JPH07137183A - 積層パネル - Google Patents
積層パネルInfo
- Publication number
- JPH07137183A JPH07137183A JP28373393A JP28373393A JPH07137183A JP H07137183 A JPH07137183 A JP H07137183A JP 28373393 A JP28373393 A JP 28373393A JP 28373393 A JP28373393 A JP 28373393A JP H07137183 A JPH07137183 A JP H07137183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- core
- inorganic
- laminated panel
- filling layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 防火性及び耐火性に優れ、またコアと表皮と
の結合性、表面の平滑性などにも優れた積層パネルを提
供する。 【構成】 セピオライトを主成分とする不燃紙から形成
されたハニカムコア1と、セピオライトを主成分とする
不燃紙からなる表皮2と、シラスバルーンなどの無機質
フィラと水ガラスなどの無機結合剤との組成物から形成
された充填層3とを具備し、充填層3を表皮の内側の表
面に一体に形成すると共に、ハニカムコア1の両面の先
端部分をこの充填層3に一体に埋設させる。表皮2と充
填層3との間に、更に無機クロスを補強層として介在す
ることもできる。また、表皮2を、無機クロスを補強層
として間に含む不燃紙の積層体とすることもできる。
の結合性、表面の平滑性などにも優れた積層パネルを提
供する。 【構成】 セピオライトを主成分とする不燃紙から形成
されたハニカムコア1と、セピオライトを主成分とする
不燃紙からなる表皮2と、シラスバルーンなどの無機質
フィラと水ガラスなどの無機結合剤との組成物から形成
された充填層3とを具備し、充填層3を表皮の内側の表
面に一体に形成すると共に、ハニカムコア1の両面の先
端部分をこの充填層3に一体に埋設させる。表皮2と充
填層3との間に、更に無機クロスを補強層として介在す
ることもできる。また、表皮2を、無機クロスを補強層
として間に含む不燃紙の積層体とすることもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は完全な不燃性と優れた耐
火性を有し、軽量かつ高強度であって、防火ドアなどの
建材の芯材、あるいは耐火パネル、乾燥機の炉壁等とし
て好適に使用される積層パネルに関する。
火性を有し、軽量かつ高強度であって、防火ドアなどの
建材の芯材、あるいは耐火パネル、乾燥機の炉壁等とし
て好適に使用される積層パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、扉、間仕切り、外壁などの建
材の芯材等には、軽量化などのために、ハニカム状など
のコアとその両面を覆う薄板状の表皮とからなる積層パ
ネル、すなわちサンドイッチパネルが広く使用されてい
る。
材の芯材等には、軽量化などのために、ハニカム状など
のコアとその両面を覆う薄板状の表皮とからなる積層パ
ネル、すなわちサンドイッチパネルが広く使用されてい
る。
【0003】そしてこのような積層パネルとしては、コ
アをクラフト紙などの紙材から形成し、表皮として薄い
鉄板などの金属板を用い、これらのコアと表皮とをフェ
ノール樹脂などの接着剤によって接着したものが一般的
である。この積層パネルは、安価で取扱いが容易であ
り、また比較的強度も高いという利点を有する。しか
し、コア材がパルプ質であるために燃え易いという欠点
があり、防火性、耐火性が要求される場所には不適であ
るという問題があった。
アをクラフト紙などの紙材から形成し、表皮として薄い
鉄板などの金属板を用い、これらのコアと表皮とをフェ
ノール樹脂などの接着剤によって接着したものが一般的
である。この積層パネルは、安価で取扱いが容易であ
り、また比較的強度も高いという利点を有する。しか
し、コア材がパルプ質であるために燃え易いという欠点
があり、防火性、耐火性が要求される場所には不適であ
るという問題があった。
【0004】そのため、このような積層パネルを難燃化
し、耐火性を向上するための手段が従来から種々開発さ
れ、提案されている。その一つのよく知られた方法は、
ハニカム構造などのコアに無機質フィラを充填すること
である。そしてこれによれば、遮音性、断熱性、機械強
度などを高めることもできる。また他方、コアの形成材
料として、水酸化アルミニムとパルプの混合物から抄造
された難燃紙を使用することも、例えば特開昭60−2
50945号公報、特開昭63−178033号公報等
において提案されている。
し、耐火性を向上するための手段が従来から種々開発さ
れ、提案されている。その一つのよく知られた方法は、
ハニカム構造などのコアに無機質フィラを充填すること
である。そしてこれによれば、遮音性、断熱性、機械強
度などを高めることもできる。また他方、コアの形成材
料として、水酸化アルミニムとパルプの混合物から抄造
された難燃紙を使用することも、例えば特開昭60−2
50945号公報、特開昭63−178033号公報等
において提案されている。
【0005】そして更に、例えば特開平2−57329
号公報には、そのような難燃紙にケイ酸ナトリウムをコ
ートしたものからハニカム状のコアを形成すると共に、
コアの内部にケイ酸ナトリウムを結合剤とする無機質フ
ィラを充填し、そしてそのコアの両面に金属板をケイ酸
ナトリウムからなる接着剤によって接着した積層パネル
が開示されている。
号公報には、そのような難燃紙にケイ酸ナトリウムをコ
ートしたものからハニカム状のコアを形成すると共に、
コアの内部にケイ酸ナトリウムを結合剤とする無機質フ
ィラを充填し、そしてそのコアの両面に金属板をケイ酸
ナトリウムからなる接着剤によって接着した積層パネル
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層パ
ネルに関するこれらの従来技術は、それによって確かに
難燃化の目的は達成されるものの、不燃化及び高温耐久
性という点ではなお不十分なものであった。すなわち、
パルプ質のコア材は可燃性があり、また、コアの充填材
の結合剤としてあるいはコアと表皮の接着剤として用い
られるフェノール樹脂などの樹脂バインダは、高温下に
おいては燃焼しまたは熱分解する。この点、先の特開平
2−57329号公報に開示されたものでは、それらの
結合剤及び接着剤として不燃性のケイ酸ナトリウム、す
なわち水ガラスが用いられ、更にコア材として難燃紙が
用いられている。しかしこれにおいても、その難燃紙に
は曲げ強度向上のためにパルプが30%程度含有されて
いるために、高温下ではそれが熱分解し、その保形性が
失われるという問題がある。
ネルに関するこれらの従来技術は、それによって確かに
難燃化の目的は達成されるものの、不燃化及び高温耐久
性という点ではなお不十分なものであった。すなわち、
パルプ質のコア材は可燃性があり、また、コアの充填材
の結合剤としてあるいはコアと表皮の接着剤として用い
られるフェノール樹脂などの樹脂バインダは、高温下に
おいては燃焼しまたは熱分解する。この点、先の特開平
2−57329号公報に開示されたものでは、それらの
結合剤及び接着剤として不燃性のケイ酸ナトリウム、す
なわち水ガラスが用いられ、更にコア材として難燃紙が
用いられている。しかしこれにおいても、その難燃紙に
は曲げ強度向上のためにパルプが30%程度含有されて
いるために、高温下ではそれが熱分解し、その保形性が
失われるという問題がある。
【0007】また、これらの従来の積層パネルの他の重
要な問題点の一つは、コアと表皮が接着剤による単なる
接着によって接合されているために、その結合性が比較
的弱いということである。そしてこの弱い結合性は、し
ばしば表皮の剥れや、波打ちなどを引き起こすものであ
った。
要な問題点の一つは、コアと表皮が接着剤による単なる
接着によって接合されているために、その結合性が比較
的弱いということである。そしてこの弱い結合性は、し
ばしば表皮の剥れや、波打ちなどを引き起こすものであ
った。
【0008】更に、最近においては特に美装性の要求が
高まり、積層パネルの芯材の表面に装飾のために施され
る表面材として、大理石、無機クロス等の無機材料が使
用されるケースが多くなっている。このため、従来の積
層パネルの表皮として一般的であった金属板では、これ
らの無機材料との相性が悪いという問題があった。ま
た、これらの無機材料は接着よって積層パネルの表面に
貼着されることから、積層パネルの表面の高度な平滑性
も重要な問題となった。
高まり、積層パネルの芯材の表面に装飾のために施され
る表面材として、大理石、無機クロス等の無機材料が使
用されるケースが多くなっている。このため、従来の積
層パネルの表皮として一般的であった金属板では、これ
らの無機材料との相性が悪いという問題があった。ま
た、これらの無機材料は接着よって積層パネルの表面に
貼着されることから、積層パネルの表面の高度な平滑性
も重要な問題となった。
【0009】本発明者らは、コア及び表皮をセピオライ
トを主成分とする不燃紙から構成すると共に、コアと表
皮とを無機質の充填層によって結合する構造を基本とす
ることによって、それらの問題点を有利に解決する新規
な積層パネルを開発した。
トを主成分とする不燃紙から構成すると共に、コアと表
皮とを無機質の充填層によって結合する構造を基本とす
ることによって、それらの問題点を有利に解決する新規
な積層パネルを開発した。
【0010】よって本発明は、防火性及び耐火性に優
れ、またコアと表皮との結合性、表面の平滑性などにも
優れた積層パネルの提供をその課題とするものである。
れ、またコアと表皮との結合性、表面の平滑性などにも
優れた積層パネルの提供をその課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の積層パネルは、
セピオライトを主成分とする不燃紙から形成されたコア
と、セピオライトを主成分とする不燃紙からなる、コア
の両面を覆う一対の表皮と、無機質フィラと無機結合剤
からなり、表皮の各々の内側の表面に一体に形成される
と共にコアの両面の先端部分が埋設されることによって
各表皮とコアとを一体に結合する充填層と、を具備する
ものである。
セピオライトを主成分とする不燃紙から形成されたコア
と、セピオライトを主成分とする不燃紙からなる、コア
の両面を覆う一対の表皮と、無機質フィラと無機結合剤
からなり、表皮の各々の内側の表面に一体に形成される
と共にコアの両面の先端部分が埋設されることによって
各表皮とコアとを一体に結合する充填層と、を具備する
ものである。
【0012】このように本発明では、コアと表皮はセピ
オライトを主成分とする不燃紙から構成される。このセ
ピオライトは、通称、マウンテンレザー(山皮)、マウ
ンテンコルク、マウンテンウッドと呼ばれている粘土鉱
物で、日本における海泡石もこの一種である。外観はコ
ルク状であったり、レザー状であったり、まっ白な柔か
い塊であったりするが、一般には繊維性を持ったケイ酸
マグネシウムの塊である。そして、その表面には反応性
に富んだ水酸基を有し、吸着性、揺変性、固結性などの
基本的な性質がある。
オライトを主成分とする不燃紙から構成される。このセ
ピオライトは、通称、マウンテンレザー(山皮)、マウ
ンテンコルク、マウンテンウッドと呼ばれている粘土鉱
物で、日本における海泡石もこの一種である。外観はコ
ルク状であったり、レザー状であったり、まっ白な柔か
い塊であったりするが、一般には繊維性を持ったケイ酸
マグネシウムの塊である。そして、その表面には反応性
に富んだ水酸基を有し、吸着性、揺変性、固結性などの
基本的な性質がある。
【0013】本発明で使用する不燃紙は、このセピオラ
イトを主成分とするスラリーを抄造して得たもので、一
般に0.3〜0.5mmの厚さの薄いシート状のものであ
る。この不燃紙は、セピオライトを単独で抄造したもの
でもよいが、好ましくは無機質繊維が補強のために加え
られる。ガラス繊維、ロックウール繊維、ステンレス繊
維などをこの目的のために使用することができ、一般に
5〜20重量%(不燃紙全体に対して)の割合で配合さ
れる。この補強の目的のためには、木材パルプあるいは
アラミド繊維等の有機繊維も使用することができるが、
その配合量は5重量%以下にとどめられるべきであり、
それによって難燃性と熱分解後の十分な保形性とが維持
される。また、この不燃紙の結着性を高めるためのバイ
ンダとして熱硬化性または熱可塑性の合成樹脂、あるい
は水ガラスなどの無機結合剤を使用することができる。
ただし、セピオライトは固結性に優れているために、合
成樹脂をバインダとして使用する場合であっても、その
添加量は5重量%以下で十分である。そしてそのような
添加量は、不燃性には実質的に影響しないものである。
イトを主成分とするスラリーを抄造して得たもので、一
般に0.3〜0.5mmの厚さの薄いシート状のものであ
る。この不燃紙は、セピオライトを単独で抄造したもの
でもよいが、好ましくは無機質繊維が補強のために加え
られる。ガラス繊維、ロックウール繊維、ステンレス繊
維などをこの目的のために使用することができ、一般に
5〜20重量%(不燃紙全体に対して)の割合で配合さ
れる。この補強の目的のためには、木材パルプあるいは
アラミド繊維等の有機繊維も使用することができるが、
その配合量は5重量%以下にとどめられるべきであり、
それによって難燃性と熱分解後の十分な保形性とが維持
される。また、この不燃紙の結着性を高めるためのバイ
ンダとして熱硬化性または熱可塑性の合成樹脂、あるい
は水ガラスなどの無機結合剤を使用することができる。
ただし、セピオライトは固結性に優れているために、合
成樹脂をバインダとして使用する場合であっても、その
添加量は5重量%以下で十分である。そしてそのような
添加量は、不燃性には実質的に影響しないものである。
【0014】本発明の積層パネルにおいて、この不燃紙
は、表皮としてはそのまま使用することができるが、コ
アの場合には、ハニカム状などの所定の形状または構造
に形成して使用される。この場合、例えばハニカム構造
の形成は、この不燃紙に間隔を隔てて接着条を設けて互
いにずらしながら多数枚積層接着した後、これを所望の
幅に切断し、次いで展張する方法等、それ自体よく知ら
れた任意の方法で行うことができる。そしてその接着剤
としては、無機接着剤を用いるのが適切であり、例えば
コロイドシリカ系のものを使用することができる。ま
た、物理的強度を高めるために、コアの全体に無機質の
バインダを含浸または被覆することは、より望ましいこ
とである。そしてこのバインダには、例えばケイ酸ナト
リウムなどの水ガラスが好適である。なお、コアの構造
は、ハニカム構造が最も一般的でありまた好適でもある
が、コルゲートコア、ロールコア、フェザーコア、等の
構造であることもできる。
は、表皮としてはそのまま使用することができるが、コ
アの場合には、ハニカム状などの所定の形状または構造
に形成して使用される。この場合、例えばハニカム構造
の形成は、この不燃紙に間隔を隔てて接着条を設けて互
いにずらしながら多数枚積層接着した後、これを所望の
幅に切断し、次いで展張する方法等、それ自体よく知ら
れた任意の方法で行うことができる。そしてその接着剤
としては、無機接着剤を用いるのが適切であり、例えば
コロイドシリカ系のものを使用することができる。ま
た、物理的強度を高めるために、コアの全体に無機質の
バインダを含浸または被覆することは、より望ましいこ
とである。そしてこのバインダには、例えばケイ酸ナト
リウムなどの水ガラスが好適である。なお、コアの構造
は、ハニカム構造が最も一般的でありまた好適でもある
が、コルゲートコア、ロールコア、フェザーコア、等の
構造であることもできる。
【0015】これらの不燃紙からなる表皮とコアとは、
充填層によって相互に結合される。すなわち、各表皮の
内側の表面には充填層が一体に形成され、そしてコアの
両面の先端部分がこの充填層に一体に埋設された状態で
結合される。このようにして、コアと各表皮とは充填層
を介して相互に結合される。また、この充填層は、比較
的厚い被覆として各表皮の内側の表面に形成され、積層
パネルの内部を充填する。そのため、この充填層は、コ
アと表皮とを結合することに加えて、積層パネルに高い
強度と低い熱伝導性などを与える。そこでこの充填層
は、無機質フィラと無機結合剤との無機成形体として、
その水性組成物から形成される。
充填層によって相互に結合される。すなわち、各表皮の
内側の表面には充填層が一体に形成され、そしてコアの
両面の先端部分がこの充填層に一体に埋設された状態で
結合される。このようにして、コアと各表皮とは充填層
を介して相互に結合される。また、この充填層は、比較
的厚い被覆として各表皮の内側の表面に形成され、積層
パネルの内部を充填する。そのため、この充填層は、コ
アと表皮とを結合することに加えて、積層パネルに高い
強度と低い熱伝導性などを与える。そこでこの充填層
は、無機質フィラと無機結合剤との無機成形体として、
その水性組成物から形成される。
【0016】無機質フィラとしては、当分野において一
般に使用される無機質の粉体材料を任意に使用すること
ができる。例えば、パーライト粉末、雲母粉、シリカ、
ケイ酸カルシウム、タルク、ケイソー土、水酸化アルミ
ニウム粉、等である。しかし、軽量である点において、
これらの中でも、パーライト粉末、焼成バーミキュライ
ト、シラスバルーン、シリカバルーン等の無機質発泡体
または中空体がより好ましい。そして、更にこれらの内
でも最も好ましいのは、シラスバルーンである。このシ
ラスバルーンは、極めて比重が小さいばかりでなく、耐
熱性等においても特に優れている。
般に使用される無機質の粉体材料を任意に使用すること
ができる。例えば、パーライト粉末、雲母粉、シリカ、
ケイ酸カルシウム、タルク、ケイソー土、水酸化アルミ
ニウム粉、等である。しかし、軽量である点において、
これらの中でも、パーライト粉末、焼成バーミキュライ
ト、シラスバルーン、シリカバルーン等の無機質発泡体
または中空体がより好ましい。そして、更にこれらの内
でも最も好ましいのは、シラスバルーンである。このシ
ラスバルーンは、極めて比重が小さいばかりでなく、耐
熱性等においても特に優れている。
【0017】また、この充填層の無機質フィラは、補強
のための繊維を含むことが好ましい。そのような繊維
は、ロックウール、アルミナ繊維、シリカ繊維、チタン
繊維、炭化ケイ素等の炭化物繊維、ガラス繊維、あるい
はウィスカなどである。これらの中でも、安価である点
で、ガラス繊維が好適である。また、スチール等の金属
繊維、あるいはアラミド繊維等の有機繊維も必要に応じ
て用いることができる。しかし、これらは断熱性または
耐火性において最小限で使用されるべきである。
のための繊維を含むことが好ましい。そのような繊維
は、ロックウール、アルミナ繊維、シリカ繊維、チタン
繊維、炭化ケイ素等の炭化物繊維、ガラス繊維、あるい
はウィスカなどである。これらの中でも、安価である点
で、ガラス繊維が好適である。また、スチール等の金属
繊維、あるいはアラミド繊維等の有機繊維も必要に応じ
て用いることができる。しかし、これらは断熱性または
耐火性において最小限で使用されるべきである。
【0018】無機質フィラのバインダである無機質結合
剤は、ポルトランドセメントあるいは石コウなどの水和
反応によって硬化するものでもよいが、水ガラス、リン
酸塩、シリカゾルなどの無機ポリマーを形成して硬化す
るものが好ましい。しかし、最も好ましいのは、その水
ガラスである。
剤は、ポルトランドセメントあるいは石コウなどの水和
反応によって硬化するものでもよいが、水ガラス、リン
酸塩、シリカゾルなどの無機ポリマーを形成して硬化す
るものが好ましい。しかし、最も好ましいのは、その水
ガラスである。
【0019】水ガラスは、アルカリ金属ケイ酸塩を主要
成分とする水性溶液である。そして、このアルカリ金属
ケイ酸塩は、一般式M2 O・nSiO2 で表され、Mは
ナトリウムNa、カリウムK、またはリチウムLiであ
り、また、M2 OとSiO2とのモル比であるnは一般
に1.6〜4.5である。このようなアルカリ金属ケイ
酸塩の水性溶液としては、安価で、またJIS規格品と
して容易に入手可能なケイ酸ナトリウムの水ガラスを、
特に好適に用いることができる。またこのケイ酸ナトリ
ウムの水ガラスに、ケイ酸リチウムの水ガラスを混合し
て用いることもより好ましい。それによって硬化後の耐
水性をより高めることができる。
成分とする水性溶液である。そして、このアルカリ金属
ケイ酸塩は、一般式M2 O・nSiO2 で表され、Mは
ナトリウムNa、カリウムK、またはリチウムLiであ
り、また、M2 OとSiO2とのモル比であるnは一般
に1.6〜4.5である。このようなアルカリ金属ケイ
酸塩の水性溶液としては、安価で、またJIS規格品と
して容易に入手可能なケイ酸ナトリウムの水ガラスを、
特に好適に用いることができる。またこのケイ酸ナトリ
ウムの水ガラスに、ケイ酸リチウムの水ガラスを混合し
て用いることもより好ましい。それによって硬化後の耐
水性をより高めることができる。
【0020】この水ガラスには、硬化時間を短縮し、ま
た水不溶性、耐熱性を向上するために、硬化剤を併用す
ることが適切である。そのような硬化剤については、従
来より種々のものが知られ、また用いられている。代表
的なものは、酸化亜鉛などの多価金属の酸化物、水酸化
カルシウムなどの多価金属の水酸化物、ケイ酸カルシウ
ムなどのケイ化物、ケイ弗化ナトリウムのようなケイ弗
化物、ホウ酸カリウムなどのホウ酸塩、リン酸アルミニ
ウムなどのリン酸塩、あるいはリン酸と金属酸化物との
混合焼成物、等である。
た水不溶性、耐熱性を向上するために、硬化剤を併用す
ることが適切である。そのような硬化剤については、従
来より種々のものが知られ、また用いられている。代表
的なものは、酸化亜鉛などの多価金属の酸化物、水酸化
カルシウムなどの多価金属の水酸化物、ケイ酸カルシウ
ムなどのケイ化物、ケイ弗化ナトリウムのようなケイ弗
化物、ホウ酸カリウムなどのホウ酸塩、リン酸アルミニ
ウムなどのリン酸塩、あるいはリン酸と金属酸化物との
混合焼成物、等である。
【0021】しかし、このような水ガラスの硬化剤とし
ては、特にホウ酸亜鉛が最も有利である。このホウ酸亜
鉛は、古くから塗料やプラスチック成形品の難燃剤とし
て使用されているもので、一般に2ZnO・3B2 O3
・3.5H2 Oの組成で示される水和物である。そし
て、ホウ酸亜鉛を水ガラスの硬化剤として使用すること
によって、その硬化(ゲル化)時間を容易にコントロー
ルすることができる。例えば、ホウ酸亜鉛を水ガラス1
00重量部に対して10〜20重量部添加することによ
って、水ガラスの硬化時間は、5分程度の短時間から1
時間程度の範囲で任意に調整することができる。そして
この場合、無機質フィラを含む水ガラス組成物は、水を
含んだまま硬化し、固化される。
ては、特にホウ酸亜鉛が最も有利である。このホウ酸亜
鉛は、古くから塗料やプラスチック成形品の難燃剤とし
て使用されているもので、一般に2ZnO・3B2 O3
・3.5H2 Oの組成で示される水和物である。そし
て、ホウ酸亜鉛を水ガラスの硬化剤として使用すること
によって、その硬化(ゲル化)時間を容易にコントロー
ルすることができる。例えば、ホウ酸亜鉛を水ガラス1
00重量部に対して10〜20重量部添加することによ
って、水ガラスの硬化時間は、5分程度の短時間から1
時間程度の範囲で任意に調整することができる。そして
この場合、無機質フィラを含む水ガラス組成物は、水を
含んだまま硬化し、固化される。
【0022】なお、充填層を形成するためのこのような
水性組成物には、発泡剤を加えることもできる。しかし
ながら、不均一な発泡が生じる恐れも考慮すれば、発泡
剤の使用はできれば避けるべきである。そして、これま
で述べたように、無機質フィラとしてシラスバルーンを
主成分として用い、また、無機結合剤として特にホウ酸
亜鉛を硬化剤とする水ガラスを用いることによって、軽
量の目的は十分に達成することができる。
水性組成物には、発泡剤を加えることもできる。しかし
ながら、不均一な発泡が生じる恐れも考慮すれば、発泡
剤の使用はできれば避けるべきである。そして、これま
で述べたように、無機質フィラとしてシラスバルーンを
主成分として用い、また、無機結合剤として特にホウ酸
亜鉛を硬化剤とする水ガラスを用いることによって、軽
量の目的は十分に達成することができる。
【0023】そして、本発明の積層パネルにおいて、こ
のような組成からなる充填層の厚さは、望まれる強度、
耐火性または断熱性、あるいは遮音性等に応じて、任意
に定めることができる。ただ、充填層は、コアがそれに
埋設されることによって表皮と結合されることから、コ
アを形成する不燃紙に対して十分な厚さを有するべきで
ある。したがって、充填層の厚さは、その不燃紙の厚さ
の少なくとも5倍以上であることが好ましく、そして一
般には、積層パネルの全厚さにもよるが、2〜10mmと
される。
のような組成からなる充填層の厚さは、望まれる強度、
耐火性または断熱性、あるいは遮音性等に応じて、任意
に定めることができる。ただ、充填層は、コアがそれに
埋設されることによって表皮と結合されることから、コ
アを形成する不燃紙に対して十分な厚さを有するべきで
ある。したがって、充填層の厚さは、その不燃紙の厚さ
の少なくとも5倍以上であることが好ましく、そして一
般には、積層パネルの全厚さにもよるが、2〜10mmと
される。
【0024】なお、本発明の積層パネルの一態様によれ
ば、表皮と充填層との間に無機クロスを補強層として更
に介在することができる。そしてこの場合、充填層はこ
の補強用無機クロスを通して表皮の内側の表面に一体に
形成される。このため、この補強層としての補強用無機
クロスとしては、比較的粗い織目を有するものが使用さ
れる。また、この無機クロスの織り形態等は任意である
が、均一な補強効果を得るためにも、無機繊維糸が縦、
横に交差する形態のものであることが好ましい。そし
て、このような補強用無機クロスとしては、一般にこの
種の補強用に使用されている、例えば、ガラス繊維の金
網状の平織り織布などを好適に使用することができる。
ば、表皮と充填層との間に無機クロスを補強層として更
に介在することができる。そしてこの場合、充填層はこ
の補強用無機クロスを通して表皮の内側の表面に一体に
形成される。このため、この補強層としての補強用無機
クロスとしては、比較的粗い織目を有するものが使用さ
れる。また、この無機クロスの織り形態等は任意である
が、均一な補強効果を得るためにも、無機繊維糸が縦、
横に交差する形態のものであることが好ましい。そし
て、このような補強用無機クロスとしては、一般にこの
種の補強用に使用されている、例えば、ガラス繊維の金
網状の平織り織布などを好適に使用することができる。
【0025】また、本発明の積層パネルの別の一態様に
よれば、表皮を、セピオライトを主成分とする不燃紙の
層間に無機クロスを補強層として含む強化不燃紙から構
成することができる。ここで、セピオライトを主成分と
する不燃紙は、前述したとおりのものである。そして、
補強用無機クロスとしては任意の材料、織り形態等から
なるものを使用することができ、また、これの補強層を
含む強化不燃紙の構造も、例えば、接着剤により相互に
接合された完全な形の積層体であるであることができ
る。しかし、強度的にもより好ましい構造は、無機クロ
スが不燃紙の中に一体に埋設された構造であり、このよ
うな構造は、例えば、抄紙直後の湿った状態の2枚の不
燃紙の間に、その無機クロスを挟んで一体化することに
よって得ることができる。このため、この補強用無機ク
ロスは、表皮と充填層との間に介在する上述の補強用無
機クロスの場合と同様に、比較的粗い織目を有するもの
が好ましい。そして、そのような織布としては、ガラス
繊維の金網状平織り織布などを好適に使用することがで
きる。
よれば、表皮を、セピオライトを主成分とする不燃紙の
層間に無機クロスを補強層として含む強化不燃紙から構
成することができる。ここで、セピオライトを主成分と
する不燃紙は、前述したとおりのものである。そして、
補強用無機クロスとしては任意の材料、織り形態等から
なるものを使用することができ、また、これの補強層を
含む強化不燃紙の構造も、例えば、接着剤により相互に
接合された完全な形の積層体であるであることができ
る。しかし、強度的にもより好ましい構造は、無機クロ
スが不燃紙の中に一体に埋設された構造であり、このよ
うな構造は、例えば、抄紙直後の湿った状態の2枚の不
燃紙の間に、その無機クロスを挟んで一体化することに
よって得ることができる。このため、この補強用無機ク
ロスは、表皮と充填層との間に介在する上述の補強用無
機クロスの場合と同様に、比較的粗い織目を有するもの
が好ましい。そして、そのような織布としては、ガラス
繊維の金網状平織り織布などを好適に使用することがで
きる。
【0026】本発明の積層パネルの製造は、前述の不燃
紙からなる一対の表皮の表面に、無機質フィラと無機結
合剤からなる水性組成物を施して厚みのある充填層を形
成し、次いで、この充填層が固化しない間に、コアの両
面の先端部分をそれぞれこの充填層に埋込み、そして、
その状態で充填層を固化し、乾燥することによって行わ
れる。また、表皮と充填層との間に無機クロスを補強層
として介在する構造とされる場合には、表皮の表面にそ
の補強用無機クロスを重ねた状態で、充填層の形成がな
される。なお、こうした積層パネルの製造については、
後の実施例において、より詳細に説明される。
紙からなる一対の表皮の表面に、無機質フィラと無機結
合剤からなる水性組成物を施して厚みのある充填層を形
成し、次いで、この充填層が固化しない間に、コアの両
面の先端部分をそれぞれこの充填層に埋込み、そして、
その状態で充填層を固化し、乾燥することによって行わ
れる。また、表皮と充填層との間に無機クロスを補強層
として介在する構造とされる場合には、表皮の表面にそ
の補強用無機クロスを重ねた状態で、充填層の形成がな
される。なお、こうした積層パネルの製造については、
後の実施例において、より詳細に説明される。
【0027】
【作用】本発明の積層パネルにおいては、コアと表皮は
セピオライトを主成分とする不燃紙から形成され、ま
た、充填層は無機質フィラと無機結合剤から形成されて
いる。このため、本発明の積層パネルは、実質的に無機
質成形体として形成されているので、優れた防火性及び
耐火性を有する。
セピオライトを主成分とする不燃紙から形成され、ま
た、充填層は無機質フィラと無機結合剤から形成されて
いる。このため、本発明の積層パネルは、実質的に無機
質成形体として形成されているので、優れた防火性及び
耐火性を有する。
【0028】また、コアと表皮とは、各表皮の内側に一
体に形成された充填層に、コアの両面の先端部分が一体
に埋設されることによって結合されているので、単なる
接着とは異なり、優れた結合性を有する。更に、表皮
は、その内側の表面に一体に形成された充填層によって
支持され、補強されているので、その表面は平滑に保持
されることができる。
体に形成された充填層に、コアの両面の先端部分が一体
に埋設されることによって結合されているので、単なる
接着とは異なり、優れた結合性を有する。更に、表皮
は、その内側の表面に一体に形成された充填層によって
支持され、補強されているので、その表面は平滑に保持
されることができる。
【0029】また更に、表皮にはセピオライトを主成分
とする不燃紙が使用されているので、表面材として施さ
れる大理石、無機クロス等の無機材料と相性がよく、ま
た、金属等の表面材に対しても、表面平滑性に優れるの
で、良好な適用性を有する。
とする不燃紙が使用されているので、表面材として施さ
れる大理石、無機クロス等の無機材料と相性がよく、ま
た、金属等の表面材に対しても、表面平滑性に優れるの
で、良好な適用性を有する。
【0030】また、表皮と充填層との間に補強用無機ク
ロスが介在された場合、または表皮が補強用無機クロス
を含む積層体として形成された場合には、その無機クロ
スの補強作用によって、積層パネルの特に折り曲げに対
する強度がより一層向上される。
ロスが介在された場合、または表皮が補強用無機クロス
を含む積層体として形成された場合には、その無機クロ
スの補強作用によって、積層パネルの特に折り曲げに対
する強度がより一層向上される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0032】<実施例1>図1は本発明の一実施例の積
層パネルの断面を示すもので、図2はその積層パネルの
全体を、一部を切欠いて示すものである。そして、これ
らの図において、1はセピオライトを主成分とする不燃
紙から形成されたハニカムコア、2は同じくセピオライ
トを主成分とする不燃紙からなる表皮、3は無機質フィ
ラと無機結合剤からなる充填層であり、この充填層3は
各表皮2の内側の表面に一体に形成され、そしてハニカ
ムコア1の両面の先端部分がこれに埋設された状態で結
合されている。またここで、ハニカムコア1は、厚さ方
向の隔壁によって断面正六角形の多数の柱状セルが形成
されたハニカム構造体として形成されている。
層パネルの断面を示すもので、図2はその積層パネルの
全体を、一部を切欠いて示すものである。そして、これ
らの図において、1はセピオライトを主成分とする不燃
紙から形成されたハニカムコア、2は同じくセピオライ
トを主成分とする不燃紙からなる表皮、3は無機質フィ
ラと無機結合剤からなる充填層であり、この充填層3は
各表皮2の内側の表面に一体に形成され、そしてハニカ
ムコア1の両面の先端部分がこれに埋設された状態で結
合されている。またここで、ハニカムコア1は、厚さ方
向の隔壁によって断面正六角形の多数の柱状セルが形成
されたハニカム構造体として形成されている。
【0033】本実施例の積層パネルにおいて、ハニカム
コア1とこれの両面を覆う一対の表皮2に使用される不
燃紙は、セピオライトを主材とするスラリーから抄造に
よって形成したもので、次の組成を有する。
コア1とこれの両面を覆う一対の表皮2に使用される不
燃紙は、セピオライトを主材とするスラリーから抄造に
よって形成したもので、次の組成を有する。
【0034】
【表1】
【0035】ここで、パルプ等の有機成分の合計量は、
全体に対して5重量%である。そして、この不燃紙は、
高温加熱(800〜1000℃)によりその有機分が炭
化するが、炭化後のシートにおいても強度の劣化は少な
く、十分な耐熱保形性を備えている。また、この不燃紙
は、水に浸漬しても再溶解することがなく、強度の低下
も少ない。なお本実施例で使用したこの不燃紙は、厚さ
が約0.4mmのものである。
全体に対して5重量%である。そして、この不燃紙は、
高温加熱(800〜1000℃)によりその有機分が炭
化するが、炭化後のシートにおいても強度の劣化は少な
く、十分な耐熱保形性を備えている。また、この不燃紙
は、水に浸漬しても再溶解することがなく、強度の低下
も少ない。なお本実施例で使用したこの不燃紙は、厚さ
が約0.4mmのものである。
【0036】そしてこの不燃紙については、表皮2とし
てはそのまま使用したが、ハニカムコア1の場合は、こ
の不燃紙に間隔を置いて接着条を設け、次いで、接着条
の位置を半ピッチずつ互いにずらしながら多数枚積層接
着した後、これを約3cmの幅に切断し、展張することに
よって、ハニカム構造のコアを形成した。そしてその接
着剤としては、ケイ酸マグネシウムを硬化剤とするコロ
イダルシリカの無機接着剤を使用した。また、上記の展
張を、水ガラスを含む浸漬容器内で行うことによって、
コアの全体に水ガラスを含浸し、次いで乾燥し固化し
た。なおその水ガラスとしては、ケイ酸ナトリウム88
重量%及び酸化マグネシウム(硬化剤)12重量%から
なるものを用いた。
てはそのまま使用したが、ハニカムコア1の場合は、こ
の不燃紙に間隔を置いて接着条を設け、次いで、接着条
の位置を半ピッチずつ互いにずらしながら多数枚積層接
着した後、これを約3cmの幅に切断し、展張することに
よって、ハニカム構造のコアを形成した。そしてその接
着剤としては、ケイ酸マグネシウムを硬化剤とするコロ
イダルシリカの無機接着剤を使用した。また、上記の展
張を、水ガラスを含む浸漬容器内で行うことによって、
コアの全体に水ガラスを含浸し、次いで乾燥し固化し
た。なおその水ガラスとしては、ケイ酸ナトリウム88
重量%及び酸化マグネシウム(硬化剤)12重量%から
なるものを用いた。
【0037】また、本実施例の積層パネルにおいて、充
填層は、次の配合の水性組成物から形成した。
填層は、次の配合の水性組成物から形成した。
【0038】
【表2】
【0039】ここで、ケイ酸ソーダJIS3号は、固形
分38.5%のケイ酸ナトリウムからなる水ガラスであ
る。また、シラスバルーンは、ウィンライトMSB-302
(イヂチ化成社製)であり、これはカサ比重0.15〜
0.18、水分1%以下、平均粒径60μm、軟化開始
温度800〜1000℃、融点1200〜1300℃、
熱伝導率0.05〜0.06Kcal/mhr℃を有する。また
ホウ酸亜鉛は、難燃剤として使用されるアルカネックス
FR-100(水沢化学社製)であり、結晶水を含み、平均粒
径2〜3μm、カサ比重0.27±0.05を有する。
分38.5%のケイ酸ナトリウムからなる水ガラスであ
る。また、シラスバルーンは、ウィンライトMSB-302
(イヂチ化成社製)であり、これはカサ比重0.15〜
0.18、水分1%以下、平均粒径60μm、軟化開始
温度800〜1000℃、融点1200〜1300℃、
熱伝導率0.05〜0.06Kcal/mhr℃を有する。また
ホウ酸亜鉛は、難燃剤として使用されるアルカネックス
FR-100(水沢化学社製)であり、結晶水を含み、平均粒
径2〜3μm、カサ比重0.27±0.05を有する。
【0040】充填層を形成するこの組成物は、ケイ酸ソ
ーダJIS3号とシラスバルーン及びガラス繊維とを予
め混合し、常温で撹拌したものに、別途水に分散したホ
ウ酸亜鉛を、使用直前に混ぜ合せたものであり、これの
硬化(ゲル化)時間は約30分である。
ーダJIS3号とシラスバルーン及びガラス繊維とを予
め混合し、常温で撹拌したものに、別途水に分散したホ
ウ酸亜鉛を、使用直前に混ぜ合せたものであり、これの
硬化(ゲル化)時間は約30分である。
【0041】(積層パネルの製造)これらの材料、組成
物から、本実施例の積層パネルは、次のようにして製造
した。これを、図3の製造過程の状態図と合わせて説明
する。
物から、本実施例の積層パネルは、次のようにして製造
した。これを、図3の製造過程の状態図と合わせて説明
する。
【0042】1) 先ず、適当な平面上に不燃紙からな
る表皮2を載置し、その表面上に前述の水性組成物を流
し込み、厚みのある均一な充填層3を形成する。この状
態は図3(a)に示される。
る表皮2を載置し、その表面上に前述の水性組成物を流
し込み、厚みのある均一な充填層3を形成する。この状
態は図3(a)に示される。
【0043】2) 次いで、図3(b)に示すように、
その充填層3が硬化(ゲル化)しない間に、前述の不燃
紙から形成したハニカムコア1をその充填層3上に載
せ、ハニカムコア1の一面側の先端部分を充填層3中に
埋め込む。そして、この状態で充填層3を硬化させると
共に自然または強制乾燥して、ハニカムコア1の一面側
に充填層3を介して表皮2が結合された積層パネル半体
を形成する。なお、この段階での充填層3の乾燥は、充
填層3が十分に固化し、ハニカムコア1と表皮2とが相
互に十分に結合されている限りは、必ずしも必要ではな
い。
その充填層3が硬化(ゲル化)しない間に、前述の不燃
紙から形成したハニカムコア1をその充填層3上に載
せ、ハニカムコア1の一面側の先端部分を充填層3中に
埋め込む。そして、この状態で充填層3を硬化させると
共に自然または強制乾燥して、ハニカムコア1の一面側
に充填層3を介して表皮2が結合された積層パネル半体
を形成する。なお、この段階での充填層3の乾燥は、充
填層3が十分に固化し、ハニカムコア1と表皮2とが相
互に十分に結合されている限りは、必ずしも必要ではな
い。
【0044】3) 次に、前記の第1工程と同様に、不
燃紙からなる別の表皮2に充填層3を形成する。そし
て、この充填層3が硬化しない間に、前記第2工程で得
られた積層パネル半体をこの充填層3上に載せる。この
状態は図3(c)に示される。
燃紙からなる別の表皮2に充填層3を形成する。そし
て、この充填層3が硬化しない間に、前記第2工程で得
られた積層パネル半体をこの充填層3上に載せる。この
状態は図3(c)に示される。
【0045】4) そして、図3(d)に示すように、
第2工程と同様、ハニカムコア1の他面の先端部分をそ
の充填層3中に埋め込み、この状態で充填層3を硬化さ
せると共に自然または強制乾燥する。
第2工程と同様、ハニカムコア1の他面の先端部分をそ
の充填層3中に埋め込み、この状態で充填層3を硬化さ
せると共に自然または強制乾燥する。
【0046】なお、第2工程と第4工程において、ハニ
カムコア1の両面の先端部分を充填層3に埋め込むに際
しては、図3(b)及び(d)に示されるように、その
先端が表皮2に当接しないようにされている。これは、
表皮2の外表面上に、ハニカムコア1による亀の甲状の
紋様が、浮かび出さないようにするためである。もし、
ハニカムコア1の両側面の先端が表皮2に当接している
と、充填層3の乾燥時などに、その亀の甲状の紋様が表
皮の表面に浮かび出ることがある。このために、第2工
程と第4工程においては、ハニカムコア1と表皮2との
間に適当なスペーサが介在される。
カムコア1の両面の先端部分を充填層3に埋め込むに際
しては、図3(b)及び(d)に示されるように、その
先端が表皮2に当接しないようにされている。これは、
表皮2の外表面上に、ハニカムコア1による亀の甲状の
紋様が、浮かび出さないようにするためである。もし、
ハニカムコア1の両側面の先端が表皮2に当接している
と、充填層3の乾燥時などに、その亀の甲状の紋様が表
皮の表面に浮かび出ることがある。このために、第2工
程と第4工程においては、ハニカムコア1と表皮2との
間に適当なスペーサが介在される。
【0047】このようにして製造された積層パネルにつ
いては、再度図1及び図2が参照される。そして、各表
皮2の内側の表面には充填層3が一体に形成され、そし
てこの充填層3にハニカムコア1の両面の先端部分が一
体に埋設される。なお特に図1に示されるように、充填
層3は、乾燥時の若干の収縮により、ハニカムコア1の
各セル内において中央部分が僅かに凹んだ形状に形成さ
れる。また、前述のように、ハニカムコア1の先端は表
皮2と僅かに離されている。
いては、再度図1及び図2が参照される。そして、各表
皮2の内側の表面には充填層3が一体に形成され、そし
てこの充填層3にハニカムコア1の両面の先端部分が一
体に埋設される。なお特に図1に示されるように、充填
層3は、乾燥時の若干の収縮により、ハニカムコア1の
各セル内において中央部分が僅かに凹んだ形状に形成さ
れる。また、前述のように、ハニカムコア1の先端は表
皮2と僅かに離されている。
【0048】このように、ハニカムコア1、表皮2、及
び充填層3は相互に一体化された構造を形成している。
そして、充填層3はハニカムコア1を補強する梁として
も作用し、また逆に、ハニカムコア1は表皮2と共にこ
の充填層3の脆さを補強する。このため、この積層パネ
ルは、機械的強度が非常に高い構造体を形成している。
び充填層3は相互に一体化された構造を形成している。
そして、充填層3はハニカムコア1を補強する梁として
も作用し、また逆に、ハニカムコア1は表皮2と共にこ
の充填層3の脆さを補強する。このため、この積層パネ
ルは、機械的強度が非常に高い構造体を形成している。
【0049】また、充填層3は比較的厚く形成されてお
り、本実施例の場合4〜5mmである(パネル全体の厚さ
は約3cm)。このため、断熱性または耐火性が非常に高
く、本実施例の積層パネルについて、その表面に約10
00℃のバ−ナの火を当てて試験したが、形状変化は全
くなく、またコアへの影響も見られなかった。
り、本実施例の場合4〜5mmである(パネル全体の厚さ
は約3cm)。このため、断熱性または耐火性が非常に高
く、本実施例の積層パネルについて、その表面に約10
00℃のバ−ナの火を当てて試験したが、形状変化は全
くなく、またコアへの影響も見られなかった。
【0050】<実施例2>図4は本発明の別の実施例の
積層パネルの断面を示すものである。
積層パネルの断面を示すものである。
【0051】この積層パネルは、前述の実施例1の積層
パネルと同様に、ハニカム構造のハニカムコア1と、ハ
ニカムコア1の両面を覆う表皮2と、各表皮2の内側の
表面に一体に形成された充填層3とからなり、この充填
層3にはハニカムコア1の両面の先端部分が埋設された
状態で結合されている。また、これらのハニカムコア
1、表皮2、及び充填層3は、実施例1と同じ材料、組
成からなっている。
パネルと同様に、ハニカム構造のハニカムコア1と、ハ
ニカムコア1の両面を覆う表皮2と、各表皮2の内側の
表面に一体に形成された充填層3とからなり、この充填
層3にはハニカムコア1の両面の先端部分が埋設された
状態で結合されている。また、これらのハニカムコア
1、表皮2、及び充填層3は、実施例1と同じ材料、組
成からなっている。
【0052】そして、本実施例の積層パネルが実施例1
と異なる点は、補強のための無機クロス4が、表皮2と
充填層3との間に更に介在されていることである。ここ
では、この無機クロス4はガラス繊維の平織りの織布か
らなり、約4mmの織目を有する金網状のものである。そ
してこの織布4を一体に埋設した状態で、充填層3がそ
の織目を通して表皮2の内側表面に一体に形成されてい
る。
と異なる点は、補強のための無機クロス4が、表皮2と
充填層3との間に更に介在されていることである。ここ
では、この無機クロス4はガラス繊維の平織りの織布か
らなり、約4mmの織目を有する金網状のものである。そ
してこの織布4を一体に埋設した状態で、充填層3がそ
の織目を通して表皮2の内側表面に一体に形成されてい
る。
【0053】このような補強用無機クロス4を含む積層
パネルは、実施例1で述べた方法と同様にして製造する
ことができる。すなわち、積層パネルの製造方法を示す
図3を参照すれば、その(a)、(c)の段階におい
て、表皮2の上にこの補強用無機クロス4を重ねて置い
た状態で充填層3を形成する組成物が施される。そして
以後は同様であり、その充填層3が硬化(ゲル化)しな
い間にハニカムコア1の先端部をこれに没入し、次いで
充填層3を硬化し乾燥する。なおこれに際して、ハニカ
ムコア1の両面は、その先端が無機クロス4に当接する
まで、埋め込むことができる。この補強用無機クロス4
が介在することによって、ハニカムコア1の亀の甲状の
紋様が表皮2の表面上に浮き出ることは、有効に防止さ
れるからである。したがってこの場合、実施例1の積層
パネルの製造で使用したようなスペーサは不要である。
パネルは、実施例1で述べた方法と同様にして製造する
ことができる。すなわち、積層パネルの製造方法を示す
図3を参照すれば、その(a)、(c)の段階におい
て、表皮2の上にこの補強用無機クロス4を重ねて置い
た状態で充填層3を形成する組成物が施される。そして
以後は同様であり、その充填層3が硬化(ゲル化)しな
い間にハニカムコア1の先端部をこれに没入し、次いで
充填層3を硬化し乾燥する。なおこれに際して、ハニカ
ムコア1の両面は、その先端が無機クロス4に当接する
まで、埋め込むことができる。この補強用無機クロス4
が介在することによって、ハニカムコア1の亀の甲状の
紋様が表皮2の表面上に浮き出ることは、有効に防止さ
れるからである。したがってこの場合、実施例1の積層
パネルの製造で使用したようなスペーサは不要である。
【0054】このように形成された本実施例の積層パネ
ルにおいては、表皮2、充填層3、及び補強用無機クロ
ス4は一体の積層構造を形成する。このため、無機クロ
ス4が強化層として作用し、積層パネルの特に折り曲げ
に対する強度を格段に向上することができる。また、補
強用無機クロス4によって充填層3の穿孔に対する脆さ
が補強され、これによって、表面化粧材の釘の打付けに
よる固着を容易にすることができる。更に、補強用無機
クロス4として平織りのような繊維糸が縦、横に配列さ
れたものを使用することによって、積層パネルの反り
は、より一層効果的に防止することができる。
ルにおいては、表皮2、充填層3、及び補強用無機クロ
ス4は一体の積層構造を形成する。このため、無機クロ
ス4が強化層として作用し、積層パネルの特に折り曲げ
に対する強度を格段に向上することができる。また、補
強用無機クロス4によって充填層3の穿孔に対する脆さ
が補強され、これによって、表面化粧材の釘の打付けに
よる固着を容易にすることができる。更に、補強用無機
クロス4として平織りのような繊維糸が縦、横に配列さ
れたものを使用することによって、積層パネルの反り
は、より一層効果的に防止することができる。
【0055】<実施例3>また、本発明の積層パネルの
表皮として使用する不燃紙の別の実施例を説明する。
表皮として使用する不燃紙の別の実施例を説明する。
【0056】図5はこの不燃紙を順次切欠いて示すもの
である。そして同図に示されるように、この不燃紙は3
層の積層構造をなし、10は不燃紙、11は補強用無機
クロスである。すなわち、この不燃紙は、上下の不燃紙
10の層間に、無機クロス11を補強層として含む強化
不燃紙として構成されている。
である。そして同図に示されるように、この不燃紙は3
層の積層構造をなし、10は不燃紙、11は補強用無機
クロスである。すなわち、この不燃紙は、上下の不燃紙
10の層間に、無機クロス11を補強層として含む強化
不燃紙として構成されている。
【0057】本実施例のこの強化不燃紙において、不燃
紙10自体は、これまでに述べたように、セピオライト
を主材とするスラリーから抄造によって得られ、実質的
な不燃性を有するものである。そしてこれの補強材とし
ての無機クロス11は、比較的粗い織目を有する織布で
あり、ここでは、実施例2で用いたガラス繊維の平織り
織布が使用されている。このため、補強用無機クロス1
1の両側の不燃紙10はその織目を通して一体化され、
無機クロス11がセピオライトを主成分とする不撚紙中
に一体に埋設された状態にある。
紙10自体は、これまでに述べたように、セピオライト
を主材とするスラリーから抄造によって得られ、実質的
な不燃性を有するものである。そしてこれの補強材とし
ての無機クロス11は、比較的粗い織目を有する織布で
あり、ここでは、実施例2で用いたガラス繊維の平織り
織布が使用されている。このため、補強用無機クロス1
1の両側の不燃紙10はその織目を通して一体化され、
無機クロス11がセピオライトを主成分とする不撚紙中
に一体に埋設された状態にある。
【0058】このような強化不燃紙は、例えば、セピオ
ライトを主材とするスラリーを抄紙した直後の湿った状
態の抄紙体を、その補強用無機クロスの両面に貼り合わ
せ、次いで必要に応じてロール掛けした後、乾燥固化す
ることによって得ることができる。この場合、湿った状
態のセピオライトの抄紙体は無機クロスに容易に付着
し、またこれに浸透する。こうして、補強用無機クロス
が一体に埋設された状態の不燃紙を形成することができ
る。
ライトを主材とするスラリーを抄紙した直後の湿った状
態の抄紙体を、その補強用無機クロスの両面に貼り合わ
せ、次いで必要に応じてロール掛けした後、乾燥固化す
ることによって得ることができる。この場合、湿った状
態のセピオライトの抄紙体は無機クロスに容易に付着
し、またこれに浸透する。こうして、補強用無機クロス
が一体に埋設された状態の不燃紙を形成することができ
る。
【0059】このように形成された強化不燃紙によれ
ば、補強用無機クロスの補強作用によって、その物理的
強度が向上する。そのため、これを本発明の積層パネル
の表皮として適用することにより、実施例2の場合と同
様の効果を得ることができる。なお、この強化不燃紙を
実施例2の積層パネルの表皮2として使用することがで
きることは、もちろんである。
ば、補強用無機クロスの補強作用によって、その物理的
強度が向上する。そのため、これを本発明の積層パネル
の表皮として適用することにより、実施例2の場合と同
様の効果を得ることができる。なお、この強化不燃紙を
実施例2の積層パネルの表皮2として使用することがで
きることは、もちろんである。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の積層パネルは、
セピオライトを主成分とする不燃紙から形成されたコア
と、セピオライトを主成分とする不燃紙からなる、コア
の両面を覆う一対の表皮と、無機質フィラと無機結合剤
からなり、表皮の各々の内側の表面に一体に形成される
と共にコアの両面の先端部分が埋設されることによって
各表皮とコアとを一体に結合する充填層とを具備するも
のである。したがって、積層パネルとしての軽量性、遮
音性、あるいは断熱性等を有するばかりでなく、全体が
実質的な無機質成形体として形成されているので、防火
性及び耐火性に優れている。また、コアと表皮とは充填
層を含めて相互に一体化されているため、相互の結合性
が高く、また強度も高い。更に、表皮は、それに形成さ
れた充填層によって支持され、補強されているので、表
面の平滑性にも優れている。また更に、大理石、無機ク
ロス等の無機材料からなる表面材との相性もよく、ま
た、セラミックスコーティングなどに対しても適してい
る。
セピオライトを主成分とする不燃紙から形成されたコア
と、セピオライトを主成分とする不燃紙からなる、コア
の両面を覆う一対の表皮と、無機質フィラと無機結合剤
からなり、表皮の各々の内側の表面に一体に形成される
と共にコアの両面の先端部分が埋設されることによって
各表皮とコアとを一体に結合する充填層とを具備するも
のである。したがって、積層パネルとしての軽量性、遮
音性、あるいは断熱性等を有するばかりでなく、全体が
実質的な無機質成形体として形成されているので、防火
性及び耐火性に優れている。また、コアと表皮とは充填
層を含めて相互に一体化されているため、相互の結合性
が高く、また強度も高い。更に、表皮は、それに形成さ
れた充填層によって支持され、補強されているので、表
面の平滑性にも優れている。また更に、大理石、無機ク
ロス等の無機材料からなる表面材との相性もよく、ま
た、セラミックスコーティングなどに対しても適してい
る。
【0061】また、本発明の積層パネルの態様によれ
ば、表皮と充填層との間に補強用無機クロスが介在され
(請求項2)、またあるいは、表皮が補強用無機クロス
を含む積層体として形成されている(請求項3)ので、
パネルの折り曲げ強度、穿孔強度等においても優れてい
る。
ば、表皮と充填層との間に補強用無機クロスが介在され
(請求項2)、またあるいは、表皮が補強用無機クロス
を含む積層体として形成されている(請求項3)ので、
パネルの折り曲げ強度、穿孔強度等においても優れてい
る。
【0062】そのため、本発明の積層パネルは、一般の
建材あるいはその芯材などとして有利に用いることがで
き、そしてその中でも、特にその優れた防火性及び耐火
性により、防火ドアの芯材、あるいは耐火パネルとして
特に好適に使用することができる。また、乾燥機の炉壁
等としても好適である。
建材あるいはその芯材などとして有利に用いることがで
き、そしてその中でも、特にその優れた防火性及び耐火
性により、防火ドアの芯材、あるいは耐火パネルとして
特に好適に使用することができる。また、乾燥機の炉壁
等としても好適である。
【図1】図1は本発明の一実施例の積層パネルの断面図
である。
である。
【図2】図2は図1の積層パネルの全体を、一部を切欠
いて示す斜視図である。
いて示す斜視図である。
【図3】図3は本発明の一実施例の積層パネルの製造過
程の状態を示す断面図である。
程の状態を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の別の実施例の積層パネルの断面
図である。
図である。
【図5】図5は本発明の積層パネルの表皮として使用す
る不燃紙の別の実施例を、順次切欠いて示す斜視図であ
る。
る不燃紙の別の実施例を、順次切欠いて示す斜視図であ
る。
1 ハニカムコア 2 表皮 3 充填層 4 補強用無機クロス 10 不燃紙 11 補強用無機クロス
Claims (4)
- 【請求項1】 セピオライトを主成分とする不燃紙から
形成されたコアと、 セピオライトを主成分とする不燃紙からなる、前記コア
の両面を覆う一対の表皮と、 無機質フィラと無機結合剤からなり、前記表皮の各々の
内側の表面に一体に形成されると共に前記コアの両面の
先端部分が埋設されることによって各表皮とコアとを一
体に結合する充填層とを具備することを特徴とする積層
パネル。 - 【請求項2】 前記表皮と前記充填層との間に介在され
た補強用無機クロスを更に具備することを特徴とする請
求項1記載の積層パネル。 - 【請求項3】 前記表皮は、セピオライトを主成分とす
る不燃紙の層間に無機クロスを補強層として含む強化不
燃紙からなることを特徴とする請求項1記載の積層パネ
ル。 - 【請求項4】 前記充填層は、シラスバルーンを主成分
とする無機質フィラと、ホウ酸亜鉛を硬化剤とする水ガ
ラスの無機結合剤とからなることを特徴とする請求項1
記載の積層パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28373393A JP3205654B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 積層パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28373393A JP3205654B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 積層パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07137183A true JPH07137183A (ja) | 1995-05-30 |
JP3205654B2 JP3205654B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=17669401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28373393A Expired - Fee Related JP3205654B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 積層パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205654B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004174865A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 耐火性ハニカムパネル及びその製造方法 |
JP2010085818A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Inoac Corp | 吸音材 |
US11518136B2 (en) | 2012-05-24 | 2022-12-06 | Global Ip Holdings, Llc | Marine decking with sandwich-type construction and method of making same |
CN115650741A (zh) * | 2022-10-21 | 2023-01-31 | 济南邦德激光股份有限公司 | 一种用于激光切割设备的耐高温材料及其制备方法 |
IT202100028010A1 (it) * | 2021-11-03 | 2023-05-03 | Innovative Project Eng S R L | Pannello sandwich e rivestimento per pareti comprendente detto pannello |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170267315A1 (en) * | 2012-05-24 | 2017-09-21 | Global Ip Holdings, Llc | Marine decking with sandwich-type construction and method of making same |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28373393A patent/JP3205654B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004174865A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 耐火性ハニカムパネル及びその製造方法 |
JP2010085818A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Inoac Corp | 吸音材 |
US11518136B2 (en) | 2012-05-24 | 2022-12-06 | Global Ip Holdings, Llc | Marine decking with sandwich-type construction and method of making same |
IT202100028010A1 (it) * | 2021-11-03 | 2023-05-03 | Innovative Project Eng S R L | Pannello sandwich e rivestimento per pareti comprendente detto pannello |
CN115650741A (zh) * | 2022-10-21 | 2023-01-31 | 济南邦德激光股份有限公司 | 一种用于激光切割设备的耐高温材料及其制备方法 |
CN115650741B (zh) * | 2022-10-21 | 2023-12-01 | 济南邦德激光股份有限公司 | 一种用于激光切割设备的耐高温材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3205654B2 (ja) | 2001-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103086661B (zh) | 一种隔热保温浆料组合物及含有该组合物的隔热保温板材 | |
KR200380401Y1 (ko) | 난연성의 건축용 내화 단열 패널 | |
JP4051459B2 (ja) | 不燃断熱パネル | |
US20050031843A1 (en) | Multi-layer fire barrier systems | |
JPH04244840A (ja) | 軽量建築材厚板 | |
KR101551542B1 (ko) | 건축용 불연 보드 및 그 제조방법 | |
KR20140080791A (ko) | 친환경 건축 불연과 단열과 흡음과 보온과 방수성과 미네랄 바이오 기능성 내장 마감 보드 제조 방법 및 이 제조 방법에 의해 제조된 친환경 건축 불연과 단열과 흡음과 보온과 방수성과 미네랄 바이오 기능성 내장 마감 보드 | |
PL183890B1 (pl) | Element przeciwpożarowy o strukturze warstwowej oraz sposób wytwarzania elementu przeciwpożarowego | |
TWI257968B (en) | Composite panel and method of making the same | |
JP3205654B2 (ja) | 積層パネル | |
GB2155402A (en) | Fire resistant in organically bonded laminates | |
EP0822896B1 (en) | Laminated structure with improved fire resistance and procedure for the manufacture of the structure | |
KR101973186B1 (ko) | 탄소섬유 그리드 기술을 적용한 고강도 산화마그네슘 복합판넬 및 그 제조방법 | |
JPH0957880A (ja) | 耐火積層パネル | |
RU67509U1 (ru) | Конструкционно-отделочная панель | |
JPH081854A (ja) | 耐火ボード | |
JP2688771B2 (ja) | 耐火補強石板 | |
JPH08277586A (ja) | 耐火パネル | |
JP3177546B2 (ja) | 難燃性断熱材 | |
JP3262934B2 (ja) | 不燃性ハニカム構造材及びその製造方法 | |
JPS625314Y2 (ja) | ||
JPS6018916Y2 (ja) | 耐火性複合板 | |
JPH0345804Y2 (ja) | ||
KR100741756B1 (ko) | 방내화칸막이용 불연성 판넬 및 그 제조방법 | |
JPS625313Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |