JP2003025484A - 石膏ボード - Google Patents

石膏ボード

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JP2003025484A
JP2003025484A JP2001214304A JP2001214304A JP2003025484A JP 2003025484 A JP2003025484 A JP 2003025484A JP 2001214304 A JP2001214304 A JP 2001214304A JP 2001214304 A JP2001214304 A JP 2001214304A JP 2003025484 A JP2003025484 A JP 2003025484A
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board
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Toshio Oshita
敏夫 大下
Takumi Fujita
巧 藤田
Takashi Watanabe
崇 渡邉
Tomotaka Taniguchi
知隆 谷口
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    • B32B13/00Layered products comprising a a layer of water-setting substance, e.g. concrete, plaster, asbestos cement, or like builders' material
    • B32B13/04Layered products comprising a a layer of water-setting substance, e.g. concrete, plaster, asbestos cement, or like builders' material comprising such water setting substance as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B13/08Layered products comprising a a layer of water-setting substance, e.g. concrete, plaster, asbestos cement, or like builders' material comprising such water setting substance as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of paper or cardboard

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  • Structural Engineering (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Building Environments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新築時に放散されるホルムアルデヒドのみな
らず長期間にわたって接着剤の分解により放散されるホ
ルムアルデヒドを効果的に捕捉する石膏ボードを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 芯材原料を水と混合してなるスラリー
を、石膏ボードの表裏面を形成するボード用原紙の間に
流し込み、所定形状に成形後、乾燥させて成形される石
膏ボードに有機系ホルムアルデヒド捕捉剤及び無機系ホ
ルムアルデヒド捕捉剤を添加した。新築時に高濃度で放
散されるホルムアルデヒドのみならず、長期間にわたっ
て放散されるホルムアルデヒドを効果的に捕捉すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材として用い
られる石膏ボードに関する。特に木質系基材の接着剤か
ら室内に放散されるホルムアルデヒドを吸着することが
できる石膏ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】建築の内装を構成する基材は、一般的に
木材合板、木質繊維板、パーチクルボード等の木質系基
材、石膏ボード、石膏スラグボード等の石膏系基材、パ
ルプセメント板、石綿スレート板、石綿セメント板、木
片セメント板等の繊維セメント板、GRCおよびコンク
リート等である。
【0003】ところで、木質系基材は接着剤によって結
合されており、この接着剤としては接着性能やコストの
点から尿素系、メラミン系あるいはフェノール系樹脂の
接着剤を用いることが多い。これらの接着剤には遊離の
ホルムアルデヒドが含まれているため容易に放散され強
い刺激臭を発し、また、粘膜を刺激して人の目、鼻及び
のどに不快感を与える。また、身体に接触すると、皮膚
に炎症が起きることがある。さらに、ホルムアルデヒド
は、化学物質の中で強い抗原性を持つことからアレルギ
ーを引き起こすことが多い。
【0004】そこで、例えば特開平10−36681に
は、ホルムアルデヒドを吸収させるためにヒドラジド化
合物を含む壁紙、化粧板等が提案されている。これによ
れば、壁紙、化粧板等の中に含まれるヒドラジド化合物
は、ホルムアルデヒドと容易に反応して遊離のホルムア
ルデヒドを固定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒドラ
ジド化合物は有機物であるため石膏ボードに入れると防
火性能が低下することが懸念され、またヒドラジド化合
物は高価な化合物である。従って、石膏ボードに入れる
際の添加量が制限されてしまう。このため初期に遊離し
たホルムアルデヒドの濃度を低下させることはできる
が、長期にわたって、接着剤の分解により放散されるホ
ルムアルデヒドの濃度を低下させることはできない。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、新築時に放散されるホルムアルデヒドのみなら
ず長期間にわたって接着剤の分解により放散されるホル
ムアルデヒドを効果的に捕捉する石膏ボードを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、石膏ボー
ドの芯材原料に有機系ホルムアルデヒド捕捉剤及び無機
系ホルムアルデヒド捕捉剤を加えることにより、新築時
に放散されるホルムアルデヒドのみならず長期間にわた
ってホルムアルデヒドを効果的に捕捉するという事実を
見いだした。本発明は、この知見に基づくものである。
【0008】すなわち、請求項1に係る発明は、芯材原
料を水と混合してなるスラリーを、石膏ボードの表裏面
を形成するボード用原紙の間に流し込み、所定形状に成
形後、乾燥させて成形される石膏ボードにおいて、前記
芯材原料に有機系ホルムアルデヒド捕捉剤及び無機系ホ
ルムアルデヒド捕捉剤が含まれていることを特徴とする
石膏ボードである。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の石
膏ボードにおいて、前記有機系ホルムアルデヒド捕捉剤
がヒドラジド化合物であることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2記載の石膏ボードにおいて、前記無機系ホルムアル
デヒド捕捉剤が硫酸アンモニウムであることを特徴とす
る。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の石膏ボードにおいて、前記有機系ホル
ムアルデヒド捕捉剤が、前記芯材原料に対して0.1〜
5.0重量%包含されており、かつ前記無機系ホルムア
ルデヒド捕捉剤が、前記芯材原料に対して0.1〜1
0.0重量%包含されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。石膏ボードの製造方法は以下の通りであ
る。原料の二水石膏(CaSO4・2H2O)を、約15
0℃〜200℃の温度で加熱して焼石膏(CaSO4
1/2H2O)とした後、粉砕する。そして、所定量の
粉砕した焼石膏及び一定割合で添加された硬化促進剤、
接着増強剤等の混和剤と共に混合し芯材原料とする。ま
た、この際に芯材原料に対して、所定量の有機系ホルム
アルデヒド捕捉剤及び無機系ホルムアルデヒド捕捉剤を
混合する。なお、石膏ボードに調湿機能を発現させるた
めに、天然無機資源であって多孔質構造をなし、優秀な
吸放湿性能を備えた珪藻土を、適宜粉砕して配合する場
合がある。
【0013】ここで、有機系のホルムアルデヒド捕捉剤
としては、ホルムアルデヒド捕捉作用、すなわち、ホル
ムアルデヒドと容易に反応し、その生成物がホルムアル
デヒドを解離せず安定な物質であれば、特に限定され
ず、例えばアセトヒドラジド、ホルムヒドラジド、イソ
フタル酸ヒドラジド、セバシン酸ヒドラジド、デカン酸
ヒドラジド、ドデカン酸ヒドラジド、テトラデカン酸ヒ
ドラジド、ジカルボン酸ヒドラジド、カーボジヒドラジ
ド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジ
ド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラ
ジド、マレイン酸ジヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジ
ド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、
N,N'−ジアセチル−アジピン酸ジヒドラジド、フタ
ル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、イソフ
タル酸ビス(2−フェノキシプロピオニヒドラジド)、
テレフタル酸ジヒドラジド、ポリアクリル酸ジヒドラジ
ド等が挙げられる。
【0014】有機系ホルムアルデヒド捕捉剤の添加量
は、芯材原料に対して0.1〜5.0wt%であり、好
ましくは0.1〜1.0wt%であり、さらに好ましく
は0.1〜0.4wt%である。0.1wt%未満で
は、新築時に高濃度で放散されるホルムアルデヒドを迅
速に吸収することができないからである。また、5.0
wt%を越える場合には、石膏ボードの防火性能が低下
するからである。すなわち、芯材の石膏には結晶水が含
まれており、加熱されても結晶水がなくなるまでは燃え
ないため非常に強い防火性があるが、有機系ホルムアル
デヒド捕捉剤は有機物であり燃焼し易いため石膏ボード
の防火性能が低下するからである。また、有機系ホルム
アルデヒド捕捉剤が高価であることから、有機系ホルム
アルデヒド捕捉剤の添加量は、好ましくは0.1〜1.
0wt%であり、さらに好ましくは0.1〜0.4wt
%である。
【0015】また、無機系ホルムアルデヒド捕捉剤とし
ては、ホルムアルデヒド捕捉作用、すなわち、ホルムア
ルデヒドと反応し、その生成物がホルムアルデヒドを解
離せず安定な物質であれば、特に限定されず、例えば硫
酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸水素
ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム等が挙げられる。無機
系ホルムアルデヒド捕捉剤の添加量は、芯材原料に対し
て0.1〜10.0wt%であり、好ましくは0.3〜
5.0wt%であり、さらに好ましくは0.5〜2.0
wt%である。0.1wt%未満では、長期間にわたっ
て接着剤の分解により放散されるホルムアルデヒドを効
果的に捕捉することができないからである。また、1
0.0wt%を越える場合には、石膏ボードの強度が低
下するからである。すなわち無機系ホルムアルデヒド捕
捉剤が、10.0wt%を越える場合には石膏ボード中
の二水石膏が相対的に減少し、石膏ボードの強度が低下
するからである。
【0016】上記の原料に所定量の水を混合させること
でスラリーとする。このとき、原料に対して混合する水
の量(以下、「混練水量」という)は、芯材原料に対し
て70〜80%とした。
【0017】次に上記のスラリーを上下一対のロールか
ら繰り出されるボード用原紙の間に流し込み、均一の厚
さにすると共に所定の大きさの板状に切断して成形す
る。その後、スラリー中に含まれている焼石膏は、化学
反応により針状結晶をなす二水石膏へ変化する。この二
水石膏が互いに絡み合うように結合することで緻密な硬
化体をなす石膏ボードの芯材が形成される。ボード用原
紙に付着及び浸透したスラリーの中に含まれる焼石膏も
同様に針状結晶の二水石膏へ変化して、この二水石膏が
ボード用原紙の繊維に絡み合うように結合する。これに
より、芯材とボード用原紙とが接着される。このように
して石膏ボードが製造される。
【0018】次に、実施例によって本発明をさらに詳細
に説明する。本実施例では、有機系ホルムアルデヒド捕
捉剤の一例としてアジピン酸ジヒドラジドを、無機系ホ
ルムアルデヒド捕捉剤の一例として硫酸アンモニウムを
使用した。表1に示すように実施例1〜3については、
有機系ホルムアルデヒド捕捉剤及び無機系ホルムアルデ
ヒド捕捉剤を芯材原料に加えている。これに対して比較
例1〜2は、無機系ホルムアルデヒド捕捉剤又は有機系
ホルムアルデヒド捕捉剤のみ芯材原料に加えている。比
較例3は、ホルムアルデヒド捕捉剤を全く含まない市販
の石膏ボードである。また、実施例3では、珪藻土をさ
らに加えて石膏ボードを作製した。尚、実施例1〜3及
び比較例1〜3では石膏ボードの厚さは12.5mmであ
り、試験片としては各石膏ボードを150×150mm
に切断したものを使用した。
【0019】
【表1】
【0020】ホルムアルデヒド捕捉試験は、45リット
ルの密閉容器内でホルムアルデヒドを強制的に発生させ
て、その後試験片1枚を密閉容器内に置き、密閉容器内
のホルムアルデヒド濃度を測定することにより行った。
具体的には以下のように行った。45リットルの密閉容
器にホルマリン希釈液(100倍希釈)又はFc2合板
(100mm×100mm)を入れて、ホルムアルデヒ
ドを密閉容器内に発生させた。ホルマリン希釈液又Fc
2合板の量は、密閉容器内のホルムアルデヒド濃度が約
15ppm(高濃度)又は、約0.4ppm(低濃度)
となるように調節した。ここで、濃度が約15ppmと
は、新築時に放散されるホルムアルデヒドを想定した値
であり、約0.4ppmとは、その後経時的に放散され
るホルムアルデヒドを想定したものである。なお、一般
的に、ホルムアルデヒド濃度が0.1ppmとはほとん
ど臭気を感じない濃度であり、0.2ppmとは臭気を
感じるがすぐに慣れて感じなくなる濃度であり、0.5
ppmとは明らかに臭気を感じる濃度であり、 1〜2
ppmとは目等の不快感を感じる濃度である。
【0021】ホルムアルデヒド捕捉試験は、第1回目か
ら第30回目までおこなった。まず、第1回目のホルム
アルデヒド捕捉試験として、ホルムアルデヒド濃度が約
15ppmに調節された密閉容器中に試験片を1枚入れ
て、試験片を入れてから24時間後の容器内のホルムア
ルデヒド濃度を測定した。なお、ホルムアルデヒド濃度
は(株)ガステック製のホルムアルデヒド用検知管(高
濃度測定用91L)を用いて測定した。
【0022】次に第2回目のホルムアルデヒド捕捉試験
について説明する。第1回目のホルムアルデヒド捕捉試
験終了後(24時間後の濃度を測定した後)すみやか
に、試験片を密閉容器から取り出した。そして、この試
験片を別に用意したホルムアルデヒド濃度が約15pp
mの45リットルの密閉容器に入れた。その後、試験片
を入れてから24時間後の容器内のホルムアルデヒド濃
度を測定し、これを第2回目のホルムアルデヒド捕捉試
験とした。その後、第2回目のホルムアルデヒド捕捉試
験と同様の試験を第10回目まで繰り返して行った。第
11回目以降は、ホルムアルデヒド濃度が約0.4pp
mに調節された密閉容器中に試験片を入れたことと、1
回の試験時間を48時間としたこと以外は第1回目〜1
0回目と同様に行った。なお、ホルムアルデヒド濃度は
光明理化学工業(株)製のホルムアルデヒド用検知管
(低濃度測定用710型)を用いて測定した。
【0023】表2に第1回目、第10回目、第20回
目、第30回目におけるホルムアルデヒド濃度の測定結
果を示す。まず、実施例1〜3の場合には、第1回目の
試験において、いずれの場合も24時間経過後には、容
器内のホルムアルデヒドの濃度が1.0ppm以下とな
った。この後、密閉容器内が高濃度(約15ppm)の
条件で試験を繰り返したが、第10回目においても1.
0ppm以下となった。そして、第11回目から第30
回目まで低濃度(約0.4ppm)の条件での試験を繰
り返した。実施例1〜3は、いずれの場合も第30回目
において試験開始後48時間後の測定でホルムアルデヒ
ド濃度が0.1ppm以下となった。なお、実施例3で
珪藻土を加えたが、実施例1とほとんど変わらない結果
となった。
【0024】これに対して、アジピン酸ジヒドラジドの
み添加されている比較例1では、第1回目の試験で24
時間経過後には、容器内のホルムアルデヒドの濃度が
1.0ppm以下となった。この後、密閉容器内が高濃
度(約15ppm)の条件で繰り返したが、第10回目
においては、7.6ppmとなった。そして、第11回
目から第30回目まで低濃度の条件での試験を繰り返し
た。比較例1は、第30回目において試験開始後48時
間の測定でホルムアルデヒド濃度が0.37ppmとな
った。この濃度は、まだまだ臭気を感じる濃度であっ
た。硫酸アンモニウムのみ添加されている比較例2で
は、第1回目の試験で24時間経過後には、容器内のホ
ルムアルデヒドの濃度が3.2ppmとなった。第10
回目では、6.1ppmと非常に高い濃度であった。そ
して、第11回目から第30回目まで低濃度の条件での
試験を繰り返した。比較例2は、第30回目において試
験開始後48時間後の測定でホルムアルデヒド濃度が
0.35ppmとなった。この濃度は、まだ臭気を感じ
る濃度であった。
【0025】市販の石膏ボードである比較例3では、第
1回目の試験で24時間経過後には、容器内のホルムア
ルデヒドの濃度が5.6ppmとなった。第10回目で
は、14.8ppmと非常に高い濃度であった。そし
て、第11回目から第30回目まで低濃度の条件での試
験を繰り返した。比較例3は、第30回目において試験
開始後48時間後の測定でホルムアルデヒド濃度が0.
36ppmとなった。この濃度は、まだ臭気を感じる濃
度であった。このように実施例1〜3はアジピン酸ジヒ
ドラジド及び硫酸アンモニウムにより、新築時に放散さ
れるホルムアルデヒドのみならず長期間にわたって接着
剤の分解により放散されるホルムアルデヒドを効果的に
捕捉することが確認された。
【0026】
【表2】
【0027】次に、実施例1〜3、比較例1〜3の防火
性能を測定した。防火性能は、昭和45年建設省告示1
828号に規定する試験に準拠して試験した。この結
果、防火性能について実施例1〜3、比較例1〜3は、
いずれも不燃であった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、石膏ボードの芯材原料
に有機系ホルムアルデヒド捕捉剤及び無機系ホルムアル
デヒド捕捉剤を加えている。この有機系ホルムアルデヒ
ド捕捉剤は、ホルムアルデヒドと迅速に反応する。この
ため新築時に高濃度で放散されるホルムアルデヒドを迅
速に吸収し、臭気を感じないレベルまで速やかに下げる
ことができる。この有機系ホルムアルデヒド捕捉剤は、
高価であり、防火性能を低下させないためにも添加量が
制限されてしまうが、無機系ホルムアルデヒド捕捉剤を
添加することにより、長期間にわたって接着剤の分解に
より放散されるホルムアルデヒドを効果的に捕捉するこ
とができる。そして、ホルムアルデヒドによる粘膜に対
する刺激や、目、鼻及びのどに対する不快感や、皮膚の
炎症、アレルギー等を軽減させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 崇 三重県四日市市住吉町15番2号 チヨダウ ーテ株式会社内 (72)発明者 谷口 知隆 三重県四日市市住吉町15番2号 チヨダウ ーテ株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 DH21 FA10 GA12 GA25 GA42 HA03 HA32 JD02 KA01 LA16 2E162 CA16 CC06 DA06 EA11 EA18 FA02 FA15 FD04 4C080 AA06 BB10 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM01 MM18 4F100 AA07B AE06B AH03B BA03 BA06 BA10A BA10C CA30B DG10A DG10C GB08 JC00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材原料を水と混合してなるスラリー
    を、石膏ボードの表裏面を形成するボード用原紙の間に
    流し込み、所定形状に成形後、乾燥させて成形される石
    膏ボードにおいて、前記芯材原料に有機系ホルムアルデ
    ヒド捕捉剤及び無機系ホルムアルデヒド捕捉剤が含まれ
    ていることを特徴とする石膏ボード。
  2. 【請求項2】 前記有機系ホルムアルデヒド捕捉剤がヒ
    ドラジド化合物であることを特徴とする請求項1記載の
    石膏ボード。
  3. 【請求項3】 前記無機系ホルムアルデヒド捕捉剤が硫
    酸アンモニウムであることを特徴とする請求項1又は2
    記載の石膏ボード。
  4. 【請求項4】 前記有機系ホルムアルデヒド捕捉剤が、
    前記芯材原料に対して0.1〜5.0重量%包含されて
    おり、かつ前記無機系ホルムアルデヒド捕捉剤が、前記
    芯材原料に対して0.1〜10.0重量%包含されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    石膏ボード。
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