JPS5869047A - シート状物およびその製造方法 - Google Patents

シート状物およびその製造方法

Info

Publication number
JPS5869047A
JPS5869047A JP16954081A JP16954081A JPS5869047A JP S5869047 A JPS5869047 A JP S5869047A JP 16954081 A JP16954081 A JP 16954081A JP 16954081 A JP16954081 A JP 16954081A JP S5869047 A JPS5869047 A JP S5869047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
weight
binder
thermoplastic resin
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16954081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0333838B2 (ja
Inventor
生川 洋
多田 漣太郎
竹内 泰平
大原 治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP16954081A priority Critical patent/JPS5869047A/ja
Priority to US06/435,638 priority patent/US4433020A/en
Publication of JPS5869047A publication Critical patent/JPS5869047A/ja
Publication of JPH0333838B2 publication Critical patent/JPH0333838B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防火性と屈曲性に優れたシート状物、その製造
方法および断熱材に関する。さらに詳しくは、イ)不燃
性繊維状物質80〜97重量−および口)熱可塑性樹脂
を主成分とするノ(イングー3〜20重量−からなるシ
ート状物であって、&)該シート状物の層内の繊維状物
質の配向度が3〜30度であり、b)該シート状物の中
間層のバインダー量が2重量−以上でかつ全層の平均値
の0.25倍量以上であるシート状物、該シート状物が
さらに離燃材としてノう該バインダー100重量部に対
して5〜50重量部のアンチモン化合物と10〜100
重量部の芳香族臭素化合物とを含有するシート状物%該
シート状物を製造するに好適な湿式抄造法による製造方
法および該シート状物からなる断熱材に関するものであ
り、かかるシート状物は防火性、耐火性、断熱性、防音
性、防露性、耐候性。
機械的強度、折板加工性等に優れた断熱材および建築資
材であシ、広く構築物や各種のプラント類機器類に応用
できるものである。
近年省エネルギーの推進によって、各種断熱材が多くの
分野で用いられてきているO断熱材の中でも、ポリウレ
タンフォームやポリスチレンフオームの如き有機質フオ
ームは防火性能上大きな欠点があり、火災の危険性のあ
る建築物や機器に対しては主としてガラス繊維やロック
ウールなどの無機質繊維を原料とする断熱材が用いられ
てきている0しかしこれらの非常に軽量な無機質断熱材
は、一般にはノーバインダーか極く少量のフェノール樹
脂を不均質に付着せしめているがためK。
断熱特性には優れるが非常に脆く、取扱い性が悪く、た
とえば折板屋根用断熱材のような激しい取扱いを受ける
個所には使用できない。したがって。
このような激しい取扱いを受ける分野の断熱材として無
機質繊維を各種バインダーで接合した厚さ5〜25m@
変の適度の屈曲性を有するシート状物を用いるととも試
みられてきた。しかし、九かる従来のシート状物はいず
れも乾式法と呼ばれる製造方法で得られたシートであり
、バインダーが少量であって無機質繊維表面を均一に覆
うことができなかったり、シート状物の中間層のバイン
ダーが欠除してい石がために1無機質繊維本来の脆さを
改嵐するヒと社できず、たとえば折板屋根用断熱材とし
て使用される場合には、折板加工ロールを通る過程で繊
維が粉砕されてちぎれ、該用途に対しては不適轟であっ
た。一方、無機質繊維状物を湿式抄造法によって板状も
しくは紙状に成形する技術は従来よりガラス紙、石綿紙
、四ツククール天井板、石綿スレート板等の分野で広く
用いられてきているが、従来の湿式抄造法で得られる紙
又はボードはいずれもバインダー量が少なく、かつ比重
が0.40以上であシ1紙状の4のは可撓性はあるが、
脆くて屈曲性に乏しく、かつ薄くて断熱性がない。一方
ボード状のものは強度的には優れるが可撓性がなく、脆
くて前述のような折板態様用断熱材等としては使用でき
るものではない。
またかかる欠点を改良するために1例えば特公昭49−
43485号に記載されている特定の界面活性剤を用い
てロックウールを分散して湿式抄造するシート状物の製
造方法等も知られているが、分散性を改良するのみでは
シート状物の基本的な性質を大幅に改良することはでき
ず、tたパルプ(−、ビータ−等の5従来のパルプ系原
料を用いた製紙工程と同様の解繊分散機を用いているた
めに無機質繊維の切断は避けられず、得られたシート状
物は紙様物の領域を出るものではなかった。
本発明者等はかかる現状を鑑み、防火性に優れく鋭意検
討を重ねた結果本発F!AK至った。すなわち本発明は
イ)不燃性繊維状物質80〜97重量−および口)熱可
塑性樹脂を主成分とするバインダー3〜20重量−から
なるシート状物であって% ’)該シート状物の層内の
繊維状物質の妃向度が3〜30度でありbb)該シート
状物の中間層のバインダー量が2重量−以上でかつ全層
の平均値の0.25倍以上であるシート状物、#シート
状物がさらに難燃剤としてノ9該バインダー100重量
部に対して5〜50重量部のアンチモン化合物と10〜
100重量部の芳香族臭素化合物とを含有するシート状
物、該シート状物を製造するに好適な湿式抄造法による
製造方法および咳シート状物からなる断熱材である。l
!#に厚さが0.5〜25藺であシ、みかけ密度が0.
08〜0.4 f/aAの範囲にあるシート状物は断熱
材として優れており、防火性、耐火性、断熱性、防音性
、耐候性、耐水性、防露性等の建材および断熱材として
要求されるすべての性能を満足しうるものである。例え
ば骸り−ト状物は薄い金属板と、もしくは中間層にポリ
エチレンフオーム等をはさんで薄い金属板と複合された
後に折板加工ローラーを通すことによって、60度から
90度の角度に折曲げても表面の該シート状物は何ら損
傷することなく、かつ優れた厚さ復元力を有しており、
このような厳しい取扱い・加工にも耐えるものであシ、
特に断熱折板構造屋根材の断熱材、下地材、防露材、防
音材、耐火禎覆材として優れ九惟能を与える本のである
0かかるシート状物は以下に述べるような湿式抄造法に
よシ得ることができるが、本発明は上記の構造を有する
シート状物そのちのに最大の要点があυ、下記の製造方
法により得られるシート状物のみに@定されるものでは
な%AO 以下本発明を具体的かつ詳細に述べる0本発明に用いら
れる不燃性繊維状物質としては石綿、ロックウール、ガ
ラス繊維、ケイ酸フル9質等のセラきツクス繊維、アル
電す繊維、炭素繊維等を挙げることができるOその他一
般に1100℃以下では溶融もしくは燃焼せず、平均直
径が0.1〜20prnであり、平均繊維長が1〜30
U程度の繊維状物質であればいかなる物質でも用いるこ
とができる。石綿はできる限シ繊維長の長いものが好ま
しい0ロツクウールは本発明の目的には最適の材料であ
夛、天然岩石及び鉱さい(スラグ)のいずれを原料とし
たものでも用りることができる0粒子の含有量の少ない
ものが好ましく、粒状綿もしくは層状−といわれる材料
を出発原料とすることができる。ガラス繊維はチョツプ
ドストランドもしくはグラスウールを出発原料として用
いることができる。を九本発明において特に防火性を低
下させない範囲内において5弾力性、屈曲性、皮膚への
刺激を緩和せしめる目的で不燃性繊維状物質の一部を有
機質繊維で代替することも可能である0かかる有機質繊
維としては、ビニロン、レーヨン、アクリル、ナイロン
、ポリプロピレン、塩化ビニル、エステル等を原料とし
たものが使用できる。
本発明におiて無機質繊維の表面を被覆し、からみを助
長して得られたノート状物の強度や弾性回復力、加工性
を増大させる目的で使用される熱可塑性樹脂を主成分と
するバインダーとしては、水に溶解もしくは分散可能な
性状のものが好ましく、水溶性高分子もしくはエマルジ
ョンまたはラテックス状樹脂が好適である。水溶性高分
子としては例えばポリビニルアルコール系重合体、ポリ
アクリル酸系重合体、ポリエチレンオキサイド、カルボ
キシメチルセルロース、カゼイン、澱粉等を挙げること
ができ、広く合成及び天然の水溶性高分子材料を用いる
ことができる。エマルジョンまたはラテックス状樹脂と
しては5例えばエマルジョンの形態を有するポリ酢酸ビ
ニル及びその共重合体、ポリ塩化ビニル及びその共重合
体、ポリアクリル酸エステル及びその共重合体、ポリエ
チレン及びその共重合体、ポリウレタン系重合体等を挙
げることができ、又、エチレン−アクリル酸塩共重合体
等のハイドロゾルもこの範ちゅうに含めることができる
本発明において特に柔軟性、屈自性を必要とする用途に
供するためのシート状物を得る上にシいては、特に熱可
塑性樹脂としてそのガラス転移点が一50〜30℃の範
囲内にある樹脂をバインダーとして用iることが好まし
く、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、可塑化塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、(メタ)
アクリル酸エステル共重合体等を挙げることができる。
ガラス転移点の測定方法としては1例えばJISK72
13のねじシ振子によるプラスチックのせん断弾性率及
び力学的減衰の試験方法またはパイプロン等の装置で測
定することができ1弾性率の転移領域温度もしくは力学
的減衰のピーク温度で代表させることが可能である。
本発明においては特に該熱可塑性樹脂を主成分とするバ
インダーの7−ト秋物中における厚さ方向の分布が重要
であ夛、前述のような特定の範囲の分布を有する場合の
み折板加工等の激しい取扱いにも耐えうる有効なシート
状物となシうる0先ず、表裏面スキン層は折板加工時の
ローラーでのむすれや取扱い時1.の表面層−の面や、
耐候性等の上からも、内部層よりも若干パイ、ンダーが
多いか同等11FiLが好ましく、次に中間層のバイン
ダー量は折板加工時に無機質繊維が粉砕されない@度に
均一に無機質繊維上を被覆するに必要な量から下限値が
求まり、防火性能上よシ上隈値が求まる。
すなわち、該シート状物の全層のバインダー量が3〜2
0重量−好ましくは5〜15重量−の範囲にあり、中間
層のバインダー量が2重量−以上でかつ全層の平均値の
0.25倍量以上の比較的均質なバインダー分布を有し
ておれば上述の条件を満足しうるものである。
本発明で述べてきたシート状物中のバインダー量の測定
方法としては、たとえば厚さ方向の分布を求める場合は
、拡げた成るシート状物Aの任意の点を中心に直径20
〜50wgの円柱状の試験体ぐ也 を打抜き、次に各試験体を均等の厚さになるように面に
平行にさらにn層(n・・−3〜B)K切断した各層を
層別に集めたYlk1〜nの′番号を付ける。
こζで、1およびnは表面層に相当し、2%n−1が中
間層に相当する。か・かる試料を室温のデシケータ−中
で一昼夜放置した後天層別の磁製ルツボに入れて550
〜600℃の電気炉で30〜60′分間焼いた時の第m
層の減量をAm重量−とし、同じ方法で該バインダーを
一切使用せず作製したシート状物Bに対しても同様にし
て求めた第m層の減量をBmとした場合に、第m層のバ
インダー量はXm−Am−Bmとして求めることができ
る。シート状物中の有機質分がバインダーのみである場
合には便宜上”Xm−Amとして求め′てもよい。シー
ト状物全体の゛バインダー量は1〜nの平均値で、中間
層の゛バインダー量は2〜n−1の平均値で求められる
本発明において、シート状物の熱可塑性樹脂を主成分と
するバインダーの表両移行を防止し、所定のバインダー
分布になるようにコシトロールしたり、耐水・耐候性お
よび強度を向上させる上では用いられる熱可塑性樹脂に
対する適当な架橋剤を用いることが重要な技術となシ、
場合によってはたとえば自己架橋蓋エマルジョン、中感
熱凝固ラテックスのように使用される熱可塑性樹脂自身
がある条件下で適当な架橋も・シ<は凝固作用を生じて
架橋剤を用いたと同等の働きをせしめることもある。架
橋剤の複類は使用される熱可塑性樹脂に対応して選択さ
れるべきであシ、例えばポリビニルナルコール系重合体
に対してはインシアネート化合物、尿素化合物、ホウ酸
およびその塩類、ジルコニア化合物、チタン酸化合物等
を挙げることができ、ポリ酢酸ビニル系エマルジョンや
ポリアクリル酸エステル系エマルジョンに対しては変性
ポリアミドイミドエボ中シ樹脂やイン7アネート系エマ
ルジヨンを挙げることができる。架橋剤の添加量はその
効力に応じて適宜決定されるべきであシ、一般には熱可
塑性樹脂を主成分とするバインダーに対し0.1〜30
重量嘔の範囲内で使用される0添加時期は予め熱可塑性
樹脂と混合させた水溶液としてシート状物に使用しても
よく、またシート状物に別に含浸させてもよ―。
また本発明においては得られたシート状物の防火性及び
耐火性を著しく高めるために適当な離燃剤を併用するこ
とが好ましい0特に本発明に適した優れ九*燃効果を発
揮できる化合物の組合せとしては%該バインダー100
重量部に対して5〜50重量部のアンチモン化合物と、
10〜100重量部の芳香族臭素化合物の組合せが好ま
しく、該アンチモン化合物と該芳香族臭素化合物との含
有量の重量比が1:1〜1:10の範囲にある組合せが
好ましい。該アンチモン化合物としては飼えば三酸化ア
ンチモン、五塩化アンチモン、三塩化アンチモン、三硫
化アンチモンのいずれかもしくはその混合物が挙げられ
、また該芳香族臭素化合物としては特に分解温度が28
0℃以上であ如、臭素含有量が50重量−以上の化合物
が好ましく。
例えばテトラブロムベンゼン、ペンタブロムメチルベン
ゼン、ヘキサブロムベンゼン、ヘキサブロムジフェニル
エーテル、テカプロムジフェニルエーテル、テトラブロ
ムビスフェノールA%の化合物もしくはその混合物を挙
げることができる。かかる離燃剤が配合されたシート状
物において特にバインダー量が4〜8重量−の範囲にあ
るシート状物は有機系のバインダーを使用しているにも
かかわらずシート状物単独で昭和45年建設省告示第1
828号に指定された試験方法にお−て「不燃材料」に
合格しうる最高級レベルの防火性を有し、かつ該シート
状物を断熱材とした折板鳳根構造智は昭和44年建設省
告示第2999号に指定され九試験方法で「m根30分
耐火」に合格しうる最高級レベルの耐火性を有するもの
である。
本発明において、該シート状物中のバインダー量および
その厚さ方向の分布と共に重要な要因は該シート状物の
層内の鋏繊維状物質の配向度であ)、3〜30度好まし
くは5〜15度の配向度を有することが必須条件である
Q本発明でいう層内の1&繕状智質の配向度とは次に示
す方法で測定することができる。所定の大きさの該シー
ト状物の表裏面を接着剤を用いて金属平板と貼シ合せる
次に上下の金属平板を夫々チャックでつかみ、一定速度
でクロスヘッドを上昇させて試料を破断に導く通常の層
間破断強度測定を行なうことによって該シート状物は層
内の不燃性繊維状物質の配向した層状界面よシ切断が生
ずん ここに破断後の試験片の金属平板面と破断面とが
なす角度を測定する仁とにより層内の繊維状物質の配向
度が求まる。本発明における配向度は該シート状物のみ
かけ密度および断熱性、防火性、防音性、防露性に対す
る重要な要因であり、従来技術によ°つて得られた紙様
シート状物にあっては該配向度は#1とんど0度であシ
、面方向のタテ、ヨコの強度は発現されるが層間の強度
に乏シく、また低みかけ密度のシート状物は得られ難い
。またロックウール層状綿を一定長に切断し、切断長が
厚さになるように切口をそろえて貼シ合せた配管用ブラ
ケット状断熱材も市販されているが、かかる断熱材は該
配向度が90度でみかけ密度は大幅に低下し、f11曲
性に富んでいるが非常に脆くて取扱い性に欠ける0以上
の理由によ沙、前述の目的に供するシート状物としては
層内の繊維状物の配向度が3〜30度好ましくは5〜1
5度であることが要求され、かかる配向度を有する7−
・ト状物は例えば後述の製造方法によって得られゐ0 本発明においてはさらに断熱材・建材等としての性能を
高める目的で、各種の染料、顔料等の着色剤、防かび剤
、撥水剤を添加もしくは塗布することも可能である。さ
らには防火性能を高める目的で水酸化アルミニウム、二
水石こう、ホウ砂、炭酸カルシウム等のフィラーや、軽
量化を目的としてパーライト、シラスバルーン、発泡蛭
石、中空ガラス球、実母等の軽量フィラーを添加しても
よい。
本発明においてはシート状物の強度や耐水性、防火性、
防湿性を高める目的で、シート状物の中間層もしくは表
面にシート状補強材を複合することも可能である。シー
ト状補強材としては特に防湿・防水性を要求される場合
には各種フィルムや金属箔等が好適であり、透湿性、1
に湿性が要求される場合には布1紙、寒冷紗、不織布、
網等の多孔質材料が好適である。これらのシート状補強
材は抄造成形時に同時成形して複合することも可能であ
シ、また得られたシード状物に接着剤を界して複合せし
めることも可能であるO つぎに本発明による防火性と屈曲性に優れたシート状物
の製造方法を具体的に説明する。まず−て前述の有機質
繊維や各種の添加剤、さらに前述の水浴性熱可塑性樹脂
もしくはエマルジョンまたはラテックス状の熱可塑性樹
脂を主成分とするノ(イングーを咳熱可塑性樹脂の架橋
剤もしくは高分子凝集剤(ポリアクリルアミド系、ポリ
エチレンイミン系、ポリアクリル酸ソーダ系等)と共に
水中に均一に分散溶解させてエラ1j−jK液を調整す
る。この時点で分散効果を高めるために適宜界面活性剤
を加えてもよい。また、本発明においてはこの時点でさ
らに脱水効率を高め、該シート状物のバインダー量をコ
ントロールする目的で泡安定剤を用いることができる。
この泡安定剤としては一般にはノニオン系界面活性剤が
有効であり、その作用は、スラリー原液中に添加された
水浴性熱可塑性樹脂もしくはエマルジョンtたはラテッ
クス状の熱可塑性樹脂の作用によシ該スラリー原液は若
干起泡してくるが、この気泡を均一微細化し、減圧脱水
時に繊維堅物質問に適当な水膜を形成せしめて空気の素
抜けを防止し、脱水率を常に一定に保つことである。分
散方法はチェスト等での比較的ゆるやかな攪拌が好まし
く、ビータ−等の装置で激しく打解すると繊維状物質が
破断したp1球状の集合体を形成して好ましくない。該
不燃性繊維状物質および該バインダーの分散濃度は共に
041〜5重量−が好ましく、得られるシート状物の使
用目的によって適宜選択されるべきである0次に該スラ
リー原液をタンクから繊維状物質が球状の集合体になら
ないような構造を有するスラリー用ポンプで輸送するか
、上部よシ落下させる方法により抄造部へ導き、走行も
しくは回転する網状または多孔質状の基材の面と5〜6
0度好ましくは20〜45度の角度を有する方向から供
給して咳基材上にシート状に抄造成形し、ウェットマッ
トを作製する。この時点で該基材下面より濾水したバイ
ンダーを含む白水は、脱水工程での白水と共にスラリー
原液調整槽へ戻されて再使用される。
得られた不燃性繊維状物質のウェットマットは次に減圧
法で脱水されるO従来ロックウール天井材や石綿スレー
ト板等の分野ではこの工程で(ローラー)プレスKかけ
られ、脱水と同時に厚薄精度や表面平滑性もしくは表面
模様を付与せしめているが、本発明によるシート状物の
製造においてはかかる(ローラー)プレス法では目的と
する軽量で屈曲性を有するシート状物が得られず、脱水
方法としては減圧脱水法が最適である。固形分に対して
約5〜8倍の水を含有する抄造後のウェットマットはマ
ット単独もしくは基材と共KfIL圧ゾーンへ送られて
片面もしくは両面よシ内部の水分を吸引された後乾燥ゾ
ーンへ送られる。脱水率を高めると乾燥工程は短縮でき
て経済的であるが、シートがへたり、比重が増大するの
で最終的な含水量は0.5〜2倍にとどめるのが好まし
い。この工程でシートのへたシを防止した上で脱水率を
高めるのに内部の微細な気泡が有効に働く。その理由は
繊維間にできた水膜が特定個所からの空気の吹き抜けを
防止するためであると考えられる。脱水後のマットは適
当な方法で乾燥されてシート状物となる。乾燥方法は熱
風棚段方式、熱風吹付け方式、熱ローラー接触方式等の
いずれも採用することができ、乾燥温度は80〜200
℃が適温である。
本発明において前述の難燃剤を添加する方法はスラリー
原液調整時に内添する方法や乾燥前に表面にコートする
方法も可能であるが、該スクリー原液を供給し、抄造直
前に難燃剤を添加混合して共に抄造成形する方法が最も
バインダー成分との分散が良好であり、難燃効果を高め
る上では有効である。さらに本発明において必要に応じ
てシート状物と複合されるシート状補強材との複合方法
については前述の通りである。
本発明によるシート状物は前にも述べた如く、屈曲性、
防火性、耐火性、断熱性、防露性、防音性、制振性、耐
熱性、耐水耐候性、クツシロン性等に優れており、この
ような特性を生かして土木建築%機器プラント、家電家
具、自動車および他の車輪船舶およびその他の工業分野
においても広く利用できるものである。用途例の一例を
挙げれば、先ず土木建築の分野では防火・耐火性を生か
地材として使用で色、断熱・防露性を%徴と(また一般
の天井・壁・床空間の断熱材の他に前述の折板屋根用断
熱シート、側壁金属サイディング材の内貼り材、温水プ
ール、浴室醇の水滴防止材としての用途は本発明による
シート状物の特性を発揮できる分野であシ、さらに防音
・制振性を生かして駅舎・ホール等の金属パネル・シェ
ルタ−の内貼シ材、ブラックュ扉、金属雨戸、シャッタ
ーの収納ボックス等の内貼り・裏貼シ材、デツキプレー
ト、非常階段等の金属床の裏貼シ材、防音パネルの芯材
等に使用でき、その他塩ビ系クッションフロアのバック
アツプ材、防火壁紙の裏打紙、屋根・屋上のシーリング
材の芯材等の用途に対しても有効である。次に工場プラ
ントの分野では断熱性を生かして各種ライン配管の断熱
保冷材、各種・  − 空気輸送ラインダクトの裏打材、集塵機の防音材の用途
が挙げられ、さらに焼却設備・燃焼ガスの排気ダクトの
展打材、空調ダクトダンパーのクッション材等の用途が
挙げられる。機器部品への応用としてはガス・オイルヒ
ーターのバックアツプ材、空調機、温水ボイラーの吸音
断熱材、保冷庫・定温冷凍倉庫の断熱材の他防音・制振
性を生かして削岩機、ハンディドリル、チェインソー、
リベット等の制振材(白ろう病防止)、ポンプ、エジェ
クター、プロア、ボールギル、ホッパー、サイクロン、
オイルセパレーター、コンプレッサー、ダスターシュー
ト、振動ふるい、振動フィーダー、コンベア、鍛造機、
プレス、カッター、ドリル、圧延機、発電機等の各種機
器のハウジングおよびモーターカバー等の防′音・制振
材、タイプライタ−1電算機のラインプリンター、穿孔
機等一般事BI機器のハウジング裏打材等の用途例が挙
げられる。家電・涙其の分野では耐火性を生かして風呂
瓢のシール材、断熱・耐熱性を生かしたオーブン、レン
ジ等の調理器、アイロン、自動販売機等の断熱材、およ
びステンレス流台、風呂の防露・防音用練打材、さらに
防音・制振性を生かして冷蔵庫、エアコン、クーラー、
皿洗機等のハウジングおよび配管、モーターカバーの内
貼シ材、机、キャビネット、ロッカー等のスチール家具
の裏貼り材、オーディオ製品の割振材としての用途4あ
シ、また含浸加工によ)ガス器具のバッキング材、シー
ル材として4使用できる。自動車の分野では車体天井の
断熱材、エンジンルームと運転席との隔壁の断熱吸音材
、排気管の防音材、ドアの防音・割振内貼シ材、エンジ
ンロッカーカバー、エンジンZ 7 りo −シャー板
内貼シ材、オイルパン、ガンリシタンクの防火・断熱防
振内貼り材、トランクルーム、カウルインナー、フロン
ト7−ドのエンジン部の防音内貼り材、フロアの防音・
防水マット、エアクリーナーのフィルターの他に含浸加
工によりブレーキライニング、クラッチフェーシング、
ガスケットとしての使用も可能である。その他大型車輌
、船舶の分野ではエンジンカバーの内貼シー材、温清水
、燃料油等のツイン配管の断熱材、居住区の防熱・防露
・防音材、冷凍船、冷凍車の保冷庫の断熱材、地下鉄等
の側壁、天井の吸音材、モーターボード、漁船等のエン
ジンルームの防音材、電車・地下鉄等の車輪部シェルタ
−の防音材、デツキの防音・防錆裏打材等の用途が挙げ
られる。
その他平炉、転炉、電気炉等の落しぶた、鋳型の目地材
、航空機のジェットエンジンまわシの防音・制振材とし
ての使用も可能である。以上述べてき九用途例はいずれ
も本発明によるシート状物単独での使用例であるが、さ
らに従来から多く使用されているポリエチレンフオーム
、ポリスチレンフオーム、ポリウレタンフォーム等の有
機発泡断熱材の表面材として使用する場合には、該有機
発泡体の欠点である可燃性を改良し、適当な組合せによ
っては不燃材料としての取扱い本可能であり。
その用途は大幅に広がるものである0 本発明によるシート状物の防火性能はシート単独もしく
は薄い金属板との複合物にした場合でも、昭和45年建
設省告示第1828号及び昭和51年建設省告示第12
31号に指定された試験方法において「不燃材料」に合
格しうる性能を有している。一方、耐火性能については
、該シート状物を断熱材として使用した折板構造I!根
は昭和44年建設省告示第2999号に指定された試験
方法で1屋根30分耐火」K合格しうる性能を有してい
る。該シート状物の熱伝導率は0.03〜0.06Kc
al/mh’cであり、優れた断熱性能を有している0
したがって、本発明のシート状物を上述の梅々の断熱材
として用いることはとくに効果的である。
また該シート状物の吸音率は10mmの厚さのもので、
1o00Hzの音に対して約Q、6,25IIJの厚さ
のもので約0.8であり、優れた吸音性能をも有してい
る。該シート状物の耐候性については、ウェザ−促進試
験において500時間連続照射しても外観及び厚さの変
化は殆んどなく、約3分の1の厚さに減少してしまう従
来のガラスウールやロックウール断熱材に比べて非常に
優れている。
このように本発明によるシート状物は建材、断熱材とし
て要求されるあらゆる性能を満足するものであシ、以上
述べてきた用途以外にも広く使用できるものである。
以下実施例によシ本発明を具体的に説明するが、これら
の実施例によp本発明は何等限定されるものではない。
実施例中、特に断わらない限シ「部」は全て重量部を意
味する。
実施例1 水18000部に熱可暖性樹脂としてカルボキシル変成
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ガラス転
移点−10℃、固形分50重量−)108部、架橋剤と
して特殊ポリアンドエピクロルヒドリン樹脂液(固形分
30重量%)25部、泡安定剤としてポリオキシエチレ
ンノニルフェノールエーテルよりなるノニオン系界面活
性剤溶液(濃度10mt%)5部、凝集剤としてポリア
クリルアミド溶液(濃KO92重量%)15部を添加漕
解させ、さらにロックウール粒状綿180部を添加し、
ゆるやかに30分間攪拌して分散せしめ、スラリー原液
を調整した。続いて該スラリー原液を容積型ロータリー
ポンプを用いて一定量ずつ抄造部へ輸送し、斜めに走行
する50メツシユのステンレス製金網に対して30度の
角度をつけて設けられた滑り台状のガイド板に導かれて
流下せしめ、金網上に抄造した。大過剰の白水がほとん
どは金網下へ濾水した後、ウェットマットは所定の間隙
を有する2本のローラーの間を通って表面平滑性および
厚薄むらを整えられ、さらに減圧脱水ゾーンに送られて
含水率100重量−(乾燥後シートベース)になるまで
脱水された。最後に150℃の熱風で両面より20分間
乾燥することにより、厚さ5.3 m 、みかけ密度0
.16f/jのシート状物を得た。本・シート状物は平
均バインダー量8.4重量−で、第1表に示すような非
常に均一な厚さ方向のバインダー分布を有している。層
内の繊維状物質の配向度は14度であった。本シート状
物ρJI8A1412による25℃における熱伝導率測
定結果は0.034 Kaal /mh ”Cであり、
JISA1409による1000Hzの吸音率は0.3
5であって、断熱材、防音材として優れた性質を有して
いるO長尺の本シート状物をクロロプレン系接着剤(固
形分23重量饅、塗布量150f/♂)を用いて、ラン
ネーターにて0.6mの厚さのカラー鉄板と連続的に機
械貼りし、接着が完了後ローラー型折板機を用いてルー
フ500Jll(働き@ 500 wxs山高150 
m )に折板加工した。折板加工性は良好であり、コー
ナ一部の切れ、むしられ等は無く。
ローラーに当った個所の弾性回復性も良好で、屋根材と
して外観上全く問題は無かった。またJISA1415
による耐候性促進試験500時間後でも外観上の変化′
は全く無かった。本複合物は昭和45年建設省告示第1
828号に規定する防火性゛能試験において1表面試験
丁のtdσはO,CAは13.1゜基材試験での温度差
は一24℃であって不燃に合格するものと認められた。
実施例2 水18000部にスチレン−アクリル酸エステル共重合
体系工々ルジョン(ガラス転移点−6℃、固形分455
重量%150部、実施例1で用いた架橋剤45部および
実施例1で用いた泡安定剤と凝集剤を実施例1と同量添
加溶解させ、さらにロックウール粒状綿135部および
カット長13+amのガラスチョツプドストランド15
部を添加し、実施例1と同様にスラリー原液を調整した
0続いてス金網に対して45度の角度よりスラリー原液
を流下せしめ、シート状に成形した。ただし本試験では
ガイド板上で難燃剤である三酸化アンチモンとペンタブ
ロムメチルベンゼン(分解温度370℃以上、臭素含有
量822重量%の重量比1:2の混合粉体を60 f/
rlの割合いで均一に添加した。
しかる後の工程は実施例1と同様に処理し、厚さ9.8
藺、みかけ密度0.14 f/−のシート状物を得た。
本シート状物の平均バインダー量は7,6重量%であり
、第1表に示すような均一な厚さ方向のバインダー分布
を有している。層内の繊維状物質の配向度は23度であ
シ、熱伝導率は0.032 Kcal/mh℃、100
0Hzにおける吸音率は0.68であった。本シート状
物は前述の防火性能試験においてシート単独で表面試験
でのtdθは01CAは9.5、基材試験での温度差は
41℃であって不燃に合格するものと認められた0 比較例1 実施例1と全く同様にスラリー原液を調整したのち、該
スラリー原液を通常の長網式抄造機に送シ、水平に走行
する金網の真上よりスラリー原液を落下させ、90[の
角度にて抄造した。抄造後のウェットマットは表面平滑
性が非常に悪く、一定厚さのシート状物にするには何度
もローラー間を通す必要があシ、シート密度は上昇した
。また繊維状物質のむらが多くて脱水効率が悪く、得ら
れたシート状物のバインダー量は多くなった。乾燥後の
シート状物の厚さは3.2 u*みかけ密度は0.35
であり、平均バインダー量は21.5重量−〇で、バイ
ンダー量が多いKもかかわらずゴワゴワした感じであり
%実施例1と同様に0.60+wの厚さのがラー鉄板と
複合後折板加工試験を行なったところ、シート状物に割
れが生じた。また前述の防火性能試験で社シート単独も
しくは鋼板複合の場合でも不燃には合格できず、熱伝導
率も0.069Kcal/mb℃となり1表面荒tl激
L<て外観も悪いので折板鋼板屋根用断熱材としては適
さなかった。
比較N2 0ツクウ一ル粒状綿200部を水5000部中に完全け
ん化ポリビニルアルコール(lI[10重量−)200
部、コーンスターチ(濃度10重量%)200部お↓び
カチオン性ノニオン活性剤2.0部と共に均一分散させ
、スラリー原液を真整した。このスラリー原液から比較
例1と同様にウェットマットを抄造し、さらにこのマッ
トを減圧脱水と同時にローラープレスにても脱水した後
同様に熱風乾燥して厚さ7.5 m 、みかけ密度0.
401/−のシート状物を得た。該7−ト状物は従来の
ロックウール天井板と同様の製法で得られたものである
が、シート中でバインダーの架橋化が行われない九めに
乾燥時のバインダーの表面移行が激しく、第1表に示す
ような不均一なバインダー分布を有している。また層内
の繊維状物質の配向度は0であり、硬くて層間強度が弱
く、折板加工ローラーによる折曲げ時には表面が割れた
シ、眉間剥離が生じたシして折板用断熱材としては不適
当であつ九。
比較例3 水10000部にロックウール粒状綿100部をジオキ
クエチレンステアリルアイン系のカチオン性界面活性剤
(ll&10重量−)3部と共に添加し、ビータ−にて
30秒間打解分散せしめ死後。
実施餌1で用い九架橋剤をここでは定着剤として10部
添加して攪拌し、さらにポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ン(ガラス転移点35℃、固形分45重量%) 60@
を添加して充分攪拌し、スラリー原液を調整した0該ス
ラリー原液を比較例1と同様に抄造・脱水・乾燥し、厚
さ真、 7 W、みかけ密度0.49f/cfAのシー
ト状物を得た。該シート状物は公知の特公昭49−43
485号に準じて作製したものであるが、カチオン性界
面活性剤を用いたために分散は棗好であυ、その丸めに
みかけ密度は大きくなるとφう欠点を有しているofた
ビータ−による打解のために繊維状物質の切断はまぬが
れ得す、繊維状物質のからみ合一がなくなり、さらに通
常の長網抄造法によるために層内のられたシート状物は
紙様の固くて脆い材料となった。絨シート状物を実施例
1と同様に折板加工試験を行なったところ、シート状物
にクラックが生じ、同目的に対しては不適尚であった。
以上のこでなく、本発明で目的とするシート状物は公知
の製造方法では得られない。
比較例4 解繊されたカナダ産クリソタイルアスベスト(3クラス
)を連続的に落下させる途中で、1号けい酸ソーダ水溶
液(濃度40重量%)をアスベスト100部に対して2
5部の割合いになるように一定量ずつ散布し、マットを
形成させた後ローラプレスにかけて均質なウェットマツ
)Kした。
さらにこのウェットマットを160℃の熱風乾燥機質バ
インダーを用いているために、前述の方法でのバインダ
ー分布の測定は不可能であるが、バインダーの表面移行
が激しく、ゴワゴワした感じでめυ、折板加工時にはシ
ートがむしられる等のトラブルが生じた。また耐候性も
悪く、ウェザ−促進試験200時間時間上シートがほぐ
れて散乱してしまった。以上のことより、該比較例で得
られたシート状物は建材や断熱材としての特性は本発明
によるシート状物よシも劣っている。
以下余白 第  1  表 実施例3 実施例1でシート状物を得た後の濾水および脱水工程で
得られた白水をすべて回収し、さらに水を足して180
00部とした溶液に、実施例1で用いた熱可塑性樹脂工
臂ルジ日ン23部、架橋剤溶液5部、泡安定剤溶液5部
、凝集剤溶液15部を追加して溶解せしめ、さらにロッ
クウール粒状綿150sおよびクリソタイルアスベスト
(5クラス)6部を添加して実施例1と同様にスラリー
原液を調整した。該スラリー原液を実施例1と同様に2
台のロータリーポンプで2個の吐出口へ導き、走行する
金網に対して30度の角度を有するように設けられた2
台のガイド板上から流下せしめ抄造した〇九だし5本試
験では1段目のガイド板と2段目のガイド板の間より、
1開@5wmのガラス繊維製ネットを導入するととによ
って、骸ネットを層内に入れて抄合せを行なった。さら
に本試験では実施例2と同様の方法で雛燃剤である三酸
化アンチモンとテトラブロムビスフェノールA(分解温
度320℃、臭素含有量59重量−)の重量比1:5の
混合粉体な45 f/rI!の割合いで均一に添加した
0しかる後は実施例1と同様に処理し。
厚さ2.1闘、みかけ密度0.33f/d、バインダー
量5.3重量係、繊維状物の配向度5fのシート状てい
るために非常に強く、引張強度約50 Kp/ad s
伸度約4−であり、消防法施行規則第4条の3に基づく
試験において2分加熱区分に合格しうる防炎性能を有し
ている。以上のことより該シート状物は浴室ヤ厨房等の
天井材や公共建物の天井・壁面材として広く利用でき、
またクッションフロア等のバッキング材としても用いら
れゐものである。
実施例4 実施例1で得られた厚さ5.3 m 、みかけ密度0.
16F/6Aのシート状物と0.6uのカラー鉄板との
複合折板屋根材、および同様に試作した厚さ4.0m、
みかけ密度0.024f/−のポリエチレンフオームシ
ートを断熱材とする複合折板屋根材よシ小片を切シ出し
、断熱材側を内側として室温30℃、相対湿度95〜1
00−にコントロールされた大型容器のm根ぶたとし、
鉄板面である屋根上に3.5〜5.0℃の冷却水を流し
てモデル的に冬期の結露促進実験を行った。断熱材表面
に結露した水が最終的に滴下するまでの時間を測定した
結果、本発明によるシート状物の場合は約117時間後
に対して、ポリエチレンフオームシートは3時間後には
滴下に至り、熱伝導率はほぼ同じか若干劣るが、本発明
によるシート状物は吸放湿効果により、特に防露性に優
れていることが明らかであった。
実施例5 実施例2と全く同様の組成および方法で得た厚さ5゜1
關、みかけ密度0.14f/cfAのシート状物を犀さ
9.80 mの亜鉛鉄板とクロロプレン系接着剤で複合
し、山高150m、働き幅500w5の断熱屋根材に折
板加工した。該屋根材の一部を切出し、モデル的に昭和
44年建設省告示第2999号に指定された方法に準じ
て、所定の屋内1級加熱曲線になるように、該シート状
物側より30分間で840℃まで加熱した時、裏面の鉄
板表面温度の最高値は430℃であシ、赤熱、変形等は
生ぜず、iた試験後動熱材である該シート状物の脱落・
破壊等もなく、屋根30分耐火に合格しうる程度の耐火
性を有していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)イ)不燃性繊維状物質80〜97重量%および口
    )熱可塑性樹脂を主成分とするバインダー3〜20重量
    −からなるシート状物でめらて1a)該シート状物の層
    内の繊維状物質の配向度が3〜30度でありs b)該
    シート状物の中間層のバインダー量が2重量−以上でか
    つ全層の平均値の0.25倍量以上であることを特徴と
    する防火性と屈曲性に優れたシート状物。 (2)該不燃性繊維状物質が石綿、ロックウール、ガラ
    ス繊維、セラミックス繊維、アルミナ繊維または炭素繊
    維のいずれかもしくはその混合物である特許請求の範囲
    (1)に記載のシート状物。 (8)該熱可塑性樹脂が、そのガラス転移点が一50〜
    30℃の範囲にある熱可塑性樹脂である特許請求の範囲
    (1)または(2)K記載のシート状物0(4)該熱可
    塑性樹脂が自己架橋型の樹脂である特許請求の範囲(1
    )S (2)または(8)に記載のシート状物0 (5)該バインダーが該熱可塑性樹脂に対し0.1〜3
    0重量%の該熱可塑性樹脂の架橋剤を含有するものであ
    る特許請求の範囲(1)$ <2)また1i(a)に記
    載のシート状物。 (6)該シート状物の層内の繊維状物質の配向度が5〜
    15度である特許請求の範囲(1)1 (z)* (s
    l、 (4)またt! (5)に記載のシート状物。 (7)核バインダーを5〜15重量%含有する特許請求
    の範囲(1)、(2)1(8)1(4)、(5)または
    (6)に記載のシート状物。 (8)  該シート状物は厚さが0.5〜25mであり
    。 みかけ密度が0.08〜0.4F、に−の範囲にあるシ
    ート状物である特許請求の範囲(1)、(2)、(3)
    * (4) * (5) *(6)tたは(テ)に記載
    のシート状物。 (9)該シート状物の内部もし七は表面にシート状補強
    材が複合一体化されている特許請求の範囲(1)、(z
    )* (a)、(4)* (5)% (6)s(7)ま
    たは(8)に記載のシート状物。 叫 該シート状補強材が布、紙、寒冷紗、不織布または
    網からなる通気性を有する材料である特許請求の範囲(
    9)に記載のシート状物。 (ロ)該シート状補強材がフィルムまたは金属箔からな
    る通気性を有さない材料である特許請求の範囲(9)に
    記載のシート状物。 (嬶イ)不燃性繊維状物質を80〜97重量tsシよび
    口)熱可塑性樹脂を主成分とするバインダー3〜20重
    量−からなり、ノ→該バインダー100重量部に対して
    5〜−50重量部のアンチモン化合物と10〜100重
    量部の芳香族臭素化合物とを含有するシート状物であっ
    て、L)該シート状物の層内の繊維状物質の配向度が3
    〜30度であ夛、b)該シート状物の中間層のバインダ
    ー量が2重量−以上でかつ全層の平均値の0.25倍量
    以上であることを特徴とする防火性と屈曲性に優れたシ
    ート状物。 (至)該不燃性繊維状物質が石綿、ロックウール、ガラ
    ス繊維、セラ建ツクス繊維、アル電す繊維または炭素繊
    維のいずれかもしくはその混合物である特許請求の範囲
    @に記載のシート状物。 (ロ)咳熱可塑性樹脂が、そのガラス転移点が一50〜
    30℃の範囲にある熱可塑性樹脂である特許請求の範囲
    (2)またはa呻に記載のシート状物。 (ロ)諌熱可朦性樹脂が自己架橋型の樹脂である特許請
    求の範囲aa、 a呻または(ロ)に記載のシート状物
    。 04g*バインダーが該熱可塑性樹脂に対し0.1〜3
    0重量−の該熱可塑性樹脂、の架橋剤を含有するもので
    ある特許請求の範囲(ロ)、a呻または(2)に記載の
    シート状物。 (2)該シート状物の層内の繊維状物質の配向度が5〜
    15度である特許請求の範囲(ロ)、O呻、輪、(ロ)
    または(至)K記載のシート状物。 (至)該バインダーを4〜8重量−含有する特許請求の
    範囲(2)、0呻、(2)、(ロ)、(至)またはCP
    6に記載のシート状物。 (6)該アンチモン化合物が三酸化アンチモン、五塩化
    アンチモン、三塩化アンチモン、三硫化アンチモンのい
    ずれかもしくはその混合物である特許請求の範囲(至)
    、(2)、(2)、(ロ)%6m、(6)または(至)
    K記載のシート状物。 −該芳香族臭素化合物がテトラブロムベンゼン、ペンタ
    ブロムメチルベンゼン、ヘキサブロムベンゼン、ヘキサ
    ブロムジフェニルエーテル、テカプームジフェニルエー
    テル、テトラブロムビスフェノールAのいずれかもしく
    はその混合物でToシ。 分解温度が280℃以上であシ、臭素含有量が50重量
    −以上の化合物である特許請求の範囲(2)、(IL(
    4)、(ロ)、(至)、(ロ)、(至)または(至)に
    記載のシート状物。 (11)該アンチモン化合物と該芳香族臭素化合物との
    含有量の重量比が1:1〜1:10の範囲にある特許請
    求の範囲(2)、鱒、(2)、鱒、鱒、(ロ)、−1■
    または−に記載のシート状物O −該シート状物は厚さが0.5〜25闘であシ、みかけ
    密度が0.08〜0.4f154の範囲にあるシート状
    物である特許請求の範囲Uh (IL 04%(ロ)、
    (至)。 (ロ)、−1(至)、#4tたは韓)に記載のシート状
    物O−該シート状物の内部もしくは表面にシート状補強
    材が複合一体化されている特許請求の範囲凰a時、(2
    )、(至)、0呻、(ロ)、(至)、(ロ)、−1(ロ
    )または−に記載のシート状物。 −該シート状補強材が布、紙、寒冷紗、不織布tたは網
    からなる通気性を有する材料である特許請求の範囲に)
    K記載のシート状物。 に)該シート状補強材がフィルムま苑は金属箔からなる
    通気性を有さない材料である特許請求の範囲一に記載の
    シート状物。 − イ)不燃性繊維状物質および口)水溶性熱可塑性樹
    脂もしくはエマルジョンまたはラテックス状の熱可塑性
    樹脂を主成分とするバインダーを該熱可塑性樹脂の架橋
    剤もしくは高分子凝集剤と共に水中に分散溶解させてス
    ラリー原液を調整し、該スラリー原液を走行本しくけ回
    転する網状または多孔質状の基材の面と5〜60fの角
    度を有する方向から供給して基材上にシート状物を抄造
    成形し、続いて脱水・乾燥させることを特徴とするイ)
    不燃性繊維状物質80〜97重量−および口)熱可塑性
    樹脂を主成分とするバインダー3〜20重量−からなる
    シート状物であってs ’)該シート状物の層内の繊維
    状物質の配向度が3〜30度でありs b)該シート状
    物の中間層のバインダー量が2重量−以上でかつ全層の
    平均値の0.25倍量以上である防火性と屈曲性に優れ
    たシート状物の製造方法。 @ 該スラリー原液を骸基材の面と20〜45度の角度
    を有する方向から供給して基材上に抄造成形する特許請
    求の範囲一に記載のシート状物の製造方法。 −該スラリー原液を供給し、抄造直前に離燃剤を添加混
    合して共に抄造成形する特許請求の範囲一または(ロ)
    K記載のシート状物の製造方法。 四 該スラリー原液を調整するに際し、さらに泡安定性
    を有する界面活性剤を添加混合して該スラメく リー原液を調整されてなる特許請求の範囲■、−または
    −に記載のシート状物の製造方法〇−該繊維状物質を抄
    造する時もしくはシート状に成形した後にさらにシート
    状補強材を該シート状物の内部もしくは表面に複合一体
    化せしめる特許請求の範囲一、(ロ)、−または−に記
    載のシート状物の製造方法。 −)イ)不燃性繊維状物質80〜97重量−および口)
    熱可塑性樹脂を主成分とするバインダー3〜20重量%
    からなるシート状物であって% ’)該シート状物の層
    内の繊維状物質の配向度が3〜30度であ6.b)該シ
    ート状物の中間層のバインダー量が2重量%以上でかつ
    全層の平均値の0.25倍量以上であるシート状物から
    なる断熱材。 −該シート状物がさらに離燃剤としてノー)該ノくイン
    グー100重量部に対して5〜50重量部のアンチモン
    化合物と10〜100重量部の芳香族臭素化合物とを含
    有するシート状物である特許請求の範囲(2))K記載
    の断熱材。
JP16954081A 1981-10-22 1981-10-22 シート状物およびその製造方法 Granted JPS5869047A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16954081A JPS5869047A (ja) 1981-10-22 1981-10-22 シート状物およびその製造方法
US06/435,638 US4433020A (en) 1981-10-22 1982-10-21 Sheet-like material, heat-insulating material derived therefrom and methods of manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16954081A JPS5869047A (ja) 1981-10-22 1981-10-22 シート状物およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5869047A true JPS5869047A (ja) 1983-04-25
JPH0333838B2 JPH0333838B2 (ja) 1991-05-20

Family

ID=15888375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16954081A Granted JPS5869047A (ja) 1981-10-22 1981-10-22 シート状物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5869047A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192330U (ja) * 1983-06-08 1984-12-20 日東紡績株式会社 柔軟性を具備する耐火シ−ト
JPS63134725U (ja) * 1987-02-26 1988-09-05
JPH04349177A (ja) * 1991-03-04 1992-12-03 Nichias Corp 断熱材
JPH0552059A (ja) * 1991-08-23 1993-03-02 Kajima Corp 構造物の振動制御装置
JPH09310296A (ja) * 1990-12-05 1997-12-02 Ppg Ind Inc 湿式積層による含繊維熱可塑性素材
WO2004110701A1 (ja) * 2003-06-11 2004-12-23 Kuken Co., Ltd. 手持ち動力工具および手持ち動力工具のアタッチメント
WO2011093297A1 (ja) 2010-01-29 2011-08-04 東レ株式会社 繊維強化熱可塑性樹脂組成物、強化繊維束、ならびに繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JP2016153577A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 凸版印刷株式会社 サイディングボードの裏面材、サイディングボード及びサイディングボードの裏面材の製造方法
JP2018052122A (ja) * 2017-11-10 2018-04-05 王子ホールディングス株式会社 多層成形品
JP2019093726A (ja) * 2019-03-14 2019-06-20 王子ホールディングス株式会社 多層成形品
JP2019093727A (ja) * 2019-03-14 2019-06-20 王子ホールディングス株式会社 多層成形品、及び多層成形品用シート

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192330U (ja) * 1983-06-08 1984-12-20 日東紡績株式会社 柔軟性を具備する耐火シ−ト
JPS63134725U (ja) * 1987-02-26 1988-09-05
JPH09310296A (ja) * 1990-12-05 1997-12-02 Ppg Ind Inc 湿式積層による含繊維熱可塑性素材
JPH04349177A (ja) * 1991-03-04 1992-12-03 Nichias Corp 断熱材
JPH0552059A (ja) * 1991-08-23 1993-03-02 Kajima Corp 構造物の振動制御装置
WO2004110701A1 (ja) * 2003-06-11 2004-12-23 Kuken Co., Ltd. 手持ち動力工具および手持ち動力工具のアタッチメント
WO2011093297A1 (ja) 2010-01-29 2011-08-04 東レ株式会社 繊維強化熱可塑性樹脂組成物、強化繊維束、ならびに繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法
KR20120130749A (ko) 2010-01-29 2012-12-03 도레이 카부시키가이샤 섬유 강화 열가소성 수지 조성물, 강화 섬유 다발, 및 섬유 강화 열가소성 수지 조성물의 제조 방법
US9475929B2 (en) 2010-01-29 2016-10-25 Toray Industries, Inc. Fiber-reinforced thermoplastic resin composition, reinforcing fiber bundle, and process for production of fiber-reinforced thermoplastic resin composition
JP2016153577A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 凸版印刷株式会社 サイディングボードの裏面材、サイディングボード及びサイディングボードの裏面材の製造方法
JP2018052122A (ja) * 2017-11-10 2018-04-05 王子ホールディングス株式会社 多層成形品
JP2019093726A (ja) * 2019-03-14 2019-06-20 王子ホールディングス株式会社 多層成形品
JP2019093727A (ja) * 2019-03-14 2019-06-20 王子ホールディングス株式会社 多層成形品、及び多層成形品用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0333838B2 (ja) 1991-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4433020A (en) Sheet-like material, heat-insulating material derived therefrom and methods of manufacturing same
KR950008561B1 (ko) 경중량 건축 자재 보드
US5397631A (en) Coated fibrous mat faced gypsum board resistant to water and humidity
CA1155748A (en) Foamed plastics laminates
CA2450559C (en) Water vapour barrier underlayment
US4569878A (en) Laminated composites using bonding material from reaction of metal oxide, calcium silicate and phosphoric acid
JP6949008B2 (ja) 吸音天井タイル
JPH0139986B2 (ja)
JPS5869047A (ja) シート状物およびその製造方法
US10569513B2 (en) Fire-retardant coating
JP2004100228A (ja) 不燃断熱パネル
JPS6319622B2 (ja)
JP2001303751A (ja) サイディングパネル及びこれを用いた外壁パネル
JP2023550325A (ja) テクスチャ加工フィルム層を有する熱可塑性複合材パネルを製造するためのインライン積層プロセス
GB2155402A (en) Fire resistant in organically bonded laminates
JPH0253557B2 (ja)
EP0480070B1 (en) Heat insulating material and structure made therefrom
JP3177546B2 (ja) 難燃性断熱材
JPS6014685B2 (ja) 不燃性塗工紙の製造方法
JPS587341A (ja) シ−ト状物
JPH0670320B2 (ja) 複合シ−ト状物およびその製造方法
JP4227308B2 (ja) 間仕切壁構造
JP3376401B2 (ja) 耐火複合板
JPS6328760Y2 (ja)
JPH0222409Y2 (ja)