、酸性基を有
するバインダーポリマーを添加することが好ましく、感
光層用塗布液等の調製時等の遅い時期に本発明の顔料分
散剤を添加・混合するのは好ましくない。
【0070】本発明の顔料分散剤は、顔料を均一かつ微
細に分散し得る良好な分散性、及び経時保存により顔料
の凝集を生じない分散安定性を実現し、しかも実質的に
無色で顔料本来の色相を損なうことがなく、かつ光透過
性に優れ、流動性の良好な顔料分散物を得ることができ
る。したがって、公知の顔料の分散に好適に使用するこ
とができ、後述する本発明の顔料分散組成物及び着色感
光性組成物に特に好適に使用することができる。
【0071】<顔料分散組成物>本発明の顔料分散組成
物は、既述の本発明の顔料分散剤と、顔料と、を有機溶
媒中に分散してなり、好ましくは、酸性基を有するバイ
ンダーポリマーと共に分散してなる。
【0072】−顔料分散剤− 前記顔料分散剤については既述の通りであり、好ましい
態様も同様である。前記顔料分散剤の前記顔料分散組成
物における含有量としては、顔料100質量部に対し
て、通常0.1〜100質量部であり、1〜30質量部
が好ましい。該含有量が、0.1質量部未満であると、
顔料分散組成物の粘度が上昇することがあり、100質
量部を超えると、カラーフィルタ等の作製時において、
色相の調整が困難となることがある。
【0073】−顔料− 前記顔料としては、有機顔料が挙げられる。該有機顔料
としては、例えば、黄色顔料、オレンジ顔料、赤色顔
料、バイオレット顔料、青色顔料、緑色顔料、ブラウン
顔料、黒色顔料、等が挙げられる。
【0074】前記黄色顔料としては、例えば、C.I.
ピグメントイエロー20、C.I.ピグメントイエロー
24、C.I.ピグメントイエロー12、C.Iピグメ
ントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー83,
C.I.ピグメントイエロー86、C.I.ピグメント
イエロー93、C.I.ピグメントイエロー109、
C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメン
トイエロー117、C.I.ピグメントイエロー12
5、C.I.ピグメントイエロー137、C.I.ピグ
メントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー1
39、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピ
グメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー
148、C.Iピグメントイエロー153、C.I.ピ
グメントイエロー、C.I.ピグメントイエロー15
4、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピグ
メントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー1
85、等が挙げられる。
【0075】前記オレンジ顔料としては、例えば、C.
I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレ
ンジ43、C.I.ピグメントオレンジ51、C.I.
ピグメントオレンジ55、C.I.ピグメントオレンジ
59、C.I.ピグメントオレンジ61、C.I.ピグ
メントオレンジ71、等が挙げられる。
【0076】前記赤色顔料としては、例えば、C.I.
ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレッド97、
C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメント
レッド123、C.I.ピグメントレッド149、C.
I.ピグメントレッド168、C.I.ピクメントレッ
ド177、C.I.ピグメントレッド180、C.I.
ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド2
15、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグ
メントレッド217、C.I.ピグメントレッド22
0、C.I.ピグメンレッド223、C.I.ピグメン
トレッド224、C.I.ピグメントレッド226、
C.I.ピグメントレッド227、C.I.ピグメント
レッド228、C.I.ピグメントレッド240、C.
I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレ
ッド209、C.I.ピグメントレッド146、C.
I.ピグメントレッド11、C.I.ピグメントレッド
81、C.I.ピグメントレッド213、C.I.ピグ
メントレッド272、C.I.ピグメントレッド27
0、C.I.ピグメントレッド255、C.I.ピグメ
ントレッド264、C.I.ピグメントレッド254、
等が挙げられる。
【0077】前記バイオレット顔料としては、例えば、
C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメ
ントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレッ
ト29、C.I.ピグメントバイオレット30、C.
I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピクメンド
バイオレット40、C.I.ピグメントバイオレット5
0、等が挙げられる。
【0078】前記青色顔料としては、例えば、C.I.
ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー1
5:6、C.I.ピグメントブルー22、C、I.ピグ
メントブルー60、C.I.ピグメントブルー64、等
が挙げられる。
【0079】前記緑色顔料としては、例えば、C.I.
ピグメントグリーン7、C.I.ピクメントグリーン3
6、等が挙げられる。前記ブラウン顔料としては、例え
ば、C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメ
ントブラウン25、C.I.ピグメントブラウン26、
等が挙げられる。前記黒色顔料としては、例えば、C.
I.ピグメントブラック7、等が挙げられる。
【0080】これらの顔料は一種単独で使用してもよい
し、二種以上を併用してもよい。本発明においては、こ
れらの中でも、ピグメントイエロー138、ピグメント
イエロー139、ピグメントイエロー185、ピグメン
トイエロー83、等の酸性基を有する顔料が好ましく、
ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー13
9、ピグメントイエロー185、ピグメントレッド25
4、ピグメントグリーン36、ピグメントブルー15等
が特に好ましい。
【0081】前記顔料の顔料分散組成物における含有量
としては、通常5〜80質量%であり、10〜70質量
%が好ましい。前記含有量が、5質量%未満であると、
着色力が不十分となることがあり、80質量%を超える
と、顔料分散組成物の粘度が上昇することがある。
【0082】−有機溶剤− 前記有機溶剤としては、特に制限はなく、公知のものの
中から適宜選択することができ、例えば、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコー
ルモノアルキルエーテル及びこれらの酢酸エステル類;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢
酸n−ブチル、酢酸i−ブチル等の酢酸エステル類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メ
チルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類;エタノール、プロ
パノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グ
リセリン等のアルコール類、等が挙げられる。これら
は、一種単独で使用してもよいし、二種以上を併用して
もよい。これらの中でも、アルキレングリコールモノア
ルキルエーテル類、及びその酢酸エステル類、酢酸エス
テル類、メチルエチルケトン、等が好ましい。
【0083】前記有機溶剤の前記顔料分散組成物におけ
る含有量としては、前記顔料100質量部に対し、通
常、10〜1000質量部であり、20〜500質量部
が好ましい。前記含有量が、10質量部未満であると、
顔料分散組成物の粘度が上昇することがあり、1000
質量部を超えると、貯蔵時のスペース確保が難しくなる
こと等がある。
【0084】−酸性基を有するバインダーポリマー− 本発明の顔料分散組成物においては、酸性基を有するバ
インダーポリマーを含有することが好ましい。前記酸性
基を有するバインダーポリマーは、前記顔料の分散安定
性と、着色感光性組成物として用いた際のアルカリ現像
性との両性質を付与し得るものであり、例えば、(メ
タ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重
合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、及びスチレ
ン/無水マレイン酸共重合体とアルコール類との反応
物、等が挙げられる。これらは、一種単独で使用しても
よいし、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、
顔料分散性に優れ、着色感光性組成物として用いた際
に、多官能モノマー、光重合開始剤との相溶性に優れ、
アルカリ現像液溶解性、有機溶剤溶解性、強度、軟化温
度等が適当であるものが好ましく、具体的には(メタ)
アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体
が好ましい。
【0085】前記酸性基を有するバインダーポリマーの
重量平均分子量としては、5000〜200000が好
ましい。前記重量平均分子量が、5000未満である
と、着色感光性組成物として用いた際に、塗布膜の形成
上問題があることがあり、200000を超えると、着
色感光性組成物の粘度が高くなることがある。
【0086】前記酸性基を有するバインダーポリマーの
前記顔料分散組成物における含有量としては、前記顔料
100質量部に対し、通常10〜200質量部であり、
20〜150質量部が好ましい。前記含有量が、10質
量部未満であると、立体反発効果が得られなくなること
があり、200質量部を超えると、分散液の粘度が高く
なることがある。
【0087】本発明の顔料分散組成物は、例えば、下記
方法により調製することができる。 1)前記顔料と前記顔料分散剤とを予め混合して得られ
る組成物を、前記有機溶剤(又はビヒクル)に添加して
分散させる方法 2)前記有機溶剤(又はビヒクル)に、前記顔料と前記
顔料分散剤とを別々に添加して分散させる方法 3)前記顔料と前記顔料分散剤とを予め別々に前記有機
溶剤(又はビヒクル)に分散し、得られた分散体を混合
する方法(この場合、前記顔料分散剤を前記有機溶剤の
みで分散してもよい) 4)前記有機溶剤(又はビヒクル)に前記顔料を分散し
た後、得られた分散体に前記顔料分散剤を添加する方法
【0088】前記ビヒクルとは、塗料が液体状態にある
ときに顔料を分散させている媒質の部分をいい、液状で
あって前記顔料と結合して塗膜を固める成分(バイン
ダ)と、これを溶解希釈する成分(前記有機溶剤)とを
含む。
【0089】前記顔料を分散させる際に使用する分散機
としては、特に制限はなく、例えば、ニーダー、ロール
ミル、アトライタ、スーパーミル、ディゾルバ、ホモミ
キサー、サンドミル、等の公知の分散機が挙げられる。
【0090】前記顔料分散組成物を用いた着色画像の形
成は、例えば、該顔料分散組成物を含む塗布液を、支持
体上に塗布、乾燥して該顔料分散組成物の層を形成し、
あるいは仮支持体上に形成されたこの顔料分散組成物の
層を支持体上に転写し、その上に公知のポジ型又はネガ
型の感光性樹脂組成物の層を形成し、露光、現像し、次
いで未露光の前記感光性樹脂組成物の層と共に同じ領域
の前記顔料分散組成物の層を除去する方法等により行う
ことができる。
【0091】本発明の顔料分散組成物は、実質的に無色
の顔料分散剤を用いて構成され、顔料の色相を損なわ
ず、色相純度や着色色相および光透過性に特に優れる。
また、顔料が均一かつ微細に分散され分散性に優れ、経
時保存により顔料の凝集を生じない分散安定性にも優
れ、しかも高い着色濃度をも有する。酸性基を有するバ
インダーポリマーと共に分散した場合でも、上記分散
性、分散安定性を保持でき、アルカリ現像適性をも有す
る。したがって、塗料、印刷インキ、カラー表示板等の
広い範囲において好適に適用することができる。
【0092】<着色感光性組成物>前記着色感光性組成
物は、前記本発明の顔料分散組成物と、感光性組成物と
を少なくとも含有してなる。 −顔料分散組成物− 顔料分散組成物については既述の通りであり、好ましい
態様も同様である。
【0093】−感光性組成物− 前記感光性組成物としては、例えば、特開平3−282
404号公報に記載されている感光性組成物等が挙げら
れ、具体的には、ネガ型ジアゾ樹脂とバインダからなる
感光性組成物、光重合性組成物、アジド化合物とバイン
ダとからなる感光性組成物、桂皮酸型感光性組成物、等
が挙げられる。また、前記感光性組成物としては、アル
カリ水溶液により現像可能なものと、有機溶剤により現
像可能なものとが知られているが、公害防止、労働安全
性等の点でアルカリ水溶液により現像可能なものが好ま
しい。
【0094】−光重合性組成物− 本発明においては、前記感光性組成物の中でも光重合性
組成物が特に好ましい。該光重合性組成物は、酸性基を
有するバインダーポリマーと、エチレン性不飽和二重結
合を二個以上有する多官能モノマーと、光重合開始剤と
を少なくとも含有して構成される。
【0095】--酸性基を有するバインダーポリマー-- 前記光重合性組成物に含有される酸性基を有するバイン
ダーポリマーとは、前記本発明の顔料分散組成物に好適
に含有される酸性基を有するバインダーポリマーであ
る。
【0096】前記酸性基を有するバインダーポリマーの
着色感光性組成物における含有量としては、全固形分に
対し、20〜80質量%程度である。前記含有量が、2
0質量%未満であると、塗布膜の形成上問題が生ずるこ
とがあり、80質量%を超えると、他の素材の能力が発
揮され難くなることがある。
【0097】--エチレン性不飽和二重結合を二個以上有
する多官能モノマー-- 前記エチレン性不飽和二重結合を二個以上有する多官能
モノマーとしては、例えば、特開昭60−258539
号公報に記載の、公知の(メタ)アクリル酸エステル、
ウレタン(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ア
ミド、アリル化合物、ビニルエステル、等が挙げられ
る。これらは一種単独で使用してもよいし、二種以上を
併用してもよい。これらの中でも、(メタ)アクリル酸
エステルが好ましい。
【0098】前記エチレン性不飽和二重結合を有する多
官能モノマーの着色感光性組成物における含有量として
は、全固形分に対し、10〜60質量%が好ましい。前
記含有量が、10質量%未満であると、露光時における
硬化力が不足することがあり、60質量%を超えると、
他の素材の能力が発揮され難くなることがある。
【0099】--光重合開始剤-- 前記光重合開始剤としては、波長が約300〜500n
mに少なくとも約50の分子吸光係数を有する化合物を
少なくとも一種使用するのが好ましく、このような化合
物としては、例えば、特開平2−48664号公報、特
開平1−152449号公報、及び特開平2−1533
53号公報に記載の、芳香族ケトン類、ロフィン2量
体、ベンゾイン、ベンゾインエーテル類、ポリハロゲン
類、等が挙げられる。これらは、一種単独で使用しても
よいし、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンと2
−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール2量体の組み合わせ、及び4−[p−N,N−ジ
(エトキシカルボニルメチル)-2,6−ジ(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン]が好ましい。
【0100】前記光重合開始剤の着色感光性組成物にお
ける含有量としては、着色感光性組成物の全固形分に対
し、0.2〜10質量%が好ましい。前記含有量が、
0.2質量%未満であると、露光感度が低くなることが
あり、10質量%を超えると、露光感度が高くなりすぎ
る(制御が困難になる)ことがある。
【0101】前記着色感光性組成物は、例えば、前記顔
料分散組成物と、前記感光性組成物とを、適宜選択した
条件、手法に従って混合することにより調製することが
できる。
【0102】前記着色感光性組成物を用いた着色画像の
形成は、基本的に下記1)〜3)の工程により行うこと
ができる。 1)前記顔料分散組成物を調製した後、これを用いて前
記着色感光性組成物を調製する工程 2)得られた着色感光性組成物を基板上に塗布し乾燥し
て、又は、別の仮支持体上に塗布し乾燥して形成した層
を基板上に転写して、着色感光性組成物による層を形成
する工程 3)基板上に形成された着色感光性組成物による層を露
光、現像し、パターンを形成する工程
【0103】液晶ディスプレイ等に用いたカラーフィル
タの製造は、前記2)及び3)の工程を繰り返し行い、
2色目以降のパターンを組み合わせることにより行うこ
とができる。転写法によるカラーフィルタの製造方法
は、例えば、特開平4−208940号公報、特開平5
−72724号公報、特開平5−80503号公報、特
開平5−173320号公報等に記載されている。
【0104】−基板− 前記基板としては、ガラス板や透明プラスティック板等
の透明材料が一般に用いられる。前記基板と前記着色感
光性組成物との密着力を向上させるために、市販の各種
シランカップリング剤等を前記着色感光性組成物に添加
するか、あるいは予め前記基板をカップリング処理して
おいてもよい。
【0105】本発明の着色感光性組成物は、高い着色濃
度を有すると同時に色相純度や着色色相および光透過性
に特に優れ、また既述のようにアルカリ現像適性をも有
する。したがって、カラープルーフ等の多色画像の形成
やカラーフィルタの製造等に好適に用いることができ
る。
【0106】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
実施例中の「部」は、全て「質量部」を表す。
【0107】−アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロ
ン化合物の合成− (実施例1) :例示化合物(1)の合成 まず、5−アセトアセチルベンゾイミダゾロン23.3
部に、炭酸カリウム15.2部、ヨウ化カリウム19.
9部、及びN,N−ジメチルアセトアミド200部を加
え、80℃下でスリーワンモータにより撹拌した。これ
に、1−ブロモ−6−クロロヘキサン23.9部を滴下
した後、反応混合物を140℃に昇温し4時間撹拌し
た。反応混合物を氷水にあけて酢酸エチルで抽出し、濃
縮することにより反応中間体を得た。得られた反応中間
体に更にジエチルアミン29.2部を加え、70℃下で
3時間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濃縮し
た後、カラム精製(メタノール/トリエチルアミン=1
00/1)して、薄褐色液体の前記例示化合物(1)2
7.2部を得た。
【0108】得られた化合物をNMR解析により同定し
た結果(データ)、1H−NMR(300MHz,DM
SO-d6)δ13.16(s、1H)、10.55
(s、2H)、6.82(m、2H)、6.72(d、
1H)、3.62(m、1H)、2.53(q、4
H)、2.40(m、4H)、2.05(s、3H)、
1.22〜1.60(m、8H)、1.02(t、6
H)であった。
【0109】(実施例2) :例示化合物(25)の合
成 まず、5−アセトアセチルベンゾイミダゾロン111.
6部に、N,N−ジメチルアセトアミド1000部、及
びメタノール100部を加え、45℃下でスリーワンモ
ータにより撹拌した。これに、更にテトラブチルアンモ
ニウムトリブロミド241.1部を滴下して2時間撹拌
した後、水1500部を加え、濾過した。濾物をアセト
ニトリルにより洗浄し、白色粉末の5−(2’−ブロモ
−3’−オキソブタノイルアミノ)−ベンゾイミダゾロ
ン112部を得た。
【0110】一方、4−アセトキシベンゾイルクロリド
19.9部、3,5−ビス−(3’−N,N−ジエチル
アミノプロピル)アミノカルボニルアニリン40.6
部、及びアセトニトリル200部による室温下での反応
から得た反応混合物を、ナトリウムメトキシド(28%
MeOH溶液)により加水分解し、1−(4’−ヒドロ
キシ)ベンゾイルアミノ−3,5−ビス−(3’−N,
N−ジエチルアミノプロピル)アミノカルボニルベンゼ
ン32.1部を得た。
【0111】次に、水素化ナトリウム(60%)0.8
部とテトラヒドロフラン(THF)40部とを撹拌して
おき、これに1−(4’−ヒドロキシ)ベンゾイルアミ
ノ−3,5−ビス−(3’−N,N−ジエチルアミノプ
ロピル)アミノカルボニルベンゼン10.6部を添加し
て30分撹拌した後、更に5−(2’−ブロモ−3’−
オキソブタノイルアミノ)−ベンゾイミダゾロン3.1
部を添加して2時間撹拌した。得られた反応混合物を炭
酸カリウム水にあけ、2−プロパノールにより抽出し、
濃縮することにより、白色結晶の前記例示化合物(2
5)4.8部を得た。
【0112】得られた化合物をNMR解析により同定し
た結果(データ)、1H−NMR(300MHz,DM
SO-d6)δ10.60(d、1H)、10.38
(s、2H)、8.61(t、2H)、8.32(s、
2H)、8.04(d、2H)、7.95(s、1
H)、7.41(s、1H)、7.17(d、2H)、
7.09(d、1H)、6.86(d、1H)、5.6
3(s、1H)、3.30(m、4H)、2.48
(m、12H)、1.66(m、4H)、0.95
(t、12H)であった。
【0113】−顔料分散組成物− (実施例3)以下に示す顔料含有の組成物を、モーター
ミルM−50(アイガー社製)により直径0.65mm
のジルコニアビーズを用いて周速9m/sで9時間分散
し、赤色の本発明の顔料分散組成物(1)を調製した。 〔組成〕 ・C.I.ピグメントレッド254 … 6.4g ・前記実施例1で得られた例示化合物(1)(顔料分散剤)… 0.3g (本発明のアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物) ・メタクリル酸/メタクリル酸ベンジル共重合体 …15.8g (モル比28/72、重量平均分子量30000、 1−メトキシ−2−プロピルアセテートの40%溶液) ・1−メトキシ−2−プロピルアセテート …57.2g
【0114】(実施例4〜6)実施例3で用いたC.
I.ピグメントレッド254に代えて、C.I.ピグメ
ントイエロー138、C.I.ピグメントグリーン3
6、C.I.ピグメントブルー15:6、をそれぞれ用
いたこと以外、実施例3と同様にして、黄色、緑色、青
色の本発明の顔料分散組成物(2)〜(4)を調製し
た。
【0115】(実施例7〜9)実施例3で用いた例示化
合物(1)に代えて、既述の例示化合物(4)、(9)、
(12)〔本発明のアシルアセチルアミノベンゾイミダ
ゾロン化合物〕を用いたこと以外、実施例3と同様にし
て、赤色の本発明の顔料分散組成物(5)〜(7)を調
製した。尚、例示化合物(4)、(9)、(12)は、実
施例1等と近似する方法により合成した。
【0116】(実施例10〜12)実施例4、実施例
5、又は実施例6でそれぞれ用いた例示化合物(1)
0.3gに代えて、既述の例示化合物(15)0.5
g、既述の例示化合物(23)0.5g、及び既述の例
示化合物(25)0.6g〔本発明のアシルアセチルア
ミノベンゾイミダゾロン化合物〕をそれぞれ用いたこと
以外、実施例6、実施例7、又は実施例8と同様にし
て、黄色、緑色、又は青色の本発明の顔料分散組成物
(8)〜(10)を調製した。尚、例示化合物(1
5)、(23)及び(25)は、実施例1〜4と近似す
る方法により合成した。
【0117】(比較例1)実施例3で用いた例示化合物
(1)に代えて、下記化合物を用いたこと以外、実施例
3と同様にして、赤色の顔料分散組成物(11)を調製
した。
【0118】
【化13】
【0119】(比較例2〜4)比較例1において、C.
I.ピグメントレッド254に代えて、C.I.ピグメ
ントイエロー138、C.I.ピグメントグリーン3
6、C.I.ピグメントブルー15:6、をそれぞれ用
いたこと以外、比較例1と同様にして、黄色、青色、緑
色の顔料分散組成物(12)〜(14)を調製した。
【0120】(評価1)上記より得た、本発明の顔料分
散組成物(1)〜(10)、及び比較の顔料分散組成物
(11)〜(14)を用いて、下記評価を行った。 (1) 粘度測定:得られた各顔料分散組成物について、R
E80型粘度計(東機産業(株)製)を用いて30℃に
おける粘度を測定した。尚、粘度測定は、顔料分散直後
のサンプル、及び顔料分散組成物を室温(28℃)又は
40℃下で7日間保存後のサンプルについて行った。測
定結果は下記表1に示す。 (2) コントラスト測定:得られた各顔料分散組成物を、
ガラス基板上に厚み5μmになるように塗布し、塗膜
(顔料分散膜)を形成してサンプルとした。2枚の偏光
板の間にこのサンプルを置き、偏光軸が平行のときと垂
直のときの透過光量を測定して、その比をコントラスト
とした(「1990年第7回色彩光学コンファレンス、
512色表示10.4”TFT-LCD用カラーフィルタ、植
木、小関、福永、山中」を参考にした。)測定結果は下
記表1に示す。 (3) 透過率測定:上記「(2) コントラスト測定」と同様
に作製したサンプルを用いて、MPS−2000(島津
製作所社製)により、450nmにおける透過率を測定
した。測定結果は下記表1に示す。
【0121】−着色感光性組成物− (実施例13)以下に示す組成物を、モーターミルM−
50(アイガー社製)により直径0.65mmのジルコ
ニアビーズを用いて周速9m/sで9時間分散し、カラ
ーフィルタ作製用の、本発明の着色感光性組成物(i;
赤色)を調製した。 〔組成〕 ・実施例3の赤色の顔料分散組成物 …33.0g ・メタクリル酸/メタクリル酸ベンジル共重合体 … 9.0g (モル比28/72、重量平均分子量30000、 30%1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶液) ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート … 5.2g ・4−[p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)]−2,6−ジ(トリ クロロメチル)−5−トリアジン … 0.2g ・ハイドロキノンモノメチルエーテル … 0.01g ・1−メトキシ−2−プロピルアセテート …62g
【0122】(実施例14〜16)実施例13におい
て、実施例3の赤色の顔料分散組成物に代えて、実施例
4の黄色の顔料分散組成物、実施例5の緑色の顔料分散
組成物、実施例6の青色の顔料分散組成物を、それぞれ
用いたこと以外、実施例13と同様にして、本発明の着
色感光性組成物(ii;黄色)、(iii;緑色)、(iv;青
色)を調製した。
【0123】(評価2)上記より得たカラーフィルタ作
製用の着色感光性組成物(i)〜(iv)について、既述
の「(1) 粘度測定」と同様の方法により粘度を測定した
後、着色感光性組成物をそれぞれ別個のガラス基板上に
スピンコーターを用いて塗布し、100℃で2分間乾燥
させ約2μm厚の膜(着色感光性膜)を形成した。次い
で、窒素気流下、超高圧水銀灯で露光した後、1%炭酸
ナトリウム水溶液で現像した。そして、各色について、
既述の「(2) コントラスト測定」と同様の方法によりコ
ントラストを測定した。測定結果は下記表1に示す。
【0124】
【表1】
【0125】上記表1の結果から、顔料分散剤として本
発明のアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物
を用いた顔料分散組成物(1)〜(10)では、分散に
よる粘度上昇が小さく流動性に優れ、しかも経時による
粘度上昇もなく、分散後の分散安定性も良好であった。
また、顔料種に依らずいずれにおいても良好な分散特性
を示した。顔料分散組成物(1)〜(10)及び着色感
光組成物(i)〜(iv)を用いて形成した膜(顔料分散
膜、着色感光性膜)は、薄膜に形成され、着色濃度が高
く良好なコントラストを示し、しかも光透過性及び色純
度に優れており、鮮明で色相の良好な着色膜(カラーフ
ィルタ)を形成することができた。一方、比較の顔料分
散組成物(11)〜(14)では、分散による粘度上昇
が大きく分散性、流動性の点で劣っており、経時での安
定性でも劣っていた。また、顔料分散剤自体の着色に伴
う色相ズレにより、光透過性及びコントラストの点で劣
っており、鮮明で色相の良好な着色膜(カラーフィル
タ)を得ることはできなかった。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、実質的に無色で新規な
アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物を提供
することができる。また、本発明によれば、実質的に無
色であって、顔料凝集がなく、顔料の安定かつ良好な分
散性、流動性を実現し、しかも光透過性にも優れる顔料
分散剤を提供することができる。更に、本発明によれ
ば、前記顔料分散剤を含有し、顔料の分散性、流動性等
及び着色濃度に優れ、しかも顔料の色相を損なうことな
く、色相純度や着色色相および光透過性に特に優れ、ア
ルカリ現像適性を有して塗料、印刷インキ、カラー表示
板等の広い範囲において好適な顔料分散組成物、並び
に、該顔料分散組成物を含有し、着色濃度のみならず色
相純度や着色色相および光透過性に特に優れ、アルカリ
現像適性を有してカラープルーフ等の多色画像の形成や
カラーフィルタの製造等に好適な着色感光性組成物を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/20 C09B 67/20 L G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 (72)発明者 新居 幸子 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 竹田 明彦 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA02 AB09 AB13 AC01 AD01 BC13 BC42 CA00 CB43 CC03 2H048 BA47 BA48 BB42 4C063 AA01 BB07 BB09 CC43 DD26 EE10 4D077 AB03 AB20 AC05 BA01 DC02X DC02Y DC04X DC04Y DC19X DC28Z DC38X DC39X DC39Y DC42Z DC48X DC48Y DC52X 4J002 BG011 BG041 BG051 BH011 EU116 FD206 GH00 GP00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されることを特徴
    とするアシルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合
    物。 【化1】 〔一般式(1)中、R1は、アルキル基、アリール基、
    アルコキシ基、アリールオキシ基を表し、R2は、低級
    ジアルキルアミノ基又は5員若しくは6員の含窒素飽和
    ヘテロ環で置換されたアルキル基、低級ジアルキルアミ
    ノ基又は5員若しくは6員の含窒素飽和ヘテロ環で置換
    されたアリール基を表す。X1及びX2は、それぞれ独立
    に単結合、−O−、−S−、−NH−、−OCO−、−
    CONH−、−CO2−、−OCONH−、−NHCO
    NH−を表し、互いに同一でも異なっていてもよい。A
    は、単結合、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレ
    ン基を表し、これらは各々酸素、窒素、エステル、アミ
    ド、ウレタン、ウレアで遮断されていてもよい。〕
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアシルアセチルアミノ
    ベンゾイミダゾロン化合物を含有することを特徴とする
    顔料分散剤。
  3. 【請求項3】 アシルアセチルアミノベンゾイミダゾロ
    ン化合物が、下記一般式(2)又は(3)で表されるア
    シルアセチルアミノベンゾイミダゾロン化合物より選択
    される少なくとも一種である請求項2に記載の顔料分散
    剤。 【化2】 〔一般式(2)及び(3)中、R1は、アルキル基、ア
    リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基を表す。R
    3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立に水素原子、アル
    キル基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく、R
    3とR4、及び/又は、R5とR6はそれぞれ互いに結合し
    て環を形成してもよい。Aは、単結合、アルキレン基、
    アリーレン基、アラルキレン基を表し、これらは各々酸
    素、窒素、エステル、アミド、ウレタン、ウレアで遮断
    されていてもよい。A2及びA3は、それぞれ独立にアル
    キレン基、アリーレン基、アラルキレン基を表し、互い
    に同一でも異なっていてもよく、酸素、窒素、エステ
    ル、アミド、ウレタン、ウレアで遮断されていてもよ
    い。X1及びX2は、それぞれ独立に単結合、−O−、−
    S−、−NH−、−OCO−、−CONH−、−CO2
    −、−OCONH−、−NHCONH−を表す。一般式
    (3)中、X3及びX4は、それぞれ独立に単結合、−O
    −、−NH−、−S−、−CONH−、−NHCO−、
    −CO2−、−OCO−、−OCONH−、−NHCO2
    −、−NHCONH−を表す。X1、X2、X3及びX
    4は、互いに同一でも異なっていてもよい。〕
  4. 【請求項4】 波長400nm以上でのモル吸光係数が
    1000未満である請求項2又は3に記載の顔料分散
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれかに記載の顔料
    分散剤と、顔料と、を有機溶剤中に分散してなることを
    特徴とする顔料分散組成物。
  6. 【請求項6】 酸性基を有するバインダーポリマーを含
    有する請求項5に記載の顔料分散組成物。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の顔料分散組成物と、酸
    性基を有するバインダーポリマーと、エチレン性不飽和
    二重結合を二個以上有する多官能モノマーと、光重合開
    始剤とを含有することを特徴とする着色感光性組成物。
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