JPS6222938B2 - - Google Patents

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JPS6222938B2
JPS6222938B2 JP54105385A JP10538579A JPS6222938B2 JP S6222938 B2 JPS6222938 B2 JP S6222938B2 JP 54105385 A JP54105385 A JP 54105385A JP 10538579 A JP10538579 A JP 10538579A JP S6222938 B2 JPS6222938 B2 JP S6222938B2
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JP
Japan
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parts
calcium carbonate
board
gypsum
filler
Prior art date
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Expired
Application number
JP54105385A
Other languages
English (en)
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JPS5632363A (en
Inventor
Yutaka Tanoe
Yasuhei Takeuchi
Ryuhei Ueda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP10538579A priority Critical patent/JPS5632363A/ja
Publication of JPS5632363A publication Critical patent/JPS5632363A/ja
Publication of JPS6222938B2 publication Critical patent/JPS6222938B2/ja
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防火性能に優れたボード状建築材料の
製造方法に関する。更に詳しくは100℃〜200℃及
び700〜1000℃で脱水又は分解等により吸熱作用
を有するフイラーを主成分とし、熱可塑性樹脂エ
マルジヨンを主バインダーとするスラリーを気泡
混入により低比重化し、該スラリーをテフロンコ
ートしたシート上に流延した後、乾燥することか
らなる高度の防火性能及び断熱性を有し、かつ重
量が軽いため取り扱い性に優れたボード状建築材
料の製造方法に関するものであり、特に金属サイ
デイング材用裏打材として好適なボード状物を製
造する方法を提供するものである。従来、一般的
に用いられている金属サイデイング用裏打材は石
膏ボードやロツクウール板などがある。これらに
おいては重量が6Kg/m2〜8Kg/m2もあり、取り
扱い性が良くない。また軽量のものとしては発泡
ポリウレタンに無機塩を加えたもの(重量約3
Kg/m2)などが知られているが、これについては
有機分が40重量%と多いため燃え易いなどの欠点
があつた。
本発明者らはこれらの状況に鑑み、軽量で取り
扱い性が良く、燃えにくく、防火性能に優れた金
属サイデイング材用裏打材を得るべく鋭意研究し
た結果、(a)二水石膏と(b)炭酸カルシウムとを主成
分とし、さらに(c)硼酸を含み、(d)熱可塑性樹脂エ
マルジヨンを主バインダーとするスラリーを混合
発泡後、流延した後乾燥することによつて、良好
な結果が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至つた。即ち本発明は吸熱作用に優れるフイ
ラーを用いて、断熱性に優れる軽量のボードを製
造することを大きな特徴としている。
本発明で用いられる二水石膏としては、排煙脱
硫石膏、燐酸副生石膏、チタン副生石膏、天然産
石膏等いずれも使用可能であり、粒度分布も通常
のものでよく、特に制限はない。また炭酸カルシ
ウムも建材等に使用される、ごく一般的なもので
差し支えない。
二水石膏および炭酸カルシウムの他に消石灰、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基
性炭酸マグネシウム等の吸熱作用を有するフイラ
ーを併用することができる。これらの物質の吸熱
作用を補助する添加剤として、硼酸が用いられる
がこの他にも塩化アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム等を用いることができ
る。
本発明において用いられる熱可塑性樹脂エマル
ジヨンとしては、酢酸ビニル系エマルジヨン、ア
クリル系エマルジヨン、塩化ビニル系エマルジヨ
ン、スチレン−ブタジエン系エマルジヨン等が望
ましくは用いられる。更に断熱性を持たせるため
に、スラリーの気泡安定性を上げるための気泡連
行剤、界面活性剤、繊維、粒状綿の他耐水性を上
げるための撥水剤、防カビ剤、顔料、気泡構造を
保つための熱硬化性樹脂等を併用することも可能
である。
二水石膏及び炭酸カルシウムの配合比は重量比
で40/60〜60/40が適当であり、さらに炭酸カル
シウムの重量中5〜20重量%の硼酸を含むのが望
ましい。
このような配合においては、加熱時に石膏が
120℃付近から200℃にかけて、約20重量%の結晶
水を放出する時に、熱量を吸収し、また炭酸カル
シウムは700〜1000℃における脱二酸化炭素反応
により熱量を吸収するので極めて優れた防火性を
有する。この時硼酸は反応の触媒的作用を果たし
ているものと推定される。さらに炭酸カルシウム
は加熱時に形態保持性のよいことも優れた防火性
を与える要因に関与しているものと推定される。
本発明によつて得られるボード状建築材料は比
重が0.15〜0.5、好ましくは0.2〜0.4、厚さが4〜
20mm、好ましくは8〜15mmのものである。このよ
うなボードの製造は通常はバインダー成分として
の適当な固形分濃度の熱可塑性樹脂エマルジヨン
に、必要に応じて撥水剤、硬化剤、顔料、成形性
改良のための各種の安定剤、増粘剤、水等を添加
した後、撹拌混合を続けながら、二水石膏、炭酸
カルシウム等の粉体を徐々に添加していき、スラ
リーを調製する。次いで混練発泡後エヤーを注入
し、スガ発泡機を通して、キヤリヤー基材の上に
流延する。この際取り扱い性を良くするため同時
に不織布を複合したり、あるいは断熱性をいつそ
う高める目的で、輻射熱を反射するアルミ箔又は
アルミクラフト紙などが複合されたりする。
このようにして得られた金属サイデイング材用
裏打材は石膏ボード、ロツクウール板や有機物発
泡体の欠点を補つているものである。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する
がこれらは本発明を何等限定するものではない。
尚、材料の防火性については建設省告示昭和34年
2545号に記載されている方法で試験し、評価判定
した。即ち、試料の片側の面から、10分間で常温
から840℃まで標準加熱曲線に沿つて加熱し再び
温度を下げるというやり方の屋外2級加熱試験を
行ない、試料の他の一方の面の最高温度(これを
裏面最高温度という)を記録し、それが260℃以
下の場合防火性合格と判定し、その他の場合は防
火性不合格と判定するものである。
実施例 1 排煙脱硫工程より副生した二水石膏を乾燥後16
メツシユの篩に通す。この二水石膏40.5部と重質
炭酸カルシウム(日東粉化製NS#100)37.5部、
硼酸(輸入品米国)3部をフイラーとし、また繊
維質としてロツクウール(新日本製鉄化学製)8
部、ビニロン繊維6デニール1mm長のものを0.8
部、6デニール3mm長のものを0.2部使用し、ま
たバインダー成分として、酢酸ビニル−エチレン
共重合体エマルジヨン(クラレ製パンフレツクス
OM−7000固形分50重量%)16.2部、ケン化度80
%、重合度2000の部分ケン化ポリビニルアルコー
ルの10%水溶液6.3部とケン化度90%、重合度
1700のポリビニルアルコールの10%水溶液0.8部
に水31部、カチオン性特殊ポリアミド樹脂(住友
化学製スミレーズレジン650−30)1.12部、カル
ボキシメチルセルローズ(第一工業製薬製セロゲ
ンHH)の2%溶液15部を使用し、さらに気泡連
行剤(花王石鹸製マイテイAE−03)0.02部を添
加し、充分混合後、高速撹拌して発泡させた比重
0.38g/cm3のスラリーをテフロンコートしたシー
ト上にクリアランス13.4mmでドクターブレードを
用いて塗工流延し、不織布を複合し、次に120℃
の乾燥器中で1時間40分乾燥して、厚さ12.1mm、
比重0.262g/cm3のボード状物を得た。
該試料について、屋外2級加熱試験(建設省告
示昭和34年2545号)に準ずる試験を行なつた所、
裏面最高温度は235℃であり、合格基準の260℃以
下を満足するものであつた。ちなみに比重が
0.725g/cm3と重い、市販の石膏ボードで厚さが
それぞれ9mm、12mmのものの加熱試験の裏面最高
温度はそれぞれ286℃、245℃であつた。
実施例 2 実施例1と同様にして得た比重0.435g/cm3
スラリーを塗工流延乾燥して、比重0.30、厚さ
10.0mmのボード状物を得た。次にこのボードにア
ルミ箔をゴム系接着剤(サイビノールSR−690サ
イデン化学製)で貼付し、試料を作製した。この
試料について、加熱試験を行なつた所、裏面最高
温度は240℃であり、防火性合格と判定されるも
のであつた。
比較例 1 排煙脱硫工程より副生した二水石膏を乾燥後16
メツシユの篩に通す。この二水石膏81部をフイラ
ーとし、また繊維質としてロツクウール(新日本
製鉄化学製)8部、ビニロン繊維6デニール1mm
長のものを0.8部、6デニール3mm長のものを0.2
部使用し、またバインダー成分として、酢酸ビニ
ル−エチレン共重合体エマルジヨン(クラレ製パ
ンフレツクスOM−7000固形分50重量%)16.2
部、ケン化度80%、重合度2000の部分ケン化ポリ
ビニルアルコールの10%水溶液6.3部とケン化度
90%、重合度1700のポリビニルアルコールの10%
水溶液0.8部に水31部、カチオン性特殊ポリアミ
ド樹脂(住友化学製スミレーズレジン650−30)
1.12部、カルボキシメチルセルローズ(第一工業
製薬製セロゲンHH)の2%水溶液15部を使用
し、さらに気泡連行剤(花王石鹸製マイテイAE
−03)0.02部を添加し、充分混合後、高速撹拌し
て発泡させた比重0.424g/cm3のスラリーをテフ
ロンコートしたシート上にクリアランス10.5mmで
ドクターブレードを用いて塗工流延し、不織布を
複合し、次に120℃の乾燥器中で1時間40分乾燥
して、厚さ9.3mm、比重0.297g/cm3のボード状物
を得た。
該試料について、前述の加熱試験を実施した
所、裏面最高温度は360℃であり、合格ラインの
260℃を越えており不合格と判定されるものであ
る。このように二水石膏のみをフイラーとして用
いる場合には、充分な防火性能は発現しない。
比較例 2 重質炭酸カルシウム(日東粉化製NS#100)73
部、硼酸8部をフイラーとして使用する以外は比
較例1と同様にして、厚さ10.2mm、比重0.311
g/cm3のボード状物を得た。該試料について、同
様に加熱試験を実施した所、裏面最高温度は304
℃であり、合格ラインの260℃を越えており、不
合格と判定されるものである。このようにフイラ
ーは炭酸カルシウムと硼酸のみでも、充分な防火
性能は発現しない。
比較例 3 排煙脱硫工程よりの副生二水石膏40.5部と重質
炭酸カルシウム(日東粉化製NS#100)40.5部を
フイラーとして使用する以外は比較例1と同様に
して、厚さ9.99mm、比重0.350g/cm3のボード状
物を得た。該試料について、同様に加熱試験を実
施した所、裏面最高温度は312℃であり、合格ラ
インの260℃を越えており、不合格と判定される
ものである。このようにフイラーは二水石膏と炭
酸カルシウムのみでも、充分な防火性能は発現し
ない。
以上の実施例、比較例から明らかなように、二
水石膏、炭酸カルシウムを主フイラーとし、触媒
量の硼酸を補助フイラーとする発泡体において、
優れた防火性能が得られていることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)二水石膏と(b)炭酸カルシウムとを主成分と
    し、さらに(c)硼酸を含み、(d)熱可塑性樹脂エマル
    ジヨンを主バインダーとするスラリーを混合発泡
    後、流延した後乾燥することを特徴とする、防火
    性能に優れたボード状建築材料の製造方法。
JP10538579A 1979-08-17 1979-08-17 Manufacture of fireproof boarddlike construction material Granted JPS5632363A (en)

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JP10538579A JPS5632363A (en) 1979-08-17 1979-08-17 Manufacture of fireproof boarddlike construction material

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