JP3721349B2 - 防曇性スチレン系透明樹脂シート及びその成形品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防曇効果、シート外観、シートの高温多湿時の保管性に優れた防曇性スチレン系透明樹脂シート及びその成形品に関する。更に詳しくは包装材分野等に広く用いられているスチレン系透明樹脂シートに対し、防曇効果、シート外観、夏期の倉庫保管を考慮したシートの高温多湿時の保管性に優れた特性を付与したスチレン系透明樹脂シート及びその成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチレン系透明樹脂シートやその成形品は包装、被覆材として広く使用されているが、その表面が疎水性の為に気温や湿度の変化により凝集した水分が微小水滴となり表面に付着する、いわゆる曇りが発生することがある。その曇りにより収納物の見分けが困難となり、商品価値を低下させる原因となる場合が多かった。
【0003】
この問題を解決しようと、特開平10−309785号公報ではショ糖脂肪酸エステルとメチルセルロースの混合物を用いることが記載されているが防曇効果、シート外観、夏期の倉庫保管を考慮したシートの高温多湿時の保管性のバランスに優れたとは言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような技術状況の基で、防曇効果、シート外観、夏期の倉庫保管を考慮したシートの高温多湿時の保管性に優れたスチレン系透明樹脂シート及びその成形品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の構成からなる防曇剤を使用することによって本発明に達したものである。すなわち、本発明は、スチレン系透明樹脂シートをショ糖ラウリン酸エステル70〜99質量%とHLBが12以上のショ糖ステアリン酸エステル30〜1質量%を含有してなる防曇剤で表面処理して得た防曇性スチレン系透明樹脂シート及びそのシートを用いて得た成形品とすることによって課題を解決したものである。
【0006】
以下に本発明を詳しく説明する。
本発明の防曇剤はショ糖ラウリン酸エステルとHLB(Hydrophile−Lipophile Balance)が12以上のショ糖ステアリン酸エステルを必須とする。本発明のショ糖ラウリン酸エステルはラウリン酸成分の割合は、50質量%以上であるが、好ましくは55質量%以上、更に好ましくは65質量%以上であるものが好ましい。ラウリン酸としての割合が50質量%以上のショ糖ラウリン酸エステルを使用した場合、表面処理性に優れ、更に防曇効果にも優れる。ラウリン酸以外の成分として例えば、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸などの炭素数6〜30程度の飽和脂肪酸、リンデン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、イソオレイン酸、エルカ酸、リノール酸、リノレン酸などの炭素数10〜24程度の不飽和脂肪酸が挙げられ、これら脂肪酸は単独でも併用してもよい。
【0007】
本発明のHLBが12以上のショ糖ステアリン酸エステルはステアリン酸成分の割合が50質量%以上であるが、好ましくは55質量%以上、更に好ましくは65質量%以上であるものが好ましい。ステアリン酸成分としての割合が50質量%以上のショ糖ステアリン酸エステルを使用した場合、高温多湿時の保管性に優れる傾向が見られる。その他の成分としてはパルミチン酸、ミスチリン酸等の単独でも併用でも構わない。
【0008】
本発明は、HLBが12以上のショ糖ステアリン酸エステルを使用することが必須であり、好ましくはHLBが13以上、特に好ましくはHLBが14以上である。HLBが12より小さいと水への溶解性に劣る。その為、水溶液でシートに塗布する場合シート表面への均一な表面処理が難しく、塗布ムラが発生し易くなる。なお、HLBが12未満のショ糖ステアリン酸エステルを含有することもできるが、その場合用いる全ショ糖ステアリン酸エステル中において、HLBが12以上の割合が70質量%以上であることが好ましい。
【0009】
本発明の防曇剤中のショ糖ラウリン酸エステルとHLBが12以上のショ糖ステアリン酸エステルの割合は、ショ糖ラウリン酸エステルが70〜99質量%、ショ糖ステアリン酸エステル30〜1質量%である。好ましくはショ糖ラウリン酸エステルが75〜97質量%、ショ糖ステアリン酸エステル25〜3質量%、更に好ましくはショ糖ラウリン酸エステルが80〜94質量%、ショ糖ステアリン酸エステル20〜6質量%である。ショ糖ラウリン酸エステルが70質量%より小さいと防曇効果に劣る。また、ショ糖ステアリン酸エステルが1質量%より小さいと高温多湿時の保管性に劣り、30質量%より大きいと防曇効果に劣る。
【0010】
スチレン系透明樹脂シートの表面を防曇剤で処理する際には、ショ糖ラウリン酸エステルとショ糖ステアリン酸エステルを溶媒に溶解した溶液として用いる。溶媒としては水、アルコール等が用いられるが特にこれらに限定されるものではない。取扱い上は水が好ましい。その場合、ショ糖ラウリン酸エステルとショ糖ステアリン酸エステルの溶液濃度は特に限定されることはないが0.01〜10質量%が好ましい。
【0011】
本発明の防曇性スチレン系透明樹脂シートに用いるスチレン系透明樹脂シートとは、スチレン系透明樹脂を成形加工して得た防曇剤で処理する前のシートである。スチレン系透明樹脂には、スチレン系単量体の単独重合体、スチレン系単量体の共重合体、スチレン系単量体に共重合可能な単量体を共重合して得た共重合体及びそれらの混合物が挙げられる。
【0012】
上記の(共)重合体に用いられるスチレン系単量体にはスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等が挙げられ、また、スチレン系単量体と共重合可能な単量体としてはアクリル酸、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)等が挙げられる。
【0013】
これらスチレン系単量体の単独重合体又は、スチレン系単量体の共重合体としてはスチレンを重合して得られるGP(一般用)ポリスチレンが好ましい。また、スチレン系単量体に共重合可能な単量体を共重合して得た共重合体としては、メタクリル酸−スチレン共重合体、、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体が好ましい。
【0014】
また、ブタジエン系ゴム存在下でスチレン系単量体及び/又はスチレン系単量体と共重合可能な単量体を重合して得た重合体を透明性を損なわない範囲で上記のスチレン系単量体を必須とする(共)重合体に混合して用いることもできる。ブタジエン系ゴムにはハイシスポリブタジエン、ローシスポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンブロックゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックゴム、部分水添ポリブタジエンゴム等が挙げられる。更に、スチレン系単量体及びスチレン系単量体と共重合可能な単量体としては、前記で挙げた単量体を用いることが出来る。
なお、重合に用いる単量体やブタジエン系ゴムは少なくとも1種類以上を用いることができる。これらの透明性を損なわない範囲で混合できる重合体としてはゴム変性耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が好ましい。
【0015】
スチレン系透明樹脂をシートに加工する方法は特に限定されることはなく、1軸延伸法、2軸延伸法、多軸延伸法、共押出法、積層法等の常法が挙げられる。また、シートを防曇処理するにはシートの表面をコロナ放電処理法、オゾン処理法、プラズマ処理法等で改質したものが好ましい。
【0016】
防曇剤処理液をスチレン系透明樹脂シートに処理する方法は特に限定されることはなく、簡便にはロールコーター、ナイフコーター、グラビアロールコーター等を用い塗布する方法が挙げられる。また、噴霧、浸漬等を採用することも出来る。
【0017】
防曇剤処理した本発明のスチレン系透明樹脂シート表面の防曇剤の固形分は好ましくは0.005〜0.5g/m2 、更に好ましくは0.01〜0.45g/m2、特に好ましくは0.01〜0.4g/m2 である。チレン系透明樹脂シートの防曇剤の固形分が0.005g/m2 より少ないと防曇効果に劣る傾向が見られ、また、0.5g/m2 より多いとシート表面の塗工ムラが目立ち易く、そのシートを成形した成形品の透明性が低下し易い。
【0018】
本発明の防曇性スチレン系透明樹脂シートとは食料品の包装材或いは被覆材として使用されるので、この防曇性スチレン系透明樹脂シートを通して収納物が確認出来る透明性が必要である。また、この防曇性スチレン系透明樹脂シートの厚みは特に限定されることはなく、一般に100μm〜10mmである。このシートは成形して容器にも用いられる。また、該防曇性スチレン系透明樹脂シートの透明性として好ましくはHaze(ヘーズ)が10以下であり、更に好ましくはHazeが5以下である。
【0019】
本発明の成形品とは防曇性スチレン系透明樹脂シートを圧空成形、真空成形、真空圧空成形等を用いて成形された食料品を包装する蓋容器やフードパックである。
【0020】
【実施例】
以下に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら実施例によって制限されるものではない。
【0021】
実施例1
スチレン系透明樹脂シートは、縦方向に2.5倍、横方向に2.5倍延伸した厚み0.3mmの2軸延伸GPポリスチレンシートを用いた。なお、2軸延伸GPポリスチレンシートのHazeは日本電色工業社製測定機NDH−1001DPにて測定したが、2.0%未満であった。
また、防曇剤としてはラウリン酸が70質量%であるショ糖ラウリン酸エステルで、かつそのショ糖ラウリン酸エステルの40質量%水溶液を用い、HLBが15でステアリン酸が70質量%であるショ糖ステアリン酸エステルを用いて、ショ糖ラウリン酸エステルとショ糖ステアリン酸エステルを固形分割合で95質量%と5質量%になるように調整して得た。更にこの防曇剤を1.5質量%水溶液に希釈して、シート表面の防曇剤の固形分が0.1g/m2 に塗布したシートを得た。また、そのシートを用い、蓋容器(200mm長×120mm幅×50mm高さ)を成形した。なお、ショ糖ラウリン酸エステルの40質量%水溶液に三菱化学フーズ社製リョートーシュガーエステルLWA−1570を、ショ糖ステアリン酸エステルにHLBが15の三菱化学フーズ社製リョートーシュガーエステルS−1570を用いた。表1に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。
【0022】
実施例2
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルを用い、固形分割合をそれぞれ90質量%と10質量%になるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様に行った。表1に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。
【0023】
実施例3
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルと、他にパルミチン酸が80質量%であるショ糖パルミチン酸エステルを用い、固形分割合をそれぞれ85質量%と12質量%と3質量%になるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様に行った。なお、ショ糖パルミチン酸エステルに三菱化学フーズ社製リョートーシュガーエステルP−1570を用いた。表1に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。
【0024】
実施例4
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルと、他にHLBが9でステアリン酸が70質量%であるショ糖ステアリン酸エステルを用い、固形分割合をそれぞれ75質量%と15質量%と10質量%になるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様に行った。なお、HLBが9のショ糖ステアリン酸エステルに三菱化学フーズ社製リョートーシュガーエステルS−970を用いた。表1に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。
【0025】
実施例5
スチレン系透明樹脂シートに縦方向に2.5倍、横方向に2.5倍延伸した厚み0.3mmの2軸延伸メタクリル酸−スチレン共重合体シート(スチレン系透明樹脂はスチレン97質量%とメタクリル酸3質量%)を用いた以外は実施例2と同様に行った。表1に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。なお、2軸延伸シートのHazeは日本電色工業社製測定機NDH−1001DPにて測定したが、2.0%未満であった。
【0026】
比較例1
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステルの40質量%水溶液を用い、ショ糖ステアリン酸エステルに実施例1で用いたHLBが15のショ糖ステアリン酸エステルを用い、ショ糖ラウリン酸エステルとショ糖ステアリン酸エステルの固形分割合をそれぞれ5質量%と95質量%となるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様行った。表2に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。防曇効果に劣ることが分かる。
【0027】
比較例2
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステルの40質量%水溶液を用い、ショ糖ステアリン酸エステルに実施例1で用いたHLBが15のショ糖ステアリン酸エステルを用い、ショ糖ラウリン酸エステルとショ糖ステアリン酸エステルの固形分割合をそれぞれ99.5質量%と0.5質量%となるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様行った。表2に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。高温多湿時の保管性に劣ることが分かる。
【0028】
比較例3
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステルの40質量%水溶液と、実施例4で用いたHLBが9のショ糖ステアリン酸エステルを用い、ショ糖ラウリン酸エステルとショ糖ステアリン酸エステルの固形分割合をそれぞれ90質量%と10質量%となるように調整して得た。この防曇剤を用いた以外は実施例1と同様行った。表2に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。シート外観に劣ることが分かる。
【0029】
比較例4
防曇剤としては実施例1で用いたショ糖ラウリン酸エステルの40質量%水溶液と、他にメチルセルロースを用い、固形分割合でそれぞれ85質量%と15質量%となるように調整して得た。更にこの防曇剤を0.5質量%水溶液に希釈してシート表面の防曇剤の固形分が0.03g/m2 に塗布したシートを得た。このシートを用いた以外は実施例1と同様行った。表2に防曇剤の固形分の配合割合を質量%で示し、得られた物性も示した。高温多湿時の保管性に劣ることが分かる。
【0030】
なお、実施例における物性測定は以下の通り実施した。
(1)シート外観:各実施例で得られた防曇性スチレン系透明樹脂シート10枚(各一枚が縦400mm×横400mm)を用い、目視で10枚の防曇性スチレン系透明樹脂シートの塗り斑点の個数をカウントし、1枚当たりの平均塗り斑点の個数で評価した。
◎:塗り斑点が0から5個あった。
○:塗り斑点が6から20個あった。
△:塗り斑点が21から50個あった。
×:塗り斑点が51個以上あった。
【0031】
(2)高温多湿時の保管性:各実施例で得られた防曇性スチレン系透明樹脂シート30枚(各一枚が縦400mm×横400mm)を重ね、質量5kgの荷重をかけた。この質量5kgの荷重をかけた30枚の防曇性スチレン系透明樹脂シートを温度50℃、湿度70%に調整したナガノ科学機械製作所製の恒温恒湿槽(LH−31−15)に1週間放置した。1週間後、取り出し、30枚重ねの防曇性スチレン系透明樹脂シートの6枚目から15枚目の10枚を取り出し、それぞれのシートの中央部分のHazeを日本電色工業社製測定機NDH−1001DPにて測定した。その平均のHazeで評価した。
◎:Hazeが2.0%未満
○:Hazeが2.0から3.5%
△:Hazeが3.5より大きく5.0%以下
×:Hazeが5.0%より大きい
【0032】
(3)防曇効果▲1▼:各実施例で得た防曇性スチレン系透明樹脂シートを関西自動成型機(株)製の真空圧空成形機PK400を用い、成型温度125℃で天面が平らな蓋容器(200mm長×120mm幅×50mm高)を10個成型した。その蓋を温度40℃のお湯を張ったPSP(ポリスチレンペーパー)容器の上にそれぞれ張り付けた後、温度5℃の冷蔵庫に30分放置した。その後PSP容器から蓋容器を取り外し、縦300mm、横300mmの範囲に10mmおきに黒字で太さ1mmの格子状の線を引いた白色用紙の上に置き、蓋容器を通して背後の格子の黒線の見え具合を評価した。尚、評価は各サンプル10個づつ評価し、その中で一番格子がぼやけて見えたものを評価した。
◎:黒色の格子が確認出来る。
○:黒色の格子が一部ぼやけた。
△:黒色の格子が半分程度ぼやけた。
×:黒色の格子が全体ぼやけた。
【0033】
(4)防曇効果▲2▼:(2)の高温多湿時の保管性を評価した防曇性スチレン系透明樹脂シートの16枚目から25枚目の10枚を用い蓋容器を10個成形した。評価方法は(3)と同じ方法で行った。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】
本発明の防曇性スチレン系透明樹脂シート及びその成形品は防曇効果、シート外観及び夏期の倉庫保管を考慮したシートの高温多湿時の保管性に優れているので食料品の包装等に広く使用でき、非常に有用である。
Claims (6)
- スチレン系透明樹脂シートを、ショ糖ラウリン酸エステル70〜99質量%とHLBが12以上のショ糖ステアリン酸エステル30〜1質量%とを含有してなる防曇剤で表面処理したことを特徴とする防曇性スチレン系透明樹脂シート。
- HLBが12以上のショ糖ステアリン酸エステルの割合が、防曇剤に用いられる全ショ糖ステアリン酸エステル中の70質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の防曇性スチレン系透明樹脂シート。
- スチレン系透明樹脂シートを、表面処理した防曇剤量が固形分として0.005g〜1.0g/m2 であることを特徴とする請求項1又は2記載のいずれか1項記載の防曇性スチレン系透明樹脂シート。
- スチレン系透明樹脂シートとして、2軸延伸GPポリスチレンシートを用いることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれか1項記載の防曇性スチレン系透明樹脂シート。
- 請求項1乃至4記載のいずれか1項記載の防曇性スチレン系透明樹脂シートを用いて得られることを特徴とする成形品。
- 成形品が食料品包装容器であることを特徴とする請求項5記載の成形品
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