JP2003025267A - 部品収納装置 - Google Patents

部品収納装置

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JP2003025267A
JP2003025267A JP2001221687A JP2001221687A JP2003025267A JP 2003025267 A JP2003025267 A JP 2003025267A JP 2001221687 A JP2001221687 A JP 2001221687A JP 2001221687 A JP2001221687 A JP 2001221687A JP 2003025267 A JP2003025267 A JP 2003025267A
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Hideki Nanbu
秀樹 南部
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の保持状態の誤差を補正しながらトレイ
に対して良好に部品を収納する一方で、部品の種類に対
する汎用性を高め、さらに部品の収納動作を効率的に行
う。 【解決手段】 部品受渡し位置に配置される試験終了後
の2つの部品をP&Pロボットのヘッドにより同時に吸
着し、各部品の吸着状態を画像認識に基づいて調べた
後、部品の吸着状態に誤差がある場合には該誤差を是正
するように各部品をトレイ内に収納すべくヘッド等の動
作を主制御手段74により制御する。特に、試験結果が
共通する部品の有無や部品の保持状態等に基づいてヘッ
ドにより吸着した2つの部品を同時にトレイに収納可能
か否かを判定手段78において判定し、可能と判定した
場合には、両部品を同時にトレイに収納するようにヘッ
ドの動作が主制御手段74により制御されるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップ等の電
子部品を試験する部品試験装置に組込まれる部品収納装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの製造過程においては、
最終的に製造されたICチップ等の電子部品に対して各
種試験を施す必要があるが、そのような試験を自動的に
行う装置として、従来特開平11−333775号公報
に開示されるような装置がある。
【0003】この装置は、トレイに収納された試験前の
部品を部品吸着用のノズル部材を有する第1搬送装置に
より吸着して第1バッファ装置に載せ、第1バッファ装
置によりテストヘッド近傍まで搬送した後、部品吸着用
のノズル部材を有する第2搬送装置により第1バッファ
装置上の部品を吸着してテストヘッドに移載して試験を
行う。そして試験後は、第2搬送装置によりテストヘッ
ドから第2バッファ装置に部品を移載してトレイ載置部
まで搬送した後、第1搬送装置によって試験結果に応じ
た所定のトレイ上に部品を移し替えるように構成されて
いる。
【0004】なお、プリント基板の製造等の分野では、
電子部品をプリント基板に自動的に実装する表面実装機
の近傍に部品試験装置を配置し、予め電子部品をチェッ
クしながら合格品だけを表面実装機に供給することが行
われており、このような場合には、試験に合格した部品
がトレイのまま部品試験装置から表面実装機に搬送され
て実装に供されるのが一般的である。そのため、表面実
装機側においてトレイから部品が良好に取出され得るよ
うに、部品試験装置においては、試験後の部品をトレイ
上に区画形成された所定のスペース内に予め定められた
配置で正確に収納しておくことが要求される。
【0005】この点、上記公報の装置では、第1搬送装
置の各ノズル部材にチャック式の位置決め機構を設け、
試験後の部品をトレイに戻す前に吸着部品をチャックに
よってその周囲から掴むことによりノズル部材に対する
部品の吸着位置や方向を機械的に補正してから部品をト
レイ上の所定のスペースに収納するように構成されてい
る。なお、この装置では、第1搬送装置に複数のノズル
部材が設けられるとともに、各ノズル部材毎にチャック
式の位置決め機構が設けられており、これによっていず
れかのノズル部材で部品を搬送しつつその搬送中に部品
の吸着状態を補正できるように構成されている。そし
て、複数のノズル部材のうち一方にヒータが内蔵され、
このヒータ内蔵のノズル部材により試験前の部品を吸着
してトレイから第1バッファ装置へ搬送する一方、他方
のノズル部材により試験後の部品を吸着して第2バッフ
ァ装置からトレイへ搬送するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、チャック式
の位置決め機構では、位置決めに適したチャックの形状
や大きさ等が部品の種類によって異なるため、一種類の
チャックで対応できる部品の種類に限界があり、部品に
対する汎用性が低いという問題があった。
【0007】そのため、最近では、搬送装置により搬送
される試験後の部品の吸着状態を画像認識し、吸着誤差
(ずれ)がある場合には、その誤差に応じて搬送装置の
駆動を制御することにより吸着誤差を補正する構成、つ
まり吸着誤差をソフト的に補正することが行われるよう
になっている。
【0008】このような補正方法は、複数のノズル部材
を備える装置にも適用することが可能である。そして、
このように吸着誤差をソフト的に補正する場合であって
も、搬送装置により試験後の部品が効率良くトレイ載置
部まで搬送され、さらに効率良くトレイに収納されるこ
とが望まれる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、部品の保持状態の誤差(ずれ)を補正しなが
ら良好にトレイに収納する一方で、部品の種類に対する
汎用性を高めることができ、さらに一連の部品の収納動
作を効率的に行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、電子部品の試験を行う部品試験装置に設
けられて、移動可能な搬送用ヘッドに搭載された複数の
保持手段により試験終了後の部品を保持し、各保持手段
に保持された部品の保持状態を画像認識に基づいて調べ
た後、部品の保持状態に誤差がある場合には該誤差を補
正しながら各部品を試験結果に対応するトレイに収納す
る部品収納装置であって、前記搬送用ヘッドに保持され
た各部品の試験結果および各部品の保持状態の画像認識
結果に基づき、共通のトレイに対して同時に収納可能な
複数の部品が存在するか否かを判定する判定手段と、こ
の判定手段による判定結果に応じて前記搬送用ヘッドの
動作を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、前
記判定手段において同時に収納可能な複数の部品が存在
すると判定された場合に、該同時収納可能な複数の部品
を共通のトレイに対して同時に収納するとともに、それ
以外の部品を順次試験結果に対応するトレイに対して収
納する一方、前記各判定手段において同時収納可能な複
数の部品が存在しないと判定された場合には、搬送用ヘ
ッドに保持された各部品を試験結果に対応するトレイに
対して順次収納すべく前記搬送用ヘッドの動作を制御す
るように構成されているものである(請求項1)。
【0011】この部品収納装置によると、試験終了後の
複数の部品が搬送用ヘッドにより同時に搬送されなが
ら、その過程で各部品の保持状態が画像認識され、部品
の保持状態に誤差(ずれ)がある場合には、その誤差が
是正されるように、各部品をトレイに収納する際の搬送
用ヘッドの動作が制御される。この際、搬送用ヘッドに
保持された部品のうちに、試験結果が共通し、かつ前記
誤差等からして共通のトレイに対して同時に収納できる
部品が存在する場合には、これらの部品が夫々トレイに
対して同時に収納されることにより、該収納作業が効率
的に行われる。ここで、同時に収納とは、搬送用ヘッド
が共通のトレイまで移動した時点から、その後同トレイ
から搬送用ヘッドが離間するまでの期間に、複数の部品
を該共通のトレイに収納するとこを意味するものであ
る。すなわち、搬送用ヘッドが共通のトレイに対面する
状態(停止あるいは移動しつつ)で、複数の保持手段に
より保持された部品を同時あるいは時間差を持って共通
のトレイへ収納することを意味する。
【0012】なお、部品の保持状態に誤差がある場合に
該誤差に基づいて部品収納動作に関する補正値を演算す
る演算手段を有し、この補正値に基づいて制御手段が搬
送用ヘッドの動作を制御する装置では、判定手段におい
て同時に収納可能な複数の部品が存在すると判定された
場合に、前記演算手段がこれらの部品を共通のトレイに
対して同時に収納できる範囲内であって、かつ各部品の
保持状態の誤差が最も是正され得るように補正値を演算
するように構成されているのが好ましい(請求項2)。
【0013】この構成によると、共通のトレイに対して
同時に収納される部品については、可能は範囲、つまり
部品の同時収納動作が損なわれない範囲で、上記誤差が
最も是正された状態でトレイ内に収納されることとな
る。
【0014】また、上記の部品収納装置においては、共
通のトレイに対して同時に収納可能な複数の部品が存在
するか否かの判定に際し、さらに、対象となるトレイ上
における部品収納用スペースの残数、その配列等のトレ
イ状態を加味して前記判定を行うように前記判定手段が
構成されているのがより好ましい(請求項3)。
【0015】この構成によれば、さらに、トレイ上の部
品収納用スペースの残数、その配列等のトレイ状態を加
味して、共通のトレイに対して同時に収納可能な複数の
部品が存在するか否かの判定がなされる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。なお、図中には方向性を明確にする
ためにX軸、Y軸を示している。
【0017】図1及び図2は、本発明に係る部品収納装
置が搭載された部品試験装置を概略的に示している。こ
れらの図に示すように、部品試験装置1(以下、試験装
置1と略す)は、部品の搬送及び試験中の部品保持(固
定)という機械的な役割を担うハンドラ2と、このハン
ドラ2に組込まれる試験装置本体3とから構成されてい
る。
【0018】試験装置本体3は、上面にテストヘッド4
を備えた箱型の装置で、テストヘッド4に設けられたソ
ケット(図示省略)に部品をセットして該部品の入力端
子にテスト電流を供給しつつ部品の出力端子からの出力
電流を受けることにより部品の品質を判断するように構
成されている。
【0019】試験装置本体3は、前記ハンドラ2に対し
て脱着可能に構成されており、図示を省略するが、例え
ば試験装置本体3を専用の台車に載せた状態でハンドラ
2の下側から所定の挿着位置に挿入し、テストヘッド4
をハンドラ2の基台2aに形成された開口部から後記テ
スト領域Taに臨ませた状態で固定することによりハン
ドラ2に対して組付けられている。なお、テストヘッド
4と試験装置本体3とは必ずしも一体である必要はな
く、テストヘッド4のみをハンドラ2に組付け、その他
の部分をハンドラ2から離間した位置に配置してテスト
ヘッド4に対して電気ケーブル等で電気的に接続するよ
うにしてもよい。この場合には、試験装置本体3を除く
ハンドラ2そのものを部品試験装置とみなすことができ
る。
【0020】ハンドラ2は、同図に示すように、上部が
側方に迫出した略箱型の装置で、トレイに収納された部
品を取出して前記テストヘッド4に搬送し、さらに試験
後の部品をその試験結果に応じて仕分けするように構成
されている。以下、その構成について具体的に説明す
る。
【0021】ハンドラ2の基台2a上は、大きく分け
て、トレイTrが収納されるトレイ収納領域Saと、テ
ストヘッド4等が配置されるテスト領域Taの二つの領
域に分けられている。
【0022】トレイ収納領域Saには、X軸方向に複数
のトレイ収納部が並設されており、当実施形態では、図
2の左側から順に第1〜第5の5つのトレイ収納部11
〜15が並設されている。そして、第2トレイ収納部1
2及び第4トレイ収納部14に試験前(未検査)の部品
を載せたトレイTrが、第1トレイ収納部11に空のト
レイTrが、第3トレイ収納部13に試験後の部品のう
ち合格品(Pass)を載せたトレイTrが、第5トレイ収
納部15に試験後の部品のうち不合格品(Fail)を載せ
たトレイTrが夫々収納されている。なお、各トレイT
rは何れも共通の構造を有しており、図示を省略する
が、例えばその表面には複数の部品収納凹部(部品収納
用のスペース)が区画形成されており、ICチップ等の
部品が各部品収納凹部内に収納されるように構成されて
いる。
【0023】各トレイ収納部11〜15は、夫々昇降可
能なテーブル上に複数のトレイTrを積み重ねた状態で
収納するように構成されており、最上位のトレイTrの
みを基台2a上に臨ませた状態で配置し、それ以外のト
レイTrを基台下のスペースに収納するように構成され
ている。
【0024】具体的には、図3及び図4に示すように、
各トレイ収納部11〜15には、上下方向(Z軸方向)
に延びるレール17が設けられ、このレール17にテー
ブル16が移動可能に装着されている。また、サーボモ
ータ18により作動するレール17と平行なボールねじ
軸19が設けられ、このボールねじ軸19がテーブル1
6のナット部分16aに螺合装着されている。そして、
テーブル16上に複数のトレイTrが積み重ねられた状
態で載置され、サーボモータ18によるボールねじ軸1
9の回転駆動に伴いテーブル16が昇降することによ
り、テーブル16上に積み重ねられたトレイTrの数に
応じてその最上位のものが各開口部11a〜15aを介
して基台上に配置されるように構成されている。
【0025】また、ハンドラ2の側壁には、図1に示す
ように各トレイ収納部11〜15に対応して扉11b〜
15bが設けられており、これらの扉11b〜15bを
開くことにより各トレイ収納部11〜15に対してトレ
イTrを出し入れできるように構成されている。
【0026】なお、試験に供される部品のうち大部分は
合格品であることを考慮して、上記トレイ収納部11〜
15のうち合格部品を収納する第3トレイ収納部13は
他のトレイ収納部11,12,14,15に比べてトレ
イTrの収納容量が大きく設定されている。これにより
第3トレイ収納部13に対するトレイTrの出し入れ頻
度が他のトレイ収納部に比べてあまりに多くなることが
ないように構成されている。
【0027】トレイ収納領域Saには、さらに図1及び
図2に示すようにP&Pロボット(Pick & Place Robo
t)20が設けられている。
【0028】P&Pロボット20は、移動可能なヘッド
23(搬送用ヘッド)を有しており、このヘッド23に
よって第2又は第4トレイ収納部12,14のトレイT
rから部品を取出して後述するシャトルロボット30
A,30Bに受け渡すとともに、試験後の部品をシャト
ルロボット30A,30Bから受け取って第3トレイ収
納部13又は第5トレイ収納部15のトレイTrに移載
するもので、さらに第1トレイ収納部11とその他のト
レイ収納部12〜15との間でトレイTrを搬送するト
レイ搬送装置としても機能するように構成されている。
【0029】詳しく説明すると、上記基台2a上にはY
軸方向に延びる一対の固定レール21が設けられ、これ
ら固定レール21にヘッド支持部材22が移動可能に装
着されている。また、図示を省略するが、サーボモータ
により回転駆動されて前記固定レール21と平行に延び
るボールねじ軸が基台2a上に設けられ、このボールね
じ軸が前記支持部材22に設けられたナット部材(図示
省略)に螺合装着されている。さらに、詳しく図示して
いないが、前記支持部材22にX軸方向に延びる固定レ
ールが設けられてこの固定レールにヘッド23が移動可
能に装着されるとともに、サーボモータにより回転駆動
されて前記固定レールと平行に延びるボールねじ軸が設
けられ、このボールねじ軸がヘッド23に設けられたナ
ット部分に螺合装着されている。そして、上記各サーボ
モータによるボールねじ軸の回転駆動に応じて支持部材
22がY軸方向に、ヘッド23がX軸方向に夫々移動す
ることにより、ヘッド23が前記トレイ収納部11〜1
5及びシャトルロボット30A,30Bの後記部品受渡
し位置P1を含む範囲で平面的に移動(X−Y平面上を
移動)し得るように構成されている。
【0030】ヘッド23には、複数のノズル部材が搭載
されており、当実施の形態では部品吸着用の一対のノズ
ル部材24a,24b(第1ノズル24a,第2ノズル
24b;保持手段)とトレイ吸着用のノズル部材25
(トレイ用ノズル部材25という)との合計3つのノズ
ル部材が搭載されている。
【0031】部品吸着用の各ノズル部材24a,24b
は、ヘッド23に対して昇降及び回転(ノズル軸回りの
回転)が可能となっており、図示を省略するがサーボモ
ータを駆動源とする駆動機構により夫々作動するように
構成されている。そして、第2トレイ収納部12等のト
レイTr上、あるいはシャトルロボット30A,30B
の後記テーブル32の上方にヘッド23が配置された状
態で、各ノズル部材24a,24bの昇降動作に伴いト
レイTrに対する部品の出し入れ等を行うように構成さ
れている。なお、トレイTrへの部品の収納に際して
は、このようなノズル昇降動作に加えて各ノズル部材2
4a,24bが回転することによりトレイTrに対して
予め定められた方向で部品を収納し得るように構成され
ている。
【0032】トレイ用ノズル部材25は、ヘッド23に
対して昇降動作のみが可能となっており、サーボモータ
を駆動源とする駆動機構により作動するように構成され
ている。そして、部品の取出しに伴い空になったトレイ
Trを吸着した状態で、ヘッド23の移動に伴い第2及
び第4トレイ収納部12,14から第1トレイ収納部1
1にトレイTrを移送するとともに、必要に応じて第1
トレイ収納部11に収納されている空のトレイTrを吸
着して第3又は第5のトレイ収納部13,15に移送す
るように構成されている。なお、トレイ用ノズル部材2
5については、トレイTrを良好に吸着すべくその先端
部(下端部)に例えば矩形板型の吸着パッドが組付けら
れることにより広い吸着面積が確保されている。
【0033】トレイ収納領域Saには、さらに各シャト
ルロボット30A,30Bの部品受渡し位置P1の間に
CCDエリアセンサからなる部品認識カメラ34(撮像
手段)が配設されている。このカメラ34は、P&Pロ
ボット20の前記ヘッド23に吸着されている部品を下
側から撮像するもので、試験終了後の部品をトレイTr
への収納に先立って撮像するように構成されている。な
お、該部品認識カメラ34は、ヘッド23の各ノズル部
材24a,24bに吸着されている2つの部品を同時に
撮像し得るように構成されている。
【0034】一方、テスト領域Taには、前記テストヘ
ッド4、一対のシャトルロボット30A,30B(第1
シャトルロボット30A,第2シャトルロボット30
B)及びテストロボット40が配設されている。
【0035】テストヘッド4は、上述の通り基台2aに
形成された開口部からテスト領域Taの略中央部分に露
出した状態で配設されている。テストヘッド4の表面に
は、部品をセットするための複数のソケット(図示省
略)が配設されており、当試験装置1においては2つの
ソケットがX軸方向に並んだ状態で設けられている。
【0036】各ソケットには、それぞれ部品(ICチッ
プ等)の各リードに対応する接触部(図示せず)が設け
られており、各ソケットに部品を夫々位置決めすると、
部品の各リードとこれに対応する接触部とが接触して該
部品に対して導通試験や、入力電流に対する出力特性試
験等の電気的試験が施されるように構成されている。
【0037】シャトルロボット30A,30Bは、トレ
イ収納領域Saとテスト領域Taとの間で部品を搬送し
つつ前記P&Pロボット20およびテストロボット40
に対して部品の受渡しを行う装置で、図2に示すように
夫々Y軸方向に延びる固定レール31と、サーボモータ
を駆動源とする駆動機構により駆動されて前記固定レー
ル31に沿って移動するテーブル32とを有している。
そして、第1トレイ収納部11及び第5トレイ収納部1
5の近傍に設定されたP&Pロボット20に対する部品
受渡し位置P1(部品載置部)と、テストヘッド4側方
に設定されたテストロボット40に対する部品受渡し位
置P2との間で前記テーブル32を固定レール31に沿
って往復移動させながら該テーブル32により部品を搬
送するように構成されている。
【0038】テーブル32には、試験前の部品を載置す
るためのエリアと、試験後の部品を載置するエリアとが
予め定められており、当実施形態では、図5に示すよう
にテーブル32のうちトレイ収納領域Sa側(同図では
下側)が試験後の部品を載置する第1エリアa1とさ
れ、その反対側が試験前の部品を載置する第2エリアa
2と定められている。各エリアa1,a2には、夫々一
対の吸着パッド33a,33bがX軸方向に所定間隔
で、具体的にはテストロボット40の各搬送用ヘッド4
2A,42Bに設けられる一対のヘッド本体43a,4
3bの最小ピッチ、あるいはそれ以上のピッチであっ
て、かつP&Pロボット20の前記ヘッド23のノズル
部材24a,24bに対応する間隔で設けられおり、部
品搬送時には、これらパッド33a,33b上に部品が
置かれて吸着された状態で搬送されるように構成されて
いる。
【0039】なお、各シャトルロボット30A,30B
とP&Pロボット20及びテストロボット40との部品
の受渡しは、例えば、以下のようにして行われる。
【0040】まず、P&Pロボット20から各シャトル
ロボット30A,30Bに試験前の部品を移載する際に
は、図6(a)に示すように部品受渡し位置P1の所定
の位置にP&Pロボット20のノズル部材24a,24
b(ヘッド23)が位置決めされ、ノズル部材24a,
24bに第2エリアa2が対応するようにテーブル32
が位置決めされ(この位置を第2ポジションという)、
この状態でノズル部材24a,24bの昇降に伴いテー
ブル32上に部品が移載される。一方、シャトルロボッ
ト30A(30B)からP&Pロボット20に試験後の
部品を移載する際には、図6(b)に示すようにノズル
部材24a,24bに第1エリアa1が対応するように
テーブル32が位置決めされ(この位置を第1ポジショ
ンという)、この状態でテーブル32上の部品がノズル
部材24a,24bの昇降に伴い吸着される。
【0041】また、テストロボット40からシャトルロ
ボット30A(30B)に試験後の部品を移載する際に
は、図6(c)に示すように部品受渡し位置P2の所定
の位置にテストロボット40の後記ノズル部材60a,
60b(ヘッド本体43a,43b)がX軸方向に夫々
位置決めされるとともに、各ノズル部材60a,60b
に第1エリアa1が対応するようにテーブル32が位置
決めされ(第1ポジション)、この状態(すなわち、前
記両固定レール31の内側(図5では右側)に位置する
吸着パッド33bとノズル部材60b、固定レール31
の外側(図5では左側)に位置する吸着パッド33aと
ノズル部材60aとが夫々一致する状態)でノズル部材
60a,60bの昇降に伴ってテーブル32上に部品が
載置される。一方、シャトルロボット30A(30B)
からテストロボット40に試験前の部品を移載する際に
は、図6(d)に示すようにノズル部材60a,60b
に第2エリアa2が対応するようにテーブル32が位置
決めされ(第2ポジション)、この状態でノズル部材6
0a,60bの昇降に伴いテーブル32上から部品が吸
着されるようになっている。
【0042】テストロボット40は、上述のように各シ
ャトルロボット30A,30Bによりトレイ収納領域S
aからテスト領域Taに供給される部品をテストヘッド
4に搬送(供給)して該試験の間テストヘッド4に対し
て部品を押圧した状態で保持(固定)し、試験後は、部
品をそのままシャトルロボット30A,30Bに受け渡
す(排出する)装置である。
【0043】このテストロボット40は、シャトルロボ
ット30A,30Bを跨ぐように基台2a上に設けられ
た高架2Bに沿って移動する一対の搬送用ヘッド42
A,42B(第1搬送用ヘッド42A,第2搬送用ヘッ
ド42A)を有しており、これら搬送用ヘッド42A,
42Bに夫々搭載された一対のヘッド本体43a,43
b(第1ヘッド本体43a,第2ヘッド本体43b)に
よりテストヘッド4に対して部品の供給及び排出を行う
ように構成されている。以下、図1,図2及び図7〜図
9を参照しつつ搬送用ヘッド42A,42Bの構成につ
いて具体的に説明する。
【0044】各搬送用ヘッド42A,42Bは、夫々、
前記高架2B上に配設されたX軸方向の固定レール45
に沿って移動可能な一対の可動フレーム46a,46b
(第1可動フレーム46a,第2可動フレーム46b)
を有している。これらの可動フレーム46a,46bの
うち第1可動フレーム46aにはサーボモータ47が固
定されており、このサーボモータ47の出力軸にX軸方
向に延びるボールねじ軸48が一体的に連結されるとと
もに、このボールねじ軸48が第2可動フレーム46b
に設けられたナット部分49に螺合装着されている。ま
た、サーボモータ50により夫々回転駆動される前記固
定レール45と平行な一対のボールねじ軸51が基台2
aに設けられ、これらボールねじ軸51が搬送用ヘッド
42A,42Bの各第1可動フレーム46aに設けられ
たナット部分52に螺合装着されている。すなわち、サ
ーボモータ50によるボールねじ軸51の回転駆動に伴
い各搬送用ヘッド42A,42Bが固定レール45に沿
って夫々X軸方向に移動するとともに、前記サーボモー
タ47によるボールねじ軸48の回転駆動に伴い、各搬
送用ヘッド42A,42Bにおいて、図9の二点鎖線に
示すように第2可動フレーム46bが第1可動フレーム
46aに対して相対的にX軸方向に移動し得るように構
成されている。
【0045】各可動フレーム46a,46b上には、図
8及び図9に示すようにY軸方向に延びる固定レール5
4が夫々配設されている。各レール54には、ヘッド支
持部材55が夫々移動可能に支持されており、これらヘ
ッド支持部材55の先端部(図8では左側端部)に前記
ヘッド本体43a,43bが夫々組付けられている。そ
して、各可動フレーム46a,46bに、サーボモータ
57により駆動される前記固定レール54と平行なボー
ルねじ軸58が夫々固定台56を介して支持され、これ
らボールねじ軸58がヘッド支持部材55に設けられた
ナット部分59に夫々螺合装着されている。これにより
各サーボモータ57によるボールねじ軸58の回転駆動
に伴い各ヘッド本体43a,43bが可動フレーム46
a,46bに対して夫々Y軸方向に移動するように構成
されている。
【0046】各ヘッド本体43a,43bには、図8に
示すように部品吸着用のノズル部材60a,60b(第
1ノズル部材60a,第2ノズル部材60b)が夫々設
けられている。各ノズル部材60a,60bは、ヘッド
本体43a,43bのフレームに対して昇降及び回転
(ノズル軸回りの回転)が可能となっており、サーボモ
ータを駆動源とする図外の駆動機構により駆動するよう
に構成されている。
【0047】また、各ヘッド本体43a,43bには、
テストヘッド4への部品供給の際にソケットに付された
基準マークを撮像するためのCCDエリアセンサからな
るソケット認識カメラ62が夫々搭載されている。
【0048】テスト領域Taには、さらに前記シャトル
ロボット30A,30Bの部品受渡し位置P2とテスト
ヘッド4との間に、夫々CCDエリアセンサからなる部
品認識カメラ64A,64Bが配設されている。これら
のカメラ64A,64Bは、各搬送用ヘッド42A,4
2Bにより吸着されている2つの部品をその下側から同
時に撮像し得るように構成されており、図10に示すよ
うに、ヘッド本体43a,43bにより各シャトルロボ
ット30A(又は30B)から部品が取り上げられた
後、該ヘッド本体43a,43bの移動に伴い部品認識
カメラ64A(又は64B)上方に部品が配置されるこ
とにより部品を撮像するように構成されている。なお、
部品受渡し位置P2、部品認識カメラ64A,64B及
びテストヘッド4は、X軸と平行な同一軸線上に配置さ
れており、これにより搬送用ヘッド42A,42Bを夫
々部品受渡し位置P2からテストヘッド4に亘って最短
距離で移動させながらその途中で試験前の部品を撮像し
得るように構成されている。
【0049】なお、ハンドラ2の上部には、図1に示す
ように防塵用のカバー2cが装着されており、テスト領
域Ta及びトレイ収納領域Saを含む基台2a上の空間
がこのカバー2cによって覆われている。
【0050】図11は、試験装置1の制御系をブロック
図で示している。この図に示すように、試験装置1は、
論理演算を実行する周知のCPU70aと、そのCPU
70aを制御する種々のプログラムなどを予め記憶する
ROM70bと、装置動作中に種々のデータを一時的に
記憶するRAM70cとを備えた制御部70を備えてい
る。
【0051】この制御部70には、I/O部(図示せ
ず)を介して試験装置本体3、部品認識カメラ34,6
4A,64B及びソケット認識カメラ62が電気的に接
続されるとともに、前記P&Pロボット20、テストロ
ボット40、シャトルロボット30A,30Bの各コン
トローラ71,72,73A,73Bが電気的に接続さ
れている。また、各種情報を制御部70に入出力するた
めの操作部750及び試験状況等の各種情報を報知する
ためのCRT760等がこの制御部70に電気的に接続
されている。
【0052】図12は、前記制御部70の機能ブロック
図であり、主にテストロボット40によるテストヘッド
4への部品(試験前の部品)の搬送動作と、P&Pロボ
ット20によるトレイTrへの部品(試験後の部品)の
収納動作を制御する部分とを示している。
【0053】この図に示すように制御部70は、主制御
手段74(制御手段)、ヘッド位置誤差演算手段75、
第1,第2吸着誤差演算手段76,77、判定手段78
および画像処理手段79を含んでいる。
【0054】主制御手段74は、試験装置1における各
ロボット等の動作等を統括的に制御するもので、予め記
憶されているプログラムに従って後に詳述するような試
験動作を実施すべくP&Pロボット20等の各ロボット
を統括的に制御するものである。特に、テストロボット
40によるテストヘッド4(ソケット)への部品(試験
前の部品)の位置決めの際には、ヘッド位置誤差演算手
段75及び第1吸着誤差演算手段76において求められ
る後記誤差に基づき補正値を演算し、該補正値に基づい
てテストロボット40(搬送用ヘッド42A,42B)
を駆動制御するように構成されている。また、P&Pロ
ボット20によるトレイTrへの部品(試験後の部品)
の収納に際しては、第2吸着誤差演算手段77において
求められる後記誤差に基づき補正値を演算し、該補正値
に基づいてP&Pロボット20を駆動制御するように構
成されている。すなわち、当実施形態では、主制御手段
74が補正値を演算する本発明の演算手段としての機能
を兼ね備えた構成とされている。
【0055】画像処理手段79は、部品認識カメラ3
4,64A,64B及びソケット認識カメラ62の各撮
像素子からの信号に対して所定の画像処理を施すもので
ある。
【0056】ヘッド位置誤差演算手段75は、ソケット
認識カメラ62により撮像された画像に基づいてテスト
ヘッド4(ソケット)に対する各搬送用ヘッド42A,
42Bの相対的な位置関係を求め、この位置関係とその
適正値とを比較してテストヘッド4に対する各搬送用ヘ
ッド42A,42Bの誤差(ずれ)を演算し、その演算
結果を前記主制御手段74に出力するものである。
【0057】第1吸着誤差演算手段76は、部品認識カ
メラ64A又は64Bにより撮像された部品(試験前の
部品)の画像に基づいて搬送用ヘッド42A,42Bの
各ノズル部材60a,60bに吸着されている部品の吸
着誤差(ずれ)を演算し、その演算結果を前記主制御手
段74に出力するものである。
【0058】第2吸着誤差演算手段77は、部品認識カ
メラ34により撮像された部品(試験後)の画像に基づ
いてP&Pロボット20の各ノズル部材24a,24b
に吸着されている部品の吸着誤差(ずれ)を演算し、そ
の演算結果を主制御手段74及び判定手段78に出力す
るものである。
【0059】判定手段78は、P&Pロボット20のヘ
ッド23に保持された両部品を共通のトレイTrに収納
することが可能か否かを判定する手段で、各部品の試験
結果、第2吸着誤差演算手段77において求められた各
部品の誤差およびトレイTrにおける部品収納凹部の空
きスペース等のトレイ状態に基づいて、両部品を共通の
トレイTrに対して同時に収納することが可能か否かを
判定し、その結果を前記主制御手段74に出力するよう
に構成されている。
【0060】ここで、この試験装置1の特徴部分である
部品の搬送動作の制御、詳しくはシャトルロボット30
A,30Bから試験後の部品を吸着してトレイTrに収
納する際のP&Pロボット20の動作制御について図1
3のフローチャートを用いて説明する。
【0061】本フローチャートがスタートするとまずス
テップS1で、シャトルロボット30A(又は30B)
のテーブル32上に置かれた部品がP&Pロボット20
のヘッド23により吸着された状態で取上げられる。そ
して、ヘッド23が移動し、ヘッド23に吸着された部
品が部品認識カメラ34上に配置されて両部品の画像認
識が行われ、各部品の吸着誤差Δ、すなわちノズル部材
24a,24bの中心に対するX軸方向、Y軸方向およ
びθ方向(ノズル軸回りの方向)のずれ(ΔX,ΔY,
Δθ)が求められる(ステップS2,S3)。
【0062】次に、ステップS4〜ステップS6におい
てヘッド23に吸着されている部品を共通のトレイTr
に収納することが可能か否かを判断するための処理が行
われる。具体的には、ヘッド23に吸着された部品の試
験結果が共通するか否か(ステップS4)、前記吸着誤
差Δが許容範囲内であるか否か(ステップS5)、トレ
イTr上に同時に部品を収納することが可能な部品収納
凹部(スペース)が存在するか否か(ステップS6)の
各判断がなされる。なお、ステップS5における誤差Δ
が許容範囲内であるか否かの判断は、例えば各部品のθ
方向の誤差が予め定められた許容値以下となるようにヘ
ッド23の各ノズル部材24a,24bを回転させたと
きに各部品のX軸方向およびY軸方向の誤差が予め定め
られた許容値以下となる否かによって判断される。
【0063】そして、両部品を共通のトレイTrに同時
に収納することができると判断された場合(ステップS
4〜S6の全てのステップでYES)にはステップS7
に移行されて、一方、両部品を共通のトレイTrに同時
に収納することができないと判断された場合(ステップ
S4〜S6のいずれかのステップでNO)にはステップ
S11に移行されて、夫々上記誤差Δに基づき補正値が
演算される。
【0064】ステップS7では、トレイTrに対して両
部品を同時に収納することができる範囲内で、各部品の
吸着誤差Δが最も是正され得るように補正値が演算され
る。
【0065】そして、補正値が演算されると、ヘッド2
3が第3トレイ収納部13又は第5トレイ収納部15の
上方に移動した後、具体的には、両部品の試験結果が共
に「合格」の場合には第3トレイ収納部13の上方に、
また両部品の試験結果が共に「不合格」の場合には第5
トレイ収納部15の上方にヘッド23が移動した後、ノ
ズル部材24a,24bが同時に昇降して両部品が同時
にトレイTr内に収納される(ステップS8〜S1
0)。この際、ステップS7で求められた補正値に基づ
いてヘッド23及び各ノズル部材24a,24bが駆動
制御されることにより部品の配置がX軸方向、Y軸方向
およびθ方向に補正され、その後、ノズル部材24a,
24bの昇降に伴いテーブル32上に部品が同時に載置
されることとなる。
【0066】一方、ステップS11に移行された場合に
は、各部品の吸着誤差Δが完全に是正され得るように補
正値が演算された後、ヘッド23に吸着された部品が順
次トレイTrに収納されることとなる。具体的には、ま
ずヘッド23が第3トレイ収納部13(又は第5トレイ
収納部15)の上方に移動し、最初に収納する部品をト
レイTr上に配置した後、該部品を吸着したノズル部材
24a(又は24b)の昇降に伴い部品がトレイTrに
収納され、次いで、ヘッド23が移動して別の第5トレ
イ収納部15(又は第3トレイ収納部13)の上方、あ
るいは同一トレイTrの別の収納用凹部の上方に次ぎの
部品を配置した後、該部品を吸着したノズル部材24b
(又は24a)の昇降に伴い部品がトレイTrに収納さ
れることとなる(ステップS12〜S17)。この際、
各部品のトレイTrの収納毎に、ステップS11で求め
られた補正値に基づいてヘッド23及びノズル部材24
a,24bが駆動制御されることにより各部品の配置が
X軸方向、Y軸方向およびθ方向に補正されることとな
る。
【0067】こうして試験終了後の各部品がトレイTr
に収納されると本フローチャートが終了する。
【0068】次に、上記制御部70の制御に基づく試験
装置1の動作例について図14のタイミングチャートに
基づいて説明することにする。
【0069】なお、このタイミングチャートは試験動作
中の特定の時点(t0時点)からの動作を示しており、
該t0時点における各ロボット20,30A,30B,
40(搬送用ヘッド42A,42B)の状態は以下の通
りである。
【0070】・P&Pロボット20 ;試験後の部品を
トレイTrに収納すべくヘッド23が移動中の状態にあ
る。つまり、ヘッド23が第1シャトルロボット30A
の部品受渡し位置P1から、部品認識カメラ34の上方
を通過して第3トレイ収納部13上又は第5トレイ収納
部15上に向って移動中の状態になる。なお、部品の吸
着状態を調べるための処理、すなわち認識カメラ34に
よる部品の撮像は終了している。
【0071】・第1シャトルロボット30A ;次回第
1搬送用ヘッド42Aに供給する部品をテーブル32上
に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態に
ある。
【0072】・第1搬送用ヘッド42A ;次に試験を
行う部品を各ヘッド本体43a,43bにより吸着し、
かつ各部品を部品認識カメラ64A上方に配置(待機)
した状態、すなわち部品認識カメラ64Aによる部品の
撮像に基づき前記吸着誤差演算手段76により各ノズル
部材60a,60bに吸着されている部品の吸着誤差
(ずれ)が求められた状態になる。
【0073】・第2シャトルロボット30B ;次に第
2搬送用ヘッド42Bに供給する部品をテーブル32上
に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態に
ある。
【0074】・第2搬送用ヘッド42B ;テストヘッ
ド4において試験終了直後の状態にある。
【0075】以上のような状態下において、まず、第2
シャトルロボット30Bのテーブル32が部品受渡し位
置P2に移動するとともに(t1時点)、第2搬送用ヘ
ッド42Bの各ノズル部材60a,60bが部品を吸着
した状態で上昇することによりソケットから部品を取り
外し、さらに該試験後の部品を受け渡すべく第2搬送用
ヘッド42Bが第2シャトルロボット30Bの部品受渡
し位置P2に移動を開始する(t3時点)。この際、第
2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43a,43bに
吸着されている部品同士のピッチがテーブル32におけ
る吸着パッド33a,33bのピッチ(X軸方向の間
隔)と一致しない場合は、第2搬送用ヘッド42Bの移
動中にヘッド本体43a,43bの間隔が両ソケットの
間のピッチに一致するように第2搬送用ヘッド42Bが
駆動制御される。
【0076】部品受渡し位置P2に第2搬送用ヘッド4
2Bが到達すると(t7時点)、まず第2搬送用ヘッド
42Bから第2シャトルロボット30Bのテーブル32
上に試験後の部品が移載され、次いで、該テーブル32
に予め載置されている次の部品(試験前の部品)が第2
ロボット本体42Bに受け渡される。詳しくは、第2シ
ャトルロボット30Bのテーブル32がまず部品受渡し
位置P2において第1ポジション(図6(c)参照)に
位置決めされ、各ノズル部材60a,60bの昇降に伴
いテーブル32上の第1エリアa1に部品が移載される
(t9時点)。その後、テーブル32が第2ポジション
(図6(d)参照)に位置決めされ、テーブル上の第2
エリアa2に保持されている部品が各ノズル部材60
a,60bの昇降に伴い吸着される(t12時点)。
【0077】第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトルロ
ボット30Bとの間での部品の受渡しが完了すると、第
2搬送用ヘッド42Bの移動に伴い各部品が部品認識カ
メラ64B上に配置されて(t18時点)、該部品の撮
像に基づき吸着状態を調べるための処理が行われ、この
処理が完了するとテストヘッド4への搬送待機状態とな
る。
【0078】一方、上記のように第2搬送用ヘッド42
Bが部品受渡し位置P2に移動すると、これと同じタイ
ミングで第1搬送用ヘッド42Aが次の部品の試験を行
うべくテストヘッド4に移動を開始する(t3時点)。
そして、第1搬送用ヘッド42Aがテストヘッド4に到
達すると(t5時点)、各ノズル部材60a,60bが
下降し、この下降に伴い各ノズル部材60a,60bに
吸着されている部品がテストヘッド4の各ソケットに夫
々同時に押し付けられた状態で位置決めされ、これによ
り該部品の試験が開始される(t8時点)。
【0079】同タイミングチャートでは詳細に示してい
ないが、ソケットへの部品の位置決めは、まず、第1搬
送用ヘッド42Aがテストヘッド4上の目標位置に配置
され、ソケット認識カメラ62によるマークの撮像に基
づいてソケットに対する第1搬送用ヘッド42Aの位置
誤差(ずれ)が求められる。そして、上述したように、
主制御手段74においてこの誤差と先に求められている
部品の吸着誤差(ずれ)とに基づいてソケットに対する
各部品の補正値が求められ、この補正値に基づいて第1
搬送用ヘッド42Aが駆動制御されることにより各ヘッ
ド本体43a,43bの吸着部品の位置が補正された
後、各ノズル部材60a,60bの下降に伴い各部品が
ソケット内に位置決めされる。
【0080】各部品位置の補正は、まずサーボモータ5
0の作動により第1搬送用ヘッド42A全体がX軸方向
に移動した後、サーボモータ47の作動により第2可動
フレーム46bのみがX軸方向に移動する。これにより
各ヘッド本体43a,43bに吸着されている部品が夫
々X軸方向に位置補正される。そして、サーボモータ5
7の作動により各ヘッド本体43a,43bが夫々Y軸
方向に移動することにより各部品がY軸方向に夫々位置
補正され、さらにヘッド本体43a,43bの各ノズル
部材60a,60bがノズル軸回り回転することにより
各部品が夫々回転方向に位置補正される。これにより各
ヘッド本体43a,43bに吸着されている部品が夫々
X軸方向、Y軸方向及びθ方向に位置補正されることと
なる。なお、ここでは説明の便宜上、各部品の位置補正
をX軸方向、Y軸方向及びθ方向に分けて時系列的に説
明したが、実際にはこれら各方向の補正が並行して行わ
れることにより各部品の位置補正が速やかに行われる。
【0081】テストヘッド4に位置決めされている部品
の試験が終了すると(t20時点)、各ノズル部材60
a,60bの上昇に伴い部品がソケットから取り外され
(t23時点)、さらに第1搬送用ヘッド42Aの移動
に伴い該試験後の部品が第1シャトルロボット30Aと
の部品受渡し位置P2に搬送される(t25時点)。そ
して、上述した第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトル
ロボット30Bとの部品受け渡し動作と同様にして、第
1搬送用ヘッド42Aと第1シャトルロボット30Aと
の間で部品の受け渡しが行われる。
【0082】また、部品受渡し位置P2への第1搬送用
ヘッド42Aの移動開始と同じタイミングで第2搬送用
ヘッド42Bがテストヘッド4に移動し(t23時
点)、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43a,
43bに吸着されている次の部品がテストヘッド4に押
し付けられた状態で位置決めされることとなる(t26
時点)。この際、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本
体43a,43bに吸着されている部品同士のピッチが
テストヘッド4上のソケットのピッチと異なる場合に
は、この移動中にヘッド本体43a,43bの間隔が両
ソケットの間のピッチに一致するように第2搬送用ヘッ
ド42Bが駆動制御される。
【0083】一方、P&Pロボット20及び各シャトル
ロボット30A,30Bについては、テストロボット4
0の各搬送用ヘッド42A,42Bに対する部品の受け
渡しが連続的に行われ得るように以下のようにそれらの
動作が制御される。
【0084】まず、第2シャトルロボット30Bについ
ては、第2搬送用ヘッド42Bが部品受渡し位置P2に
到達すると同時(t7時点)に試験後の部品を受け取る
べく、テーブル32が部品受渡し位置P2に移動する。
そして、上記の通りまずテーブル32が第1ポジション
(図6(c)参照)に配置された状態で第2搬送用ヘッ
ド42Bからテーブル32へ試験後の部品が受け渡され
(t9時点)、さらにテーブル32が第2ポジション
(図6(d)参照)に配置されて(t10時点)試験前
の部品がテーブル32から第2搬送用ヘッド42Bに受
け渡される(t12時点)。
【0085】その後、テーブル32が部品受渡し位置P
1に移動を開始し(t12時点)、まず第2ポジション
(図6(b)参照)にテーブル32が配置された状態で
(t14時点)、P&Pロボット20からテーブル32
に次ぎの部品(試験前の部品)が受け渡される(t16
時点)。次いで、テーブル32が第1ポジション(図6
(a)参照)に配置され(t17時点)、この状態でテ
ーブル32からP&Pロボット20に試験後の部品が受
け渡され(t19時点)、その後、次回の部品受渡しま
で部品受渡し位置P1において待機状態におかれる。な
お、これは第2シャトルロボット30Bの動作制御であ
るが、第1シャトルロボット30Aについても第1搬送
用ヘッド42Aとの関係で同様にその動作が制御され
る。
【0086】一方、P&Pロボット20は、先に試験が
終了した部品をその試験結果に応じたトレイTrに収納
すべくその動作が制御される。
【0087】具体的には、各ノズル部材24a,24b
に吸着された2つの部品の試験結果が異なる場合、ある
いは両部品の試験結果は共通するが各部品の吸着誤差が
大きい等してトレイTrに同時に収納することができな
い場合には、まずヘッド23が第3トレイ収納部13
(又は第5トレイ収納部15)上に配置され(t2時
点)、例えば第1ノズル部材24a(又は第2ノズル部
材24b)の昇降に伴い最初の部品がトレイTrに収納
される(t4時点)。次いで、ヘッド23が移動して第
5トレイ収納部15(又は第3トレイ収納部13)の上
方、あるいは同一トレイTrの別の収納用凹部の上方に
次の部品を配置した後(t6時点)、第2ノズル部材2
4b(又は第1ノズル部材24a)の昇降に伴い部品が
トレイTrに収納される(t8時点)。こうして各ノズ
ル部材24a,24bの昇降に伴い両部品がその試験結
果に応じて第3トレイ収納部13、あるいは第5トレイ
収納部15のトレイTr内に順次収納されることとな
る。
【0088】トレイTrへの部品の収納に際しては、主
制御手段74において求められる補正値に基づいてP&
Pロボット20のヘッド23及びノズル部材24a,2
4b等が駆動制御されることにより、ヘッド23に吸着
されている各部品のX軸、Y軸及びθ方向の位置補正が
されてからトレイTrの各部品収納用凹部に部品が収納
されることとなる。
【0089】なお、このタイミングチャートには示して
いないが、ヘッド23に吸着保持された各部品の試験結
果が共通し、かつ両部品を共通のトレイTrに収納する
ことが可能な場合には、例えばt2時点においてヘッド
23が第3トレイ収納部13又は第5トレイ収納部15
上に配置された後、両ノズル部材24a,24bが同時
に昇降することにより両部品が同時にトレイTr内に収
納されることとなる。
【0090】試験後の部品のトレイTrへの収納が完了
すると、ヘッド23が第2トレイ収納部12又は第4ト
レイ収納部14の上方に配置され(t11時点)、新た
な部品がトレイTrから取出される(t13時点)。そ
して、ヘッド23が第2シャトルロボット30Bの部品
受渡し位置P1に移動、配置され、上述したように当該
新たな部品が第2シャトルロボット30Bに受け渡され
るとともに(t16時点)、試験後の部品が第2シャト
ルロボット30BからP&Pロボット20に受け渡され
る(t19時点)。
【0091】このような第2シャトルロボット30Bに
対する部品の受渡しが完了すると、ヘッド23が部品認
識カメラ34上に配置され、試験後の部品の撮像に基づ
き該部品の吸着状態を調べるための処理が行われ、この
処理が完了すると、該部品をトレイTrに収納すべくヘ
ッド23等の動作が制御されることとなる(t22時
点)。なお、t22時点からt27時点(試験後の次ぎ
の部品を収納すべく第3トレイ収納部13等の上方にヘ
ッド23が位置決めされた時点)の間においては、試験
結果に応じて部品が所定のトレイTrへ収納された後、
第2トレイ収納部12等から新たな部品が取出されて第
1シャトルロボット30Aのテーブル32に受け渡され
るとともに、試験終了後の部品を受け取るための一連の
動作が第1第1シャトルロボット30A及びP&Pロボ
ット20により行われる。この一連の動作は、t2時点
からt19時点の間の動作と同様なものである。また、
t26時点からt28時点(次の部品の試験が終了した
時点)の間における第2搬送用ヘッド42Bによる試験
動作も、t8時点からt20時点の間における第1搬送
用ヘッド42Aによる動作と同様にその動作が制御され
る。
【0092】このようにして以後、図10に示すよう
に、部品受渡し位置P2とテストヘッド4との間で1搬
送用ヘッド42A(又は第2搬送用ヘッド42B)を移
動させつつテストヘッド4に2ずつ部品を搬送、位置決
めして試験を行う一方で、これと並行して第2搬送用ヘ
ッド42B(又は第1搬送用ヘッド42A)と第2シャ
トルロボット30B(又は第2シャトルロボット30
B)との間で部品の受け渡し(つまり試験後の部品と次
回の部品との受け渡し)を行いながら、さらにこのよう
な第1搬送用ヘッド42A及び第2搬送用ヘッド42B
に対する部品の受け渡し等が連続的に行われるように各
シャトルロボット30A,30B及びP&Pロボット2
0の動作が制御される。
【0093】なお、図13のタイミングチャート中には
示していないが、試験の進行に伴い第2トレイ収納部1
2又は第4トレイ収納部14のトレイTr(最上位のト
レイ)が空になると、ヘッド23により該空トレイTr
を吸着して第2トレイ収納部12等から第1トレイ収納
部11に移載するようにP&Pロボット20の動作が制
御される。これにより第2トレイ収納部12等において
次ぎのトレイTrからの部品の取出しが可能となる。同
様に、第3トレイ収納部13又は第5トレイ収納部15
において、トレイTr(最上位のトレイ)に部品が満載
状態となると、第1トレイ収納部11に収納されている
空トレイTrをヘッド23により吸着して第3トレイ収
納部13等に移載するようにP&Pロボット20の動作
が制御される。これにより第3トレイ収納部13等にお
いて試験終了後の次ぎの部品をトレイTrに収納できる
ようになる。
【0094】以上説明したように、この試験装置1で
は、試験終了後の部品をP&Pロボット20により搬送
してトレイTrに収納するに際し、まずヘッド23に吸
着された部品の吸着状態を画像認識し、その結果に応じ
て各部品に吸着誤差(ずれ)がある場合にはその誤差を
補正してから部品をトレイTrに収納するので、つま
り、部品の吸着誤差をその画像認識に基づいてソフト的
に補正するように構成されているので、チャック式の位
置決め機構により機械的に部品の吸着誤差を補正する従
来のこの種の装置のように部品の種類により制限を受け
るということが一切ない。そのため、部品の吸着誤差を
補正しながらトレイTrに良好に収納する一方で、部品
の種類に対する汎用性を高めることができる。
【0095】しかも、ヘッド23に一対のノズル部材2
4a,24bを設けて2つの部品を同時に搬送するとと
もに、P&Pロボット20により吸着した各部品の試験
結果が共通し、かつ部品の吸着誤差が許容範囲内にある
等、共通のトレイTrに対して両部品を同時に収納する
ための条件を満たせば、2つの部品を同時にトレイTr
に対して収納するように構成しているので、従来のこの
種の装置と略同じレベルで、試験終了後の部品を効率良
くトレイTrに収納することができる。
【0096】従って、この部品試験装置によると、部品
の吸着誤差を補正しながら良好にトレイに収納する一方
で、部品の種類に対する汎用性を高めることができ、さ
らに一連の部品の収納動作を効率的に行うことができる
という効果がある。
【0097】なお、以上説明した試験装置1は、本発明
に係る部品収納装置が適用される試験装置の一の実施形
態であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0098】例えば、部品認識カメラ34,64A,6
4Bや部品認識カメラ34として、エリアセンサに代え
てリニアセンサを用いるように構成しても構わない。リ
ニアセンサによれば部品を移動させながら画像を取り込
むことができるため、部品を一旦停止させて撮像する必
要があるエリアセンサに比べて部品を効率よく撮像する
ことが可能になるというメリットがある。
【0099】また、この試験装置1では、不合格品(Fa
il)についてもトレイTrに正しく収納するため、全て
の部品について画像認識に基づく吸着誤差の演算等を行
っているが、例えば、テストヘッド4の試験で不合格と
なった部品については画像認識等の処理を実行すること
なく直ちに収納ボックス等に一括して収納するように構
成してもよい。
【0100】また、この試験装置1では、P&Pロボッ
ト20のヘッド23により吸着した2つの部品をトレイ
Trに対して同時に収納することができると判断した場
合には、両部品をトレイTrに対して同時に収納するこ
とができる範囲内で、各部品の吸着誤差Δが最も是正さ
れ得るように補正値を演算するように構成されているが
(図13のフローチャートにおけるステップS7)、換
言すれば部品の同時収納動作を優先させているが、例え
ば、トレイTrへの収納時の位置、方向性についてより
高い精度が要求される場合には、吸着誤差Δの補正を優
先させるようにしてもよい。具体的には、各部品の吸着
誤差Δが完全に解消され得るように補正値を演算した上
で、なお両部品をトレイTrに対して同時に収納できる
場合にのみ、各部品を同時収納するように構成してもよ
い。
【0101】なお、この試験装置1において、トレイT
rに対する部品の同時収納とは、P&Pロボット20の
ヘッド23が共通のトレイTrまで移動した時点から、
その後同トレイTrからヘッド23が離間するまでの期
間に、複数の部品を該共通のトレイTrに収納すればよ
いのであって、従って、ヘッド23が共通のトレイTr
に対面する状態(停止あるいは移動しつつ)で、ノズル
部材24a,24bにより夫々保持された部品を同時に
トレイTrに収納する場合に限らず、例えばヘッド23
が共通のトレイTrに対面する状態で時間差を持って共
通のトレイTrへ各部品を収納するものであってもよ
い。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の部品収納
装置は、試験終了後の複数の部品を搬送用ヘッドにより
保持してトレイに収納するとともに、この部品収納動作
において、各部品の保持状態を画像認識して保持状態の
誤差(ずれ)を補正すべく各保持手段を作動制御するよ
うに構成しているので、チャック式の位置決め機構によ
り機械的に部品の吸着誤差を補正する従来のこの種の装
置のように部品の種類により制限を受けるということが
一切なく、そのため、部品の吸着誤差を良好に補正する
一方で、部品の種類に対する汎用性を高めることができ
る。しかも、搬送用ヘッドにより保持した各部品の試験
結果および部品の画像認識結果等に基づいて両部品を共
通のトレイTrに対して同時に収納することが可能か否
かを判定し、可能な場合には、両部品を同時にトレイに
対して収納するように構成しているので、従来のこの種
の装置と略同じレベルで、試験終了後の部品を効率良く
トレイに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品収納装置が組込まれる部品試
験装置を示す斜視概略図である。
【図2】部品試験装置を示す平面図である。
【図3】トレイ収納領域のトレイ収納部の構成を示す断
面図である。
【図4】トレイ収納部の構成を示す図3のA−A断面図
である。
【図5】シャトルロボットのテーブルの構成を示す平面
略図である。
【図6】シャトルロボットの部品受渡し位置におけるテ
ーブルの位置を示す図2のB矢指図である((a),
(c)はテーブルが第1ポジションに配置された状態、
(b),(d)はテーブルが第2ポジションに配置され
た状態を示す)。
【図7】テストロボットの具体的な構成を示す平面図で
ある。
【図8】テストロボットの具体的な構成を示す図7のC
−C断面図である。
【図9】テストロボットの具体的な構成を示す図8のD
−D断面図である。
【図10】テスト領域の構成を示す模式図である。
【図11】部品試験装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図12】制御部の機能構成を示すブロック図である。
【図13】シャトルロボット(テーブル)からトレイに
部品を搬送(収納)する際の動作制御の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図14】図11に示す制御系の制御に基づく部品試験
装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 部品試験装置 2 ハンドラ 3 試験装置本体 4 テストヘッド 11〜15 トレイ収納部 20 P&Pロボット 23 ヘッド(搬送用ヘッド) 24a 第1ノズル部材 24b 第2ノズル部材 30A 第1シャトルロボット 30B 第2シャトルロボット 32 テーブル 34 部品認識カメラ 40 テストロボット 70 制御部 74 主制御手段(制御手段) 75 ヘッド位置誤差演算手段 76 第1吸着誤差演算手段 77 第2吸着誤差演算手段 78 判定手段 79 画像処理手段 Sa トレイ収納領域 Ta テスト領域 P1,P2 部品受渡し位置 Tr トレイ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA07 AD09 AF05 AF06 AG01 AG08 AG10 AG11 AG12 AG13 AG14 AG16 AH01 AH04 AH05 3C007 AS01 AS14 BS05 DS05 FS01 JS02 KS05 KT01 KT06 LT12 LV14 NS17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の試験を行う部品試験装置に設
    けられて、移動可能な搬送用ヘッドに搭載された複数の
    保持手段により試験終了後の部品を保持し、各保持手段
    に保持された部品の保持状態を画像認識に基づいて調べ
    た後、部品の保持状態に誤差がある場合には該誤差を補
    正しながら各部品を試験結果に対応するトレイに収納す
    る部品収納装置であって、 前記搬送用ヘッドに保持された各部品の試験結果および
    各部品の保持状態の画像認識結果に基づき、共通のトレ
    イに対して同時に収納可能な複数の部品が存在するか否
    かを判定する判定手段と、この判定手段による判定結果
    に応じて前記搬送用ヘッドの動作を制御する制御手段と
    を備え、この制御手段は、前記判定手段において同時に
    収納可能な複数の部品が存在すると判定された場合に、
    該同時収納可能な複数の部品を共通のトレイに対して同
    時に収納するとともに、それ以外の部品を順次試験結果
    に対応するトレイに対して収納する一方、前記判定手段
    において同時収納可能な複数の部品が存在しないと判定
    された場合には、搬送用ヘッドに保持された各部品を試
    験結果に対応するトレイに対して順次収納すべく前記搬
    送用ヘッドの動作を制御するように構成されていること
    を特徴とする部品収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部品収納装置において、 部品の保持状態に誤差がある場合に該誤差に基づいて部
    品収納動作に関する補正値を演算する演算手段を有し、
    この補正値に基づいて前記制御手段が搬送用ヘッドの動
    作を制御するものであって、前記演算手段は、判定手段
    において同時に収納可能な複数の部品が存在すると判定
    された場合に、これらの部品を共通のトレイに対して同
    時に収納できる範囲内であって、かつ各部品の保持状態
    の誤差が最も是正され得るように前記補正値を演算する
    ことを特徴とする部品収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の部品収納装置にお
    いて、 前記判定手段は、共通のトレイに対して同時に収納可能
    な複数の部品が存在するか否かの判定に際し、さらに、
    対象となるトレイ上における部品収納スペースの残数、
    配列等のトレイ状態を加味して前記判定を行うことを特
    徴とする部品収納装置。
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