JP2003026833A - 防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シート及びその成形品 - Google Patents
防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シート及びその成形品Info
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Abstract
れたゴム変性スチレン系樹脂シート並びにその特性を有
した成形品を提供すること。 【解決手段】 ショ糖脂肪酸エステル76〜99.9質
量%と未反応ビニルピロリドンの量が1000ppm以
下であるポリピロリドン系(共)重合体0.1〜24質
量%とを含有してなる防曇剤でゴム変性スチレン系樹脂
シートを表面処理することによって得たシート及びその
防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シートを用いて得た成形
品。
Description
ング防止、強靱性、防曇効果に優れた防曇性ゴム変性ス
チレン系樹脂シート及びその成形品に関する。更に詳し
くは包装材分野等に広く用いられているスチレン系樹脂
シートに対し、シートのブロッキング防止、強靱性、防
曇効果に優れた特性を付与したスチレン系樹脂シート及
びその成形品に関するものである。
装、被覆材として広く使用されているが、その表面が疎
水性の為に気温や湿度の変化により凝集した水分が微小
水滴となり表面に付着する、いわゆる曇りが発生するこ
とがある。その曇りにより収納物の見分けが困難とな
り、商品価値を低下させたり、水滴が成長し内容物に落
下した場合、品質の不良化、腐敗の原因となる場合が多
かった。また、スチレン系樹脂シートを成形品にする工
程で、成形品を重ねてトリミングする際、成形品が割
れ、生産性を低下させる原因となる場合も多かった。
7097号公報ではショ糖脂肪酸エステルとシリコーン
エマルジョンと多糖類及び/又は親水性高分子とを含む
表面処理剤で、特開平10−309785号公報ではシ
ョ糖脂肪酸エステルとメチルセルロースの混合物を用い
ることが記載されているがシートのブロッキング防止、
強靱性、防曇効果に優れたとは言えなかった。
な技術状況の基で、シートのブロッキング防止、強靱
性、防曇効果に優れたスチレン系樹脂シート及びその成
形品を提供することを目的とする。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の構成から
なる防曇剤を使用することによって本発明に達したもの
である。すなわち、本発明は、ゴム変性スチレン系樹脂
シートをショ糖脂肪酸エステル76〜99.9質量%と
未反応ビニルピロリドンの量が1000ppm以下であ
るポリビニルピロリドン系(共)重合体0.1〜24質
量%を含有してなる防曇剤で表面処理して得た防曇性ゴ
ム変性スチレン系樹脂シート及びそのシートを用いて得
た成形品とすることによって課題を解決したものであ
る。
防曇剤はショ糖脂肪酸エステルと未反応ビニルピロリド
ンが1000ppm以下であるポリビニルピロリドン系
(共)重合体を必須とする。ショ糖脂肪酸エステルは、
ショ糖と脂肪酸とのエステルである。ショ糖脂肪酸エス
テルを構成する脂肪酸としては、例えば、カプロン酸、
カプリル酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸等の炭素数
6〜30程度の飽和脂肪酸、リンデン酸、パルミトオレ
イン酸、オレイン酸、エライジン酸、イソオレイン酸、
エルカ酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素数10〜2
4程度の不飽和脂肪酸が挙げられ、これら脂肪酸は単独
でも併用してもよい。その中でもショ糖脂肪酸エステル
を構成する脂肪酸がラウリン酸であり、ラウリン酸成分
としての割合が50質量%以上、更に好ましくは55質
量%以上、特に好ましくは65質量%以上であるものが
好ましい。ラウリン酸成分としての割合が50質量%以
上の場合、表面処理性に優れ、更に防曇効果にも優れる
傾向が見られる。なお、ショ糖脂肪酸エステルを構成す
る脂肪酸とは、ショ糖と脂肪酸からショ糖脂肪酸エステ
ルを成すが、そのエステルを成す前の脂肪酸をここでは
いう。また、これらショ糖脂肪酸エステルは少なくとも
単独でも一種類以上併用使用することもできる。
合体はビニルピロリドン系単量体の重合体、並びにビニ
ルピロリドン系単量体とビニルピロリドン系単量体に共
重合可能な単量体との共重合体である。
量体としてはビニルピロリドン及びその誘導体であっ
て、好ましくはビニルピロリドンである。これらビニル
ピロリドン系単量体は少なくとも一種以上併用して使用
出来る。
量体と共重合可能な単量体としては酢酸ビニル、ビニル
イミダゾ−ル、ビニルカプロラクタム等が挙げられる。
ビニルピロリドン系単量体及びビニルピロリドン系単量
体と共重合可能な単量体との割合は特に制限されること
はないが、好ましくはビニルピロリドン系単量体が30
質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、特に好ま
しくは60質量%以上である。ビニルピロリドン系単量
体が30質量%以上の場合、防曇効果に優れる傾向が見
られる。
合体中に存在する未反応ビニルピロリドンの量は100
0ppm以下である。好ましくは500ppm以下、更
に好ましくは300ppm以下、特に好ましくは100
ppm以下である。未反応ビニルピロリドンが1000
ppmより多いとシート成形時に金型が汚染され易く、
成形品の透明性を低下させる。また、ショ糖脂肪酸エス
テルとポリビニルピロリドン系(共)重合体からなる本
発明の防曇剤組成中の未反応ビニルピロリドンは好まし
くは200ppm以下、更に好ましくは100ppm以
下である。
とポリビニルピロリドン系(共)重合体の割合は、ショ
糖脂肪酸エステルが76〜99.9質量%とポリビニル
ピロリドン系(共)重合体0.1〜24質量%である。
好ましくはショ糖脂肪酸エステルが80〜99.5質量
%でポリビニルピロリドン系(共)重合体0.5〜20
質量%、更に好ましくはショ糖脂肪酸エステルが85〜
98質量%でポリビニルピロリドン系(共)重合体2〜
15質量%、特に好ましくはショ糖脂肪酸エステルが9
0〜97質量%でポリビニルピロリドン系(共)重合体
3〜10質量%である。ショ糖脂肪酸エステルが76質
量%より少ないと防曇効果に劣る。また、ポリビニルピ
ロリドン系(共)重合体が0.1質量%より少ないと防
曇効果の持続性に劣り、24質量%より多いとシートの
ブロッキング防止に劣る。
曇剤で処理する際には、ショ糖脂肪酸エステルとポリビ
ニルピロリドン系(共)重合体を溶媒に溶解した溶液と
して用いる。溶媒としては水、アルコール等が用いられ
るが特にこれらに限定されるものではない。取扱い上は
水が好ましい。その場合、ショ糖脂肪酸エステルとポリ
ビニルピロリドン系(共)重合体の溶液濃度は特に限定
されることはないが0.01〜10質量%が好ましい。
ートに用いるゴム変性スチレン系樹脂シートとは、ゴム
変性スチレン系樹脂を成形加工して得た防曇剤で処理す
る前のシートである。ゴム変性スチレン系樹脂には、ブ
タジエン系ゴム存在下でスチレン系単量体及び/又はス
チレン系単量体と共重合可能な単量体を共重合して得た
共重合体及びそれらの混合物が挙げられる。
量体にはスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等が挙げ
られ、また、スチレン系単量体と共重合可能な単量体と
してはアクリル酸、アクリル酸エチル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、1,3−ブタジエン、2
−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)等が挙げ
られる。更にブタジエン系ゴムにはハイシスポリブタジ
エン、ローシスポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンブロックゴム、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロックゴム、部分水添ポリブタ
ジエンゴム等が挙げられる。なお、重合に用いる単量体
やブタジエン系ゴムは少なくとも1種類以上を用いるこ
とができる。これらゴム変性スチレン系樹脂としてはハ
イシスポリブタジエン、ローシスポリブタジエン、スチ
レン−ブタジエン−スチレンブロックゴムの少なくとも
1種類以上の存在下でスチレンを重合して得られる耐衝
撃性ポリスチレン(HIPS)が好ましい。
ン系樹脂シート中のゴム含有量、ゴム粒子径は特に限定
されることはないが、透明性を損なわない範囲であれば
より好ましい。透明性を重視する場合には、ゴム含有量
として好ましくは0.01〜10質量%であり、更に好
ましくは0.1〜5質量%である。ゴム含有量が0.0
1質量%より少ないと、強靱性に劣る傾向にあり、10
質量%より大きいと、透明性に劣る傾向にある。また、
ゴム粒子径として好ましくは0.01μm〜10μmで
あり、更に好ましくは0.1μm〜5μmである。ゴム
粒子径が0.01μmより小さいと強靱性に劣る傾向に
あり、10μmより大きいと透明性に劣る傾向にある。
る方法は特に限定されることはなく、1軸延伸法、2軸
延伸法、多軸延伸法、共押出法、積層法等の常法が挙げ
られる。また、シートを防曇処理するにはシートの表面
をコロナ放電処理法、オゾン処理法、プラズマ処理法等
で改質したものが好ましい。
ートに処理する方法は特に限定されることはなく、簡便
にはロールコーター、ナイフコーター、グラビアロール
コーター等を用い塗布する方法が挙げられる。また、噴
霧、浸漬等を採用することも出来る。
系樹脂シート表面の防曇剤の固形分は好ましくは0.0
05〜0.5g/m2 、更に好ましくは0.01〜0.
45g/m2 、特に好ましくは0.01〜0.4g/
m2 である。ゴム変性スチレン系樹脂シートの防曇剤
の固形分が0.005g/m2 より少ないと防曇効果に
劣る傾向が見られ、また、0.5g/m2 より多いとシ
ート表面の塗工ムラが目立ち始める。
ートは、食料品の包装材或いは被覆材としてそのまま使
用される。該防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シートの厚
みは特に限定されることはなく、一般に100μm〜1
0mmである。このシートは成形して容器にも用いられ
る。また、該防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シートの透
明性を重要視する場合には、該防曇性ゴム変性スチレン
の透明性として好ましくはHaze(ヘーズ)が10%
以下である。
ン系樹脂シートを圧空成形、真空成形、真空圧空成形等
を用いて成形された食料品を包装する蓋容器やフードパ
ックである。
発明はこれら実施例によって制限されるものではない。
なお、実施例における物性測定は以下の通り実施した。 (1)ゴム分:ゴム変性スチレン系樹脂シートを試料と
して日本電子社製90MHz H1−NMRを用いて測
定した。 (2)ゴム粒子径:ギヤオーブン中で、温度130℃、
1時間で加熱収縮させたゴム変性スチレン系樹脂シート
を日本電子社製透過型電子顕微鏡で撮影した写真を用い
て測定した。なお、ゴム粒子径は数1式で計算した平均
体積径([D])で表す。
子径、nはゴム粒子の数を示す。なお、同一径も個々の
粒子径として別々に数える。 (3)未反応ビニルピロリドン量:試料として個体のポ
リビニピロリドン系(共)重合体10gを100mlの
純水に溶解し、2gの酢酸ナトリウムと50mlのメタ
ノールを加える。この溶液に0.1Nのヨウ素液をヨウ
素の色が無くなるまで滴定し、更に10ml加え、反応
が完全に終了するまで約30分放置する(ヨウ素のトー
タル量をAmlとする)。その後、0.1Nのチオ硫酸
ナトリウムで滴定する(チオ硫酸ナトリウム消費量をB
mlとする)。なお、指示薬としてデンプン試液を使用
する。次式より未反応ビニルピロリドン量を求める。 ビニルピロリドン量(%)={(A−B)×0.555
/(試料量(g)}
倍、横方向に2.5倍延伸した0.25mm厚みの2軸
延伸ゴム変性スチレン系樹脂シートに、防曇剤を塗布し
た防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シートのHazeを日
本電色工業社製測定機NDH−1001DPにて測定し
た。 ◎:Hazeが10%未満 ○:Hazeが10%以上20%未満 △:Hazeが20%以上
ム変性スチレン系樹脂シートを関西自動成型機(株)製
の真空圧空成型機PK400を用い、成型温度130℃
で天面が平らな蓋容器(200mm長×120mm幅×
50mm高)を200ショット成型した。200ショッ
ト成型した後、金型の汚染性を目視にて評価した。 ○:金型汚染が殆ど見られない。 △:金型汚染が半分程度見られる。 ×:金型汚染が大部分で見られる。
た防曇剤を塗布した防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シー
トと何も塗布して無いゴム変性スチレン系樹脂シートを
それぞれ10cm×10cmの面積で重ね合わせ、10
MPaの加重下で24時間放置した後、ゴム変性スチレ
ン系樹脂シートを引き剥がした。全10組の組み合わせ
からその時のシート状態を目視にて評価した。 ◎:シートに白化無し ○:シート面積の10%未満に白化が有る △:シート面積の10〜40%に白化が有る ×:シート面積の40%を超えて白化が有る
ったPSP(ポリスチレンペーパー)容器の上に(5)
で得られた蓋容器をそれぞれ1個を張り付けた後、更に
温度5℃の冷蔵庫に30分放置した。その後蓋容器の曇
りを目視で評価した。なお、21から30ショット目の
10個の容器を用いて評価した。 ◎:曇りが殆ど見られない。 ○:曇りが一部で見られる。 △:曇りが半分程度見られる。 ×:曇りが大部分で見られる。 (8)防曇効果:防曇効果を評価後、蓋容器を30
cm/secの速度で上下に10cm(元の位置とその
位置から10cm上)、20回往復移動させた時、落下
した水滴の数をカウントした。水滴のカウント数が少な
い方が防曇性に優れていることを示す。
付いている蓋容器を20個重ね、20個一度に耳の部分
をトリミングする作業を合計5回、蓋容器100個分行
った時、蓋容器に割れが発生した個数をカウントした。
割れの発生したカウント数が少ない程、強靱性に優れて
いることを示す。
量%、ゴム粒子径0.2μm、シート厚み0.25mm
の2軸延伸耐衝撃性ポリスチレンシートを用いた。ま
た、防曇剤としてはショ糖脂肪酸エステルを構成する脂
肪酸の70質量%がラウリン酸であるショ糖ラウリン酸
エステルで、かつその38質量%水溶液を用い、ポリビ
ニルピロリドン系(共)重合体には未反応ビニルピロリ
ドンが60ppmであるポリビニルピロリドンを用い
て、ショ糖ラウリン酸エステルとポリビニルピロリドン
を固形分割合で96質量%と4質量%になるように調整
して得た。更にこの防曇剤を1.5質量%水溶液に希釈
して、シート表面の防曇剤の固形分が0.06g/m2
に塗布したシートを得た。また、そのシートを用い、蓋
容器(200mm長×120mm幅×50mm高さ)を
成形した。なお、ショ糖ラウリン酸エステルの38質量
%水溶液に第一工業製薬社製DKエステルS−L18
A、ポリビニルピロリドンにBASFジャパン社製ルビ
スコールK17を用いた。表1にゴム変性スチレン系樹
脂シート中のゴム分を質量%、ゴム粒子径をμm、防曇
剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も
示した。
たショ糖ラウリン酸エステルの38質量%水溶液と、構
成する脂肪酸の95質量%がミリスチン酸であるショ糖
ミリスチン酸エステルのペレットを用い、またポリビニ
ルピロリドン系(共)重合体には実施例1で用いたポリ
ビニルピロリドンを用いた。ショ糖ラウリン酸エステル
とショ糖ミリスチン酸エステルとポリビニルピロリドン
の固形分割合をそれぞれ86質量%と6質量%と8質量
%になるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外
は実施例1と同様に行った。なお、ショ糖ミリスチン酸
エステルに第一工業製薬社製M−160を用いた。表1
にゴム変性スチレン系樹脂シート中のゴム分を質量%、
ゴム粒子径をμm、防曇剤の固形分の配合割合を質量%
で示し、得られた物性も示した。
たショ糖ラウリン酸エステルの38%質量水溶液を用
い、ポリビニルピロリドン系(共)重合体に未反応ビニ
ルピロリドンが40ppmでビニルピロリドンと酢酸ビ
ニルの割合が70質量%と30質量%であるポリビニル
ピロリドン−酢酸ビニル共重合体を用いた。ショ糖ラウ
リン酸エステルとポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共
重合体の固形分割合をそれぞれ88質量%と12質量%
になるように調整して得た。更にこの防曇剤を0.25
質量%水溶液に希釈して、シート表面の防曇剤の固形分
が0.01g/m2 に塗布したシートを得た。このシー
トを用いた以外は実施例1と同様に行った。なお、ポリ
ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体にBASFジャ
パン社製ルビスコールVA64Pを用いた。表1にゴム
変性スチレン系樹脂シート中のゴム分を質量%、ゴム粒
子径をμm、防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示
し、得られた物性も示した。
たショ糖ラウリン酸エステルの38質量%水溶液と構成
する脂肪酸の70質量%がステアリン酸であるショ糖ス
テアリン酸エステルを用い、またポリビニルピロリドン
系(共)重合体に実施例1で用いたポリビニルピロリド
ンと実施例3で用いたポリビニルピロリドン−酢酸ビニ
ル共重合体を用いた。ショ糖ラウリン酸エステルとショ
糖ステアリン酸エステルとポリビニルピロリドンとポリ
ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体の固形分割合を
それぞれ65質量%と15質量%と10質量%と10質
量%になるように調整して得た。この防曇剤を用いた以
外は実施例1と同様に行った。なお、防曇剤を成す各成
分物質は前記記載の物を用いた。表1にゴム変性スチレ
ン系樹脂シート中のゴム分を質量%、ゴム粒子径をμ
m、防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られ
た物性も示した。
量%、ゴム粒子径1.0μm、シート厚み0.25mm
の2軸延伸メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン
共重合体シートを用いた以外は実施例1と同様に行っ
た。表1にゴム変性スチレン系樹脂シート中のゴム分を
質量%、ゴム粒子径をμm、防曇剤の固形分の配合割合
を質量%で示し、得られた物性も示した。
量%、ゴム粒子径0.08μm、シート厚み0.4mm
の2軸延伸耐衝撃性ポリスチレンシートを用いた以外は
実施例1と同様に行った。表1にゴム変性スチレン系樹
脂シート中のゴム分を質量%、ゴム粒子径をμm、防曇
剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も
示した。
テルの38質量%水溶液を用い、ポリビニルピロリドン
系(共)重合体に実施例1で用いたポリビニルピロリド
ンを用い、ショ糖ラウリン酸エステルとポリビニルピロ
リドンの固形分割合をそれぞれ5質量%と95質量%と
なるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実
施例1と同様行った。表2にゴム変性スチレン系樹脂シ
ート中のゴム分を質量%、ゴム粒子径をμm、防曇剤の
固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示し
た。ブロッキング防止、防曇効果に劣ることが分かる。
%、ゴム粒子径1.5μm、シート厚み0.25mmの
2軸延伸耐衝撃性ポリスチレンシートを用いた。また、
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エス
テルの38質量%水溶液を用い、ポリビニルピロリドン
系(共)重合体に未反応ビニルピロリドンが2000p
pm、重量平均分子量が120万であるポリビニルピロ
リドンを用い、ショ糖ラウリン酸エステルとポリビニル
ピロリドンの固形分割合をそれぞれ67質量%と33質
量%となるように調整して得た。更にこの防曇剤を3質
量%水溶液に希釈して、シート表面の防曇剤の固形分が
0.03g/m2 に塗布したシートを得た。このシート
を用いた以外は実施例1と同様行った。表2にゴム変性
スチレン系樹脂シート中のゴム分を質量%、ゴム粒子径
をμm、防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得
られた物性も示した。金型汚染性、ブロッキング防止、
防曇効果に劣ることが分かる。
テルの38質量%水溶液を用い、ポリビニルピロリドン
系(共)重合体に未反応ビニルピロリドンが1200p
pmであるポリビニルピロリドンを用い、ショ糖ラウリ
ン酸エステルとポリビニルピロリドンの固形分割合をそ
れぞれ78質量%と22質量%となるように調整して得
た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様行った。
表2にゴム変性スチレン系樹脂シート中のゴム分を質量
%、ゴム粒子径をμm、防曇剤の固形分の配合割合を質
量%で示し、得られた物性も示した。金型汚染性に劣る
ことが分かる。
テルの38質量%水溶液とメチルセルロースを用い、固
形分割合でそれぞれ75質量%と25質量%となるよう
に調整して得た。更にこの防曇剤を0.5質量%水溶液
に希釈して、シート表面の防曇剤の固形分が0.02g
/m2 に塗布したシートを得た。このシートを用いた以
外は実施例1と同様行った。表2にゴム変性スチレン系
樹脂シート中のゴム分を質量%、ゴム粒子径をμm、防
曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性
も示した。防曇効果に劣ることが分かる。
厚み0.25mmの2軸延伸GPポリスチレンシートを
用いた。また、防曇剤としては実施例1で用いたショ糖
ラウリン酸エステルの38質量%水溶液を用い、ポリビ
ニルピロリドン系(共)重合体に未反応ビニルピロリド
ンが1200ppmであるポリビニルピロリドンを用
い、ショ糖ラウリン酸エステルとポリビニルピロリドン
の固形分割合をそれぞれ78質量%と22質量%となる
ように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例
1と同様行った。表2にゴム変性スチレン系樹脂シート
中のゴム分を質量%、ゴム粒子径をμm、防曇剤の固形
分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。
金型汚染性、強靱性に劣ることが分かる。
シート及びその成形品はシートブロッキング防止、強靱
性、及び防曇効果に優れているので食料品の包装等に広
く使用でき、非常に有用である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ゴム変性スチレン系樹脂シートを、ショ
糖脂肪酸エステル76〜99.9質量%と未反応ビニル
ピロリドンの量が1000ppm以下であるポリビニル
ピロリドン系(共)重合体0.1〜24質量%とを含有
してなる防曇剤で表面処理したことを特徴とする防曇性
ゴム変性スチレン系樹脂シート。 - 【請求項2】 ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸
の50質量%以上がラウリン酸であることを特徴とする
請求項1記載の防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シート。 - 【請求項3】 ポリビニルピロリドン系(共)重合体を
構成する単量体の30質量%以上がポリビニルピロリド
ン単量体であることを特徴とする請求項1又は2記載の
防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シート。 - 【請求項4】 ゴム変性スチレン系樹脂シートを表面処
理した防曇剤量が固形分として0.005g〜0.5g
/m2 であることを特徴とする請求項1乃至3記載のい
ずれか1項記載の防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シー
ト。 - 【請求項5】 ゴム変性スチレン系樹脂シートとして2
軸延伸耐衝撃性ポリスチレンシートを用いることを特徴
とする請求項1乃至4記載のいずれか1項記載の防曇性
ゴム変性スチレン系樹脂シート。 - 【請求項6】 請求項1乃至5記載のいずれか1項記載
の防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シートを用いて得られ
ることを特徴とする成形品。 - 【請求項7】 成形品が食料品包装容器であることを特
徴とする請求項6記載の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001221250A JP3781645B2 (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シート及びその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001221250A JP3781645B2 (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 防曇性ゴム変性スチレン系樹脂シート及びその成形品 |
Publications (2)
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