JPS5947984B2 - 耐火、耐熱性繊維積層体 - Google Patents

耐火、耐熱性繊維積層体

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JPS5947984B2
JPS5947984B2 JP10024980A JP10024980A JPS5947984B2 JP S5947984 B2 JPS5947984 B2 JP S5947984B2 JP 10024980 A JP10024980 A JP 10024980A JP 10024980 A JP10024980 A JP 10024980A JP S5947984 B2 JPS5947984 B2 JP S5947984B2
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fire retardant
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JP10024980A
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好 滝口
隆一 高橋
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IG Technical Research Inc
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IG Technical Research Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は短繊維状に切断した不燃性繊維と新規な防火剤
とを接着剤で一体に形成すると共に、その少なくとも一
面に基材を固着した耐火、耐熱性繊維積層体に関する。
耐火材または断熱材としては、従前からガラス繊維積層
体、ロックウール、アスベスト成形体が使用されている
しかしながら、これら成形体は高温下における断熱性能
が低い欠点があつた。これはこの種材料を用いた成形体
が連通気泡組織と同様なためである。また、例えばガラ
ス繊維は680℃で溶融し、保形成を失なう不利があつ
た。従つて、最近では、このような欠点を除去するため
、例えばガラス繊維と樹脂と粉末硅酸ソーダなどを混在
させ、一体に形成した断熱材も見られる。しかしながら
、この種断熱材では組織が連通のため外気にさらされた
粉末硅酸ソーダが潮解し、そのアルカリ性によつてガラ
ス繊維を溶解する欠点があつた。さらに、上記のように
変化した断熱材は万一の火災に際し、製造時の耐火、耐
熱性を発揮できない不利があつた。また、建材、断熱材
には粉末硅酸ソーダの代わに硼砂を混在させた成形体も
ある。しかし、この場合はパネル、例えば表面材として
のカラー鉄板の裏面では盛夏において約75℃以上とな
わ、融点75℃の硼砂(lo水塩)が溶融し、上記粉末
硅酸ソーダと同じ結果を招く危険性があつた。
さらに、粉末硅酸ソーダ、硼砂などはそれ自体が外気に
さらされる状態にあると、長期間の間に潮解もしくは風
解などして所期の物性を大幅に変化、所謂変質し、所期
の耐火性能を発揮できない不利があつた。本発明はこの
ような欠点を除去するため、短繊維状の不燃性繊維と高
温下で発泡膨張し、最終的に嵩高の無機質発泡層を形成
する未発泡状態の発泡性無機材を適宜粒径に造粒すると
共にその外表面を外気と直接触れないように、かつ通常
温度で溶解、分解しない樹脂でコーテングした防火剤と
、合成樹脂製の接着剤等とを混在積層した耐火、耐熱性
繊維積層体(以下、単に積層体という)を提案する。
以下に図面を用いて本発明に係る積層体について詳細に
説明する。
第1図は上記積層体の一つの発明を示す説明図であり、
1は不燃性繊維で混合容易に短繊維状に切断したもので
ある。
この素材としてはガラス繊維、アスベスト繊維、ロック
ウール等が最適である。2は防火剤で第2図に拡大して
示すように高温下で発泡膨脹し、最終的に無機質発泡層
を形成する一種以上の未発泡状態の発泡性無機材2aを
適宜粒径に造粒し、その表面を樹脂3でコーテング(被
覆)したものである。
これは、発泡性無機材2aの潮,風解性による防火性能
の劣化を阻止すると共に、不燃性繊維のアルカリ(発泡
性無機材の溶解液は強アルカリ性)による溶解を防止す
るためである。また、発泡性無機材2aの素材としては
、硼砂(Na2B4O7●10H20)で溶融点75℃
、メタ硼酸ソーダ(NaBO2・4H20)で溶融点5
4℃、硅酸ソーダ(粉末でNa2O:SlO2が50〜
56%:17〜23%と水和水20%位)、メタ硅酸ソ
ーダ(Na2O●SiO2●9H20)で80℃以下の
温度で溶融するもの等である。4は接着剤で上記不燃性
短繊維1と防火剤2とを結合一体化するものであジ、そ
の素材としては合成樹脂を用いる。
上記合成樹脂の具体例としてはフエノール樹脂,エポキ
シ樹脂,ポリウレタン樹脂,アルキツド樹脂,アミノ樹
脂,ポリアミド樹脂,アクリル樹脂等である。5は面材
で積層体の少なくとも一面に一体に貼着し、積層体の強
度、もしくは耐火性,性能劣化を阻止するものである。
具体的には硬質板5aとシート状物5b等からな択硬質
板5aとしては金属板,セメントモルタル板,硅酸カル
シユム板,石膏板等であり、シート状物5bとしてはア
ルミニウム箔,アスベスト紙,合成樹脂フイルム等の一
種もしくは二種以上をラミネートしたもの等である。第
3図a−cはもう一つの発明である積層体の一例を示す
説明図である。この積層体は前記した積層体内に第4図
A,bに示すような骨材兼増量材6(以下、単に骨材と
いう)を混在させたものであジ、その他の構成材は前記
と同一物である。すなわち、a図は第1図に示す積層体
の組織内に第4図aに示す骨材6を混在させた積層体を
示し、b図は第1図に示す積層体の組織内に第4図bに
示す骨材6aを混在させた積層体を示す。さらに、第3
図cは第1図に示す積層体の組織内に第4図A,bに示
す骨材6,6aを混在させた積層体を示す。そこで、骨
材6,6aについてさらに詳説すると、骨材6,6aは
通常状態において積層体の軽量化と嵩の拡大による断熱
性の向上と耐縮性の改善を図ると共に、高温下での無機
質発泡層の増量材および補強材と骨核材として機能する
ものである。骨材5は例えばパーライト粒,バーミキユ
ライト,シラスバルーン,軽石等の無機質多孔粒からな
るものである。また、骨材5aは骨材5の内部空隙内に
外気に直接さらされると風解する硼砂,メタ硼酸ソーダ
を充填(含有)し、風解を阻止すると共に、万一の火災
に際し、これを核として徐々に無機質発泡層を成長させ
て積層体の連通空隙部分を閉塞するものである。次に実
施例につき説明する。
いま、第5図に示す装置を用いて、第1図に示す積層体
を製造すると仮定する。
そして、不燃性繊維1としてはガラス繊維(太さ5〜2
0ミクロンφ、長さ5m)、防火剤2としてはメタ硼酸
ナトリウム250〜150メッシユを造粒して50メツ
シユとした未発泡状態の発泡性無機材2aをフエノール
樹脂でコーテングした造粒物、また接着剤としては12
%溶液のフエノール樹脂を準備した。そこで不燃性繊維
散布機30、防火剤散布機31および接着剤塗布機32
から上記原料を面材5a(カラー鉄板)上に同時に散布
、その際に混合されながら積層する。次に、この堆積物
上には面材(アルミニウム箔)5bが積層されつつ、無
端ベルト36とローラ33からなる押圧機34間の空隙
に供給される。この空隙は加熱装置35によつて50℃
に加温されてお勺、この空隙で所定厚さに規定すると共
に、接着剤4を硬化促進して一体化し、その出口から積
層体Aとして連続的に送出される。このようにして製造
した積層体は、嵩比重が1201!Cf/イであり、各
構成材の配合比(重量比)は100:40:120であ
つた。この積層体の機械強度は従前の単なるガラス繊維
マツトに比して曲げ、圧縮において数倍すぐれたもので
あつた。さらに、この積層体の耐火,耐熱性試験(表,
裏面材付)を下記の方法より行つた。すなわち、第6図
に示すようにブンゼンバーナBの先端を900℃にし、
積層体Aの面材5a面に直交するようにさらした。なお
、積層体Aの総厚みは20nとする。この試験では、裏
面温度が10分後で87℃であジ、防火剤2の結晶水が
冷却に大きく寄与しているものと思われた。また、ガラ
ス繊維間の空隙が不通気性の無機質発泡層によつて充填
され、その結果として断熱性が大きく向上したためであ
る。そこで、試験後に表面材を剥し、観察したところ、
積層体Aの半分の厚さ程度までが無機質発泡層で覆われ
、それよりも面材5b側では原状のままであつた。次に
、防火剤2の耐候性と防火性能の劣化を試験するために
、メタ硼酸ナトリウムをフエノール樹脂で約20ミクロ
ン、コーテングした防火剤と車なるメタ硼酸ナトリウム
を30日間外気にさらした後に、900℃の火炎に直接
さらし、その発泡倍率(規模)を観察したところ、防火
剤2がメタ硼酸ナトリウム車体に比して約2倍以上大き
かつた。これは防火剤2の変質がメタ硼酸ナトリウム量
体より、それだけ少ないことを示すものである。以上、
説明したように本発明に係る積層体およびその製造方法
によれば、万一の火災に際し、防火性能の劣化が非常に
少ない高耐火性の積層体とした特徴がある。また、不燃
性繊維の特性を有効に利用すると共に、これらの物性を
変化せずに長期間に亘つて維持する特徴がある。さらに
、断熱性,機械強度は従前に比してすぐれた利点がある
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図a−cは本発明に係る耐火,耐熱性
繊維積層体の一例を示す説明図、第2図は本発明の要部
である防火剤を拡大して示す説明図、第4図は本発明に
おいて用いる骨材兼増量材を拡大して示す説明図、第5
図は上記積層体の製造に供する装置を示す説明図、第6
図は耐火,耐熱性の試験方法を示す説明図である。 1 ・・・・・・繊維状物質、2・・・・・・防火剤、
4 ・・・・・・接着剤、6・・・・・・骨材兼増量材
、30・・・・・・繊維状物散布機、31・・・・・・
発泡剤散布機、32・・・・・・接着剤塗布機、5・・
・・・・面材、5a・・・・・・面材、34・・・・・
・押圧機、35・・・・・・加熱装置、36・・・・・
・無端ベルト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 短繊維状の不燃性繊維と、高温下で無機質発泡層を
    形成する一種以上の未発泡状態の発泡性無機材を適宜粒
    径に造粒し、その表面を樹脂でコーテングした防火剤と
    、合成樹脂からなる接着剤とを混合積層一体化し、その
    少なくとも一面に面材を一体に固着したことを特徴とす
    る耐火、耐熱性繊維積層体。 2 骨材兼増量材を積層体組織内に混在せしめたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐火、耐熱性繊
    維積層体。
JP10024980A 1980-07-21 1980-07-21 耐火、耐熱性繊維積層体 Expired JPS5947984B2 (ja)

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FR2588562B1 (fr) * 1985-10-10 1988-04-22 Charbonnages Ste Chimique Procede de fabrication de preimpregnes sans fluage a base de resine phenolique

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